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1 ( 地球温暖化の進展は世界の食料生産に様々な影響 ) 同報告書では 食料生産への影響についても予測しており 世界の潜在的食料生産量は 地域の平均気温の上昇幅が 1~3 まででは増加する地域と減少する地域があり 全体とし ては増加するとされているが それを超えて上昇すれば減少に転じるとされている ( 図 Ⅰ- 39 ) 図 Ⅰ-39 地球温暖化による水と食料生産への影響 湿潤熱帯地域と高緯度地域での水利用可能性の増加 水 中緯度地域と半乾燥低緯度地域での水利用可能性の減少及び干ばつの増加 数億人が水不足の深刻化に直面する 食料 小規模農家 自給的農業者 漁業者への複合的で局所的なマイナス影響 低緯度地域における穀物生産性の低下中高緯度地域におけるいくつかの穀物生産性の向上 低緯度地域におけるすべての穀物生産性の低下いくつかの地域で穀物生産性の低下 は関連する影響を示し は気温上昇に伴って影響が継続することを示す 各記述の左端は 影響が出始めるおよその位置を示す すべての記述の信頼度は高い 資料 :IPCC 第 4 次評価報告書第 2 作業部会報告書 を基に農林水産省で作成 ( 多くの地域で地球温暖化の悪影響を予測 ) 温暖化による食料生産への影響は地域によって異なるが 特に気候の変化に対してぜい弱 な発展途上国において大きな被害が予測されている 例えば アジアの発展途上国の一部で は 穀物の生産量の減少に加え人口の増加により飢餓の危険性が予測されている ( 図 Ⅰ-40) 図 Ⅰ-40 地球温暖化が世界各地の食料生産に与える影響 < 欧州 > 北欧では 気候変化により 暖房需要の減少 農産物生産量の増加 森林成長の増加がみられるが 気候変化が継続すると 冬期の洪水 生態系危機 土壌安定性減少による悪影響が便益を上回る 中央 東欧では 夏の降水量が減少し 水ストレスが高まる 南欧の一部で 高温と干ばつが悪化し農作物生産が減少 熱波が頻発し 森林火災が増加 < アジア > 2050 年代までに 10 億人以上の人々が水不足の悪影響 南 東 東南アジアの人口の密集したデルタ地域では 洪水の増加 21 世紀末までに穀物生産量は 東 東南アジアで最大 20% 増加 中央 南アジアでは最大 30% 減少 人口増加等もあり いくつかの途上国で飢餓リスクが継続 < 北米 > 今世紀早期の数十年間は 降雨依存型農業の生産量が 5~20% 増加するが 西部などでは利用可能水量が減少 < アフリカ > 2020 年までに 7,500 万 ~2 億 5 千万人に水ストレス 2020 年までに いくつかの国では降雨依存型農業での収穫量が最大 50% 程度減少 < 南洋州 > 豪州南部 東部の大部分 ニュージーランド東部の一部で 干ばつと火災の増加のために 2030 年までに農業 林業の生産が減少 < 南米 > より乾燥した地域では 農地の塩類化と砂漠化をもたらす予測 一部の重要な作物の生産量と家畜の生産力が減少し 食料安全保障に悪影響 温帯地域では大豆の生産量が増加 資料 :IPCC 第 4 次評価報告書第 2 作業部会報告書 を基に農林水産省で作成

2 ( 我が国でも地球温暖化の影響とみられる現象を確認 ) *1 我が国では この100 年で年平均気温が1.1 上昇しており 特に1990 年代以降高温となる *2 年が頻出している IPCC 第 4 次評価報告書に基づく整理結果によると 21 世紀末までに我が 国の平均気温は最大で4.7 上昇し 大雨や猛暑日が増えると予測されている *3 このようななか 我が国の一部の農作物で高温障害等の発生が問題化しており 例えば 水稲では白乳化したり粒が細くなる 白未熟粒 が多発し 特に九州地方で深刻化している *4 ( 図 Ⅰ-41) また 日本近海の海面水温も上昇しており 主に東シナ海等で捕れる サワラ が東北地方の太平洋側でも捕れるようになるなど 魚類の生息域の変化をうかがわせる事例 もみられる 図 Ⅰ-41 これまでに確認された高温障害等の被害発生状況 資料 : 農林水産省作成注 : 高温障害対策レポート作成に当たって実施した調査 水稲の高温対策に関する都道府県の取組状況調査 の回答のうち 全県的に問題化している 一部地域で問題化している と回答した府県の合計 ( 地球温暖化は我が国の農業にも大きく影響 ) 将来の地球温暖化が我が国の農業に与える影響については これまでの研究結果から 一 部地域における水稲の潜在的収量の減少 果樹の栽培適地の移動等が予測されている ( 図 Ⅰ -42) 水 稲 りんご みかん 一部の地域で高温障害等が発生 図 Ⅰ-42 地球温暖化が我が国の農業生産に与える影響 日本海沿岸が適地化 CO2 増加により 15% 増収 気温上昇により東北以南で 0-10% 減収 移植日の最適化で 5-20% 増収 CO2 増加で不稔率増加 関東の平野部が適地化 ppm2070 気温上昇により東北以南で 8-15% 減収 気温上昇により北海道で 13% 増収 北海道が適地化 主産地の一部が適地から外れる 南東北沿岸部が適地化 主産地の一部が適地から外れる 資料 : 農林水産省作成注 :1) 複数のシナリオによる影響評価を 2030 年代に平均気温が1 上昇 2060 年代に3 上昇 (CO 2濃度が250 ppm 上昇 ) する と仮定したタイムテーブルに当てはめ取りまとめたもの 2) このタイムテーブルはIPCC 報告書の 化石エネルギー源を重視する高成長社会 シナリオ ( 気温が最も上昇 ) における気温上昇を踏まえたもの *1 気象庁 2007 年 ( 平成 19 年 ) の日本の天候 2007 年には 埼玉県熊谷市 ( くまがやし ) と岐阜県多治見市 ( たじみし ) で最高気温 40.9 を観測し 74 年ぶりに国内最高気温が塗り替えられた *2 IPCC 第 4 次評価報告書で取り扱われた17 研究機関 23 種類の全気候モデルによる温暖化実験に基づく整理結果 *3 第 2 回環境省地球温暖化影響 適応研究委員会資料 *4 気象庁 海面水位の長期変化傾向 ( 日本近海 ) によると 2006 年までの100 年間の九州 沖縄海域 日本海 の中部 南部 日本南方海域の海面水温上昇は0.7~1.6 であり 世界全体の海面水温上昇 0.5 を上回る

3 ( 温暖化によって栽培適地が大きく移動する可能性 ) 水稲については 2060 年代に全国平均で約 3 気温が上昇した場合 潜在的な収量が北海 道では 13% 増加 東北以南では 8~15% 減少することが予測されている また りんごは 栽培適地が北上し 将来は新たな地域が栽培可能になる一方 現在の主 要な産地が気候的に不利になる可能性がある ( 図 Ⅰ-43 ) 図 Ⅰ-43 地球温暖化が我が国の水稲とりんごの生産に与える影響 水稲 : 潜在的収量の変化 現在 2060 年代 潜在的な収量 (kg/10a) りんご : 栽培適地の移動 現在 2060 年代 地球温暖化によるりんご栽培に適する年平均気温 (7~13 ) の分布の移動 現在の値は 1971 年 ~2000 年の平均値 適地 より高温の地域 より低温の地域 資料 : 林 石郷岡 横沢 鳥谷 後藤 ( 独 ) 環境技術研究所 ) 温暖化が日本の水稲栽培の潜在的特性に及ぼすインパクト (2001 年 ) 杉浦 横沢 ( 独 ) 農業 食品産業技術総合研究機構果樹研究所 ( 独 ) 環境技術研究所 ) 年平均気温の変動から推定したリンゴ及びウンシュウミカンの栽培環境に対する地球温暖化の影響 (2004 年 ) を基に農林水産省で作成注 :1) 上図の黒い部分は水稲栽培が行われていない地域 2) 潜在的収量は 登熟期の気温と日照量に基づき算出したものであり 最適栽培期間を各地域において選択する等理想的な条件で栽培を行った場合における理論上の収量

4 イ京都議定書と削減目標達成に向けた取組 ( 京都議定書により基準年比 6% の削減を約束 ) 世界の二酸化炭素排出量は約 265 億 t( 2004 年 ) であり その6 割を先進国が占めている 米国の排出量が最も多く ( 全体の22.1% ) 中国 ( 同 18.1% ) EU 旧 15か国 ( 同 12.8% ) ロシア ( 同 6% ) 日本( 同 4.8% ) インド( 同 4.3%) と続いている このようななか 京都議定書の第一約束期間 (2008~12 年 ) において 各国ごとに基準年 ( 原則 1990 年 ) に対する温室効果ガスの削減約束が定められており 先進国等で少なくとも 5% 削減することが義務づけられている ( 図 Ⅰ-44 ) 我が国は 同期間において 基準年 ( 原則 1990 年 ) に比べて6% の温室効果ガスの削減を約束している 図 Ⅰ % 基準年比排出量 26.6 (2004 年 日本は2006 年 ( 速報値 )) 削減目標 先進国 EU スイス 米国 カナダ ノル 豪州 アイス ウェー ランド 資料 : 国連気候変動枠組条約事務局 Greenhouse Gas Inventory Data を基に農林水産省で作成 注 : 米国は京都議定書未批准 ( 基準年以降も二酸化炭素排出量が増加 ) 2006 年の我が国の温室効果ガス排出量 ( 速報値 ) は 基準年より6.4% 増加して二酸化炭素換算で13 億 4 千万 t( CO2t) であり 約束達成には基準年より12.4% の削減が必要となっている ( 図 Ⅰ-45) このため 京都議定書目標達成計画 ( 2005 年 4 月閣議決定 ) で目標とされている森林吸収源対策 3.8% 京都メカニズム ( 排出権取引等 ) 1.6% の確保のほか 7.0% の排出削減を行うことが必要となっている ( 図 Ⅰ-46 ) なお 温室効果ガス排出量の9 割を占める二酸化炭素は 基準年より11.4% 増加しているが これは業務 家庭部門等で大きく増加 ( 基準年比 ) していることが要因となっている 図 Ⅰ-45 百万 CO 2t 1,400 1,300 1,200 1,100 1, ,144 京都議定書による主な国 地域の温室効果ガス削減目標及び基準年比排出量 我が国の温室効果ガス排出量の推移 1,344 1,348 1,360 その他 CO 2 1,228 1,257 1,286 1,357 1, , ,293 1, ,275 = 1,0000 1, 年 基準年 ( 速報値 ) 資料 :( 独 ) 国立環境研究所地球環境研究センター温室効果ガス インベントリオフィス 日本国温室効果ガスインベントリ 報告書 (2007 年 5 月 ) 環境省 2006 年度 ( 平成 18 年度 ) の温室効果ガス排出量速報値について を基に農林水産省 1,100 0 で作成 注 : その他は メタン (CH 4) 一酸化二窒素(N2O) ハイドロフルオロカーボン類 (HFCs) パーフルオロカーボン類 (PFCs) 六ふっ化硫黄(SF 6) の合計 1,400 1,300 図 Ⅰ-46 百万 CO 2t = 日本 我が国の温室効果ガス排出量と排出削減約束 京都議定書約束基準年比 6% 削減 6.4% 増加 うち二酸化炭素は 95% を占める二酸化炭素排出量の内訳産業部門 :36% 運輸部門 :20% 業務 家庭部門 :31% その他 :13% 年 京都議定書削減約束期間 3 4 基準年 ( 速報値 ) (2008~12) 12.4% の削減が必要うち排出削減 7.0% 森林吸収源対策 3.8% 京都メカニズム 1.6% ( 排出権取引等 ) 資料 : 環境省 2006 年度 ( 平成 18 年度 ) の温室効果ガス排出量速報値について を基に農林水産省で作成

5 ( 農業分野から排出される温室効果ガスの一層の削減も必要 ) 農業分野から排出される温室効果ガスは 主として家畜排せつ物や水田からのメタン 施 肥等による土壌からの一酸化二窒素であるが 2005 年度の排出量は2,741 万 CO2tで 農林業か ら排出される二酸化炭素と合わせると 3,605 万 CO2 tとなっている ( 図 Ⅰ-47 ) メタン等その他のガスは基準年から 14.9% 減少しているものの 二酸化炭素については 基準年から 12.4% 増加している 農業分野から排出される温室効果ガスは 基準年以降全体 として減少傾向にあるが 京都議定書の削減目標達成に向け より一層の排出削減を図る必 要がある 万 CO 2t 4,000 3,000 2,000 1,000 ( 京都議定書目標達成計画を見直し ) このようななか 第一約束期間に必要な対策 施策を2008 年度から講ずるため 地球温暖 化対策の推進に関する法律 に基づき 京都議定書目標達成計画の評価 見直しが行われ 図 Ⅰ-47 農業分野における温室効果ガス排出量の推移 3,916 3,942 3,877 3,783 3,706 3,670 3,605 農用地の土壌 (N 2O) 農作物残さ 野焼き (CH N 2O) 577 稲作 (CH 4) 家畜排せつ物管理 (CH 4 +N 2 O) 家畜消化管内発酵 (CH 4) 農林業 (CO 2) 年 基準年 資料 :( 独 ) 国立環境研究所地球環境研究センター温室効果ガスインベントリオフィス 日本国温室効果ガスインベン トリ報告書 (2007 年 5 月 ) 注 : 農林業からの二酸化炭素排出量には 運送によるものを含めない 図 Ⅰ-48 新たな京都議定書目標達成計画のポイント こととされた ポンチ絵 3 月中に閣議決定予定

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