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1 提携型ポイントプログラムにおけるキャッシュ フローの特性と会計処理 中村亮介 ( 帝京大学 ) 岡田幸彦 ( 筑波大学 ) 大雄智 ( 横浜国立大学 ) 1 はじめに 近年, 提携型ポイントプログラム ( 大雄ほか,2011) という新たな経営現象が世界的に進展している 中でも日本におけるポイントプログラムの進展はめざましく ( 野口,2009), 多様な形態の提携型ポイントプログラムが浸透している ( 中村ほか,2012) この潮流の中で, 当初想定されていた独立型ポイントプログラム会計の議論 ( 櫻田, 2005; 石川,2008; 野口,2009; 望月 堀,2009; 海保,2010; 野口,2010) だけでなく, 提携型ポイントプログラムの会計処理に関する規範 ( 大雄ほか,2011) や経験 ( 片岡ほか,2012; 中村ほか,2012) が学術的に議論されるようになってきた これらの研究から明らかになってきたこととして, 以下の 2 点に注目するべきである (1) 現実の提携型ポイントプログラムの形態は多様であり, それらの会計処理もまた多様である ( 中村ほか,2012) (2) 現実の提携型ポイントプログラムでは, ポイントという外形ではなく, むしろポイントの経営上の位置づけを熟慮して会計処理が選択されている可能性が高い ( 片岡ほか, 2012; 中村ほか,2012) これらは, 提携型ポイントプログラムの会計基準が未整備であるからこそ, 企業が自身にとって適切な会計処理を選択しており, それを財務報告に反映させている現実を如実に示している しかしながら先行研究では, 提携型ポイントプログラム会計の表面的な類型化 ( 大雄,2011; 中村ほか,2012) やある提携型ポイントプログラム会計の選択論理の記述 ( 片岡ほか,2012) は行っているものの, 自身にとって適切な会計処理が選択される過程の分析が不十分である そこで本研究では, わが国の代表的な提携型ポイントプログラムの類型に注目し, そこでの会計処理選択行動の論理について議論したい さらに,IFRS 導入をめぐる議論の動向を踏まえ,IASB や FASB によって提唱されているポイントプログラムの会計処理が仮に適用された場合, 企業業績にどのような影響があるのか検討する

2 なお, 本論文で中心的に取り上げる表 1 の三つの類型の代表事例として取り上げる 3 社は, いずれも同水準の合理的かつ誠実な会計処理選択を行っている この保証は, 筆者らによる 各社への長期継続的な調査研究による事実確認を根拠としている 表 1. 調査対象企業の特徴 類型 A 類型 B 類型 C 販売促進サービス代行としての提携型プログラム 独立型プログラムから発展した提携型プログラム ポイント販売としての提携型プログラム 2 三つの類型の実態 2.1 類型 A の事例 A 社は, スーパーマーケットを中心に, その周辺の専門店 小売店でも同じポイントが貯まる共通ポイントプログラムの構築および運用を推進している このプログラムの仕組みは, 図 1 のとおりである ( 類型 A) 図 1. 類型 A のビジネスモデル 仕入先 b-2. 商品仕入 販売促進サービス 販売部門 A 社 ( 運営会社 ) a-3. ポイント資金の保全 b-3. ポイント資金の利用 資金管理部門 a-1. ポイント券販売 a-2. ポイント券代金 顧客企業 b-1. 商品交換申請 消費者 ポイント券付与 まず,A 社は顧客企業に対して券面額のないポイント券を販売し, その対価を受領する このとき,A 社は, ポイント券販売額に事前に決められた原価率を乗じた金額を資金管理部 2

3 門で保全する これにより, ポイント券の価値が担保される 顧客企業は, 消費者が一定額の商品を購入した際, このポイント券を付与する 消費者はポイント券を一定枚数集めることにより,A 社が発行するカタログに掲載されている特定の商品と交換できる 1 消費者による商品交換申請を受けた後,A 社は商品を仕入れ, 消費者に引渡す この時, 資金管理部門が保全していたポイント資金が支払いにあてられる 会計処理としてはまず, 顧客企業へのポイント券販売時に, ポイント券販売によって加盟店から受取る対価を, 実質的には, 提供した販売促進サービスの対価ととらえ, 収益を総額で認識する ここで期末をむかえたとすれば, ポイント券販売額に原価率と予想交換率を乗じた額を引当金計上する 商品交換申請があり, 消費者に商品を引渡した際には, 引当金を取崩す その際, 事前に設定された原価率による価額よりも低い価額で商品を仕入れた場合は, 交換差益が生じる なお, 発行後 4 年たって未使用のポイント券は失効したとみなし, そのポイント券販売額に原価率を乗じた額が退蔵益となる A 社は,1ポイント券販売額と, 当初に引当金計上した額の差を販売収益,2 引当金計上した額と, 実際の商品仕入価額との差額, および退蔵益を交換収益として把握しており,1 ポイントにかかる原価率は 70% ほどであるという 2.2 類型 B の事例 B 社のポイントプログラムは, 搭乗や顧客企業での買い物などで貯まる マイル を, 航空券や電子マネーなどに交換できるプログラムであり, その仕組みは図 2 のとおりである ( 類型 B) 図 2. 類型 B のビジネスモデル B 社 ( 運営会社 ) マイルマイル付与料マイル還元代金 償還申請 マイル付与 顧客企業 消費者 まず,B 社は顧客企業に対してマイルを販売し,1 マイルあたり X 円の金銭を受取る 次 1 ただし, 消費者が顧客企業の金券と交換する場合は, 直接店頭で交換が可能なケースもある 3

4 に, 付与したマイルが顧客企業で使用されると,1 マイルあたり Y 円の金銭を支払う 一方, B 社でマイルが使用された場合, 顧客企業との金銭のやり取りは生じない この際に発生するポイント資金を保全する特定の部門は存在せず, 他の資金と一括して管理しているという 会計処理としては, まず, 顧客企業へのマイル販売時に, マイル販売によって顧客企業から受取る対価を, 付帯事業収益として総額で認識する ここで期末をむかえたとすれば, マイル販売額に, 過去のマイル使用率などから計算された一定率を乗じた額を引当金計上する そして, 商品 ( サービス ) への交換申請があり, 消費者に商品 ( サービス ) を提供した際には, 引当金を取崩す なお, 航空会社は一般的にコストに占める固定費の割合が高く,B 社でマイルが使用されても, それに応じて増えるキャッシュ アウトフローは小さいので,1 ポイントあたりの原価は, ポイントプログラムを運営している異業種企業よりも相対的に小さくなる 2.3 類型 C の事例 C 社は, レンタル会員証が基礎となり, バラバラのポイントカードを 1 つにまとめられないか, という発想からスタートした このプログラムの仕組みは, 図 3 のとおりである ( 類型 C) 図 3. 類型 C のビジネスモデル C 社 ( 運営会社 ) ポイントバンク 事業部 a. ポイント付与料 b. ポイント還元代金システム使用料 顧客企業 ポイント付与 ポイント使用 消費者 まず, 顧客企業が消費者にポイントを付与すると, その時点で顧客企業はポイントバンクに,1 ポイントあたり 1 円の金銭を支払う そして, 消費者が顧客企業でポイントを使用すると, ポイントバンクが顧客企業に 1 ポイントあたり 1 円の金銭を支払う このビジネスモ 4

5 デルの主な収益源は, 契約により 1 ポイント X 円と決められたシステム使用料や販促媒体売... 上 受託業務売上であり, 顧客企業とのポイント資金の受払いからは原則として差益が発生... しない ポイントバンクは, ポイントが顧客企業で使用されるときには一定の金銭を支払わなければならない 類型 C のポイントプログラムでは, 付与したポイントに応じて顧客企業から受取る金銭は, 将来のポイント償還の原資にあてられることが予定されている そのため, ポイントバンクが顧客企業から受取る金銭は事業上拘束された資金であり, それによって収益が実現するとはいえない したがって, 会計処理については, ポイントバンクが顧客企業から付与ポイントに応じて受取った金銭は, いったん負債 ( 預り金 ) として処理されることになる 将来, そのポイントが顧客企業で使用されると, ポイントバンクから顧客企業へ金銭が支払われるため, それによって負債が消滅する これに対して, そのポイントが C 社において別途行われている主力事業で使用される場合には, その負債が収益に振替えられることになる このように, 類型 C のポイントプログラムにおけるポイント資金の受払いは, すべて別会社であるポイントバンクにより行われる これにより, 資金の透明性を高め, ポイントの価値を担保しているのである 3 三つの類型と会計処理選択の論理 前節のとおり, ポイントプログラムの仕組みにはいくつかの類型があり, それに応じて会計処理が異なっている 運営会社が顧客企業から受取るポイント付与料は, 類型 A と B ではただちに収益認識されるが, 類型 C ではいったん負債認識され, そのポイントが運営会社で使用された場合に収益に振り替えられる なお, 類型 C の運営会社はポイント付与料とは別にシステム使用料を受取っており, これについてはただちに収益認識される このように, 顧客企業から運営会社へのキャッシュ フローは画一的に処理されているわけではなく, ポイントプログラムの設計とそれによるキャッシュ フローの特性に応じて処理されている 3.1 類型 A 類型 A では, 運営会社が顧客企業から受取るポイント付与料は, 実質的には販売促進サービスの対価であり, ポイントの販売が販売促進サービスの提供を象徴する取引とみられている だからこそ, 顧客企業からのキャッシュ インフローがただちに収益認識されるのである 運営会社は, ポイントという商品を販売しているのではなく, ポイントプログラムの開 5

6 発 運営というサービスを提供しているのであり, その対価は, ちょうど類型 C におけるシステム使用料に対応するといってよい 前述のとおり, 類型 C でもシステム使用料はただちに収益認識されており, その意味で類型 A と C は共通している ただし, 類型 A の運営会社が顧客企業から受取ったポイント付与料は自由に使用されるわけではなく, 消費者による商品交換申請に備えて資金管理部門で保全されることになっている ポイントプログラムの設計上, ポイント販売によって受取った資金は他の資金よりも使途が拘束されるのである 会計上は, 将来の商品交換申請に応じて発生する仕入原価を見積り, それを引当金に繰入れることになるが, その引当金残高に見合う資金が現実に管理 保全されている点が類型 A の特徴である そうした資金管理の必要性は, ポイント対価に占める将来の商品仕入原価率の高さと関連するのかもしれない その比率が高ければ, それだけ将来のキャッシュ アウトフローの金額的重要性が高くなり, 会計上の対応だけでなく, 管理上の対応も必要となるであろう 小売業におけるポイントプログラムである類型 A では, ポイント対価に占める将来の商品仕入原価率が相対的に高く予想されており, それを前提に資金が管理され, それによってポイントの価値が担保されていると考えられる そもそも, ポイントプログラムの開発 運営による販売促進サービスが本業の会社にとって, そうした資金管理の仕組みは不可欠であるともいえる 3.2 類型 B 次に, 類型 B については, 運営会社が顧客企業から受取るポイント付与料がただちに収益認識される点では類型 A と共通しているが, そこで受取った資金が特別に管理 保全されるわけではない点で類型 A と相違している この類型 B では, 航空会社 ( 運営会社 ) が, 本業の航空輸送サービスに付帯する事業として, そのマイルを顧客企業に販売するケースを想定している 会計上の問題は, マイル販売によるキャッシュ インフローを収益とするのか負債とするのかであるが, 類型 A のように, マイレージプログラムの開発 運営というサービスを提供しているとみれば, そのキャッシュ インフローを航空輸送サービスの提供をまたずに収益認識してもよいであろう しかしながら, 後述のとおり, もし, マイル販売が航空輸送サービスの一環であるとすれば, そのキャッシュ インフローをいったん繰延べたうえで, 航空輸送サービスの提供期間に収益に振替える必要がある 前述のとおり, 類型 B では, 運営会社が顧客企業から受取った資金は他の資金と区別されることなく管理される それは, マイル販売によって受取った資金の使途が特別に拘束されることなく, 全社的な観点から管理されることを示唆している そうした設計の背景には, マイルの販売価格に占める将来の航空輸送サービス等の原価率が相対的に低いという事情が 6

7 あるのかもしれない 事実, 無料搭乗客に航空輸送サービスを提供するために発生する追加的な原価は機内食や保険等のコストであり, それがマイルの販売価格に占める比率は低いはずである したがって, 管理上特別な対応をとる必要性は乏しく, 過去の実績から追加的な原価を見積り, それを引当金に繰入れれば十分とみなされているのであろう 一方で, マイル販売は将来の航空輸送サービスの無料提供を約束するものであり, 将来のキャッシュ インフローの犠牲を伴うものであるとの見方もある FASB の財務会計概念書第 6 号 (SFAC 6) では, 負債が, 過去の取引または事象の結果として, 特定の事業体が, 将来, 他の事業体に資産を譲渡しまたはサービスを提供しなければならない現在の義務から生じる発生の可能性の高い将来の経済的便益の犠牲 (par. 35) と定義されており, この定義にてらせば, マイル販売も負債を生じさせる取引とみられる可能性がある しかしながら, Gujarathi(1991) は, マイルの付与が 発生の可能性の高い将来の経済的便益の犠牲 を生じさせる取引といえるかどうか疑問を呈している もし, マイルを使用する無料搭乗客によって有料搭乗客の搭乗機会が奪われるとしたら, たしかにマイル販売は将来の収益獲得機会を喪失させる取引であり, 負債を生じさせる取引といえる (Gujarathi, 1991) しかし, 搭乗率が 100% を相当程度下回っているとすれば, 無料搭乗客が有料搭乗客を排除するという事態は生じにくい そこでは, マイル販売が必ずしも将来の経済的便益の犠牲を伴う取引であるとはいえないのである 事実, 日本の大手航空会社の搭乗率は, 国際線が 75% 前後, 国内線が 65% 前後であり, マイル販売によって将来のキャッシュ インフローが犠牲にされるとはいいがたい したがって, マイル販売によるキャッシュ インフローを負債認識するとしても, 前述の負債の定義をその根拠とすることには慎重にならざるをえない むしろ, 負債 ( ストック ) の認識よりも収益 ( フロー ) の認識に焦点を合わせ, その観点から間接的に負債認識を引出すほうが妥当かもしれない そこでは, マイル販売によるキャッシュ インフローをただちに収益認識するか, それとも, 将来の収益として繰延べるかが論点となる もし, マイル販売が, マイレージプログラムの開発 運営サービスの一環というより, 本業の航空輸送サービスの一環であるとすれば, そのキャッシュ インフローをいったん繰延べたうえで, 将来の航空輸送サービスの提供期間にわたって収益に振替えていくことになろう この観点では, マイル販売によるキャッシュ インフローを負債認識する根拠は, 負債の定義ではなく, 収益認識の繰延べである 3.3 類型 C 前述の二つの類型とは対照的に, 類型 C では, 運営会社が顧客企業から受取るポイント付与料が負債として処理されている このポイントプログラムでは, 運営会社が顧客企業から 7

8 受取るポイント付与料 (1 ポイントあたり 1 円 ) は, 将来のポイント償還の原資にあてられることが予定されており, 顧客企業でポイントが使用されたときに, その使用数に応じて資金 (1 ポイントあたり 1 円 ) が支払われることになっている したがって, 運営会社はポイント付与料を預り金として処理し, 将来, 顧客企業にポイント償還資金を支払うまで特定の子会社 ( 部門 ) で管理 保全する ただし, ポイントが運営会社で使用された場合には, 預り金として処理していたポイント付与料を収益に振替えることになる この類型 C が, 類型 A や B と決定的に異なるのは, 顧客企業からのキャッシュ インフローがポイント付与料とシステム使用料とに明確に区分されている点である 前述のとおり, 運営会社が顧客企業から受取るポイント付与料は, いわばポイント償還の保証金として機能しており, その使途は厳格に拘束されている ポイントプログラムの設計上, ポイント付与によるキャッシュ インフローは運営会社の収益源とはみられていない むしろ, 収益源とみられているのは顧客企業から受取るシステム使用料であり, それがポイントプログラムの開発 運営サービスによる収益として認識されている このように, 類型 C は, 類型 A や B よりも顧客企業からのキャッシュ インフローの特性が明確になっており, その意味でより洗練されたポイントプログラムということができる 3.4 三つの類型にみられる共通点ただし, これら三つの類型に共通しているのは, 将来のキャッシュ アウトフローに着目した会計処理である 類型 A では, 顧客企業から受取ったポイント付与料が収益認識されるとともに, 将来の商品交換申請に応じて発生する仕入原価が見積られ, それが費用認識される 類型 B でも, 顧客企業から受取ったマイル付与料が収益認識されるとともに, 将来の航空輸送サービスの提供によって追加的に発生する原価が見積られ, それが費用認識される 類型 C では, 顧客企業から受取った 1 ポイントあたり 1 円のポイント付与料が全額負債認識され損益には影響を与えないが, それは, 顧客企業でポイントが使用されたときに, 同じく 1 ポイントあたり 1 円の償還資金を支払う仕組みになっていることに起因している このように, いずれの類型においても, 将来のキャッシュ アウトフローに着目した会計処理が行われ, とりわけ類型 A と B では, 将来のキャッシュ アウトフローの見積りが損益に反映されている 提携型ポイントプログラムにおいても, いわゆる増分原価方式 ( 引当金方式 ) が基礎になっているのである ところが, ポイントプログラムの会計処理には, キャッシュ インフロー, すなわちポイントやマイルの公正価値の見積りを損益に反映させる方式もある それが近年の FASB や IASB によって提案されている処理であり, 従来, 繰延収益方式と呼ばれていたものである そこで次節では, 便宜上, 提携型ポイントプログラムを与件とせずに, この繰延収益方式が企業業績に与える影響を検討してみよう 8

9 4 繰延収益方式によるインパクト いま, 第 1 期にポイント付きで商品が販売され, 第 2 期にそのポイントが使用されるとしよう ( 失効率ゼロ ) 消費者は, 第 1 期に付与されたポイントを, 第 2 期に無料で商品と交換するものとする ポイント付き商品販売の取引価格 ( キャッシュ インフロー ) を S, この商品の原価率を c とし, また, このポイントの公正価値を αs, その原価率を c とする したがって, ポイントが使用されることにより追加的に発生するキャッシュ アウトフローは αcs となる このとき, 増分原価方式では, 第 1 期に売上収益 S と売上原価 cs が認識され, 期末に引当金繰入額 αcs が認識される したがって, 第 1 期の純利益は,(1-c)S-αcS となる また, 第 2 期にポイントと商品が交換されたときには, 商品仕入れに αcs のキャッシュ アウトフローが生じたとしても費用は認識されない ( 第 1 期末に認識された引当金残高 αcs を取崩せばよい ) それに対して, 繰延収益方式では, 第 1 期に取引価格 S が商品とポイントに配分され, 商品への配分額 (1-α)S が売上収益として認識され, ポイントへの配分額 ( ポイントの公正価値 ) αs は第 2 期まで繰延べられる 第 1 期の売上原価は cs であるから, 第 1 期の純利益は,(1 -α)s-cs となる また, 第 2 期にポイントが商品と交換されたときには, 第 1 期から繰延べられたポイントの公正価値 αs が売上収益として認識され, 商品仕入れによって生じた αcs のキャッシュ アウトフローが売上原価として認識される したがって, 第 2 期の純利益は, (1-c) αs となる なお, 第 1 期の純利益と第 2 期の純利益の合計は, 以下のとおり, 増分原価方式における第 1 期の純利益と一致する [(1-α)S-cS]+ (1-c) αs=(1-c)s-αcs すでに明らかなとおり, 増分原価方式における第 1 期の純利益と繰延収益方式における第 1 期の純利益を比較すると, 前者が (1-c)S-αcS, 後者が (1-α)S-cS であるから, 両者の差額は以下のように表わすことができる [(1-c)S-αcS]-[(1-α)S-cS]= (1-c) αs したがって, 増分原価方式から繰延収益方式に変更したときの純利益への影響は, 原価率 c に依存することがわかる 原価率 c が高ければ, その影響は相対的に小さく, 反対に原価率 c が低ければ, その影響は相対的に大きくなる このことを前節の類型にてらして述べるならば, 仮にポイントプログラムの会計処理を増分原価方式から繰延収益方式に変更したとすると, 純利益へ影響がもっとも小さいのは類型 C であり, もっとも大きいのは類型 B ということになる 類型 B は, 前述のとおり, 航空会 9

10 社のマイレージプログラムを想定したものであり,IASB の IFRIC 13 にもっとも敏感に反応する類型ということもできる そして, 類型 B に該当する企業には, 純利益への影響とシステム変更費用などの理由から, 自主的に繰延収益方式に変更するインセンティブは働かない可能性が高いと考えられる なお, 前述の例では, 引当金が原価ベース (αcs) で設定されているが, 売価ベース (αs) で設定されていれば, 増分原価方式から繰延収益方式に変更したとしても, 純利益への影響はない ( ただし, 売上総利益への影響はある ) 5 おわりに 本論文では, わが国の代表的な提携型ポイントプログラムに注目し, そこでの会計処理選択行動の論理について考察した そして検討の結果から, ポイントプログラムの設計とそれに応じた資金の拘束性が会計処理とむすびついている可能性があること, およびポイントプログラムの設計に業種特性 ( たとえば, 原価率の水準 ) が影響している可能性があることが示唆された また, わが国において代表的な三つの類型では将来のキャッシュ アウトフローに着目した会計処理が採られているが, 仮に IASB や FASB が提唱している, キャッシュ インフローに着目した会計処理 ( 繰延収益方式 ) が適用された場合, それによる純利益への影響は, ポイントの原価率が低い企業ほど大きくなることを示した そのうえで, 類型 B に該当する企業は, 基準等で強制されない限り, 繰延収益方式を選択する可能性が低いことを指摘した 以上の点は, ポイントプログラム会計の基準設計に際して, 各類型の特性に留意しなければならないことを示唆している なお, 今回はポイント交換プログラムを検討対象から除外した その理由は, 本論文で対象とした企業がポイントプログラムの主なプレイヤーであるのに対し, ポイント交換プログラムを運営している企業はいわばポイントプログラムの仲介業者であり, 銀行の送金取引による手数料収入など類似のビジネスモデルを参考に会計処理の選択がなされている ( 片岡ほか, 2012) からである また, 提携型ポイントプログラムに顧客企業として関与している数多くの企業も検討の対象としていない ある類型の提携型ポイントプログラムを利用している顧客企業群においても, 会計処理は多様であるかもしれない 提携型ポイントプログラムは複雑な企業間ネットワークで負債を共有する仕組みでもあるため, 顧客企業についての実証研究とそれにもとづく規範的考察については今後の重要な研究課題であると考えられる 10

11 参考文献 : Financial Accounting Standards Board SFAC No. 6, Elements of Financial Statements, FASB. ( 平松 夫 広瀬義州訳 FASB 財務会計の諸概念 ( 増補版 ) 中央経済社.) Gujarathi, M. R Bridging the GAP in GAAP: A Case Study of Accounting for Frequent Flyer Plans, Accounting Horizons, 5(3): 大雄智 中村亮介 岡田幸彦 ポイントプログラム会計のフレームワーク 會計 187(6): 海保英孝 ポイント プログラムをめぐる経営の諸問題について 成城経済研究 187: 片岡洋人 岡田幸彦 窪田祐一 会計デザイン-ポイント交換プログラムの生成 進化の経験から- 會計 181(5): 櫻田譲 ポイント引当金計上の簿記処理と小売棚卸業における引当金計上の実態 山口大学経済学雑誌 53(5): 中村亮介 大雄智 岡田幸彦 提携型ポイントプログラム会計の実証分析 会計プログレス ( 近刊 ). 野口教子 ポイントサービス会計--IFRIC 第 13 号との比較による我が国の現状と課題 産業經理 69(3): 野口教子 ポイントサービス取引の会計処理アプローチ-ポイントにかかる日本の会計慣行としての引当金処理と国際会計基準による収益の繰延処理について- 會計 178 (1): 望月恒男 堀好一 (2009) ポイントの会計処理と商品券の税務-IFRIC13 カスタマーロイヤリティープログラム と比較して 愛知学院大学論叢. 商学研究 50(1):

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