Taro-障害の理解(知的障害)

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1 障害の理解 知的障害 e-learning: 特別支援教育課 ここでは 知的障害とは何か 知的障害の学習上の特性 授業づくりのポイントに加 え 知的障害教育と自立活動について解説します 1 知的障害とは参考特別支援学校学習指導要領解説総則等編 ( 幼稚部 小学部 中学部 ) 文部科学省 教育支援資料 一般に 認知や言語などにかかわる知的能力や 他人との意思の交換 日常生活や社会生活 安全 仕事 余暇利用などについての適応能力が同年齢の児童生徒に求められる程までには至っておらず 特別な支援や配慮が必要な状態であるとされます また この状態は 環境的 社会的条件で変わり得る可能性があるといわれています また 教育支援資料によると 知的機能の発達に明らかな遅れと 適応行動の困難性を伴う状態が発達期に起こるものとされています つまり 知的障害とは1 知的機能の発達の遅れ 2 適応行動の困難性が有意に見られる状態であり 単に知的な発達の遅れだけで判断するものではないということができます 2 知的障害の特徴参考知的障害の心理学発達支援からの理解 運動機能の特徴運動能力とは 自分で自分の身体をコントロールしたり 物や人を操作したり 物や人に対応して自分の身体を制御したりする力のことをいいます これらが発達することで さまざまな能力が向上します 一般に 知的障害児の運動能力はアンバランスであり 運動機能が1 同年齢の健常児より劣っている場合が多く 統合 協応能力を必要とするような複雑な運動ほど著しいといわれます また 2 知的障害の原因によって 運動発達の特性が異なり 例えば ダウン症児の場合は筋緊張低下 平衡機能の未熟さであるし 知的障害を伴う自閉症児の場合は 身体図式が未熟であったり 運動企画力が低かったりします さらには 3 指導によって発達が促進する面と 発達に多くの時間を要する面とがあります 筆者の経験的なところですが もともと運動自体が うまくできない 状態にある知的障害児ですから やりたくない と運動を拒否し 運動をしない 状態になり その結果 動くのが億劫 になり 再び やりたくない の状態に入るという 運動嫌いのスパイラル に陥っているケースも度々目にすることがあります やりたくない を起こさないためにも まずは失敗させない工夫( 課題の小分け=スモールステップ 不得意を補う教材の工夫等 ) をし 自信を持たせることが大切であると考えます - 1 -

2 知覚機能の特徴知覚とは 外界の刺激や自分の体内からの刺激を受容し それによって周囲の事物 事象 自分自身の状態等について知る働きのことをいいます 認知とは 感覚 知覚 記憶 イメージ形成 判断 推理などの情報処理の過程における一切の知的機能のことをいいます 一般に 知的障害のある児童生徒の知覚機能は 未分化であるといわれます 例えば蜂の巣図形や重なり図形 埋もれ図形などを用いた実験から 次のことがいえます 全体としてまとまっている形態から一部の図形を抽出する課題に困難さを示す場合が多い 経験上よく知っている事物では知覚は良好であるが 幾何学図形などの抽象度の高い図形での知覚には困難さがある したがって などを学習の手がかり刺激として用いることがあるが 児童生徒によっては図形の抽出に困難さがあることがいえる また 知覚体制については 次の実験が有名です A B あい A Bの絵を提示し あ のカードを見せ A Bどっち? と尋ねる実験です 上の問題で Aの絵を選んだ場合 部分視であるということができます 逆に Bの絵を選んだ場合 全体視であるということができます さて 知的障害の児童生徒は部分視なのでしょうか? 全体視なのでしょうか? 答えは 部分視です 部分に固執するため 全体を捉えることが難しいのが特徴であるといえます ちょっとひと休み 知的障害のある児童生徒は 自分がうまく出来ないということを必要以上に自覚してし まい 自信を失うことが度々あります 障害のある子が 社会の中でしっかりと生きていくためには その子にあった指導があ り その子が自分らしさを発揮できる集団があり その子を大切にする地域があっては じめて 自分らしく生きることができるといえます 障害のある子を対象に授業をする場合 興味関心を大切にしなさい! といわれます しかし 一般に知的障害のある児童生徒は 興味関心の幅がとても狭い状態にあります 子どもの好きなこと 得意なものを授業に取り入れることはとても有効な方法ですが 並行して 興味関心を広げられるような支援をすることも必要です - 2 -

3 3 知的障害に関連する障害自閉症 自閉症とは 3 歳位までに現れ 他人との社会的関係の形成の困難さ 言葉の発達の遅 れ 興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり 中枢神 経系に何らかの要因による機能不全があると推定される 知的発達の遅れを伴う自閉症 知的発達の遅れを伴わない自閉症 学習障害 (LD) 学習障害とは 基本的には全般的な知的発達に遅れはないが 聞く 話す 読む 書く 計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである 学習障害は その原因として 中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが 視覚障害 聴覚障害 知的障害 情緒障害などの障害や 環境的な要因が直接の原因となるものではない Point 読む ことの困難さのある児童に対して適切な支援がない わからない 学習が積み重ならない 授業についていけない お勉強ができない子 状態像として知的障害児に類似 4 知的障害教育と教育課程 参考特別支援学校学習指導要領解説総則等編 ( 幼稚部 小学部 中学部 ) 知的障害のある児童生徒の特性としては 次のことが挙げられる 学習によって得た知識や技能が断片的になりやすく 実際の生活の場で応用されにくい 成功経験が少ないことなどにより 主体的に活動に取り組む意欲が十分に育っていない 実際的な生活経験が不足しがちであることから 実際的 具体的な内容の指導が必要であり 抽象的な内容の指導よりも効果的である 実際に個別の指導計画を立案し 授業を行うに当たっては 上記の特性を踏まえ 一人一人に応じたきめ細やかな配慮が必要であるといえます 知的障害のある児童生徒への教育的対応 参考特別支援学校学習指導要領解説総則等編 ( 幼稚部 小学部 中学部 ) 特別支援学校新学習指導要領ポイントと授業づくり特別支援教育 1 児童生徒の実態等に即した指導内容を選択 組織する 2 児童生徒が自ら見通しを持って行動できるよう 日課や学習環境などわかりやすくし 規則的でまとまりのある学校生活が送れるようにする - 3 -

4 3 望ましい社会参加を目指し 日常生活や社会生活に必要な技能や習慣が身につくようにする 4 職業教育を重視し 将来の職業生活に必要な基礎的な知識や技能及び態度が育つよう指導する 5 生活に結びついた具体的な活動を学習活動の中心に据え 実際的な状況下で指導する 6 生活の課題に沿った多様な生活経験を通して 日々の生活の質が高まるよう指導する 7 児童生徒の興味 関心や得意な面を考慮し 教材 教具等を工夫するとともに 目的が達成しやすいように 段階的な指導を行うなどして 児童生徒の学習活動への意欲が育つように指導する 8できる限り児童生徒の成功経験を豊富にするとともに 自発的 自主的な活動を大切にし 主体的活動を促すよう指導する 9 児童生徒一人一人が集団において役割が得られるよう工夫し その活動を遂行できるよう指導する 10 児童生徒一人一人の発達の不均衡な面や情緒の不安定さなどの課題に応じて指導を徹底する これらの観点は 知的障害児童生徒への対応の基本であり さらには本質的概念と言うことが出来ます 知的障害児童生徒への教育を考えるときのキーワードは 生活に根ざした 体験 スモールステップ などが挙げられます 知的障害教育と教育課程知的障害の児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の小学部及び中学部の各教科については いわゆる小中学校に準ずる教育課程ではなく 知的障害独特のものであり 学校教育法施行規則第 126 条の2 及び第 127の2においてその種類が規定されています また 特別支援学校学習指導要領解説総則等編においては 知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校においては 児童生徒の知的障害の状態等に即した指導を進めるため 各教科 道徳 特別活動及び自立活動を合わせて指導を行う場合と 各教科等それぞれの時間を設けて指導を行う場合がある と示されています 知的障害教育における各教科の考え方参考基礎から学ぶ知的障害教育特別支援学校小学部 中学部学習指導要領の知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校に位置づけられた各教科の名称は 小学校や中学校の教科と名称が一緒でも 目標や内容は知的障害児童生徒の特性を踏まえ 独自に設定されています 小学部の各教科生活 国語 算数 音楽 図画工作及び体育の6 教科中学部の各教科国語 社会 数学 理科 音楽 美術 保健体育及び職業 家庭の8 教科 外国語科を加えることができます これら各教科の内容は 学年別ではなく 小学部は 3 段階 中学部は 1 段階 高等部は - 4 -

5 2 段階 ( ただし 専門教科は1 段階 ) で示されています 知的障害の状態は一人一人様々であり 個人差が大きいため 段階で示した方が実態に即した内容を選択しやすいためです 一方で 個々の障害の状態に応じつつも その年齢段階にふさわしい内容や活動の選択に配慮することが大切であるといえます 各学部における段階による内容構成のねらいを以下に示します < 小学部 1 段階 > 主として教師の直接的な援助を受けながら 児童が体験したり基本的な行動の一つ一つを身に付けることをねらいとする内容 < 小学部 2 段階 > 主として教師からの言葉かけによる援助を受けたり 教師が示す動作や動きを模倣したりして 児童が基本的な行動を身に付けることをねらいとする内容 < 小学部 3 段階 > 主として児童が主体的に活動に取り組み 社会生活につながる行動を身に付けることをねらいとする内容 < 中学部 > 主として経験の積み重ねを重視するとともに 他人との意思疎通や日常生活への適応に困難が大きい生徒にも配慮しつつ生徒の社会生活や将来の職業生活の基盤を育てることをねらいとする内容 < 高等部 1 段階 > 中学部の内容やそれまでの経験を踏まえ 主として卒業後の家庭生活 社会生活及び職業生活などを考慮した基礎的な内容 < 高等部 2 段階 > 高等部 1 段階を踏まえ 比較的障害の程度が軽度である生徒を対象とした発展的な学習内容 各教科等を合わせた指導参考基礎から学ぶ知的障害教育 特別支援学校学習指導要領 日常生活の指導子どもたちの日常生活が充実し 高まるように日常生活の諸活動を適切に指導するものです そのため 学校における子どもの日常的な生活を より自立的に より発展的に展開できるよう支援することが必要です 日常生活の指導のポイントの一つとしては 生活の流れに沿って 実際的な状況下で指導を行うことが挙げられます 非日常的な状況下で不自然な指導を行うのは適切ではありません また 日常生活は家庭でも営まれているものであることから 家庭との連携なしには成立しません 遊びの指導 遊びを学習活動の中心に据えて取り組み 身体活動を活発にし 仲間とのかかわりを促 し 意欲的な活動をはぐくみ 心身の発達を促していくものです - 5 -

6 生活単元学習子どもたちが生活上の目標を達成したり 課題を解決したりするために 一連の活動を組織的に経験することによって 自立的な生活に必要な事柄を実際的 総合的に学習するものです 生活単元学習では 一定期間 一定の生活上のテーマに沿って 一連の活動に取り組みます 単元の長さはさまざまですが 1か月前後にする場合が多いようです 作業学習作業活動を学習活動の中心にしながら 子どもたちの働く意欲を培い 将来の職業生活や社会自立に必要な事柄を総合的に学習するものです 学校を卒業した後 働きながら人と交わる社会生活ができるようになることを目指します 5 知的障害児童生徒を対象にした授業授業場面における知的障害児童生徒の特徴 ( 研究知見から ) 緒方 太田 (1989) 知的障害児は 教師による一斉言語指示に応じること が難しい 近藤 (1988) 知的障害児は 全体への指示に従うことが難しい 小池ら (1995) 知的障害児は 理解困難場面においては 指導者に顔を向けなくなる傾向がある - 6 -

7 つまり 知的障害児童生徒はいわゆる 講義型 の授業では 内容の理解を図ることはもちろん 指示内容すら的確に伝わっていないことが示唆されます また 指導内容についても 通常の学校で扱っている内容を 複数年かけて扱うのは短絡的です 知的障害児童生徒の特性に応じた指導内容 方法を考える必要があります 知的障害児童生徒を対象に授業をするポイント 机上の学習に終始せず 生活の中で生きる力を身につけよう 生活に結びつく具体的な内容を取り上げ 実際の生活に密着した形で指導することが大切です 体験をとおして学ぶことが大切です 抽象的な内容よりも具体的な内容を取り上げよう できるだけ成功体験を重ねられるようにし 自ら主体的に活動できるようにしよう 活動に見通しが持てるような環境の工夫 ( 物の配置 視覚手がかり 人的な配置等 ) をしよう 技能的に未熟でできないところは やり方を教えると同時に 未熟な技能でも対応できるツールを工夫することも大切です 指導を小分けにし できることを確実に積み重ねるようにしよう ( スモールステップ ) 知的障害児童生徒を対象にした授業づくりのポイント = わかって動ける 授業 参考藤原義博 小林真 阿部美穂子 富山大学人間発達科学部附属特別支援学校 (2013) 特別支援教育における授業づくりのコツ-これならみんな分かって動ける わかって動ける 授業とは? 授業目的がわかって 自ら積極的に活動に参加できる授業のことをいいます わかって動ける 授業の条件は? 授業のねらいが明確である 物理的環境による支援がなされている ( 学級集団全体への配慮がなされている ) 支援ツールが十分に活用されている ( 個への配慮がなされている ) 豊富な学習機会が設けられている 多様で多重な評価機会が設けられている 自己評価 他者評価 相互評価 すぐ評価 時間をおいて評価 - 7 -

8 文献文部科学省 (2001) 特別支援学校学習指導要領. 藤原義博 小林真 阿部美穂子 富山大学人間発達科学部附属特別支援学校 (2013) 特別支援教育における授業づくりのコツ-これならみんな分かって動ける. 学苑社. 小池敏英 堅田明義 安達真理 前迫孝憲 (1995) 小集団指導場面における精神遅滞児の 顔向け 行動の特徴 - 頭部小型カメラの映像分析による検討. 東京学芸大学紀要 Ⅰ 部門 46, 小池敏英 北島善夫 (2001) 知的障害の心理学 - 発達支援からの理解 -, 北大路書房. 近藤明子 (1988) 自閉を伴う精神薄弱児の言語理解に関する研究 - 集団場面における言語指示に対する反応特性 -. 国立特殊教育総合研究所研究紀要,15, 太田俊己 木村宣孝 (2010) ポイントと授業づくり特別支援教育 特別支援学校新学習指導要領知的障害 発達障害 平成 21 年版, 東洋館出版. 緒方登士雄 太田俊己 (1989) 児童と教師の行動変容過程の分析 (1)- 教師の非音声行動のわかりやすさと児童の行動 -. 国立特殊教育総合研究所研究紀要,16, 緒方登士雄 (1992) 児童と教師の行動変容過程の分析 (2)- 教師の非音声行動のわかりやすさと児童の行動 -. 国立特殊教育総合研究所研究紀要, 全日本特別支援教育研究連盟 名古屋恒彦 (2010) 基礎から学ぶ知的障害教育. 日本文化科学社. 作成 : 青森県総合学校教育センター特別支援教育課 - 8 -

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3 情緒障害 選択性かん黙等のある児童生徒については 情緒障害の状態になった時期や その要因などに応じて中心となる指導内容が異なります 例えば カウンセリング等を中心とする時期 緊張を和らげるための指導を行う時期 学習空白による遅れなどを補いながら心理的な不安定さに応じた指導を行って自信を回復する時 ~Vol.2 指導内容について ~ Ⅰ 各障害の特性をふまえた指導について 内容については 改訂第 2 版通級による指導の手引き解説と Q&A( 文部科学省 編著 2012) を引用または参考にしています 1 言語障害 言語に障害のある状態は口蓋裂 構音器官のまひ等器質的及び機能的な構音障害のある場合 吃音等話し言葉におけるリズムの障害のある場合など様々です 対象となる児童生徒の障害の状態や課題が複雑多岐にわたっているため

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