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たつぞうたなせ
5 years ago
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1 高校から始めるテニス生徒の意識調査を通じてテニス専門部県立酒田光陵高等学校荒井伸哉

2 1 1 はじめに ( 公財 ) 全国高等学校体育連盟の 2015 年度の統計によるとテニス競技の部員数は男子が 4 位 (1 位サッカー 2 位バスケットボール 3 位陸上競技 ) 女子が 5 位 (1 位バスケットボール 2 位バレーボール 3 位バドミントン 4 位陸上競技 ) となっている少子化の影響で部員の数自体としては減少しているものの全生徒数に占める割合から考えるとテニスは高校運動部活動の人気種目として定着しているといえるまた昨年のリオデジャネイロオリンピック銅メダルの錦織圭選手の活躍等もあり近年更に人気は高まりつつある本県の現状を見ると 2014 年度 704 名 2015 年度 676 名 2016 年 661 名と僅かながら減少傾向にあるテニス競技は高校から始める生徒の割合が多いのが特徴である特に本校のある庄内地区の現状はほとんどが高校からテニス競技を始める生徒である ( 下記別表 1) なぜ高校から始める生徒が多いのか理由は明確である中学校においてテニス競技を出来る機会が少ないからであるただしこれは本県に限らず全国的にいえることである 2014 年に日本テニス協会が行った調査によると全国でテニス部が設けられている高校は 65.7% に対して中学校は 10.1% に留まっているテニス競技は日本中学校体育連盟の加盟競技ではないためこのような現状となっているしたがって中学校時代にテニス競技を行いたいと思ってもなかなかやる機会に恵まれないということが考えられる本県に関していえば 1992 年の国体開催が契機となり大会に向けたジュニア選手強化の流れの中で中学校体育連盟の準加盟扱いとなっているこれは東北地方においても岩手県と本県しかなっておらず他の県は未加盟となっている庄内地区に関して言えば同じく国体開催に伴いそのジュニア強化として酒田の二つの中学校にテニス部が創設されたしかし現時点では酒田の中学校に部活動としてテニス部は存在していない部活動として継続させるにはコートの確保などのハード面部員や顧問コーチの確保といったソフト面両面ともに乗り越えなければならない高いハードルがあるのが実情である全国的な流れとしては日本テニス協会がテニス種目の中体連への早期加入に積極的な働きかけを行っているただし現段階では庄内地区の高校のテニス部に入部する選手はほとんどが高校から始める生徒という前提は変わらないそこで今回は生徒の意識調査を通してテニス競技活性化のための 1 高校から始める生徒への指導の方向性と2 高校入学前のジュニアへの働きかけの在り方を研究したい県全体村山地区置賜地区最北地区田川地区飽海地区男子 69.0% 51.1% 27.8% 85.1% 87.5% 95.3% 女子 70.5% 36.8% 25.0% 100.0% 100.0% 95.7% 合計 69.5% 47.1% 26.7% 87.7% 94.7% 95.4% 表 1 高校からテニス競技を始めた生徒の割合 ( 平成 28 年 6 月調査 ) 2 研究の方法 (1) 調査方法アンケート ( 記入式生徒用質問用紙 ) (2) 調査対象庄内地区の高校からテニスを始めた部員 ( 酒東酒西光陵鶴南鶴北庄農 ) 男子 93 名女子 71 名計 164 名 (3) 調査期間平成 28 年 6 月 ~9 月

3 2 (4) 調査査内容生徒用質問用紙 1 中学校時代の部活動 2テニスに興味を持ったきっかけ 3 なぜ高校からテニスを始めたのか 4 高校の部部活動をテニス部に決めた時期 5 高校の部活動動での個人目標 6 中学校の部活動での結結果 7 テニスの魅力 8テニスをやってみての感想 9 今後 ( 高校卒卒業後 ) のテニスとの関わり方について 3 結果と考察 1 中学校時代代の部活動圧倒的にソフトテニス (41%) が多多い次いでで野球バスケ卓球ととやはり球技種技種目からの転転向が多いただし吹奏奏楽部などの文化部出身身者も多く中中学校時代まで活動は多多様であると言言えるソフトテニス野球バスケットボール卓球吹奏楽 68 (41.5%) 22 (13.4%) 12 (7.3%) 11 (6.7%) 10 (6.1%) バレーーボール陸上サッカーソフトボールバドミントン 8 (4.9%) その他他 8 (4.9%) 7 (4.3%) 3 (1.8%) 3 (1.8%) 剣道水泳アーチェリー体操駅伝スキーー美術合唱パソコン帰帰宅部 2テニスに興興味を持ったきっかけ友人家族族の勧めがいちばん多い先輩の勧めも合わせると中学校校時代の同じ部部の仲間と一一緒に入る傾向が強いまたプロ選選手の活躍も後押しをしてくれているメディアでの露出が増増えればそれだけ魅力を伝えるチャンスが増えるということであるさらにテニスの特徴的的なことは個個人で出来る競技だということではないだろうかソフトテニス競技の個個人戦はダブルスが主となるため種種目にシングルスがあるテニスに魅力力を感じてソフトテニスから転向する生徒もいる実際際にテニスをしている姿を見見て 9.1% その他 18.3% 友友人家族族の勧め 37.9% 先輩の勧め 9.6% プロ選手手の活躍 12. 3% 個人人で出来る競競技を探していた, 13.0% 3なぜ高校からテニスを始めたのか友人家族族の勧めが上上位に来ているのは2の結結果からわかる中学校校の部活動とは違う種目に取り組みたい生徒が多くみられる高校から始始める仲間が多多いことも理理由として挙挙げられる

4 3 中学時時代の部活とは違う種目がやりたかっった ( 中学時代の部部活は自分に合わなかった ) 7.9% 以前から興味味があったが中中学校にテニス部がなかった 9.2% 他にやりたい部活その他がなかった 9.2% 6.7% 部の雰囲気ががよさそうだった 16.3% 中学学時代の部活活とは違違う種目がやりたかった ( 中学学時代の部活はやりきっった )27.5%% 友人家家族の勧め 23.3% 4 高校の部活活動をテニス部に決めた時期半数を超える生徒が高校入学後後に部活動を決決めている多くの生徒徒は高校の部部活動を迷いながら入学し部紹介や体験入部を見見てから決定定している中中学生の時からやろうと決めていた生生徒は19% に留まる高校校入学後 69.9% 中学 3 年年の部活引退前 6.7% 中学 3 年の部活引退後 12.3% 高校入学学前の春休み 11..0% 5 高校の部活活動での個人人目標県大会入賞賞県大会出出場を目標としている生徒徒が多い高高校に入ってから種目を決決めていることを考えれば当然と言える逆に全全国大会出場場を目標としている生徒は中学 3 年生生の部活動引退退前に入部を決めている生徒が多いその他 3 年間続けること全国大会出出場 2.5% 4.3% 4.3% 東北大大会出場試合ができる程度 9.8% 0.6% 県大会入入賞試合で勝勝てる程度 19.0% 18.4% 地区大会会入賞 12.9% 県大大会出場 28.2%

5 4 6 中学校の部活動での結果全国大会出場の生徒が4% 中学時代の部活動は野球サッカー卓球バスケスキーとそれぞれである試合で勝てる程度と答えた選手の割合が26% と多い県大会に入賞出場している生徒の割合は37% で意識的にはその辺に目的を定めている生徒が多いそれが 5の結果とリンクしているといえる試合ができる程度 8.0% その他 2.5% 全国大会出場 4.3% 東北大会出場 7.4% 試合で勝てる程度 25.8% 県大会入賞 12.3% 地区大会入賞 15.3% 県大会出場 24.5% 7テニスの魅力球を打つということ自体に魅力を感じている生徒が多いまた上達が実感できることも魅力であるテニスラケットの性能は近年格段に向上しスピンなどの技術が昔より容易に打てるようになったことも要因の1つと考えられるあとは当然ながら試合に勝った時の喜びがある中学時代から運動部に所属し勝負の醍醐味を味わってきた生徒が多いことから言えば当然である簡単にはできない 5.8% ダブルスがある 7.7% シングルスがある 11.5% 難しいショットを打てた時 14.4% その他 7.7% 球を打った時の感覚 28.8% 試合に勝った時の喜び 24.0%

6 5 8テニスをやってみての感想技術に関してはひと言でいえば個人差があるということだ時期に関してはやはり半数以上の生徒がもっと早く始めたかったと回答しているしかし高校からで十分と考えている生徒の数が 46% とこちらの予想よりもはるかに多かったこれは他の多くの生徒もスタートが一緒だったということが影響していると考えられる一方もっと早い時期に始めたかった生徒は小学校の時期からという意見が 70% 超と多かったこちらが予想していた中学校からは 20% 程度という結果であったどのくらい上達しましたか予想ほど上達しなかった 40.5% 予想以上に上達した 35.0% 予想通り上達した 24.5% いつから始めたかったですか高校では早すぎた 2.5% 高校からで十分 46.0% もっと早く始めたかった 51.5% ( 早く始めたかった人のみ ) どうし身近にクたら早く始めていましたかラブチー中学校にムがあれテニス部ばがあれば 5.3% 46.3% テニスを体験する機会があれば 20.0% 自分が早く興味を持っていれば 28.4%

7 6 中学校 45.5% 小学校高学年 13.0% ( 早く始めたかった人のみ ) どの時期から始めたかったですか小学校入学前 9.1% 小学校低学年 18.2% 小学校中学年 14.3% 9 今後 ( 高校卒業後 ) のテニスとの関わり方について将来的な関わり方としては趣味として関わりたいと考えている生徒が多い選手や指導者として積極的に関わりたい生徒は少数である選手として機会があれば関わりたい 7.5% 趣味として積極的に関わりたい 27.3% 関わらない 7.5% 選手として積極的に関わりたい 8.7% 趣味として機会があれば関わりたい 49.1% 4 まとめ 1 高校から始める生徒への指導の方向性についてまずは高校から始めた生徒にも高い目標意識の中で競技を続けさせるということだ生徒たちは高校から始めたからといって中学校の部活動より目標を下げるということは少ないようである中学校で出した結果並みのことを目標として掲げているその要因として考えられるのは他の多くの生徒も高校から始めているということ先輩方の結果実績からいえるのではないだろうか現状団体戦でいえば中学校時代の経験者が数校に固まってしまえば高校から始めた選手たちでも県大会への上位入賞が可能であるそれは高校から始める魅力の1つであるまた実際そういう先輩方の姿を目にしている生徒も少なくないただ個人戦でみるとなかなか上位に割って入り入賞とはならないやはり中学以前から始めた選手が上位を占める高校からの実質 2 年では個の力として個を逆転するというのはなかなか難しいしかし難しい中でも高校から始めた生徒たちには高い意識の中で競技を続けてもらいたい生徒たちの多くは中学校時代の部活動でそれなりの経験を積んできているその実態状況を把握し高校の部活動に活かせるように指導していく必要があるまた勝つ経験をさせることも重要である目標ややりがいを持って競技に取り組むためにもこの経験は重要である高校からテニスを始めた生徒たちが少しでも多くの経験を積めるように高体連テニス専門部でも工夫計画していく必要がある例えば初心者の大会を計画したり地区大会段階で 1 年生大会やコンソレーションの実施をしたりすることである他競技の優れた実績等も参考にしながら取り組んでいかな

8 7 ければならないそして卒業後にもつながる指導であるもちろん高校の部活動として限られた時間の中で効率的に指導をすることも重要であるしかし今後の生徒とテニスのつながりを考えればその生徒の今後につながるよう基礎基本の部分を大切に指導することも非常に重要であるアンケート結果の生徒の今後の関わり方としてでは積極的に関わりたいという回答は少なかったものの趣味として関わっていきたいと考える生徒は多かった生涯スポーツとしてのテニスという役割から考えてもこれは非常に大切なことである全体の競技人口の増加が高校の部活動に及ぼす影響も大きいテニス競技が全体として活性化されていけば理想である 2 高校入学前のジュニアへの働きかけの在り方について庄内地区に中学校の部活動としてテニス部が存在していない以上活性化を図るためにも地区の高体連テニス専門部でも中学生以下の生徒にテニスを経験してもらうテニスを知ってもらうための何らかの働きかけが必要なことは以前から検討されていたしかしその対象を今までは中学生として考えていたが今回のアンケート結果からより早い段階の小学生を対象にした方が良いといえるなぜなら実際入部してくる生徒が中学校までの競技をやりきって高校入学後に部活動を決めているのであれば中学生の時期に経験するきっかけづくりをしても効果は薄いと考えられるからだはじめにでも述べたように中体連問題があって競技人口の爆発的増加に及ばなかったと考えていたが今回の結果からみれば小学校の時点での関わるきっかけを増やすことが必要である問題としてはコート確保資金既存のスクールの利益を損なわないことの考慮などがあげられる現実的な取り組みとして考えられる 1 つの例としては協会との連携である協会を中心として大会やイベントを招致する高校生がそこに補助的役割として参加するということである一流選手の来県や有名外部コーチの招聘などはそれだけで注目を集める数多くの小学生やその保護者にテニスと触れ合う機会を提供できるし参加する高校生にも有意義な経験となるそういったものを繰り返し行っていくことによって活性化につながっていくと考える最後に今回の研究に際しアンケートに協力していただいた顧問の先生方と生徒のみなさんに心より感謝申し上げます参考文献平成 27 年度テニス環境等実態調査報告書公益財団法人日本テニス協会全国高体連テニス専門部環境調査表なぜ中学校に硬式テニス部が少ないか雑誌 Smash 2017 年 1 月号 3 月号日本スポーツ企画出版社

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<4D F736F F D203591EC8B FAF966B814588A E92BC817A8E9696B18BC78F4390B32E646F6378> 卓球部員数を増やす手立てについて - いかにして卓球を継続させるか - 卓球専門部山形県立新庄北高等学校阿部真直 1 1 はじめに 2016 年に開催されたリオオリンピックにおいて日本の卓球選手たちが目覚ましい活躍を見せた 12 月現在でも世界大会で十代選手の活躍がありスポーツ界年度男子女子合計において卓球は最も注目されている競技であろうこう 2012( 平成 24) 年 113 50 163