合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限に

Size: px
Start display at page:

Download "合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限に"

Transcription

1 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 1 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 電気事業者の分社化に伴い外部化するグループ会社間取引等を控除する収入割の特例措置 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 平成 32 年の法的分離に伴う分社化等により不可避的に外部化されるグループ会社間の取引等に係る各事業年度の収入金額 特例措置の内容電気供給業に係る法人事業税の課税標準たる収入金額の算定に当たって 上記収入金額を控除する 関係条文地方税法第 72 条の 24 の 2 地方税法施行令第 22 条等 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的電力システム改革に関しては 電力システムに関する改革方針 ( 平成 25 年 4 月閣議決定 ) に基づき数次の制度整備が講じられており その一環として 電気事業法等の一部を改正する等の法律 ( 平成 27 年 6 月成立 ) に基づき 平成 32 年 4 月 1 日以降 一般送配電事業者は小売電気事業又は発電事業を営んではならないこととされたところ ( いわゆる 法的分離 ) このような法的強制力に基づく分社化であるにもかかわらず 分社化する前は内部取引であった取引が不可避的に外部化してグループ会社間取引等 ( 法人間取引等 ) として扱われることとなる 法的分離後のグループ会社間取引等については 適正な競争関係を阻害しない観点から行為規制が行われることとなっており 安定供給の確保等の観点から 必要な範囲に限り例外的に認められることとなるが 当該取引等の対価はグループ会社間取引等を行ういずれの法人においても課税標準を構成することから 経済実態に変化がないにもかかわらず 追加的な税負担が不可避的に発生することとなる 競争的な市場の整備を目的とする電力システム改革により 電気の安定供給等を阻害しないよう 不可避的に追加的な税負担が生じることを回避することを目的として本措置を要望する なお 電力システム改革等を踏まえ すでに分社化を実施している一部の電力会社についても 本要望の対象とする 本要望に対応する縮減案 (2) 施策の必要性同上 法的分離に伴う不可避的な追加の税負担は 電気 ガス 保険業のみに適用されている収入金課税に起因して生じるものであり 別途要望している 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 が措置されれば本要望は不要である ページ 1 1

2 合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限にとどめつつ 法的分離による更なる競争的な市場の整備を円滑に進めること その他 ( 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 における要望内容が実現すれば本要望は不要 ) 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限にとどめること 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 10 社 ( 旧一般電気事業者 9 社 ( すでに分社化した社を含む ) と送電事業者 1 社 ) 電気事業者にとって分社化による不可避的な法人事業税の追加負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最低限にとどめる 原子力発電施設解体準備金( 国税 法人税 ) 変電又は送電施設に対する固定資産税の課税標準の特例( 地方税 固定資産税 ) 電気供給業の課税標準の算定において託送料金を控除する特例措置 ( 地方税 法人事業税 ) 軽油引取税の課税免除の特例( 地方税 軽油引取税 ) 電力システム改革の一環である法的分離に伴う電気事業者の不可避的な分社化により外部化された取引等による事業者の追加的な法人事業税の負担を回避することで 電力の安定的な供給等への影響を最大限とどめつつ 法的分離による更なる競争的な市場の整備を円滑に進めることに寄与するから妥当性を有する ページ 1 2

3 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 29 年度税制改正要望時から要望 これまでの要望経緯 ページ 1 3

4 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 2 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 電気供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 現行制度 (H28 年度 ~) 電気供給業等その他の事業 ( 資本金一億円超の普通法人 ) 課税標準 収入金額 所得割 付加価値割 資本割 400 万円以下の金額 1.9%(0.3%) 税 率 1.3%(0.9%) 400 万円超 800 万円以下の金額 2.7%(0.5%) 800 万円超の金額 3.6%(0.7%) 1.2% 0.5% ( ) 内は 地方法人特別税等に関する暫定措置法による税率 特例措置の内容小売全面自由化により 電力市場への異業種からの参入も増加している 今後 法的分離や経過措置料金の撤廃により更なる競争の進展が期待される中 事業者間の 課税の公平性 を確立するため 電気供給業の法人事業税について 現行の収入金額を課税標準とする方式から 一般の競争下にある事業と同様の課税方式に変更する 関係条文 地方税法第 72 条 第 72 条の 2 第 72 条の 12 第 72 条の 24 の 2 第 72 条の 24 の 4 及び第 72 条の 24 の 7 地方税法施行令第 22 条地方法人特別税等に関する暫定措置法第 2 条 第 3 条 第 6 条 第 8 条及び第 9 条 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的電気供給業の法人事業税については 当該事業が地域独占 ( 垂直一貫体制 ) 及び総括原価方式の下で行われることを前提に 保有する設備や従業員の規模に比して所得が低く抑えられること ( 事業規模に対する所得の過少性 ) 及び電気料金算定時に原価算入し使用者である消費者に転嫁すること ( 法人事業税の回収確実性 ) ができること等を根拠として 昭和 24 年度以降収入金額を課税標準とする課税が行われてきた しかし 電力システムに関する基本方針 ( 平成 25 年 4 月 2 日閣議決定 ) に基づく電気事業法の改正により ( 平成 26 年 6 月 11 日関連法案成立 ) 2016 年 4 月 1 日より 小売電気事業の全面自由化 ( 上述の地域独占 ( 垂直一貫体制 ) 及び総括原価方式に基づく規制料金の原則廃止 ) が行われ され 他の一般の事業と同様に競争環境下に置かれることとなった 実際に 異業種からの参入を含めて競争が進展しており 今後 送配電部門の法的分離や経過措置料金の撤廃により 競争は更に進展する 一方で 電気供給業には引き続き他の一般的な事業と異なり収入金課税が適用されているため 異業種からの参入が相次ぐ状況下においては 新規参入者の間で課税方式 負担に格差が生じる状況にあり 競争環境の公平性が担保されておらず 特に新規参入者にとっては参入障壁ともなり得る こうした状況下において 事業者間の 課税の公平性 を確立することにより 更なる競争を促進することを目的とし 本措置を要望する ページ 2 1

5 本要望に対応する縮減案 (2) 施策の必要性電力システム改革に伴い 電気供給の対価たる電気料金は 規制官庁による認可を受ける規制料金から 他の一般の事業における財 サービスの提供の対価と同様に市場競争を通じて消費者が選択することができる自由料金へと変容 ( 今後 経過措置料金も順次撤廃 ) していることから 電気供給業者はコスト低減による競争力ある価格設定やそれに伴う顧客の獲得等を通して利潤最大化 ( 所得の最大化 ) を図ることが可能となっている また 地域独占が撤廃されたことも相まって 課税分を料金原価に算定し消費者に確実に転嫁することも難しい状況になっている 以上のように 他の一般の事業と同様に競争環境下に置かれることとなった電気供給業においては 当初他の一般の事業と異なり収入金課税方式を採ることとなった根拠となる事由は失われており なお従前通りの収入金額を課税標準とする課税方式を存置する必要性に乏しいと考えられる ページ 2 2

6 合理性政策体系における政策目的の位置付けエネルギー 環境電力 ガス政策の達成目標電気事業における小売全面自由化に伴う電力市場における競争の進展状況や 今後実施される送配電部門の法的分離 経過措置料金の撤廃等の措置を勘案しつつ 他の一般の事業と同様の課税方式を措置することを通じ 課税の公平性を確立し 更なる競争の進展を図る 税負担軽減措置等の適用又は延長期間恒久措置同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み異業種からの新規参入者を含め すべての電気供給事業者が適用対象となる 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 事業間の税負担の公平性が図られることにより 電力市場における更なる競争の進展に寄与することが期待される なお 本措置は特定の産業に対する 支援の創設 ではなく 課税の不公平 を是正する措置であることに留意 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額関連する措置はない上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性電気事業における小売全面自由化に伴う電力市場における競争の進捗状況や 今後実施される法的分離 経過措置料金の撤廃等を勘案しつつ 他の一般の事業と同様の競争環境下に置かれる電気供給業において 他の一般の事業と遜色の無い 実態に沿った課税方式を措置することを通じ 当該他の一般の事業と税制面でのイコールフッティングを図っていく本措置は妥当である ページ 2 3

7 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 昭和 59 年より継続的に要望 これまでの要望経緯 ページ 2 4

8 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 3 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 事業再編を円滑化するための組織再編税制における適格要件の見直し 我が国経済の成長軌道を確かなものとするためには 第四次産業革命の進展等 急激かつグローバルな経済社会情勢の変化に対応して 引き続き 我が国産業の国際競争力を強化し その持続的な発展を図ることが重要 このため 業種を超えた事業再編や事業ポートフォリオの組み換え等 産業の新陳代謝を活性化させる組織再編を促していくことが重要 かかる状況に鑑み 柔軟かつ円滑な組織再編を促進することで 産業の国際競争力を強化するべく 以下の措置を要望したい 1 組織再編後の逆さ合併 2 株式を対価とした組織再編 (1) 対象 1 組織再編後の逆さ合併企業が株式交換等組織再編によって他の会社を完全子会社にした後 当該組織再編後の完全子会社を存続会社として組織再編後の完全親会社との逆さ合併を行う場合 2 株式を対価とした組織再編三角合併等における再編当事者が その対価としての直接の親会社以外の完全親会社の株式を交付する場合 (2) 措置内容 1 組織再編後の逆さ合併組織再編後に逆さ合併を行った場合には株式継続保有要件が満たせないという問題が生じている そのため 完全支配関係における逆さ合併の場合においては 株式継続保有要件を満たした適格組織再編とする 2 株式を対価とした組織再編現行では直接の親会社の株を対価とする組織再編しか認められていないが 間接保有の完全親会社の株を用いた組織再編であっても適格組織再編とする 関係条文 減収見込額 要望理由 [[ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 (1) 政策目的柔軟かつ円滑な組織再編を促進することにより 新陳代謝を通じて産業の国際競争力を強化していく (2) 施策の必要性産業構造が激しく変化していく第 4 次産業革命の下において 業種を超えた事業再編や 事業ポートフォリオの組み換えによる経営資源集中等の組織再編を 大胆かつ機動的に行うことにより 産業の新陳代謝を活性化し 事業の収益性をより高めていくことが求められている こうした中 柔軟かつ円滑な組織再編を通じた産業の国際競争力を強化することが我が国の経済成長のために必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 3 1

9 合理性政策体系における政策目的の位置付け 経済産業新陳代謝 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 適格組織再編要件の見直しを行い事業再編の円滑化措置を講じることで 機動的かつ柔軟な組織再編を促進し 産業の国際競争力の強化を実現する 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 適格組織再編の要件が緩和されることにより 機動的かつ柔軟な組織再編のための選択肢が拡大され 経済の新陳代謝が活発化することで 産業の国際競争力の強化が実現される 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 1 組織再編後の逆さ合併及び 2 間接保有の完全親会社株式を対価とした組織再編については 組織再編に伴う資産移転前後で経済実態に実質的な変更がないため 組織再編による損益が実現しておらず 適格組織再編とする相当性が認められる ページ 3 2

10 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 3 3

11 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 4 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) ガス供給業 ( ) その他の事業 ( 資本金 1 億円以下の普通法人 ) その他の事業 ( 資本金 1 億円超の普通法人 ) 課税標準収入金額所得割付加価値割 資本割 所得割付加価値割 1.2% 800 万円超 6.7% 資本割 0.5% 800 万円以下税率 0.9% 5.1% 所800 万円超 0.7% 400 万円超得800 万円以下割0.5% 400 万円超 400 万円以下 3.4% 400 万円以下 0.3% ( ) ガス事業法 ( 昭和 29 年法律第 51 号 ) 第 2 条第 5 項に規定する一般ガス導管事業及び同条 7 項に規定する特定ガス導管事業以外のもののうち 同条第 10 項に規定するガス製造事業者及び電気事業法等の一部を改正する等の法律 ( 平成 27 年法律第 47 号 ) 附則第 22 条第 1 項に規定する旧一般ガスみなしガス小売事業者 ( 同項の義務を負う者に限る )( 以下 経過措置料金規制対象事業者 という ) 以外の者が行うものを除く 特例措置の内容平成 30 年度税制改正において 一般ガス導管事業 特定ガス導管事業以外のもののうち ガス製造事業者及び経過措置料金規制対象事業者以外の者が行うガス供給業の課税方式については その他の事業と同様の課税方式に見直されたが ガスシステム改革による事業環境や競争状況の変化を踏まえ 未だ収入金課税の対象となっているガス供給業の法人事業税について その他の事業 と同様の課税方式へ変更する 関係条文地方税法第 72 条 第 72 条の 2 第 72 条の 12 第 72 条の 24 の 2 第 72 条の 24 の 7 地方税法施行令第 22 条 地方法人特別税等に関する暫定措置法第 2 条 第 3 条 第 6 条 第 9 条 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ガス導管事業等のガス供給業の法人事業税の課税標準は収入金額とするとされており その他の事業 と異なる扱いになっている 以下に記載の理由から 課税の公平性 を確立するため 一般の競争下にある その他の事業 を行う企業と同様の課税方式を改めるものである (2) 施策の必要性ガス供給業の課税標準が収入金額とされている理由については 1 地域独占企業で料金認可制により価格転嫁が容易であること 2 料金認可制により所得が低く抑えられるため所得金額に対する課税では事業規模に見合った税負担とならないこととされているが その前提は以下のとおり 大きく変化している 具体的には ガス事業における規制緩和については 大口需要に対する自由化範囲が平成 16 年 4 月から 50 万 m 3 以上に 19 年 4 月からはさらに 10 万 m 3 以上へ拡大され 平成 29 年 4 月からは小口も含めて全面自由化された 小売全面自由化を契機に小口の都市ガススイッチングが進むとともに 産業用等 ( 大口 ) でも 燃料獲得競争が激化している さらには ガスは代替性があるエネルギーであることから LPG や灯油等との競争に加え 昨今のオール電化住宅の普及による競争も激化しており ガス供給業を取り巻くエネルギー間競争は熾烈を極めている このため ガス供給業においては既に一般の産業と同様の競争が発生しており 事業税の価格転嫁が容易であるという状況にはない ガスシステム改革 ( 平成 28 年 6 月にガス事業法改正 ) による小売の ページ 4 1

12 地域独占撤廃及び料金規制原則廃止が実施されたことを機に 課税の公平性 を確立することは 新規参入者と既存ガス事業者との競争活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 現行の課税方式の見直しが必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 4 2

13 合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス ガス供給業は 法人事業税として収入金額 ( ガス売上 ) に課税されることから 他の一般企業と同等の税負担水準とすることを通じて 課税の公平性を図る 政策の達成目標 H26 H27 H28 売上高に対する租税負担率の業種間比較 ( 単位 :%) ガス 全産業製造業化学工業 石油製品等製造業 鉄鋼 機械 電力 (2.7) (0.6) (0.5) (0.4) (0.1) (0.9) (0.4) (4.4) (3.1) (0.7) (0.5) (0.4) (0.3) (1.0) (0.4) (4.7) (3.6) (0.8) (0.7) (0.5) (0.3) (1.0) (0.4) (3.9) 出典 : 法人企業統計年報 ( 財務省 ) 他 下段は事業税外形部分及び固定資産税等 有効性 相当性 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 恒久措置 ガス使用者の利益保護や ガス事業の健全な発達 ( 安定供給 保安の確保等 ) に向け その他の事業 との公平な競争条件を確保する 私営都市ガス事業者 ( 旧一般ガス事業者 )173 社 特定ガス導管事業者 25 社 ( 平成 30 年 3 月末時点 ) その他 新規参入者のうち ガス製造事業者 に該当するガス小売事業者にも影響する場合あり本措置は特定の産業に対する 支援の創設 ではなく 特定の産業 ( ガス事業 ) に対する 課税の公平性 を確立するものである 本措置による効果は ガス料金低廉化によってガス需要家に広く還元されるものであり 一個人や企業等に対して支援を行う補助金制度よりも税制による措置が適している 本措置がない場合 その他の産業との税負担水準の格差が改善されない 関連する措置はない 関連する措置はない 本措置による効果は ガス料金低廉化によってガス需要家に広く還元されるものである また 自由化や燃料間競争の進展しているガス供給業において その他の事業 並み税負担水準とすることは 課税の公平性の観点から妥当である ページ 4 3

14 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 公平な競争条件を確保するために 課税方式を その他の事業 と同様とすることにより その他の事業 との税負担水準の格差を改善する 昭和 50 年度税制改正から その他の事業と同一の扱い にするよう継続的に要望 平成 30 年度税制改正において ガス供給業 の対象範囲から 一般ガス導管事業及び特定ガス導管事業以外のもののうち ガス製造事業者及び経過措置料金規制対象事業者以外の者が行うものを除外 ページ 4 4

15 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 5 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 非 FIT 電源に係る非化石証書の取引における税制上の所要の整備 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 小売電気事業者等が電気の販売に応じて使用した非 FIT 電源由来の非化石証書 ( 以下 非 FIT 非化石証書という ) に係る費用 特例措置の内容 電気供給業に係る法人事業税の課税標準たる収入金額の算定に当たって 非 FIT 非化石証書の買手である小売電気事業者等が 当該証書を電気の販売に応じて使用した費用 ( 非化石証書購入費 ) を収入金額から控除するよう 非 FIT 非化石証書の取引に係る税制上の所要の整備を行う 関係条文地方税法第 72 条の 24 の 2 地方税法施行令第 22 条 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的非 FIT 非化石証書の取引拡大をより一層円滑に進め エネルギー供給高度化法に基づく非化石エネルギー源の利用拡大に寄与すること (2) 施策の必要性非化石電源由来の電気が保有する非化石価値を証書として顕在化させ 小売電気事業者が取引できるようにする非化石価値取引市場を平成 30 年 5 月に創設 現在 当該市場において 固定価格買取制度による電源に係る非化石証書について取引されているところ 非 FIT 非化石証書については 平成 31 年度以降に発電された電気に相当する非化石証書を市場取引対象とすることを目指し制度設計を進めている このため 非 FIT 非化石証書の取引の普及を阻害しないよう 当該証書の取引に係る税制上の所要の整備を行う必要がある 本要望に対応する縮減案 ページ 51

16 合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 非 FIT 非化石証書の取引拡大をより一層円滑に進め エネルギー供給高度化法に基づく非化石エネルギー源の利用拡大を阻害しないようにすること 恒久処置 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 高度化法上エネルギー供給事業者として規定されている電気事業者 ( 小売電気事業者等約 5 00 者 ) が適用対象となる 平成 31 年度分より取引開始する非 FIT 非化石証書の普及を阻害しないよう 当該証書の取引に係る税制上の所要の整備を行う 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 平成 31 年度分より取引開始する非 FIT 非化石証書の普及を阻害しないよう 当該証書の取引に係る税制上の所要の整備を行う ページ 52

17 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 53

18 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 6 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 事業承継ファンドから出資を受けた場合の法人税等の特例 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 大規模法人による出資割合が一定以上となる場合 出資を受けた中小企業は中小企業税制が適用されない制度となっているところ 特例措置の内容一定の要件を満たす事業承継ファンドから出資を受けた際も中小企業税制の適用を可能とする要件緩和を行う 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項第 3 号租税特別措置法第 42 条の 4 租税特別措置法施行令第 27 条の 4 第 12 項 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 現在 中小企業の経営者の高齢化が急速に進行しており 事業承継の促進は待ったなしの課題となっている 一方で 中小企業においては 経営人材の不足や後継者の資金不足等 事業承継に向けた課題が多く 中小企業自らがこれを解決することが困難な場合がある こうした中 例えば 地域金融機関においては 金融機能 金融サービスの高度化の一環として 地域活性化や事業再生に特化したファンドの組成が順次進められているところである その中で 事業承継案件に対して集中的に投資を行う いわゆる 事業承継ファンド の数も 近年漸進的に増えてきているところ こうした事業承継ファンドは 引退を希望する現経営者から株式を買い取った上で必要に応じて対象企業に経営人材を派遣するなどして経営指導を行い 事業承継の準備が整ったところで社内又は社外の承継者へと株式を譲り渡すといった流れで支援を行っており 先代から次の世代への円滑な事業承継をサポートする取り組みを行っている 中小企業の事業承継を促進するためには このような事業承継ファンドの取組みを加速化する必要があることから 事業承継ファンドを通じた事業承継を一層促進する環境を整備すべく 一定の要件を満たす事業承継ファンドから出資を受けた場合でも 出資を受けた中小企業が中小企業向けの税制措置を活用できることとする (2) 施策の必要性 本要望に対応する縮減案 現行制度においては 事業承継ファンドを通じた大規模法人による出資割合が一定以上となる場合 出資を受けた中小企業は中小企業税制が適用されない制度となっており 事業承継ファンドから出資を受けた後の円滑な事業活動の継続に支障が生じている そこで 事業承継ファンドを通じた事業承継を一層促進する環境を整備すべく 一定の要件を満たす事業承継ファンドから出資を受けた場合でも中小企業向けの税制措置を活用できることとする必要がある ページ 6 1

19 合理性政策体系における政策目的の位置付け 中小企業 地域経済事業環境整備 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 事業承継ファンドを通じた事業承継を促進する 期限の定めなし 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 事業承継ファンドが行う経営指導等による事業承継支援を一層促進し 併せて 中小企業の設備投資を促進して その成長に不可欠な設備への投資の加速化を図り もって地域経済の発展に資する 非上場株式等についての相続税 贈与税の納税猶予 ( 租税特別措置法第 70 条の 7 から第 70 条の 7 の 8 まで ) 中小企業 小規模事業者の再編 統合等に係る登録免許税 不動産取得税の軽減措置 ( 租税特別措置法第 80 条第 3 項 地方税法附則第 12 条第 16 項 ) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 事業承継ファンドから出資を受けた中小企業においては 将来の事業承継に向けた磨き上げを行わなければならない しかしながら 事業承継ファンドを通じた大規模法人からの出資割合が一定以上となる場合には 当該中小企業は中小企業税制の適用を受けることができず 磨き上げのための積極的な設備投資等が阻害される このため 円滑な事業承継の一層の促進と中小企業の経営力向上に向けて 現行制度を改める必要がある ページ 6 2

20 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 6 3

21 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 国庫補助金等で取得した固定資産等の圧縮額の損金算入 国庫補助金等の総収入金額不算入の拡充 法人税法の本則において措置されている国庫補助金等で取得した固定資産等の圧縮額の損金算入及び所得税法の本則において措置されている国庫補助金等の総収入額不算入について 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構法第 15 条第 3 号 ( 業務の範囲 ) 及び福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律第 7 条第 1 号 ( 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構の業務 ) に基づく国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構の助成金の適用対象に平成 31 年度新規補助事業を追加する 国税における拡充が認められた場合 個人住民税についても同様の効果を適用する ( 国税との自動連動を図る ) 平成 31 年度新規補助事業 ( 平成 30 年 8 月 7 日現在 変更の可能性あり ) 超先端材料高速開発基盤技術プロジェクト 高効率 高速処理を可能とする AI チップ 次世代コンピューティングの技術開発 ( 仮 )AI 活用グローバルデータプラットフォーム創出事業 ( 仮 ) 再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発 太陽光発電主力電源化基盤技術開発 ( 仮 ) 再生可能エネルギー熱利用にかかるコスト低減技術開発 省エネ化 低温室効果を達成できる次世代空調技術の最適化及び評価手法の開発 未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発 地熱発電技術研究開発 風力発電等技術研究開発 関係条文 減収見込額 要望理由 地方税法第 23 条 第 24 条 第 32 条 第 292 条 第 294 号 第 313 条所得税 ( 所得税法第 42 条第 1 項 同施行令第 89 条第 2 号 第 3 号 ) 法人税 ( 法人税法第 42 条第 1 項 同施行令第 79 条第 2 号 第 3 号 [ 初年度 ] ( 219 ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的民間企業等の研究開発及び技術開発に対し助成を行うことにより 我が国の産業技術力を強化し 新市場の開拓を可能とする創造的技術革新を促進し 新規産業の創出を図り経済社会の持続的な発展を達成する また 市場創出につながる社会的ニーズに対応する技術課題への重点的な取組を促進し 技術開発の成果を実用化することにより 国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする (2) 施策の必要性国庫補助金等の交付を受けた者においては 課税所得の計算上 国庫補助金等の額が益金の額又は総収入金額に参入され 法人税又は所得税負担が生じることになる その結果 国庫補助金等をもって実施する研究用機器の取得や試作品の製作における資金に課税額分の不足が生じることとなり 研究開発に支障をきたすことになる そのため 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構 ( 以下 NEDO) を通じた補助事業 ( 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構法第 15 条第 3 号 及び 福祉用具法第 7 条第 1 号 に基づく NEDO 補助事業 ) については 法人税法及び所得税法の本則により 固定資産等の圧縮額の損金算入及び総収入金額不参入が認められているところであるが 平成 31 年度においても補助事業の新規追加が見込まれるため 本税制において当該新規補助事業の追加措置が必要 本要望に対応する縮減案 ページ 7 1

22 合理性政策体系における政策目的の位置付け 経済成長技術革新 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 民間企業等による実用化のため 応用技術開発の一層の促進を図る 政策達成目標と同じ 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律第 7 条第 1 号に基づく NEDO の助成金で取得した固定資産等の圧縮記帳 ( 法人税 ) 及び総収入金額不算入 ( 所得税 ) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 7 2

23 税負担軽減措置等の適用実績 減収額( 経済産業省試算 ) 平成 26 年度 : 748 百万円平成 27 年度 : 929 百万円平成 28 年度 : 1,331 百万円平成 29 年度 : 1,031 百万円平成 30 年度 : 1,667 百万円 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 13 年度税制改正において 法人税法施行令第 79 条第 1 項第 7 号及び所得税法施行令第 89 条第 6 号が制定され NEDO の補助事業が本税制の対象となった 平成 20 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 省エネルギー革新技術開発事業 (H24 年度から戦略的省エネルギー技術革新プログラムに統合 ) 平成 22 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 新エネルギーベンチャー技術革新事業 (H29 年度からベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業に名称変更 ) これまでの要望経緯 平成 23 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 次世代プリンテッドエレクトロニクス材料 プロセス基盤技術開発 風力等自然エネルギー技術研究開発 (H26 年度から風力発電等導入支援事業と風力発電等技術研究開発に分割 ) 平成 24 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 戦略的省エネルギー技術革新プログラム 平成 25 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発 固体酸化物形燃料電池等実用化推進技術開発 イノベーション実用化ベンチャー支援事業 平成 26 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 研究開発型ベンチャー支援事業 低炭素社会を実現する次世代パワーエレクトロニクスプロジェクトページ 7 3

24 分散型エネルギー次世代電力網構築実証事業 バイオマスエネルギーの地域自立システム化実証事業 風力発電等導入支援事業 風力発電等技術研究開発 バイオマスエネルギー技術研究開発 平成 27 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 固体高分子形燃料電池利用高度化技術開発事業 水素社会構築技術開発事業 課題解決型福祉用具実用化開発支援事業 ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト 中堅 中小企業への橋渡し研究開発促進事業 これまでの要望経緯 平成 28 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった インフラ維持管理 更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト 国際研究開発事業 クリーンコール技術開発 (H29 年度から次世代火力発電等技術開発に統合 ) 国際エネルギー消費効率化等技術 システム実証事業 (H29 年度からエネルギー消費の効率化等に資する我が国技術の国際実証事業に名称変更 ) IoT 推進のための横断技術開発プロジェクト (H30 年度より高効率 高速処理を可能とする AI チップ 次世代コンピューティングの技術開発に名称変更 ) 高温超電導実用化促進技術開発 次世代火力発電等技術開発 アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業 植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発 平成 29 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった ロボット ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト 次世代産業用 3D プリンタの造形技術開発 実用化事業 平成 30 年度税制改正において 以下の補助事業が本税制の対象となった 海洋エネルギー発電技術の早期実用化に向けた研究開発事業 高性能 高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発 バイオマスエネルギー技術研究開発 超高圧水素インフラ本格普及技術研究開発事業 AI チップ開発加速のためのイノベーション推進事業 環境調和型製鉄プロセス技術の開発 宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業 ページ 74

25 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 役員の業績連動給与に係る損金算入手続きの見直し 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 我が国企業の経営者に 攻めの経営 を促し 企業の 稼ぐ力 を向上させる手段の一つとして 経営者に中長期の企業価値向上を引き出すインセンティブとして業績連動給与を付与することが可能となっており そのうち 一定の要件を満たしたものについて 損金算入手続きが認められている 特例措置の内容当該業績連動給与の損金算入手続きに係る要件について コーポレートガバナンス コードの改訂等のコーポレートガバナンス改革の進展に応じた見直しを要望する 関係条文 減収見込額 要望理由 法人税法第 34 条第 1 項 法人税法施行令第 69 条地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項第 3 号地方税法第 23 条第 1 項第 2 号 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的経営者に 攻めの経営 を促し 企業の 稼ぐ力 を向上させるため 役員給与に係る税制について 平成 28 年度税制改正において 利益連動給与の対象となる指標の追加 明確化等が行われ 平成 29 年度税制改正において 複数年度の利益に連動したものや株価に連動したもの等も損金算入の対象とされたところである 平成 30 年 6 月のコーポレートガバナンス コードの改訂によって 報酬委員会の設置が原則化されるなどの環境変化が生じており 今後も企業のガバナンスにも変化が生じてくることが見込まれる中 業績連動給与に係る損金算入の手続等に係る制度面でも見直しを行い 経営陣に中長期の企業価値向上を引き出すインセンティブとしての業績連動給与の導入を引き続き促していく (2) 施策の必要性 平成 28 年 平成 29 年度の税制改正において 経営陣に中長期の企業価値向上を引き出すインセンティブ付与のため 役員給与の損金算入の対象となる報酬の拡大等が行われてきたところである そのため 平成 30 年 6 月に行われたコーポレートガバナンス コードの改訂等 企業のガバナンスを取り巻く環境の変化に応じた実態にあわせ 円滑な業績連動給与導入のために損金算入手続き等に係る制度面での見直しも行っていくことが必要である コーポレートガバナンス コード (2018 年 6 月 1 日 ) 原則 42. 取締役会の役割 責務 (2) 取締役会は 経営陣幹部による適切なリスクテイクを支える環境整備を行うことを主要な役割 責務の一つと捉え 経営陣からの健全な企業家精神に基づく提案を歓迎しつつ 説明責任の確保に向けて そうした提案について独立した客観的な立場において多角的かつ十分な検討を行うとともに 承認した提案が実行される際には 経営陣幹部の迅速 果断な意思決定を支援すべきである また 経営陣の報酬については 中長期的な会社の業績や潜在的リスクを反映させ 健全な企業家精神の発揮に資するようなインセンティブ付けを行うべきである 補充原則 421 取締役会は 経営陣の報酬が持続的な成長に向けた健全なインセンティブとして機能するよう 客観性 透明性ある手続に従い 報酬制度を設計し 具体的な報酬額を決定すべきである その際 中長期的な業績と連動する報酬の割合や 現金報酬と自社株報酬との割合を適切に設定すべきである 81

26 本要望に対応する縮減案 ページ 8 2

27 合理性政策体系における政策目的の位置付け経済産業経済基盤政策の達成目標経営者に対する中長期の企業価値向上を引き出すに資する業績連動給与の導入促進により 経営者に 攻めの経営 を促し 我が国企業の中長期的な企業価値向上を図る 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 企業価値向上の中心的な役割を果たす役員へ適切なインセンティブ付与を行うことは 企業の中長期的な成長を図る上で重要である 本要望は 企業の環境変化に応じた適切なインセンティブ付与を行うための制度の見直しを行うものであり 政策目標を実現する観点からは有効と言える 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性コーポレートガバナンス改革の進展により 企業におけるガバナンスの状況も変化している そこで 我が国企業の 稼ぐ力 向上に向け 我が国企業の中長期的な収益性 生産性向上を実現するべく 税制においても 企業の環境変化に応じた対応を図ることは妥当である ページ 8 3

28 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 平成 28 年度 平成 29 年度において 攻めの経営 を促す役員給与等に係る税制の整備について税制要望を行い それぞれ改正が行われている ページ 8 4

29 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 9 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 特定の取締役等が受ける新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等 ( ストックオプション税制 ) の拡充 〇本税制措置の説明ストックオプション税制は 取締役や従業員等に付与される新株予約権の一種であるストックオプションについて下記要件を満たす場合 権利行使時における取得株式の時価と権利行使価格との差額に対する所得課税を株式売却時まで繰り延べ 株式売却時に 売却価格と権利行使価格との差額を譲渡所得として課税する制度である 現行制度の要件 1. 付与対象者の範囲 自社及び子会社 (50% 超 ) の取締役 執行役及び使用人 ( た だし大口株主及びその特別関係者 配偶者を除く ) 2. 所有株式数 発行済み株式の1/3 を超えない 3. 権利行使期間 付与決議日の2 年後から10 年後まで 4. 権利行使価額 権利行使価額が 契約締結時の時価以上 5. 権利行使限度額 権利行使価格の合計額が年間で1200 万円を超えない 6. 譲渡制限 他人への譲渡禁止 7. 発行形態 無償であること 8. 株式の交付 会社法に反しないこと 9. 保管 管理など契約 証券会社等と契約していること 10. その他事務手続き 法定調書 権利者の書面等の提出 要望内容以下の要件について制限を緩和する 付与対象者の範囲 権利行使期間 年間権利行使限度額 当該措置が認められた場合 個人住民税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 29 条の 2 ( 租税特別措置法施行令第 19 条の 3 租税特別措置法施行規則第 11 条の 3 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 減収見込額 地方税法第 23 条第 1 項第 2 号 同法第 292 条第 1 項 2 号租税特別措置法第 29 条の 2 租税特別措置法施行令第 19 条の 3 租税特別措置法施行規則第 11 条の 3 [ 初年度 ] 226 ( 594) [ 平年度 ] 226 ( 594) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 91

30 要望理由 (1) 政策目的第四次産業革命に向けて産業構造の転換を加速化し 日本の社会的課題を解決していくには イノベーションと新たな産業を生み出すベンチャー企業の台頭が不可欠であり 第四次産業革命に伴う技術発展や社会的課題の解決に貢献できるベンチャー企業の成長を支援する必要がある このような考え方は 日本再興戦略 改定 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) において 経済にインパクトのある新陳代謝を引き起こすには ベンチャー企業による新産業の創出が極めて重要 と記載されており ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) においても イノベーション ベンチャーの創出に向けた既存プレーヤーからのヒト モノ カネ等の積極的な投資を実現し 民間による自律的なイノベーションエコシステムの構築を進めていく 旨が明記されている このため 日本政府としても インセンティブを通じて業績向上への意欲を高めることに加え ベンチャー企業の成長に不可欠な国内外の有能な人材を機動的に確保できる環境を整備することで ベンチャー企業の成長を通じた経済の新陳代謝を促進し 経済成長につなげる必要がある (2) 施策の必要性 ベンチャー企業は 成長に向けた段階に応じた優秀な国内外の人材が不可欠であり 必要な時期に必要な能力を有する高度人材を機動的に確保することが極めて重要となっている しかしながら 高度人材の獲得競争はグローバ規模で激しさを増しており エンジニアを中心に有能な高度人材の獲得は年々難しくなっている 特に 手許資金が乏しいベンチャー企業においては ストックオプションが有効な人材確保手段の一つとなっており 本制度の要件を緩和することで ベンチャー企業のグローバルでの人材獲得競争力を高め 国内外の有能な人材を獲得しベンチャー企業の成長を実現する必要がある 本要望に対応する縮減案 なし ページ 92

31 合理性経済産業 新陳代謝 日本再興戦略改訂 2014( 平成 26 年 6 月 24 日閣議決定 ) 一. 日本産業再興プラン 1. 緊急構造改革プログラム ( 産業の新陳代謝の促進 ) (3) 新たに講ずべき具体的施策 政策体系における政策目的の位置付け 日本再興戦略改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) 第二 3 つのアクションプラン一. 日本産業再興プラン 1. 産業の新陳代謝の促進 ⅲ) ベンチャー支援 ⅳ) 成長資金 リスクマネーの供給促進等 ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) 3. 我が国ベンチャーを巡る課題と今度の対応の方向性 (2) 民間による自律的なイノベーションエコシステムの構築支援 4. 新たな目標設定と PDCA サイクルの構築 ベンチャー企業への VC 投資額の対名目 GDP 比を 2022 年までに倍増とすることを目指す ( 現状 :0.028%( 年の 3 か年平均 )( 内閣府 国民経済計算 VEC ベンチャー白書 より ) 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 2 日閣議決定 ) Ⅲイノベーション ベンチャー創出力の強化 チャレンジ精神にあふれる人材の創出等 1. イノベーション ベンチャー創出力の強化 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅳ) ベンチャー チャレンジ2020 の実現我が国ベンチャー企業のグローバルでの人材獲得競争力を高めることで ベンチャー企業の成長を促進し 経済の新陳代謝を促進し 経済成長につなげる 恒久措置 政策の達成目標と同じ 手許資金が乏しいベンチャー企業においてストックオプションが有効な人材確保手段の一つとして普及する中 本制度の要件を緩和することで わが国ベンチャー企業のグローバルでの人材獲得競争力を高め 国内外の有能な人材を獲得しベンチャー企業の成長を図られる ページ 93

32 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 34 社 226 百万円 手許資金が乏しいベンチャー企業においてストックオプションが有効な人材確保手段の一つとして普及する中 本制度の要件を緩和することで わが国ベンチャー企業のグローバルでの人材獲得競争力を高め 国内外の有能な人材を獲得しベンチャー企業の成長を図られる 当該要望項目以外の税制上の支援措置 なし 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 なし 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 なし ページ 94

33 企業の成長支援は あらゆる分野の企業において必要とされていることを踏まえると 全ての企業に適用可能な税制による支援が妥当である 税制適格ストックオプションを導入している上場企業の分野を見ても 特定の業種に偏っていない ( 税制適格ストックオプション導入上場企業の業種分布 ) 要望の措置の妥当性 平成 24 年度以降にストックオプション制度を導入している上場企業 530 社の内 一部 (50 社 ) を無作為抽出し 税制適格ストックオプション制度を導入している企業当該企業の開示書類 ( 有価証券報告書等 ) を基に経済産業省で調査 また 特に著しい成長が見込まれるベンチャー企業においてはストックオプションが有効な人材確保手段の一つとして普及している Willis Towers Watson の公表情報を基に経済産業省にて作成 本制度は平成 8 年に創設されたものであるが 現在においてその重要性は高まり続けており 以後も存置が必要である ページ 95

34 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 税制適格ストックオプションの権利行使が行われた企業数 平成 24 年度 202 社平成 25 年度 165 社平成 26 年度 157 社平成 27 年度 146 社平成 28 年度 152 社平成 29 年度 152 社平成 30 年度 152 社 Willis Towers Watson の公表情報より抜粋 上場企業での税制適格ストックオプションの権利行使による株式報酬額 ( 百万円 ) 平成 24 年度 25,186 平成 25 年度 43,216 平成 26 年度 22,832 平成 27 年度 20,861 平成 28 年度 11,872 平成 29 年度 11,872 平成 30 年度 11,872 平成 24 年以降にストックオプション制度を導入している上場企業 530 社の内 一部 (50 社 ) を無作為抽出し 当該企業の開示書類 ( 有価証券報告書等 ) を基に経済産業省試算 減収額 ( 単位 : 百万円 ) 平成 24 年度 ( 国税 ) 7,556 ( 地方税 )1,259 平成 25 年度 ( 国税 )12,965 ( 地方税 )2,161 平成 26 年度 ( 国税 ) 6,850 ( 地方税 )1,142 平成 27 年度 ( 国税 ) 6,258 ( 地方税 )1,043 平成 28 年度 ( 国税 ) 3,562 ( 地方税 ) 594 平成 29 年度 ( 国税 ) 3,562 ( 地方税 ) 594 平成 30 年度 ( 国税 ) 3,562 ( 地方税 ) 594 平成 31 年度 ( 国税 ) 4,914 ( 地方税 ) 820( 改正要望込み ) 平成 24 年以降にストックオプション制度を導入している上場企業 530 社の内 一部 (50 社 ) を無作為抽出し 当該企業の開示書類 ( 有価証券報告書等 ) を基に株式報酬額を算出 当該株式報酬額に対し 権利行使時の給与所得課税率 ( 最高税率 45%) と株式譲渡所得課税率 ( 上場株式 15% ) の差分を減税率として乗算し算出 ( 各年度において 15% で統一試算 ) また 平成 29 年度及び 30 年度の減少額の推定は 利用が検証傾向であるため最新年度の数字を使用 取締役や従業員等のインセンティブを高め 業績向上への士気上昇を促進するとともに 企業の人材確保手段の一つとして本税制が利用された 前回要望時の達成目標 ( 平成 18 年 ) 人的資源の確保に資するインセンティブプランとしてストックオプション制度を円滑に導入しうる制度整備を行うことで 我が国企業の円滑な成長 発展に寄与する 平成 8 年度創設平成 10 年度拡充 ( 対象要件の拡充 ) 平成 14 年度拡充 ( 対象要件の拡充 ) 平成 18 年度拡充 ( 対象要件の拡充 ) ページ 96

35 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 10 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 新設法人への繰越欠損金制度の拡充 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 新設法人は 初期段階の収入が安定しないことに加え 売上高に比べ初期投資コストが大きくなるなど赤字に陥りやすい傾向がある また 事業拡張期には 成長に向けた追加投資が必要となるため 脆弱な財務状態が維持されることも少なくない このため 新設法人の場合には 設立の日から 7 年を経過する日までの期間に属する事業年度については 資本金 1 億円を超えても その繰越欠損金は所得金額の 100% まで控除可能とされている しかしながら 近年では 第四次産業革命に伴う技術進展やグローバルな競争の激化に伴い 新設法人が将来に向けた成長投資として大規模かつ長期的な先行投資を行うケースも増加している このような企業を取り巻く環境の変化を踏まえ 事業拡張に向けた追加投資や上場準備等を行う新設法人の成長を後押しするべく 新設法人が繰越欠損金を 100% 控除できる期間の延長を要望する 特例措置の内容資本金 1 億円以上の新設法人について 繰越欠損金を所得金額の 100% まで控除可能な期間を 設立の日から 7 年を経過する日までの期間に属する事業年度 から 設立の日から 10 年を経過する日までの期間に属する事業年度 に延長 当該措置が認められた場合 法人住民税法人税割及び法人事業税についても同様の効果を適用する ( 法人税法第 57 条第 11 項第 3 号において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項 4 号 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] 精査中 ( 精査中 ) [ 平年度 ] 精査中 ( 精査中 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的第四次産業革命に向けて産業構造の転換を加速化し 日本の社会的課題を解決していくには イノベーションと新たな産業を生み出すベンチャー企業の台頭が不可欠であり 第四次産業革命に伴う技術発展や社会的課題の解決に貢献できるベンチャー企業の成長を支援する必要がある このような考え方は 日本再興戦略 改定 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) においても 経済にインパクトのある新陳代謝を引き起こすには ベンチャー企業による新産業の創出が極めて重要 と明記されており 日本政府としても ベンチャー企業が事業拡張に向けて大規模かつ長期的な先行投資を行い 将来の飛躍的な成長に向けた取組を継続できる事業環境を整備する必要がある (2) 施策の必要性第四次産業革命の進展に伴い 巨大資本を背景にしないベンチャー企業もビジネスモデルや技術次第で大きな成長の可能性があることに加え 我が国では少子高齢化や労働力不足など社会課題の解決に向けたビジネスニーズも多く存在している このような状況において 将来の成長に向けた迅速かつ大胆な挑戦が可能なベンチャー企業は 我が国の経済成長の中核となる貴重な存在となっている このため 日本政府としても 財務基盤の脆弱なベンチャー企業が事業拡張に向けて大規模かつ長期的な先行投資を行い 将来の飛躍的な成長に向けた取組を継続できる事業環境の整備を行う必要がある 具体的には 繰越欠損金を所得金額の 100% まで控除可能な期間を最大 10 年まで延長することで ベンチャー企業が成長投資を行うことができる事業環境を整備し 経済成長の中核となり 社会的課題の解決に貢献できるベンチャー企業が連続的に創出される事業環境を形成する必要がある ページ 101

36 本要望に対応する縮減案 ページ 10 2

37 合理性経済産業 新陳代謝 日本再興戦略改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日 ) 一. 日本産業再興プラン 1. 産業の新陳代謝の促進 ⅲ) ベンチャー支援 政策体系における政策目的の位置付け ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) 3. 我が国ベンチャーを巡る課題と今度の対応の方向性 (2) 民間による自律的なイノベーションエコシステムの構築支援 4. 新たな目標設定と PDCA サイクルの構築 ベンチャー企業への VC 投資額の対名目 GDP 比を 2022 年までに倍増とすることを目指す ( 現状 :0.028%( 年の 3 か年平均 )( 内閣府 国民経済計算 VEC ベンチャー白書 より ) 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 2 日閣議決定 ) Ⅲ イノベーション ベンチャー創出力の強化 チャレンジ精神にあふれる人材の創出等 1. イノベーション ベンチャー創出力の強化 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅳ) ベンチャー チャレンジ 2020 の実現 〇第四次産業革命に向けたリスクマネー供給に関する研究会取りまとめ (2018 年 6 月 29 日 ) 4. リスクマネー供給先 (1) 有望なスタートアップを生み出す エコシステムの構築 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 ベンチャー企業の成長を促し 将来大きく成長したベンチャー企業を輩出することで 第四次産業革命の達成を図る 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 精査中 ベンチャー企業の創業期における資金支援を通じ 将来の飛躍的な成長のための大規模な投資が増えることが期待でき 大型ベンチャー企業の台頭が見込まれる ページ 10 3

38 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 全てのベンチャー企業が成長投資を行うことができる事業環境を整備し 将来の経済成長の中核となり 社会的課題の解決に貢献できるベンチャー企業が連続的に創出される事業環境を形成するためには 税制措置が妥当 ページ 10 4

39 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 10 5

40 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 11 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 新事業開拓事業者投資損失準備金の延長及び拡充 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 青色申告書を提出する法人 ( 事業拡張期のベンチャー企業への資金供給拡大のため 経営 技術指導を行うベンチャーファンドへ出資する企業に対し 税制優遇措置を講ずる ) 特例措置の内容本税制措置は 事業拡張期のベンチャー企業への資金供給拡大のため 経営 技術指導を行うベンチャーファンドへ出資する企業に対し税制優遇措置を講ずることで 投資インセンティブを付与するものである 地方において投資ファンドが組成される事例も散見されるものの 地方におけるリスクマネーは依然として停滞している このため 地方への資金循環を促し 地方におけるエコシステムの構築を図り 地方へのリスクマネー供給を加速化し 地方発の有望ベンチャー企業の創出を図るため 認定ベンチャーファンドの投資先要件など所要の見直しを行うとともに 平成 30 年度末 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) に到来する適用期限を 2 年延長する 関係条文 法人税法 ( 租税特別措置法第 55 条の 2 第 68 条の 43 の 2 租税特別措置法施行令第 32 条の 3 租税特別措置法施行規則第 21 条の 2) 地方税第 23 条第 1 項第 3 号 第 72 条の 23 第 1 項 第 292 条第 1 項第 3 号 減収見込額 [ 初年度 ] 2 ( 252 ) [ 平年度 ] 51 ( 101 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 11 1

41 要望理由 本要望に対応する縮減案 (1) 政策目的ベンチャーファンドに出資する法人に税制優遇措置を講じ ベンチャーファンドを通じたベンチャー企業への資金供給の円滑化を図ることで 我が国における新事業の創出を図る また 地方経済の活性化 東京一極集中の是正のためには地方におけるリスクマネー供給を促す必要がある 産業競争力強化に向けた施策として 日本再興戦略 改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) において 経済にインパクトのある新陳代謝を引き起こすには ベンチャー企業による新産業の創出が極めて重要 とされている また ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) においても イノベーション ベンチャーの創出に向けた既存プレーヤーからのヒト モノ カネ等の積極的な投資を実現し 民間による自立的なイノベーションエコシステムの構築を進めていく とされている 加えて 第四次産業革命に向けたリスクマネー供給に関する研究会取りまとめ (2018 年 6 月 29 日 ) においても 今後の課題は 地方のスタートアップを発掘し 資金を循環させ 事業化をサポートするエコシステムの整備 とされている (2) 施策の必要性ベンチャー企業は社会的にインパクトのある多くのイノベーションを創出し 産業競争力の源泉となっている 米国では 大きなイノベーションや社会的課題解決をもたらすベンチャー企業が大企業に発展し経済を牽引している 我が国においても 経済活性化のためには新規企業 成長企業の創出が不可欠である ベンチャー企業が大きく成長するためには 事業拡張期において専門的なノウハウを有するベンチャーキャピタルからの資金調達や事業会社との業務提携 資本提携が重要である しかしながら 我が国では ベンチャーファンドからベンチャー企業への資金供給が円滑に行われておらず 特に地方経済圏においては ベンチャーファンドからの資金供給は十分ではないために ベンチャー企業の多くが限定的な成長にとどまっている このため 地方へのリスクマネー供給を加速化し 地方で活躍するベンチャー企業への投資を活性化させる必要があるなし ページ 11 2

42 合理性経済産業新陳代謝 日本再興戦略改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日 ) 一. 日本産業再興プラン 1. 産業の新陳代謝の促進 ⅲ) ベンチャー支援 政策体系における政策目的の位置付け ベンチャー チャレンジ 2020 ( 平成 28 年 4 月 19 日日本経済再生本部決定 ) 3. 我が国ベンチャーを巡る課題と今度の対応の方向性 (2) 民間による自律的なイノベーションエコシステムの構築支援 4. 新たな目標設定と PDCA サイクルの構築 ベンチャー企業への VC 投資額の対名目 GDP 比を 2022 年までに倍増とすることを目指す ( 現状 :0.028%( 年の 3 か年平均 )( 内閣府 国民経済計算 VEC ベンチャー白書 より ) 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 2 日閣議決定 ) Ⅲ イノベーション ベンチャー創出力の強化 チャレンジ精神にあふれる人材の創出等 1. イノベーション ベンチャー創出力の強化 (2) 新たに講ずべき具体的施策 ⅳ) ベンチャー チャレンジ 2020 の実現 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 〇第四次産業革命に向けたリスクマネー供給に関する研究会取りまとめ (2018 年 6 月 29 日 ) 4. リスクマネー供給先 (1) 有望なスタートアップを生み出す エコシステムの構築法人投資家からベンチャーファンドへの資金供給を促すことにより ベンチャー企業への投資を活性化させ 成長するベンチャー企業の育成 新事業の創出を目指す 数値目標 制度開始後 本制度を活用した投資累計額 ( 平成 34 年度まで ):287 億円 数値目標の設定について 平成 29 年 8 月時点で既に認定を行ったファンドは実際の組成額をベースに試算 また 当該時点以降については 平成 29 年度及び平成 30 年度に 10 億円規模のファンドを各 3 件新たに認定すると仮定し 試算 現状 平成 31 年 3 月 31 日までの間に認定を受けたベンチャーファンドを通じて 当該認定後行われた法人投資家による出資については 本税制措置の適用を受けることができる 延長 平成 33 年 3 月 31 日までに認定を受けたベンチャーファンドを通じた出資について 本税制措置の適用を受けることができることとしたい 成長するベンチャー企業の育成 新事業の創出 ページ 11 3

43 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 政策目標の達成状況 ベンチャー企業への投資を行った LP 数 ( 社 ) ( 単年度 ) 投資を受けたベンチャー企業 ( 社 )( 単年度 ) 投資実績額 ( 百万円 )( 単年度 ) 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 30 年度 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 新規認定ファンド数 (2) 認定ファンド数 ( 累計 ) (12) LP 数 ( 累計 ) ( 未投資ファンド LP 含む ) 投資実績額 ( 百万円 )( 単年度 ) 投資実績 ( 百万円 )( 累計 ) (98) (5364) (15503) 30 年度は推計による 我が国法人が本税制措置を利用して 目利き能力のあるベンチャーキャピタルが運営するベンチャーファンドへ出資することは ベンチャー企業の成長 我が国産業における新規事業やイノベーションの創出に資するものであり 有効なものであるといえる エンジェル税制個人投資家を対象とする現行のエンジェル税制は 創業後初期のベンチャー企業に対する投資を想定しているものであるが 本税制措置は 主に事業拡張期にあるベンチャー企業に対する 事業会社からベンチャーファンドを通じた投資を促進するもの 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 なし なし 法人投資家によるベンチャー投資の促進は その性質上予算措置で個別に手当てするべきものではない 地域経済の実情を考慮する法律の認定を受けたベンチャーファンドに対する投資に限定した上で 投資家を限定することなく租税特別措置によって実施することは妥当である ページ 11 4

44 税負担軽減措置等の適用実績 ( ) 内は推計値 27 年度末時点 28 年度末時点 29 年度末時点 30 年度末時点 認定ファンド数 ( 累計 ) (12) ベンチャー企業への投資を行った LP 数 ( 社 ) (98) 適用 LP 数 ( 社 ) 2 8 (12) (38) 投資実績額 ( 百万円 ) (5364) 損金算入額 ( 百万円 ) (777) (1418) 減収額 ( 百万円 ) 国税 減収額 ( 百万円 ) 地方税 4 50 (182) (329) 4 63 (220) (224) うち法人住民税 0 6 (23) (42) うち法人事業税 4 57 (197) (181) 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 条項 : 租税特別措置法第 55 条の 2 平成 27 年度適用件数 :2 件適用金額 :15 百万円平成 28 年度適用件数 :8 件適用金額 :212 百万円我が国法人が本税制措置を利用して 目利き能力のあるベンチャーキャピタルが運営するベンチャーファンドへ出資することは ベンチャー企業の成長 我が国産業における新規事業やイノベーションの創出に資するものであり 有効なものであるといえる 法人投資家からベンチャーファンドへの資金供給を促すことにより ベンチャー企業への投資を活性化させ 成長するベンチャー企業の育成 新事業の創出を目指す 数値目標 制度開始後 本制度を活用した投資累計額 ( 平成 34 年度まで ) :287 億円 数値目標の設定について 平成 29 年 8 月時点で既に認定を行ったファンドは実際の組成額をベースに試算 また 当該時点以降については 平成 29 年度及び平成 30 年度に 10 億円規模のファンドを各 3 件新たに認定すると仮定し 試算 平成 34 年度までの投資累計額を目標としているため 現時点では判断しかねるが 進捗として平成 29 年度の投資額は 60.7 億円 投資累計額は 億円であり 必要な水準には達しているといえる 平成 26 年度創設平成 29 年度拡充 1 年間延長 ( 地方投資促進の観点から地方投資要件を追加し 資金的な要件を緩和 ) 平成 30 年度 1 年間延長 ページ 11 5

45 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 12 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 関係条文 地域経済牽引事業の促進区域内において特定事業用機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額等の特別控除 ( 地域未来投資促進税制 ) の拡充及び延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣が定める基準に適合することについて主務大臣の確認を受けた承認地域経済牽引事業を行う承認地域経済牽引事業者が 当該承認地域経済牽引事業の用に供する施設 設備を新設 増設した場合に 当該新設 増設に伴い新たに取得等した機械装置 器具備品については取得価額の 40% の特別償却又は 4% の税額控除 建物及びその附属設備 構築物については取得価額の 20% の特別償却又は 2% の税額控除ができることとする ただし 税額控除額の上限は法人税額の 20% とする 特例措置の内容 (1) 適用期限の 2 年延長 (2) 付加的な要件として 一定割合以上の賃上げ等を加え 要件を満たす事業者については 税額控除額及び税額控除限度額を深堀りする 1 税額控除額について 機械装置 器具備品については 5% 建物及びその附属設備 構築物については 3% とする 2 税額控除限度額について 上限額を 20% から 40% に引き上げる その他 東京一極集中への対応等の動向を踏まえ 所要の措置を検討する 所得税 ( 租税特別措置法第 10 条の 4 租税特別措置法施行令第 5 条の 5 の 2) 法人税 ( 同法第 42 条の 11 の 2 同法第 68 条の 14 の 3 同令第 27 条の 11 の 2 同令第 39 条の 44 の 3) 地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 第 292 条第 1 項第 4 号地方税法附則第 8 条 5 項 第 6 項 減収見込額 [ 初年度 ] 5( 609) [ 改正増減収額 ] [ 平年度 ] 5( 609) ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 本要望に対応する縮減案 (1) 政策目的平成 29 年 7 月 31 日に施行された 地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律 ( 以下 地域未来投資促進法 という ) は 地域における産業の集積 観光資源 特産物 技術 人材 情報その他の自然的 経済的又は社会的な観点からみた地域の特性を生かして高い付加価値を創出し かつ 地域内の取引の拡大 受注の機会の増大その他の地域の事業者に対する相当の経済的効果を及ぼすものである地域経済牽引事業の促進のために地方公共団体がその地域の経済社会情勢を踏まえつつ行う主体的かつ計画的な取組を効果的に支援するための措置を講ずることにより 地域の成長発展の基盤強化を図ることを目的としている (2) 施策の必要性地域未来投資促進法では 上記の目的の達成のため 地域の特性を生かして高い付加価値を創出し 地域経済への波及効果が大きい事業を 地域経済牽引事業 とし 都道府県知事等が承認した地域経済牽引事業に対して 予算 税制 金融 規制緩和等の政策手段を通じて重点的に支援することとしている とりわけ 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣の確認を受けた事業に対して 課税の特例措置によって地域における積極的な設備投資を促す地域未来投資促進税制は 地域経済牽引事業を行う事業者からのニーズが非常に高い そのため 本税制を延長することが必要である また 地域の成長発展の基盤を更に強化する観点から 賃上げ等を実現しより地域経済の活性化に寄与する地域経済を牽引する企業に対する支援の拡充が必要である ページ 12 1

46 政策体系における政策目的の位置付け 中小企業 地域経済地域産業 合理性 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 地域の特性を生かして高い付加価値を創出し 地域に対する経済的効果を及ぼす事業を集中的に支援することによって 地域の成長発展の基盤強化を図る 平成 33 年 3 月末まで 政策の達成目標に同じ 政策目標の達成状況 地域経済牽引事業計画の承認数 869 件 ( 平成 30 年 8 月 3 日時点 ) 要望の措置の適用見込み 約 200 件 / 年 有効性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 施行日 ( 平成 29 年 7 月 31 日 ) から平成 30 年 7 月 30 日までに 課税の特例措置の対象となる 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣が定める基準に適合することについて主務大臣の確認を受けた承認地域経済牽引事業は 363 件であり 地域における投資が進みつつある 本税制を延長するとともに 賃上げ等を実現しつつ 地域経済を牽引する企業について支援を強化することにより 地域の成長発展の基盤の更なる強化が見込まれる 当該要望項目以外の税制上の支援措置 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣が定める基準に適合することについて主務大臣の確認を受けた承認地域経済牽引事業者が 地域経済牽引事業計画のために新設等した家屋等について 地方公共団体が 不動産取得税 固定資産税の課税免除等を行った場合に 3 箇年度の減収補てん措置を講じている 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 戦略分野における地域経済牽引事業支援事業 として 地域未来投資促進法の計画承認を受けた事業者が中小企業と連携して行う 戦略分野 ( 先端ものづくり ( 医療機器 航空機 新素材等 ) 地域商社 観光等 ) における設備投資を補助することを想定している ( 地域未来投資促進事業 億円の内数 ) 本予算によって 地域経済を牽引する事業を行う事業者が中小企業と連携して行う設備投資を支援することによって 地域経済への波及効果を有する設備投資をより一層促進する 本税制は 地域の特性を生かして高い付加価値を創出し 地域への経済的効果を及ぼす地域経済牽引事業者による地域内投資へのインセンティブを与え 地域の事業者への波及効果が期待される また 賃上げ等を実現しつつ 地域経済を牽引する企業について支援を強化することにより 地域の成長発展の基盤の更なる強化が見込まれる ページ 12 2

47 税負担軽減措置等の適用実績 施行日 ( 平成 29 年 7 月 31 日 ) から平成 30 年 7 月 30 日までに 課税の特例措置の対象となる 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣が定める基準に適合することについて主務大臣の確認を受けた承認地域経済牽引事業は 363 件である 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 施行日 ( 平成 29 年 7 月 31 日 ) から平成 30 年 7 月 30 日までに 課税の特例措置の対象となる 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣が定める基準に適合することについて主務大臣の確認を受けた承認地域経済牽引事業は 363 件であり 地域における投資促進等の効果が現れている 地域経済を牽引する地域中核企業等による未来投資を支援し 地域中核企業による地域の強みを活かした事業拡大を支援することで 地域経済の活性化を図る 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 29 年 7 月 31 日の施行後 都道府県及び市町村が策定した合計 190 の基本計画について国の同意を行い ( 平成 30 年 7 月 30 日時点 ) 基本計画に基づき 869 件の地域経済牽引事業計画が承認された ( 平成 30 年 8 月 3 日時点 ) また 課税の特例措置の対象となる 地域の成長発展の基盤強化に特に資するものとして主務大臣が定める基準に適合することについて主務大臣の確認を受けた承認地域経済牽引事業は 363 件 ( 平成 30 年 7 月 30 日時点 ) となっている これまでの要望経緯 平成 29 年度新設 ページ 12 3

48

49

50

51

52

53

54 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 14 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 中小企業者等の法人税率の特例の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 中小企業者等に係る法人税について 年 800 万円以下の所得金額の部分については税率を 15% に軽減する 特例措置の内容適用期限を 2 年間延長する 関係条文地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 292 条第 1 項第 3 号租税特別措置法第 42 条の 3 の 2 第 68 条の 8 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 17,600 ) [ 平年度 ] ( 17,600 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 中小企業は 我が国経済の基盤であり 地域経済の柱として多くの雇用を担う存在であることから その活性化や競争力の向上を図るため 中小企業者等に係る法人税の軽減税率について その期限の 2 年間の延長を行い 中小企業者等の経営基盤を強化する (2) 施策の必要性 昨今の中小企業の業況は持ち直しつつあり 改善傾向にあるものの 景況感は業種や地域によってばらつきが見られ 海外経済の不確実性や人手不足 労働生産性の伸び悩み 後継者難等を背景とした経済の先行きの不透明さが指摘されている状況 外部経済環境の変化の影響を受けやすい中小企業にとって このような現在の経済状況は予断を許すものではなく 引き続き その経営基盤の安定 強化を図ることが喫緊の課題となっている 特に 消費税率は段階的な引上げの最中であり 2019 年 10 月に更なる引上げが予定されているところ 消費税の転嫁が困難な中小企業にとって 消費税率の引上げは更なる資金繰りの悪化や利益の圧縮にも繋がり ひいては我が国経済に大きな影響を与えるおそれがある 中小企業は我が国経済の基盤であり 地域経済の柱として 多くの雇用を担う存在であることから 中小企業者等に係る法人税の軽減税率の引下げにより キャッシュフローの改善と財務基盤の安定 強化を通じ その活性化や競争力の維持 向上を図ることが必要である 本要望に対応する縮減案 ページ 14 1

55 合理性政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 中小企業 地域経済事業環境整備 中小企業を取り巻く事業環境の先行きが不透明な中 厳しい経営環境の下で経営を行っている中小企業を支援するため 軽減税率引下げを含めた中小企業政策を一体的に展開することにより 中小企業の経営基盤を強化し その成長力を高め 地域経済の活性化を図り 日本経済の自立的な経済成長に貢献する 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日まで (2 年間 ) 中小企業関連税制等諸施策を通じて中小企業の経営の安定を図り その活性化 競争力の強化を通して 日本経済の成長に繋げる 我が国経済の緩やかな回復基調の中 中小企業の資金繰りも改善しつつあるが いまだ厳しい状況 海外経済の不確実性や人手不足 労働生産性の伸び悩みや後継者難等 先行きの見通しは極めて不透明な状態 こうした状況下においてキャッシュフローの改善や財務基盤の安定を図るためにも 軽減税率の引下げが必要 所得を有する全ての中小企業者等が適用対象となる ( 平成 28 年度 会社標本調査 によると 利益計上法人数は約 97 万社 ) 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 参考 : 過去 5 年間の適用件数 平成 24 年度 :704,491 件 平成 25 年度 :744,488 件 平成 26 年度 :793,337 件 平成 27 年度 :843,278 件 平成 28 年度 :888,592 件 ( 出典 ) 租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書 等 平成 28 年度においては約 90 万者が利用 幅広い業種で利用されており 設備投資や賃上げなどの原資となる資金繰りの改善等の効果が期待できる 本税制措置が無くなった場合 設備投資や賃上げへの悪影響が懸念される 設備投資や賃上げなどの原資となる資金繰りの状況について 回復傾向にあるものの依然として厳しい状況 地域経済を支える中小企業の経営基盤を支える本税制措置は引き続き重要 本特例と同様の政策目的に係る税制上の支援措置は存在しない 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 本特例は 経営環境の変化に特に影響を受けやすく 資金繰りの圧迫懸念がある中小企業者等の経営基盤強化を図るため 黒字企業のキャッシュフローを改善すると同時に 現状では 6 割を超える赤字企業に対しても 将来黒字化を達成した暁にはその法人税負担が軽減されることから 黒字化達成のインセンティブとなる このように本特例は 政策手段として的確であると言える ページ 14 2

56 税負担軽減措置等の適用実績 適用件数 平成 26 年度 :793,337 件 平成 27 年度 :843,278 件 平成 28 年度 :888,592 件 減収額 平成 26 年度 (19% 15% ): 1,176 億円 平成 27 年度 (19% 15% ): 1,274 億円 平成 28 年度 (19% 15% ): 1,361 億円 ( 出典 : 租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書 ) 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 平成 28 年度 ( 道府県民税 ) 約 44 億円 ( 市町村民税 ) 約 132 億円 平成 28 年度においては約 90 万者が利用 幅広い業種で利用されており 設備投資や賃上げなどの原資となる資金繰りの改善等の効果が期待できる 本税制措置が無くなった場合 設備投資や賃上げへの悪影響が懸念される 設備投資や賃上げなどの原資となる資金繰りの状況について 回復傾向にあるものの依然として厳しい状況 地域経済を支える中小企業の経営基盤を支える本税制措置は引き続き重要 中小企業を取り巻く事業環境の先行きが不透明な中 厳しい経営環境の下で経営を行っている中小企業を支援するため 軽減税率引下げを含めた中小企業政策を一体的に展開することにより 中小企業の経営基盤を強化し その成長力を高め 地域経済の活性化を図り 日本経済の自立的な経済成長に貢献する 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 我が国経済の緩やかな回復基調の中 中小企業の資金繰りも改善しつつあるが いまだ厳しい状況 景況感は業種や地域によってばらつきが見られ 海外経済の不確実性や人手不足 労働生産性の伸び悩みや後継者難等を背景とした先行き不透明感が指摘されている こうした状況下においてキャッシュフローの改善や財務基盤の安定を図るためにも 軽減税率の引下げが引き続き必要 平成 21 年度改正創設 ( 本則 22% 租特 18%) 平成 23 年度改正拡充 ( 本則 22% 19% 租特 18% 15%) 平成 27 年度改正延長 ( 租特 19% 15%) 平成 29 年度改正延長 ( 租特 19% 15%) ページ 14 3

57 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 15 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) ガス供給業に係る託送料金を控除する収入割の特例措置の延長 従前 ガス供給業に係る大口需要向けの託送料金を控除する収入割の特例措置 として措置されてきたものであるが 平成 29 年度のガスシステム改革により 大口需要家含め 全ての需要家が自由化の対象となったことにより 本要望内容を以下のとおり改組 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) ガス供給業を行う法人が 他のガス供給業を行う法人から託送供給を受けてガスの供給を行う場合における 各事業年度の収入金額 特例措置の内容法人事業税のガス供給業に対する課税標準である収入金額の算定に当たっては ガスを供給するために必要な託送料金に相当する金額を控除する 関係条文地方税法附則第 9 条第 10 項 地方税法施行令附則第 6 条の 2 第 3 項 地方法人特別税等に関する暫定措置法第 2 条 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 [ 初年度 ] ( 234.7) [ 平年度 ] ( 267.2) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ガスの自由化市場の公平な競争環境を整備すること 課税の公平性を確保すること ( ただし ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 が措置されれば本要望は不要 ) (2) 施策の必要性平成 29 年度のガスシステム改革により 小売全面自由化及び事業類型の見直しが実施され 従前の旧一般ガス事業者の地域独占は撤廃され 不特定多数の需要に応じるガスの供給については 誰もがなし得ることとなった すなわち 公的インフラとして引き続き地域独占を存置する一般ガス導管事業を除き ガス小売事業 ( 及びガス製造事業 ) は新規参入が認められ 自由な市場競争の下 事業を行いうることとなった ( ガス小売事業者としての登録は 252 件 ( 平成 30 年 8 月 1 日時点 )) 需要家にガスを供給するガス小売事業者 ( 新規参入者に加え 従前の一般ガス事業者のうちガス小売事業の登録をしている者も含む ) は そのガスの供給に際し自前の導管を所有しない場合 ガス導管網を所有する一般ガス導管事業者等による託送供給を受けることが必須となる このため ガスの供給においては 一般ガス導管事業者等に対しその託送供給の対価たる託送料金 ( 規制料金 ) を支払うとともに 当該託送料金相当額を含めて需要家からガスの供給に係る料金を収受することとなる 換言すれば託送料金相当額が 収受側と支出側のいずれの法人でも課税標準を構成する結果として二重課税が発生することとなる したがって 収入金額を課税標準とするガス小売事業者においては ガスの供給において必ず生ずる支出たる託送料金相当額に係る二重課税の発生を防ぎ もってガス小売事業の公平な競争環境を整備するとともに 他の事業との課税の公平性を確保するため ガス小売事業者の収入金額から 託送料金相当額を控除することが必要である ページ 15 1

58 合理性政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 エネルギー 環境電力 ガス 背景となる閣議決定 エネルギー基本計画( 平成 30 年 7 月 3 日閣議決定 ) 第 2 章第 2 節 2030 年に向けた政策対応 7. エネルギーシステム改革の推進 (2) ガスシステム改革の推進効率的かつ安定的なガス供給を実現するため 経営の効率化による料金の低廉化 事業機会の提供を通じた事業者間の競争の活性化及び新規参入者による需要家向け市場への参入の促進を図る 3 年間平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 34 年 3 月 31 日 ( ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 における要望内容が実現すれば本要望は不要 ) ガスの自由化市場の公平な競争環境を整備すること 課税の公平性を確保すること 政策目標の達成状況 本年度以前において 部分的な自由化がなされていた大口需要に応ずるガスの供給に対し 措置されていた課税の特例 ( 託送料金の控除 ) においては 託送供給量は増加しており 大口需要間における競争の進展が認められている 当該自由化市場においては 公平な競争環境を整備すること 課税の公平性が確保されたといえる 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) ガス小売事業者 8 社 ( 平成 31 年度見込み ) 本措置により 収入金額を課税標準としないガス小売事業者及び他の一般の事業との間で生じている課税関係の不整合の一部が是正されることになるため ガス事業への参入促進並びに市場における競争促進に寄与することとなる ( ただし 上述のとおり ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 における要望内容が実現すれば本要望は不要となる ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 関連する措置はない 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 関連する措置はない 税制の原則 ( 二重課税の排除 ) によりガス小売事業者間の課税の公平性を図り 公平なコスト環境の下での競争を実現することができる なお 収入金課税が適用されている電気供給業においても同一趣旨の特例措置が講ぜられている ページ 15 2

59 従前の ガス供給業に係る大口需要向けの託送料金を控除する収入割の特例措置 についての実績を参考として記載すれば 以下のとおり 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 対象事業者数ガス導管事業者 ( 電気事業者等 )4 社及び大口ガス事業者 1 社 ( 平成 28 年度実績 ) 減税額 ( 百万円 ) 平成 20 年度 : 41.7 ( 実績 ) 21 : 37.4 ( ) 22 : 40.3 ( ) 23 : 42.6 ( ) 24 : 39.7 ( ) 25 : 39.6 ( ) 26 : 39.9 ( ) 27 : 41.4 ( ) 28 : 42.6 ( ) 29 : ( ) 30 : ( 見込み ) 31 : ( ) 32 : ( ) 33 : ( ) 従前の ガス供給業に係る大口需要向けの託送料金を控除する収入割の特例措置 についての実績は 以下のとおり 適用総額の種類 : 課税標準 ( 収入金額 ) 適用総額 ( 千円 ) : 平成 26 年度 11,700,377 平成 27 年度 11,040,407 平成 28 年度 12,036,857 従前の ガス供給業に係る大口需要向けの託送料金を控除する収入割の特例措置 における効果を参照すれば 課税の公平性が図られることにより 部分的に自由化された市場 ( 大口需要 ) における 総ガス販売量に占める新規参入者のシェアは着実に伸張しており 自由化の進展に寄与してきたと言える 前回要望時の達成目標 従前の ガス供給業に係る大口需要向けの託送料金を控除する収入割の特例措置 においては ガスの自由化市場の公平な競争環境を整備すること 課税の公平性を確保することを掲げている 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 従前の ガス供給業に係る大口需要向けの託送料金を控除する収入割の特例措置 を参照した要望経緯は 以下のとおり 平成 20 年度創設 以降 平成 22 年度 25 年度 28 年度にそれぞれ 3 年間の延長を要望 ページ 15 3

60 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 16 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 外国子会社合算税制の見直し 特例措置の内容 日本企業の海外での健全な事業活動における課税リスクや事務コストを低減し 海外展開の推進及び国際競争力の向上を図るため 外国子会社合算税制について以下の所要の措置を講ずる 1 米国の税制改正等を踏まえ ビジネス実態を考慮した上で 企業活動の足かせとならないよう 所要の措置を講ずる 2 その他外国子会社合算税制について日本企業の経済実態を踏まえた見直しを実施する 当該措置が認められた場合 法人住民税法人税割又は個人住民税所得割及び法人事業税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 40 条の 4~6 及び同法第 66 条の 6~9 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項 4 号 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的我が国経済の活性化のためには 日本企業の海外展開を推進し 成長が見込まれる新興国市場等においてシェアを獲得することで外需を取り込み さらにその海外で得た利益を我が国に還元することが重要である したがって 租税回避行為の防止を念頭に置きつつも グローバルに事業を展開している日本企業の健全な事業活動における課税のリスクや事務コストを可能な限り低減し 海外展開をより一層円滑化していくため 外国子会社合算税制の見直しを行う (2) 施策の必要性日本企業は欧米企業と異なり 租税回避行為については抑制的であると言われているところ 我が国における制度整備の検討に当たっては そのような日本企業のビジネス実態を踏まえた適切な課税ルールを構築する必要がある グローバルに活動し利益を我が国に還元することが期待される日本企業に対し 複雑な税制によって過度な負担を課すことは 結果的に国際競争力の低下を招きかねない 現行の外国子会社合算税制は 現状のビジネス実態に必ずしも対応しておらず 日本企業の海外展開に影響を及ぼしているため 現行の諸規定を見直す必要がある 本要望に対応する縮減案 ページ 16 1

61 合理性政策体系における政策目的の位置付け対外経済 海外市場開拓支援政策の達成目標日本企業の海外展開の円滑化税負担軽減措置等の適用又は延長期間恒久措置同上の期間中の達成目標日本企業の海外事業活動の円滑化政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 日本企業の海外での健全な事業活動における税制面でのリスクやコストを除去し 海外展開を後押しすることが可能となる 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置本要望項目以外の税制上の支援措置はない 予算上の措置等の要求内容及び金額予算上の措置等はない 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性外国子会社合算税制の適正化を図るものであるため 当該税制の見直しによる措置が妥当 ページ 16 2

62 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 世界的なビジネス環境の変化等に応じた制度の適正化が図られてきたことによって 日本企業の海外展開の円滑化等に一定の効果が得られた 前回要望時の達成目標 日本企業の海外事業活動の円滑化 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 22 年度拡充 トリガー税率引下げ (25% 20%) 統括会社特例の導入 平成 25 年度拡充 無税国所在外国子会社の外国税額控除の見直し これまでの要望経緯 平成 27 年度拡充 被統括会社の範囲の見直し 税務申告時の別表添付要件の見直し 平成 28 年度拡充 外国税額控除の適正化 平成 29 年度拡充 外国関係会社の判定方法における少数株主排除基準の導入 航空機の貸付けの取扱いの見直し 平成 30 年度拡充 日本企業による外国企業買収後の組織再編における株式譲渡益に対する合算課税の見直し その他外国子会社合算税制について日本企業の経済実態を踏まえた見直し ページ 16 3

63 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) BEPS(Base Erosion and Profit Shifting) を踏まえた国内の制度整備に係る配慮 昨今 BEPS(Base Erosion and Profit Shifting: 税源浸食と利益移転 ) プロジェクト において国際課税ルールの見直しの議論が行われているところ この議論を踏まえた国内での制度整備の検討に当たっては 結果として日本企業等の健全な投資を阻害することがないよう ビジネス実態に配慮すべきである 特に 過大支払利子税制や移転価格税制 ( 所得相応性基準の導入等 ) 等 国内制度の見直しの検討に当たっては 企業に過度な負担を与えないように配慮すべきである 国内制度の見直しについては 法人住民税法人税割又は個人住民税所得割及び法人事業税についても同様の効果を適用する ( 過大支払利子税制 ( 租税特別措置法第 66 条の 5 の 2 第 68 条の 89 の 2) や移転価格税制 ( 租税特別措置法第 40 条の 3 の 3 第 41 条の 19 の 5 第 66 条の 4 第 66 条の 4 の 3 第 67 条の 18. 第 68 条の 88 第 68 条の 107 の 2) 等国内制度が見直された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項 4 号 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 本要望に対応する縮減案 (1) 政策目的我が国経済の活性化のためには 日本企業の海外展開を推進し 成長が見込まれる新興国市場等においてシェアを獲得することで外需を取り込み さらにその海外で得た利益を我が国に還元することが重要である 国境を越えたグローバルな取引が進展する中で 過度な租税回避行為を防止するため OECD/G20 において 国際課税制度の調和に向けた取組 (BEPS(Base Erosion and Profit Shifting: 税源浸食と利益移転 ) プロジェクト ) が開始された 平成 27 年 10 月には 15 の行動計画からなる BEPS プロジェクトの最終報告書が公表され 各国において報告書の内容に基づいた制度整備が求められている 我が国における制度整備の検討に当たっては 日本企業等の健全な投資を阻害することがないよう配慮をしつつ 国際的な租税回避の防止と 事業環境のイコールフッティングの実現を図ることが重要である (2) 施策の必要性事業環境の国際的なイコールフッティングの観点から考えれば BEPS プロジェクトを通して課税ルールを見直し 一部の欧米多国籍企業が行っている過度な租税回避行為を防止することは非常に重要である 一方 我が国における制度整備の検討に当たっては ビジネス実態を踏まえた適切な課税ルールを構築する必要がある 課税制度による過度な負担を課すことなく 日本企業等の健全な投資を阻害することがないようしなければならない ページ 17 1

64 合理性政策体系における政策目的の位置付け対外経済 海外市場開拓支援政策の達成目標日本企業の海外事業活動の円滑化及び日本の立地環境の改善税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み海外で事業活動を行う日本企業 我が国で事業活動を行う外国企業等への適用が見込まれる 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 日本企業の国際的な競争条件のイコールフッティング 我が国立地環境の改善及び国際的な租税回避の防止が見込まれる 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置同一の目的である他の措置はない 予算上の措置等の要求内容及び金額同一の目的である他の措置はない 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 BEPS プロジェクトの最終報告書を踏まえた国内制度整備の検討が求められる状況において 日本企業の国際的な競争条件のイコールフッティング 我が国立地環境の改善及び国際的な租税回避の防止を考慮した制度設計の検討を求めることは妥当 ページ 17 2

65 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 17 3

66 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 18 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 償却資産課税の見直し 特例措置の対象( 現行制度の概要 ) 課税主体 償却資産所在の市町村 ( 東京都 23 区の区域内は東京都が課税 ) 課税客体 償却資産 納税義務者 償却資産の所有者 評価方式 旧定率法の減価率により低減 評価額の最低限度 (5%) が存在 税率 標準税率 1.4% 特例措置の内容償却資産に係る固定資産税については 国際的にも希な税制であり 企業の投資の阻害要因となっていることから 地方法人課税全体の中で その廃止を含めた検討が引き続き必要 関係条文 地方税法第 341 条 地方税法施行令第 49 条他 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 我が国産業の空洞化とそれに伴う雇用機会の喪失が懸念される中 企業の国際競争力の強化及び国内立地の促進等を図るためには 企業の設備投資環境の改善を図ることが急務であり 赤字の中小企業を含め広く設備投資を喚起することが必要である このため 国際的に稀で国内における設備投資の阻害要因となっている償却資産に対する固定資産税のあり方を見直すことで 新規の設備投資を促進し 老朽化した設備の入替による生産性の向上や新規立地の増加を図ることにより産業の空洞化に歯止めをかける (2) 施策の必要性 企業は新規投資を行う際 償却資産に係る固定資産税負担を含めて採算性を判断することとなるが 海外には同様の制度を有する国は少ないことから相対的に国内投資の採算性が低下することとなり 企業の設備投資判断に悪影響を与えている 国内における設備投資が減少傾向にある中 投資あたりの収益率を改善するとともに 国外から国内へと投資先を変更するための判断要因の一つとして当該措置を実施することは極めて重要である 本要望に対応する縮減案 ページ 18 1

67 合理性政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 経済成長経済基盤 ( 関連する閣議決定等 ) 法人税の改革について ( 平成 26 年 6 月 27 日政府税制調査会取りまとめ )( 抄 ) 2. 具体的な改革事項 (8) 地方法人課税の見直し ( 法人事業税を中心に ) 2 改革の方向性 ( 略 ) また 行政サービスの受益を広く負担し合う地方税の趣旨に鑑みれば 法人所得に過度に依存することなく 住民税や固定資産税等のあり方も含めて検討していくことが必要である 国内における新規設備投資を促進し 企業の競争力強化 国内の新規立地と事業継続を図る 恒久措置 企業の競争力強化に資する投資 国内立地の促進 有効性 相当性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 当該措置の創設により 機械 装置等の償却資産に対する新規の設備投資促進効果が見込まれ 老朽化した設備の入替や新規設備投資の増加が見込まれる また 設備投資の増加による国内生産の増加や新規の企業立地等により 雇用機会の創出や雇用者所得の増加等を通じた我が国経済の活性化が見込まれる ページ 182

68 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 継続要望 これまでの要望経緯 ページ 18 3

69 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 19 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 地方法人課税の見直し 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 法人住民税均等割資本金等の額等に応じて定額の負担を求める [ 税率 ] 道府県民税 : 2~80 万円市町村民税 : 5~300 万円 法人税割 法人税額に応じた負担を求める [ 税率 ] 道府県民税 : 法人税額の 3.2% 市町村民税 : 法人税額の 9.7% 法人事業税 電気供給業 ガス供給業 保険業以外の事業 資本金 1 億円超の普通法人 所得割 ( 税率 :0.7%) 年 800 円超の所得 ( 外形課税対象法人 ) 外形標準課税 ( 付加価値割 :1.2% 資本割:0.5%) 資本金 1 億円以下の普通法人 ( 所得割 ( 税率 :6.7 %) 年 800 万円超の所得 ) 電気供給業 ガス供給業 保険業 ( 収入割 ( 税率 :0.9 % )) 地方法人特別税 電気供給業 ガス供給業 保険業以外の事業 資本金 1 億円超の普通法人 ( 基準法人所得割額 414.2%) ( 外形課税対象法人 ) 資本金 1 億円以下の普通法人 ( 基準法人所得割額 43.2%) 電気供給業 ガス供給業 保険業を営む法人 ( 基準法人収入割額 43.2%) 特例措置の内容 地方法人課税について 国 地方の法人税の改革において 住民税や固定資産税を含む地方税全体のあり方とその中での法人課税の位置づけを再検討することが必要とされたことを踏まえ そのあり方を見直すことが必要 関係条文 地方税法第二章道府県の普通税第一節道府県民税 第二節事業税 / 第三章市町村の普通税第一節市町村民税地方法人特別税等に関する暫定措置法等 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 19 1

70 要望理由 (1) 政策目的 地域的な偏在性が大きく 景気の動向に左右され税収が不安定な地方法人二税について地方税全体の中でそのあり方を見直すことにより 日本に立地する企業の競争力強化と外資系企業の立地促進 国内雇用の確保を図る (2) 施策の必要性 我が国産業の空洞化とそれに伴う雇用機会の喪失が懸念される中 企業の国際競争力の強化及び国内立地の促進を図るための環境改善が急務 このため 法人に過度に依存することがないよう法人課税の位置づけを再検討し 地方法人課税のあり方を見直す必要がある また その際は 以下のような指摘も踏まえつつ 検討していく必要がある 1. 法人所得の地理的偏在により 自治体間の税収格差につながっている 2. 他の税項目に比べ変動が大きく 自立的 安定的な地域的経営を行う基幹税として問題がある 3. 応益性の観点から 行政サービスの受益と企業の税負担のバランスが不明瞭である 4. 選挙権を行使できない法人に対して 自治体が超過課税を行っている 5. 国税と地方税の計算方法の相違等により 事務負担が過大であることや 連結納税制度がなく損益通算ができない等の問題がある 本要望に対応する縮減案 ページ 192

71 合理性経済成長経済基盤 ( 関連する閣議決定等 ) 経済財政運営と改革の基本方針 2015 について ( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 )( 抄 ) (1) 歳入改革 2 税制の構造改革 ( 改革の基本方針 ) ⅰ) 成長志向の法人税改革 現在進めている成長志向の法人税改革をできるだけ早期に完了する 政策体系における政策目的の位置付け 法人税の改革について ( 平成 26 年 6 月 27 日政府税制調査会取りまとめ )( 抄 ) 1. 法人税改革の趣旨 ( 略 ) 国 地方の法人税率の 3 分の 1 を地方法人課税が占めることを考えれば 地方法人課税の見直しは 法人税改革の重要な柱である 地方税は行政サービスの対価を広く受益者で負担するという 応益課税 の考え方が重要であることを踏まえ 住民税や固定資産税を含む地方税全体のあり方と そのなかでの法人課税の位置づけを再検討することが必要である 立地競争力を高めたり 新規開業を促したりすることは 地方の経済活力においてもきわめて重要であり その意味でも法人に過度に依存することがないよう法人課税の位置づけを再検討しなければならない 2. 具体的な改革事項 (8) 地方法人課税の見直し ( 法人事業税を中心に ) 2 改革の方向性 ( 略 ) また 行政サービスの受益を広く負担し合う地方税の趣旨に鑑みれば 法人所得に過度に依存することなく 住民税や固定資産税等のあり方も含めて検討していくことが必要である 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 企業の競争力強化 国内立地の促進 国内雇用の確保恒久措置企業の競争力強化 国内立地の促進 国内雇用の確保 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 企業立地環境の改善により 企業の競争力の強化 外資系企業の立地促進 国内雇用の確保等の効果が見込まれる ページ 193

72 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 継続要望 ページ 19 4

73 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 20 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 事業所税のあり方の検討 事業所税は 人口 30 万以上の市で地方税法及び同施行令で定める市において 従業者給与総額 ( 従業者割 ) と事業所床面積 ( 資産割 ) に応じて課されるため 企業の担税力や経営状況にかかわらず課税される結果 不合理であるとの指摘がある また 資本金 1 億円超の企業においては 課税標準が重複している外形標準課税に加えて 更に過剰な負担であるとの指摘がある こうした指摘を念頭におきつつ 事業所税の制度創設時の目的を再確認した上で 本制度が本当に存在意義を有するか 速やかに検証することが求められる 関係条文 地方税法第 4 章第 5 節事業所税等 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 (2) 施策の必要性 本要望に対応する縮減案 ページ 20 1

74 合理性経済成長経済基盤 政策体系における政策目的の位置付け ( 関連する税制改正大綱 閣議決定等 ) 法人税の改革について ( 平成 26 年 6 月 27 日政府税調とりまとめ ) 1. 法人税改革の趣旨国 地方の法人税率の 3 分の 1 を地方法人課税が占めることを考えれば 地方法人課税の見直しは 法人税改革の重要な柱である 地方税は行政サービスの対価を広く受益者で負担するという 応益課税 の考え方が重要であることを踏まえ 住民税や固定資産税を含む地方税全体のあり方と そのなかでの法人課税の位置づけを再検討することが必要である 立地競争力を高めたり 新規開業を促したりすることは 地方の経済活力においてもきわめて重要であり その意味でも法人に過度に依存することがないよう法人課税の位置づけを再検討しなければならない 2. 具体的な改革事項 (8) 地方法人課税の見直し ( 法人事業税を中心に ) また 行政サービスの受益を広く負担し合う地方税の趣旨に鑑みれば 法人所得に過度に依存することなく 住民税や固定資産税等のあり方も含めて検討していくことが必要である 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性 相当性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 20 2

75 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 継続要望 これまでの要望経緯 ページ 20 3

76 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 21 府省庁名経済産業省 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 ( 環境性能割 ) 自動車税 軽自動車税 ) 車体課税の抜本的見直し 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 自動車取得税 ( 環境性能割 ) 自動車税 軽自動車税 特例措置の内容 平成 29 年度与党税制改正大綱 や 経済財政運営と改革の基本方針 2018 等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車税の税率引下げをはじめ 自動車重量税の 当分の間税率 の廃止等の車体課税の抜本的な見直しを実現する また エコカー減税及びグリーン化特例の延長を行う 加えて 来年 10 月の消費税率引き上げ時に 駆け込み需要とその反動減を生じさせることがないよう 耐久消費財である自動車の需要の平準化を図るべく 取得段階のユーザー負担の軽減に向けた必要な対応を検討し 措置を講ずる 関係条文 減収見込額 要望理由 自動車取得税 : 地方税法第 113 条 ~ 第 143 条 附則第 12 条の 2 の 2~ 第 12 条の 2 の 5 地方税法施行令第 42 条 ~ 第 42 条の 11 地方税法施行規則第 8 条の 14~ 第 8 条の 27 附則第 4 条の 3~ 附則第 4 条の 6 の 2 自動車税 : 地方税法第 145 条 ~ 第 177 条 附則第 12 条の 3 地方税法施行令第 44 条 ~ 第 44 条の 3 地方税法施行規則附則第 5 条及び第 5 条の 2 附則第 5 条及び第 5 条の 2 軽自動車税 : 地方税法第 442 条 ~ 第 463 条 附則第 30 条 地方税法施行令第 52 条の 18 地方税法施行規則第 15 条の 8 及び第 16 条 附則第 8 条の 3 の 3 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱 や 経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 以下 骨太の方針 2018 という ) 等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車税の税率引下げをはじめ 自動車重量税の 当分の間税率 の廃止等の車体課税の抜本的な見直しを実現する また エコカー減税及びグリーン化特例の延長を行う 加えて 来年 10 月の消費税率引き上げ時に 駆け込み需要とその反動減を生じさせることがないよう 耐久消費財である自動車の需要の平準化を図るべく 取得段階のユーザー負担の軽減に向けた必要な対応を検討し 措置を講ずる 2 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図るため 簡素化 ユーザー負担軽減による国内市場の活性化 国内の産業 雇用基盤の維持 強化 環境対策の促進を行い 税制の簡素化 より一層のユーザー負担の軽減 グリーン化を可能とする 恒久措置を含む車体課税の抜本的な見直しを行い 車体課税の複雑かつ過大な負担等による自動車需要の落ち込みと日本経済への悪影響を回避する 3 気候変動 環境 エネルギー制約に対応するため 次世代自動車をはじめとする環境性能に優れた自動車の普及促進を図る 特に次世代自動車は 我が国自動車産業が先行して開発 市場投入しており 有望な成長分野であるため その普及拡大により更なる競争力強化を図る (2) 施策の必要性 1 平成 29 年度与党税制改正大綱において 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる とされている ページ 211

77 2 また 骨太の方針 2018 には 2014 年 4 月の消費税率引上げ時に耐久消費財を中心に駆け込み需要とその反動減が生じたことを踏まえ 2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げに際し 税率引上げ後の自動車や住宅などの購入支援について 需要変動を平準化するため 税制 予算による十分な対策を具体的に検討する とされている 以下記載の通り 自動車需要が日本経済に与える影響力の大きさを鑑み ユーザー負担の軽減を通じた 低迷する国内販売 生産の底上げ等に資する対策が必要 3 国内自動車市場はバブル期をピークに縮小しており (1990 年度 :780 万台 2017 年度 :520 万台 ) 2014 年度は消費税 8% への引上げの影響により前年度と比べて大きく減少 また また 2015 年度も不透明な景気情勢 漸進な円高や軽自動車税の引き上げの中 500 万台を割り込むなど引き続き減少が続いた 2016 年度及び 2017 年度は 500 万台を越えたものの 中長期的に見れば減少傾向が継続 加えて 2019 年 10 月には消費税が 10% へ引き上げられる予定であり 更なる市場縮小が懸念 1997 年 4 月の消費税 3% から 5% への引き上げでは 約 100 万台 (1996 年度 :729 万台 1997 年度 :628 万台 ) 2014 年 4 月の 8% への引き上げでは 約 40 万台 (2013 年度 569 万台 2014 年度 530 万台 ) 2015 年 4 月の軽自動車税引き上げでは約 36 万台 ( 494 万台 ) 減少した 一方で 自動車産業は裾野が広く 関連産業を含めて約 540 万人 ( 全就業人口の約 1 割 ) の雇用を生み出し 自動車製造業の出荷額は主要製造業の約 2 割 ( 約 57 兆円 ) を占めるなど他産業への生産波及効果も大きい基幹産業 国内販売 生産台数の低迷は国内の雇用や生産基盤の維持を困難にし 中小企業 地方経済を含む日本経済全体に大きな影響を与える 加えて 自動車販売台数の減少は 車体課税や車体販売による消費税収の減少により国及び地方の税収にも影響を与える 4 自動車は消費者の経済 社会活動を支える生活の足であるが 取得段階で自動車取得税 保有段階で自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 3 つの税が課されている 自動車取得税については 消費税の 10% への引上げ時に廃止が決まっている 一方で 自動車税 軽自動車税に環境性能割が導入されることとなれば 他の保有に係る課税とともに自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いることとなる 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が多い地方ほど負担が重い 実際に 自動車ユーザーらは 車体課税にかかる税負担が重いといった声がアンケート調査等から上げられており 複雑かつ過大な負担は 自動車ユーザーの車離れ 国内市場低迷の一因となっている 5 平成 29 年度税制改正において エコカー減税 ( 自動車取得税 自動車重量税 ) とグリーン化特例 ( 自動車税 軽自動車税 ) は平成 31 年 3 月 31 日まで エコカー減税 ( 自動車重量税 ) は 4 月 30 日まで 対象を重点化した上で適用期限を延長 これまでの優遇税制により 自動車の燃費等は着実に向上したが 気候変動 環境 エネルギー制約に対応するため 不透明な景気情勢や漸進な円高という経済情勢にも配慮しつつ 引き続き 次世代自動車をはじめとする環境性能に優れた自動車の普及促進が重要 特に環境性能に優れた次世代自動車は 我が国自動車産業が先行して開発 市場投入しており 有望な成長分野 更なる競争力強化を図るため こうした環境性能に優れた自動車の一層の普及拡大が必要 低迷する国内販売 生産の底上げ ユーザー負担の軽減 税制の簡素化等のため 上記考えに基づき 恒久的措置をはじめとする車体課税の抜本的な見直しが必要 本要望に対応する縮減案 ページ 212

78 合理性政策体系における政策目的の位置付け 1. 経済成長 11 経済基盤 ページ 213

79 1 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度及び平成 29 年度与党税制改正大綱 骨太の方針 2018 等に基づき 自動車取得税の消費税 10% 時点での着実な廃止やエコカー減税 グリーン化特例の延長等取得時の軽減 自動車の保有に係る税負担の軽減などを実現 2 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図る 3 環境性能に優れた自動車の普及促進のため 2030 年までに新車販売に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す ( 関連する閣議決定等 ) 所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 21 年法律 13 号 ) 附則第 104 条第 3 項四自動車関係諸税については 簡素化を図るとともに 厳しい財政事情 環境に与える影響等を踏まえつつ 税制の在り方及び暫定税率 ( 租税特別措置法及び地方税法 ( 昭和二十五年法律第二百二十六号 ) 附則に基づく特例による税率をいう ) を含む税率の在り方を総合的に見直し 負担の軽減を検討すること 政策の達成目標 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 ) 自動車取得税及び自動車重量税については 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国及び地方を通じた関連税制のあり方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化の観点から 見直しを行う 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律案 ( 議員修正後 ) ( 税制に関する抜本的な改革及び関連する諸施策に関する措置 ) 第七条カ自動車取得税及び自動車重量税については 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減及びグリーン化 ( 環境への負荷の低減に資するための施策をいう ) の観点から 見直しを行う 社会保障 税一体改革に関する三党実務者間会合合意文書 ( 平成 24 年 6 月 15 日 ) 自動車取得税及び自動車重量税については 第 7 条第 1 号ワ ( 法案修正後はカ ) の規定に沿って抜本的見直しを行うこととし 消費税率 ( 国 地方 ) の 8% への引上げ時までに結論を得る 民間投資活性化等のための税制改正大綱 ( 平成 25 年 10 月 ) 自動車取得税及び自動車重量税については 経済情勢に配慮する観点から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の緩和も視野に入れ 税制抜本改革法第 7 条第 1 号カに基づき 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化を図る観点から 見直しを行う 平成 27 年度与党税制改正大綱 ( 平成 26 年 12 月 ) 平成 26 年度与党税制改正大綱等における消費税率 10% 段階の車体課税の見直しについては 平成 28 年度以後の税制改正において具体的な結論を得る 自動車取得税及び自動車重量税に係るエコカー減税については 燃費基準の移行を円滑に進めるとともに 足下の自動車の消費を喚起することにも配慮し 経過的な措置として 平成 32 年度燃費基準への単純な置き換えを行うとともに 現行の平成 27 年度燃費基準によるエコカー減税対象車の一部を 引き続き減税対象とする等の措置を講ずる 自動車重量税については 消費税率 10% への引上げ時の環境性能割の導入にあわせ エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等について その燃費性能に応じたグリーン化特例 ( 軽課 ) を導入する この特例については 自動車税 軽自動車税における環境性能割の導入の際に自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) とあわせて見直す また 二輪車等の税率引上げについて 適用開始を 1 年間延期し 平成 28 年度分からとする なお 消費税率 10% 段階の車体課税の見直しにおいては 税制抜本改革法第 7 条に沿いつつ 自動車をめぐるグローバルな環境や課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえた議論を行う ページ 214

80 平成 28 年度与党税制改正大綱 ( 平成 27 年 12 月 ) 自動車取得税については 平成 26 年度与党税制改正大綱等を踏まえ 消費税率 10% への引上げ時である平成 29 年 4 月 1 日に廃止するとともに 自動車税及び軽自動車税において 自動車取得税のグリーン化機能を維持 強化する環境性能割をそれぞれ平成 29 年 4 月 1 日から導入する 環境性能割においては 税率区分として平成 32 年度燃費基準を用いるとともに 平成 27 年度燃費基準も一部用いることとし 自動車の消費を喚起するとともに 自動車取得税の廃止と環境性能割の導入を通じた負担の軽減を図る 環境性能割の税率区分については 技術開発の動向や地方財政への影響等を踏まえ 2 年毎に見直しを行う ( 中略 ) なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化を図る観点から 平成 29 年度税制改正において 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる 平成 29 年度与党税制改正大綱 ( 平成 28 年 12 月 ) 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる〇経済財政運営と改革の基本方針 2018( 平成 30 年 6 月 ) (4) 耐久消費財対策 2014 年 4 月の消費税率引上げ時に耐久消費財を中心に駆け込み需要とその反動減が生じたことを踏まえ 2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げに際し 税率引上げ後の自動車や住宅などの購入支援について 需要変動を平準化するため 税制 予算による十分な対策を具体的に検討する 新成長戦略 ( 平成 22 年 6 月 ) 次世代自動車 ( エコカー等 ) の普及促進 購入補助や環境負荷に応じた税制上のインセンティブの付与 新車販売に占める次世代自動車の割合を最大で 50% に 日本再生戦略 ( 平成 24 年 7 月 ) 2020 年までに実現すべき成果目標として 新車販売に占める次世代自動車の割合を最大で 50% 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 ) 2030 年までに新車販売台数に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す 平成 26 年度経済財政報告 ( 平成 26 年 7 月 ) 今回は 駆け込み需要と反動減を平準化させるための施策がとられた 具体的には 自動車販売に係る平準化措置として 消費税率引上げ後に自動車取得税の引下げやエコカー減税の拡充等の施策が実施されたが 前述のとおり 自動車販売の伸びは前回よりもかなり大きかった これは 既に取得税が免税 減税となっているエコカーの割合が自動車販売全体に占める割合が高かったことや エコカー減税の拡充等による負担軽減分が 消費税率引上げによる負担増加分に比べてかなり小さかったことから 平準化の効果が発揮されにくかったためと考えられる 日本再興戦略 2016( 平成 28 年 6 月 ) 10. 環境 エネルギー制約の克服と投資の拡大 KPI 2030 年までに乗用車の新販売占める次世代自動割合を 5~7 割とすることを目指す 未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月 ) 具体的な施策 ( エネルギー 環境制約の克服と投資の拡大 ) KPI 2030 年までに乗用車の新車販売に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す 〇未来投資戦略 2017( 平成 29 年 6 月閣議決定 ) 具体的な施策 ( エネルギー 環境制約の克服と投資の拡大 ) KPI 2030 年までに乗用車の新車販売に占める次世代自動車の割合を 5~7 割とすることを目指す ページ 215

81 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国内自動車市場はバブル期をピークに縮小している 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図ることが必要 消費増税や車体課税の複雑かつ過大な負担等による自動車需要の落ち込みと日本経済への悪影響を回避する 政策目標の達成状況 < 国内自動車販売台数の推移 > 平成 23 年度 475 万台平成 24 年度 521 万台平成 25 年度 569 万台平成 26 年度 530 万台平成 27 年度 494 万台平成 28 年度 508 万台平成 29 年度 520 万台 エコカー減税等により 環境性能に優れた自動車の普及は進みつつあるものの 新車販売に占める次世代自動車の割合を 2020 年までに最大で 50% とすることを目指す という政府目標の達成に向け 更なる普及促進を図る必要がある < 新車販売台数に占める次世代自動車の割合 > 平成 23 年度 16% 平成 24 年度 21% 平成 25 年度 23% 平成 26 年度 24% 平成 27 年度 27% 平成 28 年度 36% 平成 29 年 36% 国内の自動車販売台数は約 500 万台で推移しており これら自動車ユーザーの負担軽減となる 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) < 国内自動車販売台数の推移 > 平成 22 年度 460 万台平成 23 年度 475 万台平成 24 年度 521 万台平成 25 年度 569 万台平成 26 年度 530 万台平成 27 年度 494 万台平成 28 年度 508 万台平成 29 年度 520 万台 平成 29 年度与党税制改正では 平成 31 年度税制改正までに ( 中略 ) 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる と明記された また 骨太の方針 2018 において 2014 年 4 月の消費税率引上げ時に耐久消費財を中心に駆け込み需要とその反動減が生じたことを踏まえ 2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げに際し 税率引上げ後の自動車や住宅などの購入支援について 需要変動を平準化するため 税制 予算による十分な対策を具体的に検討する とされた この方針の実現を図る ページ 216

82 エコカー減税 ( 平成 21 年度から措置 ) 等により 環境性能に優れた自動車の普及が進んでおり 税負担の軽減による効果は大きい < 新車販売に占めるエコカー減税対象車の割合 > 平成 22 年度 76.7% 平成 23 年度 81.9% 平成 24 年度 73.8% 平成 25 年度 81.9% 平成 26 年度 86.5% 平成 27 年度 81.2% 平成 28 年度 84.1% 平成 29 年度 83.3% ページ 217

83 当該要望項目以外の税制上の支援措置 クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金 予算上の措置等の要求内容及び金額 平成 30 年度予算額 :130 億円 電気自動車等の購入者に対し 車両価格の一部を補助環境 エネルギー制約への対応の観点から 優れた環境性能を有する電気自動車 プラグインハイブリッド自動車 クリーンディーゼル自動車等の普及促進を図る 相当性 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 税制改正要望の目的は 自動車ユーザーに対する複雑で過重な車体課税の負担軽減 自動車市場の拡大を通じて自動車産業ひいては日本経済全体の活性化を図るため 車体課税についてグリーン化を強化するとともに自動車取得税 自動車重量税の負担の軽減等の見直しを行い 車体課税の複雑かつ過大な負担等による自動車需要の落ち込みと日本経済への悪影響を回避しつつ 環境性能に優れた自動車の普及を進めることにある 一方で 上記補助金の目的は 環境性能に優れた自動車の中でも特に 従来車との価格差が大きい電気自動車 プラグイン ハイブリット自動車 クリーンディーゼル自動車等について 初期需要を促すために購入補助を行うものである 要望の措置の妥当性 自動車取得税及び自動車重量税については 税制抜本改革法第 7 条第 1 号カにおいて 国及び地方を通じた関連税制の在り方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化を図る観点から見直しを行うこととされているところ また 平成 29 年度与党税制改正大綱において 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる とされている また 骨太の方針 2018 において 2014 年 4 月の消費税率引上げ時に耐久消費財を中心に駆け込み需要とその反動減が生じたことを踏まえ 2019 年 10 月 1 日の消費税率引上げに際し 税率引上げ後の自動車や住宅などの購入支援について 需要変動を平準化するため 税制 予算による十分な対策を具体的に検討する とされた ページ 218

84 < 新車販売に占めるエコカー減税対象車の割合 > 平成 22 年度 76.7% 平成 23 年度 81.9% 平成 24 年度 73.8% 平成 25 年度 81.9% 平成 26 年度 86.5% 平成 27 年度 81.2% 平成 28 年度 84.1% 平成 29 年度 83.3% 税負担軽減措置等の適用実績 <エコカー減税 > 自動車重量税 ( 財務省試算 ) 平成 22 年度 724 億円平成 23 年度 1,018 億円平成 24 年度 347 億円平成 25 年度 440 億円平成 26 年度 720 億円平成 27 年度 610 億円平成 28 年度 730 億円 < 自動車取得税の時限的な非課税措置及び自動車取得税の時限的な税率軽減措置 > 平成 23 年度 2,338 億円平成 24 年度 2,319 億円平成 25 年度 3,124 億円平成 26 年度 2,095 億円平成 27 年度 1,622 億円平成 28 年度 1,747 億円 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 < 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 > 平成 23 年度 473 億円平成 24 年度 559 億円平成 25 年度 1,227 億円平成 26 年度 1,526 億円平成 27 年度 1,323 億円平成 28 年度 1,487 億円 < 自動車税のグリーン化特例 > 平成 23 年度軽課分 313 億円重課分 237 億円平成 24 年度軽課分 346 億円重課分 250 億円平成 25 年度軽課分 308 億円重課分 256 億円平成 26 年度軽課分 372 億円重課分 261 億円平成 27 年度軽課分 469 億円重課分 389 億円平成 28 年度軽課分 518 億円重課分 408 億円 < 軽自動車税のグリーン化特例 > 平成 28 年度軽課分 51 億円重課分 235 億円 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 本措置の適用数量は想定以上に僅少ではなく また適用要件を満たす全ての自動車が対象であるため 特定の者に偏ってはいない ページ 219

85 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 21 10

86 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 22 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 小規模企業等に係る税制のあり方の検討 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 小規模企業等に係る税制のあり方の検討 特例措置の内容持続的経営や成長志向の活動を行う個人事業主を含む小規模事業者が直面する事業承継や事業主報酬などの課題を踏まえ その振興を図る観点から 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランスや勤労性所得に対する課税のあり方等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 例えば 法人の場合は 一定の条件を満たす事業主給与の損金算入が認められ かつ給与所得控除の額が所得金額に応じて逓増する仕組みになっていることに比べ 個人の場合は 青色申告特別控除は所得金額に関わらず定額の控除であり 事業所得を得るために要する個人事業主の 勤労 への評価を反映していないとの指摘がある そのため 個人事業主に係る勤労性に配慮しつつ その振興を図る観点から 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランスや勤労性所得に対する課税のあり方等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する (2) 施策の必要性 上記 政策目的 に同じ 本要望に対応する縮減案 ページ 22 1

87 合理性政策体系における政策目的の位置付け中小企業 地域経済事業環境整備政策の達成目標小規模企業等に係る税制のあり方については 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランスや勤労性所得に対する課税のあり方等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性シャウプ勧告においては 当時給与所得者に認められていた勤労控除について 所得の大部分が財産の所有に起因するのではなく 個人の努力によって得られたという点において 農業所得および中小商工所得にも同様に適用されるべきである とされている また 平成 29 年度税制改正大綱においても 個人事業主 同族会社 給与所得者の課税のバランス等にも配慮しつつ 個人と法人成り企業に対する課税のバランスを図るための外国の制度も参考に 今後の個人所得課税改革において給与所得控除などの 所得の種類に応じた控除 と 人的控除 のあり方を全体として見直すことを含め 所得税 法人税を通じて総合的に検討する とされており 妥当である ページ 22 2

88 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 22 3

89 No 23 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 申告 納税手続の電子化に向けた制度及び運用に係る所要の整備 特例措置の内容申告 納税等の税務手続きの一層の電子化の推進にあたっては 企業の事務負担軽減に資するよう 簡素で利便性の高い制度及び運用とすること 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的ビジネス環境を改善し 企業の生産性を向上させる観点から 企業が経済活動において直面する行政手続コストを削減する必要がある 税分野においては 電子申告等の利用率の大幅な向上が 行政コスト削減に寄与すると考えられることから 電子申告等の普及が望まれる したがって より一層の税務手続の電子化の推進にあたっては 上記の観点を踏まえた 簡素で利便性の高い制度及び運用になることが必要である (2) 施策の必要性未来投資戦略にも記載のとおり 税分野も含めた行政手続の簡素化を事業者目線で進める必要がある 未来投資戦略 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) 第 1 ポイント Ⅱ Society 5.0 に向けた横割課題 B. 価値の最大化を後押しする仕組み 2. 規制改革 行政手続の簡素化 IT 化の一体的推進目指すべき社会像 2020 年 3 月までに 行政手続コストが原則 20% 以上削減され 国内外の企業にとって世界で一番活動しやすい事業環境が提供されている 企業は 行政手続による不要な手間から解放され 本業である付加価値創造活動に専念している 行政手続について 事業者にとって使い勝手の良い形でオンライン化され 書式 様式が共通化され 一度提出した情報は二度求められない ( ワンスオンリー ) 第 2 具体的施策 Ⅱ Society 5.0 に向けた横割課題 B. 価値の最大化を後押しする仕組み 2. 規制改革 行政手続の簡素化 IT 化の一体的推進 (2) 新たに講ずべき具体的施策 (i) 政府横断での行政手続コスト削減の徹底行政手続部会取りまとめ に沿って 各省庁は事業者目線で 2020 年 3 月までに事業者の行政手続コストの 20% 以上の削減を目指す ただし 国税 地方税 については 電子申告義務化の実現を前提として大法人の電子申告利用率 100% 等 別途の数値目標を設定し ( 中略 ) 対応する 本要望に対応する縮減案 未来投資戦略 2018 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 [3] 行政 インフラ が変わる 1. デジタル ガバメントの実現 ( 行政からの生産性革命 ) ⅰ) 旗艦プロジェクトの推進 2 法人向けワンストップサービスの実現規制改革推進会議の 行政手続コスト削減のための基本計画 に基づき 国税 地方税 社会保険の手続について簡素化 オンライン化 ワンストップ化の取組を進める ページ 23 1

90 合理性政策体系における政策目的の位置付け経済産業経済基盤政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 有効性要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 相当性当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 ページ 23 2

91 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 ページ 23 3

92 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 24 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 保険会社等の異常危険準備金の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 火災等共済組合及び火災共済協同組合連合 ( 以下 火災等共済組合等 という ) については 火災共済に係る異常危険準備金の積立てにおいて 正味収入共済掛金の 4%( 本則 2%) の損金算入が認められている 本税制措置の適用期限を 3 年間 ( 平成 33 年度末まで ) 延長する 特例措置の内容火災等共済組合等が 当該事業年度における正味収入共済掛金の政令で定めるところにより計算した金額以下の金額を異常危険準備金として積み立てたときの損金に算入する措置の延長が認められた場合 法人住民税法人税割及び法人事業税についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 57 条の 5 同施行令第 33 条の 2 において措置された場合 国税との自動連携を図る ) 関係条文地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法 292 条第 1 項第 3 号 租税特別措置法第 57 条の 5 第 68 条の 55 同法施行令第 33 条の 2 第 39 条の 83 減収見込額 [ 初年度 ] ( 8 ) [ 平年度 ] ( 8 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的火災等共済組合等が 異常災害が発生した場合においても 共済金を確実かつ円滑に支払えるように異常危険準備金を十分に積み立て 財務基盤を確保することを目的とする 中小企業等協同組合法に基づく火災等共済組合等は 相互扶助の精神に基づき 大企業に比べて経済的に不利な立場にある中小企業者が被る火災等による経済的損失を補填する共済事業を通じて 中小企業者が安心して経済活動に専念できる環境を提供し 中小企業者の発展に寄与している 本要望に対応する縮減案 (2) 施策の必要性火災等共済組合等について 契約対象者は中小企業 事業地域は都道府県単位に限定されていること等から 損害保険会社に比べて 事業規模が小さく 財務基盤が脆弱であるとともに 自然災害リスクの分散も十分ではない そのため 予測が困難な異常災害の発生時においては 共済金の確実かつ円滑な支払いに支障をきたす可能性がある 平成 24 年 4 月の爆弾低気圧 平成 26 年 2 月の雪害では異常危険準備金を大きく取り崩しており 台風や集中豪雨等の異常災害は 発生時期や被害規模の予測が困難であることから 将来にわたって 異常災害に対応できる財務基盤を確保しなければならない したがって 異常危険準備金の積立てを支援する本税制は 火災等共済組合等が共済金を確実かつ円滑に支払えるように財務基盤を確保することにより 契約者たる中小企業者の発展に寄与するため 引き続き必要である ページ 24 1

93 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 中小企業 地域経済経営安定 取引適正化 火災等共済組合等が 契約者たる中小企業者に対して共済金を確実かつ円滑に支払えるように 異常危険準備金を確実に積み立てることにより 異常災害に対応できる財務基盤を確保する 合理性有効性 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 34 年 3 月 31 日 (3 年間 ) ( 火災共済に係る特例積立率 ) 異常危険準備金の積立残高について 予想外の損害のうち最大規模の水準 ( 伊勢湾台風級の異常災害における被害想定額 ) を踏まえ 火災等共済組合等が設定した積立目標額 (92 億円 ) 以上積み立て これを維持する 異常危険準備金積立残高は 平成 26 年度までは異常災害の増加により取崩しが続いたことにより過去最低水準になったが 平成 27 年度以降は増加に転じている 異常危険準備金積立残高 平成 25 年度 8,233 百万円平成 26 年度 6,689 百万円平成 27 年度 8,905 百万円平成 28 年度 9,324 百万円平成 29 年度 9,514 百万円 出典 : 火災等共済組合報告値等平成 30 年度見込 3 団体 ( 減収額 8 百万円 ) 平成 31 年度見込 3 団体 ( 減収額 8 百万円 ) 平成 32 年度見込 3 団体 ( 減収額 8 百万円 ) 平成 33 年度見込 3 団体 ( 減収額 8 百万円 ) 出典 : 火災等共済組合報告値等火災等共済組合等が異常災害に対応できる財務基盤を確保することにより 確実かつ円滑な共済金支払いを可能にし 契約者たる中小企業者の保護が確保されるとともに 中小企業者の発展に寄与することが可能となる 当該要望項目以外の税制上の支援措置 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 本措置における損金算入の特例 4% は 本措置を利用して積み立てられた異常危険準備金の累積額の正味収入共済掛金の額に対する割合が火災等共済組合 45% 火災共済協同組合連合会 60% 以下の低水準の場合に限り認められるものであり 異常危険準備金の取り崩しの際に益金算入され課税されるものであるため 適切であるとともに必要最低限の措置である ページ 24 2

94 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 直近事業年度損金算入額 平成 27 年度 92 百万円 ( 適用団体数 2) 平成 28 年度 88 百万円 ( 適用団体数 3) 平成 29 年度 87 百万円 ( 適用団体数 3) 出典 : 火災等共済組合報告値等 道府県民税 1,193,429 千円の内数事業税 4,905,761 千円の内数市町村民税 3,617,583 千円の内数地方法人特別税 8,713,871 千円の内数 平成 28 年度適用状況 本措置により 火災等共済組合等の税負担を軽減することで 契約者たる中小企業者の保護を目的として 異常災害に対応できる財務基盤を確保するため 異常危険準備金の積立てが行われる 異常危険準備金の積立残高について 予想外の損害のうち最大規模の水準 ( 伊勢湾台風級の異常災害で想定される支払共済金の額 ) を踏まえ 火災等共済組合等が設定した積立目標額 (92 億円 ) まで積み立てる 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 異常危険準備金の残高について 予想外の損害のうち最大規模の水準 ( 伊勢湾台風級の異常災害における被害想定額 ) を踏まえ 火災等共済組合等が設定した積立目標額 (92 億円 ) を達成した 昭和 28 年度創設昭和 34 年度火災等共済組合についても適用昭和 36 年度火災共済協同組合連合会についても適用 ( 積立率 7%) 昭和 53 年度積立率 6% 昭和 55 年度積立率 4.5% 昭和 57 年度積立率 4% 昭和 59 年度積立率 2.5% 平成 5 年度 5 年間の延長 ( 積立率 5%( 本則 2.5% )) 平成 10 年度 3 年間の延長平成 13 年度 3 年間の延長平成 16 年度 3 年間の延長平成 19 年度 3 年間の延長平成 22 年度 3 年間の延長 ( 積立率 4%( 本則 2% )) 平成 25 年度 3 年間の延長平成 28 年度 3 年間の延長 ページ 24 3

95 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 25 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人事業者の事業用資産に係る事業承継時の負担軽減措置の創設 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 需要の開拓や個人の能力の発揮 自立的で個性豊かな地域社会の形成に貢献する重要な存在である個人事業者について 先代から後継者への事業用資産の承継を円滑に進めるための措置を講ずる 特例措置の内容 先代から後継者への事業用資産の承継を円滑に進めるための措置を講ずる 関係条文 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] 精査中 ( ) [ 平年度 ] 精査中 ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的 個人事業者は 顧客との信頼関係に基づく国内外の需要開拓 創業等を通じた個人の能力の発揮 自立的で個性豊かな地域社会の形成に貢献している重要な存在である このような個人事業者の 事業の持続的な発展 ( 小規模企業振興基本法第 3 条 ) につなげるため 事業承継に係る制度を整備し その円滑化を図ることを目的とする (2) 施策の必要性 全国約 381 万の中小企業者 中でもその 9 割弱を占める小規模事業者は 地域の経済や雇用を支える極めて重要な存在である しかしながら 人口減少 高齢化 海外との競争の激化 地域経済の低迷といった構造変化に直面しており事業者数の減少 経営層の高齢化等の課題を抱えている こうした課題を解決し 小規模事業者等の振興に光を当てるため 小規模企業振興基本法 が制定された 同法では 小規模事業者の事業承継のための必要な施策を講ずるとされている ( 小規模企業振興基本法第 16 条第 2 項 ) 特に 小規模事業者の約 6 割を占める個人事業者の事業承継時には 居住用資産のみならず 他に有している事業用資産に相続税 贈与税が課税されることになる 事業用資産は今後の事業の継続のために必要な資産であるが 個人事業者は一般的に担税力が低く 事業承継をする際の課題となっている 本要望に対応する縮減案 ページ 25 1

96 合理性有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 中小企業 地域経済事業環境整備 個人事業者の事業承継の円滑化を図る 期限の定めなし 全国約 200 万の個人事業者のうち事業承継を予定しており かつ そのタイミングにさしかかっているものの相続税 贈与税等の負担が課題である者が対象となる 事業承継後の事業継続に必要な資産 ( 土地 建物 機械等 ) の承継を円滑化することにより 円滑な世代交代と 税負担による個人事業主の廃業等を防ぐ効果が見込める 4,800 万円は相続人が配偶者と子供 2 人の場合の相続税の基礎控除額を指す 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 ( 租税特別措置法第 69 の 4) < 法律 > 経営承継円滑化法( 平成 30 年 3 月末現在 ) 遺留分に関する民法特例 170 件金融支援 144 件 < 予算措置 > 事業承継 世代交代集中支援事業 ( 平成 29 年度補正予算額 50 億円 ) 中小企業再生支援 事業引継ぎ支援事業 ( 平成 29 年度予算額 61.1 億円 ) < 財投 > 事業承継 集約 活性化資金 ( 日本政策金融公庫 ) 中小企業事業 137 件国民生活事業 279 件事業承継円滑化のための総合的支援策として 上記の予算措置等を講じている このような総合的な支援を行うことにより 親族内承継 親族外承継 個人事業形態 会社形態 相続税負担の有無等にかかわらず 事業承継全般の支援が可能となる 事業承継を考えている個人事業者の約 4 割が 相続税の負担が不安である と回答している また 純資産が 4,800 万円を超える個人事業者の事業用資産のうち 土地 建物 機械等の割合は約 70%( 出典 : 中小企業庁委託アンケート ) を占めており こうした個人事業者については 事業承継に支障を来す可能性がある このため 個人事業者の事業用資産に係る負担を軽減し 事業承継の円滑化を図ることは妥当である ページ 25 2

97 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度税制改正においても要望 これまでの要望経緯 ページ 25 3

98 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 26 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 中小企業者等の試験研究費に係る特例措置の拡充及び延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) < 中小企業者等の試験研究費に係る特例措置 ( 地方税 ( 法人住民税 ))> 中小企業者等が試験研究を行う場合 道府県民税 市町村民税 ( 法人税割 ) の課税標準額を試験研究費に係る税額控除後の法人税額とする < 試験研究を行った場合の法人税額等の特別控除 ( 国税 ( 法人税 ))> その事業年度において損金の額に算入する試験研究費の額がある場合に その試験研究費の額の一定割合の金額をその事業年度の法人税額から控除することを認めるもの 特例措置の要望内容我が国の国際競争力を支える民間研究開発の維持 拡大を図るため イノベーションに繋がる中長期 革新的な民間研究開発投資を促す仕組みとする 具体的には 民間企業の研究開発投資を 2020 年度頃までに対 GDP 比 3% にするという目標を着実に実現するため 企業に研究開発を増加させるインセンティブを着実に与えるべく 総額型の控除上限引上げ等を行う 1 総額型及び中小企業技術基盤強化税制の控除上限引上げ 2 総額型の控除率を見直し 最大 15% の控除率を実現 3 試験研究費の額が平均売上金額の 10% を超える場合の上乗せ措置の適用期限の延長 (3 年間延長 (33 年度末まで )) 4 中小企業者等について 試験研究費が 5% 超増加した場合に控除率及び控除上限を上乗せする仕組みを延長 (3 年間 (33 年度末まで )) 5 減益にも関わらず試験研究費を増加させた場合に控除上限を上乗せする仕組みの創設 (3 年間 (33 年度末まで )) 6 組織再編があった場合の比較試験研究費の算出方法等に関する運用改善また 破壊的イノベーションによって業界構造が今後更に大きく変わっていくことが見込まれる中 革新的なイノベーションが次々と生まれるエコシステムを形成すべく ベンチャー企業とのオープンイノベーションに対する支援の拡充等を行う 7 オープンイノベーション型の支援対象の拡大 一部控除率引上げ ( ベンチャー 中小企業との共同研究及びベンチャー 中小企業が行う共同 委託研究等 ) 8 ベンチャー企業が総額型 中小企業技術基盤強化税制及びオープンイノベーション型を利用する場合の控除上限の引上げ 上記特例措置の拡充 延長が認められた場合 法人住民税法人税割についても同様の効果を適用する ( 租税特別措置法第 42 条の 4 において措置された場合 国税との自動連動を図る ) 関係条文 地方税法第 23 条第 1 項第 4 号 同法第 292 条第 1 項 4 号 同法附則第 8 条 減収見込額 [ 初年度 ] 744( 3,435) [ 平年度 ] 744( 3,435) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) ページ 26 1

99 要望理由 (1) 政策目的我が国の研究開発投資総額 ( 平成 28 年度 :18.4 兆円 ) の約 7 割 ( 同 :13.3 兆円 ) を占める民間企業の研究開発投資を維持 拡大することにより イノベーション創出につながる中長期 革新的な研究開発等を促し 我が国の成長力 国際競争力を強化する あわせて 自律的なイノベーションエコシステムを構築する (2) 施策の必要性我が国経済活力の源泉であり 新事業 雇用創出の担い手である中小企業者等が経済 社会ニーズに即応した技術革新を図っていくことは我が国経済の発展に不可欠であるが 中小企業者等は 新規事業のための優れたアイディアを持っていながら 資金不足 技術力不足等により それを充分活かせていないのが現状である 資金不足を補うことでこのような中小企業者等の自主的かつ多様な研究開発を促進し 技術力を高め 新規産業 雇用機会の創出等 地域経済の持続的な経済成長を実現していく必要がある 我が国の民間企業は 国全体の研究開発投資総額の約 7 割を担っており イノベーション創出にあたって中核的な機能を果たしている このような民間企業の創意工夫ある自主的な研究開発投資を促進し 我が国の経済成長力 国際競争力の維持 強化を図っていくためには 研究開発投資を促進していく必要がある しかしながら 長年 我が国の対 GDP 研究開発投資比率は主要国中第 1 位であったが 平成 21 年度に韓国に抜かれて以来その差はますます拡大している また 平成 22 年度には民間の研究開発投資額で中国に抜かれ 主要国中第 3 位となっている さらに リーマンショック後 足許における主要国の研究開発投資伸び率を比較すると 我が国の伸び率は他国と比較して最も低く 大きな危機感を持たざるを得ない状況である 一般的に 研究開発投資は 企業にとっては 今すぐには稼げない 投資であり その経済効果も後から生まれるものであることから 景気変動等に左右されやすく 短期的に見た場合には優先順位が低くなる また 研究開発投資は 一企業による投資が経済社会全体に波及し好影響を与える ( スピルオ バー効果 ) いわゆる外部経済性を有するため 社会的に望ましい水準を下回り過小投資となりやすい性質も持つ そのため 我が国の成長力 国際競争力の源泉となる研究開発活動を適正水準へと促し さらに加速させるために政府による支援が必要である 革新的なイノベーションがどのような業種 分野 企業形態から生まれてくるかを予測するのは困難であり 業種 分野 企業形態を問わず 幅広く技術 知識の基盤を確立させることが重要であることから 民間企業の研究開発投資に対しては 中立 公平な支援措置として税制措置を講じることが妥当 諸外国においては 法人税率を引き下げつつ 研究開発税制を維持 拡大する動きが目立つ 例えば 英国では法人税率を引き下げつつ 研究開発税制の控除率引上げを行っている 米国及び仏国においても 法人税率を引き下げつつ 研究開発税制を維持している このような状況の中 経済財政運営と改革の基本方針 2018( 骨太の方針 )( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) や科学技術基本計画 ( 平成 28 年 1 月 22 日閣議決定 ) において掲げられた 2020 年までに官民合わせた研究開発投資を対 GDP 比の 4% 以上とするという高い目標を達成するため 民間企業の中長期的な視点を踏まえた研究開発投資の大幅な増加を促す必要がある 具体的には 未来投資戦略 2017 Society 5.0 の実現に向けた改革 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) にあるように 民間企業の研究開発投資を対 GDP 比 3% にすることを目指す こととされており そのためには研究開発税制の拡充が必要である さらに 第四次産業革命の到来等に伴い これまでの市場構造やビジネスモデルを根底から覆すような変化が生じると言われているにも関わらず 我が国では そのような破壊的なイノベーションの担い手として期待されるベンチャー企業が育っておらず 既存の事業会社とベンチャー企業の連携も希薄である 一般に 研究開発を行うベンチャー企業は 設立当初は赤字が続くため研究開発税制による優遇を受けづらい 他方 諸外国では 研究開発を行うベンチャー企業に対して 法人税以外の外形的課税部分に対する優遇措置を講じたり 研究開発税制における控除額の繰越や還付を可能とする措置を講じたりしている このため 革新的なイノベーションが次々と生まれるエコシステムを形成すべく ベンチャー企業の研究開発に対する支援や ベンチャー企業とのオープンイノベーションに対する支援の拡充等を行う必要がある このためには 本制度を真にイノベーションの創出に資する制度とすべく 研究開発税制を拡充 延長すページ 26 2

100 ることが必要かつ効果的である 具体的には 1 総額型及び中小企業技術基盤強化税制の控除上限引上げ 2 総額型の控除率を見直し 最大 15% の控除率を実現 3 試験研究費の額が平均売上金額の 10% を超える場合の上乗せ措置の適用期限の延長 (3 年間延長 (33 年度末まで )) 4 中小企業者等について 試験研究費が 5% 超増加した場合に控除率及び控除上限を上乗せする仕組みを延長 (3 年間 (33 年度末まで )) 5 減益にも関わらず試験研究費を増加させた場合に控除上限を上乗せする仕組みの創設 (3 年間 (33 年度末まで )) 6 組織再編があった場合の比較試験研究費の算出方法等に関する運用改善また 破壊的イノベーションによって業界構造が今後更に大きく変わっていくことが見込まれる中 革新的なイノベーションが次々と生まれるエコシステムを形成すべく ベンチャー企業とのオープンイノベーションに対する支援の拡充等を行う 7 オープンイノベーション型の支援対象の拡大 一部控除率引上げ ( ベンチャー 中小企業との共同研究及びベンチャー 中小企業が行う共同 委託研究等 ) 8 ベンチャー企業が総額型 中小企業技術基盤強化税制及びオープンイノベーション型を利用する場合の控除上限の引き上げ を要望するものである 本要望に対応する縮減案 ページ 26 3

101 合理性経済成長技術革新 第 5 期科学技術基本計画 ( 平成 28 年 ~32 年度 )[ 平成 28 年 1 月 22 日閣議決定 ] 第 7 章科学技術イノベーションの推進の強化 (5) 未来に向けた研究開発投資の確保第 5 期基本計画においても これまでの科学技術振興の努力を継続していく観点から ~ ( 中略 )~ 政府研究開発投資に関する具体的な目標を引き続き設定し 政府研究開発投資を拡充していくことが求められる このため 官民合わせた研究開発投資を対 GDP 比の 4% 以上とすることを目標とするとともに ( 以下略 ) 政策体系における政策目的の位置付け 未来投資戦略 2017[ 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ] 4. イノベーション ベンチャーを生み出す好循環システム (2) 新たに講ずべき具体的施策 ~ 略 ~ 研究開発投資の目標については 官民合わせた研究開発投資を対 GDP 比 4% 以上とすることを目標とする ~ 略 ~ ⅱ) 我が国が強い分野への重点投資 ~ 略 ~ 民間企業の研究開発投資を対 GDP 比 3% にすることを目指すことにより 官民合わせた研究開発投資の対 GDP 比 4% 以上とすることを目標とする 未来投資戦略 2018[ 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ] 3. イノベーションを生み出す大学改革と産学官連携 ベンチャー支援 31. 自律的なイノベーションエコシステムの構築 2020 年度までに 官民合わせた研究開発投資の対 GDP 比を 4% 以上とする 32. ベンチャー支援強化 大企業やベンチャーキャピタル (VC) が抱えるヒト モノ カネ チエを研究開発型ベンチャーに環流させ 自発的な好循環を定着させるべく 両者の連携 提携 共同研究等を促進する仕組みを構築する 統合イノベーション戦略 2018[ 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ] 第 4 章知の社会実装 (2) 政府事業 制度等におけるイノベーション化の推進 目標 < 研究開発投資の促進 > ~ 略 ~ 官民研究開発投資目標 ( 対 GDP 比 4% 以上 ) の達成 経済財政運営と改革の基本方針 2018( 骨太の方針 )[ 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ] 第 2 章力強い経済成長の実現に向けた重点的な取組 5. 重要課題への取組 (2) 投資とイノベーションの促進 1 科学技術 イノベーションの推進 ~ 略 ~ 民間企業が研究開発投資対 GDP 比 3% を目指すことを表明したことを踏まえ ~( 中略 )~ 官民合わせた研究開発投資を対 GDP 比 4% 以上とすることを目標とする 政策の達成目標 民間企業の研究開発投資を 2020 年度頃までに対 GDP 比 3% にする ページ 26 4

102 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 総額型及び中小企業技術基盤強化税制の控除上限引上げ 総額型の控除率を見直し 最大 15% の控除率を実現 オープンイノベーション型の支援対象の拡大 一部控除率引上げ ( ベンチャー 中小企業との共同研究及びベンチャー 中小企業が行う共同 委託研究等 ) ベンチャー企業が総額型 中小企業技術基盤強化税制及びオープンイノベーション型を利用する場合の控除上限の引上げ 組織再編があった場合の比較試験研究費の算出方法等に関する運用改善 ( 以上 恒久措置 ) 試験研究費の額が平均売上金額の 10% を超える場合の上乗せ措置の適用期限の延長 (3 年間延長 (33 年度末まで )) 中小企業者等について 試験研究費が 5% 超増加した場合に控除率及び控除上限を上乗せする仕組みを延長 (3 年間 (33 年度末まで )) 減益にも関わらず試験研究費を増加させた場合に控除上限を上乗せする仕組みの創設 (3 年間 (33 年度末まで )) 同上の期間中の達成目標 民間企業の研究開発投資を 2020 年度頃までに対 GDP 比 3% にする 我が国の対 GDP 民間企業研究開発投資比率は 研究開発投資総額で対 GDP 比 3.42% 民間企業研究開発投資では対 GDP 比 2.47% となっている 対 GDP 民間企業研究開発投資比率 ( 単位 : 兆円 ) 名目 GDP 研究開発投資総額 対 GDP 比率 3.52% 3.50% 3.57% 3.66% 3.55% 3.42% 民間企業研究開発投 資 対 GDP 比率 2.48% 2.46% 2.50% 2.62% 2.56% 2.47% ( 出典 : 総務省 科学技術研究調査 内閣府 国民経済計算 ) 政策目標の達成状況 我が国の民間企業研究開発に占める外部支出研究費割合は 増加傾向となっている ただし 平成 28 年度は 0.4% 減少している 民間企業研究開発に占める外部支出研究費の割合 H23FY H24FY H25FY H26FY H27FY H28FY 外部支出研究費 20,086 19,246 20,887 24,169 24,315 22,993 ( 億円 ) 民間企業研究開発に占める外部支出研究費の割合 16.3% 15.8% 16.4% 17.8% 17.7% 17.3% ( 出典 : 総務省 科学技術研究調査 ) ページ 26 5

103 要望の措置の適用見込み 平成 31 年度適用件数見込み 総額型 中小企業技術基盤強化税制 オープンイノベーション型 3,714 件 / 事業年度 6,004 件 / 事業年度 468 件 / 事業年度 有効性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 経済波及効果の試算 ( 総額型 オープンイノベーション型 高水準型 ) 平成 31 年度減収見込額 6,694 億円 研究開発税制による研究開発投資押し上げ効果 平成 31 年度の減税 (6,694 億円 ) が 平成 31 年度 ~ 平成 40 年度までの 10 年間に及ぼす 1GDP 押し上げ効果 :2 兆 2,802 億円 2 雇用創出効果 : 約 27.9 万人 3 税収効果 : 約 4,326 億円 ( 中小企業技術基盤強化税制 ) 平成 31 年度減収見込額 439 億円 研究開発税制による研究開発投資押し上げ効果 平成 31 年度の減税 (439 億円 ) が 平成 31 年度 ~ 平成 40 年度までの 10 年間に及ぼす 1GDP 押し上げ効果 :1,496 億円 2 雇用創出効果 : 約 1.8 万人 3 税収効果 : 約 284 億円 当該要望項目以外の税制上の支援措置 なし 予算上の措置等の要求内容及び金額 政府全体で様々な研究開発予算の要求が行われる予定 相当性 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 予算上の措置は それぞれ国の政策に基づき助成等の対象者及び研究テーマ等を設定することで より特定された分野又は研究開発段階における成果の獲得を目指す制度であり 民間活力による研究開発投資を幅広く 中立的に促進する制度である税制措置とは支援目的と対象が異なる なお 諸外国においても 民間研究開発投資に対し 予算 税制両面から積極的な支援が行われている中 我が国は予算措置及び税制措置ともに主要国に比べて低水準な状況にある 民間研究開発投資に対する政府支援の対民間研究開発比率 (2015) 研究開発税制 補助金等 合 計 日本 4.66% 1.17% 5.83% 米国 3.56% 9.17% 12.73% 英国 11.76% 9.04% 20.80% 仏国 19.35% 7.60% 26.95% 韓国 5.51% 5.20% 10.71% 中国 3.78% 4.41% 8.19% 6 ヵ国平均 4.84% 6.10% 10.94% ( 出典 :OECD Main Science and Technology Indicators) 革新的なイノベーションがどのような業種 分野 企業形態から生まれてくるかを予測するのは困難であり 業種 分野 企業形態を問わず 幅広く技術 知識の基盤を確立させることが重要であることから 民間企業の研究開発投資に対しては 中立 公平な支援措置として税制措置を講じることが妥当 ページ 26 6

104 研究開発税制については 平成 29 年度税制改正において 総額型の仕組みに研究開発投資の増減に応じて支援にメリハリをつける仕組みを導入した しかしながら 控除限度額が控除上限を超える企業については さらに研究開発費を増加させるインセンティブが利きづらく むしろ 研究開発費を増加させるほど研究開発費に対する税額控除額の割合が下がってしまう このような企業は リスクをとって利益を すぐには稼げない 研究開発投資に振り向けている企業であり 中立 公平な支援の観点から 控除上限の引上げが妥当であると考えられる なお 諸外国では 研究開発に対する税制優遇措置について控除上限を設定していない国も多い さらに 諸外国では近年 法人税率を下げつつ 研究開発に対する税制優遇措置を維持 拡充する傾向にある また 我が国では諸外国に比べて企業部門における研究開発効率が低いとの報告もある ( 平成 27 年度年次経済財政報告 ) 新たな雇用やイノベーションはベンチャー企業から生まれるとの指摘もある ( ベンチャー有識者会議とりまとめ ) が 我が国ではそのようなベンチャー企業の育成が進んでいない ベンチャー企業は通常 設立当初は赤字であることが多い 他方 我が国の研究開発税制は繰越控除が認められておらず 控除上限についても諸外国に比べて低く設定されていることから 利益を更なる成長のための研究開発に投資するベンチャー企業に対する税制上の支援が行き渡りづらい また ベンチャー企業にとっては 量産化研究や実証研究を自社のみの技術 リソースでは完了することが困難であることが多いと言われている ( いわゆる 死の谷 ) そこで そのようなベンチャー企業と連携し ベンチャー側に足りない技術を補完する事業会社を支援することや ベンチャー企業が最初の成功の利益を元手に より大きなビジョンに向けた更なる研究開発を進めることを支援することは 業種 分野 企業形態を問わず支援する観点から妥当であると考えられる なお 諸外国では 研究開発に対する税制優遇措置について 繰越控除 超過分の即時還付 法人税以外の税制についての優遇措置等 ベンチャー企業でも利用可能な仕組みを導入している場合が多い 1 減収額実績 ( うち 資本金 1 億円以下の法人分 ) < 総額型 > 平成 26 年度 5,281 億円 (51 億円 ) 平成 27 年度 4,848 億円 (54 億円 ) 平成 28 年度 4,939 億円 (48 億円 ) 税負担軽減措置等の適用実績 < 中小企業技術基盤強化税制 > 平成 26 年度 274 億円 (273 億円 ) 平成 27 年度 267 億円 (266 億円 ) 平成 28 年度 260 億円 (257 億円 ) < 高水準型 > 平成 26 年度 55 億円 (1.0 億円 ) 平成 27 年度 60 億円 (1.0 億円 ) 平成 28 年度 45 億円 (0.8 億円 ) < オープンイノベーション型 > 平成 26 年度 3 億円 (0.1 億円 ) 平成 27 年度 39 億円 (0.7 億円 ) 平成 28 年度 42 億円 (1.6 億円 ) ページ 26 7

105 2 適用事業者数 ( うち 資本金 1 億円以下の法人分 ) < 総額型 > 平成 26 年度 3,707 法人 (853 法人 ) 平成 27 年度 3,581 法人 (803 法人 ) 平成 28 年度 3,568 法人 (781 法人 ) < 中小企業技術基盤強化税制 > 平成 26 年度 5,380 法人 (5,368 法人 ) 平成 27 年度 5,422 法人 (5,408 法人 ) 平成 28 年度 5,320 法人 (5,302 法人 ) < 高水準型 > 平成 26 年度 130 法人 (80 法人 ) 平成 27 年度 142 法人 (89 法人 ) 平成 28 年度 150 法人 (102 法人 ) < オープンイノベーション型 > 平成 26 年度 161 法人 (39 法人 ) 平成 27 年度 250 法人 (70 法人 ) 平成 28 年度 397 法人 (189 法人 ) ( 出典 : 財務省 租税特別措置の適用実態調査 ) 前回要望時 ( 平成 29 年度税制改正要望時 ) における平成 27 年度 平成 28 年度の総額型 中小企業技術基盤強化税制の減収見込額及び適用見込事業者数は 別紙に記載 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 試験研究を行った場合の法人税額の特別控除 ( 平成 28 年度 ) 都道府県民税 851,977 千円 市町村民税 2,582,556 千円 企業の研究開発費の推移 ( うち 資本金 1 億円未満の企業分 ) 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 平成 22 年度 120,100 億円 (3,740 憶円 ) 平成 23 年度 122,718 億円 (2,914 憶円 ) 平成 24 年度 121,705 憶円 (3,409 憶円 ) 平成 25 年度 126,920 憶円 (3,491 憶円 ) 平成 26 年度 135,864 憶円 (5,141 億円 ) 平成 27 年度 136,857 憶円 (4,404 憶円 ) 平成 28 年度 133,183 憶円 (4,357 億円 ) ( 出典 : 総務省 科学技術研究調査 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 民間研究開発投資を 2020 年度までに対 GDP 比 3% 以上とする 平成 28 年度の民間企業の研究開発投資は 対 GDP 比 2.47% となっている ( 総務省 科学技術研究調査 ) ページ 26 8

106 昭和 42 年度創設昭和 43 年度拡充昭和 49 年度縮減昭和 51 年度縮減昭和 60 年度拡充昭和 63 年度拡充平成 5 年度拡充平成 6 年度拡充平成 7 年度拡充平成 9 年度拡充 増加した試験研究費の 25% 税額控除 12% を越える増加分 50% 税額控除 12% 以下増加分 25% 税額控除 15% を越える増加分 50% 税額控除 15% 以下増加分 25% 税額控除 増加した試験研究費の 20% 税額控除 基盤技術研究開発促進税制の創設中小企業技術基盤強化税制の創設 特定株式の取得価額の 20% を増加試験研究費として特別加算 特別試験研究費税額控除制度の創設 ( 共同試験研究促進税制の創設 ) 特別試験研究費税額控除制度の拡充 ( 国際共同試験研究促進税制の創設 ) 特別試験研究費税額控除制度の拡充 ( 大学との共同試験研究を追加 ) 特別試験研究費税額控除制度の拡充 ( 大学との共同試験研究を行う民間企業が自社内で支出する試験研究費を税額控除の対象に追加 ) これまでの要望経緯 平成 11 年度拡充比較試験研究費の額を過去 5 年間の各期の試験研究費の額の多い方から 3 期分の平均額とし 当期の試験研究費の額を超える場合 ( 当期の試験研究費の額が 基準試験研究費の額 前期及び前々期の試験研究費の額 を越える場合に限る ) には その比較試験研究費の額を超える部分の金額の 15% 相当額を税額控除する ) 制度へ改組 特別税額控除限度額を当期の法人 ( 所得 ) 税額の 12% 相当額 ( 特別試験研究の額がある場合には その支出額の 15% 相当額を加算することとし 当期の法人 ( 所得 ) 税額の 14% 相当額を限度 ) に変更 縮減基盤技術研究開発促進税制及び事業革新円滑化法の特定事業者に係る特例の廃止 平成 13 年度拡充特別試験研究費の範囲に研究交流促進法の試験研究機関等に該当する特定独立行政法人との共同試験研究を加える 縮減伝統的工芸品産業の振興に関する法律の製造協同組合等が賦課する負担金の廃止 平成 15 年度創設平成 18 年度創設縮減平成 20 年度創設 試験研究費総額の一定割合の税額控除制度の創設 試験研究費の増加額に係る税額控除制度の創設 税額控除率の 2% 上乗せ措置の廃止 試験研究費の増加額 5% を税額控除する制度 ( 増加型 ) の創設 売上高の 10% を超える額 一定比率を税額控除する制度 ( 高水準型 ) の創設 平成 21 年度拡充産業技術力強化法の一部改正に伴い 改正後の同法に規定する試験研究独立行政法人と共同して行う試験研究に係る費用及び同法人に委託する試験研究に係る費用を加える 拡充 ( 経済対策 ) 試験研究費の総額に係る税額控除制度等について 1 平成 年度において税額控除限度額を 当期の法人税額の 20% から 30% に引き上げるとともに 2 平成 年度に生じる税額控除限度超過額について 平成 年度において税額控除の対象とすることを可能とする ページ 26 9

107 平成 22 年度延長増加型 高水準型の適用期限を 2 年間延長 (23 年度末まで ) 平成 23 年度縮減試験研究費の総額に係る税額控除制度において 税額控除限度額を 当期の法人税額の 20% から 30% に引き上げる措置について適用期限延長せず 延長 ( 平成 23 年 6 月再つなぎ法 ) 平成 23 年 4 月 1 日から平成 24 年 3 月 31 日の間に始まる事業年度においては 総額型における税額控除限度額を 当期の法人税額の 20% から 30% に引き上げる措置を延長 平成 24 年度延長増加型 高水準型の適用期限を 2 年間延長 (25 年度末まで ) 平成 25 年度拡充平成 26 年度拡充平成 27 年度拡充縮減 総額型の控除上限について 平成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日の間に始まる事業年度においては 総額型における税額控除限度額を 当期の法人税額の 20% から 30% に引き上げる 上乗せ措置 ( 増加型 高水準型 ) を 3 年間延長するとともに 増加型を 試験研究費の増加割合に応じて税額控除割合が高くなる仕組み ( 最大 30% まで ) に改組 総額型と特別試験研究費税額控除制度をあわせ 控除上限を 30%( 総額型 25% 特別試験研究費税額控除制度 5%) にするとともに 両制度を恒久措置に改組 特別試験研究費税額控除制度について 1 控除率を 12% から 20% 又は 30% へ引き上げるとともに 2 対象費用 ( 中小企業者等からの知財権の使用料 ) を拡大 繰越控除制度の廃止 平成 29 年度拡充増加型を廃止した上で 試験研究費の増減率に応じて総額型の控除率が変動する仕組みを導入 ( 控除率の一部は 30 年度末まで ) 売上高試験研究費割合が 10% 超の場合 その割合に応じて控除上限を上乗せできる仕組みを導入 (30 年度末まで ) 中小企業者等について 試験研究費が5% 超増加した場合に控除率及び控除上限を上乗せする仕組みを導入 (30 年度末まで ) 試験研究費の定義を見直し 第 4 次産業革命型のサービスの開発を支援対象に追加 特別試験研究費税額控除制度の要件を緩和 延長高水準型の適用期限を 2 年間延長 (30 年度末まで ) ページ 26 10

108 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 27 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 低公害自動車に燃料を充てんするための設備に係る課税標準の特例措置の拡充及び延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 燃料電池自動車及び天然ガス自動車の燃料等供給設備 ( 水素充てん設備 天然ガス充てん設備 ) に係る課税標準の特例措置について 2 年間延長するとともに 水素充てん設備については 課税標準額を 1 /2 に拡充する 特例措置の内容燃料電池自動車に水素を充てんするための設備 または専ら天然ガス自動車に可燃性天然ガスを充てんするための設備で 新たに取得されたものに対する固定資産税の課税標準額を最初の 3 年度分を 2/3 ( 水素充てん設備については 1/2) とする ( 対象設備 ) 水素充てん設備 (1 億 5,000 万円以上 ) 天然ガス充てん設備 (4,000 万円以上 ) ( ) 内は対象となる設備の取得価格要件関係条文地方税法第 349 条の 2 地方税法附則第 15 条第 11 項 同法施行令附則第 11 条第 11 項 同法施行規則附則第 6 条第 29 項 ~ 第 32 項 減収見込額 [ 初年度 ] ( ) [ 平年度 ] 34.5 ( ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) 要望理由 (1) 政策目的東日本大震災の教訓から 輸送用燃料の多様化が求められており 国土強靭化政策大綱 ( 平成 25 年 12 月決定 ) においても エネルギーセキュリティの推進のため CNG 自動車の普及等を図ることが求められている また 総合物流施策大綱 ( 平成 29 年 7 月閣議決定 ) においては 物流分野における主要な CO2 排出源であるトラック等 輸送モードの省エネ化 低公害化が求められている 自動車からの排出ガスによる大気汚染問題への対応 地球温暖化対策に向けた政府目標を達成するためには 燃料電池自動車 天然ガス自動車といった低公害車の普及促進を図る必要がある なお 天然ガス自動車は SOx をほとんど発生せず CO2 排出量も石油より約 25% 少なく環境性に優れている さらに 低公害車は 我が国自動車産業が強みを有する次世代自動車に位置づけられており エネルギー基本計画 ( 平成 30 年 7 月閣議決定 ) において 次世代自動車について 2030 年までに新車販売に占める割合を 5 割から 7 割とすることを目標に掲げている 加えて 水素社会の実現に向けた世界初の国家戦略である 水素基本戦略 ( 平成 29 年 12 月 26 日閣僚会議決定 ) や 官民のアクションプランである 水素 燃料電池戦略ロードマップ ( 平成 28 年 3 月 22 日改訂 ) において 燃料電池自動車 (FCV) については 2025 年までに保有台数 20 万台程度 2030 年までに保有台数 80 万台程度の普及を目指すとの目標を掲げている また 天然ガス自動車については次世代自動車の中でも長距離の運送用に適していることから 都市間を輸送し 燃料を多量に使用する大型天然ガストラックへの普及拡大が見込まれる これらの目標を踏まえ 燃料等供給設備の普及を支援することにより 低公害車の普及促進 ひいては地球温暖化防止を図る ページ 271

109 要望理由 2) 施策の必要性エネルギーセキュリティの向上を図り また 自動車からの排ガスによる大気汚染問題への対応 さらには地球温暖化対策に向けた政府目標を達成するためには 環境負荷の少ない次世代自動車の普及促進を図る必要があり エネルギー基本計画 ( 平成 30 年 7 月閣議決定 ) 及び 未来投資戦略 2018 ( 平成 30 年 6 月閣議決定 ) においても 次世代自動車の新車販売に占める割合を 5~7 割とすることを目指すこととされている 次世代自動車の普及に向けては 燃料等供給設備の整備を両輪で進めていく必要がある 水素充てん設備 ( 水素ステーション ) については 水素基本戦略 や 水素 燃料電池戦略ロードマップ において 上記 FCV の目標達成に向け 2020 年度までに 160 箇所程度 2025 年度までに 320 箇所程度を整備するとともに 2020 年代後半までに水素ステーション事業の自立化を目指すこととしている 2018 年 2 月には水素ステーションの戦略的整備を進めるための新会社 日本水素ステーションネットワーク合同会社 (JHyM) が設立され 第一期となる 2018 年度から 2021 年度の 4 年間で 80 箇所の水素ステーションの整備を目指している 政府としても新会社による整備を後押しすべく 規制改革 技術開発 水素ステーションの整備支援を三位一体で推進するなど 官民一体となって 2020 年代後半の自立化に向けて取り組んでいるところ しかしながら 水素ステーションの整備費 運営費が未だ非常に高いことや 燃料電池自動車普及の黎明期においてはステーションの稼働率が低く 安定収益の裏付けがないこと等が水素ステーション整備の障害となっている 水素ステーションのコスト低減に向けては 規制見直しや技術開発を進めているが 成果が出るまでは一定の時間を要することから 水素供給設備を取得する者に対する税制上のインセンティブを設ける これに加え JHyM が 2022 年度以降の第二期に移行できるか否か ( すなわち水素ステーションビジネスが自立化できるか否か ) は第一期の成果に懸かっていることから 課税標準額を 1/2 に拡充することで 民間の投資負担を軽減し 水素ステーションの戦略的整備を強力に推し進め 第 2 期への円滑な移行を図る必要がある 天然ガス充てん設備については 国土強靱化計画による国土強靱化アクションプラン 2017 において 輸送手段のエネルギーセキュリティ (C LNG 車両の普及 ) にも効果的なレジリエンスステーション ( 仮称 ) の普及等に向け 天然ガスの利用を推進する としている 今後 特に 大型天然ガストラックの普及が見込まれることから 大型トラックに対応した天然ガスステーションの整備を推進し 災害時の物資輸送の強靱化に取り組んでいるところ しかしながら 天然ガスステーションの初期投資は多額で 整備当初においては大型天然ガストラックの利用率が低く 収支悪化が予想されることが当該ステーション整備の障害となっている このように 燃料等供給設備を取得する者に対する税制上のインセンティブを設け 負担の軽減を図ることにより 燃料等供給インフラの整備を支援し もって次世代自動車の普及を促進する必要がある 本要望に対応する縮減案 なし ページ 272

110 合理性有効性 相当性 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 6. エネルギー 環境 64 環境 ( エネルギー基本計画 水素基本戦略 ) 次世代自動車について 2030 年までに新車販売に占める割合を5 割から7 割とすることを目指す 次世代自動車 ( ハイブリッド自動車 電気自動車 プラグインハイブリッド自動車 燃料電池自動車 クリーンディーゼル車 CNG 自動車等 ) の普及 拡大に当たっては 研究開発に加え インフラ整備が不可欠である 運輸部門については 自動車に係るエネルギーの消費量がその大部分を占めており その省エネルギー化が重要である 2014 年から商業販売が始まった燃料電池自動車の導入を推進するため 燃料電池自動車の普及に必須となる水素ステーションについて 規制見直しや導入支援等の整備支援によって 2020 年度内に 160 箇所程度 2025 年度内に 320 箇所程度を整備するとともに 2020 年代後半までに水素ステーション事業の自立化を目指す また天然ガス充てん設備については大型天然ガストラックによる全国物流ネットワーク化を可能にするため 利便性が良く 災害時の物資輸送も考慮した箇所 ( 例えばトラックターミナルや高速道路 IC 付近 ) に集約して整備する 平成 33 年 3 月 31 日まで2 年間の延長 運輸部門については 自動車に係るエネルギーの消費量がその大部分を占めており その省エネルギー化が重要である 水素ステーションについて 2020 年度までに 160 箇所 2025 年度までに 320 箇所の整備を目標とし 2020 年代後半までに水素ステーション事業の自立化を目指す 新車販売 ( 乗用車 ) に占める次世代自動車の割合の推移は 平成 23 年度 16% 平成 24 年度 21% 平成 25 年度 23% 平成 26 年度 24% 平成 27 年度 27% 平成 28 年度 36% 平成 29 年度 37%( 軽自動車と登録車を合わせた割合 ) 燃料等供給設備の設置数は平成 29 年度で 344 基に上っているものの エネルギー基本計画 における2030 年までに新車販売に占める次世代自動車の割合を5 割から7 割という目標達成のためには 本特例措置の延長が必要 平成 31 年度 : 水素充てん設備 :24 基 天然ガス充てん設備 :5 基 平成 32 年度 : 水素充てん設備 :24 基 天然ガス充てん設備 :5 基 事業者 業界団体等へのヒアリング結果等から試算 燃料等供給設備の設置者に対して維持費用の負担軽減を図ることにより 設置数の拡大によるインフラの整備 これに伴う燃料電池自動車天然ガス自動車及び電気自動車といった次世代自動車の普及を図ることができる この結果 大気汚染対策 CO2 排出量の抑制等を推し進めることができる なし 水素充てん設備については 平成 25 年度より 水素供給設備整備事業費補助金 として 水素充てん設備を整備する者に対し 整備費用の一部を補助する事業を開始 予算額は平成 25 年度当初予算 45.9 億円 平成 26 年度当初予算 72 億円 平成 26 年度補正予算 95.9 億円 平成 28 年度当初予算 62.0 億円 平成 29 年度 45.0 億円 平成 30 年度 56.0 億円 また 天然ガス充填設備については 平成 29 年度より 天然ガスの環境調和等に資する利用促進事業費補助金 として 天然ガス充填設備の機能維持強化を行う事業者に対して 事業費の一部を補助する事業を開始 予算額は平成 29 年度 8 億円 平成 30 年度 12.5 億円 ページ 273

111 相当性 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 税負担軽減措置等の適用実績 燃料電池自動車及び天然ガス自動車といった次世代自動車は従来車に比べ高額であることからも短時間での普及は困難であり 燃料等供給設備の設置する者においては 設置当初の稼働率が低いことが予想されることから当面収益性がない 本特例措置により 燃料等供給設備の設置者の維持費用を軽減し 燃料等供給設備を設置する者に対してインセンティブが働くことになる 燃料等供給設備の設置は燃料電池自動車天然ガス自動車及び電気自動車といった次世代自動車の普及促進を図るうえで前提となる社会インフラの整備であり 政策的な支援が必要不可欠 燃料等供給設備は燃料電池自動車及び天然ガス自動車といった次世代自動車を使用する際に必要不可欠な社会インフラであり 設備を取得する全ての者を対象とする税制上の措置を設けることは公平な支援措置と考える また 2014 年から燃料電池自動車における商業販売が開始されており 既に約 2,500 台が普及しているが 今後更なる普及が予想される 天然ガス自動車においては 今後普及が見込まれる大型 CNGトラックについて 2016 年にメーカー車が市場投入され その後車型追加もされており 今後 次世代自動車の普及が進むと見込まれていることから 引き続き措置が必要 燃料等供給設備数は以下のとおり (25 年度 ) (26 年度 ) (27 年度 ) (28 年度 ) (29 年度 ) 18 箇所 11 箇所 13 箇所 45 箇所 68 箇所 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 適用総額の種類 : 課税標準 ( 固定資産の価格 ) 適用実績 : (25 年度 ) (26 年度 ) (27 年度 ) (28 年度 ) 269,789 千円 234,063 千円 101,368 千円 1,094,682 千円 対象となる燃料等供給設備の設置数は 平成 29 年度 344 件に上っている 新車販売 ( 乗用車 ) に占める次世代自動車の割合の推移は 平成 23 年度 16% であったが 平成 29 年度には 37% まで増加 全国の大気汚染に係る環境基準の達成状況は 平成 28 年度において二酸化窒素 :99.7% 浮遊粒子状物質 :100% と全体的に改善傾向にあり 各種施策の成果が着実に現れている ( エネルギー基本計画 ) 運輸部門については 自動車に係るエネルギーの消費量がその大部分を占めており その省エネルギー化が重要である モビリティにおける水素利用の中核となる燃料電池自動車 (FCV) と水素ステーションについては 取組の両輪として進めていくことが重要である 具体的には 2025 年までに 320 箇所の水素ステーションを整備し 2020 年代後半までに水素ステーションビジネスの自立化を目指すとともに FCVについては2025 年までに20 万台程度 2030 年までに80 万台程度の普及を目指す 水素ステーションについては 2018 年 4 月末時点で 100 箇所の水素ステーションの整備が完了している 2020 年度内に 160 箇所程度の水素ステーションの整備目標を達成すべく 水素ステーション整備新会社を中心に戦略的に整備を進めていくとともに 政府としても平成 30 年度当初予算の適切な執行による整備支援などに取り組むこととしている ページ 274

112 これまでの要望経緯 平成 9 年度創設 平成 11 年度延長 平成 13 年度延長 平成 15 年度対象設備の見直しを行ったうえで延長 拡充 平成 17 年度延長 平成 19 年度延長 平成 21 年度一部見直し ( 充電設備の取得価額要件を 2,000 万円以上から 300 万円以上に引き下げ ) のうえで延長 拡充 平成 23 年度電気充電設備を対象から除外 平成 25 年度一部見直し ( 水素充てん設備の取得価額要件を 2,000 万円から 1 億 5,000 万円に引き上げ ) のうえで延長 平成 27 年度一部見直し ( 天然ガス充てん設備の取得価額要件を 2,000 万円から 4,000 万円に引き上げ ) のうえで延長 平成 29 年度一部見直し ( 対象となる設備要件に政府の補助を受けて取得したことを追加 ) の上で延長ページ 275

113 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 28 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 中小企業者等が特定経営力向上設備等を取得した場合の特別償却又は法人税額等の特別控除 ( 中小企業経営強化税制 ) の拡充及び延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 中小企業等経営強化法の認定を受けた経営力向上計画に基づき 一定の設備を取得や製作等した場合に 即時償却又は取得価額の 10% の税額控除 ( 資本金 3000 万円超 1 億円以下の法人は 7%) が選択適用できる 特例措置の内容生産性向上に向けた設備投資を後押しするため 働き方改革の実現に向けた取組みを支援する観点等も踏まえつつ 適用期限を 2 年間延長し 必要な拡充を行う 関係条文 減収見込額 要望理由 地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項第 3 号租税特別措置法第 42 条の 12 の 4 第 52 条の 2 第 68 条の 15 の 5 租税特別措置法施行令第 27 条の 12 の 4 第 30 条 第 39 条の 46 租税特別措置法施行規則第 20 条の 9 第 22 条の 31 [ 初年度 ] ( 23,900 の内数 ) [ 平年度 ] ( 23,900 の内数 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的中小企業の成長及び発展が日本経済の活性化に果たす役割の重要性に鑑み 中小企業等の経営力の向上を図るため 中小企業の設備投資を促進し 生産性の高い設備や IT 化等への投資の加速化 経営力の向上を図る (2) 施策の必要性 人口減少 少子高齢化の進展に伴う労働力人口の減少や国際競争の激化等 中小企業を取り巻く事業環境は厳しさを増しており 足下では生産性が低迷し 人材確保や事業の持続的発展が懸念されているところ 近年 景況感は業種や地域によってばらつきが見られ 経済の先行きの不透明さから設備投資に力強さが欠けているところである そのような状況下においても中小企業による積極的な設備投資 事業展開等を促すため 即時償却等の税制上の強力な支援を行うことにより 中小企業の設備投資を通じた生産性の向上を図ることが 生産性革命 実現のためには不可欠 本要望に対応する縮減案 ページ 28 1

114 合理性政策体系における政策目的の位置付け政策の達成目標税負担軽減措置等の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 中小企業 地域経済経営革新 創業促進 中小企業の設備投資をリーマンショック前の 14 兆円の水準まで回復させる 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日 (2 年間 ) 中小企業の設備投資をリーマンショック前の 14 兆円の水準まで回復させる 中小企業の業況は持ち直しつつあるが 先行きは不透明な状況にあり マクロベースでの設備投資は横ばい傾向で 未だ積極的な設備投資までには至っていない状況 政策目標の達成状況 ( 出典 ) 財務省 法人企業統計 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) ( 適用期間内における適用事業者数 ) 平成 31 年度 71,733 の内数平成 32 年度 71,087 の内数 平成 28 年度 租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書 中小企業実態基本調査等より推計現行制度は 税額控除と即時償却の選択適用を可能としているが これにより 事業者は設備投資した初年度の税負担が軽減されることによる資金繰りの改善 償却費用の前倒しによる投下資金の早期回収を図ることが可能となる また 特例を利用するためには 中小企業等経営強化法の経営力向上計画の認定を受ける必要があり 当該計画の認定を受けるためには 国の指針に基づき経営力の向上を図るための設備投資を含む取組を行うことが必要 本特例措置により 事業者は償却費用の前倒しや税負担の軽減といったメリットを享受できるため より積極的な事業展開を行うための設備投資へのインセンティブとなる 加えて 中小企業の投資を幅広く支援するため ほぼ全ての業種を対象として 生産性の高い設備 ( 機械装置 器具備品 測定工具 検査工具 建物附属設備 ソフトウエア ) を取得する場合 ( リースも含む ) に適用を可能とされている一方 取得価額要件 ( 一定金額以上の設備投資を対象 ) を設定することにより 経営力の向上に著しく効果のある設備投資に限定して支援を行うべく 制度設計がなされているものである また 本特例措置を利用して設備を導入した企業のうち 設備導入の決定に際し 本特例措置が影響した と答えた企業は約 6 割となっており ( 平成 28 年度中小企業庁アンケートより ) 景気の先行きの不透明さ等から設備投資を躊躇する傾向にある中小企業の設備投資を着実に後押ししている ページ 28 2

115 相当性 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 中小企業者等が行う設備投資関連の他の税制として 中小企業投資促進税制と商業 サービス業 農林水産業活性化税制がある 中小企業投資促進税制は 中小企業の幅広い設備投資を支援するため 計画認定を必要とせず 一定の規模以上の設備投資を対象としている 商業 サービス業 農林水産業活性化税制は 消費税の引き上げも踏まえ 中小商業 サービス業等の経営の安定化 活性化の取組を支援することを目的としており 認定経営革新等支援機関等による経営改善指導に基づき設備を取得した場合に利用できる税制措置となっている なお いずれの措置においても 取得価額の 30% の特別償却又は 7% の税額控除を選択適用できることとされている 本特例措置では 中小企業等経営強化法の認定を受けた中小企業の質の高い投資を幅広く支援するため ほぼ全ての業種を対象として 生産性の高い設備 ( 機械装置 器具備品 検査工具 測定工具 建物附属設備 ソフトウエア ) を取得する場合 ( リースも含む ) に適用を可能とする一方 取得価額要件 ( 一定金額以上の設備投資を対象 ) を設定することにより 経営力の向上に著しく効果のある設備投資に限定して支援を行うべく 制度設計がなされている 適用件数 平成 26 年度 :61,538 件の内数平成 27 年度 :63,342 件の内数平成 28 年度 :73,705 件の内数 減収額 平成 26 年度 :761 億円の内数平成 27 年度 :825 億円の内数平成 28 年度 :1,182 億円の内数 平成 28 年度 ( 道府県民税 ) 特別償却約 45 億円の内数 税額控除約 9 億円の内数 ( 事業税 ) 特別償却約 369 億円の内数 税額控除 ( 市町村民税 ) 特別償却約 137 億円の内数 税額控除約 27 億円の内数 ( 地方法人特別税 ) 特別償却約 159 億円の内数 税額控除 税制措置による設備投資の押し上げ ( 下支え ) 効果の具体的な数値としては 税制措置があることによって約 6 割の企業の投資判断を後押ししたとのアンケート結果がある 1 設備投資対キャッシュフロー比率の向上 80% 程度の水準まで改善させ 当該水準を維持する 2 設備投資実施企業割合の向上 30% 以上の水準まで改善させ 当該水準を維持する 3 生産 営業用設備 DI 設備の 過剰 と 不足 が拮抗している水準として DI が ±5 ポイント程度の水準を維持する 中小企業の業況は持ち直しつつあるが 直近では弱い動きがみられており 売上高も伸び悩んでいる また 円高の影響及び世界経済リスク等を背景として 先行きは不透明な状況にあり マクロベースでの設備投資対キャッシュフロー比率は減少 横ばい傾向で 未だ積極的な設備投資までには至っていな状況 税制によるインセンティブ効果もあって 中小企業の設備投資実施企業割合等は改善傾向にあるが 先行きが不透明な状況もあり 設備投資の動向は不安定な状況にある 平成 26 年度中小企業投資促進税制の上乗せ措置を創設 ( 平成 29 年 3 月迄の適用期間の延長 ) 平成 29 年度中小企業投資促進税制の上乗せ措置部分を改組し 中小企業経営強化税制として新設 ( 適用期間平成 31 年 3 月まで ) ページ 28 3

116 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 29 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合の特別償却又は法人税額等の特別控除 ( 商業 サービス業 農林水産業活性化税制 ) の延長及び拡充 特例措置の対象( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 商業 サービス業を営む中小企業者等が経営改善指導等に基づき 建物附属設備 (1 台 60 万円以上 ) 又は器具 備品 (1 台 30 万円以上 ) を取得した場合に 取得価額の 30% の特別償却又は 7% の税額控除を認める措置 特例措置の内容消費税率の引上げを見据えつつ 中小企業の防災 減災対策を促進する観点も踏まえながら 商業 サービス業を営む中小企業者等の設備投資を引き続き促進すべく 必要な見直しを行った上で 適用期限を 2 年間延長する 関係条文 租税特別措置法第 42 条の 12 の 3 第 68 条の 15 の 4 地方税法第 23 条第 1 項第 3 号 同法第 72 条の 23 第 1 項 同法第 292 条第 1 項第 3 号 減収見込額 要望理由 [ 初年度 ] ( 340 ) [ 平年度 ] ( 340 ) [ 改正増減収額 ] ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的卸売業 小売業 サービス業を営む中小企業 ( 以下 中小商業 サービス業 という ) について 消費税率の引上げ及びこれによる経済情勢の悪化懸念を見据えつつ 店舗 サービスの質の向上や業務の効率化等に資する設備投資を促進することで 経営の安定化 活性化を図る (2) 施策の必要性 地域密着型の内需産業であり 地域経済と雇用を支える商業 サービス業は デフレの進行や消費マインドの低下 大規模店との価格競争といった厳しい経営環境に置かれており 売上高営業利益率等の基礎体力も弱い業種である そのような状況の中で 平成 26 年 4 月には消費税率が 5% から 8% へ引き上げられ 特に商業 サービス業は対消費者産業であるため 一部の特殊な業種を除き 消費税率引上げ分の価格転嫁ができている事業者の割合がその他産業に比べて低い状況であり 日本商工会議所の行った調査では小売業の約 4 割 卸売業やサービス業で約 3 割の企業が消費税率の引上げ後 売上が減少している 平成 31 年 10 月に予定されている更なる消費税率の引上げ ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) に際しても中小商業 サービス業の経営体力に深刻な打撃を与え これらの事業者の収益 雇用の縮小を招き 地域経済 雇用に大きな影響を与える可能性があることから 商品 サービスレベルの向上や他店との差別化や事業の効率化 経費削減等を図る設備投資を後押しし 中小商業 サービス業の経営の安定化 活性化を目指す 本要望に対応する縮減案 ページ 29 1

117 合理性政策体系における政策目的の位置付け政策の達成目標税負担軽減措置等の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 中小企業 地域経済経営安定 取引適正化 中小商業 サービス業における質の向上や業務の効率化等に資する設備投資を促進することにより 売上高の安定化 向上を図る 平成 31 年 4 月 1 日 ~ 平成 33 年 3 月 31 日 (2 年間 ) 政策の達成目標に同じ 中小商業 サービス業の平成 29 年度の売上高 DI は 平成 28 年度と比較し改善傾向 本税制も売上額の増加を後押ししている 更なる消費税率の引き上げを見据え 引き続き支援が必要 < 中小商業 サービス業の売上額 DI の推移 > 政策目標の達成状況 有効性 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 ( 出典 : 中小企業基盤整備機構 中小企業景況調査 ) ( 適用件数 ) 平成 31 年度 4,406 件平成 32 年度 4,375 件 平成 28 年度 租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書 中小企業実態基本調査等より推計本税制は 商工会議所等から経営改善指導等を受けることを要件としている これにより 事業者はより効果的な経営改善に資する設備投資を行うことができる なお これまでの利用実績として 冷凍ショーケース導入 什器の入れ替え 内装の改修等を行い 店舗の雰囲気改善により来客数 売上げの増加を図ったもの ( 小売業 ) や 食器洗浄機 ( 飲食サービス業 ) 厨房機器( 宿泊業 ) 最新の美容機器( 美容業 ) を導入し 業務の効率化を図った等の活用実績が見られる 中小企業者等が利用できる他の設備投資促進税制としては 中小企業投資促進税制と中小企業経営強化税制がある 前者は 主として機械装置等の投資促進を目的としており 後者は 中小企業経営強化法における 経営力向上計画 の認定を受け 生産性の高い設備を導入した場合により効果の高い措置 ( 即時償却等 ) を利用できる税制となっている これに対して 本税制は 中小商業 サービス業の経営の安定化 活性化を目的としている 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 本税制は 厳しい経営環境にある中で消費税率引上げの影響を受けている中小商業 サービス業を対象としており 必要最小限の特例措置となっている また 設備投資に当たり 商工会議所等のアドバイス機関から経営改善指導等を受けることを本税制の要件としており 対象設備は建物附属設備と器具 備品に限定していることから 政策目的の実現手段として有効なものとなっている ページ 29 2

118 税負担軽減措置等の適用実績 地方税における税負担軽減措置等の適用状況等に関する報告書 における適用実績 平成 25 年度 3,293 件平成 26 年度 5,462 件平成 27 年度 4,892 件平成 28 年度 4,500 件 ( 租税特別措置の適用実態調査の結果に関する報告書 ) 平成 28 年度 ( 道府県民税 ) 特別償却約 0.3 億円 税額控除約 0.4 億円 ( 事業税 ) 特別償却約 2.6 億円 税額控除 ( 市町村民税 ) 特別償却約 1 億円 税額控除約 1.3 億円 ( 地方法人特別税 ) 特別償却約 1.1 億円 税額控除 これまでの利用実績として 冷凍ショーケース導入 什器の入れ替え 内装の改修等を行い 店舗の雰囲気改善により来客数 売上げの増加を図ったもの ( 小売業 ) や 食器洗浄機 ( 飲食サービス業 ) 厨房機器 ( 宿泊業 ) 最新の美容機器 ( 美容業 ) を導入し 業務の効率化を図った例等があり 経営改善に資する投資が行われている また 設備投資に当たり本税制が後押しになったとの声も寄せられている 平成 29 年度の売上高 DI は 平成 28 年度と比較し改善傾向 設備投資を行った事業者についても 平成 29 年度は平成 28 年度と比較し増加傾向にある < 中小商業 サービス業の売上額 DI の推移 >( 再掲 ) 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) ( 出典 : 中小企業基盤整備機構 中小企業景況調査 ) < 中小商業 サービス業者のうち 設備投資を実施した事業者の割合 > ( 出典 : 中小企業基盤整備機構 中小企業景況調査 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 中小商業 サービス業における質の向上や業務の効率化等に資する設備投資を促進することにより 売上高の安定化 向上を図る 中小企業の業況は持ち直しつつあるが 直近では弱い動きがみられており 売上高も伸び悩んでいる また 円高の影響及び世界経済リスク等を背景として 先行きは不透明な状況にあり マクロベースでの設備投資対キャッシュフロー比率は減少 横ばい傾向で 未だ積極的な設備投資までには至っていない状況 税制によるインセンティブ効果もあって 中小企業の設備投資実施企業割合等は改善傾向にあるが 先行きが不透明な状況もあり 設備投資の動向は不安定な状況にある 平成 25 年度創設平成 27 年度 2 年間の延長 ( 平成 29 年 3 月迄の適用期間の延長 ) 平成 29 年度 2 年間の延長 ( 平成 31 年 3 月迄の適用期間の延長 ) ページ 29 3

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成20年度税制改正(地方税)要望事項 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 14 府省庁名 内閣府 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 都市計画税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 特定都市再生緊急整備地域に係る課税の特例措置の拡充及び延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 都市再生特別措置法に基づき

More information

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法 平成 31 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 2 府省庁名 内閣府 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 都市計画税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 企業主導型保育事業の用に供する固定資産に係る固定資産税等の課税標準の特例措置の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 企業主導型保育事業は

More information

成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 ガス供給業に係る法人事業税の課税方式の変更 2 対象税目 ( 地方税 1)( 法人事業税 : 義 ) 新設 拡充 延長 3 租税特別措置等の内容 内容 ガス供給業の課税方式を 現行の収入金額を課税標準とする方式から 所得が課税標準となる その他事業 と同一の扱いとする ( 新設 新たな課税標準導入に伴う所要の税率の変更を含む

More information

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成20年度税制改正(地方税)要望事項 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 5 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 府省庁名環境省 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税自動車税 軽自動車税 ) 車体課税のグリーン化 自動車取得税のエコカー減税については 平成 29 年度税制改正大綱において 対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し

More information

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について 2 法人課税 (1) 研究開発税制の見直し ( 案 ) 研究開発投資に係る政府目標の達成に向け 研究開発投資の増加インセンティブを強化するなど 研究開発税制を抜本的に見直します 1 総額型の税額控除率の見直し ( 案 ) 現行の総額型が 企業の研究開発投資の一定割合を単純に減税する形となっている構造を見直し 試験研究費の増減に応じた税額控除率とします 総額型 ( 税額控除率 ) 現行 20% 税額控除率

More information

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の 望の内容平成 28 税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の 6 第 1 項及び第 2 項 ) 産業競争力強化法に基づく登録免許税の特例措置を平成 30 年 3 月 31

More information

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第 望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第 2 項 ) ( 租税特別措置法施行規則第 30 条の2 第 4 項 ) 産業競争力強化法に基づく登録免許税の軽減措置を平成

More information

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 再生可能エネルギー発電設備 ( 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法第二条第三項に規定する発電設備

More information

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ 租税特別措置 ( 相続税関係 ) の適用状況等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 9 年 1 1 月 会計検査院 1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとされ

More information

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 ) 平成 24 年度税制改正 ( 地方税 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税住民税 ( 利子割 ) 事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の創設 < 現行制度 > 政府の補助 ( 1) を受けて取得された太陽光発電設備 ( 同時に設置する専用の架台

More information

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 2 府省庁名文部科学省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 私立学校等への寄附に係る寄附金控除の年末調整対象化 現行制度上確定申告が必要とされている私立学校等への寄附 ( ) に係る寄附金控除に係る手続きを年末調整の対象とする

More information

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても 法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても所要の措置が講じられます 法人会では 平成 25 年度税制改正に関する提言 を取りまとめ 政府 政党

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち 税目法人税要望の内容平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 内閣府地方創生推進事務局 ) 制度名地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の拡充 延長 要望の内容 地方創生を推進し 企業から地方公共団体への寄附を安定的かつ継続的に確保するため 税制措置の拡充 延長等を図る (1) 徹底した運用改善を実施すること 寄附払込時期の弾力化 基金への積立要件の緩和

More information

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の 要望の内容平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 税 目 ( 経済産業省中小企業庁事業環境部財務課 ) 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額等の特別控除 ( 中小企業投資促進税制 ) の延長所得税租税特別措置法第 10 条の3 租税特別措置法施行令第 5 条の5 租税特別措置法施行規則第 5 条の8 法人税租税特別措置法第 42

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する ( 望の内容平成 25 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 国土交通省 ) 制度名 中古住宅取得及び増改築等工事に係る住宅ローン減税の適用要件の合理化 税目所得税 ( 住宅ローン減税 ) 要1. 中古住宅取得に係る住宅ローン減税の適用要件の合理化中古住宅取得に係る住宅ローン減税の適用要件について 次の 1 から 3 のいずれかを満たすこととする ( 現行要件に新たに

More information

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置 2 対象税目 ( 地方税 8) ( 固定資産税 : 外 ) 3 租税特別措置等の内容 内容 新設 拡充 延長 再生可能エネルギー発電設備 ( 電気事業者による再生可能エネルギー電気 の調達に関する特別措置法第二条第三項に規定する発電設備 )( ) に係る 課税標準の特例について

More information

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名国土交通省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 一定の住宅用地に係る税額の減額措置の拡充 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) (1) 耐震基準不適合既存住宅を取得後に耐震改修工事を行う場合の敷地への適用個人が耐震基準に適合しない既存住宅を取得し

More information

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx 平成 23 年度 障害者雇用に係る税制改正の内容一覧 別添 1 地方税の改正内容 要件 特例措置の税目 重多助成金 ( 第 1 種 ) 1 重多助成金 ( 第 2 種 ) 2 不動産取得税固定資産税事業所税 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更 2 年間延長 助成金の廃止に伴い 新設した助成金 3 を適用要件に変更

More information

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が 平成 25 年度税制改正 ( 地方税 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 1 府省庁名経済産業省 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税 法人住民税 住民税 ( 利子割 ) 事業税 不動産取得税 固定資産税 事業所税 その他 ( 自動車取得税 自動車税 ) 車体課税の抜本的見直し (1) 自動車取得税 ( 地方税 ) の廃止 (2) 自動車重量税 ( 国税 ) の廃止

More information

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引 復興増税と平成 23 年度税制改正案の一部が成立しました!! 平成 23 年 11 月 30 日に 東日本大震災からの復興施策としての復興増税 ( 法人税及び所得税などの 臨時増税 ) と 平成 23 年度税制改正案のうち一部 ( 法人税率の引き下げや中小法人の軽減税率の引 き下げなど ) が国会で成立し 平成 23 年 12 月 2 日に公布 施行されました 成立している主な改正事項 企業関係個人

More information

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省 平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活化に向けて 耐震 省エネ 耐久に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省エネリフォームに係る特例措置を拡充する 要望の内容 < 耐震 省エネリフォームに係る現行制度の概要 > ローン型減税

More information

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 2 対象税目 ( 国税 7)( 登録免許税 : 外 ) 3 租税特別措置等の内容 内容 産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長 新設 拡充 延長 産業競争力強化法に基づく事業再編計画等の認定を受けた事業者が 認定計画に従って行う合併 会社の分割 事業若しくは事業に必要な資産の譲受け又は譲渡

More information

(0830時点)PR版

(0830時点)PR版 平成 3 0 年度 税制改正要望事項 平成 29 年 8 月 厚生労働省 目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 1 < 医療保険 > 3 < 介護 社会福祉 > 3 < 雇用 > 4 < 生活衛生 > 5 < その他 > 5 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目 子ども 子育て 働く人のための保育の提供に取り組む企業に対する税制上の優遇措置の創設 所得税 法人税

More information

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械 Ⅲ 国際戦略総合特別区域に係る税制の創設 1 国際戦略総合特別区域において機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 創設された制度の概要 青色申告法人で 総合特別区域法に規定する指定法人 *1 が 同法の施行日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に 国際戦略総合特別区域 *2 内において 特定機械装置等の取得等をして 認定国際戦略総合特別区域計画 *3 に定められた特定国際戦略事業

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 復興特区における税 金融上の特例措置 資料 4-2 復興特区における税制上の特例措置 利子補給金制度 (1 頁 ) 産業集積関係の課税の特例の対象となる地域のイメージ (2 頁 ) 復興産業集積区域における新規立地促進税制 (3 頁 ) 復興産業集積区域における特別償却又は税額控除 (4 頁 ) 復興産業集積区域における法人税の特別控除 (5 頁 ) 復興産業集積区域における研究開発税制の特例等 (6

More information

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 世界経済の不透明感が増す中 新たな危機に陥ることを回避するため あらゆる政策を講ずることが必要となっていることを踏まえ 消費税率の 10% への引上げ時期を平成 31 年 10 月 1 日に変更するとともに関連する税制上の措置等について所要の見直しを行うこととし 次のとおり法制上の措置を講ずる 一消費課税 1 消費税率

More information

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る 資産課税個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度の創設 個人事業者の事業承継税制が 10 年間の時限措置として新たに創設される 認定相続人 受贈者が 青色申告の承認を受けていた個人事業者から 相続等又は贈与によりその個人事業者の事業の用に供されていた 特定事業用資産 を取得し 事業を継続していく場合には その取得した特定事業用資産の課税価格に対応する相続税又は贈与税の全額について その納税を猶予する

More information

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁 平成 31 年度税制改正の概要 ( 復興庁関係部分 ) 1. 復興特区関係 (1) 津波被災地域 ( 復興特区法等で定める雇用等被害地域 ( ) を含む市町村の 区域内 ) に限り 平成 31 年度 32 年度引き下げられる以下の特例措置の特 別償却率等を 平成 30 年度までと同水準に拡充 ( 平成 32 年度末まで ) 1 機械等に係る特別償却等の特例措置

More information

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又 1 第 42 条の 6 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控 除 関係 改正の内容 平成 26 年度の税制改正において 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除制度について 次の見直しが行われた 1 中小企業者等が 産業競争力強化法 ( 平成 25 年法律第 98 号 ) の施行の日 ( 平成 26 年 1 月 20 日 ) から平成 29 年

More information

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の拡充及び延長 ( 地方税 7)( 固定資産税 : 外 ) 2 要望の内容特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 再生可能エネルギー発電設備 ( 電気事業者による再生可能エネルギー電 気の調達に関する特別措置法第三条第二項に規定する認定発電設備 ) につ

More information

H28秋_24地方税財源

H28秋_24地方税財源 次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保

More information

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている 税目所得税要望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 文部科学省高等教育局私学行政課 ) 制度名 私立学校等への寄附に係る寄附金控除の年末調整対象化 現行制度上確定申告が必要とされている私立学校等への寄附 ( ) に係る寄附金控除に係る手続きを年末調整の対象とする 学校 専修学校 各種学校を設置する学校法人 準学校法人 国立大学法人 公立大学法人に対する寄附

More information

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 独立行政法人中小企業基盤整備機構の仮設施設整備事業に係る特例措置の延長 ( 国税 18)( 印紙税 : 外 登録免許税 : 外 ) ( 地方税 17)( 不動産取得税 : 外 固定資産税 : 外 都市計画税 : 外 ) 2 要望の内容 独立行政法人中小企業基盤整備機構 ( 以下 中小機構 という ) が中小機構法第

More information

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安 平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 38 府省庁名国土交通省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) サービス付き高齢者向け住宅供給促進税制の延長 ( 新築のサービス付き高齢者住宅に係る課税標準の特例措置 新築のサービス付き高齢者住宅用として取得する土地に係る税額の特例措置

More information

平成20年2月

平成20年2月 富山県 平成 27 年 4 月 1 日以後 平成 28 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度の法人県民 法人事業の等について 平成 28 年度制改正では 平成 27 年度制改正に引き続き 成長志向の法人改革の一環として 法人事業の外形標準課の拡大等を中心に 所要の見直しを行う措置が講じられています また 法人県民均等割について 水と緑の森づくりの一部引上げが平成 29 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度から適用されます

More information

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶 1. 所得税改革の流れ 1. ポイント 1 所得税抜本改革 は先送りされたが 平成 30 年度税制改正は 働き方の多様化を踏まえて 働き方改革 を後押しするため 人的控除 ( 基礎控除 ) の見直し 所得の種類に応じた控除の見直し が行われる 2 今後の見直しに向けた方向性は 人的控除について今回の改正の影響を見極めながら基礎控除への更なる振替えの検討 経済社会の ICT 化等を踏まえて所得把握に向けた取り組み

More information

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要) 地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ

More information

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 いわゆる当初申告要件及び適用額の制限の改正について 別紙 目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6 問 5 租税特別措置法における当初申告要件

More information

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想 平成 30 年 1 月東京都主税局 所得拡大促進税制 ( 雇用者給与等支給額が増加した場合の付加価値額の控除 ) に関する Q&A Q1 外形標準課税における 所得拡大促進税制 とはどのような制度ですか? Q2 当該制度の適用対象年度は いつからいつまでですか? Q3 当該制度の適用を受けるためには どのような要件を満たすことが必要ですか? Q4 連結法人ですが 適用に当たっての要件に違いがありますか?

More information

< F2D E738BC794B A C8892E >

< F2D E738BC794B A C8892E > 備計画一体となって Ⅰ 都市再生 地域づくり 1 都市再生 地域再生の推進 平成 17 年度税制改正概要 ( 都市 地域整備局関連部分 ) (1) 都市再生特別措置法に規定する国土交通大臣の認定を受けた地方都市等における地域再生に資する民間都市開発事業に係る特例措置の創設 ( 所得税 法人税 登録免許税 個人住民税 不動産取得税 ) 地方都市等における都市再生 地域再生を推進するため 都市再生整備計画に記載された事業と一体的に施行される民間都市開発事業について国土交通大臣の認定制度を創設し

More information

(1) 政策目的 多様な就業の機会を提供すること等により我が国の経済の基盤を形成している中小企業の事業承継を円滑化することにより 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることを目的とする (2) 施策の必要性 全国の経営者の平均年齢は年々上昇しており 例えば資本金

(1) 政策目的 多様な就業の機会を提供すること等により我が国の経済の基盤を形成している中小企業の事業承継を円滑化することにより 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることを目的とする (2) 施策の必要性 全国の経営者の平均年齢は年々上昇しており 例えば資本金 平成 25 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省 ) 制度名非上場株式等についての相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し 税 目 相続税 ( 租税特別措置法第 70 条の 7 の 2 から第 70 条の 7 の 4 まで 租税特別措置法施行令第 40 条の 8 の 2 及び第 40 条の 8 の 3 租税特別措置法施行規則第 23 条の 10 から第

More information

平成23年度税制改正の主要項目

平成23年度税制改正の主要項目 平成 23 年度税制改正税制改正の主要項目 平成 23 年 11 月 30 日成立経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律について 及川会計事務所税理士及川小四郎

More information

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分 相続した財産を譲渡した場合の税務 坂本和則相談部東京相談室花野稔相談部大阪相談室 相続した財産 ( 不動産や株式など ) を譲渡し 相続税の納税資金を捻出する場合があります 特に譲渡する株式が非上場株式である場合は 譲渡しようとしても流通性が乏しく また買取資金を用意する関係などからも その株式を発行会社に買取ってもらうケースが多いと思われます そうしたケースをはじめ 財産の譲渡による所得には 原則として所得税と住民税が課税されますが

More information

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1 平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1) 財政融資 1,400 700 700 100.0 (2) 産業投資 - - - - うち出資 -

More information

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡 30. 収益認識基準 1. 改正のポイント (1) 趣旨 背景収益認識に関する会計基準の公表を受け 法人税における収益認識等について改正が行われる 大綱 90 ページ (2) 内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる (3) 適用時期平成 30 年 4 月 1 日以後終了事業年度

More information

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では 特例承継計画に関する指導及び助言を行う機関における事務について 平成 30 年 4 月 1 日版 中小企業庁財務課 本資料は平成 30 年 4 月 1 日時点の法令に基づく情報等で作成されています 1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例

More information

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 法人編 坂本和則部東京室執行正浩部大阪室 平成 30 年度税制改正では 法人に関係する改正として デフレ脱却と経済再生に向け 賃上げや生産性向上 地域の中小企業の設備投資を促進するための税制上の措置などが講じられました 今回は 平成 30 年度税制改正項目のうち 多くの会社に関係する主な改正について解説をします. 賃上げや生産性向上のための税制 賃上げや国内投資に積極的な企業の税負担を軽減する一方

More information

平成18年度地方税制改正(案)について

平成18年度地方税制改正(案)について 平成平成 20 20 年度地方税制改正 ( 案 ) について 総務省平成 19 年 12 月 一 地域間の財政力格差の縮小地域間の財政力格差の縮小 法人事業税の一部を分離し 地方法人特別税 地方法人特別譲与税 を創設 * 地方税制については 更なる地方分権の推進とその基盤となる地方税財源の充実を図る中で 地方消費税の充実を図るとともに 併せて地方法人課税のあり方を抜本的に見直すなどにより 偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系を構築することを基本に改革を進める

More information

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される - 経営承継円滑化法 - 申請マニュアル 相続税 贈与税の納税猶予制度の特例 平成 30 年 4 施 相続税 贈与税に関する情報等につきましては 国税庁 HP の 相続税 贈与税特集 にも掲載しておりますので あわせてご利 ください 事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税

More information

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業 税目酒税要望の内容設 拡充又は延長を必要とする理由平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名清酒等に係る酒税の税率の特例期間の延長 ( 国税庁酒税課 ) 清酒 合成清酒 連続式蒸留焼酎 単式蒸留焼酎 果実酒及び発泡酒 ( 以下 清酒等 という ) の製造者が 平成元年 4 月 1 日 ( 合成清酒及び発泡酒にあっては平成 15 年 4 月 1 日 )

More information

公益法人の寄附金税制について

公益法人の寄附金税制について 公益法人の寄附金税制について 平成 26 年 10 月 15 日 内閣府 公益法人行政担当室 1 公益法人の寄附税制の考え方 抜本的な税制改革に向けた基本的考え方 ( 抜粋 )( 平成 19 年 11 月政府税制調査会 ) 社会の活力は人々が自発的に社会参画することで生まれる 社会の多様化が進み 様々な社会のニーズに柔軟 に対応していくことが求められている中 行政部門だけでなく 民間による公益活動がその役割を担うことは

More information

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 6 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 先進的省エネ 再エネ投資促進税制の創設 平成 42 年度の 長期エネルギー需給見通し ( 平成 27 年 7 月経済産業省決定 以下 エネルギーミックス という

More information

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国民生活に欠かせない基礎物資である石灰石等鉱物資源の中長期的な安定供給 3 年間の延長 軽油引取税の課税免除措置により石灰石等鉱物の掘採事業を営む者の経営基盤が

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国民生活に欠かせない基礎物資である石灰石等鉱物資源の中長期的な安定供給 3 年間の延長 軽油引取税の課税免除措置により石灰石等鉱物の掘採事業を営む者の経営基盤が 平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 24 府省庁名経済産業省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 軽油引取税 ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 軽油引取税の課税免除の特例措置の延長 ( 鉱物の掘採事業を営む者のうち石灰石 鉱物掘採業 ) 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要

More information

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への 医業継続に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 福田和仁相談部東京相談室 国内の医療法人の多くは 出資持分のある医療法人です 医療法人の出資者に相続が発生したときは出資持分に対して相続税が課税され また 一部の出資者が持分を放棄するなど一定の場合は他の出資者に贈与税が課税されます ただ 医療法人の財政状態によっては納税額が多額に上ることがあり得るなど その負担により医療活動の安定的な継続に影響を与えかねないといった懸念が示されていました

More information

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63>

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63> 平成 20 年 9 月 24 日全国信用組合中央協会 平成 21 年度税制改正に関する要望 1. 協同組合組織金融機関の貸倒引当金の特例措置について存続させること 具体的には 1 法定繰入率 ( 現行 1,000 の 3) を存置すること 2 割増特例 ( 本則の 100 分の 116) の期限 ( 平成 21 年 3 月末 ) 2. 貸倒れに係る無税償却 引当基準の見直し及び欠損金の繰戻還付の拡充を行うこと

More information

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政 はしがき 会社の純資産の部は 株主が会社に拠出した払込資本の部分と利益の内部留保の部分で構成されています 法人税においては 前者を 資本金等の額 後者を 利益積立金額 と定義するとともに 両者を厳格に区分 ( 峻別 ) しています 様々な理由で 会社が株主に金銭などを交付した際に 株主に対する課税を適正に行うためです 資本金等の額を減らすためには 会社から株主へ金銭などを交付しなければなりません そのため

More information

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及び第三号に掲げるものにあつては エネルギーの使用の合理化等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成三十年法律第四十五号 ) の施行の日 ) から平成三十二年三月三十一日までの期間 ( 第三項において

More information

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1) 投資主の税務 1 個人投資主の税務 ( イ ) 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配

More information

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする 平成 25 年度税制改正の大綱の概要 Ⅰ 個人所得課税 1. 所得税の最高税率の見直し現行の所得税の税率構造に加えて 課税所得 4,000 万円超について 45% の税率を創設 ( 適用時期 : 平成 27 年分以後の所得税に適用 ) 2. 金融 証券税制 10 年間 500 万円の非課税投資を可能とする日本版 ISA( 非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等の非課税措置 ) の創設

More information

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について 平成 2 8 年 3 月 2 2 日すべての女性が輝く社会づくり本部決定 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について別紙のとおり定める 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針 第 1 基本的な考え方人口減少社会を迎える中で 我が国の持続的成長を実現し 社会の活力を維持していくためには

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション テーマ別セミナー ~ 寄附税制の基本の き ~ 平成 29 年 12 月 7 日公益認定等委員会事務局係長風早勇作 公益法人における寄附金の受入状況 寄附金収入がある法人は 全法人の約半分 社団 財団別にみると 社団は約 4 割 財団は約 6 割 寄附金収入がある法人のうち 寄附金額の中央値は 社団が約 100 万円 財団が約 500 万円 図 1 寄附金収入額規模別の公益法人の割合 1 億円以上,

More information

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30 農地等に対する課税制度について 参考資料 3 土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30% となる 注 1) 土地等の譲渡所得は 他の所得と分離して課税される

More information

資料9

資料9 男女共同参画会議第 5 回重点方針専門調査会平成 28 年 9 月 28 日 資料 9 女性活躍加速のための重点方針 2016 Ⅲ 女性活躍のための基盤整備 2. 女性活躍の視点に立った制度等の整備 a) 個人所得課税における諸控除の在り方の 見直し ( 財務省説明資料 ) 女性活躍加速のための重点方針 2016 該当箇所 通し番号 135 大項目 中項目 小項目 Ⅲ 女性活躍のための基盤整備 2.

More information

政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり

政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり 1 政策評価の対象とした租税特別措置等の名称 租税特別措置等に係る政策の事前評価書 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 国税 ( 国税 7)( 法人税 : 義 ) 2 要望の内容 中小企業者が取得価額 30 万円未満の減価償却資産を取得した場合 当 該減価償却資産の年間の取得価額の合計額 300 万円を限度として 全額損 金算入 ( 即時償却 ) の適用期限を2 年間延長する

More information

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成20年度税制改正(地方税)要望事項 平成 26 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 4 府省庁名厚生労働省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 特定健診 保健指導等における医療費控除の対象の拡大 特例措置の対象 ( 支援措置を必要とする制度の概要 ) 医療保険者が 40 歳以上 70 歳以下の被保険者

More information

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場 コード改訂案および投資家と企業の対話ガイドライン ( 案 ) に対する意見 2018 年 3 月 13 日 メンバー内田章 コードの改訂について 政府も認めているように コーポレートガバナンス コードの策定を含むこれまでの取組みによって 日本企業のコーポレート ガバナンス改革は着実に進展している M&Aや事業売却などを通じて事業ポートフォリオの見直しを加速する企業も増えており コードの主眼である 企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上

More information

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対

地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対 地方創生応援税制 ( 企業版ふるさと納税 ) の運用改善 ( 別紙 1) 平成 31 年度税制改正 企業版ふるさと納税の一層の活用促進を図るため 企業や地方公共団体からの意見等を踏まえ 徹底した運用改善を実施する 地方創生関係交付金と併用する地方公共団体へのインセンティブ付与 地方創生関係交付金の対象事業に企業版ふるさと納税を活用した寄附を充当することを可能とする 地方創生推進交付金の対象事業に 200

More information

スライド 1

スライド 1 誘導施設を整備した事業者が当該誘導施設とともに整備した公共施設等に係る課税標準の特例 ( 固定資産税 都市計画税 ) 誘導 集積した医療 福祉 商業等の都市機能が十分に効果を発揮するためには 活動人口の増加に対応して公共施設等の充実を図ることが必要 市町村が必要と考える都市機能の整備に民間事業者が協力する際に あわせて公共施設等を民間事業者が自発的に整備 管理することを促すため 保有コストの負担を軽減する固定資産税等に係る特例を措置するもの

More information

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ 規制の事前評価書 1. 政策の名称 ETF( 上場投資信託 ) の多様化 2. 担当部局金融庁総務企画局市場課 3. 評価実施時期平成 20 年 5 月 9 日 4. 規制の目的 内容及び必要性 (1) 現状及び問題点 規制の新設又は改廃の目的及び必要性 1 現状 ETF( 上場投資信託 ) は 投資家にとって 低コストにて 簡便かつ効果的な分散投資が可能となり また 取引所市場において 市場価格によるタイムリーな取引が機動的に行える等のメリットがある商品であるが

More information

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また 会社の税金に関する判断は 会社だけにとどまらず 経営者の個人の税金にも関係します 税金の問題は複雑で

More information

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74> 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 追録 平成 23 年度税制改正未成立のため特集号の内容にご注意ください 事務所通信増刊 平成 23 年度改正税法特集号 では 平成 23 年度税制改正法案の中でも 影響が大きそうな改正事項について 税制改正大綱等をもとに改正ポイントをいち早く紹介しています しかしご承知のとおり 本年度は例年と異なり 改正法案が1 月 25 日に国会に提出されましたが

More information

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の 営 ViewPoint 法人税における 特別償却 と 特別控除 久住透部東京室 法人が特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供した一定の場合 通常の減価償却のほかに認められる 特別償却 の制度や 一定の金額を法人税額から控除する 特別控除 ( 税額控除 ) の制度の適用を受けることができます 今回は 法人税における特別償却および特別控除について それぞれの概要と選択のポイントを解説します 特別償却や特別控除の効果は

More information

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3 ( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3~5 年間とする 2 事業計画期間内の投資予定額 : 千円 ( 年度 : 千円 年度 : 千円 年度 : 千円

More information

<4D F736F F D2095BD90AC E D816990C590A AA816A>

<4D F736F F D2095BD90AC E D816990C590A AA816A> 資料 4 平成 23 年度不動産証券化に関する税制改正要望 平成 22 年 7 月 社団法人不動産証券化協会 平成 23 年度不動産証券化に関する税制改正要望 社団法人不動産証券化協会 理事長岩沙弘道 当協会業務につきましては 平素より格別のご高配を賜りまして誠にありがとうございます Jリートをはじめとする不動産証券化は ミドルリスク ミドルリターンの投資商品を投資家に提供するとともに 不動産投資市場を通じた資金循環の仕組みの中で

More information

【表紙】

【表紙】 (5) 課税上の取扱い 日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります 1 投資主の税務 ( イ ) 個人投資主の税務 a. 利益の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受け取る利益の分配は

More information

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移 中小企業経営力強化支援法について 平成 24 年 8 月中小企業庁 中小企業の海外における商品の需要の開拓の促進等のための中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律等の一部を改正する法律 ( 中小企業経営力強化支援法 ) の概要 改正対象は 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律 中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律 中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律背景

More information

様式第一六(第12条関係)

様式第一六(第12条関係) 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 29 年 3 月 17 日 2. 認定事業者名 NTJ ホールディングス 1 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標日本産業パートナーズ株式会社 ( 以下 JIP という ) が管理 運営するファンドが出資するNTJホールディングス1 株式会社 ( 以下 NTJHLD1

More information

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万 ViewPoint 営 平成 30 年度税制改正 個人編 坂本和則部東京室木本泉部大阪室 平成 30 年度税制改正では 個人に関係する改正として 働き方改革 を後押したり 世代内 世代間の公平性を確保したりする観点から 給与所得控除や公的年金控除など所得の種類に応じた控除額の見直しが行われました また これらの一部をどのような所得にも適用される基礎控除に振り替えることや 高額所得者に適用されるべき控除額の見直しなども行われました

More information

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額 (5) 課税上の取扱い 投資主及び投資法人に関する一般的な課税上の取扱いは以下のとおりです なお 税制等が改正された場合には 以下の内容が変更になることがあります 1 個人投資主の税務ア. 利益の分配に係る税務個人投資主が投資法人から受け取る利益の分配 ( 利益を超える金銭の分配のうち一時差異等調整引当額の増加額に相当する金額を含みます ) は 株式の配当と同様に配当所得として取り扱われます したがって

More information

国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項

国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項 国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項平成 29 年 3 月 28 日制定 ( 目的 ) 第 1 条この要項は 多様な PPP/PFI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) を踏まえ 国立大学法人富山大学 ( 以下 本学 という ) の整備等に多様な PPP/PFI 手法を導入するための優先的検討を行うに当たって必要な手続きを定めることにより

More information

プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日

プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日 プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日 主要テーマ 新株予約権 ストック オプションとは何か 時価による有償発行 ( 金銭払込み等 ) の場合 ストック オプションの場合 3 4 5 取得者の税制適格要件 7 取得者が法人の場合の税務 ストック オプション費用計上の法人税等への影響 8 9 名称代表取締役スタッフ事業内容住所

More information

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2) 平 29. 11. 1 総 1 4-3 説明資料 地方税務手続の電子化等 2 個人住民税 2 平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 総務省 目 次 1. 前回までの総会でいただいた主なご意見 1 2. 補足説明 4 1 1. 前回までの総会でいただいた 主なご意見 2 前回までの総会でいただいた主なご意見 ( 地方税関係 )1 納税環境の整備について 情報通信技術を活用して国民が納税しやすい仕組みを構築することが大事ではないか

More information

税制について

税制について 学校法人に係る税制の概要 寄附金の募集 学校法人に寄附を行った者に対しては 各種の税制優遇が設けられており 学校法人に対する寄附の促進が図られている 学校法人に寄附をした場合の税制優遇について 個人が学校法人に対して寄附をした場合には 所得税の計算において優遇措置が認められており 確定申告を行うことによって 一定額の控除を受けることができます 寄附金控除に係る制度は 所得控除 と 税額控除 の 2

More information

TAC2017.indb

TAC2017.indb 法人税法ーー問題 解答 法 人 93 無断複写 複製を禁じます ( 税 17) 法上 (2) 問 3 資料 の 1 及び 2 に基づき 次の (1) 及び (2) の問いに答えなさい ( 注 ) 解答は答案用紙の指定された枠内に記載すること (1) 法人税法第 121 条第 1 項に規定する青色申告 法人税法第 122 条第 1 項及び第 2 項に規定する青色申告の承認の申請について簡潔に述べなさい

More information

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及 租税特別措置法 ( 昭和三十二年三月三十一日法律第二十六号 ) 抜粋 ( 特定の取締役等が受ける新株予約権等の行使による株式の取得に係る経済的利益の非課税等 ) 第二十九条の二会社法 ( 平成十七年法律第八十六号 ) 第二百三十八条第二項若しくは会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 ( 平成十七年法律第八十七号 ) 第六十四条の規定による改正前の商法 ( 明治三十二年法律第四十八号 以下この項において

More information

4. 附加価値への試みと挫折 現行事業税へ昭和 24 年 (1949 年 ) 第一次シャウプ勧告事業税の課税標準について 原料等 他の事業から購入したものの価値に その企業が附加したところの額である とし 課税標準を事業の所得によるのではなく 附加価値を採用すべきである旨勧告昭和 25 年 (194

4. 附加価値への試みと挫折 現行事業税へ昭和 24 年 (1949 年 ) 第一次シャウプ勧告事業税の課税標準について 原料等 他の事業から購入したものの価値に その企業が附加したところの額である とし 課税標準を事業の所得によるのではなく 附加価値を採用すべきである旨勧告昭和 25 年 (194 法人事業税について 2010 年 9 月 1 日 Ⅰ. 法人事業税の歴史 1. 府県税としての営業税明治 11 年 (1887 年 ) 営業税創設 ( 府県税 ) 課税客体 : 諸会社及び卸売業 諸仲買商 並びに諸小売商及び雑商明治 15 年 (1882 年 ) 課税対象 : 商工業一般に拡大 2. 国税としての営業税から営業収益税へ明治 29 年 (1896 年 ) 地方税から国税に移管課税標準

More information

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要 税目所得税要望の内容平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 ( 文部科学省高等教育局私学部私学行政課 ) 災害からの復旧時における学校法人への個人寄附に係る税制優遇措置の拡充 本年 4 月に発生した熊本地震を踏まえ 災害被害を受けた学校法人に対する災害からの復旧時における個人寄附について 既存の所得控除に加え 寄附実績の要件にかかわらず 税額控除についても適用を可能とする

More information

日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁

日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁 日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁 Q1: スクーク ( イスラム債 ) とは何ですか? A1: スクーク ( イスラム債 ) とは 利子を生じさせる社債を取り扱うことができないイスラムのやでも取り扱うことができる イスラム法を遵守した金融商品で 経済的に社債と同等の性質を有するものをいいます スクークは 経済的には社債と同等の性質を有していますが 法的には社債そのものではなく

More information

個人情報の保護に関する規程(案)

個人情報の保護に関する規程(案) 公益財団法人いきいき埼玉個人情報保護規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 埼玉県個人情報保護条例 ( 平成 16 年埼玉県条例第 65 号 ) 第 59 条の規定に基づき 公益財団法人いきいき埼玉 ( 以下 財団 という ) による個人情報の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において 個人情報 個人情報取扱事業者 個人データ 保有個人データ

More information

02_(案の2①)概要資料(不均一)

02_(案の2①)概要資料(不均一) 県政経営会議資料平成 3 0 年 ( 2 0 1 8 年 ) 7 月 1 0 日総務部税政課 滋賀県税の課税免除および不均一課税に関する条例の一部を改正する条例について 1 趣旨地域再生法 ( 平成 17 年法律第 24 号 ) および地域再生法第十七条の六の地方公共団体等を定める省令 ( 平成 27 年総務省令第 73 号 ) が改正されたことを踏まえ 滋賀県税の課税免除および不均一課税に関する条例

More information

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数 大阪府 宿泊税 の新設について 1. 大阪府が宿泊税を新設する理由大阪が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し 都市の魅力を高めるとともに観光の振興を図る施策に要する費用に充てるため ホテル又は旅館の宿泊者に一定の税負担を求める法定外目的税として 宿泊税を新設する 2. 宿泊税の概要 課税団体 大阪府 税目名宿泊税 ( 法定外目的税 ) 目的 大阪が世界有数の国際都市として発展していくことを目指し

More information

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促 平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 ( 国土交通省都市局市街地整備課 ) 市街地再開発事業における特定の事業用資産の買換え等の特例措置の延長 税目所得税 法人税 要 望 既成市街地等内の資産を譲渡して市街地再開発事業により整備された施設建築物及びその敷地を取得した場合の事業用資産の買換特例 ( 繰延割合 80%) の適用期限を 3 年間延長する

More information

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制 要望の内平成 2 5 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し ( 経済産業省 ) 税 目 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 10~ 第 90 条の 15 租税特別措置法施行令第 51 条 ~ 第 51 条の 3 租税特別措置法施行規則第 40 条 第

More information

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望 平成 23 年度都市 土地 PFI 税制改正に対する要望 2010 年 9 月 14 日 ( 社 ) 日本経済団体連合会 グローバル競争の激化や少子高齢化による人口減少など大きな環境変化のなかで わが国が持続的な成長を遂げるには 大都市が国際競争力を高め 魅力と活力に溢れた国際都市へと進化し 国全体の経済成長を牽引することが重要である 同時に 豊かな地域資源を活かしたまちづくり まちの再生を進めることで地方が活性化を果たすことが必要である

More information

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ 奄美群島振興開発のための 国税 地方税の優遇措置について 平成 30 年 7 月 国土交通省国土政策局特別地域振興官付 目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ 1 2 3 4 5 6

More information

Ⅰ 家計の自助努力による資産形成を支援するための税制措置 1. つみたて NISA の制度期限の延長 NISA 制度の恒久化 根拠法の制定等 1つみたて NISA について 平成 49 年までとされている投資可能期間 ( 制度期限 ) を延長することにより 来年以降に投資を開始しても投資可能期間が少

Ⅰ 家計の自助努力による資産形成を支援するための税制措置 1. つみたて NISA の制度期限の延長 NISA 制度の恒久化 根拠法の制定等 1つみたて NISA について 平成 49 年までとされている投資可能期間 ( 制度期限 ) を延長することにより 来年以降に投資を開始しても投資可能期間が少 平成 31 年度税制改正に関する要望 平 成 30 年 9 月 日 本 証 券 業 協 会 投 資 信 託 協 会 全国証券取引所協議会 我が国経済は 長期にわたる持続的かつ安定的な政権運営の下 政府 日本銀行の大胆な金融政策 機動的な財政政策 経済成長のための施策の推進により 企業収益が過去最高の水準に達する中 雇用 所得環境も大きく改善しており 今後も回復が続くことが期待されております 政府の

More information

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で 会計検査院法第 30 条の 2 の規定に基づく報告書 ( 要旨 ) 消費税の課税期間に係る基準期間がない法人の納税義務の 免除について 平成 23 年 10 月 会計検査院 検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し

More information

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 平成 28 年 8 月 2 日自由民主党公明党 第一基本的考え方 世界経済の不透明感が増す中 新たな危機に陥ることを回避するため あらゆる政策を講ずることが必要となっていることから 平成 29 年 4 月 1 日に予定していた消費税率 10% への引上げ時期を平成 31 年 10 月 1 日に変更する 成長と分配の好循環を実現しつつ 2020 年度の基礎的財政収支黒字化目標を堅持し

More information

P00041

P00041 P00041 ( 技術革新の促進 環境整備 省エネルギーの推進 エネルギーの高度利用 エネルギー源の多様化 ( 新エネ PG 燃料 PG) 工業標準 知的基盤の整備 国際共同研究の助成 ) 産業技術研究助成事業 基本計画 1. 制度の目的 目標 内容 (1) 制度の目的我が国の産業技術の主要な担い手である産業界においては 研究開発投資を事業化のため応用 開発研究に集中していく傾向にあり 自らでは実施が困難な長期的かつリスクの高い研究を

More information

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係 資産課税事業承継税制の特例の創設等 事業承継税制は 10 年間の特例措置として抜本的に拡充される 特例後継者 ( 仮称 ) が 特例認定承継会社 ( 仮称 ) の代表権を有していた者から 贈与又は相続若しくは遺贈により当該特例認定承継会社の非上場株式を取得した場合には その取得した全ての非上場株式に係る課税価格に対応する贈与税又は相続税の全額について その特例後継者の死亡の日等までその納税を猶予する

More information