目次 ( 共通情報 ) 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 ( 特許制度 ) 1

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ウルグアイ東方共和国 (UY) ORIENTAL REPUBLIC OF URUGUAY ウルグアイの概要 : ウルグアイは 南米大陸の大西洋側に位置しブラジル及びアルゼンチンと国境を接しております ウルグアイの総面積は 約 17.6 万 k m2で人口は約 343 万人 首都はモンデビデオにありま

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について

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目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について

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作成日 :2012 年 1 月 5 日 ルーマニア 特許庁の所在地 : State Office for Inventions and Trademarks Office de l Etat pour les Inventions et les Marques B. P. 52, Buc

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度につ

パラグアイ共和国 (PY) REPUBLIC OF PARAGUAY パラグアイの概要パラグアイ共和国は 南米大陸の内部に位置しブラジルやアルゼンチン又ボリビアと国境を接しております 総面積は約 41 万 k m2で 日本の約 1.1 倍の面積があります 総人口は約 607 万人で首都はアスンシオン

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 5. 出願言語 6. その他関係団体 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3.

作成日 :2012 年 1 月 5 日 フィリピン共和国 特許庁の所在地 : Department of Trade and Industry, Intellectual Property Office P. O. Box 296 Manila Philippines T e l:

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性の有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 >

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現

目次 共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス方法 特許制度 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について 5. 実体

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について

作成日 :2006 年 10 月 1 日 世界知的所有権機関 World Intellectual Property Organization (WIPO) 所在地 :34 chemin des Colombettes, 1211 GENEVE 20, Switzerland Tel : (41 2

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 > 1

第1回 基本的な手続きの流れと期限について ☆インド特許法の基礎☆

目次 共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 特許制度 1. 現行法令につ

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 5. 出願言語 6. その他関係団体 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3

PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -AL AL 1 頁 工業所有権総局 (GDIP) ( アルバニア ) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 AL.Ⅰ 委任状 附属書 AL.Ⅱ 略語のリスト国内官庁 : 工業所有権総局 (GD

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 > 1

目次 共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 特許制度 1. 現行法令につ

作成日 :2017 年 10 月 21 日 インド India 特許庁の所在地 : Ministry of Commerce and Industry Office of the Controller General of Patents, Designs and Trademarks (CGPDT

目次 共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 特許制度 1. 現行法令につ

PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -MY MY 1 頁 マレーシア知的所有権公社 ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 MY.Ⅰ 国内段階移行手数料 ( 特許様式 No.2A) 附属書 MY.Ⅱ 特許代理人の選任又は変更 ( 特

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について

PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -SA S A 1 頁 サウジ特許庁 (SPO) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 SA.Ⅰ 略語のリスト国内官庁 : サウジ特許庁 (SPO) Law: 特許, 集積回路配置デザイン, 植

1 アルゼンチン産業財産権庁 (INPI) への特許審査ハイウェイ試行プログラム (PPH) 申請に 係る要件及び手続 Ⅰ. 背景 上記組織の代表者は

欧州特許庁における審査期間短縮手段 背景欧州出願は 日本 米国と比較して係属期間が長い また 欧州出願では 登録まで出願維持年金を特許庁に支払う必要があり 係属期間が長くなると費用が高くなる そこで 早期権利化と 権利化にかかる費用の削減のために 欧州特許庁における審査期

指定 ( 又は選択 ) 官庁 PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 - ベトナム国家知的所有権庁 (NOIP) 国内段階に入るための要件の概要 3 頁概要 国内段階に入るための期間 PCT 第 22 条 (3) に基づく期間 : 優先日から 31 箇月 PCT 第 39 条 (1)(b)

2.2.2 外国語特許出願の場合 2.4(2) を参照 2.3 第 184 条の 5 第 1 項に規定された書面 (1) 日本語特許出願 外国語特許出願を問わず 国際特許出願の出願人は 国内書面提出期間 ( 注 ) 内に 出願人 発明者 国際出願番号等の事項を記載した書面 ( 以下この部において 国

目次 共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 特許制度 1. 現行法令につ

Taro-052第6章1節(p ).jtd

出願人のための特許協力条約(PCT) -国際出願と優先権主張-

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 > 1

作成日 :2014 年 11 月 21 日 南アフリカ共和国 特許庁の所在地 Companies and Intellectual Property Commission (CIPC) 77 Meintjies Street, Sunnyside, Pretoria, 0002 Republic o

PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -RU RU 1 頁 連邦知的所有権行政局 (ROSPATENT)( ロシア連邦 ) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 RU.Ⅰ 特許国内処理請求様式 附属書 RU.Ⅱ 実用新案国内処理請求

指定 ( 又は選択 ) 官庁 CL PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -CL 国立工業所有権機関 ( チリ ) 国内段階に入るための要件の概要 3 頁概要 CL 国内段階に入るための期間 PCT 第 22 条 (1) に基づく期間 : 優先日から 30 箇月 PCT 第 39 条 (1

目次 1. 現行法令について 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 加盟国について 4. 現地代理人の必要性有無 5. 出願言語 6. 特許出願時の必要書類 7. 料金表 8. 料金減免制度について 9. 実体審査の有無 10. 出願公開制度の有無 11. 審査請求制度の有無 12. 出願から登録

目次 1. 現行法令について 2. 意匠出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ 9. 存続期間及びその起算日 10. 部分意匠制度の有無 11. 留意事項 12. 非登録

目次 共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 特許制度 1. 現行法令につ

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 5. 出願言語 6. その他関係団体 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3.

作成日 :2016 年 11 月 1 日 台湾 ( 中華民国 ) Taiwan, Republic of China 特許庁の所在地 : 経済部 :Ministry of Economic Affairs (MOEA) 所属の 台湾知的財産局 :Intellectual Property Offic

作成日 :2017 年 10 月 21 日 インドネシア共和国 Republic of Indonesia 特許庁の所在地 : Directorate General of Intellectual Property (DGIP) Ministry of Law and Human Rights J

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1.

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 現地代理人の必要性有無 3. 現地の代理人団体の有無 4. 出願言語 5. その他関係団体 6. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性の有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 >

第26回 知的財産権審判部☆インド特許法の基礎☆

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 5. 出願言語 6. その他関係団体 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3.

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 5. 出願言語 6. その他関係団体 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3.

Microsoft Word - 01第17版Part1-表紙.doc

目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス < 特許制度 > 1.

指定 ( 又は選択 ) 官庁 PCT 出願人の手引 国内段階 国内編 オーストリア特許庁 国内段階に入るための要件の概要 3 頁概要 国内段階に入るための期間 PCT 第 22 条 (1) に基づく期間 : 優先日から 30 箇月 PCT 第 39 条 (1)(a) に基づく期間 : 優先日から 3

Microsoft Word - 01.表紙、要約、目次

目次 1. 現行法令について 2. 商標出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ 9. 存続期間及びその起算日 10. 出願時点での使用義務の有無 11. 保護対象 12.

間延長をしますので 拒絶査定謄本送達日から 4 月 が審判請求期間となります ( 審判便覧 の 2.(2) ア ) 職権による延長ですので 期間延長請求書等の提出は不要です 2. 補正について 明細書等の補正 ( 特許 ) Q2-1: 特許の拒絶査定不服審判請求時における明細書等の補正は

2.1 提供方法 提供形態 登録されたサービス利用者に発行される ID パスワードによりアクセス できるダウンロードサイトから オンラインで提供される 提供周期 新規発生分 / 更新処理分のデータは 日次及び週次で提供される ただし 週次データにおいて期間内に更新又は削除が複

指定 ( 又は選択 ) 官庁 PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 - ドイツ特許商標庁 国内段階に入るための要件の概要 3 頁概要 国内段階に入るための期間 PCT 第 22 条 (1) に基づく期間 : 優先日から 30 箇月 PCT 第 39 条 (1)(a) に基づく期間 : 優先

第 6 章国際事務局に対する手続 第 6 章 国際事務局に対する手続 第 1 節手続の原則 1. 手続の原則 (1) 国際事務局に対する手続の差出書面には 国際事務局が定めた公式様式 MM2 M M4~MM9 及び MM13~MM18 及び任意様式 MM10~MM12 及び MM19~ MM21 並

ことができる 1. 特許主務官庁に出頭して面接に応じる と規定している さらに 台湾専利法第 76 条は 特許主務官庁は 無効審判を審理する際 請求によりまたは職権で 期限を指定して次の各号の事項を行うよう特許権者に通知することができる 1. 特許主務官庁に出頭して面接に応じる と規定している なお

日本国特許庁の国内出願の審査結果を利用した特許審査ハイウェイ ベトナム国家知的財産庁 (IP Viet Nam) と日本国特許庁 (JPO) との間の特許審査ハイウェイ試行プログラムに関するベトナム国家知的財産庁への申請手続 ( 仮訳 ) 日本国特許庁の国内出願の審査結果を利用した特許審査ハイウェイ

<4D F736F F D E90528DB88AEE8F8095F18D908F915B8FA D25D62>

第41回 アクセプタンス期間と聴聞手続(2016年版) ☆インド特許法の基礎☆

手続きガイドライン ( 日本語仮訳 ) ( ラオス関連特許出願に対する特許の付与円滑化に関する協力に基づく早期特許査定申請 ) 日本国特許庁 (JPO) により付与された特許を有する出願人は JPO での特許出願の審査結果を利用したラオス関連特許出願の 特許の付与円滑化に関する協力 ( 以下 CPG

マレーシア

なって審査の諸側面の検討や評価が行われ 関係者による面接が開始されることも ある ベトナム知的財産法に 特許審査官と出願人またはその特許代理人 ( 弁理士 ) の間で行われる面接を直接定めた条文は存在しない しかしながら 審査官は 対象となる発明の性質を理解し 保護の対象を特定するために面接を設定す

目次 1. 現行法令について 2. 商標出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ 9. 存続期間及びその起算日 10. 出願時点での使用義務の有無 11. 保護対象 12.

平成22年度 特許庁

特許出願の審査過程で 審査官が出願人と連絡を取る必要があると考えた場合 審査官は出願人との非公式な通信を行うことができる 審査官が非公式な通信を行う時期は 見解書が発行される前または見解書に対する応答書が提出された後のいずれかである 審査官からの通信に対して出願人が応答する場合の応答期間は通常 1

<4D F736F F F696E74202D E82C582E08F6F978882E98AC FA967B93C18B9692A182C582CC93C18B9692B28DB895FB B8CDD8AB B83685D>

1. 欧州連合における意匠検索 ( 調査 ) の必要性 1.1 欧州連合における意匠制度欧州共同体意匠制度とは 欧州連合知的財産庁に 1の出願 登録を行うことで 欧州連合加盟国全部をカバーする意匠権を得ることが出来る制度です 欧州連合は 下の地図のうち 水色及び薄緑色の国が加盟し成立しています スイ

Outline of the Patent Cooperation Treaty (PCT)

第10回 出願公開 ☆インド特許法の基礎☆

調査報告書 ~ASEAN 各国における産業財産権権利化に係る費用及び期間 ~ 第 1 はじめに本報告書は 独立行政法人日本貿易振興機構バンコク事務所 ( 以下 貴機構 という ) の委託を受けて 弊事務所が行ったインドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ及びベトナムにおける産業財産権の

目次 1. はじめに 2. 出願前 3.PCT 国際出願 4. 国際調査 5. 国際予備審査 6. 国内段階移行 7. まとめ Creating IP Vision for the World

第5回 特許出願(2) ☆インド特許法の基礎☆

1. 特許法条約及び商標法に関するシンガポール条約とは 特許法条約 (PLT) 及び商標法に関するシンガポール条約 (STLT) は 各国で異なる国内出願手続の統一化及び簡素化に関する条約である 近年 出願件数が多い欧米諸国の加入が進んでおり 両条約の締約国は PLT が 36 か国 STLT が

1. データベースへのアクセス トルコ特許を収録したデータベースとしては 無料のものとして下記のような情報源が存在する このミニガイドでは原則無料 かつ数年間にわたり安定運用されているトルコ特許庁のデータベースと Espacenet の検索方法を紹介する * トルコ特許制度の詳細については 世界の産

1. データベースへのアクセス 南アフリカ特許を収録したデータベースとしては 無料のものとして下記のような情報源が存在する このミニガイドでは原則無料 かつ数年間にわたり安定運用されている南アフリカ知的財産庁のデータベースと Espacenet および Patentscope の検索方法を紹介する

Webエムアイカード会員規約

第 32 回 1 級 ( 特許専門業務 ) 実技試験 一般財団法人知的財産研究教育財団知的財産教育協会 ( はじめに ) すべての問題文の条件設定において, 特に断りのない限り, 他に特殊な事情がないものとします また, 各問題の選択枝における条件設定は独立したものと考え, 同一問題内における他の選

 

注意 : この日本語テキストは NOTES TO THE DEMAND FORM (PCT/IPEA/401) ( 原文 ) に基づいて作成されたものです 日本語テキストと原文の内容が相違する場合には 全て原文が優先します 国際予備審査請求書の備考 ( 様式 PCT/IPEA/401) この備考は

Ⅰ. はじめに 近年 企業のグローバル化や事業形態の多様化にともない 企業では事業戦略上 知的財産を群として取得し活用することが重要になってきています このような状況において 各企業の事業戦略を支援していくためには 1 事業に関連した広範な出願群を対象とした審査 2 事業展開に合わせたタイミングでの

Taro-007第1章4節(p29-37).jtd

平成 27 年度特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書 商標制度におけるコンセント制度についての 調査研究報告書 平成 28 年 2 月 株式会社サンビジネス

何故 IDS をする必要があるのか? 米国特許出願をするときは 発明者が以下の要件に対して宣誓をする宣誓書 (37 CFR 1.63) に署名しなければならない (1) 明細書 ( クレームを含む ) の内容を検討し 理解している (2) 真実であり 最初の発明者であると信じる ; (3) 規則 1

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米国における意匠を対象にした侵害防止調査 Q 自社で開発した商品を米国で販売したい 意匠侵害で訴えられ ることは避けたいが どうしたら良いか? 1) 調査ツールの選択米国における意匠は 米国特許商標庁 ( 以下 USPTO) に直接出願するルートとハーグ協定を経由するルートが存在する

ベトナムにおける意匠を対象にした出願前調査 Q 自社製品の意匠権をベトナムで取得したい 出願する前にやって おいた方が良いことはあるか? 1) 調査ツールの選択ベトナムの意匠は ベトナム国家知的財産庁 ( 以下 NOIP) が提供する IP Lib または 欧州連合知的財産庁 ( 以

PCT ニュースレター

平成 29 年度 外国制度相談 QA 集 外国産業財産権侵害対策等支援事業 ( 平成 30 年 3 月末終了 ) において作成 ( 委託事業者 :( 一社 ) 発明推進協会 ) 1

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作成日 :2016 年 11 月 1 日 フランス共和国 French Republic 特許庁の所在地 : フランス工業所有権庁 フランス特許庁 Institut National de la Propriete Industrielle (INPI) National Institute of Industrial Property (INPI) 26bis, rue de St. Petersbourg, F-75800 Paris Cedex 08, France TEL:( 33 1)53 04 53 04 FAX:( 33 1)43 87 74 68 Email: abens@inpi.fr Website: www.inpi.fr 1

目次 ( 共通情報 ) 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 ( 存在する場合は連絡先も含む ) 5. 出願言語 6. その他関係団体 ( 連絡先 ) 7. 特許情報へのアクセス方法 ( 特許制度 ) 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について ( 存在する場合 ) 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ ( フローチャート及び期限等を含む説明 ) 9. 存続期間及びその起算日 ( 権利の発生日 ) 10.PCT に加盟している場合 その国内段階手続の概要 ( 国内段階移行期限等 ) 11. 留意事項 < 実用新案制度 > 規定されておりません 実用証 として説明します 1. 現行法令について 2. 実用新案出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について ( 存在する場合 ) 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ ( フローチャート及び期限等を含む説明 ) 9. 存続期間及びその起算日 ( 権利の発生日 ) 10.( 無審査登録制度の場合 ) 第三者対抗要件について 11.PCT に加盟している場合 その国内段階手続の概要 ( 国内段階移行期限等 ) 12. 留意事項 2

( 意匠制度 ) 1. 現行法令について 2. 意匠出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について ( 存在する場合 ) 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ ( フローチャート及び期限等を含む説明 ) 9. 存続期間及びその起算日 ( 権利の発生日 ) 10. 部分意匠制度の有無 11. 留意事項 ( 商標制度 ) 1. 現行法令について 2. 商標出願時の必要書類 3. 料金表 4. 料金減免制度について ( 存在する場合 ) 5. 実体審査の有無 6. 出願公開制度の有無 7. 審査請求制度の有無 8. 出願から登録までの手続の流れ ( フローチャート及び期限等を含む説明 ) 9. 存続期間及びその起算日 ( 権利の発生日 ) 10. 出願時点での使用義務の有無 11. 保護対象 12. 留意事項 3

共通情報 1. 加盟している産業財産権関連の条約 (1) パリ条約 (Paris Convention) (2)WIPO 設立条約 (WIPO 条約 ) (3) 欧州特許条約 (EPC) (4) 特許協力条約 (PCT) (5) 国際特許分類に関するストラスブール協定 (IPC 同盟 ) (6) 微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約 (Budapest Treaty) (7) 外国公文書領事認証免除に関するヘーグ条約 (Hague Convention) (8) 植物新品種保護のための国際条約 (UPOV 条約 ) (9) 標章の国際登録に関するマドリッド協定 (Madrid Agreement) (10) 標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書 (Madrid Protocol) (11) 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定 (Trips) (12) 意匠の国際登録に関するハーグ協定 (Hague Agreement) 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 実施されておりません 3. 現地代理人の必要性有無 欧州連合や欧州経済地域に居所又は事業拠点を有していない出願人は 代理人を選任しなければなりません 4. 現地の代理人団体の有無 Committee of National Institutes of Intellectual Property Attorneys 92 rue d Amsterdam 75009 Paris, FRANCE Tel: 33 (O)1 53 21 90 89 Fax: 33 (O)1 53 21 95 90 Email: cncpi@cncpi.fr Website: www.concpi.fr 5. 出願言語すべての言語で出願可能です 外国語で出願された場合には 特許庁からの通知日から 2 ヶ月以内にフランス語翻訳文を提出しなければなりません 6. その他関係団体 JETRO PARIS 27, rue de Berri 75008 Paris, TEL: 33-1-42-61-27-27 4

FAX: 33-1-42-61-19-46 7. 特許情報へのアクセス方法 http://www.inpi.fr http://bases-brevets.inpi.fr/en 5

特許制度 1. 現行法令について特許に関して 2014 年 3 月 11 日の法律第 2014-315 号及び 2014 年 10 月 13 日の法律第 2014-1170 号により改正された 1992 年知的所有権法 (The Intellectual Property Code 1992) が適用されております 2. 特許出願時の必要書類 (1) 願書 (Request): 出願人の名称 住所 出願人が発明者であるか否か 発明の名称 出願が発明特許か実用証出願であるか否か 優先権を主張する場合は 第一国に出願した国名 出願年月日及び出願番号等を記載します (2) 明細書 クレーム及び要約 (Specification Claims & Abstract): 1 日本語による明細書等でもって 出願することができます 2この場合は フランス語による翻訳文を特許庁からの通知日を受けた日から 2 ヶ月以内に提出しなければなりません 3 出願日確保のための最小限要件以下の書類等の提出でもって出願日を確保することができます (a) 特許出願である旨の記載 (b) 出願人の情報 (c) 明細書及び該当する場合は図面 ( 各 1 通 ) なお 完全な出願書類は特許庁からの提出指令の期間内に提出する必要があります 2008 年 12 月 13 日以降は 過去の出願についての言及 (A reference to a previously filed application) でもって出願日を確保することができるようになりました (3) 必要な図面 (Drawings): (4) 委任状 (Power of Attorney): 提出不要です (5) 発明者の指定 (Designation of Inventor): 1 出願人が法人の場合にこの書面の提出が必要です 2この書面には 出願人の名称及び住所 発明者の氏名及び住所を記載し 代理人が準備 署名して提出することができます 3 出願日若しくは優先日から 16 ヶ月以内に提出することができます (6) 優先権証明書 (Priority Document): 優先権証明書は 優先日から 16 ヶ月以内に提出することができます (7) 優先権証明書の翻訳文 (Translation of Priority Document): 優先権証明書の翻訳文の提出は不要です なお 国内優先権制度も採用されています 6

3. 料金表 ( 単位 : ユーロ (EUR) です ) (1) 出願料金 : ( 一般 )( 中小企業等 ) 1 紙形式による出願の場合 36 18 2オンライン出願の場合 26 13 3クレーム 10 以上 1クレーム当たり 42 21 (2) 調査報告料金 520 260 (3) 手続続行費用 (Further Processing) 104 52 (4) 特許発行料金 90 45 (5) 回復申請料金 156 (6) 年金 : 12 年度から 5 年度 ( 各年度当たり ) 38 19 26 年度 76 57 37 年度 96 72 48 年度 136 59 年度 180 610 年度 220 711 年度 260 812 年度 300 913 年度 350 1014 年度 400 1115 年度 450 1216 年度 510 1317 年度 570 1418 年度 640 1519 年度 720 1620 年度 790 4. 料金減免制度について個人 (Individuals) 非営利機関(Non-profit Organizations) 従業者が 1,000 未満の中小企業 (Small & Medium Enterprises) は 手数料の減額が適用されます (1) 減額の適用を受けるためには 出願の際又は出願から 1 ヶ月以内に宣誓書 (Declaration) を提出する必要があります (2) 共同出願の場合は 各出願人がこの要件を満たす必要があります (3) 減額される金額は 通常の料金の 50% で 年金は 7 年度までの金額に適用されます (4) 虚偽の宣誓書が提出された場合には 罰金が課されます 7

5. 実体審査の有無 実体審査が行われます 6. 出願公開制度の有無 出願公開制度を採用しております 7. 審査請求制度の有無 審査請求制度は採用しておりません 8. 出願から登録までの手続の流れ ( フローチャート及び期限等を含む説明 ) 出願は 新規性又は産業上の利用性に関する明白な欠如 発明の単一性及び発明の主題が不特許事由に該当するか否か等に限定して 審査が行われます なお 否定的な予備調査報告書 (Unfavorable Preliminary Search Report) が発行された場合には 当該報告書に応答する必要があります (1) 方式審査 : 1 出願書類が提出された後 まず 出願日を付与するための要件 ( 出願の本質的要件 ) が満たされているか否かについての審査が行われます 2 上記審査の結果 不備が発見された場合 出願人に1ヶ月の期間 その不備を訂正する機会が与えられ 当該期間内に不備が是正された場合には その是正された日が出願日とされます 3 一方 上記審査の結果 要件を満たしていると判断された場合には 方式的要件 発明の単一性 明らかに発明としての資質を備えているか 産業上の利用性を明らかに欠いているか 明細書等の記載内容が調査可能か否か等について 審査されます 4 上記の審査結果 発明が明らかに発明として資質を備えておらず 又産業上利用性が欠如していると判断された場合には 特許庁は出願を拒絶又は明細書等からそのような部分を削除する権限を有します 5 出願料金及び調査料金が出願日から1ヶ月以内に納付されていない場合 出願は拒絶されます 但し 期限内に納付できなかった場合には 特許庁からの通知日より 2 ヶ月以内に追徴金と共に料金を納付することができます 6なお 方式上不備があった場合 その旨出願人に通知され 所定期間内に不備を是正しなかった場合 出願は拒絶されます 7 発明が単一性の要件に違反していると判断された場合には 通知日から 2 ヶ月以内に 明細書等の補正 又は分割出願を行うことができます この期間は 一度だけ 2 ヶ月間延長することができます 8

(2) 不特許事由及び新規性 : 発明が 不特許事由に該当し 若しくは新規性や進歩性がないにも拘わらず特許になった場合には 無効若しくは取消の理由となります 1 不特許事由以下の発明は 特許を受けることができません (a) 発見や科学的な原理 算術的方法の場合 (b) コンピュータプログラムの場合 (c) 単なる情報の提供の場合 (d) 精神活動の実行や 遊戯方法 商行為の計画や規則等の場合 (e) 人体や動物体の治療的方法や診断方法の場合 (f) 公序良俗に反する場合 2 新規性絶対的新規性が採用されています (a) 優先日前に 発明が国内又は外国において 公知 公用 刊行物に公表されていないこと (b) また 出願後 出願公開された先の特許出願や実用証出願の明細書等に記載された発明と 同一である後願出願は特許を受けることができません ( ホールコンテントアプローチの採用です ) (c) 但し 以下の場合は新規性喪失の例外が適用されます (i) 出願人の意に反して 出願日前 6 ヶ月以内に発明が公表された場合 (ii) 出願日前 6 ヶ月以内における国際博覧会に発明を出品した場合 (3) 対応外国出願の審査結果提出義務 : 1フランス出願と同一発明が他の国で出願されている場合 フランス特許庁は 出願人に対し対応国における審査結果を提出するよう 要求することができます ( 予備調査報告書を作成する資料として利用するために 予備調査報告書作成前にこの要求をすることとしたものです ) 2また フランス特許庁は非特許文献の写し及びその翻訳文の提出を要求することができます 上記特許庁からの要求に対して 出願人が応答しなかった場合には出願は拒絶されるおそれがあります (4) 出願公開 : 1 出願は 出願日 ( 又は優先日 ) から 18 ヶ月経過後 調査報告の公開と同時か 又は別個に公衆の閲覧に供せられます 2なお 出願人は早期公開を請求することもできます (5) 調査 (Search Report): 1 出願が方式的要件を満たし 調査報告書を作成するための開示要件を 9

満たし 発明主題が明らかに不特許事由に該当しない場合には 新規性調査が行われ 調査報告書が作成されます 2この調査請求は 出願と同時に行う必要があり 調査料金は原則として 出願と同時若しくは出願後 1 ヶ月以内に支払う必要があります (6) 調査報告書の作成 : 次の 2 通りの方法により作成されます 1フランス出願が最初の出願 ( 優先権主張していない出願 ) の場合 欧州特許庁がフランス特許庁に代わって調査を行い 予備調査報告書を作成し出願人に送付されます 2フランス出願が優先権を主張した第二国出願の場合 : (a) フランス特許庁は 出願人に対し他国出願における情報の提出を 2 ヶ月以内 ( この期間は 2 ヶ月延長可能です ) に求めます なお 出願人は応答と同時に請求項の補正をすることができます (b) その後 フランス特許庁は出願人が応答した情報に基づき 調査を行い 予備調査報告書を作成します (7) 予備調査報告書に対する応答 : 1この予備調査報告書には 引用文献との関係における特許性に関する見解 (Opinion of the Patentability of the Invention) が記載され 引用文献に新規性等に対する否定的な見解を示すコード X や Y が表示されます 2 当該報告書にコード X や Y が記載された文献が引用されている場合には 出願人は報告書の送付日から 3 ヶ月以内 ( 請求により更に 3 ヶ月延長可能 ) に応答 ( 意見書や補正書の提出 ) しなければなりません 3 新規性及び又は進歩性に対する文献が引用されている場合 予備調査報告書に対する応答の有無に拘わらず 明らかに新規性が欠如しているという理由により 出願が拒絶される場合もあります 4 出願人が新たなクレームを提出する場合には 明細書等を補正し 不要となった部分の削除を請求することができ 新クレームの発明が元のクレームに包含されていなかった場合には 補助調査料金 (Complementary Search Fee) の要請があった日から 2 ヶ月以内に当該料金を納付しなければなりません 5 出願人の上記予備調査報告書に対する応答後 出願は 方式 補正に対する明細書中のサポートの有無 発明の単一性 また補正後のクレームに対する新規性の明白な欠如の有無について審査が行われます 6なお フランス特許庁は 予備調査報告書で引用された先行技術から明らかに新規性を有していないクレームについては 拒絶することができますが 進歩性の欠如については拒絶する権限を有しせん 進歩性については 特許後に特許の有効性について裁判所で争われた 10

場合に判断されます (8) 第三者による見解書の提出 : 1 予備調査報告書は 出願書類と共に 公衆の縦覧に供され 当該報告書の公開日から 3 ヶ月間 第三者はその特許出願に対して見解書を提出することができます 2 第三者による見解書は 出願人に送付され 出願人は当該見解書に対し意見書や補正書を送付日から 3 ヶ月以内 (1 回のみ 3 ヶ月間の延長可能 ) に提出することができます (9) 最終調査報告書の作成 (Final Search Report): 1 上述しましたように フランスでは実体審査は 予備調査報告における先行文献 情報提供及び出願人から提出された応答書の内容に基づいて行われます 2その後 最終調査報告書が作成され 最終調査報告書において 進歩性について関連性があるとされる文献が有る場合には 他の一般的な文献とは区別して 引用されるとのことです (10) 明細書の補正 : 1 出願後 調査が開始されるまで補正をすることができます 2 更に 予備調査報告書に対する応答として 明細書等の補正をすることもできます (11) 分割出願 : 1 特許発行料金納付まで 自発的に分割出願をすることができます 2 審査により発明の単一性欠如の指摘がされた場合も 指定期間内にすることができます (12) 早期審査 : 12015 年 12 月から早期新規性調査の請求を認めております 2この早期審査は 出願がオンライン手続きにより特許出願がされた場合に限り 適用されます 3 早期審査のための料金は不要で 早期審査の請求が認められるためには 出願は早期審査のための条件を満たしておく必要があるとされております 4なお 早期審査が認められた場合において 予備審査報告書 ( 拒絶理由 ) に対する応答期限の延長を申請した場合 もはや当該出願は早期審査対象の出願とは取り扱われません (13) 特許付与 : 1 審査官による最終調査報告書が作成された後 且つ出願が拒絶されなかった場合 特許が付与されます 2 特許庁は特許付与を出願人に通知し 特許証発行料金の納付を要請します 3 特許発行料金が所定期間内に納付されると 特許付与が官報に公告 11

され 特許証が発行されます 4なお 特許証には明細書 クレーム 図面 最終調査報告書を含み 補正書や出願人若しくは第三者から提出の意見書の有無が表示されます (14) 異議申立 : 特許異議申立制度は 規定されていません (15) 不服申立て 1 拒絶された場合には パリ控訴院 (The Paris Court of Appeal) に不服申立てをすることができます 2 出願人が外国人の場合は 拒絶決定書の受領日から 3 ヶ月以内となっております 12

特許出願から特許権の消滅までのフローチャート -------------------------- 特許出願 -------------------------------------------- < 調査請求 ; 出願と同時 > 方式的要件 不特許事由 (1 ヶ月以内 ) 方式審査 単一性 産業上の利用性 明瞭性 (No) ------------------------- 調査料金納付 方式指令 (Yes) (2 ヶ月以内 ) ------- 納付不納 拒絶 フランス出願が最初の出願の場合 フランス出願が優先権主張の場合 他国の審査結果提出要求 -------------- < 補正可能 > (2 ヶ月以内 ) (2 ヶ月延長可能 ) 提出 ----------------------- 予備調査報告書作成新規性 進捗性 サポート要件 補正の妥当性について審査出願公開 ( 出願日 ( 優先日 ) から 18 ヶ月 ) ( 第三者情報提供可能 ) < 補正可能 >(3 ヶ月以内 ) ( 延長可能 ) 最終調査報告書作成拒絶査定特許査定 (3 ヶ月以内 ) 不服申立特許発行料等納付 特許付与 特許公報発行 特許権消滅 ( 出願日から 20 年 ) 13

9. 存続期間及びその起算日 ( 権利発生日 ) (1) 特許権の存続期間は 出願の日から 20 年です 特許権は 設定登録の日に発生します (2) 維持年金は出願日から 2 年目以降納付する必要があります 10.PCT に加盟している場合 その国内段階手続の概要 PCT 出願経由により フランス国で発明の保護を求める場合 国内特許として直接フランス国で保護を求めることはできません 必ず 欧州特許出願を経由しフランス国を指定国として保護を求める必要があります 従いまして この場合 欧州特許条約により手続きを採る必要があります 参考として 欧州特許庁への移行出願の要件は次の通りです (1) 国内段階移行期限 : 優先日から 31 ヶ月です (2) 提出すべき書類 : 英語 独語 又は仏語による次の翻訳文の提出が必要となります 1 国際出願時の明細書 請求の範囲 図面の説明 要約 2 第 19 条補正書の翻訳文 3 第 34 条補正書の翻訳文 11. 留意事項 (1) 出願から First Action( 拒絶理由通知等 ) までの所要期間 : 約 1 年から 2 年です (2) 出願から最終処分 ( 特許又は拒絶 ) までの所要期間 : 約 1 年 6 ヶ月から 3 年です (3) 出願ルートの決定 : 上述しましたように フランスは PCT に加盟しておりますが 直接国内特許として PCT 出願において保護を求めることはできません 必ず EPC 広域特許を経由する必要がありますので留意して下さい (4) 調査料金納付 : 1 調査請求を出願と同時にする必要があります 2また 調査のための料金を原則出願日から 1 ヶ月以内に納付する必要があります 2 所定期間内に調査料金が納付されなかった場合は 出願は放棄されたものとみなされます 従いまして このような危険性を回避するために 出願指示を現地代理人にする際に 所謂オーダーレター (Order Letter) に調査料金を出願と同時に納付すべき旨を明記しておくことを勧めます 14

(5) 予備調査報告書に対する応答 : 1フランスにおける予備調査は EPO の調査と同様な基準で行われております 2また EPO における拡大サーチレポート (EESR) が フランスでは予備調査報告書と呼ばれております 3 調査報告書の内容に関しましても 次のような表示でもって文献が表示されます (a) コード A は 一般的な技術水準を示す場合 (b) コード X は 単独で考えた場合に新規性又は進歩性に関するものとみなされるもの (c) コード Y は 1 件又は複数件の他のコード Y 文献を伴い発明の進歩性を否定するものともみなされるもの です 4ここで留意すべきことは 上記調査報告書において文献表示 X 又は Y が有る場合( 新規性要件欠如拒絶理由通知の相当 ) 出願人は所定の期間内に応答する義務がある点です 5 更に 実質的に明細書等の補正が許されるのはこの予備調査報告書に対する応答の機会だけです 従いまして 文献表示 X 及び Y を有する場合において 補正により新規性欠如の拒絶理由が回避されれば 特許付与のための最終調査報告書が作成されます なお 進歩性欠如に関しましては 審査官は判断 ( 進歩性欠如の旨の拒絶理由 ) をすることはできません 従いまして 新規性の応答の際に併せて進歩性を回避するような補正を 特許後 無効審判請求を回避するために 同時に検討しておくことに留意する必要があります 6 進歩性欠如の状態ですと 審査官によるその判断結果が最終調査報告書に記載された状態で 発行されることになります (6) 欧州特許の権利化 : 1 欧州特許出願によりフランス国で特許の権利化を図る場合 従来は 欧州特許明細書のフランス語による翻訳文の提出が必要でした 2しかし 2008 年 5 月 1 日に London Agreement の批准に伴い 欧州特許のフランス語の翻訳文の提出は不要となりました 欧州特許において異議申立てがあり 補正後に欧州特許が維持された場合においても フランス語による翻訳文の提出は不要となりました (5) 無効 取消 (Nullity & Lapse): 1 特許が無効理由を有する場合 裁判所に無効を請求することができます 2 無効理由として 特許が新規性を有していない場合及び進歩性が無い 15

場合が規定されております 3 上述しましたように 特許庁は新規性について審査を行いますが 進歩性に付きましては 審査対象から除外されています 従いまして 予備調査報告書に対する応答の際に 新規性に関する応答のみではなく 進歩性に関する要件についてもその欠如を回避するため当該補正書等の提出において対処しておくよう 留意する必要があります (5) 権利回復 : 1 指定期間を遵守できなかった場合 その旨の理由を示し その原因が出願の拒絶等に直接関係している場合には 出願権利の回復のための申請をすることができます 2この権利回復の申請は 期限徒過の原因が消滅した日から 2 ヶ月以内に所定の料金を納付することにより 行う必要があります 3なお この権利回復申請は 期限徒過の経過後最長 1 年間のみ 認められております この回復申請は 優先期間や年金納付期限を徒過した場合にも適用されます (6) 最初に出願する義務 : 1フランスで発明された場合には 最初にフランスへ出願しなければなりません 2 但し 外国に最初に出願を希望する場合は 国防局に Foreign Filing License を申請することができます 16

< 実用証出願 > Utility Certificate フランスでは 実用新案制度は規定されておりません 特許の種類として 実用証 が規定されており 実用証の権利付与に際して 発明特許出願の場合と類似の規定が適用されております (1) 特許の種類 : 特許には 以下の形態が規定されております 1 国内発明特許 2 欧州特許 3 実用証 (2) 実用証出願 の概要: 1 実用証出願においては 特許性のある発明について 権利を取得することができます 従いまして 物や装置等の製品に限らず 方法 製法や医薬品及びその製法についても権利を取得することができます 2 特許に関する規定が準用されておりますが 調査報告書 (Search Report) 作成の規定は準用されておりません 3 特許出願を実用証出願に変更することは可能ですが 実用証出願を特許出願に変更することはできません (3) 出願書類 出願に関する費用 審査手続等 : 1 特許出願の場合と同様です 2 費用の減額制度も特許出願の場合と同様 適用されます 3 上述しましたように 調査報告書の規定は準用されておりません 従いまして 調査手数料の納付は必要ありません 4 補正できる時期 : 実用証の付与時まで明細書等の補正をすることができます (4) 出願公開 : 1 特許出願と同様 出願日等から 18 ヶ月経過後に公開されます 2 公開の内容には 明細書や図面等が含まれますが 調査報告書は含まれません (5) 第三者による見解書の提出 : 実用証出願に関する情報を 出願公開から 3 ヶ月以内に見解書を提出することができます なお この見解書の提出の際 匿名での提出は認められていないとのことです (6) 早期審査 : 特許出願の場合と同様 早期審査が可能です 17

(7) 特許査定 : 特許庁は 出願公開後の第三者による見解書の提出の有無を確認した後に 特許査定を行い 必要な料金の納付を求めるとのことです (8) 存続期間 : 1 出願日から 6 年です 2 年金は 出願後 2 年目から 6 年まで 各年に付き納付する必要があります (9) 権利行使 : 実用証権利の侵害に関し 権利行使をする場合 実用証権者は先行技術調査の請求をしなければなりません (10)PCT 出願 : 1 特許出願の箇所で述べましたように PCT 出願によりフランス国内特許を取得することはできません 必ず EPC 出願を経由する必要があります 2しかし EPC 出願は特許だけの付与となっており 実用新案については規定されておりませんので PCT 出願経由によりフランスにおいて実用証を取得することはできません 18

実用証出願から権利消滅までのフローチャート < 調査手数料納付不要 > 実用証出願 ------------------------ 方式審査 ( 出願日又は優先日から 18 ヶ月後 ) < 早期審査申請可能 > 出願公開 -------------------------- < 第三者から情報提供なし > < 第三者 : 情報提供可能 > ( 出願公開から 3 ヶ月以内 ) 実用証発行 印刷料金納付 ------------------ 登 録 < 権利行使前に > < 実用証権者 : 先行技術調査の申請 > 権利消滅 ( 出願日から 6 年 ) 19

意匠制度 1. 現行法令について主として 2008 年までの改正を含む 1992 年知的所有権法が適用されています 2. 意匠出願時の必要書類 (1) 願書 (Request): 出願人の氏名及び住所 簡易寄託を望む場合はその旨の表示 及び優先 権主張の場合はその情報 公開の延期を望む場合はその旨の表示 また 望む場合には最初の 5 年の存続期間延長の請求の表示等を 記載します (2) 意匠の表現物 ( 写真又は図面 )(Photographs/Drawings): 表現物は 100 個以下です (3) 保護対象物品の性質の表示 (Indication of nature of object): 1 つの対象物につき 1 行以内です (4) 優先権証明書及びその翻訳文 (Priority Document/Translation): 出願日から 3 ヶ月以内に提出することができます (5) 委任状 (Power of Attorney): 提出は不要です 3. 料金表 ( 単位 : ユーロです ) (1) 出願手数料 39 1 表現物の追加手数料 ( 白黒 ) 23 2 表現物の追加手数料 ( 彩色 ) 47 (2) 出願の補正 78 (3) 出願の回復 78 (4) 更新 52 (5) 譲渡 ライセンス 27 4. 料金減免制度について 料金の減免制度は採用されておりません 5. 実体審査の有無 新規性等の実体審査は行われません ( 無審査登録主義の採用です ) 登録後に無効請求があった場合に判断されます 6. 出願公開制度の有無 出願公開制度は採用されておりません 意匠は公報に公開され 公衆の閲覧に供せられます 20

7. 審査請求制度の有無 無審査ですので審査請求制度は採用されておりません 8. 出願から登録までの手続の流れ出願に際して 多意匠出願 すなわち全ての意匠がロカルノ分類における同一のクラスの属する場合には 一の出願で出願することができます 但し その場合表現物は 100 個以下に制限されます (1) 意匠出願は 方式要件を満たし 意匠が公序良俗に反しない場合には 新規性等の実体審査なしで登録されます (2) 登録要件としての新規性や独自性欠如に拘わらず登録された場合には 請求により無効 取消の対象になります (3) 不登録事由について : 以下の意匠は 登録を受けることができません 1 意匠の定義に合致していない意匠 2 新規性又は独自性 (Individual Character) の要件を満たしていない意匠 3 物品の技術的機能のみにより定められる物品の外観の意匠 4 公序良俗に反する意匠 (4) 新規性について : 1 出願日又は優先日前に 関連分野の通常の取引過程において 欧州連合 (EU) 内における専門家が合理的に知ることができない場合には 意匠は公衆の利用可能な状態に置かれていたものとはみなされず 新規性を有します 2 出願日又は優先日前 12 ヶ月のグレースピリオドが認められています 例えば (a) 創作者若しくは意匠登録を受ける権利を有する者の行為に起因した意匠の公表 (b) 創作者若しくは意匠登録を受ける権利を有する者の意に反した意匠の公表が 該当します (5) 審査 : 1 出願に係る意匠は 方式的要件を満たしているか否か また意匠の公表が公序良俗に反しないか否かについて 審査されます 2 方式違反 公序良俗違反がある場合には 出願人に意見書又は補正書提出の機会が与えられます 3このように新規性や独自性についての審査は行われません 意匠権の権利侵害訴訟があった場合に 裁判所で判断されることになります 21

(6) 登録 : 方式的要件を満たした場合 登録原簿に登録されます (7) 異議申立て : 規定されておりません (8) 不服申立て : 1 方式的要件不備により 出願が拒絶された場合 控訴院 ( Court of Appeal) に上訴することができます 2 出願人が外国人の場合は 拒絶決定書の受領日から 3 ヶ月以内となっております 出願から意匠権消滅までのフローチャート ------------------ 出願 方式審査 ( 方式的要件 公序良俗違反か否か < 出願日から 5 年 > 審査されます ) < 最長出願日から 25 年 > 登 録 無効請求可能 ( 新規性 独自性欠如等 ) ------------------------- 満了 9. 存続期間及びその起算日 ( 権利発生日 ) (1) 存続期間は出願日から 5 年です 意匠権は設定登録により発生します (2)5 年毎に 4 回更新できますので 最長 25 年になります 10. 部分意匠制度の有無 部分意匠制度は採用されております 11. 留意事項 (1) 出願から First Action( 拒絶理由通知等 ) までの所要期間 : 22

方式的要件を具備することにより 登録されます (2) 出願から最終処分 ( 登録 ) までの所要期間 : 約 3 ヶ月から 6 ヶ月です (3) 保護対象 : 1 意匠とは 製品の外観であって 特にその製品の線 輪郭 色彩 形状 織り方又は材質の特徴に由来するものとされています 2 工業製品 工芸品は製品とみなされ 複合製品に組み込まれる予定の 部品 包装 外装 図柄記号及び印刷活字も製品とみなされます 但し コンピュータプログラムは製品には含まれません (4) 簡易手続による意匠登録 (Simplified Procedure): 1 通常の意匠登録の他に 出願日から 3 年間の保護期間が認められる簡 易手続による意匠登録制度があります 商品形態が短期間で変更される業種の物品があることを考慮したもの です 2 所定の手続を採ることにより 通常の意匠登録の保護へ切り替えるこ とも可能となっています (5) 無効請求 : 意匠出願は無審査で登録されますので 新規性等の実体要件を意匠登録 後に判断できるようにしています 新規性についての内容は上記該当箇所を参照して下さい 独自性については 以下のように規定されています < 独自性 > 意匠の使用者にとって 先行意匠の全体的印象が出願に係る意匠の全体 的印象と異なる場合には 独自性を有するとされています (6) 権利回復 : 1 指定期間を徒過した場合 所定の期間内に 必要な書類を提出し 手数料を納付することにより 回復を申請することができます 2 この回復の申請は 優先権の回復にも適用されます (7) 広域意匠登録による保護 (Regional Design Registration) EU 意匠保護制度によって フランスに拡張することにより 意匠の保護 を受けることができます (8) 国際登録による保護 (International Design Registration) フランスは 意匠の国際登録に関するハーグ同盟の同盟国ですので フランス国を指定締約国として 国際登録により保護を受けることができます 23

商標制度 1. 現行法令について 主として 2008 年までの改正を含む 1992 年知的所有権法が適用されています 2. 商標出願時の必要書類 (1) 願書 (Request): 出願人の氏名及び住所 保護を求める商標の種類の表示 ( 立体商標 音響商標等 ) 商標の表現物 商品又はサービス及びその区分 優先権主張の場合はその情報等を記載します (2) 商標表現物 (Mark): 1 彩色商標の場合 色彩付きの表現物を提出します 2 立体商標の場合 平面表現物 ( 写真等 ) を提出します 3 音響商標の場合 音符による表現物を提出します (3) 委任状 (Power of Attorney): 提出不要です (4) 優先権証明書及び翻訳文 (Priority Document/Translation): 出願日から 3 ヶ月以内に提出することが必要です 3. 料金表 ( 単位 : ユーロです ) (1) 出願料金 : 1 紙形式出願 (3 区分まで ) 250 2オンライン出願 (3 区分まで ) 210 34 区分以降 (1 区分につき ) 42 (2) 優先権主張料金 : 無料 (3) 補正料金 104 (4) 異議申立料金 325 (5) 譲渡 ライセンス登録料金 27 (6) 更新料金 : 13 区分まで 250 24 区分以降 (1 区分につき ) 42 4. 料金減免制度について 料金の減免制度は採用されておりません 5. 実体審査の有無 商標出願は 識別性の有無等が実体審査の対象となります 24

6. 出願公開制度の有無 出願公開制度が採用されております 出願から 2 ヶ月以内に官報に公開されます 7. 審査請求制度の有無 商標出願は全件審査されますので 審査請求制度は採用されておりません 8. 出願から登録までの手続の流れ一商標多区分制が採用されています 商標出願は 方式要件及び実体的登録要件 ( 絶対的理由 ) について審査され 異議申立期間経過後に登録等の決定が行われます (1) 不登録事由 : 主な不登録事由は以下のとおりです 1 日常の言語において その商品若しくはサービスを通常表わすのに専ら必要とされる標識又は名称 2 商品若しくはサービスの特徴 特に 種類 品質 量 用途 原産地等を表示する標識又は名称 3 商品の性質又は機能による形状でもって専ら構成される標識 4 品質の誤認を生ずるおそれがある商標 5 公序良俗に反する商標 6 著作権や他人の人格権 又は登録商標や登録意匠と抵触する商標 (2) 審査 : 1 出願は方式的要件及び登録性自体 (Registrability per se) について審査されます 2 商標出願が不登録事由に該当するときは 出願人は出願日から 4 ヶ月以内に通知を受け 指定期間内に意見書 補正書提出の機会が与えられます 3 出願が最終的に拒絶された場合には 最終拒絶の通知から出願人が外国の居住者の場合には 3 ヶ月以内に パリ控訴院 (Paris Court of Appeal) に不服申立てをすることができます 4 審査では先行商標との類否についての判断は行われません 先行商標の所有者等から異議申立てがあった場合にのみ審査されます 出願が登録すべきものと認められる場合には出願公告がなされ 公告日から 2 ヶ月間 異議申立てが認められます 5なお 異議申立ては 上述のように一定の範囲内に限定されていますが 出願公告から 2 ヶ月の期間内に 利害関係人は意見書を提出することができます (3) 異議申立て : 1 出願公告の日から 2 ヶ月以内に 一定の関係を有する者 は異議申立 25

てをすることができます 一定の関係を有する者 とは 次の者が該当します (a) フランスで登録された商標 フランスで先に出願された商標 又は先の優先権を有する商標の所有者 (b) フランスに拡張されたマドリッド協定若しくはマドプロに基づく国際登録において先に登録された又は先の優先権を有する 又は EU 商標として先に登録された若しくは先に出願された又は先の優先日を有する商標の所有者 (c) 出願公告された商標と抵触関係にある先行周知商標の所有者 (d) 上記商標所有者との間で専用使用権が設定されている使用権者 2 異議申立は 出願人に通知され 出願人は 2 ヶ月の期間内に答弁書を提出機会が与えられます 3なお 出願人は この異議申立ての審理中に異議申立の対象になっていない商品等について分割出願をすることができます 4 答弁書が適式に提出された後 異議申立書と答弁書に基づき 異議決定案が作成されて 当事者に提示され 一定期間後に異議決定が行われます (4) 登録 1 異議申立てがなく若しくは異議申立てに理由なしとの決定があった場合には 商標は登録されます 2その後 登録は公報に掲載され 登録証が発行されます 26

出願から商標権消滅までのフローチャート ----------------- 出願 ---------------------- 方式審査 ( 出願から 2 ヶ月以内 ) 出願公開 --------------------- 実体審査 拒絶理由通知 < 出願日から 10 年 > 解 (YES) 消 (NO) 補正書 意見書 出願公告 --------------------- < 公告から 2 ヶ月 > ( 異議申立可能 ) 登録拒絶査定 -------------------- 満了不服申立て 更 新 9. 存続期間及びその起算日 ( 権利発生日 ) (1) 存続期間は出願日から起算して 10 年で満了します 商標権は設定登録により発生します (2) 存続期間は 10 年間毎に更新することができます 更新申請は存続期間の満了前 6 ヵ月以内に行わなければなりません 27

10. 出願時点での使用義務の有無 出願時点での使用義務はありません 11. 保護対象 (1) 商標とは 商品サービスを識別することができる図形的な表示が可能な標識であり 以下のものが含まれます 言葉 スローガン 文字 数字 画像 図形 色彩との組合せ 立体的形状 又これらの標章との組合せ 並びに写実的に表現可能な音響 (2) 保護される商標 1 三次元商標 2 団体商標 3 証明商標 4 色彩商標 5ホログラム商標 6 音響商標 7 位置や動画商標 (3) 保護されない商標 1 連合商標 2 芳香商標 3 味覚商標 12. 留意事項 (1) 出願から First Action( 拒絶理由通知等 ) までの所要期間 : 約 4 ヶ月です (2) 出願から最終処分 ( 登録又は拒絶 ) までの所要期間 : 約 3 ヶ月から 6 ヶ月です (3) 不使用取消し : 登録商標が継続して 5 年以上使用されていない場合には 請求により登録を取消されることがあります (4) 無効審判 : 登録要件に違反して商標登録がされた場合には 裁判所に登録無効の請求をすることができます (5) 周知商標の保護 : 1 未登録商標であってもフランス国内で周知性を有する場合には 後発の登録商標の無効を請求することができます ( 当該登録日から 5 年間 ) 2 当該後発商標が悪意で登録された場合には 5 年経過後も無効請求をすることが可能です (6) 回復 : 1 指定期間を徒過した場合 所定の期間内に 必要な書類を提出し 回復手数料を納付することにより 回復を申請することができます 2なお この回復の申請は異議申立 又は更新の猶予期間に関する徒過には認められません (7) 欧州連合商標による保護 (European Union Trade Mark): 欧州連合商標の出願によって フランスに拡張することにより 商標の保護を受けることができます 28

(8) 国際商標登録による保護 (International Trademark Registration) フランスは 標章の国際登録に関するマドリッド協定及びマドリッド協定議定書の締約国です 従いまして これら国際商標登録制度を利用し フランスを領域指定することにより 商標の保護を受けることができます 29