頭骨標本を全員に持たせる何だと思う? 2

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かずきいとえ
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2 頭骨標本を全員に持たせる何だと思う? 2

シカは草原の生き物で比較的手に入れやすい食糧でした秋祭りの八つ鹿六つ鹿と呼ばれるしし舞いは

シカ肉に感謝する儀式は世界中にありますアフリカで誕生した人類が地球全体に生活の場を広げる時

3 シカは草原の生き物で比較的手に入れやすい食糧でした秋祭りの八つ鹿六つ鹿と呼ばれるしし舞いは食料であるシカ肉に対する奉納舞いですしし舞のししとは肉のこと今でも肉付きの良いことを太りじしと言ったりしています古代の人々が食料である肉に感謝しこれから先も続いて与えてもらえるように祈ったのがしし舞いでシカ肉に感謝する儀式は世界中にありますアフリカで誕生した人類が地球全体に生活の場を広げる時食料を願う儀式として引き継がれ形はそれぞれ違っても世界のいたるところに根付いてきたのですこの地方のしし舞いは静々と踊ります激しい動きがないのは神に捧げる舞いだからです 3

4 皆さんは鹿が里に出てきて困るという話を聞きませんか実は里に出てきているのではなくて最初に言ったようにシカは傾斜の緩い草原の生き物でした太古の昔から人類とシカは同じ場所に住んでいたのですしし舞いの起こりはシカに近くに居てほしいという願いでもあったのです身近に居たシカですが現代の人々が知っているシカは山に住んでいるのでそう感じる人が多くなったのだと考えられますどうして山の上のほうまで生活圏を広げたのでしょうか? 平地はヒトが開発し逆に山には天敵のオオカミとクマが居なくなった 4

5 山に入ったシカは植林も荒らすことになりなり林業が被害を受けることになりました写真は篠山山頂のミヤコザサ本来土がない岩山で落ち葉をその場にとどめて腐葉土を作りほかの植物が生きていける環境を作り上げてきました小動物たちの楽園でもありました 5

6 ところが今はミヤコザサがシカに食べられてこんな状態です岩盤の上のわずかな腐葉土に根を張っていたアケボノツツジなどの根は裸になっています 6

7 オオカミやクマが居なくなった山で死んだシカはまずトビやカラスが分解します植物を分解するシカもまた分解される自然界の掟食物連鎖の中で生きていわけです 7

8 写真は生態系を説明したものですが右側の絵のような喰う食われる関係を食物連鎖と思ってもらって結構です大きな生き物は小さな生き物を食べるがその生き物もさらに強い生き物に食べられる最強の生き物でも死んでしまえばほかの生き物お栄養になる簡単にそう解釈してください 8

9 ミミズを食べているアナグマ 9

10 クルミを食べているホンドリス 10

11 ハゼを食べているコサギ 11

12 水生生物を運んでいるカワガラス 12

13 ミツバチを食べているクモみんな捕食者であり分解者です 13

14 食べ物の乏しい冬サルが木の新芽と樹皮を食べています 14

15 イノシシも食べるものが少ないので木の根を掘って食べています人間が忘れかけた厳しさと乏しさが自然界なのです 15

移動速度の遅いヘビはそのハンディをカバーするために電磁波を発射する能力を持っているのです

16 もっと厳しい食物連鎖の一コマこの時見ていてトカゲのほうが速く見えましたそれにトカゲは真っすぐに進みますがヘビはうねりながらでないと前進できませんトカゲは助かると思いましたところがトカゲは突然向きを変えたのです自分から捕まりに行ったそんな感じでしたなぜでしょう? 移動速度の遅いヘビはそのハンディをカバーするために電磁波を発射する能力を持っているのですヘビの電磁波がトカゲの方向感覚を狂わせたのでしょう携帯電話などから出ている電磁波の恐ろしさは知っていると思います図体の大きい人間には効き目が現れにくいようですがその恐ろしさは小さな生き物でははっきりと見えます 16

17 多くのハチは基本的に肉食ですが花粉を運んで受粉させる植物にとって欠かせない存在です 17

18 チョウやハエの仲間も植物にとって無くてはならない生き物 18

19 19

20 ですがその幼虫は植物を食べますこのままだと植物はやられてしまいそうですそこで人間は消毒という方法毒を使って虫を殺す方法を考え出しました消毒はヒトにもいろんな悪影響を与えかねません 20

21 しかし自然界はうまくできていて山の中では鳥が 21

22 小鳥たちは一生の間に何十万匹という虫を食べるそうです 22

23 田んぼではカエルが虫を駆除してくれる写真はイネの害虫カメムシ 23

24 次の写真はカメムシやその他の害虫を一晩中食べて満足しているトノサマガエルこのトノサマガエルも数が減って愛媛県では絶滅危惧種に分類されています 24

25 ツチガエルですみんなが小学校に入る頃までは随分たくさん居て田んぼの中の道路は夜はツチガエルで一杯で車はよける隙間もないほどでした朝学校に行く時にはこのカエルの死体がいくつも有ったはずですこの 5-6 年で見えなくなってしまいました 25

26 この写真のカワトンボは清流で生きているトンボですから山の中の小さな虫を駆除しています田んぼや畑ではアカネトンボシオカラトンボイとトンボヤンマの仲間が虫退治をしています 26

27 そのトンボもちょっと油断したり弱ってくると小さくて本来なら自分より弱い生き物の餌になります捕食者分解者もまた次のものに分解されていきますそして大きな動物が分解した物はさらに小さな生き物が分解していきます 27

28 この木は死んだ後シロアリに分解され 28

29 この写真のようにやがて土に還っていきますそうなって初めて植物が根から吸収することができる無機質になり植物の栄養になって地球の生物圏で循環していきます 29

30 これ知っているよね? どこで写したと思う? 愛南町にも居るのです水辺干潟の分解者です 30

31 次の写真はドロアワモチヘドロをさらに分解して水をきれいにしていきます 31

32 同じようにマキガイたちも環境保全活動をしてくれています干潟の生き物たちの水をきれいにする能力は偉大なものです人間が金をかけて作る下水処理場なんて微々たるものです 32

一斉に子育てしていました篠山中学校の先輩たちは卵のぶつけあい雪合戦ならぬ卵合戦をしたと言っています

私がゴイサギの卵を採ってきたのは 50 年前皆さんの年齢から考えると 50 年は大昔かもしれません

33 ゴイサギのはく製を持って見せて回る見たことある? 名前知ってる? 私は中学生の頃この鳥の卵を採ってきて食べたことがあります百羽以上の群れが松林に巣をかけて一斉に子育てしていました篠山中学校の先輩たちは卵のぶつけあい雪合戦ならぬ卵合戦をしたと言っていますそれほど多くいた鳥ですが今はよほど気をつけていても一年間に数回しか見かけないほどに減りました私がゴイサギの卵を採ってきたのは 50 年前皆さんの年齢から考えると 50 年は大昔かもしれませんゴイサギにどれほどの歴史があるか知りませんが人類の歴史は 40 0 万年ですそれに比べて僅か 50 年という時間で一つの生き物が激減するにはなにか訳がありそうです 33

34 みんなはハチが怖いとか嫌いとか思っていませんか? 34

ゴイサギやトノサマガエルが減った原因がヒトにある可能性はほとんど 100% です

35 ネズミは不潔だと思ってないですか? どちらも自然界を構成する生き物ヒトも自然界の同じ仲間です都合が良いときもあれば不都合もあるそうやって生きているのですが人間が及ぼす不都合がいま非常に大きくなっているようですゴイサギやトノサマガエルが減った原因がヒトにある可能性はほとんど 100% ですハチやネズミを駆除するために使った化学物質また便利な生活を保証するために使われている合成化合物が地球上の生命を追い詰めヒトの将来にも深刻な影響が心配されると世界中の科学者国連日本学術会議日本弁護士連合会なども言っています 35

36 大きなこぶをぶら下げたシロハラ科学者でも医者でもない私に化学物質のせいだと断言する資格はありませんでもそう信じています癌だと思っています 36

37 地球上の生き物は基本的に生物圏バイオスフィアと呼ばれる地球の表面で生きている仲間たちの循環食物連鎖や生物濃縮の仕組みの中で生きています発がん性のある物質は魚のお焦げ焼き肉のおコゲをはじめいくらでもありますでもバイオスフィアの仲間たちは長い付き合いの中でそれに対応する能力を身につけました魚のお焦げに含まれる発がん物質は唾液が分解してしまうのですところがつい 5-60 年ほど前から使われ始めた地中深くから取り出した発がん物質に対応する能力はまだ身についていないのです 37

38 生物濃縮という言葉は初めて聞く言葉かもしれません写真は PCB の生物濃縮を表したものですがこのように生態系の上位になるほど有害物質も多く蓄積してしまうということです自然界で分解されない発がん物質は同じように蓄積されるというわけです PCB は環境ホルモンの代表格ですから名前を聞いたことはあるでしょう環境ホルモンも発がん物質と同じように人類の進化とともに対応能力が変わってきました毎日食べているコメや豆腐にも環境ホルモン作用はあるのですがヒトの場合長い付き合いの中でコメや大豆の環境ホルモンは受け付けないような仕組みを身につけてきたのです 38

1 自然に対する関心 (1) 自然に対する関心平成 24 年 6 月平成 26 年 7 月関心がある( 小計 ) 90.4% 89.1% 非常に関心がある 29.5% 21.9%( 減 ) ある程度関心がある 60.9% 67.2%( 増 ) 関心がない( 小計 ) 8.8% 10.5% あま

1 自然に対する関心 (1) 自然に対する関心平成 24 年 6 月平成 26 年 7 月関心がある( 小計 ) 90.4% 89.1% 非常に関心がある 29.5% 21.9%( 減 ) ある程度関心がある 60.9% 67.2%( 増 ) 関心がない( 小計 ) 8.8% 10.5% あま環境問題に関する世論調査の概要平成 26 年 9 月内閣府政府広報室調査対象全国 20 歳以上の者 3,000 人有効回収数 1,834 人 ( 回収率 61.1%) 調査期間平成 26 年 7 月 24 日 ~8 月 3 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的環境問題に関する国民の意識を調査し今後の施策の参考とする調査項目 1 自然に対する関心 2 エコツーリズム