弁護士 八代 徹也 先生

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1 最近の主要労働判例 命令 (2016 年 7 月号 ) 2016 年 7 月 7 日 経団連労働法制本部 1. 労働判例から ( 重要判例は 下線は事務局が付加 ) [ 内部告発 懲戒解雇 ] 甲社 ( オーメック ) 事件 東京地裁 ( 平 ) 判決速報 2275 号内部告発等を理由とする懲戒解雇が有効とされた例 この事件は 石油及び油脂製品の販売等を目的とする会社の従業員 ( 正社員 ) であった原告が 会社のガソリン代金水増し請求や海外商品の空売りの不正をしているなどと虚偽の事実を記載した書面を本社や関係先などに送付したとして懲戒解雇されたため その有効性を争った事件である 争点は 内部告発が正当なものかである 内部告発の有効性については 1 労働者の行った告発対象事実の根幹部分が真実であるか 労働者が真実であると信じるにつき相当の理由があるか否か ( 真実又は真実相当性 ) 2その目的が公益性を有しているか否か ( 目的の公益性 ) 3 内部告発を行った手段 態様が必要かつ相当なものであるか否か ( 手段または態様の相当性 ) を総合的に考慮して 労働者の行った内部告発が正当と認められる場合には 内部告発の違法性は阻却され これを理由とする懲戒解雇は 客観的に合理的な理由を欠き 社会通念上も相当とはいえず 無効になる 本件では 1 告発内容の真実性について : ガソリン代金水増し請求等の事実は認められないが 会社の請求行為は不適切なところがあったことから 原告が水増し請求があると信じたことには 相当の理由があるとされた 2 告発の目的の公益性 : 原告と会社は未払賃金を巡る紛争があり 早期に未払賃金を払ってもらうことや口止め料を支払ってもらう等の私的な利益を図る目的があったとして 公益性は否定された 3 告発の態様について : 取引先への告発の必要はなく 態様も相当性は認められない 以上から 裁判所は 本件告発は 真実相当性は認められるが 告発目的の公益性及び 1

2 告発の態様の相当性が認められないとし 総合的に判断して 告発の正当性を否定し 懲 戒解雇を有効とした [ 懲戒解雇 ] 学研社事件 東京地裁 ( 平 ) 判決速報 2275 号雇用契約が更新されることについて合理的期待があったとは認められないとされた例 この事件は 60 歳の定年後 嘱託社員として継続雇用されていた原告が 再雇用満了時年齢 ( 満 65 歳 ) に達した日の翌日である平成 26 年 11 月 8 日から同月 30 日までの再雇用契約の更新を拒絶されたことについて 就業規則等では再雇用満了年齢に達した年月の月末までが再雇用期間とされているから 同月 30 日まで再雇用契約が更新されることについて合理的期待があったなどと主張して 会社に対し 再雇用契約に基づき 同月 8 日から同月 30 日までの給与 13 万円余の支払を求め 併せて この再雇用契約の更新拒絶が不法行為を構成すると主張して 慰謝料 10 万円等の支払を求めたもの まず 被告の 定年後再雇用規程 は定年後再雇用者の再雇用期間を一律に再雇用満了年齢に達する年月の月末までにする旨を定めたものとは認められず 原告の再雇用契約期間が平成 26 年 11 月末日 ( 同月 30 日 ) までとなるわけではない また 原告が携わっていた業務は教務事務 ( 教材の作成 編集 ) であり これらは 継続性が強く必要とされる業務内容ではなく 更新への期待を生じさせるような言動が被告側にあったとは認められないことから 原告に本件雇用契約の更新について合理的期待があったとは認められず 不法行為は成立しないとして 原告の請求は棄却された [ 年休 損害賠償請求 ] B 市事件 大分地裁中津支部 ( 平 ) 判決速報 2276 号年休付与日数ついて虚偽の情報提供を理由とする損害賠償請求が認められた例 この事件は A 村ないしB 市が原告に対し 1 年休付与日数について 労基法の最低付与日数を下回る虚偽の情報を積極的に提供したとして 公法上の義務の不履行又は国賠法 1 条 1 項に基づき 不足する年休日数に対応する賃金相当損害金の賠償を求めるとともに 2 年休の繰越しを認めない通知をしたとして 原告がB 市に対し 公法上の義務の不履行又は国賠法 1 条 1 項に基づき 慰謝料の損害賠償等を求めたもの 原告は 昭和 54 年 A 村 ( のちに被告 B 市に編入 ) に中学校の図書館司書として1 年間の任期の非常勤職員に任用され 以後 平成 24 年に退職するまで 1 年間の任期で繰り返し任用された 原告は A 村または被告において 33 年間勤務しており 継続勤務 及び 全労働日の8 割以上出勤 ( 労基法 39 条 ) の要件を満たすと主張した 2

3 裁判所は まず 労基法 39 条の 継続勤務 について 形式的に労働者としての身分や労働契約の期間が継続しているかどうかによってのみ決するべきものではなく 勤務の実態に即して実質的に労働者としての勤務関係が継続しているか否かにより判断すべきものとした そして 原告はA 村がB 市に編入されるまで 空白期間なくA 村に任用され 同一勤務場所 同一の業務内容で1 年毎に再任用が繰り返されたものであり 勤務の実態は同一性を維持していたと認められ 原告の勤務実態は 継続勤務 ( 労基法 39 条 ) に該当するとした この点 B 市は 1 原告の任用関係は行政処分であり 原告の任用関係は任用期間とされる1 年の経過によって当然消滅し 原告が再任用されてもそれは新たな任用であり 就労が継続しても事実上の継続に過ぎない また 2A 村がB 市へ編入によって継続勤務は中断されているなどとして 原告の継続勤務性は否定されるべきと反論する しかし 1 労基法 39 条は地方公務員にも適用され 年休は同条所定の客観的要件を充足することによって法律上当然に発生する権利であるから 原告の雇用関係が公法上の任用関係であることは上記判断を左右するものではない また2A 村が被告に編入された際 原告はA 村の職員の身分をいったん失い 改めて被告の職員として任用されているが 原告の勤務実態が継続勤務であることを変更するものではない そして 原告の勤務実態について A 村における最初の任用時以降 継続勤務 に該当するといえ A 村においても全労働日の8 割以上出勤したことが推認されるので 原告は 労基法 39 条の要件に該当する さらに A 村が原告に対し 年休付与日数について虚偽の情報を提供したとの原告の主張は採用できないものの B 市は 原告と被告との間の任用関係に基づき 虚偽の情報を積極的に告知しない法的義務を負っていると認められるところ これに違反したものであり 国賠法上違法な行為に該当し この法的義務は継続的な任用関係に基づく信義則上の付随義務であって その違反は債務不履行となる ( 年休付与日数に関する損害額は合計 20 万円余 ) とされた 以上から B 市は原告に対し債務不履行に基づき平成 20 年度の欠勤分の賃金相当額等の支払義務 並びに国賠法に基づき平成 23 年度の病欠ないし欠勤分の賃金相当額等の支払義務を負うとされた [ 競業避止義務 ] 第一紙業事件 東京地裁 ( 平 ) 判決速報 2276 号元従業員に対し 競業避止義務違反を理由とする損害賠償請求が認められた例 この事件は 会社が実施した早期退職制度に従業員 ( 被告 ) が応募して退職した後に 在 3

4 職中及び退職後の競業避止義務に違反して競業行為を行ったことが発覚したことを理由に 会社が元従業員に対し 不法行為に基づき あるいは不当利得返還請求に基づき 3669 万円余の損害賠償請求をしたもの 就業規則 18 条 9 号には 従業員が 会社の許可なく 在職中又は退職後においても競業行為を行わないこと を定めている 早期退職制度の適用決定に対し 会社に対し 元従業員は誓約書 ( 本件誓約書 ) 等を提出した 誓約書には 退職するに当たり 機密事項や業務上知り得た特別の知識を利用した競業的行為を避止すべき義務を負うことを誓約します との条項 ( 本件競業避止義務条項 ) があった まず 元従業員は 就業規則により 在職中に会社に対し競業避止義務を負っていたとされた そして 就業規則のうち退職後の競業避止義務を定める部分等の効力を判断するに際しては 1 使用者の利益 ( 競業制限の目的 ) 2 退職者の従前の地位 3 競業制限範囲の妥当性 4 代償措置の有無 内容から検討すべきとした そこで 本件競業避止義務条項についてみると 会社は 本件商品に関する技術上の秘密 ノウハウ等を維持することを目的とし (1) 元従業員は本件商品の開発に従事し 本件商品に関する技術上の秘密 ノウハウ等を最もよく知る立場にあり (2) また同条項において競業行為が 機密情報や業務上知り得た特別な知識を利用した競業的行為 と一応限定され (3) 本件早期退職制度の適用を受けた会社に対し 通常退職金に加え 割増退職金の支払等 3000 万円余りの優遇措置が付与され 退職後の競業制限に対する代償措置の性格が含まれていると評価できること (4) から 同条項は その合理性を認めることができ 有効である よって 元従業員は 本件競業避止義務条項により 退職後の競業避止義務を負っていたと認められる そしてこれらの規程又は条項により禁止される競業行為には 自ら当該事業を行うことのほか 競業する事業を行う企業へ就職すること 競業する事業を行う企業の利益となる行為を行うことを含む 以上から 元従業員の行為は 在職中または退職後の競業避止義務に反する競業行為であると認められ 不法行為とはならないものの 不当利得返還請求に基づき 会社に対し 1157 万円余等を支払えとされた [ 労働組合 損害賠償請求 ] 富士美術印刷事件 東京地裁 ( 平 ) 判決速報 2277 号組合活動による会社の信用毀損に基づく損害賠償請求が認められた例 X 製版 ( 平成 24 年 9 月 14 日破産手続開始決定 平成 25 年 1 月 29 日破産手続廃止 原告がX 製版の 33% の株式を保有 ) の従業員であった被告らは 組合つぶしの偽装倒産を許すな などと記載したビラを原告本社の敷地内 その周辺及び近隣の取引先に配布し 同 4

5 趣旨の内容が記載された幟を原告本社周辺に掲示し 横断幕を原告本社屋上のフェンスや壁に掲示した この事件は 原告が 被告らに対し 上記ビラ等の内容が虚偽であって 被告らの上記行為により原告の信用が毀損され その結果 原告は取引先との取引が打ち切られるなどの損害を被ったと主張して 共同不法行為に基づき 被告らに対し 損害賠償金 2200 万円などの連帯支払を求めたもの 被告らの行為は ビラ等の文書の配布等をし 幟及び横断幕を掲示し 拡声器を使用して宣伝するなどというものであり 原告の施設を利用した行為及び原告本社の敷地外の行為のいずれも 不特定又は多数の者が認識し得る態様により行われたものであるから 被告らの表現内容について 一般人の普通の読み方ないし受け止め方を基準として判断した場合に 原告の社会的評価を低下させると評価されるものであれば その信用を毀損するというべきである そして フジビはX 製版の社員を雇用する義務がある という表現は原告の社会的評価を低下させないが フジビは解雇された労働者を雇え という表現等は原告の社会的評価を低下させる もっとも 被告らが所属する労働組合は 団結権及び団体交渉権が保障されていること等に鑑みれば 労働組合が配布したビラ等の文書 掲示した幟及び横断幕等の表現が 結果的に他者の名誉又は信用を毀損しても 表現内容の真実性 表現自体の相当性 表現活動の動機 態様 影響等一切の事情を考慮し 正当な組合活動として社会通念上許容された範囲内のものであると判断される場合には 違法性が阻却される 本件では 本件各表現 ( フジビは解雇された労働者を雇え という表現等) の内容が重要な部分において真実であることの証明がなく また その内容の重要な部分を真実と信ずるにつき相当の理由があるとは認められないにもかかわらず 表現活動が行われたことからすると その余の表現自体の相当性 表現活動の動機 態様 影響等について検討するまでもなく 本件各表現は 仮に組合活動であるとしても 正当な組合活動として社会通念上許容された範囲を超えており 違法性は阻却されない 以上から 本件各表現は 被告らが客観的にも主観的にもその行為を共同し 実行したと評価できるから 被告らには共同不法行為が成立する よって 原告の請求は 被告らに対し 350 万円及びこれに対する遅延損害金の連帯支払を求める限度で理由があり その余の請求は理由がないとされた [ 労災 ] 地方公務員災害補償基金事件 東京地裁 ( 平 ) 判決速報 2277 号小学校教諭の自殺に公務起因性が認められた例 5

6 この事件は 小学校の教諭として勤務していた亡 Aの父母である原告らが Aは公務に起因してうつ病を発症し自殺するに至ったと主張して 地方公務員災害補償法に基づく公務災害認定請求をしたが 処分行政庁が公務外認定 ( 本件処分 ) をしたため その取消しを求めたもの 職員に生じた傷病等を公務上のものと認めるためには 当該公務と傷病等との間に相当因果関係が認められることが必要であり そのためには 当該傷病等の結果が 当該公務に内在又は随伴する危険が現実化したものであると認められることが必要である また 精神疾患については 当該被災職員と同種の平均的な職員にとって 当該被災職員の置かれた具体的状況における心理的負荷が 一般に精神疾患を発症させるに足りる程度のものであるといえる場合には 公務と当該精神疾患との相当因果関係を認めるのが相当である そして 公務と精神疾患発症との間の相当因果関係の有無を判断するに当たっては 精神疾患等の公務災害の認定について ( 平成 24 年 3 月 16 日付け地基補第 61 号 以下 認定基準 という ) 精神疾患等の公務災害の認定について の実施について ( 平成 24 年 3 月 16 日付け地基補第 62 号 以下 運用基準 という ) を踏まえつつ これを参考としながら 当該職員に関する精神疾患の発症に至るまでの具体的事情を総合的に斟酌して検討するのが相当である 本件では Aのうつ病発症時期は 平成 18 年 6 月末頃から同年 7 月初旬頃と認められるので 認定基準を踏まえ Aが甲小学校での勤務を開始した同年 4 月からうつ病発症までの業務による出来事が 強度の精神的又は肉体的負荷を与える事象に該当すると認められるか否かについて検討する Aのうつ病発症前に発生した業務上の出来事については それぞれの出来事を個別に評価すると 強度の精神的 肉体的負荷を与える事象に当たると直ちには認められないが それに相当することを疑わせるものも含まれており これらの出来事は Aの勤務開始直後である平成 18 年 4 月から 同年 6 月頃という短期間のうちに 連続して発生したものであり かつ それぞれの出来事は 初めて学級担任を受け持った新任教諭にとって 少なくとも相当程度の精神的又は肉体的負荷を与えるものであったと認められ これらの出来事により精神的 肉体的負荷を受けていたAに対し 学校等において十分な支援が行われず その負荷を倍加させかねない発言もあったことを考慮すると これらの出来事は 全体として業務による強い精神的 肉体的負荷を与える事象であった Aが 業務以外の負荷及び個体側要因によりうつ病を発症したとは認められないから Aのうつ病は 公務に起因して発症したものであると認められる Aの自殺は うつ病によって正常の認識 行為選択能力が著しく阻害され 又は自殺行為を思いとどまる精神的な抑制力が著しく阻害されている状態で行われたものと推定され Aの自殺には公務起因性が認められるので 原告らの請求は理由があるとして認容された 6

7 2. 労働委員会命令から ( 東京都労委命令 ) 青伸産業運輸事件 ( 平成 26 年不第 37 号事件 ) 平成 28 年 6 月 28 日前件協定書により 社長が出席することとなっていた団体交渉に社長が出席しなかったこと及び平成 27 年 1 月以降のエコ奨励調整手当に関する団体交渉の会社の対応が 不誠実な団体交渉及び支配介入に当たるとして救済されたが 会社が 25 年夏季賞与及び同年冬季賞与を支払わないことは 支配介入には当たらないとして棄却された例 ( 東京都労委命令 ) 平河工業社事件 ( 平成 27 年不第 32 号事件 ) 平成 28 年 6 月 2 日会社が 組合に無断で警備会社を組合事務所に立ち入らせたこと及び組合との和解協定にのっとった協議を誠実に実施せずに組合事務所の貸与終了を通知したことが 組合運営に対する支配介入に当たるとして救済されたが 従前より高額な電気料金を請求したこと及び新たに水道料金を請求したことは 支配介入には当たらないとして 棄却された例 3. 実務に役立つ労働法の知識 内部告発と懲戒解雇 ( 労働経済判例速報 2275 号甲社事件 東京地裁 ( 平 ) 判決 懲戒解雇が有効とされた内部告発の目的と態様 飛田秀成弁護士の時言から抜粋 下線等は事務局による ) どのような場合に正当な内部告発といえるかについて 裁判例は 1 告発内容が真実か あるいは 真実だと信じるにつき十分な根拠があるか2 目的の公益性があるか3 告発の方法や対象が妥当なものかといった観点から総合的に判断して 内部告発が正当と認められる場合には 内部告発の違法性は阻却され これを理由とする懲戒解雇は客観的合理的理由を欠き 社会通念上も相当とはいえず 無効になると解されてきた ( 医療法人恩誠会事件 東京地判平 労判 ) なお 1 真実性 真実相当性の対象については 近時 通報した具体的事実ではなく 通報の根幹部分が真実であるか というように従前よりやや緩やかに判断する傾向にある ( 甲社事件 : 東京地判平 本速報 ) 内部告発は企業の法令遵守 ( コンプライアンス ) や不正行為をただす側面があり それらは 企業にも社会的にも利益になると考えられることから 2 目的の公益性は 内部告発行為が保護されるための基本的要件とされている すなわち 告発の主たる目的が 私的な利益を図るものである場合には たとえ内部告発が公益に資するものであったとして 7

8 も 正当な 告発とはいえないことになる 本判決では 告発の目的や態様が労働者の誠実義務に著しく違反するものと評価しており 告発態様の悪質性に言及している点が注目される 告発の目的は 告発態様から推認されることが通常であると思われるため 使用者としては告発の態様を強く意識した訴訟活動が必要になると考えられる 以上 労働経済判例速報 オンラインサービスのご案内 のご案内オンラインサービスのご案内日本法総合オンラインサービス<Westlaw Japan>が 労働経済判例速報 をオプションコンテンツとして提供中詳細は下記 URL をご参照下さい 8

9 定期刊行物のご案内 週刊経団連タイムス 経団連出版 判型タブロイド判 8ページ 発行毎週木曜日 購読料年間 5,400 円 ( 税 送料込 ) 会員企業の経営者 管理者の方はもとより 会員外の多くの方々にご愛読いただいている経団連の機関紙です 経済 産業 社会 労働などの重要課題に関し 経団連が取りまとめた提言やその実現に向けた活動について 迅速な情報提供を行っています また 経営 人事管理等の最新動向 事例 解説等も掲載しています 情報が氾濫する今日 経済界の情報源として正確な情報をお伝えします 月刊経団連 2012 年 4 月に 月刊経済 Trend から改題しました 判型 B5 判 56~68 ページ 発行毎月 1 日 購読料年間 6,480 円 ( 税 送料込 ) 日本が直面する重要な経済 産業 労働問題等に対して 産業界からの政策提言や意見を発信しています 経団連の機関誌として 時宜を得た特集テーマについて 経営トップ 専門家が最新情報 動向を分析 解説します [ 最近の特集テーマ ] グローバル化のなかでの日本経済の行方 自然保護への取り組みを通じた世界への貢献 理科離れ対策を中心とした企業の教育支援 日中国民交流友好年 災害に強い経済社会の構築に向けて 旬刊労働経済判例速報 判型 B5 判 30~40 ページ 発行毎月 10 日 20 日 30 日 購読料年間 15,120 円 ( 税 送料込 ) 1950 年の創刊以来 望ましい人事管理 健全な労使関係の確立をめざす法律指針として発行してきました 労働判例や労働委員会命令のなかから 特に重要なケースを厳選し解説しました 職場の労使関係をめぐるトラブルを防止するうえで役立ちます [ 収録裁判例 ] 退職勧奨に違法はないとして不法行為に基づく損害賠償請求が認められなかった例 業務派遣命令を不当に拒絶した原告に対する普通解雇を有効とした例 お申込みは 経団連出版 ( 経団連事業サービス ) まで * 見本紙 ( 誌 ) をご希望の方はお送りいたします FAX (TEL ) 年月日 東京都千代田区大手町 経団連会館 19 階 お申し込み内容 機関紙 週刊経団連タイムス 定期購読年月から 1 年 購読料 ( 税 送料込 ) 5,400 円 注文数 部 フリカ ナ会社名 所在地 定期購読申込書 機関誌 月刊経団連 定期購読年月から 1 年 6,480 円 部 所属部課 ( 役職名 ) お名前 情報誌 旬刊労働経済判例速報 定期購読年月から 1 年 15,120 円 部 TEL 通信欄 FAX お申し込み時にお預かりした個人情報は 経団連事業サービスの個人情報保護規定に基づき安全かつ適正に管理いたします 9

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