夫婦の出生力の低下要因に関する分析 ~「少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査」の個票を用いて~

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1 ESRI Discussion Paper Series No.301 夫婦の出生力の低下要因に関する分析 ~ 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 の個票を用いて ~ 山田昌弘 松田茂樹 施利平永田夏来 内野淳子 飯島亜希 August 2013 内閣府経済社会総合研究所 Economic and Social Research Institute Cabinet Office Tokyo, Japan 論文は すべて研究者個人の責任で執筆されており 内閣府経済社会総合研究所の見解を示すものではありません ( 問い合わせ先 :

2 ESRI ディスカッション ペーパー シリーズは 内閣府経済社会総合研究所の研究者および外部研究者によって行われた研究成果をとりまとめたものです 学界 研究機関等の関係する方々から幅広くコメントを頂き 今後の研究に役立てることを意図して発表しております 論文は すべて研究者個人の責任で執筆されており 内閣府経済社会総合研究所の見解を示すものではありません

3 夫婦の出生力の低下要因に関する分析 1 ~ 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 の個票を用いて ~ 2 山田昌弘 松田茂樹 施利平 永田夏来 内野淳子 飯島亜希 1 本稿の公表にあたっては 事前審査として行った所内セミナーで 渡辺秀樹 慶應義塾大学文学部教授からの査読コメントと杉田伸樹 内閣府経済社会総合研究所所長 小島愛之助 前内閣府経済社会総合研究所次長など出席者の方々から有益なコメントを頂いた ここに記して謝意を表する 本稿はすべて筆者個人の責任で作成されており 所属する機関の見解を示すものではない 2 山田 ( 中央大学文学部教授 ) 松田 ( 中京大学現代社会学部教授 ) 施 ( 明治大学情報コミュニケーション学部教授 ) 永田 ( 国立大学法人兵庫教育大学助教 ) 内野 ( 前内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官 ) 飯島 ( 内閣府経済社会総合研究所研究官 ) 1

4 要旨 我が国においては 長期的に出生率が低下傾向で推移し その要因として未婚化の影響が大きいことが指摘されているが 夫婦の出生児数も近年 減少傾向にある 夫婦の出生力低下の背景には 夫婦を取り巻く生活環境とともに経済状況や夫婦の意識 価値観も影響していると考えられる 経済社会総合研究所では 少子化の動向を検討するための基礎的資料となる夫婦の出生力に関する分析を行うため 20 代から 40 代の既婚男女を対象に夫婦を取り巻く生活環境や夫 妻の意識 価値観等について意識調査を実施した 本稿の第 1 部では この意識調査の趣旨 方法 及び主な調査結果について紹介する 第 2 部では 意識調査の個票を用いて 夫婦の出生力や出生意欲の低下に関係する要因について異なる角度から分析した結果を報告する 主な結論は次のとおりである 1) 夫婦の育児分担 情緒関係 共同行動という夫婦関係と夫婦の出生力について : 夫の育児参加が少ないことは 男女とも現実的に第 3 子を出産しようとする意欲を低下させることがわかったが 育児分担以上に強い効果がみられたのが 配偶者からの情緒的サポートであった また 夫婦の伴侶性をみると 夫婦共通に行う行動が多いことや夫婦共通の趣味があることは おおむね追加出産意欲を高めていた 2) 家族規範や家族主義と夫婦の出生力の関係について : 本調査でえられた妊娠先行型結婚の夫婦の典型的イメージは 20 歳代の働く男女が 2 ~4 年交際した後に妊娠先行で結婚するというものであり 妊娠先行型結婚の夫婦は 追加出産意欲も高い また 家族規範意識が強い者ほど 第 1 子および第 2 子の出産意欲が高いという結果がえられたが 第 3 子の出産意欲は 家族規範意識が強いことでは高まるものではなかった さらに 親 ( 子どもからみた祖父母 ) と同居または近居している場合に 現在 予定 理想のいずれの子ども数も多いことがわかった 3) 子育てや教育の経済的負担が夫婦の出生力に与える効果について : 年収が低い層では 直接の子育て費用が子ども数を抑制する一方で 年収が中程度の層では 子どもの大学進学期待や留学期待が子ども数を抑制することが見出された 2

5 Analyses of factors relating to couples declining number of children and desire for children: Empirical Evidence from Survey Data. Masahiro Yamada Professor, Faculty of Letters, Chuo University Shigeki Matsuda Professor, Faculty of Contemporary Sociology, Chukyo University Liping Shi Professor, School of Information and Communication, Meiji University Natsuki Nagata Associate Professor, Hyogo University of Teacher Education Junko Uchino Former Executive Research Fellow, Economic and Social Research Institute, Cabinet Office Aki Iijima Research Fellow, Economic and Social Research Institute, Cabinet Office Abstract This paper examines the factors that lie behind the couples declining number of children and desire for children, associating among living environment, economic situation, and husband and wife s consciousness and sense of value. Data for this paper was compiled through a web-based questionnaire survey with married male and female aged from 20 to 49, conducted in October and November In chapter 1, we describe the survey, including the purpose, method, and basic statistics. In chapter 2, we describe results from five different approaches to analyses of factors relating to couples number of children and desire for children. The main points of our results are as follows; 1)although we find that in case when husband shares less part in child care both wife and husband s desire for the third child tend to decline, emotional support has more 3

6 effect on the desire for the second child than husband s participation for child care. Moreover, couples who share more activities or who have common hobbies tend to have more desire for additional child/children. 2) the survey gives a typical image of couples with pregnancy-preceding-marriage, who work and get married after dating for 2-4 years in their twenties, and they have more desire for additional child/children. Additionally, people with traditional family norm show more tendencies to have one or two children. However, traditional family norm does not effect on the third child as much. Furthermore, those who live with or near their parents have more children as well as they desire and idealize to have more. 3) for lower income couples, the burden of expenditure to raise a child/children results in less children, whereas for middle income couples, educational aspiration that they want their child/children to go to higher education or to study abroad shows the same effects. 4

7 目次 第 1 部 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 について 1. 調査の趣旨 2. 調査について 2-1 調査方法 2-2 回答状況 3. 主な調査結果について別表 第 2 部個票データによる分析 第 1 章夫の育児参加と夫婦の第 2 子 第 3 子の出生意欲 - 理想と現実的出生意欲の比較 1. 問題意識 2. 仮説と分析方法 2-1 仮説 2-2 分析方法と変数 3. 推計結果 3-1 第 2 子の出生意欲 3-2 第 3 子の出生意欲 3-3 小括 4. 結論と今後の課題 第 2 章夫婦の伴侶性と家族規範意識が追加出産意欲に及ぼす影響 1. 問題意識 2. サンプルと変数 3. 夫婦の伴侶性 共通趣味 家族規範意識 4. 追加出産意欲 5. 多変量解析 6. インプリケーション 第 3 章世代間関係と子世代の出生数との関連 1. 問題意識 2. サンプルと変数 3. 世代間関係 子どもをめぐる規範意識 4. 子ども数 5. 多変量解析 5

8 6. インプリケーション 第 4 章妊娠型先行結婚と通常結婚の背景と出生意欲 1. 問題意識 2. 通常結婚と妊娠先行型結婚における結婚時の状況 3. 通常結婚と妊娠型先行結婚経験者の現在の状況 4. 考察とまとめ 第 5 章教育アスピレーションが出生力に及ぼす影響 1. 問題意識 1-1 少子化と夫婦出生力の低下 1-2 お金の問題 1-3 出生力低下の指標について 2. 分析の視点 2-1 夫婦の分類について 2-2 本調査における夫婦の出生力の概要 3. 子育ての経済的負担 3-1 教育費負担と経済階層 3-2 教育アスピレーション 3-3 教育アスピレーションと出生力 4. インプリケーション 第 6 章本研究でえられた知見 参考資料単純集計表 6

9 第 1 部 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 について 1 調査の趣旨 我が国においては ここ数年やや持ち直しの動きが見られるとはいえ 長期的に出生率は低い水準で推移し 少子化が進展している その要因としては 未婚化の影響が大きいと指摘されているが 結婚した夫婦からの出生児数が 1990 年代以降は減少傾向にあり 1960 年代生まれ以降の世代では これまでのように最終的な夫婦出生児数が 2 人に達しない可能性も指摘されている 夫婦の出生児数が減少している背景には 様々な要因が関係していると考えられるが 夫婦の就業 経済状況や双方の親との関係 夫婦の家事 育児分担等の夫婦を取り巻く生活環境とともに夫婦の意識や価値観も影響していると考えられる 少子化の動向を検討していくためには このような夫婦を取り巻く生活環境や夫 妻の意識 価値観等について 客観的なデータに基づく分析 検討を深めていくことが不可欠である 本調査は このような問題意識に立ち 少子化の動向を検討するための基礎的資料となる分析を行うため 20 歳から 49 歳までの既婚男女を対象に実施したものである 本調査の特徴としてあげられる主なものは以下のとおりである (1) 夫婦の出生力や出生意欲の低下に関係すると考えられる要因について分析していくため 質問項目は 結婚のきっかけ 自分や配偶者の就業 経済状況 理想と現実的な子どもの人数 夫婦での家事 育児の分担 自分や配偶者の親からの子育て支援の状況 子どもへの期待 社会的規範意識 価値観などを尋ね 多岐にわたる調査内容になっていること (2) サンプル規模が 1 万人と大きく 例えば 妊娠先行型結婚と通常結婚の比較や 20 代前半の早婚と 30 代後半以降の晩婚の場合の比較など多様な切り口での分析が可能となっていること (3) 既婚男女を対象に 配偶者の状況についても質問していることから 夫の意識と妻の意識を比較するなど これまであまりなされていない男女の比較による分析も可能になっていること 以下 本稿 ( 第 1 部 ) では 第 2 節で 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 についてその調査概要として 実施方法 回収状況を概説し 第 3 節で主要な結果概要について紹介し 第 2 部で報告する本調査の個票データを用いて夫婦の出生力や出生意欲の低下に関係すると考えられる要因について異なる角度から行った5つの分析へのつなぎとしたい 7

10 2. 調査について 2-1 調査方法 調査の企画 設計 分析にあたっては 学識経験者の参集 1 を求め 少子化と夫婦の生活環境に関する検討会 を開催し 調査対象 調査票の内容 調査結果等について検討を行った 調査の実施は以下のとおりである 調査名 : 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査調査方法 :( 株 ) スパイアへの委託調査 委託調査会社の登録モニターに対するインターネット調査調査内容 : 結婚のきっかけ 本人と配偶者の就業 経済状況 子どもの数 ( 現在の人数 理想の数 予定数 ) 子どもへの期待 家族や地域からの子育て支援に関する状況認識 夫婦の家事 育児分担 夫婦の共有時間 ( 会話時間 食事を共にする頻度等 ) 家族に関する価値観 規範意識など調査期間 : 平成 24 年 10 月 19 日 ~11 月 11 日調査区域 : 全国調査対象 :20 代 ~40 代の既婚者目標有効回答数 :10,000 名以上年齢 (20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳の 6 区分 ) 性別の 12 区分について国勢調査 (2010 年 ) の人口構成比に乖離がないように収集 2-2 回答状況 回答者の年齢 性別構成は表 1 のとおりであった 表 1 男性女性 調査における年齢 性別回答状況 歳 歳 歳 歳 歳 歳 参集者 : 山田昌弘 松田茂樹 施利平 永田夏来 8

11 回答者の居住地域については 国勢調査と比較すると 関東在住の回答者が男性で 3.3 ポイント 女性で 2.9 ポイント高い一方で 九州 沖縄在住の回答者が男女とも 2.1 ポイント低い結果となっている ( 表 2-(1)(1) 表 2-(2)) 表 2-(1) 本調査における居住地域 表 2-(2) 国勢調査における有配偶者 (20~49 歳 ) の居住地域 男性 女性 男性 女性 北海道 東北 北海道 東北 関東 関東 中部 中部 近畿 近畿 中国 四国 中国 四国 九州 沖縄 九州 沖縄 計 計 回答者の最終学歴については 男性では 大学 が最も多く 大学院 と合わせると過半数を超え 女性でも 大学 大学院 が 3 割弱を占め 国勢調査における 20~49 歳の男女それぞれの最終学歴と比べると 区分の違いがあり単純に比較はできないものの 本調査の回答者は高学歴の者が多い傾向がうかがえる ( 表 3-(1) 表 3-(2)) 表 3-(1) 表 3-(2) 本調査における24~49 歳の最終学歴 国勢調査における24~49 歳の最終学歴 ( 注 ) 男性 女性 男性 女性 中学校 小学校 中学校 高等学校 高校 旧中 専修学校 短大 高専 短大 高専 大学 大学院 大学 ( 卒業者 ) 不詳 大学院 計 その他 ( 注 ) 未婚者 離 死別の者を含む 計 今回の調査手法として 調査会社の登録モニターに対するインターネット調査を選択した このようなインターネット調査には 調査結果に誤差を与える要因として 測定誤差とサンプリング バイアスの問題が指摘されている ( 本多 2006) しかし 測定誤差については 調査員の介在が調査結果に影響を及ぼすという指摘もあり また ランダムサンプリングにおいても回収率の問題から代表性は万全でないことを考えれば 一概に優劣を判断できない 本調査は 夫婦の出生力 出生意欲の低下に関係する要因等を探るため 夫婦の生活環境や夫や妻の意識 考え方 価値観に関わる多岐にわたる質問を行った調査である 個人の考え方やプライバシーに立ち入った質問内容について 既婚の男女それぞれ 5000 名ずつ 9

12 という大量のサンプル数を集めての調査を実施するには インターネット調査は優位である この調査をもとに分析して得られた結果について さらに他の方法による調査で検証するということも考えられ 本研究をそのための基礎的研究として位置付けることもできよう 10

13 3. 主な調査結果について 1) 結婚のきっかけ配偶者と知り合ったきっかけについては ほとんどの年代において 社会人になってからの仕事関係 の割合が最も高く 次いで 友人などの紹介 となっている そのほか お見合い や 結婚情報サービス ( 結婚紹介書 婚活サイトなど ) の割合は年代が高まるにつれて 増加傾向となる インターネットを通じた出会いについては それほど年代による変化はみられなかった ( 別表 1) 結婚したきっかけについては 男性では 年代を問わず お互いの結婚したい時期が一致した 割合が最も高かったが 20~34 歳の男性では 子どもができた が 2 番目となっている 女性では 20 代前半では 子どもができた が過半数と最も高く 20 代後半以降では 結婚したい時期の一致 が最も高くなっており 20 代後半と 30 代前半では 子どもができた が 2 番目となっており 子どもができた ことをきっかけとして結婚をする割合が若い年代で高い割合となっている ( 別表 2) 2) 就業状況雇用形態について 最後に学校を卒業した直後 現在の結婚を決めたとき 現在の雇用形態 の 3 段階でみると 男性についてはいずれの段階においても 8 割程度が正社員となっている一方で 女性では これらの 3 段階で雇用形態に変化がみられた 20 代女性では 卒業直後に正社員となっていた割合は4 割弱であり パート アルバイトが同程度となっていたが 現在の結婚を決めたときには無職 家事の割合が増加し 現在は6 割半ばが無職 家事となっており 他の年代よりも高い割合をしめしている 20 代前半を除く年代については 最後に学校を卒業した直後には6 割半から8 割半ばが正社員として就職しており 結婚を決めたときにはパート アルバイトや派遣 嘱託 契約社員の割合が増加し 現在では無職 家事の割合が4 5 割となっており 正社員の割合は1 割半ば程度にとどまる ( 別表 3 別表 4 別表 5-1) 末子の年齢別に現在の雇用形態をみると男性では末子の年齢にかかわらず 8 割程度が正社員と最も多い 一方 女性では 末子の年齢が0~2 歳では 無職 家事 が 7 割弱となっており 末子年齢が上がるにつれて その割合は減少し パート アルバイト の割合が増加する ( 別表 5-2) 結婚または子どもができたことをきっかけにやめた時期 転職の経験については 男性では8 割以上が ない と答えているが 女性では ある 割合が過半数となっている ( 別表 6) 現在 無職 家事の人の就業意向についてみると 末子年齢が 0~2 歳の女性では 子どもがある程度の年齢に達したら働きたい と考える割合が 7 割半ばであり 末子の年齢が上がるにつれて その割合は減少し 逆に 今度も就業は希望しない が増加し 末子年齢が 12 歳以上になると過半数となる また すぐにでも働きたい 割合は 末子年齢が 11

14 あがるにつれて 増加傾向となっている ( 男性については 傾向を記述できるほどの対象者数はいない )( 別表 7) 自分の職場が子育てと仕事との両立をしやすい環境かどうかについては 20 代前半男性や 20 代前半を除く女性では 比較的肯定的に捉えているが 20 代前半の女性は 他の世代に比べ 比較的否定的に捉えている また 子どもの人数別でみると 子どものいる人では 肯定的に評価している割合も高くなっている ( 別表 8-1 別表 8-2) ただし 子育てと仕事の両立が難しいと判断した人については 既に職場を去っている可能性があるため 回答が肯定的に偏っている可能性もあることについて留意が必要である 3) 理想と現実的な子どもの人数理想的な子どもの人数について 2 人 の割合が最も高いが 子どものいない男性では 0 人 の割合が 16.2 子どものいない女性では 25.6 となっている ( 別表 9) 現実的な子どもの人数について 子どものいない女性では過半数が0 人と答えており 子どものいない男性でも4 割弱となっており それぞれ最も高い割合となっている また 既に子どもが 1 人いる人では現実的な人数を 1 人 既に子どもが 2 人いる人は現実的な人数を 2 人 と答えた割合がそれぞれ最も高く 現在の子どもの数 = 現実的な子どもの数 となっている割合が最も高い ( 別表 10) 理想的な子ども数と現実的な子ども数のクロスは下表のとおりであった 持子つ現どつ実もも的のりに数の 理想的な子どもの数 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 計 0 人 人 人 人 人 人以上 計 さらに 現実の子ども数が理想の子ども数を下回っている場合について 子どもの人数別 年齢別を男女別でみたのが下表である なお 男性よりも女性の方が理想的な子ども数よりも現実的な子ども数を少なく回答している人数が多くなっている 理想的な子ども数と現実的な子ども数の乖離が 1 人のケースの割合が高く 特に 理想的な子ども数 3 人で現実的な子ども数 2 人のケースは 男女ともに 20 代後半 30 代前半では 50 を超えて高くなっている 年齢が上がるにつれて理想的な子ども数 3 人で現実的な子ども数 2 人のケースは低くなり 理想的な子ども数 2 人で現実的な子ども数 1 人や 0 人の割合が高くなる傾向にある 12

15 ( 理想的な子ども数より現実的な子ども数が少ない者の分布状況 ) ( 男性 ) () N <1-0> <2-1> <2-0> <3-2> <3-1> <3-0> その他 計 20 代後半 代前半 代後半 代前半 代後半 年代計 ( 女性 ) () N <1-0> <2-1> <2-0> <3-2> <3-1> <3-0> その他 計 20 代後半 代前半 代後半 代前半 代後半 年代計 <> 内は 理想的な子ども数を左に 現実的な子ども数を右に表記している 例えば <1-0>は 理想の子ども数 1 人 - 現実的な子ども数 0 人のケースを示している その他は 理想的な子ども数 4 人のケースをまとめている 理想的な子ども数 5 人以上のケースについては 本表では省略している 理想とする子どもの数より現実的に持つつもりの子どもの数が少ない理由については 男女を問わず どの年代でも 子育てや教育にお金がかかりすぎるから の割合が最も高い そのほかに 年代による特徴としては 20 代 30 代では 働きながら子育てができる職場環境がないから や 保育サービスが整っていないから の割合が高くなっているが 40 代になると 自分または配偶者が高年齢で産むのが嫌だから の割合が高くなっている また 20 代前半の女性では 育児の負担に耐えられないから や 妊娠出産時の身体的 精神的な苦痛が嫌だから が2 割半ばと 他の年代に比べ多くなっている ( 別表 11) なお 第 14 回出生動向基本調査 ( 国立社会保障 人口問題研究所 ) においても 予定子ども数が理想子ども数を下回る理由として最も多いのは 子育てや教育にお金がかかりすぎるから が最多 (66.9) となっており 本調査における結果と同様の結果となっている 4) 子育ての負担感子育ての負担感については 子育てで出費がかさむ 自分の自由な時間が持てない 子育てによる身体的疲れが大きい 割合がそれぞれ高い 男女別でみると 特に負担に思うことや悩みはない 割合は 男性に比べ 女性の方が低い割合となっており 女性の方が子育ての負担感を感じている状況がみられた 末子年齢別にみると 末子年齢が 0~2 歳の子どものいる女性は 子どもを一時的にあずけたいときあずけ先がない や しつけのしかたがわからない 割合がほかの属性に比べて高く 3~5 歳の子どものいる女性は 気持ちに余裕を持って子どもに接することができない や 子どもの言うことを聞かない 13

16 割合が比較的高くなっている ( 別表 12-1 別表 12-2) 5) 家事 育児の分担家事や育児の分担については 男女の間で分担の度合いの評価に違いがみられた 家事の分担については 夫は全くせず 妻のみ と認識している男性は1 割半ばとなっているが 女性では3 割程度と開きがあり 男女で認識の違いがみられる また 育児については 子どもの数が増えるにつれて 夫は全くせず 妻のみ の割合が増加し 男性に比べ 女性ではその割合が2 倍以上高くなる ( 別表 13 別表 14) 6) 子育て支援子育ての相談相手については 配偶者や自分もしくは配偶者の親の割合が高い 男女別の特徴としては 男性では 子育てを通じて知り合った人 や ( 親族以外の ) 友人 知人 の割合が 1 割程度にとどまるが 女性では 4 割弱となっている インターネット をあげた割合も若年層では高くなっている ( 別表 15) 親からの経済的支援や子どもの面倒を見てくれる度合いは 末子の年齢があがるにつれて 低くなる傾向がみられる また 自分の親と配偶者の親を比べると 自分の親からの支援を受けていると思っているが 配偶者の親からの支援は低いと認識している傾向がみられ 特に女性にその傾向がみられる ( 別表 16-1 別表 16-2 別表 17-1 別表 17-2) 地域子育て支援サービスについては 男性では 聞いたことはある 割合が最も高く 次いで 全く知らない となっている 一方 女性では 聞いたことはある や 利用方法など知っているが 利用したことはない が 3~4 割と多いが 20 代後半や 30 代前半では 利用方法などを知っており 利用したことがある 割合も3 割程度いる ( 別表 18) 7) 子どもへの期待子どもに望む最終学歴については 子どもの数が増える程 大学進学を望む割合は減少し 短大か専門学校まで や 高校まで の進学を望む割合が増加する ( 別表 19) 海外留学や積極的に習い事をさせるなど子どもへの期待については 子ども数が増えるにつれ 特に希望をしない 割合が増加する ( 別表 20) 8) 配偶者 子どもとの生活 生活に対する満足度配偶者に対する満足度については 男性は 年代があがるにつれて 満足度は減少するが 女性は 20 代前半を除き 年代があがるにつれて満足度が減少する 20 代前半女性については 満足している割合 ( 非常に満足している 満足している の計) は7 割弱にとどまる ( 別表 21) 子どもとの生活に対する満足度については 満足している割合は 男性は末子年齢が上昇するにつれて減少傾向であるが 女性は末子年齢 6~8 歳を底に再び緩やかに上昇する 14

17 ( 別表 22) 生活に対する満足度については 男女ともに年代があがるにつれて 満足度は減少傾向である ( 別表 23) 9) 社会的規範 価値観 生涯を独身で過ごすというのは 望ましい生き方ではない という考えについて 女性では年代があがるにつれて 賛成の割合が減少するが 男性では 年代による傾向の違いはみられない ( 別表 24) 結婚したら 家庭のためには自分の個性や生き方を犠牲にするのは当然だ という考えについて 年代があがるにつれて 賛成の割合は減少し 反対の割合が増加する 男性に比べ 女性の方が否定的に捉えており 年代があがるにつれその傾向が強まる ( 別表 25) 夫は外で働き 妻は家庭を守るべきである という考えについて 男性では賛成と反対が同程度であるのに対し 女性は賛成に比べ反対が多くなっている また その傾向は年代があがるにつれて その傾向が強まる ( 別表 26) 結婚したら子どもは持つべきだ という考えについて 男性では6 割強が賛成であるのに対し 女性では4 割半程度にとどまる ( 別表 27) 子どもが3 歳までは母親が世話をするべきだ という考えについて 男性では5 割強が賛成であるのに対し 女性では4 割程度にとどまる 男性では 年代があがるにつれて 賛成の割合は増加する ( 別表 28) いったん結婚したらわかれるべきではない という考えについて 男性では 20 代前半は7 割強が賛成しているが それ以外の世代では半数程度が賛成しており 女性は 年代があがるにつれて 減少する傾向がある ( 別表 29) 子どもを持つことで( 精神的に ) 豊かな生活を送ることができる という考えについて 子どものいない人では 子どものいる人に比べ ネガティブに捉えている傾向がみられた ( 別表 30) 以上 本稿 ( 第一部 ) では 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 の調査概要と基本的なクロス集計の中から主要な結果概要を紹介した このような結果がどのように夫婦の出生力 出生意欲に関係してくるのかは 個票データに基づく分析で深めていく必要がある 第 2 部では 本調査の個票データを用いて 夫婦の出生力 出生意欲の低下に関係していると考えられる要因のうち (1) 夫の育児参加 (2) 夫婦の伴侶性と家族規範意識 (3) 親世代との同居 親世代からの援助 (4) 妊娠先行型結婚と通常結婚との比較 (5) 子どもへの教育アスピレーションについて 分析を行った結果を紹介していく 15

18 別表 1) 結婚のきっかけ 別表 1 知り合ったきっかけ ( 性 年代別 ) 子どもの頃の友人 ( 中学校以前 ) 高校 大学時代の学校 サークル関係 ( 社会に出る前 ) 高校 大学時代のアルバイト先 ( 社会に出る前 ) 社会人になってからの仕事関係 インターネット上で趣味や友人を作るためのサイト 趣味や教養等のサークル スポーツクラブ 英会話学校等 ( インターネット以外 ) 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

19 婚活パーティー 合コン 友人などの紹介 お見合い 結婚情報サービス ( 結婚紹介所 婚活サイトなど ) 旅先など偶然の出会い その他 回答計 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 2 結婚のきっかけ ( 性 年代別 ) お互いの結婚したい時期が一致した 相手に強くアプローチされた 子どもができた そろそろ子どもが欲しかった 経済的余裕ができた 自分の転勤 転居 相手の転勤 転居 職場や所属するグループで既婦者が増えた 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

20 幸せそうな夫婦に影響を受けた 親しい友人に結婚を勧められた 恋人 パートナーの結婚の家事 育児への協力に期待がもてた 恋人 パートナーが結婚後も仕事を続けることに理解を示した 恋人 パートナーが親との同居に理解を示した 親や周囲が前向きだった その他 回答計 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

21 2) 就業状況 別表 3 最後に学校を卒業した直後の雇用形態 ( 性 年代別 ) 男性 女性 正規の職員 パート アルバイト 派遣 嘱託 契約社員 自営業主 家族従業者 無職 家事 学生 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 4 現在の結婚を決めたときの雇用形態 ( 性 年代別 ) 男性 女性 正規の職員 パート アルバイト 派遣 嘱託 契約社員 自営業主 家族従業者 無職 家事 学生 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

22 別表 5-1 現在の雇用形態 ( 性 年代別 ) 男性 女性 正規の職員 パート アルバイト 派遣 嘱託 契約社員 自営業主 家族従業者 無職 家事 学生 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 5-2 現在の雇用形態 ( 性 末子年齢別 ) 男性 女性 正規の職員 パート アルバイト 派遣 嘱託 契約社員 自営業主 家族従業者 無職 家事 学生 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上

23 別表 6 結婚または子どもができたことを機に 仕事をやめた時期もしくは転職した経験の有無 ( 性 年代別 ) 男性 女性 ある ない 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 7 現在 無職 家事の人を対象とした就業意向 ( 性 末子年齢別 ) 男性 女性 すぐにでも働きたい 子どもがある程度の年齢に達したら働きたい 今後も就業は希望しない 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上

24 別表 8-1 自分の職場における 子育てと仕事の両立しやすい環境状況 ( 性 年代別 ) 男性 女性 そう思うまあそう思う あまりそう思わない そう思わない 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 8-2 自分の職場における 子育てと仕事の両立しやすい環境状況 ( 性 現在の子ども数別 ) 男性 女性 そう思うまあそう思う あまりそう思わない そう思わない 回答計 N 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上

25 3) 理想と現実的な子どもの人数 別表 9 理想的な子どもの数 ( 性 現在の子ども数別 ) 理想 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 回答計 現在 N 人 人以上 人 人 人以上 男性 人 人以上 人 人 人以上 女性 人 人以上 人 人 人以上 別表 10 現実的にもつつもりの子どもの数 ( 性 現在の子ども数別 ) 現実的 0 人 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人以上 回答計 現在 N 人 人以上 人 人 人以上 男性 人 人以上 人 人 人以上 女性 人 人以上 人 人 人以上

26 別表 11 理想とする子どもの数より現実的に持つつもりの子どもの数が少ない理由( 性 年代別 )MA 子育てや教育にお金がかかりすぎるから 保育サービスが整っていないから 雇用が安定しないから 働きながら子育てができる職場環境がないから 自分の昇進 昇格に差し支えるから 家が狭いから 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 子どもがのびのび育つ社会環境でないから 自分や夫婦の生活を大切にしたいから 自分または配偶者が高年齢で 産むのがいやだから 自分または配偶者が育児の負担に耐えられないから 妊娠 出産のときの身体的 精神的な苦痛が嫌だから 健康上の理由から 欲しいけれども妊娠しないから 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

27 配偶者の家事 育児への協力が得られないから 配偶者が望まないから 末子が夫の定年退職までに成人してほしいから その他特にない回答計 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 ) 子育ての負担感 別表 12-1 子どもを育てていて負担に思うことや悩み ( 性 年代別 ) MA 子育てによる身体の疲れが大きい 子育てで出費がかさむ 自分の自由な時間が持てない 仕事や家事が十分にできない 気持ちに余裕を持って子どもに接することができない 配偶者が育児 子育てに参加してくれない 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

28 子どもについてまわりの目や評価が気になる 目が離せないので気が休まらない 子どもを持つ親同士の関係がうまくいかない 子どもを一時的にあずけたいときにあずけ先がない 子どもが言うことを聞かない 子どもが病気がちである 子どもの成長の度合いがきになる 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 しつけのしかたが家庭内で一致していない しつけのしかたがわからない 子どもを好きになれない 子どもが保育所 幼稚園 学校に行きたがらない 特に負担に思うことや悩みはない 回答計 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

29 別表 12-2 子どもを育てていて負担に思うことや悩み ( 性 末子年齢別 ) MA 子育てによる身体の疲れが大きい 子育てで出費がかさむ 自分の自由な時間が持てない 仕事や家事が十分にできない 気持ちに余裕を持って子どもに接することができない 配偶者が育児 子育てに参加してくれない 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 子どもについてまわりの目や評価が気になる 目が離せないので気が休まらない 子どもを持つ親同士の関係がうまくいかない 子どもを一時的にあずけたいときにあずけ先がない 子どもが言うことを聞かない 子どもが病気がちである 子どもの成長の度合いがきになる 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上

30 しつけのしかたが家庭内で一致していない しつけのしかたがわからない 子どもを好きになれない 子どもが保育所 幼稚園 学校に行きたがらない 特に負担に思うことや悩みはない 回答計 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 ) 家事 育児の分担 別表 13 現在の家事の分担 ( 性 年代別 ) 男性 女性 夫は全くせず 妻のみ 夫は手伝うが 主に妻 夫と妻で半分 妻は手伝うが主に夫 妻は全くせず 夫のみ 主に夫婦以外の者 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

31 別表 14 現在の育児の分担 ( 性 現在の子ども数別 ) 男性 女性 夫は全くせず 妻のみ 夫は手伝うが 主に妻 夫と妻で半分 妻は手伝うが主に夫 妻は全くせず 夫のみ 主に夫婦以外の者 12 歳以下の子供はいない 回答計 N 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 ) 子育て支援 別表 15 子育てについての相談相手 ( 性 年代別 )MA 配偶者自分の親配偶者の親 兄弟 姉妹やそのほかの親族 子育てを通じて知り合った人 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

32 友人 知人 ( 兄弟 姉妹やそのほかの親族以外の ) 近所の人 公的機関 インターネット その他 回答計 男性 女性 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 16-1 自分の親による経済的な子育て支援 ( 性 末子年齢別 ) 男性 女性 いつもたくさん支援をしてもらっている かなり支援をしてもらっている 時々支援をしてもらっている ほとんど支援をしてもらっていない 全く支援をしてもらっていない 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上

33 別表 16-2 配偶者の親による経済的な子育て支援 ( 性 末子年齢別 ) 男性 女性 いつもたくさん支援をしてもらっている かなり支援をしてもらっている 時々支援をしてもらっている ほとんど支援をしてもらっていない 全く支援をしてもらっていない 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 別表 17-1 自分の親が子どもの面倒を見てくれる度合い ( 性 末子年齢別 ) 男性 女性 いつもたくさん面倒をみてくれている かなり面倒をみてくれている 時々面倒をみてくれている ほとんど面倒をみてくれない 全く面倒をみてくれない 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上

34 別表 17-2 配偶者の親が子どもの面倒を見てくれる度合い ( 性 末子年齢別 ) いつもたくさん面倒をみてくれている かなり面倒をみてくれている 時々面倒をみてくれている ほとんど面倒をみてくれない 全く面倒をみてくれない 回答計 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 別表 18 地域子育て支援サービスの認知度 ( 性 年代別 ) 利用方法など知っており 利用したことがある 利用方法など知っているが 利用したことはない 聞いたことはある 全く知らない 回答計 男性 女性 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

35 7) 子どもへの期待 別表 19 子どもの進学希望 ( 性 現在の子ども数別 ) 男性 女性 大学院まで進学させたい 大学まで進学させたい 短大か専門学校まで進学させたい 高校まで進学させたい 義務教育まででかまわない 回答計 N 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 別表 20 子どもに期待すること ( 性 現在の子ども数別 ) 海外留学をさせたい / させている 積極的に習い事をさせたい / させている 特に上記のような希望はない 回答計 男性 女性 N 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上

36 8) 配偶者 子どもとの生活 生活に対する満足度 別表 21 配偶者への満足度 ( 性 年代別 ) 男性 女性 非常に満足している 満足している 不満である 非常に不満である 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 22 子どもとの生活に対する満足度 ( 性 末子年齢別 ) 男性 女性 非常に満足している 満足している 不満である 非常に不満である 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上 歳 歳 歳 歳 歳以上

37 別表 23 生活についての満足度 ( 性 年代別 ) 男性 女性 非常に満足している 満足している 不満である 非常に不満である 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

38 9) 社会的規範 価値観 別表 24 生涯を独身で過ごすというのは 望ましい生き方ではない という考えについて ( 性 年代別 ) 男性 女性 賛成 どちらかといえば賛成 わからない どちらかといえば反対 反対 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

39 別表 25 結婚したら 家庭のためには自分の個性や生き方を犠牲にするのは当然だ という考えについて ( 性 年代別 ) 男性 女性 賛成 どちらかといえば賛成 わからない どちらかといえば反対 反対 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 26 夫は外で働き 妻は家庭を守るべきである という考えについて( 性 年代別 ) 男性 女性 賛成 どちらかといえば賛成 37 わからない どちらかといえば反対 反対 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

40 別表 27 結婚したら 子どもは持つべきだ という考えについて ( 性 年代別 ) 男性 女性 賛成 どちらかといえば賛成 わからない どちらかといえば反対 反対 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

41 別表 28 子どもが3 歳くらいまでの間は 保育所等を利用せずに母親が家庭で子どもの世話をするべきだ という考え方について ( 性 年代別 ) 男性 女性 賛成 どちらかといえば賛成 わからない どちらかといえば反対 反対 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 別表 29 いったん結婚したら性格の不一致くらいでわかれるべきではない という考え方について ( 性 年代別 ) 男性 女性 賛成 どちらかといえば賛成 わからない どちらかといえば反対 反対 回答計 N 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳 歳

42 別表 30 子どもを持つことで( 精神的に ) 豊かな生活を送ることができる という考えについて ( 性 現在の子ども数別 ) 男性 女性 全くそう思う どちらかといえばそう思う どちらともいえない どちらかといえばそう思わない 全くそう思わない 回答計 N 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上 人 人以上 人 人 人以上

43 第 2 部 個票データによる分析 第 2 部では 既婚の男女を対象に内閣府経済社会総合研究所が委託調査 ( インターネット調査 ) として実施した 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 の個票を用いて 夫婦の出生力の低下に関係する要因について 異なった角度から検討する まず第 1 章では 夫について 夫の育児参加に着目し これまで分析されていなかった夫と妻のそれぞれの理想と現実的出生意欲との関係についてとりあげる 第 2 章では 夫婦間の関係として これまで検討されていない夫婦の伴侶性に着目し 比較の観点から家族規範意識についてもとりあげ 追加出産意向との関係について分析する 第 3 章では 世代間関係について着目し 親との同居 親世代からの経済的 非経済的援助が子ども数 ( 現在の数 予定数 理想の数 ) とどのように関連しているかを分析する 第 4 章では 妊娠先行型結婚に着目し 通常の結婚と比較しながら 妊娠先行型結婚の背景とその特徴について分析し 出生意欲についてもとりあげる 第 5 章では 理想の子ども数を実現できない理由として教育費負担をあげることが最も多いことに着目し 教育アスピレーションが出生力に及ぼす影響について経済状況との関係を組み合わせた分析を行う いずれの章も 本調査に盛り込まれた調査項目を組み合わせ 独自の視点で分析をしており 夫婦の出生力の今後の動向を考えていく上での重要な知見を提示している 最後に第 6 章で 各章から得られた主な知見を整理した 2 2 各章の執筆担当は以下のとおり 第 1 章内野淳子 第 2 章松田茂樹 第 3 章施利平 第 4 章永田夏来 第 5 章山田昌弘 第 6 章松田茂樹 41

44 第 1 章夫の育児参加と夫婦の第 2 子 第 3 子の出生意欲 理想と現実的出生意欲の比較 1 問題意識 1990 年代に入り夫婦の出生行動の変化が出生率をさらに低下させる方向に寄与していることが指摘されている ( 岩澤 2002) が 近年 夫婦の出生行動にさらに変化がみられる 国立社会保障 人口問題研究所 出生動向基本調査 によると 夫婦の最終的な出生子ども数の平均は 2000 年代に入って減少傾向にあり 2010 年は 1.96 人と 初めて 2 人を下回り 理想子ども数 (2.42 人 ) や予定子ども数 (2.07 人 ) も穏やかな減少傾向が継続している また 世帯の構成も変化が進み 全世帯に占める三世代世帯の割合は 1986 年の 15.3 から 2011 年には 7.4( 厚生労働省 国民生活基礎調査 ) と半減し 若い世代では親の家事 育児援助に頼ることが難しくなりつつあることが指摘されている ( 今田 池田 2006 など ) こうしたなかで 夫の家事 育児参加の重要性が増していると考えられ 父親も育児休業を取得し子育てができる働き方の実現をめざした育児 介護休業法の改正 (2009) や男女ともに仕事と子育ての両立が容易となるような支援策の拡充やワーク ライフ バランスの推進が図られてきた しかしながら わが国の子どもがいる夫婦では 主に夫が働き 妻は無業もしくはパートという組み合わせが多くを占め 育児 家事はもっぱら妻が行うという分担になっている そして 末子が 6 歳未満の夫の週の育児時間 ( 平均 ) は 40 分程度 妻は 3 時間前後で この時間配分にあまり変化は見られない ( 総務省 社会生活基本調査 2011) この背景には 30 代を中心に長時間労働の男性が多いという状況があげられる 子どもが増えると家事 育児の量も増えるが その分を妻が負担するか 親を含めた夫婦以外の育児資源の活用で対応し 夫が労働時間を調整して対応する可能性の少ないことが指摘されている ( 永井 1999 吉田 2009 ほか ) このような対応の中で限界が感じられると 子どもを増やさないという選択がなされる可能性が考えられる 男性の労働時間が長く 家事 育児時間が短いわが国においても 夫の労働時間や家事 育児参加が出産確率や妻の出生意欲にどのように影響しているかについて分析がなされてきている 3 が 夫の労働時間との関係では有意な関係がみられないものが多く 4 家事 育児参加についてはどのような指標を用いて分析するかによって結果も異なっている 家事 育児時間を説明変数として用いた場合 特に平日の時間を用いた場合 5は 極めて短い者が多いことから 妻の出産に関して有意な関係がないという結果がみられるが 家事 育児分担の内容や協力程度を説明変数として用いた場合 6は 出生や妻の出生意欲にプラスに影 3 夫の労働時間や通勤時間が出生に与える影響 夫の家事 育児参加と夫婦の追加出生との関係についての先行研究のサーベイとしては 西岡 星 (2009) 姉崎 佐藤 中村(2011) が詳しい 4 駿河 (2011) 福田(2011) など 5 駿河 (2011) 6 小葉 安岡 浦川 (2009) 西岡 星(2009) など 42

45 響しているという結果が多い また 西岡 星 (2009) は 夫の家事参加は 妻の出産意欲に対して先行要因として影響することを明らかにしている 夫についても分析した小葉 安岡 浦岡 (2009) では 妻と同様に 夫の家事育児への協力は追加出生意欲にプラスに有意な結果が示されている しかしながら 日本の場合 夫の育児参加はあっても 平日には少ないことから その意義としては 妻の家事 育児分担の軽減化という面よりは 妻と共同行動することによって妻の育児不安を低減させているという解釈 ( 永井 2004) もある 夫の育児参加と出生意欲についての先行研究では 出生意欲を理想的な子ども数に基づく潜在的な出生意欲と 現実的にもつつもりの子ども数に基づく現実的な出生意欲とを区別して比較したり 第 2 子出生なのか 第 3 子出生なのかを区別して男女別に分析したりするような詳細な検討はなされていない もとより 結婚や出産は個人の決定に基づくもので 子どもを生みたいかということも個人の自由な選択であるが 子どもをもつことについて理想と現実的な思いとの間に乖離があるとき その乖離に関係する要因を分析し 乖離を少しでも縮小するための環境整備を図ることはわが国の少子化対策として求められていることであろう しかしながら 理想と現実的な意向との乖離については 子育てや教育にお金がかかるという経済的理由が言われているものの 実証分析による研究は少ない また 日本における出生意欲についての先行研究では 主に妻の出生意欲が研究対象とされてきた 山口 (2005) は 出産 出生行動は妻の出生意欲に大きく依存することを明らかにしている しかしながら 厚生労働省 (2013) では 妻の希望子ども数が実現できない場合の確率に夫の意向も強く関係していることが示されている 妻が働いているか否かに関わらず もっぱら家事 育児を担っているわが国においては 子ども数における理想と現実との違いをもたらすことに関係する要因として 夫の育児参加や親その他の育児援助が関係していることが考えられる 夫の育児参加と夫婦の出生意欲との関係を実証分析によって明らかにすることは 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) とともに少子化対策をさらに推進していくための検討に資する基礎的資料として重要なものとなる そこで本稿では 理想的な子ども数に基づく出生意欲 ( 以下 理想に基づく出生意欲 ) と 現実的にもつつもりの子ども数に基づく出生意欲 ( 以下 現実的出生意欲 ) を比較し 理想と現実の違いをもたらすことに夫の育児参加が関係しているかを検証する 具体的には 夫婦の就労状況 親その他からの子育て支援といった育児資源の状況をコントロールしながら 親からのサポートに代わり重要性が増していると考えられる夫の育児参加に着目し それが理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲との間に乖離をもたらすかどうかを夫と妻を比較しながら 第 2 子 第 3 子の出生意欲について分析する 子どもの人数が少なくなるなかで 第 2 子 第 3 子をもちたいと思うことに関係する要因は異なってくると考えられることから 第 2 子と第 3 子を分けて分析する 本稿の構成は以下の通りである 次節では 仮説を提示し 仮説を検証する実証分析の方法と変数について説明する 第 3 節では 推計結果とその解釈について論じ 第 4 節では 本稿の実証結果から得られる政策的含意 及び本研究の限界と今後の課題について述 43

46 べる 2 仮説と分析方法 2-1 仮説 本稿では 理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲の違いに関しての男女での比較について 以下の仮説を検討する 仮説 : 夫の育児参加が少なければ 夫婦の第 2 子 第 3 子の現実的出生意欲は低くなる傾向にあり 理想に基づく出生意欲と乖離をもたらす 女性については 先行研究で 夫の家事育児参加が妻の出生意欲にプラスに関係していると指摘されている 7 ことや夫の家事参加が妻の出産意欲に先行する要因として影響することが明らかにされている 8 ことを踏まえ これらの研究における出生意欲は 本稿における現実的出生意欲と同意義であると考え 現実的出生意欲についての仮説を提示するものである これに対して 理想に基づく出生意欲のもととなる理想的な子ども数は 社会の価値観や本人の育った家族環境等に影響を受けた本人の考えに基づくものであり 妻にとっては 夫の育児参加の程度は現実的な状況であり そのような現実的な状況に左右されないと考えることができよう 男性についての先行研究では 夫の追加出生意欲についても分析し 育児協力している夫は追加出生意欲が高い傾向にあるとした小葉 安岡 浦川 (2009) があるが 因果関係までを分析したものではない クロスセクショナルデータであることから 解釈としては (1) 夫の育児参加が出生意欲を高める (2) 出生意欲が高いから育児参加をしている (3) 第 3 の変数が夫の育児参加と出生意欲の両方に影響する疑似相関 例えば 子どもが好きだから育児参加し 出生意欲も高い ということが考えられる 本稿の分析における仮説としては 次にあげる理由から (1) を想定し 夫は育児参加するなかで 第 2 子 第 3 子の現実的出生意欲が高まると考え 理想に基づく出生意欲については 妻と同様に 現実的な状況に左右されるものではないとする (2) を想定しないのは 男性の育児参加の規定要因を分析した先行研究 9では すでに内外の研究で提示されている家事 育児の量 時間的余裕 夫婦間の相対的資源 性別役割分担意識といった仮説について検証されており 出生意欲が規定要因になるという因果関係は現実的に考えにくく検討されていないことからである (3) については 例示にあるような 子どもが好き といった別の要因が出生意欲と育児参加の両方に影響していることが考えられる その場合は 現実的出生意欲のみなら 7 藤野 (2006) 小葉 安岡 浦川(2009) など 8 西岡 星 (2009) 9 永井 (1999) 松田(2006) など 44

47 ず 理想に基づく出生意欲も高くなると考えられることから 仮説を検証し 検討していく 本分析においてもクロスセクショナルデータを用いることから 因果関係についての検証には限界があるが 理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲を分析し 男女別に比較することによって より整合的な解釈が可能になると考えられる 2-2 分析方法と変数 仮説の検証にあたっては 先行研究での指摘 10を踏まえ 出生年齢別にみると全出生のうち 95 を 20~39 歳の女性が占めている 11 ことから 20~39 歳の女性のサンプルを使用し 男性についても女性との比較の観点から同様の年齢のサンプルを用いる 理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲を被説明変数とし 同じ説明変数を用いたプロビット分析を行い 推計結果を比べ 現実的な出生意欲を委縮させている要因を検討する また 第 2 子と第 3 子では出生意欲に関係する要因が異なると考えられる 12 ことから 現在の子ども数 1 人の場合と 2 人の場合を別々に推計する 被説明変数の一つである理想に基づく出生意欲は 理想的な子ども数に基づき さらに子どもを望む場合に有り (=1) とし 具体的には あなたにとっての理想的な子どもの数 の回答が現在の子ども数より大きい場合を1 そうでない場合を 0 とする もう一つの被説明変数の現実的出生意欲は 現実的にもつつもりの子ども数に基づき さらに子どもを望む場合に有り (=1) とし 具体的には 夫婦で現実的に持つつもりの子ども数 ( 現在の子ども数を含む ) が現在の子ども数より大きい場合を1 そうでない場合を 0 とする 夫婦で現実的にもつつもりの子ども数が 現在の子ども数より少なく回答しているサンプルは 回答に矛盾がみられるため 本稿では分析対象から除外した 現在の子どもの人数別にみた被説明変数の分布状況は表 1(1)~(4) のとおりである 現在の子ども数が 1 人の場合 男女ともに 理想に基づく出生意欲有りが約 9 割を占め 現実的出生意欲有りは 6 割台で 女性の方が若干低くなっている 現在の子ども数が 2 人の場合 理想に基づく出生意欲有りは男女ともに 4 割強で 現実的出生意欲有りは 1 割台で 女性の方が現実的出生意欲は低くなっている なお 現在の子ども数が 0 人の場合は 理想に基づく出生意欲有りは男女ともに 8 割台ではあるものの 現実的出生意欲有りは男性 8 割に比べ 女性 7 割弱と低くなっている また 現在の子ども数が 3 人以上については 理想に基づく出生意欲についても 現実的出生意欲についても有りの人数は男女ともにサンプル数としては少なくなることから分析はしていない 10 津谷 (1999) 別府 (2012) など 11 厚生労働省 人口動態統計 岩間 (2006) 45

48 表 1 被説明変数の分布状況 (1) 理想に基づく出生意欲 : 女性 39 歳以下 (2) 理想に基づく出生意欲 : 男性 39 歳以下 ( 理想子ども数 > 現在の子ども数 ) = 有 ( 理想子ども数 > 現在の子ども数 ) = 有 現在の子有無計現在の子有無計 N N ども数 ども数 0 人 人 人 人 人 人 人以上 人以上 計 2, 計 2, (3) 現実的出生意欲 : 女性 39 歳以下 (4) 現実的出生意欲 : 男性 39 歳以下 ( 予定子ども数 > 現在の子ども数 ) = 有 ( 予定子ども数 > 現在の子ども数 ) = 有 現在の子有無計現在の子有無計 N N ども数 ども数 0 人 人 人 人 人 人 人以上 人以上 計 2, 計 2, 説明変数は以下のとおりである 着目する夫の育児分担に関する説明変数としては あなた方ご夫婦は現在 育児をどのくらいの分担で行っていますか に対する回答を用いて 夫は全くせず 妻のみ 夫は手伝うが 主に妻 夫と妻で半分 と 回答の少ない他の回答を その他 とし 4 区分とした また 夫の労働時間と妻の出生意欲との関係では関連がないとする先行研究が多い 13 が 日本の場合 夫の育児分担に対して夫の労働時間は統計的には外生的であることが明らかにされ 14 夫の労働時間が長いと 育児参加が減るという傾向が指摘されている 15 ことから 夫の労働時間についてコントロールする 夫の労働時間については 女性の推計では配偶者について 男性の推計では本人について 働いている日の平均的な時間を週の平均労働日数で乗じた週の平均労働時間とし 60 時間以上 50 時間以上 60 時間未満 40 時間以上 50 時間未満 40 時間未満 無職等 わからない の 5 区分 16とした さらに 育児分担よりは会話を通じた夫婦の苦楽の共有感の方が妻の出生意欲に影響するという見解 ( 山口 2005) を踏まえ 夫婦間の情緒的サポートに関してもコントロールする変数を取りあげた 具体的には あなたの配偶者はあなたの心配事や悩み事を聞いてくれると思いますか の回答のうち そう思う まあそう思う を1とする 悩み聞いてくれるダミー とした さらに 出生意欲についての先行研究 17を踏まえ コントロール変数として 本人の年齢 13 福田 (2011) 駿河(2011) など 14 水落 (2006) 15 松田 (2005) 水落(2006) 16 武石 (2011) の夫の労働時間区分を参考にし サンプル数確保の観点から 無職等 わからない を設けた 17 岩間 (2006) 松田(2007) など 46

49 配偶者の年齢 末子年齢 地域 本人の学歴を取り上げる 本人の年齢は 20 代前半 (20 ~24 歳 ) 20 代後半 (25~29 歳 ) 30 代前半 (30~34 歳 ) 30 代後半 (35~39 歳 ) の 4 区分とした 配偶者の年齢は 20 代以下 30 代前半 30 代後半 40 代以上 の 4 区分とした また 子どもの末子年齢が夫の家事 育児参加の規定要因として関係するという先行研究 18を踏まえ 末子年齢 5 歳以下のダミー変数を設定した 本人の学歴は 最終学歴が 高等学校以下 専門学校 短大 高専 大学 大学院 の 3 段階とした 夫婦のそれぞれの就業状況もコントロール変数として加える 妻の現在の就業状況は 育児資源としての妻の状況とともに 経済的状況にも関係する変数である 女性の推計では本人の状況 男性の推計では配偶者の状況になる 就業形態が多様化しているなかで 就業形態による違いをみるために 正規の職員 パート アルバイト 派遣 嘱託 契約社員 自営業主 家族従業者 無職 家事等 19 の 5 区分にしている 夫の就業状況として すでに労働時間はコントロール変数にしているので 就業形態ではなく 経済状況としての収入をコントロール変数として加える 20 昨年の収入について 300 万円未満 300 万円以上 500 万円未満 500 万円以上 700 万円未満 700 万円以上 の 4 段階とした 育児資源に関するコントロール変数としては 母親の住まい 親からの経済的支援 親からの非経済的支援 親以外からの子育て支援を加える 母親の住まいは 自分 または配偶者の母親で近くに住んでいる方の住まいが 同居 隣 敷地内 徒歩圏内 片道 1 時間未満 片道 1 時間以上 21 の 4 区分とした 親からの経済的支援ダミーは 自分 または配偶者の親から経済的に子育てに関して いつもたくさん支援をしてもらっている かなり支援をしてもらっている 場合に1とするダミー変数を設定した 親からの非経済的支援も 同様に 自分または配偶者の親が子どもの面倒を いつもたくさんみてくれている かなりみてくれている 場合に1とするダミー変数を設定した 親以外からの子育て支援は 夫婦の親以外の人 ( 友人 知人 近所の人等 ) から子育てに関して いつもたくさん支援してもらっている かなり支援をしてもらっている 場合に1とするダミー変数を設定した 18 永井 (1999) 松田 (2004) など 19 学生 及び配偶者の場合の わからない を含む 20 労働時間と就業形態では 多重共線性の可能性が生じること また 岩間 (2006) は男性の出生意欲に経済的要因の影響が大きいことを指摘していることを踏まえた 21 亡くなっている を含む 47

50 表 2 説明変数の記述統計量 ( 現在の子ども数別 ) 本人の年齢 女性 男性 現在の子ども数 現在の子ども数 0 人 1 人 2 人 0 人 1 人 2 人 平均 平均 平均 平均 平均 平均 最小値 最大値 20 代前半 代後半 ( 参照グループ ) 代前半 代後半 代以下 ( 参照グループ ) 配偶者の 30 代前半 年齢 30 代後半 代以上 結婚年数 5 年未満ダミー 末子年齢 5 歳以下ダミー 北海道 東北 地域ブロック 本人の学歴 関東 ( 参照グループ ) 中部 近畿 中国 四国 九州 高等学校以下 ( 参照グループ ) 専門学校 短大 高専等 大学 大学院 正規の職員 妻の現在パート アルバイト の就業状派遣 嘱託 契約社員 況 自営業主 家族従業者 無職 家事等 ( 参照グループ ) 万円未満 万円以上 500 万円未満 ( 参照グループ ) 夫の所得 500 万円以上 700 万円未満 万円以上 時間以上 夫の週平 50 時間以上 60 時間未満 均労働時 40 時間以上 50 時間未満 ( 参照グループ ) 間 40 時間未満 無職等 わからない 夫は全くせず 妻のみ ( 参照グループ ) 夫の育児夫は手伝うが 主に妻 ( 家事 ) 分夫と妻で半分 担その他 配偶者悩み聞いてくれるダミー 母親の住まい 同居 隣 敷地内 徒歩圏内 片道 1 時間未満 片道 1 時間以上 ( 参照グループ ) 夫婦以外親の経済的支援ダミー の子育て親の非経済的支援ダミー 支援 親以外からの子育て支援ダミー 観察値 注 ) 子ども数 0 人では家事分担について 子ども数 1 人 2 人では育児分担についてを説明変数としている インターネット調査の回答者には学歴等において属性の偏りがあることが指摘されている ( 本多 2006) 本調査においても 大都市圏の居住者 大卒の割合が高くなっている 説明変数の記述統計量は表 2 のとおりである 22 男女で分布が異なる次の点については サンプルバイアスの可能性に留意する必要がある 妻の現在の就業状況について男性と女性を比較すると 女性の方は 正規の職員 が低く その分 無職 家事等 が高くなっている これは 女性で本人が正規職員の場合 忙しい等の事情で回答者になっていない可能性がある 同様のことが夫の週平均労働時間についても言え 男性と女性を比較すると 男性の方で 60 時間以上 が低く 40 時間以上 50 時間未満 40 時間未満 が高くなっている また 夫の育児分担については 夫は全くせず 妻のみ が女性の方で高くなっており 夫と妻で半分 は男性の方で高くなっているが これは 女性の方は 無職 家事等 が多く また 60 時間以上 働く長時間労働の夫が多いのに対して 男性の方は 22 本稿においては現在の子ども数 1 人と 2 人についてそれぞれ分析しているが 参考の意味で現在の子ども数 0 人についても示している 48

51 妻が 正規の職員 で 本人の労働時間は 40 時間以上 50 時間未満 が最も多いことと関連している可能性がある 3 推計結果 3-1 第 2 子の出生意欲 ( 現在 子ども 1 人 ) 表 3 は 第 2 子の出生意欲の推計結果である 推計 1 は女性の理想に基づく出生意欲 推計 2 は女性の現実的出生意欲 推計 3 は男性の理想に基づく出生意欲 推計 4 は男性の現実的出生意欲である 男女ともに 疑似決定係数は 理想に基づく出生意欲より現実的出生意欲の方が高く これらの説明変数は現実的出生意欲をより説明していると言えよう 仮説との関係では 女性では 夫が手伝うという形で育児参加していると 育児分担を全く夫がしないのに対し 妻の現実的出生意欲は 5 水準で有意にプラスとなっているが 夫と妻で半々では有意な違いはみられない 理想に基づく出生意欲には有意な関係はみられないことから 一部で理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲で乖離は生じているものの 仮説を裏付ける結果とまでは言えないであろう 男性については 理想に基づく出生意欲のみならず 現実的出生意欲でも有意な関係はみられず 仮説とは異なる結果となった 男性の第 2 子の出生意欲の有無には 育児参加している人としていない人で有意な違いはない 夫の労働時間については 週 60 時間以上の長時間労働で女性の理想に基づく意欲が 10 水準ではあるものの有意に高く 現実的意欲では 労働時間による違いがみられなくなっている 理想に基づく出生意欲は高い傾向にあったのが現実ではそうでなくなったというギャップがみられる 配偶者からの情緒的サポートは 男女ともに 理想に基づく出生意欲では 10 水準で 現実的出生意欲では 1 水準で有意にプラスとなっており 限界効果についても 現実的出生意欲の方が理想に基づく出生意欲より大きくなっている 配偶者からの情緒的サポートがないと 理想と現実の乖離が生じていることが確認された 親からの非経済的支援は 男女ともに 理想に基づく出生意欲では有意でなかったものが 現実的出生意欲では女性では 5 水準で 男性では 10 水準で有意にマイナスになっている 親からの非経済的支援の少ない者の現実的出生意欲が低下していることが明らかになった 妻の就業状況では 女性の現実的出生意欲で 正規の職員は有意にプラスになっている 他方 男性の現実的出生意欲では 妻がパート アルバイトの場合 現実的出生意欲が 5 水準で有意にマイナスになっている 49

52 表 3 プロビットモデルによる推計結果 : 第 2 子の出生意欲 ( 現在 子ども 1 人 ) 被説明変数 : 出生意欲 推計 1 推計 2 推計 3 推計 4 1. 有 女性 : 理想に基づく出生意欲 女性 : 現実的出生意欲 男性 : 理想に基づく出生意欲 男性 : 現実的出生意欲 0. 無 限界効果係数標準誤差限界効果係数標準誤差限界効果係数標準誤差限界効果係数標準誤差 本人の年齢 20 代後半 代前半 * 代前半 代後半 ** 配偶者の年齢 20 代以下 30 代前半 代後半 * *** 40 代以上 *** *** *** 末子年齢 6 歳以上 5 歳以下ダミー *** *** * *** 本人の学歴 高校以下 専門学校 短大 高専等 大学 大学院 妻の現在の就業状況 無職 家事等 正規の職員 *** パート アルバイト ** 派遣 嘱託 契約社員 (omitted) 自営業主 家族従業者 ** 夫の所得 300 万円以上 500 万円未満 300 万円未満 万円以上 700 万円未満 万円以上 * 夫の週平均労働時間 40 時間以上 50 時間未満 60 時間以上 * 時間以上 60 時間未満 時間未満 無職等 わからない * 夫の育児分担 全くせず 妻のみ 夫は手伝うが 主に妻 ** 夫と妻で半分 その他 * 配偶者からの情緒的サポート 悩み聞くダミー * *** * *** 母親の住まい 片道 1 時間以上 同居 隣 敷地内 ** 徒歩圏内 *** ** 片道 1 時間未満 ** * * 親の経済的支援 時々 ほとんど 全くなし いつもたくさん かなり支援ダミー 親の非経済的支援 時々 ほとんど 全くなし いつもたくさん かなり支援ダミー ** * 親以外からの子育て支援 時々 ほとんど 全くなし いつもたくさん かなり支援ダミー 定数項 ** *** ** * 観察値 対数尤度 疑似決定係数 注 1)*** ** * はそれぞれ有意水準 を示す 注 2) 説明変数 内は参照グループ 注 3) 地域ダミーは含まれているが 表での記載は略した 50

53 3-2 第 3 子の出生意欲 ( 現在 子ども 2 人 ) 表 4 は 第 3 子の出生意欲の推計結果である 表 3 と同様に4 通りの推計を行っている 疑似決定係数の傾向は 第 2 子の出生意欲の推計結果と同様に理想に基づく出生意欲より現実的出生意欲の方が高くなっているが 数値の水準は下がっており 特に理想に基づく出生意欲が低くなっている 3 人以上の子どもを理想とするかは これらの説明変数以外の要因による比重が高まっていると言えよう 仮説との関係では 女性では 夫の育児分担が 夫は手伝うが 主に妻 とともに 夫と妻で半々 も 全くせず に対して 妻の現実的出生意欲に 1 水準で有意にプラスとなり 夫と妻で半々 の方が 夫は手伝うが 主に妻 より限界効果も大きくなっている また 理想に基づく出生意欲には有意な関係はみられないことから 仮説どおりの結果となっている 男性については 理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲の両方とも 夫は手伝うが 主に妻 夫と妻で半々 が 全くせず に対して有意にプラスとなり 仮説とは異なる結果となり また第 2 子の出生意欲とも異なる結果となった 夫の労働時間については 第 2 子の出生意欲と同じ傾向がより鮮明に表れている 夫が週 60 時間以上の長時間労働で女性の理想に基づく出生意欲は 5 水準で有意に高く 現実的出生意欲では労働時間による違いはみられないことから 理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲でギャップが生じていることが確認された 配偶者からの情緒的サポートは 第 2 子の出生意欲と異なり 有意な違いは一部である 女性の理想に基づく出生意欲では 10 水準で有意にプラスだが 現実的出生意欲には有意な違いは見られない 男性では 理想に基づく出生意欲では違いはなく 現実的出生意欲では 1 水準で有意にプラスになっており 第 2 子の出生意欲と同様の傾向は見られるが 限界効果の数値は表 3 と比べるとそれほど大きくはない 親からの非経済的支援は 男女ともに 理想に基づく出生意欲で水準は低いながらも有意にプラスとなっているが 現実的意欲では有意でなくなっている 親からの非経済的支援の多くある者は 第 3 子については理想に基づく出生意欲が高めの傾向があるものの 現実的出生意欲では他と同じになるという低下がみられ ギャップが生じていると言えよう 親以外からの子育て支援については 女性では理想に基づく出生意欲にも現実的出生意欲にも関係がみられないが 男性では両方とも有意にプラスとなっている 妻の就業状況では パート アルバイトは 女性の理想に基づく出生意欲で 5 水準で有意にプラスになっているが 現実的出生意欲では 5 水準で有意にマイナスとなっている また 男性では 有意水準は落ちるものの 第 2 子の出生意欲と同様に 妻がパート アルバイトの場合 理想に基づく出生意欲では違いはないが 現実的出生意欲は有意にマイナスとなっている 理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲でギャップが生じていることは 女性と同じである 51

54 表 4 プロビットモデルによる推計結果 : 第 3 子の出生意欲 ( 現在 子ども 2 人 ) 被説明変数 : 出生意欲 推計 1 推計 2 推計 3 推計 4 1. 有 女性 : 理想に基づく出生意欲 女性 : 現実的出生意欲 男性 : 理想に基づく出生意欲 男性 : 現実的出生意欲 0. 無 限界効果係数標準誤差限界効果係数標準誤差限界効果係数標準誤差限界効果係数標準誤差 本人の年齢 20 代後半 20 代前半 *** * 30 代前半 ** * 代後半 *** 配偶者の年齢 20 代以下 30 代前半 * * 30 代後半 * ** *** 40 代以上 ** *** 末子年齢 6 歳以上 5 歳以下ダミー *** *** 本人の学歴 高校以下 専門学校 短大 高専等 大学 大学院 ** 妻の現在の就業状況 無職 家事等 正規の職員 パート アルバイト ** ** * 派遣 嘱託 契約社員 自営業主 家族従業者 夫の所得 300 万円以上 500 万円未満 300 万円未満 万円以上 700 万円未満 * * 700 万円以上 *** ** 夫の週平均労働時間 40 時間以上 50 時間未満 60 時間以上 ** 時間以上 60 時間未満 時間未満 無職等 わからない 夫の育児分担 全くせず 妻のみ 夫は手伝うが 主に妻 *** *** ** 夫と妻で半分 *** ** ** その他 *** 配偶者からの情緒的サポート 悩み聞くダミー * *** 母親の住まい 片道 1 時間以上 同居 隣 敷地内 徒歩圏内 片道 1 時間未満 親の経済的支援 時々 ほとんど 全くなし いつもたくさん かなり支援ダミー 親の非経済的支援 時々 ほとんど 全くなし いつもたくさん かなり支援ダミー * ** 親以外からの子育て支援 時々 ほとんど 全くなし いつもたくさん かなり支援ダミー *** ** 定数項 *** *** *** *** 観察値 対数尤度 疑似決定係数 注 1)*** ** * はそれぞれ有意水準 を示す. 注 2) 説明変数 内は参照グループ 注 3) 地域ダミーは含まれているが 表での記載は略した 52

55 経済的事情に関しては 夫の所得は 700 万円以上で 男性の理想に基づく出生意欲が有意にプラスになっており また 男性の現実的出生意欲は 500 万円以上で有意水準に違いはあるもののプラスになっている 現実的出生意欲は 換言すれば 500 万円未満では第 3 子出生意欲が低い傾向にあるということになり 経済的事情が夫の現実的出生意欲に影響していることを示唆する結果となっている 3-3 小括 推計結果について まず 仮説の検証結果を整理する 女性については 夫が育児参加していないと 仮説どおり 第 3 子の現実的出生意欲は低くなる傾向があり 理想に基づく出生意欲と乖離する結果となっている 第 2 子の出生意欲では 夫と妻で半々の育児分担の場合に仮説を裏付けるような結果とならなかったのは 夫と妻で育児分担を半々にするような別の事情が背景にあり そのことが出生意欲に関係している可能性も考えられる 男性については 仮説と異なり 育児参加している夫としていない夫では 第 2 子の理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲では有意な違いはみられず 第 3 子の理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲は育児参加している夫の方が高い傾向がみられる結果となった 第 3 子の出生に関しては 育児参加していない夫の理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲が低いことから 夫の育児参加と男性の第 3 子の理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲の関係については 子どもが好きだから といった別の要因が第 3 子の出生意欲や育児参加の両方に関係している疑似相関の可能性も考えられる 第 2 子の出生意欲に関しては 上述のとおり夫の育児参加では顕著な傾向はみられず むしろ 男女ともに 配偶者からの情緒的サポートが理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲に関係しており 特に現実的出生意欲との関係が大きいことが明らかになった 山口 (2005) は 夫婦の会話を通じた苦楽の共有感が妻の出生意欲に影響することを指摘しているが 妻だけでなく 夫にとっても関係しており 第 1 子出生後の夫婦にとって双方の情緒的サポートが第 2 子の現実的出生意欲にも関係することが確認された 男性については 情緒的サポートは第 3 子の出生意欲においても 第 2 子の出生意欲と同様の傾向がみられる 夫の労働時間については 第 2 子 第 3 子の出生に関して 長時間労働と感じている妻の理想に基づく出生意欲が高い傾向にあったのに対して 現実的出生意欲では違いがみられず 両者にギャップがあることが明らかになった 西岡 星 (2009) は 妻の出生意欲が高いほど夫の労働時間を長く感じ 夫の労働時間を多く見積もる傾向にあることを指摘しており 理想に基づく出生意欲で長時間労働がプラスに出ていることについては その傾向が表れたと言えよう 先行研究では 夫の労働時間と妻の出生意欲については関係がみられないとするものが多く 23 現実的出生意欲はそれらと同じ結果となっている しかし 23 駿河 (2011) 福田 (2011) など 53

56 ながら 先行研究では検討されていなかった理想に基づく出生意欲とのギャップに注目すると 夫の労働時間を長く感じる妻の高い潜在的出生意欲が明らかになり それに比べて 現実的出生意欲が萎縮している傾向が明らかになった 夫の長時間労働が改善されることは 女性の理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲のギャップの解消につながる可能性があり 夫の出生意欲は労働時間別には理想に基づく出生意欲 現実的出生意欲で違いがみられなかったことから 24 第 2 子 第 3 子の出生確率を高めることにつながる可能性が示唆される また 親からの非経済的支援の少ない者は第 2 子の現実的出生意欲が理想に基づく出生意欲に対して萎縮している傾向がみられる 精神的なサポートや経験者による子育て支援が第 2 子を現実的にもつ気になるには重要になっていることが示唆されている これに対して 第 3 子の出生意欲に関しては 男女ともに 親からの非経済的支援の多くある者は理想に基づく出生意欲が高い傾向にあるのに比べて 現実的出生意欲は違いがなくなっている 現実的な第 3 子出生意欲には 親からの非経済的支援よりは別の要因が関係していると推察され 男性について 夫の所得で 500 万円未満では第 3 子の現実的出生意欲が低い傾向がみられ 経済的事情が夫の現実的出生意欲に影響していることもうかがわれる 親以外からの子育て支援について 第 3 子の出生意欲に関して男女で違いがみられることは 子育てを誰が担うかの意識の違いの表れとも考えられる 女性にとっては 自分又は夫婦が主に子育てを担えるかが重要であり 親以外からの子育て支援はあくまでサポートであって 第 3 子出生意欲にプラスとはならないが 男性では多様な育児資源の活用をしているとさらなる育児負担への対応のハードルも低く 第 3 子出生意欲にプラスになっていると考えることもできよう 妻の就業状況については 第 2 子の出生意欲に関し 女性の現実的出生意欲で 正規の職員は有意にプラスになっている 岩間 (2006) では 女性のフルタイム就業は女性の第 2 子出生を躊躇させる要因となっていたが その後 仕事と育児の両立に関する制度やサービスの充実に伴い 正規の職員 25にとっては マイナス面は改善されてきたことが背景にあろう パート アルバイトについては 女性では理想に基づく第 3 子の出生意欲は有意にプラスであるが 現実的出生意欲は有意にマイナスとなっていて ギャップが大きくなっている パートタイム就業の妻自身の出生意欲が無業や正規の職員と比べて低いことや 就業者のなかではパートタイム就業者の子育ての精神的負担が高いことが先行研究で指摘 24 出生行動は 妻の出生意欲に大きく依存する ( 山口 2005) が 妻の希望子ども数が実現できない場合に夫の意向も関係している ( 厚生労働省 2013) ことが考えられるが 労働時間については 夫の出生意欲に違いがないので 出生行動に夫の意向がマイナスに影響する可能性は考えにくい 25 厚生労働省 第 1 回 21 世紀出生児縦断調査 ( 平成 22 年出生児 ) 結果概況 (2012) では 出産 1 年前に仕事をしていて出産前後で仕事をやめた割合は 54.1 となっていることを踏まえると 厳密には 正規の職員として継続している者 という注釈が必要と考えられる 54

57 されている 26 が 理想に基づく出生意欲では高い意欲をもつ傾向にあり 理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲のギャップが大きいことが明らかとなった 男性では 第 2 子及び第 3 子について 理想に基づく出生意欲では妻の就業状況による違いはないが 現実的出生意欲はパート アルバイトでは低い傾向になっており 理想に基づく出生意欲に対して現実的出生意欲が委縮していると考えられる結果となっている 男女ともに 現実的な出生意欲が低くなっている背景としては もっぱら妻が子育てをしながら 家計補助の観点からパート アルバイトをして経済的余裕がないということや パート アルバイトでは正規の職員に比べて仕事と子育ての両立の制度やサービスの適用を受けにくいといったことが可能性として考えられる 4 結論と今後の課題 本稿では 既婚男女を対象に行った 少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査 の個票データを用いて 夫の育児参加に着目して 夫婦の第 2 子 第 3 子の理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲の違いを分析し 以下のような結果が得られた 第 2 子の出生意欲については 夫の育児参加による違いは 女性で部分的に現実的出生意欲に違いがみられたものの 顕著な傾向を指摘できるような結果ではなかった むしろ 男女とも 配偶者からの情緒的サポートが関係し 特に配偶者からの情緒的サポートがないと現実的出生意欲は大きく低下し 理想に基づく出生意欲と乖離することが明らかとなった これに対して 第 3 子の出生意欲については 夫の育児参加は男女で異なる傾向が明らかになった 女性については 夫が育児参加していないと 第 3 子の現実的出生意欲は低くなる傾向にあり 理想に基づく出生意欲と乖離をもたらしている 男性については 育児参加する人の方が 第 3 子の理想に基づく出生意欲も現実的出生意欲も有りという傾向になっており 子どもが好き といった別の要因が影響している可能性が示唆される結果となった また 男性については 第 3 子の出生意欲についても 配偶者からの情緒的サポートがないと 現実的出生意欲が低下し理想に基づく出生意欲と乖離する傾向がみられた しかしながら 女性では 配偶者からの情緒的サポートについては 関係は明白でなくなり 実際の育児分担が現実的な問題になっていると言えよう これらのことから 第 1 子出生後の夫婦のお互いの情緒的サポートが重要であるとともに 第 2 子出生後の夫の育児参加が夫婦の現実的出生意欲に関係していることを踏まえると 第 1 子出生後から夫が育児参加し 育児の経験を共有していく意義は大きいと考えられる 27 夫が長時間労働だと感じている妻の第 2 子 第 3 子の理想に基づく出生意欲が高い傾向にあり 現実的出生意欲では違いがないことから 理想に基づく出生意欲が萎縮している傾向が明らかになった 26 吉田 (2005) 福田 (2011) 森田 (2006) など 27 夫の育児参加は 夫婦関係 親子関係 乳幼児の発達の面からも重要なことはすでに指摘されている ( 松田 2006 山口 2007 など ) 55

58 男女ともに 第 2 子の出生意欲に関しては 親からの非経済的支援の少ない者は現実的出生意欲が理想に基づく出生意欲に対して萎縮している傾向がみられる 初めての子育てで親が面倒をみてくれることは 不安感や負担感の軽減になり 精神的なサポートや経験者による子育て支援の重要性が示唆されている これに対して 第 3 子の出生意欲に関しては 男女ともに 親からの非経済的支援の多くある者は 理想に基づく出生意欲が高いのに比べて現実的出生意欲では違いがなくなっているということでギャップがみられるが 現実的な第 3 子出生意欲には 親からの非経済的支援は関係なく 別の要因が関係していると考えられる 男性について 経済的事情が夫の現実的出生意欲に影響していることもうかがわれる 本稿で得られた結果をもとに政策的含意を検討すると 以下の 2 点があげられる 1 男女ともに 第 2 子の出生意欲では配偶者からの情緒的サポートが 第 3 子の出生意欲では夫の育児参加が関係しており また 長時間労働が妻の理想に基づく出生意欲と現実的出生意欲に乖離をもたらしていることが示唆される結果となった 夫婦でお互いに悩みを聞きあったり相談し 育児の経験を共有することができるような生活環境として 職場の環境整備によって長時間労働の改善とワーク ライフ バランスの一層の推進が求められる 特に 男性の働き方の見直しは 夫の状況の改善だけでなく 女性にとっても出産 育児をしながら働き続けることが容易になる就業環境の整備につながる 育児のための仕事と家庭の両立だけでなく 持続可能な働き方として 男女労働者にとってワーク ライフ バランスの確立が求められるところである 経済的事情により第 3 子の現実的出生意欲が委縮している可能性があるなかでは 共働きにより収入をあげることが考えられるが そのためにもワーク ライフ バランスの確立が不可欠な条件となろう そのため まず 職場の労使による労働慣行の見直しが真摯に進められる必要がある また 少子高齢化のなかでの労働力人口が減少していくことが見込まれ 女性労働力が期待されているが 男性の働き方の見直しによるワーク ライフ バランスが確立されなければ 一層の少子化が懸念されることとなる 2 第 1 子出生後の非経済的なサポートは 男女ともに重要であり 特に 親からの非経済的支援が少ない場合に第 2 子の現実的出生意欲が委縮していることから 親からの非経済的支援を受けられない人たちに対する精神的なサポートや経験者等による子育て支援の充実が求められよう 最後に本稿の限界と今後の課題を述べたい 本稿の限界としては 第一に 夫の育児参加と夫婦の出生意欲の関係の解明については クロスセクショナルデータでは限界がある 第 1 子出生後に夫が育児参加することによって 夫や妻の理想の子ども数や現実にもつつもりの子ども数が変化するのか また 第 2 子の出生でどのように変化するのか といったことの検証がその一助になると考えられ 今後の課題であるが これらについてはパネルデータ等により検証されることが期待される 第二に 妻の就業がパート アルバイトの場合 夫では第 2 子及び第 3 子 妻では第 3 子の現実的出生意欲が理想に基づく出生意欲に対して萎縮している結果となり 仕事と子育てに両立ができそうな働き方であるにも 56

59 かかわらず 現実はそうなっていない可能性が示唆されている 現実的出生意欲が萎縮している理由について 経済的な理由なのか 非正規就業と関連した就業状況の問題なのか 保育所をはじめとする育児支援サービスの問題なのか また男女で理由は異なるのか といったことは不明であり 今後の検討課題としたい 57

60 参考文献 姉崎猛 佐藤豊 中村明恵 (2011) 少子化の動向と出生率に関する研究サーベイ 内閣府 ESRI Research Note No.17 今田幸子 池田心豪 (2006) 日本労働研究雑誌 No.553, pp 岩澤美帆 (2002) 近年の期間 TFR 変動における結婚行動および夫婦の出生行動の変化の寄与について 人口問題研究 58-3, pp 岩間暁子 (2006) 女性の就業が出生意欲に及ぼす影響のジェンダー比較 人口問題研究 , pp20-34 厚生労働省 (2013) 21 世紀出生児縦断調査及び 21 世紀成年者縦断調査特別報告書 小葉武史 安岡匡也 浦川邦夫 (2009) 夫の家事育児参加と出産行動 季刊 社会保障研究 44-4, pp 駿河輝和 (2011) 夫の家事時間を決定するもの 樋口美雄 府川哲夫編 ワーク ライフ バランスと家族形成 少子社会を変える働き方 第 9 章 東京大学出版会 pp 武石恵美子 (2011) 働き方と両立支援策の利用 樋口美雄 府川哲夫編 ワーク ライフ バランスと家族形成 少子社会を変える働き方 第 8 章 東京大学出版会 pp 津谷典子 (1999) 出生率低下と子育て支援政策 季刊 社会保障研究 34-4, pp 永井暁子 (1999) 家事労働遂行の規定要因 樋口美雄 岩田正美編著 パネルデータからみた現代女性 第 3 章 東洋経済新報社 pp 永井暁子 (2004) 男性の育児参加 渡辺秀樹 稲葉昭英 嶋﨑尚子編 現代家族の構造と変容 東京大学出版 pp 西岡八郎 星敦士 (2009) 夫のワーク ライフ バランスが妻の出産意欲に与える影響 人口問題研究 65-3, pp 福田亘孝 (2011) 夫婦の労働時間と子ども数 日独仏 3カ国比較分析 阿藤誠 西岡八郎 津谷典子 福田亘孝編 少子化時代の家族変容 パートナーシップと出生行動 第 5 章 東京大学出版会 pp 藤野敦子 (2006) 夫の家計内生産活動が夫婦の追加予定子ども数へ及ぼす影響 ミクロデータによる検証 人口学研究 第 31 号 pp21-41 別府志海 (2012) 有配偶女性の就業異動と出生力 人口問題研究 68-1, pp.1-13 本多則恵 2006 インターネット調査 モニター調査の特質 モニター型インターネット調査を活用するための課題 日本労働研究雑誌 No.551. pp 松田茂樹 (2004) 男性の家事参加 家事参加を規定する要因 渡辺秀樹 稲葉昭英 嶋﨑尚子編 現代家族の構造と変容 東京大学出版 pp 松田茂樹 (2005) 男性の家事 育児参加と女性の就業促進 橘木俊詔編著 現代女性の労働 結婚 子育て 第 4 章 ミネルヴァ書房 pp 松田茂樹 (2006) 近年における父親の家事 育児参加の水準と規定要因の変化 季刊家計経済研究 No.71 Summer, pp

61 松田茂樹 (2007) 育児不安が出産意欲に与える影響 人口学研究 第 40 号 pp51-63 水落正明 (2006) 家計の時間配分行動と父親の育児参加 季刊社会保障研究 42-2, pp 山口一男 (2005) 少子化の決定要因と対策について 季刊家計経済研究 No.66 Spring pp 山口一男 (2007) 夫婦関係満足度とワーク ライフ バランス 季刊家計経済研究 No.73 Winter pp 吉田千鶴 (2005) 出生水準と就業状態との関係についての国際比較 人口問題研究 61-4, pp 吉田千鶴 2009 日本の夫妻の就業状態と家事 育児分担との関係 コレクティブモデルアプローチ 人口問題研究 65-1, pp

62 第 2 章夫婦の伴侶性と家族規範意識が追加出産意向に及ぼす影響 1 問題意識 本稿では 夫婦の伴侶性と家族規範意識が追加出産意向に及ぼす影響を分析する 既存研究では 出生に影響を与える要因として 父母の年齢 就業 収入 居住地域等の影響がもっぱら検討されてきた 28 しかしながら 夫婦の伴侶性や家族規範意識も 夫婦の出産行動に影響を与えている可能性は十分に考えられる わが国夫婦の伴侶性については 従来から欧米よりも低いことが指摘されてきた 古くはブラッド (1978) が東京在住の夫婦が米国都市に住む夫婦よりも夫婦間のコミュニケーション等が乏しいことを指摘している その後の研究においても 夫婦での行動や夫婦間のコミュニケーションが低調であるということは変わっていない ( 佐々木 2008) 夫婦の伴侶性と出産行動が結び付けられて考えられることは少ない しかしながら 本来 伴侶性というものが夫婦のパートナーシップを促進し 夫婦関係を安定 深化させるものであることを念頭におけば 夫婦の伴侶性が高いことは夫婦の出産行動にポジティブな効果を与える要因になるものであると想定される 家族規範意識とは 伝統的な結婚 出産に重きを置く価値規範のことである 家族に関する規範は 不安定な近代家族を安定させるための重要な装置である ( 山田 1994) 家族規範意識が夫婦の出産行動に影響を与えることは 既存研究においても指摘されてきた 例えば 阿藤 (2011) は 欧米諸国における少子化の背景に 伝統的家族観の弱体化と自己実現を重視する価値観の広がりがあるという 目をわが国に転じれば 結婚 出産に価値を置く規範意識が強い地域ほど そこに住む住民の出生率が高い傾向があるという結果がえられている ( 内閣府政策統括官 2012) これらの点をふまえると 強い家族規範意識は 夫婦の出産に正の効果を与えていることが想定される 厳密に夫婦の伴侶性と家族規範意識が追加出産意向に与える影響を検証するには パネル調査のデータが望ましい 時点が先行する夫婦の伴侶性や家族規範意識が その後の追加出産意向を規定する効果の有無を確かめることができるからである しかしながら 本調査は 1 時点のクロスセクショナルデータであるため そのような分析を行うことはできない 本調査では 前述の理論的背景をもとに夫婦の伴侶性と家族規範意識が追加出産意向に影響を与えるという因果関係を仮定し 前 2 者が後者に与える効果の有無を検証する 例えば 津谷 (2009) 参照 29 これと逆に追加出産意向が夫婦の伴侶性及び家族規範意識に影響を与えるという因果は 現実社会では生じにくいと考えられる 現代家族において 追加出産意向がないからという理由で それまで行っていた夫婦の伴侶的な行動をやめたり 伝統的であった家族規範意識を革新的な考えに改めるような者がいるとは 想定しにくい 60

63 2 サンプルと変数 本稿で使用するのは 39 歳以下の男女のサンプルである 使用した変数は次のとおりである 子ども数 : 現在子ども数 理想子ども数 現実子ども数 30を用いる 追加出産意向 : 現在の子ども数よりも 現実的にもとうとする子ども数が多い場合を 1 それ以外を 0 としたダミー変数である 夫婦の伴侶性 : この 2 3 年間における夫婦の行動を尋ねた質問を用いる 具体的な項目は その日の個人的な出来事について話をする 一緒に夕食をとる頻度 メールやネットなどでやりとりする 買い物に一緒に出掛ける 旅行や趣味などで一緒に出掛ける 言葉や仕草などで愛情を表現する 性的な関係を持つ の 7 つである それぞれについて 毎日のようにある から まったくない までの 6 件法で頻度を尋ねている これを週当たりの回数に換算して使用する また これら 7 項目の頻度を足し合わせた変数を 夫婦行動尺度 とする 夫婦共通趣味 : 夫婦の共通の趣味を いつも一緒に楽しんでいる (=3 点 ) 時々一緒に楽しんでいる (=2 点 ) 共通の趣味はない (=1 点 ) という変数を用いる 家族規範意識 : 生涯を独身で過ごすというのは 望ましい生き方ではない から いったん結婚したら性格の不一致くらいでわかれるべきではない まで 6 項目の意見に対して 賛成(=5 点 ) から 反対(=1 点 ) までの 5 件法で尋ねた質問である 6 項目全ての点数を足し合わせた変数を 家族規範尺度 31 とし 点数が高いほどこれらの規範意識が強いことを示す尺度とした 統制変数 : 本人年齢 配偶者年齢 5 歳以下の子どもの有無 本人学歴 本人職業 配偶者年収を用いる これら統制変数の詳細は 第 2 部第 1 章を参照のこと 3 夫婦の伴侶性 共通趣味 家族規範意識 夫婦の伴侶性の集計結果が表 1 である 男女とも その日の個人的な出来事について話をする と 一緒に夕食をとる頻度 の頻度が高く メールやネットなどでやりとりする などが続く 夫婦で 買い物に一緒に出掛ける 旅行や趣味などで一緒に出掛ける という行動をする頻度はおよそ週 1~2 回である 年代別に夫婦行動尺度をみると 30 代後半において夫婦行動が若干低くなっている 夫婦共通の趣味をみると 女性では いつも一緒に楽しんでいる が 19.3 時々一緒に楽しんでいる が 45.1 共通の趣味はない が 35.5 である ( 表 2) およそ 3 分の 2 の夫婦は 何らかの共通の趣味がある 男性でも 同様の傾向である 30 質問文 あなた方ご夫婦は現実的に何人お子さんをもつつもりですか 31 6 項目を足し合わせた α は である 61

64 家族規範尺度の平均値は 女性が 18.8 点 男性が 20.5 点で 男性の方が若干高い 32 本人年代別にこの点数をみると 女性では若い世代ほど若干得点が高い傾向がある ( 表 3) 表 1 夫婦の伴侶性 ( 本人年代別 ) その日の個人的な出来事について話をする 一緒に夕食をとる頻度 メールやネットなどでやりとりする 買い物に一緒に出掛ける 旅行や趣味などで一緒に出掛ける 言葉や仕草などで愛情を表現する 性的な関係を持つ ( 回 / 週 ) 夫婦行動尺度 女性 代前半 代後半 代前半 代後半 男性 代前半 代後半 代前半 代後半 表 2 夫婦共通の趣味 ( 本人年代別 ) いつも一緒に楽しんでいる ( 単位 :) 時々一緒共通の趣に楽しん味はないでいる 女性 代前半 代後半 代前半 代後半 男性 代前半 代後半 代前半 代後半 項目を足し合わせた α は である 62

65 表 3 家族規範意識 ( 本人年代別 ) 生涯を独身で過ごすというのは 望ましい生き方ではない 結婚したら 家庭のためには自分の個性や生き方を犠牲にするのは当然だ 夫は外で働き 妻は家庭を守るべきである 結婚したら 子どもは持つべきだ 子どもが 3 歳くらいまでの間は 保育所等を利用せずに母親が家庭で子どもの世話をするべきだ いったん結婚したら性格の不一致くらいでわかれるべきではない ( 単位 : 点 ) 家族規範尺度 女性 代前半 代後半 代前半 代後半 男性 代前半 代後半 代前半 代後半 追加出産意欲 女性では 現在子ども数は 1.2 人 理想子ども数は 2.2 人 現実子ども数は 1.8 人である ( 表 4) 理想子ども数よりも現実子ども数が 0.4 ポイント少ないことから 理想とする数だけの子どもを現実にはもうけられない夫婦が少なからずいることがわかる 本人年代別にみると 年代が上がるほど現在子ども数は多くなる しかし 理想子ども数と現実子ども数については 30 代前半までが比較的高く 30 代後半で少ない傾向がある 追加出産意向がある者の割合をみると 20 代前半 後半では約 7 割であるが 30 代以降で大幅に減り 30 代後半では 4 人に 1 人程度にまで減少する 男性は 女性よりも理想子ども数と現実子ども数が多い傾向がある 63

66 表 4 現在 理想 現実子ども数と追加出産意向 ( 本人年代別 ) ( 単位 : 子ども数は人 追加出産予定は ) 現在子ども数 理想子ども数 現実子ども数 追加出産意向 女性 代前半 代後半 代前半 代後半 男性 代前半 代後半 代前半 代後半 多変量解析 多変量解析に用いた変数の基本統計量が表 5 であり この変数を用いて 追加出産予定を被説明変数としたプロビット分析を行った結果が表 6 7 である 夫婦行動尺度と夫婦共通趣味は共に夫婦の伴侶性をあらわすものであり 両者の相関も 0.478( 女性サンプル ) の高い相関がある 夫婦行動尺度と家族規範意識 夫婦共通趣味と家族規範意識の間には有意な相関はない 33 説明変数間におけるこの相関関係をふまえて 表 6 では夫婦行動尺度 家族規範意識 統制変数を 表 7 では夫婦共通趣味 家族規範意識 統制変数を用いたプロビット分析を行った 現在子ども数 0 人または 1 人の場合 女性では 夫婦行動尺度の得点が高いほど及び家族規範意識が強いほど 追加出産意向を持つことが多くなる 男性では 現在子ども数 0 人の場合 夫婦行動尺度の有意な効果はみられない 現在子ども数が 2 人の場合 家族規範意識の有意な効果はみられないが 夫婦行動尺度はその得点が高いほど追加出産意向 = 第 3 子を持つ意向が高まる傾向がある この傾向は男女ともにみられるが 男性においてより明瞭である 次に夫婦共通趣味の変数を用いた分析結果をみると 男性で現在子ども数が 0 人の場合を除き 共通趣味があり それをすることが多い者ほど 追加出産意向が有意に高くなっている 限界効果の大きさをみると 現在子ども数が 0 人または 1 人の場合には 追加出産意向に与える影響は 家族規範意識よりも夫婦共通趣味の方が大きい 33 分析対象者全員のサンプルを用いた分析の結果 現在子ども数別に相関をみると 0.1 未満の弱い相関はある 64

67 表 5 分析に使用した変数の基本統計量 女性サンプル 子ども0 人 子ども1 人 子ども2 人 平均 標準偏差 平均 標準偏差 平均 標準偏差 追加出産意向 夫婦行動尺度 夫婦共通趣味 家族規範意識 本人 20 代前半 代前半 代後半 配偶者 30 代前半 代後半 代 子ども5 歳以下 本人短大 高専 大学 院 本人正規雇用者 ハ ート アルハ イト 派遣 嘱託 自営 配偶者年収 300 万円未満 ~700 万円未満 万円以上 n 男性サンプル 子ども0 人 子ども1 人 子ども2 人 平均 標準偏差 平均 標準偏差 平均 標準偏差 追加出産意向 夫婦行動尺度 夫婦共通趣味 家族規範意識 本人 20 代前半 代前半 代後半 配偶者 30 代前半 代後半 代 子ども5 歳以下 本人短大 高専 大学 院 本人正規雇用者 ハ ート アルハ イト 派遣 嘱託 自営 配偶者年収 300 万円未満 ~700 万円未満 万円以上 n

68 表 6 追加出産意向を被説明変数としたプロビット分析の結果 1 女性サンプル 子ども0 人 子ども1 人 子ども2 人 係数 限界効果 係数 限界効果 係数 限界効果 夫婦行動尺度 ** *** 家族規範意識 *** *** 本人 20 代前半 代後半 ( 基準 ) 30 代前半 * 代後半 *** ** 配偶者 20 代 ( 基準 ) 30 代前半 代後半 代 *** ** 子ども5 歳以下 *** * 妻高校 ( 基準 ) 短大 高専 大学 院 妻正規雇用者 ** ** ハ ート アルハ イト 派遣 嘱託 * 自営 無職 ( 基準 ) 夫年収 300 万円未満 ~500 万円未満 ( 基準 ) 500~700 万円未満 万円以上 切片 *** LL LR chi *** *** *** n

69 表 7 追加出産意向を被説明変数としたプロビット分析の結果 1( 続き ) 男性サンプル 子ども0 人 子ども1 人 子ども2 人 係数 限界効果 係数 限界効果 係数 限界効果 夫婦行動尺度 *** *** 家族規範意識 ** ** 本人 20 代前半 代後半 ( 基準 ) 30 代前半 代後半 配偶者 20 代 ( 基準 ) 30 代前半 代後半 * ** ** 40 代 *** *** *** 子ども5 歳以下 *** *** 妻高校 ( 基準 ) 短大 高専 大学 院 妻正規雇用者 ** ハ ート アルハ イト 派遣 嘱託 自営 無職 ( 基準 ) 夫年収 300 万円未満 ~500 万円未満 ( 基準 ) 500~700 万円未満 万円以上 * 切片 ** -2LL LR chi *** *** *** n

70 表 8 追加出産意向を被説明変数としたプロビット分析の結果 2 女性サンプル 子ども0 人 子ども1 人 子ども2 人 係数 限界効果 係数 限界効果 係数 限界効果 夫婦共通趣味 * ** * 家族規範意識 *** *** 本人 20 代前半 代後半 ( 基準 ) 30 代前半 * 代後半 *** * ** 配偶者 20 代 ( 基準 ) 30 代前半 代後半 代 *** ** 子ども5 歳以下 *** * 妻高校 ( 基準 ) 短大 高専 大学 院 妻正規雇用者 * *** ハ ート アルハ イト 派遣 嘱託 自営 無職 ( 基準 ) 夫年収 300 万円未満 ~500 万円未満 ( 基準 ) 500~700 万円未満 万円以上 切片 *** LL LR chi *** *** *** n

71 表 8 追加出産意向を被説明変数としたプロビット分析の結果 2( 続き ) 男性サンプル 子ども0 人 子ども1 人 子ども2 人 係数 限界効果 係数 限界効果 係数 限界効果 夫婦共通趣味 ** 家族規範意識 ** ** 本人 20 代前半 代後半 ( 基準 ) 30 代前半 代後半 配偶者 20 代 ( 基準 ) 30 代前半 代後半 * ** ** 40 代 *** *** ** 子ども5 歳以下 *** *** 妻高校 ( 基準 ) 短大 高専 大学 院 妻正規雇用者 ** ハ ート アルハ イト 派遣 嘱託 自営 無職 ( 基準 ) 夫年収 300 万円未満 ~500 万円未満 ( 基準 ) 500~700 万円未満 万円以上 * 切片 ** ** -2LL LR chi *** *** *** n インプリケーション 本分析でえられた知見のポイントは次のとおりである 第一に わが国の夫婦の伴侶性は低いといわれるが 夫婦の伴侶性が低い者よりも高い者の方が 追加出産意向が高いことが見出された 具体的には 現在子ども数にかかわらず 夫婦行動尺度が高いほど又は夫婦共通趣味があり それをすることが多いほど 追加出産意向を持つ者の割合は高まる 特に注目されることは 現在子ども数が 2 人の者が第 3 子を出産する意向を持つか否かに 家族規範意識は効かないが 夫婦行動尺度と夫婦共通趣味 中でも夫婦共通趣味 は有意に影響するという結果である 夫婦共通趣味と家族規範意識の限界効果の大きさを比較すると 第 1 子 2 子の出産意向を高める効果も 規範意識よりも共通趣味の方が強い 第二に 家族規範意識が強いことは 現在子ども数が 0 人または 1 人 すなわち第 1 子または第 2 子を出産する意向を高める 家族規範意識は 夫婦の家族形成を促す要因にな 69

72 っている しかしながら 家族規範意識が強いことが 第 3 子の出産意向を高めることはない 家族規範意識が第 3 子出産意向に関係しないことについては わが国の家族規範の中身に理由がある可能性がある 戦後社会に急速に広まった近代家族には 二人っ子革命 ( 落合 1994) という特徴があった 子どもは 2 人いるべきという規範は 見方を変えればそれ以上多くの子どもをもうけることはないという考えでもある 結婚 出産等に重きを置く家族規範意識が強いことが 夫婦において第 2 子までの出産を促すが それ以上の子どもを望ませるわけではないといえる 近年わが国では第 3 子を出産する夫婦が減少してきており そのことが出生率を低迷させる要因のひとつにもなっている 今回分析した夫婦の伴侶性と家族規範意識の影響をみると 第 3 子の出産には規範意識でなく 伴侶性の方が関係している これまでの少子化対策では 出産と夫婦関係に関して夫婦における家事 育児の分担の在り方に注目していたが 今後は夫婦が共同して何かを行うという面にも注目する必要があるだろう わが国夫婦の伴侶性 コミュニケーション 夫婦一緒の外出 趣味等 が高まるか否かは もちろんそれを可能にする就労環境の整備や経済的ゆとりの向上が求められるが 少子化の行方にも影響している 70

73 参考文献 阿藤誠,2011, 超少子化の背景と政策対応 阿藤誠 西岡八郎 津谷典子 福田亘孝編 少子化時代の家族変容 パートナーシップと出生行動 東京大学出版会,1-16. 落合恵美子,1994, 21 世紀家族へ 家族の戦後体制の見かた 超えかた 有斐閣. 佐々木美智子,2008, 夫婦関係 木下謙治 保坂恵美子 園囲ゆり編 新版家族社会学 基礎と応用 九州大学出版会, 津谷典子,2009, なぜわが国の人口は減少するのか 女性 少子化 未婚化 津谷典子 樋口美雄編 人口減少と日本経済 労働 年金 医療制度のゆくえ 日本経済新聞社,3-52. 内閣府政策統括官,2012, 都市と地方における子育て環境に関する調査報告書. 山田昌弘,1994, 近代家族のゆくえ 家族と愛情のパラドックス 新曜社. R. O. ブラッド ( 田村健二監訳 ),1978, 現代の結婚 : 日米の比較 培風館. 71

74 第 3 章世代間関係と子世代の出生数との関連 1 問題意識 少子化は先進諸国全般に見られる現象ではあるが ( イタリア スペインなどの ) 南欧諸国と ( 日本や韓国などの ) 東アジアの国々ではとりわけ深刻であり これらの国々の合計 34 特殊出生率が1.30 以下であるため 超少子化国とも表現されるほどである ( 守泉 2007 佐藤 2008) これらの超少子化国の少子化を招いた要因のうちに ジェンダー的不平等とともに強い家族主義的価値観という文化的要因が共通して見出せる ジェンダー役割に関しては女性の家庭役割の重視 カップル関係よりは親子関係の優先 さらに家族 親族による相互扶助の原理が強固であることが家族主義的価値観の強い国々の特徴である 家族主義的価値観が女性の社会進出を妨げる一方 家族の形成 ( 結婚 出産 ) を困難にしているとも指摘されてきた ( エスピン=アンデルセン2011 佐藤 2008) 他方 親世代からの経済的 非経済的援助が子世代の家族生活に大きく寄与していることがまぎれもない事実である 日本では親との同居または近居は既婚女性の就労を促進し 離婚を低める効果 ( 加藤 2005) が報告されている また 親から子どもへの経済的援助は 子どもの結婚時 住宅取得時 孫の誕生 入園 入学時に発生しやすい傾向がある ( 山内 2011) さらに親世代は子世代の出産や育児に対して 経済的援助とともに子育てサポートを行っており とりわけ 1950 年以降生まれの少産少死世代のほうが妻方からの育児援助を多く受ける傾向が見出されており ( 施 2012) 親からの育児援助が近年ますます活発に行われるようになっているのである これらの研究から 親との同居 親からの経済的 非経済的援助は子世代の家族形成と家族生活に大きく貢献していることを確認できる ところで 果たして世代間関係が子ども世代の出生数や出生意欲に影響を及ばすのだろうか これまでの先行研究では 親との同居が子世代の出生数や出生意欲に影響を与えるものとして捉えられてきた 樋口 阿部 (1999) は親との同居が子ども世代の出生を促進するとしており 八代 (1999) は健康な 60 歳代の女性との同居が出生を促進することを示し また七條 西本 (2003) は妻が 20 歳以上 40 歳未満の若い世代の夫婦が 非就業あるいは就業時間が比較的短い母親と同居している場合に子供数が多くなる傾向があることを明らかにしている 同居する親の年齢や就業形態以外に 妻側親との同居が子ども世代の出生力を高める効果も報告されている 星 (2007) はいずれの親とも別居しているケースに対して妻側親と同居しているケースにおいて子ども数が有意に多いとしている これらの研究は 健康で比較的に若く 時間に余裕のある親 とりわけ妻側親と同居すれば家事や育児の援助を期待できることが 子世代の出生を促進すると示している 他方 親との同居 34 近年これらの国の合計特殊出生率が上昇する傾向をみせており 2010 年の合計特殊出生率は イタリアは 1.40 スペインは 1.39 日本は 1.39 に回復しているが 人口置換水準までいまだにかけ離れている また 韓国は 2010 年でも 1.23 である 72

75 が子世代の出生力や出生意欲に有意な効果が見出せないとする研究 ( 森田 金子 1998 駿河 七條 張 2000 張 七條 駿河 2001 山上 1999 津谷 1999) もみられる 以上のように 親との同居は子ども世代の出生にいかなる影響を及ばすかが意見が分かれており 親との居住関係と子世代の出生力との関連を解明することが改めて要請されている そして 親との同居以外に 親からの育児サポートと経済的援助が子世代の出生力に有意な効果をもたらすとも指摘されてきた 育児支援ネットワークの構成と子ども数の現実と理想との関連を調べた星 (2007) は 夫と義理の親の出現頻度が多い 夫 + 義理の親 型のサポートネットワークをもつ女性対象者は 自分の親 型のサポートネットワークをもつ者よりも 子ども数 理想子ども数が多いと報告しており これが義理の親から提供される手段的サポートの多様性 そして経済的支援によるものであると見なしている また 親からの経済的援助が子ども世代の出生力にもつ影響に関しては 高山ほか (2000) は 他の世帯からの受贈などの世代間移転収入が実収入に占める比率が出生力に有意にプラスの結果を示すと報告している 今日日本における世代間所得移転が親世代からの移転が子世代からの移転より多いことを合わせて考えれば 親世代からの経済的援助が子ども世代の出生力や出生意欲を高めていると解釈することが可能である いずれにせよ 相互扶助や世代間連帯を重視する家族主義的価値観が強い文化圏の国々では出生率が低いという現実がある一方 日本では親世代との同居 親世代からの経済的または非経済的援助 つまり世代間の相互扶助が子世代の家族形成や家族生活に大きく貢献しているのである 本稿では世代間関係が子ども世代の出生力にもつ効果に注目し 親世代との居住関係 親世代からの経済的または非経済的援助が子ども世代の出生力にいかなる影響を及ぼすかを分析し 世代間関係のあり方と出生力との関連を明らかにしたい 世代間関係とともに 人々は子どもをもつべきか否か また子どもの存在をポジティブに捉えるか などの子どもをめぐる規範意識が人々の出生意欲に影響を及ぼすことが予想されるため 本稿では子どもに関連する規範意識と人々の出生力との関連も調べることとする 2 サンプルと変数 本稿の分析で使用するのは 20 代から 40 代までの 結婚している男女双方を含む対象者である 使用した変数は次のとおりである 子ども数 : 現在子ども数 予定子ども数 35 理想子ども数を用いる 親との居住関係について 夫方同居 36ダミー 夫方近居 37ダミーと妻方同居ダミー 妻方近居ダミーの4 変数を用いる 35 質問文 あなた方ご夫婦は現実的に何人お子さんをもつつもりですか である 36 同居 隣 同じ敷地内を含む 37 歩いていけるところ 片道 1 時間未満のところを含む 73

76 子育てに関する親からの援助は 経済的援助と非経済的援助の2 種類を用いる 子育ての経済的援助について あなたの親やあなたの配偶者の親は経済的に子育てを支援してくれますか という質問に対しては いつもたくさん支援をしてもらっている (=5) かなり支援をしてもらっている (=4) 時々支援をしてもらっている(=3) ほとんど支援してもらっていない (=2) 全く支援をしてもらっていない(=1) までの5つの選択肢が設けられている また 子育ての非経済的援助については あなたの親やあなたの配偶者の親は子どもの面倒をみてくれていますか という質問に対して いつもたくさん面倒を見てくれている (=5) かなり面倒を見てくれている(=4) 時々面倒を見てくれている(=3) ほとんど面倒を見てくれない (=2) 全く面倒をもてくれない(=1) までの5つの選択肢が用意されている 子どもに関する規範意識には 2つの質問項目を用いる 1つ目は 結婚したら子どもをもつべきだ ( 子をもつべき 規範と略す) という考えに対して 賛成(=5) から どちらかと言えば賛成 (=4) 分からない(=3) どちらかと言えば反対(=2) 反対(=1) までの5 件法で尋ねている 2つ目は 子どもをもつことで ( 精神的に ) 豊かな生活を送ることができる ( 子は精神的な豊かさに貢献 意識と略す) という意見に対して 全くそう思う (=5) から どちらかと言えばそう思う(=4) どちらとも言えない(=3) どちらかと言えばそう思わない (=2) 全くそう思わない(=1) までの5 件法で尋ねている 統制変数 : 性別 ( 男性 =1 女性 =2) 本人年齢( 実数 ) 本人学歴( 中学校 高校 =1 短大 高専 =2 大学 大学院 =3) 妻の就業形態( 妻無職ダミー 妻正規ダミー ) 夫年収(0-99 万円台 =1 100 万円台 =2 200 万円 =3 300 万円台 =4 400 万円台 =5 500 万円台 = 万円台 =7 700 万円台 =8 800 万円台 =9 900 万円台 = 万円台以上 =11) を用いる 3 世代間関係 子どもをめぐる規範意識 表 1は 対象者の年齢別にみた双方親との居住関係である 20 代前半は親との同居率が高いが その後一旦下がり 30 代後半から 40 代前半にかけて再び上昇する傾向が見られる そして 夫方との同居率が妻方とのそれよりは高い 74

77 表 1 対象者の年齢別にみた双方親との居住関係 (N) 同居 近況 遠居 死亡 合計 1) 夫方親 (10000) 20 代前半 ( 185) 20 代後半 ( 890) 30 代前半 ( 1785) 30 代後半 ( 2471) 40 代前半 ( 2363) 40 代後半 ( 2306) 2) 妻方親 (10000) 20 代前半 ( 185) 20 代後半 ( 890) 30 代前半 ( 1785) 30 代後半 ( 2471) 40 代前半 ( 2363) 40 代後半 ( 2306) 親からの経済的援助と非経済的援助は表 2に示されているように 対象者の年齢が上昇するにつれ 減少する傾向にある 表 2 対象者の年齢別にみた親からの経済的 非経済的援助 平均値 ( 標準偏差 ) 夫方経済的援助 妻方経済的援助 夫方非経済的援助 妻方非経済的援助 2.64(1.25) 2.94(1.28) 2.69(1.21) 3.12(1.20) 20 代前半 3.27(1.25) 3.62(1.24) 3.18(1.23) 3.71(1.16) 20 代後半 3.10(1.24) 3.34(1.27) 3.07(1.15) 3.43(1.19) 30 代前半 2.82(1.22) 3.14(1.25) 2.83(1.19) 3.32(1.16) 30 代後半 2.73(1.24) 3.03(1.26) 2.81(1.20) 3.24(1.18) 40 代前半 2.56(1.22) 2.84(1.26) 2.62(1.21) 3.01(1.17) 40 代後半 2.33(1.21) 2.64(1.25) 2.38(1.18) 2.82(1.21) F 値 53.54*** 49.74*** 47.57*** 50.85*** 注 : +p<0.1 *p<0.05 **p<0.01 ***p<0.005 そして 表 3に示されているように 子をもつべき 規範と 子は精神的な豊かさに貢献 意識は年齢による差はそれほど顕著ではない 75

78 表 3 対象者の年齢別にみた子どもに関する規範意識 平均値 ( 標準偏差 ) 現在の子ども数予定の子ども数理想の子ども数 子をもつべき 規範 子は精神的豊かさに貢献 意識 3.59(0.98) 3.82(0.99) 20 代前半 3.55(1.03) 3.79(0.94) 20 代後半 3.57(1.01) 3.84(0.94) 30 代前半 3.55(1.00) 3.83(0.96) 30 代後半 3.56(0.99) 3.77(0.99) 40 代前半 3.57(0.98) 3.82(1.03) 40 代後半 3.67(0.94) 3.86(0.98) F 値 4.66*** 2.38*** 注 : +p<0.1 *p<0.05 **p<0.01 ***p< 子ども数 まず対象者の現在子ども数 予定子ども数 理想子ども数を対象者の年齢別で確認する 表 4に示されているように 若い年齢層の者は 現在の子ども数が少ないが 予定子ども数 理想子ども数はその反対に多い傾向が確認される 表 4 年齢別にみた子ども数 平均値 ( 標準偏差 ) 1.37(1.04) 1.76(0.95) 2.22(0.87) 20 代前半 0.88(0.72) 2.05(0.89) 2.31(0.95) 20 代後半 0.87(0.88) 1.98(0.78) 2.28(0.77) 30 代前半 1.24(1.00) 1.97(0.84) 2.31(0.79) 30 代後半 1.41(1.04) 1.79(0.93) 2.20(0.88) 40 代前半 1.45(1.05) 1.61(0.99) 2.17(0.93) 40 代後半 1.57(1.05) 1.61(1.03) 2.19(0.90) そして 双方の親との居住関係と子ども数との関連については 表 5に示された通りである 親と近居または近居している者は 遠居している者より 現在の子ども数 予定子ども数と理想子ども数が多い傾向がある それは夫方に関しても 妻方に関しても 同様な傾向が確認される 76

79 理表 5 双方の親との居住関係と子ども数との関連 平均値 ( 標準偏差 ) 38 夫方からの非経済的援助は予定子ども数と正の相関関係を示している 現在子ども数予定子ども数理想子ども数 夫方親の居住地 1.37(1.04) 1.76(0.95) 2.22(0.87) 同居 ( 同居 + 同じ敷地 ) 1.68(1.03) 1.95(0.92) 2.36(0.81) 片近況 ( 道 1 時間未満まで ) 1.40(1.02) 1.80(0.92) 2.23(0.85) 遠居 (3 時間未満 +3 時間以上 ) 1.22(1.03) 1.68(0.96) 2.16(0.90) 死亡 1.47(1.12) 1.61(1.10) 2.25(0.95) 妻方親の居住地 1.37(1.04) 1.76(0.95) 2.22(0.87) 同居 ( 同居 + 同じ敷地 ) 1.48(0.99) 1.78(0.93) 2.26(0.87) 片近況 ( 道 1 時間未満まで ) 1.46(1.02) 1.83(0.92) 2.26(0.84) 遠居 (3 時間未満 +3 時間以上 ) 1.24(1.05) 1.69(0.97) 2.17(0.91) 死亡 1.42(1.08) 1.55(1.07) 2.15(0.92) 双方の親からの経済的 非経済的援助と子ども数との関連は 表 6に示されている通り である 親からの経済的援助は 現在の子ども数とは正の相関関係を示しているが 予定 子ども数や理想子ども数とはむしろ負の相関関係を示している また 親からの非経済的 38 援助は 予定子ども数と理想子ども数に負の相関関係を示している 表 6 親世代からの経済的 非経済的援助と子ども数との関連 妻方からの非経済的援助 *** *** 現在子ども数 予定子ども数 理想子ども数 夫方からの経済的援助 0.03 * *** * 妻方からの経済的援助 0.04 *** *** * 夫方からの非経済的援助 *** *** そして 子どもに関する規範意識と子ども数との相関関係を示したのは 表 7である 結婚したら子どもをもつべきだと考える人 子どもをもつことで精神的に豊かな生活を送 ることができると考える人ほど 現在子ども数 予定子ども数 及び理想子ども数が多い 傾向が確認される 表 7 子どもに関する規範意識と子ども数との関連 注 : +p<0.1 *p<0.05 **p<0.01 ***p<0.005 現在子ども数 予定子ども数 想子ども数 子をもつべき 規範 0.26 *** 0.29 *** 0.33 *** 子は精神的豊かさに貢献 意識 0.23 *** 0.30 *** 0.36 *** 77

80 5 多変量解析 これまで親との居住関係 親からの経済的または非経済的援助 および子どもに関連する規範 意識が それぞれ対象者の現在子ども数 予定子ども数と理想子ども数との関連を確認してきた 世代間関係と子どもに関する規範意識は対象者の出生力にもつ影響が その他の要因の影響をコントロールしても見出せるかを明らかにするために それぞれ現在子ども数 予定子ども数と理想子ども数を従属変数とし 世代間関係に関連する変数 ( 親との居住 親からの経済的 非経済的援助 ) 子どもをめぐる規範意識( 子をもつべき 規範 子は精神的な豊かさに貢献 意識 ) を説明変数として 重回帰分析を行った 統制変数として 性別 本人年齢 本人学歴 妻の就業形態 夫年収を用いる 分析に使用した変数の基本統計は表 8を参照されたい 表 8 分析に使用した変数の基本統計 それぞれの分析には 親からの経済的 非経済的援助を投入しないモデルと投入するモ 78

81 デルを別々に設定した その分析結果は表 9である まず 双方の親との同居または近居は対象者の現在の子ども数 予定の子ども数 及び理想の子ども数に統計的に有意な正の効果をもち 親と同居または近況している者は 現在の子ども数と予定の子ども数が多く そして夫方同居と妻方近居の者は理想の子ども数が多い傾向が確認された 親との居住効果は 親からの経済的 非経済的援助を導入したモデルでも一部残り 夫方と同居している者は現在子ども数と予定子ども数が多い効果が確認される つぎに 親からの非経済的援助は予定の子ども数 理想の子ども数に有意な正の効果をもち 夫方から非経済的援助を多く受けている者は 予定子ども数と理想子ども数が多い事が確認される そのつぎに 子どもをめぐる規範意識は予想通りに 現在子ども数 予定子ども数と理想子ども数に有意な正の効果をもち 結婚したら子どもをもつべきだと考えている者 子どもをもつことで精神的に豊かな生活を送ることができると考える者は 現在の子ども数 予定子ども数と理想子ども数が多い傾向が分かった 最後に 統制変数のうち 性別は予定子ども数に有意な負の効果をもち 男性が女性より予定子ども数が多い そして 年齢は現在の子ども数に正の効果をもつ一方 予定子ども数 理想子ども数に負の効果をもち 年齢が高い者ほど 現在の子ども数が多いが 予定子ども数と理想子ども数が少ない 学歴はいずれ負の効果をもち 学歴が高い者ほど 現在子ども数 予定子ども数と理想子ども数が少ない 妻の就業形態に関しては 妻が無職の者は 現在子ども数 予定子ども数と理想子ども数が少ない また 妻が正規雇用の場合 現在の子ども数が少ないが 予定子ども数と理想子ども数に有意な効果をもたなかった 最後に夫の年収は 現在子ども数と予定子ども数に有意な正の効果をもつが 理想子ども数に負の効果をもち 夫の年収が少ない者は理想子ども数が多いが 現在子ども数 予定子ども数が少ない傾向が確認された 79

82 表 9 世代間関係と子ども数との関連に関する重回帰分析結果 現在子ども数 予定子ども数 理想子ども数 モデル1 モデル2 モデル3 モデル4 モデル5 モデル6 標準化係数 標準化係数 標準化係数 標準化係数 標準化係数 標準化係数 夫方同居ダミー 0.10 *** 0.06 *** 0.08 *** 0.05 *** 0.03 *** 0.00 夫方近居ダミー 0.05 *** *** 妻方同居ダミー 0.04 *** ** 妻方近居ダミー 0.06 *** *** 夫方経済的援助 妻方経済的援助 夫方非経済的援助 * 妻方非経済的援助 子をもつべき 規範 0.18 *** 0.07 *** 0.20 *** 0.09 *** 0.22 *** 0.15 *** 子は精神的豊かさに貢献 意 0.16 *** 0.05 *** 0.22 *** 0.09 *** 0.27 *** 0.14 *** 識男性別 ( =1 女 *** * =2) 年齢 0.14 *** 0.16 *** *** *** *** *** 学歴 *** *** *** *** *** *** 妻無職ダミー *** *** * 妻正規ダミー *** *** 夫年収 0.07 *** 0.04 *** 0.04 *** *** R 調整済みR 注 : +p<0.1 *p<0.05 **p<0.01 ***p< インプリケーション 本分析で明らかになった結果に基づき 今後の少子化対策のあり方を考えてみたい まず 親世代との同居 親世代からの非経済的な援助が子ども世代の出生力を促進することが明らかになった この分析は 冒頭に述べた世代間相互扶助の多い文化圏では出生率が低いという事実とは矛盾するものである この矛盾は 家族主義的価値観の強い文化圏では家族 親族による相互扶助の原理が強固であるため 社会的サポートが相対的に手薄になりやすいことに由来すると思われる 社会的なサポートが不足するため 人々が家族に依存せざるをえない その結果 家族や親族から援助やサポートを得られる者は 結婚し 子どもをもつことが可能となるが 他方そうでない者は 結婚や出産を断念せざるをえないことも生じてくる 従って 人々が子どもを産み育てることが可能となるよう 家族 親族からの援助やサポートを得られない者に政府や社会が援助やサポートを提供するか または家族 親族に頼らなくても人々が子どもを産み育てることができる社会的サポートを提供することが重要である 80

83 つぎに 本稿の分析では夫の年収が人々の理想子ども数 現在子ども数と予定子ども数に有意な効果をもち 年収の少ない者は年収の高い者より理想子ども数が多いにも関わらず 現在子ども数と予定子ども数がその反対に少ないことが明らかになった これは これまでもたびたび指摘されてきた子育ての経済的負担の大きさを示唆しており 年収の少ない者ほど 子育ての経済的負担が大きく 理想の子ども数をもてず 現在子ども数と予定子ども数を少なくしている現状が浮き彫りとなった 今後子育ての経済的負担をいかに軽減するのは 緊急な課題である 最後に 強固なジェンダー的役割構造も少子化原因の1つであると指摘することができよう 妻が正規雇用の者は現在子ども数が少ないことは 子どもをもつことと女性の正規就労の両立の難しさを示唆している 他方 妻が無職の者は理想子ども数 現在子ども数と予定子ども数がいずれ少ないという分析結果は 家庭役割が女性に偏ることが女性の出生数の減少につながっていることを表しているのである 女性にとって子育てと就労との両立を無理なくこなせる環境づくり 39 は 子育ての経済的負担の軽減とともに 引き続き重要な少子化対策であろう 39 これは 男性の長時間労働環境や男性の子育て環境の改善にもつながるものである 81

84 参考文献 Esping-Andersen,Gøsta, 2009, The Incomplete Revolution: Adapting to Women s New Roles, Polity Press, Cambridge( イエスタ エスピン=アンデルセン著大沢真理監訳 2012 平等と効率の福祉革命 新しい女性の役割 岩波書店 ) 樋口美雄 阿部正浩 1999 経済変動と女性の結婚 出産 就業のタイミング: 固定要因と変動要因の分析 樋口美雄 岩田正美編 パネルデータから見た現代女性 : 結婚 出産 就業 消費 貯蓄 東洋経済新報社 pp 星敦士 2007 サポートネットワークが出生行動と意識に与える影響 人口問題研究 63(4):14-27 加藤彰彦 2005 離婚の要因 家族構造 社会構造 経済成長 熊谷苑子 大久保孝治編 コーホート比較による戦後日本の家族変動の研究 日本家族社会学会全国家族調査委員会 pp 守泉理恵 2007 先進諸国の出生率をめぐる国際的動向 海外社会保障研究 160:4-21 森田陽子 金子能宏 1998 育児休業制度の普及と女性雇用者の勤続年数 日本労働研究雑誌 459:50-62 佐藤龍三郎 2008 日本の 超少子化 その原因と政策対応をめぐって 人口問題研究 64(2):10-24 七條達弘 西本真弓 2003 若い世代の夫婦の子供数に影響を及ぼす要因 理論と方法 18(2): 施利平 2012 戦後日本の親族関係 核家族化と双系化の検証 勁草書房駿河輝和 七條達弘 張建華 2000 夫の通勤時間 労働時間が出生率に与える影響について 消費生活に関するパネル調査 による実証研究 季刊家計経済研究 47:51-58 高山憲之 小川浩 吉田浩 有田富美子 金子能宏 小島克久 2000 結婚 育児の経済コストと出生力 少子化の経済学的要因に関する一考察 人口問題研究 56(4):1-18 津谷典子 1999 出生率低下と子育て支援政策 季刊社会保障研究 34(4): 張建華 七條達弘 駿河輝和 2001 出産と妻の就業の両立性について 消費生活に関するパネル調査 による実証分析 季刊家計経済研究 51:72-78 山上俊彦 1999 出産 育児と女子就業との両立可能性について 季刊社会保障研究 35(1):52-64 山内昌和 2011 別居する有配偶成人子に対する親からの援助の動向と規定要因 人口問題研究 67(1):24-37 八代尚宏 1999 少子 高齢化の経済学 東洋経済新報社 82

85 第 4 章妊娠先行型結婚と通常結婚の背景と出生意欲 1 問題意識 子どもができたことをきっかけに結婚を決める妊娠先行型結婚 ( いわゆる できちゃった結婚 ) は 若者を中心に近年一般化しているとされる結婚のスタイルのひとつである 妊娠先行型結婚を計量的に把握する試みとして 厚生労働省による嫡出第 1 子について結婚期間が妊娠期間より短い出生に着目し 出生という観点から間接的に妊娠先行型結婚についておこなった分析がまずあげられる 同分析によれば 1995 年から 2002 年にかけて該当する出生は増加傾向であったもののその後減少に転じ 2007 年には横ばいとなっている また 母親の年齢階級で標準化した場合 2009 年には 15~19 歳 で 8 割 20~24 歳 で6 割 25~29 歳 で 2 割の出生が該当しており 母親の年齢層が若くなるほど高くなる傾向がある ( 厚生労働省,2010) 嫡出第 1 子について結婚期間が妊娠期間より短い出生が 歳代の母親において高い割合を示す背景として 晩婚化が進行する今日では当該の年齢層における婚姻や出生がそもそも少ないため 相対的に若年層において割合が高くなってしまう点を踏まえておく必要はあろう また 若い男性や就業している女性には出生や家族に関する規範意識の高さが妊娠先行型結婚の背景にあるとする分析 ( 鎌田,2006) や 意図しない妊娠 が多いと推定できるという指摘 ( 岩澤,2000) もなされており 性が活発になりながらも結婚や家族に対して保守的であるという現在の日本社会状況に若者がさらされた結果 妊娠先行型結婚が引き起こされていると位置づけることができる 国民生活白書は 若年層における妊娠先行型結婚の増加の背景には 出生は婚姻内でおこなうべきだ とする嫡出制の規範の強固さがあると指摘しており ( 内閣府,2005) 性や恋愛に関する規範と結婚や家族に関する規範のギャップが妊娠先行型結婚後の家族運営に与える影響について指摘している 妊娠をきっかけとした婚姻という選択はやがて困難に直面するはずだとの認識は 母子衛生や保健分野でも共有されており 妊娠先行型結婚を経験した家族を追跡的に調査した上での検討や ( 法橋, 本田, 平谷,2008 藤村, 峯, 畠中, 大森, 佐野, 藤澤,2008) 10 代の母親に対する出産後のサポートについての論考もおこなわれている ( たとえば大川,2010) 妊娠先行型結婚は 乗り越えるべき課題の多い不幸な結婚なのだろうか 2009 年の婚姻件数は 70 万 8000 件 ( 厚生労働省,2009,) 嫡出第 1 子において結婚期間が妊娠期間より短い出生は 12 万 5000 件となっている ( 厚生労働省,2010) 法的な手続きを伴う結婚のうち 2 割程度を妊娠先行型と類推できるこの状況は 問題把握を目的としたケーススタディーだけではなく 計量的な検討に耐えるだけの母数を妊娠先行型結婚は有しているようにみえる それにも関わらず 妊娠先行型結婚の背景や該当世帯が持つ特徴について俯瞰するような調査分析がこれまで十分におこなわれてこなかった そこで本稿では 妊娠先行型結婚の夫婦と 妊娠をきっかけとはしない結婚 ( 通常結婚 ) の夫婦を取り上げ 結婚時の状 83

86 況と現在の生活および子どもの出生意欲との関連について考察をおこなう 従来とりあげられることがなかった 妊娠先行型結婚の的な位置づけについて検討をおこなうのが本稿の目的となる 2 通常結婚と妊娠先行型結婚における結婚時の状況 若者に多くみられるとされる妊娠先行型結婚であるが 通常結婚と妊娠先行型結婚を比較した場合結婚年齢には違いが見られるのだろうか 図 1は性別と結婚スタイルを区別した上で結婚年齢を示したグラフである 通常結婚では 20 歳代後半が男女ともに最も多くなっており 男性で 47 女性で 49 とほぼ半数がこの時期に結婚したと回答している 妊娠先行型結婚の場合女性は 20 歳代前半に結婚した者が 46 と最も多く 男性は 20 歳代前半と後半がそれぞれ となった また 問題視されている 10 歳代の結婚は通常結婚ではほとんどみられず ( 男性 0.2 女性 0.6) 妊娠先行型結婚の場合は男性 3 女性 7 となった 次に 出会ってから結婚するまでの期間について確認をしておきたい 互いのことをよく知らぬままに結婚を決めてしまったため いざ夫婦として生活し始めると関係が悪化するといった問題が妊娠先行型結婚ではしばしば語られる 交際が長期に及んだために結婚の契機をなかなか得られず 結果的に妊娠が直接の契機になった結婚は このような問題は生じにくいだろう こうした状況を踏まえるとするならば 交際期間が短い婚姻と ある程度長期間の交際の後に妊娠がわかったために結婚を決意した婚姻とは区別する必要があるかもしれない 通常結婚と妊娠先行型結婚における交際期間の分布は 本調査においてはどのようなものなのか 図 2に示した ( 男性 通常結婚 n=4412, 男性 妊娠先行型結 84

87 婚 n=588, 女性 通常結婚 n=4343, 女性 妊娠先行型結婚 n=657) 男性の通常結婚と妊娠先行型結婚を比較した場合 通常結婚では 5 程度であった交際期間 1 年未満が妊娠先行型結婚では 11 となり 6 ポイントもの差をつけた 1 年未満と1 年を合計した数字は妊娠先行型結婚においては 35 となり 妊娠先行型結婚は交際期間のまだ短いうちに結婚を決める傾向が強いことが確認できる これに対し 通常結婚は5 年以上が 34 となっている 交際期間の長い通常結婚 交際期間の短い妊娠先行型結婚 という傾向は女性により顕著だ 通常結婚では 35 が5 年以上 妊娠先行型結婚では 38 が 1 年以内と回答しており 両者の違いがより明示される結果になっている 国立社会保障 人口問題研究所の調査によれば 2011 年における結婚するまでの平均交際期間は 4.26 年となっており ( 国立社会保障 人口問題研究所,2011) 通常結婚にみられる長期の交際期間という特徴に沿った結果がでているといえる これらの結果をふまえ 結婚までの期間を3つのグループに分けたうえでそれぞれの年齢の違いを検討したのが図 3である ( 短期交際 通常結婚 n=2232, 短期交際 妊娠先行型結婚 n=455, 中期交際 通常結婚 n=3518, 中期交際 妊娠先行型結婚 n=522, 長期交際 通常結婚 n=3004, 長期交際 妊娠先行型結婚 n=268) 結婚までの交際期間が1 年以内である 短期交際 2 年から4 年程度を 中期交際 5 年以上を 長期交際 として図示している なお ジェンダー差はそれほどみられなかったため男女の区別はおこなっていない 85

88 短期交際の夫婦のうち通常結婚の 20 歳代前半は 15 程度であったのに対し 妊娠先行型結婚では4 割程度となっている 図 1で検討した 妊娠先行型結婚の方が通常結婚よりも年齢層が若い状況がここでも確認できた 中期交際 長期交際においても同様の結果が出ており 妊娠先行型結婚をする若い夫婦は極端に交際期間が短いと言った状況は確認することはできなかった ただし 10 代で結婚した夫婦は例外で 短期交際が 7 と他に比べて多い結果になっている 最後に 結婚時の職業について検討しておこう 10 代の妊娠先行型結婚について考察する際 出産に伴って退学や休学と言った学業中断を余儀なくされる事実がしばしば問題視されている 妊娠先行型結婚は学生に多いのだろうか 男女ごと 結婚のスタイルごとに結婚時の職業を図 4に示した 男性においては正規職員が通常結婚で 88 妊娠先行型で 79 と 10 ポイント程度の違いがみられている 妊娠先行型結婚は年齢層が若いため パートアルバイトや派遣といった非正規雇用が多くなるとみなすことができる 女性においては 正規職員は通常結婚で 60 妊娠先行型で 50 であり 女性の雇用の不安定さが反映された結果となっている 結婚の際に学生であった者は通常結婚では男女ともに 1 にも満たないが妊娠先行型では 3 となっており わずかではあるが一応多いという傾向が確認できた 86

89 3 通常結婚と妊娠先行型結婚経験者の現在の状況 図 5に結婚年齢ではなく現在の年齢に注目し 男女別結婚のスタイル別に示した 通常結婚 妊娠先行型結婚ともに男女での違いはほぼ見られないが 通常結婚は 30 代後半から 40 歳代が 25 程度であり 妊娠先行型結婚は 30 代前半をピークとして年齢が進むに従って男女ともに減少して行く傾向がある 本調査は 20 歳代の回答者に乏しく 男女を同数となるように母数を確保している 図 5の結果はデータの特性がそのまま反映されていると考えられ 詳細な検討のためにはコントロールしておく必要がある 本稿では通常結婚と妊娠先行型結婚を比較して現状を把握することを目的としているため 考察の参考として示した 次に婚姻継続期間をジェンダーごと 結婚のスタイルごとに区別し図 6に示した 通常結婚 妊娠先行型結婚ともに9 割以上が初婚であり 年齢層にややずれがあることを考えると 妊娠先行型結婚に継続年数が短い傾向がみられる可能性がある 男性においては通 87

90 常結婚で 24 妊娠先行型で 25 と ほぼ同数が最も短い5 年未満と回答しており 女性においてはそれぞれ 20 と 26 と6ポイントの違いが見られた しかし大きな傾向としては通常結婚と妊娠先行型結婚の結婚継続年数にはそれほど違いが見られず 妊娠先行型結婚は関係が不安定で離婚しやすいという状況は顕著な傾向としては確認できないといえる 通常結婚と妊娠先行型結婚の経験者がおかれている環境の違いとして 社会階層の違いを指摘しておきたい 図 7に最終学歴を示した 男性における職種は 通常結婚では専門職が 32 と最も多く 次いで事務職 販売サービス職となっている 妊娠先行型結婚も同様で 最も多いのは専門職の 27 であった しかし次いで多いのは販売サービス職 現場労働となっており それぞれ となっている 女性も同様に 通常結婚では 6 割程度がホワイトカラーであるのに対して妊娠先行型結婚では半数程度となっており 販売サービス系や工場など現場労働が多くなる結果となった 通常結婚と妊娠先行型結婚の階層差は学歴により顕著にあらわれている 男性においては通常結婚では半数近くが大卒であり 最終学歴として中学校または高校をあげているのは 25 程度であった しかし妊娠先行型結婚では大卒は3 割程度であり 中卒または高卒が 43 となっている こうした最終学歴のギャップは女性でより明確であり 通常結婚では 33 であった中卒または高卒は妊娠先行型結婚では 53 と半数以上になっており 20 ポイ 88

91 ントもの違いがみられている こうした状況は 学歴が高くないブルーカラーが妊娠先行型結婚を選択しているというよりも 結婚や出産は社会に出てある程度働き方が安定した者でなくては選択できず 現在の日本社会の 20 歳代でこのような選択ができるのは比較的早く社会に出ているブルーカラーであるという社会状況のあらわれと考えるべきであろう 今回取り上げている通常結婚と妊娠先行型結婚の夫婦は年齢に違いがみられるが 結婚継続年数にそれほど大きな違いがみられない点から家族周期上はほぼ同じ状況にいるものとみなすことができる 通常結婚と妊娠先行型結婚間には子ども数に違いがあり 通常結婚は平均で 1.81 であるのに対して妊娠先行型結婚では 2.02 であった 妊娠先行型結婚の方が通常結婚に比べて子どもを持つことに積極的であるとみなすことができるだろう る 子どもに対する意欲の違いは理想子ども数にあらわれており 現在の子どもの数に関わりなく一定の傾向が見られている 図 8にみられるように 男性が希望する子どもの数は通常結婚では2 人が最も多く 55 である 3 人はそれについでいるものの 20 ポイントもの差があり 31.4 となった しかし妊娠先行型結婚においては両者の間には大きな差がみられず 2 人が 45 3 人が 43 となっている また 4 人を希望するものも 8 程度存在している 女性に置いても同様の傾向が見られる 通常結婚では理想子ども数は2 人とするものが最も多く 53 3 人は 28 と 25 ポイントもの違いがあった しかし妊娠先行型結婚では2 人が 45 3 人が 41 と4ポイント程度の差しか見られず 7 の者が4 人と回答している 89

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