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1 IV. PM 2.5 の健康影響に関する知見について煙霧に関する健康影響を論ずる場合 煙霧は主に微粒子で構成されており PM2.5 が主体であること 微粒子の個別の成分についての健康影響に関する知見は少ないことから まず PM2.5の健康影響についての見解を整理することとした 1. PM 2.5 による健康影響文献調査 1.1 調査対象 PM2.5 による健康影響について PM2.5 の環境基準設定に関して行われた検討結果の集約と それ以降に行われた研究や知見を把握し 今後の煙霧情報提供のための参考資料とするために 国内外の研究事例等に関して文献収集を行った 1.2 調査方法及び時期調査方法は 下記の環境省請負業務結果報告書に参考として列挙された文献や文献検索サイトを利用した (8 年 ~11 年 ) 1 環境省微小粒子状物質曝露影響調査報告書 2 文献検索サイト CiNii 国立情報学研究所論文情報ナビゲータ ( にて PM2.5 健康影響 をキーワードとして論文検索を行った 1.3 調査結果 9 年に PM2.5 についての環境基準が設定された PM2.5 の環境基準設定にあたっては 健康影響に関する多くの文献が収集され 国内でも調査が実施されている 環境基準設定の内容を解説した文献や その後の調査を報告した文献を表 4.1 のとおり 8 年 ~11 年を中心に 16 報抽出した その概要を表 4.2 に示す 41

2 表 4.1 PM 2.5 の健康影響に関する文献リスト No. タイトル 著者等 発行年 出典等 中央環境審議会大気環境部会微小粒子状物質環境基準専門委 A1 環境省 9 年 環境省報告書 員会報告 A2 PM_<2.5> の疫学と健康影響 : 日本人のリスク評価の視点から 武林亨, 朝倉敬子, 11 年 大気環境学会誌 山田睦子 A3 微小粒子状物質 (PM2.5)-- 健康影響とリスク評価 武林亨 9 年 資源環境対策 A4 PM_<2.5>- 第 3 講 PM2.5 の毒性 平野靖史郎 11 年 大気環境学会誌 A5 PM_<2.5>- 第 4 講微小粒子状物質の健康影響 : 疫学研究の動向と日本における疫学知見 上田佳代 11 年 大気環境学会誌 A6 PM2.5 の健康影響 : 最近の知見から 武林亨 12 年 環境技術 A7 An Association Between Long-Term Exposure to Ambient Air Pollution and Mortality From Lung Cancer and Respiratory Diseases in Japan K Katanoda, 11 年 Journal of Epideminol K.Ueda, Exposure to Particulate matter and Long-term Risk of Journal of Atheroscerosis A8 S.Nagasawa, 11 年 Cardiovascular Mortality in Japan:NIPPON DATA8 Hiroshi Nitta etc. and Thromboisis A9 S.Yamazaki, M.Shima, H.Watanabe, T.Nishimuta Effect of hourly concentration of particulate matter on peak M. Ando, expiratory flow in hospitalized children:a panel study H. Nitta, 11 年 Environ Health 環境化学要因と心血管疾患における疫学エビデンス : 長期低濃 A1 度曝露における曝露量 - 反応関係 武林亨 11 年 日本衛生学会誌 A11 PM2.5 各成分が死亡に及ぼす影響評価 上田佳代 11 年 第 52 回大気環境学会講演要旨集 A12 A13 A14 A15 A16 大気粒子状物質の粒経別濃度及びその成分組成が気管支喘息発作に及ぼす影響 : 姫路市における疫学研究 島正之 11 年 第 52 回大気環境学会講演要旨集 Long-Term Exposure to Constituents of Fine Particulate Air Pollution and Mortality: Results from the California B.Ostro 1 年 Environ Health Persp Teachers Study The Effects of Fine Particle Components on respiratory B.Ostro 9 年 Environ Health Persp Hospital admissions in Children Emmergency Admissions for Cardiovascular and Respiratory Diseases and the Chemical Composition of Fine Particle Air Pollution R. Peng 9 年 Environ Health Persp The impact of components of fine particulate matter on cardiovascular mortality in susuceptible subpopulations B.Ostro 8 年 Occup Enviro Med 42

3 表 4.2(1) PM 2.5 の健康影響に関する文献概要 文献 NO A1 タイトル 中央環境審議会大気環境部会微小粒子状物質環境基準専門委員会報告 著者 環境省 所属 環境省 雑誌名 環境省報告書 巻 号 頁 - 発表年 9 対象成分 疫学 毒性調査 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 PM2.5 環境基準設定にあたって実施された健康影響に関する調査と文献調査をまとめたもの 文献 NO A2 タイトル PM_<2.5> の疫学と健康影響 : 日本人のリスク評価の視点から 著者 武林亨, 朝倉敬子, 山田睦子 所属 慶応大学 雑誌名 大気環境学会誌 巻 号 頁 46(2), 7-76, 11 発表年 11 対象成分 疫学調査 対象地域 - 調査期間 - 長期曝露について アメリカの 1ハーバード 6 都市研究 ( 総死亡と心肺で有意 ) 2ACS 研究 ( 心肺で 結果概要 有意 ) 日本の 3 三都市コホート研究 ( 肺がんで有意 ) を 短期曝露について アメリカの EPA 研究 ( 総 死亡 心血管 呼吸器で有意 ) 環境省調査( 呼吸器で有意 循環器小さい ) について解説している 文献 NO A3 タイトル 微小粒子状物質 (PM2.5)-- 健康影響とリスク評価 著者 武林亨 所属 慶応大学 雑誌名 資源環境対策 巻 号 頁 45, 9, 発表年 9 対象成分 疫学調査 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 PM2.5 環境基準設定時に参考とされた国内の調査や海外の調査についての紹介 解説 文献 NO A4 タイトル PM_<2.5>- 第 3 講 PM2.5の毒性 著者 平野靖史郎 所属 国立環境研究所 雑誌名 大気環境学会誌 巻 号 頁 46, 2, A69-A73 発表年 11 対象成分 毒性調査 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 PM2.5 は毒性の高い物質が多く含まれていること 呼吸器の中でも肺胞域に沈着する割合が高いことから健康への影響としては重要である 毒性学の研究として 培養細胞や生体分子を使う in vitro 実験と実験動物を使う in vivo 実験の研究手法について解説している 43

4 表 4.2(2) PM 2.5 の健康影響に関する文献概要 文献 NO A5 タイトル PM_<2.5>- 第 4 講微小粒子状物質の健康影響 : 疫学研究の動向と日本における疫学知見 著者 上田佳代 所属 国立環境研究所 雑誌名 大気環境学会誌 巻 号 頁 46, 2, A7-A13 発表年 11 対象成分 疫学調査 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 PM2.5 の健康影響を評価するために必要な短期影響と長期影響の概念について解説し 国内 国外における疫学研究知見を紹介している 文献 NO A6 タイトル PM2.5の健康影響 : 最近の知見から 著者 武林亨 所属 慶応大学 雑誌名 環境技術 巻 号 頁 41, 5, 発表年 12 対象成分 疫学調査 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 微小粒子状物質の環境基準設定後の長期 短期の県境影響について 観測期間を延長したり PM2.5 構成成分との関連を検討するなど 各国からの長期 短期健康影響に関する疫学知見の紹介 文献 NO A7 タイトル An Association Between Long-Term Exposure to Ambient Air Pollution and Mortality From Lung Cancer and Respiratory Diseases in Japan 著者 K Katanoda, 所属 がんセンター 雑誌名 Journal of Epideminol 巻 号 頁 21, 発表年 11 対象成分 肺がん 呼吸器症状 対象地域 宮城 愛知 大阪に住む 635 人 調査期間 1974~1983 年 3 つの府県 ( 宮城県 愛知県 大阪府 ) で 1974~1983 年に同意を得た 635 人の追跡研究である 結果概要 SPM 濃度をPM2.5 濃度に換算したものとの関連で 呼吸器疾患と肺がん死亡とでは有意なリスク上昇が あった 文献 NO A8 タイトル Exposure to Particulate matter and Long-term Risk of Cardiovascular Mortality in Japan:NIPPON DATA8 著者 K.Ueda, S.Nagasawa, Hiroshi Nitta etc. 所属 国立環境研究所 雑誌名 Journal of Atheroscerosis and Thromboisis 巻 号 頁 19, 3, 発表年 11 対象成分 循環器疾患患者 対象地域 全国 調査期間 198~4 年 198 年に実施された循環器疾患基礎調査 (NIPPON DATA 8) の対象者 人を追跡した研究 結果概要 である その結果 PM2.5 濃度の増加に伴って 総死亡と循環器疾患死亡のリスクはともに減少してい た 44

5 表 4.2(3) PM 2.5 の健康影響に関する文献概要 文献 NO A9 タイトル Effect of hourly concentration of particulate matter on peak expiratory flow in hospitalized children:a panel study 著者 S.Yamazaki, M.Shima, M. Ando, H. Nitta, H.Watanabe, T.Nishimuta 所属 京都大学 雑誌名 Environ Health 巻 号 頁 1,15 発表年 11 対象成分 8~17 才の 17 人の喘息患者 対象地域 四街道市 調査期間 年 1~12 月 結果概要 短期影響について 四街道市の病院で 未成年の喘息患者の PM2.5 濃度とピークフロー値 (PEF) の関係を調べ PM2.5の上昇によって PEF が減少することを示している 文献 NO A1 タイトル 環境化学要因と心血管疾患における疫学エビデンス : 長期低濃度曝露における曝露量 - 反応関係 著者 武林亨 所属 慶応大学 雑誌名 日本衛生学会誌 巻 号 頁 発表年 11 対象成分 疫学調査 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 心血管疾患における環境要因について 鉛 カドミウム 水銀 ヒ素 PM2.5 二硫化炭素と分けて その影響を解説している 文献 NO A11 タイトル PM2.5 各成分が死亡に及ぼす影響評価 著者 上田佳代 所属 国立環境研究所 雑誌名 第 52 回大気環境学会年会講演要旨集 巻 号 頁 1H1113 発表年 11 対象成分 イオン類 炭素類 対象地域 名古屋市 調査期間 3~7 年 結果概要 呼吸器疾患死亡との間に有意な関連 循環器との関連は不明 硫酸イオンと全死亡 循環器 呼吸器死亡に関連あり 全死亡と EC OC に正の関連あり 文献 NO A12 タイトル 大気粒子状物質の粒経別濃度及びその成分組成が気管支喘息発作に及ぼす影響 : 姫路市における疫学研究 著者 島正之 所属 兵庫医科大学 雑誌名 第 52 回大気環境学会講演要旨集 巻 号 頁 2B126 発表年 11 対象成分 イオン類 金属 対象地域 兵庫県姫路市 調査期間 9 年 11 月 ~11 年 1 月 結果概要 喘息発作は PO4 3- K Rb と関連がみられた 45

6 表 4.2(4) PM 2.5 の健康影響に関する文献概要 文献 NO A13 タイトル Long-Term Exposure to Constituents of Fine Particulate Air Pollution and Mortality: Results from the California Teachers Study 著者 B.Ostro 所属 Calfornia-EPA 雑誌名 Environ Health Persp 巻 号 頁 118, 3, 発表年 1 対象成分 EC OC,SO4 2- NO3 - Fe K Si Zn 対象地域 カルフォルニア 45 人 26 死亡 調査期間 2~7 年 結果概要 ハザード率は 心肺死亡で PM OC 1.8 SO であり 有機炭素と硫酸塩で大きかった 文献 NO A14 タイトル The Effects of Fine Particle Componennts on respiratory Hospital admissions in Children 著者 B.Ostro 所属 Calfornia-EPA 雑誌名 Environ Health Persp 巻 号 頁 117, 3, 発表年 9 対象成分 EC OC,NO3 - 対象地域 カルフォルニア 調査期間 年 ~3 年 結果概要 呼吸器への外来は 3 日のラグがあり PM % EC 5.4% OC 3.4% nitrate 3.3% sulfate 3.% であった 文献 NO A15 タイトル Emmergency Admissions for Cardiovascular and Respiratory Diseases and the Chemical Composition of Fine Particle Air Pollution 著者 R. Peng 所属 シ ョンホフ キンス公衆衛生学校 雑誌名 Environ Health Persp 巻 号 頁 117, 6, 発表年 9 対象成分 sulfate, nitrate,si,ec,oc,na +,NH4 + 対象地域 - 調査期間 - 結果概要 全米の統計データから 心肺と呼吸器へ緊急外来と PM2.5と成分濃度の関連を調べた EC.8% OC 1.1% であった 文献 NO A16 タイトル The impact of components of fine particulate matter on cardiovascular mortality in susuceptible subpopulations 著者 B.Ostro 所属 Calfornia-EPA 雑誌名 Occup Enviro Med 巻 号 頁 65, 発表年 8 対象成分 EC,OC,NO3 - 遷移金属 対象地域 カルフォルニア 調査期間 ~3 年 結果概要 心血管疾患死亡は PM2.5や EC, OC, SO4 2- K, Cu, F と関連付けられた 46

7 1.4 調査結果のまとめ 中央環境審議会微小粒子状物質環境基準専門委員会報告 (NO.A1) 概要は以下の通りである 微小粒子状物質への短期曝露及び長期曝露と循環器 呼吸器疾患死亡 肺がん死亡との関連に関する疫学的証拠には一貫性がみられることから これらの健康影響の原因の一つとなりうると考えられる 微小粒子状物質への短期曝露と循環器系の機能変化及び呼吸器症状 肺機能変化との関連に関しても多くの疫学的証拠がある また これらの疫学的知見の評価と生物学的妥当性や整合性の検討結果を総合的に評価すると 微小粒子状物質が総体として人々の健康に一定の影響を与えることは 疫学知見並びに毒性学知見から支持されており 微小粒子状物質への曝露により死亡及びその他の人口集団への健康影響が生じることには 十分な証拠が存在する 中央環境審議会微小粒子状物質環境基準専門委員会報告のベースとなった環境省の請負業務である 微小粒子状物質曝露影響調査報告書 には 以下のように記載されている 疫学ワーキンググループ検討結果短期曝露について 日死亡とPM2.5 日平均濃度との関連性については 全死亡と呼吸器疾患には上昇がみられ 循環器疾患では小さい 夜間急病診療所に受診した患者を対象とした検討では PM2.5 濃度と喘息による受診との間に一貫した関連性が認められなかった 呼吸機能として PM2.5 濃度と気管支喘息児 ( 入院児 ) のピークフロー値との関連性解析 午後 4 時以降の大気中 PM2.5 濃度の上昇と当日午後 7 時及び翌朝午前 7 時のピークフロー値の低下との関連性が有意であった この関連性は温暖期の起床時においてのみ認められた 喘息患児のピークフロー値が大気中 SPM 濃度の3 時間平均値と関連しており SPM 濃度が高いと その後測定したピークフロー値が有意に低いことが示された 小学生の夜間の肺機能値については 測定前の一部の時間帯におけるPM2.5 濃度が高いとピークフロー値及び1 秒量が低下するという有意な関連性がみられ 日中における大気中粒子状物質濃度の増加と当日夜の小学生の肺機能の低下との関連がみられた しかし 有意な関連性が見出されたのは一部の時間帯についてのみであり 必ずしも一貫した影響を認めることはできなかった 埋め込み型除細動器により心室性不整脈の治療を受けている対象集団において SPMと除細動器による心室性不整脈の治療との発生との関連性は認められなかった 長期暴露について PM2.5 濃度が3 歳から7 歳にいたる子供の呼吸器症状等の有症状況及び喘息様症状の発症と関連していることを示す疫学的知見は得られなかった 一方 保護者における持続性の咳や痰症状の有症状況にPM2.5 をはじめとした大気汚染物質への曝露が関連している可能性が示唆された 47

8 毒性評価ワーキンググループ検討結果 PM2.5 抽出物の気管内投与実験及び細胞を用いた結果から ラットの血管内皮細胞を用いた実験によりPM2.5 抽出物がラットの血管内皮細胞に酸化的ストレスを与え得ること 気管内投与実験により定性的ではあるがPM2.5 抽出物がマウスの肺の炎症を増悪する作用 自然発症高血圧ラット (SHR) において心拍数の減少や副交感神経を介した影響などをもたらし得ることが確認された CAPs( 濃縮大気粒子 ) 曝露システムを用いた実験結果から CAPs 曝露が肺障害に及ぼす影響に関しては マウスを用いた実験等より CAPs 曝露が細菌毒素による肺の炎症性の変化を増悪させる可能性があること等が確認された また 循環器系に及ぼす影響に関しては 高血圧ラットの実験よりCAPs 曝露中に副交感神経系が優位となり心拍数の減少が観察されたが 一方で老齢ラット及び高血圧ラットの実験においてCAPs の曝露終了後に心拍数が上昇する傾向が見られており 今回の実験結果から呼吸器に沈着したCAPs が心拍数変化に影響するかどうかを推測することは難しいもののCAPs 曝露より循環器系に何らかの変化が生じることは否定できないと考えられた PM2.5の環境基準設定に関連した国内の研究では 日本国内での健康影響についての知見は十分ではなかったが それ以前に環境基準を設定しているアメリカでの研究成果などが参考にされている 武林は その研究内容について次のように紹介している (NO.A2 NO.A3) その一つは アメリカのハーバード大学で行われた米国東部 6 都市での研究 ( ハーバード6 都市研究 ) で 25~74 歳の白人約 8 人を1974 年以降 16 年間追跡したコホート研究である PM2.5 濃度と総死亡 呼吸器疾患死亡 心肺疾患死亡との間に関連が認められるとしている もう一つのアメリカの有名な研究は アメリカ対がん協会 (ACS) が実施したACS 研究である この研究では 米国 5 州の1 万人の成人志願者を対象として1982 年から行われているものである それによると PM2.5と総死亡 心肺疾患死亡との間に有意な関連が認められるとしている 日本では 浮遊粒子状物質の健康影響を調べた三府県コホート研究が紹介されている これは 3つの府県 ( 宮城県 愛知県 大阪府 ) で 1983~1985 年に同意を得た4 歳以上の約 1 万人の1 年 15 年わたる追跡研究である それによれば SPM 濃度をPM2.5 濃度に換算したものとの関連で 呼吸器疾患と肺がん死亡とでは有意なリスク上昇があったが 総死亡 循環器疾患では関連はみられていない 48

9 1.4.2 最近の研究成果環境基準設定後 日本における粒子状物質の長期暴露に関する研究が2 つ論文として掲載されている 一つ目は 前述の三府県コホート研究が論文化されたものである (NO.A7) もう一つは 198 年に実施された循環器疾患基礎調査 (NIPPON DATA 8) の対象者 人を追跡した研究である (NO.A8) その結果 PM2.5 濃度の増加に伴って 総死亡と循環器疾患死亡のリスクはともに減少していた 短期暴露について Yamazakiら (NO.A9) は 四街道市の病院で 未成年の喘息患者のPM2.5 濃度とピークフロー値 (PEF) の関係を調べ PM2.5の上昇によってPEFが減少することを示している 武林は心血管疾病の環境要因についてPM2.5も取り上げて最近の研究を紹介している (NO.A1) PM2.5の健康影響では その内容成分に関する研究も見られる (NO.A11 NO.A12 NO.A13 NO.A14 NO.A15 NO.A16) それらによれば SO4 2- EC OCによる影響が大きいとされている まとめ PM2.5 環境基準の設定時に検討された疫学調査において 短期暴露では 日死亡と呼吸器疾患に関連がみられ 循環器系疾患では関連がみられないとしている また特に小児を対象とした調査では発症の時間帯が限定的であるが気管支喘息や肺機能の低下に影響がみられたという報告もある 長期暴露では 子供の呼吸器症状や喘息様症状の発症と関連していることを示すものはないが その保護者における持続性の咳や痰症状の有症は関連している可能性が示唆されている 長期暴露については 海外でも大規模な疫学調査が実施されており 総死亡 呼吸器疾患死亡 心肺疾患死亡との間に関連が認められている また 同時に検討されたPM2.5の毒性評価では PM2.5に含まれる成分と循環器系及び呼吸器系への影響については PM2.5 抽出物を用いた実験で PM2.5 抽出物がラットの血管内皮細胞にストレスを与えること PM2.5 抽出物の気管内投与によりマウスにおける肺の炎症の増悪作用 高血圧ラットの心拍数減少や副交感神経活動への影響などをもたらす可能性が確認されている 最近では PM2.5の内容成分についての毒性評価に関する研究が盛んに行われており それらの研究結果によると 心肺死亡や呼吸器系疾患でSO4 2- EC OCによる影響が大きいとみられている このようにPM2.5あるいはその主成分における疫学調査や毒性評価に係る研究が国内外で継続して行われている 49

10 V. PM 2.5 の予測手法について 1. 予測手法検討対象の整理及び名称について気象庁では 煙霧を 乾いた微粒子によって視程が 1km 未満となった状態 として定義しているが 煙霧という名称は市民になじみがないことや 委員会の目的を黄砂等の越境汚染による健康被害の未然防止に設定していることを踏まえ 検討の対象を明確にする必要がある 前回の委員会では 1 全国的にも福岡市は煙霧の発生が多い場所であること 2 煙霧発生時の PM2.5 の主成分は硫酸塩であること 3 福岡市で観測される煙霧は大陸から移流する大気汚染物質によって引き起こされた可能性が高いこと 4 煙霧発生時は SPM 中の PM2.5の割合が増え PM2.5の環境基準値 (1 日平均値 35μg/m 3 ) を超過する可能性が高いことが示された 以上の 4 事柄について 煙霧と関連する微粒子と越境汚染物質の関係を整理すると図 5.1 のように示すことができ 微粒子の高濃度時は煙霧として観測される可能性が高いこと 微粒子の発生源としては越境汚染物質だけでなく国内で生成される炭素等もあることから 黒丸の微粒子は赤丸の越境汚染物質と青丸の煙霧を包括し 越境汚染物質と煙霧は一部が重なっている状態となる 越境汚染物質 ( 主体は硫酸塩 ) 煙霧 微粒子 図 5.1 越境汚染物質 煙霧及び微粒子の関係図 市では 黄砂情報に付随して越境大気汚染の健康影響を未然に防止することを目的に情報発信を予定していることから 越境汚染物質 ( 硫酸塩 ) に注目することが適当であり 議論する内容を市民にわかりやすい名称とするため 表 5.1 の通り案を挙げた 5

11 表 5.1 平成 24 年度第 2 回委員会における名称案 名称長所短所 アジアンスモッグ大気微粒子微小粒子微小粒子状物質硫酸塩エアロゾル アジアンダスト (= 黄砂 ) に対する名称として比較しやすい 越境汚染の概念も含む 理解しやすい 市独自の定義ができる 理解しやすい 国立環境研究所の予測にてPM2.5の意味で使用 ( 人為起源の微小粒子 ) 環境基準である PM2.5 と同義 主成分である硫酸イオン濃度を用いて議論を進める場合は理解しやすい 環境省が報告書等で使用済 名称としてはやや理解しにくい 用いる場合は市独自の定義が必要 国立環境研究所はPM2.5の意味で使用していることから 市独自の定義としては限定される 市独自に定義する場合は注意書き等必要 名称としては理解しにくい 硫酸塩以外の成分が含まれない その結果として黄砂がアジアンダストと称されるため これと比較しやすく 越境汚染の概念も含まれるという観点から アジアンスモッグ を推薦する検討委員の意見が多数を占めたこともあり その他名称も含めて検討したが 日本やアジア全域で排出される大気汚染微粒子を含む概念として定義できることや 黄砂 =アジアンダストに対しても比較しやすいということからも本委員会における議論の対象としては アジアンスモッグ という名称が最も適していると考えられる 51

12 2. 予測システムホームページで閲覧できる予測システムとしては CFORS 国立環境研究所大気汚染予測システム及び SPRINTARS の 3 種類が挙げられる ( 平成 24 年 6 月現在 ) 以下 煙霧に関係する予測システムの概要を記載する 九州大学 国立環境研究所 CFORS 化学天気予報システムCFORSは九州大学と国立環境研究所で開発され 煙霧の要因となる硫酸塩の予測図が国立環境研究所ホームページで提供されている 色分けした予測図はリアルタイムで閲覧可能である 予測モデルの格子間隔は 水平格子間隔約 4km 予測時間は72 時間先 (3 時間毎 ) 要素は地表付近のdust( 黄砂 ) とsulfate( 硫酸塩 ) の濃度である なお 更新時間は毎日午前 8 時ごろであり 各格子の数値はホームページでは閲覧できない CFORSは気象庁から提供される大気の温度や風などの情報 人工衛星などから得られる地表面の状態 統計調査などにより推定される汚染排出源分布に関する情報などを利用して 東アジア域における大気中のdust( 黄砂 ) とsulfate( 硫酸塩 ) の3 次元分布を計算機によって数値的に推定している 図 5.2 CFORS の sulfate 予測図 52

13 2.1.2 国立環境研究所大気汚染予測システム VENUS 国立環境研究所は 2 年に九州大学より CFORS を移設し 黄砂 硫酸塩エアロゾルに加え 人為起源の微粒子とオゾンの予測図を国立環境研究所ホームページの 環境展望台 で提供している 黄砂及び硫酸塩エアロゾルについては CFORS が使用され 人為起源の微粒子及びオゾンについては 大気汚染予測システム (VENUS) を使用して濃度予測分布図が作成されている 色分けした予測図はリアルタイムで閲覧可能である 提供している予測図は 当日 翌日の 2 日間 (3 時間毎 ) で 要素は 地上 1km 3km 5km の硫酸塩の濃度である なお 各格子の数値はホームページでは閲覧できない 図 5.3 国環研環境展望台に表示されている予測図 九州大学 SPRINTARS SPRINTARS(Spectral Radiation-Transport Model for Aerosol Species) は 東京大学気候システム研究センター 国立環境研究所 地球環境フロンティア研究センターにより開発されている大気大循環モデルと結合しており エアロゾルの輸送過程や直接効果 間接効果を計算する 全球モデルであるが 東アジア域の黄砂輸送や越境大気汚染を適切に表現することが確認されている ホームページには 一般向けの 簡易版 と専門家向けの 詳細版 があり 簡易版では エアロゾルの種類を黒色炭素 有機炭素 硫酸塩エアロゾルの合計である 大気汚染粒子 と 土壌性エアロゾルである 黄砂 とに大別している 東アジア域の週間予測動画を掲載している他に 日本を 12 地域におおよそ分割して 当日と翌日は 6 時間毎 6 日後までは 1 日毎の大気汚染粒子および黄砂の濃度を 少ない やや多い 多い 非常に多い の 4 段階で表示している 携帯電話対応のサイトも構築しており 4 段階表示の情報を閲覧することができる なお 更新時間は毎日午前 8 時頃であり 各格子の数値はホームページでは閲覧できない 53

14 ( 九州大学 SPRINTARS HP) 11 年 2 月 5 日 図 5.4 SPRINTARS の大気エアロゾル ( 微粒子 ) 予測 図 5.5 SPRINTARS の大気汚染粒子の画像 ( 左図 :PM 2.5 右図 :sulfate) ( 九州大学 SPRINTARS HP) 54

15 3. 福岡市における PM 2.5 予測の方法 3.1 既存の予測システムによる予測の検討表 5.2に 煙霧に関する予測システムを比較して一覧表にまとめている これら3 モデルで過去に算出されたデータを提供していただき 黄砂の飛来予測と同様に煙霧予測の可能性を検討した なお 検討の内容としては 各システムの1 年 4 月から11 年 12 月までの1 日先の予測数値を市内大気測定局のPM2.5の測定値と比較することとした 表 5.2 煙霧に関する各予測システムの概要 予測システム 1 CFORS 九州大学 2 VENUS 国立環境研究所 3 SPRINTERS 九州大学 計算条件情報提供対象物質計算範囲水平格子間隔更新時間予測時間毎日 72 時間先 sulfate 東アジア域 4km 午前 8 時頃 3 時間毎人為起源の東アジア域 1km 微小粒子毎日当日と翌日の及び午前 9 時頃 3 時間毎日本全域 25km オゾン当日と翌日は 6 時間毎大気汚染 度毎日全球粒子約 1km 午前 8 時頃 6 日後までは 1 日毎 特徴色分けした予測図を閲覧可 数値は入手できない 気象計算と大気汚染計算の二つのサブシステムで構成 色分けした予測図を閲覧可 数値は入手できない 少ない ~ 非常に多い の 4 段階で表示 動画も閲覧可 試験運用 数値は入手できない 提供いただいたデータの詳細は次の通りであり 福岡市が含まれる格子のデータにて比較することとしたが 各システムで予測している項目が異なることから PM2.5に近い値となるよう合計した値を採用した また 各システムは停電時などのバックアップ機能が存在しないことから 毎日の確実な情報提供は難しく 機器の不具合が生じれば情報提供を停止することがある なお PM2.5の測定値については 吉塚局での測定が11 年 3 月 31 日に終了したため 11 年 4 月 1 日からは元岡局のデータを使用した 55

16 1 CFORS 抽出地域 :N E13.66 中心の約 4km 約 4km 格子鉛直方向 : 高度 68m 215m 377m の 3 地点平均予測項目 :sulfate BC OC これら 3 成分を合計した PM2.5 予測時間 : 時から 21 時までの 3 時間毎出力時刻 : 前日午前 9 時 2 VENUS 抽出地域 :N33.7 E13.2 付近から南東方向へ 4km 4km 格子鉛直方向 : 高度 16.5m( 最下層 ) 予測項目 :PM2.5 予測時間 : 時から 23 時の 1 時間毎出力時刻 : 前日午前 9 時 3 SPRINTARS 抽出地域 :N33.5 E13.5 を中心に約 5km 約 5km 格子鉛直方向 : 高度 m まで 予測項目 :PM2.5 予測時間 :1 時 3 分から 22 時 3 分までの 3 時間毎出力時刻 : 前日午前 8 時 図 5.6 各システムの抽出格子 56

17 3.1.1 PM 2.5 時間値との比較それぞれのシステムでの時間値 (CFORS SPRINTARS は3 時間値 ) と それぞれの時間に対応するPM2.5 測定値の結果を示す (1) CFORS 経時変化 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 (365 日 ) CFORS 予測 PM CFORS_PM2.5 4 吉塚 PM 年 11 年 11 年 4 月 1 日 ~11 年 12 月 31 日 (275 日 ) 吉塚 PM2.5 CFORS 予測 PM CFORS_PM2.5 4 元岡 PM 年 元岡 PM2.5 図 5.7 予測値 (CFORS) と測定値の経時変化 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 11 年 4 月 1 日 ~12 月 31 日 CFORS 予測値 CFORS 予測値 & 吉塚 PM2.5 時間値 y =.2474x R² = 吉塚 PM2.5 CFORS 予測値 図 5.8 予測値 (CFORS) と測定値の散布図 CFORS 予測値 & 元岡 PM2.5 時間値 y =.1864x R² = 元岡 PM2.5 57

18 (2) VENUS 経時変化 1 年 4 月 1 日 11 年 3 月 31 日(365 日) 1 VENUS_PM2.5 VENUS予測 &吉塚 PM2.5 1 吉塚PM 年 年 11 年 4 月 1 日 11 年 12 月 31 日 275 日 14 VENUS_PM2.5 元岡PM 年 図 5.9 予測値 VENUS と測定値の経時変化 1 年 4 月 1 日 11 年 3 月 31 日 11 年 4 月 1 日 12 月 31 日 VENUS予測値&吉塚PM2.5時間値 VENUS予測値&元岡PM2.5時間値 1 1 y =.3661x R² = y =.318x R² = VENUS予測値 VENUS予測値 VENUS予測&元岡PM 吉塚PM 図 5.1 予測値(VENUS)と測定値の散布図 元岡PM

19 (3) SPRINTARS 経時変化 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 (365 日 ) 1 SPRINTARS 予測 & 吉塚 PM SPRINTARS_PM2.5 吉塚 PM 年 11 年 11 年 4 月 1 日 ~11 年 12 月 31 日 (275 日 ) 16 SPRINTARS 予測 & 元岡 PM SPRINTARS_PM2.5 元岡 PM 年 図 5.11 予測値 (SPRINTARS) と測定値の経時変化 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 11 年 4 月 1 日 ~12 月 31 日 SPRINTARS 予測値 & 吉塚 PM2.5 時間値 1 1 y =.4292x R² =.2777 SPRINTARS 予測値 吉塚 PM2.5 図 5.12 予測値 (SPRINTARS) と測定値の散布図 59

20 3.1.2 典型的な煙霧事例での比較煙霧が数日発生した場合における予測値を確認するため 大規模な煙霧が観測された11 年 2 月 1 日 ~1 日における各システムの予測値とPM2.5 測定値を図 5.13に示した 各システムともに濃度上昇は予測していたが 急激な濃度の上昇 下降や数日に及ぶ高濃度の継続までは予測できていなかった 11 年 2 月 1 日 ~1 日 PM CFORS VENUS SPRINTARS 吉塚 PM2.5 煙霧 年 2 月 1~1 日 図 5.13 煙霧日の予測値と測定値の経時変化 6

21 3.1.3 PM 2.5 日平均値との比較 PM2.5の環境基準は日平均値 35μg/m 3 で設定されていることから 予測値も同様に日平均として計算し 図 5.14に各システムの予測値の日平均値と測定値の日平均値の日変化 図 5.15には両者の散布図を示した 日平均の測定値と比較したところ 時間値との関係に比べて相関関係は少し向上する程度にとどまった 1 年 4 月 1 日 ~1 年 9 月 3 日 PM CFORS VENUS SPRINTARS 吉塚 PM 年 1 年 1 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 8 6 CFORS VENUS SPRINTARS 吉塚 PM2.5 PM 年 11 年 図 5.14(1) 予測値と測定値の経日変化 11 年 4 月 1 日 ~11 年 9 月 3 日 PM CFORS VENUS SPRINTARS 元岡 PM 年 11 年 1 月 1 日 ~11 年 12 月 31 日 6 4 CFORS VENUS SPRINTARS 元岡 PM2.5 PM 年 図 5.14(2) 予測値と測定値の経日変化 61

22 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 予測値 CFORS& 吉塚 PM2.5 日値 y =.32x R² = 実測 PM2.5 VENUS& 吉塚 PM2.5 日値 予測値 y =.51x R² = 実測 PM2.5 予測値 SPRINTARS& 吉塚 PM2.5 日値 y =.5212x R² = 実測 PM 年 4 月 1 日 ~11 年 12 月 31 日 CFORS& 元岡 PM2.5 日値 VENUS& 元岡 PM2.5 日値 SPRINTARS& 元岡 PM2.5 日値 y =.33x R² = y =.3866x R² = y =.5814x R² =.434 予測値 15 予測値 3 予測値 実測 PM 実測 PM 実測 PM2.5 図 5.15 予測値と測定値の散布図 62

23 3.1.4 予測モデルの結果情報提供は 市民への健康影響を考慮して PM2.5の環境基準の超過を予測できるかが課題であることから PM2.5の環境基準である日平均値 35μg/m 3 に対して各モデルがその超過を前日に予測できるかを検討した 各モデルでの予測値は PM2.5の成分全てを網羅できていないことから測定値に比べ低い傾向にあるため 測定値と予測値の相関関係を基に日平均値 35μg/m 3 に相当する値を回帰式の傾きより推定し 1CFORS は1μg/m 3 2VENUS 3SPRINTARSは15μg/m 3 とした これらの値を使い PM2.5 環境基準の日平均値 35μg/m 3 の超過をどの程度予測できるかを検討したところ 各モデルで空振り率が高い傾向にあった 1 CFORS 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 11 年 4 月 1 日 ~12 月 31 日 ( 測定値 : 吉塚局 ) ( 測定値 : 元岡局 ) 測定値測定値計計 35 超 35 以下 35 超 35 以下 1 超 単位 :% 1 超 単位 :% 予測値予測値 1 以下 空振り率 以下 空振り率 64.7 計 見逃し率 42.9 計 見逃し率 VENUS 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 11 年 4 月 1 日 ~12 月 31 日 ( 測定値 : 吉塚局 ) ( 測定値 : 元岡局 ) 測定値測定値計計 35 超 35 以下 35 超 35 以下 15 超 単位 :% 15 超 単位 :% 予測値予測値 15 以下 空振り率 以下 空振り率 72.7 計 見逃し率 3. 計 見逃し率 SPRINTARS 1 年 4 月 1 日 ~11 年 3 月 31 日 11 年 4 月 1 日 ~12 月 31 日 ( 測定値 : 吉塚局 ) ( 測定値 : 元岡局 ) 測定値測定値計計 35 超 35 以下 35 超 35 以下 15 超 単位 :% 15 超 単位 :% 予測値予測値 15 以下 空振り率 以下 空振り率 76.5 計 見逃し率 15. 計 見逃し率. 63

24 3.1.5 予測システムのまとめ各システムは 東アジアを中心にした広域的な大気汚染物質の流れを可視化する目的で作成され その公開された情報は大気分野を中心として幅広く活用されている 今回 各システムの予測値と測定値と比較したが 各システムともにPM2.5に含まれる全ての成分を網羅できていないことから 実際には様々な排出源や二次生成成分で構成されている PM2.5の測定値と比較すると 現段階では十分な精度を得ることができないという結論に達した 64

25 3.2 実測による予測の検討 実測値による情報提供の手法モデルによる予測では空振り率が高い傾向にあることから 測定値を用いた情報提供が可能なのかを検討した 実測による情報提供の検討では PM2.5 高濃度観測時による情報提供と早朝の時間帯でのPM2.5 測定値による予測の2 つを検討した (1) PM 2.5 高濃度観測時による情報提供方法光化学オキシダントの注意報 警報の考え方を参考に PM2.5 の高濃度が観測された時点で市民に情報を提供する方法を検討した 光化学オキシダントは 表 5.3 のとおり大気汚染防止法において環境基準値と発令基準値が設定されており 発令基準値は環境基準値.6ppm の 2 倍の.12ppm 以上として規定されている PM2.5 基準値は日平均値であり 時間値との関係が不明確であることや PM2.5の濃度上昇は広域で穏やかに進むことが多いことから 情報提供に際しては数局以上の測定局で継続的に高濃度が観測された場合などの条件を付与することが考えられる なお 上記の基準値を参考に 11 年度の PM2.5の値を確認したところ 1 時間値が環境基準値の 2 倍の 7μg/m 3 を超える値を示した日は 17 日 環境基準値の 3 倍の 15μg/m 3 を超える値を示した日は 4 日 環境基準値の 4 倍の 14μg/m 3 を超える値を示した日は 日であった 表 5.3 大気汚染防止法における環境基準値と発令基準値 環境基準意報 大警報等 光化学オキシダント 1 時間値.6 ppm 以下 1 時間値.12 ppm 以上 二酸化窒素 1 日平均値.4 ppm から.6 ppm のゾーン内 1 時間値.5 ppm 以上 警報 1 時間値.24 ppm 以上 1 時間値 重大警報 1 ppm 以上 1 時間値.4 ppm 以上 一酸化炭素 1 日平均値 1 ppm 以下かつ 1 時間値の 8 時間平均値 ppm 以下 1 時間値 3 ppm 以上 1 時間値 5 ppm 以上 硫黄酸化物 (SOx) 1 日平均値.4 ppm 以下かつ 1 時間値.1 ppm 以下 1 1 時間値.2 ppm 以上が 3 時間継続 2 1 時間値.3 ppm 以上が 2 時間継続 3 1 時間値.5 ppm 以上 浮遊粒子状物質 (SPM) 1 日平均値.1 mg/m3 以下かつ 1 時間値. mg/ m 3 以下 1 時間値 2. mg/m 3 以上 4 48 時間平均値.15 ppm 以上重1 1 時間値.5 ppm 以上が 3 時間継続 1 時間値 2 1 時間値 3. mg/ m 3 以上.7 ppm 以上が 2 時間継続 注意報 重大警報の発令には 気象条件からみて当該大気汚染の状態が継続すると認められる ことも要件となる 微小粒子状物質 (PM2.5) 年平均値 15 μg/m 3 以下かつ 1 日平均値 35 μg/m 3 以下注なし なし 65

26 (2) 早朝の時間帯での PM 2.5 測定値による予測 PM2.5 測定値のうち 早朝から朝方の時間帯 (1~9 時 ) での測定値でその日の平均濃度が予測できないか検討した データは元岡局 1 局における 11 年度の PM2.5 測定値を用い 1~9 時の時間値と日平均値の相関係数をみた 結果は図 5.16 の通りであり 本方法による相関係数は.5~.7 程度で 予測モデルによる方法の相関係数と比較して高いものであり 早朝の測定値から日平均値の環境基準値超過の推定の可能性が考えられた なお 推定に使う時間が遅くなるほど その相関が上昇する傾向にあるが これは PM2.5 の濃度上昇は広域で穏やかに進むことが多く 急激な濃度変化が少ないため このような相関関係が得られていると考えられた 時 y =.5874x R² = 時 y =.6289x R² = 時 1 8 y =.6895x R² =.618 日平均値 6 4 日平均値 6 4 日平均値 時間値 時間値 時間値 日平均値 時 y =.748x R² =.6353 日平均値 時 y =.6869x R² =.737 日平均値 時平均 y =.7595x R² = 時間値 時間値 時間値 図 5.16 時間値と日平均値の関係 (11 年度元岡局 ) 66

27 3.2.2 複数の測定局における PM 2.5 測定値と日平均値 35μg/m 3 超の相関による予測前述のように早朝のPM2.5の測定値から日平均値の環境基準値超過の推定することが考えられるため 次に複数の局も含めて詳細な検討を行った (1) 福岡市における PM 2.5 の測定状況複数の測定局の PM2.5 測定値による予測の方法を検討するに当たり 福岡市内の PM2.5 測定状況をまとめた 福岡市の大気測定局は図 5.17 に示すとおり 6 局で PM2.5を測定している PM2.5 は環境基準が制定 (9 年 9 月 ) されてから間もないこともあり 福岡市では表 5.4 のとおり 11 年 3 月から測定を開始しており 今後さらに測定局数を増やす予定である 表 5.4 福岡市内の PM 2.5 測定開始時期等 測定開始時期 11 年 3 月 11 年 4 月 12 年 3 月 13 年 3 月 14 年度 ( 予定 ) ( 予定 ) 1 香椎局 3 元岡局 4 市役所局 7 長尾局 9 西新局 測定局名 2 大橋局 5 吉塚局 6 新西局 8 千鳥橋局 測定局総数 成分分析局 - - 市役所局 市役所局 市役所局 凡例 一般環境大気測定局 自動車排出ガス測定局 PM 2.5 測定局 図 5.17 福岡市内における測定局地点図 67

28 (2) PM 2.5 測定局間の関係福岡市内 6 局の時間濃度の推移を図 5.18 測定局間の相関行列を表 5.5 に示している 本検討には 11 年 12 月から 12 年 11 月までの直近の1 年間の測定データを使用しているが 新西測定局 市役所測定局及び吉塚測定局は 12 年 3 月から測定を開始しているため 一部のグラフには値が記載されていない 各大気測定局の測定値は似た挙動を示し 6 局の測定値間に大きな差異は見られない 6 局間は.838~.928 と高い相関係数を示しており 測定局間の類似性を示している 図 5.18(1) 各測定局の濃度推移 (11 年 12 月から 12 年 11 月まで ) 68

29 図 5.18(2) 各測定局の濃度推移 (11 年 12 月から 12 年 11 月まで ) 69

30 図 5.18(3) 各測定局の濃度推移 (11 年 12 月から 12 年 11 月まで ) 7

31 図 5.18(4) 各測定局の濃度推移 (11 年 12 月から 12 年 11 月まで ) 71

32 図 5.18(5) 各測定局の濃度推移 (11 年 12 月から 12 年 11 月まで ) 表 5.5 測定局間の相関行列 吉塚 元岡 香椎 市役所 新西 大橋 吉塚 1. 元岡 香椎 市役所 新西 大橋

33 (3) PM 2.5 濃度の 1 日の変動市内 6 局における PM2.5の濃度に大きな差異がないことから これ以降の解析では福岡市大気測定局の平均値で実施するものとし 11 年 12 月 ~12 年 3 月までは 3 局平均 ( 元岡局 大橋局 香椎局 ) 12 年 3 月 ~12 年 11 月までは 6 局平均とした 表 5.6(1) に PM2.5の 6 局平均の日平均値が 35μg/m 3 を超えた日 (23 日 ) を年月日順に 表 5.6(2) に PM2.5の 6 局平均の日平均値が 35μg/m 3 を超えた日 (23 日 ) を日平均低濃度順に示した 表中の色 ( オレンジ系色 ) は 1 時間値で 35μg/m 3 を超えたものを示し 色の濃さで PM2.5 濃度の大きさを表している 日平均値が大きいものほど 1 時間値 35μg/m 3 超を観測する時間が増え 特に日平均値が 4μg/m 3 を超えるあたりからほとんどの時間帯で 35μg/m 3 超を観測する傾向にある 表 5.6(1) PM 2.5 の 6 局平均における環境基準の日平均値超過日 年月日順 時 年 月 日 日平均 1 時 2 時 3 時 4 時 5 時 6 時 7 時 8 時 9 時 1 時 11 時 12 時 13 時 14 時 15 時 16 時 17 時 18 時 19 時 時 21 時 22 時 23 時 24 時

34 表 5.6(2) PM 2.5 の 6 局平均における環境基準の日平均値超過日 日平均値低濃度順 時 年 月 日 日平均 1 時 2 時 3 時 4 時 5 時 6 時 7 時 8 時 9 時 1 時 11 時 12 時 13 時 14 時 15 時 16 時 17 時 18 時 19 時 時 21 時 22 時 23 時 24 時

35 (4) PM 2.5 濃度変動のパターンの分類 PM2.5 濃度を日単位でみると PM2.5 濃度 1 時間値の濃度変動に上昇傾向や下降傾向などがみられることから 日平均値 35μg/m 3 超の日について幾つかのパターンに分類した 傾向のパターンを大きく分類すると次の 4 パターンに分けられ 図 5.19 にその代表的な事例図をパターン別に示す 一定 :1 日中にかけて1 時間値の濃度変動が少なく 一定濃度で推移しているパターン 下降 : 午前中は高濃度であったが 時間経過に伴い その濃度が大きく低下しているパターン 上昇 : 午前中は低濃度であったが 時間経過に伴い その濃度が大きく上昇しているパターン ピーク : 非常に高い濃度が短時間に出現するパターン 一定 ( 例 : ) 6 局平均の 1 時間値 (μg/m 3 ) y =.5151x 時間 下降 ( 例 :12.5.8) 6 局平均の 1 時間値 (μg/m 3 ) y = x 時間 上昇 ( 例 :12.1.9) 6 局平均の 1 時間値 (μg/m 3 ) y = 2.62x 時間 図 5.19(1) 分類パターン別の代表的事例 75

36 ピーク ( 例 : ) 6 局平均の 1 時間値 (μg/m 3 ) y = 1.73x 時間 図 5.19(2) 分類パターン別の代表的事例 分類毎の抽出は表 5.7 の通り 分類の定義を決めて実施した 一定 下降 上昇 は 24 時間分の 1 時間値での回帰式の傾きを ピーク は 1 日のうちに 1 時間値 7μg/m 3 超が 1~4 時間と短時間観測されたものを参考に さらに経時変化グラフの傾向を加味して分類した 表 5.7 分類の定義 パターン 分類の定義 一定 回帰式の傾き -1.5<a<1.5 下降 回帰式の傾き a<-1.5 上昇 回帰式の傾き a>1.5 ピーク 1 時間値 7μg/m 3 超が 1~4 時間観測 分類の結果は表 5.8 の通りであり それぞれの経時変化を図 5. に示した 基準値超過日 23 日のうちのおよそ 5 割が 一定の濃度変動パターンを示した 下降 上昇 ピークは概ね 1~3 割程度の割合を示した 表 5.8 各パターンの日数と割合 パターン 日数 割合 一定 11 48% 下降 3 13% 上昇 3 13% ピーク 6 26% 合計 23-76

37 図 5. 高濃度事例のパターン分類結果 77

38 (5) PM 2.5 環境基準値超過の予測図 5.21 に PM2.5 の時間値と日平均値の相関を示した 前述で PM2.5 の高濃度現象時には 6 局平均の濃度変動が一定で推移しているパターンが多く見られることが分かったが 全体での濃度変化においても 早朝に観測された PM2.5 濃度値と日平均値との相関関係は図 5.21 の通り 相関係数が.7 程度の高い値を示している 以上のことから 早朝に観測された PM2.5 濃度値を用いて 朝方に日平均値 35μg/m 3 超過を予測する方法を検討する y =.73x R² = ~6 時平均値 y =.78x R² =.777 1~9 時平均値 日平均値 (μg/m 3 ) 日平均値 (μg/m 3 ) 時間値 (μg/m 3 ) 時間値 (μg/m 3 ) y =.74x R² = ~6 時平均値 y =.79x R² = ~9 時平均値 日平均値 (μg/m 3 ) 日平均値 (μg/m 3 ) 時間値 (μg/m 3 ) 時間値 (μg/m 3 ) y =.76x R² = 時 y =.7x R² = 時 日平均値 (μg/m 3 ) 日平均値 (μg/m 3 ) 時間値 (μg/m 3 ) 時間値 (μg/m 3 ) 図 5.21 時間値と日平均値 (6 局平均値 11 年 12 月 ~12 年 11 月 ) 78

39 検討の条件は次の通りである 期間 :11 年 12 月 ~12 年 11 月 366 日推定に用いる時間帯 : 1~6 時 1~9 時 3~6 時 6~9 時 6 時 9 時 また 的中数 空振り数 見逃し数の定義は次の通りとした 適中数空振り数見逃し数 : 推定値から 35μg/m 3 超過が予想され 6 局日平均値が 35μg/m 3 を超過した日数 : 推定値から 35μg/m 3 超過が予想されたが 6 局日平均値が 35μg/m 3 以下であった日数 : 推定値から 35μg/m 3 超過が予想されなかったが 6 局日平均値が 35μg/m 3 を超過した日数 この期間の日平均値 35μg/m 3 超過は 23 日であり 本推定方法の空振り率と見逃し率は表 5.9 の通りである 見逃し率は各条件で 48~57% であるが 1-6 時推定 1-9 時推定 3-6 時推定 は見逃し率が少し高いことから 予測条件からは除くこととする 残る 6-9 時推定 6 時推定 9 時推定 の 3 条件の空振り率は いずれの結果も 35% で差はなかったことから 見逃し率を踏まえると 6-9 時推定 の条件が少しだけ良い結果となった しかしながら PM 2.5 の予測情報は 黄砂の情報提供と同様に 7 時台の提供が望ましいこと 空振り率と見逃し率の結果に大きな差もないことから 6 時推定 のデータを用いた予測を情報発信するものとする 表 5.9 空振り率と見逃し率 (11 年 12 月 ~12 年 11 月 ) 1-6 時推定 1-9 時推定 3-6 時推定 6-9 時推定 6 時推定 9 時推定 的中日数 空振り日数 見逃し日数 空振り率 35% 3% 39% 35% 35% 35% 見逃し率 57% 57% 57% 48% 52% 52% 79

40 (6) PM 2.5 時間値の考え方 1 中央値の採用の検討前項では 当日午前 6 時における時間値の全測定局 (8 局 ) の平均値を基にした PM2.5 予測情報の発信を検討したが 平均値は統計上よく用いられる代表値のひとつであるものの 測定機器の異常等によって発生する 他の値より著しく異なる値に大きく影響され 誤差が大きくなる場合がある 福岡市内の PM2.5の測定局においても 表 5.1 に示すとおり 1 つの測定局のみが高い値や低い値を示すこともあり 現在の 当日午前 6 時における時間値の全測定局の平均値 を用いる判断基準では これらの値に影響されて正確な情報提供の妨げになる可能性があることから 最近の微小粒子状物質(PM2.5) による大気汚染への対応 ( 微小粒子状物質 (PM2.5) に関する専門家会合報告 ) に示されている中央値の採用について検討することとした 中央値は 値を大きい順に並べてデータ数が奇数個の場合は中央に相当する値を データ数が偶数個の場合は中央に近い 2 つのデータの算術平均をそれぞれ採用する 表 5.1 に市内測定局で1 局のみ著しく異なる値を測定した時の平均値及び中央値並びにその差を示したが 極端な場合は差が 1μg/m 3 以上になることもある 特に平成 25 年 3 月 3 日 3 時の事例については 長尾測定局の機器異常により 558μg/m 3 という値を示しており このような値が午前 6 時に測定されれば誤った予測を配信する可能性がある 表 5.1 市内測定局で 1 局のみ著しく異なる値を測定した時の平均値と中央値 日時 香椎 吉塚 市役所 長尾 元岡 千鳥橋 大橋 新西 平均値 中央値 差 平成 24 年 5 月 31 日 15 時 平成 24 年 1 月 27 日 時 平成 24 年 12 月 3 日 9 時 平成 25 年 2 月 28 日 15 時 平成 25 年 3 月 3 日 3 時 平成 25 年 7 月 3 日 3 時 平均値で 39μg/m 3 を超えた値 8

41 表 5.11 に平均値と中央値を用いた PM2.5 予測情報の適中率等を示した この結果 中央値を用いた方が適中率は 3.5 ポイント増加し 空振り率は 8. ポイント 見逃し率は.7 ポイント減少しており 中央値を用いることによってより確度の高い情報を提供することができる 統計期間 : 平成 23 年 3 月 ~ 平成 25 年 5 月 表 5.11 平均値と中央値を用いた PM 2.5 予測情報の適中率等 平均値 6 時予測 予測 超過 実況 超過なし 超過する 適中率 42.7% 超過しない 空振り率 31.4% 計 見逃し率 47.% 計 中央値 予測 超過する 適中率 46.2% 超過しない 空振り率 23.4% 計 見逃し率 46.3% 計算方法 予測 超過 実況 超過なし 超過する F FX F+FX 適中率 F/N 超過しない X - X 空振り率 FX/(F+FX) 計 M FX N 見逃し率 X/M 注 :1. 空振り は 環境基準超過 を予測したが環境基準を超過しなかったことを示す 2. 見逃し は 環境基準超過 を予測しなかったが環境基準を超過したことを示す 3.N は 予測または実況で 環境基準超過 となった総日数である 計 したがって 福岡市 PM 2.5 予測情報の提供にあたっては 1 つの測定局のみが極端な高値や低 値を示す場合にもほとんど影響されず かつ 情報提供の正確性の向上に寄与できる中央値を 採用することとする 81

42 2 中央値を用いた基準値について情報提供の判断基準に中央値を採用した場合の基準値を求めるため 平成 23 年 3 月 ~ 平成 25 年 5 月の測定実データを基に回帰分析を行った また 平均値を用いた場合と比較した 1) 分析方法平成 23 年 3 月から平成 25 年 5 月における午前 6 時の全局の測定値の中央値と全局の日平均値の中央値との回帰分析を行った 2) 分析結果分析結果は下表のとおりであり 情報提供の判断基準に中央値を採用した場合の基準値は 39μg/m 3 となる 表 5.12 中央値による回帰分析結果 データ期間 回帰式 R 2 時間値の基準 平成 23 年 3 月 ~ 平成 25 年 5 月 y =.77 x μg/m 3 y: 日平均値の中央値 x:1 時間値の中央値 平均値 中央値 分析期間 : 平成 23 年 3 月 ~ 平成 25 年 5 月図 5.22 回帰分析結果の比較 ( 平均値と中央値 ) 82

43 (7) 1 日平均値を超過する 1 時間値について 6 時の時間値で環境基準である1 日平均値 35μg/m 3 を予測する場合 回帰式 ( 図 5.22 中央値の回帰分析結果の回帰式を参照 ) を用いる必要がある その結果は表 5.13 に示している通りであり 当日 6 時の時間値が 39μg/m 3 を超える場合には 朝 7 時台に市民への情報提供を行うものとする 表 5.13 回帰式と時間値回帰式 ( 日平均値 ) =.77 (1 時間値 ) 時間値 39μg/m 3 ( 暫定値 ) 注 :1 時間値は午前 6 時の全局の測定値の中央値とする 以上のように PM2.5の予測には 過去のPM2.5データを統計的に処理し 早朝の時間値から日平均値を推定する統計的予測モデルを暫定的に使用することが考えられる なお PM2.5の測定開始から間もないことから8 局平均の 2 年分のデータで評価基準を設定したが 今後は追加した測定局も含めて算出する また PM2.5の発生源の位置や発生量が変化することも考えられるため 数年分のデータを踏まえて回帰式や評価基準の見直しを検討するともに 予測モデルの改善を国等に働きかけるなどして 黄砂と同様に数日前から情報を提供できる予測モデルの採用を検討する 83

44 VI. 評価基準について 1. 評価基準の検討アジアンスモッグは その主体が PM2.5であることから アジアンスモッグの予測には PM2.5の濃度を判断材料とすることとし 国内外での PM2.5の基準値について取りまとめた 欧米等における PM2.5に関する基準値は表 6.1 の通りである 我が国では 米国と同等の基準が制定されている いずれの国も 24 時間平均値もしくは年平均値による基準となっており 時間単位の基準はなく 注意報や警報の基準値もない 表 6.1 国内外での PM 2.5 基準値 日本米国 EU WHO 大気環境基準 24 時間平均 35μg/m 3 35μg/m 3-25μg/m 3 年平均 15μg/m 3 15μg/m 3 25μg/m 3 1μg/m 3 人の健康を保護し 超過した場合は 州 超過する区域等があ 公衆衛生の保護に必 及び生活環境を保全 政府等に排出物質を る場合 加盟国は達 要な大気質を確保す 環境基準の位置付け する上で維持される 削減する努力が要求 成のための計画を定 ることを支援するこ ことが望ましい基準 される めなければならな とを目的としてい としている い る 備考 ) 環境省微小粒子状物質健康影響評価検討会報告書を参考 また 中央環境審議会大気環境部会の微小粒子状物質環境基準専門委員会は PM2.5の短期基準の考え方として次の通り報告しており PM2.5の短期基準を日平均値で設定することが妥当であると結論付けている 多くの微小粒子状物質への短期曝露の疫学研究では日平均値 若しくは数日平均に基づいた関連性が報告されている 24 時間よりも短い 1 時間から数時間の曝露による影響を報告している疫学研究も存在するが これらの知見は限定的であり かつ 日平均値基準によっても それより短い平均化時間の曝露による健康影響からも一定程度保護できると考えられる さらに 気象条件等により数日間高い濃度が持続するエピソードによる健康影響についても 日平均値基準によって保護することが可能である したがって 短期基準として日平均値の高濃度出現頻度を採用することが妥当であると考えられる ( 中央環境審議会大気環境部会 微小粒子状物質環境基準専門委員会報告 9 年 9 月 ) なお 海外の文献についても調査したが 全て PM2.5や PM1の日平均値に関する研究であり 特に 1 時間値との関連について記載されたものはなかったことからも 中央環境審議会大気環境部会の見解に従うことが妥当であると考えられる 以上のことから PM 2.5 は 1 日平均値で評価することが妥当と考えられるため 国で環境基準とし て設置した日平均値 35μg/m 3 を超えることが予測された場合を市民への情報提供の対象とすること を基本方針とする 84

45 2. 行動指針の検討図 6.1 に黄砂 細菌等の大きさ 図 6.2 に屋久島で黄砂を観測した際の粒径別の濃度分布を示した 黄砂の粒径は約 4μm PM2.5の粒径は約 2.5μm であり 両者の粒径はいずれも非常に小さいものである したがって PM2.5の環境基準超過時の行動指針の設定に当たっては表 6.2 にある黄砂飛来時の行動指針を参考とし 健康影響に係る行動のめやすについては 呼吸器系疾患 アレルギー疾患がある方のみを対象としてマスクの着用や帰宅時のうがいなどを促すこととした SARSウイルス鳥インフルエンサ 細菌 黄砂 花粉 PM2.5 図 6.1 黄砂 細菌等の大きさ 出典 ) 黄砂エアロゾル中の水溶性成分間のイオンバランス ( 西川 エアロゾル研究 1991) 図 6.2 黄砂時の粒径分布 表 6.2 黄砂飛来時の行動指針 影響の程度 見通し 呼吸器系疾患 アレルギー疾患がある方 健康影響 左記以外の方 行動のめやす 生活影響 小 1km 以下 外出するときはマスク等を着用しましょう 外出から帰ったら 眼を洗い うがいをしましょう 洗濯物等はできるだけ外に干さないようにしましょう 空気の入替は控えましょう 車の運転時は窓を閉めるようにしましょう 洗車は黄砂飛来後にした方がよいでしょう 大 5km 以下 ジョギングなどの屋外での激しい運動は控えましょう 不要不急の外出はできるだけ控えましょう 外出するときはマスク等を着用しましょう 外出から帰ったら 眼を洗い うがいをしましょう 85

46 しかし 黄砂飛来時の行動指針に示されている 洗濯物を外に干さない 洗車は後日 の項目については PM2.5の飛来によって実際に生活に影響を与える可能性が低いことから除外した よって PM2.5 飛来時の行動のめやすは 表 6.3 に示すとおりとする 表 6.3 PM 2.5 飛来時の行動のめやす 対象者 予測情報を発信する条件 呼吸器系及びアレルギー疾患がある人 日平均 35μg/m 3 超が予測されるとき ( 市内 8 測定局の午前 6 時の時間値の中央値が 39μg/m 3 を超過した時 ) 行動のめやす 外出するときは マスク等を着用しましょう 外出から帰ったら 目を洗い うがいをしましょう 空気の入替は控えましょう 車の運転時は窓を閉めるようにしましょう 86

47 VII. 情報発信について 1. 情報発信の期間 頻度現在 黄砂飛来情報提供を実施しているが 本システムは黄砂情報とは別のシステムで運用する 情報の発信は PM2.5 濃度が環境基準値を超過することが予測された場合に限り 1 日 1 回 朝 7 時台に情報を発信する 2. 情報発信手段について情報発信先は市 HP メール テレビ 新聞 ラジオ等 黄砂情報と同様とする 情報発信のフローは図 7.1 に示すとおりである 図 7.1 情報発信フロー 87

48 3. PM 2.5 の注意喚起について 3.1 今般の中国における PM 2.5 の状況とこれに対する国の対応について 中国では 国内の人為起源から発生したと考えられる PM2.5 により 深刻な大気汚染の状況が続いている 特に平成 25 年 1 月 1 日頃から北京市を中心に PM2.5 等による大規模な大気汚染が断続的に発生し 健康影響に与えるリスクだけではなく 高速道路閉鎖 航空便欠航 高速鉄道運行停止など交通に大きな支障を来たす等の社会的な影響も発生した 我が国においても 中国で発生した PM2.5 の影響により 一時的に国内の PM2.5 濃度の上昇が観測されたこと等から PM2.5 に対する国民の関心が一気に高まってきた このような中 福岡市は 平成 25 年 2 月 7 日に第 4 回福岡市黄砂影響検討委員会を開催し PM2.5 が日平均の環境基準値である 35μg/m 3 を超過することが予測される場合の情報提供について 前述のように予測手法 行動指針 情報発信などの基本的な考え方を決定した 一方 国は PM2.5 に対する社会的な要請に対し 微小粒子状物質 (PM2.5) に関する専門家会合 を緊急的に設置した後 平成 25 年 2 月 13 日から 2 月 27 日にかけて 3 回の会合を開催し PM2.5 の濃度が上昇した場合における注意喚起の指針化などについて検討が行われた 会合の結果としては専門家会合報告として取りまとめられ 平成 25 年 3 月 1 日に国から表 7.1 に示すとおり注意喚起のための暫定的な指針が示された 表 7.1 注意喚起のための暫定的な指針 注意喚起のための指針については これを大気汚染防止法に基づく緊急時の措置の根拠として位置付けることは PM2.5に関する現象解明が不十分な現状の中では困難であるとしたうえで 当面 人の健康を保護するうえで維持されることが望ましい水準である環境基準とは別に 現時点までに得られている疫学知見や米国における大気質指標 (AQI) 等を総合的に勘案し 全ての人に対し健康影響が出現する可能性が高くなると予測される濃度水準を 法令等に基づかない注意 88

49 喚起のための 暫定的な指針となる値 として 7μg/m 3 と定めることとしている ただし 日平均値 7μg/m 3 を超える PM2.5への暴露によって 全ての人に必ず健康影響が生じるというものではないことが言及されている また 注意喚起の判断方法としては 福岡市と同様に午前中の早めの時間帯に行うことを想定し 午前 5 時 6 時 7 時の 1 時間値の平均値と 日平均値との関係について検討し 日平均値 7μg/m 3 を超えることが予想される 1 時間値として 85μg/m 3 が推計され 午前 5 時 6 時 7 時の 1 時間値の平均値がこれを超える場合に注意喚起を行うこととしている 89

50 3.2 注意喚起の運用について PM2.5 に係る注意喚起については 原則として都道府県が運用するものとされている 福岡県では 県内地域を 4 つに分け 地域毎に注意喚起を実施する 福岡市は 4 地域のうち福岡地域に該当する 注意喚起の方法は 県ホームページ 防災メール まもるくん 報道機関 市町村や関係機関への通知等が挙げられる 図 7.2 PM 2.5 に関する注意喚起を行う地域区分 9

51 3.3 国の動きに対する福岡市の対応について平成 24 年 3 月 1 日に国から PM2.5 に係る注意喚起のための暫定的な指針が示されたことを踏まえ 福岡市における今後の PM2.5の情報提供のあり方については 以下の通りとする 福岡市では 本検討委員会で決定した通り 午前 6 時の実測値で 35μg/m 3 を超えると予想された場合には 午前 7 時台には情報提供を実施するものとする この場合 健康影響に係る行動のめやすは 呼吸器疾患やアレルギー疾患がある方を対象としている 福岡市による日平均値 35μg/m 3 超過予測の有無にかかわらず 午前 5 時から午前 7 時までの平均値で福岡地区測定局 11 局のうち 1 局でも最大値が 85μg/m 3 を超える場合には 国の暫定指針に従い注意喚起することとする このとき行動のめやすの対象者は呼吸器疾患やアレルギー疾患がある方以外にも及ぶ また情報の提供先も幼稚園 保育園や学校などより広く積極的に周知する 表 7.2 福岡市における今後の PM 2.5 の情報提供のあり方 位置づけ 情報提供 ( 福岡市独自 ) 注意喚起 ( 国の指針に基づく ) 評価基準値 日平均濃度が1 立方メートル当たり 35μg を超過すると予測した場合 日平均濃度が1 立方メートル当たり 7μg を超過すると予測した場合 予測方法 午前 6 時における市内測定局 (8 箇所 ) の中央値 午前 5 時から 7 時の平均値における福岡地区測定局 (11 箇所 ) の最大値 行動のめやす 外出するときは マスクを着用しましょう 外出から帰ったら 眼を洗い うがいをしましょう 不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす 高感受性者においては 体調に応じて より慎重に行動することが望まれる 空気の入替は控えましょう 車の運転時は窓を閉めるようにしましょう 情報提供 報道機関 ( テレビ ラジオ 新聞 ) 市ホームページ 市防災メール 報道機関 ( テレビ ラジオ 新聞 ) 市ホームページ ( 県ホームページ ) 市防災メール ( 県防災メール ) 幼稚園 保育園 学校 屋外活動施設など 高感受性者 : 呼吸器系や循環器系疾患のある者 小児 高齢者等 91

52 VIII. 総括 1. 基本的な考え方のまとめ福岡市黄砂影響検討委員会で検討すべき課題として整理し 委員会で検討した課題の基本的な考え方をまとめると以下のとおりである 検討課題 1 予測手法検討対象の整理及び名称何を検討対象とし それを何と呼ぶことにするか 2 予測システムによる予測既存の予測システムを用いて福岡市の PM 2.5 濃度を予測することができるか 3 測定値による予測について測定値を用いた統計的予測について市民への情報提供が可能か 4PM 2.5 予測の中央値採用について PM 2.5 予測に 午前 6 時における各測定局の中央値を用いることができるか 5 評価基準についてどのような基準で PM 2.5 濃度を評価し 市民への情報提供の対象とするか 6 行動指針について PM 2.5 に関する行動指針をどのような内容にするか 7 情報発信についてどのような頻度 手段で情報発信を行うか 8PM 2.5 の注意喚起について国から PM 2.5 に関する注意喚起のための暫定的な指針が示されたことを踏まえ 福岡市の情報提供をどのようにするか 基本的な考え方越境大気汚染による影響を未然に防ぐことを目的に情報発信するため 越境する大気汚染物質を包括する微小粒子状物質 (PM 2.5 ) に注目することが適当である アジアンダスト (= 黄砂 ) に対する名称として比較しやすく 越境汚染の概念も含むため アジアンスモッグ という名称としたが 平成 25 年 1 月からの PM 2.5 報道を受け PM 2.5 という名称が一般的に受け入れられていることから 混乱が生じないようPM 2.5 も用いることとする 既存の大気汚染物質に関する予測システム (CFORS VENUS SPRINTERS) について 予測値と PM 2.5 測定値を比較したが 各モデルとも空振り率が高く 現段階では十分な精度を得ることができなかった 早朝から朝方の PM 2.5 測定値と日平均値の相関を調査した上で 午前 7 時台の提供が望ましいことなどを考慮し 午前 6 時の測定値をもとに情報発信することとする 平均値より中央値を用いると異常値の影響を受けにくいこと 的中率が向上したことから 今後は中央値を用いて予測することとする 国の環境基準で PM 2.5 の日平均値 35μg/m 3 が定められていることから1 日の平均値で評価することとし 35μg/m 3 超過が予測された場合に情報提供する 文献の調査結果等を参考に 呼吸器系やアレルギー疾患がある人を対象として外出時のマスク着用や帰宅時のうがいなどを促すこととする 黄砂情報と同様に 市 HP メール テレビ 新聞 ラジオ等で情報発信を行う 発信は 1 日 1 回 朝 7 時台とする 注意喚起の基準を超える場合は 国の暫定指針に従い 福岡県が福岡市を含む福岡地区に注意喚起を実施する 福岡市としては 福岡県の注意喚起について 市 HP などの手段に加え 保育園 小学校などにもFAX 等で直接情報を提供する 92

53 2. 検討結果 2.1 煙霧観測状況 特性について 煙霧時に観測される粒子状物質には 通常時と比べて PM2.5 の割合が大きい傾向が見られる PM2.5 の成分には自動車や工場の排気ガスなどの人為由来の物質が多く 肺がん アレルギー性喘息 鼻炎などを引き起こすと見られる 福岡での煙霧観測日数は図 8.1 のように減少の傾向が見られ ここ数年は 25~35 日程度となっている 月別には 6 月がピークとなっている 福岡で観測された煙霧について 大陸からの影響が大きいものと見られる 煙霧時における PM2.5の成分について イオン成分では硫酸イオンとアンモニウムイオン 金属成分では亜鉛 鉛 ヒ素等が高濃度となる傾向がある 8 7 福岡市 煙霧日数 年 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 1 年 11 年 図 8.1 福岡での煙霧観測延べ日数の経年変化 2.2 PM 2.5 の健康影響に関する知見について PM2.5 環境基準の設定時に検討された疫学調査において 短期暴露では 日死亡と呼吸器疾患に関連が見られた 特に小児を対象とした調査では発症の時間帯が限定的であるが気管支喘息や肺機能の低下に影響が見られたという報告もある 長期暴露では 子供の呼吸器症状や喘息様症状の発症と関連していることを示すものはないが その保護者における持続性の咳や痰症状の有症は関連している可能性が示唆されている 長期暴露については 海外での大規模な疫学調査で 総死亡 呼吸器疾患死亡 心肺疾患死亡との間に関連が認められている PM2.5 の毒性評価では PM2.5 抽出物がラットの血管内皮細胞にストレスを与えること PM2.5 抽出物の気管内投与によりマウスにおける肺の炎症の増悪作用 高血圧ラットの心拍数減少や副交感神経活動への影響などをもたらす可能性が確認されている 93

54 2.3 PM 2.5 の予測手法について PM2.5 に関する予測システムとして 九州大学 国立環境研究所 CFORS 国立環境研究所大気汚染予測システム VENUS 九州大学 SPRINTERS の予測値と測定値を比較したが 各モデルとも空振り率が高く 現段階では十分な精度を得ることができなかった 早朝から朝方にかけての PM2.5 測定値と日平均値の相関を調査した上で 午前 7 時台の情報提供が望まれることから 午前 6 時の測定値をもとに日平均値を推定することとした PM2.5 測定値には異常値が含まれることがあり 全測定局の平均を用いると異常値による影響を受けるおそれがあるため 全測定局の中央値を用いて PM2.5 日平均値の推定を行うこととする PM2.5 日平均値の計算式は以下のとおり 1 時間値は午前 6 時の全局の測定値の中央値とする ( 日平均値 ) =.77 (1 時間値 ) 時間値が 39μg/m 3 を超える場合に 日平均値が環境基準の 35μg/m 3 を超えると予測される 2.4 評価基準及び行動指針の設定について (1) 評価基準について PM2.5 は日平均値で評価することが妥当と考えられるため 国で環境基準として設置した日平均値 35μg/m 3 を超えることが予測された場合を市民への情報提供の対象とする (2) 行動指針について 黄砂の粒径の平均は約 4μm PM2.5 の粒径は約 2.5μm 以下であり 両者の粒径はいずれも非常に小さいため PM2.5 の環境基準超過時の行動指針の設定に当たっては 文献の調査結果や黄砂飛来時の行動指針を参考とし 呼吸器系疾患 アレルギー疾患がある方を対象として外出時のマスク着用や帰宅時のうがい励行などを促すことにした 黄砂飛来時の生活影響に係る行動指針のうち 洗濯物等を外に干すのを控えること 洗車を控えることについては PM2.5 の影響についての知見が十分にないため PM2.5 環境基準超過時の行動のめやすとはしないこととした 94

55 2.5 情報提供の方法について PM2.5 予測情報発信の全体像は 図 8.2 のとおりとする 図 8.2 福岡市 PM 2.5 予測情報発信フロー PM2.5 予測情報は 午前 6 時の PM2.5 濃度から当日の日平均値を予測し 予測値が環境基準 35μg/m 3 を超える場合には午前 7 時台に情報発信する 情報提供手段は 市 HP メール テレビ 新聞 ラジオ等 黄砂情報と同様とする 2.6 PM 2.5 の注意喚起について 平成 25 年 1 月以降 中国で発生した PM2.5の影響により 一時的に国内の PM2.5 濃度の上昇が観測されたこと等から PM2.5 に対する国民の関心が一気に高まった これを受け 国は 微小粒子状物質 (PM2.5) に関する専門家会合 を緊急的に設置し 会合の結果として注意喚起のための暫定的な指針が示された 注意喚起の判断基準としては 午前 5 時 6 時 7 時の 1 時間値の平均値が 85μg/m 3 を超える場合は PM2.5 濃度の日平均値 7μg/m 3 を超えると示された 福岡県は 国の指針に基づき 福岡地区の測定局 11 局のうち 1 局でも午前 5 時から 7 時までの平均値が 85μg/m 3 を超える場合には注意喚起するとしている 95

56 表 8.1 福岡市における PM 2.5 の情報提供のあり方 位置づけ 情報提供 ( 福岡市独自 ) 注意喚起 ( 国の指針に基づく ) 評価基準 日平均濃度が1 立方メートル当たり 35μg を超過すると予測した場合 日平均濃度が1 立方メートル当たり 7μg を超過すると予測した場合 予測方法 午前 6 時における市内測定局 (8 箇所 ) の中央値 午前 5 時から 7 時の平均値における福岡地区測定局 (11 箇所 ) の最大値 対象者 呼吸器系及びアレルギー疾患がある人 全ての人 行動のめやす 外出するときは マスクを着用しましょう 外出から帰ったら 眼を洗い うがいをしましょう 不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす 高感受性者においては 体調に応じて より慎重に行動することが望まれる 空気の入替は控えましょう 車の運転時は窓を閉めるようにしましょう 情報提供 報道機関 ( テレビ ラジオ 新聞 ) 市ホームページ 市防災メール 報道機関 ( テレビ ラジオ 新聞 ) 市ホームページ ( 県ホームページ ) 市防災メール ( 県防災メール ) 幼稚園 保育園 学校 屋外活動施設など 高感受性者 : 呼吸器系や循環器系疾患のある者 小児 高齢者等 96

57 3. 今後の検討課題 PM2.5 の健康影響等に関する調査について アンケート ( 黄砂編 P.215~P.28) の選択肢の改善を検討するとともに 花粉の影響がない時期の PM2.5のみによる影響や 子どもや高齢者についてのデータも得られるよう 改善の検討が求められる PM2.5 の発生源の位置や発生量が変化することも考えられるため 数年分のデータを踏まえて回帰式や評価基準の見直しを検討するとともに 予測モデルの改善を国等に働きかけるなどして 黄砂と同様に数日前から情報を提供できる予測モデルの採用を検討する PM2.5 による健康影響や生活影響については まだ十分な知見が得られていない部分が大きく 今後の研究の動向などを反映し 行動のめやすの見直しを行う必要がある 97

58 IX. おわりに 本報告は 福岡市黄砂に関する市民意識調査 の結果を踏まえ 市民ニーズにあった情報提供を目的としてとりまとめ 黄砂やPM2.5の飛来時の健康影響及び市民生活への影響について評価基準や行動指針 市民に対する黄砂やPM2.5の情報提供のあり方について 具体的な提言を行ったものである ただし 健康影響 生活影響に関する知見が不十分であるため 今後も引き続き 影響の実態や知見の収集に努め 評価基準値等の見直しを行っていく必要がある 福岡市におかれては 本報告で示されたことを十分尊重し 市民ニーズにあった情報提供されることを期待する 98

59 福岡市黄砂影響検討委員会委員名簿 氏名所属等 学識経験者等 (5 音順 ) 市瀬孝道 大分県立看護科学大学看護学部教授 鵜野伊津志 国立大学法人九州大学応用力学研究所教授 岸川禮子 龍山康朗 独立行政法人国立病院機構福岡病院アレルギー科医長 RKB 毎日放送株式会社アナウンス部副部長アナウンサー 気象予報士 関係行政機関 (5 音順 ) 植田亨 ( 平成 23 年度 ) 瀧下洋一 ( 平成 24~25 年度 ) 気象庁福岡管区気象台総務部業務課課長 気象庁福岡管区気象台総務部業務課課長 平原晃三福岡市立警固小学校校長 ( 平成 23~24 年度 ) 福岡市教育委員会教育センター嘱託員 ( 平成 25 年度 ) 荒瀬泰子 ( 平成 23~24 年度 ) 星子明夫 ( 平成 25 年度 ) 福岡市環境局局長 福岡市環境局局長 委員長 事務局 福岡市環境局環境監理部環境保全課

60 福岡市黄砂影響検討委員会審議経過 年度 会議 開催日 議題 平成 23 年度 第 1 回 平成 23 年 8 月 29 日 (1) 事業概要について (2) 黄砂飛来状況 特性について (3) 予測システム等について (4) 黄砂の被害 問題点について (5) その他 第 2 回 平成 23 年 11 月 8 日 (1) 福岡市黄砂に関する市民意識調査について (2) 黄砂による健康影響文献調査について (3) 今後の検討課題について (4) その他 第 3 回 平成 24 年 1 月 23 日 (1) 黄砂予測システムに関する基本的な考え方について (2) 評価基準値 行動指針に関する基本的な考え方について (3) 情報発信システムに関する基本的な考え方について (4) その他 第 4 回 平成 24 年 2 月 27 日 (1) 情報発信手段の基本的な考え方について (2) 情報提供効果の検証方法の基本的な考え方について (3) 評価基準について (4) 情報発信について (5) 本検討委員会の総括 (6) その他 平成 24 年度 第 1 回 平成 24 年 6 月 12 日 (1) 平成 24 年度の検討内容について (2) 黄砂について 1 検討課題の検証について (3) 煙霧について 1 観測状況 特性 2 予測システム等 3 被害 問題点 第 2 回 平成 24 年 9 月 1 日 (1) 煙霧の原因物質の名称について (2) PM 2.5 の健康影響に関する文献調査について (3) 黄砂 煙霧 光化学オキシダントの健康影響について (4) 黄砂モニター制度について (5) 黄砂に付着する物質とその影響に関する文献調査結果について (6) 福岡市における黄砂の付着物質について (7) 黄砂に付着する物質の健康影響について

61 年度 会議 開催日 議題 平成 24 年度 第 3 回 平成 24 年 12 月 5 日 (1) 煙霧について 1 検討対象の整理及び名称について 2 煙霧予測システムに関する基本的な考え方について (2) 黄砂について 1 黄砂及び煙霧の健康影響等の調査方法について 2 市民向けリーフレットについて 第 4 回 平成 25 年 2 月 7 日 (1) PM 2.5 の測定状況及び予測について 1 測定状況について 2 予測について (2) PM 2.5 の評価基準について (3) 行動指針及び情報提供の基本的な考え方について 第 5 回 平成 25 年 3 月 12 日 (1) 環境省 最近の微小粒子状物質 (PM 2.5 ) による大気汚染への対応 について ( 微小粒子状物質 (PM 2.5 ) に関する専門家会合報告 ) (2) 福岡市における今後の情報提供のあり方について 平成 25 年度 第 1 回 平成 25 年 7 月 31 日 (1) 黄砂 PM 2.5 モニターへの飛来前後アンケート結果について (2) 黄砂 PM 2.5 予測情報について 1 黄砂情報の予測日数 2 PM 2.5 予測情報における中央値の採用 3 PM 2.5 に関する行動のめやすの見直し (3) 黄砂影響検討委員会報告書 ( 案 ) について

62 福岡市黄砂影響検討委員会設置要綱 ( 目的 ) 第 1 条福岡市における黄砂の市民生活及び健康被害を未然に防止するため必要な事項を検討することを目的に 福岡市黄砂影響検討委員会 ( 以下 委員会 という ) を設置する ( 所掌事務 ) 第 2 条委員会の所掌事務は 次のとおりとする (1) 福岡市における黄砂の飛来状況に関する事項 (2) 黄砂飛来時の健康影響に関する事項 (3) 市民生活及び健康影響に対する 評価基準 及び 行動指針 に関する事項 (3) 黄砂飛来時の情報提供方法に関する事項 (4) その他 黄砂対策に関し必要な事項 ( 組織 ) 第 3 条委員会は 委員長 副委員長及び委員で組織する 2 委員は 学識経験者及びその他第 1 条の目的達成のために必要な知識 経験を有すると認められる者から 市長が任命する 3 委員長は 委員の互選によって定める 4 副委員長は 委員長が指名する 5 副委員長は 委員長を補佐し 委員長に事故のある時は その職務を代行する ( 任期 ) 第 4 条委員の任期は 2 年とする ただし補欠の委員の任期は 前任者の残任期間とする 2 委員は 再任されることができる ( 会議 ) 第 5 条委員会の会議は 委員長が招集し 委員長がその会議の議長となる 2 委員長は 必要があると認めるときは 委員以外の者の会議への出席を求め 説明または意見を聞くことができる ( 委員会 資料の公開 ) 第 6 条委員会の会議及び資料は公開とする ただし その会議における審議の内容が 福岡市情報公開条例第 7 条第 1 号から第 6 号に規定する非公表情報に該当する事項に関するものであるとき 又は紛争処理等に係るものであって 会議及び資料を公開することにより 当該会議の適正な運営に著しい支障が生じると認められるときは非公開とする

63 ( 議事録 ) 第 7 条委員会の事務局は議事録を作成する ただし 特別の事情により議事録を作成しなかった場合はその理由を明らかにする 2 議事録は 会議に出席した委員の承認を得て確定する 3 委員会の報告書 議事録等はこれを公表する ただし 福岡市情報公開条例第 7 条第 1 号から第 6 号に規定する非公表情報に該当する事項に関するものであるときはこの限りでない 4 委員会の報告書 議事録等を公表しないときは その理由を明らかにする ( 事務局 ) 第 8 条委員会の事務局は 福岡市環境局環境監理部環境保全課において行う ( 委任 ) 第 9 条この要綱に定めるもののほか 委員会の運営に関し必要な事項は 委員長が委員会に諮って定める 附則この要綱は 平成 23 年 7 月 1 日から施行する 附則この要綱は 平成 24 年 4 月 1 日から施行する

3. 調査結果 (1)PM2.5, 黄砂の状況調査期間中の一般環境大気測定局 5 局の PM2.5 濃度 ( 日平均値 ) の平均値を図 1 に示す 平成 26 年度は 9.9~49.9μg/m 3 ( 平均値 28.4μg/m 3 ), 平成 27 年度は 11.6~32.4μg/m 3 ( 平均

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