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Transcription:

第 11 回 18/06/25 (CS3 年 荒井 ) ネットワークプランニング ダイナミックルート RIP 本資料は授業後 ( 数日以内 ) に WEB で閲覧できるようにします 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 1 今日の予定 ダイナミックルーティング ( 8-3) ルーティングとルーティングテーブル 復習 ダイナミックルーティング ルーティングプロトコル RIP の設定 ( 12 章 ) RIP と その設定 ( 12-1~3) RIP を有効にする router rip (con モード内 ) [p533] RIP を使うネットワークを指定する network networkaddress (router-con モード内 ) [p534] 設定及び検証例 ( 12-4) 演習 ;3 台のルータによる RIP 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 2 ダイナミックルート RIP 1

ルーティング ( 8 章 ) 復習 ルータ ( ネットワーク層のデバイス ) によってネットワークとネットワークが接続されるが 自ネットワークではない ( リモート ) ネットワークにアクセスするための経路制御 ; 異なるネットワーク宛のパケットを転送するためのプロセス ルータの最大の役割 ルータはネットワークとネットワークの橋渡し 何でも渡せばよいというものではなく どのようなものをどこへ渡すか選択 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 3 ルーティングテーブル 復習 経路情報のデータで これを利用しルーティング先が決定される 宛先 NW with Netmask Gateway, Interace/NextHop, Cost/Distance などの情報 ルーティングテーブルの確認 show ip route [ 特権モード内 ] 有効化されている I/F のネットワーク ( 直接接続されている NW) は 自動的にルーティングされる ルーティングテーブルに自動的に登録される 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 4 ダイナミックルート RIP 2

スタティックとダイナミックルートの比較 スタティックルート ルーティングテーブルを設計 想定して手動で設定 管理者 : 手作業 トポロジ変更があれば適宜修正 ルータの負荷 : 小さい ネットワーク規模 : 小規模 末端 NW( スタブ : ルータに対して一ヶ所だけで接続されている NW) に有効 セキュリティ : 高い ダイナミックルート ルーティングテーブルは自動的に更新されるが 設計 設定どおりになっているかを確認 必要に応じてデバッグ 管理者 : 自動設定 但し初期設定時にはそれなりの知識が必要 ルータの負荷 : 大きい ネットワーク規模 : 小 ~ 大規模に有効 セキュリティ : 低い 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 5 ダイナミックルート ( 8-3) ルーティングプロトコルによって 自動的に経路が設定される ( 学習 ) トポロジーが変更された場合でも 自動学習 ネットワークの追加などが行われた場合 直接関係するルータのみの設定で OK 障害などによって あるネットワークが遮断された場合 自動的に障害のあるネットワークへのルーティングが削除 ルーティングプロトコルによって 決定される経路は違う 隣接するルータ同士がルーティング情報をやりとりし 次々と伝播させる 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 6 ダイナミックルート RIP 3

ルーティングの設計 管理するネットワーク全体のトポロジーなどにより 静的か動的か 各ルータにおけるデフォルトルートなどを決定 いずれにしても各ルータにおけるあるべきルーティング情報はきちんと把握しておく必要がある クライアントについて ルータではない通常のノード ( ホストなど ) においては 最低限デフォルトルートを指定する必要がある ノードによっては 動的ルートをサポートしているものもある» サーバ系の OS;Unix などはサポート 通常の Windows は未 2 つ以上のルータが存在するネットワークにおけるノードのデフォルトルート先は どのルータを指定しても大丈夫 動的と静的ルーティングの両方を用いることも可能 ネットワークの一部範囲で使い分けることも可能 一つのルータで両方を使うことも可能 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 7 参考 ルーティングプロトコルの種類 ( 8-3) IGP (Interior Gateway Protocols) 自律システム (AS: Autonomous System) 内で使用するルーティングプロトコル RIP, OSPF, IGRP, EIGRP などがある RIP は小規模 OSPF は大規模 後者二つは Cisco 特有 EGP (Exterior Gateway Protocols) 自律システム (AS: Autonomous System) 間で使用するルーティングプロトコル BGP4, EGP などがある BGP4 はインターネットで標準的に使われている 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 8 ダイナミックルート RIP 4

RIP( 12-2) 小規模なネットワークに有効な動的制御プロトコル ディスタンスベクター型アルゴリズム ( 8-3) ホップ数 ( メトリック ) を距離として最適経路を決定 ホップ数 = 通過するルータの数 速さなどには無関係 15 以上のホップは不可能 単純に言うとルータが 15 個以上の NW 規模では利用不可能 アップデート ( 情報伝達 ) は 30 秒間隔 サブネットマスクの情報は伝達されない クラスフルネットワークで設定する必要がある クラスフル = サブネット化していない もしくはする前のオクテッドで NW 部とホスト部が区切られた元のネットワーク v1 と v2 がある v2 では VLSM を扱える アドバタイズ ( 伝達 ) がブロードキャストではなくマルチキャスト 本授業では v1 を使用するものとする ( 一般的には v2 が多い ) 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 9 RIP 設定の考え方 ( 12-1) 各ルータで RIP 機能を動作させる 各ルータから 自分の知っている NW を他のルータに通知 ( アドバタイズ ) する 要は このネットワーク宛てのパケットは俺によこせ! と設定する RIP では 30 秒間隔で自動的に通知される 各ルータでは 通知されてきた経路情報を メトリックを優先度として経路制御表を作成 メトリック ( ホップ数 ) が少ない方が優先される 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 10 ダイナミックルート RIP 5

RIP の設定 ( 12-3) 個々のルータで RIP を使用するためには次の 2 つの設定 RIP を有効にする router rip (con モード内 )[p533] このコマンドにより router-con モードに移行 con モードの下に IF-con があるのと同じように router-con がある RIP を使うネットワークを指定する network network-address (router-con モード内 )[p534] network-address には他のルータに伝えるべき ( クラスフル ) ネットワークのネットワーク IP アドレスを全て個々に指定 ( p178 参照 ) つまり そのルータが接続しているネットワーク を指定する サブネットマスクは指定しないことに注意 ( クラスフル ) RIP の解除 no router rip (con モード内 )[p535] アドバタイズネットワークの削除 no network network-address (router-con モード内 ) 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 11 RIP の検証 ( 例 )( 12-4) show running-conig ( 特権モード内 )[p535-540] 全ての設定情報の中で [router rip][network xx.xx.xx.xx] が 設定されているかを確認 show ip protocols ( 特権モード内 ) [p544] RIPプロトコルが有効になっていて 伝搬すべきネットワークアドレスを確認 show ip route ( 特権モード内 ) [p541-543] show ip route rip ( 特権モード内 ) [p545] ルーティングテーブルの確認 ;ripを付けるとripのみ 伝搬されてきた情報も正しく載ってきているか サブネットは集約され クラスフル ( 本来のクラスのまま ) としてテーブルに載る show ip rip database ( 特権モード内 ) [p545] debug ip rip ( 特権モード内 ) [p546] ripにより情報が伝搬している様子がわかる 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 12 ダイナミックルート RIP 6

1RIP の設定例 ;NW 構成 4 つのネットワーク (NW1)10.1.1.0/24 (NW2)10.2.2.0/24 (NW3)192.168.1.0/24 (NW4)192.168.2.0/24 本来 NW1,2 はクラス A(/8) NW3,4 はクラス C(/24) 3 台のルータで接続 ルータ A(1) とルータ B(2) はシリアル その他はイーサで接続 IP 割り当てのポリシーがいつもと違っていますが 気にしないでください NW1 NW2 NW3 NW4 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 13 1RIP の設定例 ; 設定 ルーティングを設定していない場合 例えば NW1 から NW3 へ疎通できない ルータ 1(A) における RIP 設定 router rip [#RIP を動作させ router-con モードへ移行 ] network 10.0.0.0 [#RIP に乗せるネットワークアドレス ] network 10.1.1.0 と network 10.2.2.0 としてもエラーにはならず上記と同じ意味として受け付けてくれるが 上記が正しい RIP ではサブネットワークを指定することはできず クラスフルネットワーク ( サブネット化する前の元のネットワーク ) を指定しなければいけない 元のネットワークのネットワーク IP アドレスのみを指定 ルータ 2(B); router rip をした上で network 10.0.0.0 network 192.168.1.0 ルータ 3(C) ; router rip をし network 192.168.1.0 network 192.168.2.0 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 14 ダイナミックルート RIP 7

1RIP の設定例 ; 検証 ( 例 ; ルータ A) show ip route ルーティングテーブルの確認 ルータAでは次の3 行が確認できるはず ;3 行目のRはRIPで伝搬してきたルーティング情報 ( 最初は2 行だけ ) C C R 10.1.1.0 is directly connected, FastEthernet0/0 10.2.2.0 is directly connected, Serial0/1 192.168.1.0 [120/1] via 10.2.2.2, 00:00:17, Serial0/1 show running-conig で RIP の設定を確認 ルータ A では次が設定されているはず router rip network 10.0.0.0 show ip protocols で RIP プロトコルが有効であること また伝搬すべきネットワークアドレスが正しく設定されているかを確認 ルータ A では次が確認できるはず Routing Protocol is "rip Routing or Networks: 10.0.0.0 各ルータもしくはホストからあちこちに ping して 疎通確認 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 15 2RIP の設定例 ;NW 構成 4 つのネットワーク (NW1)10.1.0.0/16 ( 本来クラス A(/8)) (NW2)10.2.0.0/16 ( 本来クラス A(/8)) (NW3)10.3.0.0/16 ( 本来クラス A(/8)) (NW4)172.16.1.0/24 ( 本来クラス B(/16)) (NW5)192.168.1.0/24( クラス C/24 のまま ) 3 台のルータで接続 ルータ A とルータ B ルータ B とルータ C はシリアルで接続 NW1 NW2 NW3 NW4 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 16 ダイナミックルート RIP 8

2RIP の設定例 ; 設定 IP の設計 NW1:10.1.0.0/16 IP 全範囲 ;10.1.0.0~10.1.255.255 submask;/16 FF.FF.00.00 255.255.0.0 NW2:10.2.0.0/16 IP 全範囲 ;10.2.0.0~10.2.255.255 submask;/16 FF.FF.00.00 255.255.0.0 NW3:10.3.0.0/16 IP 全範囲 ;10.3.0.0~10.3.255.255 submask;/16 FF.FF.00.00 255.255.0.0 NW4:172.16.1.0/24 IP 全範囲 ;172.16.1.0~172.16.1.255 submask;/24 FF.FF.FF.00 255.255.255.0 NW5:192.168.1.0/24 IP 全範囲 ;192.168.1.0~ 192.168.1.255 submask;/24 FF.FF.FF.00 255.255.255.0 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 17 2RIP の設定例 ; 経路制御表 経路制御表想定 rtaaa: Nw1 直結 [0] Nw2 直結 [s0] Nw3 rtb[s0] (RIP- s0から受信 ) Nw4 rtb[s0] (RIP- s0から受信 ) Nw5 rtb[s0] (RIP- s0から受信 ) rtbbb: Nw1 rta[s0] (RIP- s0から受信 ) Nw2 直結 [s0] Nw3 直結 [0] Nw4 直結 [s1] Nw5 rtc[s0] (RIP- s1から受信 ) rtccc: Nw1 rtb[s1] (RIP- s0から受信 ) Nw2 rtb[s1] (RIP- s0から受信 ) Nw3 rtb[s1] (RIP- s0から受信 ) Nw4 直結 [s0] Nw5 直結 [0] RIP により自動的に設定される内容も スタティックで設定すべき内容も同じ! RIP の場合はどの IF から受信するか程度を追加で気にしておけばよい 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 18 ダイナミックルート RIP 9

2RIP の設定例 ; 設定と検証 RIP の設定 rtaaa (conig)# router rip (conig-router)# network 10.0.0.0 rtbbb (conig)# router rip (conig-router)# network 10.0.0.0 (conig-router)# network 172.16.0.0 rtccc (conig)# router rip (conig-router)# network 172.16.0.0 (conig-router)# network 192.168.1.0 主要な検証 show running-conig show ip route などなど あちこちからあちこちへ ping により疎通確認 RIPv2 でも v1 でも OK です 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 19 3RIP の設定例 ( 12-4) ループバックインタフェース (p537) 仮想的な IF で ホストなどは繋げない 3 つのルーターで 6 つの NW から構成 設定から 検証まで全てが解説されている よく理解しておこう! L0 NW3:172.16.12.0/24 0 RT2 1 NW5:172.16.23.0/24 L 0 RT1 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 20 0 1 0 1 RT3 L 0 ダイナミックルート RIP 10

3RIP の設定例 ( 12-4) p527: 各 RTのRIP 設定 p538: 各 RTのshow running-conig p541: 各 RTのshow ip route [rip] p544: RT1のshow ip protocols p545: RT1のshow ip rip database p546: RT1のdebug ip rip 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 21 演習 ;RIP によるネットワーク構築 サブネット化したネットワーク 4 つを 3 台のルータでイーサ接続し RIP によるルーティングで ネットワークを正しく動作させよう! 対象とするネットワークは (NW1)192.168.10.2/27 (NW2)192.168.10.3/27 (NW3)172.16.5/24 (NW4)172.16.6/24 (1)(2) は本来クラス C(/24) (3)(4) は本来クラス B(/16) 各ネットワークはスイッチ (1900)(4 台 ) とし 各 SW にはホストを 1 台づつ ( 計 4 台 ) 設置するものとする ルータ 3 台により全て Ether で接続 各ルータにおけるデフォルトルートはなしとする 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 22 ダイナミックルート RIP 11

演習 ;IP の設計と構築 経路制御表を想定し IP を設計して NV で構築 IP-ad 割り振りポリシーはいつもの授業と同じとする ( ホストは小さい方から ルータは大きい方から ) NW1: 192.168.10. /27 0 NW2: NW3: 192.168.10. /27 172.16. /24 1 0 1 0 AAA BBB CCC NW4: 172.16. /24 1 左図の IP アドレスは全く違っています 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 23 演習 ;RIP の設定 設計 まず各ルータにてあるべき設定後のルーティングテーブルを! 提出物 1( 紙 ) これを先に! 配布プリント裏に従って IP アドレスなども設計 各種設定 IF の有効化や IP アドレスなどをきちんと設定 ルータでは show running-conig ホストでは IP Conig で確認しよう RIP の設定 各ルータにおいて適切に RIP を設定しよう show ip route などで確認しよう サブネットの RIP の場合 ルーティングテーブルには 集約された ( サブネット毎ではなくクラスフルネットワーク ) 経路情報が載ってくることに注意しよう 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 24 ダイナミックルート RIP 12

演習 ; ネットワークの動作確認 動作確認 ルータの設定情報だけでなく 動作しているルーティングプロトコル 現在のルーティングテーブルを表示して確認 RIP は 30 秒毎に情報が伝播され すぐに全てのルータが自動設定されるわけではないことに注意 ping, tracert(traceroute) などで確認 例えばホスト A からホスト D へなど 基本的には全てで確認すること 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 25 演習 ; 保存と提出 あるべきルーティングテーブルの紙の提出 (1) これができてから以下の NV を! プリント裏面は設定するために必要な情報 完成した (NV の ) ネットワークを保存 ファイル名は 学籍番号 -0625 とする 完成していなくても ( きちんと動作していなくても ) 保存してください ネットワークフォルダ (weekly) に 保存したファイルを提出 (2) 完成していなくても ( きちんと動作していなくても ) 取りかかれた人は提出してください 但し あるべきルーティングテーブルができてなければ提出しないでください 設計した用紙 ( 配布資料 裏面 ) は提出の必要はありません きちんと復習して確認しておいてください 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 26 ダイナミックルート RIP 13

今日のまとめ ダイナミックルーティング ( 8-3) ルーティングとルーティングテーブル 復習 ダイナミックルーティング ルーティングプロトコル RIP の設定 ( 12 章 ) RIP と その設定 ( 12-1~3) RIP を有効にする router rip (con モード内 ) [p533] RIP を使うネットワークを指定する network networkaddress (router-con モード内 ) [p534] 設定及び検証例 ( 12-4) 演習 ;3 台のルータによる RIP 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング 18( 荒井 ) 27 6/25 課題提出 (1) 学籍番号 : 各ルータにおける設定後 ( 正常運用時 ) のあるべき名前 : ルーティングテーブルを記入しなさい 直結 /RIPには そのルータに直結されているので自動的に乗るはずの情報なのか RIPで伝搬されてきて乗るはずのルーティング情報なのかを記載 Next-Hop(rt[I/F]) には 直結の場合はその自 rtのif( 例 ; [0]) を RIP( 直結でない場合 ) は 次のrt-AAA[0], rt-bbb[1] のように記入せよ 各ルータにおいて RIPで伝搬すべきネットワークを 記入しなさい ルータAのルーティングテーブル 宛先 NW 直結 / RIP Next- Hop(rt[I/F]) NW1 直結 [0] NW2 NW3 NW4 RIP rt-bbb[0] ルータ B のルーティングテーブル 宛先 NW NW1 NW2 NW3 NW4 直結 / RIP Next- Hop(rt[I/F]) ルータ C のルーティングテーブル 宛先 NW NW1 NW2 NW3 NW4 直結 / RIP Next- Hop(rt[I/F]) 各ルータにおいて RIPで伝搬すべきネットワーク ( クラスフルネットワーク ) ( ネットワークアドレスのみを記入すること ; サブネットマスクは不要 ) ルータA: ルータB: (1) (2) ルータC: 2018/06/25 第 11 回ネットワークプランニング18( 荒井 ) 28 ダイナミックルート RIP 14