表 3.2.10-3(7/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況悪臭規制基準 (ppm) 対象事業実施区域及び周辺地域は A 区域の指定を受けている ( 図 3.2.10-4 敷地境界における基準 参照 ) 物質名 A 区域 B 区域 アンモニア 1 2 メチルメルカプタン 0.002 0.004 硫化水素 0.02 0.06 硫化メチル 0.01 0.05 二硫化メチル 0.009 0.03 トリメチルアミン 0.005 0.02 アセトアルデヒド 0.05 0.1 プロピオンアルデヒド 0.05 0.1 ノルマルブチルアルデヒド 0.009 0.03 イソブチルアルデヒド 0.02 0.07 ノルマルバレルアルデヒド 0.009 0.02 イソバレルアルデヒド 0.003 0.006 イソブタノール 0.9 4 酢酸エチル 3 7 メチルイソブチルケトン 1 3 トルエン 10 30 スチレン 0.4 0.8 キシレン 1 2 プロピオン酸 0.03 0.07 ノルマル酪酸 0.001 0.002 ノルマル吉草酸 0.0009 0.002 イソ吉草酸 0.001 0.004 3-69
表 3.2.10-3(8/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 気体排出口における基準 1 特定悪臭物質 ( メチルメルカプタン 硫化メチル 二硫化メチル アセトアルデヒド スチレン プロピオン酸 ノルマル酪酸 ノルマル吉草酸及びイソ吉草酸を除く ) の種類ごとに 次の式により算出した流量とする 対象事業実施区域及び周辺地域は A 区域の指定を受けている ( 図 3.2.10-4 参照 ) q=0.108 He 2 Cm q: 悪臭物質の流量 (0 1 気圧の m 3 / 時 ) He: 補正された気体排出口の高さ (m) Cm: 敷地境界における規制基準 (ppm) 補正された気体排出口の高さ (He) が 5 メートル未満となる場合については この式は適用しない 2 気体排出口の高さの補正は 次の算式により行う He=Ho+0.65 (Hm+Ht) Hm=0.795 Q V/(1+2.58/V) Ht=2.01 10-3 Q (T-228) (2.30 logj+1/j-1) J=(1460-296 V/(T-228))/( Q V)+1 He: 補正された気体排出口の高さ (m) Ho: 気体排出口の実高さ (m) Q: 温度 15 度における排出ガスの流量 (m 3 / 秒 ) V: 排出ガスの排出速度 (m/ 秒 ) T: 排出ガスの温度 ( 絶対温度 ) 3-70
表 3.2.10-3(9/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 排出水中における基準 (ppm) 対象事業実施区域及び周辺地域は A 区域の指定を受けている 悪臭物質排出水の量 排出水中における規制基準 A 区域 B 区域 メチルメルカ 0.001m 3 / 秒以下の場合 0.03 0.06 プタン 0.001m 3 / 秒を超え 0.1m 3 / 秒以 0.007 0.01 下の場合 0.1m 3 / 秒を超える場合 0.002 0.003 硫化水素 0.001m 3 / 秒以下の場合 0.1 0.3 0.001m 3 / 秒を超え 0.1m 3 / 秒以 下の場合 0.02 0.07 0.1m 3 / 秒を超える場合 0.005 0.02 硫化メチル 0.001m 3 / 秒以下の場合 0.3 2 0.001m 3 / 秒を超え 0.1m 3 / 秒以 下の場合 0.07 0.3 0.1m 3 / 秒を超える場合 0.01 0.07 二硫化メチル 0.001m 3 / 秒以下の場合 0.6 2 0.001m 3 / 秒を超え 0.1m 3 / 秒以 下の場合 0.1 0.4 0.1m 3 / 秒を超える場合 0.03 0.09 3-71
対象事業実施区域 凡例 :A 区域 N 0 250 500 1000m 図 3.2.10-4 悪臭に係る区域指定状況 3-72
水質環境基準 生活環境項目生活環境の保全に関する環境基準 ( 海域 その 1) 類型 A B 利用目的の適応性 水産 1 級水浴自然環境保全及び B 以下の欄に掲げるもの水産 2 級工業用水及び C の欄に掲げるもの 表 3.2.10-3(10/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 水素イオン濃度 (ph) 7.8 以上 8.3 以下 7.8 以上 8.3 以下 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 化学的酸素要求量 (COD) 2mg/L 以下 3mg/L 以下 溶存酸素量 (DO) 7.5mg/L 以上 5mg/L 以上 大腸菌群数 1,000MPN/ 100mL 以下 n- ヘキサン抽出物質 検出されないこと 検出されないこと 対象事業実施区域周辺の海域は ph COD については 放流地点付近の港湾内 ( 北吉田船溜乙 ) が B 類型の指定を受けており 港湾外は A 類型の指定を受けている 7.0 以上 C 環境保全 8.3 以下 8mg/L 以下 2mg/L 以上 注 1) 生食用原料カキの養殖の利水点は 大腸菌群数 70MPN/100mL 以下とする 注 2)1. 自然環境保全 : 自然探勝等の環境保全 2. 水産 1 級 : マタ イ フ リ ワカメ等の水産生物用及び水産 2 級の水産生物用 2 級 : ホ ラ ノリ等の水産生物用 3. 環境保全 : 国民の日常生活 ( 沿岸の遊歩等を含む ) において不快感を生じない限度 水質汚濁に係る環境基準について ( 昭和 46 年 12 月 28 日環境庁告示第 59 号 ) 3-73
全窒素 全りん生活環境の保全に関する環境基準 ( 海域 その 2) 類型利用目的の適応性 I II III 表 3.2.10-3(11/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 自然環境保全及び II 以下の欄に掲げるもの ( 水産 2 種及び 3 種を除く ) 水産 1 種 水浴及び III 以下の欄に掲げるもの ( 水産 2 種及び 3 種を除く ) 水産 2 種及び IV の欄に掲げるもの ( 水産 3 種を除く ) 基準値全窒素全りん 0.2mg/L 以下 0.02mg/L 以下 0.3mg/L 以下 0.03mg/L 以下 0.6mg/L 以下 0.05mg/L 以下 水産 3 種 IV 工業用水 1 mg/l 以下 0.09mg/L 以下生物生息環境保全注 1) 基準値は 年間平均値とする 注 2) 水域類型の指定は 海洋植物プランクトンの著しい増殖を生ずるおそれがある海域について行うものとする 注 3)1. 自然環境保全 : 自然探勝等の環境保全 2. 水産 1 種 : 底生魚介類を含め多様な水産生物がバランス良く かつ 安定して漁獲される 水産 2 種 : 一部の底生魚介類を除き 魚類を中心とした水産生物が多獲される 水産 3 種 : 汚濁に強い特定の水産生物が主に漁獲される 3. 生物生息環境保全 : 年間を通して底生生物が生息できる限度 水質汚濁に係る環境基準について ( 昭和 46 年 12 月 28 日環境庁告示第 59 号 ) 対象事業実施区域周辺の海域は 全窒素 全りんについては Ⅱ 類型の指定を受けている 3-74
表 3.2.10-3(12/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 全亜鉛 ノニルフェノール 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩生活環境の保全に関する環境基準 ( 海域 その 3) 基準値 水生生物の生息状況の適 直鎖アルキルベ 類型 応性 全亜鉛 ノニルフェノール ンゼンスルホン 酸及びその塩 生物 A 水生生物の生息する水域 0.02mg/L 以下 0.001mg/L 以下 0.01mg/L 以下 生物 A の水域のうち 水 生生物の産卵場 ( 繁殖場 生物特 A ) 又は幼稚仔の生育場と 0.01mg/L 以下 0.0007mg/L 以下 0.006mg/L 以下 して特に保全が必要な水 域 水質汚濁に係る環境基準について ( 昭和 46 年 12 月 28 日環境庁告示第 59 号 ) 対象事業実施区域周辺の海域は 全亜鉛 ノニルフェノール 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩についての類型の指定を受けていない 3-75
表 3.2.10-3(13/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 < 人の健康の保護に関する環境基準 > 物質名基準値 カドミウム 0.003mg/L 以下 全シアン検出されないこと 鉛 0.01mg/L 以下 六価クロム 0.05mg/L 以下 砒素 0.01mg/L 以下 総水銀 0.0005mg/L 以下 アルキル水銀検出されないこと PCB 検出されないこと ジクロロメタン 0.02mg/L 以下 四塩化炭素 0.002mg/L 以下 1,2- ジクロロエタン 0.004mg/L 以下 1,1- ジクロロエチレン 0.1mg/L 以下 シス -1,2- ジクロロエチレン 0.04mg/L 以下 1,1,1- トリクロロエタン 1mg/L 以下 1,1,2- トリクロロエタン 0.006mg/L 以下 トリクロロエチレン 0.01mg/L 以下 テトラクロロエチレン 0.01mg/L 以下 1,3- ジクロロプロペン 0.002mg/L 以下 チウラム 0.006mg/L 以下 シマジン 0.003mg/L 以下 チオベンカルブ 0.02mg/L 以下 ベンゼン 0.01mg/L 以下 セレン 0.01mg/L 以下 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10mg/L 以下 ふっ素 0.8mg/L 以下 ほう素 1mg/L 以下 1,4 ジオキサン 0.05mg/L 以下注 ) 基準値は年間平均値 ただし 全シアンに係る基準値については 最高値とする 全国全ての公共用水域に一律に設定されている 3-76
表 3.2.10-3(14/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 排水基準 < 生活環境項目 : 日排水量が 50m 3 以上の特定施設に適用 > 物質名 基準値 水素イオン濃度 海域以外の公共用水域に排出されるも の 5.8 以上 8.6 以下 海域に排出さ れるもの 5.0 以上 9.0 以下 生物化学的酸素要求量 mg/l 160( 日間平均 120) 化学的酸素要求量 mg/l 160( 日間平均 120) 浮遊物質量 mg/l 200( 日間平均 150) ノルマルヘキサン抽出物質含有量 5 ( 鉱油類含有量 ) mg/l ノルマルヘキサン抽出物質含有量 30 ( 動植物油脂類含有量 ) mg/l フェノール類含有量 mg/l 5 銅含有量 mg/l 3 亜鉛含有量 mg/l 2 溶解性鉄含有量 mg/l 10 溶解性マンガン含有量 mg/l 10 クロム含有量 mg/l 2 大腸菌群数 個 /cm 2 日間平均 3,000 窒素含有量 mg/l 120( 日間平均 60) りん含有量 mg/l 16( 日間平均 8) 注 1) 窒素含有量及び燐含有量についての排水基準は 1: 環境庁長官の定める湖沼及びこれに流入する公共用水域 2: 環境庁長官の定める海域及びこれに流入する公共用水域に排出される排出水に 限って適用する 注 2) 放流予定先海域に係る化学的酸素要求量 窒素含有量 りん含有量の基準値は 総量規制基準で別途規制を受けている 計画施設は 水質汚濁防止法の特定施設に該当し 計画日排水量は 50m 3 を上回るので 生活環境項目の適用を受ける なお 放流予定先の海域は 水質汚濁防止法に定められる総量規制区域に該当するため 総量規制基準の適用を受ける 3-77
表 3.2.10-3(15/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等 対象事業実施区域及び周辺における指定状況 < 有害物質 : 特定施設に適用 > 計画施設は 水質汚濁防止法の特定施設に該当する 物質名 基準値 カドミウム及びその化合物 mg/l 0.03 シアン化合物 mg/l 1 有機燐化合物 mg/l ( ハ ラチオン メチルハ ラチオン メチルシ メトン及び EPN に限る ) 1 鉛及びその化合物 mg/l 0.1 六価クロム化合物 mg/l 0.5 砒素及びその化合物 mg/l 0.1 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 mg/l 0.005 アルキル水銀化合物 mg/l 検出されないこと ポリ塩化ビフェニル mg/l 0.003 トリクロロエチレン mg/l 0.3 テトラクロロエチレン mg/l 0.1 ジクロロメタン mg/l 0.2 四塩化炭素 mg/l 0.02 1,2- ジクロロエタン mg/l 0.04 1,1- ジクロロエチレン mg/l 1 シス -1,2- ジクロロエチレン mg/l 0.4 1,1,1- トリクロロエタン mg/l 3 1,1,2- トリクロロエタン mg/l 0.06 1,3- ジクロロプロペン mg/l 0.02 チウラム mg/l 0.06 シマジン mg/l 0.03 チオベンカルブ mg/l 0.2 ベンゼン mg/l 0.1 セレン及びその化合物 mg/l 0.1 ほう素及びその化合物 mg/l ふっ素及びその化合物 mg/l アンモニア アンモニウム化合物亜硝酸化合物及び硝酸化合物 mg/l 10( 海域以外の公共用水域 ) 230( 海域 ) 8( 海域以外の公共用水域 ) 15( 海域 ) 1L につきアンモニア性窒素に 0.4 を乗じたもの 亜硝酸性窒素及び硝酸性窒素の合計量 100 1,4 ジオキサン mg/l 0.5 3-78
表 3.2.10-3(16/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 総量規制総量規制を適用する工場又は事業場は 瀬戸内海環境保全特別措置法第 5 条第 1 項に規定する区域のうち 愛媛県の区域内の特定事業場で 1 日当たりの平均的な排出水の量が 50m 3 以上のものとする 汚濁負荷量の許容限度は 次の式で求める 化学的酸素要求量 L=Ccj Qcj Ccj: 化学的酸素要求量平成 3 年 7 月 1 日以降に設置届を提出するし尿処理場については 20mg/L となる Qcj: 排出水の量 (m 3 / 日 ) 窒素含有量 L=Cnj Qnj Cnj: 窒素含有量平成 14 年 10 月 1 日以降に設置届を提出するし尿処理場については 10mg/L となる Qnj: 排出水の量 (m 3 / 日 ) りん含有量 L=Cpj Qpj Cpj: りん含有量平成 14 年 10 月 1 日以降に設置届を提出するし尿処理場については 1mg/L となる Qpj: 排出水の量 (m 3 / 日 ) 隣接する海域に処理水を放流する場合は 化学的酸素要求量 窒素 りんについて 総量規制の適用を受ける 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 項目 技術上の基準 生物化学的酸素要求量 (BOD) の日間平均値 20mg/ 以下 浮遊物質量 (SS) の日間平均値 70mg/ 以下 大腸菌群数の日間平均値 3,000 個 /cm 3 以下 計画施設は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められるし尿処理施設に該当するが 下水道処理予定区域に位置し 下水道放流のため同法に定められる技術上の基準の適用を受けない ダイオキシン類対策特別措置法計画施設は 本法の特定施設に該当しない 3-79
表 3.2.10-3(17/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等 対象事業実施区域及び周辺における指定状況 下水道排除基準 ( 健康項目松山市下水道条例 ) 下水道放流するため 左記の排除基準が適用される 項目 基準値 カドミウム及びその化合物 mg/l 0.03 以下 シアン化合物 mg/l 1 以下 有機燐化合物 mg/l 1 以下 鉛及びその化合物 mg/l 0.1 以下 六価クロム化合物 mg/l 0.5 以下 砒素及びその化合物 mg/l 0.1 以下 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 mg/l 0.005 以下 アルキル水銀化合物 mg/l 検出されないこと PCB mg/l 0.003 以下 トリクロロエチレン mg/l 0.3 以下 テトラクロロエチレン mg/l 0.1 以下 ジクロロメタン mg/l 0.2 以下 四塩化炭素 mg/l 0.02 以下 1,2- ジクロロエタン mg/l 0.04 以下 1,1- ジクロロエチレン mg/l 1 以下 シス -1,2- ジクロロエチレン mg/l 0.4 以下 1,1,1- トリクロロエタン mg/l 3 以下 1,1,2- トリクロロエタン mg/l 0.06 以下 1,3- ジクロロプロペン mg/l 0.02 以下 チウラム mg/l 0.06 以下 シマジン mg/l 0.03 以下 チオベンカルプ mg/l 0.2 以下 ベンゼン mg/l 0.1 以下 セレン及びその化合物 mg/l 0.1 以下 ダイオキシン類 mg/l 0.2 以下 ほう素及びその化合物 河川放流 mg/l 10 以下 海域放流 mg/l 230 以下 ふっ素及びその化合物 河川法流 mg/l 8 以下 海域放流 mg/l 15 以下 1,4 ジオキサン mg/l 0.5 以下 3-80
表 3.2.10-3(18/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 下水道排除基準 ( 生活環境項目等松山市下水道条例 ) 下水道放流するため 左記の排除基準が適用される 項目 基準値 フェノール類 mg/l 5 以下 銅及びその化合物 mg/l 3 以下 亜鉛及びその化合物 mg/l 2 以下 鉄及びその化合物 ( 溶解性 ) mg/l 10 以下 マンガン及びその化合物 ( 溶解性 ) mg/l 10 以下 クロム及びその化合物 mg/l 2 以下 アンモニア性窒素 亜硝酸性窒素 亜硝酸性窒素 mg/l 380 以下 窒素含有量 mg/l 240 以下 りん含有量 mg/l 32 以下 生物化学的酸素要求量 mg/l 600 未満 浮遊物質量 mg/l 600 未満 ノルマルヘキサン抽出物質 動植物油 mg/l 30 以下 鉱油 mg/l 5 以下 ph - 5 を超え 9 未満 よう素消費量 mg/l 220 未満 温度 45 未満 3-81
瀬戸内海環境保全特別措置法 表 3.2.10-3(19/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 瀬戸内区域の特定事業場で 日最大排水量が 50m 3 以上の特定事業場については 一部の特定施設 ( 指定地域特定施設及び地方公共団体が設置するし尿処理施設等 ) を除き 水質汚濁防止法に基づく届出の代わりにこの法律に基づく手続 ( 許可又は届出 ) が必要となる 特に 特定施設の設置や構造等の変更については 環境に及ぼす影響について事前評価を行い その結果を記載した書面 ( 環境影響事前評価書 ) を添付することが義務づけられている 計画施設は 同法の手続きが不要な地方公共団体が設置するし尿処理施設に該当する 愛媛県公害防止条例新設のし尿処理施設における化学的酸素要求量の排水基準は 日間平均 25mg/L 最大 35mg/L 以下となる 下水道放流のため 左記の基準は適用されない 汚泥再生処理センター性能指針に定められる処理水質下水道放流のため 下水道排除基準が優先される 項目処理水質生物化学的酸素要求量 BOD 10( 日間平均 )mg/l 以下化学的酸素要求量 COD 35( 日間平均 )mg/l 以下 浮遊物質量 SS 20( 日間平均 )mg/l 以下 全窒素 T-N 20( 日間平均 )mg/l 以下 全燐 T-P 1( 日間平均 )mg/l 以下 3-82
表 3.2.10-3(20/20) 環境基準と規制基準に対する対象事業実施区域及び周辺における指定状況 環境基準 規制基準等対象事業実施区域及び周辺における指定状況 土壌環境基準 物質名 基準値 カドミウム 検液 1L につき 0.01mg 以下であり かつ 農用地において は 米 1kg につき 1mg 未満であること 全シアン 検液中に検出されないこと 有機燐 検液中に検出されないこと 鉛 検液 1L につき 0.01mg 以下であること 六価クロム 検液 1L につき 0.05mg 以下であること ひ素 検液 1L につき 0.01mg 以下であり かつ 農用地 ( 田に限 る ) においては 土壌 1kg につき 15mg 未満であること 総水銀 検液 1L につき 0.0005mg 以下であること アルキル水銀 検液中に検出されないこと PCB 検液中に検出されないこと 銅 農用地 ( 田に限る ) においては 土壌 1kg につき 125mg 未満であること ジクロロメタン 検液 1L につき 0.02mg 以下であること 四塩化炭素 検液 1L につき 0.002mg 以下であること 1,2- ジクロロエタン 検液 1L につき 0.004mg 以下であること 1,1- ジクロロエチレン 検液 1L につき 0.1mg 以下であること シス -1,2- ジクロロエチレン 検液 1L につき 0.04mg 以下であること 1,1,1- トリクロロエタン 検液 1L につき 1mg 以下であること 1,1,2- トリクロロエタン 検液 1L につき 0.006mg 以下であること トリクロロエチレン 検液 1L につき 0.03mg 以下であること テトラクロロエチレン 検液 1L につき 0.01mg 以下であること 1,3- ジクロロプロペン 検液 1L につき 0.002mg 以下であること チウラム 検液 1L につき 0.006mg 以下であること シマジン 検液 1L につき 0.003mg 以下であること チオベンカルブ 検液 1L につき 0.02mg 以下であること ベンゼン 検液 1L につき 0.01mg 以下であること セレン 検液 1L につき 0.01mg 以下であること ふっ素 検液 1L につき 0.8mg 以下であること ほう素 検液 1L につき 1mg 以下であること ダイオキシン類 土壌 1g につき 1000pg-TEQ 以下であること 全国一律に設定されている ( 一般の人が立ち入りを制限されている区域を除く ) 3-83
2) 自然環境の保全に係る地域の状況 (1) 自然公園法自然公園法は すぐれた自然の風景地を保護するとともに その利用の増進を図り国民の保健等に資することを目的に制定されたもので 自然公園として 国立公園 国定公園及び都道府県立自然公園を定義している 国立公園は 環境大臣が自然環境保全審議会の意見を聞き区域を指定する 国定公園は 環境大臣が関係都道府県の申出により審議会の意見を聞き指定する 都道府県自然公園は 条例の定めるところにより都道府県が定める 愛媛県内には 国立公園 2 地域 ( 瀬戸内海国立公園 足摺宇和海国立公園 ) 国定公園 1 地域 ( 石鎚国定公園 ) 県立自然公園 7 地域 ( 四国カルスト県立自然公園 佐田岬半島宇和海県立自然公園 金砂湖県立自然公園 篠山県立自然公園 皿ヶ嶺連峰県立自然公園 肱川県立自然公園 奥道後玉川県立自然公園 ) がある これら自然公園と対象事業実施区域の位置関係は 図 3.2.10-5 のとおりであり 対象事業実施区域は いずれの自然公園にも含まれていない 対象事業実施区域 図 3.2.10-5 愛媛県の自然公園資料 ) えひめの自然環境情報 ( 愛媛県県民環境部環境局自然保護課 ) 3-84
(2) 自然環境保全法自然環境保全法は 国土全般にわたる自然環境の保全の基本方針を明らかにすること等を目的に制定された 本法は 自然環境保全基本方針の閣議決定 自然環境保全基礎調査の実施等の基本法的性格の部分と 自然環境保全地域等の指定の実施法的性格の部分の2つから構成されている 愛媛県では 笹ヶ峰自然環境保全地域を環境大臣が指定し 赤石山系県自然環境保全地域 小屋山県自然環境保全地域を愛媛県自然環境保全条例に基づいて知事が指定している 対象事業実施区域が属する松山市域には指定を受けている地域はない 3-85
3) 史跡 名勝 天然記念物等の指定状況 (1) 史跡松山市内では 国指定 4 県指定 15 市指定 31が史跡として指定されている 対象事業実施区域周辺 ( 図 3.2.10-6 に示す範囲 ) においては 表 3.2.10-4 に示すものが指定されている 表 3.2.10-4 対象事業実施区域周辺の史跡 名称 種別 所在地 図 3.2.10-6 の位置番号 松山城跡 史跡 ( 国指定 ) 丸之内 1 子規堂附埋髪塔 史跡 ( 県指定 ) 末広町 2 庚申庵 史跡 ( 県指定 ) 味酒町 2 丁目 3 足立重信の墓史跡 ( 県指定 ) 御幸 1 丁目青地林宗の墓史跡 ( 県指定 ) 御幸 1 丁目 4 鍵谷カナの墓 史跡 ( 県指定 ) 西垣生町 5 菊屋新助の墓 史跡 ( 県指定 ) 木屋町 2 丁目 6 三上是庵の墓史跡 ( 市指定 ) 朝日ヶ丘 1 丁目奥平貞幹の墓史跡 ( 市指定 ) 朝日ヶ丘 1 丁目 7 吉田蔵澤の墓 史跡 ( 市指定 ) 本町 5 丁目 8 蒲生忠知供養碑 史跡 ( 市指定 ) 末広町 9 資料 ) 松山市 HP (2) 名勝愛媛県内では 国指定 10ヶ所 県指定 12ヶ所が名勝地として指定されているが 松山市内には名勝地として指定されたものはない (3) 天然記念物松山市内では 国指定 1 県指定 5 市指定 37の生物や地質等が天然記念物として指定されている 対象事業実施区域周辺 ( 図 3.2.10-6に示す範囲 ) においては 表 3.2.10-5に示すものが指定されている 表 3.2.10-5 対象事業実施区域周辺の天然記念物 名称 種別 所在地 図 3.2.10-6 の位置番号 松山城山樹叢 天然記念物 ( 県指定 ) 丸之内 1 うば桜 天然記念物 ( 市指定 ) 南江戸 5 丁目 2 いすの木 天然記念物 ( 市指定 ) 泉町 3 にっぽんたちばな 天然記念物 ( 市指定 ) 北立花町 4 十六日桜天然記念物 ( 市指定 ) 御幸 1 丁目十六日桜天然記念物 ( 市指定 ) 御幸 1 丁目 5 ナンジャモンジャの木 天然記念物 ( 市指定 ) 丸之内 6 おがたまのき 天然記念物 ( 市指定 ) 東石井町 7 資料 ) 松山市 HP 3-86
(4) 有形文化財松山市内では 国指定の有形文化財として 国宝 3 重要文化財 26が指定されている 対象事業実施区域周辺 ( 図 3.2.10-6 に示す範囲 ) においては 表 3.2.10-6 に示すものが指定されている 表 3.2.10-6 対象事業実施区域周辺の有形文化財 名称 種別 所在地 図 3.2.10-6 の位置番号 大宝寺本堂 有形文化財 ( 国宝 ) 南江戸 5 丁目 木造阿弥陀如来坐像有形文化財 ( 重要文化財 ) 南江戸 5 丁目木造釈迦如来坐像有形文化財 ( 重要文化財 ) 南江戸 5 丁目 1 木造阿弥陀如来坐像 有形文化財 ( 重要文化財 ) 南江戸 5 丁目 松山城 有形文化財 ( 重要文化財 ) 丸之内 2 短刀銘国弘作有形文化財 ( 重要文化財 ) 丸之内太刀銘助包有形文化財 ( 重要文化財 ) 丸之内 3 萬翠荘 有形文化財 ( 重要文化財 ) 一番町 3 丁目 4 資料 ) 松山市 HP 3-87
5 4 8 6 1 2 7 3 1 2 1 4 3 6 2 9 3 4 7 5 凡例 : 対象事業実施区域 : 史跡 N : 天然記念物 : 有形文化財 0 600 1200 2400m 注 ) または 内の数字はそれぞれ表 3.2.10-4~ 表 3.2.10-6 に示す位置番号資料 )e~ よまちなび ( 松山市 HP) に加筆 図 3.2.10-6 対象事業実施区域周辺の史跡 天然記念物 有形文化財 3-88
4) 鳥獣保護区の指定状況鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律の定める特別保護区域内で土地造成や建築物の新築 改築 増築や水面の埋立等鳥獣の保護に影響を及ぼすおそれがある行為を行う場合は 国若しくは県知事の許可が必要となる 事業実施区域が属する松山市には 奥道後 高縄 下伊台道後山 忽那七島海域の4 鳥獣保護区があり 事業実施区域が隣接している海域は 忽那七島海域鳥獣保護区に属している ( 図 3.2.10-7 参照 ) 3-89
高縄 忽那七島海域 下伊台道後山 対象事業実施区域 奥道後 凡例 : 鳥獣保護区 N 資料 ) 国土情報ウェッブマッピングシステム ( 国土交通省国土政策局国土情報課 ) 0 2 4 8km 図 3.2.10-7 対象事業実施区域と鳥獣保護区の位置 3-90
5) 景観に係る指定状況松山市は 誇りを持てる魅力的な景観を市 市民及び事業者が協力して形成し もって快適な都市環境の実現と 市民文化の向上に資することを目的として 平成 8 年 3 月に松山市景観条例を制定し 平成 22 年 3 月には 景観計画を策定している 本景観計画では 松山市の内 市役所前榎町通り と 道後温泉本館周辺 を景観計画区域に指定し 一定規模以上の建築物や工作物に対しては届出を義務付け 設置位置や外観等について景観形成基準を定めている 対象事業実施区域は これら景観計画区域には属していないものの 弁天山 松山市総合公園展望台 松山城天守閣などの対象事業実施区域方向の眺望点が存在している なお 西クリーンセンター建替えに係る環境影響評価書によると 松山市総合公園展望台 松山城天守閣方向からの写真が掲載されており 対象事業実施区域は 丘陵地や工場等に遮られ 視認できない状況である 3-91
6) 防災に係る指定の状況対象事業実施区域周辺の急傾斜地崩壊危険箇所 土石流危険渓流の指定状況は 図 3.2.10-8 のとおりであり 東側の弁天山の斜面に急傾斜地崩壊危険箇所 土石流危険渓流の指定を受けた箇所があるが 対象事業実施区域内及び隣接地においては指定を受けた箇所はない 松山市の沿岸部においては 南海トラフ大地震の最高津波高さが 3.5mと想定されている 松山市は 居住地の標高が知りたいという市民の要望に応えて 松山市標高マップシステム を作成し ホームページ上で公開している これによると対象事業実施区域付近の標高は 最高津波高さを上回る4~5m 未満の標高となっている ( 図 3.2.10-9 参照 ) 3-92
対象事業実施区域 凡例 : 土石流危険渓流 : 急傾斜地崩壊危険箇所 N 資料 ) 愛媛県土砂災害危険箇所マップ ( 松山市 HP) 0 125 250 500m 図 3.2.10-8 急傾斜地崩壊危険箇所 土石流危険渓流の指定状況 3-93
対象事業実施区域 凡例 N 0 125 250 500m 資料 ) 松山市標高マップシステム 図 3.2.10-9 対象事業実施区域付近の標高 3-94
7) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律計画施設は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められるし尿処理施設に該当しており 施設の設置にあたっては市長 ( 政令市 ) へ届出を行う必要があり その必要書類として 生活環境に及ぼす影響について調査した書類 ( 生活環境影響調査書 ) の提出が義務づけられている なお 生活環境影響調査の実施項目については 生活環境影響調査指針が示されており 調査項目 実施時期等については 指針に従って決定することとされている 生活環境影響調査手続きの流れは 図 3.2.10-10 のとおりである なお 愛媛県環境影響評価条例に基づき実施された環境影響評価であって生活環境影響調査の記載事項 ( 表 5.1-2 参照 ) を満たしているものは 環境影響評価書を生活環境影響調査書として提出することが可能である 地域の生活環境への影響を調査 届出設置の計画 維持管理の計画生活環境影響調査 施設の運営開始 維持管理状況の記録 閲覧 維持管理計画に従った維持管理の実施 図 3.2.10-10 生活環境影響調査の流れ 3-95