札幌市教育振興基本計画

Size: px
Start display at page:

Download "札幌市教育振興基本計画"

Transcription

1 札幌市教育振興基本計画 札幌市教育ビジョン 2014 ~ 2023( 平成 26 ~ 35 年度 ) 札幌市教育アクションプラン 2014 ~ 2018( 平成 26 ~ 30 年度 ) 札幌市教育委員会

2 札幌市教育委員会

3 はじめに 近年 少子高齢化や家族形態 地域社会の変化とともに 様々な文化 価値観が国境を越えて流動化するなどグローバル化が急速に進んでおり これまで以上に変化の激しい社会に移行しています 教育を取り巻く課題も複雑化 多様化している中 自然豊かで文化芸術の薫り高い札幌で学び 生活する皆様には 恵まれた風土の中で育まれる想像力や豊かな心などの総合的な素養を生かし ふるさと札幌への思いを心にもち 伝統や文化を尊重しながら 国際的な視野ももって 札幌をはじめ様々な地域や国を舞台に活躍してほしいと願っております このたび策定した 札幌市教育振興基本計画 は 今後 10 年間を見据えた 札幌市教育ビジョン と 前期 5 年間に取り組む 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) からなる 幼児期から生涯を通じた教育施策を総合的に示す計画であり 一つ一つの取組を点で終わらせるのではなく それをつないで線とし 面として さらには立体的に機能させていくものです 策定に当たっては 学識経験者 有識者 保護者や地域関係者 公募市民 学校関係者などで構成する検討会議や 小学校 中学校 高等学校の児童生徒による子ども教育委員会会議 パブリックコメント等を通して 幅広くご意見をいただき 可能な限り計画に反映しました 今後 本計画で掲げる 札幌市の教育が目指す人間像 である 自立した札幌人 の実現に向けて 計画を推進していく中で 不易たるべきところは堅持しつつ 社会経済状況の変化を幅広く的確に捉え 学校 地域 家庭など様々な活動主体が一体となって 生涯にわたる学びを高め合っていきたいと考えております 最後に 本計画の策定に当たり 多くの貴重なご意見をいただきました皆様に対し 心から厚く御礼を申し上げます 平成 26 年 (2014 年 )3 月 札幌市教育委員会 教育長町田隆敏

4 目 次 第 1 章札幌市教育振興基本計画の策定について 1 1 計画策定の背景 趣旨 1 2 計画の位置付け 2 3 計画の対象範囲 2 4 計画の構成と計画期間 3 5 札幌市教育振興基本計画 関係図 4 ビジョン編 第 2 章教育を取り巻く現状と課題 7 1 教育を取り巻く社会経済情勢 7 2 国における教育目標 教育政策の動向 8 3 札幌市の教育施策の成果と課題 10 第 3 章札幌市教育ビジョン 24 1 札幌市の教育が目指す人間像 24 2 基本的方向性 25 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 26 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 27 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 27 3 札幌市教育ビジョンの全体像 29 アクションプラン編 第 4 章札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) 31 1 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の施策体系 31 2 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) における重要項目 33 3 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の具体的な施策の展開 38 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 39 基本施策 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進 39 基本施策 共に生きる喜びを実感できる学習活動の推進 47 基本施策 ふるさと札幌のよさを実感し 豊かな創造力を育む学習活動の推進 52 基本施策 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進 56 基本施策 継続的 自発的な学習活動を支援する総合的な生涯学習の推進 59 基本施策 学びの場の連携の推進 62 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 66 基本施策 安全 安心 環境に配慮した学校の整備 66 基本施策 豊かな教育環境づくり 70 基本施策 多種多様な学習環境の整備 72 基本施策 教職員の資質 能力の向上 75

5 基本施策 学びのセーフティネットの充実 78 基本施策 学校における情報化の推進 82 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 85 基本施策 地域と学校が支え合う仕組みづくり 85 基本施策 家庭の教育力を高める仕組みづくり 90 第 5 章計画の推進と進行管理 92 1 計画の推進体制 92 2 計画の進行管理 92 3 成果指標一覧 93 資料編 Ⅰ 計画の策定体制 97 Ⅱ 計画の策定経過 98 1 計画策定までの検討の経過 98 2 新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 99 3 子どもの意見聴取の取組 札幌市教育フォーラム 103 Ⅲ パブリックコメント手続 意見募集実施の概要 パブリックコメント ( 大人の意見 ) の内訳 キッズコメント ( 子どもの意見 ) の内訳 意見に基づく当初案からの変更点 107

6 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編1 第第 1 章 1 計画策定の背景 趣旨 札幌市教育振興基本計画の策定について 札幌市教育委員会では 教育全般にわたる長期的な視点に立った理念と方向性を示す 札幌市教育推進の目標及び指針 を掲げるとともに これまでに 札幌市幼児教育振興計画 札幌市教育推進計画 札幌市立高等学校教育改革推進計画 札幌市特別支援教育基本計画 第 2 次札幌市生涯学習推進構想 を策定し これら五つの計画に沿って 未来を切り拓く人間性豊かで創造性あふれる自立した札幌人 の実現を目指し 発達の段階に応じた様々な教育施策に取り組んできました また 平成 18 年 12 月に改正された教育基本法において 地方公共団体は国の計画を参酌し その地方の実情に応じ 教育の振興のための施策に関する基本的な計画を策定するよう努めなければならないとされたことを踏まえて 前述の目標及び指針並びに五つの計画を体系的に結び付け その総体をもって 札幌市教育振興基本計画 と位置付けました 一方で 近年 グローバル化 1 や少子高齢化など社会経済の状況は更に変化し 教育に関する課題も複雑化 多様化しています 国では 平成 25 年 6 月に第 2 期教育振興基本計画を策定し 今後 5 年間の教育上の方策を示しています その中で 今後の教育政策の遂行に当たって特に留意すべき視点として 教育における多様性の尊重を前提とした 生涯学習社会 2 の実現に向けた各学校段階や年齢段階の 縦 の接続や 学校 保護者 地域住民 企業など社会全体の 横 の連携 協働などが示されています 札幌市においては 平成 25 年 2 月に新たなまちづくり 3 の基本的な指針となる 札幌市まちづくり戦略ビジョン の<ビジョン編 >が 同年 10 月に< 戦略編 >が策定され 子どもを社会全体で育成 支援する環境づくりや将来を担う創造性豊かな人材の育成 活用などがうたわれています 4 また 平成 21 年 4 月に 子どもの最善の利益を実現するための権利条例 ( 子どもの権利条例 ) を施行し 子どもが生き生きと過ごし 自立した社会性のある大人へと成長できる社会づくりに向けて 取り組んでいるところです こうした状況において 市民一人一人が生涯にわたって学び続け 時代の変化に対応できるよう 各発達段階の 縦 の接続をより円滑に行って学びの連続性を持たせるとともに 学校 地域住民 企業や大学等の教育機関などの 横 の連携を強化し 市民ぐるみで支え合う体制をつくることが これまで以上に重要だと考えます そのために 幼児期から生涯を通じて一貫した教育理念を掲げ 社会全体でその実現に向けた機運を醸成する必要があります また 理念の実現に当たっては 札幌市教育振興基本計画の中には計画期間が終了するものもあることから 変化する社会経済情勢や複雑化 多様化する教育課題により的確に対応できるよう これまでの教育施策を再構築する必要があります このような背景を踏まえ 今後の札幌市の教育の目標や方向性を明らかにするとともに これらに基づき教育に関する施策を総合的 体系的に進めていくことを目的として 新たに 札幌市教育振興基本計画 を策定します 1 グローバル化 人 モノ 金 情報の国境を越えた移動が地球規模で盛んになり 政治や経済など様々な分野での境界線が無くなることで 相互依存の関係が深まっていく現象 2 生涯学習社会 国民一人一人が 自己の人格を磨き 豊かに人生を送ることができるよう その生涯にわたって あらゆる機会に あらゆる場所において学習することができ その成果を適切に生かすことのできる社会 ( 教育基本法第 3 条 ) のこと 3 まちづくり ここでは 快適な生活環境の確保 地域社会における安全及び安心の推進など 暮らしやすい街を実現するための公共的な活動の総称 4 子どもの権利 安心して生きる権利 自分らしく生きる権利 豊かに育つ権利 参加する権利 など 子どもが 毎日を安心して過ごし 健やかに成長 発達するために欠かせない基本的な権利

7 2 計画の位置付け (1) 法的な位置付け教育基本法第 17 条第 2 項に規定される 地方公共団体が策定する教育の振興のための施策に関する基本的な計画として策定します (2) 札幌市の関係する計画との関係 これまでの 札幌市教育振興基本計画 を構成する 札幌市教育推進の目標及び指針 及び五つの計画を一本化し 学校教育と生涯学習を包含した教育に関する施策を総合的に示す計画として新たに策定するものです なお 既存計画のうち 計画期間が残っている 札幌市幼児教育振興計画 札幌市特別支援教 育基本計画 は本計画に移行します 第 2 次札幌市生涯学習推進構想 は 札幌市全般の生涯学 習に関する計画として継続しつつも 教育委員会に関連する内容については本計画に反映していきます また 札幌市の最上位の総合計画である 札幌市まちづくり戦略ビジョン や札幌市の中期実施 計画 5 のほか 第 2 次札幌市図書館ビジョン をはじめ 関連する各分野の部門別計画の考え方や 方向性を取り入れるとともに 整合性に配慮しています 基本 施策 3 計画の対象範囲札幌市の教育を取り巻く環境を踏まえた施策展開を効果的 重点的に進めるため 教育委員会の 所管する市立の幼稚園 小 中学校 高等学校 中等教育学校 特別支援学校 ( 以下 園 学校 という ) の学校教育及び幼児から高齢者までの生涯学習全般を対象としています 第55 実施計画 札幌市まちづくり戦略ビジョンに示すまちづくりの基本的な方向に沿った施策を計画的 効果的に推進していくため 短中期間で取り組む具体的な事業について定めるとともに 各年度の予算編成や事業執行の指針として策定する計画

8 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編3 第4 計画の構成と計画期間本計画は 今後 10 年間を見据えた基本理念を示す 札幌市教育ビジョン 計画期間 : 平成 26 年度 ~ 35 年度 と 5 年間で取り組む教育施策を示す 札幌市教育アクションプラン ( 前期 後期 ) 計画期間:( 前期 ) 平成 26 年度 ~ 30 年度 ( 後期 ) 平成 31 年度 ~ 35 年度 で構成します 本計画書の構成第 1 章札幌市教育振興基本計画の策定について計画の策定の背景 趣旨など 策定に当たっての基本的な考え方を示しています ビジョン編 第 2 章教育を取り巻く現状と課題教育を取り巻く社会経済情勢 国における教育目標 教育政策の動向及び札幌市の教育施策の成果と課題を分析 考察しています 第 3 章札幌市教育ビジョン前章を踏まえ 10 年間の 札幌市の教育が目指す人間像 と その人間像を実現するための教育施策の三つの 基本的方向性 を明らかにしたものです アクションプラン編 第 4 章札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) 札幌市教育ビジョンで示した人間像 基本的方向性に沿って 前期 5 年間で具体的に取り組む 14 の 基本施策 37 の 施策 及び 116 の 事業 取組 を示しています 第 5 章計画の推進と進行管理計画を実効性のあるものにするための推進体制と 進行管理の方法を示しています 平成 31 年度以降については 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の成果や課題を検証するとともに 社会経済情勢や国における教育政策の動向などを踏まえて 新たに推進すべき教育施策について検討を行い 札幌市教育アクションプラン ( 後期 ) としてあらためて策定する予定です なお 札幌市教育アクションプラン ( 後期 ) の策定時において 札幌市教育ビジョン についても点検 評価を行い 必要に応じて見直しを行います また 本計画の計画期間中においても 新たに対応すべき教育課題が生じた場合には 計画の見直しを行っていくものとします

9 5 札幌市教育振興基本計画 関係図 第1章第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編4

10

11 ビジョン編 第 2 章教育を取り巻く現状と課題 1 教育を取り巻く社会経済情勢 2 国における教育目標 教育政策の動向 3 札幌市の教育施策の成果と課題 第 3 章札幌市教育ビジョン 1 札幌市の教育が目指す人間像 2 基本的方向性 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 3 札幌市教育ビジョンの全体像

12 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編7 第第 2 章 教育を取り巻く現状と課題 1 教育を取り巻く社会経済情勢 (1) 人口減少と少子高齢化の進行 図表 1 札幌市の人口の将来見通し 札幌市の人口は これまで一貫して増 加傾向にありましたが 平成 27 年前後をピークに減少傾向に転じることが予測 されており 同年からの10 年間で見ると 193 万 7 千人から191 万 1 千人へと 1.3% 減少する見込みです また 平均寿命の延びや出生率の低下に より 少子高齢化が急速に進行し 高齢化 率 6 は 平成 27 年からの10 年間で25.1% から30.5% へと上昇する見込みです < 資料 > 札幌市 総務省 国勢調査 このような状況は 生産年齢人口 7 の減少 経済規模の縮小 税収の減少 社会保障費の拡大な ど市民の暮らしに様々な影響を及ぼしつつあるものと考えられています こうした中で 安心して子どもを生み 健やかに育てることができる環境を整えるとともに 次 代を担う人材の育成に札幌市全体で取り組む必要があります (2) 家族形態 地域社会の変化札幌市の家族形態では 子どもがい図表 2 一般世帯の家族類型別割合の推移 ( 各年 10 月 1 日現在 ) ない世帯 ( 単独世帯 夫婦のみ世帯 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% の割合が増加し 子どもがいる世帯がひとり親と子ども核家族以外の世帯夫婦のみ夫婦と子ども単独世帯減少しています また 子どもがいる H 世帯であっても 三世代世帯が減少し 非親族を含む世帯 0.5 ひとり親と子どものみの世帯が増加し H ています 1.1 また加えて 価値観やライフスタイルの多様化などにより 家庭や地域社 H 会のつながり合いや支え合いが希薄化 1.1 しており 教育の面においても家庭や < 資料 > 札幌市 総務省 国勢調査 地域の教育力の低下が指摘されています このような状況に対応し 社会全体の教育力を向上させ 学校 家庭 地域が連携し 地域の力を教育に生かすとともに 学校が地域活動を促進しながら 市民ぐるみで教育を充実させることが求められています (3) 社会 経済状況の変化日本全体の経済状況の悪化やサービス産業の進展に伴う産業構造の変化などを背景とし 雇用慣 6 高齢化率 総人口に占める 65 歳以上人口の割合 7 生産年齢人口 15 歳以上 65 歳未満の人口

13 行や人材育成の在り方の変容 雇用のミスマッチによる若年層の失業率増加など 様々な問題が顕 在化しています また 経済や社会のグローバル化や情報通信技術の進展に伴い 人 モノ 金 情報等や様々な文化 価値観が国境を越えて流動化するなど 変化が激しく先行きが不透明な社会に移行しています 同時に 地球規模の環境問題やエネルギー資源の問題なども深刻化しています こうした変化の激しい社会で 自立して生きていく基礎を一人一人に培うとともに 国際社会で 活躍することのできる創造性豊かな人材を育成することが望まれています 2 国における教育目標 教育政策の動向 (1) 教育基本法の改正 平成 18 年 12 月に 制定から約 60 年を経て教育基本法が改正され これからの教育のあるべ き姿 目指すべき理念が明らかにされました 改正教育基本法 第 2 条 ( 教育の目標 ) 教育は その目的を実現するため 学問の自由を尊重しつつ 次に掲げる目標を達成するよう行われ るものとする 基本一幅広い知識と教養を身に付け 真理を求める態度を養い 豊かな情操と道徳心を培うとともに 健施策やかな身体を養うこと 二 個人の価値を尊重して その能力を伸ばし 創造性を培い 自主及び自律の精神を養うとともに 職業及び生活との関連を重視し 勤労を重んずる態度を養うこと 三正義と責任 男女の平等 自他の敬愛と協力を重んずるとともに 公共の精神に基づき 主体的に 社会の形成に参画し その発展に寄与する態度を養うこと 四生命を尊び 自然を大切にし 環境の保全に寄与する態度を養うこと 五 伝統と文化を尊重し それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに 他国を尊重し 国 際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと また 教育基本法の改正を受けて 平成 19 年 6 月に 学校教育法 地方教育行政の組織及び運 営に関する法律 教育職員免許法及び教育公務員特例法が改正されました 同様に 平成 20 年 6 月に 社会教育法 図書館法等も改正されました 学校教育法の改正 改正教育基本法の新しい教育理念を踏まえ 新たに義務教育の目標を定めるとともに 幼稚園から 大学までの各学校種 8 の目的 目標を見直し 学校に副校長等の新しい職を置くことができることとし 組織としての学校の力を強化 第 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正 5 教育における国 教育委員会の責任を明確にし 保護者が安心して子どもを学校に預けうる体制を章構築 教育職員免許法及び教育公務員特例法の改正 教育免許更新制を導入し あわせて指導が不適切な教員の人事管理を厳格化し 教員に対する信頼 を確立する仕組みを構築

14 第1章さらに 平成 20 年 7 月には 改正教育基本法に基づき 教育振興基本計画が策定され 今後 10 年間を通じて目指すべき教育の姿として 以下の目標が掲げられました 第2章第3章第4章基本施策 5章資料編9 第1 義務教育修了までに すべての子どもに 自立して社会で生きていく基礎を育てる 2 社会を支え 発展させるとともに 国際社会をリードする人材を育てる (2) 学習指導要領等の改訂教育基本法や学校教育法の改正などを踏まえて 幼稚園教育要領 小学校学習指導要領 中学校学習指導要領 高等学校学習指導要領 特別支援学校教育要領 学習指導要領が それぞれ改訂され 順次実施されています 改訂の基本的な考え方 < 幼稚園教育要領 小 中学校 高等学校学習指導要領 > 1 教育基本法改正等で明確になった教育の理念を踏まえ 生きる力 9 を育成 2 知識 技能の習得と思考力 判断力 表現力等の育成のバランスを重視 3 道徳教育や体育などの充実により 豊かな心や健やかな体を育成 < 特別支援学校学習指導要領 > 1 幼稚園 小学校 中学校及び高等学校の教育課程の改善に準じた改善 2 障害の重度 重複化 多様化に対応し 一人一人に応じた指導を一層充実 3 自立と社会参加を推進するため 職業教育等を充実 (3) 第 2 期教育振興基本計画の策定平成 25 年 6 月 14 日には 第 2 期教育振興基本計画が閣議決定され 同計画において 国の直面する危機を乗り越え 持続可能で活力のある社会を構築していくための社会の方向性として 自立 協働 創造 の三つの理念と これらの理念を踏まえた今後の教育行政の方向性として 以下の四つの基本的方向性が示されました 第 2 期計画が目指す四つの基本的方向性 1 社会を生き抜く力の養成 2 未来への飛躍を実現する人材の養成 3 学びのセーフティネットの構築 4 絆づくりと活力あるコミュニティの形成 9 生きる力 基礎基本を確実に身に付け いかに社会が変化しようと 自ら課題を見付け 自ら学び 自ら考え 主体的に判断し 行動し よりよく問題を解決する資質や能力 自らを律しつつ 他人と共に協調し 他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性 たくましく生きるための健康 体力など

15 第 } ( ) 0.1 ~3 ホ イント上回っている (-) 同程度 ( )0.1 ~ 3ホ イント下回っている ほぼ同程度 3 札幌市の教育施策の成果と課題 (1) 学校教育に関する成果と課題 ア学ぶ力の育成 これまでの取組及びその成果 学ぶ力の育成に当たっては 自ら課題を見付け 自ら学び 自ら問題を解決する資質や能力 等の育成を目指し 授業づくり 習慣づくり 環境づくり の三つのポイントから教育活動 の工夫改善を図ってきました 札幌市の子どもについては 各種調査の結果などから 市全体の傾向として 基礎的 基本 的な知識 技能 がおおむね身に付き 読書への意欲が向上しているなどの成果があります また 全国的な状況等との関連で 思考力 判断力 表現力等 の育成には 札幌市がこれまで推進 してきた問題解決的な学習等に一定の成果が見られています 課題 全国的な傾向と同様 札幌市においても学習習慣の確立や自ら学ぼうとする 学ぶ意欲 の 向上には課題があるとともに 思考力 判断力 表現力等 に関しては 与えられた条件を 基に筋道を立てて考え 記述すること や 事実を基にして自分の考えをもつこと などの問 題で 誤答率 無解答率が高い状況が見られます このため 分かる できる 楽しい 授業づくり の充実や 学校 家庭が一体となった 習 慣づくり 及び 環境づくり を一層具体的に進めるとともに それら取組の実施状況等を教 育委員会として検証し改善すること また そのPDCAサイクルを確立していくことが必要 となっています 図表 3 全国学力 学習状況調査の結果概要 ( 平成 25 年度 ) 図表 4 国際的な学力調査の結果概要 教科 領域 (A) (B) TIMSS( 国際数学 理科教育動向調査 ) 10 話すこと 聞くこと 国語 書くこと 算数 数学 理科の 知識 技能 の習得状況読むこと TIMSS2007 TIMSS2011 小学校 言語事項 小 4 算数 4 位 /36 か国 5 位 /50 か国数と計算 小 4 理科 4 位 /36 か国 4 位 /50 か国 算数 量と測定 中 2 数学 5 位 /49 か国 5 位 /42 か国図形 中 2 理科 3 位 /49 か国 4 位 /42 か国 数量関係 PISA(OECD 生徒の学習到達度調査 ) 11 教科領域 (A) (B) 知識 技能を実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度話すこと 聞くこと 設問なし 活用 できるかを評価 ( 高 1 対象 ) 国語 読むこと 読解力 8 位 /65 か国 地域 4 位 /65 か国 地域書くこと PISA2009 PISA2012 中学校 言語事項 数学的リテラシー 9 位 /65 か国 地域 7 位 /65 か国 地域数と式 科学的リテラシー 5 位 /65 か国 地域 4 位 /65 か国 地域 数学 図形 関数 < 資料 > 文部科学省 第資料の活用 注 :( A ) 主として知識に関する問題 ( B ) 主として活用に関する問題 [ 記号の意味 ] 全国平均正答率と比較して ( ) 3ホ イントを超えて上回っている ( )3ポイントを超えて下回っている < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会 10 TIMSS( 国際数学 理科教育動向調査 ) 国際教育到達度評価学会 (IEA) による TIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study) と呼ばれる算数 数学及び理科の到達度に関する国際的な調査 11 PISA(OECD 生徒の学習到達度調査 ) 経済協力開発機構 (OECD) が進めているPISA (Programme for International Student Assessment) と呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査 15 歳児を対象として実施している 10 1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編

16 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料11 第図表 5 TIMSS 2011 における質問紙調査 ( 平成 23 年度調査 ) - 勉強が楽しいと思う子どもの割合 (%)- 小学校 4 年生 中学校 2 年生 日本 図表 7 学校の授業時間以外での 1 日当たりの勉強時間 ( 月 ~ 金曜日 )( 平成 25 年度調査 ) 図表 8 読書が好きな子どもの割合の推移 国際平均 算数 理科 数学 理科 勉強が好きな子どもの割合 (%)- 小学校 4 年生 中学校 2 年生 札幌市 ( 小 6) 全国 ( 小 6) 札幌市 ( 中 3) 全国 ( 中 3) 日本 国際平均 算数 理科 数学 理科 < 資料 > 文部科学省 図表 6 全国学力 学習状況調査における質問紙調査 - 国語 算数 数学 理科の勉強が好きな子どもの割合 (%)- 小学校 6 年生 中学校 3 年生 札幌市 全国平均 国語 算数 理科 国語 数学 理科 国語 算数 数学は平成 25 年度調査 理科は平成 24 年度調査 < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会 (%) 時間以上 2 時間以上 3 時間未満 1 時間以上 2 時間未満 30 分以上 1 時間未満 30 分未満全くしないその他 無回答 < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会 (%) (%) H19 H20 H21 H22 H24 H25 H19 H20 H21 H22 H24 H25 札幌市 ( 小 6) 全国 ( 小 6) 札幌市 ( 中 3) 全国 ( 中 3) 平成 23 年度は調査未実施 < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会編

17 イ豊かな心の育成 これまでの取組及びその成果 豊かな心の育成に当たっては 調和のとれた豊かな人間性や社会性を育むことを目指し 自己を肯定的に受け止め 他人を思いやり 自他の命を大切にする指導の充実や 自然体験や文化芸術に触れる体験等を通して思いやりや美しいものに感動する感性を育む教育活動の充実が 図られてきています 課題 いじめや不登校 子どもの自殺等の問題に対しては 命を大切にする指導の充実やいじめの問題の未然防止 早期発見 早期対応に向けた取組の充実 関係機関との連携体制や相談 支 援体制の強化などを図っていますが 全 図表 9 いじめの認知件数の推移 ( 千人当たりの認知件数 ) 国的な傾向と同様 札幌市においてもこ れらの問題は 引き続き喫緊の課題となっ ています こうしたことから 一人一人の子ども 12 を共感的に理解し 子どもが自己肯定感 を高めたり 自他の生命を大切にする意 基本識を高めたりする指導を一層充実させて 施策 いくことが必要です < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会 図表 11 不登校児童生徒の在籍率の推移 平成 23 年度は調査未実施 < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会 < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会 図表 10 不登校児童生徒数の推移 ( 札幌市 ) ( 人 ) 2,000 1,750 1,659 1,654 1,692 1,700 1,623 1,500 1,250 1,000 1,397 1,378 1,394 1,390 1, H20 H21 H22 H23 H24 小学校 中学校 図表 12 自分にはよいところがあると思う子どもの割合の推移 12 自己肯定感 自分の在り方を積極的に評価できる感情 自らの価値や存在意義を肯定できる感情など

18 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編13 第ウ健やかな身体の育成 これまでの取組及びその成果 健やかな身体の育成に当たっては 生涯を通じて運動に親しむための基礎を培うとともに 積極的に心身の健康の保持増進を図る資質や能力の育成を目指し 現在の子どもの体力 運動能力や健康状態等を的確に把握するとともに 子ども向けの啓発リーフレットの配布やシンポジウムの開催 子どもの走力や持久力をはじめとした体力向上に関する学習の実践的な研究など 体力向上を図る取組を推進してきました また 望ましい食生活の在り方を含め 健康に生活するための知識と実践力を育む教育に取り組んできました 課題 各種体力や運動能力 運動習慣等の調査においては 札幌市の子どもの体力 運動能力の現状は 全国平均よりも低い傾向にあることや 運動やスポーツを積極的にする子どもとそうではない子どもの二極化がみられることが課題となっています このような状況を踏まえ 子どもの体力 運動能力の向上に取り組むとともに 運動の習慣化を図るなど 健やかな身体の育成に向けた取組を一層充実させていくことが必要です 図表 13 児童生徒の体力 運動能力調査結果の概要 ( 平成 25 年度調査 ) 小 5 男子小 5 女子中 2 男子中 2 女子 全国平均を 50 としたときの札幌市の偏差値 < 資料 > 文部科学省 札幌市教育委員会図表 14 中学生の1 週間の総運動時間 ( 平成 25 年度調査 ) < 資料 > 札幌市教育委員会

19 エ札幌らしい特色ある学校教育 これまでの取組及びその成果 ふるさと札幌に立脚して 学ぶ力や豊かな心 健やかな身体など 生きる力 を育み 自立した札幌人 の育成を目指すため 知徳体の調和のとれた学びをより一層推進していく 札幌らしい特色ある学校教育 を平成 21 年度から取り組んできました その中核をなす三つのテーマ 北国札幌らしさを学ぶ 雪 未来の札幌を見つめる 環境 生涯にわたる学びの基盤 読書 に関す 図表 15 スキー学習を実施する学校の割合る取組を全ての園 学校が共通に取り組む とともに 地域の特色を生かしながら 創 意工夫ある取組を進めてきています これらの取組により 市立中学校におけ るスキー学習の実施率が 90% を超えたり 節電などの省エネルギーやリサイクルなど のエコ活動に取り組む子どもが増えたり 子どもの読書量が増えたりするなどの成果 が表れています 図表 17 一斉読書を実施する学校の割合 基本施策 各年度夏休み < 資料 > 札幌市教育委員会 < 資料 > 札幌市教育委員会 課題 生涯にわたる 学ぶ意欲 を高めたり 課題を解決する 思考力 判断力 表現力等 を身 に付けたりできるよう 地域等と連携した豊かな体験的な活動を取り入れるとともに 育てた い力を明確にしながら ふるさと札幌の特色や歴史 文化への理解を深める学習活動を一層充 実させる必要があります オ信頼される学校の創造 家庭や地域とともに進める園 学校づくり これまでの取組及びその成果 家庭や地域の信頼に応え 開かれた学校づくりを実現していくために 全ての園 学校にお いて 自己評価及び学校関係者評価を実施しています 各園 学校においては 保護者 地域 住民等に学校の教育目標や教育計画等の情報を積極的に提供するとともに 保護者や子どもな どへのアンケートを活用して学校評価を実施するなど 学校評価システム 14 の確立が進んできて 図表 16 エコライフレポート 13 に取り組む学校の割合 13 エコライフレポート 家庭内で身近にできるエコ行動を記載したチェック表を活用して 子どもたちに対してエコ行動を意識し 実践できるよう働きかけていく取組 14 学校評価システム 各学校における教育活動や学校運営について 自己評価や外部評価を実施し その改善を図る仕組み

20 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編15 第います また 園 学校においては 地域住民や企業の方々 学生ボランティアなど 延べ1 万 5 千人を超える地域人材等の協力 支援を得ながら教育活動を推進しています 課題 今後も 学校評価システムを生かして教育活動の改善を進めるとともに 園 図表 18 小中学校における地域人材の活用人数の推移 < 資料 > 札幌市教育委員会 学校を支援するボランティアへの協力など 各園 学校のニーズに対応した保護者や地域住民の教育活動等への参画を一層得ながら 家庭や地域とともに進める園 学校づくりを推進していくことが必要です 教職員の指導力や資質の向上 これまでの取組及びその成果 教職員の指導力や資質の向上に向けては 法定研修である 初任者研修 と 10 年経験者研修 に加えて 教職経験 5 年及び15 年を経過した教員研修を実施することにより 教職経験に応じて5 年ごとに研修する体制を整備しました さらに 平成 19 年度からは 各学校の校内研究を 15 基盤として教職員が主体的に実践研究に取り組む 札幌市教育研究推進事業 を実施し 実践的な指導力を高めることにより 教員研修の一層の充実を図ってきました 課題 今後も 実践的指導力の向上に資する研修を目指し 研修内容 方法等の工夫改善に努めるとともに 札幌市における喫緊の教育課題に対応した実効性の高い研修の充実を図るなど 教職員の資質 能力の一層の向上を図る必要があります 安全 安心な学校づくり これまでの取組及びその成果 交通事故や災害 不審者等から子どもが自ら身を守る力を育むとともに 家庭や地域等と連携した登下校時の見守り活動や学校給食の安全確保の取組 学校環境衛生の確保に係る取組 学校施設の耐震対策 改築 改修等の整備を図ってきました 課題 今後 多数の学校施設が老朽化を迎えることから 適切な維持管理により子どもの安全やよりよい教育環境を確保するとともに 関係機関や地域との連携による防災対策を推進し 基幹 16 避難所としての機能を確保するなど 安全 安心な学校づくりに向けた取組の一層の充実が必要です 15 札幌市教育研究推進事業 小 中 特別支援学校( 小 中学部 ) の教職員が 札幌市学校教育の重点 等を踏まえた研究実践を通じてそれぞれの資質の向上と各学校における教育の一層の振興を図るため実施する研究 研修事業 16 基幹避難所 収容避難場所( 自宅で生活できない人等が 屋内の施設で身体や生命を守る場所 ) のうち 基幹となる避難所で想定する最大の避難者数を収容する施設 市立小中学校など

21 カ特別支援教育 これまでの取組及びその成果 継続した専門的な教育の推進と子どもが地域で学び育つための取組を進めるため 全校に校 17 内学びの支援委員会を設置し その推進役として 特別支援教育コーディネーター 18 を位置付 19 けるなど 特別支援教育の推進体制の整備に努めてきました また 特別支援教育巡回相談員 の配置や学びのサポーター 20 の活用を進めることで 特別な教育的支援を必要とする子どもの 生活 学習上の困難を適切に把握し 学校全体で育んでいくことができるような校内支援体制 の充実に努めてきました また 障がいのある子どもが できるだけ身近な地域で専門的な教育を受けることができる 21 よう 多くの学校に特別支援学級の開設を進め 全小中学校の7 割以上に設置しています 平 成 21 年には発達障がい 等に対応した通級指導教室である まなびの教室 を新設するなど 地域で学ぶ教育環境の整備拡充を進め さらに 特別支援学校に看護師を配置するなど 障が いの重度 重複化や多様化等にも対応し 障がいのある子ども一人一人が学び育つための教育的ニーズに応じた適切な教育の推進が図られてきています 図表 19 特別支援学級開設数及び設置率の推移 図表 20 小中学校の特別支援学級在籍者数及び通級児童生徒数の推移 基本 施策 < 資料 > 札幌市教育委員会 料編< 資料 > 札幌市教育委員会 課題 24 今後も 共生社会 の形成に向けた国の動向等を踏まえながら 関係機関との連携をより 一層進め 一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育の推進に努めていくことにより 特 別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の将来の自立と社会参加を目指して その基盤と なる 生きる力 を育むことが必要です また 札幌市内の高等支援学校 ( 高等養護学校 : 知的障がい ) が北西部に偏在しているため 遠距離通学を余儀なくされている生徒が多数います そのため 市南部への高等支援学校の整 備が求められています 第517 校内学びの支援委員会 特別な教育的支援を必要とする子どもに対する適切かつ効果的 効率的な指導を推進する目的で各学 校に設置している組織 18 特別支援教育コーディネーター 校内学びの支援委員会を円滑に機能させ 特別な教育的支援を必要とする子どもの支援のための方法等の企画 立案や連絡調整を行う役割を担う者 19 特別支援教育巡回相談員 各校の特別支援教育コーディネーター等を支援し 各校における特別な教育的支援を必要とする子どもの困りの把握や それに基づく個別の指導計画の作成などをサポートする相談員 20 学びのサポーター 特別な教育的支援を必要とする子どもに学校生活上の支援を行う有償ボランティア 21 特別支援学級 障がいの比較的軽い児童生徒のために小学校 中学校に置かれている学級 札幌市では 知的障がい 自閉症 情緒障がい 病弱 身体虚弱の特別支援学級を設置している 22 発達障がい 広汎性発達障がい( 自閉症など ) 注意欠陥多動性障がい 学習障がいなど 脳機能の発達に関する障がい 23 通級指導教室 小学校 中学校の通常の学級に在籍している障がいの軽い児童生徒が ほとんどの授業を通常の学級で受けながら 一部の指導を特別な場で受ける制度 札幌市では 言語障がい 難聴 弱視及び発達障がい等の通級指導教室を設置している 24 共生社会 これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障がい者等が 積極的に参加 貢献していくことができる社会 誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い 人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会のこと

22 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編17 第キ幼児教育 これまでの取組及びその成果 札幌市全体の幼児教育の水準向上を図るため 平成 20 年度に札幌市幼児教育センター 25 を設 置するとともに 各区における補完的位置付けとして平成 23 年度より市立幼稚園の研究実践園 26 化を進め 研究機能を強化するなど 幼児教育振興を図る仕組みを構築してきました そして これらが中核的な役割を担い 私立幼稚園との緊密な連携のもと 幼保小の連携体制整備を行いながら 幼児教育に係る研究 研修 幼児期の特別支援教育を推進する教育相談支援 幼児教育の理解を図る保護者等啓発支援などの取組を推進し 幼児教育の水準向上を図る体制が整備されました 課題 今後は この仕組みに基づく取組を更に充実させるとともに 子ども 子育てに関する国の動向等を踏まえつつ 関係部局と連携を図りながら 幼児期の学校教育 保育の総合的な提供や 質の高い幼児教育の在り方について検討していくことが必要です 図表 21 施設別 3 歳児受入割合の推移 ( 各年 5 月 1 日現在 ) ク高等学校教育 これまでの取組及びその成果 高等学校教育については 生徒の主体的で意欲的な学習を促進するとともに 個性を伸ばし豊かな人間性を育む教育の推進を目指し 単位制や専門学科 専門コース 新しいタイプの定時制高等学校の設置など特色ある制度の導入を行い 市民に多様な選択肢を提供しました 27 あわせて 市立高等学校共通の取組として 進路探究学習 国際教育 情報教育 カウンセリング体制の充実や 6 年間の継続的な学びや幅広い異年齢集団による学び合いなどの特徴を生かした中高一貫教育校の設置検討などを進めてきました 課題 全日制高等学校における特色ある制度については 各校の取組が根付いてきており これらの取組を継続するとともに それぞれの特色を磨き 更に充実 発展させる必要があります 一方で 単位制 3 部制を導入した新しいタイプの定時制高等学校である市立札幌大通高等学校においては 進路希望 学習歴や学習進度などが異なる多様なニーズをもった生徒が在籍しています 卒業後の社会参画を目指し 支援を充実させるためには 教員だけでなく 企業や地域など様々な分野の外部人材の協力体制の構築を行うことが必要です 25 札幌市幼児教育センター 幼児教育の水準向上を図ることを目的とした 幼稚園教育の実践研究の実施 成果提供 情報収集 提供 教員研修 相談 支援などの機能をもつ組織 26 研究実践園 私立幼稚園と連携しながら 多様な研究テーマを設定のうえ 実際の幼稚園教育を通して実践を行い 成果を幼稚園教育に生かす機能をもつ市立幼稚園 27 進路探究学習 学習意欲を高め より主体的に学ぶ力を育てるため 発達段階に応じて 自分自身を発見し 将来の生き方や進路について考えさせる学習のこと < 資料 > 札幌市教育委員会

23 清田高校 平成 17 年度から グローバルコース導入 - 定時制 ( 大通高校 )- 新川高校 平成 21 年度から フロンティアエリア制導入 平岸高校平成 17 年度から デザインアートコース導入状況進学者専門学校等専修学校等就職者進学者数入学者数国 公立私立その他合計啓北商業平成 17 年度から 未来商学科導入人数 大通高校平成 20 年度から 単位制 3 部制を導入した新しいタイプの定時制高校として開校比率 < 資料 > 札幌市教育委員会 < 資料 > 札幌市教育委員会 ケ学校教育の今日的課題 これまでの取組及びその成果 28 国際理解教育 については 各学校において 社会科などにおける多様な文化や生活習慣 等に関する学習を行っています また 外国語活動や外国語科の授業において 外国語指導助 手 (ALT) 29 等を活用し 児童生徒のコミュニケーション能力を育成するとともに 総合的な基本学習の時間の授業等において 外国籍の方や海外での生活経験のある方を学校に招くなど 外施策 国の方々とのコミュニケーションや外国の文化等について体験的に学習を行う学校が増えてき ています 人権教育( 人間尊重の教育 ) については 全ての市立学校で 民族や女性 子どもの権利など 個別の人権課題に関する学習を中心として 社会科をはじめとした教科や道徳等において学習を行うほか 教育委員会等から提供される学習資料や指導方法に関する情報を活用して授業を行うなど取組の充実が図られてきました 情報教育 については 情報モラル 30 に関して 9 割近い小中学校において専門家による講演会やデジタルコンテンツを活用して具体的な事例を示すなどの学習を計画的に実施しています また 従前から進めてきた教育用コンピュータの整備に加え 平成 21 年度には大型デジタルテレビや電子黒板 実物投影機などを整備しました さらに これらのICT 31 機器の効果的な活用に関する実践研究の成果をまとめた教師用指導資料の配布や研修会の実施により ほとんどの小中学校において 日常的に実物投影機を活用した授業が行われるようになるなど I CT 機器の活用が着実に進んでいます 課題 国際理解教育 については 外国人留学生との交流や 校区に外国の方が多く住んでいるな第どの条件を生かした取組を行っている学校がある一方 地域人材の確保等に課題のある学校が5あり 教育委員会が総務局国際部などの関係部局や関係機関と連携を図りながら 人材の確保章や先進的な取組に関する情報を提供するなど 各学校を支援する必要があります また 外国 の人と話す機会をもつことに対して肯定的な意見をもっている児童生徒の割合が半数程度にと 資料編図表 22 市立高等学校における特色ある制度の導入 図表 23 市立高等学校卒業後の進学状況と就職状況 ( 平成 25 年 3 月卒業生 ) 学校名 特色ある学習活動 - 全日制 - 旭丘高校 平成 16 年度から 単位制導入 状況 進学者専門学校等専修学校等就職者進学者数入学者数国 公立私立 その他 合計 開成高校 平成 16 年度から コズモサイエンス科導入 人数 藻岩高校 平成 18 年度から 環境を柱とした学習活動を展開 比率 国際理解教育 日本の伝統と文化を大切にし 世界の人々の多様な生活や文化を理解し尊重する態度を養うとともに 世界の平和に貢献し 国際社会で信頼と尊敬を得るにふさわしい資質を育成する教育 29 外国語指導助手(ALT) Assistant Language Teacherの略 小学校における外国語活動や授業及び中 高等学校における外国語の授業において 日本人教師の補助を行う外国人 30 情報モラル 情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度 31 ICT Information and Communication Technologyの略で 情報や通信に関する技術の総称

24 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編19 第どまっていることから ALTの活用 図表 24 外国の人と話す機会をもちたいと思う子どもの割合 ( 平成 23 年度調査 ) の充実を図る必要があります 人権教育 については 子どもが自 他の人権を守ろうとする意識等 ( 人権 感覚 ) を身に付けるには 人権課題に関わりのある人との意見交流などの体験的な学習活動が有効ですが 例えばアイヌ民族との交流を実施した小学校が4 割弱にとどまっているなどの状況も見られることから 各学校が体験的 な学習活動を促進するための支援を充 < 資料 > 札幌市教育委員会 実させる必要があります 情報教育 については 子どもが 必要とする情報を自ら取捨選択し 主体的に情報を再構 成し 適切に発言 伝達できる 情報活用能力 の育成が課題であり 効果的な指導法に関す る実践研究を実施するとともに 教職員向け研修会等を通して普及啓発を図る必要があります (2) 生涯学習に関する成果と課題ア多様な生涯学習への支援拡充 これまでの取組及びその成果 これまでの札幌市における生涯学習の推進は 生涯学習センターを中核施設として あわせて区民センター 地区センター等の各コミュニティ施設 各部局において学習機会を提供してきました 主にこれから学ぼうとする人や学び始めたばかりの人を対象とした講座や学習関連事業を積極的に行ってきたことにより 多くの学習ニーズに対応してきました 課題 今後は 生涯学習を行おうとする人や始めたばかりの人への対応の充実を図りつつも 未だ学習を行っていない潜在的な学習者の掘り起こしも行う必要があります さらに 未来の札幌を担う市民を育む視点から 市民活動を行う人や職業能力の向上を目指す人等も対象に 大学 企業 NPO 32 等との連携の強化を図りながら より高度で実践的な学習機会の提供等を行うことが求められています また このように多くの市民が生涯学習を行える環境を整えるために 学習の段階に応じた適切な支援を行うことが大切です 図表 25 環境を整えるために必要なこと ( 平成 22 年度調査 ) 32 NPO Non-Profit Organizationの略 民間の非営利組織のことをいう広い概念 一般的には 継続的 自発的に社会貢献活動を行う 営利を目的としない団体の総称 注 学びやすい あるいは 活動しやすい環境を整えるため 今後何が必要だと考えますか に対する回答 回答はいくつでも選択可能 < 資料 > 札幌市

25 イ生涯学習を通じたまちづくりの支援 これまでの取組及びその成果 平成 12 年 9 月から開講された総合的 体系的な学習機会である さっぽろ市民カレッジ においては 文化 教養系の講座が半数以上を占めており これらの講座の開講により 市民の多様な学習ニーズに応えるとともに 学習者の生きがいづくりや自己充実の実現を図ってきました 図表 27 さっぽろ市民カレッジ受講者数の推移 < 資料 > 札幌市教育委員会 < 資料 > 札幌市教育委員会 課題 今後は 個人の学習ニーズの充足だけでな図表 28 どのような人材を育成していくべきか ( 平成 22 年度調査 ) 基本く 学んだ成果を地域に生かす取組 地域の 施策 まちづくりを担う人材の育成支援 さらには 社会課題 地域課題の解決に資する学習への 支援など 学習機会の提供にとどまらない 総合的な学習支援及び実効的な仕組みづく りを進めることが必要です そのためには 生涯学習センターが単独で 事業を企画 実施するだけでなく 学んだ後 の活動の場を用意したり 各部局が所管す る施策上の課題解決に結び付く学習支援を 行ったり さらには各部局が行う人材育成に 協力したりするなど 関係部局や区等と密接に連携しながら 市の施策 事業と連結した取組を進めることが重要です 料そのため 地域の施設を有効活用した生涯学習の展開や学習交流の場の設置により 多世代間の 札幌市の生涯学習をより一層充実させるために 札幌市は今後どのような人材 を育成していくべきだと考えますか に対する回答 回答は二つまで選択可能 ウ地域生涯学習の活発化 < 資料 > 札幌市 これまでの取組及びその成果 第これまで生涯学習センターを中核施設として札幌の生涯学習を推進し 地域においても区民5センター 地区センター等のコミュニティ施設で各種学習関連事業を実施するなど 生涯学習章編注 の普及と裾野の拡大が徐々に進んできました 課題 これからは生涯学習推進の次の段階として 地域を重視し 地域に立脚した より一層きめ細かな学習支援が求められます 自発的な学び合いを促進し 地域における生涯学習をより一層活発化することが求められています 図表 26 さっぽろ市民カレッジ講座数の推移

26 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編21 第エ学校教育と生涯学習 ( 社会教育 ) の連携 融合の推進 これまでの取組及びその成果 子ども及び地域の読書活動を盛んにする ため PTAや地域住民などによる学校図 書館の運営支援や地域への開放を行い 平 成 24 年度には104 校の学校で実施しまし た さらに 地域ぐるみで子どもを育むた め 学校 地域 家庭が一体となり 学習 活動や地域活動 地域ぐるみによる学校教 育支援の推進などを行う学校 地域連携事 業の取組をこれまで延べ60 校の学校で実施しました これらの取組により 学校教育と生涯学習 ( 社会教育 ) が連携した子どもの健全育成に成果を挙げました 図表 29 学校図書館の地域開放を行っている学校数及びボランティア数の推移 課題 活動の担い手不足や活動の不活発化 実施希望校数の減少などの傾向がみられますが これらの取組の見直しによって 更なる発展や効果が期待されることから 学校 地域 家庭を取り持つコーディネーター役を事業に組み入れるなどして仕組みの再構築を図ることが必要です オ家庭教育の推進 これまでの取組及びその成果 家庭教育の推進に当たっては 親等が自 33 主学習する場としての家庭教育学級を昭和 39 年度より実施し 平成 24 年度には 184 学級が開設され全市で約 5,000 名が参加しています さらに 平成 23 年度からは 家庭教育の出発点である乳幼児をもつ親などを対象に 家庭教育の重要性の意識づけ 34 を図るため 親育ち応援団事業 を実施してきました 図表 30 家庭教育学級の学級生数及び開設数の推移 課題 共働き世帯の増加等の社会的要因を背景として 日中 子育てにじっくり向き合う時間がない等により関心が薄れ 家庭教育学級生の数も年々減少していることから きっかけづくりとなる親育ち応援団事業の実施方法を工夫し これまで家庭教育にあまり関心のなかった親や日中仕事をしている親も参加しやすい事業を展開するなどして 親全体の家庭教育力の向上へとつなげていくことが必要です 33 家庭教育学級 家庭の教育力の向上を図るため 子どもとの接し方 子どもの心や体の理解 親の役割など家庭教育に関することについて 親同士が自主的に学び合う場 34 親育ち応援団事業 親の育ちが子の育ち の考え方から 親の育ちを応援する取組 家庭教育の必要性や重要性について分かりやすく伝え 一緒に学んでいく きっかけづくり のため 講座や講演会を開催している < 資料 > 札幌市教育委員会 < 資料 > 札幌市教育委員会

27 カ市立図書館における読書 学習環境の充実 図表 31 図書館の貸出登録者数及び貸出冊数の推移 これまでの取組及びその成果 市立図書館 ( 以下 図書館 という ) では これまで中央図書館をはじめ 各区に地区図 第 書館 また 区民センターや地区センター図 2 章 書室など合わせて40を超える図書施設を整 備することにより 市民の身近な学習施設と して より多くの方々に気軽に利用されるよ う 市内全域にきめ細かいサービスを提供し てきました また同時に 他の図書施設にあ 平成 19 年度の大幅な減少は 平成 20 年 3 月に長期未利用の貸出登録者 を整理したことによる る資料でも 最寄りの図書施設に取り寄せ < 資料 > 札幌市教育委員会 借りることができるよう 電算システムと物 図表 32 年間児童書貸出冊数及び幼児児童一人当たりの年間児童書貸出冊数の推移流システムにより各図書施設をネットワーク 化してきました さらに 平成 18 年 4 月には 開館日 夜 間開館時間の拡大及び貸出冊数の上限を従来 の4 冊から10 冊に増加させたほか 平成 18 基本年 8 月からは 通勤 通学に便利な地下鉄大施策 通駅付近に本の受取や返却のサービスポイン トとして中央図書館大通カウンターを開設 また 平成 20 年 8 月からは 情報化時代に < 資料 > 札幌市教育委員会 対応して利便性を向上させるためインターネット予約を開始しました その成果とし 図表 33 図書館の合計予約冊数及びインターネット予約冊数の推移 て この10 年間で貸出冊数 予約冊数とも に大きく増加しました 課題 貸出登録者数が市民の約 3 割にとどまって おり また レファレンスサービス 35 をはじめとする各種サービスを知らない市民が多い など 図書館の機能や魅力が十分に認知されていない状況があります そのため これま < 資料 > 札幌市教育委員会 で図書館を利用していない層の利用の掘り起こしも含め 図書館がより多くの市民から有効利 用されるよう 市民の学習意欲を高め 新たな活動のきっかけづくりとして 普及事業を充実第させるなど 図書館の魅力や機能を高めるとともに 積極的に広報することが課題となっていま5す 章また あらゆる世代が 本を借りたり 調べものが簡単にできたりするよう 多様な資料を収 集するとともに 情報化の進展にも対応するため紙媒体と併せて 電子媒体による情報提供を 進めることが必要です さらに 身近な学びの施設として 誰もが気軽に 快適に利用できるよう 施設や設備のユニ 35 レファレンスサービス 情報あるいは情報源を求めている利用者に対して 図書館員が利用のための手助けや 資料又は情報提供をするサービス

28 1章第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編第36 バーサル化やサービスの充実を図ることが必要となっています 加えて 子どもが生涯にわたり読書をする習慣が身に付くよう 子どもの読書活動推進計画 に基づき 読書をするきっかけづくり 読書をする環境づくりを推進することが必要です 資料や情報の提供を充実させていくうえで より大きな効果を得ることができるよう 他の図書館や関係機関 ボランティアとの連携を更に進めること また 時代の変化にも対応しながら サービスを維持 発展させることができるよう 業務の効率化や人材の育成に更に努めることが必要です 以上 本章で分析 考察した教育を取り巻く現状と課題を踏まえ 第 3 章において 今後 10 年間の 札幌市の教育が目指す人間像 と その人間像を実現するための教育施策の 基本的方向性 を明らかにします 36 ユニバーサル化 障がいの有無 年齢 性別等にかかわらず 多様な人々が利用しやすいように施設や生活環境をデザインすること 23

29 第 3 章 札幌市教育ビジョン 1 札幌市の教育が目指す人間像教育基本法では教育の目的として 教育は 人格の完成を目指し 平和で民主的な国家及び社 会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならな い と示されています 本計画では 札幌市の教育が目指すべき人格 すなわち 平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な姿 を簡潔に表現するに当たり これまでの 札幌市教育推進の目標 の基本的な考え方は 今後 10 年を見据えたとしても適切なものであると考え 札 幌市の教育が目指す人間像 を次のとおり掲げます 自立した札幌人 いかに時代が変わろうとも 人格の完成 に向けては 一人の人間として 自立 することが 求められます 基本幼児期には遊びを通して 人や自然と豊かに関わり 自分が誰かの役に立っていると感じるなど 施策 自己肯定感や自己有用感を育むことが 自立 への第一歩です そして 発達段階に応じて 様々 な社会体験を通じ 自らの人生を自らの責任で引き受け 一人の人間として生きる自覚をもち 未来に向かって行動することが大切です しかし この自覚は決して 自分さえよければ といった利己的な考え方や 孤立して生きることを求めるものではありません 他者を自分と同じ 自立した存在 として尊重し 共に支え合いながら生きていくという 共生 の思いを併せもつことが不可欠です そして 共生 の対象は 身近な家族や地域の方々はもとより 世代や性別 国籍 文化の違い 障がいの有無などにかかわらず 同じ時代を生きている世界中の人々 さらには 今の社会を築き上げた先人やまだ見ぬ未来の世代までをも含むものです また 誰もが 様々な課題を自らの問題と考え 互いの個性や多様性を認め合う寛容さと相互の信頼感のもとで 持てる能力を十分に発揮して積極的に社会参加し 生きる喜びと幸せを感じてほしい と願うものです 本計画では このように 広く 時や空間を超えた他者との 共生 への願いを込め 共生 と一体となった幅広い意味をもつ 自立 を 自立した と表現しています 一方 平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質 は 時代の変化に伴って変わるものであり また 同じ時代であっても 地域の状況によって左右されるものです 今後 人口減少社会の到来や 生産年齢人口の減少に伴う経済規模の縮小が見込まれる中 これ までの右肩上がりの社会構造を前提とした価値観は大きく変わりつつあり いわゆるパラダイム 37 の転換が求められています 市民は 都市の活力と生活の質を高めるとともに 先人が知恵と努力 で築き上げてきた この自然豊かで文化芸術の薫り高いまちを 次世代に良好な形で引き継いでい かなければなりません 37 パラダイム ある時代や分野において支配的規範となる 物の見方や捉え方 のこと

30 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編25 第本計画では このような状況を受け止め 様々な課題解決に果敢に立ち向かっていく資質を有する人間の在り方を 札幌人 と表現しています 札幌の豊かな自然や社会 文化の中で 学び 生活した経験をもつ者が その恵まれた環境の中で育まれる創造力や豊かな心などの総合的な素養を生かし ふるさと札幌への思いを心にもち 伝統や文化を尊重しながら 国際的な視野ももって 札幌をはじめ様々な地域や国で活躍する人になってほしいという思いが込められています すなわち 自立した札幌人 とは 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人心豊かで自他を尊重し 共に高め合い 支え合う人ふるさと札幌を心にもち 国際的な視野で学び続ける人 であることを意味します 2 基本的方向性今後 10 年を見据えたとき この人間像を実現するためには 情報化や国際化の進展など社会経済情勢の大きな変化により 知識の多様化や陳腐化が一層進行する状況を踏まえ 学校の卒業をもって学びが終了するのではなく 幼児期から生涯にわたって学び続けることが必要です 市民が 自ら生きていく中で学びを主体的に捉えることができるよう 学校教育の段階から 連続した学びの体制を整備するとともに 子ども一人一人の心身の発達の段階と学校や地域の実態を踏まえ 札幌の自然や社会 文化等の豊かな環境を生かしながら 学ぶ力 - 知 豊かな心 - 徳 健やかな身体- 体 の調和のとれた 生きる力 を育んでいくことが大切です あわせて 学校教育と生涯学習の学びの垣根を低くして 子どもから大人までの様々な世代が 地域や社会に主体的に関わりながら 共に学ぶ体験を積み重ねるなどして 共に生きる力 を培うことが重要となります こうした 自ら学び 共に生きる力を培う学び を推進することが 自立した札幌人 を実現するための要といえます また この学びの推進に当たっては 市民が 経済面や地理的 時間的な制約を気にせず 安心して様々な学びにつながることができるよう 学びの場と機会を保障する観点が不可欠であり 多様な学びを支える環境 を充実させる必要があります 加えて 教育が人と人との関わりの中で進められる営みであることを踏まえると 真に この人間像を実現するためには 日々展開される様々な学びを通して 社会が人を育み 人が社会をつくる という好循環を生み出すなど 実際に回り始める 仕組み を作り上げることが大切です 例えば 世代や立場などが異なる様々な市民が 学びを仲立ちとして出会い そこでの学びが人と人とのつながり いわゆる地域コミュニティ 38 の形成 活性化へとつながり さらに この地域コミュニティが核となって 次なる学びの深化が図られるということなどが想定されます このように 市民ぐるみで支え合う仕組み を作り上げることで 一人一人の生涯にわたる学びと実践の循環が生まれ ひいてはまちづくりの活力の源となります 38 地域コミュニティ 地縁 血縁 文化的背景 価値観などに基づく共同体のうち 地縁的な要素の大きいもののこと

31 第1そして こうした環境の中で育ち 成長した世代が 自然体で次世代と学びを支え合うようにな章り 世代間の循環につながることも期待されます 以上を踏まえて 今後 10 年間で 自立した札幌人 を実現するため 以下の三つの基本的方向第2性から教育施策を展開していきます 章自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進第多様な学びを支える環境の充実3章市民ぐるみで支え合う仕組みづくりこれらの基本的方向性は それぞれが独立しているのではなく 環境の充実や仕組みづくりによっ第て学びが推進される一方 学びを進めていく中で環境の改善や仕組みを見直す必要性が生まれるな4ど 相互に関連しているものです 章基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進基本施策 背景 変化が激しく 一層複雑化する社会にあっては 与えられた情報を短期間に覚え 正確に再生す る力だけではなく 身に付けた知識や教養と それらを生かした柔軟な思考力を発揮して 新しい 価値を創造したり 個人や社会の多様性を尊重しつつ 異なる他者と協働したりする能力等が求め られています また 多様な知識が次々に生み出され 急速に流通していく中 一律の正解が見いだされないよ うな課題が複雑に生起しており 自分が社会にどのように貢献しているのかを感じづらくなってき ています そのような中にあっては 自己肯定感を高めるとともに 自分の夢を描きつつ 自己の 実現に向けて意欲的に取り組もうとする心を養うことが必要です そして 生涯にわたり 自分に必要な知識や能力を自ら認識し それらを身に付け 他者との関 わり合いや実生活の中で活用し 実践できるような主体的 能動的な力が必要とされています 展開の考え方 本計画では 市民一人一人が 生涯にわたって主体的に学び続けることができるよう 学校教育 と生涯学習における縦の接続と横の連携を強化し 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 を図りながら 自立した札幌人 として必要な資質や能力を育みます 第5そのために 幼児期から初等中等教育段階 ( 小学校から高等学校まで ) の学校教育においては 学章ぶ力 - 知 豊かな心 - 徳 健やかな身体 - 体 の調和を図りながら 生きる力 を育むため 主体的に学ぶ意欲につながる 自ら学ぶ喜び や 孤立することなく他と関わりながら自立しようとする意欲につながる 共に生きる喜び を それぞれ実感できるような教育を推進していきます あわせて どこにあっても ふるさと札幌への思いを心にもち 国際的視野ももって活躍できる資よう 自らのアイデンティティーとしての ふるさと札幌のよさ を実感しつつ 豊かな創造力料を育む 教育を推進していきます 編また 生涯学習の観点からは 子どもから大人までの市民が 自ら学ぶことや相互の学び合いを 26

32 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編27 第支援 促進することを通じて 学びを媒介とした人と人とのつながりや支え合いの豊かな関係性を創出するとともに 学びの成果を地域や札幌のまちづくりに生かすなど 継続的 自発的な学習活動を支援する総合的な施策を推進していきます そして これらの教育施策の展開に当たっては 途切れることのない一貫性 連続性のある学びを実現するための学びの場の連携が大切です また 共生社会の形成に向けて 障がいのある方々の自立と社会参加を目指し 一人一人の教育的ニーズに応じた指導や支援を行う特別支援教育の推進を図っていきます 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 背景 子ども一人一人の能力を伸ばしつつ 社会において自立して生きる基礎を培うに当たっては 安心して学ぶことができる学校教育の環境整備は不可欠であり また 生涯学習社会における豊かな学びを実現するためには 多様な学びの環境が整備されることが基本的に保障されなければなりません 展開の考え方 自立した札幌人 の実現に向けて 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 を行うに当たっては 市民一人一人が 多様なニーズに応じた学びの機会を得ることができるよう 各成長段階での良質な教育の機会の保障の観点から 多様な学びを支える環境の充実 を図ります そのために まずは子どもの学びの中心である学校において 安心で信頼される体制づくりに努めるとともに 自然環境や機能性などにも配慮した安全 安心な施設整備等を行っていきます あわせて 札幌市全体の子どもの学びを支える観点から 豊かな質の高い教育環境の構築を行っていきます 生涯学習の観点からは あらゆる市民に生涯にわたって学ぶ機会を提供できるよう 多種多様な学習活動を支える生涯学習関連施設や図書館などの充実を図ります また 環境整備は 施設 設備を中心とする側面だけではなく 子どもに対する様々な支援体制などの側面も必要となります 子どもにとって学校での身近な存在である教職員については 個々の教育指導の意識や技術などの資質 能力を高めるとともに それを十分に発揮し 子ども一人一人に寄り添い 健やかな成長を支えていけるような取組を充実させていきます さらに いじめや不登校をはじめ 様々な要因により学校での学びに不安や悩みを抱える子どもが安心して学べるよう 子ども一人一人の状況に応じた支援体制を構築します 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 背景 人口減少と少子高齢化が進行し 社会への参加意識の低下や人間関係の希薄化などの課題が指摘される一方 東日本大震災を契機に地域コミュニティの重要性が見直されている中にあっては 学校 家庭 地域がそれぞれの教育力を高め 共に手を携えていくことがますます重要となっています 現在 札幌市では 年間 1 万 5 千人を超える市民が様々な形でボランティアとして学校の教育活動に参画するとともに 子どもが地域の活動に参加する取組も進められています 今後より一層

33 第1学校 家庭 地域が実効性のある双方向の連携を図り 学びを通じたコミュニティの形成を積極的章に進めていく必要があります 展開の考え方 第2 自立した札幌人 の実現に向けて 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 章を行うに当たっては 市民一人一人が 学びを仲立ちとして相互に連携 協力するとともに この関係性が市内各所で定着して学びのコミュニティが形成されるよう 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり に取り組みながら 全ての市民が 自立した札幌人 として必要な資質や能力を高めて第いくことが大切です 3章そのために 地域の潜在的な教育力を発掘し 商店街や企業などを含む地域の方々の学校教育への参画を促すとともに 子どもの地域活動への興味 関心を高め 参加を促進する環境整備を進めるなど 学校と地域が相互に結びつき 支え合う仕組みを整えます 第また 家族形態や社会構造の変化に伴い 家庭の教育力が低下している中 全ての家庭が子ども4の育ちや学びを支える主体の一つとしての意識を高め 力を付けていくことが必要です 章さらに 地域や学校が 支援を必要とする家庭を支える仕組みづくりに取り組むことで 家庭の教育力の一層の向上を図り 社会全体で子どもを支えていくことができるよう努めます 基本施策 第5章資料編28

34 第1章第2章5章資料編3 札幌市教育ビジョンの全体像 < 札幌市の教育が目指す人間像 > 第3章第4章基本施策 自立した札幌人 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人心豊かで自他を尊重し 共に高め合い 支え合う人ふるさと札幌を心にもち 国際的な視野で学び続ける人 第< 基本的方向性 > 29

35 アクションプラン編 第 4 章札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) 1 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の施策体系 2 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) における重要項目 3 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の具体的な施策の展開基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 第 5 章計画の推進と進行管理 1 計画の推進体制 2 計画の進行管理 3 成果指標一覧

36 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編31 第第 4 章 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) 1 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の施策体系 ビジョンで掲げた 札幌市の教育が目指す人間像 及び三つの 基本的方向性 に基づき 今後 5 年間で取り組む14 基本施策 37 施策からなるアクションプランを設定しました 基本的方向性基本施策施策 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進 共に生きる喜びを実感できる学習活動の推進 ふるさと札幌のよさを実感し 豊かな創造力を育む学習活動の推進 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進 継続的 自発的な学習活動を支援する総合的な生涯学習の推進 学びの場の連携の推進 -1 分かる できる 楽しい授業の推進重要 1- 幼児期の学校教育の推進 1- 健康的な心身の育成と主体的に運動やスポーツに親しむ機会の充実 重要 1- 科学的リテラシーを育む学びの充実重要 1- 自分らしい生き方を実現するための進路探究学習の充実 1- 生涯にわたる学びの基盤を育む学習の充実 重要 1- 命を大切にする指導の充実重要 -2 豊かな人間性や社会性を育む学びの充実 -3 未来へつながる思いを育む学びの充実 -1 札幌らしさを実感する学びの充実重要 -2 国際性を育む学びの充実重要 -1 一人一人の多様なニーズに応じた教育の充実 -2-1 早期から成人に至るまでの継続した相談 支援の充実 総合的 体系的な学習機会の提供と自発的な学習活動の促進 -2 図書館における読書 学習環境の充実 -1 異校種体験 異年齢間交流の充実 -2 校種間の連携による連続性のある教育活動の充実

37 基本的方向性基本施策施策 2 多様な学びを支える環境の充実 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 安全 安心 環境に配慮した学校の整備 豊かな教育環境づくり 多種多様な学習環境の整備 教職員の資質 能力の向上 学びのセーフティネットの充実 学校における情報化の推進 地域と学校が支え合う仕組みづくり 家庭の教育力を高める仕組みづくり -1 多様なニーズに対応する学校施設の整備 -2 安全 安心な学校給食の提供 -3 学校保健の充実 -4 学校の安全管理の充実 -5 緊急対応への体制の充実 2- 教育環境の整備 充実 -2-1 特別な教育的ニーズに応じた環境の整備 充実 市民の自発的な学習活動を支える生涯学習関連施設の充実 -2 図書館における読書 学習環境の整備重要 -3 学校図書館の機能強化 -1 管理職のマネジメント力の向上 -2 魅力あふれる教員の採用 育成 -1 子どもが安心して学べる支援体制の充実重要 -2 学びに困難を抱える子どもへの対応の充実 -3 教育機会均等のための経済支援 -1 教科指導における ICT 活用の推進 -2 校務の情報化の推進 -1 地域に開かれた学校重要 3- 学校における地域教育力活用 家庭の教育力の向上と親子での学びの促進支援 重要は重要項目に関係する施策 第1章第2章第3章第4章基本施策 重要 第5章資3- 料編32

38 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編33 第2 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) における重要項目札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) に掲げる各施策はいずれも大切ではありますが 札幌市の教育が目指す人間像 の実現に向けて この5 年間で特に力を入れていく取組を重要項目として示します 札幌市教育アクションプラン( 前期 ) における九つの重要項目 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 関連 1 分かる できる 楽しい授業の推進 2 課題探究的な学習の推進 3 体力向上の推進 4 進路探究学習の充実 5 命を大切にする指導の充実 6 札幌らしさを実感するとともに国際性を育む学びの充実基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 関連 7 知の拠点 としての図書館の充実 8 子どもが安心して学べる支援や対応の充実基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 関連 9 地域に開かれた学校 は新規 事業 取組 を含む重要項目基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 に関連する重要項目 1 分かる できる 楽しい授業の推進 ( 施策 -1) さっぽろっ子 学ぶ力 の育成プラン を実行し 学ぶ意欲 学んだ力( 基礎的 基本的な知識 技能 ) 活かす力 ( 思考力 判断力 表現力等 ) の 学ぶ力 の3 要素をバランスよく育みます 学ぶ意欲 学んだ力( 基礎的 基本的な知識 技能 ) 活かす力( 思考力 判断力 表現力等 ) の 学ぶ力 の3 要素をバランスよく育むため 教育委員会 学校 家庭 地域が一体となった取組を進める さっぽろっ子 学ぶ力 の育成プラン を実行します 各学校において作成 実行する 学ぶ力 育成プログラム をその中核とし 自校の子どもの状況を踏まえ 体験的な活動や言語活動 問題解決的な学習活動等を取り入れ 子どもが自ら考え 判断し 表現する学習活動 の充実を図り 子どもが自分への自信がもてるよう 授業の工夫 改善を行います また 教育委員会として 子どもの自己評価を生かした全市共通の評価指標を導入し 実効性あるPDCAサイクルの確立を図り 教育活動等の妥当性や信頼性を高めます この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人 の実現に深く関連します

39 第1章2 課題探究的な学習の推進 ( 施策 -1 1-) 科学的リテラシー 39 を育む学び や国際バカロレア 40 のプログラムを切り込み口として課題解決能力を育みます 第2 自ら疑問や課題をもち 主体的に解決する 課題探究的な学習 の一つの切り込み口と章して 科学的リテラシーを育む学び を進め 予想や仮説を基に観察 実験を行い その結果から考察する というサイクルを実践することで 知識 技能と活用を結ぶ学習モデルを確立し 課題解決能力を育みます 第 また 市立札幌開成中等教育学校において 国際バカロレアのプログラムを活用し 課3題探究的な学習モデル研究を推進することで 全ての市立学校において思考力 判断力 章表現力や国際感覚 課題発見解決力等を育成する学習を充実 発展させます この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人 の実現に深く関連します 第4章3 体力向上の推進 ( 施策 1-) 生涯を通じて運動に親しむための基礎を培うとともに 積極的に心身の健康の保持増進を図る資質や能力を育みます 基本施策 さっぽろっ子 健やかな身体 の育成プラン を踏まえて 縄跳び運動の推奨 促進な ど運動に親しむための工夫 環境づくり等や体育等の授業改善の取組により 各学校での 体力向上に関わる指導の充実を図るほか 運動部活動の充実に向けた検討と取組を一層推 進します また 札幌の自然環境を生かしたウィンタースポーツを充実させるとともに 家庭や地 域と連携した 雪かき汗かきチャレンジ の取組などにより 体力向上の推進も図ります この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人 の実現 に深く関連します 4 進路探究学習の充実 ( 施策 1-) 将来の生き方や進路について考える 進路探究学習 を通じて 広い視野から社会や職業 を捉える力を培うとともに 自己肯定感や自己の実現に向けた意欲を育みます 将来の生き方や進路について考える 進路探究学習 をより一層推進し 現実社会で活 躍する多様かつ魅力ある大人に接する機会を設けたり 様々な職業の存在を気付かせたり第しながら 広い視野から社会や職業を捉える力を培います 5 そうした職業体験などの社会体験を多く経験させることによって 将来への夢や社会で章活躍する自分のイメージを描き その実現に向けて意欲的に取り組んだり 自己を肯定的に捉えたりすることにつなげていきます この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人 の実現に深く関連します 資料編34 39 科学的リテラシー 自然界及び人間の活動によって起こる自然界の変化について理解し 意思決定するために 科学的知識を使用し 課題を明確にし 証拠に基づく結論を導き出す能力 40 国際バカロレア 国際バカロレア機構が定める異文化に対する理解と尊敬を通じて 平和でよりよい世界の実現のために貢献する 探究心 知識 思いやりのある若者の育成などを目的とした国際的な教育プログラムやその資格の総称

40 1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編41 ゲートキーパー 悩んでいる人に気付き 声をかけ 話を聞いて 必要な支援につなげ見守る人 第 第5 命を大切にする指導の充実 ( 施策 1-) 自分や他者の生命を尊重する態度を育むとともに 子どもの心のサインに気付き 的確に対応する指導の充実を図ります 道徳の時間を要として 学校の教育活動全体を通した道徳教育や体験活動の充実を図るなど 命の大切さを実感し 自分や他者の生命を尊重する態度を育む取組を推進します また 子どもが学校生活等に不安や悩みを抱いたときに 周りの大人 とりわけ教職員が いわゆる ゲートキーパー 41 として 悩んでいる子どもの心のサインに気付き 声をかけ 話を聞いて 必要な支援につなげ見守るなど 的確に対応することが重要であり 各種研修等を通して こうした 命を大切にする指導 の更なる充実を図ります この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 心豊かで自他を尊重し 共に高め合い 支え合う人 の実現に深く関連します 6 札幌らしさを実感するとともに国際性を育む学びの充実 ( 施策 -1-2) 札幌らしい特色ある学校教育( 雪 環境 読書 ) や 国際性を育む学び を通して 心の中にふるさと札幌の意識をもちながら 幅広い視野に立って物事を考えていく力を育みます 子どもが 札幌の素晴らしい自然環境 人的環境 文化的環境などを生かした札幌らしい特色ある学校教育 ( 雪 環境 読書 ) を推進するとともに 我が国の伝統や文化などに加え ふるさと札幌を学ぶ機会の充実を図ります こうした取組は 札幌ならではの魅力に誇りをもち その魅力を高め 発信する気持ちや その魅力に触れようと訪れる方々へのおもてなしの心を醸成するきっかけにもなります また 心の中にふるさと札幌の意識をもちながら 外国語や異文化に触れるなど国際性を育む学びを通して グローバル社会において必要となる多文化共生の意識や国際的な視野を養っていきます このことは 幅広い視野に立って物事を考えていく力を身に付けることにもなり ふるさと札幌を客観的に見つめ直すことにもつながります この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の ふるさと札幌を心にもち 国際的な視野で学び続ける人 の実現に深く関連します 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 に関連する重要項目 7 知の拠点 としての図書館の充実 ( 施策 -2) ( 仮称 ) 絵本図書館や都心にふさわしい図書館の設置などにより 知の拠点 として 生涯にわたる市民の生活や創造的な活動を支えます 幼少期からの本や文化との触れ合いが生涯にわたる学習のきっかけとして特に重要であることから 白石区複合庁舎内に幼児や保護者が落ち着いて読書を楽しめる場となる ( 仮称 ) 絵本図書館を設置します また 都心に集う市民の様々な活動が豊かに広がるよう支援していくため ビジネスや 35

41 多様な課題解決に役立つ情報 札幌の魅力や街の情報などを提供する都心の知的空間とし て都心にふさわしい図書館を設置します さらに 読書 は 子どもが感性や想像力を豊かにするために有効であることから 生涯学習関連施設としてのノウハウを生かし 学校における読書活動の充実を支援します この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人 の実現に深く関連します 8 子どもが安心して学べる支援や対応の充実 ( 施策 -1-2) いじめ 不登校などの未然防止や早期発見 早期対応を行うため 子どもが安心して通え る校内支援体制を構築するとともに 子どもの悩みや不安感を解消するための相談及び居場 所づくりを推進します スクールカウンセラーの活用などを図りながら 不安や悩みを抱えている子どもの思いを共感的に受け止め 悩みが深刻化しないように助言や声かけを学校全体として組織的に 行うなど 学校が一体となって対応する校内支援体制を構築します こうした子どもが安 心して通える学校 学級づくりを進めることが いじめや不登校などを未然に防止するこ基本とにつながります 施策 また アンケートの活用や教職員間の連携等により 子どもの小さな変化に気付き 適 切に対応するとともに 心のサポーターを活用するなど 必要に応じて関係機関等と連携を図りながら適切に子どもに働きかけます さらに 2か所目の教育支援センターの設置など 子どもの悩みや不安感を解消するための相談や居場所づくり 早期発見 早期対応を行う 学びに困難を抱える子どもへの対応の充実 を一層進めます この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の 心豊かで 自他を尊重し 共に高め合い 支え合う人 の実現 に深く関連します 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり に関連する重要項目 9 地域に開かれた学校 ( 施策 -1) サッポロサタデースクール事業の実施や学校施設の複合化の検討など 地域と学校の協力関係を構築し 地域全体で子どもを育てる環境を醸成します 第5 土曜日などに地域の多様な経験や技能をもつ人材 企業等の豊かな社会資源を活用した学習支援や地域の伝統文化体験活動等のプログラムを行うサッポロサタデースクール事業 などを実施し 地域と学校の連携の仕組みを整えます 学校図書館の地域開放などの様々な事業について 地域や家庭へ情報発信し連携を深め ることにより 学校は地域に開かれ 地域は学校を支える協力関係を構築します また 子どもの多様な学習機会を確保し 地域への関心を高めるとともに 地域住民の生涯学習の場や子どもから高齢者までが集う多世代交流の場としての相乗効果が期待できることから学校施設と他の市有施設との複合化について検討します これらの活動による学校と地域の交流を通じて 地域全体で子どもを育てる環境を醸成

42 第5章資料編1章 この重要項目は 札幌市の教育が目指す人間像 の3 要素全ての実現に深く関連します 第第2章第3章第4章基本施策 し 子どものコミュニケーション力や地域への愛着の心を育み 地域づくりの担い手を育成していきます 参考: 人間像の要素別との関連 未来に向かって創造的に考え 主体的に行動する人 関連 1 分かる できる 楽しい授業の推進 2 課題探究的な学習の推進 3 体力向上の推進 4 進路探究学習の充実 7 知の拠点 としての図書館の充実 9 地域に開かれた学校 心豊かで自他を尊重し 共に高め合い 支え合う人 関連 5 命を大切にする指導の充実 8 子どもが安心して学べる支援や対応の充実 9 地域に開かれた学校 ( 再掲 ) ふるさと札幌を心にもち 国際的な視野で学び続ける人 関連 6 札幌らしさを実感するとともに国際性を育む学びの充実 9 地域に開かれた学校 ( 再掲 ) 37

43 3 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の具体的な施策の展開 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) では 14の基本施策を展開することとしています ここでは この基本施策を推進するための具体的な施策と 施策の具現化を図るために取り組むべき主な事業 取組を示しています 基本施策の構成 施策体系基本施策ごとに展開する施策の体系を示しています 成果指標 成果指標の選定の基本的な考え方 基本施策ごとに1~4の指標を設定しており 計画全体で21 項目を設定しています 成果指標は 市民への分かりやすさ 基本施策において代表的 ( 象徴的 ) であるといっ た要素などを踏まえながら選定しています 目標値設定の基本的な考え方 目標値の設定に当たっては 指標の現状値や過去の推移 他都市の状況などを踏まえ 基本施策 た上で 努力目標的要素も加味して設定しました 施策の背景 必要性 基本施策ごとに 関連する社会経済情勢 札幌市や国等の教育施策の現状 課題など 施策の背景や施策を推進する必要性を示しています 主な事業 取組 新規の表記 計画年度内に新たに開始する事業 取組については と示しています 再掲の表記 複数の施策に該当する事業 取組は重複して掲載しており 事業名の末尾に以下のとおり記載しています 主となる施策 ~ (X-X-X-X( 再掲先の事業 取組番号 ) に再掲 ) その他の施策 ~ 再掲 (X-X-X-X( 主となる施策の事業 取組番号 ) に掲載 ) 主な対象範囲第事業 取組内容の下欄に 事業 取組の対象とする主な受益者を示す範囲を網掛けに5しています 章 就学前教育段階 : 就学前段階の子どもを対象とした事業 取組 義務教育段階 : 小学校 中学校段階の子どもを対象とした事業 取組 高等学校教育段階 : 高等学校に在籍する子どもや大人を対象とした事業 取組 生涯学習段階 : 子どもから大人までのあらゆる年代を対象とした事業 取組

44 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 39 第基本的方向性 1 基本施策 施策の背景 必要性 学ぶ力の育成 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進 自立して生きる力を育むため 一人一人の子どもが 自ら課題を見付け 自ら学び 自ら問題を解決する資質や能力等の 学ぶ力 や 将来にわたって学び続けようとする意欲 心身ともに健康でたくましく生きるための健康や体力を身に付けることができるよう 様々な学習活動において 自ら学ぶ喜びを実感できる取組を推進します 施策体系 成果指標 成果指標現状値目標値指標選定の考え方 難しいことでも 失敗を恐れないで挑戦している子どもの割合 将来の夢や目標をもっている子どもの割合 1 週間の総運動時間が 60 分未満の子どもの割合 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 5 男 7.7% 小 5 女 19.3% 中 2 男 13.1% 中 2 女 35.8% ( 平成 25 年度 ) 読書が好きな子どもの割合 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 5 男 7.0% 未満小 5 女 18.0% 未満中 2 男 8.5% 未満中 2 女 30.0% 未満 ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 学ぶ意欲や 知識 技能を活用して問題解決することへの子どもの意識を示す指標 将来の夢や目標に対する子どもの意識を示す指標 子どもの 1 週間の運動量を示す指標 読書への意欲に関する子どもの意識を示す指標 我が国の子どもの学力については 国際的な学力調査 (TIMSS PISA) や 全国学力 学習状況調査等の結果から 基礎的 基本的な知識 技能はおおむね身に付いているものの それらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判断力 表現力等には課題があること 学習意欲が低い傾向があることなどの指摘がなされています 各種調査結果からは 札幌市の子どもにも同様の傾向が見られ 小学校の教科領域の一部に継続的な課題が見られるほか 読書への意欲の向上に成果が見られている一方で 学習習慣の確立

45 や自ら学ぼうとする学習意欲の向上に課題が見られています 社会 経済構造の大きな変革の中では 単に多くの知識を身に付けたり 人に示された手順 ( マ ニュアル ) 等を正確に再現したりすることだけでは 簡単に解決することが難しい課題が複雑に生じています このような中 札幌市の教育においては 子どもが 生涯にわたって主体的に学び続けること ができるよう 一人一人の子どもに 自ら課題を見付け 自ら学び 自ら問題を解決する資質や 能力等 の 学ぶ力 を育成することを目指します 学ぶ力 の育成に向けては 子ども自身が 学校での学習などを通じて 学ぶことの意義や楽しさを感じ取り 自ら学び続けようとする意欲をもつこと 自ら考えたり表現したりするなどの多様な学びを経験し 思考力 判断力 表現力等を身に付けること また 学び続けるために 必要な基礎的 基本的な知識 技能を身に付け 新たな学びに自信をもって挑戦していけるよう になることなど 学ぶ意欲 学んだ力 ( 基礎的 基本的な知識 技能 ) 活かす力( 思考力 判断力 表現力等 ) をバランスよく育む教育を推進する必要があります このため 各学校において 体験活動や課題探究的な学習の充実 個に応じたきめ細かい指導の一層の推進 学校 家庭 地域の連携強化など 総合的な取組を推進します 幼児教育の充実基本 幼児期は 基本的な生活習慣をはじめとした人間形成の基礎を培う非常に重要な時期であり 施策 料編この時期の幼児教育は 子どもの心身の健やかな成長を促す上で 極めて重要な意味をもちます このため 幼稚園は 学校教育のはじまり であることを踏まえ 遊びを中心とした幼児期にふさわしい生活 を通して幼児の豊かな育ちや学びを保障し 質の高い幼稚園教育を提供するとともに 幼児にとって望ましい環境や幼児教育の在り方などに関する保護者への啓発や支援に積極的に取り組んでいくことが必要です また 幼児教育の推進に当たっては 幼稚園 家庭 地域の三者が それぞれの教育力を発揮し 連携しながら 子どもの健やかな成長を支えることが求められています 札幌市では 将来の札幌を担う幼児の豊かな育ちの実現を目指し 私立幼稚園 市立幼稚園 札幌市の三者が緊密な連携のもとに幼児教育振興を図る仕組みを構築し 札幌市全体の幼児教育の水準向上を図ってきました 今後はこの仕組みを基盤としながら 遊びを通して健やかな身体 豊かな心 学ぶ力など 生きる力の基礎を育む幼児期の学校教育を推進するため 幼児教育センターと市立幼稚園 認定こ 42 ども園が質の高い学校教育を推進するセンター機能を更に充実させ 私立幼稚園との連携を継続しながら 札幌市の幼児教育の水準の一層の向上を図ります そのため 幼児期の学校教育に 関する実践研究の推進と発信 小学校教育との円滑な接続を図る幼保小連携の推進 幼児期の学 校教育 保育を総合的に提供する 幼保連携型認定こども園 の充実などに取り組む必要があり第ます 5章 健やかな身体の育成 子どもの食生活を取り巻く社会環境の変化に伴い 価値観の多様化による食への関心の低下や 偏食 欠食 偏った栄養摂取等による健康への影響が問題となっており 望ましい生活習慣や食 習慣を身に付けさせるため 子どもへの食に関する指導の充実が必要です 札幌市の子どもの体力 運動能力は 全国や札幌市独自の調査結果から分析すると 全国平均 42 認定こども園 幼稚園や保育所などが教育と保育の両方の機能を提供するとともに 子育て支援事業を行う施設のこと

46 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 41 第よりも低い傾向にあることや 運動 スポーツに関する習慣等については 積極的にする子どもとそうではない子どもの二極化がみられることが課題になっています そのため 各園 学校において 子どもの体力向上に向けた学習活動や行事等を工夫して取り組むことや 子どもが運動しやすい環境づくりを進めることが重要です また 子どもが発達の段階に応じて 四季を通じて自ら進んで運動 スポーツに親しむことができる取組や 地域や家庭と連携して運動する機会の少ない子どもが運動できる機会を設けるなど 健やかな身体の育成に向けた取組の一層の充実が必要です 科学的リテラシーの育成 子どもの 活かす力 ( 思考力 判断力 表現力等 ) を育むためには 自ら疑問や課題をもち それを解決する 課題探究的な学習 が有効であり 課題探究的な学習 を進める一つの切り込み口として 理科の学習において 予想や仮説を基に観察 実験を行い その結果から考察する というサイクルを実践していくことが有効です 子どもが自ら課題を見いだすことにより 学習意欲が高まり 予想や仮説を基に主体的な観察 実験を行い その結果から考察することにより 基礎的 基本的な知識 技能を活用する力が育まれます このような 課題探究的 な理科の学習を通して 科学的リテラシーを培うことが可能となります 特に 札幌の環境を生かした理科の学習の充実により 将来を担う子どもが 科学的リテラシーを身に付け 豊かな環境の保護や保全 復元等に向け 主体的に行動できるようになることは 札幌市の魅力的なまちづくりという点からも重要と考えます 将来の生き方や進路について考えさせる指導 全国学力 学習状況調査 ( 平成 25 年度 ) によると 将来の夢や目標をもっていますか という設問に対して 当てはまる と回答した子どもの割合が 小学生が約 70% に対し 中学生は 46% と約 24ポイント低くなっています この結果から 心身の成長にしたがって 幼いころの夢が空想的であったことに気付くものの それに代わる目標を見いだせずにいる中学生の姿が浮かび上がってきます そのため 将来の生き方や進路について考えさせる 進路探究学習 をより一層推進し 現実社会で活躍する多様かつ魅力的な大人に接する機会を設けたり 様々な職業の存在を気付かせたりしながら 広い視野から社会や職業を捉える力を培っていくことが重要です そうした職業体験などの社会体験を多く経験させることによって 将来への夢や社会で活躍する自分のイメージを描き その実現に向けて意欲的に取り組んだり 自己を肯定的に捉えることにつなげていきます 生涯にわたる学びの基盤 子どもは 読書によって 言葉を学び 感性を磨き 表現力を高め 想像力を豊かなものにします また 新しい情報を獲得することにより知的好奇心を膨らませ 生涯にわたり学び続けようとする心が培われます 加えて 子ども自身が自分の生き方について考えたり つまずき迷ったときの心のよりどころを見いだしたりすることにつながります これまで 子どもの読書活動を促す取組を推進してきたことによって 子どもの読書への意欲の向上が見られていますが 今後も子どもが自主的に読書をする習慣を身に付け 本との出会いや感動を通して知識を深め 豊かな感性を磨いていくための取組を引き続き進める必要があります

47 子どもの学力で課題となっている思考力 判断力 表現力等を育むためには 知識 技能の活 用を図る学習活動とともに 児童生徒の言語活動をより充実させる必要があります 必要な情報 を主体的に収集 判断 処理 編集 創造 表現し 発信 伝達できる能力など 情報活用能力を育むことは 言語活動の基盤となるものであり 生きる力 に資するものです 情報通信技術を活用することが極めて一般的な現代社会では 学校教育において 社会で必要 な情報活用能力を確実に身に付けさせることはますます重要になっており 情報活用能力を育む 情報教育の充実が求められています 施策 -1 分かる できる 楽しい授業の推進 重要 子ども一人一人の 学ぶ力 を育成するため 学ぶ意欲 学んだ力 ( 基礎的 基本的な知識 技能 ) 活かす力( 思考力 判断力 表現力等 ) の 学ぶ力 の3 要素をバランスよく育めるよう 分かる できる 楽しい授業 を推進します 主な事業 取組事業 取組名事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 さっぽろっ子 学ぶ力 の育成プラン 推進 分かる できる 楽しい授業 づくりに向け 各学校において それぞれの実情に合わせた3 要素のバランスを分析し 学ぶ力 育成プログラム を作成 実行します あわせて 家庭や地域と一体となった取組を促進するために情報発信を充実させることや 各種調査等に加えて 市全体の共通指標 ( 子どもの自己評価 ) を導入して 検証改 基本施策 善サイクルの確立を図ります これらの総合的な取組を さっぽろっ子 学ぶ力 の育成プラン として位置付け実行します 2 授業づくりに関する研修の さっぽろっ子 学ぶ力 の育成プラン を踏まえ 体験的な活動や言語活動 問題解決充実 (- に再掲 ) 的な学習等についての実践事例や指導法を教員間で交流するなど 実効性及び専門性の高い研修の充実を図ることにより 教員の指導力を向上させて 分かる できる 楽しい授業 づくりを推進します 3 札幌市教育研究推進事業 札幌市教育研究推進事業 において 研究体制の工夫 改善等を図り 授業公開等を中における研究の充実心とした実践的な研究を一層充実させるとともに 学校における校内研究の充実を支援 (- に再掲 ) し 分かる できる 楽しい授業 づくりを推進します 4 市立札幌開成中等教育学校市立札幌開成中等教育学校において 国際バカロレアのプログラムを活用した課題探究 における課題探究的な学習的な学習モデル研究を推進し 全ての市立学校において思考力 判断力 表現力や国際モデル研究の推進感覚 課題発見解決力等を育成する学習を充実 発展させます (- に再掲 ) 第5

48 1章第2章教育の区内支援体制の充実 幼保小連携の推進等に取り組みます 第施策 1- 幼児期の学校教育の推進 私立幼稚園と連携して幼児期の学校教育を推進し 幼児期の子どもに 遊びを通して健やかな身体 豊かな心 学ぶ力など 生きる力の基礎を育みます そのために 幼児教育センターと市立幼稚園 認定こども園が札幌市の質の高い幼児期の学校教育を推進するためのセンター機能を担い 幼児期の学校教育に関する実践研究 幼児期の特別支援 第3章第4章施策 第5章資料編基本 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 市立幼稚園研究実践の推進と発信 遊びを通して健やかな身体 豊かな心 学ぶ力など 生きる力の基礎を育む質の高い幼児期の学校教育を推進するため 市立幼稚園 認定こども園が実践研究に取り組み その成果を市内の私立幼稚園 認定こども園 保育所等に発信します 2 幼児教育センターと市立幼稚園におけるセンター機能の充実 (2--1 に再掲 ) 幼児教育センターと市立幼稚園 認定こども園が 札幌市の質の高い幼児期の学校教育を推進するためのセンター機能を担い 研究 研修の実施 幼児期の特別支援教育の区内支援体制の充実 幼保小連携の推進を図ります 3 幼保小連携の推進 (- に再掲 ) 幼児期と児童期の教育を円滑に接続するため 各区の園長 校長及び連携担当者が一堂に会する幼保小連携推進協議会を設け 職員交流や研究交流 情報交流などを行います 4 幼小連携モデル研究開発 (- に再掲 ) 子どもが円滑に小学校生活を始められるよう 幼稚園及び小学校における接続期の教育課程の在り方について実践研究を行い 市内の私立幼稚園 認定こども園及び小学校に普及啓発を図ります 5 幼保連携型認定こども園の充実 (2--2 に再掲 ) 既存の市立認定こども園を新たな幼保連携型認定こども園に移行し モデル園として研究発信することを通して 市内の私立幼稚園 保育所等に対し幼保連携型認定こども園について理解啓発を図ります 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 施策 1- 健康的な心身の育成と主体的に運動やスポーツに親しむ機会の充実 生涯を通じて運動に親しむための基礎を培うとともに 積極的に心身の健康の保持増進を図る資質や能力を育みます そのため 学校では 子どもの体力向上を図るための取組とともに 望ましい食生活の在り方を含め 健康に生活するための知識と実践力を育む教育を推進します 主な事業 取組 重要 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 食に関する学びの推進 43 地産地消やフードリサイクル 44 の取組を生かした学校給食を教材とした食に関する指導を推進するとともに 家庭への啓発を図ります また 食に関する指導の全体計画に基づく給食時間及び教科等における効果的な指導の充実を図ります 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 43 地産地消 地域生産 地域消費の略語で 地域で生産された様々な生産物や資源 ( 主に農産物や水産物 ) をその地域で消費す ること 44 フードリサイクル 食育 環境教育の一つとして 給食調理の過程で発生する調理くずや残食などの生ごみを堆肥化し 農家がその堆肥を利用して作物を栽培し その作物を学校給食の食材に利用する というリサイクル体制 正式名称は さっぽろ学校給食フードリサイクル 43

49 2 体力向上の推進 体力 運動能力 運動習慣に関する各種調査の実施や体力向上策等の実践研究とともに さっぽろっ子 健やかな身体 の育成プラン を踏まえた 体育等の授業改善の取組や縄跳び運動の推奨 促進など運動に親しむための工夫 環境づくり等により 各学校での指導の充実を図るほか 運動部活動の充実に向けた検討と取組を一層推進します また 家庭での日常的な取組や地域でのスポーツイベント等への参加について啓発するなど 家庭や地域と連携した取組を推進します 3 雪 に関する学習活動の推進 札幌らしい特色ある学校教育 再掲 (- に掲載 ) 各園 学校において 雪に親しみ共生しようとする心情や 人の暮らし等に対する知識 理解等を育む 雪 に関する学習活動の一層の充実を図ります また 多くの保護者のスキー学習に係る経済的な負担を軽減するため 不用となったスキーを広く集め希望する児童生徒に無償配布する スキーリサイクル を実施します 施策 1- 科学的リテラシーを育む学びの充実 理科の学習において 予想や仮説を基に観察 実験を行い その結果から考察する というサイクルを実践し 基礎的 基本的な知識 技能とそれらの活用を結ぶ課題探究的な考え方を育みます 同時に このようなサイクルを通して 科学的リテラシーを培います 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 観察実験アシスタントの配 小学校に観察実験アシスタントを配置し 理科室や準備室等 理科に関わる環境の整備 置 及び担任等による観察実験の準備や後片付け 観察実験を含む授業中の支援を行うこと により 小学校の理科教育の充実を図ります 2 問題解決や探究的な学びの充実 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校の科学的リテラシーを育む理科教育について 問題解決活動や探究的な学びの充実の観点から研究を行い 各学校へ普及啓発を図ります 3 理科教育に関する研修の充実 (- に再掲 ) 青少年科学館をはじめとする専門機関等と連携することにより 教員を対象とした 理科教育に関する専門性の高い研修講座を開設します また 観察 実験を中心とした教員研修の一層の充実を図ります 4 青少年科学館の活用 青少年科学館と学校教育との連携を更に深め 子どもの発達段階に応じて科学に接する機会や体験的な学習等を充実させます また 理科教育を推進するため 科学館を活用した学習カリキュラムの開発 理科教育の充実に向けた教員の研修や教材提供等の授業サポート 企業や大学等と連携した事業など 学校教育との連携を深める科学館の在り方について調査研究を進めます 第1章第2章第3章重要第4章基本施策 第5章資料編44

50 1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 45 インターンシップ 学生が一定期間企業等の中で研修生として働き 自分の将来に関連のある就業体験を行える制度 第 第施策 1- 自分らしい生き方を実現するための進路探究学習の充実 主体的に自己の進路を選択できる能力を高め 将来 社会的 職業的に自立し 社会の中で自分の役割を果たしながら 自分らしい生き方を実現するための資質や能力を育みます そのために 小学校段階から職業体験などの社会体験を多く経験し 働くことや職業を自分との関わりの中で考えたり 自分の将来を展望したりするなど 自分らしい生き方を考えていけるよう 進路探究学習を充実させます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 小中学校における進路探究学習の充実 (3--6 に再掲 ) 広い視野から社会や職業を捉え 将来の生き方や進路について考える力を育むため 小学校における職場見学 職業体験等 中学校における専門学校 各種学校の施設 設備を活用した職業体験講座など 実践的な取組を推進します また 社会と自分との関わりや経済の仕組みを学ぶための より効果的な体験学習について研究を進めます 2 市立高等学校における進路探究学習の充実 (3--7 に再掲 ) 大学 企業等との連携 協働のもと 生徒同士が今後の高校生活や将来の夢などを語り合う進路探究セミナーの内容を充実させるとともに 数日間の就労体験を行うインターンシップ 45 の受け入れ企業の拡充とプログラム内容の充実を図ります 3 特別支援学級等における進路探究学習の充実 産業現場等における実習など 関係機関や企業等と連携を図った取組を推進し 障がいのある子どもの社会自立への自覚や意欲等を高めます (3--8 に再掲 ) 施策 1- 生涯にわたる学びの基盤を育む学習の充実 感性を磨き 表現力を高め 想像力を豊かにするとともに 情報を活用する力を育むなど 生涯にわたって学び続けるために必要な能力を育みます 主な事業 取組 事業 取組名 1 読書 に関する学習活動の 推進 札幌らしい特色ある 学校教育 事業 取組内容 / 主な対象範囲 重要 全校一斉読書の取組や ボランティア等と連携した学校図書館の効果的な活用等により 読書 活動の一層の充実を図ります (- に再掲 ) 2 情報教育の充実 日常的に様々なメディアやICT( 情報通信技術 ) を活用した学習機会の充実を図り 子どもが情報モラルを含めた情報活用能力を身に付けられるような取組を行います 3 生涯学習関連施設を活用し 子どもの豊かな人間性や社会性を育むため 青少年科学館や青少年山の家などを活用し た体験学習の充実 た体験学習や林間学校等の野外教育の充実を図ります 再掲 (-2-7 に掲載 ) 45

51 第1トピックス章 算数をつくる子ども 研究開発事業 札幌市学校改善支援プランの検証に関する研究 の中で組織された札幌市学第力向上推進委員会では 学ぶ力 の育成を目指し 検討が行われています 2成果の一つが 小学校算数における 学ぶ章力 の育成を目指し 授業づくり 習慣づくり 環境づくり の工夫改善のヒントを冊子にまとめ 各学校の教員向けに配布した第3 算数をつくる子ども です 章例えば 実物投影機で操作活動を共有し 黒板で考え方を共有する 環境づくり の取組など 具体的な学習指導の事例を紹介しています 第4章 雪かき汗かきチャレンジ 子どもが雪に親しむとともに 体力向上を図るために 平成 25 年度から 小学 4 年生から中学 2 年生までを対象に 雪かき汗かきチャレンジ を実施しています 基本家のまわりや 地域の消火栓やゴミステーションなどの除雪を行った時間などを記録して 施策一定以上の回数を行った子どもには表彰を行うというもので 冬休みや土日祝を中心に 地域 の一員として雪かきに取り組む姿が見られています 専修学校で職業体験 平成 25 年度から 中学校 1 年生を対象に 将来の生き方を考えるきっかけづくりとして 夏 休みに 職業体験会 進路探究学習オリエンテーリング を実施しています 市内の専修学校の協力を得た体験講座となっているため 美容 医療事務 保育 自動車整備 アニメの声優 ペットトリマーなど多彩な職業から選択し 本格的な機器などを用いて実践的な第活動を行うことができます 5章資料編46

52 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 47 第基本施策 共に生きる喜びを実感できる学習活動の推進 知- 学ぶ力 徳 - 豊かな心 体 - 健やかな身体 の調和を図りながら生きる力を育むため 一人一人の子どもが周囲に働きかけつながろうとする態度を身に付けることができるよう 様々な学習活動において 周りの環境や他者と共に生きる喜びを実感できる取組を推進します 施策体系 成果指標 成果指標現状値目標値指標選定の考え方 自分にはよいところがあると考えている子どもの割合 人の役に立つ人間になりたいと考えている子どもの割合 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 子どもの自己肯定感を示す指標 他者へ貢献することの価値に関する子どもの意識を示す指標 施策の背景 必要性 命を大切にする指導の充実 文部科学省による調査によると 全国のいじめの認知件数は約 7 万件 ( 平成 23 年度調査 ) となっており 若年層の自殺の件数も高い水準で推移するなど 子どものいじめ 自殺に関わる問題は 我が国において喫緊の課題となっています 札幌市においても 生徒が自ら命を絶つという大変痛ましい出来事が起こっており 学校 家庭 地域が一体となって 子どもの命を大切にする指導の充実を図る具体的な取組を推進していかなければなりません そのためにも 子どもが自己を肯定的に受け止め 自分や他者のかけがえのない命を大切にしようとする態度を育むことが必要であり 道徳教育をはじめ 子どもの主体的な活動を推進する教育を進めるとともに 学校 家庭 地域が手を携え 子どもに命の大切さを伝えたり 子どもを見守ったりするなどの意識を高めることが重要です 豊かな人間性や社会性を育む学びの充実 今日 我が国の子どもの課題として 生命尊重の心や自己肯定感の乏しさ 規範意識の低下 人間関係を築く力や社会参画への意識の弱さなど 人間性や社会性の育成が不十分であることが指摘されています こうした状況の背景として 子どもの家庭環境等の変化や 自然体験活動などの機会の減少 他者や社会 自然や環境との関わりが弱くなっていることなどがあげられます 札幌市の子どもにおいても 各種調査の結果から 全国と同様の傾向が見られており さらに 小学校からきまり ( 規則 ) を守るという規範意識を身に付けることや いじめ等に関する指導の充実を図り 一人一人にきめ細かな関わりをしていくことなどが求められています また 我が国では 民族や子ども 女性 障がい者等の人権に関する施策を推進しており 学校教育においても 子どもの人権感覚を育むために 発達の段階に応じた基礎的な知識の習得や

53 理解の促進を図るなど 人権教育の普及啓発が求められています 札幌市においては 子どもの権利条例の普及啓発を図るとともに 子どもの権利の理念を生か した教育の一層の充実が必要です 共生社会 の形成に向けて 障がいのある子どもと障がいのない子どもができるだけ同じ場で共に学ぶことを目指した国のインクルーシブ教育システム構築に向けた取組を踏まえつつ 一人一人の教育的ニーズに応じた指導や支援を行う特別支援教育を推進することが求められていま す 未来へつながる平和や環境への思いを育む学びの充実 日本国憲法の精神にのっとり 教育基本法に規定された教育の目標において 国際社会の平 和と発展に寄与する態度を養う ことがうたわれたことなどから 平和な社会の形成に参画する 資質や態度を育成することの重要性が高まっています 札幌市では 平成 4 年に行った札幌市平和都市宣言を契機とし 広く市民に戦争の悲惨さや命の尊さを訴え平和な社会の大切さについて理解を深めることを目的とした普及啓発事業を実施するなど 平和都市宣言の理念の普及に努めているところです 今後も 平和に関する教育の教材 開発や指導方法等について検討し 授業の充実を図る必要があります また 環境教育の充実は 子どもに 生涯にわたり札幌市の素晴らしい自然環境を守り 育て ていこうとする態度を育成することや まちや人との関わりを深め 考え 行動することにつながるものです 子どもの実態 自然環境や地域環境を生かしながら 環境に関する活動の一層の充実が求められています 基本施策 施策 1- 命を大切にする指導の充実 重要 命がかけがえのないものであることを理解し 自分や他者の生命を尊重する態度を育みます そのために 道徳の時間を要とした学校教育活動全体を通した道徳教育で命の大切さを考えさせ たり 子どもが自分を大切に思う自己肯定感を育んだりするとともに 自然や人と豊かに関わる体験活動の充実を図るなどして 命の大切さを実感し自分や他者の生命を尊重する態度を育む 命を 大切にする指導 の一層の充実を図ります また 学校で子どもと接する教職員がゲートキーパーとしての基礎的な素養を身に付けることが できるよう取組の充実を図ります 主な事業 取組事業 取組名事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 道徳教育の充実子どもの心に響く魅力的な資料の活用や 子どもが命の大切さを実感する取組等を推進 (- に再掲 ) するなど 道徳の時間を要とした学校教育活動全体を通した道徳教育を充実させます 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階第2 子どもを共感的に理解するいじめ 自殺予防の観点を踏まえ 教職員がゲートキーパーとしての基礎的な素養を身5ための教員研修等の充実に付ける研修など 子どもの心情や行動 言動等を共感的に理解し 教育活動に生かす (- に再掲 ) ための各種研修を通して 教員の指導力の向上と各学校において子どもを支援する体制章の充実を図ります

54 1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本ある 第 第施策 -2 豊かな人間性や社会性を育む学びの充実 互いに尊重し 支え合いながら 共によりよく生きようとする態度を育みます そのために 子どもの豊かな人間性や社会性を育むため 道徳の時間を要とした学校教育活動全体を通した道徳教育を充実させるとともに 自然体験や社会体験など多様な体験的な活動を通して 他者や社会 自然や環境と直接的な関わり合いをもつ機会を充実させ 社会の構成員としての規範意識や 他人を思いやる心や生命を尊重する心 自己肯定感を育んでいきます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 道徳教育の充実 再掲 (1--1 に掲載 ) 子どもの心に響く魅力的な資料の活用や 子どもが命の大切さを実感する取組等を推進するなど 道徳の時間を要とした学校教育活動全体を通した道徳教育を充実させます 2 民族 人権教育の推進 民族や子ども 女性 障がい者等の人権などに関する指導方法の工夫改善を図るとともに 授業等に関する実践研究を行い 各学校での取組を推進します また 講演会等を通じて保護者や地域の方々を含めて正しい理解を得るよう周知を図ります 3 性に関する指導の充実 生命の尊重を重視した性に関する指導の実践研究を行い 実践事例の普及啓発を図るとともに 産婦人科医等が学校で専門的知識を要する内容の講義や講演を行うなど 性に関する指導を充実させます 4 子どもの権利の理念を生かした教育活動の推進 子どもが自他の権利の尊重などについて学び 児童会 生徒会活動などに主体的に参加したり 子ども同士が支え合い よりよい人間関係を築くピア サポート 46 などに取り組んだりするなど 子どもの権利の理念を生かした教育活動を推進します 5 ボランティア活動等の体験的な学習の充実 子どもの豊かな人間性や社会性を育むため 発達の段階に応じた多様な人々との触れ合いやボランティア活動等の体験活動について 各園 学校の特色ある取組の事例をまとめ 普及啓発を図ることにより 各園 学校における体験活動の充実を図ります 6 幼保小連携なかよしキャンプの推進 再掲 (- に掲載 ) 豊かな人間性や社会性を培い 個の自主性や集団でのコミュニケーション能力を高めるため 1 年後に同じ小学校に通う年長児と児童が共に自然体験活動を行うなかよしキャンプの拡充を図ります 7 生涯学習関連施設を活用した体験学習の充実 子どもの豊かな人間性や社会性を育むため 青少年科学館や青少年山の家などを活用した体験学習や林間学校等の野外教育の充実を図ります (1--3 -に再掲 ) 8 障がいのある子どもとない子どもとの交流及び共同学習の推進 特別支援学校で学ぶ子どもが居住する地域の小 中学校で学ぶことを支援する地域学習の充実を図るなど 障がいのある子どもとない子どもとの触れ合いや共に学ぶ取組を推進します (-1-8 に再掲 ) 46 ピア サポート ピアとは 仲間 サポートとは 支援 支える という意味であり ピア サポートとは 仲間による支援活動 のこと 例えば 子どもがトラブルで困っている友達にアドバイスしたり 課題への手助けをしたりするなどの活動が 49

55 施策 -3 未来へつながる思いを育む学びの充実 世界の人々や次世代への思いをもって 平和や環境と自分の関係性を考え よりよく生きる態度を育みます そのために 子どもが身近な題材を通して 平和や環境の問題と自分との関わりを考えたり 自分にできることに取り組んだりする教育活動を推進します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 環境 に関する学習活動の推進 札幌らしい特色ある学校教育 (- に再掲 ) 各園 学校において 節電やごみ減量等の日常的な活動や教科等で環境に関する学習などを行う さっぽろエコスクール宣言校 としての取組 環境首都 札幌 の宣言日 (6 月 25 日 ) の前後 2 週間に一斉に環境に関する取組を行う エコアクション さらに 子どもが田植えなどの体験をする さっぽろっこ農業体験 などにより 環境 に関す る学習活動をより一層推進します 2 平和に関する学習の推進 自ら平和な社会の形成に参画する資質や態度を育成するため 市内の戦争遺産を活用するなど体験的な活動を取り入れるとともに 戦争体験講話を集めた学習資料を活用した授業を実施するなど 平和に関する学習を推進します トピックス 札幌らしい特色ある学校教育のキャラクターを活用した豊かな心を育む教材の作成 札幌らしい特色ある学校教育 のキャラクターである ゆっぽろ ちっきゅん おっほん を活用し 豊かな心を育む教材として 幼稚園児や小学校低学年児童などを対象にしたアニメーションと絵本を作成しました 1アニメーション教材 はじめてのスキー 平成 26 年 1 月 札幌平岸高等学校デザインアートコースの7 名の生徒が 札幌らしい特色ある学校教育 のキャラクターが登場するアニメーション教材 はじめてのスキー を作成しました スキーがうまくできない ちっきゅん へ ゆっぽろ と おっほん がアドバイスする助け合いや友情をテーマとした短編アニメーション教材です 幼稚園や小学校において 道徳の時間などの教材として活用されます 2 絵本教材 ありがとうとちっきゅんのハート 平成 26 年 3 月 札幌らしい特色ある学校教育 のキャラクターの生みの親である本多美沙さんの協力を得て 幼稚園や小学校低学年の子どもを対象にした絵本教材 ありがとうとちっきゅんのハート を作成しました 札幌の四季を背景に ちっきゅん が持っているハートに関するお話をとおして ちょっとした思いやりと ありがとう という言葉を交わし合うことが優しい気持ちを育んでいくという内容の絵本です 電子書籍としても作成し より広く市民の皆様に読んでいただけるよう中央図書館の電子図書館での閲覧 貸し出しを行います 第1章第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編50

56 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 51 第トピックス アイヌ民族に関する教育 各学校では アイヌ民族の人権を尊重する心を育むため アイヌ民族の歴史や文化などに関する学習を進めています 人権に関する学習を進めるに当たっては 当事者のお話を直接聞くなど体験的に学ぶことが効果的であり 札幌市アイヌ文化交流センター サッポロピリカコタン を活用した学習や 学校にアイヌ民族の方を招いて行う学習などを行っています サッポロピリカコタン 体験プログラム 学校における体験学習 ( 篠路西中 ) エネルギーの 見える化 を活用した学習 学校で使用する電気 ガス 水について その使用量や二酸化炭素排出量等をグラフや数値 イラストで 見える化 するための表示設備を一部の学校で整備しています ( 平成 25 年度時点では 百合が原小学校 南郷小学校 平岸中学校 ) 太陽光パネルの発電量と日射量等を比較する学習などに活用し エネルギーや環境について自ら考え 判断し 表現する態度や能力を身に付けるための環境教育に取り組んでいます

57 基本施策 ふるさと札幌のよさを実感し 豊かな創造力を育む学習活動の推進 子ども一人一人が 未来を切り拓く意欲をもちながら 多様な学びから新たな価値を生み出すことができるよう 札幌の自然環境 人的環境 文化的環境を生かした様々な学習活動を通して ふるさと札幌への思いや願いを心に抱きつつ 豊かな創造力を育む取組を推進します 施策体系 成果指標成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 札幌には 好きな場所やものがあると答えた子どもの割合小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) ふるさと札幌のよさを実感している子どもの割合を示す指標 外国の人と交流したいと思う子どもの割合 小 % 中 % 小 % 中 % 外国の文化に目を向け 国際交流へ向けた意識をもつ子どもの割合を示す指 高 % 高 % 標基本 ( 平成 25 年度 ) ( 平成 30 年度 ) 施策 施策の背景 必要性 札幌らしさを実感する学び 札幌市の教育が目指す人間像 自立した札幌人 には ふるさと札幌への思いを心にもつとともに 国際的な視野をもって 札幌をはじめ様々な地域や国で活躍できる人になってほしいという思いが込められています 札幌の子どもにふるさと札幌に立脚した 学ぶ力 豊かな心 健やかな身体 などの 生きる力 を培うため 札幌の気候風土 社会的 人的 文化的環境などの札幌らしい特色を生かした取組 子どもの未来を見据えた 札幌市として重点を置く学習活動 として 北国札幌らしさを学ぶ 雪 未来の札幌を見つめる 環境 生涯にわたる学びの基盤 読書 の三つを 札幌らしい特色ある学校教育 の中核をなす共通テーマに定め 各園 学校が教育課程に位置付け 取組を進めています 今後も これまでの取組を発展させながら 学校教育や社会教育の中において 札幌の自然環境 人的環境 文化的環境などの特色を生かした体験的な活動に取り組むとともに ふるさと札幌の特色や歴史 文化への理解を深める学習が必要です 特に 札幌は 冬季オリンピックを開催した都市として世界的に有名であり 多くの関連施設 を有するなどウィンタースポーツに親しむ土壌があります さらに 札幌芸術の森や札幌コンサー第トホール Kitara モエレ沼公園 青少年山の家 定山渓自然の村等 多くの施設が整備されてい5るほか パシフィック ミュージック フェスティバル (PMF) をはじめとした文化芸術に関章する行事も多数開催されています このような国際的な資源や文化芸術 豊かな自然に直接触れ 親しめる環境を十分に生かした活動を通して 子どもはふるさと札幌の新たな魅力を発見すると ともに 多くの感動体験によって感性が磨かれ その豊かな創造力や情操が培われることにつな がります 国際性を育む学び 世界の様々な国や地域との関わりが急速に増大している現代社会において 広い視野により異

58 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 53 第文化を理解し 異なる習慣や文化をもった人々と共に生きていくための資質や能力を培うことの必要性は これまで以上に高まっています 世界の多様な文化を理解し 受け入れようとする資質や能力を育むことは 幅広い視野に立って物事を考えていく力を付けることにつながります また 異文化を理解し尊重する態度を養うことは 我が国の伝統と文化 さらには ふるさと札幌 の自然環境や歴史 文化への理解を深め 見つめ直すことにもつながります 施策 -1 札幌らしさを実感する学びの充実 各園 学校において 札幌らしい特色ある学校教育 として 共通に取り組む 雪 環境 読書 の三つのテーマを中核とし 札幌の自然環境 人的環境 文化的環境などを生かしながら 体験的な活動や 生涯にわたり学び 向上し続けようとする意欲を培うための基盤となる学習活動に取り組みます また ふるさと札幌の歴史 文化などを学ぶ機会を充実させます さらに 札幌芸術の森 札幌コンサートホール Kitara や青少年山の家などの札幌の環境を生かし 子どもが文化芸術や自然の素晴らしさを直接体験する活動に取り組みます これらの 札幌らしい特色ある学校教育 や札幌の素晴らしい環境等から学ぶ機会を通して ふるさと札幌への思いとともに 札幌のまちに根ざした豊かな人間性や創造力 情操を育みます 主な事業 取組 重要 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 雪 に関する学習活動の推進 札幌らしい特色ある学校教育 (1--3 に再掲 ) 各園 学校において 雪に親しみ共生しようとする心情や 人の暮らし等に対する知識 理解等を育む 雪 に関する学習活動の一層の充実を図ります また 多くの保護者のスキー学習に係る経済的な負担を軽減するため 不用となったスキーを広く集め希望する児童生徒に無償配布する スキーリサイクル を実施します 2 環境 に関する学習活動の推進 札幌らしい特色ある学校教育 再掲 (- に掲載 ) 各園 学校において 節電やごみ減量等の日常的な活動や教科等で環境に関する学習などを行う さっぽろエコスクール宣言校 としての取組 環境首都 札幌 の宣言日 (6 月 25 日 ) の前後 2 週間に一斉に環境に関する取組を行う エコアクション さらに 子どもが田植えなどの体験をする さっぽろっこ農業体験 などにより 環境 に関す る学習活動をより一層推進します 3 読書 に関する学習活動の 全校一斉読書の取組や ボランティア等と連携した学校図書館の効果的な活用等により 推進 札幌らしい特色ある 読書 活動の一層の充実を図ります 学校教育 再掲 (1--1 に掲載 ) 4 学校の夢づくり支援 の充実 札幌らしい特色ある学校教育 各園 学校の創意工夫を生かした魅力ある学校づくりを支援することにより 札幌らしい特色ある学校教育の推進に係る 雪 環境 読書 の取組や地域の特色を生かした教育活動を推進します 5 ふるさと札幌 を学ぶ機会の充実 札幌の歴史 自然 環境 公共 未来等に関する学習教材や指導方法等の研究推進校による研究開発を行い その成果を各園 学校に普及啓発を図ることで 各教科等を通 して札幌の特色や魅力を学ぶ機会を拡充します 6 文化 芸術体験を通して子どもの情操を育む取組 芸術の森や本郷新記念札幌彫刻美術館での美術鑑賞や制作体験 Kitaraでの音楽鑑賞等を通して 子どもの感性を磨き 豊かな情操を育みます 7 幼保小連携なかよしキャンプの推進 再掲 (- に掲載 ) 豊かな人間性や社会性を培い 個の自主性や集団でのコミュニケーション能力を高めるため 1 年後に同じ小学校に通う年長児と児童が共に自然体験活動を行うなかよしキャンプの拡充を図ります

59 施策 -2 国際性を育む学びの充実 我が国の文化に触れる学習活動や 外国人と交流する学習活動等を通して 子どもが我が国の伝統と文化を理解し大切にするとともに 世界の人々の多様な文化や生活習慣 価値観を理解し尊重する態度を養うことにより 国際社会で信頼と尊敬を得るにふさわしい資質を育みます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 外国語指導助手 ( ALT ) の活用の推進 外国語活動及び外国語の授業等を通して 児童生徒の異文化を理解し協調する態度やコミュニケーション能力を育むため 外国語指導助手 (ALT) を配置し その活用の工夫を図ります 2 国際理解教育の推進 我が国の文化をはじめ 異文化理解に関わる取組や授業等についての実践交流及び研究開発を行い 各学校への普及啓発を図り さらに外国の方々と児童生徒との交流等を通して 我が国の伝統と文化を理解し大切にするとともに 世界の多様な文化を受け入れ 尊重しようとする資質や能力を育みます 3 市立札幌開成中等教育学校における課題探究的な学習モデル研究の推進 市立札幌開成中等教育学校において 国際バカロレアのプログラムを活用した課題探究的な学習モデル研究を推進し 全ての市立学校において思考力 判断力 表現力や国際感覚 課題発見解決力等を育成する学習を充実 発展させます 再掲 (- に掲載 ) 第1章重要第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編54

60 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 55 第トピックス 札幌らしい特色ある学校教育キャラクター 子どもが 札幌らしい特色ある学校教育 の 雪 環境 読書 にかかわる学習に親しみをもって取り組めるよう 三つのキャラクターを作成しました これらのキャラクターは 広報物等にイラストとして登場するほか 各種学校行事やイベント等に着ぐるみが出演するなど 学習活動の普及促進に向けて 幅広く活躍しています ( キャラクターデザイン : 札幌平岸高等学校デザインアートコース ) 環境キャラクター ちっきゅん 読書キャラクター おっほん 雪キャラクター ゆっぽろ 雪 をテーマとした学習活動事例 各園 学校では 年間降雪量が5mを超える世界でも稀有な大都市である札幌の自然環境を生かしたウィンタースポーツや 雪まつりをはじめとするイベントなど 雪と親しむ様々な体験活動に取り組んでいます ウィンタースポーツの例としては ゲレンデスキーや歩くスキー 竹スキー スケート 雪合戦 雪中サッカー スノーホッケーなどが多く行われています 札幌ならではの施設を活用した特徴的な取組として アジアに二つしかないリュージュコースである南区藤野の Fu s( フッズ ) スノーエリアリュージュ競技場 でのリュージュ体験 豊平区月寒の どうぎんカーリングスタジアム を活用したカーリング体験などを行う学校もあります また 毎年 2 月に行われるさっぽろ雪まつりの見学をはじめ 校地内での雪像やかまくら作り チューブ滑りなど 雪や氷の魅力に浸りながら 楽しく冬を過ごす創造的で多様な体験活動や アイスキャンドルづくりや除雪ボランティアなどの地域と連携した活動にも取り組んでいます 体験を中心とした学習活動以外にも 除雪について社会的な側面から捉える学習や 気象データを基に冬の天気の変化について考える学習等 日々の生活に関わる問題に対して知識 理解を深め 雪や冬を克服するよう子どもの意識を高めていく取組も行われています

61 基本施策 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進 誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い 人々の多様な在り方を相互に認め合える 共生社会 の形成に向けて 障がいのある子どもの自立と社会参加を目指し 可能な限り障がいのある子どもがない子どもと共に学ぶことができるよう配慮しつつ 一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導 や必要な支援を行い 将来の基盤となる 生きる力 を育みます 施策体系 成果指標 成果指標現状値目標値指標選定の考え方特別な教育的支援を必要とする子どもの個別の教育支援計画を作成している幼稚園 学 59.3% ( 平成 24 年度 ) 100% ( 平成 30 年度 ) 特別な教育的支援を必要とする子どもの教育支援計画作成に取り組む幼稚園 学校の割合を示す指標 校の割合 施策の背景 必要性 多様な教育的ニーズへの対応 近年 全国的に 特別支援学校に在籍している幼児児童生徒 特別支援学級に在籍する児童生徒 通級による指導を受けている児童生徒が急激に増加しており 札幌市においても同様の傾向が見られます また 文部科学省の調査によると 小 中学校の通常の学級には 学習障がい (L D 47 ) や注意欠陥多動性障がい (ADHD 48 ) など発達障がいの可能性のある児童生徒が6.5% 程度在籍していると考えられています このような特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の多様な教育的ニーズに即して きめ細かに対応していくことが必要であり 特別支援学校や医療 福祉などの関係機関と連携を図るなど 専門的な助言を活用しながら 指導にあたる教員の専門性と資質 能力の向上を図るとともに 全ての教職員が特別支援教育に関する知識 技能を有し 学校全体として特別支援教育を推進していく必要があります 早期からの継続した支援 一人一人の教育的ニーズに応じた支援を充実させるためには 個々の障がいの程度や状況に応じ 早期から成人に至るまで途切れることなく支援を受けられることが必要です 特に 早期か 基本施策 らの教育相談や就学相談を行うことにより 本人 保護者に十分な情報を提供するとともに 幼稚園等において 保護者を含め関係者が教育的ニーズと必要な支援について共通理解を深めるこ第5とにより 保護者の障がいの受容につなげたり 将来の見通しについての不安を抱くことがない章ようにしたりすることで その後の円滑な支援につなげていくことが重要です 個別の教育支援計画 は 特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の教育的ニーズを把 握し 適切に対応していくという考え方の下で 関係機関との連携を図りながら 一貫して的確 な教育的支援を行うために作成するものですが 作成に取り組んでいる園 学校は 平成 24 年度 47 学習障がい(LD) 全般的な知的発達に遅れはないが 聞く 話す 読む 書く 計算する又は推論する能力のうち 特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもの 48 注意欠陥多動性障がい(ADHD) 年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力 又は衝動性 多動性を特徴とする障がいであり 社会的な活動や学校生活を営む上で困難を示す状態

62 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 57 第時点で59.3% となっています 今後は当該計画の作成とともに その一層の活用を進めて 教職員の共通理解のもと 関係機関との連携を図りながら 一人一人の教育的ニーズに応じた支援の充実を図っていくことが必要です 施策 -1 一人一人の多様なニーズに応じた教育の充実 子ども一人一人が 障がいの状態や個別の教育的ニーズ等に応じた柔軟かつ専門的な教育的支援が受けられるよう 関係機関との連携を図りながら 各園 学校における支援体制を充実させるとともに 特別支援学校における教育内容の改善 充実を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校支援体制の充実 特別な教育的支援を必要とする子どもの教育的ニーズに応じた支援が充実するように 特別支援学校のセンター的機能による助言や援助 特別支援教育巡回相談員の学校訪問による個別の指導計画の作成や見直しのサポートなどにより 学校支援体制の充実を図ります 2 校内における子どもの支援体制の充実 特別な教育的支援を必要とする子どもに対して学校生活上必要な支援を行う学びのサポーターの効果的な活用をはじめ 支援を要する子どもへの校内支援体制の充実を図ります 3 特別支援教育に関する研修の充実 (-0 に再掲 ) 特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の多様な教育的ニーズに応えるため 経験年数に応じた教員の研修を充実させるとともに 校内研修を推進するためのリーフレットを作成のうえ配布し 教員の特別支援教育に関する指導力の向上を図ります 4 市立特別支援学校の教育内容の充実 (- に再掲 ) 市立特別支援学校に在籍する児童生徒の障がいの重度 重複化や多様化に応じた教育環境の整備や教育内容の見直しなどを行い 一人一人の教育的ニーズに応じた 社会につなぐための継続した専門的教育の充実を図ります 5 個別の教育支援計画作成による支援の推進 (-2-7 に再掲 ) 各学校に対して 子どもの成長の様子や必要な支援などが記録されているサポートファイル 49 の活用を促すなどして 特別な教育的支援を必要とする子どもの 個別の教育支援計画 の作成を推進するとともに 就学 進学時等の引継や関係機関との連携など 計画を活用した支援の充実を図ります 49 サポートファイル 札幌市が作成する 保護者が子どもの成長を記録し 関係者がその子どもの個性や特徴 これまでの発達の経過を共通理解するためのツール 正式名称は サポートファイルさっぽろ

63 施策 -2 早期から成人に至るまでの継続した相談 支援の充実 早期からの教育相談や就学相談の充実とともに 幼稚園 認定こども園 保育所等 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校の各園 学校 学部間 ( 小学部 中学部 高等部 ) での継続性 一貫性のある指導 支援の充実などを進め 早期から成人に至るまでの継続した相談 支援の充実を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 幼児教育センターと研究実践園の教育相談の充実 就学前 ( 主に2 歳から6 歳まで ) の発達に心配のある幼児をもつ保護者を対象として 幼児教育センターと研究実践園において 支援の在り方や就学に向けた教育相談を実施します 2 幼稚園訪問支援等を通した私立幼稚園における特別支援教育の推進 私立幼稚園で特別な教育的支援を必要とする幼児の円滑な受け入れを促進するため 市立幼稚園の幼児教育支援員が私立幼稚園を訪問し 個別の指導計画の作成支援や教員相談を行うとともに 特別支援担当者向け研修会を実施するなど 私立幼稚園の支援体制の構築と特別支援教育の質的向上を図ります 3 支援をつなぐ幼保小連携の推進 特別な教育的支援を必要とする子どもについて 幼稚園 認定こども園 保育所等から小学校へ情報をつなぐための区幼保小連携推進協議会や 医療 福祉等の関係諸機関を交えて移行期の適切な支援を検討するケース検討会議の推進などを通して 幼児期から児童期への円滑な接続を行います 4 市立特別支援学校の教育内容の充実 再掲 (- に掲載 ) 市立特別支援学校に在籍する児童生徒の障がいの重度 重複化や多様化に応じた教育環境の整備や教育内容の見直しなどを行い 一人一人の教育的ニーズに応じた 社会につなぐための継続した専門的教育の充実を図ります 5 教育相談の充実 (-2-7 に再掲 ) 特別な教育的支援を必要とする子どもの相談件数の増加や 相談内容の複雑 多様化に対応するため 受付方法や相談枠をはじめとする相談体制の見直しを図り 発達障がいや不登校等の心配のある子どもやその保護者への教育相談の充実を図ります 6 知的障がい者のための成人学級の推進 特別支援学校等を修了した知的障がい者が 社会生活によりよく対応できるよう 集団生活や体験の場 交流 憩いの場を通して社会生活やマナー習得に係る学習 スポーツ等のグループ学習 人間関係の形成を行うなど 実生活に即した学習を行う成人学級を推進します 第1章第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編58

64 1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本上を 高齢社会 と呼ぶ 第 第基本施策 施策の背景 必要性 学びの成果を生かす仕組みづくり 継続的 自発的な学習活動を支援する総合的な生涯学習の推進 市民自らの学びや学び合いを多角的に支援 促進することを通じて 学びを媒介とした市民同士の豊かな関係の構築を目指すとともに 学んだ成果を地域に積極的に生かすなど 札幌のまちを担う主体的な市民を育みます また 子どもから大人まであらゆる世代が 自ら意欲的に学ぶための基礎となる読書活動への支援を進めていきます 施策体系 成果指標成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 さっぽろ市民カレッジの受講に満足している受講者の割合 81.0% ( 平成 24 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 講座受講者の満足度を示す指標 図書館の利用に満足している利用者の割合 87.0% ( 平成 24 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 図書館サービスについての利用者の満足度を示す指標 超高齢社会 50 を迎え 退職後 人生の第 2 ステージを歩もうとする際に これまでの経験や知識 技能を社会貢献に生かそうと活動する市民も多く見られ ライフスタイルの多様化が進むなど 社会状況の大きな変化が進んでいます そうした状況などから これまで生涯学習センターを拠点に実施する さっぽろ市民カレッジ においては 文化 教養系 の講座が多くを占めていますが 今後はまちづくり等を促進する 市民活動系 や職業能力の向上や産業育成等を促進する 産業 ビジネス系 の講座を軸として学習機会を提供することにより 生涯学習を通じた地域課題の解決や地域のまちづくりなどの新たな活動の醸成が求められています より多様な主体との連携強化 学習機会の提供に当たっては 大学 企業 NPO 等 多様な主体との連携を強化することで 学んだ成果を生かし まちづくりや産業の担い手の育成に寄与するよう講座内容の充実を図る必要があります また 生涯学習センター以外の様々な場で市民カレッジを展開するなど より一層の生涯学習活動の活性化に向けた支援を図る必要があります 図書館における役立つ情報の提供と新たな活動を醸成する場の充実 札幌市の図書館は 子どもや大人の身近な学習施設として より多くの市民が気軽に利用できるよう サービス網の整備や開館時間の拡大などを実施し その結果 利用者が増加してきました しかし 図書館は 本を楽しむ場 というイメージが強く 図書館には 調べものができる また 講演会などを通して時事情報を得ることができるなどの機能があることを知らない市民もまだ多くいるのが現状です そのため 今後の図書館は 市民の読書活動を支援するだけではなく 生涯にわたる学習を 50 超高齢社会 総人口に占める 65 歳以上人口の割合が 21% を超える社会のこと なお 7% 以上を 高齢化社会 14% 以 59

65 1章第2章第3章 第5章資料編第支える場 生活や活動に役立ち 新たな活動を醸成する場 としてサービスを充実させるとともに 利用者の拡大を図る必要があります 図書館における子どもの読書活動への参加の促進 読書を通して 子どもは 言葉を学び 感性を磨き 表現力を高め 想像力を豊かにするとともに 知的好奇心を膨らませ 学び続ける心が培われます 図書館では 子どもが生涯にわたり読書をする習慣を身に付けることができるよう 子どもの発達の段階に応じた読書をするきっかけづくりを行ってきました あわせて 子どもに読み聞かせをする人材づくりを進めてきました 今後も 子どもの読書への興味 関心の喚起につながる取組の一層の工夫が求められています 施策 -1 総合的 体系的な学習機会の提供と自発的な学習活動の促進 市民が 社会の中で自立して 互いに協力しながら個人や地域の課題を解決していく力を身に付けるため 生涯にわたって学ぶことができるよう支援を進めていきます そのため 大学 企業 NPO 等と連携し 多様な学習機会の提供を行い 学びの継続及び学習成果の活用等を促すことにより 市民活動を行う人や職業能力の向上を目指す人などをサポートし 札幌のまちを担う主体的な市民を育みます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 関係機関との連携によるリ 51 カレント教育の推進 市民の職業能力向上等に資するため さっぽろ市民カレッジで大学や経済関係団体等と連携し 高度で実践的な学習プログラムの講座を実施し リカレント教育の推進に努めます 2 さっぽろ市民カレッジの充実 まちづくりや産業の担い手の育成を進めるため 公益性の高い講座の実施により 内容をより充実させます また 学んだ成果を生かせるよう 様々な場や機会の創出を図ります 3 地域における生涯学習活動を支援する人材登録制度の構築 生涯学習センターで学んだ人材や 様々な分野のボランティア情報等を集約し 学校等の身近な場で 地域における生涯学習活動を支援する人材としての活用を検討します また 生涯学習センターなどで研修を実施し 新たな人材の育成や 既に活動している人々 (- 3--2に再掲 ) の資質向上に努めます 第4章基本施策 51 リカレント教育 もともと還流 循環する教育という意味をもち 学校教育を修了した後の社会人に対して行われる 高度で専門的 体系的な再教育のことをいう 60

66 1章第動に取り組むきっかけづくりを支援していきます 第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 施策 -2 図書館における読書 学習環境の充実 知の拠点としての図書館は 人と本 人と人 人と文化 の幼児期から生涯にわたる新たな出会いの場の創出に努めることにより 市民の自主的な学習意欲を高めるとともに 新たな活 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 分かりやすく 使いやすい情報の提供 情報収集をより効果的 効率的に行うための資料検索機能の充実 郷土に関連する事項についてのメール相談受付 利用者が的確に情報を探し出せるよう情報活用能力向上のための市民向け講習会開催など 利用者が必要とする情報入手の支援を図ります 2 新たな文化との出会いの場の提供 市民と図書との出会いを広げるため 文化人や専門家の講演会やテーマ別図書展示などを行い 図書館が 知の拠点 として情報発信を拡大します 3 子どもが読書に親しむきっかけづくりの充実 (3--5 に再掲 ) 図書館デビュー ( 幼児向け ) 絵本作り体験( 小学生向け ) 出版体験( 中高生向け ) など 第 2 次子どもの読書活動推進計画 に掲げる各年代に応じた様々なプログラムを実施し 読書に親しむきっかけづくりを行うとともに これら子ども向けプログラムの更なる充実を図っていきます トピックス さっぽろ家庭読書フェスティバル 札幌市家庭読書の日 (10 月 9 日 ) から読書週間 (10 月末 ~ 11 月初旬 ) までの期間 読書の楽しさに気づき 自ら進んで本を読みたくなるようなきっかけづくりとして さっぽろ家庭読書フェスティバル を開催しています 中央図書館において 著名人によるトークイベントや 市立中学校 高等学校の図書委員会の特色ある取組発表などを行う さっぽろ家庭読書フォーラム をはじめ 各図書館では 子どもたちを対象として 読み聞かせや映画会 工作会 人形劇 一日司書体験など 発達段階に応じたイベントを行っています 61

67 基本施策 学びの場の連携の推進 子どもが個性や能力 興味 関心を継続して伸ばしていけるよう 一貫性 連続性のある学びを実現するため 学校種間や大学 生涯学習関連施設などの学びの場の連携を推進します 施策体系 成果指標 成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 子どもが参加する校種間連携を実施している学校の割合 小学校 74.8% 中学校 99.0% 小学校 100% 中学校 100% 子どもが異校種を体験する機会を提供している状況を示す指標 高校 87.5% 高校 100% ( 平成 25 年度 ) ( 平成 30 年度 ) 施策の背景 必要性 各学校種間の連携 接続に向けた取組 子どもが 小学校への就学 小学校から中学校 中学校から高校への進学といった 新しい環基本境での学習や生活へ移行する段階で 不登校やいじめ等の問題行動等が増加するいわゆる 小 1 施策 プロブレム 中 1ギャップ 高 1クライシス が指摘されています このことから 子どもに教育を施す上で 各学校段階内において完結するのではなく 学校種間連携を推進することにより 教職員が異なる学校段階にわたって教育を見通し 学校が直面している課題の解決に資するとともに 学校教育の質的向上を図っていくことが望まれています 校種間の円滑な移行 接続に向けては 遊びを通して学ぶ幼児期の教育と教科学習が中心とな る小学校教育との違い 授業形態や生徒指導等における小学校教育と中学校教育の違いなど 子どもの発達の段階に応じた指導方法 内容等の違いを踏まえ 接続する校種間が十分に連携を図っていく必要があります これまでも 保護者の意向を踏まえた個々の子どもの状況等に関する情報交換や 異なる校種 の教員による合同研修会の実施 体験入学や学校見学 学校説明会 中学校教員による小学校での出前授業など学校種間の円滑な連携 接続に向けた取組を進めるなど 各学校間の連携 接続に係る取組は広がりつつあります これらの学校間の連携 接続に向けた取組を更に充実させることによって 子どもの異なる校種の経験や異年齢間の交流を通じて 学ぶ意欲の向上や自己肯定感や規範意識の高まり 不登校の減少やいじめ等の問題行動等の減少などにつなげていくこと や 教職員が連続した視点から 子どもの発達の段階に応じた特性の理解や関わり方の改善を図 り 指導内容や指導方法の工夫 改善を図っていくことが期待されます 第5章資料編

68 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 63 第施策 -1 異校種体験 異年齢間交流の充実 子どもが異なる校種を体験する機会や 異なる年齢間で交流する機会を充実させることによって 子どもの進学先への不安を和らげ 将来を見通した学習への興味 関心や学ぶ意欲を高めていきます また 例えば小学生と中学生が交流する場合 中学校生活について知ることができるという小学生にとっての利点だけでなく 中学生にとっても 小学生の役に立っているという思いを抱き 自己肯定感等の高揚につながるなどの効果が期待されることから 異年齢集団の体験等を通じて自己肯定感や規範意識の向上につなげていきます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 幼保小連携なかよしキャンプの推進 豊かな人間性や社会性を培い 個の自主性や集団でのコミュニケーション能力を高めるため 1 年後に同じ小学校に通う年長児と児童が共に自然体験活動を行うなかよしキャ (- -1-7に再掲 ) ンプの拡充を図ります 2 小中学校体験の推進 園児 児童がスムーズに就学 進学を迎えられるよう 園児 児童が小学校や中学校の授業や活動を体験する機会や 園児 児童 生徒が交流する機会を充実させます 3 市立高等学校体験の推進 中学 3 年生対象に実施している市立高等学校合同説明会等の内容を充実させるほか 新たに中学 2 年生を対象とした高校生活を体験する機会を設けたり 中高の生徒会の交流を行ったりするなど 中学生が市立高等学校を体験する機会を充実させます 4 高大連携の推進 市立高等学校と大学との包括協定等による高大連携の取組について 高等学校における大学の教授等による講演会や模擬授業を充実させるとともに 大学の講義へ高校生が参加しやすい環境を整備します 5 52 学社融合の推進 高校生と大人の学び合いにより世代間交流 異年齢学習を推進するため 市立札幌大通高等学校と連携して実施する学社融合講座 ( さっぽろ市民カレッジ ) の拡充を図ります 施策 -2 校種間の連携による連続性のある教育活動の充実 教職員が 異校種への理解を深めることができるよう 教科や領域等の指導方法や指導内容 子どもの学習状況等に関する異校種の教職員による情報交換会や合同研修会の機会を充実させるとともに 子どもの育ちや学びの共有や校種間の接続を意識したカリキュラム開発などを通し 校種間の連携による連続性のある教育活動の充実を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 1 幼保小連携の推進 再掲 (1--3 に掲載 ) 2 幼小連携モデル研究開発 再掲 (1--4 に掲載 ) 事業 取組内容 / 主な対象範囲幼児期と児童期の教育を円滑に接続するため 各区の園長 校長及び連携担当者が一堂に会する幼保小連携推進協議会を設け 職員交流や研究交流 情報交流などを行います 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階子どもが円滑に小学校生活を始められるよう 幼稚園及び小学校における接続期の教育課程の在り方について実践研究を行い 市内の私立幼稚園 認定こども園及び小学校に普及啓発を図ります 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 52 学社融合 学校教育と社会教育がそれぞれの役割分担を前提とした上で そこから一歩進んで 学習の場や活動など両者の要素を部分的に重ね合わせながら 一体となって子どもたちの教育に取り組んでいこうという考え方

69 3 小中連携モデル研究開発 小中学校間での課題等の共有 教育指導への相互理解 各教科等のカリキュラムや指導の在り方等の研究開発を行い その成果を各小中学校に普及啓発を図ります 4 中高連携モデルに関する実践研究の推進 中等教育学校において 中高の接続と6 年間の学びを意識した教育課程を編成 実践し 他の中学校 高等学校へ普及啓発を図ります 5 異校種理解促進を図る研修の充実 (-2-7に再掲) 教職員が異校種への理解を深め 校種間の円滑な移行 接続の視点から子どもの育ちや学びを共有するため 各研修において 異校種の教員同士による授業や学級経営 生徒指導等に関するグループ交流等の充実を図ります 6 異校種間の人事交流の推進 (-2-8に再掲) 教職員が子どもの育ちや学びを連続で捉える視点を醸成し 現行の仕組みを生かしながら異校種間における人事交流を推進します 7 個別の教育支援計画作成による支援の推進 再掲 (-に掲載) 各学校に対して 子どもの成長の様子や必要な支援などが記録されているサポートファイルの活用を促すなどして 特別な教育的支援を必要とする子どもの 個別の教育支援計画 の作成を推進するとともに 就学 進学時等の引継や関係機関との連携など 計画を活用した支援の充実を図ります 第1章第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編64

70 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 65 第トピックス ミツバチプロジェクト 市立札幌大通高等学校では 市立中央幼稚園と連携して 生徒と園児が合同で 同校で行っている養蜂の見学や採取したハチミツを用いた調理体験などを行っています この取組に関連した活動に 一つの教室において 生徒は授業として 市民は さっぽろ市民カレッジ として講座を受講する学社融合講座があります この学社融合講座 オオドオリみつばちプロジェクト では 生徒と市民が共に学び合い ミツバチの生態やミツバチの飼育観察についての知識を深めています 同校では 秋の大通公園で行われるさっぽろオータムフェストで 採取したハチミツを使って開発した商品を販売 生徒は精力的に店舗の運営にあたり ハチに扮した園児が来場者に味見を勧めるなど 校種を超えた体験交流活動を積極的に展開しています 小中連携 市内小中学校では 小中の接続を意識して学校間で様々な連携が行われています その一つ 白石区北郷の北白石小学校と北白石中学校は 隣接した立地で同時期に建て替え時期を迎えたことから 平成 24 年度に小中合築校舎となりました 玄関や学校図書館 多目的室などを小学生と中学生が共同で使用するほか 小中学校の教職員間のスムーズな情報交換を目指し 職員室も一つの空間となっています 小中一貫校ではないものの 小学 6 年生が中学校の合唱コンクールを鑑賞したり 小中合同で避難訓練を行ったりするなど 子どもが身近に兄弟や姉妹のような存在を体感できる効果は大きいと期待されています また 教員間においても 小中の教員が互いに授業を見学したり 中学校の教員が小学校の授業で指導したり 小中合同の校内研修会を開催するなど 様々な連携に取り組み始めています 高大連携 札幌藻岩高等学校は 北海道大学及び札幌市立大学と連携して 環境について研究を進めています 生徒が北海道大学 植物園 札幌市立大学で実施する環境教育講座に参加し 教授や大学院生の協力で実験観察などの体験やプレゼンテーション資料を用いて研究成果の発表を行うなど 科学的な思考で環境活動に取り組む力を培っています

71 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 基本施策 安全 安心 環境に配慮した学校の整備安心して子どもが学べるような体制づくりを行うとともに 自然環境や機能性などにも配慮した安 全で信頼される学校づくりを行います 施策体系 成果指標成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 子どもが自ら身を守ろうとす小学校 87.6% 小学校 100% 学校の安全教育の取組状況を示す指標基本る態度や能力を育む安全教育中学校 73.2% 中学校 100% 施策 を実施した学校の割合 高校 75.0% 高校 100% ( 平成 25 年度 ) ( 平成 30 年度 ) 施策の背景 必要性 安全 安心な学校施設 学校施設の老朽化が進んでいる中で 子どもが安心して学べるように 今後 学校施設の予防 的保全等を計画的に行っていくことが必要です また 昭和 50 年代の子どもが急増した時期に建築された学校が多く これらの学校施設が一 53 斉に更新時期を迎えることに対応するためには 長寿命化を図り 建替え需要を平準化してい くことが必要です さらに 災害に強い学校施設の整備が求められており 建物のほかにも天井や照明などの非構 54 造部材の耐震化も必要です 環境に配慮した施設整備 子ども及び地域住民の環境意識の向上並びに二酸化炭素排出量の削減等を目的として 学校施 設に太陽光パネルを設置しています また 地球温暖化などの環境問題への対応や子ども等への 環境教育に活用する観点から 環境に配慮した施設整備が求められています 第5章 避難所としての学校施設環境整備 災害時の避難所としての学校施設の役割が再認識されており 札幌市全体の避難所整備の一環 として 備蓄庫や受水槽への給水栓の整備などが行われています また 災害時には 避難所としての側面と 子どもの安全確保を担う側面があり 教職員の役資割を明確化していく必要性があるとともに 地域の実態に即した安全教育の充実が求められています 53 長寿命化 適切な保全や改修を行うことで 施設を長持ちさせること 54 非構造部材 構造設計の主な対象となる構造体ではなく 天井材や外壁( 外装材 ) など 構造体と区分した部材のこと

72 第1章第2章第3章第4章施策 5章資料編基本 67 第 安全 安心な学校給食の提供 学校給食は子どもの健康を支える上で重要な役割を担うものであり 何より安全で安心できる ものでなくてはなりません そのため 文部科学省において学校給食法に 学校給食衛生管理基準 を位置付けており 札幌市ではそれに基づき衛生管理マニュアルを作成し 衛生管理の徹底を図っています 今後とも食中毒等の事故を未然に防止し 子どもにより安全な給食を提供するために 給食施設 設備については 改善を計画的に進め 衛生的な給食調理環境を充実させなければなりません また 給食従事者については 衛生管理の知識や技術の向上を図る必要があります さらに 学校給食で使用する食材の安全性の確認と安心を確保するため 給食食材の定期的な細菌 残留農薬 放射性物質等の検査を行う必要があります また 生活環境や食生活の変化に伴い 食物アレルギーのある子どもが増加傾向にある中 安心して楽しく給食を食べられるよう 食物アレルギー対応の手引き 等に基づいた対応の充実が必要です 学校保健活動の充実 多様化 深刻化する子どもの健康課題に対応するため 今まで以上に子ども一人一人への丁寧な観察と指導が重要となってきています また 学校全体で迅速に対処すべきアレルギー疾患などの事案も増加傾向にあることから 養護教諭のみならず全教員の学校保健に係る意識向上や理解の深化により 学校保健活動の充実を図る必要があります 施策 -1 多様なニーズに対応する学校施設の整備 子どもの学習 生活の場として安全性を備えた安心感のある環境とするとともに 多様化する教育内容や方法に即した学校施設の整備を進めます また 学校施設は地域の避難場所であるという側面も考慮し 子ども及び地域住民の安全に配慮した非構造部材も含めた耐震対策や防災機能の強化を進めます さらに 地球温暖化などの環境問題への対応や子ども等への環境教育に活用する観点から 環境に配慮した施設整備を行います 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 安全で良好な学校施設の整備 老朽化した学校施設の改築や耐震性能の低い学校施設の耐震化のほか バリアフリー化や教育環境の質的な改善を進めます 2 学校施設の長寿命化 学校施設環境の維持と安全性を確保するため 学校施設の保全を計画的に進めるとともに 長寿命化を図り今後の建替え需要を平準化します 3 環境に配慮した施設整備 太陽光パネルや木質バイオマス 55 による暖房設備等を設置するなど環境に配慮した施設整備を行うとともに これらを環境教育等の教材として活用します 55 木質バイオマス 植物 動物の細胞組織 動物の排泄物など 生物由来の有機物をエネルギーとして利用する バイオマスエネルギーの一つ チップや製材端材 樹皮や間伐材 木質ペレットなどのこと

73 施策 -2 安全 安心な学校給食の提供 衛生的な給食施設を整備するとともに 安心して給食を食べることができる環境づくりを行い 安全 安心な学校給食を提供します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校給食施設 設備の改善 食中毒の発生を防止し 児童生徒により安全 安心な給食を提供するため 計画的に施設 設備の改善を行い 衛生管理の充実 向上を図り 給食調理環境を整えます 2 給食従事者への衛生管理の徹底 食中毒等の事故を未然に防止し 衛生的で安全な学校給食の提供を行うため 栄養教諭 学校栄養職員 調理員等を対象に 衛生管理の研修を充実させ 知識や技術の向上を図ります 3 学校給食食材の安全 安心の確保 給食食材の細菌 残留農薬 放射性物質等の検査を実施し 学校給食食材の安全 安心の確保を図ります また 食物アレルギー対応の手引き に基づき 食物アレルギー対応を行い 児童生徒が安心して給食を食べられる環境づくりを進めます 施策 -3 学校保健の充実 子どもの心身の健康課題を解決し 健康を保持増進するために 各学校での学校保健計画 56 の策定と これに基づく保健管理 保健教育及び保健組織活動の推進を支援し 学校保健の充実に取り組みます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校保健計画に基づく健康づくりの推進 学校保健計画の様式例や健康づくり推進実践例を学校に示すことで 児童生徒及び職員の健康診断 環境衛生検査 児童生徒に対する指導等に関するより実効性の高い計画の策定を促進します また 養護教諭をはじめとする教職員の学校保健に対する意識や指導力の向上を図り 健康づくりを推進します 2 学校保健対策の充実 重篤なアレルギー症状の発症などの緊急時対応や心の健康問題への対応などの今日的な課題について 学校医をはじめとする専門家や関係機関と連携しながら 研修などを強化することにより 教職員の理解を深め 学校保健対策の充実を図ります 56 学校保健計画 学校保健安全法において規定されている計画 学校においては 児童生徒等及び職員の心身の健康の保持増進を図るため 児童生徒等及び職員の健康診断 環境衛生検査 児童生徒等に対する指導その他保健に関する事項について計画を策定し これを実施しなければならない ( 学校保健安全法第 5 条 ) とされている 第1章第2章第3章第4章基本施策 第5章資料編68

74 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 69 施策 -4 学校の安全管理の充実 子どもの登下校時の安全管理の推進や 学校への不審者侵入や緊急避難時等の対応 安全教育等の充実を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 登下校時の見守り活動等の推進 (-0に再掲) 地域の子ども見守り活動を推進し 子どもの安全確保を図るため 市立幼稚園 小学校 特別支援学校を対象に 登下校時の見守り活動 危険個所の巡視等を行うボランティアをスクールガードとして登録し 活動を行います 2 通学路の安全確保 通学路の状況について各学校から情報を収集し 関係機関等に通学路の安全対策等の実施を働きかけます 3 学校における安全教育等の充実 各学校 地域の実態に即した学校安全計画 57 に基づき 実効性のある避難訓練を実施するとともに 子どもが自ら身を守ろうとする態度や 危険を予測し安全に行動するための能力を育む防災教育の充実を図ります 施策 -5 緊急対応への体制の充実 事故 災害等における危機管理体制の構築を行うとともに 保護者や地域の共通理解を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 緊急時における家庭への迅速な連絡システムの構築 (-に再掲) 大規模な災害の発生や不審者の出没等 緊急時における家庭への迅速かつ正確な情報提供を行うため 校務支援システム 58 による保護者への一斉メール配信など 連絡システムの構築と効果的な運用を図ります また 地域の防犯関係機関にも 必要に応じて情報提供を行い 連携して対応するなど 効果的な運用も行います 2 避難場所運営に関する研修の拡充支援 災害時に教職員は児童生徒の安全確保と併せて 避難場所の運営に携わることとなるため 小中学校を会場として行う 職員非常参集訓練 避難場所運営実務研修 基幹避 59 難場所研修 を活用して研修を重ねるなどして 災害時の校内体制の充実につなげます 57 学校安全計画 学校保健安全法において規定されている計画 学校においては 児童生徒等の安全の確保を図るため 当該学校の施設及び設備の安全点検 児童生徒等に対する通学を含めた学校生活その他の日常生活における安全に関する指導 職員の研修その他学校における安全に関する事項について計画を策定し これを実施しなければならない ( 学校保健安全法第 27 条 ) とされている 58 校務支援システム 学校における子どもの情報をデータ化し 成績処理 履修管理 学籍管理 保健管理 学校徴収金管理 各種名簿の作成 日常生活の把握などの学校業務 ( 校務 ) を効果的に行うためのシステム 59 基幹避難場所研修 避難者のカードを避難所となる体育館などの図に並べて 災害時の避難所運営をゲーム感覚で模擬体験するHUG(Hinanbasyo Unei Game の略 ) を用いた研修

75 基本施策 豊かな教育環境づくり 子ども一人一人の能力を伸ばし 社会において自立して生きる基礎を培うため 子どもの学びを支える豊かな教育環境の整備 充実を図ります 施策体系 成果指標 成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 市立小中学校における特別支援学級の整備率 小学校 81.4% 中学校 65.7% 小学校 85.0% 中学校 70.0% 障がいのある子どもが 身近な地域において専門的な教育を受けるための環 ( 平成 25 年度 ) ( 平成 30 年度 ) 境整備状況を示す指標 施策の背景 必要性 学校規模の適正化 少子化に伴い学校の小規模化が進み 一定程度の集団で学ぶ機会の減少や 人間関係の固定化 配置教員の減少による学校行事の活動内容の制約等 教育効果や学校運営に影響を及ぼす可能性が生じてきていることから 一定の学校規模を確保する必要があります 学校施設の複合化などの検討 基本施策 子どもの多様な学習機会を確保するためには 学校とまちづくりセンター 60 や児童会館など他 の公共施設との複合化が有効であり 札幌市まちづくり戦略ビジョンにおける市有建築物の効果的 効率的な再配置の考え方に基づき 取組を進める必要があります 中高一貫教育校の設置 市立高等学校改革の一環として 6 年間の継続的な学びや幅広い異年齢集団による学び合いな どの特徴を生かし 実験 観察を重視した課題探究的な学習や様々な体験的活動に継続的に取り 組むことができる中高一貫教育の在り方について検討してきました その検討を踏まえ 平成 23 年 3 月に 札幌市中高一貫教育校設置基本構想 をまとめています 特別支援学級 通級指導教室の整備 拡充 障がいのある子どもが できるだけ身近な地域で専門的な教育を受けることができるよう 多 くの学校に特別支援学級の開設を進め 全小中学校の7 割以上に設置しています また 通級指導教室についても 平成 21 年度に発達障がい等に対応した通級指導教室 まな第びの教室 を新設するなど 整備 拡充も行っています 5章今後においても 特別支援学級の入級や 通級指導教室の利用を希望する子どもの増加が見込 まれることから 整備 拡充が必要です 市内の高等支援学校 ( 高等養護学校 : 知的障がい ) における北西部偏在の解消 市内の高等支援学校は 手稲区に2 校 北区に1 校の3 校のみであり 遠距離通学を余儀なくされている生徒が多数いることから 北西部偏在の解消が求められています 60 まちづくりセンター 住民組織の振興 地区の要望などの収集 市政の周知などに加え 様々なまちづくり活動を支援する地域の拠点 平成 25 年 4 月 1 日現在 市内に 87 か所設置されている

76 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 71 施策 2- 教育環境の整備 充実 幼児教育及び初等中等教育において 質の高い充実した学校教育環境を提供します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 幼児教育センターと市立幼稚園におけるセンター機能の充実 幼児教育センターと市立幼稚園 認定こども園が 札幌市の質の高い幼児期の学校教育を推進するためのセンター機能を担い 研究 研修の実施 幼児期の特別支援教育の区内支援体制の充実 幼保小連携の推進を図ります 再掲 (1--2 に掲載 ) 2 幼保連携型認定こども園の充実 再掲 (- に掲載 ) 既存の市立認定こども園を新たな幼保連携型認定こども園に移行し モデル園として研究発信することを通して 市内の私立幼稚園 保育所等に対し幼保連携型認定こども園について理解啓発を図ります 3 学校規模の適正化の推進 少子化による学校の小規模化に伴う課題に対応し 子どもに良好な教育環境を提供するため 通学区域の見直しや学校の統合等により 一定の学校規模が確保できるよう取り組みます 4 学校施設の複合化 (- に掲載 ) 子どもの多様な学習機会を確保し 地域への関心を高めるとともに 地域住民の生涯学習の場や子どもから高齢者までが集う多世代交流の場としての相乗効果が期待できることから まちづくりセンターや児童会館など他の市有施設と学校施設の複合化を検討します 5 中等教育学校の設置 中学校及び高等学校を中心とした中等教育の多様化を推進し 学びの更なる充実を図るため 中高一貫教育を行う中等教育学校を設置し 新たな選択肢を提供します 施策 -2 特別な教育的ニーズに応じた環境の整備 充実 特別支援学級への入級や通級指導教室の利用を希望する子どもの増加が見込まれるため 特別な教育的支援を必要とする子どもが できるだけ身近な地域で専門的な教育を受けることのできる教育環境を整備します さらに 高等支援学校 ( 高等養護学校 ) の北西部偏在の解消に向けて 市南部に高等支援学校を整備します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 特別支援学級の整備 拡充 できるだけ身近な地域で学べる環境づくりを目指し 子どもの障がいの状態等に十分配慮しながら 特別支援学級の整備 拡充を図ります 2 通級による指導の充実 障がいのある子どもがより身近な地域で専門的な教育を受けられるよう指導体制の工夫や改善 教室の整備 拡充を進め 遠距離通級の解消など 通級指導体制の充実を図ります 3 市南部への高等支援学校の整備 真駒内小学校跡地において 平成 29 年 4 月の開校に向けて 高等支援学校を新築整備します

77 第1章第2章第3章基本施策 多種多様な学習環境の整備 市民が生涯にわたって学び続けることができるよう 多種多様な学習環境を整備します また 学校教育と生涯学習 ( 社会教育 ) の施設機能を有機的に結び付け より効果的な活用 交流ができる場として 充実を図ります 施策体系 成果指標成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 生涯学習関連施設の利用に満足している利用者の割合 85.9% ( 平成 24 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 施設利用者の満足度を示す指標 図書館の利用に満足している利用者の割合 再掲 87.0% ( 平成 24 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 図書館サービスについての利用者の満足度を示す指標 施策の背景 必要性 生涯学習関連施設 ( 社会教育施設 ) の整備 札幌市では これまで市民の生涯学習活動を支援するため 生涯学習センターをはじめ各種施設を設置するなど環境の整備に努めてきました これらの施設については 現在 指定管理者制度により管理運営を行っており 各指定管理者の提案により 施設の特性を生かした多様な事業が展開されています 図書館の利便性の一層の向上 図書館は 建築後相当の年月が経過したものが多く 子どもや高齢者 障がいのある方への対応が十分できていない面もあります 図書館は 身近な学びの施設として 誰もが気軽に快適に利用できるよう 施設 設備面とサービス 運用面の両面にわたってユニバーサル化を図ることが必要となっています また 幼児期から読書に一層親しむことができる施設や 都心部で誰もが快適に情報を収集できる施設に対する要望が多く寄せられていることから 各種目的に応じた施設整備を行う必要があります また 情報化社会の急速な進展に伴い インターネットなど電子媒体を利用した情報収集が定着してきました 今後は 市民サービスの向上や施設の魅力づくりの観点から ICTの有効活用を進めていく必要があります 学校図書館の機能拡大及び利用促進 各学校での一斉読書の取組は 小学校 100% 中学校 94%( 平成 24 年度 ) の実施であり 定着してきましたが 今後 更に子どもが読書の幅を広げ 学習等において図書館資料を効果的に活用するなど 学校図書館は学習 情報センターとしての機能が求められています そのため 子どもの読書活動や学習活動を支援し 図書館資料と児童生徒 教職員とをつなぐ役割を果たす専門的な人材や図書館機能の充実が必要です 第4章基本施策 第5章資料編72

78 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 73 施策 -1 市民の自発的な学習活動を支える生涯学習関連施設の充実 時代の変化や市民の多様なニーズに対応するため 生涯学習関連施設 ( 社会教育施設 ) の効果的な運営を進めていきます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 各生涯学習関連施設の管理 生涯学習環境の一層の充実を目指し 生涯学習センター 青少年科学館 青少年山の家 運営 定山渓自然の村等の施設を円滑かつ効率的に運営します 2 生涯学習関連施設を活用した体験学習の充実 子どもの豊かな人間性や社会性を育むため 青少年科学館や青少年山の家などを活用した体験学習や林間学校等の野外教育の充実を図ります 再掲 (-2-7 に掲載 ) 施策 -2 図書館における読書 学習環境の整備 時代の変化とそれに伴う市民の多様なニーズに対応するため また 子どもから高齢者 障がいのある方まで 誰もが利用しやすい図書館となるよう サービスや機能の向上 設備や施設の整備を進めます 主な事業 取組 重要 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 情報化時代に対応した図書館サービスの充実 61 図書検索システムのスマートフォン対応や電子書籍の貸出 SAPICA 62 に図書貸出券の機能を付加するなどのシステム再構築を行うとともに 商用データベースの利用促進を進めます 2 ( 仮称 ) 絵本図書館及び都心にふさわしい図書館の設置 白石区複合庁舎内に ( 仮称 ) 絵本図書館を設置 ( 平成 28 年度供用開始予定 ) し 幼児や保護者が楽しめる場 また幼児の読書活動に関係する方々を支援する場を提供します また 北 1 西 1 地区再開発事業 63による ( 仮称 ) 市民交流複合施設内に 都心の知的空 間として都心にふさわしい図書館を設置 ( 平成 30 年度供用開始予定 ) し ビジネスや多 様な課題解決に役立つ情報 札幌の魅力や街の情報などを提供します 61 電子書籍 電子機器のディスプレイで読むことができる書籍 62 SAPICA 札幌圏の地下鉄 バス 市電で乗車券として利用できるICカード SAPICAのロゴマークのある店舗や自動販売機などでは電子マネーとしても利用できる 63 北 1 西 1 地区再開発事業 札幌市中央区北 1 条西 1 丁目における都市再開発法に基づく市街地再開発事業

79 第1章 第5章資料編施策 -3 学校図書館の機能強化 学校図書館における子どもの読書活動の充実や 学習での利用に活用するため 学校図書館の相談対応等の充実や図書館と連携した機能強化などを図ります また 読書を通じた 地域教育力の向上や地域による子どもの育みなど 地域との交流の場としても充実を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校図書館の 学習 情報センター 機能の充実 (3--4 に再掲 ) 学校図書館に関する専門的な知識 経験を有する職員が 教職員や学校図書館に関わるボランティア等と連携し 専門的 技術的な運営業務 貸出等の実務や教育活動への参画を通して 学校図書館の 学習 情報センター としての機能強化を図ります 2 学校図書館の地域開放の推進 読書を通じて子どもと地域の読書活動の推進及び相互交流を図るため 地域に学校図書館を開放します また 学校図書館運営のボランティア参加や 地域住民の利用促進を (- -に再掲 ) 一層図ります 3 図書館と学校図書館の連携 学校や地域における読書活動を支援するため 図書館が司書教諭や学校開放図書館ボランティア等と協力し レファレンス研修や本の修理講座を実施するなど 学校図書館の活性化に向けた事業の展開を図ります 4 読書チャレンジ 図書資源ネットワークの充実 児童生徒の読書環境の充実を図るため 学校から図書館の図書を図書予約システム ( ブックさぁくる ) を使って申し込み 希望図書を学校に貸し出します また 寄贈図書を再活用ネットワークにより学校図書館に配本します 第2章第3章第4章基本施策 74

80 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 75 基本施策 教職員の資質 能力の向上 グローバル化や情報化 少子高齢化などに伴い 人々の生活様式や価値観が多様化する社会情勢において 教員が諸課題に対応できる専門的知識 技能を向上させるとともに マネジメント力を有する管理職のリーダーシップの下 子どもの健やかな成長のため 組織的かつ効果的に教育活動を展開することができるよう 教職員の採用や人事 研修の工夫 改善に取り組みます 施策体系 成果指標 成果指標現状値目標値指標選定の考え方 研修の成果を活用できると答えた教職員の割合 94.7% ( 平成 24 年度 ) 100% ( 平成 30 年度 ) 学校等で活用が期待される研修が提供できたかどうかを示す指標 施策の背景 必要性 管理職の資質 能力の向上 複雑化 高度化する教育課題に対応するためには 教職員が目標と情報を共有し 一致協力して教育活動を展開することが重要です そのためには 組織のリーダーとしての管理職の役割が極めて重要であり 管理職研修や管理職候補者である園長 教頭第一次選考合格者等を対象とした研修などを通して 管理職のマネジメント力やリーダーシップ等の一層の向上を図る必要があります 優れた人材の確保と学び続ける教員の育成と支援 学校現場の諸課題への対応を図るためには 教職に関する高度な専門性と実践的指導力を有する人材に加え 様々な社会経験と 特定分野に対する高度な知識 技能を有する優れた人材を教員として採用し 組織的に取り組むことが重要となります また 採用後においても 地域住民や保護者 子どもからの尊敬 信頼を受ける教員 幅広く柔軟な発想力をもち実践的指導力を有する教員 困難な課題に同僚と協働し 地域と連携して対応することのできる教員であることが重要です そのためには 教職生活全体を通じて 実践的指導力等を高めるとともに 社会の急速な進展の中で 知識 技能の絶えざる刷新が求められることから 教員が探究力をもち 自らが 自立した札幌人 として学び続ける存在となり 子どもの模範となることが必要です

81 第1章第2章第3章施策 -1 管理職のマネジメント力の向上 複雑化 高度化する教育課題に対応するため 組織的かつ効果的に教育活動を展開することができるよう 管理職研修や管理職候補者である園長 教頭第一次選考合格者等を対象とした研修などを通して 管理職のマネジメント力やリーダーシップ等の一層の向上を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 管理職研修等の充実 園 学校の管理職及び園長 教頭第一次選考合格者等に対して 学校経営に関する実践的問題解決能力やマネジメント能力等の資質 能力向上を目的とした研修の充実を図ります 施策 -2 魅力あふれる教員の採用 育成 学校現場の諸課題への対応を図るため 教員としての資質や適性などにおいて優秀な人材の採用を行うとともに 幅広い視野や柔軟な発想力をもち 実践的指導力を有する魅力あふれる教員の育成を行います 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 教員採用制度の充実 人物重視の採用の一層の充実 特別選考枠 ( スポーツ 芸術枠 ) の推進などにより 優秀な人材の確保に努めます また 受検者の資質 能力 適性を多面的に評価できるような選考となるよう検査項目 内容等について更に研究を推進します 2 教員間の学び合いを通してキャリアアップを図る研修の推進 若手教員が中堅 ベテラン教員の授業を参観したり 様々な年齢層の教員が共に実践交流や授業づくりを行ったりする研修を充実させることにより 教員の指導力の一層の向上を図ります 3 授業づくりに関する研修の さっぽろっ子 学ぶ力 の育成プラン を踏まえ 体験的な活動や言語活動 問題解決 充実 再掲 (- に掲載 ) 的な学習等についての実践事例や指導法を教員間で交流するなど 実効性及び専門性の高い研修の充実を図ることにより 教員の指導力を向上させて 分かる できる 楽し い授業 づくりを推進します 4 札幌市教育研究推進事業 札幌市教育研究推進事業 において 研究体制の工夫 改善等を図り 授業公開等を中 における研究の充実 再掲 (- に掲載 ) 心とした実践的な研究を一層充実させるとともに 学校における校内研究の充実を支援し 分かる できる 楽しい授業 づくりを推進します 5 理科教育に関する研修の充実 再掲 (1--3 に掲載 ) 青少年科学館をはじめとする専門機関等と連携することにより 教員を対象とした 理科教育に関する専門性の高い研修講座を開設します また 観察 実験を中心とした教員研修の一層の充実を図ります 6 子どもを共感的に理解するための教員研修等の充実 再掲 (1--2 に掲載 ) いじめ 自殺予防の観点を踏まえ 教職員がゲートキーパーとしての基礎的な素養を身に付ける研修など 子どもの心情や行動 言動等を共感的に理解し 教育活動に生かすための各種研修を通して 教員の指導力の向上と各学校において子どもを支援する体制の充実を図ります 7 異校種理解促進を図る研修の充実 再掲 (- に掲載 ) 教職員が異校種への理解を深め 校種間の円滑な移行 接続の視点から子どもの育ちや学びを共有するため 各研修において 異校種の教員同士による授業や学級経営 生徒指導等に関するグループ交流等の充実を図ります 第4章基本施策 第5章資料編76

82 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編77 第8 異校種間の人事交流の推進 再掲 (- に掲載 ) 教職員が子どもの育ちや学びを連続で捉える視点を醸成し 現行の仕組みを生かしながら異校種間における人事交流を推進します 9 幼児教育の質的向上を図る研修の充実 幼児期における学校教育の課題を見据えながら 市立及び私立の幼稚園教諭 保育教諭を対象とした保育公開を通した研究協議や専門家による研修を行うなど 研修の充実を図り 幼児理解や総合的に指導する力等 教諭の資質向上を図ります 10 特別支援教育に関する研修の充実 再掲 (- に掲載 ) 特別な教育的支援を必要とする子ども一人一人の多様な教育的ニーズに応えるため 経験年数に応じた教員の研修を充実させるとともに 校内研修を推進するためのリーフレットを作成のうえ配布し 教員の特別支援教育に関する指導力の向上を図ります 11 他都市への人事交流や企業等への長期研修の推進 幅広く柔軟な発想力をもつ教職員を育成するため 他都市との人事交流の検討や 企業等への長期研修の取組を推進します また その成果を各種研修の場を活用して他の教 職員へ還元していきます 12 教職員への校務支援体制の充実 改善 再掲 (- に掲載 ) 児童生徒と向き合う時間の確保と教育の質の向上を目指し 校務支援システムの充実 改善を図るとともに より効果的な活用を進めます また 教職員の情報セキュリティ意識の向上を図るため 研修を充実させます また 校務用コンピュータについて セキュ リティの強化や利便性の向上 維持管理コストの低減を図ることを目的に シンクライ アントシステム 64 などの導入を検討します 64 シンクライアントシステム 利用者のコンピュータ( クライアント ) に実装する機能を最低限とし ほとんど全てのアプリケー ションの処理をデータセンター等に設置されたサーバ側で実行するシステム 利用者のコンピュータにはデータを残さず またソ フトウェアの更新等の保守がサーバ側だけで済むことから 故意や過失による情報漏洩の防止 保守管理コスト低減の効果がある

83 第1章第2章第3章基本施策 学びのセーフティネットの充実 いじめ 不登校をはじめとする子ども自身が抱える課題 あるいは経済的な理由などの環境的要因等により 学校での学びに様々な不安や悩みを抱える子どもが 日常から安心して学び 成長していくことができるよう 問題発生の未然防止に努めるとともに 子ども一人一人の状況に応じた適切な支援体制を構築します 施策体系 成果指標 成果指標現状値目標値指標選定の考え方 いじめなどの不安や悩みを身近な人などに相談する子どもの割合 不登校児童生徒の在籍率 ( 出現率 ) 小学校 92.1% 中学校 82.2% 高校 80.7% ( 平成 24 年度 ) 1.20% ( 平成 24 年度 ) 小学校 95.0% 中学校 88.0% 高校 86.0% ( 平成 30 年度 ) 1.10% 未満 ( 平成 30 年度 ) 子どもが悩みを相談できる相手の有無を示す指標 小中学校の全児童生徒のうち不登校児童生徒の割合を示す指標 第4章基本施策 施策の背景 必要性 いじめ問題 いじめは 現実的にはどの学校でもどの子どもにも起こり得るものですが 決して許されないことです いじめの発生を未然に防ぐため 日ごろから 家庭や地域と連携して社会性や規範意識 思いやりなど 子どもの豊かな人間性を育むことはもちろんですが その兆候をいち早く把握し 迅速に対応することが必要です 各学校においては 日常的に子どもとの触れ合いを通して子どもの僅かな心の変化に気付くよう努めるとともに 教育相談や調査等を通していじめの実態を早期に把握し 解決に向けた迅速かつ適切な対応が図られるよう校内の指導体制を整備することが必要です また 子どもがいじめなどの不安や悩みを感じたときに お互いに助け合ったり支え合ったりする関係性を構築しながら成長していくことや 家族や友人 教職員やスクールカウンセラー 65 など身近な信頼できる人にいつでも気軽に相談できるよう 相談 支援体制等を整えていくことが必要です さらに 近年 携帯電話やパソコン等が普及する中 インターネット上の掲示板等を利用して 特定の子どもに対する誹謗 中傷が行われる ネット上のいじめ が深刻化しており 教職員がネットトラブルに迅速に対応できるように努めるとともに 子どもに対する情報モラル教育を充実させ 学校が家庭などと連携して対応していくことが必要です 第5章65 スクールカウンセラー 子どもの不安や悩みの相談にあたるとともに 保護者 教員などに対し子どもとの関わりについて助言 支援を行うため 学校に配置される臨床心理士などの心の専門家 資料編78

84 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編79 第 不登校 平成 24 年度に不登校を理由に年間 30 日以上学校を欠席した児童生徒数は1,623 名 ( 小中学校合計 ) となっています 在籍生徒に対する割合を示す不登校児童生徒の在籍率 ( 出現率 ) は1.20% ( 全国 1.09%) となっており 札幌市の不登校児童生徒数及び在籍率 ( 出現率 ) は 平成 23 年度までの増加傾向と比較して減少に転じているものの 依然として極めて深刻な状況となっています 不登校の未然防止及び学校復帰に向けた取組として 全ての子どもが安心して楽しく通うことができる魅力ある学校づくりに努めるとともに 一人一人の子どもの状況に応じたきめ細かな支援を行うことができる相談体制の充実 関係機関と連携した対応 学ぶ場や学び直しの機会の提供等 適切な関わりや働きかけを推進し 子どもの不登校状況の改善を図る必要があります 教育費負担の軽減 全国的に景気が低迷し 厳しい経済情勢が続く中 経済格差による子どもの教育格差の解消に向け 国が様々な施策を展開しています 札幌市においても 基本的な学ぶ機会の平等の確保のための支援 進学への能力と意思をもつ子どもへの支援を行っていく必要があります 施策 -1 子どもが安心して学べる支援体制の充実 重要 学校には 子どもが自己理解を深め 好ましい人間関係を築くことができるよう 一人一人の子どもの発達に即して 人格の成長への援助を図る教育活動を推進していくことが求められており そのことが いじめや不登校を未然に防止することにつながります そのため スクールカウンセラーの活用などを図りながら 不安や悩みを抱えている子どもの思いを共感的に受け止め 悩みが深刻化しないように助言や声かけを学校全体として組織的に行うなど 学校が一体となって対応する校内支援体制を構築します また 保護者が抱える子どもの学習や生活などの不安や悩みについて 早期に相談できる支援体制を充実させ 学校と家庭が連携して子どもが安心して学ぶことができる環境を整えます さらに 帰国 外国人児童生徒に対し 日本語教育支援などを行うほか 市立札幌大通高等学校において 不登校経験など様々な課題を抱える生徒に対し 学び直しを含めた多面的な支援体制を充実させ 社会的自立を支援します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校教育相談体制の充実 様々な悩みを抱える児童生徒一人一人に対して 学校が一体となりきめ細かく対応することができるよう 関係機関との連携等についてガイドラインを作成するとともに 校内の教育相談の体制づくりや教員の資質向上のための研修を行い いじめや不登校等の未然防止を目指した学校の教育相談体制の充実を図ります 2 スクールカウンセラーの活用 児童生徒や保護者の教育相談 児童生徒への関わり方等についての教職員への助言など スクールカウンセラーを有効に活用し 各校における教育相談体制の充実及び教員の資質向上を図ります 3 市立札幌大通高等学校の支援 市立札幌大通高等学校に在籍する不登校経験や発達上の課題を抱える生徒等に対し 学び直しの機会などを提供するなど 外部支援者の協力を得ながら組織的 継続的に支援 ( に再掲 ) を行うとともに 生徒が地域社会の中で貢献できるような活動も行いながら 個々の生 徒の社会的自立を図ります

85 1章第2章4 帰国 外国人児童生徒への日本語教育支援 市立小学校 中学校 高等学校に在籍する日本語指導等が必要な帰国 外国人児童生徒に対し 指導協力者や外国語ボランティアの派遣による日本語教育支援を行います また 市立小学校 中学校における児童生徒への学校生活の適応に向け 日本語教室なども開催します 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階第施策 -2 学びに困難を抱える子どもへの対応の充実 重要 子どもの人間関係のトラブルを起因とするいじめや様々な要因を背景とする不登校を早期に発見し 早期に適切な対応をするため 教職員をはじめとする周囲の大人が子どもの不安や悩みに気付き 積極的に子どもと関わり 一人一人の子どもにきめ細かな支援をしていく体制を構築します また 子どもを取り巻く学校内での人間関係だけではなく インターネットを含む社会環境や家庭環境の課題に対し 札幌市児童相談所や札幌市子どもの権利救済機関 ( 子どもアシストセンター ) などの関係機関との連携も含め 子どもや保護者がいつでも気軽に相談できる体制やそのための窓口を整備します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校ネットトラブル等対策 専門的な手法による定期的 継続的なネットパトロールの実施や 各学校が専門家に相談できる体制の確保により インターネット上の不適切な書き込みを早期に発見し 対応できるようにします さらに 専門業者によるネットトラブル等への対応力向上に向けた研修会を実施し 各校におけるネットトラブル等への対応力を高めます 2 スクールソーシャルワーカー 66 の活用 スクールソーシャルワーカーの活用を進め いじめ 不登校 暴力行為 児童虐待など 問題を抱える児童生徒に関して 様々な環境 ( 家庭 学校等 ) への働きかけや関係機関等との連携を行うことにより問題の解決にあたります 3 心のサポーター 67 の配置 不登校や不登校の心配がある子どもへの対応として 子ども自身や家庭に個別の対応や関係機関と連携を行う心のサポーターを学校に配置し 一人一人の子どもの状況に応じたきめ細かな支援を行い 子どもの不登校状況の改善を図ります 4 いじめ相談ダイヤル等との連携による対応 少年相談室のいじめ相談ダイヤルや他の相談窓口との連携により 子どもや保護者がいじめ 不登校 進路 人間関係等の悩みを24 時間いつでも相談できる体制を維持するとともに 緊急性の高い事案については関係機関と連携するなどの対応を図ります 5 悩みやいじめに関するアンケート調査の実施 子どもがより率直な気持ちで悩みやいじめについて回答できるような設問でアンケート調査を全校で実施し いじめの未然防止や早期発見 早期対応を図ります 6 教育支援センター機能の充実 学校に通うことが難しい不登校児童生徒に対応するため 学校以外の場において子どもの不安や悩み等を和らげ 自信を回復させる居場所となる2か所目の教育支援センターを平成 26 年度に設置し より身近で関係機関とつながりやすい支援体制の構築を図ります 7 教育相談の充実 再掲 (- に掲載 ) 特別な教育的支援を必要とする子どもの相談件数の増加や 相談内容の複雑 多様化に対応するため 受付方法や相談枠をはじめとする相談体制の見直しを図り 発達障がいや不登校等の心配のある子どもやその保護者への教育相談の充実を図ります 66 スクールソーシャルワーカー 社会福祉の専門的な知識 技術を活用し 問題を抱えた子どもを取り巻く環境に働きかけ 家庭 学校 地域の関係機関をつなぎ 子どもの悩みや抱えている問題の解決に向けて支援する専門家 67 心のサポーター 不登校やその心配がある子どもや家庭に対し 個別の指導を行ったり 関係機関と連携して対応したりするなど 一人一人の子どもの状況に応じた支援を行う有償ボランティア 第3章第4章基本施策 第5章資料編80

86 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編81 第施策 -3 教育機会均等のための経済支援 家庭の経済的理由により学びに困難を抱える子どもへの支援を行うため 小 中学校では 保護者の所得状況に応じた経済的負担の軽減を図るための就学援助を 高校 大学生に対しては 意欲 能力があるにもかかわらず 経済的理由により修学を断念することがないよう 返還義務のない奨学金を支給し 教育費の負担軽減を図ります 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 就学援助 学校教育法第 19 条の規定に基づき 経済的理由によって就学が困難な児童生徒の保護者に対し 学用品費などの援助を行います 2 奨学金 能力があるにもかかわらず経済的理由によって修学が困難な学生又は生徒に 返還義務のない奨学金を支給し 有用な人材を育成します

87 第1章基本施策 学校における情報化の推進学校において ICT を最大限に活用することによって 子どもの学ぶ力の向上を図り 教育の質第を向上することができるよう ICT 機器や教材の整備を進めるとともに それらの活用の充実を図2る環境整備を行います 章 施策体系 第 3章 成果指標成果指標現状値目標値指標選定の考え方授業や校務にICTを効果的 65.0% 77.0% 教員がICTを授業に効果的に活用すに活用できる教員の割合 ( 平成 24 年度 ) ( 平成 30 年度 ) るとともに子どもに指導できているかどうかを示す指標 教科指導におけるICTの活用は 教員が学習内容を分かりやすく説明したり 子どもの学習への興味関心を高めたりすることや 教員と子どもが相互に情報伝達を図ったり 子ども同士が教え合い 学び合うなどの協働学習を行う場合にも有効です 学校におけるICT 環境の整備は 従来 コンピュータ教室で使用する機器やソフトウェアを中心に行っており 普通教室等で日常的に利用するための機器や教材 これらを活用するためのネットワーク環境の整備は十分ではありません 国は 平成 23 年度に 教育の情報化ビジョン を策定し 学校における教育の情報化を進め 将来的に子ども1 人 1 台の情報端末環境の実現を目指しています 他都市においても 独自に実証や研究を行い ICTの効果的な導入の検討を進めたり 実際に導入を始めたりしている先進的な事例が増えてきています 札幌市としても 次代を担う子どもの学びの充実を図るために ICTを積極的かつ効果的に活用していくことが必要です 技術の進歩により タブレット端末等の先進的な機器やデジタル教科書等の教材の開発が進んでおり これらの効果的な活用を探りながら より一層 ICT 環境の整備を推進していくことが必要です ICTを活用した教科指導を効果的に行うためには 整備したICT 機器 教育用ソフトウェ第5ア ネットワーク環境等を最大限に活用できるよう 教員の支援体制を充実させていくことが重章要です 文部科学省の調査によると 札幌市のICT 活用指導力のある教員の割合は65.0%( 全国平均 71.9%( 平成 24 年度調査 )) であり 教員のICT 指導力の向上に向けた支援の充実が課題となっています 校務の情報化は 校務の負担軽減と 教職員が子どもと向き合う時間の確保 さらには教職員 施策の背景 必要性 ICT 機器 教育用ソフトウェア ネットワーク環境等の整備 教員への支援 校務の情報化 第4章 基本施策 資料編82

88 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編83 第同士の情報の共有や学び合いの促進によるきめ細かな指導の実現につながり ひいては教育の質の向上に有効です 札幌市では 平成 25 年 4 月に全市立学校に校務支援システムを導入し 校務の情報化を進めていますが 教育の質の更なる向上を図るためには 導入したシステムの充実とより効果的な活用が必要です 施策 -1 教科指導における ICT 活用の推進 教員が ICT を教育において有効な手段として様々な場面で活用し 子どもにとってより分かりやすく 理解が深まる授業を実施することにより 子どもの学ぶ力の向上を図ることができる環境を整備します 主な事業 取組 施策 -2 校務の情報化の推進 教職員の業務負担を軽減して子どもと接する時間や授業準備の時間を増やし きめ細かな指導を行い 教育の質の向上を図ることができるよう 校務の情報化を推進し 校務を行うための利便性の高い環境を整備します 主な事業 取組 事業 取組名 1 教職員への校務支援体制の充実 改善 (-2 に再掲 ) 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 ICT 機器 ソフトウェア等の整備 ICTを活用した授業を日常的に行うことができるよう 教育用コンピュータや実物投影機の各教室への配備を進めると同時に タブレット端末等の先進的な機器やデジタル教科書等のICT 教材の研究を行い 効果的な機器の導入を検討します また コンピュータ教室の利便性向上に向けた検討や無線 LAN 68 等のネットワーク環境の充実 地域資料をはじめとしたデジタル書籍の充実及び学習への活用 校内テレビ放送設備の検討 整備も進めます 2 教員のICT 活用指導力向上支援 学校に整備するICT 機器 教材を最大限に有効活用できるよう 教員への研修の充実を図るとともに 学校訪問によるサポートなど授業での活用時における支援を拡充します 事業 取組内容 / 主な対象範囲児童生徒と向き合う時間の確保と教育の質の向上を目指し 校務支援システムの充実 改善を図るとともに より効果的な活用を進めます また 教職員の情報セキュリティ意識の向上を図るため 研修を充実させます また 校務用コンピュータについて セキュリティの強化や利便性の向上 維持管理コストの低減を図ることを目的に シンクライアントシステムなどの導入を検討します 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 68 LAN Local Area Network の略 ある同じ建物やフロアなど 比較的狭い限定された領域内において 特定の利用者のために その領域の管理者の責任で設置された通信ネットワーク設備

89 第1章第2章第3章トピックス ICTを活用した学習 学校にはコンピュータ教室があり 子どもたちはそこで パソコンを使って調べ学習や情報モラルの学習などを行っています 情報を集めてそれを整理し さらに自分の考えを加えて新たな情報として発信することはとても大切なことです このほかにも 教材などを大きく提示する実物投影機や電子黒板など ICTは授業の理解を深めたり 子ども同士の学び合いを促進したりする際に とても有効に活用することができます このようなICTを活用した学習を 将来的にはコンピュータ教室だけでなく 自分の教室でいつでも行うことができるようにすることを目指し タブレット端末の実証などの取組を進めています 第4章 教材や資料を大きく表示でき 分かりやすい授業に役立つ実物投影機 タブレット端末を活用した実証の様子 子ども同士の学び合いの促進が期待される 基本施策 第5章資料編84

90 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 85 基本的方向性 3 基本施策 地域と学校が支え合う仕組みづくり 社会全体で子どもを支えていくため 地域に開かれた学校づくりや 地域住民 企業 大学等の教育機関などがもつ人的資源や技能などの地域の教育力を生かした学習環境づくりを進め 地域と学校の双方向の結び付きを強めていきます 施策体系 成果指標 成果指標現状値目標値指標選定の考え方 保護者や地域の人の学校支援ボランティア活動を学校の教育水準の向上に効果的に活用している学校の割合 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 小学校 91.1% 中学校 74.5% ( 平成 25 年度 ) 小学校 95.0% 中学校 88.0% ( 平成 30 年度 ) 学校が地域人材等を教育水準の向上に効果的に活用できているかどうかを示す指標 施策の背景 必要性 地域を取り巻く状況 近年は 地域における人間関係の希薄化や人々の孤立も指摘されている一方で 東日本大震災を契機に 互助 共助 による地域づくりの重要性が再認識されてきています さらに 今後訪れる超高齢社会の到来を踏まえれば 特に 人生の第 2ステージを歩もうとする人々が その経験や知識 技能を 地域や社会への積極的な参画により 社会貢献に生かしていくことが重要となっています 地域に支えられる学校 学校においては 子どもを取り巻く環境も大きく変化する中で 様々な課題を抱えており 多くの役割が求められるようになってきました このため 保護者や地域の方々の様々な意見を的 69 確に反映させる仕組みとして 学校評議員制度や 学校評価などの取組を導入し 地域に開かれた信頼される学校づくりを進めてきたところです 地域と学校が支え合う仕組み 社会全体で子どもをよりよく育むためには 地域を中心とする活動やPTA 活動における学校との連携をはじめとして 今まで以上に地域と学校がお互いの教育力を最大限に発揮し 相互補完をしつつ 一体となった取組を進めることが不可欠であり そのための仕組みを整えていく必要があります 仕組みづくりでは 地域と学校の双方向的な結び付きを強めるため 地域に開かれた学校づくりが重要となってきます 学校はこれまで以上に地域社会に関心をもつとともに 学校の情報を積極的に発信し 地域住民の学校や子どもの成長への関心を高めるなど 地域住民との双方向の 69 学校評議員制度 学校が より一層地域に開かれた学校づくりを推進していくために 校長が学校の教育活動を保護者や地域住民に説明し 意見を聞くための仕組み 学校評議員は 教育に関して理解や識見をもつ方々の中から 校長の推薦により教育委員会が委嘱し 校長の求めに応じて学校運営についての意見を述べる

91 信頼関係づくりを進めていく必要があります また 地域の教育力を生かすため 地域住民等の 学校教育支援への参加意欲の向上や効果的な事業のマッチングも重要となります 地域に開かれた学校づくりと地域住民の学校教育支援などの取組からなる地域と学校の連携の仕組みは 子どもの教育環境や地域住民の生涯学習環境の整備 地域全体の活性化を目指すものであり 今日的な課題の解決のために必要な取組です 施策 -1 地域に開かれた学校重要学校は子どもの学習の場であると同時に地域の施設という側面も有していることから 学校と地域が学校評価や学校評議員等の仕組みも活用しつつ 意識的に関わることにより 学校は地域に開 かれ 地域は学校を支える協力関係を構築します また 障がいのある子どもとの共生 文化の違う人々との共生など 様々な違いを認識しつつ 多様な人々が共に学び 共に豊かに生きることのできる環境を学校と地域が連携してつくっていき ます これらの活動を通じて 地域全体で子どもを育てる環境を醸成し 子どものコミュニケーション 力や地域への愛着の心を育み 地域づくりの担い手を育成していきます あわせて 多様な経験や技能をもつ人々が 地域で活動するきっかけづくりを進めていきます 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 サッポロサタデースクール 地域の多様な経験や技能をもつ人材 企業等の豊かな社会資源を活用した学習支援や地 事業の実施 域の伝統文化体験活動等のプログラムを土曜日や学校の長期休業中に学校施設等を活用して実施することを通じて 地域の教育力の向上を図るとともに 地域と学校の連携の仕組みを整えます 2 地域における生涯学習活動を支援する人材登録制度の 生涯学習センターで学んだ人材や 様々な分野のボランティア情報等を集約し 学校等の身近な場で 地域における生涯学習活動を支援する人材としての活用を検討します 構築また 生涯学習センターなどで研修を実施し 新たな人材の育成や 既に活動している人々 再掲 (- に掲載 ) の資質向上に努めます 3 学校情報等の地域への発信 学校と保護者や地域が連携した特色ある取組等について ホームページを活用して市民に広く伝えるほか 他の広報ツールの活用を検討するなどし 情報発信の充実を図ります 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 4 緊急時における家庭への迅大規模な災害の発生や不審者の出没等 緊急時における家庭への迅速かつ正確な情報提 速な連絡システムの構築 再掲 (-5-1 に掲載 ) 供を行うため 校務支援システムによる保護者への一斉メール配信など 連絡システムの構築と効果的な運用を図ります また 地域の防犯関係機関にも 必要に応じて情報提供を行い 連携して対応するなど 効果的な運用も行います 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 5 学校施設の複合化子どもの多様な学習機会を確保し 地域への関心を高めるとともに 地域住民の生涯学第 再掲 (2--4 に掲載 ) 習の場や子どもから高齢者までが集う多世代交流の場としての相乗効果が期待できるこ5とから まちづくりセンターや児童会館など他の市有施設と学校施設の複合化を検討し章ます 6 学校図書館の地域開放の推進 再掲 (- に掲載 ) 読書を通じて子どもと地域の読書活動の推進及び相互交流を図るため 地域に学校図書館を開放します また 学校図書館運営のボランティア参加や 地域住民の利用促進を一層図ります 第4章 基本施策 資料編86

92 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 87 7 特別支援学校での地域連携の充実 学校の休業日に 特別支援学校の施設を活用した各種行事を開催するなど 各特別支援学校の特色を生かした活動や地域等との交流を行い 子どもを中心とした学校と地域等との連携を図ります 8 障がいのある子どもとない子どもとの交流及び共同学習の推進 特別支援学校で学ぶ子どもが居住する地域の小 中学校で学ぶことを支援する地域学習の充実を図るなど 障がいのある子どもとない子どもとの触れ合いや共に学ぶ取組を推進します 再掲 (-2-8 に掲載 ) 9 市立札幌大通高等学校の支援 再掲 (- に掲載 ) 市立札幌大通高等学校に在籍する不登校経験や発達上の課題を抱える生徒等に対し 学び直しの機会などを提供するなど 外部支援者の協力を得ながら組織的 継続的に支援を行うとともに 生徒が地域社会の中で貢献できるような活動も行いながら 個々の生徒の社会的自立を図ります 施策 3- 学校における地域教育力活用 世代や立場などが異なる様々な市民のボランティア活動を活発化させるとともに 企業や大学等との連携 協働を図るなど 学校教育支援の仕組みを充実させることで 子どもに多様な知識や経験をもつ大人と触れ合う機会を与え 社会性や規範意識 コミュニケーション能力などを育みます これらの活動を通じて 社会が人を育み 人が社会をつくる という好循環に向けた仕組みづくりを目指します 主な事業 取組 事業 取組名 事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 学校を支援するボランティア活動の促進 学校の教育活動に必要な支援の情報を地域 企業 大学等に積極的に発信するなど 学校を支援するボランティア活動の促進を図ります 2 地域における生涯学習活動を支援する人材登録制度の構築 再掲 (- に掲載 ) 生涯学習センターで学んだ人材や 様々な分野のボランティア情報等を集約し 学校等の身近な場で 地域における生涯学習活動を支援する人材としての活用を検討します また 生涯学習センターなどで研修を実施し 新たな人材の育成や 既に活動している人々の資質向上に努めます 3 学生ボランティアの活用 連携する大学に対する働きかけなどにより 学生ボランティアを希望している学校に対し より多くのボランティアを派遣し 子ども一人一人の資質 能力等に応じた支援を行い きめ細やかな指導の充実を図ります 4 学校図書館の 学習 情報センター 機能の充実 再掲 (- に掲載 ) 学校図書館に関する専門的な知識 経験を有する職員が 教職員や学校図書館に関わるボランティア等と連携し 専門的 技術的な運営業務 貸出等の実務や教育活動への参画を通して 学校図書館の 学習 情報センター としての機能強化を図ります 5 学校図書館の地域開放の推進 再掲 (- に掲載 ) 読書を通じて子どもと地域の読書活動の推進及び相互交流を図るため 地域に学校図書館を開放します また 学校図書館運営のボランティア参加や 地域住民の利用促進を一層図ります 6 小中学校における進路探究学習の充実 再掲 (1--1 に掲載 ) 広い視野から社会や職業を捉え 将来の生き方や進路について考える力を育むため 小学校における職場見学 職業体験等 中学校における専門学校 各種学校の施設 設備を活用した職業体験講座など 実践的な取組を推進します また 社会と自分との関わりや経済の仕組みを学ぶための より効果的な体験学習について研究を進めます

93 1章第2章第3章7 市立高等学校における進路探究学習の充実 再掲 (1--2 に掲載 ) 8 特別支援学級等における進路探究学習の充実 再掲 (1--3 に掲載 ) 9 市立札幌大通高等学校の支援 再掲 (- に掲載 ) 10 登下校時の見守り活動等の推進 再掲 (-4-1 に掲載 ) 第大学 企業等との連携 協働のもと 生徒同士が今後の高校生活や将来の夢などを語り合う進路探究セミナーの内容を充実させるとともに 数日間の就労体験を行うインターンシップの受け入れ企業の拡充とプログラム内容の充実を図ります 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階産業現場等における実習など 関係機関や企業等と連携を図った取組を推進し 障がいのある子どもの社会自立への自覚や意欲等を高めます 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階市立札幌大通高等学校に在籍する不登校経験や発達上の課題を抱える生徒等に対し 学び直しの機会などを提供するなど 外部支援者の協力を得ながら組織的 継続的に支援を行うとともに 生徒が地域社会の中で貢献できるような活動も行いながら 個々の生徒の社会的自立を図ります 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階地域の子ども見守り活動を推進し 子どもの安全確保を図るため 市立幼稚園 小学校 特別支援学校を対象に 登下校時の見守り活動 危険個所の巡視等を行うボランティアをスクールガードとして登録し 活動を行います 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階 第4章 基本施策 第5章資料編88

94 1章第2章第3章第4章施策 5章資料を聞いたり 生徒の母国語の成長を促したりする支援なども行っています 第編基本 第トピックス 地域と学校の連携による取組事例 学校では家庭や地域と連携して 総合的な学習の時間や生活科等の授業で 体験的な行事を中心に多彩な活動が展開されています 例えば 中央区の二条小学校では 子どもが赤ちゃんを抱いたり しぐさを見たりするなど 触れ合いを通して命の尊さを知り 感謝の気持ちと自他を大切にする心を育む活動や 地域に住む先生から 茶道 華道 墨絵の本物の道具を使って直接手ほどきを受け 伝統文化を学ぶ活動などが行われています また 白石区の本郷小学校では 地域で職業体験をする でっち奉公 の活動を行っています 子どもが 消防署で消防車や放水ホースなど実際の器材に触れたり 寿司屋で海老の皮むきを行い 自ら握った寿司を昼食で食べたりするなどの貴重な体験をしています 市立札幌大通高等学校における外部人材との協力体制 市立札幌大通高等学校では 教職員だけではなく 企業や地域などの様々な分野の外部人材と協力し 多様なニーズをもった生徒を支えています 具体的には キャリアカウンセラー資格をもつ方による面接指導などの就職活動支援 大学生等による中学校段階からの学び直しが必要な生徒の学習に関する相談 スクールカウンセラーやソーシャルワーカーなどの資格をもつ方が参加して不登校経験のある生徒への支援方針のアドバイスなどを行っています また 来日 5 年未満の外国人など5 名程度を対象に海外帰国生徒などの受け入れ枠を設けているため 日本語が不自由な外国籍生徒等が在籍しており 同じ母国語をもつ方が生徒の悩み 89

95 基本施策 家庭の教育力を高める仕組みづくり 親同士の交流や学び合いの推進により 家庭の教育力の向上を図り 子どもの学習環境を整えま す また 親子が共に学び 触れ合う機会を創出し 学びの土台作りを推進します 施策体系 成果指標成果指標 現状値 目標値 指標選定の考え方 家の人と学校での出来事について話をする子どもの割合 小 % 中 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % ( 平成 30 年度 ) 家庭でのコミュニケーションの定着度を示す指標 親等が家庭で子どもに対して行う家庭教育は 全ての教育の出発点であり 幼少期からの家族 との触れ合いを通じて 子どもが基本的な生活習慣 豊かな情操 他人に対する思いやりや善悪 の判断などの基本的倫理観 自立心や自制心 社会的なマナーなどを身に付ける上で極めて重要 な役割を担うものです しかしながら 家庭環境の多様化や地域社会の変化などを背景として 家庭における教育力の低下も指摘されています 家庭の教育力を高めるためには 発達段階に伴う家庭教育の課題の変化に応じた親の育ちを応 援することや 幼児期の子どもを育てている家庭が不安を抱え孤立する傾向にあることから そ の時期の支援を充実させることなどが重要です 施策 3- 家庭の教育力の向上と親子での学びの促進支援 子どもの人間形成やしつけに大きな役割を果たす親等に対し 親同士の学び合いや仲間づくりの 機会を提供し 子育てへの自信や対処能力をもたせることができるような 当事者の主体性を重視 した体験型 ワークショップ形式の学習会やプログラムを工夫した講座の開催を推進します また 地域における子育て支援の様々な取組と連携して 親子が日常的に利用する多様な場にお いて更なる学習機会を提供していきます 事業 取組名事業 取組内容 / 主な対象範囲 1 家庭教育学級の推進親等が 子どもとの接し方や親としての役割などについて 園 学校単位で自主的 計 画的に学習する家庭教育学級を推進します 第 2 親育ち応援団の充実 講演会などを通じて 子育て中の親等を対象に 生活習慣 しつけ 社会のルールなど の知識や技術習得などの情報発信や相談助言等を行い 家庭教育の必要性や重要性の意 識付けを図ります 3 幼児期の学校教育の保護者 未就園児を対象とした幼稚園体験イベントや保護者を対象とした講演会 さらに市立幼 等への啓発 支援の推進 稚園 認定こども園の 子育て広場 における講座等を行い 幼児期の学校教育の在り 方や子育てに関する啓発や支援 教育相談等を進めます 施策の背景 必要性 家庭教育の役割 主な事業 取組 第4章 1章第2章第3章基本施策 5章資料編90

96 第1章第2章第3章第4章施策 第5章資料編基本 91 4 市立幼稚園における預かり保育の推進と保護者への啓発 5 子どもが読書に親しむきっかけづくりの充実 再掲 (- に掲載 ) 市立幼稚園において 就労など様々な家庭の状況に対応した預かり保育を推進します また 預かり保育の保育内容を含め 園と保護者が連携したよりよい幼児期の子育ての在り方について研究を行い その成果を市内の幼児教育施設や保護者に発信します 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階図書館デビュー ( 幼児向け ) 絵本作り体験( 小学生向け ) 出版体験( 中高生向け ) など 各年代に応じた様々なプログラムを実施し 読書に親しむきっかけづくりを行います 就学前教育段階義務教育段階高等学校教育段階生涯学習段階

97 資料編第第 5 章計画の推進と進行管理 1 計画の推進体制 (1) 関係機関等との連携近年 子どもを取り巻く課題は複雑化 多様化しており 子どもの権利や福祉 地域づくりなどをはじめとした様々な観点から課題の解決を図っていく必要があります また 市民の生涯にわたる学びにつながる取組は 子育て支援や スポーツ 文化の普及 促進 環境教育の推進 国際化の推進など様々な分野にわたります こうしたことから 今後も札幌市の関係部局と組織横断的な取組を展開するとともに 国 北海道 その他関係機関等と連携協力を図っていきます (2) 市民との連携未来を担う子どもを育み 市民一人一人が生涯にわたる学びを実践するためには 社会全体で子どもの成長と自立 市民の学びを支えていくことが必要です 本計画の推進に当たっても 家庭 地域住民はもとより 大学等の教育機関 ボランティアの方々 企業などの多様な主体の協力と参画を得て 教育の更なる充実を目指します 2 計画の進行管理 本計画を着実に推進していくため PDCAサイクル (Plan: 計画 -Do: 実施 -Check: 評価 - Action: 改善 ) の考え方に基づき 毎年度 本計画に沿って施策を実施するとともに 成果や課題を評価 検証し その結果を次年度の施策の推進や改善に反映させていきます また PDCAサイクルを効率的 効果的なものとするため 成果指標を設定し 成果を客観的に検証した上で 明らかになった課題等をフィードバックしていきます この進行管理に当たっては 教育委員会実施プラン 70 や 教育委員会事務の点検 評価 71 などを活用し 市民に分かりやすく情報提供していきます 第3章 第1章第2章第4章基本施策 5章70 実施プラン 各局区が自らの権限と責任を明確にし その年度に重点的に取り組む政策 事業をまとめたもの 毎年度 各局区で策定するとともに プランの内容やその実施結果を公表している 71 教育委員会事務の点検 評価 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 27 条の規定に基づき 効果的な教育行政の推進を図るとともに 市民への説明責任を果たしていくため 教育委員会が執行した事業について 点検 評価を行い その報告書を議会に提出し また市民へ公表するもの あわせて 学識経験者の意見も踏まえ 点検 評価結果を次年度以降の推進や改善に反映させている 92

98 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編93 第3 成果指標一覧 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進 共に生きる喜びを実感できる学習活動の推進 ふるさと札幌のよさを実感し 豊かな創造力を育む学習活動の推進 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進 継続的 自発的な学習活動を支援する総合的な生涯学習の推進 学びの場の連携の推進 成果指標現状値目標値指標選定の考え方 1 難しいことでも 失敗を恐れないで挑戦している子どもの割合 2 将来の夢や目標をもっている子どもの割合 3 1 週間の総運動時間が 60 分未満の子どもの割合 4 読書が好きな子どもの割合 5 自分にはよいところがあると考えている子どもの割合 6 人の役に立つ人間になりたいと考えている子どもの割合 7 札幌には 好きな場所やものがあると答えた子どもの割合 8 外国の人と交流したいと思う子どもの割合 9 特別な教育的支援を必要とする子どもの個別の教育支援計画を作成している幼稚園 学校の割合 10 さっぽろ市民カレッジの受講に満足している受講者の割合 11 図書館の利用に満足している利用者の割合 12 子どもが参加する校種間連携を実施している学校の割合 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 5 男 7.7% 小 5 女 19.3% 中 2 男 13.1% 中 2 女 35.8% ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 25 年度 ) 59.3% ( 平成 24 年度 ) 81.0% ( 平成 24 年度 ) 87.0% ( 平成 24 年度 ) 小学校 74.8% 中学校 99.0% 高校 87.5% ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 5 男 7.0% 未満小 5 女 18.0% 未満中 2 男 8.5% 未満中 2 女 30.0% 未満 ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 小 % 中 % 高 % ( 平成 30 年度 ) 100% ( 平成 30 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 小学校 100% 中学校 100% 高校 100% ( 平成 30 年度 ) 学ぶ意欲や 知識 技能を活用して問題解決することへの子どもの意識を示す指標 将来の夢や目標に対する子どもの意識を示す指標 子どもの 1 週間の運動量を示す指標 読書への意欲に関する子どもの意識を示す指標 子どもの自己肯定感を示す指標 他者へ貢献することの価値に関する子どもの意識を示す指標 ふるさと札幌のよさを実感している子どもの割合を示す指標 外国の文化に目を向け 国際交流へ向けた意識をもつ子どもの割合を示す指標 特別な教育的支援を必要とする子どもの教育支援計画作成に取り組む幼稚園 学校の割合を示す指標 講座受講者の満足度を示す指標 図書館サービスについての利用者の満足度を示す指標 子どもが異校種を体験する機会を提供している状況を示す指標

99 第1章第2章第3章第4章基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 安全 安心 環境に配慮した学校の整備 13 子どもが自ら身を守ろうとする態度や能力を育む安全教育を実施した学校の割合 小学校 87.6% 中学校 73.2% 高校 75.0% ( 平成 25 年度 ) 小学校 100% 中学校 100% 高校 100% ( 平成 30 年度 ) 学校の安全教育の取組状況を示す指標 豊かな教育環境づくり 14 市立小中学校における特別支援学級の整備率 小学校 81.4% 中学校 65.7% ( 平成 25 年度 ) 小学校 85.0% 中学校 70.0% ( 平成 30 年度 ) 障がいのある子どもが 身近な地域において専門的な教育を受けるための環境整備状況を示す指標 多種多様な学習環境の整備 15 生涯学習関連施設の利用に満足している利用者の割合 85.9% ( 平成 24 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 施設利用者の満足度を示す指標 (11) 図書館の利用に満足している利用者の割合 再掲 87.0% ( 平成 24 年度 ) 90.0% ( 平成 30 年度 ) 図書館サービスについての利用者の満足度を示す指標 教職員の資質 能力の向上 16 研修の成果を活用できると答えた教職員の割合 94.7% ( 平成 24 年度 ) 100% ( 平成 30 年度 ) 学校等で活用が期待される研修が提供できたかどうかを示す指標 学びのセーフティネットの充実 学校における情報化の推進 17 いじめなどの不安や悩みを身近な人などに相談する子どもの割合 18 不登校児童生徒の在籍率 ( 出現率 ) 19 授業や校務に ICT を効果的に活用できる教員の割合 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 地域と学校が支え合う仕組みづくり 20 保護者や地域の人の学校支援ボランティア活動を学校の教育水準の向上に効果的に活用している学校の割合 小学校 92.1% 中学校 82.2% 高校 80.7% ( 平成 24 年度 ) 1.20% ( 平成 24 年度 ) 65.0% ( 平成 24 年度 ) 小学校 91.1% 中学校 74.5% ( 平成 25 年度 ) 小学校 95.0% 中学校 88.0% 高校 86.0% ( 平成 30 年度 ) 1.10% 未満 ( 平成 30 年度 ) 77.0% ( 平成 30 年度 ) 小学校 95.0% 中学校 88.0% ( 平成 30 年度 ) 子どもが悩みを相談できる相手の有無を示す指標 小中学校の全児童生徒のうち不登校児童生徒の割合を示す指標 教員が ICT を授業に効果的に活用するとともに子どもに指導できているかどうかを示す指標 学校が地域人材等を教育水準の向上に効果的に活用できているかどうかを示す指標 基本施策 家庭の教育力を高める仕組みづくり 21 家の人と学校での出来事について話をする子どもの割合 小 % 中 % ( 平成 25 年度 ) 小 % 中 % ( 平成 30 年度 ) 家庭でのコミュニケーションの定着度を示す指標 第5章資料編94

100

101 資料編 Ⅰ 計画の策定体制 Ⅱ 計画の策定経過 1 計画策定までの検討の経過 2 新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 3 子どもの意見聴取の取組 4 札幌市教育フォーラム Ⅲ パブリックコメント手続 1 意見募集実施の概要 2 パブリックコメント ( 大人の意見 ) の内訳 3 キッズコメント ( 子どもの意見 ) の内訳 4 意見に基づく当初案からの変更点

102 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編97 第Ⅰ 計画の策定体制 市民 関係者等の意見聴取の取組計画案策定段階大人 ( 関係者 有識者含む ) 子どもの意見計画案への意見札幌市教育委員会 教育委員会会議 ( 教育委員 ) 教育委員会マネジメント会議 ( 教育長 教育次長 部長職 ) 検討ワーキンググループ会議 ( 課長 係長職 ) 札幌市 ~ 庁内の策定体制 ~ 新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 (99 ページ ) 学識経験者や学校関係者など 16 名で構成 ( 平成 25 年 4 月 ~ 10 月に開催 ) 札幌市教育フォーラム (103 ページ ) 保護者等の市民 教育関係者を対象に開催 ( 平成 25 年 10 月 29 日に開催 ) パブリックコメント (104 ページ ) 報告 協議 計画案を公表し 広く市民の意見を募集 ( 平成 26 年 1 月 14 日 ~2 月 12 日に実施 ) 関係部局 ( 庁内会議 ) 意見 報告 市長 副市長 ( 市長副市長会議 ) 意見 札幌市議会 ( 文教委員会 ) 子どもの意見聴取の取組 (101 ページ ) 児童生徒との意見交換会 市立学校 10 校で実施 ( 平成 25 年 7 月 9 日 ~ 25 日に開催 ) 子ども教育委員会会議 子ども教育委員 10 名で構成 ( 平成 2 5 年 8 月 9 日に開催 ) キッズコメント (106 ページ ) 計画案の子ども向けパンフレットを全小中学校 に配布し 子どもの意見を募集 ( 平成 26 年 1 月 14 日 ~2 月 12 日に実施 )

103 第1章第2章第3章第4章資料編Ⅱ 計画の策定経過 1 計画策定までの検討の経過 実施時期札幌市教委 札幌市の主な動き市民 関係者等からの意見聴取等 平成 23 年 11 月 21 日 教育委員会会議外報告 平成 24 年 3 月 9 日教育委員会会議外報告 9 月 19 日教育委員会会議外報告 11 月 14 日教育委員会会議外報告 平成 25 年 3 月 25 日教育委員会会議外報告 4 月 12 日 教育委員会会議外報告 4 月 19 日 第 1 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 5 月 24 日 第 2 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 6 月 21 日 教育委員会会議外報告 6 月 25 日第 3 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 7 月 9 日 児童生徒との意見交換会 ~ 25 日 ( 小学校 3 校 中学校 4 校 高等学校 3 校の計 10 校 ) 7 月 11 日 教育委員会会議外報告 7 月 22 日 第 4 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 7 月 31 日 教育委員会会議外報告 8 月 9 日 子ども教育委員会会議 8 月 27 日 第 5 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 9 月 12 日 第 6 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 9 月 17 日 教育委員会会議外報告 10 月 10 日 第 7 回新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 10 月 24 日 教育委員会会議外報告 10 月 25 日 庁内関係課長会議 10 月 29 日 札幌市教育フォーラム 11 月 13 日 庁内関係部長会議兼企画調整会議幹事会 11 月 14 日 教育委員会会議議案 11 月 27 日 企画調整会議 ( 庁内関係局長会議 ) 12 月 12 日 市長副市長会議 12 月 20 日 教育委員会会議報告 12 月 24 日 札幌市議会文教委員会へ報告 基本施策 第5章計画案の決定 平成 26 年 1 月 14 日パブリックコメント キッズコメント ~ 2 月 12 日 ( 計画案の公表 市民意見の募集 ) 2 月 28 日教育委員会会議議案 3 月上旬市長 副市長報告札幌市議会文教委員へ報告 計画の策定 公表 98

104 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編99 第2 新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 計画の策定に向けて 学識経験者 有識者 生涯学習関係者 保護者 地域関係者 公募委員 及び学校関係者で構成する 新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議 を開催し 計画案について幅広く意見交換をしていただきました (1) 設置目的新たな 札幌市教育振興基本計画 の策定に向け 本市が取り組むべき諸課題について有識者 市民等の参加を得ながら検討していくため 計画案についての意見交換 助言を行う場として検討会議を開催する ( 設置要領第 2 条 ) (2) 新たな 札幌市教育振興基本計画 検討会議委員名簿 会長 副会長 委員 委員 区分氏名 ( 敬称略 ) 所属 役職等 ( 平成 25 年 4 月 19 日任命時点 ) 学識経験者 ( 学校教育全般 ) 学識経験者 ( 生涯学習 ) 学識経験者 ( 特別支援教育 ) 民間有識者 ( 経済界 ) 大久保和義 梶井祥子 室橋春光 長沼昭夫 委員生涯学習関係者河野和枝 北海道教育大学教職大学院院長 教授 札幌大谷大学社会教育学部地域社会学科教授 北海道大学大学院教授札幌市特別支援教育振興審議会会長 株式会社きのとや代表取締役社長 さっぽろ子育てネットワーク代表北星学園大学准教授 委員保護者関係者飯田宣充札幌市 PTA 協議会副会長 委員地域関係者竹谷晋一 委員公募委員稲邊愛 委員公募委員林禎一 委員公募委員星野朱音 委員 委員 委員 委員 委員 委員 幼稚園関係者 ( 私立 ) 幼稚園関係者 ( 公立 ) 学校関係者 ( 小学校 ) 学校関係者 ( 中学校 ) 学校関係者 ( 高等学校 ) 学校関係者 ( 特別支援学校 ) 丸谷雄輔 三宅加奈子 秋山晴人 塚野昭臣 富田淳一 永根道史 富丘連合町内会会長富丘東一町内会会長 札幌市私立幼稚園連合会副会長 しんえい幼稚園 ( 認定こども園にじいろ ) 園長 三角山小学校校長 向陵中学校校長 大通高等学校校長 北翔養護学校校長

105 (3) 開催状況 開催日 主な協議内容 第 1 回平成 25 年 4 月 19 日新たな計画の基本的な考え方 教育を取り巻く現状と課題第 2 回 5 月 24 日札幌市の教育が目指す人間像 基本的方向性 第 3 回 6 月 25 日 アクションプラン ( 前期 ) 基本的方向性 1 第 4 回 7 月 22 日アクションプラン ( 前期 ) 基本的方向性 1 2 第 5 回 8 月 27 日アクションプラン ( 前期 ) 基本的方向性 2 3 第 6 回 9 月 12 日アクションプラン ( 前期 ) 重要項目 第 7 回 10 月 10 日 計画素案の総括 教育長 教育次長との懇談 (4) 主な意見の概要 札幌市の教育が目指す人間像 を 3 文程度の説明文にして 誰もがわかりやすくしてはどうか 自立して自ら学ぶ前に 自己肯定感 が大事であり 最初に盛り込むべきではないか 総花的な施策体系だが 今後 5 年間での重点的な取組がわかるよう メリハリをつけるべき 成果指標や各事業の進行スケジュールを設定し 検証 課題のフィードバックをすべき 基礎学力 と 札幌市が広い概念でとらえている 学ぶ力 の区別をわかりやすく表現すべき 社会を生き抜く力の養成 未来への飛躍を実現する人材の養成をどのように行うのか明記す べき 仮説を立てて観察等の結果から考察するという考え方は 社会に出たときに非常に生きてく るので 大事な観点と位置付け 積極的に推進すべき 幼児教育をどのように考えるのか 具体的にわかりやすく入れるべき 特別支援教育について 障がいのある子どもに限定されているが 家庭環境 貧困 不登校 経験など様々な状況の子どもも含まれているので 共生 という大きな捉え方で考えるべき 外国人を見て緊張しない環境をつくり 慣れることが一番の国際化ではないか ICT 機器を活用して 自分で課題を見つけ 考えていける環境づくりを大事にすべき 学校 家庭 地域がより実践的に結びつくことが大事であり 互いにやりがいや喜びなどを 感じられる関係をつくる必要があるのではないか 親の意識をどう育てるか 今の子どもをどうやって将来 意識の高い親 にしていくかが大事 教員の資質向上をさらに目指す施策を行うとともに 社会的ステータスを高め 優秀で情熱 のある人が教員になりたい という社会の仕組みをつくる必要があるのではないか 第5基本施策

106 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編101 第3 子どもの意見聴取の取組子どもたちに計画を知ってもらい 子どもたちの意見を計画策定の参考とするため 児童生徒との意見交換会 及び 子ども教育委員会会議 を開催しました (1) 児童生徒との意見交換会教育委員会事務局職員が各学校を訪問し 計画の概要や素案を説明の上 児童生徒との意見交換を行いました 子どもたちと非常に活発な意見交換が行われたほか 実施後のアンケートでもたくさんのご意見が寄せられました ア実施時期平成 25 年 7 月 9 日 ( 火 )~7 月 25 日 ( 木 ) イ実施校計 10 校 ( 小学校 3 校 中学校 4 校 高等学校 3 校 ) ウ参加児童生徒計 72 名 ( 小学生 23 名 中学生 35 名 高校生 14 名 ) エ主な意見の概要 学んだことが社会に出たときに役に立つということが分かれば 学ぶ意欲が高まるので 子どもたちに学ぶ目的や意欲をもたせることが必要 ( 中学生 高校生 ) 板書を写すだけの授業ではなく 自分で調べたり 自分の意見を発表したり 他人と意見交換をすることで 学んだことが頭に入るし 考えも深まる ( 小 中学生 高校生 ) 自分のなりたい仕事を見たり 働いている人の話を聞いたりするような職場体験 職業体験の機会を増やしてほしい ( 小 中学生 高校生 ) 体力向上の行事の実施や 体育館やグラウンドの開放をすることなど 運動やスポーツに親しむ機会を増やしてほしい ( 小 中学生 ) 道徳の時間では みんなの意見を交流させるようなことや 実践的な取組がもっとあるとよい ( 小 中学生 ) 小学校で札幌や地域について学習したが 札幌のことを知らないのは恥ずかしいと思うので 継続的に札幌について学ぶ機会を増やしてほしい ( 中学生 ) 小学校で避難訓練を抜き打ちで行ったことがあったが パニックになった 本当に災害にあったときに役立つような取組が必要 ( 中学生 ) 悩みを抱える人や その悩み事によって 相談しやすい方法や相手は異なる また 親や先生の方から 探ったり 聞いてあげたりすることも必要 ( 小 中学生 高校生 ) 部活動で地域の方々と関わる機会があり 地域の方々から大変感謝されて嬉しかった 部活動単位だけではなく 学校単位で地域の方々と関わる機会があるとよい ( 中学生 )

107 (2) 子ども教育委員会会議 各学校で開催した意見交換会に出席いただいた児童生徒の中から原則各校 1 名 ( 計 10 名 ) を 1 日子ども教育委員 に任命し 学習について いじめ 不登校について の2つのテーマについて学校種を超えた意見交換を行いました 会議には 札幌市教育委員 6 名もオブザーバーとして参加しました ア日 時 平成 25 年 8 月 9 日 ( 金 ) 13 時 30 分 ~ 15 時 30 分 イ場所札幌市教育委員会 6 階 A B 会議室ウ参加者 1 日子ども教育委員 10 名 札幌市教育委員 6 名 ( オブザーバー ) エ主な意見の概要 テーマ1: 学習について 授業中の発言など人前で話すことが苦手な人もいるので そうした力を養うために 人前で話す経験を積ませる工夫をしてくれると良い 少人数での授業や 放課後 休業日などに指導を受けられる機会を増やしてほしい 大縄跳びなど クラス全員で参加できる競技等を授業や行事に取り入れたら 楽しく運動に 親しむことができ 協力する大切さがわかるし 体力の向上にもつながると思う 基本 今でも職場見学や職業体験の機会はあるが 将来の生き方や進路について考えるために 様々施策 な職業について学んだり体験したりする機会をもっと増やしてほしい 札幌は雪があってきれいだということは誇るべきこと スキー学習や雪像づくりなど 雪に 触れることは楽しいし 良いことだと思う テーマ2: いじめ 不登校について アンケートや電話相談窓口など 相談しやすい体制をつくることが大事だと思う いじめについて 先生が子どもに目を配り 子どもに働きかけをしていくことが大事だと思う また 子ども同士でも みんなが互いに支え合い 学校全体でいじめ防止に取り組むことが必要だと思う 第5

108 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編103 第4 札幌市教育フォーラム 札幌市における学校教育の方針や施策等について一層の理解 啓発を図るとともに 市民等か らの意見を今後の施策に生かすことを目的に 札幌市教育フォーラム を開催しました フォーラムでは 札幌市が目指す 生涯にわたって学び続けること を自ら体現する講師によ る講演や 教育委員会と学校 保護者等市民のそれぞれの立場からの意見交換を行いました また フォーラム後のアンケートでもたくさんのご意見が寄せられました ア日 時 平成 25 年 10 月 29 日 ( 火 ) 13 時 15 分 ~ 16 時 00 分 イ場 所 共済ホール ( 共済ビル6 階 ) ウ参加者 保護者等の市民 教育関係者など約 370 名 エプログラム 講 演 宇宙 人 夢をつなぐ 講演者 : 宇宙飛行士山崎 直子 氏 ( 札幌市青少年科学館名誉館長 内閣府宇宙 政策委員会委員 日本宇宙少年団 (YAC) アドバイザー ) パネルディスカッション ( テーマ ) 子どもに育みたい学ぶ力 パネリスト : 久住 邦晴 氏 ( 久住書房代表取締役 ) 清水 一江 氏 ( 札幌市 PTA 協議会副会長 ) 大江 則夫 氏 ( 札幌市立屯田北小学校校長 ) パネリスト : 引地 秀美 ( 札幌市教育委員会指導担当部長 ) 以下のような事柄について 意見交換が行われました 学校における 学ぶ力 を育むための具体的な取組例をもとに 学ぶ力の3つの要素である 学 ぶ意欲 基礎的 基本的な知識及び技能 思考力 判断力 表現力等 を偏ることなくバラ ンスよく育むことが大切であること 困難な時代であっても子どもには幸せを感じながら生きていくことができる力を身に付けて ほしいと保護者は願っている 子どもにとって大変身近な存在である先生が 力を発揮しやす い環境づくりに努めることも家庭の役割の一つであること これからは 効率 情報の時代 から 共感 つながりの時代 に これからの社会でます ます重視されるのが 人とつながる力である そのためにも 子どもたちには 自分自身が夢 中になれることを見付けてほしいと願っている

109 第1章第2章第3章資料編Ⅲ パブリックコメント手続 平成 26 年 1 月 14 日に札幌市教育振興基本計画 ( 案 ) を公表し 同日から2 月 12 日までの30 日間 市民の皆様からのご意見を募集しました あわせて 通常のパブリックコメントと同期間で キッズコメントとして 計画案の小中学生向けのパンフレットを全市立小中学校に配布し 子どもからのご意見を広く募集しました パブリックコメント キッズコメントでお寄せいただいたご意見を参考に 当初案を一部変更しました なお ご意見の概要と それに対する札幌市教育委員会の考え方については 別冊 札幌市教育振興基本計画パブリックコメント意見集 に掲載しています 1 意見募集実施の概要 (1) 意見募集期間平成 26 年 1 月 14 日 ( 火 ) から2 月 12 日 ( 水 ) まで (2) 意見提出方法郵送 持参 FAX Eメール ホームページ上の意見入力用フォーム (3) 資料の配布 閲覧場所 札幌市教育委員会生涯学習部総務課 札幌市役所本庁舎 (2 階市政刊行物コーナー ) 各区役所 ( 総務企画課広聴係 ) 各まちづくりセンター 市立中央図書館 地区図書館 札幌市生涯学習センター ( ちえりあ内 ) 札幌市立各小中学校 小中学生に小中学生向けパンフレットを配布 札幌市立各高等学校 高校生に概要版パンフレットを配布 札幌市ホームページなど 2 パブリックコメント ( 大人の意見 ) の内訳 (1) 意見提出者数 意見件数 45 人 130 件 (2) 年代別内訳 年代 19 歳以下 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 歳以上 不明 合計 人数 1 人 1 人 5 人 11 人 10 人 8 人 3 人 6 人 45 人 第4章基本施策 第5章件数 1 件 1 件 12 件 46 件 34 件 17 件 5 件 14 件 130 件 (3) 提出方法別内訳提出方法 郵送 持参 FAX Eメール HP 合計 提出者数 6 人 2 人 7 人 4 人 26 人 45 人 構成比 13.3% 4.4% 15.6% 8.9% 57.8% 100% 104

110 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編105 第(4) 意見内訳分類件数構成比 第 1 章札幌市教育振興基本計画の策定について % ビジョン編 第 2 章教育を取り巻く現状と課題 7 5.4% 第 3 章札幌市教育ビジョン 5 3.8% 1 札幌市の教育が目指す人間像 (5) (3.8%) 2 基本的方向性 (0) (0.0%) 3 札幌市教育ビジョンの全体像 (0) (0.0%) アクションプラン編 第 4 章札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) % 1 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の施策体系 (0) (0.0%) 2 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) における重要項目 (0) (0.0%) 3 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) の具体的な施策の展開 ( 全般 ) (1) (0.8%) 基本的方向性 1 自ら学び 共に生きる力を培う学びの推進 自ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進 (17) (13.1%) 共に生きる喜びを実感できる学習活動の推進 (19) (14.6%) ふるさと札幌のよさを実感し 豊かな創造力を育む学習活動の推進 (3) (2.3%) 一人一人が学び育つための特別支援教育の推進 (14) (10.8%) 継続的 自発的な学習活動を支援する総合的な生涯学習の推進 (3) (2.3%) 学びの場の連携の推進 (2) (1.5%) 基本的方向性 2 多様な学びを支える環境の充実 安全 安心 環境に配慮した学校の整備 (10) (7.7%) 豊かな教育環境づくり (4) (3.1%) 多種多様な学習環境の整備 (1) (0.8%) 教職員の資質 能力の向上 (5) (3.8%) 学びのセーフティネットの充実 (4) (3.1%) 学校における情報化の推進 (0) (0.0%) 基本的方向性 3 市民ぐるみで支え合う仕組みづくり 地域と学校が支え合う仕組みづくり (5) (3.8%) 家庭の教育力を高める仕組みづくり (2) (1.5%) 第 5 章計画の推進と進行管理 8 6.2% その他の意見 3 2.3% 合計 % 札幌市教育振興基本計画 ( 案 ) の構成に沿って分類 ( ) 内は 括弧なし数字の内数 数値の単位未満の算出方法は四捨五入としたため 合計数値と内訳の累計値とは一致しない場合がある

111 3 キッズコメント ( 子どもの意見 ) の内訳 (1) 意見提出者数 意見件数 311 人 1,401 件 (2) 学年別内訳 学年 小学中学 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 不明 合計 人数 1 人 35 人 83 人 38 人 67 人 20 人 67 人 311 人 (3) 意見内訳分類件数構成比意見の多かった事柄 札幌市の教育が目指す人間像 % 基本的方向性 3 0.2% 基本施策 1, % 進路探究学習に関すること 62 件 (191) (13.6%) 学力や授業に関すること 60 件 運動やスポーツに関すること 40 件 (82) (5.9%) 人間性 社会性を育む学びや体験学習に関すること 41 件 環境教育に関すること 21 件 命の大切さに関すること 18 件 (121) (8.6%) ふるさと札幌や雪を使った学びに関すること 79 件 国際理解や外国語の学びに関すること 36 件 (56) (4.0%) 障がいのある子どもへの支援や配慮に関すること 23 件 障がいのある子どもへの理解や交流に関すること 22 件 (33) (2.4%) 市立図書館の子どもの読書の推進に関すること 18 件 生涯学習に関すること 13 件 (61) (4.4%) 異年齢交流に関すること 26 件 異校種体験に関すること 19 件 学校施設の設備等の改善に関すること 48 件 災害 環境のことを考えた学校の整備に関すること 44 件 (163) (11.6%) 学校給食に関すること 35 件 通学路の安全確保に関すること 17 件 学校と児童会館などの併設に関すること 18 件 (46) (3.3%) 中高一貫教育校に関すること 10 件 特別支援学級に関すること 7 件 (125) (8.9%) 市立図書館 学校図書館の本の充実に関すること 47 件 市立図書館の設置に関すること 28 件 (59) (4.2%) 先生の採用 育成に関すること 56 件 相談体制に関すること 36 件 (147) (10.5%) 学校 先生の対応に関すること 33 件 クラス 友達同士の対応に関すること 17 件第 (178) (12.7%) ICT 機器導入に関すること ( 賛成 条件付き賛成 )116 件5 ICT 機器導入に関すること ( 懸念 反対 ) 54 件章 (55) (3.9%) 学校と地域の連携 ( 地域との交流等 ) に関すること 52 件 (20) (1.4%) 家庭の教育力や親同士の交流 学び合いに関すること 13 件 親子の学びに関すること 7 件 その他の意見 % 計画への感想 15 件 キッズコメントに関すること 7 件合計 1, % ( ) は 括弧なし数字の内数 基本施策 106

112 第1章第2章第3章第4章基本施策 5章資料編107 第4 意見に基づく当初案からの変更点 市民の皆様からいただいたご意見をもとに 当初案から11 項目を変更いたしました また 他 のご意見についても 計画を推進する上で 可能な限り取り入れていきます No. 箇所 意見要旨等 計画書の変更内容 1 P1 第 1 章 平成 21 年に 子どもの権利条例 を施行し 子どもの権利の保障に取り組んできたこと 子どもの最善の利益を実現するための権利条例 ( 子どもの 1 計画策定の背 について明記するとともに アクションプ 権利条例 ) の記述を追加しまし 景 趣旨 ランにおいても条例を踏まえた学習の充実 た などを盛り込んでほしい ( パブリックコメント ) 2 P24 第 3 章 自立と身勝手 利己主義は近似しており 受け取り方によっては利己主義の方向に進 利己的な考え方を求めるものではないことについて明記しまし 1 札幌市の教育が むことが懸念される た 目指す人間像 ( パブリックコメント ) 3 P34 第 4 章 札幌の子どもの体力 運動能力が全国平均よりも低く 運動の頻度に二極化がみられ 体力向上に向けて取り組んでいる さっぽろっ子 健やかな身 2 札幌市教育アク るのは大きな課題なので 体力向上を重要 体 の育成プラン について明 ションプラン ( 前期 ) における重要項目 項目として取り組むべきではないか 雪かきやスキーなど冬ならではの運動を進めてはどうか ( パブリックコメント ) 記するとともに 体力向上の推進 を重要項目に追加しました 4 P44 施策 1- 運動に親しむ機会を増やしてほしい 体力向上の推進 体を動かせる施設や環境を整えてほしい 部活動の種類を増やしてほしい 雪像づくりや雪かきのコツを学ぶなど 雪 を生かした活動をもっと取り入れたほうが 良い スキー授業を増やしたり 学校のスキー山 やスキー場を使いやすくしたりするなど もっとスキーができるようにしてほしい ( キッズコメント ) 5 P48 基本施策 No.1と同趣旨の意見 No.1と同趣旨の変更 6 障がいのある子どもが安心して学習や活動に 共生社会 の形成に向けて 施策の背景 必要参加し 多様な子どもと共に生活していける国のインクルーシブ教育システ性 よう インクルーシブ教育 を文言として入ム構築に向けた取組を踏まえる 豊かな人間性や社れるべきではないか ことについて明記しました 会性を育む学びの充 ( パブリックコメント ) 実

113 7 P56 基本施策 早期からの継続した支援 8 P61 施策 -2 子どもが読書に親しむきっかけづくりの充実 9 P70 71 施策 -2 特別支援学校高等部の整備にかかる検討 10 P80 施策 -2 学びに困難を抱える子どもへの対応の充実 11 P92 第 5 章 1 計画の推進体制 関係機関等との連携 教育的ニーズと必要な支援について共通理解に至らないのは 保護者の障がいの受容ができていないため と誤解を与える可能性がある ( パブリックコメント ) 子どもが読書や図書館に対して一層興味が湧くよう レベルアップを検討し続ける旨を明記してほしい ( パブリックコメント ) 絵本づくりや出版体験などは 本が苦手な人が好きになるきっかけになるので 充実してほしい お勧めの本を見やすい場所に置くなどの工夫をして 図書館で楽しめるようにしてほしい ( キッズコメント ) 南区に市立の高等支援学校を整備する旨を明記してほしい ( パブリックコメント ) 子どもの権利条例に規定された権利救済機関アシストセンターとの連携の充実について明記してほしい ( パブリックコメント ) 担任 保健の先生 スクールカウンセラー さらには電話 手紙など 普段から自分の悩みや不安を今よりも気軽に相談しやすい体制や環境をつくってほしい また その相談場所についてもっと周知してほしい ( キッズコメント ) 高校教育 特別支援教育 生涯学習の分野については 北海道教育委員会等と効果的に教育行政を展開できるよう 連携や協議等を行う旨の記述を追加すべきではないか ( パブリックコメント ) 第1章 将来の見通しについて不安を抱くことがないようにしたりすることで と記述を追加しました 第2章子ども向けプログラムの更なる充実を図ることについて記述を追加しました 第3章第4章平成 29 年 4 月の開校に向け 基本市南部への高等支援学校の新施策築整備について明記するとともに 関連する記述を変更しまし た 児童相談所やアシストセンターなど関係機関等との連携につ いて記述を追加しました 国 北海道 その他関係機関 等と連携協力を図っていくことについて明記しました 第5章資料編108

114

115 表紙デザイン 札幌平岸高等学校デザインアートコース 3 年阿部季織さんの作品です 札幌市教育振興基本計画 札幌市教育ビジョン 2014 ~ 2023( 平成 26 ~ 35 年度 ) 札幌市教育アクションプラン 2014 ~ 2018( 平成 26 ~ 30 年度 ) 札幌市教育委員会 札幌のまちの特色が詰まった箱を子どもも大人も積み上げて 札幌市を作っていくイメージを表現しています 札幌のまちの特色に表されるような豊かで実りのある生涯の学びになるようにという願いを込めました 札幌市教育振興基本計画 札幌市教育ビジョン 札幌市教育アクションプラン ( 前期 ) 平成 26 年 (2014 年 )3 月発行 編集 発行 札幌市教育委員会生涯学習部総務課企画調整担当 札幌市中央区北 2 条西 2 丁目 STV 北 2 条ビル TEL(011)21829 FAX(011)21828 さっぽろ市 01-S

116

札幌市教育振興基本計画第3章

札幌市教育振興基本計画第3章 第 3 章 札幌市教育ビジョン 1 札幌市の教育が目指す人間像教育基本法では教育の目的として 教育は 人格の完成を目指し 平和で民主的な国家及び社 会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならな い と示されています 本計画では 札幌市の教育が目指すべき人格 すなわち 平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な姿 を簡潔に表現するに当たり

More information

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ 基本方針 1 家庭や地域 関係機関との密接な連携により 生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期の教育の充実を図ります 基本方針 1 家庭や地域 関係機関との密接な連携により 生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期の教育の充実を図ります (1) 幼児教育の質の向上及び幼児教育 保育のあり方の検討幼児教育の質の向上を図るとともに 0 歳から 5 歳までの就学前の子どもに対する幼児教育 保育のあり方について検討します

More information

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値 平成 30 年度 大分県学力定着状況調査 全国学力 学習状況調査 別府市の結果 別府市教育委員会 1 調査結果公表の目的平成 30 年度 大分県学力定着状況調査 及び 全国学力 学習状況調査 の調査結果 及び別府市全体の課題と課題解決の方策を公表することにより 別府市児童生徒の学力向上に向けて 学校 家庭 地域がそれぞれの果たすべき役割を認識し 一体となって取組を推進する機運を高めることを目的としています

More information

<4D F736F F D B4E88C4817A89A1956C8E738BB388E791E58D6A2E646F6378>

<4D F736F F D B4E88C4817A89A1956C8E738BB388E791E58D6A2E646F6378> 横浜市教育大綱 平成 27 年 9 月 はじめに このたび 地方教育行政の組織及び運営に関する法律 の改正に伴い 本市では初となる 横浜市教育大綱 を策定いたします 策定に当たっては 今後の横浜の教育をより良いものにするという観点から 総合教育会議 において 教育委員会の皆さんと十分な議論を行いました 開港の地 横浜で育つ子ども達には 夢や希望を持ち 文化や芸術 スポーツなど本物に触れる豊かな体験を通して感性を磨き

More information

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料) 資料 4-4 審議のまとめ参考資料 ( 抜粋 ) コミュニティ スクールと地域学校協働本部 ( 仮称 ) の効果的な連携 協働の在り方に関する参考資料 位置付け度的これからのコミュニティ スクールの仕組みの在り方 ( イメージ ) 地域の人々と目標やビジョンを共有し 地域と一体となって子どもたちを育む 地域とともにある学校 へと転換 学校における地域との連携 協働体制を組織的 継続的に確立する観点から

More information

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分 資料 平成 26 年度全国学力 学習状況調査における生駒市立学校の調査結果について 本調査は 分析結果から 成果と課題を明確にし 学校における教育指導の充実や学習状況の改善に役立 てること また 今後の教育施策に反映させていくことを目的として実施しています 結果は児童生徒の学 力の一部分を示しているものです 生駒市の調査の結果及び分析等を以下のとおり取りまとめました 調査内容 < 教科に関する調査

More information

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年) 八街市民憲章 わたくしたちの八街は 開拓の歴史と恵まれた自然環境の中で 先人の努力によって栄えてきたまちです わたくしたちは ヒューマンフィールドやちまた を目指して 調和のとれたよりよいまちづくりのために この憲章を定めます 1. 郷土を愛し 文化のかおり高いまちにしましょう 1. 自然を大切にし 潤いのある美しいまちにしましょう 1. きまりを守り 明るく住みよいまちにしましょう 1. おもいやりのある

More information

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を開催し 支援の必要な児童生徒についての情報や支援方針を 担任や特別支援教育コーディネーターだけでなく全職員で共有し

More information

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて 主体的 対話的で深い学び の 実現に向けて 國學院大學教授田村学 学習指導要領改訂の方向性 新しい時代に必要となる資質 能力の育成と 学習評価の充実 学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力 人間性の涵養 生きて働く知識 技能の習得 未知の状況にも対応できる思考力 判断力 表現力等の育成 何ができるようになるか よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を共有し 社会と連携 協働しながら

More information

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感 第2章 基本施策第 2 章基本施策 前章で掲げた基本理念 三重の教育宣言 を具体的に展開するために 次の7つの 基本施策 を推進します 1 夢や希望をかなえる学力と社会参画力の育成 子どもたちが 学ぶ喜び わかる楽しさ を実感しながら主体的 協働的に学び 自らの夢や希望をかなえられるよう 他者と協働しながら社会を生き抜いていける確かな学力と社会参画力が育まれています 上記の を実現するために 学力の育成

More information

<4D F736F F D20906C8CA08BB388E E646F63>

<4D F736F F D20906C8CA08BB388E E646F63> 安芸太田町人権教育推進プラン 平成 20 年 8 月 安芸太田町 安芸太田町人権教育推進プラン 平成 2 0 年 8 月策定 安芸太田町教育委員会 はじめに国は 人権教育及び人権啓発の推進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 147 号 ) に基づき 人権教育 啓発を総合的かつ計画的に推進していくため 人権教育 啓発に関する基本計画 ( 平成 14 年 3 月 ) を策定した 広島県は この法律及び基本計画に基づき

More information

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと 平成 27 年度埼玉県学力 学習状況調査の結果の概要 狭山市立小学校 中学校 埼玉県学力 学習状況調査は 埼玉県内の小中学校を対象とした学力調査として 本年度から新たな形で実施することとなりました 本調査は 小学校 4 年生以上の児童生徒を対象に毎年実施されます そのことにより 児童生徒一人一人の学力がどれだけ伸びているのか と言う視点で 教師が一人一人の学力の伸びを把握できることや児童生徒が学力の伸びを実感することによって

More information

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 ( ( 豊後大野市教育委員会 ) 1 公表の目的豊後大野市教育委員会では 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果及び全体的な傾向並びに今後の改善方策を公表することにより 学校における教育活動への理解を深めていただくとともに 学校 家庭 地域の相互の連携及び協力を深め 一体となって豊後大野市の子どもたちを高めていこうとする機運を醸成します なお 本調査で測定できるのは 学力の特定の一部分であり 学校における教育活動や教育委員会の施策の改善に資するため

More information

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行 札幌市幼児教育振興計画 ~ 豊かな育ちを実現するために ~ 概要版 平成 17 年 12 月 第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行う 第

More information

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園 新制度開始に当たっての幼児教育の実施方針 ~ 大分市幼児教育振興計画 の当面の実施方針 ~ 平成 27 年 3 月大分市教育委員会 目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園

More information

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会 ホームページ掲載資料 平成 30 年度 学力 学習状況調査結果 ( 立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 教育委員会 目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 小学校理科 7 中学校国語 A( 知識 )

More information

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き 市小学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 :3 校 児童数 :14,657 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] H29 市小学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き 数値は 前年度より得点が高いものを示す 90 運動やスポーツをすることが好き 93.9 93.4 93.3 88.0 88.7 87.3

More information

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果から ( 平成 30 年 4 月 17 日実施 ) 小諸市教育委員会文部科学省では 次の目的で小学校第 6 学年 中学校第 3 学年 原則として全児童生徒を対象に 全国学力 学習状況調査 を毎年実施しています 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図る そのような取組を通じて

More information

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/ キャリアアップ研修 内容及び実施予定 1 社会人 組織の一員としての基礎分野ねらい内容具体的な内容協会民間 社会人としてのモラ社会人 組織の一 1 社会人としてのマナー 倫理観 コミュニケ ション力 5/16 ル ルール マナーを社会人としての基礎員としての基礎知り 組織の一員とし 2 意欲 情熱 主体性 責任感 協調性 自制心 やりきる力 5/16 2 人権 自らの人権感覚を高 1 子どもの最善の利益の尊重

More information

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について テレビ ラジオ インターネット新聞 平成 30(2018) 年 7 月 31 日 ( 火 )17:00 解禁平成 30(2018) 年 8 月 1 日 ( 水 ) 朝刊解禁 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要について 栃木県教育委員会事務局学校教育課 1 調査の目的 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

More information

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答 平成 26 年度全国学力 学習状況調査の宇部市の結果について 調査結果の公表について平成 19 年度から実施された全国学力 学習状況調査は 本年で 7 回目 ( 平成 23 年度は震災のため見送り ) を迎えた 本調査の目的は 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てること である そのため 宇部市教育委員会では 本調査の目的を踏まえ

More information

H30全国HP

H30全国HP 平成 30 年度 (2018 年度 ) 学力 学習状況調査 市の学力調査の概要 1 調査の目的 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図る 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する 2 本市における実施状況について 1 調査期日平成

More information

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について 子ども農山漁村 自然体験活動プログラム研修 農山漁村での宿泊体験活動の 教育効果について 平成 22 年 8 月 2 日 文部科学省 初等中等教育局児童生徒課 小学校学習指導要領第 6 章特別活動 望ましい集団活動を通して 心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り 集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的 実践的な態度を育てるとともに 自己の生き方についての考えを深め 自己を生かす能力を養う

More information

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 ) ホームページ掲載資料 平成 29 年度 学力 学習状況調査結果 ( 立小 中学校概要 ) 平成 29 年 4 月 18 日実施 教育委員会 目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用

More information

Taro-自立活動とは

Taro-自立活動とは e-learning: 特別支援教育自立活動とは障害のある児童生徒が自立し社会参加するためには 知識や技能を習得していく各 教科等の指導の他に 学習上又は生活上の困難さに対応する力を獲得することができ るようにする自立活動の指導が必要です ここでは 自立活動とは何か どうして自立活動が必要なのか 自立活動をどのよ うに教育課程に位置づければよいのかについて解説します 1 はじめに特別支援教育対象者の増加

More information

北見市特別支援教育の指針 平成 25 年 11 月

北見市特別支援教育の指針 平成 25 年 11 月 北見市特別支援教育の指針 平成 25 年 11 月 北見市特別支援教育の指針目次 はじめに 1 指針の趣旨 1 2 北見市における小 中学校の特別支援教育の現状と課題 (1) 現状 (2) 課題 2 第 1 章北見市における特別支援教育の基本的な考え方と方向性 1 基本的な考え方 2 特別支援教育の方向性 3 第 2 章一貫した支援をするための関係機関との連携強化 1 適切な情報提供と教育相談 支援

More information

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために 3 30/ /31 3 3 体の動かし方やコツがわかる授業 体育の授業で体の動かし方やうまくなるためのコツが わかった と回答した小学生は 男子46.0 女子38.0 であり 保健体育の授業で わかった と回答した中学生は男子 30.5 女子20.7 と 中学生に比べ小学生が 体の動かし方やコツに関する理解を得てい ることが分かった 一方で 体の動かし方やコツを理解できていない児童生徒も存在して いた

More information

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43 教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43 第3章教員の専門性向上44 1 研修の充実 現状と課題 ほとんどの学校に発達障害の児童 生徒が在籍していることが推測される中 都教育委員会では これまで研修や講習会において 教員の発達障害に関する理解促進や特別支援教育コーディネーターの育成等を行ってきました 一方 意識調査によると

More information

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 ) 秋のレビュー説明資料 平成 25 年 11 月 文部科学省 生涯学習政策局情報教育課 教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 ) ( 実証校 )

More information

ICTを軸にした小中連携

ICTを軸にした小中連携 北海道教育大学附属函館小学校教育研究大会研究説明平成 29 年 7 月 27 日 主体的 対話的で深い学び を保障する授業の具現化 ~ 学びの文脈 に基づいた各教科等の単元のデザイン ~ 研究説明 1. 本校における アクティブ ラーニング (AL) について 2. 本校の研究と小学校学習指導要領のつながり 3. 授業づくりに必要な視点 AL 手段 手法授業改善の視点 本校の研究 PDCA サイクル

More information

地域子育て支援拠点事業について

地域子育て支援拠点事業について 地域子育て支援拠点事業 背景課題 3 歳未満児の約 7~8 割は家庭で子育て 子育てが孤立化し 核家族化 地域のつながりの希薄化子育ての不安感 負担感 男性の子育てへの関わりが少ない 子どもの多様な大人 子ども 児童数の減少との関わりの減 地域子育て支援拠点の設置子育て中の親子が気軽に集い 相互交流や子育ての不安 悩みを相談できる場を提供 地域子育て支援拠点 公共施設や保育所 児童館等の地域の身近な場所で

More information

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ 第 2 章幼児教育の現状と課題 3 1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ 文部科学省では 平成 18 年 10 月には 幼児教育振興アクションプログラム

More information

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂 平成 26 年度全国学力 学習状況調査 ( 文部科学省 ) 島根県 ( 公立 ) の結果概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する

More information

札幌市教育研究推進事業のあらまし Ⅰ. 札教研事業とは 1. 経緯 札幌市教育研究推進事業( 札教研事業 ) は 札幌市教育研究協議会 ( 昭和 25 年 5 月創設 ) いわゆる 札教研 の研究 研修活動部分を引き継ぐ形で 平成 19 年度より新たに教育委員会の事業として推進されて今日に至る 2.

札幌市教育研究推進事業のあらまし Ⅰ. 札教研事業とは 1. 経緯 札幌市教育研究推進事業( 札教研事業 ) は 札幌市教育研究協議会 ( 昭和 25 年 5 月創設 ) いわゆる 札教研 の研究 研修活動部分を引き継ぐ形で 平成 19 年度より新たに教育委員会の事業として推進されて今日に至る 2. 札幌市では平成 26 年 3 月に 札幌市教育振興基本計 第 1 章 画 を策定し 今後 10 年間を見据えた 札幌市教育ビジョン と前期 5 年間に取り組む 札幌市アクションプラン ( 前期 ) を示したところです 札幌市教育研究推進事業 ( 札教研事業 ) は 札幌市アクションプラン ( 前期 ) の基本施策にあります 自 ら学ぶ喜びを実感できる学習活動の推進 分かる できる 楽しい授業づくり

More information

愛媛県学力向上5か年計画

愛媛県学力向上5か年計画 愛媛県学力向上 5 か年計画 平成 25 年 3 月 愛媛県教育委員会 1 愛媛県学力向上 5 か年計画策定の基本方針 本県では 確かな学力定着向上のための共同研究推進委員会 ( 愛媛県検証改善委員会 ) が平成 20 年 3 月に策定した 6つの提言 ( 参考 ) を受け 確かな学力の定着向上に計画的に取り組んできました しかし 全ての教科の基礎となる読解力に課題があること 全国と比較すると 中学校に比べ

More information

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F > 教育課程の管理 Ⅰ 教育課程の編成と実施 1 教育課程とは何か 学校において編成する教育課程は 憲法 教育基本法 学校教育法 学校教育法施行規則 学習指導要領 地方教育行政の組織及び運営に関する法律などに従い学校教育の目的や目標 を達成するために 各教科 道徳 特別活動及び総合的な学習の時間について それらの目 標やねらいを実現するよう教育の内容を学年に応じて 授業時数との関連において総合的に 組織した各学校の教育計画である

More information

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである 改訂を踏まえたカリキュラム マネジメント 1 カリキュラム マネジメントの勧めカリキュラム マネジメントとは 学校の教育目標の実現に向けて 子どもや地域の実態を踏まえ 教育課程 ( カリキュラム ) を編成 実施 評価し 改善を図る一連のサイクルを計画的 組織的に推進していくことであり また そのための条件づくり 整備である それは 学校経営の営みにおいて中核に位置付くものである 教育目標を設定し

More information

第2節 茨木市の現況

第2節 茨木市の現況 ( 第 3 期 : 平成 27~31 年度 ) 次代の社会を担う子どもたちを育むまち いばらき ~ 子どもの最善の利益 が実現される社会をめざして ~ 平成 27 年 (2015 年 )3 月 茨木市 目次 第 1 章計画策定にあたって 1 第 1 節計画の趣旨 1 1 計画策定の背景 1 2 計画の目的 2 第 2 節計画の性格 3 1 位置付け 3 2 他計画との関係 4 第 3 節計画の期間と推進体制

More information

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15 大阪府福祉サービス第三者評価基準ガイドライン 児童福祉分野 ( 保育所 ) の評価基準項目 ( 必須評価基準 ) 網掛け部分は推奨評価基準 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 Ⅰ-1 理念 基本方針 Ⅰ-1-(1) 理念 基本方針が確立 周知されている 1 Ⅰ-1-(1)-1 理念 基本方針が明文化され周知が図られている Ⅰ-2 経営状況の把握 Ⅰ-2-(1) 経営環境の変化等に適切に対応している

More information

1 2 3 ー ー ー ー ー ー 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 ー ー ー ー ー ー 35 36 B3 をべ クラスで にぶもっとしくりたい B3 をべ する でけたべるするをかす B2 なをむ のをのにかすにぶエレベーターのことをもっとりたい B2 なをむ

More information

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx 教育課程研究集会資料 平成 23 年 8 月 学習評価の方向性 学習評価の意義や現在の学習評価の在り方が小 中学校を中心に定着 新学習指導要領における学習評価について 次代を担う児童 生徒に 生きる力 をはぐくむ理念を引き継ぐ 今回の学習評価の改善に係る 3 つの基本的な考え方 現在行われている学習評価の在り方を基本的に維持しつつ, その深化を図る 新しい学習指導要領における改善事項を反映 教育は,

More information

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6 船橋市自殺対策計画 概要版 ~ 誰も自殺に追い込まれることのない生きる道をつなぐ船橋市 ~ ( 案 ) 船橋市 平成 31(2019) 年 3 月 - 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6 Ⅰ 計画策定の趣旨等 国においては 平成 18(2006) 年に 自殺対策基本法

More information

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自 平成 26 年度全国学力 学習状況調査和光市教育委員会調査結果概要 教科に関する調査結果 < 小学校概要 > 平均正答率 ( 単位 %) 教科 和光市 埼玉県 全国 国語 A 72.8 72.5 72.9 国語 B 54.4 55.5 55.5 算数 A 79.1 76.9 78.1 算数 B 61.8 57.8 58.2 国語では主に知識に関する A 問題及び主に活用に関する B 問題ともに ほぼ全国平均並みの正答率となっている

More information

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3( テレビ ラジオ インターネット新聞 平成 29 年 8 月 28 日 ( 月 )17:00 解禁平成 29 年 8 月 29 日 ( 火 ) 朝刊解禁 平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要について 栃木県教育委員会事務局学校教育課 1 調査の目的 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図る

More information

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市 広島市障害者計画 203 ー 207 平成 25 年 3 月 広島市 目 次 広島市障害者計画の策定について P ⑴ 計画策定の背景 P ⑵ 計画の位置付け P2 ⑶ 計画期間 P2 ⑷ 計画の推進及び点検 P2 2 計画の基本的な考え方 P3 ⑴ 広島市障害者計画の基本理念等 P3 ⑵ 広島市障害者計画の実施に当たっての基本的な視点 P5 ⑶ 基本的な視点に基づく重点事項 P7 ⑷ 施策体系 P8

More information

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加 私たちの社会的責任 宣言 ~ 協働の力 で新しい公共を実現する~ 平成 22 年 5 月 12 日社会的責任に関する円卓会議 社会的責任に関する円卓会議 ( 以下 本円卓会議 という ) は 経済 社会 文化 生活など 様々な分野における多様な担い手が対等 平等に意見交換し 政府だけでは解決できない諸課題を 協働の力 で解決するための道筋を見出していく会議体として 平成 21 年 3 月に設立されました

More information

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下 平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下回るという結果と比較すると 2 教科 4 科目について すべて前年度を上回る結果となった 国語科では

More information

①H28公表資料p.1~2

①H28公表資料p.1~2 平成 28 年度全国学力 学習状況調査 ( 文部科学省 ) 島根県 ( 公立 ) の結果概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する

More information

Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx

Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx 医療情報学部医療情報学科入学者受入れの方針 ( アドミッション ポリシー ) 医療情報学部医療情報学科診療情報管理専攻卒業認定 学位授与の方針 ( ディプロマ ポリシー ) で定めている育成すべき人材像を実現するため及び教育課程編成 実施の方針 ( カリキュラム ポリシー ) に定める教育を受けるために 高等学校等での学びや諸活動 資格 検定試験等で得た基礎学力 基礎知識 語学力 読解力 論理的思考力及び主体的に学ぶ意欲等を身に付け

More information

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料 平成 23 年度全国学力 学習状況調査問題を活用した結果の分析 1 調査結果の概要 (1) 全体的な傾向 伊達市教育委員会 市内の小 中学校においては 全体として以下のような特徴がみられた 平成 23 年度全国学力 学習状況調査問題を活用した北海道における学力等調査は 札 幌市を除く178 市町村 及び特別支援学校小学部 特別支援学校中学部 中等教育学校 が実施をした 実施した学校数と児童生徒数については

More information

第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備 第 3 章子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備 基本方針幼児の心身の健全な発達を促進するため 幼児教育の質的な向上に努めるとともに 良好な教育環境の整備に努めます また 家庭や地域との連携を深めながら ボランティア活動などの多様な 生活体験 お手伝い 自然体験 等体験活動の推進 道徳観 正義感 を身に付ける教育機会の充実を図ります 施策の方向具体的な施策事業名 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

More information

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4 平成 29 年度埼玉県学力 学習状況調査の結果の概要 狭山市立小学校 中学校 埼玉県学力 学習状況調査は 埼玉県内の小中学校を対象とした学力調査です 平成 27 年度からは 調査対象を小学校 4 年生以上の児童生徒に広げ 毎年実施することにより 児童生徒一人一人の学習内容の定着状況や学力の伸びの様子が把握できるものとなっています このような 一人一人の学力の伸び に注目した調査は 全国でも初めての取組となります

More information

新しい幼稚園教育要領について

新しい幼稚園教育要領について 新しい幼稚園教育要領について 文部科学省初等中等教育局幼児教育課幼児教育調査官 河合優子 目次 1 第 1 章総則の改訂 2 第 2 章ねらい及び内容の改訂 3 第 3 章教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの 留意事項の改訂 幼稚園教育において育みたい資質 能力の明確化第 1 章総則第 2 幼稚園教育において育みたい資質 能力及び 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 1 幼稚園においては,

More information

平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

平成29年度 小学校教育課程講習会  総合的な学習の時間 平成 30 年度 小学校教育課程講習会 P175~ 総合的な学習の時間 平成 30 年 7 月 30 日 西濃教育事務所 内容 P175~ 1. 改訂の趣旨について 2. 改訂の要点について 3. 主体的 対話的で深い学びの実現にむけて 内容 1. 改訂の趣旨について 2. 改訂の要点について 3. 主体的 対話的で深い学びの実現にむけて 〇 改訂の趣旨 各教科等の相互の関わりを意識し ながら 学校全体で育てたい資質

More information

Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc

Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc 舞台づくり絆 1 多文化共生社会へのステップアップ プログラム 主担当部 : 生活部 プログラムの目標 国籍や民族などの異なる人びとが 対等な関係のもとで互いの文化的な違いを認め合うとともに 外国人住民を含む県民一人ひとり NPO 企業 市町 県 国などの多様な主体が連携 協働し 主体的に多文化共生社会づくりに取り組んでいます プログラムのねらい 外国人住民が年々増加している状況をふまえ 市町や NPO

More information

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です 概要版 第 3 次 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画 2018 2022 太田市 社会福祉法人太田市社会福祉協議会 計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

More information

<4D F736F F D D AD8DF48D8096DA C82A982C89053>

<4D F736F F D D AD8DF48D8096DA C82A982C89053> 25 豊かな心を育む教育の推進 Ⅴ 教育 文化 1 みんなで目指す姿児童生徒一人ひとりが心の教育や体験活動等を通じて 好ましい人間関係を築ける協調性や相手を思いやる気持ち 自他の生命を尊重するなどの基本的な道徳性を身に付け 学校生活に適応するなど 社会人として自立して生きていくための生活基礎力を身に付けています また 東日本大震災津波により 心にダメージを受けた子どもたちへの心のサポートが適切になされ

More information

人権教育の推進のためのイメージ図

人権教育の推進のためのイメージ図 第 1 章人権教育について 第 1 節学校教育における人権教育の改善 充実の基本的考え方 第 1 節では 学校における人権教育の改善 充実を図るための基礎的な事項を 人権教育の指導方法等の在り方について [ 第三次とりまとめ ]~ 指導等の在り方編 ~ をもとにまとめています 第 1 節学校教育における人権教育の改善 充実の基本的考え方 1 人権教育とは 指導等の在り方編 pp.4 5 2 人権教育を通じて育てたい資質

More information

政策評価書3-3(4)

政策評価書3-3(4) (4) 高校生等の留学生交流 国際交流及び高校の国際化の推進ア高校生等の海外留学及び高校の国際化の推進 ( 要旨 ) 高等学校等における海外留学生について 第 2 期計画では 2020 年 ( 平成 32 年 ) を目途に 2011 年度 ( 平成 23 年度 ) の 3 万人から 6 万人に倍増するとの成果指標が設定されている 文部科学省は 高等学校等における国際交流等の状況調査 ( 昭和 61

More information

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ 資料 3 平成 30 年度の 高等学校生徒入学定員計画 の策定について ( 案 ) ( 平成 29 年 9 月日 ) 平成 30 年度の 高等学校生徒入学定員計画 の策定については 平成 17 年 9 月 13 日 平成 18 年 9 月 11 日 平成 19 年 9 月 11 日 平成 20 年 9 月 12 日 平成 21 年 9 月 11 日 平成 22 年 9 月 10 日 平成 23 年

More information

hyoushi_ol

hyoushi_ol 次世代育成支援行動計画とは 次世代育成支援行動計画とは 次世代育成支援行動計画は 次世代育成支援対策推進法に基づき 市町村 都道府県が策定する計画です この法律は 急速な少子化の進行等を踏まえ 子どもが健やかに生まれ育つ環境の整備を図るため 地方公共団体及び事業主に対し 子育て環境の整備や 仕事と子育ての両立のための取組について行動計画として策定することを義務付けています 平成 27 年 3 月 3

More information

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の 第 1 章 小学校学習指導要領案 2008 年 2 月 小学校学習指導要領 2003 年 12 月 一部改正 総則 第 1 章総則 第 1 教育課程編成の一般方針 1 各学校においては, 教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い, 児童の人間として調和のとれた育成を目指し, 地域や学校の実態及び児童の心身の発達の段階や特性を十分考慮して, 適切な教育課程を編成するものとする

More information

Microsoft Word - aglo00003.学力の三要素

Microsoft Word - aglo00003.学力の三要素 ( 用語集 ) 学力の三要素 要点 学力の三要素は ゆとり か 詰め込み かの二項対立的な議論を回収するかたちで 2007 年 6 月に学校教育法も改正して示したものである 下記のように簡潔に示されることが多い 3. 主体的に学習に取り組む態度 学校教育法に基づく学力の三要素は小学校の教育に向けてのものである 高校教育に向けてのものは 学校教育法で規定される学力の三要素に基づき 高大接続改革答申で次のように示されている

More information

第 1 部 施策編 4

第 1 部 施策編 4 第 1 部 施策編 4 5 第 3 次おかやまウィズプランの体系 6 1 第 3 次おかやまウィズプランの体系 目標 男女が共に輝くおかやまづくり 基本目標 Ⅰ 男女共同参画社会づくりに向けた意識の改革 1 男女共同参画の視点に立った社会制度 慣行の見直し 2 男女共同参画に関する情報収集と調査 研究の推進 3 学校 家庭 地域における男女平等に関する教育 学習の推進 4 男性にとっての男女共同参画の推進

More information

第4章 道徳

第4章 道徳 1 改訂の要旨 学習指導要領解説道徳編改訂の要旨 (0) 道徳教育の教育課程編成における方針 道徳の時間の役割 かなめ道徳の時間を要として学校教育活動全体を通じて行うもの かなめ 要 という表現を用いて道徳の時間の道徳教育における中核的な役割や性格 を明確にした 児童の発達の段階を考慮して 学校や学年の段階に応じ, 発達的な課題に即した適切な指導を進める必要性を示した (1) 目標 道徳教育の目標従来の目標に伝統と文化を尊重し,

More information

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける 組織目標シート 平成 8 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続けることのできる環境整備に努める. 使命を遂行するための取組み取組み方針 新 教育委員会制度の趣旨を十分に踏まえ

More information

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード] 確かな学力の育成 ~ 学力 学習状況調査結果及び授業改善 ~ 第 2 回学力向上推進員研修会 ( 小学校部会 ) 平成 21 年 11 月 13 日 ( 金 ) 確かな学力の育成 ~ 学力 学習状況調査結果及び授業改善 ~ 1 学力調査結果 2 結果の分析と授業改善 設問別の特徴と授業改善のポイント 3 学習状況調査結果 1 学力調査結果 平成 21 年度学力 学習状況調査 知識 と 活用 における平均正答率

More information

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5 解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 0742-27-9854 内線 5364 ( タイトル ) 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の調査結果の概要について ( 趣旨 )

More information

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします 点検及び評価調書 基本方針 6 教員の力とやる気を高めます 基本方針 6 資料 1 基本的方向 1 採用選考方法等を工夫 改善し 熱意ある優秀な教員を最大限確保します また 教職経験の少ない教員について研修や人事異動等を通じて資質 能力の向上を図るとともに 教員等の人権感覚の育成に努めます 2 ミドルリーダー育成の取組みにより 次世代の管理職養成をすすめます 3 がんばった教員の実績や発揮された能力が適正に評価される評価

More information

はじめに 佐世保市では平成 16 年 3 月に次世代育成支援対策推進法に基づく 次世代育成支援佐世保市行動計画 ( 前期行動計画 ) を 平成 22 年 3 月には後期計画である させぼっ子未来プラン を策定し 子どもを安心して産み育てることのできる環境の充実や地域での子どもと子育て支援 子育てと仕事の両立支援など 子どもと子育てを支援するための総合的な施策に取り組んでまいりました そのような中 平成

More information

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成) 教育と法 Ⅰ ( 学習指導要領と教育課程の編成 ) 明星大学教授 樋口修資 1 教育課程の基準の設定について 学校は 公の性質 を有する ( 教育基本法第 6 条 ) ものであり 国は 全国的な観点から 教育の機会均等と教育水準の維持向上のため 学校が編成する教育課程についての全国的な基準 ( ナショナル ミニマム ) の設定権を有する ( 昭和 51 年 5 月 21 日永山中学校事件最高裁判決

More information

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立 平成 29 年度 学力 学習状況調査の結果について ~ の児童生徒の概況 ~ Ⅰ 調査の目的 (1) 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から, 各地域における児童生徒の学力や学習状況をきめ細かく把握 分析することにより, 教育及び教育施策の成果と課題を検証し, その改善を図る (2) 各市町村教育委員会及び各学校が, 自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し, その改善を図るとともに,

More information

61.8%

61.8% 人権教育における部落問題学習の推進上の課題 人権教育における部落問題学習を進めるに当たって大切にしたいことこれまでの具体的な取組の中で常に大切にされてきたのは 目の前にいる子どもたちの姿をその生活背景まで含めて捉えるということでした そのことを通して 多くの教職員は よりよく生きたい 幸せに生きたい 勉強がわかるようになりたい といった子どもたちの思いや願いにふれ その願いが差別により妨げられていることを目の当たりにしてきました

More information

主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日

主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日 Ⅰ-1 生きる力 の基礎を育む幼児教育の推進 現状と課題生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期において 幼稚園 保育園は重要な役割を果たしており 幼稚園 保育園がそれぞれの持ち味を生かした幼児教育の充実を図っていくことが緊要な課題となっています 一方 幼稚園では年々入園児が減少しており 幼児教育で重要な集団活動による教育効果を十分に得ることが難しい状況が見られます また 小学校生活に適応できない 小

More information

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査) 瑞浪市調査結果について ( 平成 30 年度全国学力 学習状況調査 ) 平成 30 年 9 月学校教育課 1 調査の概要 (1) 目的 国が, 全国的な義務教育の機会均等と水準向上のため, 児童生徒の学力 学習状況を把握 分析し, 教育の結果を検証し, 改善を図る 各教育委員会, 学校等が, 全国的な状況との関係において自らの教育の結果を把握し, 改善を図る 各学校が各児童生徒の学力 学習状況を把握し,

More information

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007 資料 2 1 平成 28 年度の活動経過 平成 28 年度板橋区環境教育カリキュラム部会活動報告 日程 活動内容 28. 7 板橋区環境教育カリキュラム部会委員の推薦依頼及び決定 28.7.19 第 1 回部会 28.8.3 第 2 回部会 28.9.23 第 3 回部会 28.11.10 第 4 回部会 29.1.23 第 5 回部会 29.2.6 第 6 回部会 今年度の活動方針の確認について

More information

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる 一劇場 音楽堂等の活性化に関する法律 平成二十四年法律第四十九号 目次前文第一章総則 第一条 第九条 第二章基本的施策 第十条 第十六条 附則我が国においては 音楽堂等をはじめとする文化的基盤については それぞれの時代の変化により変遷を遂げながらも 国民のたゆまぬ努力により 地域の特性に応じて整備が進められてきた 劇場 音楽堂等は 文化芸術を継承し 創造し 及び発信する場であり 人々が集い 人々に感動と希望をもたらし

More information

補足説明資料_教員資格認定試験

補足説明資料_教員資格認定試験 教員資格認定試験 背景 教育界に多様な専門性や経験を有する人材を求め 教員の確保を図ることが必要 このため 社会人による教員免許状の取得と 教員採用における社会人の積極的な採用を促進することが求められる 教員免許状の取得には 原則として大学の教職課程において必要な単位を履修し 学位を取得する必要がある しかし 社会人が働きながら教職課程を履修することには 時間的制約などから 現実には大きな困難を伴う

More information

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60% Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60% 60% 備考 ( 現状値把握調査 ) H22 年度 食育 に関するアンケート ( 大阪府 ) 7~14

More information

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があります これは 従前の学習指導要領が示した学力のとらえ方を一層深め 学力の質の向上を図ることをねらいとしています

More information

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校 平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校 1,048 校 40,277 人 9 校 295 人 中学校 608 校 41,236 人 4 校 252

More information

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

乳児期からの幼児教育について   大阪総合保育大学 大方美香 資料 2 乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香 背景 ( 保育をめぐる近年の状況 ) 量 と 質 の両面から子どもの育ちと子育てを社会全体で支える 子ども 子育て支援新制度 の施行 ( 平成 27 年 4 月 ) 子育て世帯における子育ての負担や孤立感の高まり 児童虐待相談件数の増加 (42,664 件 (H20) 103,286 件 (H27)) 等 0~2 歳児を中心とした保育所利用児童数の増加

More information

活動状況調査

活動状況調査 市民協働指針 ( 仮称 ) 策定にかかる活動状況調査について 概要本調査は 市民協働指針 ( 仮称 ) の策定にあたり 市内における市民活動 の実態や市民活動団体のニーズを把握し 指針に反映させるためのものです 市民活動の実態を可能な限り把握するため 無作為抽出で対象者を限定する手法を取らず ホームページ 市民活動ネット 市民交流サロンの Facebook 市民活動団体へのメール送信等の電子媒体 市民交流サロン

More information

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P 資料 34 検討報告書 ( たたき台 ) から 検討報告書 ( 案 ) への変更等箇所 表紙 ( 案 ) ( たたき台 ) 目次 3 学校規模等の適正化に向けて検討すべき方策 (3) 小規模特認校の指定拡大 (4) 小中一貫校の設置 4 学校規模等の適正化にあたっての留意事項 (1) 通学距離 通学時間等への配慮 (2) 学級編制への配慮 (5) エリア ファミリー ( 幼保小中の連携 ) の充実

More information

p 札幌市小学校).xls

p 札幌市小学校).xls 札幌市小学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 :5 校 児童数 :15,543 名 ) 全国を とした時の偏差値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 H28 札幌市小学校 H28 全国 m 走 m 走 mシャトル mシャトル ラン ラン 表中の 網掛け 数値は 全国平均と同等または上回っているもの 付き 数値は 前年度より得点が高いものを示す 小学校 5 年生 各種目のT 得点 m 走 児童質問紙調査の推移

More information

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている Ⅲ 質問紙調査の結果と考察 1 児童生徒質問紙調査 (1) 学習に対する関心 意欲 態度 (2) 基本的生活習慣 (3) 自尊意識 規範意識等 (4) 家庭でのコミュニケーション (5) 学習習慣 読書習慣 (1) 学習に対する関心 意欲 態度 国語の勉強が好き 国語の勉強が好き 24.6 35.8 26.0 13.5 22.9 34.7 27.9 14.4 2 35.8 28.3 14.2 19.8

More information

高等学校第 3 学年英検準 2 級以上の割合英語教育実施状況調査 30.0 % H26 H26 全国平均 31.9% 30.5 %( 27 ) 34.3 %( 27 ) 3 高等学校教育の質の向上 インターンシップ実施率 ( 高等学校 ) 高等学校中途退学率 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に

高等学校第 3 学年英検準 2 級以上の割合英語教育実施状況調査 30.0 % H26 H26 全国平均 31.9% 30.5 %( 27 ) 34.3 %( 27 ) 3 高等学校教育の質の向上 インターンシップ実施率 ( 高等学校 ) 高等学校中途退学率 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に 奈良県教育振興大綱 目標達成 目標値との差が縮小 横ばい 目標値との差が拡大 該当項目 数値が不存在 施策の方向性 3 歳以上児 ( 教育ニーズ ) 1 号認定 +2 号認定 子育て支援課 5,787 人 H27 見込供給 - 需要 9,011 人 ( 27 ) 5,629 人 1 基礎を培う乳幼児期における保育 教育の充実 子ども 子育て支援事業支援計画の 量の見込み 及び 確保方策 等 特定教育

More information

<4D F736F F D E9197BF322D31817A8E968BC68C7689E682CC8A65985F82C982C282A282C42E646F6378>

<4D F736F F D E9197BF322D31817A8E968BC68C7689E682CC8A65985F82C982C282A282C42E646F6378> 資料 2-1 ( 事前送付分 ) 高知市子ども 子育て支援事業計画の各論について 今後検討が必要な項目 計画の構成 Ⅰ 序論 1 計画策定の背景 2 計画策定の目的 3 計画の位置付け 4 計画期間 5 計画策定への取組 6 計画の点検 評価 Ⅱ 本論 1 子どもと子育てを取り巻く現状 2 計画の基本理念 3 計画の基本方針 ( 目標 ) 4 施策体系 5 重点施策 Ⅲ 各論 各施策の内容 各施策を推進するための数値目標について

More information

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13 第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13 小 中学校における取組第 1 章 小 中学校における取組 第1 発達障害教育環境の整備 2 指導内容の充実と組織的な対応 3 支援体制の充実 1章15 第1章小 中学校における取組16 1 発達障害教育環境の整備

More information

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果 平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 義務教育課 1 調査の概要 (1) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する

More information

計画の今後の方向性

計画の今後の方向性 第 3 章計画の基本理念及び基本目標 19 1 計画の基本理念 すべての高齢者が人としての尊厳をもって 住み慣れた家庭や地域で生き生きと自分らしい生活が送れる 活力ある 健康長寿のまち の実現 新座市は 昭和 40 年代以降 首都近郊のベッドタウンとして 働き盛り世代の流入により急速に都市化が進展してきました そしていま 人口の高齢化が急速に進展していく中 定年退職等によって多くの団塊世代が地域社会に戻ってきています

More information

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科 教育課程研究集会資料 平成 29 年 8 月 改訂の経緯 社会の変化 生産年齢人口の減少 社会構造の変化 AI の飛躍的な進化など 新しい学習指導要領における小学校理科教育 徳島県教育委員会 子供たちが様々な変化に積極的に向き合い, 他者と協働して課題を解決していくこと 学校教育に求められていること 様々な情報を見極め知識の概念的な理解を実現し情報を再構築するなどして新たな価値につなげていくこと 複雑な状況変化の中で目的を再構築したりすることができるようにすること

More information

<4D F736F F D F81798E9197BF94D48D A95CA8E B8CA782CC8EE691678FF38BB581698B6096B18B4C8DDA92F990B38CE3816A2E646

<4D F736F F D F81798E9197BF94D48D A95CA8E B8CA782CC8EE691678FF38BB581698B6096B18B4C8DDA92F990B38CE3816A2E646 別紙 学びのセーフティネットに関連に関連する本県の取組する本県の取組状況 予算額は平成 29 年度当初予算額 学校教育における取組 1 県独自の学力調査の結果分析に基づく指導改善案の作成 普及 < 小中学校 > 平成 14 年度から, 小学校 5 年生及び中学校 2 年生 ( 特別支援学校を含む ) を対象とした 基礎 基本 定着状況調査を県独自に実施 調査結果を分析し, 各教科の課題と指導改善ポイント,

More information

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その 横浜市立横浜商業高等学校スポーツマネジメント科 基本計画 平成 24 年 8 月 横浜市教育委員会 目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その他の特色ある教育活動

More information

新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等) 第 1 章 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域のの在り方と今後の推進方策について ( 答申のポイント ) 時代の変化に伴う学校と地域の在り方 < 教育改革 地方創生等の動向から見る学校と地域のの必要性 > 地域社会のつながりや支え合いの希薄化等による地域の教育力の低下や 家庭教育の充実の必要性が指摘 また 学校が抱える課題は複雑化 困難化 社会に開かれた教育課程 を柱とする学習指導要領の改訂や

More information

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書 富良野市子どもの読書推進プラン 第 2 次計画 ( 富良野市次世代育成支援第 3 期地域行動計画 ) 平成 27 年 3 月 富良野市教育委員会 目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進

More information

平成23年9月29日WG後修正

平成23年9月29日WG後修正 大阪大学男女共同参画推進基本計画 ( 仮称 ) に向けて ( 提言 ) 多様な人材活用推進本部 Ⅰ これまでの取組と提言の考え方 大阪大学における男女共同参画推進の経緯大阪大学においては 平成 17 年度に 男女共同参画に関する検討ワーキング を立ち上げ アンケート調査などの活動を経て 大阪大学における多様な人材活用推進に関する基本理念 ( 以下 基本理念 という ) を平成 18 年に制定した また

More information

幼稚園前半CS2.indd

幼稚園前半CS2.indd 教育課程編成に関する主な関係法令 教育基本法 ( 平成十八年十二月二十二日法律第百二十号 ) 第一章教育の目的及び理念 ( 教育の目的 ) 第一条教育は 人格の完成を目指し 平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない ( 教育の目標 ) 第二条教育は その目的を実現するため 学問の自由を尊重しつつ 次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする

More information

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1 幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について ( 報告 ) のポイント < 幼小接続の課題 >( 文部科学省調査より ) ほとんどの地方公共団体で幼小接続の重要性を認識 ( 都道府県 100% 市町村 99%) その一方 幼小接続の取組は十分実施されているとはいえない状況 ( 都道府県 77% 市町村 80% が未実施 ) その理由 接続関係を具体的にすることが難しい (52%) 幼小の教育の違いについて十分理解

More information

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする -49- -51- 教育課程を評価して改善する 道徳科 ( 小 中学校 ) -50- -52- 道特徳別のの教授科業で時あ数る 850 910 980 1015 1015 1015 道特徳別のの教授科業で時あ数る -51- -53- -52-

More information