一般財団法人海外邦人医療基金 一般財団法人海外邦人医療基金 (Japan Overseas Medical Fund) 1984 年に外務省 厚生労働省 ( 旧厚生省 労働省 ) の指導のもと 純民間の財団法人として設立された 同年から労働福祉事業団 ( 現在労働者健康福祉機構 ) の委託を受け 海

Size: px
Start display at page:

Download "一般財団法人海外邦人医療基金 一般財団法人海外邦人医療基金 (Japan Overseas Medical Fund) 1984 年に外務省 厚生労働省 ( 旧厚生省 労働省 ) の指導のもと 純民間の財団法人として設立された 同年から労働福祉事業団 ( 現在労働者健康福祉機構 ) の委託を受け 海"

Transcription

1 海外赴任と 監修 : 慶應義塾大学名誉教授南里清一郎 海外邦人医療基金 Japan Overseas Medical Fund 2017 年 8 月改訂版

2 一般財団法人海外邦人医療基金 一般財団法人海外邦人医療基金 (Japan Overseas Medical Fund) 1984 年に外務省 厚生労働省 ( 旧厚生省 労働省 ) の指導のもと 純民間の財団法人として設立された 同年から労働福祉事業団 ( 現在労働者健康福祉機構 ) の委託を受け 海外巡回健康相談事業を展開 また 翌 1985 年には シンガポール日本人会診療所を設立し 邦人医師第 1 号の派遣を行った 1986 年にはマニラ日本人会診療所 90 年ジャカルタ日本人医療相談室 ( その後ジャカルタ ジャパンクラブ医療相談室と改称 ) 97 年大連市中心医院医療相談室を開設 海外在留邦人の医療不安解消を目的に ( 海外での ) 診療所や医療相談室の開設 運営援助 海外医療情報の収集 提供サービス 会員向け医療相談 海外在留邦人に対する巡回健康相談 海外医療従事者の日本研修 ( 企業 健保組合との健康診断委託契約に基づく ) 海外委託健康診断 などの事業を行なっている 2013 年 4 月より一般財団法人に移行した 東京都港区西新橋 西新橋安田ユニオンビル1 階 TEL: FAX: URL

3 MEMO はじめに 現在の日本は 世界で最も衛生水準 医療水準の高い国の一つです このような日本から 欧米先進国へ行く場合 さほど問題ありませんが 発展途上国 ( 以下 途上国 ) へ行く場合には 種々の医療上の問題があります 特に感染症に関しては 途上国では感染源が多く 個人予防対策である予防接種は重要です 先進国においても 特に アメリカでは 集団生活 ( 幼稚園 小学校 中学校 高校 大学 ) に際しては予防接種は義務 (required) となります 目 はじめに 1. 予防接種とは 2 2. 日本の予防接種 3 ( 表 1) 日本の定期 / 任意予防接種スケジュール 4 3. 米国の予防接種 6 ( 表 2) 米国の0~18 歳の推奨予防接種スケジュール2017 年 7 ( 表 3) 米国の成人の推奨予防接種スケジュール2017 年 8 ( 表 4-1) 中学高校入学時に NY 州法で義務付けられ ている予防接種 ( 日本語版 ) 9 ( 表 4-2) REQUIREMENTS MANDATED BY NEW YORK STATE JUNIOR HIGH SCHOOL and HIGH SCHOOL ENTRANCE 10 ( 表 5) Recommended Immunization Schedule for Persons Aged 0 Through 18 Years 11 ( 表 6) Recommended Adult Immunization Schedule 日本と外国の予防接種の違い 13 ( 表 7)WHO 子どもワクチンスケジュール 13 1 ワクチンの接種間隔 2 複数のワクチンの同時接種 3 接種方法 ( 皮下注射 筋肉注射 ) 4 接種回数 ( 表 8) 小児のワクチン接種回数の日米の差 15 5 外国にはあるが日本では承認されていないワクチン 6 妊婦への予防接種 7 ワクチンの互換性 5. 海外赴任に際し必要な予防接種 ( 小児 成人 ) 17 ( 表 9) 成人の赴任先 / 赴任期間別推奨予防接種 24 参考資料 母子健康手帳英訳見本予防接種証明書の書き方 25 ( 表 10) 予防接種一覧 予防接種 Q & A コラム 32 予防接種の情報収集におすすめのサイト 36 参考資料 おわりに 次 40 1

4 1 予防接種とは MEMO 予防接種 とは 感染症を予防するために 病気を起こさないような弱い または死んだ病原体 ( 抗原 ) を体内に入れ その病気に対する抵抗力 ( 抗体 ) を身体につけさせることです ただし 予防接種を受ければ その病気に決してかからないというわけではありません 予防接種に使われる病原体のことを ワクチン といいます 予防注射 ということばをよく聞きますが ワクチンは注射によって接種することが多いからです ロタウイルスの生ワクチンは経口 BCG は日本では経皮接種です ワクチンには 生ワクチン 不活化ワクチン トキソイドなどがあります 生ワクチンは生きた病原体ですが 我々に病気を起こすことなく抵抗力だけをつけます 生ワクチンは ほとんど症状は出ませんが 本当に病気にかかった時と同じ様な状態になり 効果も高く 1 回接種すると長く抵抗力が続きます ( 図 1) 以前 使用されていたポリオの生ワクチンの場合 接種回数が多いのは ポリオワクチンが1 型 2 型 3 型の3 種のウイルスを含んだ多価ワクチンであるためで いずれのウイルスに対しても 抗体を獲得するには回数を必要とします ( 図 2) 2 回接種で3つのウイルスに対する免疫はある程 度獲得されますが 成人まで持続させるには 3 回以上必要と考えられています 不活化ワクチンやトキソイドは 死んだ病原体や無毒化した毒素を体内に入れ抵抗力をつける方法です 生ワクチンに比べると抵抗力のつきかたが弱く 持続も短いので接種回数が多くなり また 何年かおきに追加接種の必要があります ( 図 3) このように 予防接種にはその効果や接種回数にいろいろ違いがあります 途上国では 感染源が多いので感染症予防対策として 個人予防対策である予防接種を受けることが最も重要です 途上国では 日本や先進国のように法律で予防接種を定めるのではなく 個々の医療機関 ( 病院 診療所など ) で 必要な予防接種をすすめる国もありますので 信頼できる所を選ぶ必要があります ( 図 1) 生ワクチン接種による抗体のでき方接種体接種により増加した抗原量抗図 2) ポリオ生ワクチン分割接種の意味 1 回目接種 2 回目接種 1 型と3 型の抗体 2 型の抗体体接種抗原量抗体接種抗原量抗図 3) 不活化ワクチン接種による抗体のでき方 初回 2 回目接種 3 回目接種 追加接種 接種 2 39

5 おわりに WHO によれば途上国旅行者の約 30% が下痢 約 2% がマラリア 0.1~1.0% が A 型肝炎 淋病 動物咬傷 ( 狂犬病の可能性あり ) B 型肝炎 0.01% が HIV 感染 以下 腸チフス ポリオ レジオネラ症 コレラなどが問題となっています 感染症予防の最も確実な方法は 予防接種ですが それに加え 予防接種を過信することなく 感染経路を遮断することです 小児の基本的な予防接種は WHO の EPI に基づいていますが 米国方式で行えば 世界に通用するものと考えます 成人においては 破傷風 A 型肝炎 B 型肝炎は基本的に必要な予防接種です それに加え 途上国では 黄熱 日本脳炎 狂犬病 腸チフス 髄膜炎菌などが 小児 成人ともに必要な予防接種ということになります 日本と外国では 色々と予防接種に関して相違点がありますが 小児に関しては日本の定期 任意接種を年齢相当に受け 成人に関しては 小児期に受けた予防接種の記録 ( 記憶 ) を参考に 基礎 追加接種を受けます さらに 安全に海外生活を送るためには それに加えその国その国に合った予防接種を積極的に受けることです 海外では デング熱 E 型肝炎 マラリアなどの予防接種が始まりました 参考資料 AAP:RedBook30thEdition,2015 CDC:THEYELLOWBOOK,2018 WHO:INTERNATIONALTRAVELANDHEALTH,2017 日本渡航医学会: 海外渡航者のためのワクチンガイドライン2010, 協和企画,2010 岡部信彦 多屋馨子 : 予防接種に関するQ&A 集 2016, 一般社団法人日本ワクチン産業協会,2016 小児内科 小児外科 編集委員会: 予防接種 Q&A 改訂第 3 版 東京医学社, 日本の予防接種 平成 6(1994) 年に予防接種法の大改正が行われ 感染症の予防に関して社会防衛から個人防衛 即ち 集団接種から個別接種 義務接種から努力義務接種 ( 国が勧奨し 子どもの場合保護者が判断する ) へと変わりました 平成 13(2001) 年にインフルエンザワクチンが 65 歳以上の高齢者および60 歳以上のハイリスク者に定期接種となり 定期接種は一類と二類に分類されました 平成 15(2003) 年に小 中学生への BCG 接種が行われなくなり 平成 17(2005) 年には ツベルクリン反応検査を行わずに生後 6カ月未満の乳児に BCG 接種が行われるようになり 平成 19(2007) 年の結核予防法の廃止にともない BCGは予防接種法に基づく定期接種として行われ 2013 年 4 月から 生後 1 歳未満に接種されています 平成 17(2005) 年には日本脳炎の第 Ⅲ 期 (14~16 歳 ) が廃止されました 平成 18(2006) 年 4 月からは麻しん風しん 混合ワクチン (MR) が2 回接種となりました また 2008 年 ~2013 年までは 中学 1 年生および高校 3 年生に MR ワクチンの接種が行われました 任意接種としては 2008 年から Hib( インフルエンザ菌 B 型 ) 2009 年から HPV( ヒトパピローマウイルス ) 2010 年から肺炎球菌 (7 価結合型 ) 2011 年からはロタウイルスのワクチンが接種されるようになり 定期接種 任意接種を年齢相当に受ければ 世界のスタンダードである米国方式に近づきました 2013 年 4 月からは Hib HPV 肺炎球菌(7 価結合型 2013 年 11 月からは13 価結合型 ) ワクチンは定期接種となりました 2014 年 10 月からは 水痘 成人用肺炎球菌ワクチンが 定期接種となりました B 型肝炎ワクチンは 2016 年 10 月から0 歳児の定期接種となりました これからの課題として おたふくかぜ ロタウイルスワクチンの定期接種化が望まれます 麻しん 風しん はワクチンを示す場合の表記です 疾病を示す場合には 麻疹 風疹 という表記になります 38 3

6 生生後時期接種(防( 表 1) 日本の定期 / 任意予防接種スケジュール ( 平成 28 年 10 月 1 日以降 ) 2016 年 10 月 1 日現在 接類疾病種法(定類期疾接病種意接月2 か4 出2016 年 10 月 1 か月日現在予3 月6か月9か1 歳2 歳3 歳4 歳5 歳6 歳7 歳8 歳9 歳10 歳11 歳12 歳13 歳14 歳15 歳16 歳17 歳18 歳19 歳20 歳60 歳65 歳70 歳75 歳80 歳85 歳90 歳95 歳100 歳~ 6週接種の例 積極的勧奨の対象 標準的な接種期間 接種が定められている年齢 母子感染予防 接種年齢 *1 ( インフルエンザ菌 B 型 ) *2 (13 価結合型 ) *3 Hib 肺炎球菌 B 型肝炎 水平感染予防 *4 DPT-IPV I 期 IPV I 期 5 歳以上 7 歳未満で小学校就学前 1 年間 (4/1~3/31) の者 麻疹 風疹混合 (MR) 第 2 期 4/2 生まれ 8/1 生まれ 12/1 生まれ 4/1 生まれ 第 1 期 麻疹 ( はしか ) 風疹 *5 *6 水痘 平成 19 年 4 月 2 日から平成 21 年 10 月 1 日生まれの者は生後 6 か月から 90 か月未満と 9 歳から 13 歳未満の期間内であれば定期接種として第 1 期の接種可能 第 2 期 第 1 期平成 7 年 4 月 2 日から平成 19 年 4 月 1 日生まれの者で 4 回の接種が終わっていない者 DT 2013 年 6 月 14 日の厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会副反応検討部会での検討により 現在 積極的な勧奨は差し控えられています ただし 定期接種としては接種可能です 60 歳以上 65 歳未満の者であって一定の心臓 腎臓若しくは呼吸器の機能叉はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する者 *8 毎年 1 回 当該年度内に 65 歳 70 歳 75 歳 80 歳 85 歳 90 歳 95 歳 100 歳になる者 未接種の場合 定期接種として 1 回接種可能 定BCG 日本脳炎 DT Ⅱ 期 HPV *7 2 価 ( ヒトパピローマウイルス ) 4 価 B インフルエンザ肺炎球菌)(23 価多糖体 ) B 型肝炎母子感染予防ロタ 1 価ウイルス 5 価種)A 任*9 *10 母子感染予防 初回接種は生後 14 週 6 日までに行う 1 価で 2 回接種 5 価で 3 回接種のいずれかを選択 おたふくかぜ ( 流行性耳下腺炎 ) 2~4 週間隔で 2 回接種し 1 回目から 24 週を経過した後に 1 回 合計 3 回接種 WHO は 1 歳以上を推奨 A 型肝炎 3~8 週間隔で 2 回接種し 初回免疫後 6 か月以上 ( 標準的には 12~18 か月 ) の間隔をおいて 1 回追加接種 破傷風トキソイド 国内臨床試験は 2 歳 ~55 歳を対象として実施されていることから 2 歳未満の小児等に対する安全性および有効性は確立していない 筋肉内接種 *11 髄膜炎菌 (4 価結合型 ) 接種後 10 日目から生涯有効 ( 平成 28 年 7 月 11 日に制度変更 ) *12 黄熱 4 週間隔で 2 回接種し 更に 6~12 か月後 1 回追加接種 1 回目を 0 日として以降 日の計 6 回接種 曝露前免疫曝露後免疫 狂犬病 成人用ジフテリアトキソイド 予防接種法に基づく定期の予防接種は 本図に示したように 政令で接種対象年齢が定められています この年齢以外で接種する場合は 任意接種として受けることになります ただしワクチン毎に定められた接種年齢がありますのでご注意下さい なお は一例を示したものです 接種スケジュールの立て方についてはお子様の体調 生活環境 基礎疾患の有無等を考慮して かかりつけ医あるいは自治体の担当者とよく御相談下さい Copyright 2016 IDSC All Rights Reserved. 無断転載を禁ずる 国立感染症研究所ホームページ ( より 参考資料 この小冊子とあわせての活用をおすすめします 海外生活における健康管理 外務省海外巡回医師団などで経験豊富な専門家により 各国の医療事情を含め様々な知識がわかりやすくまとめられています 2005 年発行の初版に医学の進歩に合わせた加筆 修正を加え 随所に新規事項や重要な情報がコラムとして取り上げられています これから渡航される方や駐在員や出張者を派遣する企業等に必携の一冊です 慶應義塾大学名誉教授 ( 元慶應義塾大学保健管理センター教授 ) 南里清一郎編 著 2016 年 7 月 15 日第三版発行定価本体 2,300 円 + 税発行発売株式会社ライフマネージメント社 TEL FAX 免疫手帳 いわばワクチン接種歴を記録するための専用記録簿です 大事な予防接種記録を渡航時に携帯できる手軽なパスポートサイズで 海外渡航のみならず予防接種記録が必要な場合にも役立ちます 海外渡航時には保管に便利なパスポートサイズで 英語併記となっています 慶應義塾大学名誉教授南里清一郎監修 2016 年 10 月第三版発行定価本体 1,000 円 + 税発行発売株式会社ライフマネージメント社 TEL FAX

7 予防接種の情報収集におすすめのサイト 外務省 在外公館医務官情報 外務省 海外安全ホームページ // 感染症 ( 新型インフルエンザ等 ) 関連情報 WHO( 世界保健機関 ) CDC( 米国疾病予防管理センター ) 国立感染症研究所 (NIID) 感染症疫学センター (IDSC) のページでは 最新の予防接種スケジュールや 海外感染症情報 人獣共通感染症 等各種感染症情報を見ることができます 国立国際医療研究センター病院国際感染症センタートラベルクリニック 国立国際医療研究センター内のトラベルクリニック 感染症や予防接種 健康診断など海外渡航にあたっての健康管理に関する情報を提供 FORTH 厚生労働省検疫所による海外渡航者向けの情報提供 横浜市衛生研究所横浜市感染症情報センター疾患別情報各国の予防接種 国別予防接種情報 世界の様子 ( 国別生活情報 ) 国際協力機構 (JICA) のサイト 食生活 衣料 住宅 教育 治安 緊急時の心得 出入国及び帰国手続き等 途上国への赴任者にとって生活面における様々なカテゴリーの情報が充実しています 日本渡航医学会 トラベルクリニック情報のコーナーに国内の予防接種機関が掲載されています ( 注 ) 上記の URL および掲載情報は管理者の都合で変更される場合がありますのでご了承ください * 年 12 月 19 日から国内での接種開始 生後 2 か月以上 5 歳未満の間にある者に行うが 標準として生後 2 か月以上 7 か月未満で接種を開始すること 接種方法は 通常 生後 12 か月に至るまでの間に 27 日以上の間隔で 3 回皮下接種 ( 医師が必要と認めた場合には 20 日間隔で接種可能 ) 接種開始が生後 7 か月以上 12 か月未満の場合は 通常 生後 12 か月に至るまでの間に 27 日以上の間隔で 2 回皮下接種 ( 医師が必要と認めた場合には 20 日間隔で接種可能 ) 初回接種から 7 か月以上あけて 1 回皮下接種 ( 追加 ) 接種開始が 1 歳以上 5 歳未満の場合 通常 1 回皮下接種 * 年 11 月 1 日から 7 価結合型に替わって定期接種に導入 生後 2 か月以上 7 か月未満で開始し 27 日以上の間隔で 3 回接種 追加免疫は通常 生後 12~15 か月に 1 回接種の合計 4 回接種 接種もれ者には 次のようなスケジュールで接種 接種開始が生後 7 か月以上 12 か月未満の場合 :27 日以上の間隔で 2 回接種したのち 60 日間以上あけてかつ 1 歳以降に 1 回追加接種 1 歳 :60 日間以上の間隔で 2 回接種 2 歳以上 6 歳未満 :1 回接種 なお 5 歳以上は任意接種 * 年 10 月 1 日から定期接種導入 2016 年 4 月 1 日以降に生まれた者が対象 母子感染予防は HB グログリンと併用して健康保険で受ける ( 任意接種 *10 の欄参照 ) *4 D: ジフテリア P: 百日咳 T: 破傷風 IPV: 不活化ポリオを表す IPV は 2012 年 9 月 1 日から DPT-IPV 混合ワクチンは 2012 年 11 月 1 日から定期接種に導入 回数は 4 回接種だが OPV( 生ポリオワクチン ) を 1 回接種している場合は IPV をあと 3 回接種 OPV は 2012 年 9 月 1 日以降定期接種としては使用できなくなった 2015 年 12 月 9 日から 野生株ポリオウイルスを不活化した IPV( ソークワクチン ) を混合した DPT-cIPV ワクチンの接種開始 従来の DPT-IPV ワクチンは 生ポリオワクチン株であるセービン株を不活化した IPV を混合した DPT-sIPV ワクチン (2015 年 12 月 9 日追記 ) DPT ワクチンは 2016 年 7 月 15 日に有効期限が切れたことから 現在 国内で使用可能な DPT ワクチンは流通していない *5 原則として MR ワクチンを接種 なお 同じ期内で麻疹ワクチンまたは風疹ワクチンのいずれか一方を受けた者 あるいは特に単抗原ワクチンの接種を希望する者は単抗原ワクチンの選択可能 * 年 10 月 1 日から定期接種導入 *7 互換性に関するデータがないため 同一のワクチンを 3 回続けて筋肉内に接種 接種間隔はワクチンによって異なる *8 6 か月 13 歳未満 : 毎年 2 回 (2~4 週間隔 ) 13 歳以上毎年 1 又は 2 回 (1~4 週間隔 ) 定期接種は毎年 1 回 3 歳未満は 1 回 0.25mL 3 歳以上は 1 回 0.5mL を接種する * 年 10 月 1 日から定期接種導入 脾臓摘出患者における肺炎球菌感染症予防には健康保険適用有り 接種年齢は 2 歳以上 *10 健康保険適用 : HB ワクチン 通常 0.25mL を 1 回 生後 12 時間以内を目安に皮下接種 ( 被接種者の状況に応じて生後 12 時間以降とすることも可能 その場合であっても生後できるだけ早期に行う ) 更に 0.25mL ずつを初回接種の 1 か月後及び 6 か月後の 2 回 皮下接種 ただし 能動的 HBs 抗体が獲得されていない場合には追加接種 HBIG( 原則として HB ワクチンとの併用 ) 初回注射は 0.5~1.0mL を筋肉内注射 時期は生後 5 日以内 ( なお 生後 12 時間以内が望ましい ) また 追加注射には 0.16~0.24mL/kg を投与 2013 年 10 月 18 日から接種月齢変更 * 年 5 月 18 日から国内での接種開始 血清型 A,C,Y,W による侵襲性髄膜炎菌感染症を予防する 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制あるいは非典型溶血性尿毒症症候群における血栓性微小血管障害の抑制等でエクリズマブ ( 製品名 : ソリリス点滴静注 ) を投与する場合は健康保険適用あり *12 一般医療機関での接種は行われておらず 検疫所での接種 Copyright 2016 IDSC All Rights Reserved. 無断転載を禁ずる 国立感染症研究所ホームページ ( より 36 5

8 3 米国の予防接種 1995 年に米国 50 州の予防接種スケジュールが初めて統一され その後 予防接種諮問委員会 (ACIP) 米国小児科学会 (AAP) 米国家庭医学会 (AAFP) は合同で 小児 思春期の推奨予防接種スケジュール ( 表 2) を発表しています 日本と米国の最大の違いは 米国では集団生活においては 生年月日 現在の年齢により義務 (required) となる予防接種に差がありますが 予防接種を決められたように受けていないと集団生活を拒否されることがあります アレルギーや免疫不全などの病気のために予防接種を受けられない場合 (MEDICAL EXEMPTION) 医師の証明が必要となります また 宗教的な理由により予防接種を拒否すること (RELIGIOUSEXEMPTION) はできますが 予防接種を受けていないと 受けていない病気が流行すると 集団生活が制限されることがあります 一方 日本の場合 個人的な理由で予防接種を受けなくても集団生活をすることができます 表 4-1は ニューヨーク州の日系の高校の2016 年入学に際し 予防接種に関する文書を日本語に翻訳したものです 国内未承認輸入ワクチン :A 型肝炎 B 型肝炎混合ワクチン 代表的な製品に Twinrix R があります 標準的な接種法の場合 0 日 1 カ月 6 カ 月のスケジュールで3 回接種します また 短期間で免疫をつけるための迅速接種スケジュールもあり この場合 0 日 7 日 21~30 日で3 回の接種を行い 12カ月目に1 本追加接種をします 小児に接種を行う場合は 成人用の半分の規格の製品の Twinrix R Juniorを3 回接種する あるいは 成人用の製品を2 回接種する接種法があります ( 表 1) また 同じ商品であっても認可する国により 商品名や用法が異なることがあります ( 表 2) 表 1 Twinrix R と Twinrix R Junior の接種スケジュール ( カナダ ) 商品名抗原量対象年齢接種量回数スケジュール Twinrix R Twinrix R Junior 720ELISAunitsHAV 20µgHBsAg 720ELISAunitsHAV 20µgHBsAg 360ELISAunitsHAV 10µgHBsAg 19 歳以上 1.0ml 標準スケジュール 3 0 日 1カ月 6カ月迅速スケジュール 4 0 日 7 日 21 日 12カ月 1~15 歳 1.0ml 2 0 日 6~12 カ月 1~18 歳 0.5ml 3 0 日 1 カ月 6 カ月 表 2 Twinrix R の製品比較 国名商品名抗原量対象年齢接種量回数スケジュール 英国 Twinrix R Adult Twinrix R Paediatric 720ELISA unitshav 20µgHBsAg 360ELISA unitshav 10µgHBsAg 米国 Twinrix R unitshav 720ELISA 20µgHBsAg Twinrix R オーストラリア Twinrix R Junior 720ELISA unitshav 20µgHBsAg 360ELISA unitshav 10µgHBsAg 16 歳以上 1.0ml 標準スケジュール 3 回 0 日 1カ月 6カ月迅速スケジュール 4 0 日 7 日 21 日 回 12カ月 1~15 歳 0.5ml 3 回 0 日 1 カ月 6 カ月 18 歳以上 1.0ml 標準スケジュール 3 回 0 日 1カ月 6カ月迅速スケジュール 4 0 日 7 日 回 21 日 ~30 日 12カ月 標準 16 歳以上 スケジュール 3 回 0 日 1カ月 6カ月 1.0ml 迅速 0 日 7 日 21 日 スケジュール 4 回 12カ月 1~15 歳 2 回 0 日 6~12カ月 1~15 歳 0.5ml 3 回 0 日 1 カ月 6 カ月 接種回数 スケジュールは 迅速スケジュールにおいて推奨される追加接種を含んで表記しています 6 35

9 国内未承認輸入ワクチン :B 型肝炎ワクチン 多くの国で推奨予防接種として接種されており 日本では2016 年 10 月から定期接種になりました 米国では 出生時 1~2カ月 6~18カ月のスケジュールで3 回接種します 成人の場合 複数の性交渉パートナーがいる者 ドラッグ使用者 男性間性交渉者 医療従事者 血液に接触する機会のある者 血液透析患者 B 型肝炎流行地への渡航者 B 型肝炎キャリアのパートナーを持つ者などが接種対象者となります また 短期間で免疫をつけるための迅速接種スケジュール (acceleratedvaccination schedule) もあります 商品名 Engerix R -B 国内未承認の B 型肝炎ワクチンと接種スケジュール ( 米国 ) 接種経路 対象年齢 標準スケジュール 筋肉注射迅速スケジュール 接種量 接種回数 スケジュール 0~19 歳 0.5ml 3 0 日 1 カ月 6 カ月 20 歳以上 1.0ml 3 0 日 1 カ月 6 カ月 0~10 歳 0.5ml 4 11~19 歳 1.0ml 4 20 歳以上 1.0ml 4 0 日 1カ月 2カ月 12カ月 0 日 1カ月 2カ月 12カ月 0 日 1カ月 2カ月 12カ月 標準 0~19 歳 0.5ml 3 0 日 1カ月 6カ月 Recombivax 筋肉 スケジュール 20 歳以上 1.0ml 3 0 日 1カ月 6カ月 HB R 注射迅速スケジュール 11~15 歳 1.0ml 2 0 日 4カ月 ~6カ月 接種回数 スケジュールは 迅速スケジュールにおいて推奨される追加接種を含んで表記しています ( 表 2) 米国の 0~18 歳の推奨予防接種スケジュール 2017 年 2~3 歳 4~6 歳 7~10 歳 11~12 歳 13~15 歳 16 歳 17~18 歳 19~ 23 ヵ月 年齢ワクチン出生 1 ヵ月 2 ヵ月 4 ヵ月 6 ヵ月 9 ヵ月 12 ヵ月 15 ヵ月 18 ヵ月 B 型肝炎 ロタウイルス (2 回 3 回 ) ジフテリア 破傷風 百日咳 DTaP 7 歳未満 インフルエンザ菌 B 型 (Hib) か 4 肺炎球菌 (PCV13) 不活化ポリオ (IPV) 18 歳未満 インフルエンザ 毎年不活化 1 か 2 回 1 回 麻疹 おたふくかぜ 風疹 (MMR) 1 2 水痘 1 2 A 型肝炎 (HepA) 2 回 髄膜炎菌 (ACWY) 1 2 ジフテリア 破傷風 百日咳 Tdap 7 歳以上 1 2 回 2~3 回 ヒトパピローマウイルス HPV2 女性 HPV4 9 男性 女性髄膜炎菌 B 肺炎球菌 (PPSV23) 表 2 表 3 一部改変日本語訳 推奨年齢キャッチアップ ( 追跡 ) 接種ハイリスクグループ任意推奨なし Hep B :Hepatitis B(B 型肝炎 ) IPV :lnactive Polio Vaccine( 不活化ポリオワクチン ) RV :Rotavirus( ロタウイルス ) Rotarix2 回 RotaTeg3 回 Influenza:Influenza( インフルエンザ ) DTap :Diphtheria( ジフテリア ) Tetanus( 破傷風 ) MMR :Measles( 麻疹 ) Mumps( おたふくかぜ ),Rubella( 風疹 ) acellular Pertussis( 無細胞型百日咳 ) Var :Varicella( 水痘 ) Tdap :T( 破傷風 ) d( 減量ジフテリア ) ap( 減量無細胞型百日咳 ) Hep A :Hepatitis A(A 型肝炎 ) Hib :Hemophilus influenza type b( インフルエンザ菌 B 型 ) Meningococal:6 週以上 Hib-MenCY 9 カ月以上 MenACWY-D PCV13 :Pneumococcal Conjugate Vaccine 2 カ月以上 MenACWY-CRM (13 価肺炎球菌コンジュゲートワクチン ) HPV :Human Papillomavirus( ヒトパピローマウイルス )(2 価 4 価 9 価 ) PPSV23 :Pneumococcal Polysaccharide Vaccine (23 価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン ) 34 7

10 風疹について ( 表 3) 米国の成人の推奨予防接種スケジュール 2017 年 年齢ワクチン 19~21 歳 22~26 歳 27~59 歳 60~64 歳 65 歳以上 インフルエンザ毎年 1 回 Tdap を 1 回接種その後 10 年毎 Td 破傷風 ジフテリア 百日咳 Td/Tdap 麻疹 おたふくかぜ 風疹 (MMR) 1~2 回 水痘 2 回 帯状疱疹 1 回 ヒトパピローマウイルス ( 女性 ) 3 回 ヒトパピローマウイルス ( 男性 ) 3 回 3 回 肺炎球菌 (PCV13) 1 回 1 回 肺炎球菌 (PPSV23) 1~2 回 1 回 A 型肝炎 2~3 回 ( ワクチンによる ) B 型肝炎 3 回 髄膜炎菌 (ACWY) 1 回以上 髄膜炎菌 B 2~3 回 ( ワクチンによる ) インフルエンザ菌 B 型 1~3 回 推奨年齢ハイリスクグループ推奨なし 日本では 風しん生ワクチンは 1977 年から女子中学生の定期接種として開始され 1962 年 ~1979 年生まれまでは中学生で集団接種が行われました 1989 年から幼児期 ( 男女 ) の定期接種となり 2006 年からの2 回接種 2008 年から5 年間の時限措置により 1990 年以降の出生者は2 回接種のチャンスがあります 2013 年の大流行により 先天性風疹症候群児の報告が増えています 海外では 風しんワクチンが導入されていない国が多くありますので 数年おきに風疹の流行があります 風しんワクチン2 回接種している場合 風しんの免疫はあると考えます 1 回接種の場合 風しんワクチンの追加接種が必要です 風疹にかかった 不明の場合は 診断の間違い 不顕性感染が多いので 抗体検査 (HI 法 IgGEIA 法 ) が必要です 抗体陰性 抗体陽性でも抗体価が低い場合は 風しんワクチン接種が必要です 風しんワクチン接種の世代背景としては 1990 年以前出生の男性 女性 1979 年以前出生の男性の場合 抗体がないことが多い 風しんワクチン接種の最大の目的は 先天性風疹症候群児の発生の予防です 国内未承認輸入ワクチン :A 型肝炎ワクチン 海外で使用される主要な製品は 1 回接種量や接種スケジュールなどが日本製のものと異なります 米国では小児の推奨予防接種に含まれており 生後 12 カ月から 23 カ月の間に 2 回接種のスケジュールを開始します 1 回目から 2 回目の間隔は 6 カ月から 18 カ月です また 一部の州では 集団生活で義務 (required) となっています その他 A 型肝炎の予防を希望する者 A 型肝炎流行地への渡航者 男性間性交渉者 違法ドラッグ使用者 A 型肝炎の流行国から養子を受け入れる家族などが接種対象となります 国内未承認の A 型肝炎ワクチンと接種スケジュール ( 米国 ) 商品名接種経路対象年齢接種量接種回数スケジュール Havrix R Vaqta R 筋肉注射 筋肉注射 1~18 歳 0.5ml 2 0 日 6 カ月 ~12 カ月 19 歳以上 1.0ml 2 0 日 6 カ月 ~12 カ月 1~18 歳 0.5ml 2 0 日 6 カ月 ~18 カ月 19 歳以上 1.0ml 2 0 日 6 カ月 ~18 カ月 8 33

11 7 コラム ( 表 4-1) 中学高校入学時に NY 州法で義務付けられている予防接種 狂犬病ワクチン WHO が定めた基準 狂犬病又はその疑いのある飼育動物や野生動物との接触 又は観察不能な動物との接触の状況 処置方法 カテゴリー 1( 危険性なし ) 動物に触れたり 餌を与えた 動物に傷のない皮膚をなめられた 処置必要なし カテゴリー 2( 低い危険性 ) 動物に直接皮膚をかじられた 出血を伴わない引っ掻き傷やすり傷ができた 狂犬病が否定された場合は中止する カテゴリー 3( 高い危険性 ) 1 か所以上の咬傷や引っ掻き傷ができた 動物に粘膜をなめられた 動物に傷のある皮膚をなめられた コウモリとの接触 ただちにワクチン接種を開始するが 10 日間動物が健康であるか 剖検して ただちに抗狂犬病ガンマグロブリンとワクチンを開始するが 10 日間動物が健康であるか 剖検して狂犬病が否定された場合は中止する 麻疹 ( はしか ) について 日本では 麻しん生ワクチンは 1969 年から接種が開始され 1978 年から幼児期の定期接種となり 2006 年から MR( 麻しん風しん混合 ) ワクチンの 2 回接種です 2008 年から 5 年間の MR ワクチンの時限措置 ( 中 1 高 3 に 2 回目接種 ) がありますので 1990 年以降の出生者は 2 回接種のチャンスがあります 2 回接種の導入により 国内発生の麻疹患者は激減しています 2015 年 3 月に WHO により 麻疹排除 の認定を受けました 一方で 海外では麻疹の流行はありますので 海外で感染した麻疹患者 ( 輸入麻疹 ) が問題となっています 麻疹にかかった ( 診断が正しい場合 ) 麻しんワクチン 2 回接種している場合は 麻疹の免疫はある ( 麻疹にかからない ) と考えます 麻疹にかかったかどうか不明 麻しんワクチン 1 回接種している場合は 麻しんワクチンの追加接種が必要です 抗体検査 (IgGEIA 法 ) により 免疫があるかないかは わかります 抗体陰性 抗体陽性でも抗体価が低い場合は 麻しんワクチン接種が必要です 1970 年 ~1989 年出生者にワクチン接種必要者が多くみられます 12 月 /2015 年 32 9

12 ( 表 4-2) REQUIREMENTSMANDATEDBYNEWYORKSTATE JUNIORHIGHSCHOOLandHIGHSCHOOLENTRANCE 8)Q. 狂犬病ワクチンの種類や接種方法の日本と外国の違いは? A.WHO 方式が世界のスタンダードですが 使用するワクチンや接種方法は国によって少しずつ違いがあります 1. ワクチンの種類 (HDCV PCEC 組織培養不活化ワクチン ) 1 米国 FDA(FoodandDrugAdministration) が承認している狂犬病ワクチンと抗狂犬病 免疫グロブリン 製品 製造元 投与方法 分類 ヒト用狂犬病ワクチ ヒト2 倍体細胞ワクチン SanofiPasteur 筋注 ン (HDCV)(Imovax) 精製ニワトリ胚細胞ワクチン (PCEC)(RabAvert) Novartis 筋注 抗狂犬病免疫グロブリン 2 日本ヒト用狂犬病ワクチン ImogamRabies-HT SanofiPasteur 咬傷部位およびその 周辺に浸透させる 残りは筋注する HyperRabS/D 精製ニワトリ胚細胞ワクチン (PCEC) Talecris Biotherapeutics 化血研 3 その他 ( 一部途上国で使用 副反応強く使用不適当 ) 1) 羊脳由来センプル型狂犬病ワクチン 2) 乳のみマウス由来狂犬病ワクチン 咬傷部位およびその周辺に浸透させる 残りは筋注する 皮下注 2. ワクチンの代表的な接種スケジュール 接種日 暴露後免疫 1) Essen 法 筋注 (1) 2) 日本法 皮下注 ) Zagreb 法 筋注 暴露前免疫 4) WHO 法 筋注 日本法 皮下注 ) 1)Essen 法 : 90 日は省略してもよい 0 日は抗狂犬病免疫グロブリン (RIG) を筋注する CDCでは RIGを筋注した場合 4 回 ( ) 接種としている 2) 日本法 : 皮内- 皮下併用法がある 日本には RIG はない 3)Zagreb 法 : 0 日に左右の腕に1 本ずつ ( 計 2 本 ) 4)Rabipur(PCEC) の場合 1 年後に追加接種 免疫は5 年間有効 追加接種しない場合 免疫は2 年くらい有効 有効期間の暴露後接種は 0 日 3 日の2 回 5) 日本法 : 6~12カ月後に追加免疫 3 回接種後 6カ月以内に咬まれた場合 0 日 3 日の2 回接種 それ以上であれば0 日 3 日 7 日 14 日 30 日 90 日の6 回接種が必要です 3 回接種 1~2 年後に追加接種による長期予防 ( 注 ) 暴露後免疫 ( 犬などに咬まれた後から接種 ) 暴露前免疫 ( 犬などに咬まれる前に接種 ) 10 31

13 7)Q. B 型肝炎は日本方式では基礎接種に 6 カ月から 1 年かかりますが 3 回目は外国で 受けていいのでしょうか? A. 日本も含め世界には色んな種類のワクチンがあります 要は回数が問題となり 互 換性は確かめられてはいませんが 欧米製のメーカーのワクチンを併用しても問題ありません 日本では3 回接種ですが 外国には2 回接種やA 型 B 型混合ワクチンがあります 米国の思春期の2 回接種のワクチンはRecombivaxHBのみです ヘプタバックスⅡ(RecombivaxHB とほぼ同じ ) は 輸入なので一部海外のワクチンとの互換性が確認されています 日本および世界で発売されている B 型肝炎ワクチンのジェノタイプ 日本 Vaccine Variant Manufacturer ヘプタバックス-Ⅱ adw MSD ビームゲン adr アステラス製薬 海外 Vaccine Variant Manufacturer RecombivaxHB adw MSD( 米国 ) GenHevacB adw PMC( フランス ) HepavaxB-Gene adr KGC( 韓国 ) Engerix-B adw GSK( ベルギー ) Twinrix (A 型 B 型混合 ) adw GSK( ベルギー ) HBs 抗原には4つのサブタイプ (adw adr ayw ayr) があり わが国では ad 型が99% を占めています サブタイプの異なるワクチンであっても 感染 防御に重要な共通抗原 a が含まれているので 他のサブタイプの HB ウイル ス感染に対してもある程度の予防効果が期待されます ( 表 5) Figure 1. Recommended Immunization Schedule for Children and Adolescents Aged 18 Years or Younger United States, (FOR THOSE WHO FALL BEHIND OR START LATE, SEE THE CATCH-UP SCHEDULE [FIGURE 2]). These recommendations must be read with the footnotes that follow. For those who fall behind or start late, provide catch-up vaccination at the earliest opportunity as indicated by the green bars in Figure 1. To determine minimum intervals between doses, see the catch-up schedule (Figure 2). School entry and adolescent vaccine age groups are shaded in gray. 2-3 yrs 4-6 yrs 7-10 yrs yrs yrs 16 yrs yrs mos Vaccine Birth 1 mo 2 mos 4 mos 6 mos 9 mos 12 mos 15 mos 18 mos Hepatitis B 1 (HepB) 1 st dose 2 nd dose 3 rd dose See footnote 2 2 nd dose 1 st dose Rotavirus 2 (RV) RV1 (2-dose series); RV5 (3-dose series) 5 th dose 4 th dose 3 rd dose 2 nd dose 1 st dose Diphtheria, tetanus, & acellular pertussis 3 (DTaP: <7 yrs) 3 rd or 4 th dose, See footnote 4 See footnote 4 2 nd dose 1 st dose Haemophilus influenzae type b 4 (Hib) 4 th dose 3 rd dose 2 nd dose 1 st dose Pneumococcal conjugate 5 (PCV13) 4 th dose 3 rd dose 2 nd dose 1 st dose Inactivated poliovirus 6 (IPV: <18 yrs) Annual vaccination (IIV) 1 dose only Annual vaccination (IIV) 1 or 2 doses Influenza 7 (IIV) Measles, mumps, rubella 8 (MMR) See footnote 8 1 st dose 2 nd dose 2 nd dose 1 st dose Varicella 9 (VAR) 2-dose series, See footnote 10 Hepatitis A 1 0 (HepA) 2 nd dose 1 st dose See footnote 11 Meningococcal 1 1 (Hib-MenCY >6 weeks; MenACWY-D >9 mos; MenACWY-CRM 2 mos) Tdap Tetanus, diphtheria, & acellular pertussis 12 (Tdap: >7 yrs) See footnote 13 Human papillomavirus 1 3 (HPV) See footnote 11 Meningococcal B 1 1 See footnote 5 Pneumococcal polysaccharide 5 (PPSV23) No recommendation Range of recommended ages for non-high-risk groups that may receive vaccine, subject to individual clinical decision making Range of recommended ages for certain high-risk groups Range of recommended ages for catch-up immunization Range of recommended ages for all children NOTE: The above recommendations must be read along with the footnotes of this schedule. [ 注 ] より転載 詳細は を参照 30 11

14 1 破傷風 (Tetanus) トキソイド ( 不活化ワクチン ) ( 表 6) Figures 1 and 2 should be read with the footnotes that contain important general information and considerations for special populations. Figure 1. Recommended immunization schedule for adults aged 19 years or older by age group, United States, 2017 Vaccine years years years years 65 years 1 dose annually Influenza 1 Substitute Tdap for Td once, then Td booster every 10 yrs Td/Tdap 2 1 or 2 doses depending on indication MMR 3 2 doses VAR 4 1 dose HZV 5 3 doses HPV Female 6 3 doses HPV Male 6 1 dose PCV dose 1 or 2 doses depending on indication PPSV or 3 doses depending on vaccine HepA 8 3 doses HepB 9 1 or more doses depending on indication MenACWY or MPSV or 3 doses depending on vaccine MenB 10 1 or 3 doses depending on indication Hib 11 No recommendation Recommended for adults with additional medical conditions or other indications Recommended for adults who meet the age requirement, lack documentation of vaccination, or lack evidence of past infection [ 注 ] より転載詳細は を参照 基礎接種 3 回 :1 回目 -[4 週 ]-2 回目 -[6~18 カ月 ]-3 回目追加接種 1 回 :5~10 年毎 2 A 型肝炎 (HepatitisA) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[2~4 週 ]-2 回目 -[6~12カ月]-3 回目追加接種 1 回 :5 年以上 3 B 型肝炎 (HepatitisB) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[4 週 ]-2 回目 -[6~(12カ月)]-3 回目追加接種 1 回 :1 年以上 4 狂犬病 (Rabies) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[4 週 ]-2 回目 -[6~12カ月]-3 回目変法 4 回 :1 回目 -[1 週 ]-2 回目 -[2~3 週 ]-3 回目 -[12カ月]- 4 回目追加接種 1 回 : 適宜 5 日本脳炎 (JapaneseEncephalitis) 不活化ワクチン基礎接種 3 回 :1 回目 -[1~4 週 ]-2 回目 -[12カ月]-3 回目変法 4 回 :1 回目 -[1 週 ]-2 回目 -[3 週 ]-3 回目 -[12カ月]-4 回目追加接種 1 回 :3~4 年毎 5)Q. 麻疹 風疹 おたふくかぜ 水痘にかかったことのない人が そのような病気の人と接触した時の予防接種は? A. 麻疹 水痘に関しては 接触後 72 時間以内ならば予防接種は有効です 風疹 おたふくかぜに関しては その有効性は不明です 6)Q. 海外へ持って行く予防接種証明は 英語表記の母子健康手帳で有効でしょうか 別途予防接種証明が必要でしょうか? A. 母子健康手帳を英訳して持っていくことをおすすめします 母子健康手帳の日本語 / 外国語併記 ( 英語 中国語など9 種 ) のものが母子保健事業団 (TEL FAX ) で入手できますので それに転記してもよいでしょう しかし 保護者が転記した場合は 医師のサイン等がないと認められないこともあります また 赴任期間中に出産予定のある方は これを持っていき 現地で記載してもらうことをおすすめします (P.24 参照 ) 12 29

15 現れ 2~3 日で軽快します アジュバントを含む DPT DT B 型肝炎などは 局所の硬結が1~2カ月続くことがありますが特に心配いりません 2 全身症状 1) ワクチンの成分 ( 保存剤 安定剤 抗生物質 アジュバントなど ) に対するアレルギー反応として 発熱 頭痛 発疹 倦怠感などがあります 接種後 2 日以内に現れ 2~3 日で軽快します 2) 生ワクチンの場合 接種したワクチンにより軽くかかった様な症状がでますが 特に心配はいりません その時に 他の人にうつることはありませんが 抵抗力の弱い未熟児や免疫不全の人には接触しない方がいいでしょう 麻疹: 接種 6~10 日後に 発熱 発疹を認めることがありますが2~3 日で軽快すれば心配いりません 風疹: 接種 7~14 日後に頸部リンパ節腫脹 発疹 関節痛を認めることがありますが 2~3 日で軽快すれば心配いりません おたふくかぜ: 接種 2~3 週後に 耳下腺の腫脹を認めることがありますが 2~3 日で軽快すれば心配いりません 水痘: 接種 1~3 週後に発熱 発疹を認めることがありますが 2~3 日で軽快すれば心配いりません 重篤なもの 1 アナフィラキシー ワクチンの成分に対するアレルギー反応です 接種 30 分以内 ( 遅くとも1 時間 ) に発症し 適切な治療を行わないと死に至ることがあります 2 1) 急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) 日本脳炎ワクチン インフルエンザワクチンなどで発症することがあります 頻度は日本脳炎で100 万回に1 回程度といわれています 発症しても軽快することが多いのですが 重篤な結果となることもあります 2) 脳炎 脳症 何百万回に1 回程度と非常にまれですが 発症すると重篤な結果となります 3)Q. ガンマグロブリン投与または輸血後のワクチン接種は? A. 生ワクチンの場合は3カ月以降 ただしガンマグロブリン大量投与の場合 6カ月以降に接種する 不活化ワクチンの場合は いつでも接種できます 4)Q. 海外赴任で必要な成人の日本で承認されている予防接種の接種間隔は? A. 破傷風 日本脳炎は基礎接種の有無で接種回数は異なります A 型肝炎 B 型肝炎は血液検査 A 型 ( 抗体 ) B 型 ( 抗原 抗体 ) 後に接種することがあります 小児に関しては どの国も表 7 に示すように 1974 年からの WHO の拡大予防接種計画 (ExpandedProgrammeonImmunization:EPI) に従って 衛生水準 医療水準が低ければ 低いほど接種開始年齢を早く 接種回数を多くすることが多く また その国の実情に合っ たワクチンが追加され 日本では 日本脳炎が追加されています 日本は 衛生水準 医療水準とも高く 国民皆保険制度により治療費が安く また予防接種による健康被害が問題となり 以前は 諸外国に比べると接種開始年齢が やや 遅く 接種回数も やや 少ないようでした しかし 近年の予防接種制度の改革により 定期 任意接種を年齢相当に受ければ 世界標準 ( 米国方式 ) に近づいています 小児の予防接種に関しては 特殊な地域にのみ必要なワクチンを除けば米国方式で行っておけば世界のどこへ行っても間違いありません 1 4 日本と外国の予防接種の違い ( 表 7)WHO 子どもワクチンスケジュール ( 拡大予防接種計画 EPI) 出生時 生後 6 週 生後 10 週 生後 14 週 BCG 1 ポリオ DPT 麻疹 B 型肝炎 ワクチンの接種間隔 9 カ月 日本では 図 4のように生ワクチン接種の場合は ウイルスの干渉 ( 先の生ワクチンが次の生ワクチンの免疫反応をじゃまする ) や副反応の可能性を考え 27 日以上間隔をあけ 不活化ワクチン接種の場合は副反応の可能性を考え6 日以上間隔をあけ 次のワクチンを接種します 生ワクチンと生ワクチンの接種間隔を27 日以上にする必要はありますが 副反応のことに神経質にならなければ生ワクチンと不活化ワクチン 不活化ワクチンと不活化ワクチンの場合 接種間隔を考える必要はありません 外国では 生ワクチンと生ワクチンの間隔は27 日以上ですが それ以外は 接種間隔は特に気にしません

16 ( 図 4) 異なるワクチンの接種間隔 生ワクチン 27 日以上 生ワクチン 不活化ワクチン 6 日以上 生ワクチン 不活化ワクチン 6 予防接種 Q & A 1)Q. 同じワクチンで接種間隔があきすぎた場合 A. 日本で問題となるのは DPTと日本脳炎です ポリオはあきすぎても問題ありません 2 複数のワクチンの同時接種 日本では 単独接種が基本だったので複数のワクチンを同時接種することは少なかったのですが 近年 乳児期の定期接種の増加により 同時接種が一般化しています 予防接種ガイドラインには あらかじめ混合されていない2 種以上のワクチンについて 医師が必要と認めた場合には 同時に接種を行うことができる と書いてあります 海外赴任に際しては 短期間で行う場合が多いので 同時接種が必要です 海外では広く同時接種が行われており 1 日に何種類接種してもかまいませんが 以下のようなルールがあります 1 生ワクチン 生ワクチンの同時接種可 2 生ワクチン 不活化ワクチンの同時接種可 3 不活化ワクチン 不活化ワクチンの同時接種可 4 コレラ ( 注射不活化 ) 接種 3 週間以内の黄熱接種不可 5 腸チフス ( 経口生 ) ポリオ( 経口生 ) の同時接種不可 6 異なるワクチンを1 本の注射器に吸い混合しての接種不可 7 異なる部位に個別に接種する 同じ上腕なら RedBook * によれば1インチ (2.54cm) 以上間をあける 3 種類であれば 3 回接種する 法律的な問題ですが 定期接種 任意接種 国内未承認ワクチンの同時接種に関しては 健康被害が生じた時の救済に関し問題点があります * 米国小児科学会により編集された小児感染症の手引き 3 接種方法 ( 皮下注射 筋肉注射 ) ワクチンには その効果を高めるためにアジュバントというものが添加されたものがあります アジュバントの一つにアルミニウム塩がありますが アルミニウム塩を含むワクチンには DPT DT A 型肝炎 ( 外国製 ) B 型肝炎などがあります アルミニウム塩を含むワクチンに関しては皮下に注射すると副反応 ( 発赤 硬結など ) が起こりやすい理由で 米国では 筋肉注射が行われますが 日本では皮下注射が一般的です 日本で筋肉注射を嫌うのは 以前 筋肉注射による大腿四頭筋拘縮症という問題があったからではないかと思います 大腿外側広筋 ( 足 ) という場所に筋肉注射すれば 特に問題は起こりません 外国では小児の 1 DPT( ジフテリア 百日咳 破傷風 ) ⅰ)Ⅰ 期 1 回のみ接種の人は 4 週間隔で2 回接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 4 回 ) ⅱ)Ⅰ 期 2 回のみ接種の人は 6カ月未満の場合 3 回目を接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 4 回 ) 6カ月以上の場合追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) ⅲ)Ⅰ 期 3 回のみ接種の人は通常の追加接種 1 回 ( 計 4 回 ) 但し年齢が7 才半以上なら DT のみでよい 2 日本脳炎 ⅰ)Ⅰ 期 1 回のみ接種の人は 1 年未満の場合 1 回接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) 1 年以上 2 年未満の場合 1 回接種し その1~4 週後に追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) 1 回接種し その後通常の追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) 2 年以上 Ⅰ 期の通常通りの3 回接種 ( 計 4 回 ) ⅱ)Ⅰ 期 2 回のみ接種の人は追加接種 1 回 ( 計 3 回 ) ( 注 ) アメリカ合衆国では 気づいた時点から 通常の接種間隔で 通常の接種回数を行なっています DPT は2014 年迄で製造中止 DPT-IPV は DPT に準ずる 2)Q. 副反応に関する家庭での対処法および接種後どれくらいで起こるのか? A. 症 状 対処法 1 発赤 腫脹 硬結 ( しこり ) 経過観察 冷湿布 2 発熱 冷却 解熱薬使用 3 発疹 経過観察 副反応には 局所反応と全身反応があり 軽いものと 重篤なものがあります 通常不活化ワクチン トキソイドは1 週間以内 生ワクチンは4 週間以内に起こります 軽いもの 1 局所反応は 局所の発赤 腫脹 疼痛 掻痒感などがあります 接種後 すぐに 14 27

17 ( 表 ₁₀) 予防接種一覧 ワクチン名ワクチンの種類接種可能年齢基礎免疫 : 接種回数 完了期間抗体陽性率有効期間重篤な副反応 補足 4 カ月以下の者では脳炎 ** 黄熱生ワクチン 9 カ月 1 回接種ほぼ ₁₀₀% ₁₀ 日後 ~₁₀ 年以上 有効率 ₈₅~₁₀₀% 5 年特に報告はない 3 回 11~6 週 21~6 週 3 2 回 11~6 週 2 コレラ ( 経口不活化 ) 死菌トキソイド混合 ( 経口 ) 2~5 歳 WC/rCTB * 6 歳以上 狂犬病不活化ワクチン全年齢 3 回 6~₁₂ 月ほぼ ₁₀₀% 3 回接種後 ~6 から ₁₈ カ月特に報告はない 脳炎 SSPE( 亜急性硬化性全脳炎 ) 特に報告はない無菌性髄膜炎麻疹 風疹に準ずる *** 無菌性髄膜炎 ₁₉₉₃ 年 4 月中止 ₁₀ 日後 ~₁₀ 年以上 4 週後 ~₁₀ 年以上 2 から 3 週後 ~ 数年以上 ₉₅% 以上 ₉₅% 以上 ₉₀% 以上 2 回接種 (1~2 歳 5~7 歳 ) 2 回接種 (1~2 歳 5~7 歳 ) 1 回接種 2 回接種 (1~2 歳 5~7 歳 ) 2 回接種 ( 国内では中止 ) ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 ₁₂ カ月 生ワクチン生ワクチン生ワクチン生ワクチン混合生ワクチン混合 麻疹風疹おたふくかぜ MR MMR * 水痘生ワクチン ₁₂ カ月 2 回接種 (12~15 カ月 18~23 カ月 ) ₉₅% 以上数日 ~₁₀ 年以上帯状疱疹 日本脳炎不活化ワクチン 6 カ月 3 回 1 年 ₈₀~₉₀% 接種後 2 週間 ~1 から 4 年急性散在性脳脊髄炎 ( 疑い ) 弛緩性麻痺特に報告はない 接種後 4 週 ~ 数年 4 回目接種後 ~5 年以上 ₈₀% 以上ほぼ ₁₀₀% 2 回 6 月 4 回 1 年 6 月 3 カ月 2 カ月 生ワクチン ( 経口 ) 不活化ワクチン ポリオ経口生 (OPV) Salk ワクチン (IPV) 特に報告はない 1 歳以上の接種推奨特に報告はない 接種後 1 カ月 ~5 年投与直後 ~3 カ月未満 ほぼ ₁₀₀% 約 ₈₅% 3 回 6 月 3 カ月毎に 1 回 全年齢全年齢 不活化ワクチンヒト免疫グロブリン A 型肝炎ヒト免疫グロブリン B 型肝炎血漿由来 / 遺伝子組み替え 2 カ月 3 回 6 月 ₇₀~₉₀% 接種後 2 カ月 ~5 年以上特に報告はない 特に報告はない 2~8 で保存特に報告はない 最終接種 ~5 年 2 週後 ~3 年以上 有効率 ₅₀~₈₀% 4 回 6 日 1 回 6 歳 2 歳 生ワクチン ( 経口 ) 多糖体ワクチン 腸チフス Ty₂₁a * ViCPS * BCG 生ワクチン ( 皮内 ) 1 歳未満 1 回有効率 ₅₀% 以上 2 カ月後 ~₁₀ 年以上腋下リンパ節腫脹 局所の潰瘍 特に報告はない特に報告はない特に報告はない特に報告はない 2 回接種後 ~ 約 ₁₀ 年間 2 回接種後 ~6 から ₁₂ カ月 2 回接種後 ~5 年以上 ₇₀~₉₀% 有効率 ₉₀% 以上ほぼ ₁₀₀% 1 年 6 月 4 回 4 回 4 回 4 回 3 カ月 3 カ月 3 カ月 3 カ月 トキソイド不活化ワクチントキソイドトキソイド + 不活化混合 ジフテリア百日咳破傷風 DPT-IPV インフルエンザ不活化ワクチン 6 カ月 2 回 (₁₃ 歳以上 1 回 ) 4 週有効率 ₇₀% 2 回接種後 1 週 ~1 年ギランバレー症候群 特に報告はない ( ギランバレー症候群既往者に注意 ) 特に報告はない 3~5 年 5 年 ₉₀% ₉₀% 1 回 1 回 2 歳 ~55 歳 2 歳 髄膜炎菌 メナクトラ (MCV4) コンジュゲートワクチン メンセバックス (MPSV4) * ポリサッカライドワクチン インフルエンザ b 菌結合型ワクチン 2 カ月 4 回 1 年 6 月 ₈₀% 3~4 回接種後 ~ 約 1 年間特に報告はない 肺炎球菌 (PPSV23) ポリサッカライドワクチン 2 歳 1 回 ₇₃~₁₀₀% 5 年以上特に報告はない 2 歳未満は避ける 肺炎球菌 (PCV13) コンジュゲートワクチン 2 カ月 4 回 1 年 3 月 ₉₀% 以上 5 年以上特に報告はない 不活化ワクチン 1 歳 3 回 1 年ほぼ ₁₀₀% 3 年特に報告はない * ダニ媒介脳炎 *: 未承認 個人輸入により接種可能な医療機関あり **:2016 年 7 月 11 日から有効期限が永年 既に取得済の証明書 ( 期限切れの証明書を含む ) については 7 月 11 日から自動的に有効期限が永年 更新手続不要 ***: 国内では 1989 年 4 月 ~1993 年 3 月迄定期接種 場合一般に足に筋肉注射をします 麻疹 風疹 おたふくかぜ 水痘は日米ともに皮下注射です インフルエンザは日本では皮下注射 米国では筋肉注射です 皮下注射の部位としては 日本では 上腕外側下 3 分の1 部 上腕外側上 3 分の1 部ですが 海外では 乳児では大腿部 年長児 (1 歳以降 ) 成人では 主に 上腕三角筋部に行われます 筋肉注射の部位としては 大腿四頭筋前外側部 上腕三角筋部ですが 乳児では 大腿四頭筋外側前部 年長児 成人では 上腕三角筋部に行われます 小児では 臀部に行ってはいけません その他 狂犬病ワクチンは皮内接種で行われることもあり BCG 接種は日本では経皮接種です 現在日本では行われていませんが 痘そうは多刺法により圧迫接種します 4 接種回数 ( 表 8) 小児のワクチン接種回数の日米の差ワクチン 日本 米国 DPT( ジフテリア 百日咳 破傷風混合 ) 4 回 (DPT-IPV) 5 回 (DTaP) DT( ジフテリア 破傷風混合 ) 1 回 1 回 (Tdap) ポリオ (IPV) 4 回 (DPT-IPV) 4 回 (IPV) MMR 麻疹 風疹 (MR) 2 回 2 回 (MMR) おたふくかぜ 2 回 ( 任意 ) 2 回 BCG 1 回 1 回 ( ハイリスク群 ) 日本脳炎 4 回 3 回 ( 任意 ) 水痘 2 回 2 回 B 型肝炎 母キャリア 3 回 ( 母子感染予防 ) 3 回母非キャリア 3 回 3 回 インフルエンザ菌 B 型 (Hib) 4 回 4 回 肺炎球菌 (PCV13 価結合型 ) 4 回 4 回 ロタウイルス (1 価 5 価 ) (2 回 3 回 ) (2 回 3 回 ) HPV( ヒトパピローマウイルス ) (2 価 4 価 9 価 ) 3 回 (2 価 4 価 ) 3 回 (2 価女性 4 価 9 価女性 男性 ) 5 外国にはあるが日本では承認されていないワクチン 1 コレラ ( 経口不活化 ) 2 ダニ媒介脳炎 3 腸チフス 4 MMR 5 DTP ポリオ B 型肝炎混合 6 DTP インフルエンザ菌 B 型混合 7 DTP ポリオ インフルエンザ菌 B 型混合 8 B 型肝炎 インフルエンザ菌 B 型混合 9 A 型肝炎 B 型肝炎混合 10 DTP ポリオ インフルエンザ菌 B 型 B 型肝炎混合 11 インフルエンザ ( 吸入 ) 26 15

18 一部の未承認ワクチンの接種を受けることができる医療機関は 予防接種の情報収集にお すすめのサイト (P.36) の FORTH 日本渡航医学会のホームページを参照してください 予防接種証明書の書き方 6 妊婦への予防接種 日本では 生ワクチンは接種禁忌です 不活化ワクチン トキソイドは 接種を受けることが適当でない者 の範囲には含まれていませんが 妊娠初期は自然流産の確率も高いので この時期での接種は避けた方がよいでしょう 妊娠 12 週 できれば 妊娠 20 週以降がよいと考えます インフルエンザに関しては平成 21 年 10 月に下記のように改訂されました 改訂前改訂後 妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には接種しないことを原則とし 予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ接種すること 妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること なお 小規模ながら 接種により先天異常の発生率は自然発生率より高くならないとする報告がある 出典 :BirthDefectsandDrugsinPregnancy,1977 米国では 生ワクチンの中で 黄熱は 必要性が強ければ接種可であり 不活化ワクチン トキソイドに関しては 状況により必要性が強ければ接種可です 2012 年からは 妊娠 20 週以上のTdap( 成人用三種混合ワクチン ) 未接種の妊婦にTdapの接種を勧告しています その理由としては 生後間もない乳児への百日咳罹患の予防のためです 7 ワクチンの互換性 AAPによれば 異ったメーカーで製造されたワクチンの互換性について 互換性があるものは ジフテリア 破傷風トキソイド A 型肝炎ワクチン 乳児の B 型肝炎ワクチン 狂犬病ワクチンです Tdap に関しては 小児期の DTaP の製造メーカーと一致させる必要はありません 日本での検討では 日本の狂犬病ワクチン (PCEC) と ベロ細胞ワクチンPVRV (Verorab など ) や PCEC(Rabipur など ) と 互換性があります 日本脳炎に関しては 日本のワクチンとIXIARO(GSK) IMOJEV( サノフィ ) との互換性は不明です 日本で認可されているワクチンは 用法 用量が同一であれば互換性があると考えられています ただし HPVワクチンとロタウイルスワクチンでは 用法 用量が異なるため互換性は確認されていません 16 25

19 ( 表 9) 成人の赴任先 / 赴任期間別推奨予防接種 ワクチン 途上国先進国短期中期長期流行職種短期中期長期流行職種 破傷風 A 型肝炎 B 型肝炎 狂犬病 日本脳炎 ポリオ インフルエンザ 黄熱 ( 特定国 ) 髄膜炎菌 腸チフス コレラ ダニ媒介脳炎 青字 : 国内未承認ワクチン 渡航先の詳細 FORTH( 厚生労働省検疫所 ) WHO(InternationalTravelandHealth) CDC(YellowBook) 短期 ( 短期赴任者 滞在 1 カ月未満 ) 中期 ( 中期赴任者 滞在 3 カ月未満 ) 長期 ( 長期滞在者 ) 流行 ( 流行地域への赴任者 ) 職種 ( 職種により必要となるケース ) 参考資料 Name(Last, First, Middle) Sex Blood Type Birth Date Vaccine DPT,DPT IPV OPV,IPV Measles (M) Rubella (R) ) MR BCG Mumps Varicella Japanese encephalitis Hib PCV (7,13) Rotavinus (1,5) HPV (2,4) Influenza Hepatitis B Hepatitis A Rabies Other 母子手帳英訳見本母子健康手帳英訳見本 : : Male or Female : : Day / Month / Year 母子健康手帳英訳見本南里清一郎編 著 : 海外生活における健康管理より引用 先進国 途上国ともに 麻疹 風疹 おたふくかぜ 水痘の予防接種を受けていなかったり かかったことがない場合は 成人でも予防接種を受ける必要があります HEALTH RECORD Delivery : Normal Data at Birth: Weight : 3,440 g : 51.0 cm : 34.5 cm : 34.5 cm Height Chest Circumference Head Circumference Place of Birth : Name of Birth Attendant : Immunization Record(Day / Month / Year) 1st 2nd 3rd 4th 5th 母子健康手帳の英訳の場合 The original information on 名前 was provided by Shibuya Ward Medical Office (Tokyo). かかりつけ医の場合母子健康手帳を渋谷区でもらった場合 This is to certify that these data come from our medical records. M.D. Signature 南里清一郎 SEIICHIRO NANRI M.D. Health Center, Keio University 35 Shinanomachi Shinjuku ku Tokyo, JAPAN TEL FAX 例です 5 海外赴任に際し必要な予防接種 ( 小児 成人 ) 1 黄熱 流行地は 赤道アフリカ 中南米です 特定国においては 入国時に国際予防接種証明書 ( イエローカード ) の提示を求められます WHO によれば 2016 年 7 月 11 日からは 黄熱ワクチン の予防接種証明書の有効期限が 接種 10 日後から生涯有効 へと変更されました しかし WHO の基準と異なる国があります 卵やゼラチンアレルギーがあると注意が必要です 副反応に関して 9カ月未満の乳児 高齢者 (65 歳以上 ) 特に 75 歳以上では注意が必要です 2 コレラ 中央南アジア 東南アジアなどを中心に アフリカ ( ソマリア タンザニア ケニアなど ) 中南米 ( ハイチ ドミニカ共和国など ) 中東( イエメンなど ) の途上国が流行地です 日本製のワクチン ( 注射不活化 ) は有効率が低く WHO からも推奨されておらず 現在 製造されていません 欧米で認可された新型ワクチン (Dukoral Shanchol Euvichol)( 経口不活化 ) は より有効率が高く旅行者下痢症の主な原因菌 ( 毒素原性大腸菌 ) にも効果があると報告されています 胃摘出者 胃酸抑制薬内服者は接種を考慮する必要があります 3 狂犬病 アジア アフリカ 中南米の途上国が流行地です 日本のワクチンは 組織培養不活化ワクチン ( ニワトリ胚細胞ワクチン ) で 副作用はほとんどありませんが 途上国で使用されているワクチンの中には 副作用が問題となるものがあります 狂犬病の場合 感染した可能性があれば感染後から予防接種を行う方法もありますが 抗狂犬病免疫グロブリンの入手やワクチンの問題もあり 流行地に長期滞在する場合は 日本で接種していくことが勧められます 卵やゼラチンアレルギーがあると注意が必要です 日本と外国で 曝露前 後の予防接種方法が異なっています (P31 参照 ) 赴任先としては インド 中国 フィリピン インドネシア アフリカなどで接種が必要となります 4 麻しん おたふくかぜ 風しん MR( 麻しん 風しん混合 ) MMR( 麻しん おたふくかぜ 風しん混合 ) 日本では 麻疹 風疹は 2006 年 4 月から麻しん 風しん混合 (MR) ワクチンとして 1 歳 24 17

20 から2 歳未満 (Ⅰ 期 ) 5 歳から7 歳未満 (Ⅱ 期 ) の2 回 2008 年 4 月から2013 年 3 月迄は中 1(Ⅲ 期 ) 高 3(Ⅳ 期 ) に定期接種として行われました おたふくかぜは任意接種ですが 麻疹 風疹と同じスケジュールでの2 回接種が望まれます 途上国において 麻疹に関しては WHO の勧告のように1 歳未満で行うことが望ましいのですが その場合 抗体の持続を考慮すると1 歳以降に2 回接種が必要となります 現在 米国 イギリスをはじめとして 諸外国では 1 歳以降に MMR として2 回接種を行っています 日本では MMR ワクチンは 1989 年 4 月から1993 年 3 月迄定期接種でしたが おたふくかぜワクチンによる副反応のため中止となりました 輸入の MMR ワクチンは トラベルクリニックなどでの接種は可能です このように 生ワクチンでも2 回接種を行いますが その理由としては 接種により ほとんどの人は抗体ができますが数 % は抗体ができません このことをPrimaryvaccinefail- ure(pvf) といいます また 接種後 時間が経つにつれ抗体が少なくなっていきます このことを Secondaryvaccinefailure(SVF) といいます PVF や SVF によりワクチン接種をしても 病気にかかることがあるので これを防ぐために2 回接種が行われます 抗菌薬のカナマイシンやエリスロマイシンにアレルギーがあると注意が必要です 5 水痘 日本で開発されたワクチンで 副反応が少なく 接種が望まれます 特に 成人においては重症化しやすく 妊婦がかかると胎児に影響があるため 成人においても接種が必要です 途上国では接種できないことが多いので 日本で接種することが勧められます 日本小児科学会では 1 歳過ぎに1 回目 それから3カ月以上間をあけ2 歳前に2 回目の接種を勧めています 米国では 1 歳から1 歳 6カ月に1 回目 4 歳から6 歳に2 回目とし 2 回目を18 歳までに終了することが勧められています 2014 年 10 月から定期接種となりました 2016 年 3 月から50 歳以上の者に 帯状疱疹予防目的での接種が可能となりました 抗菌薬のカナマイシンやエリスロマイシンにアレルギーがあると注意が必要です 6 日本脳炎 日本でよりも東アジア 東南アジア 南アジア 北部オーストラリアなどでの流行が現在では問題となっています 米国 ヨーロッパ アフリカなど流行のない国へ行く場合には 接種の必要はありません 成人の場合 1954 年 特に 1965 年以降に生まれ 小児期に基礎免疫が完了していれば 1 回追加接種をするといいでしょう 但し 北海道で小児期を過した場合 基礎免疫が完了していないことがあります 2016 年から 北海道においても日本脳炎ワクチンが定期接種となりました 2005 年 5 月厚生労働省は 日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えを行いました その理由として副反応の急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) の重症例が出たためです 通常 ADEM は接種 100 万回に1 回位起こりますが ほとんどの場合は完全に治ります また 同年 7 月 PCV(13 価 ) は 2 歳未満にも使用できます 接種対象は生後 2カ月以上 9 歳未満です 生後 2カ月以上で4 回接種が行われます 接種開始月 年齢により接種回数が異なります 2010 年から定期接種として行われています 米国では乳幼児の集団生活では 義務 (required) となる場合があります 米国では PCV(13 価 ) を高齢者にも接種します 18 ダニ媒介脳炎 スカンジナビア 西 中央ヨーロッパ 旧ソ連の国々が流行地です 森林 田畑 牧場などでダニに刺されることにより感染します 一般の人は 感染するチャンスは少ないので ワクチン接種の必要性は低くなります 卵アレルギーがあると注意が必要です ワクチンはドイツ オーストリアで作られており ヨーロッパで接種を受けることが出来ます 日本では一部のトラベルクリニックで 輸入ワクチンとして接種を受けることが出来ます 19 ロタウイルス感染症 乳幼児下痢症の最も多い原因はロタウイルスです 5 歳以下の小児で重症になることが多く 2 歳以下でより問題となります 伝染性が強いので 集団生活をしていると問題となります 米国では 1 歳までに経口生ワクチンを2 回 (RV1: ロタリックス ) か3 回 (RV5: ロタテック ) 受けることになっています RV1の場合ラテックスアレルギーがあると注意が必要です 以前使用されていたワクチンは ワクチン接種後の腸重積の発生が問題となりましたが 2006 年から使用されている現在のワクチンは問題ありません 2011 年から日本でも 米国で接種されている2 種類のワクチンの任意接種ができます 腸重積のことを考慮すると 初回接種は 生後 6 週から14 週 6 日迄に行うことが推奨されています 20 ヒトパピローマウイルス ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんの原因の99% 以上を占めています 性行為と濃厚接触によりヒトからヒトへ伝染します 米国では思春期以降にワクチン接種を行います ワクチンにはサーバリックス (2 価 ) とガーダシル (4 価 ) それに9 価のワクチンがありますが 日本では2009 年 10 月にサーバリックスが2011 年 8 月にガーダシルが承認されました すでに接種を行っている欧米では 対象は10 代前半の女性を優先接種としています 米国では 4 価 9 価のワクチンは 男性にも接種されています 2013 年 6 月からの添付文書には 発生機序は不明であるが ワクチン接種後に 注射部位に限局しない激しい疼痛 ( 筋肉痛 関節痛 皮膚の痛み等 ) しびれ 脱力などが現れ 長期間症状が持続する例が報告されているため 異常が認められた場合には 神経学的 免疫学的な鑑別診断を含めた適切な診療が可能な医療機関を受診させるなどの対応を行うこと が追加されています 18 23

21 行われました 2010 年からは 季節性インフルエンザワクチンの A ソ連型 (H1N1) が新型インフルエンザ (H1N1)2009に変わりました 2011 年 4 月以降は インフルエンザ (H1N1)2009は季節性インフルエンザとして取り扱われています 2015 年からはワクチンにはA(H1N1)pdm09 A(H3N2) B( 山形系統 ビクトリア系統 ) の4 種が含まれています 輸入の経鼻生ワクチン ( フルミスト ) は 2016 年シーズンからその効果に疑問が生じ 米国の CDC は推奨を取り下げました にはⅢ 期 (14~16 歳 ) の定期接種が中止されました 積極的勧奨の差し控えにより 1995 ~2006 年度に生まれた人は 日本脳炎の予防接種が不十分のことがあります 日本国内にいれば日本脳炎のリスクは低いですが 流行地では問題となります 流行地に行く場合は 接種医とよくご相談ください 2009 年 6 月から新しいワクチン ( 細胞培養日本脳炎ワクチン ) の接種が開始されています 小児の場合 国内では 定期接種の標準的年齢は3 歳ですが 流行国へ行く場合は 生後 6カ月から定期接種として受けることができます 15 髄膜炎菌 髄膜炎菌性髄膜炎はアフリカの髄膜炎ベルト地帯 ( 赤道から北緯 20 間 ) サウジアラビア ( イスラムの巡礼時期 ) が流行地です イスラムの巡礼時期にサウジアラビアへ入国する際に要求されることがあります また 米国で寮生活をする場合接種を勧められます それに 欧米では 小児期での接種が推奨されています ワクチンには 4 価 (A C Y W-135) の多糖体 (MPSV4) と結合体 (MCV4) の2 種類があります 米国では MCV の接種が一般的です 欧州では乳幼児期に米国ではハイリスク者に1 価 (B) のワクチンが接種されることがあります 日本では 2015 年 5 月からメナクトラ R (MCV4) が認可され接種できるようになりました この髄膜炎は細菌性髄膜炎といわれますが 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) の髄膜炎はウイルス性 ( 無菌性 ) 髄膜炎です 一般にウイルス性髄膜炎は細菌性髄膜炎に比べ 予後は良好です 16 インフルエンザ菌 B 型 乳幼児の髄膜炎 敗血症の原因菌としてインフルエンザ菌 B 型は重要です 欧米では広く乳幼児に接種されています 日本では2008 年から任意接種 2013 年から定期接種として行われています 接種年齢は 1 歳未満が特に重要ですが 5 歳未満までが接種対象となります 使用するワクチンにより 接種回数が異なります 日本では生後 2カ月以上で4 回接種が行われていますが接種開始月 年齢により接種回数が異なります 米国では乳幼児の集団生活では 義務 (required) となる場合があります 17 肺炎球菌 肺炎球菌は肺炎の原因菌として重要です 近年 抗生物質の効かない肺炎球菌 ( 抗生物質耐性肺炎球菌 ) が増加しています 現在日本で使用されているワクチンには 23 価多糖体ワクチン (PPSV) と7 価 13 価結合型ワクチン (PCV) があります PPSVは 2 歳未満には使用できません その理由としては 2 歳未満は抗体が出来にくいからです 2009 年 10 月に初回接種から5 年以上経過した 重症化するリスクの高い65 歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ患者には再接種が認められるようになりました 2009 年 10 月に日本で承認されたPCV(7 価 ) 2013 年に承認された 7 ポリオ 日本では 経口生ワクチン (OPV) が使用されていましたが 2012 年 9 月から IPV 11 月から DPT-IPV が使用されるようになりました 国によっては OPV を使用している国もありますが 先進国では不活化ワクチン (IPV)( 注射 ) が使用されています 経口生ワクチンと不活化ワクチンを併用しても問題はなく 要は回数が問題となります 日本の OPV は 2 回でしたが 日本以外の国では 小児期の OPV は3 回以上 IPV は4 回以上 OPV と IPV の組み合わせの場合 4 回以上接種です 米国の集団生活では4 歳以降に1 回 原則として3 回目と4 回目の接種間隔は6カ月以上です WHO によれば 2017 年 4 月ポリオが発生している国は パキスタン アフガニスタン ナイジェリア ラオスです 渡航する際は 追加接種を検討してください 成人の場合 1950 年以降に生まれた人は 小児期にワクチン接種を受けていますが 発生国へ行く時には 1~2 回 IPV の追加接種を受けた方がいいでしょう 特に 1975~1977 年生まれの人はポリオの抗体が少ないという報告がありますので 1~2 回 IPV の追加接種を受けることを勧めます また 中央アジア 中東 中央アフリカへ行く時は 発生国でなくても注意が必要です パキスタンに 4 週間以上滞在後 同国を出国する渡航者に対して 出国時に1 年以内に接種したポリオワクチンの接種証明書が パキスタン政府から求められることがあります しばらくの間併用される日本の経口生ワクチンには ゼラチンが微量含まれています また 被接種者の約 500 万人 接触者の約 800 万人に1 人に弛緩性麻痺 (VAPP) を生じることがあり 接種後 1カ月以内に頻回に筋肉注射を行うとVAPP 発生のリスクを高めると言われています 8 A 型肝炎 1945 年以前に生まれた人は 抗体保有率は80% 以上ですが 1960 年以後に生まれた人は 抗体保有率は5% 以下です よって 若い人は 接種を受けることが望ましいのですが 日本においては 以前は 16 歳未満の人には接種が認可されていませんでしたが 2013 年 3 月から0 歳からの接種が可能となりました WHO のガイドラインでは1 歳以上の小児への接種が推奨されています 日本では3 回接種ですが 外国では 2 回または3 回接種です また A 型肝炎 B 型肝炎の混合したワクチン ( 輸入 ) もあります 22 19

22 9 B 型肝炎 2016 年 10 月から0 歳児の定期接種になりました 海外長期滞在者は ワクチン接種の対象となります 特に B 型肝炎のキャリアが多い国に長期滞在をする場合には接種を受けることが望まれます キャリアとは B 型肝炎のウイルスに感染しているが本人に症状は現れず しかし 感染源となり 輸血 ( キャリアから採血した血液 ) や性行為などにより他人に移す可能性のある人です 家族内などの濃厚接触では 汗 涙 唾液 尿などからも感染の可能性があります B 型肝炎のキャリアは 東アジア 東南アジア アフリカなどは8~20% 南アジア 西アジア 東南ヨーロッパ ロシア 中南米 2~7% 北西ヨーロッパ 北アメリカ オーストラリア1% 以下といわれていますが 若年者程 キャリアは少なくなっています 日本人では 母子感染防止対策が開始された1986 年以降の出生者では 0.1% 以下 それ以前の出生者では 年齢が高くなる程多く 1.5% 位の世代があります 日本では3 回接種です 海外では 2 回または3 回接種です また A 型肝炎 B 型肝炎の混合したワクチン ( 輸入 ) もあります 10 腸チフス アフリカ アジア 中南米の途上国が流行地です 経口生ワクチンと不活化ワクチン ( 注射 ) があります 経口生ワクチン ( 輸入 ) の場合 抗マラリア薬 抗菌薬の内服に注意が必要です 経口生ワクチンは4 回接種 不活化ワクチンは1 回接種です 抗体陽性率 副反応にあまり差がないので 最近では 不活化ワクチンが使用されることが多いようです 日本では まだ 未承認です 不活化ワクチン ( 輸入 TyphimVi) の場合 リスクが高い地域では 3 年ごとの追加接種が推奨されます 胃酸の分泌が悪い人はリスクが高いので接種することをお勧めします 11 ペスト アフリカ ( マダガスカルなど ) アジア( インド モンゴル ベトナムなど ) 南米( ブラジル ペルーなど ) が流行地です 一部の職業の人に必要なワクチンで 一般の人には 不必要であると WHO や CDC でいっています 現在 使用可能なワクチンはありません 12 BCG 途上国においては いまだ結核患者は多数認められます 小児では BCG は髄膜炎や粟粒結核に対し予防効果もあり 特に日本製は効果が高く優れています 接種方法については 日本では経皮接種ですが 諸外国では 注射による臀部 大腿部 上腕部などへの接種が行われているために接種後の局所の副反応が強く出ることもあるので 必ず日本で接種してい きましょう 先進国では BCG 接種を行っていない国があります 結核の予防方法には BCG 接種と予防薬の2 種類があります 米国では BCG 接種を行わないので 入園 入学時にツベルクリン反応検査を行い その結果が陽性であれば 結核に感染していると判断し 胸部 X 線撮影を行い 治療 ( 予防投薬 ) されることがあります BCG 接種をしていれば ツベルクリン反応は陽性になることが多いので BCG 接種を受けた旨を予防接種証明書に明記してもらってください また QFT 検査かT-spot 検査が陰性であれば ツベルクリン反応検査が陽性でも問題ありません 2003 年から日本でのBCG 接種は 乳幼児期 1 回のみとなり 小学生 中学生での接種はなくなり 2005 年からはツ反を行わずに生後 6カ月未満 2013 年 4 月から生後 1 歳未満 ( 標準的には生後 5カ月から8カ月 ) の乳児に接種しています 13 百日咳 ジフテリア 破傷風 DPT( ジフテリア 百日咳 破傷風混合 ) DPTは日本の接種方法で特に問題はありません DPTの中の百日咳ワクチンに関しては 日本では改良百日咳ワクチン ap( 無細胞型百日咳ワクチン ) が1981 年から使用されています 海外では日本と同じものはDTaPと表記されることが多く DPTまたはDTPであれば P は wp( 全菌体型ワクチン ) であり 副反応 ( 発赤 腫脹 発熱など ) がやや強く出ることがあります 百日咳ワクチンに関しては 日本製が最も安全性が高く 有効性も高いので 日本で受けることを勧めます 破傷風に関して破傷風菌は 全世界の土壌中に存在します 予防接種をしないかぎり 抗体はできません 成人に関しては1968 年 ( 昭和 43 年 ) 以降に生まれ 小児期にDPTまたは DT を受けていれば 1 回の追加接種 以後 10 年おきに追加接種が必要です 追加接種の場合 成人での百日咳の流行や途上国でのジフテリアの流行を考慮しますと DT 0.1~ 0.2ml DPT0.2ml で追加接種することもありますが Tdap( 輸入 ) の接種が望まれます 今までに破傷風の予防接種を受けていなければ3 回接種 以後 10 年おきに追加接種が必要です 2012 年 11 月から小児期の DPT は DPT-IPV に変更になりました DPT は2014 年迄で製造中止となりました 14 インフルエンザ 日本では インフルエンザは 12 月頃から3 月頃まで毎年流行し そのピークは 1 月 20 日 ~2 月 10 日頃です 2009 年迄は季節性インフルエンザとして A ソ連型 (H1N1) A 香港型 (H3N2) B 型の3 種類が 少しずつ変異しながら流行していました インフルエンザ予防接種の有効率は70% 程度ですが かかっても軽くてすむので 接種することを勧めます また SARSや鳥インフルエンザと症状が似ていますので 無用の混乱をさける意味でも 接種が必要です ワクチンは WHO の意見を参考に 各国で作られますが 北半球ではほぼ同じものなので 日本で接種してもいいし 赴任国で接種してもかまいません 2009 年は 日本では従来の季節性インフルエンザワクチンと新型インフルエンザワクチンの接種が 20 21

ロタウイルスワクチンは初回接種を1 価で始めた場合は 1 価の2 回接種 5 価で始めた場合は 5 価の3 回接種 となります 母子感染予防の場合のスケジュール案を示す 母子感染予防以外の目的で受ける場合は 4 週間の間隔をあけて2 回接種し 1 回目 の接種から20~24 週あけて3 回目を接種生

ロタウイルスワクチンは初回接種を1 価で始めた場合は 1 価の2 回接種 5 価で始めた場合は 5 価の3 回接種 となります 母子感染予防の場合のスケジュール案を示す 母子感染予防以外の目的で受ける場合は 4 週間の間隔をあけて2 回接種し 1 回目 の接種から20~24 週あけて3 回目を接種生 注 1) 本スケジュール案は 2014 年 10 月現在 接種可能な主なワクチンをすべて受けると仮定して 1 例を示したものです 接種の順番や受けるワクチンの種類については お子様の体調や周りの感染症発生状況によって 異なってきます 詳しくはかかりつけの医療機関 保健所等でご相談ください 注 2) 接種に際しては次の決まりがあります スケジュールを立てるときの参考にしてください 別の種類のワクチンを接種する場合は

More information

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 日本小児科学会推奨の予防接種スケジュールの主な変更点 2012 年 4 月 20 日 1) ヒブワクチン ヒブワクチンの追加接種 (4) に関して 添付文書上は 3 からおおむね 1 年あけるとありますが 追加接種による効果は 早期に得られるべきであると 考えます したがって 4 は 12 から接種することで適切な免疫が早期にえられる という 1 文を加えました 2) ワクチン 5 価ワクチンのスケジュールを加えました

More information

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 014 年 10 月 1 日版日本小児科学会 乳児期幼児期学童期 / 思春期 ワクチン 種類 直後 6 週 以上 インフルエンザ菌 b 型 ( ヒブ )

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 014 年 10 月 1 日版日本小児科学会 乳児期幼児期学童期 / 思春期 ワクチン 種類 直後 6 週 以上 インフルエンザ菌 b 型 ( ヒブ ) 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの主な変更点 014 年 10 月 1 日 1) 水痘ワクチンが定期接種化されました ) 定期接種のワクチンの接種間隔の上限が緩和されたことを受け インフルエンザ菌 b 型 4 種混合 日本脳炎 ヒトパピローマウイルスワクチンの定期接種としての接種間隔の記載が変更となりました 3) インフルエンザ菌 b 型 麻しんワクチンの接種期間に関する注意事項を追記しました

More information

2. 定期接種ンの 接種方法等について ( 表 2) ンの 種類 1 歳未満 生 BCG MR 麻疹風疹 接種回数接種方法接種回数 1 回上腕外側のほぼ中央部に菅針を用いて2か所に圧刺 ( 経皮接種 ) 1 期は1 歳以上 2 歳未満 2 期は5 歳以上 7 歳未満で小学校入学前の 1 年間 ( 年

2. 定期接種ンの 接種方法等について ( 表 2) ンの 種類 1 歳未満 生 BCG MR 麻疹風疹 接種回数接種方法接種回数 1 回上腕外側のほぼ中央部に菅針を用いて2か所に圧刺 ( 経皮接種 ) 1 期は1 歳以上 2 歳未満 2 期は5 歳以上 7 歳未満で小学校入学前の 1 年間 ( 年 ンの種類と当院における オーダー時検索名について ンは 生ン 不活化ン トキソイド の3つに分けられ さらにわが国では接種の区分として定期接種 ( 対象者年齢は政令で規定 ) 任意接種の2つに分けられます ンと一言で言っても ンの製品名と成分名がほぼ同じものや全く異なるもの 略称で記載されることの多いものなど 一見すると分かりづらいため 今回日本で承認されているン ( 表 1) とその 接種方法等

More information

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの主な変更点 2014 年 1 月 12 日 1)13 価結合型肺炎球菌ワクチンの追加接種についての記載を訂正 追加しました 2)B 型肝炎母子感染予防のためのワクチン接種時期が 生後 か月 から 生直後 1 6 か月 に変更と なりました (

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの主な変更点 2014 年 1 月 12 日 1)13 価結合型肺炎球菌ワクチンの追加接種についての記載を訂正 追加しました 2)B 型肝炎母子感染予防のためのワクチン接種時期が 生後 か月 から 生直後 1 6 か月 に変更と なりました ( 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールの主な変更点 04 年 月 日 )3 価結合型肺炎球菌ワクチンの追加接種についての記載を訂正 追加しました )B 型肝炎母子感染予防のためのワクチン接種時期が 後 3 5 から 直後 6 に変更と なりました ( 現在 添付文書改定中 ) 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 04 年 月 日版日本小児科学会 乳児期幼児期学童期 ワクチン 種類 6

More information

生ワクチン 不活化ワクチン ジフテリア 百日咳 破傷風 不活化ポリオ混合ワクチン の接種から20~24 週あけて3 回目を接種 別の種類のワクチンを接種する場合は 中 27 日 ( いわゆる4 週間 ) 以上あけて受けます 別の種類のワクチンを接種する場合は 中 6 日 ( いわゆる1 週間 ) 以

生ワクチン 不活化ワクチン ジフテリア 百日咳 破傷風 不活化ポリオ混合ワクチン の接種から20~24 週あけて3 回目を接種 別の種類のワクチンを接種する場合は 中 27 日 ( いわゆる4 週間 ) 以上あけて受けます 別の種類のワクチンを接種する場合は 中 6 日 ( いわゆる1 週間 ) 以 注 1) 本スケジュール案は 2012 年現在 接種可能な主なワクチンをすべて受けると仮定して1 例を示したものです 接種の順番や受けるワクチンの種類については お子様の体調や周りの感染症発生状況によって 異なってきます 詳しくはかかりつけの医療機関 保健所等でご相談ください 注 2) 接種に際しては次の決まりがあります スケジュールを立てるときの参考にしてください 別の種類のワクチンを接種する場合は

More information

H30_業務の概要18.予防接種

H30_業務の概要18.予防接種 18. 予防接種 [1] 定期予防接種 ( 予防接種法 ) 感染症の発生及びまん延を予防するため 法令で定められた疾病 ( ポリオ ジフテリア 百日せき 破傷風 麻しん 風しん 日本脳炎 結核 Hib 小児の肺炎球菌 ヒトパピローマウィルス インフルエンザ ) の予防接種を行なっている 対象者に通知し 区内契約医療機関で実施している 平成 24 年 9 月 1 日から不活化ポリオワクチンの導入に伴い

More information

平成 24 年 7 月改定版 すべての予防接種につきましては 次のページに記載してあります 平成 24 年度予防接種日程表 ( 国の通知により 内容が変わる場合があります 毎月の 広報みなみちた でご確認ください 新 麻しん風しん混合 3 期 4 期 ( 個別 ) 対象 :3 期 ( 中学 1 年生

平成 24 年 7 月改定版 すべての予防接種につきましては 次のページに記載してあります 平成 24 年度予防接種日程表 ( 国の通知により 内容が変わる場合があります 毎月の 広報みなみちた でご確認ください 新 麻しん風しん混合 3 期 4 期 ( 個別 ) 対象 :3 期 ( 中学 1 年生 平成 24 年 7 月改定版 すべての予防接種につきましては 次のページに記載してあります 平成 24 年度予防接種日程表 ( 国の通知により 内容が変わる場合があります 毎月の 広報みなみちた でご確認ください 麻しん風しん混合 3 期 4 期 ( 個別 ) 対象 :3 期 ( 中学 1 年生 ) 4 期 ( 高校 3 年生 ) H24 年度より町内契約医療機関で個別接種となります 予約制 任意子宮頸がん

More information

ヒブ ( インフルエンザ菌 b 型 ) 対象者 : 生後 2ヶ月から5 歳未満までのお子さん標準的な接種開始期間は 生後 2ヶ月から7ヶ月未満です 生後 2ヶ月を過ぎたら 早目に接種しましょう 接種方法 : 接種開始時の年齢により接種方法が異なります 接種開始が生後 2ヶ月から7ヶ月未満の場合 (

ヒブ ( インフルエンザ菌 b 型 ) 対象者 : 生後 2ヶ月から5 歳未満までのお子さん標準的な接種開始期間は 生後 2ヶ月から7ヶ月未満です 生後 2ヶ月を過ぎたら 早目に接種しましょう 接種方法 : 接種開始時の年齢により接種方法が異なります 接種開始が生後 2ヶ月から7ヶ月未満の場合 ( ヒブ ( インフルエンザ菌 b 型 ) 対象者 : 生後 2ヶ月から5 歳未満までのお子さん標準的な接種開始期間は 生後 2ヶ月から7ヶ月未満です 生後 2ヶ月を過ぎたら 早目に接種しましょう : 接種開始時の年齢によりが異なります 接種開始が生後 2ヶ月から7ヶ月未満の場合 ( 標準的な ) 回数 接種間隔等 1 回目 生後 2ヶ月から7ヶ月未満で接種開始 2 回目 1 回目接種後 27 日以上

More information

第1 入間市の概要

第1 入間市の概要 第 6 予防接種事業 1 予防接種事業 (1) 乳幼児等の予防接種事業ア目的接種を受けた個人に免疫を付けることにより感染及び発症の予防 症状の軽減化を図る また 感染症の発生及びまん延を予防し 公衆衛生の向上及び増進を図ることを目的とする イ根拠 関連法令予防接種法 予防接種法施行令 予防接種法施行規則 予防接種実施規則 定期接種実施要領ウ対象 予防接種の種類 対象年齢 ヒブ (Hib) 小児用肺炎球菌

More information

9 予防接種

9 予防接種 9 予防接種 1 予防接種実施体制 ( 平成 28 年度 七尾市 参考 : 平成 28 年度予防接種担当者連絡会資料 接種対象年齢接種方法接種場所周知方法未接種者への対応 ヒブ 生後 2 か月 ~5 歳に至るまで 赤ちゃん訪問 健診 教室時に個別指導 小児用肺炎球菌 生後 2 か月 ~5 歳に至るまで 赤ちゃん訪問 健診 教室時に個別指導 4 種混合百日咳破傷風ジフテリア不活化ポリオ 生後 3 か月

More information

<B 型肝炎 (HBV)> ~ 平成 28 年 10 月 1 日から定期の予防接種になりました ~ このワクチンは B 型肝炎ウイルス (HBV) の感染を予防するためのワクチンです 乳幼児感染すると一過性感染あるいは持続性感染 ( キャリア ) を起こします そのうち約 10~15 パーセントは

<B 型肝炎 (HBV)> ~ 平成 28 年 10 月 1 日から定期の予防接種になりました ~ このワクチンは B 型肝炎ウイルス (HBV) の感染を予防するためのワクチンです 乳幼児感染すると一過性感染あるいは持続性感染 ( キャリア ) を起こします そのうち約 10~15 パーセントは 定期予防接種 ( 平成 28 年 10 月 1 日現在 ) B 型肝炎 (HBV) インフルエンザ菌 b 型 (Hib) 小児用肺炎球菌 四種混合(DPT-IPV) BCG 麻しん 風しん(MR) 水痘( 水ぼうそう ) 日本脳炎けい 子宮頸がん予防ワクチン 予防接種健康被害救済制度について ~ 平成 28 年 10 月 1 日から定期の予防接種になりました ~ このワクチンは

More information

後などに慢性の下痢をおこしているケースでは ランブル鞭毛虫や赤痢アメーバなどの原虫が原因になっていることが多いようです 二番目に海外渡航者にリスクのある感染症は 蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの疾患で この種の感染症は滞在する地域によりリスクが異なります たとえば デング熱は東南アジアや中南米で

後などに慢性の下痢をおこしているケースでは ランブル鞭毛虫や赤痢アメーバなどの原虫が原因になっていることが多いようです 二番目に海外渡航者にリスクのある感染症は 蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの疾患で この種の感染症は滞在する地域によりリスクが異なります たとえば デング熱は東南アジアや中南米で 2017 年 5 月 3 日放送 海外渡航時に気をつけたい感染症とその対策 東京医科大学病院渡航者医療センター教授濱田篤郎はじめに旅行や仕事で日本から海外に渡航する人の数は年々増加しており その数は年間 1700 万人にのぼっています これは日本国民の 7 人に 1 人が毎年 海外渡航をしている計算になります 滞在国としては熱帯や亜熱帯の発展途上国が増えていますが こうした国々では感染症が日常的に流行しており

More information

始前に出生したお子さんについては できるだけ早く 1 回目の接種を開始できるように 指導をお願いします スムーズに定期接種を進めるために定期接種といっても 予防接種をスムーズに進めるためには 保護者の理解が不可欠です しかし B 型肝炎ワクチンの接種効果は一生を左右する重要なものですが 逆にすぐに効

始前に出生したお子さんについては できるだけ早く 1 回目の接種を開始できるように 指導をお願いします スムーズに定期接種を進めるために定期接種といっても 予防接種をスムーズに進めるためには 保護者の理解が不可欠です しかし B 型肝炎ワクチンの接種効果は一生を左右する重要なものですが 逆にすぐに効 2016 年 11 月 30 日放送 B 型肝炎ワクチン定期接種化後の課題 筑波大学小児科教授須磨崎亮はじめに B 型肝炎ワクチン定期接種化後の課題 というテーマで解説いたします 本日は まず 定期接種の概要を確認し 次に日常診療で重要な 定期接種をスムーズに進めるためのポイント 母子感染予防との違い 任意接種の進め方について この順にお話しいたします 最後に長期的な課題 展望についても触れさせて頂きます

More information

このワクチンの接種前に 確認すべきことは? ワクチン接種を受ける人または家族の方などは このワクチンの効果や副反応などの注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した上で接種を受けてください 医師が問診 検温および診察の結果から 接種できるかどうか判断します 次の人は こ

このワクチンの接種前に 確認すべきことは? ワクチン接種を受ける人または家族の方などは このワクチンの効果や副反応などの注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した上で接種を受けてください 医師が問診 検温および診察の結果から 接種できるかどうか判断します 次の人は こ ワクチン接種を受ける人へのガイド 2014 年 6 月作成 沈降 13 価肺炎球菌結合型ワクチン ( 無毒性変異ジフテリア毒素結合体 ) このワクチンの名前は? 販売名 一般名 プレベナー 13 水性懸濁注 Prevenar13 Suspension Liquid for Injection 沈降 13 価肺炎球菌結合型ワクチン ( 無毒性変異ジフテリア毒素結合体 ) Pneumococcal 13-valent

More information

スライド 1

スライド 1 2010 年 10 月 4 日愛知感染予防ネットワーク講演会 こどもの感染予防 ー感染症に罹らないためには 罹ったらどうする? ー 一社アレルギー科 こどもクリニック副院長 小児科アレルギー専門医 鳥居明子 予防接種の基礎知識 定期接種 ( 無料 ) 黒字任意接種 ( 有料 ) 赤字 生ワクチン 異なる種類の ワクチン間に限ります ポリオ MR 麻しん 風しん BCG 水痘 おたふくかぜ 不活化ワクチン

More information

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ] 審査報告書 平成 26 年 2 月 7 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりである 記 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所

More information

DPT, MR等混合ワクチンの推進に関する要望書

DPT, MR等混合ワクチンの推進に関する要望書 平成 19 年 8 月 2 日厚生労働省健康局結核感染症課課長三宅智殿社団法人日本小児科学会会長別所文雄要望書 DPT, MR 等混合ワクチンの推進に関する要望 ( 既罹患者への混合ワクチン接種 ) 定期予防接種対象疾患であるジフテリア (D) 百日咳(P) 及び破傷風 (T) については かつては DPT 混合ワクチン DT 混合ワクチン またはそれぞれの単味ワクチンが定期予防接種の対象ワクチンとなっていましたが

More information

次の人は 医師が健康状態や体質に基づいて 接種の適否を判断します 心臓や血管 腎臓 肝臓 血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある人 他のワクチンの接種を受けて 2 日以内に発熱があった人や全身性の発疹などアレルギーが疑われる症状が出たことがある人 過去にけいれんをおこしたことがある人 過去に免疫

次の人は 医師が健康状態や体質に基づいて 接種の適否を判断します 心臓や血管 腎臓 肝臓 血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある人 他のワクチンの接種を受けて 2 日以内に発熱があった人や全身性の発疹などアレルギーが疑われる症状が出たことがある人 過去にけいれんをおこしたことがある人 過去に免疫 ワクチン接種を受ける人へのガイド 2014 年 6 月作成 乾燥ヘモフィルス b 型ワクチン このワクチンの名前は? 販売名 一般名 アクトヒブ ActHIB 乾燥ヘモフィルス b 型ワクチン ( 破傷風トキソイド結合体 ) Haemophilus influenzae type b conjugate Vaccine ワクチン接種を受ける人へのガイドについてワクチンの正しい理解と 重大な副反応の早期発見などに役立てていただくために

More information

生ワクチン乳幼児の予防接種スケジュール ( 例 : その 1) 同時接種を希望するが 1 回に受ける数は 2 種類以下を希望する場合 ( 受診回数 : インフルエンザを除いて 18 回回または 19 回 ) 0 歳 0カ月 カ月 カ月 1 歳 カ月 13 カ月 1 15 カ月 16 カ月 17 カ月

生ワクチン乳幼児の予防接種スケジュール ( 例 : その 1) 同時接種を希望するが 1 回に受ける数は 2 種類以下を希望する場合 ( 受診回数 : インフルエンザを除いて 18 回回または 19 回 ) 0 歳 0カ月 カ月 カ月 1 歳 カ月 13 カ月 1 15 カ月 16 カ月 17 カ月 注 1) 本スケジュール案は 20 年現在 接種可能な主なワクチンをすべて受けると仮定して 1 例を示したものです 接種の順番や受けるワクチンの種類については お子様の体調や周りの感染症発生状況によって 異なってきます 詳しくはかかりつけの医療機関 保健所等でご相談ください 注 2) 接種に際しては次の決まりがあります スケジュールを立てるときの参考にしてください 別の種類のワクチンを接種する場合は

More information

も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて

も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて 2015 年 2 月 16 日放送 院内感染対策としての予防接種 慶應義塾大学感染症学教授岩田敏はじめに ワクチンで防ぐことのできる疾病(Vaccine Preventable Disease; VPD) はワクチンの接種により予防する ということは 感染制御の基本です 医療関係者においても 感染症をうつさない うつされないために VPD に対して 免疫を持つ必要がある という考えのもと B 型肝炎

More information

スライド 1

スライド 1 資料 3 不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会第 3 回会議 ポリオワクチン互換性についての諸外国におけるデータ 2012 年 4 月 23 日 ( 月 ) 中野貴司 ( 川崎医科大学小児科 ) ワクチンの互換性 Interchangeability of vaccines 同一疾患を予防するワクチン製剤の種類が増え また多価混合ワクチンが普及すると 対象者が過去に接種したものと同じ製剤が入手できなかったり

More information

り感染し 麻薬注射や刺青なども原因になります 輸血の安全性や医療環境の改善によって 医原性の感染は例外的な場合になりました 日本では約 100 万人の B 型肝炎ウイルスキャリアがいます その大部分は成人で, 昔の母子感染を含む小児期の感染に由来します 1986 年から B 型肝炎ウイルスキャリアの

り感染し 麻薬注射や刺青なども原因になります 輸血の安全性や医療環境の改善によって 医原性の感染は例外的な場合になりました 日本では約 100 万人の B 型肝炎ウイルスキャリアがいます その大部分は成人で, 昔の母子感染を含む小児期の感染に由来します 1986 年から B 型肝炎ウイルスキャリアの 2014 年 6 月 25 日放送 今後定期接種化が期待されるワクチン ~B 型肝炎ワクチン 筑波大学 小児科教授 須磨崎 亮 今日は定期接種化が期待されるワクチンとして B 型肝炎ワクチンを取り上げてお話 しさせて頂きます B 型肝炎とは B 型肝炎ウイルス感染すると いろいろな肝臓病が起こります B 型肝炎ウイルス感染 具体的には HBs 抗原陽性が 6 か月以上続くと 持続感染者またはキャリアと呼ばれ

More information

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL 資料 6 MSD 社の製造する B 型肝炎単抗原ワクチンについて 経緯 1986 年米国メルク社製 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) が米国で承認 1988 年 MSD 社製 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) が日本で承認 2000 年欧州で HEXAVAC( ジフテリア 破傷風 百日咳 B 型肝炎 不活化ポリオ Hib 感染症を予防する 6 種混合ワクチン ) 承認 2001 年欧州で HEXAVAC

More information

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢 横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年第 46 週 ~ 第 50 週 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 週別届出状況 該当なし 平成 30 年 12 月 19 日現在 三類感染症週別届出状況 46 週 47 週 48 週 49 週 50 週累計 細菌性赤痢 1 5 1 1 3 1 125 腸チフス 1 計 1 1 3 2 0 131 四類感染症週別届出状況

More information

小児用肺炎球菌ワクチン 対象者 : 生後 2カ月 ~5 歳未満の方接種費用 : 無料ただし 接種開始が2 歳以上の場合は自己負担あり (1100 円 ) 接種回数 : 接種開始年齢によって異なります 接種開始月 年齢接種回数 接種間隔接種費用 生後 2 月から 7 月未満 生後 7 月から 12 月

小児用肺炎球菌ワクチン 対象者 : 生後 2カ月 ~5 歳未満の方接種費用 : 無料ただし 接種開始が2 歳以上の場合は自己負担あり (1100 円 ) 接種回数 : 接種開始年齢によって異なります 接種開始月 年齢接種回数 接種間隔接種費用 生後 2 月から 7 月未満 生後 7 月から 12 月 平成 25 年 4 月以降の 鈴鹿市 ( 平成 25 年 3 月 29 日 ) 予防接種法の改正により, 上記の3ワクチンは, 任意予防接種から定期予防接種に変更になります この改正により, 平成 23 年 1 月 17 日から平成 25 年 3 月 31 日まで実施する ヒブ 小児用肺炎球菌 子宮頸がん予防ワクチンの接種費用助成制度 は, 終了します 4 月 1 日以降の接種については, 下記のとおりとなります

More information

ロタテック内用液ワクチン接種を受ける人へのガイド

ロタテック内用液ワクチン接種を受ける人へのガイド ワクチン接種を受ける人へのガイド 2017 年 11 月更新 5 価経口弱毒生ロタウイルスワクチン このワクチンの名前は? 販売名 一般名 ロタテック内用液 RotaTeq Oral Solution 5 価経口弱毒生ロタウイルスワクチン Rotavirus Vaccine, Live, Attenuated, Oral, Pentavalent ワクチン接種を受ける人へのガイドについてワクチンの正しい理解と

More information

医師が問診 検温および診察の結果から 接種できるかどうか判断します 次の人は このワクチンの接種を受けることはできません 明らかに発熱 ( 通常 37.5 以上 ) している人 重篤な急性疾患にかかっている人 過去にこのワクチンに含まれている成分でアナフィラキシーをおこしたことがある人 上記以外に医

医師が問診 検温および診察の結果から 接種できるかどうか判断します 次の人は このワクチンの接種を受けることはできません 明らかに発熱 ( 通常 37.5 以上 ) している人 重篤な急性疾患にかかっている人 過去にこのワクチンに含まれている成分でアナフィラキシーをおこしたことがある人 上記以外に医 ワクチン接種を受ける人へのガイド 2018 年 8 月更新 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) このワクチンの名前は? 販売名 一般名 ビームゲン注 0.25mL ビームゲン注 0.5mL Bimmugen 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) Recombinant Adsorbed Hepatitis B Vaccine (prepared from yeast) ワクチン接種を受ける人へのガイドについてワクチンの正しい理解と

More information

0 歳 0カ月 乳幼児の予防接種スケジュール ( 例 : その 1) 同時接種を希望するが 1 回に受ける数は 2 種類以下を希望する場合 ( 受診回数 : インフルエンザを除いて 18 回 ) 1 歳 カ月 日本小児科学会推奨案 ジフテリア 百日咳 破傷風混合ワクチン生ワクチン別の種類のワクチンを

0 歳 0カ月 乳幼児の予防接種スケジュール ( 例 : その 1) 同時接種を希望するが 1 回に受ける数は 2 種類以下を希望する場合 ( 受診回数 : インフルエンザを除いて 18 回 ) 1 歳 カ月 日本小児科学会推奨案 ジフテリア 百日咳 破傷風混合ワクチン生ワクチン別の種類のワクチンを 注 1) 本スケジュール案は 20 年現在 接種可能な主なワクチンをすべて受けると仮定して 1 例を示したものです 接種の順番や受けるワクチンの種類については お子様の体調や周りの感染症発生状況によって 異なってきます 詳しくはかかりつけの小児科医 保健所等でご相談ください 注 2) 接種に際しては次の決まりがあります スケジュールを立てるときの参考にしてください 別の種類のワクチンを接種する場合は

More information

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の Ⅵ. 職業感染対策 1. 針刺し 切創 粘膜曝露 1) 針刺し 切創 粘膜曝露対策および事例発生時の対応 職業感染を防止するためには 針刺し 切創 粘膜曝露を起こさないことが重要ではあ るが もし針刺し 切創 粘膜曝露が発生した場合は 迅速に対処することが必要となる 針刺し 切創 粘膜曝露事例発生時はフローチャートに従い行動する 表 1 感染症別の針刺しによる感染率 問題となるウイルス 感染率 備考

More information

10【資料4】接種間隔緩和資料案

10【資料4】接種間隔緩和資料案 資料 4 同一ワクチンにおける 接種間隔について ( 案 ) 平成 25 年 11 月 18 日 厚生労働省結核感染症課 本資料は宮崎千明委員及び日本小児科学会予防接種 感染対策委員会による御協力の下作成いたしました 同一ワクチンの接種間隔について 接種方法の設定に対する考え方 予防接種法に基づく予防接種は 副反応が生じうる接種行為を公権力によって積 極的に勧奨する行為であることから 接種方法についても厳格な適用が求められる

More information

スライド 1

スライド 1 小児定期接種ワクチン ( 日本 & トルコ ) 2010/11/05 在トルコ大使館医務官 小島博美 ワクチン ( 予防接種 ) の意義 個人レベル : 病気にかからないようにする かかったとしても軽く済ませる 集団レベル : 多くの人がワクチンを接種し 病気をなくす 生まれつきワクチンを接種できずに病気になったら困る子供を守る ワクチンで病気を根絶すれば100 億円単位で経済効果がある 以上より

More information

Microsoft Word - 海外渡航者・留学生のワクチン2018.5

Microsoft Word - 海外渡航者・留学生のワクチン2018.5 海外渡航者のためのワクチン 1 : 成人用 2018.5 1. 破傷風 Tetanus, ジフテリア Diphtheria, 百日咳 Pertussis : DPT(DTaP) DPT-IPV Tdap 昭和 43 年以前の生まれの人は 破傷風を接種していないので 1 ヶ月間隔で 2 回接種し 約 1 年後 (6 ヶ月 ~2 年 ) に 1 回追加する 3 回目は DPT を選択するとより有効 これが

More information

Microsoft PowerPoint _三重県研修会 - 配布用.pptx

Microsoft PowerPoint _三重県研修会 - 配布用.pptx 平成 29 年度第 2 回三重県感染対策支援ネットワーク研修会日時 : 平成 30 年 2 月 4 日 10:35 11 35 場所 : 三重大学医学部臨床第 3 講義室 ワクチンで防げる病気 (VPD) から医療関係者を守るには 国立感染症研究所感染症疫学センター神谷元 National Institute of Infectious Diseases Infectious Disease Surveillance

More information

海外勤務健康プラザ 大阪(OHAP-OSAKA)のご案内      2001

海外勤務健康プラザ 大阪(OHAP-OSAKA)のご案内      2001 海外勤務健康プラザ大阪 (OHAP-OSAKA) 1, はじめに近年の産業並びに社会生活の国際化を踏まえて 1) 海外派遣に際しての渡航前並びに 帰国後の健康診断 2) 渡航に際しての予防接種 健康相談 3) 海外の医療情報の収集 提供 4) 海外からの健康相談など 総合的なサービスを提供する為に 今回西日本地区で初めて大阪労災病院内に開設された 海外派遣健康診断 相談センターとしての役割を果たす海外勤務健康プラザ大阪

More information

Microsoft Word - 先進国への渡航・留学の際の予防接種配布用

Microsoft Word - 先進国への渡航・留学の際の予防接種配布用 先進国への渡航 留学の際の予防接種を計画的に済ませよう 初めに 海外渡航に際しては その目的に沿った予防接種と検査などを要領よく計画して 必要最低限の追加接種になるようにすべきである トラベラーズクリニックとしてのワクチンの選択とその考え方について述べる 会社の意向に左右されることなく個人の健康管理を目的とすべきである 企業はそれを積極的にサポートすべきである 必要な追加接種の選択と計画 1 年齢

More information

00【議連提出資料】B型肝炎ワクチンの定期接種化について

00【議連提出資料】B型肝炎ワクチンの定期接種化について 第 17 回 肝炎対策推進協議会 平成 28 年 3 月 17 日参考資料 5 B 型肝炎ワクチンの 定期接種化ついて B 型肝炎ワクチンの定期接種化について 平成 28 年 2 月 22 日の予防接種 ワクチン分科会において これまでの部会等の審議を踏まえ B 型肝炎ワクチンの定期接種化について 以下のとおり了承された 1. 開始時期平成 28 年 10 月 2. 分類 A 類疾病 3. 対象年齢平成

More information

Vaccines for Your Children - Japanese

Vaccines for Your Children - Japanese 子どもの for Your Children help prevent disease. Babies born in the United States may have their first vaccines right after birth. Future vaccines are given at well child check-ups with your child s doctor

More information

(Microsoft PowerPoint \217\254\216\231\227\\\226h\220\332\216\355\202\314\214\273\217\363.ppt)

(Microsoft PowerPoint \217\254\216\231\227\\\226h\220\332\216\355\202\314\214\273\217\363.ppt) 目次 小児予防接種の現状 岩手県立久慈病院小児科 石井まり 予防接種とは 予防接種の種類 スケジュールなど 予防接種各論 病気 ワクチン 副反応など 今後の課題など 2012 年 2 月 29 日 予防接種の役割 感染症 母から子に臍の緒を通じて与えられる免疫 ( 病気に対する抵抗力 ) は 生後徐々に失われていく そのため赤ちゃん自身で免疫を作って病気を予防する必要がある 予防接種です その助けとなるのが予防接種

More information

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx 患者様同意説明文書 非典型溶血性尿毒症症候群 (ahus) ソリリスの投与開始前に 医師または医療従事者から ソリリスを投与される方へ (ahus) 及び 患者安全性カード に従ってこの薬の安全性 有効性の説明 髄膜炎菌ワクチン等の接種の必要性及び患者様のデータの取扱いの説明を十分に理解できるまで受け さらにこの 患者様同意説明文書 の記載に従ってご確認ください 担当医師または医療従事者は 患者様にこの薬を投与する場合

More information

次の人は このワクチンの接種を受けることはできません 明らかに発熱 ( 通常 37.5 以上 ) している人 重篤な急性疾患にかかっている人 過去にこのワクチンに含まれている成分 ( ジフテリアトキソイドを含む ) でアナフィラキシーをおこしたことがある人 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当

次の人は このワクチンの接種を受けることはできません 明らかに発熱 ( 通常 37.5 以上 ) している人 重篤な急性疾患にかかっている人 過去にこのワクチンに含まれている成分 ( ジフテリアトキソイドを含む ) でアナフィラキシーをおこしたことがある人 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当 ワクチン接種を受ける人へのガイド 2018 年 4 月更新 4 価髄膜炎菌ワクチン ( ジフテリアトキソイド結合体 ) このワクチンの名前は? 販売名 一般名 メナクトラ筋注 Menactra intramuscular injection 4 価髄膜炎菌ワクチン ( ジフテリアトキソイド結合体 ) Tetravalent meningococcal vaccine (Diphtheria toxoid

More information

サーバリックス の効果について 1 サーバリックス の接種対象者は 10 歳以上の女性です 2 サーバリックス は 臨床試験により 15~25 歳の女性に対する HPV 16 型と 18 型の感染や 前がん病変の発症を予防する効果が確認されています 10~15 歳の女児および

サーバリックス の効果について 1 サーバリックス の接種対象者は 10 歳以上の女性です 2 サーバリックス は 臨床試験により 15~25 歳の女性に対する HPV 16 型と 18 型の感染や 前がん病変の発症を予防する効果が確認されています 10~15 歳の女児および 1 2 3 4 5 子宮頸がんと発がん性ヒトパピローマウイルス 1 子宮頸がんは 子宮頸部 ( 子宮の入り口 ) にできるがんで 20~30 代で急増し 日本では年間約 15,000 人の女性が発症していると報告されています 子宮頸がんは 初期の段階では自覚症状がほとんどないため しばしば発見が遅れてしまいます がんが進行すると 不正出血や性交時の出血などがみられます 2 子宮頸がんは 発がん性 HPVというウイルスの感染が原因で引き起こされる病気です

More information

感染予防_16p.indd

感染予防_16p.indd 海外渡航者の 予防接種 Q &A 平成 20 年 1 月発行平成 27 年 11 月改訂版発行 編集 発行 : 川崎医科大学小児科学教室本パンフレットは平成 17 年から平成 19 年にかけて活動した 厚生労働科学研究費補助金 新興再興感染症研究事業 海外渡航者に対する予防接種のあり方に関する研究班 ( 班長 : 川崎医科大学小児科学教室教授尾内一信 ) により作成された資料を改訂したものである 連絡先

More information

はじめに 予防接種は感染症を予防するために最も特異的でかつ効果的な方法の一つです わが国では 1990 年代以降 新しいワクチンの導入が少なく 海外では受けられるワクチンが国内では受けることができないといった いわゆる ワクチンギャップ が問題になっていました しかし 近年の予防接種法の改正により

はじめに 予防接種は感染症を予防するために最も特異的でかつ効果的な方法の一つです わが国では 1990 年代以降 新しいワクチンの導入が少なく 海外では受けられるワクチンが国内では受けることができないといった いわゆる ワクチンギャップ が問題になっていました しかし 近年の予防接種法の改正により 接種前の確認がとても大切です (2016 年改訂版 ) はじめに 予防接種は感染症を予防するために最も特異的でかつ効果的な方法の一つです わが国では 1990 年代以降 新しいワクチンの導入が少なく 海外では受けられるワクチンが国内では受けることができないといった いわゆる ワクチンギャップ が問題になっていました しかし 近年の予防接種法の改正により 2013 年 4 月 2014 年 10 月

More information

スライド 1

スライド 1 不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会 第 2 回会議 諸外国の OPV から IPV への 移行時の対応等 2011 年 10 月 14 日 ( 金 ) 中野貴司 ( 川崎医科大学小児科 ) 米国における OPV IPV の移行 1.1997 年 1 月より IPV/OPV sequential( 併用 ) スケジュール IPV を 2 ヵ月,4 ヵ月の 2 回 OPV を 6-18 ヵ月,4-6

More information

02別添:日本脳炎ワクチン接種に関するQ&A[H28.3月版]

02別添:日本脳炎ワクチン接種に関するQ&A[H28.3月版] 日本脳炎ワクチン接種に関する Q&A ( 平成 28 年 3 月改訂版 ) Q1 日本脳炎とは どのような病気ですか? 日本脳炎ウイルスの感染によって起こる中枢神経 ( 脳や脊髄など ) の疾患で 東アジア 南アジアにかけて広く分布しています ヒトからヒトへの感染はなく ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後 そのブタを刺したコガタアカイエカ ( 水田などに発生する蚊の一種 ) などがヒトを刺すことによって感染します

More information

アメリカの予防接種制度について

アメリカの予防接種制度について Ⅰ. 総論 (6) アメリカの予防接種制度について さい国立成育医療センター第一専門診療部感染症科齋 とう藤 あき昭 ひこ彦 キーワード 肺炎球菌ワクチン 不活化ポリオワクチン ロタウイルスワクチン Tdap ヒトパピローマウイルスワクチン ACIP はじめに筆者は アメリカの小児感染症専門医として 実際の小児の予防接種に関わってきた 実際の臨床の現場にて特記すべきことは 2000 年以降 結合型肺炎球菌ワクチン

More information

はじめに 海外に出国する日本人の数は年々増加しており 2006 年には 1700 万人に達しています この中には現地で感染症にかかり 医療施設を受診するケースも少なくありません こうした海外でかかりやすい感染症の予防対策として 旅行者への予防接種の普及が提唱されているところです このパンフレットは

はじめに 海外に出国する日本人の数は年々増加しており 2006 年には 1700 万人に達しています この中には現地で感染症にかかり 医療施設を受診するケースも少なくありません こうした海外でかかりやすい感染症の予防対策として 旅行者への予防接種の普及が提唱されているところです このパンフレットは 海外旅行者の 予防接種 Q &A 厚生労働科学研究費補助金 新興再興感染症研究事業海外渡航者に対する予防接種のあり方に関する研究班 はじめに 海外に出国する日本人の数は年々増加しており 2006 年には 1700 万人に達しています この中には現地で感染症にかかり 医療施設を受診するケースも少なくありません こうした海外でかかりやすい感染症の予防対策として 旅行者への予防接種の普及が提唱されているところです

More information

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告 2016 年 8 月 3 日放送 ジカウイルス感染症 国立国際医療研究センター国際感染症センター忽那賢志ジカ熱とはジカ熱とは フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスによって起こる蚊媒介感染症です ジカウイルス感染症 ジカ熱 ジカウイルス病など さまざまな呼び方があります ジカ熱を媒介する蚊は 主にネッタイシマカとヒトスジシマカです ジカ熱は近年 急速に流行地域を拡大しており 2013 年のフランス領ポリネシア

More information

ように いわゆる渡航者 に推奨されているワクチン (Recommend vaccines) 次に黄熱ワクチンのように一部の国に入国する際 接種証明書の提示を要求されるワクチン (Required vaccines) そして麻しんや風しんワクチンのようにわが国で通常に接種されているワクチン (Rout

ように いわゆる渡航者 に推奨されているワクチン (Recommend vaccines) 次に黄熱ワクチンのように一部の国に入国する際 接種証明書の提示を要求されるワクチン (Required vaccines) そして麻しんや風しんワクチンのようにわが国で通常に接種されているワクチン (Rout 2014 年 8 月 18 日放送 海外渡航時のワクチン接種 川崎医科大学 小児科講師 田中 孝明 はじめにわが国の海外渡航者は年間 1800 万人 (2012 年 ) を超え 子どもから大人まで 開発途上国から先進国に至るまで 当たり前のように海外へ出かける時代になりました しかし 滞在先で感染症にかかった場合 せっかくの渡航が台無しになるだけでなく 命を落とすこともあれば たとえ軽い病気でも医療事情や文化が異なる国での受診や入院は不安も大きいでしょう

More information

平成24年、秋、日本の予防接種はこのように変わります

平成24年、秋、日本の予防接種はこのように変わります 平成 24 年度山口県小児保健研究会第 72 回山口県小児科医会学術講演会市民公開講座平成 24 年 10 月 28 日 ( 日 ) 山口県総合保健会館 平成 24 年 秋 日本の予防接種はこのように 変わります 下関市立市民病院小児科 河野祥二 本日の内容です 1 まずはじめに 2 平成 24 年 秋から始まったワクチン 3 生後 1 年以内の予防接種スケジュール 4 麻疹減少中 風疹は? 5 おたふくかぜと水痘のワクチン

More information

報告風しん

報告風しん 平成 30 年度宮崎県感染症対策審議会 < 報告事項 > 〇 風しん対策について 風しん対策について 1 風しんについて発熱 発疹 リンパ節腫脹を特徴とし 感染力が強く くしゃみや咳のしぶきなどで感染する 症状は無症状 ~ 重篤な合併症併発まで幅広いが 一般的には症状は軽く 数日で治る 但し 風しんに対する免疫力が不十分な女性が妊娠初期 ( 妊娠 20 週頃まで ) に感染すると 出生児が先天性風しん症候群

More information

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌 2017 年 8 月 30 日放送 無菌性髄膜炎の診断と治療 川崎医科大学小児科教授寺田喜平はじめに本日は無菌性髄膜炎をテーマにお話しさせていただきます 時間も限られていますので 4 つに焦点を絞ってお話しいたします はじめに 図 1 の無菌性髄膜炎から分離 検出されたウイルスについて 2013 年から 2017 年までのデータを見ていただきましょう 2013 年は黄色のエコー 6 と青色のエコー

More information

untitled

untitled 神奈川県感染症情報センター 神奈川県衛生研究所企画情報部衛生情報課 TEL:0467834400( 代表 ) FAX:0467895( 企画情報部 ) 神奈川県感染症発生情報 (7 報 ) (09 年 4 月 日 ~4 月 8 http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/ 今の注目感染症 ~ 輸入感染症 ~ 連休中に海外へ行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか 感染症には

More information

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者 217 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 で 前年から 29 増加した HIV 感染者は前年から 3 AIDS 患者は前年から 26 増加した 図 -1 2 HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた報告数の概要として 主に以下のことが挙げられる 図 -2 3 4 外国籍男性は前年から 11

More information

<4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート> 医療機関の記録または母子手帳でワクチンを接種したことが A B C 2 回確認できる 1 回確認できる全く確認できない D E 前回接種より少なくとも 1 ヶ月以上あけて さらに 1 回ワクチン接種を受ける 抗体検査を

<4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート> 医療機関の記録または母子手帳でワクチンを接種したことが A B C 2 回確認できる 1 回確認できる全く確認できない D E 前回接種より少なくとも 1 ヶ月以上あけて さらに 1 回ワクチン接種を受ける 抗体検査を ホッチキス 記入日 : 西暦年月日 抗体調査表 : 実習 研修生用 職種 : 氏名 : 学校名 : 実習 研修期間 : 西暦 年 月 日 ~ 月 日 説明文 1. 記入上の注意事項 必ず後述の 抗体検査方法別_ 基準値 および 4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート を確認した上で 自身のワクチン接種歴および抗体価結果を抗体調査表に記入する B 型肝炎は後述の注意事項を一読後

More information

Microsoft Word - 子宮頸がん(中1).doc

Microsoft Word - 子宮頸がん(中1).doc 現在 子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはおすすめしていません 接種にあたっては 有効性とリスクを理解した上でうけてください 中学 1 年生の女子および保護者各位 平成 25 年度子宮頸がん予防ワクチン接種事業のお知らせ 4 月の予防接種法の改正により 子宮頸がん予防ワクチンが定期の予防接種になりました 子宮頸がん予防ワクチンは 子宮の入り口にできる子宮頸がんを予防するためのワクチンで サーバリックス

More information

Microsoft PowerPoint - 【配布資料】28予防接種従事者研修

Microsoft PowerPoint - 【配布資料】28予防接種従事者研修 予防接種制度の概要について 3 目的 伝染のおそれがある疾病の発生及びまん延を予防するために公衆衛生の見地から予防接種の実施その他必要な措置を講ずることにより 国民の健康の保持に寄与する 予防接種による健康被害の迅速な救済を図る 予防接種の実施 予防接種法の概要 ( その 1) 対象疾病 A 類疾病 ( 主に集団予防 重篤な疾患の予防に重点 本人に努力義務 接種勧奨有り ) ジフテリア 百日せき 急性灰白髄炎

More information

70 例程度 デング熱は最近増加傾向ではあるものの 例程度で推移しています それでは実際に日本人渡航者が帰国後に診断される疾患はどのようなものが多いのでしょうか 私がこれまでに報告したデータによれば日本人渡航者 345 名のうち頻度が高かった疾患は感染性腸炎を中心とした消化器疾患が

70 例程度 デング熱は最近増加傾向ではあるものの 例程度で推移しています それでは実際に日本人渡航者が帰国後に診断される疾患はどのようなものが多いのでしょうか 私がこれまでに報告したデータによれば日本人渡航者 345 名のうち頻度が高かった疾患は感染性腸炎を中心とした消化器疾患が 2014 年 4 月 23 日放送 輸入感染症の鑑別診断 東京医科大学病院感染制御部部長水野泰孝はじめに近年の国際化に伴い 日本人海外渡航者は 1800 万人を超える時代となっています このような背景のもと 一般臨床でも海外渡航者の診療機会は日常的になっていると思われます 本日は 海外渡航者が帰国後に何らかの症状を訴えて医療機関を受診した場合に どのような問診をし どのような疾患を鑑別に挙げ もし日本国内には存在しないあるいは稀な輸入感染症が疑われた場合の診断へのアプローチについて解説します

More information

伺 水痘ワクチンの定期接種 Q&A Q1. 水痘とはどんな病気ですか? A1. 水痘とは いわゆる みずぼうそう のことで 水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です 空気感染 飛沫感染 接触感染により広がり その潜伏期間は感染から2 週間程度と言われています 発疹の発現する前から発熱が認められ 典型的な症例では 発疹は紅斑 ( 皮膚の表面が赤くなること ) から始まり 水疱

More information

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について 資料 1 B 型肝炎ワクチンの副反応報告基準について 予防接種法における副反応報告制度について 制度の趣旨副反応報告制度は 予防接種後に生じる種々の身体的反応や副反応が疑われる症状等について情報を収集し ワクチンの安全性について管理 検討を行うことで 広く国民に情報を提供すること及び今後の予防接種行政の推進に資することを目的としている 報告の義務 予防接種法第 12 条 1 項 ( 参考資料 1)

More information

<89FC89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378>

<89FC89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378> 京都府感染症情報センター 全数報告 1 ページ / 12 全数報告感染症の疾病 保健所別の報告数 累積報告数 ( 総数 ) 1 類 2 類 3 類 4 類 エボラ出血熱 クリミア コンゴ出血熱 痘そう 米出血熱 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 急性灰白髄炎 結核 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 * 1 中東呼吸器症候群 * 2 (H5N 1) (H7N 9) コレラ 細菌性赤痢 腸管出血性大腸菌感染症

More information

<89FC89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378>

<89FC89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378> 京都府感染症情報センター 全数報告 1 ページ / 12 全数報告感染症の疾病 保健所別の報告数 累積報告数 ( 総数 ) 1 類 2 類 3 類 4 類 エボラ出血熱 クリミア コンゴ出血熱 痘そう 米出血熱 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 急性灰白髄炎 結核 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 * 1 中東呼吸器症候群 * 2 (H5N 1) (H7N 9) コレラ 細菌性赤痢 腸管出血性大腸菌感染症

More information

<89FC89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378>

<89FC89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378> 京都府感染症情報センター 全数報告 1 ページ / 12 全数報告感染症の疾病 保健所別の報告数 累積報告数 ( 総数 ) 1 類 2 類 3 類 4 類 エボラ出血熱 クリミア コンゴ出血熱 痘そう 米出血熱 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 急性灰白髄炎 結核 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 * 1 中東呼吸器症候群 * 2 (H5N 1) (H7N 9) コレラ 細菌性赤痢 腸管出血性大腸菌感染症

More information

<4D F736F F D208FAC8E A8B858BDB838F834E CC90DA8EED82F08E6E82DF82DC82B7312E646F6378>

<4D F736F F D208FAC8E A8B858BDB838F834E CC90DA8EED82F08E6E82DF82DC82B7312E646F6378> 小児用肺炎球菌ワクチン ( プレビナー ) の接種を始めます 小児の細菌性髄膜炎の原因菌は下記のとおりで 肺炎球菌はインフルエンザ桿菌 (H1b 菌 ) についで2 位を占めています 1. 肺炎球菌とは? 肺炎球菌は 子どもの細菌感染症の二大原因菌の一つ 肺炎球菌はまわりを莢膜 ( きょうまく ) という固い殻に覆われた菌で 人間の免疫が攻撃しにくい構造をしています とくに小さい子ども とくに赤ちゃんのうちは

More information

現在にいたっております その結果 現在 HPVワクチンは定期接種でありながら 接種対象となる12 歳から16 歳の女子に対する接種がほとんど行われていないのが現状です このような状況は先進国では日本だけで見られていることであり 将来 子宮頸がんの発症が他国に比べて著しく高くなるというような事態が起き

現在にいたっております その結果 現在 HPVワクチンは定期接種でありながら 接種対象となる12 歳から16 歳の女子に対する接種がほとんど行われていないのが現状です このような状況は先進国では日本だけで見られていることであり 将来 子宮頸がんの発症が他国に比べて著しく高くなるというような事態が起き 2016 年 10 月 5 日放送 HPV ワクチン 最近の動向 慶應義塾大学感染症学教授岩田敏はじめにわが国の子宮頸がん患者数は年間約 1 万人 死亡者数は約 3 千人と言われており 国内では 子宮頸がんによる死亡率の増加傾向がみられています また 若年女性に多い子宮頸がんの発生頻度のピークは 出産年齢のピークと重なっており 子宮頸がんに罹患した女性は 死亡するリスクだけではなく 妊娠 出産を諦めなければならなくなるというリスクを負うことになります

More information

<4D F736F F D2089FC92F95F8BD98B7D D8FEE95F191E634358F >

<4D F736F F D2089FC92F95F8BD98B7D D8FEE95F191E634358F > 風疹流行に関する緊急情報 :2018 年 11 月 14 日現在 国立感染症研究所感染症疫学センター 2018 年第 1~45 週の風疹患者累積報告数は 2,032 人となり ( 図 1) 第 44 週までの累積報告数 1,884 人から 148 人増加した ( 図 2-1,2-2) 2008 年の全数届出開始以降では 2018 年は 2013 年 2012 年に次いで 3 番目に多く 2017 年

More information

<89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378>

<89FC B9E93738E7382B182DD292E786C7378> 京都府感染症情報センター 全数報告 1 ページ / 12 全数報告感染症の疾病 保健所別の報告数 ( 総数 ) 感染症分類 1 類 2 類 3 類 4 類 エボラ出血熱 クリミア コンゴ出血熱 痘そう 米出血熱 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 急性灰白髄炎 結核 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 * 1 中東呼吸器症候群 * 2 鳥インフ鳥インフルエンザルエンザ (H5N1) (H7N9) 京都市

More information

卸-11-2.indd

卸-11-2.indd Q ①国家備蓄に関し およそこの10年 緊急にワク No.1450 コレラワクチンの販売中止について 2009年10月 チンを接種したケースがない ②現在のコレラの治療方針について 基本的には 経口または点滴で水分と電解質を補い 並行し て抗生物質による抗菌治療を実施するとされて コレラワクチンは コレラ菌による急性感染性 おり 以上の併用治療により 大体死亡率は 腸炎であるコレラの予防に用いるもので

More information

Microsoft Word - 緊急風疹情報2019年第20週.docx

Microsoft Word - 緊急風疹情報2019年第20週.docx 風疹流行に関する緊急情報 :2019 年 5 月 22 日現在 国立感染症研究所感染症疫学センター 2019 年第 20 週の風疹報告数 2019 年第 20 週 (5 月 13 日 ~5 月 19 日 ) に 55 人が風疹と診断され報告された 遅れ報告も含めると 第 1~20 週の風疹累積患者報告数は 1,565 人となり 第 19 週の 1,486 人から 79 人増加した ( 図 1) なお

More information

両面印刷推奨 <4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート> 医療機関の記録または母子手帳でワクチンを接種したことが A B C 2 回確認できる 1 回確認できる 全く確認できない D または E のどちらかを選ぶ D E 前回接種より少なくとも 1 ヶ月以上あけ

両面印刷推奨 <4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート> 医療機関の記録または母子手帳でワクチンを接種したことが A B C 2 回確認できる 1 回確認できる 全く確認できない D または E のどちらかを選ぶ D E 前回接種より少なくとも 1 ヶ月以上あけ ホッチキス 両面印刷推奨 記入日 : 西暦年月日 抗体調査表 : 入職者用 ( 職種 A ) 職種 : 氏名 : 入職予定日 : 西暦年月日 説明文 1. 記入上の注意事項 必ず後述の 抗体検査方法別_ 基準値 および 4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート を確認した上で 自身のワクチン接種歴および抗体価結果を記入する B 型肝炎は後述の 確認手順 を確認した上で

More information

方法について教えてください A 妊娠中の接種に関する有効性および安全性が確立されていないため 3 回接種を完了する前に妊娠していることがわかった場合には一旦接種を中断し 出産後に残りの接種を行うようにしてください 接種が中断しても 最初から接種し直す必要はありません 具体的には 1 回目接種後に妊娠

方法について教えてください A 妊娠中の接種に関する有効性および安全性が確立されていないため 3 回接種を完了する前に妊娠していることがわかった場合には一旦接種を中断し 出産後に残りの接種を行うようにしてください 接種が中断しても 最初から接種し直す必要はありません 具体的には 1 回目接種後に妊娠 子宮予防ワクチン接種にかかる Q アンド A 参考 : HPV : ヒトパピローマウイルスのこと Q1 HPV ワクチンが最も効果的と考えられる対象は誰でしょうか A HPV の主な感染ルートは性的接触であるため 初交前の年代 ( 多くは 10 歳から 14 歳 ) が最も効果的と考えられています 日本産婦人科学会 日本小児科学会 日本婦人科腫瘍学会 日本産婦人科医会などから 11~14 歳の女児での接種が推奨されています

More information

rubella190828

rubella190828 風疹流行に関する緊急情報 :2019 年 8 月 28 日現在 国立感染症研究所感染症疫学センター 2019 年第 34 週の風疹報告数 2019 年第 34 週 (8 月 19 日 ~8 月 25 日 ) に 23 人が風疹と診断され報告された 遅れ報告も含めると 第 1~34 週の風疹累積患者報告数は 2,134 人となり 第 33 週の 2,108 人から 26 人増加した ( 図 1 2-1

More information

Microsoft PowerPoint - 指導者全国会議Nagai( ).ppt

Microsoft PowerPoint - 指導者全国会議Nagai( ).ppt 大阪府豊中保健所 永井仁美 コッホ現象を診断したら 市町村長は ( 中略 ) 医師がコッホ現象を診断した場合 直ちに被接種者の居住区域を管轄する市町村長へ報告するよう協力を求めること ( 平成 7 年 月 7 日厚生労働省健康局長通知 ) 市町村長 都道府県知事 厚生労働大臣に報告 BCG による皮膚病変の推移 BCG 接種制度変更 森亨, 山内祐子.BCG 副反応としての皮膚病変の最近の傾向. 結核

More information

予防接種のてびき こどもの命を守るために 釜石市

予防接種のてびき こどもの命を守るために 釜石市 予防接種のてびき こどもの命を守るために 釜石市 もくじ P1 はじめに P2 予防接種を受ける前に P3 予防接種会場での流れ / 予防接種を受けた後は / ワクチンの種類 P4 予防接種の種類 - 定期接種 P6 予防接種の種類 - 任意接種 P7 釜石市外で定期予防接種を受けたい方へ添付釜石市予防接種スケジュール / ワクチンで予防できる子どもの病気添付各予診票及び案内書 ( ヒブ 小児肺炎球菌

More information

ヘプタバックス-Ⅱワクチン接種を受ける人へのガイド

ヘプタバックス-Ⅱワクチン接種を受ける人へのガイド ワクチン接種を受ける人へのガイド 2018 年 8 月更新 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) このワクチンの名前は? 販売名 一般名 ヘプタバックス-Ⅱ ヘプタバックス-Ⅱ 水性懸濁注シリンジ 0.25mL ヘプタバックス-Ⅱ 水性懸濁注シリンジ 0.5mL HEPTAVAX-II HEPTAVAX-II HEPTAVAX-II Aqueous Suspension Aqueous

More information

pdf0_1ページ目

pdf0_1ページ目 平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 -- 鳥取県感染症流行情報 第 [ 平成 年 月 7 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 祝 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 〇 感 染 性 胃 腸 炎 〇 〇 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 手 足 口 病 〇 〇 〇 ヘ ル

More information

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF DAC8D87838F834E CC8A4A94AD8FF38BB C982C282A282C4817C82502E707074>

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF DAC8D87838F834E CC8A4A94AD8FF38BB C982C282A282C4817C82502E707074> ワクチン産業ビジョン作成から現在までの主な活動 平成 19 年 3 月 : ワクチン産業ビジョン策定 平成 19 年 3 月 : ワクチン産業ビジョン推進委員会の立ち上げ 個別ワクチンの開発にかかる現状及び諸課題の網羅的な検討を開始 平成 20 年 3 月 : ワクチン産業ビジョン推進委員会ワーキンググループ検討とりまとめ 個別ワクチンの開発にかかる諸課題を整理するとともに 一部のワクチンについてさらに詳細を検討する必要性等を指摘

More information

<4D F736F F D208DC489FC92F981518BD98B7D D8FEE95F191E634388F >

<4D F736F F D208DC489FC92F981518BD98B7D D8FEE95F191E634388F > 風疹流行に関する緊急情報 :2018 年 12 月 5 日現在 国立感染症研究所感染症疫学センター 2018 年第 1~48 週の風疹患者累積報告数は 2,454 人となり ( 図 1) 第 47 週までの累積報告数 2,313 人から 141 人増加した ( 図 2-1,2-2) なお 第 48 週 (11 月 26 日 ~12 月 2 日 ) までに診断されていても 12 月 6 日以降に遅れて届出のあった報告は含まれないため

More information

感染経路 1. 直接伝播 1 直接接触 ( 接触による径皮感染 ) 例 : 水いぼ 性感染症 HIV 2 飛沫感染 ( 通常 1~2m 以内 ) 例 : おたふく 風疹など多くの感染症 3 母子感染 ( 胎盤 産道 母乳感染 ) 例 : 風疹 B 肝 *HIV 2. 間接伝播 * ヒト免疫不全ウイル

感染経路 1. 直接伝播 1 直接接触 ( 接触による径皮感染 ) 例 : 水いぼ 性感染症 HIV 2 飛沫感染 ( 通常 1~2m 以内 ) 例 : おたふく 風疹など多くの感染症 3 母子感染 ( 胎盤 産道 母乳感染 ) 例 : 風疹 B 肝 *HIV 2. 間接伝播 * ヒト免疫不全ウイル 予防接種の知識と副反応等について平成 29 年度予防接種従事者研修会 東京慈恵会医科大学名誉教授前川喜平 感染症と伝染病 * 感染症病原体によって起こる病気が感染症 病原体が身体に入って 増殖すれば 感染の成立 * 伝染病感染症の中で ヒトからヒトへうつる病気が伝染病 : エボラ出血熱 コレラ 天然痘 * 病原体寄生虫 原虫 スピロヘータ マイコプラズマ クラミジア 細菌 ウイルス プリオンなど 1

More information

スライド 1

スライド 1 保護者の方へ 乙訓地域 子宮頸がん予防ワクチン 接種事業について 平成 22 年 12 月 健康福祉部健康対策課 乙訓保健所 0 御説明の流れ 1 ワクチン接種の概要 2 公費助成の対象者は 3 接種パターンは 4 どこでどうやって受けることができるの 5 保護者の皆さんへのお願い ( がん検診のおすすめ ) 1 予防接種部会意見書 (10 月 6 日 ) 厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会においては

More information

スライド 1

スライド 1 保護者の方へ 子宮頸がん予防ワクチン 接種事業について 平成 23 年 1 月 健康福祉部健康対策課 山城北保健所 0 説明の流れ 1 ワクチン接種の概要 2 公費助成の対象者は 3 接種パターンは 4 どこでどうやって受けることができるの 5 保護者の皆さんへのお願い ( がん検診のおすすめ ) 1 予防接種部会意見書 (10 月 6 日 ) 厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会においては 新たに公的予防接種の対象とすべき疾病

More information

針刺し切創発生時の対応

針刺し切創発生時の対応 1. 初期対応 1) 発生直後の対応 (1) 曝露部位 ( 針刺し 切創等の経皮的創傷 粘膜 皮膚など ) を確認する (2) 曝露部位を直ちに洗浄する 1 創傷 粘膜 正常な皮膚 創傷のある皮膚 : 流水 石鹸で十分に洗浄する 2 口腔 : 大量の水でうがいする 3 眼 : 生理食塩水で十分に洗浄する (3) 曝露の程度 ( 深さ 体液注入量 直接接触量 皮膚の状態 ) を確認する (4) 原因鋭利器材の種類

More information

危機管理論 リスクとクライシスのマネジメント

危機管理論 リスクとクライシスのマネジメント 課題探求科目 / 特別講義 20161129 危機管理論 8 危機管理の実際 (1) 担当 安川文朗 危機管理の実際 リスク アセスメントにより客観的で専門的なリスク情報が与えられることは必須である しかし それによってリスクが十分理解されるとは限らない リスクコミュニケーションがリスクマネジメントにつがなるためには リスクの伝達 共有とともに 正しい理解が必要 どのように リスクマネジメント あるいは

More information

Microsoft Word - p docx

Microsoft Word - p docx 31. 小児任意予防接種の認知度および接種率と接種行動に影響する要因の検討 〇津田侑子 ( 高槻市保健センター管理医, 大阪医科大学衛生学 公衆衛生学 ) 小坂美也子 ( 高槻市子ども未来部子ども保健課課長 ) 髙栁香里 ( 高槻市子ども未来部子ども保健課主査 ) 渡辺美鈴 ( 大阪医科大学衛生学 公衆衛生学講師 ) 河野公一 ( 大阪医科大学衛生学 公衆衛生学教授 ) 背景 目的 世界保健機構 (World

More information

海外勤務健康プラザ 大阪(OHAP-OSAKA)のご案内      2001

海外勤務健康プラザ 大阪(OHAP-OSAKA)のご案内      2001 海外勤務健康プラザ大阪 (OHAP-OSAKA) 1, はじめに近年の産業並びに社会生活の国際化を踏まえて 1) 海外派遣に際しての渡航前並びに 帰国後の健康診断 2) 渡航に際しての予防接種 健康相談 3) 海外の医療情報の収集 提供 4) 海外からの健康相談など 総合的なサービスを提供する為に 今回西日本地区で初めて大阪労災病院内に開設された 海外派遣健康診断 相談センターとしての役割を果たす海外勤務健康プラザ大阪

More information

Microsoft Word - 過誤接種の種類と対策改訂2017.5

Microsoft Word - 過誤接種の種類と対策改訂2017.5 過誤接種の種類とその対策について 28 年度愛知県で多かった順に解説 (1) 間隔ミス (47.3%) 定期接種で間隔ミスとなるのは短縮であり 長過ぎるのはミスにはならないが効果の点では逆に問題である 短過ぎても長過ぎてもいけない できるだけ許容される適切な間隔で計画してほしい 12 か月過ぎに Hib PCV B 型肝炎 ロタ胃腸炎の 4 種類のワクチンを同時接種し 3 週間後に 3 か月になったので

More information

Microsoft Word - 海外渡航ワクチンの考え方と選択2018

Microsoft Word - 海外渡航ワクチンの考え方と選択2018 海外渡航ワクチンの考え方と適切な選択 名鉄病院予防接種センター顧問 宮津光伸 初めに 海外渡航に際しては その目的に沿った予防接種と検査などを要領よく計画して 必要最低限の追加接種になるようにします トラベラーズクリニックとしてのワクチンの選択とその考え方について述べます 不勉強な会社や企業の意向に左右されることなく 個人の健康管理を目的として 必要最低限の予防接種と検査を推奨して接種しています 企業はそれを積極的にサポートしてほしいと考えています

More information

<4D F736F F D208DC58F4992F18F6F94C E397C DB88E781458BB388E F8E838EC08F4B8A7790B682CC82BD82DF82CC975C966890DA8EED82CC8D6C82A695FB>

<4D F736F F D208DC58F4992F18F6F94C E397C DB88E781458BB388E F8E838EC08F4B8A7790B682CC82BD82DF82CC975C966890DA8EED82CC8D6C82A695FB> 医療 福祉 保育 教育に関わる 実習学 のための予防接種の考え ( 第 1 版 ) 本 児保健協会予防接種 感染症委員会 2018 年 8 0 はじめに 将来 医療 福祉 保育 教育の分野に就職を希望する場合 感染症及びその予防に関する知識の習得は極めて重要です また 学生等は在学中に関連機関で実習を受けることが義務づけられています しかし 実習中に自らがウイルスや細菌等の感染を受けたり 実習中に自らが発症して重症化したり

More information

pdf0_1ページ目

pdf0_1ページ目 平成 年 月 日 担 当 課 衛生環境研究所 ( 担当者 ) ( 高田 梁川 ) 電話 5-5-5 鳥取県感染症流行情報 第 週 [ 平成 年 月 7 日 ( 月 ) ~ 月 日 ( 日 ) ] 疾 病 名 東 部 中 部 西 部 イ ン フ ル エ ン ザ 感 染 性 胃 腸 炎 〇 水 痘 ( 水 ぼ う そ う ) 〇 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 〇 手 足 口 病 〇 ヘ ル パ

More information

Microsoft Word - 最終_緊急風疹情報2019年第10週.docx

Microsoft Word - 最終_緊急風疹情報2019年第10週.docx 風疹流行に関する緊急情報 :2019 年 3 月 13 日現在 国立感染症研究所感染症疫学センター 2019 年第 10 週に 77 人が風疹と診断され報告された 遅れ報告も含めると 第 1~10 週の風疹累積患者報告数は 860 人となり 第 9 週の 768 人から 92 人増加した ( 図 1) なお 第 10 週 (3 月 4 日 ~3 月 10 日 ) に診断されていても 2019 年 3

More information

避するためには 子宮頸がん検診を定期的に受診することが必要不可欠であること 3 HPV ワクチンの長期成績は未だ確認されていないこと このため 将来的に追加接種が必要となる可能性もあること 4 10 歳未満の小児 妊娠中の女性及び高齢者に対する有効性と安全性は確立されていないこと 5 HPV は性行

避するためには 子宮頸がん検診を定期的に受診することが必要不可欠であること 3 HPV ワクチンの長期成績は未だ確認されていないこと このため 将来的に追加接種が必要となる可能性もあること 4 10 歳未満の小児 妊娠中の女性及び高齢者に対する有効性と安全性は確立されていないこと 5 HPV は性行 2010 年 11 月 16 日 ヒトパピローマウイルス (HPV) ワクチン接種に関する当会議の見解 薬害オンブズパースン会議 代表鈴木利廣 160-0022 東京都新宿区新宿 1-14-4 AMビル 4 階 電話 03(3350)0607 FAX03(5363)70 80 e-mail yakugai@t3.rim.or.jp http://www.yakuga i.gr.jp はじめに 2009(

More information

<4D F736F F D208DC489FC92E85F CFA984A8F4390B35F89FC92F994C55F8BD98B7D D8FEE95F191E634398F >

<4D F736F F D208DC489FC92E85F CFA984A8F4390B35F89FC92F994C55F8BD98B7D D8FEE95F191E634398F > 風疹流行に関する緊急情報 :2018 年 12 月 12 日現在 国立感染症研究所感染症疫学センター 2018 年第 1~49 週の風疹患者累積報告数は 2,586 人となり ( 図 1) 第 48 週までの累積報告数 2,454 人から 132 人増加した ( 図 2-1 2-2) なお 第 49 週 (12 月 3 日 ~12 月 9 日 ) までに診断されていても 12 月 13 日以降に遅れて届出のあった報告は含まれないため

More information

, , & 18

, , & 18 HBV と B 型肝炎 1970 142002 200234,637200334,089 5060 1991 142002 1612& 18 1 5 Q1 肝臓は どのような働きをしているのですか? Q2 B 型肝炎とはどのようなものですか? Q3 B 型肝炎ウイルスはどのようにして感染しますか? 34 Q4 B 型肝炎ウイルスは輸血 ( 血漿分画製剤を含む ) で感染しますか? 11199910:

More information

Microsoft Word - ワクチンガイド_DT_DSJVC版_ KDSV.doc

Microsoft Word - ワクチンガイド_DT_DSJVC版_ KDSV.doc ワクチン接種を受ける人へのガイド 2015 年 1 月更新 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン このワクチンの名前は? 販売名 一般名 おたふくかぜ生ワクチン 北里第一三共 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン Freeze-dried Live Attenuated Mumps Virus Vaccine ワクチン接種を受ける人へのガイドについてワクチンの正しい理解と 重大な副反応の早期発見などに役立てていただくために

More information

子宮頸がん予防ワクチンとヘルスリテラシー

子宮頸がん予防ワクチンとヘルスリテラシー 13MN004 寺嶋明子 1 2 子宮頸がんワクチンの推奨中止 2013.6.15 東京新聞朝刊 子宮頸がんワクチン推奨中止! 3 子宮頸がんの一次予防としての HPV ワクチンが 20 06 年に初めて米国で承認されることに遅れて 200 9 年 10 月に日本での使用が承認された 2010 年に国の助成が始まり 予防接種法改正で今年 4 月から定期接種になったばかり 定期接種化した後に 国が推奨を中止する異例の事態になったのは

More information

事業報告

事業報告 2018/07/01 診療実績報告書 2017 年 医療法人社団航仁会 ご挨拶 当院は 2008 年 8 月開業以来 10 年目を迎えることができ 2017 年度は年間でのべ 7528 名の海外渡航者の方々にご利用いただきました 企業関係者並びに渡航医学の関係者の皆様のご支援に厚く御礼申し上げます 当院の利用者の 90% 以上が企業関係者であることより 予防接種 健診 予防薬の投薬 書類作成などの通常のトラベルクリニックの診療に加え

More information

2 (2) 異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔 生ワクチン BCG 麻しん風しん混合 (MR) ロタウィルス 水痘 おたふくかぜ 不活化ワクチン ヒブ 小児用肺炎球菌 四種混合 三種混合 不活化ポリオ 日本脳炎 二種混合 B 型肝炎 インフルエンザ 27 日以上あける 不活化ワクチン生ワクチ

2 (2) 異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔 生ワクチン BCG 麻しん風しん混合 (MR) ロタウィルス 水痘 おたふくかぜ 不活化ワクチン ヒブ 小児用肺炎球菌 四種混合 三種混合 不活化ポリオ 日本脳炎 二種混合 B 型肝炎 インフルエンザ 27 日以上あける 不活化ワクチン生ワクチ 0. 赤ちゃんの予防接種 () 定期予防接種 予防接種名対象年齢標準的な接種年齢回数接種間隔予診票 BCG 歳に至るまで 生後 5 カ月 ~ 8 カ月未満 ヒブ 初回 生後 2 カ月 ~ 生後 2 カ月 ~5 歳未満 に至るまで 3 ( 所沢市の方 ) 所沢市は集団接種会場にて配布 27 日 ~56 日間隔生後 カ月 ~2 カ月に自宅に郵送 追加 ~5 歳未満に至るま 標準接種期間は 歳 ~ 3 回目から

More information

事務連絡平成 28 年 2 月 5 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省健康局健康課 厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会基本方針部会の審議について 本日開催された厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会基本方針部会における審議の結果 B 型肝炎ワクチンの定期接種化について 以下の

事務連絡平成 28 年 2 月 5 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 御中 厚生労働省健康局健康課 厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会基本方針部会の審議について 本日開催された厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会基本方針部会における審議の結果 B 型肝炎ワクチンの定期接種化について 以下の ( 地 Ⅲ249F) 平成 28 年 2 月 26 日 都道府県医師会 感染症危機管理担当理事殿 日本医師会感染症危機管理対策室長 小森 貴 B 型肝炎ワクチンの定期接種化について B 型肝炎ワクチンの定期接種化については 本会といたしましても貴会ならびに会員等のご協力のもと予防接種キャンペーン 署名活動などの活動を展開してまいりました 今般 第 14 回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会予防接種基本方針部会

More information

2014年 小児疾患

2014年 小児疾患 健康バンザイ! いなぎ講座 小児期の感染症について 予防接種を中心に 小児科長谷川廉 小児期の感染症 予防接種との関連から 重要な感染症 それは現行の 予防接種 を理解することで 実践的に学ぶことが可能です 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュ - ル (2014 年ならびに 2016 年 ) を参照 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュ - ル (2014 年ならびに 2016 年

More information