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1 Ⅵ. 労務費 (1) 研究員費 ( 派遣社員の研究員登録について ) QⅥ-1: 派遣研究者については派遣業者との契約から研究員であることが明らかになり かつ独自の研究テーマを持つものに限り 研究員として登録できるということになっていますが 具体的に何をもって明らかと判断できるのでしょうか? A. 派遣契約書において担当業務が委託業務に係わる研究である旨 記載されていることが確認できれば問題ありません (100% 子会社の派遣会社から派遣される研究員の労務費単価について ) QⅥ-2:100% 子会社である派遣会社から派遣社員を受け入れ 研究員登録するが この場合 労務費単価は何を用いるのでしょうか? A. 派遣会社から派遣された研究員の労務費単価は当該派遣契約に定められた契約単価によりますが 100% 子会社からの場合 契約単価から利益率を控除した単価を用います 但し 派遣契約上の単価 派遣期間が 1 契約 200 万円以下の場合には 利益排除の必要はありません ( 時給契約 ) 利益率を控除した単価 ( 日額契約 ) 利益率を控除した日額を契約上の所定労働時間で除した単価 ( 月額契約 ) 利益率を控除した月額を基にNEDO 労務費単価一覧表の月額範囲から算出した単価 ( 健保等級の確認方法について ) QⅥ-3: 検査に先立ち健保等級証明書の健保等級が正しいかを確認する場合 照合する書類として被保険者標準報酬決定通知書がありますが 何らかの理由でこの通知書を入手できない場合 健保等級を確認する方法はあるでしょうか? A. 給与明細と当該健康保険組合の標準報酬月額表により確認することができます 給与明細には健康保険料の個人負担分が明記されており この額と標準報酬月額表における等級毎の個人負担額を照合することで等級を確認することが可能です -18-

2 ( 役員が研究員になる場合の労務費単価について ) QⅥ-4: 以下のケースにおける労務費単価の算出方法はどのようになるのでしょうか? 役職 ) 取締役経営企画室長月額給与 )85% が使用人見合い報酬 15% が役員報酬賞与 ) 年 2 回使用人見合い賞与が支給 決算後利益処分による役員賞与を支給 健保標準報酬月額 ) 役員報酬部分を含んだ額で算出 A. 上記説明における 使用人見合い報酬 が 法人税法上損金算入扱いになっている ということであれば 役員報酬 及び 決算後利益処分による役員賞与 を除き 1 年間の使用人見合いの給与 賞与合計額を算出し NEDO 労務費単価一覧表の月額範囲より労務費単価を求めて下さい 労務費単価算定の対象になるのはあくまで 法人税法上損金算入扱いになっている部分 となります 健保等級は使用できません なお 検査時には当該役員の使用人見合い分の給与及び賞与が税務署に対する確定申告書において損金扱いになっていることを検査員に説明をお願いします ( 海外駐在員を研究員登録した場合の労務費単価について ) QⅥ-5: 海外駐在員を研究員登録した場合の労務費の算定及び証明方法 ( 外貨建支給と円貨建支給の両方がある場合 ) はどのようになるのでしょうか? A. 基本的には月額適用者として取扱います 具体的には 給与の外貨払い分は4 月算出の労務費単価の年度中適用は行わず 毎月直近為替レートで円換算し 円貨払いの給与 賞与と合算し 月額を算出後 NEDO 労務費単価一覧表の月額範囲に当てはめ 労務費単価を算出して下さい その際の証拠書類として 給与証明書に準じた証明書 ( 外地払を含む ) 及び従事日誌を作成してください ( 労働時間証明書について ) QⅥ-6: 検査に必要な書類として 月間所定内就業時間数を超えて労務費を計上する場合は 労働時間証明書 を提示することになっておりますが 一日の従事時間が一日の所定就業時間数を超えていても月内で超えていなければ提示する必要はないということでよろしいでしょうか? A. 費用計上する従事時間が月内所定就業時間数を超えていなければ提示は不要です ただし 一日の所定就業時間数を超えて従事した時間数について 時間外手当 休日手当が本人に支給されていなければ 当該従事時間について労務費を計上することはできませんので ご注意ください -19-

3 ( 所定就業時間について ) QⅥ-7: 研究員の委託業務について休日出勤が発生致しました しかしながら 当該月の合計従事時間は当該月の所定就業時間数の範囲内に収まっております 具体的には以下のようになっています 所定就業時間数 : 138 時間委託業務従事時間 :120 時間 ( うち 休日出勤時間 :6 時間 ) このような場合 労働時間証明書の発行は必要でしょうか? A. 委託業務従事時間が所定就業時間数内ですので労働時間証明書は必要ありません ただし 当該休日出勤時間分の休日手当てが本人に支給されていなければ 当該従事時間について 労務費を計上することはできませんので ご注意ください ( 労務費に関する月別項目別明細表について ) QⅥ-8: 労務費について月別項目別明細表の作成は必要でしょうか? A. 月別項目別明細表は労務費以外の経費の整理のためのものですので労務費については作成する必要はありません 但し 労務費の明細は別様式の 労務費積算書 を作成して頂く必要があります ( 労務費と消費税の関係について ) QⅥ-9: 労務費は消費税が発生しないにもかかわらず 経費発生調書で消費税の対象になっているのはなぜでしょうか? A.NEDOでは 労務費を委託先が提供する役務の一部として扱っているため 他の消費税非対象の海外旅費と同様に 労務費についても役務に対する費用として消費税の対象としています ( 出向社員の所定就業時間について ) QⅥ-10: 当財団はプロジェクトに関連する企業に分室をおいて委託事業に従事させています 分室で従事する研究員は当該企業からの出向という形式をとっていますが これらの研究員の所定就業時間はどのように考えたらよいですか? 当財団の規則に基づく所定就業時間でしょうか それとも出向元企業の規則に基づく所定就業時間でしょうか? A. 委託先に出向されて委託事業に従事する場合 出向契約等により就業時間に関する取り決めが出向先 出向元間でなされていると思われますので その時間を所定就業時間としてください なお 所定就業時間については 出向者の従事場所で定められたものが所定就業時間として設定されるのが一般的です -20-

4 ( 出向社員の労務費単価について ) QⅥ-11: 当財団の登録研究員は外部の法人からの出向者です 出向者への給与は出向協定書における年額人件費と当財団が研究員本人に支払う定期代を合計したものになります 当該研究員が4 月から3 月までの委託期間の全期間に亙って従事するとして 以下のような場合 どのようにして労務費単価を算出すればよろしいでしょうか? 出向協定書における当該研究員の人件費 :8,900 千円 / 年 3 月 7 日 ~4 月 6 日の定期代 :12,550 円 (1カ月分) 4 月 7 日 ~10 月 6 日の定期代 :119,510 円 (6カ月分) 10 月 7 日 ~4 月 6 日の定期代 :119,510 円 (6カ月分) A. 出向者の契約上の人件費が年額で決められていますので この年額人件費 + 年間の定期代 の合計年額を月額に換算して 労務費単価一覧表の月額範囲にあてはめ 単価を設定して頂くことになります 具体的には以下のようになります 年額人件費 :8,900,000 円年間の定期代 :12,550 6/31+119, ,510 5/6+119,510 1/6 25/31 =2, ,510+99,591+16,063=237,593 円合計年額 9,137,593 円を 労務費単価一覧表の月額に当てはめて単価設定を行います ( 出向社員を嘱託社員に変更した場合の労務費単価について ) QⅥ-12: 当社の研究員で6 月 26 日まで出向者として従事していた者が 6 月 27 日より当社の嘱託社員として採用され 継続して当該委託業務に従事することになりました NEDOのルールで算出すると 6 月 26 日までと6 月 27 日以降とで労務費単価が異なってしまいます 6 月分の労務費計上はどのようにしたらよろしいのでしょうか? A.6 月 26 日までの従事分は出向者としての単価を 6 月 27 日以降の従事分は嘱託社員としての単価を使用して労務費を計上してください その際には 労務費積算書 の記載欄は単価毎に設けると共に 従事日誌は合計時間の欄外にそれぞれの単価の集計時間を手書きで記載するようにしてください ( 日専従者が専従日とならない日に委託業務に従事した時の経費の計上について ) QⅥ-13: 日専従者が午前中 自社の業務を行い 午後 委託業務に係る会議のために出張をした場合の労務費 旅費の計上はどのようにしたらよろしいのでしょうか? A. 旅費については費用として計上することが可能です 但し 所定就業時間を委託業務に従事したことにはなりませんので 労務費の費用計上はできません この際 委託業務従事日誌 ( 日専従者用 ) については 専従した日とはしないものの 具体的な研究内容 作業内容 欄に出張に関する記載をしてください -21-

5 ( 労務費を計上しない研究員について ) QⅥ-14: 労務費を計上しない研究員が1カ月だけの従事で登録研究員から抹消になりました この場合 労務費積算書に当該 1カ月分の従事時間がゼロである旨 記載する必要がありますか? また 1カ月しか従事しない場合でも 中間検査時における 事業進捗状況報告書 及び確定検査時における実績報告書に添付する 労務費を計上しない登録研究員の従事状況 を提出する必要はあるでしょうか? A. 研究員として登録されていれば 例え1カ月だけの登録であっても また 発生労務費がゼロであっても 労務費積算書にはゼロで計上してください 検査時に提出する文書についても従事時間に関わらず提出して頂きます QⅥ-15: 同一研究員が 同時期に2つのプロジェクトに研究員登録をし 一方のプロジェクトで労務費非計上の扱いとなり もう一方のプロジェクトで労務費を計上する研究員となることは可能でしょうか? A. 可能です 但し 当該方法を選択した場合は検査時において 本人が登録研究員として従事しているプロジェクト全部の従事時間の妥当性について確認させていただくことになります ( 契約コンサルタントの研究員登録について ) QⅥ-16: 当社が業務契約を締結している国内外の個人のコンサルタントを研究員登録することは可能でしょうか? A. 業務契約を締結するコンサルタントは貴社と雇用関係にあるとは言えず 研究員登録することはできません ( 管理職が所定就業時間外に委託業務に従事した場合について ) QⅥ-17: 残業代が支給されない管理職の研究員が所定就業時間外に委託業務に従事した場合 その分の労務費計上は可能でしょうか? A. 所定就業時間以外に従事した分の労務費計上はできません 残業代が支給されない研究員については 特段の取り決めがない限り給与は所定就業時間に対して支払われたものと考えます 但し 当該研究員がフレックスタイム制の対象者である場合で 給与の対象と認められる時間については 所定内就業時間外分も労務費として計上することができます -22-

6 ( 裁量労働制適用者の労務費計上について ) QⅥ-18: 就業時間に全く制約を受けない裁量労働制の対象者が委託業務に従事する場合 労務費として計上できる時間帯に制約はあるのでしょうか? また 計上できる上限額はあるのでしょうか? A. 就業時間に全く制約を受けない裁量労働制の対象者については 給与は当該委託先の所定就業時間に対して支払われる という考え方に基づき以下のような対応を取ってください 労務費として計上する時間が所定就業時間内の時間だけの場合は そのまま計上してください 労務費として計上する時間が所定就業時間以外の時間を含む場合は 当該月の所定就業時間数を 委託業務従事時間 総労働時間 で按分して頂き その時間を計上対象時間の上限としてください この按分の根拠となるものとして検査時に労働時間証明書を提出してください なお コアタイムを設けない完全フレックス制適用者についても 時間外手当 休日手当が支給されない場合は 上記裁量労働制と同様の扱いとしてください ( 期間専従者の従事期間について ) QⅥ-19: 専従者の登録をして期間専従中 専従者の変更がある場合 実施計画変更届出をしても 新たな専従者は1 年以上の専従期間がないと専従登録はできませんか? A.1 年以上の専従期間がないと専従登録はできません 委託期間について 4 月 1 日から翌年度 3 月 20 日までを1 年とみなす整理をしています 複数年度契約の場合 当該委託業務に1 年以上従事することが必要です 単年度事業であれば 全期間をとおして従事する必要があります ( 研究員が減員する場合の届出について ) QⅥ-20: 研究員の増員 交替については 届出書提出が必要ですが 研究員が減員する場合はどうしたらよいでしょうか? A. 期間専従者以外の研究員の減員については 届出の必要はありませんが プロジェクト管理上必要がありますので 事業担当者に連絡をしてください また 専従者として登録されている方であれば 変更届出手続が必要になります -23-

7 ( 受託者の受託基準で労務費単価を設定する場合について ) QⅥ-21: 委託業務マニュアルに 委託先が委託業務に係る受託基準等を定めている場合において NEDO が算定方法を規定する労務費単価を用いて算定することが困難なときは 労務費単価算定に限り当該受託基準等の定めるところによることができます とありますが 具体的にどのような場合に受託基準に基づく単価を使用できるのでしょうか? A. 委託先が受託基準を文書により策定していること 事業収入の大部分を当該事業に依存していること 受託事業が事業の柱となっていること等が受託基準単価適用の条件となります 但し 当該適用の可否については 詳細な審査が必要となりますので 受託基準単価の適用を希望される場合はまず 事業担当者もしくは検査 業務管理部へ相談してください ( 出向者の法定福利費について ) QⅥ-22: 研究員が出向者の場合 法定福利費相当分の加算は行わないこととなっていますが出向先で法定福利費を負担している場合も加算されないのですか? A. どの様なケースであっても 出向者に対する法定福利費は加算いたしません これは 事業者が直接雇用している研究員で健康保険等級を有していれば 雇用主である当該事業者が法定福利費を負担していることは明らかです 但し 出向者の場合 雇用主は出向元であるため 出向先である事業者が法定福利費を負担していることは必ずしも明確ではなく その確認は必ずしも容易ではありません ( 具体的には 出向先で労災保険料の事業主負担分だけを負担し 出向元でそれ以外を負担している等 様々なケースがあるようです ) よって 出向者の方も 派遣契約に基づく派遣研究員と同様に整理することとしました -24-

8 ( 研究員の年度途中での追加について ) QⅥ-23: 労務費単価の通年適用で 研究員を年度の途中で追加する場合 様々なケースが想定されますが 具体的にどう対応すればよいのですか? A. 年度の途中で追加した研究員の労務費単価については 健康保険等級の有無や新規雇用者である場合など それぞれ対応が異なります 具体的なケースを以下に列挙しますので 参考にして下さい 契約期間 : 平成 18 年 4 月 1 日 ~ 平成 19 年 3 月 20 日 < 健保等級適用者である研究員を追加登録する場合 > 1 研究員を18 年 10 月に追加登録 ( 労務費単価の算出基礎 ) a. 当該研究員は18 年 4 月以前から雇用 18 年 4 月に適用される健康保険等級 b. 当該研究員は18 年 10 月からの新規雇用 18 年 10 月に適用される健康保険等級 2 研究員を19 年 2 月に追加登録 a. 当該研究員は18 年 4 月以前から雇用 18 年 4 月に適用される健康保険等級 b. 当該研究員は19 年 2 月からの新規雇用 19 年 2 月に適用される健康保険等級 < 健保等級適用者ではない研究員を追加登録し 変動手当分を労務費単価に反映する場合 > 1 研究員を18 年 10 月に追加登録 ( 労務費単価の算出基礎 ) a. 当該研究員は18 年 4 月以前から雇用 18 年 4 月 ~6 月の平均支給月額 b. 当該研究員は18 年 10 月からの新規雇用 18 年 10 月 ~12 月の平均支給月額 2 研究員を19 年 2 月に追加登録 a. 当該研究員は18 年 4 月以前から雇用 18 年 4 月 ~6 月の平均支給月額 b. 当該研究員は19 年 2 月からの新規雇用 19 年 2 月の支給月額 (*) * 当年度中の算定期間が3ヶ月に満たないため 雇用月の支給月額から算出 (2) 補助員費 ( 補助員の対象業務について ) QⅥ-24: 補助員 の定義 研究員との違いはどのように考えたらよろしいでしょうか? A. 補助員 は直接研究を行う者ではなく 研究の補助的業務( 試験データの収集補助や資料整理等 ) を行う者で アルバイト等を想定しています 従って 特に研究資格 経験等は要求しておりません また 補助員単独での出張は認めておりません これに対し 研究員 は直接研究に従事して頂きますので 研究者たる資格 経験が要求されます -25-

9 QⅥ-25: 補助員が以下の作業を行った場合 委託事業の対象経費として認められるでしょうか? 1 経費発生調書への記入 2 検査用調書ファイルの作成 3 研究データファイルの作成 A. 補助員の従事内容についても 研究員同様 当該委託業務に直接必要な業務かどうかが判断のポイントになります 従いまして 1 2は当該業務に直接必要な業務とは認められません 3については当該委託業務に直接関係している場合 対象経費とすることができます ( 補助員の従事記録について ) QⅥ-26: 補助員の従事時間を検証できる従事日誌は必要でしょうか? A. 補助員については従事日誌の作成は特段必要ありません 但し 同一の補助員が複数の業務を行っている場合には 補助員についても 従事時間及び従事内容を確認できる証拠書類を提示していただく必要があります 従って そのような場合には従事日誌に相当するもので 当該補助員の従事状況を管理してください ( 補助員費の計上方法について ) QⅥ-27: 時間給 1,000 円 勤務時間 7 時間 / 日 通勤費 420 円 / 日 ( 実費支給 ) の場合 補助員費として計上できるのは一日当たりいくらになりますでしょうか? A.1,000 円 / 時 7 時間 =7,000 円に交通費 420 円を加算した7,420 円となります 但し 当該補助員が事業主と直接雇用関係があり健保等級を有する場合は 法定福利費相当額 7,420 円 12.8%=949 円を加算し 8,369 円となります QⅥ-28: 月末締で管理されている派遣会社からの補助員について 3 月 20 日までの補助員費を計上する場合 年度末検査にどのようなエビデンスを準備するのでしょうか? A. 派遣会社から3 月 20 日までの補助員費に係る正式な請求書をもらうことが難しい場合は 当該補助員の労働時間管理のために 派遣会社 派遣先の間で正式に用いている書類 ( タイムカード等 ) を用意してください この書類において確認できる労働時間と派遣契約書における契約単価から 補助員費の確認を行います QⅥ-29: 複数の委託業務に従事している補助員の場合 事業毎に9,600 円 / 日が上限になるのでしょうか? A. 同一の補助員の方が その日に計上できる日額合計の上限額は9,600 円となります 従って 事業毎ではなく その日にそれぞれの事業で補助員費として計上した額の合計額が 規定の上限額を上回ることはできません -26-

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