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えつとさかど
5 years ago
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1 チームビルディングから組織文化へ ~ チームビルディング継続実施の効果 ~ September 11, 2014

2 はじめにソフトウェア開発おいて, チームのパフォーマンスを高めることをテーマに, 技術と品質を支える人とチームという観点から 9 年間に渡ってチームビルディング活動に取り組んできましたその内容の簡単な紹介と, これまでの経験から見えてきた, 実際にチームビルディングを行う際のポイントについて報告しますチームビルディングの事例を共有し, プロジェクトや組織, 会社を越えて, 技術を支えるエンジニアの方々が働きやすい職場, 人が育つ職場を広めていくことが私の目標です 1

3 Agenda プロジェクトにおけるチームビルディング活動の紹介チームビルディング活動の成果チームビルデイング活動におけるポイント 2

4 Agenda プロジェクトにおけるチームビルディング活動の紹介チームビルディング活動の成果チームビルデイング活動におけるポイント 3

5 背景と目的プロジェクトの背景絶対的な高品質の要求モバイル FeliCa IC チップのファームウェア開発積極的な技術の導入形式手法, テスト技法などメンバによっては, 初めて経験する技術さまざまな組織から集まったメンバ (5 社 :15 名 ~60 名 ) 多種多様な経験, 背景, 考え方を持つメンバの入れ替わりも発生チームのパフォーマンスを高めるために目標と開発手段, そしてそれを推進する力が必要! 技術だけではバグはなくならない, チームの手当てが必要 ( デバッグコンサルタントのデバッグ工学研究所松尾谷徹氏より ) 2005 年から半年に 1 度, チームビルディング合宿研修を実施 4

6 < 参考 > これまでの研修のテーマ回年月テーマ第 1 回月日常とは異なる環境の中でチームとは何かを理解し体験する第 2 回 10 月チームワークの体験学習第 3 回月チームにおけるファシリテーション ( 協働促進 ) 第 4 回 11 月チームと個人 ( 異なることを認め合うチーム分化を作るには ) 第 5 回月チームと個人 2 ( 集団の中の個人 / 個人とチームのモチベーション ) 第 6 回 11 月プチプロジェクト体験 ( ピタゴラスイッチプロジェクト ) 第 7 回月業務におけるコミュニケーションチームワーク ( 作文ディスカッション ) 第 8 回 11 月業務におけるコミュニケーションチームワーク 2(TB 素材説明書作成 ) 第 9 回月ヒューマンコミュニケーション (HC) とテクニカルコミュニケーション (TC) 第 10 回 11 月個人の再現性とチームの再現性とそのための記述第 11 回月チームによるモデリングとコミュニケーションのパターン第 12 回 10 月チームによるモデリングとコミュニケーションのパターン 2 第 13 回月テクニカルコミュニケーション ( 意見を出し合う考えを選択する合意形成する ) 第 14 回月平時と有事のチームビルディングテクニカルコミュニケーション第 15 回 10 月全体を捉える ~ チーム外プロジェクト外の人々との連携とシステムテスト第 16 回月プロジェクト内シンポジウムレビューワークショップ第 17 回月伝えたいこと伝えること伝わること品質確保に向けた技術研修 ~ 品質確保と次世代開発に向けて~ 第 18 回月理想的なソフトウェア開発とは ( 仮 ) < 現在検討中 > Human Communication Human Communication & Technical Communication 5

7 チームビルディングの取り組みチームビルディング研修で行ったこと土台は同じお互いを知る人と役割を分けて考える業務におけるコミュニケーションの難しさと重要性を認識するチームとして考える演習で練習したり, ディスカッションをしたりした繰り返し, チームで練習した結果, チームとしてコミュニケーションを大切にすることがプロジェクトの共通認識となったプロジェクトの一員としての意識お互いを思いやりながら, チームとして共通の目標に向かって力を合わせていこうという意識みんなでより良いものを作ろう! 6

8 研修の様子研修の集合写真 7

9 Agenda プロジェクトにおけるチームビルディング活動の紹介チームビルディング活動の成果チームビルデイング活動におけるポイント 8

10 チームの状況の変化チームの状態から 3 段階に分類段階チームの状況成果 Phase 1 チームの立ち上げ期チームの雰囲気が回を重ねる毎に和やかになっていった同じ目標を目指す仲間という意識が芽生えた研修プログラムに対しての提案が出始めた Phase 2 チーム学習の発展期コミュニケーションを重要と考えることがプロジェクトの共通認識となった新規参画メンバへのフォローや他のサブチームとの情報交換が活発になった日常業務の中での改善活動や意見交換会などの提案や活動が自主的に始まった Phase 3 チーム文化の定着期ソフトウェアシンポジウムをはじめ, 様々な機会で発表するメンバが増え, 会社やプロジェクトという枠組みではなく, エンジニアとして交流外部発信が活発になってきた各段階における変化 Phase 3 エンジニアとしての個々人の活動 Phase 2 自主的なチームビルディング活動や業務環境に関する提案 Phase 1 チームビルディング研修 ( 半年に 1 度 ) 9

11 チームビルディング活動とモチベーションの関係モチベーションに影響を及ぼす7つの要因の実証研究チームビルディング活動は, モチベーションを高める因子に効果あり 1 1 自己実現スキルアップの可能性自己実現スキルアップの可能性プロジェクトに参加することで能力や自立性が向上すると思えるかか試行錯誤しながら行ってきた取り組みはプロジェクトメンバの仕事満足度の向上に効果があった! 7 業務外のストレス人間関係, 会社のセクショナリズムなどなど, 業務以外のストレスがあるかか 6 業務上のストレス納期や品質に対する必要以上のプレッシャーがあるか, か, 職場環境が快適かが PS (Partner Satisfaction) モティベーションチーム力 5 プロジェクトの運営 4 コミュニケーションの体制体制状態状態プロジェクトの進め方や方チーム内, チーム間の意思針, メンバーの役割分担に疎通がうまく図られているか思疎通がうまく図られていに満足しているかるか 2 自分への評価プロジェクトでの仕事ぶりをを正当に評価されているか 3 リーダーの資質人柄マネジャーにプロジェクトにマネジャーにプロジェクトに対する意欲や公正感公正感, 適切適切なマネジメント能力が感じ取れるか仕事に対するモチベーションが上がったことにより, メンバの意識が変化. プロジェクトの諸活動に積極的になったメンバひとりひとりの変化が, 刺激となり, チーム全体のパフォーマンスをあげる結果に結びついた 1~5: チームのモティベーションを高める因子 6,7: チームのモティベーションを失わせる因子出典 : 日経 IT プロフェッショナル月号松尾谷徹氏 10

12 チームとメンバの成長モデルチームのメンバチームのメンバチームのメンバチームのメンバ場場チーム文化成果物成果物成果物成果物人 vs 人の対立チーム vs 課題ポジティブスパイラルチーム文化の確立と外部発信チームビルディングとはチームとしてさまざまな考え方や役割があるということを受け入れ, プロジェクトの成功, 品質達成というゴールに向けて, それぞれが知恵を出し合い, 建設的な議論を重ねていくためのきっかけ ( 短期的 ) 成長を続けていく練習の場 ( 長期的 ) の 2 面で考えることが重要 11

13 Agenda プロジェクトにおけるチームビルディング活動の紹介チームビルディング活動の成果チームビルデイング活動におけるポイント 12

14 チームビルディング活動におけるポイントその 1 プロジェクトの始動時には, まずチームをつくるお互いを知るきっかけコミュニケーションの練習の場チームの立ち上げ期, 初期段階で行うとより効果的! 13

15 チームビルディング活動におけるポイントその 2 チームビルディングを一度きりのイベントにしない 14

16 チームビルディング活動におけるポイントその 3 チームビルディングを日常業務日常生活の中に取り入れていくチームビルディングは, 日常業務日常生活の中でも行われるもの 15

17 チームビルディング活動におけるポイントその 4 メンバからの意見は宝物まず, 意見が出てくる職場, プロジェクト環境を作るところを目指す出て来た意見は受け止めて, 必ず何らかの応答を返すことが大切 16

18 チームビルディング活動におけるポイントその 5 チームビルディングは万能ではないチームビルデイングを行えば大丈夫, というわけではない ( 過信しない ) さまざまな技術や工夫を組み合わせる 17

19 チームビルディング活動におけるポイントその 6 チームビルディングに終わりはないプロジェクトやチームは絶えず変化している 18

20 チームビルディング活動におけるポイントその 7 一度に全員に効く研修プログラムはないだからこそ, 継続する意味もある 19

21 チームビルディング活動におけるポイントその 8 さまざまな工夫を組み合わせてアレンジするプロジェクトやチームの状態に合わせて, 創意工夫しながら実践していく 20

22 チームビルディング活動におけるポイントその 9 試行錯誤がチームをつくるより良くするために, どうしたら良いか, チームで考えるきっかけのひとつである 21

23 チームビルディング活動におけるポイント [ オマケ ] プログラムさまざまな背景, 考えの人がいることを認識し合うプログラムを詰め込まない ( 欲張らない ) 業務についての直接的な議題を取り扱わない能力やスキルの話にしない推進するにあたってプロジェクトリーダや推進者が何を大切にしたいのかを示し続ける一度きりのイベントで終わらせないメンバの意見を取り入れる一度に全員に伝えることは出来ない ( さまざまなやり方で, 繰り返し行うことで, 少しずつ伝わっていく ) 22

24 おわりに今回ご紹介した事例は, 私が所属しているプロジェクトでの体験です. チームビルディングを続けていくことにより, プロジェクトの環境は, 良い方向へと変わっていきました. この事例報告が, すこしでも皆様のプロジェクトや組織での活動に役立つことを願っています. このような事例を共有し, 技術を支えるエンジニアの方々が働きやすい職場, 人が育つ職場を整えていきたいと思っています. プロジェクト開始時には, 技術やプロセスの検討にくわえて, チームをつくることがあたりまえになるよう, 今後も活動を続けていきます. Team Build ing の通り, 活動に終わりはありません. 23

25 ありがとうございました. 24

～この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます～

～この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます～コード B02(rev.03) ~ 柔軟な組織運営を目指す ~ 組織活性化の進め方本コースは組織活性化は組織成果を出していくための十分な条件であることを前提として組織の基本理解原則を踏まえ組織活性化のポイントについて理解を深めていくことを狙いとしていますケーススタディを通じて具体的な状況における組織活性化策を検討することで柔軟な組織運営能力を高めていきます 2. 組織の基本理解 3.