クイックスタート WAGO-I/O-SYSTEM 750 750-315/300-000 750-316/300-000 通信設定手順書 Ver 1.0.0
136-0071 東京都江東区亀戸 1-5-7 ワゴジャパン株式会社オートメーション TEL: Web: 03-5627-2059 FAX:03-5627-2055 http://www.wago.co.jp/io WAGO Kontakttechnik GmbH & Co. KG Hansastraße 27 D-32423 Minden Phone: +49 (0) 571/887 0 Fax: +49 (0) 571/887 169 E-Mail: info@wago.com Web: http://www.wago.com Technical Support Phone: +49 (0) 571/887 777 Fax: +49 (0) 571/887 8777 E-Mail: tcba@wago.com 本書では内容の正確性や完成度を保証するために あらゆる方策を講じておりますが 万が一誤りを発見されたり お気づきの点がございましたら下記までお知らせください E-Mail: io_info@wago.co.jp 本書で使用するソフトウェアおよびハードウェアの名称ならびに会社の商号は 一般に商標法または特許法により保護されています
1.1 操作箇所 1.1.1 サービスインタフェース サービスインタフェースはカバーの内側にあります このインタフェースは WAGO-I/O-CHECK,WAGO Ethernet settings や CoDeSys との通信およびファームウェアのダウンロード用に使用します 図 : サービスインタフェース : プログラミング コンフィグレーション用 表 : サービスポート 番号説明 1 蓋を上方に開ける 2 コンフィグレーション プログラミングインタフェース 通告デバイスの電源は切る必要があります! デバイスへの損傷を防ぐために 通信ケーブルの抜き差しはデバイスの電源を切った状態で行ってください 750-920 または 750-923 通信ケーブルは 4 極ヘッダに接続します
1.1.2 モード選択スイッチ モード選択スイッチはカバーの内側にあります 図 : モード選択スイッチ ( サービスポートの蓋を開く ) 表 : モード選択スイッチ番号説明 1 蓋を上方に開ける 2 モード選択スイッチ モード選択スイッチは コントローラによって PLC アプリケーションのロード スタート ストップを実行するのに用いられます この多機能スライドスイッチは スライドして 3 箇所のロックする位置があり 押しボタンの機能も持っています 本スライドスイッチは EN61131T2 に従って数多くの動作ができるように設計されています スイッチは上端か中央位置である必要があります 下端は使用しません 表 : モード選択スイッチの位置 : 電源 ON/ リセット時の静的位置 モード選択スイッチの位置機能 上端 中央 下端 通信設定をソフトウエアではなくマニュアルで行う場合に使用します 通信設定をソフトウエアではなくマニュアルで行う場合に使用します ユーザーは使用しません
1.1.3 アドレス選択スイッチ 図 : アドレス選択スイッチ 2 つのロータリースイッチ x1 x10 の使用により 1 から 247 までの Modbus アドレスを設定します ロータリースイッチ設定 10 進数 x10 x1 内容 0 0 0 コンフィグレーションプログラミングモード 1 0 1 スレーブアドレス 1 2 0 2 スレーブアドレス 2 3 0 3 スレーブアドレス 3 4 0 4 スレーブアドレス 4 5 0 5 スレーブアドレス 5 6 0 6 スレーブアドレス 6 7 0 7 スレーブアドレス 7 8 0 8 スレーブアドレス 8 9 0 9 スレーブアドレス 9 10 0 A スレーブアドレス 10 11 0 B スレーブアドレス 11 12 0 C スレーブアドレス 12 13 0 D スレーブアドレス 13 14 0 E スレーブアドレス 14 15 0 F スレーブアドレス 15 16 1 0 スレーブアドレス 16 17 1 1 スレーブアドレス 17 18 1 2 スレーブアドレス 18 19 1 3 スレーブアドレス 19 20 1 4 スレーブアドレス 20 21 1 5 スレーブアドレス 21 22 1 6 スレーブアドレス 22 23 1 7 スレーブアドレス 23 24 1 8 スレーブアドレス 24 25 1 9 スレーブアドレス 25 26 1 A スレーブアドレス 26
27 1 B スレーブアドレス 27 28 1 C スレーブアドレス 28 29 1 D スレーブアドレス 29 30 1 E スレーブアドレス 30 31 1 F スレーブアドレス 31 32 2 0 スレーブアドレス 32 33 2 1 スレーブアドレス 33 34 2 2 スレーブアドレス 34 35 2 3 スレーブアドレス 35 36 2 4 スレーブアドレス 36 37 2 5 スレーブアドレス 37 38 2 6 スレーブアドレス 38 39 2 7 スレーブアドレス 39 40 2 8 スレーブアドレス 40 41 2 9 スレーブアドレス 41 42 2 A スレーブアドレス 42 43 2 B スレーブアドレス 43 44 2 C スレーブアドレス 44 45 2 D スレーブアドレス 45 46 2 E スレーブアドレス 46 47 2 F スレーブアドレス 47 48 3 0 スレーブアドレス 48 49 3 1 スレーブアドレス 49 50 3 2 スレーブアドレス 50 51 3 3 スレーブアドレス 51 52 3 4 スレーブアドレス 52 53 3 5 スレーブアドレス 53 54 3 6 スレーブアドレス 54 55 3 7 スレーブアドレス 55 56 3 8 スレーブアドレス 56 57 3 9 スレーブアドレス 57 58 3 A スレーブアドレス 58 59 3 B スレーブアドレス 59 60 3 C スレーブアドレス 60 61 3 D スレーブアドレス 61 62 3 E スレーブアドレス 62 63 3 F スレーブアドレス 63 64 4 0 スレーブアドレス 64 65 4 1 スレーブアドレス 65 66 4 2 スレーブアドレス 66 67 4 3 スレーブアドレス 67 68 4 4 スレーブアドレス 68 69 4 5 スレーブアドレス 69 70 4 6 スレーブアドレス 70 71 4 7 スレーブアドレス 71 72 4 8 スレーブアドレス 72 73 4 9 スレーブアドレス 73 74 4 A スレーブアドレス 74
75 4 B スレーブアドレス 75 76 4 C スレーブアドレス 76 77 4 D スレーブアドレス 77 78 4 E スレーブアドレス 78 79 4 F スレーブアドレス 79 80 5 0 スレーブアドレス 80 81 5 1 スレーブアドレス 81 82 5 2 スレーブアドレス 82 83 5 3 スレーブアドレス 83 84 5 4 スレーブアドレス 84 85 5 5 スレーブアドレス 85 86 5 6 スレーブアドレス 86 87 5 7 スレーブアドレス 87 88 5 8 スレーブアドレス 88 89 5 9 スレーブアドレス 89 90 5 A スレーブアドレス 90 91 5 B スレーブアドレス 91 92 5 C スレーブアドレス 92 93 5 D スレーブアドレス 93 94 5 E スレーブアドレス 94 95 5 F スレーブアドレス 95 96 6 0 スレーブアドレス 96 97 6 1 スレーブアドレス 97 98 6 2 スレーブアドレス 98 99 6 3 スレーブアドレス 99 100 6 4 スレーブアドレス 100 101 6 5 スレーブアドレス 101 102 6 6 スレーブアドレス 102 103 6 7 スレーブアドレス 103 104 6 8 スレーブアドレス 104 105 6 9 スレーブアドレス 105 106 6 A スレーブアドレス 106 107 6 B スレーブアドレス 107 108 6 C スレーブアドレス 108 109 6 D スレーブアドレス 109 110 6 E スレーブアドレス 110 111 6 F スレーブアドレス 111 112 7 0 スレーブアドレス 112 113 7 1 スレーブアドレス 113 114 7 2 スレーブアドレス 114 115 7 3 スレーブアドレス 115 116 7 4 スレーブアドレス 116 117 7 5 スレーブアドレス 117 118 7 6 スレーブアドレス 118 119 7 7 スレーブアドレス 119 120 7 8 スレーブアドレス 120 121 7 9 スレーブアドレス 121 122 7 A スレーブアドレス 122
123 7 B スレーブアドレス 123 124 7 C スレーブアドレス 124 125 7 D スレーブアドレス 125 126 7 E スレーブアドレス 126 127 7 F スレーブアドレス 127 128 8 0 スレーブアドレス 128 129 8 1 スレーブアドレス 129 130 8 2 スレーブアドレス 130 131 8 3 スレーブアドレス 131 132 8 4 スレーブアドレス 132 133 8 5 スレーブアドレス 133 134 8 6 スレーブアドレス 134 135 8 7 スレーブアドレス 135 136 8 8 スレーブアドレス 136 137 8 9 スレーブアドレス 137 138 8 A スレーブアドレス 138 139 8 B スレーブアドレス 139 140 8 C スレーブアドレス 140 141 8 D スレーブアドレス 141 142 8 E スレーブアドレス 142 143 8 F スレーブアドレス 143 144 9 0 スレーブアドレス 144 145 9 1 スレーブアドレス 145 146 9 2 スレーブアドレス 146 147 9 3 スレーブアドレス 147 148 9 4 スレーブアドレス 148 149 9 5 スレーブアドレス 149 150 9 6 スレーブアドレス 150 151 9 7 スレーブアドレス 151 152 9 8 スレーブアドレス 152 153 9 9 スレーブアドレス 153 154 9 A スレーブアドレス 154 155 9 B スレーブアドレス 155 156 9 C スレーブアドレス 156 157 9 D スレーブアドレス 157 158 9 E スレーブアドレス 158 159 9 F スレーブアドレス 159 160 A 0 スレーブアドレス 160 161 A 1 スレーブアドレス 161 162 A 2 スレーブアドレス 162 163 A 3 スレーブアドレス 163 164 A 4 スレーブアドレス 164 165 A 5 スレーブアドレス 165 166 A 6 スレーブアドレス 166 167 A 7 スレーブアドレス 167 168 A 8 スレーブアドレス 168 169 A 9 スレーブアドレス 169 170 A A スレーブアドレス 170
171 A B スレーブアドレス 171 172 A C スレーブアドレス 172 173 A D スレーブアドレス 173 174 A E スレーブアドレス 174 175 A F スレーブアドレス 175 176 B 0 スレーブアドレス 176 177 B 1 スレーブアドレス 177 178 B 2 スレーブアドレス 178 179 B 3 スレーブアドレス 179 180 B 4 スレーブアドレス 180 181 B 5 スレーブアドレス 181 182 B 6 スレーブアドレス 182 183 B 7 スレーブアドレス 183 184 B 8 スレーブアドレス 184 185 B 9 スレーブアドレス 185 186 B A スレーブアドレス 186 187 B B スレーブアドレス 187 188 B C スレーブアドレス 188 189 B D スレーブアドレス 189 190 B E スレーブアドレス 190 191 B F スレーブアドレス 191 192 C 0 スレーブアドレス 192 193 C 1 スレーブアドレス 193 194 C 2 スレーブアドレス 194 195 C 3 スレーブアドレス 195 196 C 4 スレーブアドレス 196 197 C 5 スレーブアドレス 197 198 C 6 スレーブアドレス 198 199 C 7 スレーブアドレス 199 200 C 8 スレーブアドレス 200 201 C 9 スレーブアドレス 201 202 C A スレーブアドレス 202 203 C B スレーブアドレス 203 204 C C スレーブアドレス 204 205 C D スレーブアドレス 205 206 C E スレーブアドレス 206 207 C F スレーブアドレス 207 208 D 0 スレーブアドレス 208 209 D 1 スレーブアドレス 209 210 D 2 スレーブアドレス 210 211 D 3 スレーブアドレス 211 212 D 4 スレーブアドレス 212 213 D 5 スレーブアドレス 213 214 D 6 スレーブアドレス 214 215 D 7 スレーブアドレス 215 216 D 8 スレーブアドレス 216 217 D 9 スレーブアドレス 217 218 D A スレーブアドレス 218
219 D B スレーブアドレス 219 220 D C スレーブアドレス 220 221 D D スレーブアドレス 221 222 D E スレーブアドレス 222 223 D F スレーブアドレス 223 224 E 0 スレーブアドレス 224 225 E 1 スレーブアドレス 225 226 E 2 スレーブアドレス 226 227 E 3 スレーブアドレス 227 228 E 4 スレーブアドレス 228 229 E 5 スレーブアドレス 229 230 E 6 スレーブアドレス 230 231 E 7 スレーブアドレス 231 232 E 8 スレーブアドレス 232 233 E 9 スレーブアドレス 233 234 E A スレーブアドレス 234 235 E B スレーブアドレス 235 236 E C スレーブアドレス 236 237 E D スレーブアドレス 237 238 E E スレーブアドレス 238 239 E F スレーブアドレス 239 240 F 0 スレーブアドレス 240 241 F 1 スレーブアドレス 241 242 F 2 スレーブアドレス 242 243 F 3 スレーブアドレス 243 244 F 4 スレーブアドレス 244 245 F 5 スレーブアドレス 245 246 F 6 スレーブアドレス 246 247 F 7 スレーブアドレス 247 255 F F マニュアル通信設定用 1.1.4 LED 表示
1.1.5 マニュアル通信設定 750-315 や 750-316 から置き換える場合にはコンパチビリティモードに設定することをお勧めします ビットアドレスをワードとして取り扱っている場合にはコンパチビリティーモードは必須です 設定は不揮発メモリに保存されますが それは正しく設定モードを終了した場合に実行されます 途中で電源を切ったり 誤った操作をした場合には保存されません マニュアル通信設定の手順を下記に示します 1. 機器の電源を切ります 2. ロータリースイッチ x1 と x10 を両方 F に設定します 3. サービスポートのふたを開き モード選択スイッチを中央位置にします 4. 機器の電源を入れます これで機器は設定モードに入ります 本体表面の ON LED は消灯します 5. RxD LED が点灯するまで待ちます 注 : ロータリースイッチを操作している間 TxD,CRC LED は OFF のままです 6. 設定したい項目に合わせてロータリースイッチ x1 をセットします 例 : ボーレートを設定するときは x1 を 1 にします * マニュアル設定表を参照 7. x1 で指定した項目対する値を x10 でセットします 例 :115200baud に設定するときは x10 を A にします 8. モード選択スイッチを上端位置にします 9. TxD LED ( 緑 ) と CRC LED ( 赤 ) が点灯するまで待ちます 10. モード選択スイッチを中央位置にします. 11. TxD LED( 緑 ) か CRC LED( 赤 ) のいずれかが消えるまで待ちます CRC LED( 赤 ) が消灯 TxD LED( 緑 ) が点灯 : ロータリースイッチの組み合わせが正しいので設定は登録されます TxD LED( 緑 ) が消灯 CRC LED( 赤 ) が点灯 : ロータリースイッチの組み合わせが正しくないので設定は破棄されます 12. 続いて次の項目を設定する場合は 6. から 11. までを繰り返します 13. 設定を終了する場合は下記の手順で行います 1 x1,x10 両方のロータリースイッチを 0 にセットします 2 モード選択スイッチを上端位置にします 3TxD LED ( 緑 ) と CRC LED ( 赤 ) が点灯するまで待ちます 4 モード選択スイッチを中央位置にします 5 設定が適用されます 6I/O LED が赤点滅します 7I/O LED と ON LED が緑点灯します
14. この状況ではノードアドレスは 0 コンフィグレーションプログラミングモードです ノードアドレスを設定する場合は下記の手順で行います 1 機器の電源を切ります 2 ロータリースイッチ x1,x10 でノードアドレスを設定します 3 機器の電源を入れます 4 ノードアドレスは認識されます 1.1.6 マニュアル設定表 x1 項目 x10 値 1 通信速度 0 150baud 1 300baud 2 600baud 3 1200baud 4 2400baud 5 4800baud 6 9600baud 7 19200baud 8 38400baud 9 57600baud A 115200baud 2 バイトフレーム 0 データ長 8 ビットの場合 ストップビット 1 パリティ無データ長 7 ビットの場合 ストップビット 2 パリティ無 1 ストップビット 1 偶数パリティ 2 ストップビット 1 奇数パリティ 3 データ長 8 ビットの場合 ストップビット 2 パリティ無データ長 7 ビットの場合 ストップビット 3 パリティ無 3 データ長 0 8 ビット 1 7 ビット 4 EOF 0 フレームタイム エンドオブフレーム 1 100 ms 2 200 ms 3 500 ms 4 1000 ms 5 1 ms 6 10 ms 7 50 ms 5 MODBUS モード 0 ASCII 1 RTU 6 エラーチェック 0 無効 1 有効 7 ウォッチドッグ 0 ウオッチドッグ有効 1 ウオッチドッグ無効 8 コンパチビリティ 0 無効 モード 1 有効 : ワードアクセスでビットアドレスにアクセス可能太字 : 工場出荷時設定 内容
1.1.7 ソフトウエアコンフィグレーション通信設定 ソフトウエアコンフィグレーション通信設定にはソフトウエア 759-316 WAGO Ethernet Settings と専用ケーブル (750-920 シリアルケーブル又は 750-923 USB ケーブル ) が必要です 759-316 は http://www.wago.co.jp/io 内からダウンロードが可能です 専用ケーブルはお買い求めください WAGO Ethernet settings および専用ケーブルのドライバは PC にインストールしておきます ソフトウエアコンフィグレーション通信設定の手順を下記に示します 1. 機器の電源を切ります 2. ロータリースイッチ x1 と x10 を両方 0 に設定します 3. サービスポートのふたを開き モード選択スイッチを中央位置にします 4. 機器の電源を入れます これで機器はコンフィグレーションプログラミングモードに入ります 5.PC に接続した専用ケーブルをサービスポートの 4 ピンコネクタに挿します 6.WAGO Ethernet settings を起動します
7.Settings を開き PC 側のポートを設定します Connection Serial Port(COM,USB,Bluetooth, ) Port WAGO USB Service Cable を選択します COM 番号は PC によって異なります 17 でなくてもかまいません Apply をクリックします 8.Read をクリックします
9. 正常に接続されると製品の型番と現在の設定が表示されます Setting タブをクリックし 設定を選択します 10. 設定を書き込みます 設定が終了したら Write をクリックします 11. 通信設定が完了しました ノードアドレスを設定する場合は下記の手順で行います 1 機器の電源を切ります 2 ロータリースイッチ x1,x10 でノードアドレスを設定します 3 機器の電源を入れます 4 ノードアドレスは認識されます