第 5 章基本施策の展開 基本目標 1. 多様なニーズに応じた幼児期の教育 保育の環境整備 1-1. 子育てサポートの充実 (1) 現状と課題働く女性が増加し 仕事と子育ての両立の困難さや子育てそのものに対する不安感 負担感が増大していますが 子育ては依然として女性が多く担っているのが現状です この

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Taro-平成27年度の取り組み(資料:1)

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

地域子育て支援拠点事業について

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流山市子ども・子育て会議

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

平成 27 年 3 月 田川市

地域子ども 子育て支援事業の量の見込み及び評価シート (1) 利用者支援事業 教育 保育施設や地域の子育て支援の事業等の利用について情報集約と提供を行うとともに 子どもや保護者からの相談に応じ 子どもや保護者に必要な情報提供 助言をするなどし 関係機関との連絡調整等を行う事業 利用者支援については

資料2:修正一覧

教育 保育の量の見込み及びその提供体制 1 号認定及び 2 号認定 (3~5 歳児 ) について 利用児童数は 1 号及び 2 号認定の利用児童数と私学助成を受ける私立幼稚園の園児数より算出 1 号認定の利用児童数は 施設型給付費等の基礎資料に関する調査 による ( 時点は各年 4 月 1 日 )

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

平成 26 年 8 月 仙台市 認可保育所利用申請者数 15,077 人 14,340 人 13,826 人 認可保育所入所者数 13,994 人 13,401 人 13,069 人 市の保育施策で対応している児童数 人 174 人 157 人 待機児童数 人 533 人 4

第 1 部 施策編 4

十和田市 事業別に利用数をみると 一時預かりは 年間 0 (.%) 以 上 (.) - (.%) の順となっています 問. 一時預かり ( 年間 ) n= 人 以上. 幼稚園の預かり保育は 年間 0 (.%) 以上 (.%) (.%) の順となっています ファミリー サポー

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広域利用の実態が異なる場合の考え方 保育整備計画との関係項目内容 6) 広域利用の実態が異なる場地域型保育事業の認可の際に行われる需給調整の判合の考え方断基準となること等から 学校就学前子どもの区分 ( 認定区分 ) ごと 地域子ども 子育て支援事業の事業ごとに教育 保育施設等及び地域子ども 子育て

2 時間外保育 ( 延長保育 ) 事業 < 幼保運営課 > 単位 : 人 実施年度 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度 平成 27 年度 施設数 166 か所延利用児童数 55,983 人 ( 参考平成 26 年度 ) 施設数 129 か所延利用児童数

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

2 平成 27 年度の需要量見込みを記載 ( 平成 3 年度までの各年度の需要量見込みについては 別紙を参照 ) 平成 27 年度推計児童数 ( 人 ) 年齢 平成 27 年度推計児童数 参考 平成 26 年 月現在人口 0-2 歳人口 3,68 2, 歳人口 2,278 2,323


3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

1 需給計画策定に関する基本方針等 教育 保育提供区域の設定 教育 保育提供区域 とは 地域の実情に応じて 保護者や子どもが居宅より容易に移動することが可能な区域として市町村が定める区域のことですが 札幌市においては原則として 行政区単位の設定 とし 一部の事業についてのみ 札幌市全域 とします 量

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私立幼稚園の新制度への円滑移行について

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第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

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ることのできる環境の充域での包括的サポー画推進のための() 幼児教育 保育サービスの充実 幼児教育 保育施設等の充実 ア ) 幼児教育 保育施設等の整備 施策のねらい 幼児教育 保育サービスの充実 は 共働きや多様な就労形態に対応した 本市の小学校就学前児童数は平成 8 年度以降減少していますが 共

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1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

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児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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スライド 1

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

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01表紙福島

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13 第2章 基本目標Ⅲ

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4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

1 お子さんとご家族の状況について 子どもをみてもらえる親族 知人 0 歳 1 2 歳 3~5 歳ともに 緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族にみてもらえる が最も多く 60 を超えています 0 歳児は他の年齢に比べて 日常的に祖父母等の親族にみてもらえる が 37.1 となっています 少数では

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長野県の少子化の現状と課題

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七尾市 事業ごとに利用数をみると 一時預かりは 年間 0 (.) (.%) ( 各.%) の順となっています 問 0. 保育園などの一時預かり ( 年間 ) n= 0 人 以上 幼稚園の預かり保保育は 年間 0-0 ( 各.%) が最も多くなっています ファミリー

Ⅰ. 子ども 子育て支援新制度について 1 子ども 子育て支援新制度の概要 子ども 子育てを取り巻く課題 急速な少子化の進行 結婚 出産 子育ての希望がかなわない現状 ( 独身男女の約 9 割が 結婚し 子ども 2 人以上 を希望 ) 親の働く状況の違いによる幼児期の教育や保育の提供体制の違い 子育

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

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年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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机上配布 子どもが主人公分科会各委員提案のまとめ 課題 1 周産期医療 小児医療の確保 No 解決に向けた方策 ( 参考 ) 具体的な事業 取組みの例提案者 医療体制に課題がある中で 医療機関の負担を減らす取組 祖父母世代に相談できる関係 相談ダイヤルでの適切な助言 ダイヤルの周知 < 第 1 回


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(1) 庁内外の関係機関と密に連携を図りつつ必要に応じてひとり親家庭を訪問 1 背景ひとり親家庭からの相談窓口に寄せられる相談件数は増加傾向にある また養育に問題を抱える父母からの相談 父母や子どもが精神的に不安定であるケースに関する相談等 相談内容やその背景も複雑化してきていることから 碧南市では

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

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第 5 章基本施策の展開 53

第 5 章基本施策の展開 基本目標 1. 多様なニーズに応じた幼児期の教育 保育の環境整備 1-1. 子育てサポートの充実 (1) 現状と課題働く女性が増加し 仕事と子育ての両立の困難さや子育てそのものに対する不安感 負担感が増大していますが 子育ては依然として女性が多く担っているのが現状です このような育児に対する不安感 負担感を軽減する方法として 地域と連携した 多様な保育ニーズに対応できる子育て支援の充実がこれまで以上に求められており あわせて地域におけるさまざまな子育て支援サービスに関する情報のさらなる提供が必要とされています また 市内ではさまざまな相談窓口を設置し あらゆる相談に対応しています 今後も電話や窓口で随時相談に応じるとともに 地域で気軽に相談できる体制を強化するなど 状況に応じた相談体制づくりが求められています (2) 基本方針地域における子育て支援事業を実施し 地域全体で子育てを支援します また 子育てに関する情報をきめ細かく届けるため 冊子などの印刷物だけでなく 市公式ホームページや子育て情報メールの配信などを活用し 常に新しい情報を発信します さらに 必要な時に必要な情報を迷うことなく受け取ることができるよう 利用者支援事業を新たに実施するとともに 引き続き各種相談窓口における相談を実施します 54

(3) 事業の方向性 1 地域における児童の育成 1 ファミリー サポート センター事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 春日部市ファミリー サポート センターの会員数 1,054 人 1,330 人 事業概要および今後の方向性ファミリー サポート センター事業は 急な用事などにより子どもの世話ができない場合に 一時的に子どもの預かりや送迎を行うことで 子育て中の保護者の負担軽減を図るものです ( 子どもを預けたい人や 預かって子育てのお手伝いをしたい人はセンターの会員になることが必要です ) 本市では 春日部市ファミリー サポート センター と 春日部市緊急サポート センター 事業を実施しており 今後も継続的にこれらの事業における一定の質を確保するため 会員数の増加や 研修会 交流会の内容を充実させる取組を進めます 2 放課後児童健全育成事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 入室割合 ( 入室者数 / 入室申込者数 ) 98.6% 100.0% 事業概要および今後の方向性放課後児童健全育成事業は 保護者の就労などにより昼間保育が困難な家庭の小学校就学児童を対象に指導員が保護者に代わって 適切な遊びおよび生活の場を与えて児童の健全育成を図るものです 平成 27 年度から 本市の小学校に在学する児童全てが原則入室の対象となることから 今後も入室申込みの状況により 施設整備などについて検討します 3 子育て支援活動団体への支援継続 地域子育て支援協議会への加入団体件数 41 団体 44 団体 事業概要および今後の方向性子育て支援活動団体への支援は 市内で子育て支援活動を行う団体やサークルなどを会員とする 地域子育て支援協議会 におけるサークル間のネットワーク化や 加入団体における情報の集約化などの取組を行っています 今後も引き続き 加入団体の増加を図り 地域社会における子育て支援環境の醸成を図ります 55

4 春日部市子育て支援審議会継続 事業概要および今後の方向性春日部市子育て支援審議会は 主に 児童の福祉に関する事項 や 子ども 子育て支援に関する事項 について調査審議するもので 委員 12 人以内で構成される附属機関です 今後も 春日部市子ども 子育て支援事業計画 の進行管理や 放課後児童健全育成事業における設備運営基準の向上における意見聴取など 市の子育て支援の取組全般について意見を求めていきます 2 子育て相談 情報提供体制の充実 5 地域子育て支援拠点事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 事業概要および今後の方向性地域子育て支援拠点事業は 子育て中の親の孤立感や不安感に対応するため 公共施設や保育園などの地域の身近な場所で 子育てに関する相談や子育て中の親子の交流などを通じて 子育てを支援する事業です 今後も 既存の地域子育て支援拠点が連携しながら 子育て世帯のニーズを把握し 事業の質の向上を図ります 6 利用者支援事業 地域子ども 子育て支援事業 新規 設置箇所数 0 か所 1 か所 事業概要および今後の方向性利用者支援事業は 子ども 子育て支援新制度において新たに位置付けられた事業です 市民が教育 保育施設や地域子ども 子育て支援事業を円滑に利用することができるよう 利用希望者からの相談に応じて必要な情報提供やアドバイスを行うとともに 関係機関との連絡調整や情報集約を行うものです 今後は 平成 29 年度までに市内に1か所設置し 市民の円滑な利用を促進します 7 家庭児童相談継続 事業概要および今後の方向性家庭児童相談は 子どもの生活習慣 学校生活の問題 子どもの発育などの悩みを持つ保護者などに対する相談に応じることで 相談者に寄り添いながら 問題解決に向けた支援を行うものです 今後も 引き続き相談しやすい環境づくりを進め 保護者などの精神的な負担や心理的な不安の軽減を図ります 56

8 ブックスタート事業継続 ブックスタート利用率 ( 利用者数 / 該当者数 ) 98.4% 100.0% 事業概要および今後の方向性ブックスタート事業は 10 か月児健康診査に訪れた乳児とその保護者を対象に 絵本の読み聞かせを通じて 絵本 と 赤ちゃんと絵本を楽しむ体験 をプレゼントする活動で 絵本を介して 親子が心をふれあう時間を持つきっかけを届けるものです 今後も 引き続き絵本の配布とブックスタートボランティアによる絵本の読み聞かせなどの取組を進めます 9 子育てガイドブック 子育て支援マップ継続 事業概要および今後の方向性子育てガイドブック 子育て支援マップは 子育てに関する情報を集約し 子育て家庭などへの情報提供を行うものです 今後も 掲載内容を必要に応じて適宜見直し 内容の充実を図ります 10 子育て情報メールの配信継続 子育て情報メールの配信件数 362 件 400 件 事業概要および今後の方向性子育て情報メールの配信は 子育てに関する各種情報について スマートフォンや携帯電話などへメール配信することにより 定期的に子育て情報の提供を行うものです 今後も 引き続き制度の周知を図り 積極的かつ効果的な情報発信を図ります 11 乳幼児子育て相談継続 実施箇所数 11 か所 10 か所 事業概要および今後の方向性乳幼児子育て相談は 子育てで悩んでいる人に対し 育児経験豊富な保育所の保育士が相談に応じ 必要な情報の提供および助言などの電話相談を行うものです 平成 27 年度に公立保育所の統合により1か所減となりますが 今後も提供する内容は変わらず 事業の充実を図ります 57

12 ハーモニー相談継続 事業概要および今後の方向性ハーモニー相談は 子育て中の人に限らず 女性からの相談全般を受けているほか ボランティアによる相談など 多岐にわたる相談窓口を開設し 精神的な育児不安の軽減を図るものです 今後も 相談業務を利用していただき 更なる育児不安の軽減を図ります 市民活動推進課 < ハーモニー春日部 > 13 民生委員 児童委員 主任児童委員との連携継続 事業概要および今後の方向性民生委員 児童委員 主任児童委員との連携は 家庭 地域における子どもの養育に関連する種々の問題に対し 各関係機関と問題の発見 解決に努めるものです 今後も 現在月 1 回行われている会議の定例開催を継続していくことにより 引き続き事務局と委員の相互理解と連絡調整に努めます 生活支援課 14 子どもに関する相談継続 事業概要および今後の方向性子どもに関する相談は 地域ぐるみの子育てを支援していくため 民生委員 児童委員 主任児童委員による子どもに関する相談を実施するものです 現在は身近な相談役として随時相談に応じており 今後も継続して実施します 生活支援課 15 教育相談事業継続 事業概要および今後の方向性教育相談事業は 教育相談センターなどにおいて 子どもに関する悩みや学校生活に関する不安など 必要に応じて相談を行うものです 現在 市内の全中学校において さわやか相談室 を設置しており 今後も引き続き 相談者に寄り添った相談業務を遂行します 指導課 58

1-2. 教育 保育事業の充実 (1) 現状と課題 平成 24 年に 子ども 子育てをめぐるさまざまな課題を解決するべく 子ども 子育 て関連 3 法が成立し 今後の子育て支援施策を検討 推進していく上での大きな転機を迎 えています 近年は 女性の高学歴化や厳しい社会経済情勢 就業構造の変化などを背景に 女性の 社会進出が進み 共働きが一般化しつつあるとともに 就労形態や生活スタイルは多様化 してきていることから 保育需要がますます増大する中で 利用者の視点に立ったきめ細 かなサービスの提供が求められています 加えて ふだんは保育事業を利用する必要がな い家庭でも 保護者の急な用事や病気 育児疲れなどから一時的に保育事業を必要とする 場合も見られており そうした状況に対応できる体制の整備も重要となっています * 核家族化の進行や共働き家庭の増加に伴い 今後も低年齢児を中心に保育所 ( 園 ) の 入所を希望する子どもの増加が予想されるため 計画的な保育所 ( 園 ) 入所受入枠の拡大 を図っていく必要があります (2) 基本方針 教育 保育事業については 子どもの幸せを第一に考えるとともに 利用者の生活実態 および意向を十分に踏まえて事業の提供体制を整備します 59

(3) 事業の方向性 1 各種教育 保育事業の充実 16 質の高い教育 保育の提供 ( 子ども 子育て支援給付 ) 継続 幼稚園数 21 か所 21 か所 保育所 ( 園 ) 数 29 か所 35 か所 事業概要および今後の方向性質の高い教育 保育の提供は 保護者の選択に基づき 多様な施設または事業者から教育 保育を受けられるよう 保護者の就労状況やその変化だけでなく 子どもの教育 保育施設の利用状況などに配慮しつつ 柔軟に子どもを受け入れる教育 保育の提供を行うものです 今後も 質の高い教育 保育を提供できる体制づくりに努めます 17 延長保育事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 実施箇所数 29 か所 35 か所 事業概要および今後の方向性延長保育事業は 保護者の就労などにより 11 時間を超えて児童の保育をするものです 今後も 必要な方が利用できるよう 拡充に努めるとともに 12 時間の保育時間を確保します 18 一時預かり事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 実施箇所数 ( 幼稚園 ) 21 か所 21 か所 実施箇所数 ( 保育所 ) 11 か所 10 か所 事業概要および今後の方向性一時預かり事業は 保護者が仕事 疾病 冠婚葬祭 育児疲れなどからのリフレッシュなどの理由により 家庭において保育することが一時的に保育を必要とする幼児を 主として昼間において保育所その他の場所において一時的な預かりを行うものです 今後も引き続き事業を実施し 必要な方が利用できるよう 制度のPRに努めます 平成 27 年度に公立保育所の統合により 実施箇所数 ( 保育所 ) が1か所減となりますが 提供する内容は変わらず事業の充実を図ります 60

19 病児 病後児保育事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 実施箇所数 1 か所 1 か所 事業概要および今後の方向性病児 病後児保育事業は 発熱などの急な病気となった子ども ( 病児 ) や病気回復期の子ども ( 病後児 ) が 教育 保育施設に通えなかったり 保護者による保育ができない場合に 病院 診療所 保育所 ( 園 ) などに付設された専用スペースなどにおいて一時的に保育を行うものです 今後も同様に実施するとともに 事業の利用促進に努めます 20 地域子育て支援センター事業 地域子ども 子育て支援事業 継続 利用者数 26,512 人 30,000 人 事業概要および今後の方向性地域子育て支援センター事業は 子育て支援センターにおいて 子育ての相談や情報提供に応じたり 子育て中の親子の交流 遊び場の提供などを通じて子育てを支援するものです 今後も同様に実施するとともに 事業の利用促進に努めます 2 よりよい教育 保育のための環境整備 * 21 第三者評価制度の導入 事業概要および今後の方向性 第三者評価制度は 保育所 ( 園 ) の運営における問題点を把握し 保育サー ビスの向上を図るものです 今後も 制度の導入に向けた検討を進め 実施に努めます 継続 22 幼稚園 保育所 ( 園 ) と小学校との連携を図る事業継続 幼稚園実施箇所数 21 か所 21 か所 保育所 ( 園 ) 実施箇所数 25 か所 27 か所 事業概要および今後の方向性幼稚園 保育所 ( 園 ) と小学校との連携を図る事業は 入学先の小学校の先生と情報交換 話し合いを行うとともに 次年度就学予定の児童と1 年生の交流などを実施し 小学校と連携した幼児教育 保育の充実を図るものです ( 小学校訪問 幼稚園活動 保育所 ( 園 ) との交流 情報交換 連絡会 面談など ) 今後も 幼保小連絡会を実施し 幼稚園 保育所 ( 園 ) から小学校へのスムーズな連携に努めます 61

23 幼稚園など行事への参加継続 事業概要および今後の方向性幼稚園など行事への参加は 私立幼稚園において 高齢者との交流会や開放デーなど 幼稚園などの行事への一般参加や 教育講演会などの開催を進めるものです 今後も 引き続き事業を実施し 地域の方や各年代の方々との交流を深めていくよう努めます 62

1-3. ワーク ライフ バランスの推進 (1) 現状と課題女性の社会進出や家庭の状況から 子育て家庭においても共働きが増加しています しかし 依然として男性は仕事中心の生活を余儀なくされ その結果 共働きであっても女性に家事や子育てが集中している状況です そのため 男女がともに家族としての責任を担い 仕事と子育てを両立することができるよう ワーク ライフ バランスの実現を図ることが必要となっています また 子育て世帯向け求人情報支援の一環として 内職求人情報の提供およびハローワークからの求人情報の配布を行っていますが 求人事業所が固定化される傾向にあり 求人情報希望者の増加に対して情報提供量 ( 特に内職求人情報 ) が追いついていない状況となっています 今後も引き続き ワーク ライフ バランスを実現するための意識改革や関係法制度などの広報 啓発 情報提供を積極的に推進することが求められています (2) 基本方針ワーク ライフ バランスの実現に向けて 労働者 事業主 地域住民などの意識改革を推進するための広報 啓発の充実を図るとともに 仕事と子育ての両立支援のための体制の整備 関係法制度などの広報 啓発 情報提供について 国 県 関係団体などと連携を図りながら推進します 63

(3) 事業の方向性 1 ワーク ライフ バランスの普及 啓発 24 ワーク ライフ バランス啓発事業継続 掲示回数 2 回 5 回 事業概要および今後の方向性ワーク ライフ バランス啓発事業は 仕事と生活のバランスを個人のライフステージに応じて実現することができるよう ワーク ライフ バランスの考え方を男女共同参画の視点から普及 啓発をするものです 今後も 国や県などで作成したワーク ライフ バランスの普及 啓発ポスターを掲示し 積極的に啓発活動を行います 市民参加推進課 < ハーモニー春日部 > 25 育児休業制度 再雇用制度などの啓発継続 事業概要および今後の方向性育児休業制度 再雇用制度などの啓発は 企業における子育てに対する理解と協力を得るため 育児休業制度の定着 再雇用制度の導入 また各種制度の利用しやすい環境づくりを目指し 広報 啓発活動を行うものです また その他 関係機関で開催する各種講座のリーフレットを窓口にて配布するものです 今後も 国 県などからの啓発資料を窓口において配布するとともに 県などの関係機関との共催で実施する労政関係のセミナーにおいて ワーク ライフ バランスに関する講義を実施します 商工観光課 26 ハローワーク求人情報や内職求人情報の提供継続 内職求人事業所数 10 か所 20 か所 事業概要および今後の方向性ハローワーク求人情報や内職求人情報の提供は 掲載事業所数の増加を図り 積極的な求人情報の提供を進めるものです 今後も 広報かすかべや市公式ホームページに求人事業所の募集記事を掲載するなど 内職求人情報の充実を図ります 商工観光課 64

2 男女の協力による子育ての推進 27 男女の協力による子育ての推進継続 固定的な性別役割分担に同感しない人の割合 47.0% 50.0% 以上 事業概要および今後の方向性男女の協力による子育ての推進は 家庭における男女共同参画を促進するために 家庭 地域 職場において 育児や介護などの家庭的責任を男女がともに担うよう啓発活動に努めるとともに ジェンダー ( 社会的 文化的な性差 ) による差別をなくす働きかけや情報提供を あらゆる機会をとおして図るものです 今後も より積極的に啓発活動を行い 固定的な役割分担意識を改善します 市民参加推進課 < ハーモニー春日部 > 65