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1 21 世紀東アジア青少年大交流計画 2011 年度ラオス派遣事業 ( ロボット工学 ) 報告書 2012 年 4 月 28 日 ~2012 年 5 月 6 日 2012 年 9 月 財団法人日本国際協力センター

2 目次 はじめに 1 21 世紀東アジア青少年大交流計画 2 ラオス派遣事業 ( ロボット工学 ) 概要 3 写真で振り返るラオスでの滞在 4 全体日程 7 プログラム詳細 8 派遣団感想文 10 ラオス大学生の声 12 おわりに 13

3 はじめに 2007 年より日本政府が実施している 21 世紀東アジア青少年大交流計画 ( 英文名 : the Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths, JENESYS Programme) の一環として 今回 ロボット工学関連を専攻する大学生 5 名と引率教員 1 名がラオスを訪問しました 派遣団は 当センターによる出発前オリエンテーションに参加し 準備万端整え 大きな期待を胸に派遣国へ向けて出発しました 現地プログラムでは 日本大使館や相手国関係者との面会を通して派遣国への理解を深めました プログラムのハイライトとなったラオスの大学生との交流では ロボット工学を通じて相互理解を深めました また 現地で活躍する NGO や ODA サイトの見学は 派遣団員にとって 国境を越えて国際社会で活躍するための視野を広げるきっかけとなりました 今回の派遣プログラムを通して 若くて感受性豊かな日本の派遣団と現地で温かく受け入れて下さったラオスの青少年が お互いに将来の架け橋として友好関係の礎を築いてくれたことと私たちは確信しています 今回生まれた友好の芽が将来大きく育ち 相互理解が更に深まることを心から願ってやみません 今回の派遣プログラム ( ロボット工学 ) は 在ラオス日本国大使館 ラオス国立大学をはじめ関係各機関の皆様のご尽力 ご協力により 成功裏に幕を閉じることができました ご多忙中にも関わらず 日本の大学生訪問を快く引き受けて下さいました日本国大使館 ラオス国立大学 ラオス関係各機関をはじめ 全ての皆様に心より御礼申し上げます 財団法人日本国際協力センター

4 21 世紀東アジア青少年大交流計画 (JENESYS Programme) 2007 年 1 月に開催された第 2 回東アジア首脳会議 (EAS) において 日本政府が提唱した事業で 大規模な青少年交流を通じてアジアの強固な連帯にしっかりとした土台を与えるとの観点から進められる事業です EAS 参加国 (ASEAN 中国 韓国 インド 豪州 ニュージーランド ) を中心に 2007 年から 5 年間 招へい事業 派遣事業等を通して 青少年の相互理解と友好関係の促進を目的とした交流プログラムを実施するものです < 概要 > 注 )SAARC 南アジア地域協力連合

5 ラオス派遣事業 ( ロボット工学 ) 概要 派遣期間 2012 年 4 月 28 日 ( 土 ) ~ 2012 年 5 月 6 日 ( 日 ) 団員数 大学生 5 名 ( 男性 5 名 ) 引率教員 1 名 ( 男性 ) 派遣元大学 東海大学 訪問地 首都ビエンチャン 現地訪問 視察先 在ラオス日本国大使館ラオス国立大学工学部特定認定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会ナムグムダム (ODA) 日本 ラオス武道館

6 写真で振り返るラオスでの滞在 在ラオス日本国大使館訪問 これからプログラム頑張ります! JMAS 訪問 ラオスでの地雷処理活動について学びました ラオスの学生と自己紹介ちょっと緊張します 塩工場見学もうすっかり友達です ナムグムダム (ODA) 遊覧船出発ダム湖の見学 快晴の中展望ポイントにて

7 ダム近郊の村と民家見学 ロボットを動かす道を製作中 ( ラオス国立大学 ) 皆で日本文化紹介準備 大勢の子供達へロボット紹介 ( 小学校にてデモンストレーション ) ラオス大学生からも サッカーロボットの実演 ロボットの中はどうなっているの?

8 折り紙も教えます ( 日本文化紹介 ) ワークショップ講義真剣です ( ラオス国立大学 ) ワークショップ ロボットの点検念には念を 日 ラオの混成チームでミニゲーム! ラオス国立大学 東海大学の先生方 お世話になりました クロージング セレモニー たくさんのことを学んだ旅でした

9 全体日程 日時 プログラム目的宿泊 4/28 ( 土 ) 午後 成田集合 オリエンテーション日本アセアンセンターより講義 出発前に JENESYS 事業の概要や派遣プログラムのコンセプトを理解し 訪問に向けた事前知識を得 心構えをする 成田空港近郊ホテル泊 4/29 ( 日 ) 成田 10:50 バンコク 15:25 (NH953) バンコク 19:55 ビエンチャン 21:05 (TG574) 午前在ラオス日本国大使館訪問日ラオス関係の概要を学ぶ 4/30 ( 月 ) 午後 日本地雷処理を支援する会 (JMAS: Japan Mine Action Service) 地域社会に根付いた社会貢献活動を学ぶ 武道館訪問 日本の ODA により建設された武道館を見学する 朝 ラオス国立大学工学部の学生と対面 5/1 ( 火 ) ラオス祝日 終日 塩作り工場 ナムグムダム (ODA) ダム近隣の古いラオスの集落 ( かご作りの村 ) 見学 ラオス国立大学工学部の学生と交流しながら ビエンチャン市内とナムグムダム またダム近隣の古い民家 かご作りの村を見学し ラオスの歴史と文化を学ぶ ビエンチャン泊 5/2 ( 水 ) 午前 午後 ラオス国立大学工学部訪問ラオス - 日本技術トレーニングセンター小学校訪問準備 ラオスの学生と地域の小学校訪問ロボットのデモンストレーション日本紹介 ( 紙飛行機 ) ラオス国立大学工学部を訪問し ラオスのロボット技術や 日本が伝えた技術指導の成果を学ぶ ロボットを 地域の小学校で紹介する 5/3 ( 木 ) 終日 ワークショップ ラオス国立大学工学部にてオープニングセレモニー講義 ラオスの学生と共にワークショップに参加し ロボットに関する基礎知識を学び 交流を深める 5/4 ( 金 ) 終日 ワークショップ 講義デモンストレーション ( ミニゲーム ) クロージングセレモニー夕食懇親会 プログラムの成果を在ラオス日本国大使館 ラオス国立大学等の関係者の方々へ報告する 5/5 ( 土 ) 午前ビエンチャン市内視察 ( 朝市 パトゥーサイ ) ビエンチャン 13:50 バンコク 14:55 (TG571) バンコク 23:55 (NH916) 機内泊 5/6 ( 日 ) 成田 07:30(NH916) 解散

10 プログラム詳細 月日 内容 在ラオス日本国大使館訪問 概要 派遣団の様子 大使館の建物に入った際は皆大変緊張していたが 小林参事官より日ラオ関係に関する全体的なお話や ロボット工学に関連するこれまでの日本の援助などについてお話を伺った後 少し緊張が解け 派遣団から活発に質問が出た 4 月 30 日 ( 月 ) 5 月 1 日 ( 火 ) 5 月 2 日 ( 水 ) 認定特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会 (JMAS) 訪問 概要 派遣団の様子 認定特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会 (JMAS) の黒川氏より ラオスに残る不発弾の処理を行う JMAS の活動について説明を受けた ラオスには 60 年代のベトナム戦争の際に使用された不発弾が広範囲に渡り沢山残っており シェンクアン県など 未だに農民が土地を耕せない場所が多く残る 現在の不発弾処理の状況や方法 クラスター弾の種類について説明を受けた 現状のままの処理の仕方を続けていたら 全てを処理するのに 100 年以上もかかると伺い 派遣団は驚いたようだった また 実際に弾の見本を手にとって見せて頂いた 派遣団一人ひとりが 自分の疑問について質問し 理解を深めることが出来た ナムグムダム (ODA サイト ) 竹細工村の見学 概要 派遣団の様子 朝 ラオス国立大学を訪問し 派遣団と同じくロボット工学を学ぶラオスの大学生に会い お互いに自己紹介をした後 ナムグムダムへ向かった バスの中で 早速英語を使って交流を始めた ダムに到着し 昼食を取った後 ダム湖をボートで遊覧し 発電所の様子を見学した ビエンチャン市内へ戻る途中 竹細工の村に寄り 竹でかごやバッグ お米を入れるおひつなど作る様子を見学した 派遣団は家族や友人へのお土産として 竹細工を購入した後 村の中を歩き 人々の生活を垣間見た ラオス国立大学工学部訪問 概要 派遣団の様子 ラオス国立大学を訪問し ラオスー日本技術トレーニングセンターを外から見て 工学部のロボット研究室を見学した 午後に小学校でロボットの実演をするために ラオス側が用意してくれたサッカーロボットの動かし方をラオスの学生から教わり ロボットの状態を確認した 小学校でのロボットの実演 概要 派遣団の様子 ラオスの大学生と一緒に ロボットのデモンストレーションを行った 派遣団からはカーロボット ラオスの大学生からはサッカーロボットを動かして見せ 生徒達からの質問などに答えた ロボットのデモンストレーションの他にも 日本の文化紹介として 紙飛行機の折り方を生徒達に教え 誰の飛行機が一番飛ぶか ゲームを行い 大変盛り上がった

11 ワークショップ 1 日目 ( ラオス国立大学工学部 ) 5 月 3 日 ( 木 ) 概要 派遣団の様子 派遣団はラオスの大学生と一緒にラオス国立大学で開催されるロボットコンテストへ向けたワークショップに参加した 講義内容は 派遣団にとっては難しい内容ではなかったようだが 言葉の問題もあり 理解しにくいところは 電気の図式などを参考にしながら考えたようだった ワークショップの後 ラオスの国立大学のメイン キャンパスへ移動し サイコーン副学長を表敬訪問し ラオスの大学の現状について説明を受けた ワークショップ 2 日目 ( ラオス国立大学工学部 ) 5 月 4 日 ( 金 ) 概要 派遣団の様子 朝 講義を聞いた後 午前はラオスの学生と共にロボットを点検し 不足する電池を補給し 操作を再度確認した 午後 講義棟の1 階のオプンスペースにサッカー試合台を設置し ミニ ロボットコンテストを行った 日本チームとラオスチームの対決の形を取らず 日本人とラオス人がペアになってゲームを楽しんだ 派遣団は ラオスの大学生の操作能力の高さに驚いたようだった 在ラオス日本大使館の小林参事官と石川書記官がゲームを観に来て下さり 通りがかった学生達も集まってきて ゲームを観戦した ゲームが終了した後 ラオスの大学生が学部内の施設 ( 講義室 図書室 先生の研究室など ) を案内してくれた 夕食懇親会 概要 派遣団の様子 4 日間一緒に行動したラオスの大学生や先生と最後の夕食を楽しみ これからもロボット製作を通じて友好関係を続けていけるよう 今後とも 両大学の交流を継続していくと意気込んでいた

12 派遣団感想文 プログラムを通じて得たこと 学んだことを 派遣団員各自が自由にテーマを設定してレポートを作成しました その一部をご紹介します

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14 ラオス国立大学工学部 ラオス大学生の声 1. 最も印象に残っていること シーサッタナク小学校で 共同でロボットの実演したことです 日本の大学生と数日間 一緒に色々なところを訪問したことで 友情が芽生えたことです 日本の先生方の 最新技術を生活に応用する方法論のお話が大変役に立ちました 一緒にロボットのゲームを行ったことです 2. 交流を通じて日本や日本人について新たに発見したこと 日本の学生との交流を通じて 日本人の優しい人柄と ロボットに関する高度な技術を知ることが出来ました 数日 一緒に行動して 日本の最新技術と日本人の生活 文化などを知ることが出来ました 日本の先生と大学生から 色々な最新の技術を学べました 3. 今回築いた友情を 今後どのように続けていきたいか 今後も日本の学生とは ロボットのソフトウェア-やハードウェア-の情報を共有し 交流を続けていきます ロボットの交流試合 ( ラオスと日本の学生の混成チーム ) で 友情を深めることが出来ました E メールで連絡し合い 友情を続けたいです 4. その他コメント このような交流の機会が他にもたくさんあると良いと思います 新しい技術の交流が定期的に行われるように願っています 日本とラオスが色々な分野で助け合って行くべきだと思います

15 おわりに 派遣団は ラオスの大学生や様々な訪問先の皆様との交流を通じ 国を超えた友情と暖かな絆を育みました また 現地の大学 小学校 NGO 訪問 ODA 見学などを通じて ラオスの教育 歴史 社会に触れ 派遣国への理解を深めることができました 同時に 異文化に接することで 日本人としての自分を客観的に見つめられたことなどが参加した派遣団の感想文からもうかがえます 一方 派遣団を温かく受け入れて下さったラオスの大学生の皆さんの感想からは 派遣団との交流を通じて日本および日本人への関心が深まったことが伝わってきます 日本とラオスの参加者の間に 新たな友情と今後の交流の契機が芽生えたことを知り 大変嬉しく思います 短い派遣期間ではありましたが 今回の出会いを機に日本とラオスの皆様との交流が末永く続きますことを そして 友好の架け橋がますます強固なものになりますことを願っております 最後に 今回 日本の大学生派遣 受入にご尽力 ご協力頂きました関係者の皆様に あらためて心より御礼申し上げます

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