無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救おう

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なおちかごみぶち
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1 無実の死刑囚元プロボクサー袴田巌さんを救おう! 第 35 号 2007 年 10 月 30 日袴田巌さんを救援する清水静岡市民の会静岡市清水区石川本町電話 : FAX: 郵便振替口座 : 番号名称 : 清水静岡袴田巌救援会ホームページアドレス : 年内に最終意見書を最高裁へ提出し再審開始を迫る満席の清水マリンビル特設会場に設けられたリング上で小川秀世弁護士の力強いリングアピールが響き渡りました - 1 -

10 月 21 日県内で初めてボクシング会場でのリングアピール Tシャツ販売要請署名チラシ配布を行いましたこの興行は三津山ジムの主催で行われたものですジムの会長である三津山立直さんはかつて清水にあった串田ジムで袴田さんと共にボクシングで汗を流した関係です袴田さんは 1958 年 22 歳の時プロを目指し浜松から清水の串田ジムに来ています

先月の無実 34 号で冒頭に紹介した初老 ( すいませんこんな表現で ) のカメラマンの方です水野氏は熱心なボクシングファンであると同時に各ジムのデビュー前の新人から丹念な取材をされている単なるファンの域を超えた有名な方だそうです ( 水野氏のことは東京再審を求める会の鈴木さんから教えてもらいました ) 氏から頂いた中部ボクシング事情

2 10 月 21 日県内で初めてボクシング会場でのリングアピール Tシャツ販売要請署名チラシ配布を行いましたこの興行は三津山ジムの主催で行われたものですジムの会長である三津山立直さんはかつて清水にあった串田ジムで袴田さんと共にボクシングで汗を流した関係です袴田さんは 1958 年 22 歳の時プロを目指し浜松から清水の串田ジムに来ていますその後串田会場入り口での署名集めジムの紹介で川崎の不二拳闘クラブに移りプロデビューをしていますその後プロを引退して串田ジムの紹介で清水市内の飲食店で働いましたがカムバックを目指し串田ジムでトレーニングしていた時期がありました三津山会長とはちょうどその頃の出会いです会場入り口で署名集め Tシャツ販売をやっていたら先月名古屋でお会いした水野孝文氏とお会いしました水野氏に関しては先月の無実 34 号で冒頭に紹介した初老 ( すいませんこんな表現で ) のカメラマンの方です水野氏は熱心なボクシングファンであると同時に各ジムのデビュー前の新人から丹念な取材をされている単なるファンの域を超えた有名な方だそうです ( 水野氏のことは東京再審を求める会の鈴木さんから教えてもらいました ) 氏から頂いた中部ボクシング事情には先月の名古屋でのリングアピールの内容も紹介されていました以下少しご紹介します袴田さんのことは小生も常々気になっていて新田渉世さんのレポートをインターネットで見ていますので早速カンパをさせて頂き近くにいる人たちにも声をかけたところ昨年の全日本新人王で日本ランカーの林孝亮 ( 緑 ) がじゃ僕もと早速協力してくれました中略袴田さんは中日本ボクシング界の大先輩でもありますので是非無罪を勝ち取るまで頑張りたいものですリング上では当会の楳田代表が簡単に活動の紹介をした後秀子さん小川弁護士三津山会長とアピールが続きました小川弁護士は再審請求三津山ジム三津山会長 - 2 -

3 は弁護団だけではなく無実を信じる多くの支援者が力が必要だと言うことを訴え弁護団として年内に最終意見書を最高裁に提出し判断を迫りたいと力強く訴えましたまた三津山会長は事件当時まだ若かった袴田さんのことを事件の頃も練習に来ていたこと袴田さんはとても事件を起こすことが出来ないような人であったことを観衆に訴えて頂きました次は浜松集会です浜松集会には大橋秀行さん ( 元ミニマム級世界王者 ) 新田渉世さん ( 元バンタム級東洋太平洋王者 ) も駆け付けてくれます多くのみなさんの集会参加をお願いします最後に三津山会長並びに三津山ジム関係者の皆さま貴重な場を提供して頂きありがとうございましたなお三津山ジム所属選手の皆さんは全員勝利でしたおめでとうございます特に三津山会長期待の宮城ユウヤ選手は日本タイトル東洋太平洋タイトルを狙える位置です ( 了 ) 山崎俊樹記日時 :10 月 28 日午後 1 時 30 分 ~4 時場所 : 浜松福祉交流センター 43 会議室講演 : 再審の扉を開かせるために中川真弁護士 ( 袴田事件弁護団 ) 報告 : ボクシング協会の取り組み大橋秀行さん ( 東日本ボクシング協会 ) 袴田さんと面会して新田渉世さん ( 東日本ボクシング協会 ) 弟の無実を訴える姉袴田秀子さん人を裁く袴田事件を通して熊本典道元裁判官と劇団砂喰社の討論浜松袴田巌さんを救う会の今後の活動に関して - 3 -

4 JR清水Free Hakamada Now! 11 月例会は 11 月 4 日 ( 日 ) 午後 7~9 時清水辻公民館 1F 第 1 会議室で清水辻公民館今月は日曜日の夜です! 注意して下さい! テーマ : 東住吉事件のガソリン燃焼実験からみそ漬け実験報告浜松集会の報告これまでの救援運動を振り返って他先月の例会で見た東住吉冤罪事件のガソリン燃焼実験ビデオ映像を見て袴田事件で裁判所がやったと認めた袴田さんのガソリン ( 混合油 ) をまいて放火が本当に出来るのか検討したいと思います再度映像を用意しますまた先月の例会で行ったみそ漬けの結果浜松集会の報告などを通して参加者との討論で今年の救援運動を振り返りたいと思いますこの頃思うこと会員 A 6 月 6 日の新田渉世さんが袴田さんと面会した内容は衝撃的だった新田さんの目をじっと見つめ新田さんの話に耳を傾け新田さんにごく普通の人間の対応だったと言わしめた長年秀子さんたちが会話が成立しないことに苦しんで来たのにこの報告は死刑確定からでも 27 年毎日刑の執行に怯え続ける袴田さんの心は神のみぞ知る世界だと改めて思い知らされた 4 月 21 日の東京での集いで輪島功一さんがとにかく一日でも早く出してあげたいそしてボクシングを見せてあげたいと訴えたストレートであるが故に彼の熱い思いがじんじん伝わってきた輪島さんが面会して彼の前でシャドーボクシングをしたいと言っていたが絶対実現して欲しい新田さんとの会話でも袴田さんはボクシングはね社会に影響を与えるすばらしいものだからねと語っている 27 年振りに実現したボクシング関係者との面会でボクシングの話が成立した事実は私 - 4 -

たちに重要な指針を与えている 7 月 1日の清水での集会は講師の田畑氏が開口一番こんなに人が集まるとは思っていなかったと言うほど大盛況だった取り調べ時間の異様な長さを告発していたが 8 月 18 日 ~9 月 9 日のうだるような残暑の中平均 12 時間の取り調 7 月 1 日の集会風景べでしかも便器まで持ち込まれ人権以前の人間としての尊厳を剥奪されての取り調べ 9 月 4 日は午前

5 たちに重要な指針を与えている 7 月 1日の清水での集会は講師の田畑氏が開口一番こんなに人が集まるとは思っていなかったと言うほど大盛況だった取り調べ時間の異様な長さを告発していたが 8 月 18 日 ~9 月 9 日のうだるような残暑の中平均 12 時間の取り調 7 月 1 日の集会風景べでしかも便器まで持ち込まれ人権以前の人間としての尊厳を剥奪されての取り調べ 9 月 4 日は午前 8:40 ~ 翌日午前 2:00 までの 16 時間 20 分の取り調べがありその 2 日後ついに自白した事実は袴田さんの精神力の人智を越えたすさまじさを語っているそれはつい最近の富山での冤罪事件でも証明される事だし映画それでも僕はやってないでもリアルに描かれた逮捕取り調べ檻の中に入れられて錠が掛けられた音は昨日まで営々と営んできた日常が消失し外界との繋がりが一切絶たれたことを通告する音だ突然この世界に放り込まれた主人公を貫いたものは茫然自失の不安だった怒りはずっと後だしかも主人公の容疑は痴漢だ ( 無論痴漢は重大犯罪であるが ) 袴田さんはそれでも僕はやってないこの一念であそこまで持ちこたえた熊本さんのような人こそ今の裁判所に絶対いて欲しかったと痛切な思いを禁じ得ない石川知事は静岡空港の用地を誠心誠意話し合いで取得するとの確約書を現国交省に提出したが一度も地権者と話し合うことなく強制収用した民主主義体制の法治国家を標榜する国が私有財産を取り上げるのだから厳密な正義公正が貫かれていなければ名が泣くしかるに私たちの確約書を巡る国交省と社会整備審議会の議事録の提出命令の申し立てすら地裁高裁最高裁で却下され今私たちはこの審議に出席した 3 名の社会整備審議委員を静岡地裁に証人申請しているしかし前途は真っ黒であるさながら私たちの情報公開法に基づいた請求にほぼ真っ黒に塗りつぶされて渡された議事録のようである今私の手元で無言のうめきを発している醜いコピー -はこの国の正義公正を鋭く問うている袴田さんに死刑判決を出したことに苦しみ結果として自分の人生すら狂わせた熊本さんなら自分の良心に照らして苦しみながらも真実を追究する姿勢を失わないだろう獄中 41 年の無実の叫びは世界にも稀有な事例となった袴田さんが日々命を繋ぐ事は世界史的に重要なことだ万が一にも獄中死させたら日本は先進国にあるまじき人権軽視国家の汚名を免れない絶対獄中死させてはならない! - 5 -

6 == 海外報道から第 3 弾 == 今号でも海外のメディアは袴田事件をどうとらえているのかお知らせしますドイツの新聞からー冒頭に紹介した新聞は 1999 年 4 月 22 日付のドイツの週刊新聞ディーツァイ - 6 -

7 トという週刊新聞です以前当会の支援者の方が試訳を添えて送ってくれましたその方によりますとこのディーツァイトという新聞はよく人権問題を取り上げ中国アラブ諸国インド時にはアメリカなどの出来事がヨーロッパでは考えられない野蛮な嘆かわしい恐ろしい人権侵害という扱いで載るそうですただこの記事の写真と大きさに驚いたと書いていました冒頭に紹介した記事は半分だけです実際は新聞紙面の一面すべてを使っています 8 年前の紙面ですがとても丹念に正確に取材されている記事で記者の感情あふれる表現は日本の新聞の表現とは趣が違います袴田さんの現状は取材当時も 8 年後の現在もほとんど変わりません唯一昨年 11 月以降面会に応じていつことだけが救いです日本の新聞と比較しながらぜひ読んで下さい死刑囚監房からの手紙 ( ) 32 年間死刑執行を待たされている日本人元ボクサー袴田厳 ( ) 注 8 年前の紙面ですまた刑が確定したのは 1980 年ですのでそれ以降死刑執行を待たされていることになります - 手紙で訴えるその無実ヘンリックボルクいつの日か袴田厳を思い出させるものは刑務所からの手紙だけになってしまうかも知れない日本の国家が彼の首に縄をかけて彼を片づけてしまえばこの男はただ手紙の中だけに生き続けることになるだろう神様私ははやっていませんと私は叫び続けていますどうかこの叫びが静岡の人にとどきますように! お母さん聞こえませんか? このような手紙はいっぱいあるそれというのも袴田厳はこの 32 年間拘置されているのだから 1966 年以来日本国家は彼が 4 人の人間を殺害した者とみなしている袴田厳自身はこの期間ずっと無実を訴え続けている著名な法律家たちが彼の死刑判決を誤判として弾劾しているにもかかわらず刑の執行は明日にも行われかねないそして司法当局は彼の再審を断固拒否している彼の姉袴田秀子は弟巌からの手紙を黒いノートに綴じている一番下になっている今では黄ばんでしまった手紙は楽観的な調子で書かれている

8 刑務所( 実際は拘置所 ) の狭い運動場では十分走れないけれどまずは 100 メートル走ってみたいいつか自由になったなら叶えたい第一の夢はこれです黒インクで縦書きにされた文字は幾分ぎこちない彼は子ども時代にあまり字を書かなかったのだから彼が五人兄弟姉妹とともに貧しい暮らし育ったのは日本の本州にある静岡県浜北市である彼の趣味はボクシングでいつかそれが職業になっていた数年間彼は東京でプロのボクサーとして闘ったこの頃の写真にはトランクス姿で筋骨たくましい上体の彼が右腕を高く構えて写っているしかし脚を負傷した彼は郷里 ( 実際はボクサー修行をした清水 ) に戻らざるをえなかったそこで彼は小さな味噌工場に就職するようになった味噌とはミソスープの素になる材料で発酵させた大豆を加工したものである 1966 年 6 月 30 日午前 2 時頃この工場が出火し鎮火後に焼け跡から工場主夫婦と娘息子の 4 人の焼死体が消防士たちによって発見された警察は当初から近所に住んでいた袴田巌を容疑者とみなしたそれというのも彼はボクサーだったから短時間の中に 4 人もの人間を殺すなんてよほど強い男に違いないし彼は離婚もしていたのだからとぱい疲労困憊の果て自白を強要されて警察は彼を強盗殺人及び放火で取り調べた 1966 年 8 月 18 日警察は彼を逮捕しその後 19 日間 ( 実際は 23 日間以上 ) にわたりカーテンを降ろした一室で取り調べ続けた時には取り調べは一日 17 時間に及ぶこともあった 9 月 6 日彼は疲労困憊した状態で取り調べ官が彼の前に置いた自白調書に署名した二ヶ月後静岡地方裁判所で始められた公判で彼はこの自白を翻した青ざめた検事はそのまま嘘を続けた検事は私の寝間着から被害者の血痕を発見したと言い続けたがそんなことはあり得ないんだ袴田巌が拘置所から出し続ける手紙の筆跡は次第にしっかりしたものになりグローブをはめることもない彼の手は筆記に慣れていく裁判の記録を読むことを許されて学習を続ける彼の文章も読みやすくなったしかしはじめの頃の自信に満ちた調子は消え去り代わりに司法に対する不信感が増していくのが読みとれるようになる当初検察の起訴状では袴田巌は犯行のおりには寝間着を着用していたと主張されたそしてその寝間着には被害者の血痕が付着していたとの鑑定書を提出したのだったしかし弁護側が第三者機関による鑑定を申請した段階でこの寝間着は影も形も消え失せてしまっていた 1967 年 8 月 31 日犯行の 1 年と 2 ヶ月後あの味噌工場の味噌タンクから血痕の付着した衣服が 5 枚発見された拘留中の袴田巌はこれを聞いたとき喜びのあまり我を忘れる程であったこの証拠物件が彼を放免してくれるものと確信したのだ - 8 -

9 った真犯人が動き始めたんだと彼は思ったこの時からまた生きようという意思が彼の手紙からも感じられるようになる力強い筆跡で彼は母親にまもなく家に帰れるだろうと書き送っているだが検察はこれで戦略を変更した検察は袴田巌があの寝間着ではなく新たに発見された衣服を着用して犯行を行ったのだと主張する警察は彼の両親の家の家宅捜索で紺の ( 濃い青の ) 布きれを発見しこれこそ味噌タンクから出てきたズボンが彼のものであることの証拠であるというのである法廷で袴田巌はこれらの衣服を着て見せなければならなかっただがこれらの衣服は彼には合っていなかったどれも皆小さいシャツの見頃は細すぎ袖は短すぎたそして検察側の最も重要な証拠とみなされていたズボンも見るからに小さすぎるものだったこれに対して検察は彼が拘置中に太ったためであるといいまたこれらの衣服が味噌タンクの中で縮んだ可能性もあると主張したこの布きれは私のものではないでも警察は私を逮捕できるようにそれをでっち上げて法廷に持ち込んだんだそうしておいて新証拠をまたでっち上げ私を有罪にしようとしたんだ手紙のトーンはますます苦しげになっていくそれでも差出人はまだ釈放の希望を捨てていないしかし裁判官は検察の陳述に沿って 1968 年 9 月 11 日彼に死刑を宣告したこの判決には心底驚かされたあいつらは事実を完全にねじ曲げている私の身体はローブローを打ち込まれたみたいにダウンしているこの後東京拘置所に移されてから彼の手紙は短くなっていくオカアサンワタシノコトハシンパイシナクテイイデスハヤクゲンキニナッテクダサイイワオ彼はこのような文章をもう漢字仮名交じり文では書かなくなっている判決のショックで彼は普通は電報文にしか使われないカタカナで書いている彼はもう聖書しか読まない彼の頭にあるのは死の想念のみである鉄格子の窓越しに芝生の一角が見えるタンポポハツメタイキタカゼニハナヲトジテシマッタタンポポヲナガメテイルトフシギナキモチニナルシケイシュウハショケイヨリモシヌコトノフアンガオソロシイノダ秋山賢三弁護士は弁護団の依頼で袴田巌の手紙を一行一行一字一字分析することになったかつて優秀な判事であった彼の見解は私は本件が検察の恐るべき誤謬であると確信するというものであったこの時には袴田巌には最終審でも死刑判決が下されており 1980 年 11 月 19 日に死刑が確定した状況であった検察はマスコミの圧力に押されてこの元プロボクサーに対するでっち上げ起訴の泥沼にはまりこんでしまったのだと秋山弁護士は確信したまた別の事件でも静 - 9 -

10 岡県警は偽の証拠物件をねつ造していたことが証明されていたのだったそれも同じ血痕の付着した衣服であった秋山弁護士には袴田巌のケースにおける検察側の行為で腑に落ちない点がいくつかあった 25 年に及ぶ私の裁判官の経験をもってしても犯人は犯行途中に着用していたとされる衣服に対する見解を検察が突如として変更するというようなことは実に異常なことと言わざるを得ない更に起訴状によれば犯人は刃渡りわずか 13 センチの刃物で 4 名を殺害したとされるにもかかわらず袴田巌の顔面及び上半身には何らの傷も認められなかった点もまことに奇妙に感じられる秋山弁護士は袴田巌の再審を求めて長年闘っている判決文中の矛盾点について語るには何時間あっても足りないという日本の旧い司法制度では裁判の中立性は脆弱であるそしてひとたび判決が下されるとそれを覆すことは至難の業であると彼は語っている予告なく死刑執行人はやってくる独房の中で私が行ったり来たりしていると灯りがチラチラと光るたくさんの窓ガラスが反射する灯りが私をじっと見つめる最高裁で死刑が確定した以降独房からの彼の手紙は幾分混乱している文字は金釘流になった長期間の審理を待たされるうちに彼の意欲は打ち砕かれてしまった日本では死刑はほとんどの場合午前 10 時に執行されているそのわずか 1 時間前になって看守の足音が廊下に響き渡り死刑囚に刑の執行を予告するのだ 1989 年以降日本では 28 名の死刑囚が刑を執行されている陣内孝雄新法務大臣も今後とも死刑は執行されると述べている死刑執行が家族関係者に知らされるのは事後である袴田巌の他にも 53 名の死刑囚が毎朝廊下に響き渡る足音におののいている 1945 年以降日本で刑を執行された 715 名の死刑囚の中には精神病者も含まれている袴田巌は 1995 年に一枚のハガキを書いたのを最後に沈黙してしまったそこに書かれた最後の言葉は半袖シャツとトレーニングパンツを送って下さいというものである ( 了 )

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saishin_30.indd GO!AHEAD! 速報!! Free Hakamada Now!!! RISE UP!! さいしん第３０号書籍紹介冤罪はいつまで続くのか共同代表福田勇人 10 月 20 日に花伝社から冤罪はいつまで続くのかが出版されました弁護士で専修大学法科大学院教授でもある矢澤曻治さんが専修大学今村法律研究室の室長時代に毎年開催していた冤罪をテーマにしたシンポジウムの内容をベースにして編纂し

無実の死刑囚・元プロボクサー 袴田巌さんを救おう

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