目次 はじめに... 1 Ⅰ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の概要 気象概要... 2 (1) 7 月 5 日から6 日の概況... 2 (2) 平成 24 年 7 月九州北部豪雨との比較 被害及び避難状況 ( 平成 30 年 2 月 21 日 9 時現在 )...

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1 平成 29 年 7 月九州北部豪雨における 災害対応に関する検証結果報告書 平成 30 年 3 月 福岡県

2 目次 はじめに... 1 Ⅰ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の概要 気象概要... 2 (1) 7 月 5 日から6 日の概況... 2 (2) 平成 24 年 7 月九州北部豪雨との比較 被害及び避難状況 ( 平成 30 年 2 月 21 日 9 時現在 )... 4 (1) 人的被害... 4 (2) 建物被害... 4 (3) その他被害... 4 (4) 避難の指示等による実避難者数 被害額... 6 Ⅱ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨における災害対応に関する検証について 初動対応... 7 (1) 活動体制の確立... 7 (2) 救出救助 災害派遣要請... 9 (3) 医療 救護 (4) 災害情報等の伝達 (5) 広報 (6) ライフライン等 (7) 交通対策等 被災自治体の行政運営支援 (1) 行政機関等による支援 (2) 関係団体等による支援 避難者対策 (1) 避難行動 (2) 避難所等 (3) 物資等の調達等 (4) 保健衛生 環境対策等 被災者の生活再建支援 (1) 被災者支援チーム (2) 住宅支援 (3) 生活支援 (4) 教育関係支援 (5) 災害ボランティアの参加促進

3 (6) 被災地支援 NPO ボランティア団体に対する支援 商工 農林水産業者の事業継続支援 (1) 商工業者に対する支援 (2) 農林水産業者に対する支援 公共土木施設等の応急復旧 (1) 土木施設等応急復旧全般 (2) 河川 (3) 砂防設備等 (4) 道路 橋梁 (5) 治山施設等 (6) 港湾 海岸 Ⅲ 資料 被災者支援チーム について 平成 29 年 7 月九州北部豪雨被災者の支援 ( 平成 30 年 3 月 27 日現在 )

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5 はじめに 平成 29 年 7 月九州北部豪雨では 7 月 5 日から6 日にかけて 対馬海峡付近に停滞した梅雨前線に向かって暖かく非常に湿った空気が流れ込み 線状降水帯が形成され 短時間に特定の地域に猛烈な雨が降り続いた 朝倉市黒川の北小路公民館観測所において わずか 9 時間で774 ミリという雨量を観測したが これは 朝倉市の7 月の平均雨量の 2 倍を超える量でもあり 記録的な豪雨となった この豪雨により 福岡県内では朝倉市 東峰村を中心に甚大な被害に見舞われた 死者 行方不明者 39 名という人的被害のほか 全壊 半壊 一部損壊 1,000 件以上 床上 床下浸水 600 件以上に及ぶ建物被害が発生した また 道路が多くの箇所で寸断され ピーク時には20か所 1,016 名の方が孤立を余儀なくされ 最大避難者数は 725 世帯 2,303 名に上った 道路 河川 農林水産業 商工業などに与えた被害総額は1,941 億円に及び 近年大きな被害を被った平成 24 年の豪雨災害を大幅に上回る被害となった 県では 今回の豪雨災害に対し 災害対策本部を設置し 発災直後から関係機関と連携し 人命救助等の応急対応に全力を挙げて取り組むとともに 被災地の状況や局面の変化に応じて 被災者お一人お一人の生活再建 商工 農林水産業者の事業継続の支援 道路 河川などの公共土木施設の復旧などにきめ細かく対応してきた こうした今回の豪雨災害の対応を検証し その経験や教訓を今後の防災対策の充実 強化につなげていくため 平成 29 年 11 月 14 日 庁内関係部局で構成する 平成 29 年 7 月九州北部豪雨災害対応検証委員会 を設置した ( 検証委員会の様子 ) ( 検証委員会の様子 ) 委員会では 1 初動対応 2 被災自治体の行政運営支援 3 避難者対策 4 被災者の生活再建支援 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 6 公共土木施設等の応急復旧の 6 項目について検証作業を行った 具体的には 災害発生から概ね 3か月程度の期間の対応について 評価できる点 及び 課題 を抽出し 国の検証結果等も踏まえ 対応策について検討してきた 今後 この検証結果に基づき 県地域防災計画等の必要な見直しを行うとともに 庁内各部局において具体的な対応を着実に進め 本県の防災対策の充実 強化を図っていく 1

6 Ⅰ 平成 29 年7月九州北部豪雨の概要 1 気象概要 Ⅰ 平成29年7月九州北部豪雨の概要 1 気象概要 (1) 7月5日から6日の概況 平成29年7月5日から6日にかけて 対馬海峡付近に停滞した梅雨前線に向か って暖かく非常に湿った空気が流れ込んだ影響等により 前線の南側で線状降水帯 が形成 維持され 福岡県及び大分県では5日昼頃から夜遅くにかけて同じ場所に 猛烈な雨を継続して降らせたことから 九州北部地方で記録的な大雨となり 気象 庁は5日17時51分に福岡県に九州で初めて大雨特別警報を発表した 九州北部地方では 7月5日から7日までの総降水量は県内の多くの観測所で 500ミリを超えており 朝倉市の北小路公民館雨量観測所では 既往最大の総雨 量894ミリを記録した これは 7月の月降水量平年値を超える大雨であった また 福岡県朝倉市や大分県日田市等で24時間降水量の値が観測史上1位の値 を更新するなど これまでの観測記録を更新する大雨となった 赤枠は 総雨量500mmを超過した雨量観測所 きたしょうじ ひこさん よしの ひた あさくら 2

7 Ⅰ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の概要 1 気象概要 (2) 平成 24 年 7 月九州北部豪雨との比較観測雨量最大地点で比較すると 平成 24 年豪雨では八女市の池の山観測所で累計雨量が613 ミリ 平成 29 年豪雨では朝倉市の北小路公民館で 896ミリと 平成 29 年豪雨は平成 24 年豪雨に比べて約 1.5 倍の雨量を観測している 豪雨が集中した 9 時間では774 ミリ 12 時間では792 ミリもの雨量を観測し 短時間に記録的豪雨となっている 時間雨量でみると 朝倉市荷原の寺内観測所では 169ミリを観測し これは気象庁観測史上最大の記録である 1999 年 10 月 27 日千葉県香取観測所における 153ミリを上回る時間雨量となっている 観測雨量最大地点で比較 最大時間雨量は 10 分データによる 1 時間累計最大値 平成 24 年の雨量データは福岡県管理観測所における最大値 ( 参考 ) 北小路公民館の最大時間雨量は 124mm/h 朝倉地区で比較 3

8 Ⅰ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の概要 2 被害及び避難状況 2 被害及び避難状況 ( 平成 30 年 2 月 21 日 9 時現在 ) (1) 人的被害死者 : 37 名 ( うきは市 1 朝倉市 33 東峰村 3) 行方不明者 : 2 名 ( 朝倉市 2) 負傷者 : 16 名 ( 久留米市 3 朝倉市 11 東峰村 2) 死者 37 名のうち1 名は 災害関連死として朝倉市において認定されたもの (2) 建物被害 ア住家被害 全壊 : 275 件 ( 朝倉市 248 東峰村 26 添田町 1) 半壊 : 831 件 ( 北九州市 2 朝倉市 791 東峰村 37 添田町 1) 一部損壊 : 39 件 ( 北九州市 30 筑後市 1 東峰村 8) 床上浸水 : 22 件 ( 北九州市 4 久留米市 1 嘉麻市 1 芦屋町 2 東峰村 12 添田町 2) 床下浸水 : 594 件 ( 北九州市 47 柳川市 6 八女市 3 行橋市 1 中間市 3 うきは市 4 嘉麻市 2 朝倉市 424 芦屋町 2 東峰村 73 大刀洗町 2 添田町 23 苅田町 4) イ非住家被害 公共建物 : 7 件 ( 朝倉市 7) そ の 他 : 745 件 ( 筑後市 1 朝倉市 726 うきは市 1 東峰村 7 添田町 10) (3) その他被害 ア道路被害 損壊 : 514 件 ( 北九州市 18 宗像市 4 うきは市 3 朝倉市 391 糸島市 1 東峰村 72 添田町 25) 埋没 : 126 件 ( 中間市 1 うきは市 3 嘉麻市 17 朝倉市 92 東峰村 9 添田町 4) イ橋梁被害 橋 流 : 29 件 ( 朝倉市 23 東峰村 5 添田町 1) 橋 損 : 66 件 ( 朝倉市 60 東峰村 2 添田町 4) 4

9 Ⅰ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の概要 2 被害及び避難状況 ウ河川被害 溢水 : 9 件 ( 嘉麻市 1 添田町 8) 決壊 : 3 件 ( 朝倉市 3) 施設 設備損壊 : 462 件 ( 行橋市 1 嘉麻市 9 朝倉市 307 添田町 73 糸島市 1 東峰村 70 広川町 1) エ土砂災害がけ崩れ : 220 件 ( 北九州市 120 宗像市 1 朝倉市 14 糸島市 3 芦屋町 1 岡垣町 3 東峰村 38 香春町 1 添田町 38 苅田町 1) (4) 避難の指示等による実避難者数 ピーク時 (7 月 6 日 ) 世帯数 人数 避難指示 ( 緊急 ) 601 1,577 避難勧告 避難準備 高齢者等避難開始 自主避難 合計 725 2,303 市町村が把握している数値 避難所は 東峰村では 8 月 19 日 17 時 朝倉市では 11 月 25 日 19 時 30 分に閉鎖 5

10 Ⅰ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の概要 3 被害額 3 被害額 被害項目 被害額 道路施設河川施設砂防施設農業 ( 農作物 農地 農業用施設等 ) 森林 林業 ( 林地 林道等 ) 商工教育施設 文化財その他 ( 上水道 水産業 公営住宅 公園 港湾施設等 ) 計 375 億円程度 545 億円程度 161 億円程度 389 億円程度 302 億円程度 106 億円程度 42 億円程度 21 億円程度 1,941 億円程度 ( 注 1) 被害額は 平成 29 年 8 月 20 日現在で県として把握している概算の金額である ( 注 2) 被害額は 県管理分に加え 市町村等管理分等についても 県の担当部局で把握しているものを含む 6

11 1 初動対応 Ⅱ 平成 29 年 7 月九州北部豪雨における災害対応に関する検証について 今回の災害では 発災直後から 災害時緊急派遣チーム を派遣するとともに 被災者支援チーム による全庁体制でのきめ細かな支援を行うなど 熊本地震の経験を踏まえ 概ね効果的な対応を行うことができたと考えられるが 将来の大規模災害に備えて 更なる改善も必要 1 初動対応 (1) 活動体制の確立 今回の対応実績 県災害対策本部の設置 7 月 5 日 12 時 39 分 筑後南部地方等に大雨 洪水警報が発表されたため 災害警戒本部を設置し 災害情報 被害状況の収集伝達等の対応に当たった 記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報の発表及び今後の気象見通し等を踏まえ 被害の拡大が予想されたことなどから同日 15 時 30 分 災害対策本部及び災害対策地方本部を設置し 警戒態勢を強化するとともに 市町村災害対策本部との連絡調整や 自衛隊など各関係機関への応援要請等の災害応急対策を実施した ( 防災企画課 ) 災害救助法の適用 避難指示 ( 緊急 ) や避難勧告の発令状況や 住民の避難状況を踏まえ 7 月 6 日に朝倉市と東 峰村 7 月 7 日に添田町への適用を決定した ( 福祉総務課 ) 評価できる点 県災害対策本部を速やかに設置し 全庁的に対応を実施 消防 警察 自衛隊等関係機関と連携した迅速な救命 救助活動を実施 県災害対策本部設置後速やかに第 1 回災害対策本部会議を開催 その後も継続して開催した (7 月 5 日 ~14 日の間は土日も含め毎日開催 ) 本部会議には 本部長である知事 副本部長 である副知事 本部員である各部長等に加え 消防 警察 自衛隊 気象台等の防災関係機関の ほか内閣府等の国の関係機関も出席し 災害情報や被害情報の共有と応急対策活動の方針の協 議を行ったことで 適切な初動対応を行うことができた ( 防災企画課 ) 7

12 1 初動対応 県災害対策本部に 消防 警察 自衛隊等の関係機関が集まり 災害対応に熟練した県の防災危機管理専門監 ( 自衛隊 OB) が中心となって 連絡調整を図りながら救命 救助活動に当たることができた ( 防災企画課 ) 国の視察等の対応のため 渉外班を7 月 6 日から同 7 月 19 日まで設置し その間 10 組の視察受入対応を実施した ( 防災企画課 ) 発災翌日に災害救助法の適用を決定 7 月 5 日の発災直後から 災害情報の収集や分析を行い 翌 6 日には災害救助法の適用 (4 号 基準による適用 ) を決定し 速やかに応急救助に着手した ( 福祉総務課 ) 課題 災害対策本部室が手狭で 一堂に会して活動できなかった 今回の災害対応では 消防 警察 自衛隊等のほか 国の機関やライフライン事業者 他自治体などから多くの情報連絡員などを受入れた 災害対応を迅速かつ効率的に実施していくためには 関係者が一堂に会して活動する必要があるが 災害対策本部室の執務スペースが手狭であったため 廊下や別の階の会議室を活用せざるを得なかった 関係機関の作業場所が分散したことにより 関係者間の連絡が煩雑となった ( 防災企画課 ) 災害対応業務にあたり 特定の職場に負担が集中した 職員数に比して災害対策本部事務局 ( 防災危機管理局職員 ) が担う業務量が多く 一人の職員が複数の業務を同時に担当せざるを得ない状況が発生した ( 防災企画課 ) 県災害対策本部の24 時間体制が長期化する中 防災危機管理局職員の人数が少なく 勤務体制の編成に困難を来した ( 防災企画課 ) 災害救助法に関する事務は 災害救助法適用の決定 救助に関する関係機関からの問い合わせ 特別基準に関する内閣府との協議など 事務量の多さに加え 発災当初からの対応が必要 これに加え 現場の要望に沿った各避難所への物資支援 要配慮者に対する支援 被災者生活再建支援金 災害弔慰金 災害障害見舞金 県見舞金の支給 災害援護資金の貸付 義援金の受付 配分など 膨大な災害対応業務があり 特定の職場に負担が集中した ( 福祉総務課 ) 対応策 情報共有と意思決定がスムーズとなる災害対策本部等の体制 環境整備 今後 大規模災害が発生した場合は 本庁舎 3 階にある講堂を活用し 防災関係機関と一体となって迅速かつ効率的に災害応急活動を行うことができるよう防災危機管理局 ( 災害対策本部室等含む ) を本庁舎 9 階から3 階に移設するとともに テレビ会議システムの導入等により本部機能の充実を図る ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 8

13 1 初動対応 県防災 行政情報通信ネットワークの再整備を実施し あらゆる災害 防災情報を電子データで県出先機関 市町村と共有するシステムを新設するとともに 全国的な災害 防災情報基盤である Lアラート と接続し 迅速に広く県民へ情報提供する ( 平成 30 年度 )( 防災企画課 ) 大規模災害時には 防災危機管理局職員だけで被害情報収集及び災害対策本部運営を担うのは困難であるため 緊急初動班の積極的な活用を図る 緊急初動班の意識を高め 災害時に即戦力として作業ができるように 研修や訓練のあり方を検討する ( 平成 30 年度 )( 防災企画課 ) 大規模災害が発生した際に国や他県等からの応援を円滑に受入れるため 県災害時受援計画 を新たに策定する ( 平成 30 年度 ) 県災害時受援計画の内容を踏まえ 必要に応じ災害時職員対応マニュアルを改正する ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 夜間 休日等に災害等が発生した場合の初動体制強化のため 県庁近傍に防災危機管理局長公舎を設置 ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 県災害対策本部の機動力強化のため 災害現地活動用車両及び通信機器等を整備 ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) (2) 救出救助 災害派遣要請 今回の対応実績 緊急消防援助隊の応援要請 7 月 6 日 0 時朝倉市等における消防活動の応援のため 福岡県知事から消防庁長官に対し 消防組織法第 44 条第 1 項の規定に基づき 緊急消防援助隊の応援要請を行った ( 消防防災指導課 ) 消防応援活動調整本部の設置 緊急消防援助隊の要請に伴い 消防応援活動調整本部を立ち上げ 各県隊の受入れ 活動等の調整を行った 構成員 : 県 広島市消防局 福岡市消防局 甘木 朝倉消防本部 ( 消防防災指導課 ) 被災地における消防の救助 捜索及び情報収集活動 甘木 朝倉消防本部 7 月 5 日 13 時 20 分第一配備体制 ( 幹部招集 ) 14 時 12 分第二配備体制 ( 職員 1/2 招集 ) 14 時 25 分第三配備体制 ( 全員招集 ) 9

14 1 初動対応 福岡県消防相互応援 7 月 5 日 ~8 月 4 日 31 日間 陸上隊 941 隊 3,560 人 航空隊 11 隊 52 人 福岡県 24 消防本部 緊急消防援助隊 7 月 6 日 ~7 月 25 日 20 日間 陸上隊 2518 隊 8,853 人 航空隊 44 隊 313 人 ( 出動県 ) 愛知県 大阪府 兵庫県 奈良県 岡山県 広島県 山口県 香川県 愛媛県 高知県 佐賀県 長崎県 熊本県 ( 消防防災指導課 ) 航空運用調整班の設置 豪雨災害において ヘリコプターの安全運航及び救助 捜索 情報収集の効率運航を実施するため 関係機関を集め 任務付与 運航情報の共有等の対応を行った リエゾン派遣機関 : 福岡市消防航空隊 県警察 海上保安庁 自衛隊 九州地方整備局 ( 消防防災指導課 ) ヘリコプターのニーズは災害から3 日までが非常に多く 住民からの直接的な応援要請や各機関に入った応援要請を航空運用調整班で集約し 対応可能なヘリコプターに任務付与を行った 人命救助実績 297 名 (7/6:71 名 7/7:224 名 7/10:1 名 7/11:1 名 ) ( 消防防災指導課 ) 警察の救出救助活動 110 番通報等による救助要請を受け 朝倉警察署の交番及び駐在所で勤務する警察官をはじめ 自動車警ら隊や交通機動隊等の執行隊を被災地に対して弾力的に運用するとともに 機動隊員による救出救助隊を早期に編成 派遣して 被災者の避難誘導活動や救出救助活動を実施した ( 県警察 ) 警察災害派遣隊の援助の要求 災害発生直後から警察庁等と警察災害派遣隊の受援に向けた調整を行い 7 月 6 日から7 月 27 日までの間 同隊の応援を受け 避難誘導活動 救出救助活動及び行方不明者の捜索活動を実施した ( 県警察 ) 警察の孤立状態等の把握 解消 現場で活動する警察官の報告や110 番通報等から孤立地域の把握に努めた ( 県警察 ) 孤立地域で活動する警察官による道路等の損壊状況や通行の可否 いかなる交通手段での立ち入りが可能かどうかの報告を踏まえ 警察が保有するヘリコプター 四輪駆動車両やモトクロスバイクの活用または徒歩により孤立地域に臨場し 救助活動等を実施した ( 県警察 ) 10

15 1 初動対応 県警ヘリコプターの各種活動 ヘリコプターテレビ映像伝送装置を活用し 上空から孤立者の捜索や被害状況の把握などの情報収集を実施した また 同映像を県災害対策本部に伝送し情報共有を図った ( 県警察 ) 孤立地域等の現場において ホイストでの吊り上げ または着陸による被災者の救出救助活動や着陸困難な孤立地域の心肺停止者を吊り上げ収容し 搬送を実施した ( 県警察 ) 着陸可能な孤立地域において ヘリコプターに搭乗した機動隊員が救援物資 ( 飲料水 食料 毛布等 ) を搬入するとともに 孤立者の容態や救助希望の意思等の確認を実施した ( 県警察 ) 被災地域の治安対策や危険箇所の警戒活動を実施した ( 県警察 ) 自衛隊への災害派遣要請 7 月 5 日 19 時東峰村における人命救助 情報収集 生活支援等の救援活動のため 福岡県知事から陸上自衛隊第 4 師団長に対し 自衛隊法第 83 条に基づき 自衛隊の災害派遣要請を行った 同日 19 時 15 分朝倉市等における人命救助 情報収集 生活支援等の救援活動のため 福岡県知事から陸上自衛隊第 4 師団長に対し 自衛隊法第 83 条に基づき 自衛隊の災害派遣要請を行った ( 防災企画課 ) 評価できる点 自衛隊への派遣要請を迅速に行うことができた 大雨の影響により孤立集落が発生し 孤立者の救出 救助 物資の輸送等が必要となったため 速やかに陸上自衛隊第 4 師団に対し災害派遣要請を行い 孤立集落の早期解消につながった ( 防災企画課 ) 被災地消防本部との連携により 早期に応援要請を行うことができた 被災地消防本部が初動対応に追われていたため 県から働きかけることで 県内消防本部や緊 急消防援助隊への応援要請を早期に行うことができた ( 消防防災指導課 ) 県施設を活用できた 緊急消防援助隊の宿営地を変更する必要が生じた際 県消防学校を活用することで 滞りなく 宿営地を変更することができた ( 消防防災指導課 ) 関係機関との連携により 効率的な活動が行えた 緊急消防援助隊の救急隊を被災地消防本部である甘木 朝倉消防本部に配置し 通常の救急事案にも対応してもらったことで 被災地消防本部の負担軽減に効果的であった ( 消防防災指導課 ) 11

16 1 初動対応 山間部の孤立地区へは道路寸断等により車両による進入ができなかったが 緊急消防援助隊 自衛隊 警察の航空隊ヘリによる救出により 早い時期に孤立状態が解消され 活動対応地区が 縮小されたことで捜索活動に集中できた ( 消防防災指導課 ) 被災地消防本部の体制 対応について 甘木 朝倉消防本部の初動対応において 日勤者が各自 情報収集 役場との連絡 クレーム対応等の仕事の振り分けを行っており 混乱した状況の中では非常に有効であった ( 消防防災指導課 ) 県消防相互応援要請の時点で 河川の氾濫や堤防決壊で浸水地域が広範囲であったため あらかじめボートを要請し 応援隊到着後に直ちに救出活動を行えたことで 孤立状態を早期に解消できた ( 消防防災指導課 ) 航空運用調整班の役割を果たせた 会議や訓練を含め これまで航空運用調整班としての活動実績が全くない中で 航空関係機関 を一堂に集め 相互に協力して任務付与等に取り組むことができた ( 消防防災指導課 ) 早期に被災現場に最大限の警察官を派遣した 自動車警ら隊等の執行隊の弾力的な運用や機動隊員からなる救出救助隊の現場への早期派遣 により被災現場に警察官を最大限派遣することができた ( 県警察 ) 警察災害派遣隊の援助の要求を早期実施した 警察庁等との連携を図り 早期に警察災害派遣隊の要請を行い 7 月 6 日の未明には警察災害派遣隊が入県するとともに 被災現場において避難誘導活動や救出救助活動を実施した ( 県警察 ) ヘリコプターの分散駐機を行った 他県警から応援にきたヘリコプターの一部の活動基地を佐賀空港としたことで 駐機可能機数が増え それにより 天候不良や空港混雑の影響を最小限に抑える効率的な運用を実現できた ( 県警察 ) 航空運用調整班を派遣し 自衛隊等各機関と連携を図った 県警本部地域課航空隊員を県災害対策本部に航空運用調整班として派遣し 自衛隊 消防等各機関と任務分担 運用要領 レーダーアドバイザリー等に関して調整することで 安全かつ円滑な救助活動を推進した ( 県警察 ) 課題 装備資機材の整備 捜索活動は 炎天下の上 長時間に及ぶため 熱中症対策が必須であった しかし 活動場所 12

17 1 初動対応 によっては日陰等の休息を取るために適した場所がなく 場所を確保するための資機材も保有していなかったため 捜索する部隊の耐久力の低下を招いた ( 県警察 ) 同時多発する被災現場において 被害の規模に応じた数の部隊を投入し 限りある警察力を効率良く運用するためには 各現場の規模を把握する必要がある 各部隊の無線による報告だけでは 各現場の規模を捉えることができなかったため 情報収集のための資機材を整備し 被害の規模に応じた的確な部隊投入を図る必要がある ( 県警察 ) 救出救助隊の対処能力の向上 九州で初めて大雨特別警報が発表され 観測史上最大の大雨によって朝倉市を中心に河川の氾濫や土砂災害等 甚大な被害が発生するなど 今までに経験のない事態が発生した 今後の大規模災害に備え より専門的で高度な救助に関する知識と技術を習得していく必要がある ( 県警察 ) 災害対応可能車両の配備 白バイやセダンタイプのパトカー 警察の救出救助隊の部隊輸送車両である大型バス等は被災地での活動に限界があることから 災害対応用に高床タイプの四輪駆動車等の配備が必要である ( 県警察 ) 通信手段が警察無線のみに制限された 孤立した地域との通信手段が制限 ( 携帯電話 固定電話 警察電話が使用不可の状態 ) された ため 連絡 報告等が困難となった ( 県警察 ) 航空運用調整班への複数名の派遣 県警本部地域課航空隊員を県災害対策本部に派遣したが 災害発生から72 時間は各機関から最大機数のヘリコプターを投入した救助活動が展開されるため 複数名の派遣がより有効であった ( 県警察 ) 対応策 各種装備資機材と救出救助隊の講習受講費の整備 救出救助隊の機動性と耐久性を向上させるため 資機材搬送用二輪車及びタープを整備 リアルタイムで被害情報を収集するためウェアラブルカメラを救出救助隊等に整備 より専門的な知識と高い救助技術を習得し 救出救助隊の対処能力を向上させるため講習受講費の整備に向けて予算措置を推進する ( 平成 30 年度 ) ( 県警察 ) 警察保有車両の効果的運用 豪雨災害に対応可能な車両やモトクロスバイク等を可能な限り災害現場で運用できるように 関係所属と調整を行う ( 実施中 ) ( 県警察 ) 13

18 1 初動対応 自衛隊 今回の対応実績 自衛隊の活動実績 7 月 5 日 19 時東峰村における人命救助 情報収集 生活支援等の救援活動のため 福岡県知事から陸上自衛隊第 4 師団長に対し 自衛隊法第 83 条に基づき 自衛隊の災害派遣要請 同日 19 時 15 分朝倉市等における人命救助 情報収集 生活支援等の救援活動のため 福岡県知事から陸上自衛隊第 4 師団長に対し 自衛隊法第 83 条に基づき 自衛隊の災害派遣要請 8 月 5 日東峰村における任務終了 8 月 20 日 10 時朝倉市における任務終了 < 自衛隊による災害派遣活動実績 > 朝倉市 派遣日時 7 月 5 日 ~8 月 20 日 延べ人員数 ( 後方支援含む ) 約 93,000 人 延べ車両数 約 6,800 両 延べ航空機数 52 機 活動内容 人命救助 ( 人員輸送 ) 物資輸送 入浴 給水 給食支援 道路啓開 慰問演奏等 東峰村 派遣日時 7 月 5 日 ~8 月 5 日 延べ人員数 ( 後方支援含む ) 約 7,900 人 延べ車両数 約 1,400 両 延べ航空機数 3 機 活動内容 人命救助 ( 人員輸送 ) 物資輸送 入浴 給水支援等 共通 述べ人員数 ( 後方支援含む ) 約 17,000 人 延べ車両数 約 1,000 両 延べ航空機数 78 機 活動内容 映像伝送 情報収集活動 通信構成等 ( 防災企画課 ) 航空運用統制 今回の自衛隊のヘリ運用は 福岡駐屯地で調整所を開設して実施 航空自衛隊及び海上自衛隊 の情報連絡員も配置 ( 陸上自衛隊 ) 14

19 1 初動対応 入浴支援 陸上自衛隊の野外入浴所を介護が必要な方が利用された際に 自衛隊の隊員が入浴支援を実施した ( 陸上自衛隊 ) 評価できる点 延べ10 万人を超える自衛隊の支援 7 月 5 日の発災直後から 朝倉市及び東峰村において 自衛隊の隊員延べ118,078 名が 人命救助 人員輸送 物資輸送 入浴 給水 給食支援 道路啓開等を行った ( 防災企画課 ) 福岡県庁 朝倉市 東峰村に自衛隊の連絡調整員 (LO) を派遣して 各自治体の要請に基づいたきめ細かい支援を実施した ( 防災企画課 ) 情報共有 県災害対策本部会議において県等の状況の把握 救助活動等の認識の共有ができた ( 陸上自衛隊 ) 海上保安庁 今回の対応実績 救助 救援活動等の実施 対策室 対策本部を順次設置し ヘリ2 機搭載型巡視船 ( 横浜 ) 航空機( 広島 鹿児島 ) 特殊救難隊 ( 羽田 ) 機動救難士( 鹿児島 ) の派遣を受け 救難強化巡視船 ( 長崎 ) を大分沖合いへ派遣するとともに 大分 福岡 熊本各県庁にリエゾン要員を派遣する等して 孤立者 40 名の救助 有明海での行方不明者捜索 航路障害物調査 航行警報発表等の活動を行った 〇対応体制 7 月 5 日 17 時 55 分七本部 九州北部大雨災害対策室 ( 七警救部長 ) を設置 19 時 41 分本庁 海上保安庁台風第 3 号及び梅雨前線による6 月 30 日からの大雨に関する災害対策本部 ( 長官 ) 七本部 九州北部大雨災害対策本部 へ改組 ( 七本部長 ) 8 月 2 日 12 時 00 分海保本庁 七本部ともに対策本部廃止〇対応勢力 ( 延べ )( 平成 29 年 8 月 2 日 14 時 00 分現在 ) 巡視船艇 61 隻 ( 巡視船 8 隻 巡視艇 53 隻 ) 航空機 61 機 ( 固定翼航空機 20 機 回転翼航空機 41 機 ) 機動救難士 38 名 15

20 1 初動対応 特殊救難隊 16 名 〇孤立者等救助 7 月 6 日 ~7 月 7 日 救助者数 40 名 犬 2 頭 ( 海上保安庁 ) 評価できる点 迅速な対応 発災当日の夜間に 先発隊として福岡保安部職員 2 名 後発隊として七本部職員 2 名 福岡基地職員 1 名を 県災害対策本部に派遣したことで 翌日から行われた救助活動に係る自衛隊 消防 警察によるヘリ救助に係る調整を早期の段階から十分行うことができ 現場において 効率的に多くの人命が救助できた 派遣された職員は 当庁クローズ系パソコン ( 移動式 ) を持参したことにより 巡視船艇 航空機等の把握等行い 当庁内の情報共有をスムーズに行うことができた ( 海上保安庁 ) (3) 医療 救護 今回の対応実績 被災状況の収集 医療機関の被災状況を次の方法等により収集 把握した 1 災害医療情報システムの活用 7 月 5 日夕方に ふくおか医療情報ネット ( 災害情報業務 ) を災害運用に切り替えるとともに 県救急医療情報センターを経由して 同日夜に県内全病院に対して診療可否の状況等の入力を要請し情報を収集した 2 医療機関への電話聞き取り特に被害発生の可能性があった朝倉地域については 5 日夜に地域内の有床の医療機関に対し電話にて被害の有無等を聞き取りした また 被害により診療を中止しているとの報告があった医療機関に対しては 電話により定期的に復旧状況等の聞き取りを行い 状況把握に努めた 3 保健所からの情報収集 (7 月 6 日 ~) 保健所設置市を含め 県内の全保健所に対して被害状況の把握と報告を依頼し 情報を収集した 4 関係団体からの情報収集 (7 月 6 日 ~) 県医師会 県透析医会等関係団体からも被害情報を収集した ( 医療指導課 ) 16

21 1 初動対応 関係機関への情報提供 関係機関からの問い合わせに対してその都度情報提供を行った 1 厚生労働省からの問い合わせ医政局地域医療計画課 : 医療施設の被災状況 DMAT 等の活動状況健康局がん疾病対策課 : 透析医療機関の被災 復旧等の状況 2 DMAT 等医療チーム関係者からの問い合わせ医療施設の被災状況 避難所の開設状況 避難者数の状況 介護施設の状況 道路の通行可否情報 ( 医療指導課 ) 透析患者及び透析医療機関の被害状況の把握 県透析医会を通じて当課に通報のあった連絡がとれない透析患者等の情報について 関係市村の災害対策本部へ通報 確認を行うとともに 関係透析医療施設とも連絡をとり必要な患者への透析医療の確保に努めた ( 医療指導課 ) DMAT 等の派遣 DMATの派遣については 7 月 5 日中から 県内関係者及び厚生労働省 DMAT 事務局等と連絡を取り 翌 6 日には 災害救助法の適用状況等も踏まえ 被災地 ( 朝倉地域 ) へのDMAT の派遣を行った 医療指導課内にはDMATの調整本部を設置し 県庁へ参集したDMAT 関係者 ( 本部要員 ) と共に現地活動の調整 2 次隊以降の手配等の業務を行った (DMAT 派遣実績 :7 月 6 日 ~8 日 ( 延べ82 人 )) ( 医療指導課 ) DMAT 以外の医療救護班については 7 月 6 日に日赤救護班を東峰村に派遣するとともに 連絡員を県庁 ( 医療指導課 ) に受入れ 連携して対応を行った ( 医療指導課 ) 医療救護調整本部による各種医療チームの派遣調整の実施 福岡県災害時医療救護マニュアル に基づき 県庁に医療救護調整本部を設置するとともに 北筑後保健福祉環境事務所長を被災地の医療救護調整の統括者として 情報及び指揮権限を集約し 当該所長からの情報の下に 本庁において各種医療チーム ( 県医師会 JMAT 日赤看護師 看護協会災害支援ナース等 ) の派遣調整を実施した ( 医療指導課 ) 孤立地域からの救出 救助者に対する DMATによるトリアージの実施 孤立地域からヘリコプターで救出 救助された被災者に対して DMATによるトリアージを実施し 医療機関への収容が必要な傷病者については消防機関へ引き継いで 地元の災害拠点病院等へ搬送した ( 医療指導課 ) 今回の災害では 地元の災害拠点病院等で対応できないほどの多数の傷病者が発生しなかったことなどから 医療チームによる搬送支援対応 ( ドクターカーによる医療搬送 DMAT 等による搬送先医療機関の調整等 ) は行われていない ドクターヘリについても 同様の理由により災害運用は行われていない ( 医療指導課 ) 17

22 1 初動対応 医薬品等の被害状況 流通状況の確認 7 月 6 日 災害に伴い 医薬品等の流通に影響が出ていないか 福岡県赤十字血液センター 福岡県医薬品卸業協会等へ問い合わせを行い 影響が生じていないことを確認した ( 薬務課 ) 各保健福祉環境事務所へ医薬品の供給状況 毒劇物の事故に関する情報提供を依頼し 特に影響がないことを確認した ( 薬務課 ) 医薬品卸業協会による災害対策本部の設置 福岡県が災害対策本部を設置したことを受け 福岡県医薬品卸業協会の 災害対応マニュアル に基づき 福岡県医薬品卸業協会においても対策本部を立ち上げると同時に 会員会社に対し 被災状況報告の依頼を行った ( 福岡県医薬品卸業協会 ) 7 月 6 日 県医薬品卸業協会職員が県薬務課を訪問し 今後の連絡窓口 随時情報を共有することについて確認を行った ( 福岡県医薬品卸業協会 ) 県医薬品卸業協会対策本部において 事務局 4 名体制で医薬品流通 被害状況等に関する情報収集を行うと同時に 医師会 薬剤師会等の関係団体へ県医薬品卸業協会が窓口になる旨の連絡を行った ( 福岡県医薬品卸業協会 ) 被害状況の把握と速やかな医薬品等の提供 各医薬品卸業者において 社屋等に被害がないこと 得意先の医療機関 ( 診療所 薬局等 ) に土砂流入等の被害が数件あることを確認 被災状況報告書ともに 7 月 6 日に第 1 回報告として県薬務課と県医薬品卸業協会上部団体である日本卸連 九州卸連と会員会社に報告 この報告については 災害発生の7 月 6 日から14 日までの9 日間 1 日 2 回実施した ( 福岡県医薬品卸業協会 ) 東峰村から避難所用として常備薬の要望を受け ( 公社 ) 福岡県医薬品配置協会が 配置薬 ( 鎮痛薬 胃腸薬 風邪薬 キズ薬等 )20 箱を提供した 東峰村から要望のあった2 時間後には県医薬品配置協会協会職員が 被災地から一番近い朝倉総合庁舎へ直接持参し 当日夜には 自衛隊により避難所へ輸送された (( 公社 ) 福岡県医薬品配置協会 ) 避難所及び被災家屋で使用する消毒薬 ( 塩化ベンザルコニウム ) について 使用方法や注意事項等を記載したチラシを作成し提供した ( 薬務課 ) 避難所等から要望を受けた医薬品等について 関係団体を通じて速やかに避難所に提供した 7 月 10 日家庭用血圧計 6 台の納品依頼があり 当日中に納品 同日 福岡県がん感染症疾病対策課より手指消毒薬 1L 入 100 本の納品依頼があり 翌 11 日午前中に福岡県北筑後保健福祉環境事務所に納品 7 月 12 日 福岡県薬務課より血栓防止用ストッキング55 足の納品依頼があり 翌 13 日にJA 朝倉東峰支店に納品 7 月 13 日 福岡県がん感染症疾病対策課より 手指消毒薬 1L 入 50 本の追加納品依頼があり 当日中に納品 ( 福岡県医薬品卸業協会 ) 18

23 1 初動対応 評価できる点 関係機関と連携し 速やかに情報収集を開始 あらかじめ定めたマニュアルに基づいて 災害医療情報システムを速やかに災害運用に切り替えることができた ( 医療指導課 ) 発災直後から関係団体とも連絡を取り合い 情報収集を行うことができた ( 医療指導課 ) 当課の所管でない情報 ( 避難所 道路 介護施設等 ) についても 関係課の協力を得て概ね情報収集 提供ができた ( 医療指導課 ) 被災地の医療ニーズに応じ 適切に医療チームを投入 医療施設の被災状況 現地での応急医療のニーズを踏まえながら 段階的にDMATを投入することができた ( 医療指導課 ) 北筑後保健福祉環境事務所長に現地の情報や指揮権限を集約したことにより 医療チームの派遣に伴う地元関係者との調整や 現地における活動調整が円滑に行われ 医療救護活動を円滑に実施することができた ( 医療指導課 ) 本庁においては 医療救護調整本部を設置するとともに 県医師会等関係団体との連絡を密に行い 被災地のニーズに応じた医療チームの派遣を行うことができた ( 医療指導課 ) DMAT 派遣により 円滑な患者搬送を実施 救出 救助を担当する自衛隊 消防機関等と現地において連携し 救出 救助された被災者に対して医療チーム (DMAT) が早期に医療介入できたことで 要搬送者をすみやかに選定し医療機関へ搬送することができた ( 医療指導課 ) 窓口の一元化により 被災地からの要望にスムーズに対応 避難所から要望があった医薬品については 福岡県薬務課を経由し 福岡県医薬品卸業協会へ発注することとしていたため 必要な物 数量 何処に届けるのかといった内容をスムーズに伝達することができた 医薬品に関して 県及び受注先の窓口を一本にしたことで 情報の一元化ができ 熊本地震で問題となった情報の錯綜が抑えられた ( 薬務課 福岡県医薬品卸業協会 ) 福岡県医薬品卸業協会で既に作成していた 災害対応マニュアル により 迅速に被災状況を把握し 関係各所へ情報提供を行うことができた また 医薬品卸業団体の会員会社の連携により 対策本部における人員確保 情報収集が迅速にできた ( 福岡県医薬品卸業協会 ) 課題 災害医療情報システムへの習熟不足 災害医療情報システムへの入力ミス ( 被害がないのに 診療不可 となっている等 ) が見られ たことから 個別に医療機関等に確認を要した ( 医療指導課 ) 19

24 1 初動対応 被害の発生状況を踏まえ システムを 警戒 モードから 災害 モードに変更したが 入力 情報がリセットされたため 再度 医療機関に入力を要請しなければならなくなった ( 医療指導課 ) 関係部署との所管範囲の調整不足 当課では傷病者の受入や入院患者のある医科医療機関の状況把握を念頭に対応していたため 歯科医療機関の被害状況の把握が遅れた ( 医療指導課 ) 局地災害を想定した 初動対応の検討が必要 福岡県災害時医療救護マニュアル は 地震等における対応を想定して策定しているため 今回のように医療機関に大きな被害がなく 応急医療が必要となる傷病者が現地の医療提供体制で対応できないほどに発生していないような場合での活用を想定していない部分があった このため DMATの待機要請や派遣のタイミング 医療救護調整本部設置のタイミング 関係団体に対し県庁への参集を求めるタイミング等 局地災害を想定した 初動の運用については別途検討が必要 ( 医療指導課 ) 備蓄医薬品等の供給体制の再確認が必要 今回 避難所から要望のあった医薬品については 迅速に供給することができたが さらに大規模な災害が発生した場合に備え 備蓄医薬品の放出方法等について確認しておく必要がある ( 薬務課 福岡県医薬品卸業協会 ) 対応策 災害医療情報システムへの習熟 災害医療情報システムについては 訓練を実施するとともに 別途 毎月定期的に関係者が自主訓練できる機会を提供し 各医療機関のシステムへの習熟を図っていく ( 平成 29 年 9 月から一部実施済 ) ( 医療指導課 ) 今後 災害運用中における情報システムのモード変更は原則として行わない運用とする なお 災害フェーズの移行に伴いモード変更を要することとなった場合には 登録済データのバックアップを必ず取る運用を徹底する ( 平成 29 年度 ~) ( 医療指導課 ) 状況把握の徹底 歯科診療所についても 発災直後から保健所及び県歯科医師会を通じての状況把握に努める ( 平成 29 年度 ~) ( 医療指導課 ) マニュアル見直しの検討 関係者の意見を聞いたうえで 局地災害における運用を検討し 必要に応じて 災害時医療救 護マニュアル の見直しを行う ( 平成 29 年度 ~) ( 医療指導課 ) 20

25 1 初動対応 災害時における医薬品等の供給体制の再確認 災害時における備蓄医薬品の放出方法等について 医薬品卸業協会と再確認を行う ( 実施済 ) ( 薬務課 ) DMAT 等の医師が派遣される場合は 県薬剤師会と連携し薬剤師派遣の協議を行う ( 平成 29 年度 ~) ( 薬務課 ) (4) 災害情報等の伝達 今回の対応実績 気象情報等の収集 伝達 災害時職員対応マニュアルに基づき アメダス雨量 注意報 警報等の気象情報を総合防災情報システム等により収集した ( 防災企画課 ) 県は 防災気象情報等を 直ちに 県防災 行政情報通信ネットワークにより 市町村及び消防本部等の関係機関に伝達した また 県の広報媒体 ( ツイッター等 ) を利用して県民への広報を実施した ( 防災企画課 ) 収集した気象情報に基づき 市町村に対し 避難準備 高齢者等避難開始 避難勧告 避難指示 ( 緊急 ) の発令についての検討依頼を行った ( 防災企画課 ) 災害情報 被害情報の収集 伝達 県防災 行政情報通信ネットワークと災害関係情報収集用カメラ ( ヘリテレ 河川監視カメラ等 ) とを連携し 災害情報の収集を行った ( 防災企画課 ) 災害時職員対応マニュアルに基づき 市町村からの FAX 及び電話での聞き取りにより被害情報を被害概況報告書に取りまとめ収集した ( 防災企画課 ) 市町村からの情報収集のほか リエゾン派遣により県災害対策本部に在駐している警察 消防 自衛隊 国土交通省等の幅広い分野の関係機関から情報を収集した ( 防災企画課 ) 収集した情報は リエゾン派遣により県災害対策本部で活動している関係機関職員に提供したほか 地方機関や消防庁に FAX 送信し 情報伝達を行った ( 防災企画課 ) 災害対策現地情報連絡員等の派遣 発災直後から被災地に災害対策現地情報連絡員を派遣し 被害状況の情報収集等を行った 派遣先 : 朝倉市役所 東峰村役場派遣職員 : 災害対策現地情報連絡員 ( 登録職員 ) 及び防災危機管理局職員 7 月 5 日 朝倉市 1 名 7 月 6 日 ~7 月 11 日 各市村 2~3 名 21

26 1 初動対応 7 月 12 日 ~8 月 5 日 各市村 1 名 8 月 6 日 ~9 月 5 日 朝倉市 1 名 ( 防災企画課 ) 停電等のため通常の通信手段が使用できない被災地において 電気通信事業者から通信機器 ( 携帯電話 衛星携帯電話 モバイルルーター パソコン等 ) を速やかに借り受け 災害対策現地情報連絡員の通信手段として活用した ( 防災企画課 ) 市町村の行政機能確保状況の把握及び報告 大規模災害時における市町村の行政機能確保状況の把握について ( 平成 29 年 4 月 11 日付総務省自治行政局長 消防庁次長通知 以下 総務省通知 という ) に基づき 県内市町村の行政機能の確保状況について確認し 総務省へ報告を行った 報告回数 3 回 7 月 6 日 0 時頃総務省から 総務省通知に基づき チェックリストの提出を市町村に依頼してもらいたい 官邸報告のため 午前 11 時までに報告願う 報告対象範囲は状況を確認し 朝 8 時に連絡する との連絡あり 同日 8 時総務省から避難指示 ( 緊急 ) 避難勧告等が出ている市町村の状況を把握するよう連絡あり これを受け 避難指示 ( 緊急 ) 避難勧告 避難準備 高齢者等避難開始 自主避難が出ている19 市町村に チェックリストを10 時までに提出するよう依頼 ( チェックリストの項目 ) 1 トップマネジメントは機能しているか 2 マンパワーは充足しているか 3 庁舎等物的環境は整っているか 同日 11 時回答を取りまとめ 総務省及び本県災害対策本部に報告 (1 回目 ) 報告後 総務省から 15 時現在の状況を16 時 30 分までに報告するよう連絡あり 同日 15 時 19 市町村に状況を電話で確認 併せて 新たに避難勧告等が出た2 市に報告を依頼 同日 16 時 30 分総務省及び県災害対策本部に報告 (2 回目 ) 7 月 7 日 9 時 15 分朝倉市 添田町 東峰村へ状況を電話で確認 併せて避難勧告が出ている4 市町に報告を依頼 同日 10 時 総務省及び県災害対策本部に報告 (3 回目 ) ( 市町村支援課 ) 22

27 1 初動対応 河川災害情報の収集 平成 24 年 7 月九州北部豪雨時に 災害対応に追われ 情報収集に時間を要した 情報が錯綜した等の課題が生じたことから 災害発生時の初動対応が円滑に行われるように 福岡県災害情報収集システム を構築し 平成 25 年度から運用を開始した 本システムは GPS 機能付き携帯電話やスマートフォンで撮影した災害現場の写真を メール送信することで自動的に地図上に表示することができ 現場と県庁等が災害情報を迅速に共有することができる 今回 災害が発生した7 月 5 日から7 日の3 日間で 本システムへのアクセスは77,208 件 投稿写真は118 枚であった ( 河川課 ) 九州地方整備局のヘリコプターに同乗し 空から災害状況の把握を行った ( 河川課 ) コンサルタントから被災状況を写した航空写真の提供を受けた これにより どの範囲に被災が及んでいるかを確認することができた ( 河川課 ) 土砂災害情報の収集 九州地方整備局のヘリコプターに同乗し 空から災害状況の把握を行った ( 砂防課 ) コンサルタントから災害状況を写した航空写真の提供を受けた ( 砂防課 ) 土砂災害危険箇所での土砂災害の状況を把握するため 緊急点検を実施した ( 砂防課 ) 土砂災害についての災害報告を作成し 国土交通省に報告を行った ( 砂防課 ) 被害情報の収集及び伝達 110 番通報等により把握した人的被害について 警察内で整理 確認等を行い 警察が把握する人的被害関連情報としてまとめた上 県災害対策本部や朝倉市災害対策本部 東峰村災害対策本部に提供し 情報共有を図った ( 県警察 ) 通信機能の確保 県防災 行政情報通信ネットワーク設備については 被災による設備損壊もなく 停電時に電源を喪失することもなかったため 正常に運用できた 一方東峰村との通信に必要な山上無線中継所が停電したため自家用発電機から給電を行ったが 発電機用燃料の枯渇による通信の途絶のおそれがあったことから 自衛隊の協力を得ながら山上まで予備燃料の輸送を行い 通信の確保を図った ( 防災企画課 ) 評価できる点 気象情報等の確実な伝達 県防災 行政情報通信ネットワークについては 被災による設備損壊も 停電時に電源を喪失 することもなく 確実に防災気象情報等を関係機関に伝達できた ( 防災企画課 ) 23

28 1 初動対応 現地情報連絡員を活用した情報収集 伝達 被害が甚大であった朝倉市及び東峰村の状況を詳細に把握する必要があったため 防災危機管理局職員や防災部局での業務経験のある職員を現地情報連絡員として派遣し 被害報告だけでは分からない被災現場の抱える課題等の情報入手に努めた ( 防災企画課 ) 警察 消防 自衛隊などから県災害対策本部に派遣された情報連絡員を通じて 防災関係機関との間の情報収集 伝達に係る一連の対応を迅速に行うことができた ( 防災企画課 ) 被害状況の収集と関係機関との情報共有を効率的に行うためドローンや電子地図等の ICT を活用 現地に立ち入れない箇所の被害状況を把握するため 国土地理院や九州地方整備局が撮影し たドローンの映像を活用した また 被害状況を総合的に把握するため 防災科学技術研究所の 支援を受け 住家の立地や道路 河川等の被害 流木の堆積などの各種情報を電子地図上で統合 できるシステムを活用した これらの ICT の活用により収集した情報から 消防 警察 自衛隊 海上保安庁等の要望に 応じて地図を作成し 各種情報を共有 行方不明者の捜索活動 流木の撤去 処理活動等に活用 した ( 防災企画課 ) 市町村の行政機能の確保状況の早期把握 市町村における行政機能の確保は 大規模災害時の初動対応を迅速に行うための基礎的な条件であり その確保状況を早期に把握することができた ( 市町村支援課 ) チェックリストの回答内容で不足する情報は 直接電話確認するなどの対応を取ったことにより より具体的な情報を把握することができた ( 市町村支援課 ) 福岡県災害情報収集システムについて 災害状況の写真を県庁や事務所で確認し 迅速かつ効率良く情報共有することができた ( 河川課 ) 災害の迅速な把握 ヘリコプターによって 広範囲に災害情報を把握することができた ( 砂防課 ) 今回の被災箇所は広範囲にわたるものの コンサルタントからの航空写真の提供により 早期に災害の範囲などを把握することができた ( 河川課 )( 砂防課 ) 土砂災害が発生している範囲を把握できたことで 土砂災害危険箇所の緊急点検の実施範囲を速やかに決めることができた ( 砂防課 ) 24

29 1 初動対応 課題 情報伝達手段の多重化 多様化が必要 孤立した集落において 停電や中継局の破損等により電話が不通となり 情報発信ができなくなった ( 防災企画課 ) 東峰村では 災害により一般の通信手段が途絶したため 県防災 行政情報通信ネットワークが唯一の通信手段となった 県防災 行政情報通信ネットワークの確実な運用が重要である ( 防災企画課 ) 地理空間情報 ( 地図情報 ) を含め より見やすく効果的な方法による情報の伝達 共有を行う必要がある ( 防災企画課 ) 朝倉市 東峰村においては 防災行政無線の屋外スピーカーが 停電や流出により放送できなくなる状況になったほか 雨音などにより屋外スピーカーの音声が聞き取れない事例が発生した ( 防災企画課 ) 豪雨災害時の報告対象基準が明確でなく 事前準備ができなかった 県内市町村の行政機能の確保状況の把握及び報告の取組みは 平成 28 年熊本地震を教訓に国において検討され 平成 29 年 4 月に総務省通知が出されたもので 今回の災害が全国初の事例であった 豪雨災害における報告対象の範囲については 明確な基準が示されていなかったことから 今回の災害が報告対象となると考えていなかったため 総務省からの連絡を受け 急遽の対応に追われた ( 市町村支援課 ) 連絡が取れない事態が発生 車載無線も携帯電話も通じなかったため 道路パトロール車の職員と連絡が取れない状態が生じた ( 道路維持課 ) 他部職員 市町村職員における福岡県災害情報収集システムの活用が不十分 システムに投稿された写真は118 枚で そのうち県職員が115 枚を登録 市町村職員が 3 枚を登録した 県職員については県土整備部の職員のみの登録であり 他部職員や市町村職員による本システムの活用が十分ではなかった ( 河川課 ) コンサルタントとの連携 コンサルタントからの航空写真の提供がなかったら 発災直後の被害状況の把握に時間を要することになる ( 河川課 ) 25

30 1 初動対応 対応策 情報収集体制の改善 県防災 行政情報通信ネットワークの確実な運用を行うため 県災害対策本部や本庁舎が使用不能になった場合に代替施設に設置する臨時災害対策本部等においても運用状況を確認できるように システムの改善を行う ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 情報伝達手段の多重化 多様化の促進 災害により孤立化するおそれのある地域における通信手段の多重化を図る市町村を支援 ( 平成 30~32 年度 ) ( 防災企画課 ) 車載無線の通話可能範囲が広くなるよう県防災 行政情報通信ネットワークの再整備に際して工夫して設計するとともに 車両から取り外して使用できる可搬型の車載無線機を導入する ( 平成 31 年度 ) ( 防災企画課 ) 災害時における確実な情報収集 伝達を図るため 市町村との間で災害 防災情報を 電子データで共有化するシステムを構築 ( 平成 29 年度 ~) ( 防災企画課 ) 県防災 行政情報通信ネットワーク の主回線を高速 大容量の光回線 副回線を地上無線回線等で二重化するとともに市町村の庁舎が被災した場合に備え 可搬型無線設備を整備 ( 平成 29 年度 ~) ( 防災企画課 ) 電子地図上で各種情報を統合するシステムや テレビ会議システム 災害現場の映像を収集 配信できるシステムを構築 ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 住民等への避難等に関する情報伝達を確実に行うため 市町村に対し 緊急防災 減災事業 や 災害情報伝達手段に関するアドバイザー派遣事業 などの国の支援メニューを活用した戸別受信機や防災ラジオ等の導入を働きかける ( 平成 29 年度 ~) ( 防災企画課 ) 県内市町村の行政機能の確保状況の把握及び報告の対象基準の明確化 豪雨災害等における報告対象となる大規模災害の範囲については 制度の趣旨に照らし具体的な基準を定めておく また 大雨や台風など 大規模災害発生を予見できる場合は 迅速に対応できるよう事前準備を行う ( 市町村支援課 ) システムの活用拡大を促進 福岡県災害情報収集システムの利用促進のため 県土整備部 防災危機管理局 農林水産部が連携して 市町村への周知を行う また 各部局内での活用を促していく ( 平成 30 年度 ~) ( 河川課 ) 26

31 1 初動対応 気象庁 今回の対応実績 気象解説のための職員派遣 7 月 5 日 ~9 月 15 日県災害対策本部会議に出席し 気象概況及び今後の予想について解説した 解説にあたっては 県事務局と調整を行った 県庁内に政府連絡調整室が設置された7 月 8 日 ~7 月 28 日は 職員を駐在させ 県災害対策本部会議で気象解説を実施するとともに 気象状況に変化があった場合は県災害対策本部に随時解説した ( 気象庁 ) 発災後 朝倉市及び東峰村に職員を派遣し 捜索 復旧活動支援のための気象解説を行った 朝倉市災害対策本部への支援チーム派遣 :7 月 9 日 ~8 月 16 日 ( 延べ136 名 ) 災害対策本部会議 (77 回 ) 東峰村災害対策本部会議への派遣 :7 月 11 日 ~8 月 5 日 (24 回 延べ47 名 ) ( 気象庁 ) 台風第 5 号 (8 月 4 日 ) 台風第 18 号 (9 月 15 日 ) の接近前に開催された本豪雨に関する県災害対策本部会議において 台風の予想について解説した ( 気象庁 ) 通信回線が途絶した東峰村に 気象支援資料 を送付する際 県に県防災無線を使った送信を依頼した ( 気象庁 ) 評価できる点 密な連絡により職員の派遣等のスムーズな調整が可能となった 県との連絡を密にすることで 県災害対策本部会議への職員の派遣及び政府連絡調整室への 職員駐在についてスムーズに調整することができた ( 気象庁 ) 課題 情報共有に課題があった 被災後の朝倉市及び東峰村への支援に関する情報の県への共有が一部遅れる場合があった ( 気象庁 ) 対応策 県との連携強化 気象台は地域防災を担う一員として 平時から県と連携して更なる市町村支援に取組む必要がある 被災後に気象台が行う市町村支援についても常に県と協議し連携を強化する ( 気象庁 ) 27

32 1 初動対応 (5) 広報 今回の対応実績 被害情報等の広報 情報提供 発災後から県災害対策本部の廃止までの期間 (7 月 5 日 ~12 月 31 日 ) 被災状況や被害報を185 回 ( 人的被害の臨時報 13 回含む ) 作成し マスコミへの資料提供 ブリーフィング 県防災ホームページへの掲載等により迅速に広報した (7 月 5 日 ~7 月 14 日 :1 日 4 回 7 月 15 日 ~8 月 4 日 :1 日 2 回 8 月 5 日 ~:1 日 1 回 ) ( 防災企画課 ) 県災害対策本部会議での庁内各部局及び各関係機関による報告 協議事項等の情報が迅速かつ的確に報道されるよう 全て公開で計 22 回開催した ( 防災企画課 ) 臨時報発出の場合等は 報道機関に対し ブリーフィング対応を行うなど丁寧な広報に努めた ( 防災企画課 ) 各種支援情報等を ツイッターやLINE@ を活用して情報提供を行った ( 防災企画課 ) ポータルページによる被災者支援情報の一元発信 平成 28 年熊本地震の経験を生かし 発災後 速やかに防災危機管理局や情報政策課と連携し 本県ホームページに 7 月 5 日からの大雨による災害 への支援に関するポータルページ を 7 月 8 日に開設した ( 県民情報広報課 ) 物資 住宅 教育 生活等各分野の支援や災害義援金 ボランティアの募集等の情報を一元発信した ( 県民情報広報課 ) 報道機関への情報提供 各課が行う災害対応及び支援について 各担当課との協議 調整により 休日 時間外を含め 積極的かつ速やかに 報道機関に対し資料提供を行った ( 県民情報広報課 ) 報道機関からの要請を受け 各課で実施している支援策の推移や進捗状況に係る資料として 被災者支援チーム会議作成資料の提供を行った ( 県民情報広報課 ) 問合せ等への対応 被害状況や災害ボランティア等に関する県民からの問い合わせへの対応等を適宜行った ( 防災企画課 ) 交通規制情報の提供 7 月 5 日の発災直後から下記の方法で交通規制情報の提供を行った 1 福岡県道路規制情報 ( メール配信サービス ) 28

33 1 初動対応 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 2 福岡県道路規制情報ホームページ 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 3 道路情報提供装置 ( 道路情報板 ) 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 4ラジオ テレビ (( 財 ) 日本道路交通情報センター ) 7 月 5 日から毎日 道路規制情報を発信 8 月 15 日からは より広く周知するために情報提供の回数を増やした 5 福岡県庁ホームページ 7 月 13 日から道路の規制状況がわかる図面を公開した また 道路規制に変更があるたび図面の更新を行った また 国道 386 号など主要な路線については 一般車両の通行が可能になったところでプレスリリースを行ったうえ個別に県のホームページで情報提供を行った 7 月 13 日 : 国道 386 号全面通行止め解除 7 月 23 日 : 国道 211 号全面通行止め解除 9 月 6 日 : 塔ノ瀬十文字小郡線外 4 路線全面通行止め解除 9 月 14 日 : 八女香春線 ( 東峰村 ) 全面通行止め解除 10 月 6 日 : 八女香春線 ( 松末地区 ) 全面通行止め解除 ( 道路維持課 ) 太陽光発電設備による感電防止の注意喚起 7 月 6 日 経済産業省から福岡県及び県内市町村に対する注意喚起文書 水没した太陽電池発電設備による感電防止について が発出され これを受け 県のホームページを通じて水害時における破損 浸水パネルの感電の危険性やその取扱いについて注意喚起を行った ( エネルギー政策室 ) 9 月 11 日 台風 18 号の接近に備え 災害時の感電防止等について住民 事業者への周知を図るよう市町村に文書で依頼し 特に朝倉市と東峰村に対しては 周知徹底を直接要請した また 感電防止等の注意喚起チラシを県庁 総合庁舎 NPOボランティアセンターへ配架した ( エネルギー政策室 ) 評価できる点 迅速かつ適切な広報対応ができた 市町村から定時に報告される被害状況等を取りまとめ 報道機関等に対し 速やかに情報提供を行った ( 防災企画課 ) 県民情報広報課と連携し 報道機関の意見を取り入れながら広報の回数を変更する等の対応を行った ( 防災企画課 ) 29

34 1 初動対応 状況の変化を捉えながら迅速かつ効率的に情報の一元発信を行うことができた 平成 28 年熊本地震の際は 庁内各課から入手した情報をもとに当課で 支援情報のページ を作成したが 今回は庁内各課が個別にページを作成し 当課はこれらのページへのリンクを一元化した 支援ポータルページ を構築 更新することで 作業の効率性 迅速性を高めた ( 県民情報広報課 ) 県民情報広報課宛てにホームページ作成状況を情報提供するよう 各課に対し要請した ( 県民情報広報課 ) あわせて 各課から記者提供資料案の相談があった段階で課内において情報共有することにより 災害対応状況や各種支援について 遅滞なく 支援ポータルページ に掲載し 広く情報提供を行った ( 県民情報広報課 ) 被災地の状況の変化を捉えながら 適宜ポータルページの項目の整理や順番の入替え等を行った ( 県民情報広報課 ) 報道機関等への情報提供を適切に実施した 資料提供方法等について 随時 報道機関及び防災部局と調整を行った 具体的には 情報収集基準時の2 時間以内に発表する被害状況等報告の資料提供後 速やかに (10 分後をめどに ) 記者に対しブリーフィングを実施した 特に 人的被害に係る情報については 臨時報 として 随時 資料提供を行うとともに 提供方法についても メールを利用するなど 円滑な情報提供に配慮した ( 県民情報広報課 ) 道路利用者に対し 適切に道路の復旧状況の情報提供を実施できた 道路状況に変化が生じるたび 随時情報の提供を行った さらに 通常の災害で実施している情報提供に加え 福岡県庁ホームページや ( 財 ) 道路交通情報センターと連携してテレビによる情報提供の頻度を増やすなど 利用者のニーズに合わせた様々なツールを活用できた ( 道路維持課 ) 速やかな注意喚起と関係部局との連携 災害時の太陽光発電設備による感電の危険性について 速やかに市町村 住民及び事業者に注意喚起を行うことができた ( エネルギー政策室 ) 防災やボランティアの担当部局とも連携し 他部局の広報媒体を通じた注意喚起も行うことができた ( エネルギー政策室 ) 課題 被災者目線で分かりやすい情報発信の意識付け 被災者に寄り添った文体で 知りたい情報を分かりやすく説明するページを作成することについて いかにして全庁的に意識付けできるかが課題 ( 県民情報広報課 ) 内容が分かりにくい 情報を見つけにくいなどの意見が県民等から寄せられたことから 7 月 30

35 1 初動対応 中旬に 文体 ( 専門用語を避けた平易な文章 ) や各ページの構成 ( 支援の概要 対象者 日時等 を順序立てて説明 ) について 全庁に 情報発信のひな型 を示し 各ページの見直しを図った ( 県民情報広報課 ) 県民等からの問合せ対応について 体制を整備する必要があった 県民等からの問合せが防災部局に集中したことにより 電話対応業務に時間を取られ 本来取 り組むべき災害対応業務に一部支障を来した ( 防災企画課 ) 情報の収集 発信についてスムーズにいかなかった 被害を受けた出先事務所や市町村は 応急対応等や外部からの問合せ等に忙殺されているほか 被害の全容の把握にも時間を要したことから 孤立集落の状況を地図等で正確に把握できず 情報収集に苦慮した ( 道路維持課 ) 福岡県道路規制情報のメール配信サービス等 道路情報を提供する既存のシステムがあったものの十分に周知されておらず 外部からの問合せに忙殺された ( 道路維持課 ) 九州地方整備局が今回の災害への取組みを様々な媒体で公表している一方で 当事者である県は災害対策広報に十分な人手がさけず 県の取組みを十分周知できず対応が不足しているような負の印象を与えてしまったので 通行規制状況の広報にとどまらず 災害応急対策の取組みに対するPRをもっとすべきであった ( 道路維持課 ) 道路の規制についての問合せが多く その対応に多くの時間が割かれた 円滑に業務を進めるためにも今回のような大きな災害においては 県のHPに災害情報を集約したページを設けるべきである ( 道路維持課 ) 複数の部署が似通った情報をやり取りすることで 県と国が公表する通行規制に齟齬が生じた ( 道路維持課 ) 人的被害の公表方法等の取扱基準をあらかじめ定めておく必要があった 被害状況のうち 死者 行方不明者等の人的被害情報について 公表方法や公表する項目等の基準をあらかじめ具体的に定めていなかったことから 発災当初 報道機関からの問合せに対し混乱が生じた ( 防災企画課 ) 梅雨や台風の時期におけるタイムリーな注意喚起 災害発生後の対応や 平時からの情報発信に加え 被害が生じやすい梅雨や台風の時期には あらかじめ水没した太陽電池発電設備による感電防止について注意喚起を行うことも必要である ( エネルギー政策室 ) 報道対応に係る職員の負担増 報道対応として 県民情報広報課報道担当職員 (7 名 ) により 24 時間体制で対応したが 長 期間にわたり 休日 夜間勤務が継続し 職員の負担が大きくなった ( 県民情報広報課 ) 31

36 1 初動対応 対応策 ポータルページの項目や 情報発信のひな型 の活用 発災直後から迅速かつ効果的 効率的な情報発信できるよう 今回作成したポータルページの 項目や 情報発信のひな型 を今後も活用する ( 平成 29 年度 ~) ( 県民情報広報課 ) 情報提供方法についてシステムの整備等を実施 県防災 行政情報通信ネットワークの再整備を実施し あらゆる災害 防災情報を電子データで県出先機関 市町村と共有するシステムを新設するとともに 全国的な災害 防災情報基盤である Lアラート と接続し 迅速に広く県民へ情報提供する ( 平成 30 年度 )( 防災企画課 ) 県民等からの問合せ対応について 体制を整備する 専任の広報担当者を配置するなど 県民等からの問合せ窓口をあらかじめ決めておくことで 災害対応業務に専念できる環境と 県民にとってきめ細かな対応が取れる体制を整備する ( 平成 30 年度 ~) ( 防災企画課 ) 人的被害の公表方法等の明確化 死者 行方不明者等の社会的関心の高い人的被害の情報の取扱いについて県として一定の基準を定めておくほか 発災時には警察 被災市町村と確実に調整を図ることとする ( 平成 30 年度 ~) ( 防災企画課 ) 大規模災害時に円滑に業務を進める体制 環境整備 利用者の多い 防災メール まもるくん を用いた道路情報の提供を実施 ( 平成 30 年度 ) ( 道路維持課 ) 報道対応に係る体制の見直し 夜間 休日の報道対応について 検討を行い 県民情報広報課全体で対応することとした ( 平成 29 年 9 月中旬 ~) ( 県民情報広報課 ) (6) ライフライン等 今回の対応実績 断水の状況等の把握 厚生労働省と情報共有しながら 水道施設等の被害状況や断水発生の有無について把握した 朝倉市及び東峰村については 水道施設の被害状況 断水している地域やその戸数 復旧方法 32

37 1 初動対応 や復旧時期の見込み 給水の実施態勢 場所等を把握するとともに必要な助言を行った ( 水資源対策課水道整備室 ) 被災者への給水の状況を把握するため ( 公社 ) 日本水道協会福岡県支部や自衛隊による給水の実施態勢 給水場所等を確認するとともに 民間ボランティアによる給水や 井戸水の融通の状況についても現地で確認を行った ( 水資源対策課水道整備室 ) 朝倉市は 7 月 28 日 上水道の安全宣言を行い 被害が大きかった地区を除き 市の断水はほぼ解消したと発表した 東峰村は 8 月 4 日 村の断水は すべて解消したと発表した ( 水資源対策課水道整備室 ) 給水及び復旧に係る支援要請 県は 厚生労働省と協議し 東峰村に対する支援を ( 公社 ) 日本水道協会福岡県支部に要請し 先遣隊の派遣 応援給水の実施 水道施設の仮復旧等の支援を実現した ( 水資源対策課水道整備室 ) 給水実施に係る調整 東峰村の栗林 松山地区においては 自衛隊による給水活動により地区住民の飲料水等が供給されていたが 自衛隊から撤収の時期について相談があったため 村 自衛隊 ( 公社 ) 日本水道協会福岡県支部との間の調整を行った 県による調整及び関係者の協力により 給水活動は 自衛隊から ( 公社 ) 日本水道協会福岡県支部へと中断することなく引き継がれた ( 水資源対策課水道整備室 ) ガス関係被害状況の把握 7 月 6 日 ( 一社 )LP ガス協会等関係機関に被害状況を電話確認 今後 新たな被害が発生 または判明した場合には連絡するよう指示 ( 工業保安課 ) 下水道施設の被害状況の把握 7 月 6 日 下水道管理センター及び流域下水道事務所からの報告で 県が管理する8 流域下水道の各浄化センター及び各ポンプ場に被害がないことを確認 また同日 市町の公共下水道についても 処理場やポンプ場に被害がないことを確認 ( 下水道課 ) 7 月 6 日から7 月 10 日にかけ 大雨特別警報が発令された地域において 県土整備事務所及び流域下水道事務所による流域下水道幹線管渠の調査の結果 被害がないことを確認 ( 下水道課 ) 評価できる点 被災地の情報収集や連絡調整を円滑に実施 被災状況について厚生労働省との情報共有により 自治体等の対応負担の軽減を図るととも に 情報の錯綜 混乱を防止した ( 水資源対策課水道整備室 ) 33

38 1 初動対応 職員が現地に赴いて水道施設の被害状況を確認するとともに 被災自治体 応援自治体 厚生 労働省の職員等 関係者と顔を合わせ 情報共有 意思疎通を図ったことにより 給水活動や応 急復旧に係る調整 対応等を円滑に行うことができた ( 水資源対策課水道整備室 ) 支援の必要性を迅速に判断し要請 東峰村に代わって県が ( 公社 ) 日本水道協会福岡県支部に支援を要請したことにより 同村の 早期の水道施設の仮復旧 断水の解消を実現することができた ( 水資源対策課水道整備室 ) 緊急連絡体制の確立 平時から LPガス協会等関係機関に集約された情報を県で把握できる緊急時の連絡体制を整備している これにより 迅速かつスムーズに被害状況の把握を行うことができた ( 工業保安課 ) スムーズな下水道施設被害状況の情報収集 本県下水道課所管の下水道施設については 関係者の連携により 混乱なくスムーズに情報収集ができた ( 下水道課 ) 課題 状況に応じた給水実施体制の見直し 被災地の道路の復旧や水道施設の状況等に応じて 給水活動の実施主体 方法 場所などを見直していく必要がある 災害発生後から自衛隊が給水活動を実施してきた場合 原則としては 被災自治体 ( 若しくは応援自治体 ) による給水活動への対応が可能となった時点で 自衛隊から被災自治体へと変わるべきと考えられるが 明確な線引きは難しい ( 水資源対策課水道整備室 ) 断水の状況に係る表記の不一致 東峰村の断水の状況について公表された数値に戸数と世帯数があり その数値が異なってい たため いずれの数値を被害状況として採るか疑義が生じた ( 水資源対策課水道整備室 ) 対応策 給水実施体制に係る調整等を復旧状況の進展等に応じ密に実施 水道施設を早期に復旧し断水の解消を図ることが第一であるが 復旧に時間を要する場合には 被災自治体 応援自治体 自衛隊等の関係者間で密に連絡調整し 復旧状況の進展に応じた給水実施体制を構築する ( 水資源対策課水道整備室 ) 34

39 1 初動対応 断水の状況に係る表記の取扱い 水道施設の被害状況等としては 戸数で統一する ( 実施済み ) ( 水資源対策課水道整備室 ) 九州電力株式会社 今回の対応実績 対策組織の設置 九州北部豪雨に伴い 速やかに対策組織を設置し 災害対策活動に関する 情報の収集 報告 応急対応 など一切の業務を実施 対策組織の設置状況 対策総本部 ( 総本部長 : 社長 ) 7 月 5 日 19 時 30 分 ~7 月 28 日 17 時 30 分 福岡対策本部 ( 本部長 : 福岡支社長 ) 7 月 5 日 16 時 30 分 ~7 月 28 日 17 時 30 分 甘木対策部 ( 部長 : 甘木配電事業所長 ) 7 月 5 日 16 時 30 分 ~8 月 25 日 17 時 30 分 7 月 28 日 ~8 月 25 日は福岡支社復旧プロジェクトチームを構築 応急対応の概要 7 月 5 日昼過ぎから7 月 6 日にかけて 九州北部で記録的な豪雨となり 朝倉市 朝倉郡東峰村で最大 5.1 千戸のお客様が停電 天候回復後直ちに復旧に着手し 7 月 6 日深夜には進入不可能な地区を除き送電 ( 停電戸数 2 千戸 ) その後 孤立地区避難所の復旧を優先して実施し 7 月 8 日 21 時までに携帯発電機及び低圧発電機車により朝倉市 東峰村で開催中の40か所の避難所すべてに送電 また 道路啓開作業により 進入可能となった地区の復旧を順次進め 7 月 9 日 22 時 52 分までに 道路決壊 水没等により復旧が困難であり 住民の避難が確認されている地区を除いて 高圧配電線を送電 [ 未送電戸数約 1,027 戸 ] その後 上記 未送電箇所の復旧を道路啓開作業に合わせて順次実施し 9 月 5 日までに家屋流出等により電力契約廃止の申出お客様 318 戸を除く全世帯に送電を完了 具体的応急対応 ( トピックス ) 〇自治体との連携早期送電を目的に各自治体へ連絡責任者を派遣 (7tuki6~7/10: 朝倉市 東峰村 7/7~7/10: 福岡県 7/9~7/10: 朝倉県土整備事務所 7/11~ 状況に応じて派遣 ) 35

40 1 初動対応 1 道路状況被災状況を把握し 進入可能な地域から復旧に着手 進入不可能な地域は道路啓開に合わせ順次復旧を実施 2 重要施設情報 重要施設及び臨時避難所等早期送電を必要とする箇所を把握 早期送電を必要とする箇所の情報に基づき優先的な道路啓開を自衛隊へ自治体から要請 未送電箇所の救助を自衛隊へ自治体から要請 3 居住者情報 居住者情報の収集 送電を必要とする箇所の把握 居住者情報に基づく優先的な道路啓開や小規模孤立地域への自衛隊ヘリによる発電機輸送を自治体から自衛隊へ要請 〇被害情報等収集伝達 1 県防災会議 県災害対策本部会議へ出席し 電力の応急対応状況等について報告 (7/8 7/9) 2 一般広報 停電戸数 停電率及び復旧対応状況について 福岡市政記者会加盟各社 関係自治体へ情報提供を適宜実施 停電広報活動 ( 広報車 ラジオスポット ) 及び報道機関 13 社からの問い合わせ対応 報道機関や九電フェイスブックを活用し 応急対応及び被災地支援状況を情報発信 避難所を訪問し 帰宅時の電気使用再開時の注意チラシの配布や料金特措を説明 お客様を戸別訪問し電気使用再開時の注意事項や同チラシのポスティングを実施 その他 〇県民等からの問い合わせ対応避難所にお客さま相談窓口として臨時営業窓口を開設 ( 延べ51 箇所 相談件数 167 件 ) 避難所等の支援 1 避難所等の支援 熱中症対策として空調機未整備避難所を中心にスポットクーラーを配備 (7 箇所 21 台 ) 2 避難所等に対する物資の供給等 自治体へ不足物資を確認 必要な支援物資を当社災害備蓄品より提供 (7/6 朝倉市 7/7 東峰村小石原庁舎 7/10 東峰村宝珠山庁舎 ) 避難所で炊出しを実施 (7/10 東峰村保健福祉センターいづみ館 7/15サンライズ杷木 ) ( 九州電力株式会社 ) 36

41 1 初動対応 評価できる点 地域防災計画に基づき円滑に対応 地域防災計画に基づく 災害対策諸活動 情報の収集 報告 災害時の広報 応急対応 については 対策組織のもとで概ね良好に機能した ( 九州電力株式会社 ) 当社の応急対応にあたっては 道路啓開が必要不可欠であることから 各自治体へ当社連絡責任者を派遣 重要施設 ( 避難所など ) の送電に必要な道路啓開を要請し 早期送電に努めた ( 九州電力株式会社 ) 課題 道路管理者との連携が必要 今後も災害時の重要施設 ( 避難所など ) の早期送電を確保していくためには 当社と道路管理者の連携が不可欠である より道路管理者との連携をスムーズに行うために その趣旨を地域防災計画へ反映することが必要 ( 九州電力株式会社 ) 対応策 道路管理者との連携 地域防災計画第 3 編 2 章第 24 節 電気施設災害応急対策計画 の応急工事の基本方針へ 応急対応に必要な道路啓開については 状況に応じて道路管理者へ協力要請を行う と追加 ( 平成 30 年度 ) ( 九州電力株式会社 ) 地域防災計画第 3 編 2 章第 26 節 交通施設災害応急対策計画 の基本方針へ 道路管理者は 道路啓開の優先順位を決定するにあたっては ライフライン事業者の被災状況を考慮すること と追加 ( 平成 30 年度 ) ( 九州電力株式会社 道路維持課 ) (7) 交通対策等 今回の対応実績 道路パトロールの強化 県が管理する多くの道路において 交通規制を必要とする被害が発生したことから 7 月 5 日から巡視頻度を増やすなどして 被害状況の把握 事故の防止 早期の交通開放 に取り組んだ ( 道路維持課 ) 37

42 1 初動対応 管理道路における通行規制の実施 7 月 5 日の発災直後から 県が管理する道路において 損傷 欠壊等が確認されたものについて 現地調査を行い必要な措置を講じたうえで交通管理者と協議を行い 速やかに交通規制を実施した ( 道路維持課 ) 道路啓開作業の実施 速やかな緊急車両等の通行を可能とするため7 月 5 日の発災直後から 被災した道路において土砂 流木の撤去や大型土のうの設置といった道路啓開作業を実施した また 下記路線については 災害時の協定に基づき国土交通省九州地方整備局と連携して道路啓開作業を実施した 1 国道 211 号 ( 嘉麻市桑野 ~ 東峰村福井 L= 約 21km) 7 月 5 日に作業要請を行い 同月 14 日に作業完了 2 八女香春線 ( 東峰村宝珠山 L=1.5km) 7 月 5 日に作業要請を行い 8 月 7 日に作業完了 3 八女香春線 ( 朝倉市杷木松末 L=0.6km) 7 月 14 日に作業要請を行い 同月 31 日に作業完了 ( 道路維持課 ) 交通規制情報の提供 7 月 5 日の発災直後から下記の方法で交通規制情報の提供を行った 1 福岡県道路規制情報 ( メール配信サービス ) 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 2 福岡県道路規制情報ホームページ 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 3 道路情報提供装置 ( 道路情報板 ) 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 4ラジオ テレビ (( 財 ) 日本道路交通情報センター ) 7 月 5 日から毎日 道路規制情報を発信 8 月 15 日からは より広く周知するために情報提供の回数を増やした 5 福岡県庁ホームページ 7 月 13 日から道路の規制状況がわかる図面を公開した また 道路規制に変更があるたび図面の更新を行った また 国道 386 号など主要な路線については 一般車両の通行が可能になったところでプレスリリースを行ったうえ個別に県のホームページで情報提供を行った 7 月 13 日 : 国道 386 号全面通行止め解除 7 月 23 日 : 国道 211 号全面通行止め解除 9 月 6 日 : 塔ノ瀬十文字小郡線外 4 路線全面通行止め解除 38

43 1 初動対応 9 月 14 日 : 八女香春線 ( 東峰村 ) 全面通行止め解除 10 月 6 日 : 八女香春線 ( 松末地区 ) 全面通行止め解除 ( 道路維持課 ) 運行状況の把握 発災直後から 鉄道及びバスの運行状況について 事業者に対する聴取 またはホームページ により適宜情報収集を実施 ( 交通政策課 ) 運行再開までの経緯 バス路線に関しては 西鉄バス久留米株式会社が運行している 杷木 浮羽線 の一部区間 ( 杷木 ~ 宝珠山 小石原 ) が発災直後から運行を見合わせていたことから 地域住民の移動手段確保のため 早期運行再開を要請 西鉄バス久留米株式会社においては 7 月 25 日から迂回運行 ( 杷木 ~らくゆう館前 ~ 夜明駅 ~ 宝珠山 ~ 小石原 ) にて 運行を再開 ( 交通政策課 ) 被災状況の把握及び代行輸送の要請 鉄道に関しては 発災から約 1 週間後 職員を現地に派遣し 被害状況等について情報収集を実施 また JR 九州に対し 発災直後から運転を見合わせていたJR 日田彦山線 ( 添田駅 ~ 日田駅間 ) について 代行 ( バス ) 輸送及び早期復旧に関する要望を実施 日田彦山線については 7 月 31 日からバスによる代行輸送 ( 大行司駅 ~ 日田駅 ) を開始 8 月 16 日からは代行輸送区間を拡大 ( 添田駅 ~ 日田駅 ) 代行輸送の開始に関する情報については 被災者支援チーム会議資料で情報共有 発信を行うとともに 県ホームページにJR 九州ホームページへのリンクを設定 なお 鉄道の運行状況については JR 九州から当課に対し FAX により適宜情報提供がなされた ( 交通政策課 ) 警察による交通規制等 110 番通報等による土砂災害の発生や河川の氾濫等による道路冠水などが発生した現場において 付近道路等の交通規制を実施した また交通規制を実施している箇所について 警察本部において集約するとともに 道路管理者等と情報の共有を図った 交通規制に関して 道路管理者等との連携を密に行い 交通情報の把握を行うとともに 通行禁止等について協議を行い 道路法に基づく道路管理者の権限による交通規制を実施した ( 県警察 ) 関係機関 ( 消防 自衛隊 ) からの要請に基づき 高速道路での車両先導を実施した ( 県警察 ) 評価できる点 発災後 速やかに啓開作業に着手したことで 早期に交通空間の確保を行えた 7 月 5 日の発災直後から速やかに啓開作業に取りかかることができた また 適切な支援の要 請を行ったことで 国 自衛隊等とも連携して啓開作業を実施できた その結果 発災から約 39

44 1 初動対応 2 ヶ月で通行規制箇所の約 98% において啓開作業を完了し交通空間を確保することができた ( 道路維持課 ) 運行状況を適切に把握し 地域住民の移動手段を確保することができた 発災直後から 交通事業者の運行状況について 適宜情報収集に努めるとともに 地域住民の移動手段を確保するため 運行の再開や代行輸送の実施について 交通事業者に対し要望を行うなど 適切な対応ができた ( 交通政策課 ) 交通事業者との連携 平時から 交通事業者の連絡網を作成 ( 毎年度更新 ) していたこと 交通事業者に対し 危機事案発生時における情報提供を要請していたことなどから 運行見合わせ区間の発生に対し その運行再開や代行輸送の実施について 早期に調整 実現することができた ( 交通政策課 ) 交通機動隊等の執行隊を弾力的に運用した 土砂崩れや冠水等により交通規制が必要な現場が発生したが 執行隊等の勤務員を弾力的に 運用し 早期に被災地へ派遣して交通規制等を行った ( 県警察 ) 課題 想定外の被害により 人員 資機材に不足が発生した 発災直後から道路啓開作業をはじめとした応急工事を実施していたが 被害が甚大であり 想 定以上の資機材が必要となり 事務所所有だけでは不足する状態となった ( 道路維持課 ) 被害が甚大であり これまでに経験したことがない状況が発生した 県が管理する大部分の路線で一時 全面通行止めが発生した このことで 複数の集落が孤立することになった ( 道路維持課 ) 九州地方整備局と災害時の協定を結んでいたことで 速やかに連携して啓開活動を実施することができたが これまでに協定に基づいた作業が実施されたことがなかったため 実務面について検証がなされていなかった そのため 協定に明記されていない費用負担の方法といった事項について 作業後に課題が見つかった ( 道路維持課 ) 情報の収集 発信についてスムーズにいかなかった 被害状況を把握するため 写真や図面等のデータを共有する必要があったが 被害が甚大であり多くの情報を共有する必要があり 現行のサーバー容量では不足があり 情報交換に不備が生じた ( 道路維持課 ) 複数の部署が似通った情報をやり取りすることで 県と国が公表する通行規制に齟齬が生じた ( 道路維持課 ) 40

45 1 初動対応 住民に対する適切な交通情報の提供が困難であった 次々と交通規制箇所や通行禁止箇所が増えていったため 現場の警察官にリアルタイムな情報を伝達することが困難であったため 住民に対して十分な交通状況についての説明ができないことがあった ( 県警察 ) 関係機関の救助部隊等の先導依頼に対応するのに労力を要した 関係機関の救助部隊等からの先導依頼が各部隊単位で五月雨式であったため 対応に苦慮した ( 県警察 ) 対応策 大規模災害時に円滑に業務を進める体制 環境整備 大規模災害時に交通空間を確保するため実施する道路啓開作業について必要となる行動計画を謳った福岡県道路啓開計画を策定する ( 平成 31 年度予定 ) ( 道路維持課 ) 現在 締結している災害時の協定について その内容を再確認するとともに実務面における課題の抽出 検証を行うことで 今回の経験を踏まえた実効性の高い協定への改訂に取り組む ( 平成 30 年度 ) ( 道路維持課 ) 災害対応時に画像データを関係機関と共有するための方策を検討する ( 平成 29 年度 ) ( 道路維持課 ) 交通事業者との連携体制の構築 交通事業者との連絡網を適宜更新していくとともに 災害時における協力等について要請し ていく ( 例年実施 ) ( 交通政策課 ) 警察の災害警備本部の体制と現場警察官との連携の強化 現場の警察官と警察本部との連携を密にし より情報共有を図ることで 可能な限り住民に対 する説明を実施していく ( 実施中 ) ( 県警察 ) 先導の必要性の検討及び関係機関との調整 先導の依頼に対し道路状況等を踏まえ その必要性を検討する また 極力まとまった先導 を行えるように県災害対策本部で調整をする ( 実施済 ) ( 県警察 ) 41

46 2 被災自治体の行政運営支援 2 被災自治体の行政運営支援 (1) 行政機関等による支援 今回の対応実績 状況に応じた異なるスキームでの県職員の派遣 災害時緊急派遣チーム (7 月 6 日 ~12 日 : 計 10 人 ) 発災翌日の6 日に 平成 28 年熊本地震を契機に設置した 災害時緊急派遣チーム の職員を避難所運営支援のため 東峰村に派遣した ( 人事課 ) 短期派遣 7 月 6 日 ~ ( 平成 29 年 11 月 1 日現在 : 2,200 人以上 ) 県は 朝倉市及び東峰村からの応援要請に基づき 主に避難所運営 物資仕分 行政窓口 罹災証明現地調査などの業務支援のため 職員を短期派遣 ( 出張対応 ) した また 派遣にあたっては 要請内容に応じて 人事課が全庁的に動員を行うものと各部で専門性を生かし対応してもらうものを仕分けした ( 人事課 ) 長期派遣 9 月 1 日 ~ ( 平成 29 年 11 月 1 日現在 : 22 人 ) 本格的な復旧 復興の段階に入り 朝倉市 東峰村 添田町からの長期派遣要請に基づき 9 月 1 日から土木職等の技術職を中心に長期派遣を行った ( 人事課 ) 災害救助法による応急救助及び被災者の生活支援に係る受付窓口業務の支援 円滑に救助を実施できるよう 早期に内閣府担当者による災害救助法に係る説明会を開催した ( 朝倉市 添田町 :7 月 12 日 東峰村 :7 月 13 日 ) ( 福祉総務課 ) 被災者生活再建支援金の受付を早期に実施するため 被災者生活再建支援法人担当者による説明会を開催した ( 朝倉市 東峰村 :7 月 21 日 ) ( 福祉総務課 ) 東峰村には 7 月 21 日から7 月 25 日までの5 日間 朝倉市には 8 月 1 日から9 月 30 日までの2か月間 福祉労働部職員を派遣し 被災者の生活支援に係る受付窓口業務の支援を実施 ( 福祉総務課 ) 衆議院議員選挙における期日前投票所への県職員の派遣 朝倉市から 災害査定業務により期日前投票に従事する市職員の人員確保が難しく 投票者が 増える 10 月 14 日以降について県職員の派遣要請があったため 職員を派遣した 1 業 務 期日前投票所における受付事務 2 派遣期間 10 月 14 日 ~10 月 21 日 8 日間 3 人 数 4 名 ( 期日前投票所 3カ所に配置 ) 朝倉市本庁 2 名 42

47 2 被災自治体の行政運営支援 朝倉支所 1 名 杷木支所 1 名 東峰村は 村職員で対応可能であるため派遣要請なし ( 市町村支援課 ) 住家の被害認定業務の支援 7 月 11 日朝倉市及び東峰村において 住家の被害認定調査 罹災証明書の発行に係る協議を実施 7 月 13 日朝倉市及び東峰村において 内閣府担当者を招き 市町村及び県職員を対象とした住家の被害認定業務に係る研修会を開催 7 月 15 日 ~ 東峰村の罹災証明調査業務 ( 住家被害認定業務 ) を支援するため 県職員 ( 税務課職員及び県税事務所職員 ) を派遣 ( 朝倉市の罹災証明調査業務の支援としては 市長会を通じて各市職員を派遣 ) 住家の被害認定調査実施状況について 随時進捗を把握 ( 防災企画課 ) 被災市町村教育委員会への職員の派遣 県教育事務所の指導主事を被災市町村教育委員会へ派遣 (7 月 10 日 ~12 月 21 日 ) 被災状況の把握や被災学校等のニーズの把握を行い 被災市町村教育委員会や県教育委員会への報告を実施した また 被災者支援に関する制度の確認など 県教育委員会との窓口となり連絡調整を行った ( 教育庁総務課 ) 指導主事 : 教育委員会に設置される 学校における教育課程 学習指導その他学校教育に関する専門的事項の指導に関する事務に従事する職員 被災学校は 多くが避難所となっており 被災学校の情報収集をするとともに避難所業務補助にも携わった また 被災学校では土砂の流入等の被害があったため 土砂の撤去作業などにも従事した ( 教育庁総務課 ) 子ども預かり所の運営支援 被災市町村教育委員会により学校施設内に設置された子ども預かり所の運営支援のため 本県の社会教育主事等を7 月 27 日から8 月 18 日にかけて計画的に派遣した 今回の派遣先の自治体には 放課後児童クラブ ( 学童保育 ) がもともと設置されていなかったため 夏季休業期間に 就学児童が安心して過ごすことのできる居場所として設置されたものである ( 社会教育課 ) 社会教育主事 : 教育委員会に設置される 社会教育を行う者に専門的 技術的な助言と指導を与える職員 災害支援寄附金代行受付の実施 平成 29 年 7 月 12 日 ~ 平成 30 年 2 月 28 日 大きな被害を受けた自治体のうち 東峰村は民間ポータルサイトによるふるさと寄附金の受 43

48 2 被災自治体の行政運営支援 付を行っていないことから 県を経由して寄附者が東峰村に寄附できるよう代行受付を実施した 代行受付スキーム 民間ポータルサイト ふるさとチョイス の災害支援寄附受付フォームを活用し県が寄附の受付 収納 領収書の発行を行い 集まった寄附金は全額東峰村へ送金する 寄附者 1 寄附 被災自治体東峰村 2 領収証 ( 寄附金受領証明書 ) 送付 代理受付自治体福岡県 3 寄附金の送金 実績 717 件 1,407 万円 ( 税務課 ) 被災自治体への県内市町村職員の派遣 朝倉市 東峰村からの派遣要請に基づき 福岡県市長会 町村会と連携し 県内市町村職員の 派遣調整を行った 1 短期派遣朝倉市 (7 月 7 日 ~10 月 3 日 ) 市長会 町村会対応避難所運営 物資仕分け 災害ゴミ搬入受付 罹災証明発行事務等東峰村 (8 月 2 日 ~10 月 31 日 ) 町村会対応災害対策本部事務 災害復旧等受付相談対応事務 税務減免事務 各種相談対応 避難所運営等 東峰村は 当初県職員で対応していたが 町村会からの申し出により8 月から町村職員の派遣を開始 2 長期派遣 8 月 4 日 市長会 町村会へ派遣可能人数照会 8 月 10 日 市長会から派遣可能人数回答 ( 町村会該当なし ) 不足数については 以下のとおり九州地方知事会 総務省を通 じて全国へ派遣要請を行った 8 月 10 日 九州地方知事会事務局 ( 代行長崎県 ) に依頼 8 月 28 日 九州地方知事会から九州内市町村の派遣可能人回答 9 月 6 日 不足数について九州地方知事会から全国知事会へ依頼 9 月 8 日 総務省から 全国への派遣要請については 全国知事会を経由せず 総務省 が窓口となり 全国市長会 町村会へ要請するスキームで進めるよう指示あり 9 月 11 日 本県から総務省 ( 全国への派遣要請 ) 等へ依頼 44

49 2 被災自治体の行政運営支援 9 月 12 日 総務省から全国市長会 町村会を通じて全国へ派遣要請 9 月 27 日 総務省から全国市町村の派遣可能人数回答 10 月上旬 不足数について 県内各市町村へ電話 訪問により直接追加派遣を要請 10 月 25 日 副市町村長会議にて 追加派遣を要請 10 月 31 日 不足数について 総務省へ全国市町村への派遣依頼 (2 回目 ) 九州地方知事会において 知事から九州 山口各県職員の派遣を要請 11 月 2 日 九州地方知事会へ九州 山口各県職員の派遣依頼 12 月 6 日 九州地方知事会から九州 山口各県の派遣可能人数回答 同時進行で 30 年度の職員派遣についても要請 ( 市町村支援課 ) 被災自治体への他県自治体職員の派遣 8 月 4 日市長会 町村会へ派遣可能人数照会 8 月 10 日市長会から派遣可能人数回答 ( 町村会該当なし ) 不足数について九州地方知事会事務局 ( 代行長崎県 ) に依頼 8 月 28 日九州地方知事会から九州内市町村の派遣可能人回答 9 月 6 日不足数について九州地方知事会から全国知事会へ依頼 9 月 8 日総務省から 全国への派遣要請については 全国知事会を経由せず 総務省が窓口となり 全国市長会 町村会へ要請するスキームで進めるよう指示あり 9 月 11 日本県から総務省 ( 全国への派遣要請 ) 等へ依頼 9 月 12 日総務省から全国市長会 町村会を通じて全国へ派遣要請 9 月 27 日総務省から全国市町村の派遣可能人数回答 10 月上旬不足数について 県内各市町村へ電話 訪問により直接追加派遣を要請 10 月 25 日副市町村長会議にて 追加派遣を要請 10 月 31 日不足数について 総務省へ全国市町村への派遣依頼 (2 回目 ) 九州地方知事会において 知事から九州 山口各県職員の派遣を要請 11 月 2 日九州地方知事会へ九州 山口各県職員の派遣依頼 12 月 6 日九州地方知事会から九州 山口各県の派遣可能人数回答 同時進行で 30 年度の職員派遣についても要請 ( 市町村支援課 ) 県内小中学校教職員の派遣 8 月 21 日 ~ 朝倉市 東峰村の小中学校 8 月 21 日から2 学期開始県内市町村教育委員会に対し 小中学校等に勤務する教職員の被災地派遣を依頼し 67 人の支援者を得た 2 学期の開始から県内の中学校で勤務する教職員を被災地域の中学校に派遣し 児童生徒の学習支援や心のケア等に緊急的に対応できるよう支援した 45

50 2 被災自治体の行政運営支援 派遣期間 8 月 21 日 ~12 月 15 日 朝倉市延べ 19 人東峰村延べ 29 人 ( 教職員課 ) 災害廃棄物の広域処理 朝倉市 東峰村等において 被災家屋等から 大量の家具 畳等の災害廃棄物が発生した このため 本県の調整により 北九州市 福岡市 久留米市 飯塚市 筑紫野 小郡 基山清掃施設組合が 朝倉市及び東峰村の災害廃棄物 ( 家具 畳等 ) の受入れを行った 北九州市 : 最大 50t/ 日 福岡市 : 最大 100t/ 日久留米市 : 最大 16t/ 日 飯塚市 : 最大 6t/ 日筑紫野 小郡 基山清掃施設組合 : 最大 50t/ 日 ( 廃棄物対策課 ) 災害廃棄物処理協定に基づき ( 公社 ) 福岡県産業廃棄物協会が朝倉市及び東峰村の災害廃棄物仮置場の管理を行うとともに 北九州市 福岡市等の焼却施設へ災害廃棄物の運搬を実施した また 福岡県環境整備事業協同組合連合会が東峰村のし尿の収集運搬の支援を行った ( 廃棄物対策課 ) 災害により発生した流木の処理 大量の流木の処理推進のため 県では 災害後 速やかに庁内関係部局で構成する 流木等災害廃棄物処理に関する対策会議 を設置した (11 月 10 日に 流木 土砂対策会議 に拡大 ) この対策会議のもと 流木撤去のための1 次仮置場として 朝倉市 東峰村及び近隣市町に 25か所 約 133,000m2の土地を確保するとともに 流木の破砕処理等を行う2 次仮置場として 筑後市の県矢部川浄化センター敷地内を整備し 10 月 13 日に流木の受入れ 11 月 2 日には破砕処理 11 月 6 日にはチップの搬出を開始した 流木の活用 処理については 県内外の企業や市町村等と協議を進め 火力発電 バイオマスボイラー施設の燃料及び製紙用チップ セメント燃料 原料などとして活用するとともに 一部を焼却処理し 平成 30 年度末までの処理完了を目標としている 平成 29 年 12 月末までに約 20 万m3の流木を撤去 ( 廃棄物対策課 ) 施設敷地の提供 7 月 10 日 ~ あまぎ水の文化村は 県が管理する区域と 朝倉市が管理する区域があるが 朝倉市が管理する区域について 朝倉市が 以下の対応を行った 1 災害による廃棄物の仮置場に係る対応 7 月 10 日から あまぎ水の文化村の朝倉市管理地内にある第 1 駐車場 第 2 駐車場及びグリーンスポーツゾーン臨時駐車場並びにグラウンドを 災害廃棄物の仮置場として提供している 46

51 2 被災自治体の行政運営支援 なお 朝倉市の上記対応を受けて 指定管理者において 一般利用者には第 3 駐車場及びせ せらぎ館駐車場を利用するよう案内し ホームページで搬出トラック等の多数往来について 注意喚起している 2 九州北部豪雨による九州電力の送電鉄塔破損に係る対応九州北部豪雨により あまぎ水の文化村付近の送電鉄塔が破損したため 8 月 1 日から九州電力株式会社に対し 水辺のふれあいゾーン ( 朝倉市管理地 ) の一部を ヘリポート及び資材置き場として提供している なお 資材置き場として使用する場所については 九州電力株式会社においてトラロープで囲むなど 立ち入り禁止区域の表示を行い 一般利用者の安全管理を行っている ( 文化振興課 ) 評価できる点 熊本地震の経験やノウハウを生かし 円滑な初動対応を行うことができた 災害時緊急派遣チーム事前に名簿を作成し 要員に対する研修を行っていたことから 発災翌日の7 月 6 日に派遣打診を行い 同日の午後には東峰村に派遣することができた 熊本地震での対応 : 発生から4 日後の4 月 18 日 ( 避難所運営の第 1 陣 ) 短期派遣平成 28 年 4 月の熊本地震の経験やノウハウを生かし 職員派遣に係る準備 ( 資機材 車両 宿泊場所等の確保 ) や人選については 格段にスピードアップを図ることができた その結果 災害時緊急派遣チームから業務を引き継ぎ 7 月 12 日の第 2 陣から 全庁からの動員による短期派遣に切り替えを行うことができた 長期派遣短期派遣と同じく 平成 28 年 4 月の熊本地震の経験やノウハウを生かし 職員派遣に係る手続きについて円滑に実施することができた ( 人事課 ) 関係各課と連携し 速やかに支援体制を整えることができた 選挙事務の支援という過去に前例がない取組みであるが 朝倉市からの要請を受け 迅速に派遣することを決定した 総合政策課 人事課と連携し 速やかに派遣職員の調整を行った ( 市町村支援課 ) 選挙事務支援についてマニュアルを作成し 派遣職員を対象とした説明会を実施するなど 現場でスムーズな対応ができるよう努め 派遣された職員は 問題なく業務に対応することができた また 22 日投開票日当日に台風が接近していたため 前日の21 日に予想以上に投票者が集中したが その対応においても派遣職員が大きく貢献した ( 市町村支援課 ) 47

52 2 被災自治体の行政運営支援 福祉労働部職員の派遣により 生活支援に係る申請書の受付を円滑に実施することができた 被災市町村が設置する受付窓口業務を支援するため 福祉労働部職員を派遣することにより 被災者支援制度に関する説明や各種申請書の受付を円滑に実施することができた ( 福祉総務課 ) 職員を派遣し 住家被害認定調査業務を支援 東峰村の住家被害認定調査業務の支援のため 速やかに県職員を派遣 ( 延べ 64 人 ) 迅速な 罹災証明書の交付に寄与した ( 税務課 ) 適時に被害認定業務に係る研修会を実施 被災市町村において住家の被害認定調査を速やかに実施してもらうとともに 被災市町村間で調査方法等にばらつきが生じないよう 県が主体となって 発災後速やかに 住家の被害認定業務に係る市町村研修会を実施した また 市町村が行う住家被害認定調査 罹災証明書交付の実施計画作成に対し必要な助言を行うとともに 被害認定調査等の進捗状況を確認し 必要に応じて計画変更等の調整を行った ( 防災企画課 ) 被災地のニーズの把握及び支援の実施 被災市町村教育委員会へ職員を派遣し 被災状況等の把握を行ったことで 正しい情報を的確 に把握することができ その後の支援につなぐことができた ( 教育庁総務課 ) 子どもの居場所づくり に係る適切な支援の実施 子ども預かり所に社会教育主事を計画的に派遣し 被災した子どもたちと遊びや体験活動を通して 安心して過ごすことのできる 子どもの居場所づくり につながった また 被災地の教職員と連携し学習支援を行うことで 小中学生の学力の維持向上の一助となった さらに読書ボランティア等のボランティア団体や県レクリエーション協会等と連携して支援を行うことで 子どもたちがより多くの大人たちに見守られ 安心して過ごすことができた ( 社会教育課 ) 被災市町村の事務負担を軽減し 多くの寄附の受入れができた 寄附希望者からの問い合わせの対応や書類送付に係る 東峰村の事務負担を大幅に軽減することができた ( 税務課 ) 民間ポータルサイトの利用やクレジットカード決済への対応により寄附者の利便性を高め 結果 多くの寄附の受入れにつながった ( 税務課 ) 48

53 2 被災自治体の行政運営支援 福岡県市長会 町村会と連携し 派遣職員の確保に努めた 1 短期派遣 市長会 町村会と連携し 市町村職員を速やかに被災地に派遣できるよう努めた ( 市町村支援課 ) 県内の被災であったことから 職員派遣は 各市職員数等を考慮しながら 被災市以外の全市から派遣していただけるよう調整を行った結果 各市の協力をいただき 全市からの派遣を行うことができた 都市規模の違い ( 職員数の違い ) や被災市までの所要時間の違いなどに関わらず どの市からも積極的に支援に協力していただいた ( 福岡県市長会 ) 2 長期派遣 市長会 町村会と連携し 市町村職員を速やかに被災地に派遣できるよう努めた しかし 要望に対し大きく不足していたため 各市町村への訪問や電話により協力依頼するなど 一人でも多くの派遣職員を確保できるよう努めた ( 市町村支援課 ) 総務省 九州地方知事会と連携し 派遣職員の確保に努めた 総務省 九州地方知事会の協力を得て 一人でも多くの派遣職員を確保できるよう各自治体へ 協力を要請した ( 市町村支援課 ) 教職員の派遣による被災学校の教育支援及び児童生徒の心のケアの実施 県教育委員会は 災害発生後速やかに県内市町村教育委員会あてに教職員の派遣について依頼を行い 派遣期間を原則 5 日以上の短期間でも可としたことにより 支援者が在籍校を不在にしても影響が少ないことから 多くの派遣希望者 (67 人 ) を得ることができた 被災学校では 短期派遣であっても人的余裕が生じ また熱意のある教職員に来てもらったことにより積極的に子どもに接するなど広汎な対応で 心のケアにも繋がった 今回 力量のある教職員が派遣されたため 被災学校の教職員にとっても大変参考になる等 副次的な成果もあった ( 教職員課 ) 県内自治体及び廃棄物関係事業者団体 他県の協力により処理を迅速に行うことができた 平成 29 年 2 月に締結した廃棄物関係事業者団体との協定に基づき 関係団体 ( 福岡県産業廃棄物協会 福岡県環境整備事業協同組合連合会 ) に対し災害廃棄物処理 ( し尿を含む ) に係る協力要請を行った結果 迅速に処理を行うことができた その中でも 特に 朝倉市及び東峰村における災害廃棄物の仮置場の設置 運営においては 日頃から廃棄物について熟知している廃棄物処理業者を会員に持つ産業廃棄物協会の力は欠かせず 滞りなく処理を進めることができた ( 廃棄物対策課 ) 被災自治体に全ての災害廃棄物を処理する余力がなかったため 福岡市 北九州市を始め県内で比較的廃棄物の処理余力がある県内自治体に協力を要請した 各自治体とも昨年 4 月の熊本 49

54 2 被災自治体の行政運営支援 地震の際に協力を行った経験を踏まえ 広域調整を迅速に行うことができた ( 廃棄物対策課 ) 流木処理において 各部との連携や熊本地震の際の経験を持つ熊本県の支援により 仮置場の確保 整備及び処理先の方針の策定を迅速に行うことができた ( 廃棄物対策課 ) 迅速な手続きと利用者への注意喚起 あまぎ水の文化村は 被災地である朝倉市の管理区域であったこともあり 廃棄物の仮置場とすることや ヘリポート及び資材置き場とすることへの承認が迅速になされた また 廃棄物の仮置場としたことにより トラック等の大型車両の往来が増加することとなったが 一般利用者に対しては ホームページ等により速やかに注意喚起を行った ( 文化振興課 ) 課題 災害時緊急派遣チームの複数チーム編成が必要 災害時緊急派遣チーム今回の災害では東峰村からの要請に基づきチームを派遣したが 複数の自治体からの派遣要請もあり得ることから 複数のチームが編成できるよう リーダーの増員が必要 また 派遣打診の際 業務や個別事情により 派遣に応じられない職員も一定数いたことから 現状では複数のチームを編成するには要員の増員が必要 ( 人事課 ) 被災地を管轄する教育事務所の業務負担の増 被災市町村教育委員会へ派遣する職員は ニーズの把握のため各学校を巡回し情報収集等を行うことから 機動的に対応できる職員として被災地域を管轄している教育事務所の指導主事を派遣した これにより 派遣元所属は 人員が少ない中 通常業務に加え 管轄する被災地域の災害支援業務の対応に追われた ( 教育庁総務課 ) 子どもの居場所づくり に係る継続的な関わりが十分にはできなかった 派遣される社会教育主事は毎日入れ替わるため 情報共有が不足し 学校や子どもに対して継続的な関わりが十分にできたとまでは言えず スケジュール 体験内容等への助言をするまでには至らなかった ( 社会教育課 ) 類似する制度との違いがわかりづらい 寄附金と義援金の違いがわかりづらいため 説明が必要 ( 税務課 ) 要請業務等に関する情報の不足 ( 短期派遣 ) 要請の際に被災地から示された情報は業務内容のみであったため 市町村において派遣職員 50

55 2 被災自治体の行政運営支援 を選定する際にあたり必要とする情報が不足していた また 被災地からの要請に基づき職員を派遣していたが 派遣職員からは 現場の実態に応じた要請内容となっていないなど 改善の要望があがった ( 市町村支援課 ) 支援要請の際 最低限必要な情報が不足している 不明な状態では取り急ぎ照会をかけても 町村が幅広い業務に対応できる中堅職員を対象としがちなため 派遣者の選定に時間がかかり派遣が難しくなる ( 福岡県町村会 ) 長期派遣に係る市長会 町村会への派遣照会期間の不足 市長会 町村会への照会期間が短く 期間内での派遣決定の判断が難しいとの声があった ( 市町村支援課 ) 全国への要請スキームが統一されていなかった 市町村職員の長期派遣については 要請スキームが確立されていなかった 当初 総務省の指示のもと 全国への要請については 一旦九州地方知事会から九州 山口各自治体に要請し 不足分を全国知事会を通じて全国各自治体に要請する 熊本地震スキーム で進めていた しかしながら 総務省と全国知事会との協議の結果 総務省から全国市長会 町村会へ要請する 東日本大震災スキーム で進めるよう方針転換がなされた その間手続の検討に時間を要する結果となった ( 市町村支援課 ) 教職員の短期派遣による被災学校の負担 一週間単位で派遣者が入れ替わったため その都度新しく来た派遣者に被災状況や子どもの 状態 業務内容等の説明を行う必要があり 被災学校側の負担が若干あった ( 教職員課 ) 市町村におけるさらなる体制整備が必要 災害廃棄物処理計画を策定している市町村が 県内では未だ2 自治体 ( みやこ町 筑後市 ) のみである ( 平成 30 年 2 月現在 ) 災害が起きた際の災害廃棄物の処理の内容や手順をあらかじめ定めておくことがきわめて重要であることから さらなる策定の促進の取組みが必要 ( 廃棄物対策課 ) 市町村職員は 廃棄物について他業務と兼務していることが多く 災害廃棄物についての知識 手順が身についておらず 災害廃棄物処理の実践的な対応力が不十分であることが多い ( 廃棄物対策課 ) 関係機関同士の情報伝達不足 施設 ( あまぎ水の文化村 ) の関係者が県 朝倉市 施設管理者の3 者であるため 情報が伝わりにくい部分があった ( 文化振興課 ) 51

56 2 被災自治体の行政運営支援 対応策 災害時緊急派遣チームの増員 災害時緊急派遣チーム複数のチームを編成できるよう チームリーダー ( 原則課長級 ) を2 人体制に増員する また チームの人数をリーダーを含め40 人体制に増員する ( 平成 30 年度当初 )( 人事課 ) 県教育委員会職員の派遣体制の整備 県内の市町村が被災した場合は 当該市町村を管轄する教育事務所の職員を派遣すると同時に当該教育事務所に連絡員を置き 派遣職員及び県教育委員会との連絡調整等を行う 災害発生後直ちに連絡員としての業務を行うことができるよう毎年度当初にあらかじめ連絡員を指定する ( 平成 29 年度 ) ( 教育庁総務課 ) 情報共有体制の構築 子ども預かり所への職員派遣の実施について 派遣所属が複数にまたがっている場合は 職員が現場でのノウハウや課題を持ち帰り 帰庁後速やかに各所属へ伝達できるよう情報共有体制を構築した ( 平成 29 年度 ) ( 社会教育課 ) 受付前の確認 寄附の申し出があった際には 寄附金と義援金の違いを説明した上で受付 ( 平成 29 年度 ~) ( 税務課 ) 派遣要請に関する情報収集 現場の実態の把握 ( 短期派遣 ) 被災地からの派遣要請を受けるにあたり 市町村へ可能な限り具体的な情報を提供ができるよう 県において情報収集に努める ( 市町村支援課 ) 派遣元等からの要望については 当課から朝倉市へ報告し 改善を求めるなどの対応をとった 派遣要請を受けるにあたり 県から被災地へ派遣しているリエゾン等を活用し 現場の実態をできるだけ正確に把握できるよう努める ( 市町村支援課 ) 長期派遣要請数の検討開始の働きかけ 被災地において 要請業務の検討 要請人数の算定等に時間を要したため その後のスケジュールがタイトになった 可能な限り早期から 長期派遣についても検討を始めるよう働きかけを行う ( 市町村支援課 ) 全国への要請スキームの統一 総務省において全国への要請スキームが統一された ( 市町村支援課 ) 52

57 2 被災自治体の行政運営支援 ( 九州 山口各県の自治体には 九州地方知事会を通じて派遣を要請し その他の自治体に は 総務省を通じて各都道府県及び全国市長会 町村会に派遣を要請する手順を総務省が 確立 ) 教職員の派遣体制の整備 発災直後の児童生徒の心のケア及び学習支援のための緊急派遣要員を設置し 速やかに支援ができる体制を整備する また 長期的な派遣については 年度途中からの派遣は 現に勤務している在籍校での業務上 教職員が職場を不在にする期間にも限度があることから 今回と同様に 速やかに県内市町村教育委員会に対し 教職員の派遣を依頼し 5 日以上の短期派遣も含めより多くの派遣可能者を収集し 調整に努める ( 教育庁総務課 )( 教職員課 ) 今回の災害における教訓の共有化が必要 県や被災自治体である朝倉市や東峰村がとった対策及び手順等について 毎年度開催している市町村廃棄物担当課長会議で事例発表してもらうとともに 報告書としても取りまとめ 県内全市町村及び一部事務組合に配布し 周知に努める ( 平成 30 年度上半期 ) さらに その中で重要な事項については 福岡県災害廃棄物処理計画 の改定の際に 内容に反映させる ( 平成 31 年度以降 ) ( 廃棄物対策課 ) 県及び市町村における体制強化 災害廃棄物処理計画の策定について市町村への働きかけを強化する ( 廃棄物対策課 ) 市町村職員を対象とした災害廃棄物への対応についての研修 ( 図上演習 ) の実施 ( 平成 30 年 2 月 ) ( 廃棄物対策課 ) 平成 29 年 11 月に九州 山口 9 県との間で締結した災害廃棄物処理に係る相互支援協定に係る具体的な支援の内容 手順等について各県と協議を行い さらに緊密な連携体制を構築していく ( 廃棄物対策課 ) 緊急時の情報共有の徹底 緊急時にあまぎ水の文化村の施設関係者 ( 県 関係自治体 施設管理者 ) が情報を共有できる よう 緊急連絡網の見直しを直ちに実施した ( 文化振興課 ) 53

58 2 被災自治体の行政運営支援 (2) 関係団体等による支援 今回の対応実績 JMAT 等各種医療チームの派遣 7 月 6 日 ~15 日被災地における医療ニーズ及び災害救助法の適用状況を踏まえ 初動対応で活動した災害拠点病院 (DMAT) に加え 県医師会 (JMAT 福岡 ) 県歯科医師会 県看護協会 日赤福岡県支部等に対し 順次協定等に基づく医療チームの派遣を要請した これらの医療チームは 保健所と連携し避難所での活動等に従事した < 主な関係団体 ( 医療チーム ) の活動期間等 > 県医師会 (JMAT 福岡 ) 7 月 12 日 ~7 月 17 日 ( 延べ 40 人 ) 県歯科医師会 7 月 14 日 ~8 月 6 日 ( 延べ139 人 ) 県看護協会 7 月 15 日 ~7 月 31 日 ( 延べ163 人 ) 日赤福岡県支部 7 月 6 日 ~8 月 17 日 ( 延べ150 人 ) ( 医療指導課 ) 福岡県健康管理支援チームの派遣 7 月 6 日 ~9 月 1 日朝倉市及び東峰村からの要請に基づき 被災地に派遣する 福岡県健康管理支援チーム を編成するため 県及び市町村の保健師等の人員調整を行った 班編成については 派遣経験者やベテラン保健師と派遣の経験がない保健師とのバランスを考慮するようにした ( 健康増進課 ) 被災地で活動する時に必要な物品等の準備を行った ( 健康増進課 ) 支援をスムーズに引き継ぐために 次の班のメンバーに対して それまでの活動状況等の情報提供を行った ( 健康増進課 ) 被災地井戸の水質検査の実施 8 月 30 日 ~9 月 11 日 ( 一社 ) 環境計量証明事業協会が 九州北部豪雨災害の被災者に対する自主的な支援活動として 各会員 ( 主に民間事業者 ) に働きかけ 通常有料で行っている飲用井戸の水質検査の一部を無料で実施した (( 一社 ) 環境計量証明事業協会 ) 54

59 2 被災自治体の行政運営支援 評価できる点 派遣地の医療ニーズに応じ 適切に医療チームを投入 被災地域を所管する保健所長に現地の情報や指揮権限を集約し その情報に基づいて 本庁で関係団体等へ医療チームの派遣の要請を行ったため 被災地のニーズに応じた医療チームの派遣を行うことができた ( 医療指導課 ) 被災自治体の要請に応じた派遣 発災翌日の被災自治体からの要請に対し 県保健師の調整を早急に行い 要請の翌日から健康管理支援チームを派遣することができた ( 健康増進課 ) 被災自治体の管内にある保健福祉環境事務所に情報集約することで 被災地の情報を把握することができた ( 健康増進課 ) 要請の内容 ( 必要人数や派遣期間 ) が急に変更になることもあったが 被災自治体の要請に応じた派遣ができた ( 健康増進課 ) 活動の周知及び関係市町との連絡調整を図り 活動が円滑に行われるよう支援 県は ( 一社 ) 環境計量証明事業協会からの依頼に基づき 県ホームページへの掲載や県政記者クラブへの情報提供等 支援活動の広報に協力するとともに 北筑後保健福祉環境事務所を通じ 採水容器の配布 提出場所の提供等について関係市町との連絡調整を行った ( 生活衛生課 ) 課題 局地災害を想定した 初動対応の検討が必要 災害時の医療支援に対する医療関係者 団体の意識が高いことから積極的な協力が得られる環境は整っているが 今回のように医療機関に大きな被害がなく 応急医療が必要となる傷病者が現地の医療提供体制で対応できないほどに発生していないような場合においては 関係団体等に対して支援を要請する規模とタイミングの判断が難しい ( 医療指導課 ) 要請内容の急な変更に対する対応 被災地の状況により 要請内容が急に変更されることがあったため 県職員の短期間の組み合 わせにせざるを得ないことがあった ( 健康増進課 ) 対応策 マニュアル見直しの検討 関係者の意見を聞いたうえで 局地災害における運用を検討し 必要に応じて 災害時医療救 護マニュアル の見直しを行う ( 平成 29 年度 ~) ( 医療指導課 ) 55

60 2 被災自治体の行政運営支援 市町村への協力依頼 健康管理支援チームの急な派遣要請についても 県だけではなく市町村へも依頼を行う ( 平成 30 年度 ~) ( 健康増進課 ) 薬剤師会 今回の対応実績 薬剤師会による対策本部の設置 7 月 6 日 福岡県薬剤師会災害対策本部 を設置し 各地区薬剤師会管内の被災状況の情報収集を開始 同日 朝倉薬剤師会 八女筑後薬剤師会 大牟田薬剤師会より会員薬局の被災状況及び地域の状況について順次報告を受けた (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 7 月 7 日 朝倉薬剤師会が避難所の巡回を開始し 薬の相談対応を随時実施 同日 福岡県薬剤師会が朝倉市入りし 医療機関は機能していること 医薬品配置協会が避難所に救急セットを提供していることなどを確認 (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 朝倉医師会から被害状況を確認し 被災した2 医療機関以外は通常の診療体制であることを把握 (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 会員による巡回活動 今回の災害では 地域の医療体制が機能しており 福岡県薬剤師会と締結している 災害時の医療救護活動に関する協定書 に基づく薬剤師班の派遣要請は行わなかったが 福岡県薬剤師会より自主的に避難所の巡回活動を行う旨の報告があったことから 随時情報の共有を行った ( 薬務課 ) 7 月 7 日 福岡県薬剤師会として薬剤師を派遣し 避難所を巡回して薬の相談に対応することを決定し 筑後ブロックを中心に薬剤師の募集を開始した (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 7 月 9 日 福岡県薬剤師会の薬剤師が避難所の巡回活動を開始 3 名が現地に常駐し 継続して情報収集にあたるほか 薬剤師の避難所巡回は 甘木巡回チーム (3 名 ) と 杷木巡回チーム (3 名 ) とした 活動内容 : 避難所近隣の医療機関や薬局の案内 薬の相談対応 一般用医薬品の供給等 (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 7 月 11 日 ( 巡回活動 3 日目 ) 避難住民の薬の相談に資するよう 薬事情報センター のポスター貼付け 電話番号シールを配布 (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 7 月 13 日 ( 巡回活動 5 日目 ) 避難所のニーズの減少を踏まえ 県薬剤師会と県薬務課で今後の対応について協議 7 月 14 日以降は 薬事情報センターのオンコール対応とすることとした (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 56

61 2 被災自治体の行政運営支援 評価できる点 薬剤師会との情報共有により 被災地の状況を迅速に把握 福岡県薬剤師会と福岡県医薬品卸業協会と県の3 者で情報を共有することにより 被災地の薬局及び医療機関の被災状況を迅速に把握できた ( 薬務課 ) 避難所設置状況 医療チームの活動状況などについて随時情報共有を行ったことにより 薬剤師班の巡回活動が円滑に行われた ( 薬務課 ) 関係機関の情報をもとに 迅速に災害対策本部を設置 気象情報及び県の災害対策本部等の情報を収集し 迅速に 福岡県薬剤師会災害対策本部 を設置し 被災状況の情報収集にあたった また 実際に役員が現地入りして被災地の現状を自ら把握したことや役員を現地に常駐させる体制をとったことが 被災者支援活動の方向性を迅速に判断 決定する上で重要な役割を果たした (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 被災地の朝倉薬剤師会においても被災直後に災害対策本部を立ち上げ いち早く避難所巡回を行ったことが 福岡県薬剤師会派遣による薬剤師の支援活動が円滑に行われる上で大きな役割を果たした (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 被災地である朝倉市 朝倉医師会等と密に連絡 協議したことにより 避難者のニーズ把握や活動内容の決定がスムーズに行えた (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 避難所における巡回活動において 朝倉市役所保健福祉部健康課 ( 保健師 ) との情報共有は重要であった ( 行政が把握する避難所場所 人数等の情報提供 薬剤師会が巡回するルート 人数の情報提供 ) (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 課題 医薬品に関する情報が錯綜し 情報の整理に苦慮した 今回の災害では 地域の医療体制が機能していたため 避難所における調剤業務はなかったが 医薬品が不足しているなどの不明確な情報が交錯し 情報の整理に苦慮した ( 薬務課 ) 今回は早い段階で医療体制が通常どおり機能していることが判明していたことから 協定書に基づく薬剤師会への派遣要請は行わなかったが 今後 より大規模な災害が起こった場合 医薬品に関する現場の状況確認及びニーズ把握のため 被災状況が不明な発災直後の時期に薬剤師班の活動が円滑にできるよう 薬剤師会への派遣要請や自主的な活動の調整のあり方について検討する必要がある ( 薬務課 ) 対応策 医療救護活動における薬剤師班の活動の確認 薬剤師班の活動については 他の医療救護班や保健師チームの巡回活動と調整しながら行う 57

62 2 被災自治体の行政運営支援 必要がある 今回 医薬品に関する情報が錯綜したことを踏まえ 関係部署と 福岡県災害時医 療救護マニュアル の再確認を行う ( 実施済 ) ( 薬務課 ) 災害時における円滑な医薬品等の提供体制 薬局においては特に 災害時等の際でも継続した医療 ( 一般用医薬品等を含む ) を提供するための整備が必要とされる 災害時等においても業務を提供するための研修 訓練 BCP( 事業継続計画 ) 作成 継続的な提供体制のための組織作りと行動指針を作成し 実施することで 継続的な薬局業務を行う ( 平成 29 年度 ~) (( 公社 ) 福岡県薬剤師会 ) 福岡県レクリエーション協会 今回の対応実績 子どもたちの心身を癒すスポーツ レクリエーションを実施 被災地の子どもたちの心のストレスを緩和するため 福岡県レクリエーション協会がボランティアで 心も体もリフレッシュできるスポーツ レクリエーションプログラムを実施した 実施に当たっては 東峰学園の校長先生やPTA 会長から子どもたちの現状やレクリエーション協会に期待することなどの聞き取りを行い 具体的なプログラム内容を決定し 計 10 回の活動を行った また 日本レクリエーション協会から県レクリエーション協会に寄贈されたニュースポーツの用具 8 種類を東峰村に寄贈した ( 福岡県レクリエーション協会 ) 評価できる点 被災者の気分転換 ストレス発散 避難所生活が長引く中 子どもたちを中心に大人の方々も参加できるレクリエーションや軽スポーツ活動を実施 参加者の気分転換 ストレス発散につなげることができ 参加者からも非常に好評を得た ( 福岡県レクリエーション協会 ) 58

63 3 避難者対策 3 避難者対策 (1) 避難行動 今回の対応実績 避難勧告等の発令 朝倉市及び東峰村においては 急激な気象条件の変化の中 住民からの通報や土砂災害警戒情 報等の時々刻々と得られる情報をもとに 避難勧告等が発令された 時間帯朝倉市の 7 月 5 日の主な動き東峰村の 7 月 5 日の主な動き ~13 時 9:32 大雨 洪水注意報 13 時 13:14 大雨 洪水警報 13:28 記録的短時間大雨情報 13:50 記録的短時間大雨情報 14 時 14:10 土砂災害警戒情報 14:10 災害警戒本部設置 14:15 避難準備 高齢者等避難開始 ( 市内全域 ) 14:26 災害対策本部に格上げ 14:26 避難勧告 ( 市内全域 ) 15 時 15:12 記録的短時間大雨情報 15:30 避難指示 ( 緊急 ) ( 三奈木 金川 福田 蜷城 立石 ) 16 時 16:20 避難指示 ( 緊急 )( 松末 ) 16:36 記録的短時間大雨情報 17 時 17:25 避難指示 ( 緊急 )( 志波 ) 17:50 記録的短時間大雨情報 17:51 大雨特別警報 18 時 18:07 避難指示 ( 緊急 )( 甘木 馬田 ) 19 時 19:07 記録的短時間大雨情報 19:10 避難指示 ( 緊急 )( 市内全域 ) 20 時 20:18 記録的短時間大雨情報 13:14 大雨 洪水警報 13:14 災害警戒本部設置 14:10 土砂災害警戒情報 14:17 避難準備 高齢者等避難開始 ( 村内全域 ) 15:15 避難勧告 ( 村内全域 ) 15:30 災害対策本部設置 15:39 記録的短時間大雨情報 15:47 記録的短時間大雨情報 17:51 大雨特別警報 18:15 記録的短時間大雨情報 出典 : 平成 29 年 10 月 30 日 平成 29 年 7 月九州北部豪雨災害を踏まえた避難に関 する検討会 による 現地調査 ヒアリング結果 黒字 : 防災気象情報に関すること青字 : 自治体の防災体制に関すること赤字 : 避難勧告等の発令に関すること ( 消防防災指導課 ) 59

64 3 避難者対策 避難行動要支援者への避難支援 ( 朝倉市 ) 特に5 年前の豪雨災害が契機で防災への意識が高く 班長や隣組長による住民への避難の呼びかけがよく行われた 避難行動要支援者に対する支援者を定めており 例えば 今回の災害では60 代の支援者が 80 代の方を連れて小学校に避難 ( その方の家は山からの土砂で押し潰された ) するなど 何人も助かった方がいる ( 消防防災指導課 ) ( 東峰村 ) 地区の防災会議で要支援者には誰がサポートするかを話しており 日頃からお年寄りや体が不自由な方には目配りを行っている 別の地区で声かけをして避難をしてもらったという事例がある ( 消防防災指導課 ) 平成 27 年度から年 1 回 村民を対象とした避難訓練が実施されており 今回の災害において 地域の住民への避難の呼びかけがなされ 住民の円滑かつ迅速な避難につながった ( 消防防災指導課 ) 水防情報の確実な伝達 国土交通省( 各河川事務所 ) と気象庁 ( 福岡管区気象台 ) が共同で発表する洪水予報 国土交通省( 各河川事務所 ) が通知する水防警報 県が通知する水防警報 県が指定した水位周知河川について 特別警戒水位( 氾濫危険水位 ) や避難判断水位に水位が到達した場合の水位到達情報 以上の通知文が土木総合防災情報システムにより 関係機関にFAX 等で送信されるため 河川課は 河川事務所や関係県土整備事務所との電話による着信確認を徹底することで これらの情報を確実に 市町村等や関係機関に伝達することができた ( 河川課 ) インターネットやHPで 気象情報 水位 雨量情報 ダム貯水状況などを提供できた 水位情報等については 防災メール まもるくん により登録者に通知できた ( 河川課 ) 土砂災害警戒情報の発令 7 月 5 日 13 時 00 分 2 時間後の予測値として域内にレベル1 大雨注意報レベルを示す ( 自治体に土砂災害危険度情報配信システムでメール等自動配信 ) 13 時 30 分 2 時間後の予測値としてレベル1が広範囲に拡がる 14 時 00 分実況値としてレベル1を示す 1 時間後の予測値としてレベル3 土砂災害警戒情報レベルを示す 2 時間後の予測値としてレベル2 大雨警報( 土砂災害 ) レベルを示す ( 自治体に土砂災害危険度情報配信システムでメール等自動配信 ) 60

65 3 避難者対策 14 時 10 分土砂災害警戒情報発表 ( 自治体にファクス自動配信 当課で着信確認 ) 7 月 7 日 18 時 05 分土砂災害警戒情報解除 ( 自治体にファクス自動配信 当課で着信確認 ) ( 砂防課 ) 福岡県旅館ホテル生活衛生同業組合の協力のもと 宿泊施設を無償提供 県は 福岡県旅館ホテル生活衛生同業組合との間で 災害時における宿泊施設等の提供に関する協定 ( 以下 協定 という ) を平成 29 年 3 月に締結しており 対象となる被災者に対して 福祉避難所として 7 月 12 日から協定に基づく宿泊施設の無償提供を行った 1 利用施設数 5 施設 2 利用実人数 14 人 ( うち1 人は乳児 ) 3 利用延べ人数 640 人 ( うち12 人は乳児 ) 利用にあたっては 1 利用希望者が朝倉市及び東峰村の担当課または避難所にて申込み 2 朝倉市及び東峰村の担当課から県に対して申請 3 県は旅館 ホテルの空き状況と利用希望者の身体状況等を勘案し施設を選定 調整 4 県から利用希望者に入室可能日を連絡 5 利用希望者がチェックイン ( 念のため県から施設に確認 ) 6 退室日については 利用者に状況を確認しながら 必要に応じて延長または短縮 7 退室予定日にチェックアウトしたかを施設に確認という流れで実施した ( 生活衛生課 ) 旅館 ホテルに避難した要配慮者への健康相談の実施 旅館 ホテルに避難した要介護 要支援の高齢者 障がいのある人 妊産婦のうち希望者 4 名に訪問し 以下の健康相談を実施 健康相談の内容 被災証明 生活物品の支給等に係る市村との調整 介護サービスに係るケアマネージャーとの調整 育児相談 療養生活への助言等を実施 ( 健康増進課 ) 要配慮者の社会福祉施設等への速やかな避難 朝倉市や東峰村では 発災後 一般の避難所で避難生活が困難な高齢者や障がいのある人など の要配慮者に対して 社会福祉施設等に避難させるなどの対応がとられた ( 福祉総務課 ) 社会福祉施設等の被災状況の把握 7 月 5 日から 10 日にかけて 市町村を通じて 保育所等に通園中の子どもの被災状況を確認 し 被災を受けた子どもがいないことを確認した ( 子育て支援課 ) 61

66 3 避難者対策 7 月 6 日から7 日にかけて 県内の児童福祉施設の被害状況を確認し 被害がなく 避難の必要がないことを確認した ( 児童家庭課 ) 7 月 5 日から10 日にかけて 災害救助法を適用した3 市町村 ( 朝倉市 東峰村 添田町 ) うきは市及び当該市町村所在の全ての障がい福祉施設 事業所に対し 障がいのある人の避難 被害状況について聴取 負傷者 行方不明者がいないこと 帰宅困難者は施設内待機または避難所に避難していること 一時入所者は当該市町村において対応可能な他の施設への入所調整が速やかに行われたことを確認した ( 障がい福祉課 ) 英語による情報提供 7 月 3 日以降 気象庁から発令された注意報 警報等について 防災メール まもるくん ( 英語版 ) により英語での配信を行った ( 国際政策課 ) 民間事業者が 7 月 6 日から被災地の外国人支援として 緊急通訳ダイヤル ( 多言語コールセンター ) を設置したため 県や福岡県国際交流センターのホームページにおいて周知を図った ( 国際政策課 ) 評価できる点 防災気象情報や現地の状況等を踏まえ 避難勧告等が発令された 水害 土砂災害から人的被害や孤立者を減らすためには 市町村が適時的確に避難勧告等を発令することが重要であるが 朝倉市及び東峰村においては 急激に悪化する気象条件の中 防災気象情報や現地の状況等を踏まえ 避難勧告等が発令された ( 消防防災指導課 ) 避難行動要支援者の個別計画の策定 村から避難行動要支援者名簿を平時から地域の支援者に提供し 当該名簿を基に 各地区で要支援者とサポート役の名簿や連絡先等を記載した 避難行動要支援者支援計画 を作成 ( 消防防災指導課 ) 水防計画の適切な実施 水防計画に基づき 市町村及び一般住民に 水位に基づく情報などを適切に情報提供することができた ( 河川課 ) 速やかな土砂災害警戒情報の発令 気象台との協議により速やかに土砂災害警戒情報を発令した ( 砂防課 ) 施設の円滑な提供 利用希望者の身体状況等に沿った形で 福祉避難所として円滑に宿泊施設の提供ができた ( 生活衛生課 ) 62

67 3 避難者対策 要配慮者の不安の軽減 保健福祉サービスの調整 タイムリーな社会資源情報の提供 要配慮者が 慣れない旅館やホテルでの生活 今後への不安を抱く中 生活場面に訪問して相談 助言を行うことで 不安の軽減につながった ( 健康増進課 ) 朝倉市 東峰村職員や介護保険サービス事業者等との調整 本人や家族への社会資源情報の提供等をタイムリーに行うことができた ( 健康増進課 ) 障がい福祉施設等における帰宅困難者への適切な対応 帰宅困難者については施設内待機や避難所への迅速な避難により 負傷者 行方不明者が無かった ( 障がい福祉課 ) 英語による円滑な気象情報の提供 防災メール まもるくん ( 英語版 ) により 気象庁から発令された注意報 警報を英語で 円滑に配信することができた ( 国際政策課 ) 課題 洪水予報河川 水位周知河川以外の河川の一部について洪水の避難勧告等発令基準が未策定 洪水予報河川 水位周知河川以外の河川のうち 氾濫による家屋流出など 人命の危険のおそれがある中小河川については 急激に気象条件が悪化し 次々と大量の情報が届く中 市町村が的確に避難勧告等を発令できるよう 市町村が平常時から避難勧告等の発令基準を定める必要がある ( 消防防災指導課 ) 今年 7 月 4 日から 気象庁が 河川ごとに 流域雨量指数の予測値 ( 洪水警報の危険度分布 ) を提供しているが十分に認知されず 市町村の避難勧告等の発令基準に盛り込むなど活用されていない ( 消防防災指導課 ) 朝倉地区における水位情報収集 提供の不足 大きな被害のあった朝倉地区に 水位周知河川が少なく 水位計も少なかったため 水位の情 報が不足していた ( 河川課 ) 土砂災害に関する情報把握手段の強化が必要 土砂災害に関して 住民への情報提供手段を強化する必要がある ( 砂防課 ) 土砂災害警戒情報が発表される前に災害が発生していた可能性がある ( 砂防課 ) 制度や提供要件等の周知不足 1 提供開始直後は 福祉避難所として宿泊施設の無償提供を行う制度の周知不足が懸念された 2 要配慮者の同行者 ( 家族 ) が複数人となる場合 どの程度の人数が同行者として相応しい 63

68 3 避難者対策 か 県への申請後に判断している状況で 事務の負担になっていた 3 利用期間 食事の質について申請後に 県が本人に説明している状況で 時間を要してい た ( 生活衛生課 ) 健康相談に係るフォロー体制の整備 周知方法の検証 今回は 1 回の訪問を基本とした体制であったため 継続した支援が必要な場合のフォロー体制についても協議しておく必要がある ( 健康増進課 ) 当該サービスについて 避難所へのポスター掲示やチラシ配布で周知に努めたが 利用者が少なく 必要な人に情報が届いていたか課題が残った ( 健康増進課 ) 被災市町村の保育行政担当者と連絡をとるのに時間を要した 電話回線の寸断により 防災無線を利用し連絡を行ったが 被災市町村の保育行政担当者と連 絡が取りづらい状況であった ( 子育て支援課 ) 市町村において 防災メール まもるくん ( 英語版 ) の活用がなかった 各市町村においても 防災メール まもるくん ( 英語版 ) による英語での避難情報等の配信 が可能だが 今回はほぼ活用が無かった ( 国際政策課 ) 対応策 市町村における避難行動要支援者の個別計画の早期策定を促進 市町村における避難行動要支援者の個別計画の早期策定を促進するため 市町村と自主防災組織を対象として 避難行動要支援者の避難支援に係る研修を行うとともに 自宅から避難場所または避難所までの避難について実地訓練を実施 ( 平成 29 年度 ~) ( 消防防災指導課 ) 今回の災害における避難行動等の教訓を広報啓発 自主防災組織を対象とした避難行動要支援者に関する研修及び避難訓練において 今回の豪雨災害での体験談を取り入れるなど 内容の充実を図る ( 平成 30 年度 ~)( 消防防災指導課 ) 被災地における自助 共助の取組みを 避難行動に効果的な事例として 県防災ハンドブック で紹介 ( 平成 29 年度 ) ( 防災企画課 ) 市町村に対し 山地部等にあり氾濫により命の危険を及ぼすと判断した中小河川については 洪水の避難勧告等発令基準の策定を要請 助言 市町村等関係課長会議や市町村職員研修において 市町村に対し 洪水予報河川 水位周知河 川以外の河川のうち 氾濫による家屋流出など 人命の危険のおそれがある中小河川については 避難勧告等に関するガイドライン ( 内閣府 ) を参考に 洪水の避難勧告等の発令基準を策定 するよう要請するとともに 市町村を訪問し 流域雨量指数の予測値 ( 洪水警報の危険度分布 ) の活用など助言を行う ( 平成 29 年度 ~) ( 消防防災指導課 ) 64

69 3 避難者対策 水位情報収集 提供の拡大 推進 国 県 関係市町村 気象台などが連携して 平成 29 年 6 月までに 大規模氾濫減災協議会 を県内 7 圏域に設置しており 今後 この協議会の中で 水位周知河川の拡大や水位計設置等の取組みを検討していく ( 平成 33 年度までの取組方針により実施 ) ( 河川課 ) 避難行動に有効な情報の提供 土砂災害危険度情報を 防災メール まもるくん で住民に配信する ( 平成 30 年度 ) ( 砂防課 ) 土砂災害危険度情報を画像付メールで配信するシステムを整備する ( 平成 30 年度 )( 砂防課 ) 土石流の発生情報を自治体及び住民に配信する ( 平成 30 年度 ) ( 砂防課 ) 制度や提供要件等を記載したチラシを配付 掲示 1 福祉避難所として宿泊施設の無償提供を行う制度の周知を徹底するため 避難所を巡回する保健師が 制度の対象となる要配慮者にチラシを配付することとした ( リストを活用し 配付の重複をなくす ) 2 配付物 掲示物に 具体的な要件を記載しておく また 家族での宿泊を希望する場合は 県への申請前に 市村が 要配慮者本人の心身の健康状況保持の観点から家族同伴の宿泊が望ましいか否か を判断し その結果を調書に記載して 県に申請することとした ( 介助者がなしで申請があった場合 1 人での宿泊施設の利用が可能か否かについても 同様 ) これにより 申請後の事務負担の軽減を図った 3 上記 1の配付物 掲示物に利用期間 食事の質等について記載し 県の事務負担の軽減を図った (7 月下旬実施 ) ( 生活衛生課 ) 健康相談の効果に係る評価 検証 きめ細かな周知活動 ( 本人や被災地保健師から ) その後の状況を確認し 評価 検証を行う 必要があれば 災害時健康管理支援マニュアル 改訂の際に 本事業についてフォロー体制を含めて記載する ( 平成 29 年度末 ) ( 健康増進課 ) 有事の際は 健康管理支援チームが避難所巡回を行う時に 対象者に当該サービスの紹介を積極的に行い チラシを配布し 周知を図る ( 平成 30 年度 ~) ( 健康増進課 ) 緊急時における保育行政担当者の連絡先の収集 緊急時において 被災市町村の保育行政担当者と速やかに連絡がとれるよう 所属以外の携帯 電話やメールアドレスを収集する ( 平成 29 年度 ) ( 子育て支援課 ) 市町村における 防災メール まもるくん ( 英語版 ) の活用促進 防災メール まもるくん ( 英語版 ) の登録に向けた広報を行うとともに 市町村に対し避 難情報等の英語定型文を提供し 英語版の活用を促進する ( 平成 30 年度中 )( 国際政策課 ) 65

70 3 避難者対策 (2) 避難所等 今回の対応実績 避難所運営マニュアルの作成支援 避難所の生活環境の整備等について文書を発出 平成 29 年 3 月 福岡県避難所運営マニュアル作成指針 を作成し 同年 4 月に当指針に関する市町村職員説明会を開催することにより 市町村における指定避難所運営マニュアルの作成を支援するとともに 市町村を訪問し 個別に助言を行ってきた ( 消防防災指導課 ) 朝倉市及び東峰村に対し 避難所の生活環境の整備等や避難所の暑さ対策に必要な対策を講じるよう文書を発出 ( 消防防災指導課 )( 福祉総務課 ) 避難所の環境の整備 避難所の暑さ対策として避難所に空調機器を設置 また 衛生対策として洗濯機を設置 ( 福祉総務課 ) 要配慮者の支援を行う介護福祉士を避難所に派遣 福祉等専門人材団体との協定に基づき 7 月 8 日から 7 月 10 日までの間 朝倉光陽高校の避 難所に 介護福祉士延べ 6 名を派遣し 要配慮者 ( 高齢者 ) の支援を行った ( 福祉総務課 ) 指定避難所以外の県立学校での避難所運営 避難者の宿泊場所として 体育館や会議室を使用した 要介護者に対しては 介護実習室を 授乳中の避難者に対しては 小会議室を利用してもらうなど配慮した ( 教育庁総務課 ) 災害発生直後は 生徒の安否確認業務と並行して被災者の対応等の避難所運営にあたったが その後は地域コミュニティとともに協力し運営にあたった また 避難所運営にあたり 地域コミュニティや避難者の意見要望を確認するため話し合いの場をもった ( 教育庁総務課 ) 避難者への情報提供 掲示板を活用し避難者へ分かりやすく情報が提供されていた ( 消防防災指導課 ) 評価できる点 避難者のニーズに沿った避難所環境の整備 避難所にエアコンが設置されておらず 避難者の体調悪化が危惧されたことから 避難所の暑 さ対策として 急遽 県で空調機器を設置した ( 福祉総務課 ) 66

71 3 避難者対策 避難者に寄り添う対応 避難所施設管理者 ( 学校 ) が 地域コミュニティや避難者の代表との話し合いをもったことで 避難者に寄り添う対応ができた ( 教育庁総務課 ) 避難所運営の実施 住民が主体となって運営を行った避難所があった ( 消防防災指導課 ) 他市町村やボランティアなどからの支援を受け 避難所の運営が行われた ( 消防防災指導課 ) 課題 避難所における良好な生活環境の確保 パーテーションがなく着替えに苦慮するなど生活環境が十分でない施設があった ( 消防防災指導課 ) 避難所の情報をスムーズに収集することができなかった 一部の避難所について 国や県の連絡員から 暑さのため 避難者の体調悪化が危惧されるとの情報が寄せられたが 避難所の状況や市町村の担当部署 取組状況等に関して正確な情報が掴めず その対応に苦慮した ( 福祉総務課 ) 指定避難所以外の県立学校の避難所運営 連絡体制が不十分 県立学校では 生徒の安否確認と並行して避難所の運営を行ったため 初動対応に多くの職員が必要となった ( 教育庁総務課 ) 学校では 災害時の避難所としての業務と学校再開に向けての業務を行う必要がある 避難所運営についての市町村職員の派遣や役割分担 避難者の意向確認など 市町村や地域コミュニティとの連携が必要であるという場面が生じたが 今回 指定避難所以外だったこともあり 市町村との連携体制が整っていなかったためスムーズに進めることができなかった ( 教育庁総務課 ) 避難者への情報提供の工夫 避難者に対する情報提供について 掲示板があるところまで行かないと情報を得られない 掲示板の字が小さくて見にくいという意見があった ( 消防防災指導課 ) 対応策 避難所における良好な生活環境の確保 避難所運営マニュアル等の作成 見直し 市町村に対し 市町村等関係課長会議や市町村職員研修において 福岡県避難所運営マニュアル作成指針 を参考に 避難所運営マニュアルの作成 見直しを行うことを要請する ( 平成 29 年度 ~) ( 消防防災指導課 ) 67

72 3 避難者対策 避難所の情報把握 避難所の状況の報告は 市町村災害対策本部で集約されることから 被災市町村に派遣した県の情報連絡員に対し 避難所情報を収集し 県災害対策本部へ報告するよう研修する 収集した避難所の情報は 庁内で共有する ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 県立学校の避難所運営体制の整備 避難所の運営方法や災害時における職員の役割分担等について 福岡県避難所運営マニュアル作成指針 等を参考に各学校において体制の整備やマニュアルの作成を実施 ( 平成 30 年度 ) ( 教育庁総務課 ) (3) 物資等の調達等 今回の対応実績 避難所に対する物資の支援 7 月 5 日の発災後直ちに 避難指示や避難勧告が出た市町村に対して 支援の用意がある旨 連絡するとともに 備蓄物資を保管している庁舎の管理所属に対して 物資提供の体制を取るよう指示した その後 5 日の夜から物資の調達を開始し 6 日の早朝から朝倉市と東峰村への物資の提供を開始した ( 福祉総務課 ) 東峰村について 発災後 電話が不通となり 自力で物資調達ができなかったことから 電話が復旧するまでの間 県で必要と思われる物資を調達した ( 福祉総務課 ) 支援物資の輸送 朝倉市については 7 月 5 日の夜中に支援要請があったため 7 月 6 日の早朝に 備蓄物資の管理所属である北筑後保健福祉環境事務所の公用車で支援物資を輸送した 東峰村については 道路が寸断され 車両での輸送ができなかったことから 自衛隊に応援要請し 7 月 6 日の深夜に支援物資を輸送した 東峰村には 7 月 6 日から7 月 9 日までの間 自衛隊の車両で 支援物資を輸送した ( 福祉総務課 ) 発災直後の7 月 6 日から7 月 9 日までの間 朝倉市と東峰村宝珠山庁舎へ輸送する物資については 朝倉総合庁舎を物資集積拠点とし 東峰村小石原庁舎へ輸送する物資については 県消防学校を物資集積拠点として対応した 輸送にあたっては 協定を締結している団体や企業に協力を求め 輸送した ( 福祉総務課 ) 東峰村については 道路の復旧後も 電話が不通で 自力で物資を調達することが困難であったため 電話が復旧するまでの間 県で物資を調達し輸送した 68

73 3 避難者対策 水や食糧が充足し 避難所から要請される物資が少量多品目に変化してきたことから きめ細 かな対応ができるよう 7 月 10 日以降は物資の集積を県庁に変更し 7 月 14 日までの間 県 庁から公用車で東峰村に物資を輸送した ( 福祉総務課 ) 要配慮者への配慮食の提供 朝倉市及び東峰村の避難所等における 食事面での配慮が必要な高齢者等に対し 県栄養士会の申し出により 配慮食 ( レトルトのやわらかおかず ゼリー食 離乳食等 ) を避難所等に供給 ( 健康増進課 ) 住宅が被災し 公営住宅等へ入居された被災者への生活物資の支援 建設型仮設住宅 みなし仮設住宅 その他公営住宅 ( 県営住宅等 ) に入居した被災者に対して 入居後の日常生活に支障がないよう 寝具や照明器具といった当面必要な生活物資の支援を実施した 県営住宅 公社賃貸住宅や市町村営住宅入居者への物資提供は 福岡県住宅供給公社や各市町村の協力を得て配付を実施した ( 福祉総務課 ) 感染症発生予防のための消毒液の供給 東峰村及び東峰村小石原支所より 消石灰 ( 消毒剤 ) が不足しているとの相談があり 農業共同組合 (JA) と調整を図り 現地へ供給されるよう手配を行った ( がん感染症疾病対策課 ) 避難所に十分な手指消毒液が行き渡るよう手指消毒液 100 本を購入し 北筑後保健福祉環境事務所に搬入し 健康管理支援チーム等により順次避難所への配布を行った その後 手指消毒液 50 本を追加購入し 必要に応じて再配布した ( がん感染症疾病対策課 ) 東峰村小石原支所から要請があったため 自宅にいる被災者に手指消毒液 60 本を提供した ( がん感染症疾病対策課 ) 評価できる点 避難者のニーズに沿った支援物資の供給 7 月 5 日の発災直後に備蓄物資を提供する体制を整え 避難指示や避難勧告が出た市町村と連絡を取り合い 7 月 6 日から 速やかに市町村のニーズに応じた支援を行った ( 福祉総務課 ) 協定締結企業が深夜にも関わらず 迅速に対応してくれたため 7 月 6 日の早朝から必要物資を提供することができた ( 福祉総務課 ) 避難所の物資ニーズの変化が早く 必要な物資が日々変化したが 市町村の担当者と緊密に連携を取り合い その内容を把握し きめ細かな支援を実施した 備蓄物資 協定締結企業からの調達物資 協定を締結していない企業からの無償提供の申し出があった物資等をうまく組み合わせながら 必要な時期に 円滑に提供することができた ( 福祉総務課 ) 県では 福岡県トラック協会との協定に基づき被災地域への県備蓄物資の搬送や南日本段ボ 69

74 3 避難者対策 ール工業組合との協定に基づくダンボールベッドの供給を行った 定期的に協定締結事業者の緊急連絡先等を確認するなど 連絡体制の確保に努めていたため 支援物資の要望があった際には 協定に基づく速やかな対応が可能であった ( 防災企画課 ) 被災地の状況の変化に応じた支援物資の輸送 7 月 5 日の発災後直ちに 備蓄物資を提供する体制を整えたことから 7 月 6 日の早朝から速やかに備蓄物資を輸送することができた ( 福祉総務課 ) 協定締結先のトラック協会や佐川急便から 速やかに必要な車両の手配ができた ( 福祉総務課 ) 発災直後の物資輸送の拠点となった北筑後保健福祉環境事務所では 早朝から深夜にわたる職員の対応により 速やかに物資を提供することができた また 備蓄物資の搬出や 輸送車両への物資の搬入にあたっては 福祉労働部全体の職員の応援により 速やかに対応できた ( 福祉総務課 ) 避難所から要請される物資が次第に少量多品目に変化し 当日まで輸送する物資の内容が決まらない状況であったことから 県で公用車を手配し 輸送することにより 柔軟な対応を行った ( 福祉総務課 ) 要配慮者向けの適切な食事の確保 今回の支援でやわらか食のおかず等を供給することで 避難している高齢者等の適切な食事の確保に寄与できた ( 健康増進課 ) 配慮食は避難所だけでなく 断水が続き備蓄物資が不足した高齢者施設等や 保育所の給食再開などにも活用できた ( 健康増進課 ) 速やかな生活物資の提供 必要物資について 応急仮設住宅等への入居申請件数等を勘案しながら必要数を早めに調達し 入居者が希望する日に遅滞なく物資を提供した ( 福祉総務課 ) 生活物資の提供については 福祉総務課に事務が集中したため 福祉労働部内で事務を分担し実施した 実施にあたっては 労働政策課を中心に 労働局内で分業体制を取り 個々の職員の役割の明確化や特定の職員への負担軽減を図り 一体的 効率的に業務を執行した ( 福祉総務課 ) 感染症発生予防のために迅速に対応 被災市町村からの消石灰の要請に対し 迅速 ( 即日中 ) に調達の手立てを行った ( がん感染症疾病対策課 ) 7 月 6 日の時点で各保健福祉 ( 環境 ) 事務所を通じて管轄する被災市町村に消石灰及び手指消 毒液の充足状況の確認を行った また 前もって北筑後保健福祉環境事務所に手指消毒液を配備 したため 避難所において不足することはなかった ( がん感染症疾病対策課 ) 70

75 3 避難者対策 課題 協定締結企業が取り扱っていない物資について 調達に苦労した 市町村から要請があった物資について協定締結企業が取り扱っていないケースがあり 調達 に時間を要した ( 福祉総務課 ) 物資支援に関する業務が 一部職場に負担が集中 避難所の物資支援については 迅速な対応が必要であり 物資ニーズの把握のための市町村との連絡調整や物資の調達に加え 輸送拠点の設置や輸送手段の確保まで 同じ所属で同時に行うには 事務の負担が大きかった また 備蓄倉庫における備蓄物資の搬出 輸送拠点における調達物資の受領や輸送車両への物資の搬入など 不定期で長期間の対応が必要であり マンパワーを確保することが難しかった ( 福祉総務課 ) 緊急時を想定した協力体制が不十分 消石灰の確保については 今回は 結果的には農業共同組合 (JA) の協力により調整できたが 被災していない市町村からの供給等の手段も取れるよう平時からの体制整備が必要と思われた ( がん感染症疾病対策課 ) 対応策 物資供給協定の締結先の拡大 今回の災害で必要となった物資について 速やかに調達できるよう協定締結先を拡大する ( 平成 30 年度 ) ( 福祉総務課 ) 物資拠点や輸送体制の整備 本県が被災した場合に 国や他県等からの支援を円滑に受入れるため 福岡県災害時受援計画 を策定し 支援物資の集積拠点や搬送方法 物資受入れ体制等をあらかじめ定める ( 平成 30 年度 ) ( 防災企画課 ) 平時からの連携 協力体制の整備 消石灰等の必要物資について 被災した市町村が調達できるように保健福祉環境事務所等が 調整 ( 平成 30 年 2 月実施の研修会で説明済 ) ( がん感染症疾病対策課 ) 71

76 3 避難者対策 (4) 保健衛生 環境対策等 今回の対応実績 避難所における健康相談 衛生管理 朝倉市 東峰村からの要請を受け 避難所において保健師が住民の健康チェック ( 血圧測定等 ) や健康相談を行い 必要に応じて 医療機関への受診勧奨を行ったり 支援に入っている他団体 (DMAT 薬剤師チーム 歯科チーム等) との連携を図った ( 健康増進課 ) 避難所の衛生状況を確認し トイレ清掃や衛生用品を設置するとともに 住民に対して熱中症予防 食中毒や感染症防止の指導を行った ( 健康増進課 ) 避難所に来ることができない住民や ライフラインが復旧し自宅に戻った住民の中で健康支援が必要な方の自宅を訪問し 健康状態の把握を行った ( 健康増進課 ) 7 月 7 日 ~9 月 1 日まで235チーム延べ573 名の派遣を行った ( 健康増進課 ) 県 太宰府病院及び政令市によるDPAT 派遣 支援活動の実施 DPAT( 災害派遣精神医療チーム ) は 精神科医師 看護師または保健師 業務調整員 ( ロジ ) を含む3 名以上からなるチームで 福岡県 太宰府病院 北九州市及び福岡市の両政令市からDPAT 要員として派遣し こころのケア活動を実施した ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 7 月 10 日 ~9 月 15 日のうち DPATを13チーム派遣 ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 7 月 9 日にDPAT 調整本部を立ち上げ 7 月 10 日に朝倉市 11 日に東峰村に派遣した 原則として 毎週 火曜日に朝倉市 水曜日に東峰村へDPATを派遣し 避難所巡回 こころの健康相談等の住民支援 個別相談による支援者支援 こころのケアの啓発等のDPAT 活動を実施した ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) DPAT 派遣期間中の避難所等におけるこころの健康相談対応延べ人数は 159 人であった 朝倉市の行政職員へのこころの健康相談の対応人数は 12 人であった ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) こころのケア啓発として 朝倉市 東峰村職員に啓発方法の助言 チラシの提供を行った 具体的には 避難住民向けチラシの提供 保育所の保護者向けチラシの提供を行った ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 支援者支援は 朝倉市 東峰村に対し 職員のストレス対策の提案及びこころのケア啓発資料 ( チラシ ポスター ) の提供を行った ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) DPAT 派遣終了後の支援活動 DPAT 活動終了後も継続的に 朝倉市 東峰村のニーズに応じ 北筑後保健福祉環境事務所 72

77 3 避難者対策 において 精神科医師への相談等対応している また 精神保健福祉センターは 北筑後保健福 祉環境事務所の要請に応じて 訪問支援を行うこととしている ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 感染症発生予防 まん延防止のための早期探知 発災翌日 全保健福祉 ( 環境 ) 事務所に対し 以下の指示及び状況把握を行った 市町村の消毒に対する指示の徹底 消石灰 ( 建物消毒 ) アルコール消毒液( 手指消毒 ) の不足の有無また 感染症指定医療機関に被害が無かったことを確認した ( がん感染症疾病対策課 ) 健康管理支援チームからの毎日の活動報告を通して 避難所の環境 ( 衛生面 ) 有症状者の状況及び防疫の適切な対応状況等を確認し 必要な指導を行うことで 感染症発生の早期探知 集団発生の予防に努めた ( がん感染症疾病対策課 ) 感染症発症予防 まん延防止のための情報提供 被災市町村を管轄する北筑後保健福祉環境事務所に対し 避難所や被災地域での感染症の発生を予防するため 以下の連絡及び支援者への情報提供を行った < 連絡事項 > 健康管理支援チームにおける感染症対策の徹底 避難所におけるアルコール消毒液の設置状況の確認 < 情報提供 > 健康管理に関するガイドライン及び支援マニュアル 避難所における手洗い 咳エチケット等のポスター がれき撤去作業等における感染症予防のチラシ等 ( がん感染症疾病対策課 ) 県のHPに 災害支援における感染症予防対策について掲載を行い 広く普及啓発を行った ( がん感染症疾病対策課 ) 感染症発生予防のための人的支援 被災地域における市町村の消毒状況を確認するために 当課職員が2 回にわたり朝倉市に出向き 適切な対処がなされているか現地で確認を行った ( がん感染症疾病対策課 ) 厚生労働省結核感染症課より現地視察の申し出があり 当課で調整を行い 朝倉市及び東峰村の避難所を国の専門官 2 名と当課職員とで巡回し 感染症対策の観点から助言指導がなされた ( がん感染症疾病対策課 ) 朝倉市から消毒作業 ( 市民への消石灰及びアルコール消毒液の配布及び指導 消毒マップの作成等 ) についての応援要請があり 保健医療介護総務課と連携し 保健福祉 ( 環境 ) 事務所から職員の派遣を行った ( 派遣期間 7 月 13 日 ~8 月 31 日 延べ114 人 ) ( がん感染症疾病対策課 ) 73

78 3 避難者対策 評価できる点 感染症の発生防止 避難所トイレの清掃や冷蔵庫の整理 衛生用品の設置 啓発ポスターの掲示等を行うとともに 避難住民に対しての感染症予防指導を行っていたため 暑い時期にもかかわらず 感染症が発生しなかった ( 健康増進課 ) 市町村保健師の資質向上 平成 29 年 3 月に策定した 災害時健康管理支援マニュアル を活用して 実際の活動を行う ことで 市町村保健師の資質向上に繋がった ( 健康増進課 ) DPAT 派遣に係る県 太宰府病院及び政令市との協力体制 県は 被災者のこころのケアを行うDPATを政令市等と協力しながら派遣し 避難所の状況を把握しながら 被災者のこころのケア相談や支援者支援 ( 行政職員に対するメンタル相談 助言等 ) など 適切な支援を行った ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) DPAT 活動に係る関係機関との連携 支援 災害時の地域の保健医療体制の一員として 北筑後保健福祉環境事務所と連携して活動できた 相談のほとんどが健康管理支援チームや朝倉市 東峰村の保健師からの紹介であり 健康管理支援チームや朝倉市 東峰村の保健師に対して専門チームとして精神保健活動の下支えができた ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 感染症の集団発生を防止 感染症の集団発生はなく 感染症対策として適切に対処できた 厚生労働省の現地視察の評価では 保健行政の統制が取れており 感染症予防対策の体制が整備されている とされた ( がん感染症疾病対策課 ) 健康管理支援チームが北筑後保健福祉環境事務所を拠点として活動していたため 情報の収集 伝達が一本化され 迅速に対応ができたと思われた ( がん感染症疾病対策課 ) 課題 支援の継続 日替わりで派遣される人が変わる場合 支援の継続が難しくなる可能性がある ( 健康増進課 ) 活動報告書の記載の仕方が記入者によってそれぞれ異なっていた ( 健康増進課 ) 74

79 3 避難者対策 精神科医療機関が被災した場合等における円滑な支援活動の実施 精神科医療機関が被災した場合等 さらに甚大な被害が生じた場合に より円滑に対応できる よう DPAT 体制の一層の充実を図る必要がある ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 適切な役割分担による効率的な対応が必要 被災市町村における消毒状況の把握等については 保健福祉 ( 環境 ) 事務所の業務量増加により人員を割けなかったため 当課から職員が出向いたが 本来であれば保健福祉 ( 環境 ) 事務所職員があたった方が より迅速に継続性を持って対応できると思われた ( がん感染症疾病対策課 ) 対応策 マニュアルの記載の充実 必要な情報が確実に引き継げるように 福岡県災害時健康管理支援マニュアル の改訂時に 活動報告書の記載例を入れる ( 平成 29 年度末 ) ( 健康増進課 ) 福岡県災害時健康管理支援マニュアル について 今回の活動を踏まえ 記載内容を充実させる改正を行う ( 平成 29 年度末 ) ( 健康増進課 ) DPAT 体制の充実 平時から 政令市等とのDPAT 活動の情報共有に努めるとともに 精神科医療機関との連携を深め DPAT 体制の充実を図る ( 平成 30 年度 ~) ( 健康増進課こころの健康づくり推進室 ) 関係者の資質向上による効果的 効率的な対応 保健福祉 ( 環境 ) 事務所職員を対象に研修会を実施し 課題等について意見交換を行うことで 今後の適切かつ迅速な対応に役立てる ( 平成 30 年 2 月実施済 ) < 内容 > 1 今回の災害支援における感染症対策について全体で共有 ( 北筑後保健福祉環境事務所の活動を発表 ) 2 市町村への消毒指示について最新の知識及び技術の習得 ( 専門講師による講話 ) ( がん感染症疾病対策課 ) 75

80 4 被災者の生活再建支援 4 被災者の生活再建支援 (1) 被災者支援チーム 今回の対応実績 被災者支援チームの設置 7 月 14 日 ~ 防災担当副知事をチームリーダーに 県庁各部局の次長級職員で構成する被災者支援チーム ( 以下 チーム ) を設置 被災者支援に迅速かつ的確に対応できるよう チーム会議の場で情報の共有を図り 連携 協力して取組みを進めた ( チーム会議開催 :9 月末までに25 回 ) 主な取組み内容 (1) 被災者の生活再建支援住宅相談 県営住宅 公営住宅 みなし仮設住宅等への受入れ 仮設住宅の建設 健康管理 児童 高齢者 障がいのある人の福祉施設等への受入れ 災害ボランティアへの支援等など (2) 被災された商工業者 農林水産業者の事業継続支援相談窓口の設置 低利融資の実施 観光に関する風評被害対策 農産物等地場産品の販売促進など (3) 被災自治体の行政運営支援県 市町村職員の派遣 ( 避難所運営 物資仕分け 罹災証明関係業務 災害復旧業務支援等 ) 災害廃棄物処理対策における関係団体との調整等など ( 総合政策課 ) 評価できる点 県庁内各部局が連携して迅速な支援ができた 被災者支援チームとして副知事をトップに各部局次長級職員が一堂に会するため チーム会議の場で 各部が持つ被災地の状況 課題等を共有した上で 迅速に支援の方針等を決定することができた また 必要に応じて各部連携した支援を円滑に行うことができた ( 総合政策課 ) 課題 より効率的 効果的な支援のために 被災者支援チームの設置時期 組織をあらかじめ決めておくことが必要 今回 急遽チームが設置されたことに伴い 事務局もその時点で対応可能な部署が臨時的に担 うこととなった しかしながら 今後は 災害の発生が業務の繁忙期と重なるなど臨時的な対応 76

81 4 被災者の生活再建支援 が困難となる事態も考えられる また 今回は 当該部署が災害対応業務に直接関わっていないことなどから 事務局の役割は連絡調整が基本的となっていた チームが確実に設置され より効果的に運営できるよう今後の体制等について検討が必要 また チームが急遽設置されることとなり 各部においては 災害対応に追われる中で 短期間でチーム立ち上げの準備作業を行うことが求められ 大きな負担となった 円滑な災害対応のためにも 被災者支援をどの段階でどのような手順で進めるのかを定めておくことも必要 ( 総合政策課 ) 対応策 被災者支援チームを組織 今回のような大規模災害において被災者支援を円滑に行うために 全庁体制で方針等を決定 する 被災者支援チーム を組織する (2) 住宅支援 今回の対応実績 被災者住宅支援窓口の設置 県営住宅等への一時入居受入れ 住宅が全壊 半壊等の被害を受け 住宅に居住することが困難となった被災者を支援するため 県営住宅課に 被災者住宅支援窓口 を設置 ( 県営住宅課 ) 県営住宅及び県公社賃貸住宅への一時入居を受け付けるとともに 入居可能な公営住宅等に関する情報提供や住宅支援に関する相談対応を実施 ( 県営住宅課 ) 相談件数 ( 県営 公社住宅のみ ) 122 件 一時入居者数 世帯数 人数延べ入居者数現入居者数 県営住宅 25 世帯 74 人 12 世帯 37 人 市町村営住宅 62 世帯 144 人 38 世帯 86 人 県公社住宅 2 世帯 7 人 1 世帯 4 人 市公社住宅 3 世帯 6 人 2 世帯 4 人 計 92 世帯 231 人 53 世帯 131 人 ( 平成 30 年 2 月 19 日現在 ) みなし仮設住宅の提供 提供の準備 被害の状況に鑑み 県営住宅等への一時入居だけでは被災者に対応できないと判断し 直ちに 77

82 4 被災者の生活再建支援 みなし仮設住宅 ( 借上型応急仮設住宅 ) の提供を検討 ( 住宅計画課 ) 災害時における民間賃貸住宅の提供及び媒介に関する協定 に基づき ( 公社 ) 福岡県宅地建物取引業協会 ( 以下 宅建協会 ) に対し みなし仮設住宅として利用可能な民間賃貸住宅の情報提供及び被災者への賃貸について協力を要請 ( 住宅計画課 ) 入居者の募集 入居開始 7 月 12 日 朝倉市 東峰村及び添田町に 相談 受付窓口 を設置 ( 朝倉市は避難所を巡回する相談窓口も併せて設置 ) 朝倉市及び東峰村には 窓口業務を支援するために職員を派遣 (7 月 12 日から8 月 27 日まで延べ102 人派遣 ) ( 住宅計画課 ) 宅建協会に対し 朝倉市の窓口に住宅のあっせん等に対応する相談員の派遣を依頼 (7 月 12 日から8 月 20 日まで延べ141 人派遣 ) ( 住宅計画課 ) 7 月 14 日から申請を受付 7 月 18 日から入居開始 ( 累計で291 世帯 751 人が入居 ) ( 平成 30 年 2 月 19 日現在 ) ( 住宅計画課 ) 朝倉市及び東峰村の復興計画策定にあたり 活用可能な補助事業等について情報提供 助言を実施 ( 住宅計画課 ) 木造応急仮設住宅の建設 提供 朝倉市及び東峰村からの要請を受け 木造応急仮設住宅の建設 提供を行った 木造による仮設住宅建設については 県内の建設業関係 3 団体で構成する福岡県建築物災害対策協議会との協定に基づき 同協議会会員の施工により実施 ( 県営住宅課 ) 建設戸数 107 戸 (107 世帯 221 名 ) 第 1 期工期 7 月 19 日 ~ 8 月 17 日 57 戸第 2 期工期 8 月 19 日 ~ 9 月 15 日 43 戸第 3 期工期 9 月 20 日 ~10 月 18 日 7 戸 市町村建設場所規模 朝倉市 (85 戸 ) 東峰村 (22 戸 ) 杷木小学校運動場 ( 朝倉市杷木林田 ) みんなの広場 ( 朝倉市頓田 ) 朝倉ゲートボール場 ( 朝倉市宮野 ) 旧宝珠山小学校運動場 ( 東峰村大字宝珠山 ) 一般住戸 47 戸 [1DK:14 戸 2DK:23 戸 3K:10 戸 ] 福祉型住戸 1 戸 [2DK: 1 戸 ] 集会所 約 60 m2 一般住戸 27 戸 [1DK:14 戸 2DK: 9 戸 3K: 4 戸 ] 福祉型住戸 3 戸 [2DK: 2 戸 3DK: 1 戸 ] 集会所 約 40 m2 一般住戸 6 戸 [1DK: 2 戸 2DK: 3 戸 3K: 1 戸 ] 福祉型住戸 1 戸 [2DK: 1 戸 ] 一般住戸 20 戸 [1DK: 7 戸 2DK: 9 戸 3K: 4 戸 ] 福祉型住戸 2 戸 [2DK: 1 戸 3DK: 1 戸 ] 集会所 約 40 m2 78

83 4 被災者の生活再建支援 評価できる点 住宅確保の支援を迅速に実施 発災後直ちに 被災者住宅支援窓口 を設置することにより 県営住宅等への一時入居や市 町村営住宅の相談窓口の案内など 住宅確保に向けた総合的な支援を迅速に行うことができ た ( 県営住宅課 ) 県が住宅を借り上げるとともに 入居審査等の事務処理を合理的に行ったことで みなし仮設住宅を速やかに提供できた 平成 24 年 7 月九州北部豪雨 の際のみなし仮設住宅は 被災市町村が借り上げて提供した が 今回は県が借り上げて提供した このことにより 入居資格に係る住宅被害状況の把握等を 市村 みなし仮設住宅の提供準備を県が それぞれ行うという役割分担が明確となったことで早 期に支援体制が整い 被災者への的確な相談対応と速やかな住宅提供を行うことができた ( 住宅計画課 ) り災証明書の発行に時間を要する中 二次災害を受ける恐れがある ライフラインが途絶 している 避難指示等を受けている などにより 長期にわたり自らの住居に居住できない と市町村長が認める被災者の入居資格審査が円滑に行えるよう 市村と協議して事務の手順や 様式を定めることにより 速やかな入居を図った ( 住宅計画課 ) 損害保険料支払い後でなければ貸主が入居を認めないことが多いため 損害保険料の支払い を緊急払いで対応し 速やかな入居を図った ( 住宅計画課 ) 宅建協会が相談対応等を行うことで みなし仮設住宅を円滑に提供できた 朝倉市に設置した 相談 受付窓口 に宅建協会から毎日会員 (2~3 名 ) を派遣してもらい 被災者に対し直接 タブレットを使った物件紹介 仲介業者へのあっせん等を行ってもらったことで 賃貸住宅の情報提供 借上げ申請を円滑に行うことができた ( 住宅計画課 ) 防災協定の締結等 平常時からの準備により 木造応急仮設住宅を速やかに建設 提供 木造の応急仮設住宅の建設については 平常時から 標準となる平面プランの設定を行っていたことや 福岡県建築物災害対策協議会と協定を締結し 作業員の手配 資材の入手についての検討を行うなど体制整備を図っていたため 速やかに工事に着手することができた ( 県営住宅課 ) 発災直後から 朝倉市及び東峰村と応急仮設住宅の建設地や建設戸数について協議を重ね 併せて 協定相手である福岡県建築物災害対策協議会と協議 準備を進めたことにより 速やかに提供を行うことができた ( 県営住宅課 ) 79

84 4 被災者の生活再建支援 課題 木造の応急仮設住宅の設計上の工夫 供給体制の充実 施工をスムーズに行うため 細部の納まりの工夫などが必要 ( 県営住宅課 ) 災害時における木造応急仮設住宅の供給体制の充実が必要 ( 県営住宅課 ) 対応策 福岡県応急仮設住宅建設 管理マニュアル の内容の充実 応急仮設住宅の建設については 施工をスムーズに行うための細部の納まりの工夫 県産木材等の利用推進のための協力事業者のリスト化等 応急仮設住宅建設 管理マニュアル の改訂を行う ( 平成 29~30 年度梅雨前 ) ( 県営住宅課 ) 平常時からの供給体制の充実 木造応急仮設住宅の供給体制の充実を図るため 新たな団体との協定締結に向けた協議を進める ( 平成 29 年度 ~) ( 県営住宅課 ) 県における応急仮設住宅の供給体制等について 市町村へ情報提供 説明を行う ( 平成 29 年度 ~) ( 住宅計画課 県営住宅課 ) 朝倉市及び東峰村から受託し災害公営住宅等を整備 自力再建が困難な被災者の住まいを確保するため 朝倉市及び東峰村から受託し 災害公営住宅等を整備する ( 平成 30~31 年度 ) 建設予定戸数朝倉市 :83 戸 東峰村 :16 戸 ( 県営住宅課 ) (3) 生活支援 今回の対応実績 感染症発生予防のための消毒液の供給 ( 再掲 ) 東峰村及び東峰村小石原支所より 消石灰 ( 消毒剤 ) が不足しているとの相談があり 農業共同組合 (JA) と調整を図り 現地へ供給されるよう手配を行った ( がん感染症疾病対策課 ) 避難所に十分な手指消毒液が行き渡るよう手指消毒液 100 本を購入し 北筑後保健福祉環境事務所に搬入し 健康管理支援チーム等により順次避難所への配布を行った その後 手指消毒液 50 本を追加購入し 必要に応じて再配布した ( がん感染症疾病対策課 ) 東峰村小石原支所から要請があったため 自宅にいる被災者に手指消毒液 60 本を提供した ( がん感染症疾病対策課 ) 80

85 4 被災者の生活再建支援 市町村における被災者の支援窓口の設置及び被災者への周知 7 月 10 日各市町村へ被災避難者の支援窓口の設置を依頼 7 月 12 日担当連絡先を取りまとめ 県 HP 7 月 5 日からの大雨による災害 への支援に関するポータルページへ掲載 支援情報についても 情報提供のあった市町村から順次掲載を行った ( 市町村支援課 ) 手数料等の免除 7 月 11 日 防災担当部局と 大規模災害の被災者に対する使用料及び手数料の免除等に関する条例 ( 以下 特例条例 という ) における当該災害の指定について協議を行った ( 財政課 ) 同日 特例条例における免除適用を決定し その他個別の条例で手数料の免除等の規定があるものについても 特例条例と同様の免除適用について 条例所管部局 警察本部及び教育委員会と協議 調整を行った ( 財政課 ) 7 月 13 日 特例条例及び個別条例に基づく使用料及び手数料の免除を決定し 公表した ( 財政課 ) 7 月 17 日 使用料及び手数料の免除に関する相談窓口を設置した ( 財政課 ) 県税の軽減措置等の実施 平成 30 年 2 月末現在 相談件数 76 件 決定件数等 減免 13 件 96 千円 申告期限等の延長 9 件 徴収猶予 7 件 404 千円 ( 税務課 ) 高齢者福祉施設等の被災状況把握 被災地の高齢者福祉施設等から支援の要請があった場合の対応について 関係 6 団体に要請を行った ( 介護保険課 ) 被災地 ( 朝倉市 筑前町 東峰村 添田町及びうきは市 ) に所在する高齢者福祉施設等の被災状況調査を行った ( 介護保険課 ) 東峰村の2 施設 ( 特別養護老人ホーム ) に介護保険課職員 2 人を派遣し 物資支援 ( 水 ) を行うとともに ニーズの把握等を行った ( 介護保険課 ) 被災高齢者の受入可能施設等の情報発信 被災地近隣市町村の有料老人ホームの受入可能情報等を調査し 県ホームページに施設一覧を掲載した ( 介護保険課 ) 81

86 4 被災者の生活再建支援 地域密着型介護サービスの利用に関する関係市町村間の手続について 柔軟に対応できる旨 の厚生労働省からの通知 (7 月 11 日 ) を各保険者介護保険担当部署に周知した ( 介護保険課 ) 避難児童受入れのための保育体制を準備 保育所 認定こども園 児童厚生施設 地域子育て支援拠点事業所 地域型保育事業所の被害状況及び保育の実施状況について 市町村を通じて確認を行った 保育を受けることが困難となった子どもたちがいることから 親類宅等の避難先及び保護者の勤務先等の市町村の保育施設等において積極的に受入れを行うよう 市町村を通じて依頼した ( 子育て支援課 ) 障がいのある人への生活支援を実施 福祉避難所として無償提供された旅館 ホテルに避難された障がいのある人で 希望される方 に対して 保健師等が訪問し 面談 健康相談を実施した ( 実績 1 名 ) ( 障がい福祉課 ) 災害時ペット救護本部の設置 被災したペットの救護やその飼主を支援するため 7 月 12 日 福岡県 保健所設置市 ( 公社 ) 福岡県獣医師会等関係団体を構成団体 ( ) とする 福岡県災害時ペット救護本部 を設置した ( 北九州市 福岡市 大牟田市 久留米市 ( 公財 ) 福岡県動物愛護センター ( 公社 ) 福岡県獣医師会 ( 公社 ) 北九州市獣医師会 ( 公社 ) 日本愛玩動物協会福岡県支所 ( 一社 ) 九州動物福祉協会 福岡県 ( 事務局 )) 危険動物等の管理発災後直ちに 被災地域内全ての特定動物飼養施設に対し 被害状況を確認し 特定動物の管理状況に問題がないことを確認できた ( 生活衛生課 ) 国民健康保険及び後期高齢者医療制度に関する支援の周知 1 医療機関での受診被保険者証がない場合でも 医療機関窓口で 氏名 生年月日 連絡先 ( 電話番号等 ) 住所等を申し出ることで受診が可能 ( 対応状況 ) 厚生労働省通知 県医療保険課長通知を発出済み 7 月 6 日 市町村 福岡県医師国民健康保険組合 福岡県歯科医師国民健康保険組合 福岡県薬剤師国民健康保険組合 7 月 7 日 福岡県後期高齢者医療広域連合 ( 公社 ) 福岡県医師会 ( 一社 ) 福岡県歯科医師会 ( 公社 ) 福岡県薬剤師会 82

87 4 被災者の生活再建支援 2 一部負担金 保険料の減免被災状況に応じ 医療機関窓口での一部負担金及び保険料の減免が可能 ( 対応状況 ) 厚生労働省通知 県医療保険課長通知を発出済み 7 月 7 日 市町村 福岡県医師国民健康保険組合 福岡県歯科医師国民健康保険組合 福岡県薬剤師国民健康保険組合 福岡県後期高齢者医療広域連合 減免実施状況 ( 平成 29 年 10 月末現在 ) < 国民健康保険 > 保険料 100 件 ( 約 687 万円 ) 一部負担金 0 件 < 後期高齢者医療制度 > 保険料 137 件 ( 約 360 万円 ) 一部負担金 証明書発行件数 3 件 ( 医療保険課 ) 利用料等の減免について情報提供 1 介護サービスの利用被保険者証及び負担割合証がない場合でも 氏名 住所 生年月日を申し出ることで利用が可能 ( 対応状況 ) 厚生労働省通知 県介護保険課長通知を発出 7 月 11 日 保険者 2 利用料 保険料の減免被災状況に応じ 介護サービスを利用する際の利用料及び介護保険料の減免が可能 ( 対応状況 ) 厚生労働省通知 県介護保険課長通知を発出 7 月 6 日 保険者 事業所 減免申請状況 ( 平成 29 年 10 月末現在 ) 保険料 1,744 件 ( 約 210 万円 ) 利用料 167 件 ( 約 300 万円 ) ( 介護保険課 ) 母子保健サービスに係る情報の周知 厚生労働省からの通知を受け 以下について 市町村 保健福祉 ( 環境 ) 事務所 医師会 助産師会等に通知文を発出 県ホームページへの掲載を実施 平成 29 年 7 月 5 日からの大雨による被災者に係る公費負担医療の取扱いについて 83

88 4 被災者の生活再建支援 平成 29 年 7 月 5 日からの大雨により被災した妊産婦及び乳幼児等に対する支援のポイントについて 平成 29 年 7 月 5 日からの大雨による被災者に係る被保険者証等の掲示について 平成 29 年福岡県 大分県等の大雨被害に係る妊婦健康診査等の各種母子保健サービスの取扱いについて ( 健康増進課 ) 被災者生活再建支援法の適用 朝倉市及び東峰村の住宅の全壊被害が法の基準に達したため 7 月 10 日に朝倉市及び東峰村に対して適用を決定 その後 県内市町村における住宅の全壊被害が100 世帯以上となったため 7 月 27 日に県内全域に対象拡大を決定 ( 福祉総務課 ) 災害援護資金の貸付 市町村の条例に基づき 朝倉市では9 月 1 日から 東峰村では7 月中旬から 貸付の受付を開始した ( 福祉総務課 ) 災害弔慰金や災害見舞金の支給 災害で亡くなった方々の遺族に対して 市町村の条例に基づき 朝倉市 東峰村 うきは市において支給を行った ( 福祉総務課 ) 全壊 半壊 床上浸水の住家被害を受けた世帯主や重傷者本人に対して 関係 7 市町村を通じ 県から見舞金を支給した ( 福祉総務課 ) 義援金の受付 7 月 7 日から 日本赤十字社福岡県支部 ( 福 ) 福岡県共同募金会と共同で災害義援金の受付を行った 県は県庁及び13の保健福祉 ( 環境 ) 事務所に義援金箱を設置したほか 県が実施するイベントなどの会場にも義援金箱を設置し義援金を募った ( 福祉総務課 ) 包括提携協定企業による支援 7 月 6 日 ~7 月 7 日に県と包括提携協定を締結している企業に対し 支援物資の提供や義援金 そのほか各企業において被災者支援や復興支援の取組みへの協力を要請 義援金に関しては 計 165,337,381 円を寄託いただいた ( 社会活動推進課 ) 義援金箱の設置 7 月 10 日に 県有文化施設に対して義援金箱設置の依頼を行った ( 文化振興課 ) 県立学校における義援金の募集活動 豪雨の被災地域への義援金の募集について 県立高校に対し通知を行った 84

89 4 被災者の生活再建支援 通知の主な内容 災害義援金の募集について ( 窓口等の周知 ) 災害支援に関する最新情報について 災害ボランティアについて 被災地域への支援物資等について 実施した支援の報告について ( 高校教育課 ) 生徒会活動の一環として 学校行事の際 募金活動を行う県立学校があった 当初 県の義援金窓口が8 月 31 日までであったため 9 月の体育大会等で募金活動を行う学校から9 月以降の窓口についての問い合わせがあった 県担当課に相談した結果 義援金窓口の設置期間が延長され対応することができた ( 高校教育課 ) 国 市と共同で就職相談会を実施 被災により事業の継続が困難な方等に対して就業支援を行うため 福岡労働局 ( ハローワーク朝倉 ) 及び朝倉市と共同で 就職相談会を平成 29 年 10 月に朝倉市役所杷木支所及び朝倉支所にて2 回実施した ( 労働政策課 ) 県消費生活センターにおける夜間特別相談の実施 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 に関連した消費生活トラブルについて 通常の相談時間内に相談できない方を対象とした夜間特別相談を次のとおり実施した 受付時間月 ~ 金 ( 祝日除く ) 16 時 30 分 ~20 時 00 分 ( 電話相談のみ ) 体制相談員 2 名 職員 1 名 相談件数 4 件 ( 通常相談時間で受付けた関連相談 :313 件 ) 平成 29 年 12 月 28 日現在 相談内容 豪雨で家の屋根が傷み雨漏りするため修理を依頼したがかえってひどくなった 豪雨で自宅が流された 豪雨で自宅が全壊 他県の親戚の家に認知症の母と滞在中 介護で腰を痛め 仕事も見つからないので不安 ( 生活安全課 ) 上記夜間特別相談の周知は 市町村に通知のうえ 住民への周知依頼したほか 以下の取組みを通じて県民に周知 また 相談事業の周知の際 自然災害に便乗した悪質商法への注意喚起チラシを活用し どのような相談ができるかの周知も行った 県消費生活センターのホームページによる掲載 朝倉市 東峰村の避難所掲示板における掲示 広報誌への掲載 防災行政無線等による周知 添田町役場内の掲示板における掲示やチラシの配架 NHKはっけんTV はっけんラジオにおける周知 ( 生活安全課 ) 85

90 4 被災者の生活再建支援 被災自治体の消費生活相談体制の支援 発災後 市町村に対し消費生活センター 相談窓口の被害状況について照会 東峰村の消費生活相談窓口が開設不能であることが判明 消費者ホットラインの接続先変更の手続により 東峰村住民からの消費生活相談は福岡県消費生活センターで対応することで被災市町村における消費生活相談体制の補完を図った ( 生活安全課 ) 避難所等における性暴力 DV 防止啓発の実施 避難所 避難先では性暴力 DVが発生するリスクが高まるため 啓発ポスターを作成し 避難所等に掲示した また 相談カード等を避難所 ボランティアセンターなどの施設に配架した ( 男女共同参画推進課 ) 福岡県あすばる女性相談ホットラインの相談時間延長の実施 福岡県男女共同参画センター あすばる が 女性の総合相談窓口 福岡県あすばる女性相談ホットライン の相談時間を延長した (7 月 20 日 ~12 月 28 日 ) 延長時間 : 月 ~ 木曜日の相談時間を2 時間延長 (17 時まで 19 時まで ) 金曜日は20 時 30 分まで ( 従来どおり ) 相談件数 :5 件 主な相談内容 避難所だけでなく半壊の自宅で暮らす人もメンタルサポートに巡回してほしい 子どものことで相談したい 心と生活の相談をしたい ( 男女共同参画推進課 ) 全市町村に対し 福岡県あすばる女性相談ホットライン 相談時間延長について 県民への周知を依頼した チラシの配架やホームページ掲載等 ( 男女共同参画推進課 ) 評価できる点 感染症発生予防のために迅速に対応 ( 再掲 ) 被災市町村からの消石灰の要請に対し 迅速 ( 即日中 ) に調達の手立てを行った 7 月 6 日の時点で各保健福祉 ( 環境 ) 事務所を通じて管轄する被災市町村に消石灰及び手指消毒液の充足状況の確認を行った また 前もって北筑後保健福祉環境事務所に手指消毒液を配備したため 避難所において不足することはなかった ( がん感染症疾病対策課 ) 86

91 4 被災者の生活再建支援 HP への掲載方法を工夫し 情報提供を速やかに開始することができた 市町村の支援策を速やかに HP に掲載できるよう 熊本地震対応時に使用していた統一様式 での報告にこだわらず 各市町村の HP にリンク設定するなどにより対応した ( 市町村支援課 ) 免除対象手数料等の一括公表 現行条例で免除できる関係手数料等を一括して公表することができた ( 財政課 ) 速やかに県税の軽減措置を周知し 適切な対応を行うことができた 災害発生後 速やかにチラシを作成して県税の軽減措置の周知を図り 被災者の状況等に応じた県税の減免等を実施できた ( 被害を受けた自動車に係る自動車税の減免 被害を受けた法人に係る事業税の申告期限の延長等 ) ( 税務課 ) 速やかに高齢者福祉施設等の被災状況を把握するとともに 支援体制を整えることができた 被災地の高齢者福祉施設等から支援の要請があった場合の対応について 関係 6 団体に要請を被災翌日及び翌々日に行えた ( 介護保険課 ) 被災地 ( 朝倉市 筑前町 東峰村 添田町及びうきは市 ) に所在する高齢者福祉施設等の被災状況調査を音信不通等の一部の施設を除き 被災翌日及び翌々日に実施した結果 高齢者福祉施設等の被害の最新情報が得られた ( 介護保険課 ) 東峰村の2 施設 ( 特別養護老人ホーム ) に 介護保険課職員 2 人を被災から2 日後に派遣した結果 物資 ( 水 ) の支援が行え また 現地の詳細な被災状況及びニーズの緊急度等の把握ができた ( 介護保険課 ) 被災地近隣市町村の有料老人ホームの受入可能情報等を調査した結果 被災後 6 日目に県ホームページに施設一覧の掲載ができ 情報発信ができた ( 介護保険課 ) 避難児童への迅速な保育の提供 保育を受けることが困難となった子どもたちを 親類宅等の避難先及び保護者の勤務先等の市町村の保育施設等において積極的に受入れを行うよう依頼したところ 避難先の保育施設での受入れが促進された ( うきは市 1 人 久留米市 2 人 ) ( 子育て支援課 ) 障がいのある人に寄り添った迅速な対応 相談者が困っていた 罹災証明書や年金の現況届など 役場への手続きについて 職員が間に 入ったことで 迅速に対応できた ( 障がい福祉課 ) 速やかに災害時ペット救護本部を設置し 関係機関と連携し救護活動を行うことができた 福岡県災害時ペット救護本部 を速やかに立ち上げたことにより 各構成団体が連携して被災ペットの一時預かり制度の整備や 仮設住宅へのペットケージ提供等の支援等被災者のニーズに貢献できた また VMAT( 災害派遣獣医療チーム ) と合同で被災地の巡回を行うことが 87

92 4 被災者の生活再建支援 できた ( 生活衛生課 ) 保護 収容した被災ペットについては ( 公財 ) 福岡県動物愛護センターホームページや県ホームページで期間を延長して掲載し 併せてペットの収容場所や写真情報を避難所等に掲示し 被災者への周知を図った結果 被災犬 8 頭中 3 頭が飼主へ返還された また ( 公財 ) 福岡県動物愛護センターにおいては 登録譲受団体等へ5 頭が譲渡された ( 生活衛生課 ) 飼養継続が困難な被災ペットについては ( 公社 ) 福岡県獣医師会や九州災害時動物救援センターでの一時預かり制度を周知することにより 被災ペット一時預かりの支援を行うことができた また 九州災害時動物救援センターへ搬送することができない被災ペットを 被災者に代わりペット救護本部が搬送を行った ( 生活衛生課 ) 応急仮設住宅におけるペットの飼育について 県が環境省と共に朝倉市や東峰村に働きかけたことにより 被災地域に設置された全ての応急仮設住宅においてペット飼養可となった ( 生活衛生課 ) 情報の確実な周知 通知が他課と重なった可能性はあるが 市町村母子保健担当課 保健福祉 ( 環境 ) 事務所 関 係団体等への母子保健サービスに係る情報の周知を確実に図ることができた ( 健康増進課 ) 災害援護資金の借入れを行う被災者に対する利子補給や借入れの申込み期限の延長 災害援護資金の貸付にあたり 被災者の利子の負担を無くすため 朝倉市と東峰村において利子補給の実施を決定 ( 市町村が行う利子補給に対して その1/2を県が助成 ) また 朝倉市では 罹災証明書発行の進捗状況を踏まえ 12 月 8 日までの約 1か月間 借入れの申込期限を延長した ( 福祉総務課 ) 速やかに義援金募集を開始した 災害発生の2 日後から県庁ロビーと13か所の保健福祉 ( 環境 ) 事務所に義援金箱を設置するとともに その旨を報道発表や県のホームページに掲載することで広く県民等からの義援金を募った ( 福祉総務課 ) 義援金の柔軟な配分 義援金の配分にあたっては 被災者の生活再建を重視する観点から 地域防災計画で定められた配分基準のうち全壊世帯 半壊世帯の配分比率を引き上げるとともに 床上浸水世帯 一部損壊世帯も対象として配分基準を定めた ( 福祉総務課 ) 早期に義援金配分委員会を開催し 被災地に送金 これまでの災害では 義援金受付期間終了後に福岡県義援金品配分委員会を開催していたが 88

93 4 被災者の生活再建支援 今回は 義援金受付開始から 1 か月半後の 8 月 23 日に開催し 早く被災者の元へ義援金が届く ようにした ( 福祉総務課 ) 迅速で全国的な義援金の募集につながった 義援金に関しては 県からの要請に先んじて取組みを開始した企業もあり 各社 迅速に対応していた 全国で募金活動を展開した企業もあり 多くの方々から義援金募集に協力いただくことにつながった ( 社会活動推進課 ) 指定管理施設を含めた統一的な対応 アジア文化交流センター以外は指定管理施設であるが県の義援金箱設置方針に関して理解 協力を得ることができた ( 文化振興課 ) 各学校の判断でスムーズに募金活動を実施 速やかに募金活動に関する通知を行ったことにより 被災地支援のために生徒会活動の一環 として また学校行事の際に生徒や保護者に募金を呼びかける学校があった ( 高校教育課 ) 関係機関との連携による就職相談会の実施と被災者に向けた速やかな周知 就職相談会の実施にあたっては ハローワーク等に来所が困難な被災者に配慮し 最寄りの支所での実施に向け 国 県及び朝倉市の三者が協議の上 連携して取り組んだ また 市広報紙等を通じて 被災者へ広く周知を行った ( 労働政策課 ) 被災者の消費者トラブルに係る相談ニーズに対応した 何らかの消費者トラブルに巻き込まれたものの 通常の相談時間では相談を行うことができ ない被災者について 夜間特別相談の実施により対応することができた ( 生活安全課 ) 災害に便乗した悪質商法被害に対する注意喚起を併せて行うことができた 夜間特別相談窓口の周知の際 自然災害に便乗した悪質商法についての注意喚起チラシを活用 併せて避難所の掲示板への掲示等を行うことにより 相談事例として受け付ける相談が分かりやすくなり かつ悪質商法被害の防止につながった ( 生活安全課 ) 課題 緊急時を想定した協力体制が不十分 ( 再掲 ) 消石灰の確保については 結果的には農業共同組合 (JA) の協力により調整できたが 被災していない市町村からの供給等の手段も取れるよう平時からの体制整備が必要と思われた ( がん感染症疾病対策課 ) 89

94 4 被災者の生活再建支援 支援策の検討に時間を要した 支援策の検討に時間を要した市町村もあったため 全市町村の支援情報を掲載できるまでに 10 日程度の日数を要した ( 市町村支援課 ) 手数料の免除等に関する問い合わせ窓口の不統一 手数料の免除等に関する窓口を当初は防災担当部局として公表したが 被災者支援チームに おいて 担当窓口の整理を行った結果 窓口が財政課へ変更となった ( 財政課 ) より効果的 効率的な周知 より一層 効果的 効率的に県税の軽減措置等の周知を図っていくことが重要 ( 税務課 ) 避難所におけるペット同行避難者の受入れ体制整備が不十分 県が巡回した際に避難所でのペット同行避難者の受入れ体制が充分でなく ペット登録台帳も整備されておらず ペットの受入れを拒否する避難所も見受けられた ( 生活衛生課 ) 避難者が同行避難した犬に咬みつかれる事故 ( 咬傷事故 ) が発生した ( 生活衛生課 ) 通知文の庁内調整 各課にまたがる内容の国からの通知文について 国は各課連名で通知文を発出していたため 当県が市町村や関係団体等に周知する際 どの部署にどこから周知すべきか事前に調整ができず 手間取った ( 健康増進課 ) 生活再建支援制度に関する事務処理に時間を要した 被災者生活再建支援法に基づく支援金の支給や 災害援護資金の貸付において 初めて事務を 処理する市町村の担当者が多く 事務処理に時間を要するケースがあった ( 福祉総務課 ) 支援要請や情報収集方法が決まっていなかった 包括提携協定を締結している企業に対する災害時の支援に関する要請手順や要請内容 要請先を予め 企業別に決めておいたほうが より円滑に依頼や状況把握ができたものと思われる ( 社会活動推進課 ) 相談件数が想定より少なかった 当初 熊本地震発災時の熊本県の対応を参考に被災者の消費生活トラブルに係る夜間特別相談を実施することとした しかし 災害の態様や規模 範囲 地域特性などの状況が異なったことにより被災者ニーズに差が生じたことなどの理由から 住民への周知が相談につながらず 夜間特別相談で実際に受付けた相談件数が想定よりも少ない結果となった ( 生活安全課 ) 90

95 4 被災者の生活再建支援 対応策 平時からの連携 協力体制の整備 ( 再掲 ) 消石灰等の必要物資について 被災した市町村が調達できるように保健福祉環境事務所等が 調整 ( 平成 30 年 2 月実施の研修会で説明済 ) ( がん感染症疾病対策課 ) 支援策のベースができた 今回の災害対応では 支援策の検討に時間を要した市町村もあったが 今後 各市町村の支援策については 今回の対応をベースとして検討されると思われるため 検討期間は短縮されると見込まれる ( 市町村支援課 ) 手数料等の免除に関する対応部局の明確化 より迅速かつ統一した対応のため 災害発生時における手数料免除に関する部局間の調整及 び被災者からの問い合わせ対応ついて あらかじめ対応部局を明確化する ( 財政課 ) 関係市町村等との連携 被災状況等を踏まえ 関係市町村等と連携を図りながら 県税の軽減措置等の周知方法等につ いて引き続き検討を行っていく ( 随時 ) ( 税務課 ) ペット同行避難者の受入れが円滑となる体制整備 平常時からペット飼養者に対して災害時の備え等の普及啓発を行うとともに 市町村におけるペット同行避難者の避難所等での受入れ体制整備について助言を行う ( 平成 29 年度 ~) ( 生活衛生課 ) 発災後 動物行政担当者や動物愛護推進員等が連携し 速やかに避難所を巡回しペット同行避難の状況を把握するとともに 避難所運営者に対し 一般避難者との動線を考慮した飼養スペースの確保の方法や注意喚起表示をすることなどを助言し 同行避難ペットによる咬傷事故等の発生を防止する ( 平成 29 年度 ~) ( 生活衛生課 ) 平常時から被災ペット救護活動を支えるペット救護ボランティアの養成講習会を実施し 必要な人材育成に努める ( 平成 29 年度 ~) ( 生活衛生課 ) 通知方法のルール化 国からの各課にまたがる内容の通知について 市町村や関係団体への周知方法をルール化し 庁内関係各課に周知しておく ( 平成 30 年度 ) ( 健康増進課 ) 市町村担当者研修会の充実 例年 市町村担当者研修会を開催しているが 災害援護資金等 生活再建支援制度の理解が深 91

96 4 被災者の生活再建支援 まるよう 研修内容を一部見直すとともに 発災後 増加する受付事務等に対する執行体制の検 討など 研修会を通じて 助言を行う ( 平成 30 年度 ) ( 福祉総務課 ) 被災した住宅の再建のために受ける融資の利子相当額を助成 全壊や大規模半壊などの被害を受け 新たに融資を受けて住宅を再建した被災者に対して 住 宅再建融資に係る利子相当額を助成する ( 平成 30 年度 ) ( 福祉総務課 ) 被災地における生活再建の取組みを支援する体制を整備 朝倉市及び東峰村の生活再建を支援するため 朝倉市地域支え合いセンター 等による見守 り活動や相談業務等の取組みを支援する体制を整備 ( 平成 29 年度 ) ( 福祉総務課 ) 支援要請の手順等の整理 周知 包括提携協定を締結している企業に対する災害時の支援に関する要請手順等を平成 29 年度 中に整理し 包括提携協定企業へ周知する ( 平成 30 年度 ) ( 社会活動推進課 ) 自然災害発生時の消費生活相談体制の整備についての検討 次回以降 自然災害発生時に迅速かつ適切な対応を行ううえでの参考となるよう 今回の対応 について整理を行った ( 生活安全課 ) (4) 教育関係支援 今回の対応実績 被災文化財への対応 文化財の被災状況を確認し 緊急保護措置を講じるため 被災地の要請に基づき 文化財専門職員を被災地に派遣した (7 月 10 日 ~) 延べ103 名 ( うち朝倉市延べ95 名 東峰村延べ8 名 ) 平成 30 年 2 月 5 日現在 指定文化財の巡視 被災状況確認 指定文化財の応急処置( シート覆い 緊急搬出等 ) 復旧事業化 未指定文化財の被災状況確認など ( 文化財保護課 ) 甘木歴史資料館に相談窓口を設置 住民から被災文化財に関する相談を受け付け 措置が必要なものは九州歴史資料館に搬入する等して 緊急保護を図った (7 月 14 日 ~) 相談件数 21 件受入件数 16 件 92

97 4 被災者の生活再建支援 重要文化財の彫刻 1 件 市指定文化財の工芸品 1 件 未指定の古文書 彫刻 民具など約 700 点 平成 30 年 2 月 5 日現在 ( 文化財保護課 ) 各市町村から文化財の被災状況について報告を受け 集約し 市町村からの要請に基づき 報道機関等への情報提供を行った ( 文化財保護課 ) 被災文化財の復旧に向けた対応として 指定文化財については国庫 県費による復旧事業化を進め 緊急保護した未指定の文化財については保存科学的措置などを行った ( 進捗中 ) ( 文化財保護課 ) 被災した児童生徒等の就学機会の確保等についての周知 被災地域の児童生徒等の就学機会の確保等について 各市町村教育委員会及び県立学校に対し 7 月 10 日付で通知を発出した 通知の主な内容 被災した児童生徒等の公立学校への転入学に関する弾力的な対応 義務教育段階における教科書の給与に関する柔軟な対応 就学援助等に関する弾力的な対応 ( 高校教育課 義務教育課 ) スクールカウンセラーの派遣 被災小 中学校への派遣の概要 派遣時期 朝倉市 7 月 16 日 ~ 東峰村 7 月 18 日 ~ 派遣方法 県教育委員会が県内各中学校及び各教育事務所に配置しているスクールカウンセラーを小中学校に派遣して対応した 派遣人数 朝倉市延べ94 名 東峰村延べ12 名 平成 29 年 11 月 15 日現在 活動内容 被災した児童生徒及び保護者の心のケア 児童生徒への心のケア等についての教職員への助言 児童生徒の様相観察 ( 義務教育課 ) 被災地域の県立高校にスクールカウンセラーの緊急派遣ができる旨通知し 県立高校 1 校からスクールカウンセラーの緊急派遣要請を受けて スクールカウンセラーを派遣し 生徒に対する心のケアを行った 派遣人数延べ6 名 ( 高校教育課 ) 県立特別支援学校からスクールカウンセラーの緊急派遣要請を受け スクールカウンセラーを派遣し 生徒に対する心のケアを行った 派遣人数 1 名 ( 義務教育課 ) 93

98 4 被災者の生活再建支援 教科書支給事務の実施 各県立高校 中学校 中等教育学校において 被災に伴い喪失または損傷した教科書等の把握 を行った また 災害救助法の適用による教科書等の支給について 県からの委任により適用区域の市町 村が実務を担当することとなっているが 朝倉市教育委員会の要請に応じて朝倉市在住の高校 生に係る教科書の支給事務を行った 対象学校数 5 校 ( 県立高校 3 校 県内私立高校 1 校 大分県私立高校 1 校 ) 対象生徒数 9 名 支給冊数 22 冊 ( 高校教育課 ) 各学校 私学振興課及び大分県教育委員会と連携して速やかに対応したことで 2 学期の開始 前までに被災生徒への教科書の支給を完了することができた ( 高校教育課 ) 被災した私立学校生徒の教科書の被害状況について 各校に照会し 把握を行った 朝倉市在住の高校生については教育庁 ( 高校教育課 ) が朝倉市教育委員会の要請に応じて教 科書の支給事務を行うこととなったため 私立高等学校の生徒について取りまとめを行い 高 校教育課へ報告した ( 私学振興課 ) 奨学金緊急募集の事務の簡素化及び高等学校等就学支援金等の申請期限の柔軟な対応 被災した生徒に係る就学支援金及び奨学給付金の申請について 各学校で定めている申請期限を延長する対応をとった ( 就学支援金 :3 件 奨学給付金 :68 件 ) ( 財務課 ) 奨学金の緊急募集に応募する被災者については 事務を簡素化するなど 柔軟に対応している 被災者の奨学金申請 2 件 ( いずれも貸与済み ) ( 高校教育課 ) 高等学校等就学支援金や高校生等奨学給付金の申請について 申請期間を延長するなど柔軟に対応することとした (7 月 10 日通知 ) ( 私学振興課 ) 授業料等の免除及び転入学における入学選考料及び入学料の納入免除 被災した生徒に係る授業料を免除する対応をとった (3 件 ) ( 財務課 ) 入学料 入学考査料の免除 ( 特例措置 ) 制度の実施 入学料 入学考査料の免除 ( 特例措置 ) 1 基準 生計の主たる維持者の所有する自宅家屋の全壊( 全焼 全流出含む ) 大規模半壊または半壊の場合等 7 月 5 日の災害発生時に災害救助法の適用を受けた朝倉市 東峰村 添田町 中津市 日田市に居住していること 2 適用 平成 30 年度及び平成 31 年度入学者 94

99 4 被災者の生活再建支援 3 免除額 入学料県内者 :282,000 円 県外者 :520,000 円 入学考査料学部 :17,000 円 大学院 :30,000 円 4 実績 現時点では入学料免除の有無は未定 入学考査料の免除実績はなし( 平成 29 年度に出願する平成 30 年度入学試験 )( 政策課 ) 被災学生 ( 生徒 ) への修学支援 後期 ( 平成 29 年 10 月 1 日 ~ 平成 30 年 3 月 31 日 ) 授業料免除の申請書受付期間 : 九州歯科大学平成 29 年 6 月 30 日 ~ 平成 29 年 10 月 2 日 : 福岡女子大学平成 29 年 7 月 20 日 ~ 平成 29 年 9 月 29 日 : 福岡県立大学平成 29 年 10 月 2 日 ~ 平成 29 年 10 月 11 日入学料免除の申請期間 : 入学手続期間中 ( 政策課 ) 県立三大学の学生に対する修学支援として 低所得世帯の学生に対して 入学料等及び授業料の全額免除を実施 ( 三大学法人に対して平成 29 年度運営費交付金として予算措置済み ) 授業料の免除 〇基準学生と生計を一にする者が 減免を受けようとする授業料の納期限前 1 年以内において 地震 風水害 火災その他の災害による著しい被害を受けた場合等〇適用平成 29 年度後期及び平成 30 年度前期の授業料〇免除額半期分 :267,900 円〇実績被災地に自宅がある学生全員被害がなかったため 授業料免除の実績はなし ( 平成 29 年度後期 ) ( 政策課 ) 私立高等学校等授業料軽減補助金の支給対象を拡大 (7 月 10 日通知 ) ( 私学振興課 ) 県立高校生への通学支援を実施 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の影響により 通学が困難な県立高等学校の生徒に対してタクシーによる通学支援を行った 運行区間東峰村役場小石原庁舎前 ~ 杷木間 運行時間朝夕往復 1 便 被災地域の学校の時制及び公共交通機関の便数減による影響を考慮して設定 支援対象生徒数 3 名 ( 高校教育課 ) 95

100 4 被災者の生活再建支援 被災学校への教職員の定数加配を実施 被災地域の小中学校に教職員の定数加配を行い 児童生徒に対する学習支援や心のケア等を 継続的に実施できるよう支援した 朝倉市 5 人 講師 ( 常勤 ) 1 人 (11 月 7 日 ~3 月 29 日 ) 講師 ( 非常勤 ) 4 人 (10 月 26 日 ~3 月 22 日 ) 東峰村 3 人 講師 ( 常勤 ) 2 人 ( 9 月 1 日 ~3 月 29 日 ) 養護助教諭 ( 常勤 )1 人 ( 9 月 1 日 ~3 月 29 日 ) ( 教職員課 ) 公立学校施設災害復旧事業等 現地視察や被害金額報告書 ( 速報 ) により被害状況の把握に努め 文部科学省あてに災害報告書を提出した 県立学校については 災害復旧費に係る事業費を9 月補正予算に計上した また 既定予算で対応できる学校については 速やかに予算令達し復旧工事に着手した 事業計画書提出後 文部科学省及び福岡財務支局による現地査定を実施した 文部科学省から査定額に基づく内定通知があり 復旧工事に着工した ( 施設課 ) 私立学校災害復旧事業について 私立学校施設整備費補助 激甚災害法に基づき 激甚災害指定と適用すべき措置を指定する政令が公布 施行されたが 朝倉市及び東峰村は局激として指定されたため 私立学校の災害復旧事業の適用はなかった このため 8 月 28 日 知事及び県議会議長が文部科学省に局地激甚災害においても私立学校の災害復旧事業が適用されるよう 要望を行った 11 月 9 日平成 29 年秋政府予算要望において 再度知事及び県議会議長が要望を行った 平成 30 年 1 月 局地激甚災害に係る私立学校施設災害復旧事業が補助対象とされた ( 私学振興課 ) 放課後児童クラブへの受入れ協力依頼 被災児童が避難先で放課後児童クラブを利用する場合 避難先市町村での児童の受入れにつ いて県内市町村に協力依頼を文書にて行った ( 青少年育成課 ) 評価できる点 文化財について被災自治体の意向を踏まえた速やかな現地対応を実施 豪雨災害後速やかに豪雨災害への対応に係る基本方針を定め 全職員が共通認識をもって対 応することができた ( 文化財保護課 ) 96

101 4 被災者の生活再建支援 被災自治体と連絡を密にとり 被災自治体の意向を踏まえて対応することができた ( 文化財保護課 ) 文化財専門職員が現地に入り 被災自治体の状況を十分に把握しながら業務支援を行うことができた ( 文化財保護課 ) 被災地の文化財の状況について 県が情報提供の窓口となることで 被災自治体の負担軽減を図ることができた ( 文化財保護課 ) 各種文化財を総合的に保護していくことを念頭に置き 被災状況や復旧の進捗に応じた適切な対応ができた ( 文化財保護課 ) 甘木歴史資料館に相談窓口を設置することで 未指定文化財の保護が図られた ( 文化財保護課 ) 過去の災害時の対応を踏まえた速やかな周知を実施 被災地域の児童生徒等の就学機会の確保等について 平成 28 年熊本地震時の対応を踏まえ 速やかに関係通知を発出した ( 義務教育課 ) カウンセリング等の実施による被災児童生徒等の心のケアを実施 早期にスクールカウンセラーを派遣したことにより 児童生徒の不安等 心のケアに対応することができた ( 義務教育課 ) 教職員とスクールカウンセラーが情報共有を密にすることにより スクールカウンセラーが派遣されていない場合についても 教職員が主体となって児童生徒の不安等に対応するなど 学校の教育相談体制を充実させることができた ( 義務教育課 ) スクールカウンセラーによる教職員への助言により 児童生徒への支援に対する教職員の不安等を軽減することができた ( 義務教育課 ) 当該校の要請を受けて 早急に対応できた 当該校とスクールカウンセラーの連携により 生徒の状況把握及びカウンセリング 継続してカウンセリングが必要な生徒の把握及びカウンセリングが十分に実施できた ( 高校教育課 ) 事務手続きについて迅速 柔軟に対応 奨学金の緊急募集については 被災者の申請に関する手続きや貸付について柔軟に対応した 県内全ての高等学校等あての通知 HP 掲載等を行い 奨学金を必要とする者への周知を速やかに行うことができた ( 高校教育課 ) 授業料の免除について関係校と連携を密にし 迅速 柔軟な対応をすることができた ( 財務課 ) 入学料等の免除措置の実施 大規模災害の被災者に対する使用料及び手数料の免除等に関する条例 を踏まえ 各公立大 学法人においても 入学料 入学考査料の免除措置を講じた ( 政策課 ) 97

102 4 被災者の生活再建支援 事務手続きについて迅速 柔軟に対応した 高等学校等就学支援金や高校生等奨学給付金の申請について 申請期間を延長すること及び私立高等学校等授業料軽減補助金の支給対象を拡大することについて 早期に方針決定し 各私立学校に周知した (7 月 10 日 ) ( 私学振興課 ) 予め制度拡充を図っていた 県立三大学の学生に対する修学支援として 平成 29 年度に制度拡充を図り支援体制を整えていた ( 政策課 ) 生徒へのきめ細かな通学支援の実施 豪雨の影響により通学が困難となっていた県立高等学校の生徒へきめ細やかな支援を行うことができた ( 高校教育課 ) 支援期間を12 月まで (2 学期末 ) とし 息の長い支援を行うことができた ( 高校教育課 ) 被災学校の教職員の負担軽減及び児童生徒のケアを実施 被災市町村教育委員会に対し 教職員の加配の必要性を調査し 要望に応じた加配を行った ( 教職員課 ) 被災して落ち着かない子どもに対し 教職員が増えたことにより継続して一層丁寧に対応できた ( 教職員課 ) 被災した状況の中でも 教育活動は継続されなければならず 被災対応が教職員の大きな負担となる中 加配措置によって 校務分掌を分担することができる等 他の教職員の負担軽減にも役立っている ( 教職員課 ) 迅速な災害復旧への対応 公立学校施設災害復旧事業の事務処理が煩雑にならないよう 現地において被災市町村教育委員会に対して 文部科学省担当者による説明会を実施した ( 施設課 ) 県立学校について 災害復旧に専念できるよう 調査等の提出期限を延長するなど 柔軟に対応した ( 施設課 ) 放課後児童クラブの運営費補助金の活用について通知 市町村への協力依頼の際 避難先市町村が 被災地の児童を受入れしやすいよう 放課後児童 クラブの運営費補助金が活用可能なことも併せて通知した ( 青少年育成課 ) 課題 他県や周辺自治体との連携による被災文化財への対応 被災自治体の意向を十分に踏まえ 周辺自治体との連携による適切な時期での被災文化財へ 98

103 4 被災者の生活再建支援 の対応が必要である また 他県や文化財関係団体とも連携する必要があり そのための考え方 や方法を検討する必要がある ( 文化財保護課 ) 大規模災害発生の初期段階におけるスクールカウンセラーの体制整備が不十分 大規模災害発生初期段階での避難所等において 被災した児童生徒及び保護者を対象とするスクールカウンセラーと福祉部門のカウンセラーとの役割分担や 必要な人材の確保について 混乱する場面があった ( 義務教育課 ) 関係機関との連絡調整及び情報収集の体制が不十分 他課との調整に時間を要したため 被害状況の把握に係る各学校への通知の発出に時間を要した ( 高校教育課 ) 被災市町村教育委員会との調整が遅れたため 朝倉市教育委員会への協力の初動が遅くなった ( 高校教育課 ) 県立高校生の通学支援において 各県立学校に通学困難者がどの程度いるのか等 状況把握を行うのに時間を要した ( 高校教育課 ) 発災直後 短期間での人材確保 被災学校に対し 加配措置を行っているが 被災市町村教育委員会では 短期間での人材確保に苦慮している 朝倉市 ( 加配要望 8 人 任用済 5 人 ) 東峰村( 加配要望 3 人 任用済 3 人 )( 教職員課 ) 情報収集に時間を要した 被災市町村から放課後児童クラブに必要な情報収集に時間を要したため 速やかに支援を行 うことができなかった ( 青少年育成課 ) 対応策 文化財災害対応マニュアルの作成 災害時に迅速に対応できるよう 市町村の文化財担当職員と文化財保護課とで共有できる 文 化財災害対応マニュアル を作成する (30 年度中 ) ( 文化財保護課 ) 災害時におけるスクールカウンセラーの体制等を協議 各教育事務所で開催されているスクールカウンセラー連絡協議会等において 大規模災害が発生した場合における必要な人材確保や役割分担等の支援体制について共通理解を図る ( 平成 29 年度 ) ( 義務教育課 ) 99

104 4 被災者の生活再建支援 災害時 速やかに情報収集や被災市町村との連携を実施 被害状況の把握や被災後の対応に係る通知は 関係課と連携し可能な限り速やかに発出する ( 高校教育課 ) 各市町村教育委員会との連携を図り 適切な協力に努める ( 高校教育課 ) 県立高校生への通学支援について 県立学校や被災市町村教育委員会等と連携を図ることにより 迅速な状況把握に努めることで迅速な通学支援に繋げる ( 高校教育課 ) 県内の教員 OB への声かけなどを実施 災害発生による教職員の加配に係る人材確保については 定年退職等をされた教職員に声か けするなど 被災地の要望に応えられるようできる限りの努力を行う ( 教職員課 ) 速やかな情報収集 できるだけ速やかに 現場のニーズを捉えて 支援につなぐことができるよう 情報収集の内 容や手順などをマニュアル化し市町村と共有する ( 青少年育成課 ) (5) 災害ボランティアの参加促進 1 ボランティア情報の提供 今回の対応実績 災害ボランティアセミナーの実施 時間の経過とともにボランティアが不足しないよう 市町村等と連携して 県内各地域でボラ ンティアセミナーを開催した ( 福岡地域では 7 月 8 月に福岡市がセミナーを実施 ) 久留米市 7 月 30 日 ( 日 ) 14 時 ~16 時 ( 参加者 : 約 70 人 ) 久留米市市民活動サポートセンターみんくる 飯塚市 8 月 5 日 ( 土 ) 10 時 ~11 時 30 分 ( 参加者 : 約 40 人 ) イイヅカコミュニティセンター 北九州市 8 月 6 日 ( 日 ) 14 時 ~15 時 30 分 ( 参加者 : 約 70 人 ) ウェルとばた ( 社会活動推進課 ) ホームページ等による情報提供 7 月 6 日 県 NPO ボランティアセンターホームページにおいて 平成 29 年 7 月九州北部豪雨災害ボランティア情報 コーナーを立ち上げ 災害ボランティアセンターに関する情報や 被災地支援を行うNPOのボランティア募集情報等を発信 現在も随時更新している ( 社会活動推進課 ) 100

105 4 被災者の生活再建支援 評価できる点 災害ボランティアセミナーの実施 セミナーの開催によりボランティアマインドを高め 持続的な活動に繋げた ( 社会活動推進課 ) ホームページ等による情報提供 発災直後から NPO 等が行う支援情報の収集に努め 県 NPO ボランティアセンターホームページから 被災地の災害ボランティアに係る情報発信を行い 現在に至るまで 随時更新を行い 継続的に情報を提供している ( 社会活動推進課 ) 課題 ホームページ等による情報提供 NPOや市町村が行うボランティア支援情報の収集に苦慮した NPOや市町村において ボランティア募集やボランティアバス運行等のボランティア支援の取組みが行われた その情報が県 NPO ボランティアセンターに集まる仕組みがないため 情報の収集に苦慮した ( 社会活動推進課 ) 対応策 ホームページ等による情報提供 災害復旧 復興時において 県 NPO ボランティアセンターへボランティア募集やイベントなどの情報が提供されるよう NPO 市町村 社会福祉協議会 関係機関等と協議し 情報を収集する仕組みを構築する ( 今年度 検討に着手し 平成 30 年度までに整理 ) ( 社会活動推進課 ) 2 大学生等のボランティア活動の支援 今回の対応実績 大学生災害ボランティア支援センターの設置 運営 災害支援活動を行う NPO 法人 ANGEL WINGS( 北九州市 ) 昨年の熊本地震での被災地支援の経験を持つ西南学院大学 北九州市立大学と県による実行委員会を急遽 組織し 宿泊が可能な大学生災害ボランティア支援センターを開設 開設期間 7 月 22 日 ~9 月 18 日 設置場所うきは市ムラおこしセンター ( うきは市吉井町 983 番地 1) 101

106 4 被災者の生活再建支援 運営形態 設置主体大学生災害ボランティア支援センター実行委員会 ( 県 北九州市立大学 西南学院大学 NPO 法人 ANGEL WINGS で構成 ) 運営センターの運営は 大学 NPO 及び県が行う ボランティアの活動計画の作成は 学生が実施 協力 支援体制久留米大学などが参画 うきは市 福岡県社会福祉協議会などが協力 特に うきは市から宿泊場所の提供 光熱水費の全額免除など全面的な支援を受けた また 趣旨に賛同した民間企業 団体からも 学生の送迎支援や自転車の無償貸与 物資の提供を頂くなど 支援の輪が広がった センターの事業内容 学生ボランティアに対して宿泊場所やボランティア活動の場を提供ボランティア活動の内容被災家屋の復旧作業 避難所の支援 ( 健康づくり 子どもの遊び場づくりなど ) 在宅被災者の生活支援など ボランティア作業後における学生同士の反省会等協議の場を提供その日の振り返りや翌日の活動について協議 開設期間中センター利用者数延べ872 人 ( 男性 610 人女性 262 人 ) ( 社会活動推進課 ) 県立高校生のボランティア活動を支援 被災地域でのボランティア活動について 県立高校へ通知した 1 平成 29 年 7 月 5 日からの大雨による被災地域でのボランティア活動について 通知の主な内容 参加者の安全確保について ( ボランティア活動の心得 ) 生徒会活動や部活動等による学校単位での参加について ( 計画書の提出 旅費 ( 貸切バス代 ) ボランティア保険についてなど) 参加申込について ( 現地ボランティアセンターとの連携 ) 2 九州北部豪雨災害に伴う災害ボランティア募集情報の周知について ( 人づくり 県民生活部からの周知依頼 ) 3 平成 29 年 7 月九州北部豪雨による被災地域でのボランティア活動について ( 東峰村 ( 東峰学園等 ) での児童生徒の学習支援等のボランティアの募集 ) 活動実績 県立高校延べ18 校 ( 生徒 501 名 引率教員 41 名 ) 平成 29 年 12 月 2 日現在 ( 高校教育課 ) 102

107 4 被災者の生活再建支援 評価できる点 大学生災害ボランティア支援センターの設置 運営 平日のボランティアの確保に寄与した 地元学生はもとより 関東 関西をはじめ 北海道から鹿児島にいたる全国各地から学生が駆けつけ センター利用者は延べ800 人を超えた 特に休日に比べて参加者が減少する平日のボランティアの確保に寄与した 学生同士のネットワーク形成 ボランティア意識の醸成が図られる取組みとなった宿泊型である特徴を生かして 夜は学生同士のミーティングを開催 活動の振り返りの場の提供と学生同士のネットワーク形成にも寄与 広くボランティア意識の醸成が図られ 地域防災を支える人材の育成にも繋がる取組みとなった ( 社会活動推進課 ) 県立高校生のボランティア活動を支援 通知したことにより生徒が安全にボランティア活動に従事できたいち早く通知文を発出することで 早期から県立高校生が災害ボランティア活動に携わることができた 適材適所で様々なボランティア活動に従事した ボランティア活動に従事するための交通費 ( 貸切バス ) や保険料を補助した 生徒の安全確保を最優先に 天候等により計画変更や中止の判断が適切に行われた ( 高校教育課 ) 通知を行ったことにより各学校の判断でスムーズに活動できた被災地支援のために 生徒会活動の一環として また学校行事の際に生徒や保護者に募金を呼びかける学校があった ( 高校教育課 ) 課題 大学生災害ボランティア支援センターの設置 支援 NPO 大学 行政の役割分担が明確でなく 運営を軌道に乗せるのに時間を要した 宿泊型のセンターであったことから 県内大学の参加者が伸びなかった 実行委員会メンバーの個人的なネットワークによる広報が中心であったため 全国の災害支援 NPOや大学へのアプローチが十分でなかった ( 社会活動推進課 ) 県立高校生のボランティア活動を支援 ボランティアセンターとの調整がうまくいかないこともあった ボランティア活動を希望する学校と現地ボランティアセンター等との間で調整がうまくいかなかった場合もあり 学校が活動を断念した事例があった ( 高校教育課 ) 103

108 4 被災者の生活再建支援 対応策 大学生災害ボランティア支援センターの設置 運営 今回の運営上の課題を整理し 大学生災害ボランティア支援センター運営のノウハウを取りまとめる ( 平成 30 年度 5 月までに ) ( 社会活動推進課 ) 県立高校生のボランティア活動を支援 ボランティア活動の調整については 現地ボランティアセンター等からの情報収集に努める ( 高校教育課 ) 3 ボランティアバスの運行 今回の対応実績 県内外の市町村社会福祉協議会等がボランティアバス運行を実施 県内外の市町村社会福祉協議会等が自主的にボランティアバスを運行した ボランティアの参加が減少した際 県社会福祉協議会がボランティアバスの運行に対する助成を実施 12 市町村社会福祉協議会 (28 回の運行 ) へ助成した 県災害ボランティア連絡会が 本連絡会会員と大学生を対象としたボランティアバスを13 回運行した ( 消防防災指導課 ) ( 福祉総務課 ) 評価できる点 関係機関によるボランティアバスの運行 ボランティアの継続的な確保に寄与した ( 消防防災指導課 ) ( 福祉総務課 ) 課題 県によるボランティアバス運行 ボランティアが減少した際 県によるボランティアバスの運行を検討した 被災自治体の要請がなかったこと 県災害ボランティア連絡会や市町村社会福祉協議会によるボランティアバスが運行されたこと等から結果として実施しなかった 被災地の支援状況が日々変化し かつ 具体的な対応ルールがないため ボランティアバスの運行について 判断に時間を要した ( 社会活動推進課 ) 104

109 4 被災者の生活再建支援 対応策 大規模災害発生時のボランティアバスの運行ルールの明確化 今回の対応を踏まえ 大規模災害時のボランティアバス運行の支援等について 県社会福祉協議会等と協議し その手順を明確にする ( 平成 30 年度 ) ( 消防防災指導課 ) ( 福祉総務課 ) ( 社会活動推進課 ) (6) 被災地支援 NPO ボランティア団体に対する支援 今回の対応実績 NPOと行政等が連携した被災地支援情報の共有 県内外のNPOが円滑に支援活動を行えるよう 朝倉市やNPOなどが持つ被災者のニーズとNPOの専門性をつなげる常設の情報共有 連携の場の設置を朝倉市に働きかけた 県 朝倉市等と全国災害ボランティア団体ネットワーク ( 全国社会福祉協議会が理事の一員 ) NPO ボランティア団体をメンバーとした情報共有会議が7 月 9 日に開設され 7 月 12 日から朝倉支所において開催された NPOが現地で把握した課題について 情報共有会議で解決策を議論 その内容を踏まえて市 NPO 等が対応 開催回数 :69 回 参加団体数 : 約 150 団体 ( 平成 30 年 3 月 1 日時点 ) ( 消防防災指導課 ) ( 社会活動推進課 ) 被災地支援活動を行うNPO ボランティア団体に対する助成 平成 29 年度ふくおか地域貢献活動サポート事業 に 九州北部豪雨災害支援枠 を新設し NPO ボランティア団体 ( 以下 NPO) が協働で行う被災地支援活動への助成事業を実施した 補助対象 NPOが協働で行う九州北部豪雨の災害支援活動 補助金額 1 事業当たり上限 100 万円 公募期間第 1 次 :9 月 11 日 ~9 月 22 日 第 2 次 :9 月 25 日 ~10 月 10 日 交付決定第 1 次 :9 月 29 日 第 2 次 :10 月 25 日 ( 公財 ) イオンワンパーセントクラブ 九州朝日放送株式会社 株式会社イーネットから受入れた 105

110 4 被災者の生活再建支援 2 千万円余の寄附金が財源 採択事業名朝倉市黒川地区の農村復興支援事業あさくら里山復興プロジェクト東峰村農村景観復興支援事業九州北部豪雨災害復興支援活動大学生災害ボランティア支援センター うきはベース を拠点とした継続的な被災地支援被災母子や女性の在宅支援 生活や健康等の相談 支援事業在宅被災世帯への見守り支援事業松末さいこうプロジェクト白木地区復興支援 新しい白木地区地域づくり 協働事業 取組概要 被災家屋及びその周辺の泥出し 農地復旧 住宅や作業場 用水路 農園等の土砂出し 高齢者やボランティアのための移動用車両の運行 棚田復旧ボランティアや体験イベント 東峰村棚田米の販売促進 家屋や水路の土砂出し 農地の復興 宿泊可能な大学生向けボランティア支援センターの運営 母子避難所の運営 母子のためのショートステイ デイサービスの実施 訪問型の在宅被災者の実態調査 松末小学校の行事( 文化祭 卒業式等 ) やイベントの実施 水車小水力発電の復旧 復興活動 白木地域復興ビジョンの作成 ( 社会活動推進課 ) 評価できる点 NPOと行政等が連携した被災地支援情報の共有 被災地支援のノウハウを持つ県内外のNPOと 被災市町村が一堂に会する情報共有の場を今回初めて設置したことで 被災者に寄り添ったきめ細かな支援活動が行われた 主な活動は 次のとおり 避難所の運営重機ボランティアの受入 調整在宅被災者の状況調査仮設住宅や在宅被災者への家電等の調達 配送支援物資の受入 配送など ( 社会活動推進課 ) 被災地支援活動を行う NPO ボランティア団体に対する助成 被災地支援 NPO と地域団体が協働して行う支援活動を早期に実施できた ( 社会活動推進課 ) 課題 NPO と行政等が連携した被災地支援情報の共有 災害ボランティア活動における関係機関の役割の明確化と連携方策の検討が必要である 社会福祉協議会は 災害ボランティアセンターの設置 運営の負担が大きく 情報共有会議へ 106

111 4 被災者の生活再建支援 の参画が十分でなかった また ボランティア団体の活動を支援調整する県災害ボランティア連絡会と当会議との連携が十分でなかった 今後 災害ボランティア活動がより一層効果的に実施されるよう 関係機関の役割の明確化と連携方策の検討を進めていく必要がある ( 消防防災指導課 ) ( 福祉総務課 ) ( 社会活動推進課 ) 被災地支援活動を行う NPO ボランティア団体に対する助成 今回は多額の寄附により助成事業が実施できたが これからも寄附があるかは不明 ( 社会活動推進課 ) 対応策 NPOと行政等が連携した被災地支援情報の共有 災害ボランティア活動を円滑に実施するための実効性のある体制整備を促進今回の災害対応を踏まえ 県外からの災害ボランティアを円滑に受入れるため 県 県社会福祉協議会 NPO 等の役割分担や連携方法等を明確化し 具体的な受入体制を構築する その際 JVOADなどの全国展開するNPOや地元災害ボランティア団体等との連携が重要となる ( 今年度 検討に着手し 平成 30 年度までに整理 ) ( 消防防災指導課 ) ( 福祉総務課 ) ( 社会活動推進課 ) 被災地支援活動を行うNPO ボランティア団体に対する助成 大規模災害発生時に企業の寄附 ( 支援 ) を受けるため 今回のNPOや地域団体が協働して行った被災地支援活動の実績を県民や企業に向けて情報発信する ( 平成 30 年度 ) ( 社会活動推進課 ) 福岡県社会福祉協議会 今回の対応実績 福岡県社協災害救援本部の設置 先遣隊の派遣 7 月 5 日 16 時 福岡県社協災害救援本部 を設置し 電話 FAXによる災害の被害状況把握に努めるとともに 大雨地域の各市町村社会福祉協議会 ( 以下 社協という ) 社会福祉施設の対応等について 聞き取りを実施した 107

112 4 被災者の生活再建支援 7 月 6 日午前 先遣隊による現地調査を実施した 各被災地社協 災害ボランティア活動支援プロジェクト会議 ( 通称 : 支援 P 全国規模の災害支援ネットワーク組織) 等と協働し 災害ボランティアセンター立ち上げ等準備から運営に係る支援を行った ( 福岡県社会福祉協議会 ) 災害ボランティアセンター応援職員の派遣 被災地でのボランティアニーズの増加に対応するため 県内市区町村社協や 九州ブロック社協 中国ブロック社協 四国ブロック社協 全社協等の協力を得ながら 各災害ボランティアセンター運営支援のために社協職員を派遣した また 社会福祉施設種別協議会と連携し 福岡県老人福祉施設協議会及び福岡県知的障がい者福祉協会から 看護師派遣 送迎車両運転スタッフの派遣等人的支援の調整を行った 九州ブロック社協 九州各県 指定都市社協 ( 以下 九州ブロック社協 という ) の管内において災害が発生し 被災地域を有する県 指定都市社協独自では社協としての災害救援活動が十分に実施できない場合において 九州ブロック社協相互間の応援を円滑に行うために九州ブロック社協災害時相互応援協定を締結している ( 福岡県社会福祉協議会 ) 災害ボランティア情報の発信 県社協ホームページ フェイスブックに災害救援情報コーナーを設け 各被災地の災害ボランティアセンターに関する情報 ( ボランティア受付状況 ボランティア保険 活動状況等 ) について発信した ( 福岡県社会福祉協議会 ) ボランティアバス運行費用の助成 朝倉市被災地区の早期復旧支援を目的として 県内市町村社協を対象に朝倉市災害ボランテ ィアセンターへのボランティアバスの運行費用を助成した ( 福岡県社会福祉協議会 ) 評価できる点 速やかに福岡県社協災害救援本部を設置し 災害ボランティアセンターの支援ができた 県社協災害救援本部設置後すぐに 情報収集や職員の派遣を行い 各災害ボランティアセンターの動きや課題等を被災地社協と共有することができた ( 福岡県社会福祉協議会 ) 被災地社協との連携により 日々の各災害ボランティアセンターの運営体制や復旧段階に応じた運営スタッフ ( 県内市区町村社協 九州ブロック社協 中国ブロック社協 四国ブロック社協 ) の人数を柔軟に調整できた また 社会福祉施設種別協議会とも初めて連携することができた ( 福岡県社会福祉協議会 ) 108

113 4 被災者の生活再建支援 災害ボランティアセンターに関する情報を多数の方と共有できた 県社協ホームページ フェイスブックの災害救援情報コーナーにおいて 各災害ボランティアセンターに関わる必要な情報を発信し ボランティアを含め一般の方や関係機関等と情報を共有することができた ( 福岡県社会福祉協議会 ) ボランティアバスの運行により継続的にボランティアを確保することができた 当初 県内市町村社協による災害ボランティアセンターへのボランティアバス運行については 経費の捻出や広報等が課題となり 実施に至らない状況であった このことから 県社協が運行に係る費用を助成することにして 協力依頼をした結果 12 社協延べ28 回のボランティアバスの運行につながり ボランティアの方々が減少した時期にボランティアの確保等を支援することができた ( 福岡県社会福祉協議会 ) 課題 発災直後は災害ボランティアセンターの円滑な立上げ 運営が困難だった 災害ボランティアセンターの設置場所については 被災地社協と行政との協議が進まず 選定に時間を要した ( 福岡県社会福祉協議会 ) 発災直後 混乱した中で災害ボランティアセンターを立ち上げ 運営していたため ボランティア参加者数 新規依頼件数 活動件数 完了件数 継続件数等を正確に把握することが困難だった ( 福岡県社会福祉協議会 ) 各被災地社協の災害ボランティアセンター設置運営マニュアルについて 現状に即した様式に修正するなど調整に時間を要した ( 福岡県社会福祉協議会 ) ボランティアの継続的な確保についての仕組みが必要であった 時間の経過とともに減少するボランティアの活動者数確保について ボランティアバス運行を支援することで対応してきたが その他にも ボランティアの継続的参加を引き出す仕掛けが必要 ( 福岡県社会福祉協議会 ) ボランティアセンター運営に関する財源についての検討が必要であった ボランティア活動を行う際に必要となるボランティア活動保険掛金が多額となっており 財源について検討が必要 ( 福岡県社会福祉協議会 ) 県社協も含め 支援する側の社協には もともと予算がなく 長期化すればする程応援職員の派遣が難しくなる 派遣の長期化に備えた財源確保について検討が必要 ( 福岡県社会福祉協議会 ) 109

114 4 被災者の生活再建支援 対応策 スムーズな災害ボランティアセンターの立上げと円滑な運営が可能となる体制の整備 地域防災計画等において 災害ボランティアセンターの設置や役割 活動内容等の明確な位置づけを行政と共有し 日頃から共通認識を持ち連携しておくことの必要性を県内市町村社協へ発信する ( 福岡県社会福祉協議会 ) 今回の災害対応を踏まえた災害ボランティアセンター設置運営マニュアル作成の推進 ( 福岡県社会福祉協議会 ) 日々の活動に関するデータの集約について 予め初動期から終息期を踏まえ ボランティア参加者数 新規依頼件数 活動件数 完了件数 継続件数等の各計上方法を記載した様式の作成 ( 福岡県社会福祉協議会 ) ボランティアの継続的な確保 具体的な数値 ( 地区別 被災世帯復旧状況 ) を公表し マスコミ等を通じてボランティア募集 を行う ( 福岡県社会福祉協議会 ) 110

115 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 (1) 商工業者に対する支援 今回の対応実績 緊急相談窓口の設置 7 月 6 日 中小企業振興事務所 商工会 商工会議所 金融機関 市町村 商工関係団体に対し 相談窓口を設置するとともに 被災商工業者からの融資相談等に迅速かつ適切な対応を要請する文書を発出 ( 中小企業振興課 ) 緊急経済対策資金 緊急特別融資枠 の創設 7 月 7 日 今回の災害を 県制度融資緊急経済対策資金の 知事が指定する風水害 に指定 併せて 既存の借入れについて 返済条件の緩和措置を周知 7 月 11 日 上記の緊急経済対策資金から更に金利を引き下げ 既存の融資限度額の別枠とするとともに 信用保証料を全額県が補てんすることにより被災商工業者の負担をゼロとする 緊急特別融資枠 を設定 (~12 月 28 日 ) 緊急特別融資枠の設定期間を平成 30 年 3 月 30 日まで延長 ( 中小企業振興課 ) セーフティネット保証 4 号の認定を受けた被災商工業者に対する資金繰り支援 7 月 13 日 朝倉市 東峰村 添田町において 大雨災害により売上げが減少しセーフティネット保証 4 号の認定を受けた被災商工業者に対し 緊急経済対策資金により円滑な資金繰りを支援 (~10 月 12 日 ) セーフティネット保証 4 号の指定地域にうきは市が追加 (8 月 10 日 ) 上記 4 市町村の地域指定が平成 30 年 2 月 9 日まで延長 うきは市 朝倉市 東峰村の地域指定が5 月 9 日まで延長 ( 中小企業振興課 ) 経営指導員等による被災状況 支援ニーズの把握 中小企業振興事務所職員 商工会 商工会連合会 商工会議所の経営指導員が被災現場を確認するとともに 被災商工業者からの聴取により被災状況及び支援ニーズを把握 (7 月 10 日 ~) ( 中小企業振興課 ) 現地における相談体制の強化 7 月 12 日 現地における相談支援体制を強化するため 県商工会連合会に対し 朝倉市商工会及び東峰村商工会への経営指導員等の派遣を要請 7 月 13 日から17 日まで 商工会連合会から朝倉市商工会に職員 2 名を派遣 これ以降は朝 111

116 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 倉市商工会の要請に応じて随時応援 7 月 24 日から東峰村商工会に週 2 日程度職員 1 名を派遣 (~8 月 10 日 )( 中小企業振興課 ) ワンストップ相談会の開催 国や金融機関等と連携し 7 月 31 日 8 月 4 日に朝倉市役所朝倉支所において 被災企業等のためのワンストップ相談会を開催 9 月以降は 筑後地域中小企業支援協議会 ( 事務局 : 久留米中小企業振興事務所 ) が中心となり 朝倉市商工会本所において ワンストップ定例相談会 を毎週月曜日 ( 祝祭日の場合はその翌日 ) に開催 11 月以降は 企業の希望があった場合に個別に対応 ( 中小企業振興課 ) 地域中小企業支援協議会による総合的な支援 企業からの具体的な支援要望に対し 県 商工会 商工会議所 中小企業振興センター 中小企業団体中央会 信用保証協会 金融機関 中小企業診断士などの専門家などで構成される中小企業支援協議会が 各構成機関の支援メニューを活用することにより 被災商工業者の事業の再開 継続を総合的に支援 ( 中小企業振興課 ) 被災した小規模事業者への販路開拓支援 被災した小規模事業者が行う販路開拓を支援する国の 小規模事業者持続化補助金 ( 九州北部豪雨災害対策型 ) に採択された事業者に対し 自己負担の一部補助を実施 < 補助率 >1/12( 国の補助率 2/3と合わせると補助率 3/4) < 対象地域 補助上限 > 朝倉市 東峰村 国 :100 万円 県 12 万 5,000 円添田町 国 : 50 万円 県 6 万 2,500 円 ( 中小企業振興課 ) 伝統的工芸品産業の復興振興 国指定の伝統的工芸品 小石原焼 の産地の早期復興を図るため 東峰村が被災窯元のために整備する 共同窯 の設置費用を支援 < 設置場所 > 小石原焼伝統産業会館内 < 補助額 >450 万円 ( 建屋を含む建設費約 900 万円 補助率 1/2) 10 月 1 日 共同窯 の火入れ式を実施 同月 31 日 建屋竣工 ( 観光政策課 ) 被災商工業者が利用するオープンラボの使用料免除 株式会社久留米リサーチ パークにおいて 被災商工業者が利用するオープンラボ ( 素材実験室 生物実験室 バイオ測定室 ) の機器の使用料を免除 7 月 5 日に遡って適用 ( 平成 30 年 3 月 31 日まで ) ( 新産業振興課 ) 112

117 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 国内外の観光客に対する情報発信 福岡県観光連盟のホームページやソーシャルネットワーキングサービスを通じて 国内外の 観光客に対し 多言語で交通状況や気象などの情報を発信 (7 月 6 日 ) ( 観光振興課 ) 総領事館等への要請 被災地やその周辺の旅館 ホテル 観光施設は ほぼ通常どおり営業しているにも関わらず 多数のキャンセルや来訪客の減少が生じるなど 風評被害により観光地に大きな影響が出ていた そのため 県内の総領事館等を訪問し 県内においては 主要な鉄道 空港インフラや幹線道路が復旧しており 主要観光地では多くの観光施設や宿泊施設が通常どおりの営業を行っていることを伝え 海外から多くの方々に観光に来ていただけるよう要請活動を行った 7 月 19 日在福岡大韓民国総領事館訪問 7 月 21 日在福岡中華人民共和国総領事館訪問 7 月 25 日台北駐福岡経済文化弁事処訪問 7 月 27 日在福岡ベトナム社会主義共和国総領事館訪問 ( 国際政策課 ) 知事と駐福岡総領事 首席領事等との産業観光( インダストリアル ) ツアー で 11 月 16 日 朝倉地域を訪問 県内の総領事館等の総領事 首席領事等に 復興の現状に関する正確な情報発信を行うとともに 朝倉地域の魅力をPRした ( 国際政策課 ) ふくおか応援割 の実施 被災地やその周辺での宿泊や観光を組み込んだ旅行商品の割引を支援する ふくおか応援割 を実施 < 販売期間 > 平成 29 年 8 月 13 日 ~ 平成 30 年 1 月 31 日 < 割引対象 > 朝倉市 東峰村 添田町 うきは市の宿泊 観光を組み込んだ商品 < 割引内容 > 宿泊付 3,000 円 / 人 日帰り2,000 円 / 人 < 送客目標 >23,000 人 ( 観光振興課 ) 被災地の観光物産 PRに対する補助 被災地の団体が観光物産 PRを目的に実施するイベントに対して補助を実施 < 対象地域 > 朝倉市 東峰村 添田町 うきは市 < 対象団体 > 市町村 市町村観光協会 温泉地組合 産地組合等 < 補助率 >2/3 ( 観光振興課 ) インターネット 新聞 雑誌や旅行会社などへの説明を通じた正確な情報発信 主なもの ふくおか応援割 特設サイトの開設 新聞広告の掲載( 西日本新聞 朝日新聞 毎日新聞 読売新聞 ) 113

118 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 旅行雑誌やフリーペーパーへの記事掲載 (LEAK 九州ウォーカー等 ) 県内外の旅行会社 県内の各総領事館等などへの状況説明と誘客要請 ( 観光振興課 ) 被災商工業者の売上回復を図るため 支援物産展等を開催 県庁 1 階ロビーにおいて小石原焼の販売コーナーを設置し 小石原焼の茶碗や皿 カップなどを販売する 小石原焼窯元支援物産展 を開催 (7 月 20 日 ~21 日 ) 参加窯元数 30 窯 販売品数約 2,000 品 7 月 24 日 ~9 月 29 日県庁 11 階よかもんカフェで引き続き販売 ( 観光政策課 ) ( 公財 ) 福岡県中小企業振興センターが JR 吉塚駅構内において 被災地域 ( 朝倉市 東峰村 添田町 ) の特産品を販売する 復興応援即売会 を開催 (8 月 2 日 ~3 日 ) 参加事業者 21 社 ( 中小企業振興課 ) 福岡県災害復興販売支援センター の設置 被災商工業者の売上回復を図るため 民間企業等から復興支援販売の申し出を受け付ける総合窓口 福岡県災害復興販売支援センター を設置 被災地の事業者との連絡調整 販売会の実施や出展に係る手続きを支援 < 実施期間 > 平成 29 年 8 月 21 日 ~ 平成 30 年 3 月 31 日 < 対象地域 > 朝倉市 東峰村 添田町 うきは市 < 取扱品目 > 小石原焼 酒 木工製品 農林加工品 農産物など < 委託先 > 福岡県商工会連合会 ( 観光政策課 ) 迅速な商工被害の状況把握 部内各課がそれぞれのネットワークを活用し 被害状況等について迅速な情報収集を行った ( 商工部 ) 被害情報の収集方法 市町村( 中小企業振興事務所経由 ) 商工団体( 中小企業振興課経由 ) から聞き取り ( 商工政策課 ) 商工団体( 商工会連合会 商工会議所 中小企業団体中央会 ) から聞き取り ( 中小企業振興課 ) 被災地域の中小製造業の被害状況について 工業技術センター等関係機関から聞き取り ( 中小企業技術振興課 ) 自動車メーカー及び被災地域の自動車部品メーカーから聞き取り ( 自動車産業振興室 ) 被災地域及び周辺地域の誘致企業から聞き取り ( 企業立地課 ) 小石原焼陶器協同組合や小石原焼窯元から聞き取り及び現地調査 ( 観光政策課 ) 原鶴温泉旅館協同組合 筑後川温泉旅館組合から 被災状況 キャンセル状況について聞き取り及び現地調査 ( 観光振興課 ) 114

119 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 激甚災害の指定 激甚災害の指定に向けて 国の判断調査等に対応した ( 経過 ) 7 月 7 日九州経済産業局から激甚災害指定の判断調査依頼 7 月 19 日商工被害を取りまとめ (7/18 時点 ) 上記について回答 朝倉市 東峰村が激甚災害 ( 局激 ) 指定の対象 7 月 21 日激甚災害 ( 局激 ) の指定見込みについて内閣府より通知 ( 消防防災指導課経由 ) 8 月 8 日激甚災害 ( 局激 ) の閣議決定について内閣府より通知 ( 消防防災指導課経由 ) 8 月 10 日政令公布 ( 商工政策課 ) 評価できる点 被災商工業者の復旧に向けた資金繰りに対するきめ細かな支援 発災の翌日から相談窓口を設置する等 迅速 適切な対応を実施した ( 中小企業振興課 ) 緊急特別融資枠の創設など 商工業者への金融支援を早期に実施した ( 中小企業振興課 ) 福岡県ものづくり中小企業推進会議等を通じた情報提供を行うことで より多くの被災商工業者に金融支援の周知を図ることができた ( 中小企業技術振興課 ) 罹災証明書の取得に時間を要する場合があることを踏まえ 災害現場の写真などにより被災状況の確認ができる場合には 罹災証明書を後日提出として融資申し込みを受け付ける弾力的な運用を実施した ( 中小企業振興課 ) 被災商工業者への事業継続支援を実施 県が主導して 国や市 商工団体 金融機関等への働きかけを行ったことにより 関係機関の協力がスムーズに得られ ワンストップ相談会の開催が実現 相談ニーズを踏まえ 毎週の定例開催にまで発展させた ( 中小企業振興課 ) ワンストップ相談会では 複数の機関に順に相談する企業もあり 被災商工業者が抱える様々な課題への対応ができた ( 中小企業振興課 ) 協議会の事務局として中小企業振興事務所が求心力を発揮し 被災商工業者の状況把握や事業者が必要とする支援策の提供について 地域の様々な機関が一体となって取り組んだことにより 事業の再開や継続につなげることができた ( 中小企業振興課 ) 国の 小規模事業者持続化補助金 への上乗せ補助による自己負担の軽減効果に加え 商工会 商工会議所の経営指導員による補助金申請支援等により 事業者の販路開拓の取組みが促され 144 件の事業採択に結びついた ( 中小企業振興課 ) 115

120 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 伝統的工芸品 小石原焼 の産地の早期復興 被災した窯元が利用できる 共同窯 を設置したことにより 秋の民陶むら祭り (10 月 7 日 ~9 日 ) 前に すべての窯元で営業を再開することができた ( 観光政策課 ) 共同窯 は 今後の災害に備え 非常用の代替窯となるもので 災害に強い産地づくりに向けて小石原焼を途切れなく生産できる体制が整備された ( 観光政策課 ) 迅速に使用料免除を決定し 被災商工業者の負担を軽減 被害発生後 速やかに使用料免除の方針を決定し 対応した ( 新産業振興課 ) 速やかな要請活動 正確な情報発信 災害発生後 速やかに総領事館等へ要請活動を行った 総領事館等からは 説明内容を本国に伝達し 各々の国内に発信するとの言及があった ( 国際政策課 ) 被災地の復興の現状についての正確な情報発信と魅力的な観光資源の紹介ができた ( 国際政策課 ) ふくおか応援割 の実施など早期の風評被害の解消 発災後直ちに風評被害対策を行ったことにより 7 月にいったん落ち込んだ被災地域への観光客の入込み等は その後全体的に緩やかに持ち直してきている ( 観光振興課 ) ふくおか応援割 の実施を契機として 被災地域の観光地を巡る様々な旅行商品が造成された また 旅行会社に 商品造成にあたっては通常取引がない旅館 ホテルとの取引も行うよう働きかけを行った結果 旅行会社と取引がない旅館やホテルにも事業の効果が及んだ ( 観光振興課 ) 被災地の観光物産 PRに対する補助 は地元からのニーズも高く 各市町村において 当補助を活用したイベントが数多く実施され 活発な情報発信がなされた ( 観光振興課 ) 被災地の物産販売の支援を早期に実施 復興応援即売会 では 参加事業者が店舗や工場での事業活動や 事業再開に向けた各種作業を優先できるよう 販売会当日は センター職員が販売業務の応援を行い 事業者の負担軽減を図った ( 中小企業振興課 ) 発災直後に支援物産展を開催することで 被災地支援の機運が醸成でき 販売促進に繋げることができた さらに 福岡県災害復興販売支援センター を設置し 復興支援販売会を支援する新たな仕組みをつくることで 販売促進だけでなく被災商工業者の負担軽減を図ることができた ( 観光政策課 ) 把握した商工被害等の情報を活用した適切な支援 発災直後から 部内各課が関係団体を通じた情報収集や関係企業等への聞き取り 現地調査等 116

121 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 を行い 商工被害の状況把握に努めた その結果 早期に商工被害の全容を把握することができ その後の迅速な支援につなげることができた ( 商工部 ) 原鶴温泉旅館協同組合 筑後川温泉組合の協力もあり 短期間かつ早期に 被災地区のキャンセル数の把握ができ その結果 旅館 ホテルの風評被害対策に役立てることができた 調査にあたっては 必要最小限の調査項目に絞りこみ タイミングを計りながら実施することで 被災直後で多忙を極める現場スタッフの負担にならないよう注意を払った ( 観光振興課 ) 判断調査への迅速な対応 発災直後から 部内各課が関係団体を通じた情報収集や関係企業等への聞き取り 現地調査等により早期に商工被害の状況を把握していたため 激甚指定の判断調査に迅速に対応することができた ( 商工政策課 ) 課題 緊急特別融資枠 の期間設定 被災商工業者の復旧の進み具合やそれに応じた今後の資金需要の程度を踏まえて 緊急特別 融資枠 の設定期間をどうするか ( 延長の要否等 ) が難しい ( 中小企業振興課 ) 被災商工業者の施設 設備の復旧等に対する支援が必要 事業の再開や継続に必要な生産施設 設備の復旧のための補助制度について 地元からの強い要望があるが 直接的に活用できるメニューがない 被災地では300を超える事業所が被災し 生産施設 設備や商業施設等に甚大な被害が発生しており 被災商工業者が行う施設 設備の復旧等に対する支援が求められている ( 商工部 ) 引き続き 風評被害解消 誘客のための情報発信が必要 観光産業の復興には息の長い取組みが必要であり 風評被害解消に向けた情報発信 誘客のた めの取組みを継続的に実施する必要がある ( 観光振興課 ) 被災地域の市町村との情報共有が必要 県と市町村 商工団体間の緊急時の連絡体制は整っているものの 被災地域の市町村ではライフラインの確保など優先すべき業務が多く 商工被害の把握に迅速に対応できる状況ではなかった 今後は県で集約した情報を随時市町村へ提供するなど 商工被害の情報共有を図ることが必要 ( 商工部 ) 117

122 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 対応策 各種情報の収集 県信用保証協会から融資実績や今後の利用見込みについて 商工会から被災商工業者の復旧状況 今後の見込み等について情報収集を行い 適宜判断する ( 平成 29 年度 ~) ( 中小企業振興課 ) 被災商工業者に対するきめ細かな支援を実施 地域中小企業支援協議会が中心となり 国のものづくり補助金をはじめ各種支援策を活用し 被災企業一社一社の状況に応じたきめ細かな支援を実施 (29 年度 ~) ( 商工部 ) 復興支援プレミアム付き地域商品券の発行支援 被災地に広く消費を呼び込み 商工業者の売上回復による早期復興を図るため 商工会 商工会議所が行う復興支援プレミアム付き地域商品券の発行を支援 ( 平成 29 年度 ) < 発行団体 > 朝倉商工会議所 朝倉市商工会 ( 共同発行 ) 6 億円発行東峰村商工会 6 千万円発行 ( 中小企業振興課 ) 風評被害解消 誘客のための情報発信の継続 引き続き風評被害解消 誘客のための情報発信を行っていく ( 平成 29 年度 ~) ( 観光振興課 ) 被災地域の市町村との情報共有の徹底 激甚災害指定の判断調査など 早急に商工被害の把握が必要となる場合がある 県で集約した 情報を随時市町村へ提供し 正確な被害状況の把握に努める ( 平成 29 年度 ~) ( 商工部 ) (2) 農林水産業者に対する支援 今回の対応実績 災害関係資金制度の発動等 関係融資機関及び市町村に対し 資金の円滑な融通及び既貸付金の償還猶予等について 文書で周知した ( 団体指導課 ) 林業施設等災害復旧資金の要綱を制定するとともに 農林漁業災害対策資金及び農業施設等災害復旧資金の要綱を改正し 今回の災害を対象とした ( 団体指導課 ) 118

123 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 関係市町村及び JA に対し 日本政策金融公庫及び福岡県農業信用基金協会とともに 災害関 係資金等について説明した ( 団体指導課 ) 農林水産業に関する専門の相談窓口の設置 7 月 11 日から農林水産業に関する相談窓口を 農林事務所 普及指導センター 農林業総合試験場 漁業管理課 水産振興課など合計 27か所に設置し プレスリリースするとともに 県ホームページで周知した 相談件数は 9 月 25 日時点で181 件 その内訳は 事業再開にむけた融資制度 補助金など資金面の相談が71 件と約 4 割を占め 次いで 病害虫防除に係る相談が34 件 土砂 流木除去に係る相談が30 件であった ( 農林水産政策課 経営技術支援課 ) 被害状況の把握や技術対策の支援 農業については 発災直後から 米 かき なし等の果樹 ねぎ 花き等の施設園芸における作物やハウス等の被害状況について 農林事務所 普及指導センターが連携し 現地調査を実施した ( 水田農業振興課 園芸振興課 畜産課 ) また 被害調査とあわせて JAの生産部会の会議等を通じて 病害虫防除や土壌改良等の技術対策情報を提供するとともに 生産部会に所属していない被災農家にも個別訪問し 同様に技術情報を提供した ( 水田農業振興課 園芸振興課 畜産課 経営技術支援課 ) 畜産については 家畜伝染病予防のための技術指導を実施するとともに 牛の餌が流出した酪農家に対し 国へ提供を要請し確保した餌を配布した ( 畜産課 ) 林業については 発災直後から 製材工場や林業用機械及び林産物等の被害状況を把握するとともに 林業用苗木 緑化木について 樹苗農業組合等の関係団体と連携し 病害虫防除等の技術指導を行った ( 林業振興課 ) 水産業については 発災直後から 市町村 漁業協同組合等の関係団体と連携し 内水面漁業の被害状況を把握するとともに 被災した魚類養殖業者に対し 事業再開のための助言を行った ( 水産振興課 ) 海域に漂流するごみや流木を 国 市 有明海漁連と連携し ノリ養殖準備作業前までに回収した ( 漁業管理課 ) 事業再開のための支援 農林水産業者の事業再開に必要な支援策を検討するとともに 国に対して 十分な支援策を講じるよう働きかけた ( 水田農業振興課 園芸振興課 畜産課 林業振興課 水産振興課 ) 農業においては 農地 農業用施設の復旧をはじめ 被災したハウス施設や農業機械の修繕 再取得 果樹の改植 畜産の粗飼料の確保等 被災農家の営農再開に必要な支援を実施した ( 水田農業振興課 園芸振興課 畜産課 ) 林業においては 早期に木材生産活動が再開できるよう 被災した森林作業道の復旧支援を実施した ( 林業振興課 ) 119

124 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 水産業においては 内水面の水産資源の回復を図るため スイゼンジノリの元種やアユ卵を放流した また 被災した魚類養殖業者に対し 養殖施設の再取得 修繕に係る支援を実施した ( 水産振興課 ) 被害調査や災害査定資料の作成に対する支援 生産基盤である農地 農業用施設等の被害調査については 地元自治体だけでは 人員が足りない状況であったため 県から職員を派遣し 支援を実施した < 農地 農業用施設 > 農地や農道 水路等については 7 月 19 日から8 月 25 日までの間で 県から 農業土木職員延べ116 人を市村に派遣し 協力して調査を実施 ため池や井堰については 市や村に代わって 県が単独で調査を実施 < 林道 > 林道については 市や村に代わって 県が単独で調査を実施 ( 農村森林整備課 ) 災害復旧事業に係る査定については 市町村からの要請に基づいて 9 月 1 日付で 県から職員を長期派遣し 査定資料の作成等に対する支援を実施したことにより 9 月中旬から国による災害査定が実施された 農業土木職員 7 名林業職員 3 名 ( 農村森林整備課 ) 二次被害対策の実施 宅地に隣接する農地の畦畔の復旧などを早急に実施するとともに 水田への通水を確保するため 用水路内の土砂の撤去やポンプの設置を 実施主体である市町村が国の査定前に着手し完了できるよう支援を実施した ( 農村森林整備課 ) 被災地の農林産物の販売場所の確保 発災直後から 県庁ロビーにおいて JA や農産物直売所による被災地域の農林産物の販売会 を実施した ( 食の安全 地産地消課 ) 関係団体やホテル等との連携 発災直後から 被災地の農林産物の販売についてJA 福岡中央会と協議を開始し JA 福岡県会館前での販売を皮切りに JAにじの にじの耳納の里 やJA 糸島の 伊都菜彩 などの直売所内に 被災地の農林産物を販売する特設ブースを設置した また 福岡市内の百貨店やホテルに働きかけ 被災地の農林産物の出張販売や被災地の野菜を使った料理を提供してもらう取組みを実施した ( 食の安全 地産地消課 ) 120

125 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 営農再開対策に係るプロジェクトチームの設置 8 月 1 日 朝倉地域の農業復興や果樹産地の再生を目的に 本庁と朝倉農林事務所に 営農再開対策チーム を設置し 被災農家の意向等の把握や 朝倉市 東峰村の農業復興計画 果樹産地再生計画の策定等を支援した ( 農林水産政策課 ) 集落毎の座談会の開催や 被災地区で開催される復旧 復興協議会への参加等を通して 被災農家の意向等の把握を実施した かき農家等への個別訪問 (8/2~31) JA 普及指導センターと連携した かき農家への集落座談会の開催 (9/ ) 市主催の地区別復旧 復興推進協議会への参加 ( 第 1 回 :9/22 10/ ~13 8 地区 ) ( 農林水産政策課 ) 朝倉市 東峰村の農業復興計画 果樹産地再生計画の策定を支援するため 関係者間での意見交換や情報共有を行う合同会議を開催した 市 JA 普及指導センターとの合同会議の開催 (9/ / ) 村 JA 普及指導センターとの合同会議の開催 (10/3 23) ( 農林水産政策課 ) 評価できる点 今回の災害に対する資金制度を早期に発動することができた 新たに林業施設等災害復旧資金の要綱を制定するとともに 農林漁業災害対策資金及び農業施設等災害復旧資金の要綱を改正し 災害関係資金制度を早期に発動することができた ( 団体指導課 ) 相談活動による情報提供や収集とともに 現地指導を実施した 発災後 早期に相談窓口を設置し 資金 病害虫防除等 対応策について広く周知を行った 特に病害虫防除については 相談を受けた後 現地に出向いて技術指導を行った また 病害の発生が懸念され緊急に対策が必要なほ場については 病害の発生源となる損傷した葉や果実の除去作業に対して人的支援を行った ( 農林水産政策課 経営技術支援課 ) 被災者が必要とする支援策を創設し 早期に実施することができた 被害状況や被災者の要望をもとに 市町村 JA 等と協議しながら 農業用機械の再取得 修繕など事業再開に必要な支援策を早期に創設し 実施した あわせて 国に対しても早期に要望し 一部で支援策の創設につながった ( 水田農業振興課 園芸振興課 畜産課 林業振興課 水産振興課 ) 121

126 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 被災地の農林産物の販売場所を迅速に確保することができた 被災地のJAや直売所の被災状況と販売できる農林産物の情報を早急に把握するとともに JA 福岡中央会やJA ホテル等と連携することで 被災地の農林産物の販売場所をいち早く確保することができた ( 食の安全 地産地消課 ) 消費者に対し 被災 復旧状況について情報提供することができた マスコミに加え 県庁のHPや Facebook メールマガジンで 出張販売などの情報を県民に広く伝えたことで多くの集客につながった また 出張販売では 被災した生産者の方に参加してもらったことで 被害の大きさや復旧に向けた苦労などについて 被災者の生の声を 多くの県民に伝えることができた ( 食の安全 地産地消課 ) 災害復旧部署と営農関係部署が一体となり 支援することができた 朝倉農林事務所内に設置した 営農再開対策チーム のメンバーに農業土木職と農業職を配置し 災害復旧関係部署と営農関係部署が一体となって 被災者の経営状況や意向の把握 支援事業の情報提供等を行った ( 農林水産政策課 ) 課題 相談窓口に出向けない生産者への支援が不足した 被害が甚大であった農家では 生活基盤の復旧を優先され 営農に関する相談窓口に来る余裕がない状況にあった ( 経営技術支援課 ) 復旧関連事業等の内容について 十分に情報が伝わっていない農家が存在する状況にあった ( 農林水産政策課 ) 被害が甚大であったため 被災状況の全容を把握するために時間を要した 被害が甚大な山間部や河川沿いの地域では 道路の損壊による交通手段の寸断や 農林水産業者の家屋被害等により 農地や林地 林道 森林作業道 林業用機械等の被災状況の把握に時間を要した ( 園芸振興課 農村森林整備課 林業振興課 ) 農地等の災害査定を早期に実施するための即応力の強化が必要 早期の事業再開のためには 生産基盤である農地等の速やかな復旧が不可欠であり 災害復旧事業に係る査定資料の作成等に対する即応力を強化する必要がある ( 農村森林整備課 ) 販売に係る人員の確保が不十分 被災地の農林産物の販売会において 販売する商品は確保できるものの 販売会にスタッフを 122

127 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 派遣できない直売所があり 販売を見送った事例があった ( 食の安全 地産地消課 ) 地域の復旧進度に合わせた復興計画づくりが必要 被害が甚大な山間部や河川沿いの地域では 復旧に相当の期間を要することから 中長期的な 視点での産地再生に向けた計画づくりが必要である ( 農林水産政策課 ) 対応策 定例の相談窓口の設置 被災農家の個別相談に継続して対応するため 最も被害が大きかった朝倉地域を所管する朝 倉普及指導センターに 定例の営農相談会を開設 ( 平成 29 年度 ) ( 経営技術支援課 ) 地域毎の支援事業の周知 支援事業の概要や事業の申請等について周知を図るため 被害が甚大な農家を対象とした事 業説明会を地域毎に開催 ( 平成 29 年度 ) ( 農林水産政策課 ) 被災状況の効率的な把握手法の確立 農業においては 被害が甚大で調査が迅速に実施できない場合を想定し 樹園地等のほ場の台帳データを活用した調査手法を構築する ( 平成 30 年度 ~) ( 園芸振興課 ) 林業においては 林地被害や道路網の寸断により 林道や森林作業道の被災状況の確認が困難となるため 森林情報管理システムを活用した情報収集の手段を構築する ( 森林情報管理システムの更新にあわせて 平成 31 年度から導入 ) ( 農村森林整備課 林業振興課 ) 災害査定制度に関する研修等の充実 強化 生産基盤である農地等の災害復旧事業について 実施主体である市町村職員への査定制度に 関する研修等を充実 強化する ( 平成 30 年度 ~) ( 農村森林整備課 ) 被災地の農林産物の販売支援 災害が発生した時に 被災地の農林産物の販売に係る人員を確保するため 関係団体との連携 を強化する ( 平成 30 年度 ~) ( 食の安全 地産地消課 ) 産地再生に向けた計画づくり 朝倉市や東峰村主催の地区別復旧 復興推進協議会や集落座談会等への参加を通して 被災農家の復旧 復興への意向把握を実施 ( 平成 29 年度 ) ( 農林水産政策課 ) 朝倉市や東峰村の関係部局やJAと協議を実施し 関係機関が一体となって産地再生に向けた検討を実施 ( 平成 29 年度 ) ( 農林水産政策課 ) 123

128 5 商工 農林水産業者の事業継続支援 継続した支援の実施 農業用機械やハウス施設の再取得 修繕 被災した果樹の改植に対する補助などを引き続き 実施する ( 平成 29 年度 ~) ( 農林水産政策課 ) 124

129 6 公共土木施設等の応急復旧 6 公共土木施設等の応急復旧 (1) 土木施設等応急復旧全般 今回の対応実績 朝倉県土整備事務所への初動対応職員等の派遣 発災翌日の7 月 6 日 初動対応のため土木技術職員 14 名を朝倉県土整備事務所に派遣 7 月 7 日 被害の甚大さを踏まえ 同事務所への土木技術職員の派遣を30 名程度に増員 発災から約 2 週間が経過したところで 災害査定に向けた作業を支援するため 7 月 18 日から土木技術職員を順次追加投入し 8 月末まで常時 45 名程度を同事務所に派遣 早期の用地取得に向けた被災土地の地番調査や権利者調査 応急復旧工事に係る入札業務のため 8 月 1 日から8 月末まで事務職員 2~3 名を同事務所に派遣 9 月 1 日 同事務所に災害事業センターを設置 ( 事務 8 名 土木 45 名 10 月 1 日付で土木 3 名追加 ) ( 県土整備総務課 ) 評価できる点 平成 24 年の災害を踏まえた速やかな職員派遣の実施 平成 24 年 7 月の豪雨災害を受け 大規模災害時に応援職員を派遣する仕組みを制度化していたことから 発災翌日から初動対応職員を派遣することができた ( 県土整備総務課 ) 制度上は被災事務所から応援要請をすることとなっていたが 被災状況を踏まえ プッシュ式で職員を派遣することとなった また 制度上想定していなかったが 初動対応職員を指揮する職員を合わせて派遣することとした ( 県土整備総務課 ) 課題 被災地を管轄する県出先事務所に業務や人が集中 国や県の応援職員を多数受入れたことに伴い 出先事務所の執務スペースの割り振りに苦慮したり 資機材等の不足などの支障を生じた ( 県土整備総務課 ) 出先事務所の執務スペースは 災害時の職員の増員を想定しておらず 多くの応援職員を受入れた結果 執務スペースに不足が生じた ( 道路維持課 ) 125

130 6 公共土木施設等の応急復旧 対応策 応援職員派遣に係る制度の見直し 大規模災害時に応援職員を派遣する制度について 今回の災害対応を踏まえ制度の見直しの検討を行う ( 初動対応職員を現地で指揮する職員の派遣の制度化 プッシュ式による派遣の選択肢を制度に組込 ) ( 県土整備総務課 ) 被災地を管轄する県出先事務所が要請できる支援協定 災害時に交通規制等を行うために必要なバリケードなどの資機材を確保するため ( 一社 ) 福 岡県交通安全施設事業協会と新たに支援協定を締結 ( 企画課 ) 建設技術情報センター 今回の対応実績 早期の職員の派遣 被災直後 県及び東峰村からの要請により 早期の災害復旧に対応するため職員を延べ10 名派遣し 災害箇所調査や査定設計書作成などの災害査定業務を行った また 公用車やパソコン プリンター 事務用品等を提供した ( 福岡県建設技術情報センター ) 評価できる点 早期の災害復旧に貢献することができた 派遣要請から速やかに職員を派遣し 技術系職員が少ない東峰村で災害関係の業務支援を行うことで早期の災害復旧に貢献した また 業務に必要なものについては センターで判断し提供した ( 福岡県建設技術情報センター ) 課題 県内市町村とセンターの積算システムが違うため苦慮した 県内の市町村が使用している積算システムは数種類あるが センターのシステムと違うため 災害支援時での対応に時間を要した ( 福岡県建設技術情報センター ) 126

131 6 公共土木施設等の応急復旧 対応策 建設技術情報センターの積算システムの県内市町村への普及 平時はもとより 災害時の迅速な対応のため 県内市町村へのシステム導入を進めている ( 平成 25 年度より実施 ) ( 福岡県建設技術情報センター ) (2) 河川 今回の対応実績 水防情報の確実な伝達 ( 再掲 ) 国土交通省( 各河川事務所 ) と気象庁 ( 福岡管区気象台 ) が共同で発表する洪水予報 国土交通省( 各河川事務所 ) が通知する水防警報 県が通知する水防警報 県が指定した水位周知河川について 特別警戒水位( 氾濫危険水位 ) や避難判断水位に水位が到達した場合の水位到達情報以上の通知文が土木総合防災情報システムにより 関係機関へのFAX 等が送信されるため 河川課は 河川事務所や関係県土整備事務所との電話による着信確認を徹底することで これらの情報を確実に 市町村等や関係機関に伝達することができた ( 河川課 ) インターネットやHPで 気象情報 水位 雨量情報 ダム貯水状況などを提供できた 水位情報等については 防災メール まもるくん により登録者に通知できた ( 河川課 ) 二次被害が発生する恐れが強い箇所における対策 土砂や流木により河道が閉塞し 次の降雨時に二次被害が発生する恐れが強い箇所においての対策を以下で行った 二次災害を防止するため 通常の雨を流すための 緊急的な河道の確保に向けた土砂 流木等の撤去 また 大型土のう等による家屋 道路等の保護などの応急処置を行った 県庁内で他部に跨る 流木対策検討会議 に参加し 流木や土砂の処理等に関する課題や情報などを共有し 早急な応急復旧対策に繫げた ( 河川課 ) 赤谷川水系においては 国に権限代行の要請を行い 応急復旧工事を7 月 19 日より開始した 国と県で応急復旧する河川を分担して応急復旧工事を開始した 9 月末までに 通常の雨を流せる河道断面の確保を行い 流木の撤去を完了した ( 河川課 ) 応急対応については 風水災害時の緊急対策工事等に関する協定を締結した協定者に緊急対策工事を依頼したことで 迅速に対応することができた ( 河川課 ) 127

132 6 公共土木施設等の応急復旧 危険箇所 ( 被災箇所 ) の早期把握等 発災後の危険箇所調査 ( 被害状況調査 ) については 職員による点検に加え 地元自治体等からの情報収集を行いながら 豪雨翌日には 大規模災害時における災害復旧支援業務等に関する協定 に基づき ( 一社 ) 福岡県測量設計コンサルタンツ協会に対し 河川被害状況調査を依頼し危険箇所 ( 被災箇所 ) の早期把握及び応急対策必要箇所の把握を行った なお 防災エキスパート会に 被災地被害が激甚であった朝倉市及び東峰村への派遣を要請し 支援業務内容の調整の結果 復旧工法選定時の技術的助言や 災害査定に関する技術的な助言を行うこととなった ( 河川課 ) 把握した危険箇所への早期対応 把握した危険箇所については 風水災害時の緊急対策工事等に関する協定書 に基づき順次対応を行うと共に 破堤箇所等の特に緊急度の高い箇所については24 時間体制で応急復旧工事を実施し 早期完成を図った ( 河川課 ) 現在までなお続く対応 発災直後から国に対し 改良復旧事業の積極的な推進や災害査定の簡素化等について 様々な機会を通して要望を行った この結果 災害査定の簡素化については 7 月 25 日に 机上査定限度額の引き上げなどの簡素化の措置が講じられ さらに 10 月 30 日には 大量の土砂等により埋塞した施設で災害査定までに被災施設状況の調査が不可能な箇所を全損とみなして取り扱えるよう措置がなされた また 改良復旧事業についても 採択基準の柔軟な運用により 多くの河川で改良復旧事業の採択がなされた ( 河川課 ) 今回の災害では 多数の山腹崩壊に伴い大量の土砂や流木が発生したことが特徴といえるが このような災害は過去に経験がないことから 災害復旧事業計画の策定にあたっては専門的知見と 河川事業 砂防事業が連携した取組みが必要なことから 河川工学や砂防学の学識者や国 県 研究機関からなる技術検討委員会を設置し 被災原因が似通った河川の復旧方針の基礎とした ( 河川課 ) 公共土木施設の災害復旧にあたり 迅速かつ円滑な災害復旧を実施する目的で 河川課に 参事 が配置された ( 河川課 ) 評価できる点 水防計画の適切な実施 ( 再掲 ) 水防計画に基づき 市町村及び一般住民に 水位に基づく情報などを適切に情報提供することができた ( 河川課 ) 128

133 6 公共土木施設等の応急復旧 迅速な対応 国とも連携し 二次被害を防止する応急対策を迅速に行った ( 河川課 ) 他部との連携 今回の災害で発生した大量の土砂と流木の除去 処分方針等が重要な課題となるが 県庁内で 他部と連携し 迅速に課題に取り組んだり他部との情報共有を図ることができた ( 河川課 ) 地元建設業者との連携 予め 緊急対策工事等に関する協定を地元建設業者と締結していたことで 緊急対策工事を迅速に対応できた ( 河川課 ) 全国で初めて国の権限代行による応急復旧を活用 赤谷川水系においては 国に権限代行の要請を行い 応急復旧工事を7 月 19 日より開始した 国と県とが併せて 応急復旧工事を開始した 9 月末までに 概ね河道の確保に向けた工事と 流木の撤去を完了した ( 河川課 ) 各種の災害復旧支援業務等に関する協定を迅速かつ有効に活用 県土整備部にて締結している各種の災害復旧支援業務等に関する協定を迅速かつ有効に活用したことにより 危険箇所 ( 被災箇所 ) の早期把握に努めることができた 応急対応による迅速な対応や 防災エキスパート会の派遣による被災市村の支援にも繋がった ( 河川課 ) 予め 緊急対策工事等に関する協定を地元建設業者と締結していたことで 被災地における交通状況等の地理的要件や復旧資材や復旧作業員の確保等をを迅速に行うことができ 結果応急対策箇所への工事着手を早めることができた ( 河川課 ) 災害復旧事業等 発災後の早い段階から国等に対し要望活動を行ったことで 災害査定の簡素化が早期に行われた また 今回の災害の特徴に則した形で様々な基準の柔軟な運用により 多くの改良復旧事業の採択へと繋がった ( 河川課 ) 平成 24 年九州北部豪雨災害時の 参事 の配置は事業計画策定後であったのに対し 今回は災害復旧の事業計画策定段階での配置であったため 復旧方針の検討や関係者 ( 国 地元自治体 県庁各部 県土整備部内の各課 ) との協議 調整などが迅速かつ円滑に行えたことが より多くの改良復旧事業の採択へと繋がった ( 河川課 ) 課題 朝倉地区における水位情報収集 提供の不足 ( 再掲 ) 大きな被害のあった朝倉地区に 水位周知河川が少なく 水位計も少なかったため 水位の情 129

134 6 公共土木施設等の応急復旧 報が不足していた ( 河川課 ) 土砂 流木の処分について 当初は 流木対策のみの検討であった 土砂についての検討が含まれていなかった ( 河川課 ) 仮置場候補地の確保について 1 次仮置場候補地の確保に時間を要した ( 河川課 ) 災害箇所数や規模が大きく対応困難な状況があった 今回 梅雨前線豪雨により発生した災害は 災害箇所数や規模が大きく 被災地を所管する県出先事務所の緊急対策工事の協定業者だけでは業者数が不足し対応が困難な状況があった ( 河川課 ) 対応策 水位情報収集 提供の拡大 推進 ( 再掲 ) 国 県 関係市町村 気象台などが連携して 本年 6 月までに 大規模氾濫減災協議会 を県内 7 圏域に設置しており 今後 この協議会の中で 水位周知河川の拡大や水位計設置等の取組みを検討していく ( 平成 33 年度までの取組方針により実施 ) ( 河川課 ) 要領改訂の実施等 事前に各部で検討すべき内容を取りまとめる必要がある 他の管理者と協定を締結した協定者に緊急対策工事を依頼できるよう 風水災害時の緊急対策工事事務取扱要領改訂を行った (7 月 10 日 ) ( 河川課 ) 応急復旧等では土砂も発生するため 県土整備部として 土砂処分等についての検討も本会議に盛り込むよう要望し了解が得られた (7 月 13 日 ) ( 河川課 ) (3) 砂防設備等 今回の対応実績 土砂災害危険箇所の緊急点検の実施 土砂災害の被害範囲を把握した後 国の協力を得ながら 緊急点検の実施範囲 ( 朝倉市の一部 東峰村 ) 危険度判定等の考え方や点検中止基準などを整理し 緊急点検の実施方針を作成した 130

135 6 公共土木施設等の応急復旧 この実施方針のもと 九州地方整備局 北陸地方整備局の各緊急災害対策派遣隊 (TEC-FORCE) 国土技術政策総合研究所 ( 国総研 ) の土砂災害専門家の協力も得て 7 月 9 日から7 月 31 日に緊急点検を実施した ( 砂防課 ) 点検した結果は その日に集約し 国総研の土砂災害専門家及び砂防課にてチェックを行った また この点検結果を取りまとめ 土砂災害危険箇所及び点検結果が分かる地図を作成した ( 砂防課 ) 市町村が行う警戒避難体制の構築に資するため この結果を速やかに朝倉市 東峰村に情報提供した また この情報を多くの住民に知らせるため 報道機関へ情報提供を行うとともにホームページによる公開を行った ( 砂防課 ) 応急対策の実施 砂防施設に溜まった土砂等の撤去や緊急点検により応急対策が必要と判断した箇所について ブルーシートや大型土嚢設置等の応急対策工事を実施した ( 砂防課 ) 災害復旧事業等の申請 既存の砂防設備の被災箇所や土砂災害箇所については 現地調査や国との事前協議を進め 8 月 3 日から順次 災害関係事業の申請を行った ( 災害関連事業 : 災害復旧事業 災害関連緊急砂防事業 災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業 災害関連緊急地すべり対策事業 砂防激甚災害対策特別緊急事業 ) ( 砂防課 ) 評価できる点 被災地全体の状況が把握できるようになった 土砂災害危険箇所及びその点検結果を一枚の地図にまとめることで市町村などの関係者が どの箇所が危険であるかを容易に把握できるようになった また この資料が土砂災害対策の検討を行う際にとても役に立った ( 砂防課 ) 応急対策を迅速に対応することができた 予め 緊急対策工事に関する協定を地元建設業者と締結していたことで 緊急対策工事を迅速に対応できた ( 砂防課 ) 課題 今後の降雨に備えた対策が必要 朝倉市 東峰村において 二次災害防止の対策が必要 ( 砂防課 ) 131

136 6 公共土木施設等の応急復旧 対応策 危険箇所の対応 朝倉市 東峰村において 今後の降雨に備え 危険箇所の点検体制を整えた また 土石流の規模が大きい本迫川においては 二次災害防止のため 強靱ワイヤーネットの設置に着手した ( 砂防課 ) 朝倉市 東峰村において 二次災害防止のため 特に危険性の高い渓流にワイヤセンサ等設置し 土石流の発生情報を市村や住民に提供する土砂災害監視通報システムの整備を計画 平成 30 年の梅雨時期前の運用を目指し 整備を進める予定 ( 砂防課 ) (4) 道路 橋梁 今回の対応実績 交通規制情報の提供 7 月 5 日の発災直後から下記の方法で交通規制情報の提供を行った 1 福岡県道路規制情報 ( メール配信サービス ) 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 2 福岡県道路規制情報ホームページ 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 3 道路情報提供装置 ( 道路情報板 ) 7 月 5 日から道路規制に変更があるたび 新たな情報の提供を実施 4ラジオ テレビ (( 財 ) 日本道路交通情報センター ) 7 月 5 日から毎日 道路規制情報を発信 8 月 15 日からは より広く周知するために情報提供の回数を増やした 5 福岡県庁ホームページ 7 月 13 日から道路の規制状況がわかる図面を公開した また 道路規制に変更があるたび図面の更新を行った また 国道 386 号など主要な路線については 一般車両の通行が可能になったところでプレスリリースを行ったうえ個別に県のホームページで情報提供を行った 7 月 13 日 : 国道 386 号全面通行止め解除 7 月 23 日 : 国道 211 号全面通行止め解除 9 月 6 日 : 塔ノ瀬十文字小郡線外 4 路線全面通行止め解除 9 月 14 日 : 八女香春線 ( 東峰村 ) 全面通行止め解除 10 月 6 日 : 八女香春線 ( 松末地区 ) 全面通行止め解除 ( 道路維持課 ) 132

137 6 公共土木施設等の応急復旧 道路パトロールの強化 県が管理する多くの道路において 交通規制を必要とする被害が発生したことから 7 月 5 日から巡視頻度を増やすなどして 被害状況の把握 事故の防止 早期の交通開放 に取り組んだ ( 道路維持課 ) 管理道路における通行規制の実施 7 月 5 日の発災直後から 県が管理する道路において 損傷 欠壊等が確認されたものについて 現地調査を行い必要な措置を講じたうえで交通管理者と協議を行い 速やかに交通規制を実施した ( 道路維持課 ) 道路啓開作業の実施 速やかな緊急車両等の通行を可能とするため7 月 5 日の発災直後から 被災した道路において土砂 流木の撤去や大型土のうの設置といった道路啓開作業を実施した また 下記路線については 災害時の協定に基づき国土交通省九州地方整備局と連携して道路啓開作業を実施した 1 国道 211 号 ( 嘉麻市桑野 ~ 東峰村福井 L= 約 21km) 7 月 5 日に作業要請を行い 14 日に作業完了 2 八女香春線 ( 東峰村宝珠山 L=1.5km) 7 月 5 日に作業要請を行い 8 月 7 日に作業完了 3 八女香春線 ( 朝倉市杷木松末 L=0.6km) 7 月 14 日に作業要請を行い 31 日に作業完了 ( 道路維持課 ) 被災した道路の復旧 緊急車両の通行ルート確保のための放置車両対策や土地の一時使用等を行うため 災害対策基本法に基づき指定道路区間の指定を行った 対象路線は以下のとおり 1 国道 211 号 ( 東峰村福井 ~ 東峰村小石原 L=14.8km) 指定期間 :7 月 6 日から14 日実績 : 放置車両 2 台を移動 2 国道 386 号 ( 朝倉市比良松 ~ 朝倉市杷木穂坂 L=13.0km) 指定期間 :7 月 6 日から7 日 3 国道 500 号 ( 東峰村小石原 L=3.5km) 指定期間 :7 月 6 日から7 日 4 八女香春線 ( 朝倉市杷木池田 ~ 朝倉市杷木赤谷 L=7.5km) 指定期間 :7 月 6 日から8 月 1 日 133

138 6 公共土木施設等の応急復旧 5 八女香春線 ( 東峰村宝珠山 L=8.8km) 指定期間 :7 月 14 日から8 月 17 日 6 安谷赤谷線 ( 朝倉市佐田 ~ 朝倉市杷木赤谷 L=11.5km) 指定期間 :7 月 14 日から9 月 8 日 7 朝倉小石原線 ( 朝倉市須川 ~ 朝倉市佐田 L=8.5km) 指定期間 :7 月 14 日から継続中 8 甘木吉井線 ( 朝倉市黒川 ~ 朝倉市須川 L=3.3km) 指定期間 :7 月 14 日から20 日 9 甘木吉井線 ( 朝倉市黒川 ~ 朝倉市杷木志波 L=4.5km) 指定期間 :7 月 21 日から9 月 15 日 ( 道路維持課 ) 県土整備部で締結している災害に関する協定の活用 災害時の協定を利用して 応急工事や被災箇所の調査を実施した 利用した協定は 下記のとおり 風水災害時の緊急対策工事等に関する協定書 大規模災害時における災害応急対策支援業務に関する協定( 一社 ) 福錐会 ) 大規模災害時における災害応急対策業務の支援に関する協定書 ( 一社 ) プレストレスト コンクリート建設業協会九州支部 大規模災害時における災害復旧支援業務等に関する協定 ( 一社 ) 福岡県測量設計コンサルタンツ協会 ( 道路維持課 ) 評価できる点 発災後 速やかに啓開作業に着手したことで 早期に交通空間の確保を行えた 7 月 5 日の発災直後から速やかに啓開作業に取りかかることができた また 適切な支援の要請を行ったことで 国 自衛隊等とも連携して啓開作業を実施できた その結果 発災から約 2 ヶ月で通行規制箇所の約 98% において啓開作業を完了し交通空間を確保することができた ( 道路維持課 ) 県土整備部にて締結している各種の災害復旧支援業務等に関する協定を迅速かつ有効に活用したことにより 危険箇所 ( 被災箇所 ) の早期把握に努めることができた ( 道路維持課 ) 予め 緊急対策工事等に関する協定を地元業者と締結していたことで 被災地における交通状況等の物理的要件や復旧資材や復旧作業員の確保等を迅速に行うことができ 応急対策箇所への工事着手を早めることができた ( 道路維持課 ) 道路利用者に対し 適切に道路の復旧状況の情報提供を実施できた 道路状況に変化が生じるたび 随時情報の提供を行った さらに 通常の災害で実施している 134

139 6 公共土木施設等の応急復旧 情報提供に加え 福岡県庁ホームページや ( 財 ) 道路交通情報センターと連携してテレビによる 情報提供の頻度を増やすなど 利用者のニーズに合わせた様々なツールを活用できた ( 道路維持課 ) 課題 想定外の被害により 人員 資機材に不足が発生した 発災直後から道路啓開作業をはじめとした応急工事を実施していたが 被害が甚大であり 想定以上の資機材が必要となり 事務所所有だけでは不足する状態となった ( 道路維持課 ) 被災後は 被害が甚大であったことで 被災箇所の対応や外部からの問い合わせが急増し 職員の負担は大きなものであった ( 道路維持課 ) 情報の収集 発信についてスムーズにいかなかった 被害を受けた出先事務所や市町村は 応急対応等や外部からの問合せ等に忙殺されているほか 被害の全容の把握にも時間を要したことから 孤立集落の状況を地図等で正確に把握できず 情報収集に苦慮した ( 道路維持課 ) 被害状況を把握するため 写真や図面等のデータを共有する必要があったが 被害が甚大であり多くの情報を共有する必要があり 現行のサーバー容量では不足があり 情報交換に不備が生じた ( 道路維持課 ) 被害が甚大であり これまでに経験したことがない状況が発生した 県が管理する大部分の路線で一時 全面通行止めが発生した このことで 複数の集落が孤立することになった ( 道路維持課 ) 一時 道路パトロール車との通信が途絶え 職員と連絡が取れない事態となった ( 道路維持課 ) 九州地方整備局と災害時の協定を結んでいたことで 速やかに連携して啓開活動を実施することができたが これまでに協定に基づいた作業が実施されたことが無かったため 実務面について検証がなされていなかった そのため 協定に明記されていない費用負担の方法といった事項について 作業後に課題が見つかった ( 道路維持課 ) 応急復旧対策等 災害時の協定を国と結んでいたものの 実務面からの検証が不足していたことから 作業にあたり課題が見つかった ( 道路維持課 ) 資機材の不足 ( 道路維持課 ) 135

140 6 公共土木施設等の応急復旧 対応策 大規模災害時に円滑に業務を進める体制 環境整備 大規模災害時に交通空間を確保するため実施する道路啓開作業について必要となる行動計画を謳った福岡県道路啓開計画を策定する ( 平成 31 年度予定 ) ( 道路維持課 ) 現在 締結している災害時の協定について その内容を再確認するとともに実務面における課題の抽出 検証を行うことで 今回の経験を踏まえた実効性の高い協定への改訂に取り組む ( 平成 30 年度 ) ( 道路維持課 ) 画像の共有のための手法を検討 災害時に 写真や図面等の大量な画像データを共有できるサーバー容量を確保するとともに 関係機関でスムーズに情報共有できる仕組みについて検討を実施 ( 平成 29 年度 ~) ( 道路維持課 ) (5) 治山施設等 今回の対応実績 被害状況の把握 発災直後から 林地の被害状況を把握するため 現地調査を実施するとともに 九州森林管理局と合同でヘリコプタ-による被害調査を実施した また 被害区域全体の状況を把握するため 国土地理院のオルソ写真デ-タを利用した ( 農村森林整備課 ) 緊急対策工事の実施 発災直後の緊急対策として 治山施設の周囲に堆積した 流木及び土砂の撤去を実施した ( 農村森林整備課 ) 山地災害対策チームの設置 7 月 20 日 山地災害の全容を早急に把握するとともに 森林が崩壊した要因や流木が発生した要因等を調査し 復旧対策を検討するため 県の関係課からなる 山地災害対策チーム を設置した ( 農村森林整備課 ) 県や林野庁が各々で実施した現地調査の結果を互いに共有するとともに 今後の復旧 防災対策等について協議を実施した ( 農村森林整備課 ) 136

141 6 公共土木施設等の応急復旧 国に対する直轄治山事業の要望 被害が集中している地域の林地崩壊の復旧にあたっては 国の直轄治山事業により早期復旧 を講じるよう 国に要望した ( 農村森林整備課 ) 県の災害関連緊急治山事業に係る国との協議の実施 県で実施する災害関連緊急治山事業の復旧工法等について 林野庁と協議を実施した ( 農村森林整備課 ) ため池災害対策チ-ムの設置 7 月 24 日 ため池災害の全容を早急に把握するとともに 損壊した要因等を調査し 復旧対策等を検討するため 国と県の関係課からなる ため池災害対策チ-ム を設置した ( 農村森林整備課 ) 地元自治体とため池の被災状況の情報共有を行うとともに 復旧に向けた方針等について協議を実施した ( 農村森林整備課 ) 国の研究機関である農研機構及び九州農政局と 被災ため池の現地調査結果や今後のため池の安全対策等について協議を実施した ( 農村森林整備課 ) 国に対し 災害査定の簡素化や改良復旧工法の推進を要望 災害査定の簡素化や 再度の災害が起こらないよう改良復旧工法の積極的な採用について国 に要望した ( 農村森林整備課 ) 評価できる点 緊急対策工事を迅速に実施できた 風水災害時の緊急対策工事等に関する協定 を工事施工者と締結していたため 迅速に工事 に着手できた ( 農村森林整備課 ) 対策チームの設置により 復旧方法が迅速に決定できた 山地災害対策チーム 及び ため池災害対策チーム を設置したことにより 関係機関と情 報の共有を行い 復旧方法の決定の迅速化につながった ( 農村森林整備課 ) 国の直轄治山事業の実施が決定された 国への要望活動により 林地被害が集中している地域の復旧工事について 国の直轄治山事業 の実施が決定された ( 農村森林整備課 ) 137

142 6 公共土木施設等の応急復旧 災害査定の簡素化や改良復旧工法が認められた 国への要望活動により 災害査定に係る手続きが簡素化されるとともに ため池の洪水吐の規 模の変更などの改良復旧が必要なものについて認められた ( 農村森林整備課 ) 課題 詳細な被害状況の把握に時間を要した 被害区域全体の状況把握は 国土地理院よりオルソ写真デ-タを入手したことにより スム- ズに行えたが 詳細な被害状況の把握については 被害箇所数が膨大であることや 道路の被災等により時間を要した ( 農村森林整備課 ) 対応策 被災状況の効率的な把握手法の確立 今回のような大規模災害が発生した場合 道路網の寸断等により 被害状況の把握に時間を要 するため ドロ - ンの活用を検討する ( 平成 30 年度 ~) ( 農村森林整備課 ) (6) 港湾 海岸 今回の対応実績 災害状況の把握及び国への報告等 7 月 6 日 ~7 月 25 日 災害状況の把握 災害発生後 施設等点検及び被災状況について確認 ( 施設被害なし ) 集中豪雨により流木等が海へ流れてくるため 関係事務所へ点検を依頼 特に被害が甚大であった朝倉地区からの流木等が有明海へ流出し 港湾海岸区域内へ漂着したため 被害の状況を確認 国への報告等 海岸 7 月 7 日点検状況報告 ( 国土交通省へ報告 ) 10 日流木等が海岸施設に漂着していることを確認 18 日災害報告 第 1 報 ( 国土交通省 ) 応急対応対策協議 ( 国土交通省 財務省 ) 25 日事前協議 ( 国土交通省 ) 138

143 6 公共土木施設等の応急復旧 港湾 7 月 6 日点検状況報告 ( 国土交通省へ報告 ) 8 日流木等が港湾区域内へ流入 10 日被災速報 第 1 報 ( 国土交通省 ) 12 日被災速報 第 2 報 ( 国土交通省 ) 14 日災害報告 第 1 報 ( 国土交通省 ) 流木等の流入が終息 ( 港湾課 ) 流木等撤去作業の実施 海岸 7 月 7 日 ~8 月 28 日 7 月からの梅雨前線豪雨により 海岸保全施設に流木 アシ等が漂着 堆積した状態となった これにより 樋門の開閉に支障を来たし 海水の潮遊地や農地への流れ込み 内水の排水障害などを引き起こす恐れがある また 消波ブロックの消波機能も低下している さらに 当該海岸に接する海域 ( 有明海 ) は海苔等の養殖が盛んであるため 一度漂着した流木 アシ等が再度海域へ流出し 漁業活動に支障を来たす恐れもある これらを未然に防止するため 応急対策として流木の除去を実施した また 対応は 風水害時の緊急対策工事等に関する協定を締結した協定者に緊急対策を依頼したことで 迅速に実施することができた 対象範囲 水管理 国土保全局 合計 V=1000m3 1 明治長栄橋本開地区海岸 V= 955m3 2 文久開地区海岸 V= 45m3 港湾 平成 29 年 7 月九州北部豪雨に伴い 河川より流出した大量の流木等が港湾施設内へ流入し 船舶の航行等に支障があったため 航行に支障がないよう 流木等の流入直後から集積作業を実施 流木等の撤去作業は 災害復旧事業にて実施するよう国と協議し 応急復旧 ( 撤去 ) 工事を実施 時系列 7 月 21 日応急復旧工法協議 ( 事前 ) 8 月 8 日応急復旧工法協議 ( 国土交通省 ) 139

144 6 公共土木施設等の応急復旧 10 日応急復旧工法協議 ( 福岡財務支局 ) 29 日応急復旧 ( 撤去 ) 工事着手 流木等数量 流木等 V=172m3 ( 港湾課 ) 評価できる点 情報伝達様式の確立 情報伝達について 年度当初に事務所へ様式等を通知し対応していた ( 港湾課 ) 速やかな流木等撤去作業の完了 海岸 緊急対策工事に関する協定を地元建設業者と締結していたことで 速やかに海岸保全施設に流木 アシ等の漂着物 堆積物の撤去が実施対応できた あらかじめ民間業者との協定 ( 風水害 ) を締結し 定期的に協定締結業者の担当窓口の連絡先を確認するなど 連絡体制の確保に努めていたことから 風水害の要望があった際には 協定に基づいて 速やかな応急対策が可能だった 柳川市からの要望で イベント ( 有明海花火フェスタ ) 開催日までに現地からの撤去を完了した 港湾 7 月 5 日の豪雨から数日経って港湾施設内に流木等を発見し すぐに 集積作業を実施して いる 今回 流木等の漂着に伴う船舶の被害報告はない ( 港湾課 ) 140

145 Ⅲ 資料 Ⅲ 資料 1 被災者支援チーム について 県では 平成 29 年 7 月九州北部豪雨の被災者支援に 専門的 機動的に取り組むため 平成 29 年 7 月 14 日に副知事をチームリーダーとし 県庁の各部局の次長級職員をメンバーとする 被災者支援チーム を設置した このチームは設置以降 7 月 28 日までは土日を含め毎日 8 月に入っても平日は毎日関係各部局での情報共有 連携を図りながら 被災地や被災者のニーズに応じた支援を行ってきた 7 月 14 日の設置以降チーム会議の開催は 35 回を数える ( 平成 30 年 2 月 21 日現在 ) 2 平成 29 年 7 月九州北部豪雨被災者の支援 ( 平成 30 年 3 月 27 日現在 ) 1 被災者の生活再建支援 1 被災者生活再建支援法の適用 ( 適用区域 ) 県内全域 ( 法適用日 ) 平成 29 年 7 月 5 日 ( 支援の内容 ) 住宅が全壊 大規模半壊した世帯に対し 被害程度に応じた基礎支援金及び再建方法に応じた加算支援金が支給される ( 申請期限 ) 基礎支援金申請締切平成 30 年 8 月 4 日加算支援金申請締切平成 32 年 8 月 4 日 福祉総務課 災害援護資金の貸付 ( 対象災害 ) 県内全市町村 ( 実施主体 ) 市町村 ( 受給者 ) 負傷又は住居 家財に被害を受けた者 ( 貸付限度額 ) 350 万円 住居被害等により異なる 貸付の受付は 平成 29 年 12 月までに終了 福祉総務課 住宅支援 (3 月 26 日現在 ) 支援内容支援実績等ア一時入居の受入れ 被災者住宅支援窓口 ( 相談窓口 ) を設置住宅が被害を受け 避 (7 月 7 日 ~ 平成 30 年 1 月 31 日 ) 難している世帯を対象に県営住宅及び県公社賃貸住宅への申込み手続きや入居可能な公営提供住宅等に関する情報提供 被災者の住宅支援などに関する相談 相談件数 122 件 一時入居数 延べ 92 世帯 231 人 ( うち県営住宅延べ 25 世帯 74 人 ) 現入居数 53 世帯 131 人 ( うち県営住宅 49 世帯 121 人 ) 県営住宅課

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id5-通信局.indd 本章では 災害発生時の情報ニーズが 災害発生から時間の経過とともに変化することから 特に地震災害を想定して 発災直後 ( 発災後 3 日間程度 ) 応急時 ( 発災後 4 日目 ~1 週間程度 ) 復旧時 ( 発災後 1 週間目 ~1.2 ヶ月間程度 ) の3つの時期に大別し 災害時における衛星インターネットの利活用を時系列的に取りまとめる 時系列ごとの内容は 衛星インターネット以外の場合と概略的に共通する部分が多いが

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