第2次

Size: px

Start display at page:

Download "第2次"

ときふじがわ
5 years ago
Views:

1 第 3 次まつやま子ども読書活動推進計画 ( 平成 28~32 年度 ) ~ 広げよう読書の力育もう豊かな感性 ~ 平成 28 年 3 月松山市

3 はじめに松山市ではこれまで子ども読書活動の推進に関する法律により子どもの読書活動に関する施策を計画的に進めるためのまつやま子ども読書推進計画を策定しボランティアの方々や市民の皆さんと様々な活動をしてきましたこの10 年間第 1 次第 2 次まつやま子ども読書活動推進計画に基づき皆さんと一緒に子どもの読書活動のための土を作り種をまきそれがようやく芽吹いてきました目には見えませんが子どもたちの心には読書という豊かな人生を送るための種がしっかりと根を張ろうとしていますそしてこれからの5 年間で子どもたちの心に育った小さな苗をしっかりと育てるため新たに第 3 次まつやま子ども読書活動推進計画を策定します子どもを取り巻くいろいろな社会情勢の中で家庭地域ボランティア団体行政が一体となり積極的に子どもと本を結び子どもの読書を支える人を育てることでこれからの未来を担う子どもたちが笑顔になり幸せを実感できるまちを皆さんと一緒につくり上げていきたいと考えています今後とも子ども読書活動に御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げます平成 28 年 2 月松山市長野志克仁

4 目次第 1 章計画の策定にあたって 1 第 1 節子どもの読書活動 1 ふれあいの読書期 ( 乳幼児の読書活動の推進 ) 2 ひろがりの読書期 ( 児童の読書活動の推進 ) 3 ふかまりの読書期 ( 中高生などの読書活動の推進 ) 第 2 節計画策定の経緯第 3 節子どもの読書活動を取り巻く環境の変化第 2 章第 2 次計画期間における取り組み成果と課題 5 第 1 節第 2 次計画期間の成果と課題 1 家庭 2 ボランティア 3 保健所 4 児童館児童センター 5 幼稚園保育所等 6 小学校中学校 7 公民館 8 市立図書館第 2 節数値目標達成状況第 3 章第 3 次まつやま子ども読書活動推進計画 21 第 1 節基本方針 1 目標 2 基本方針 3 期間 4 対象 5 推進の主体第 2 節数値目標

5 第 3 節子どもの読書活動推進のための方策 1 子ども読書の啓発活動 2 家庭地域学校などの連携協力体制の確立 3 連携による図書の有効活用 4 障がいのある子どもたちのために 5 家庭 6 ボランティア 7 保健所 8 児童館児童センター 9 幼稚園保育所等 10 小学校中学校 11 公民館 12 市立図書館参考資料地域の子どもたちに図書を貸し出している施設 2. 子どもの読書活動の推進に関する法律 3. 文字活字文化振興法 4. まつやま子ども読書活動推進ネットワーク会議設置要領

6 第 1 章計画の策定にあたって第 1 節子どもの読書活動子どもの読書活動は言葉を学び感性を磨き表現力を高め創造力を豊かなものにし人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです ( 子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画より( 文部科学省 )) 子どもの読書活動は単に知識の習得だけではありません今回の東日本大震災で被災地の多くの子どもたちが不安を抱える中全国から寄附された本や絵本が子どもたちの心のよりどころとなり子どもの読書の必要性が再認識されていますこのように読書が常に生活の一部としてあることの楽しさを子どもたちに伝え自ら読書活動を行っていくことができるよう読書環境を整え支援を行っていくことはきわめて大切なことですしかし子どもの読書活動と言ってもひと括りにはできませんそこで松山市では読書の成熟度にあわせて子どもの読書を3つの読書期に分け官民一体となり様々な取り組みを行っています 1 ふれあいの読書期 ( 乳幼児の読書活動の推進 ) この時期の子どもたちにとって身近な大人たちと関わりなくして本と出合う喜びを知ることはきわめて困難です幼い時から大人の膝の上で絵本を繰り返し読んでもらい読み手の大人と楽しさを共有共感するところから生涯に渡る読書がはじまります子どもは大好きな人が自分のために本を読んでくれることがとてもうれしいものですまだ言葉や絵を認識できない子どもも読み手の声や表情を通して多くのメッセージを受け取り喜びを共有します 2 ひろがりの読書期 ( 児童の読書活動の推進 ) 児童は友達や身近にいる人たちとの関わり合いから人間関係づくりを学んでいきます読書を通して人間関係の複雑さや人にはそれぞれ個性があること自分と人との物事の受け止め方に違いがあることなどにも気づくようになります小学校に上がると学習のために本を読み史実の面白さに目覚める物語 1

7 に感動するなど次第に読書の幅が広がってきます読書を通して知識や情報を得るとともに世界の広さや歴史の奥深さ社会の多様性世の中の複雑さなどにも気づくようになります一方小学校高学年にもなると興味の向く範囲が広がり読書離れも生じてきますたくさんの本の中から自分の求める本を選び出すのは大変なことですこの時期に一人ひとりに合った本を手渡したり本を選ぶにあたって助言を与えたりするなど子どもが自分自身で本を選ぶ力を身につけられるように家庭と学校等が密接に連携した支援が必要です 3 ふかまりの読書期 ( 中高生などの読書活動の推進 ) この世代の子どもたちは目的意識をもって読書活動に取り組めるようになるとともに様々な事柄により強く興味や関心を持ち趣味としても読書を楽しめるようになりますまた日常的な行動範囲も広がり自らが本を選択して利用するようになります一方で勉学やスポーツ習い事等活動範囲が多様化し携帯機器やインターネットなどの情報通信機器もより身近になるため読書離れがさらに進み読む子と読まない子にはっきりと分かれてきますいったん読書から離れてしまった中高生に本を読む楽しみを再認識してもらうためには読ませたい本ではなく読んでよかったと思ってもらえる本を紹介するなどの地道な支援が必要となりますまた読む子に対してはさらに読書の奥深さを知ってもらうために環境を整備し新たな本の世界へ誘う支援が必要となります 2

8 第 2 節計画策定の経緯国 ( 文部科学省 ) は平成 13 年に子どもの読書活動の推進に関する法律を制定し翌年には子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画 ( 平成 15~1 9 年度 ) を閣議決定しましたその後文字活字文化振興法の施行や教育基本法の改正社会教育法図書館法改正などにより子どもの読書活動推進に関連する法整備が進められそれまでの成果や課題を整理検討したうえで第二次計画第三次計画を策定公表しました地方公共団体でも子どもの読書活動の推進に関する法律第 9 条において子ども読書活動推進計画の策定に努めることとなっています愛媛県でも愛媛県子ども読書活動推進計画を策定しています松山市では国と愛媛県の計画を基本とした第 2 次まつやま子ども読書活動推進計画で平成 23 年度から5 年間を計画期間として子どもの読書活動の推進に取組んでおり成果や課題などを整理検証し国や県の新たな計画を踏まえ環境整備支援の継続拡充を目指して新たな第 3 次まつやま子ども読書活動推進計画 ( 平成 28~32 年度 ) を策定いたします子どもの読書図書館関連法令等平成 9 年学校図書館法改正平成 12 年平成 13 年子ども読書年公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準子どもの読書活動推進に関する法律制定平成 14 年国子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画 ( 第一次平成 15~19 年度 ) 平成 16 年愛媛県子ども読書活動推進計画 ( 第 1 次平成 16~20 年度 ) 平成 17 年平成 18 年平成 20 年文字活字文化振興法まつやま子ども読書活動推進計画 ( 第 1 次平成 18~22 年度 ) 教育基本法改正社会教育法図書館法改正国子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画 ( 第二次平成 20~24 年度 ) 平成 21 年愛媛県子ども読書活動推進計画 ( 第 2 次平成 21~25 年度 ) 平成 22 年国民読書年平成 23 年まつやま子ども読書活動推進計画 ( 第 2 次平成 23~27 年度 ) 新学習指導要領全面実施 ( 平成 23~25 年度 ) 平成 24 年平成 25 年公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準改正国子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画 ( 第三次平成 25~29 年度 ) 平成 26 年愛媛県子ども読書活動推進計画 ( 第 3 次平成 26~30 年度 ) 3

SNSやインターネット等を利用する時間が増えたことによる子どもの読書離れが懸念されていますまた電子書籍など新しい読書形態も誕生しました 2

9 第 3 節子どもの読書活動を取り巻く環境の変化近年子どもの読書活動を取り巻く環境はますます大きく変化しておりその実態を考慮する必要があります 1 情報通信技術の発達デジタル情報へのアクセスも簡単になり多様で膨大な情報が簡単に入手できるようになりましたデジタル情報の利便性が向上した反面家庭で SNSやインターネット等を利用する時間が増えたことによる子どもの読書離れが懸念されていますまた電子書籍など新しい読書形態も誕生しました 2 家庭による読書環境の格差の広がりライフスタイル家族の形態保護者の価値観にも変化が生じ子どもの本がない家庭が増えています 3 中学生高校生の急速な読書離れ就学が進むにつれて子どもの読書離れが顕著になる傾向は改善されていません 4

ブックスタートとはすべての赤ちゃんとその保護者の方に絵本を贈ることで絵本の読み聞かせを通して心ふれあう楽しい時を持ってもらうことを目指しています乳幼児期は子どもが初めて本に親しむ大切な時期です抱っこのあたたかさを感じながら

10 第 2 章第 2 次計画期間における取り組み成果と課題第 1 節第 2 次計画期間の成果と課題第 1 次計画では市内の子どもに関わる部署や施設そして市民が連携をとる仕組みを作りました第 2 次計画では第 1 次計画を充実するため各施設でのおはなし会の開催や環境の整備などに取り組みました新たな取り組みとして赤ちゃんの健やかな成長を願ってこの街で成長していくすべての赤ちゃんとその保護者を対象 ( ) に関連部署が協力しあってブックスタートを開始しましたブックスタートとはすべての赤ちゃんとその保護者の方に絵本を贈ることで絵本の読み聞かせを通して心ふれあう楽しい時を持ってもらうことを目指しています乳幼児期は子どもが初めて本に親しむ大切な時期です抱っこのあたたかさを感じながら絵本を開いて優しく語りかけてもらうことで自分が愛されていることや守られていること大切な存在であることを感じる時間をブックスタートの実施によってすべての赤ちゃんに届けています平成 27 年 4 月 2 日以降に松山市で出生または転入したすべての赤ちゃんが対象です 5

11 第 2 節第 2 次計画数値目標達成状況第 2 次計画において設定した数値目標と達成状況は以下のとおりです区分子どもの読書活動の推進子どもの読書環境の整備充実成果指標市立図書館における子ども ( 小学生以下 )1 人あたりの児童図書の貸出冊数市立図書館における子ども ( 小学生以下 )1 人あたりの児童図書の蔵書冊数学校図書館における図書標準達成校の割合 1 第 1 次計画実績第 2 次数値目標平成 21 年度平成 27 年度平成 27 年 4 月時点 ( 学校図書館図書標準については平成 25 年度末時点 ) 7.64 冊 7.8 冊 6.7 冊 3.57 冊 3.7 冊 3.7 冊小学校 53% 65% 95% 中学校 48% 60% 93% 1 学校図書館図書標準 ~ 公立義務教育諸学校の学校図書館において図書の整備を図る際の標準として文部科学省が学校規模に応じた冊数を定めたものですたとえ 1 冊であっても標準冊数に達しなければ達成とはなりません 6

家庭役割家庭は子どもの生活の基本の場です家族から様々なことを学び基本的な習慣を身につけ成長していきます子どもと本が出合い読書の楽しさに目覚め自ら読書活動を行うようになるためには保護者自身が読書の楽しみや意義を認識し家族の触れ合いの中に読書活動を取り入れることが重要です第 2 次計画取組み保護者への働きかけ

ブックスタートを開始ししたことにより人生で最初の読書のきっかけを作り絵本を介した親子のふれあいの機会を提供することができました各機関を通じての活動により子ども読書活動の重要性についての理解が深まりました図書館等施設の充実市立図書館をはじめ公民館児童館図書室などの各施設において絵本や児童書を充実させました

12 家庭役割家庭は子どもの生活の基本の場です家族から様々なことを学び基本的な習慣を身につけ成長していきます子どもと本が出合い読書の楽しさに目覚め自ら読書活動を行うようになるためには保護者自身が読書の楽しみや意義を認識し家族の触れ合いの中に読書活動を取り入れることが重要です第 2 次計画取組み保護者への働きかけ各関係機関が協力しブックスタートを開始しました子どもの読書活動の意義や重要性読書の楽しさを認識してもらうため全年代において学校幼稚園保健所保育所公民館児童館等関係各機関があらゆる機会を通じて保護者への働きかけました図書館等施設の充実各施設で絵本や児童図書を充実させました成果保護者への働きかけブックスタートを開始ししたことにより人生で最初の読書のきっかけを作り絵本を介した親子のふれあいの機会を提供することができました各機関を通じての活動により子ども読書活動の重要性についての理解が深まりました図書館等施設の充実市立図書館をはじめ公民館児童館図書室などの各施設において絵本や児童書を充実させました保護者が来館しやすい条件整備や施設の案内周知を行ないました課題読書環境が整わない家庭の増加ライフスタイル家族の形態保護者の価値観にも変化があり子どもの本が身近にない家庭が増えていることが問題となっています大人の読書への支援子どもは大人を見て成長します子どもが楽しんで読書習慣を身に着けていくためには身近な大人が読書活動を楽しむことが大切です 7

13 役割ボランティア子どもの読書活動の推進にボランティアの存在は欠くことのできないものですボランティアの活動の中には行政や教育機関をはるかにしのぐものがありますまた公の活動を補完し支援する役割においても非常に有意義な存在ですボランティアの活動の支援を行いながらボランティアのノウハウやスキルを有効に活用することが子どもの読書活動推進につながります第 2 次計画取組み子ども読書活動推進ネットワーク研究集会子どもの読書に携わる関係者の交流の場として子ども読書ネットワーク会議を開催しました成果子ども読書活動推進ネットワーク研究集会子どもの読書に携わる関係者の交流や研修を行いましたおはなしボランティア養成講座市立図書館ではおはなしボランティア養成講座を開講しおはなしボランティアの育成普及に努めましたおはなしボランティア養成講座おはなしボランティアの育成技術が向上しましたまた各おはなし会において学んだ技術を活用していますおはなしボランティア団体のリスト作成提供市立図書館ではボランティア団体のリストを作成提供しましたおはなしボランティア団体のリスト作成提供おはなしボランティア団体の情報共有ができました課題ボランティアの新たな人材育成親子で参加するおはなし会をはじめとしておはなし会活動は年々活発に行われてきていますしかし一層子どもの読書活動を支援していくためにはおはなしボランティアの新たな人材の発掘育成スキルアップや活動環境の整備支援が課題です相互交流の場や関係者のネットワーク網の形成効果的に子供の読書活動を推進していくためにはボランティア間の相互交流の場やネットワーク網が必要です 8

保健所役割松山市保健所には多くの妊婦や乳幼児親子が訪れるので親子で本に触れ合う場を提供します第 2 次計画取組み成果初妊婦教室での啓発はじめてのママのための教室において今後も絵本ってステキ講座を継続し初妊婦を対象に絵本の大切さを伝えていきます幼児健診時の啓発おすすめ絵本ガイドの配布を行いましたボランティアによる読み聞かせを行いました初妊婦教室での啓発

14 保健所役割松山市保健所には多くの妊婦や乳幼児親子が訪れるので親子で本に触れ合う場を提供します第 2 次計画取組み成果初妊婦教室での啓発はじめてのママのための教室において今後も絵本ってステキ講座を継続し初妊婦を対象に絵本の大切さを伝えていきます幼児健診時の啓発おすすめ絵本ガイドの配布を行いましたボランティアによる読み聞かせを行いました初妊婦教室での啓発はじめてのママのための教室のプログラムに絵本ってステキという講座を設けこれから親になる妊婦を対象に中央図書館職員から図書館の紹介や読み聞かせボランティアによる読み聞かせの実演などを通して絵本の大切さを伝えました講座受講人数約 150~200 人 / 年幼児健診時の啓発幼児健診の待ち時間を利用して対象児と保護者にボランティアによる絵本や紙芝居の読み聞かせを実施し絵本の楽しさを伝えましたボランティアによる読み聞かせ実施回数 36 回 / 年また受診者全員におすすめ絵本ガイドを配布し年齢に応じた絵本について啓発しましたおすすめ絵本ガイドの配布配布数約 8,200 冊 / 年こんにちは赤ちゃん訪問での啓発ブックスタート事業の説明と読み聞かせの推奨を行いましたこんにちは赤ちゃん訪問での啓発 H27 年 4 月からこんにちは赤ちゃん訪問時にブックスタート事業の説明と読み聞かせの勧めを行いました H27 年度見込み 4,100 件 / 年課題子育て世代への啓発の継続妊娠中や乳幼児とその保護者を対象に子育て時期に読書に親しみ親子のふれあいの時間を大切にすることで子どもの成長を促すよう絵本の読み聞かせ等について継続した啓発が必要になっています 9

15 児童館児童センター役割児童館児童センターは子どもに健全な遊びを与えてその健康を増進し又は情操を豊かにすることを目的とした施設です児童館児童センターでは図書等を活用した様々な活動が行われており子どもが読書に親しむ機会を与えています児童館児童センター健全な遊びを通じて児童の健康を増進し情操を豊かにすることにより健全育成を図るための拠点施設対象 :0 歳 ~18 歳未満第 2 次計画取組み図書スペースの充実市立図書館の団体貸出を積極的に利用しできるだけ新しい本を揃えるようにしましたどの年代の子どもも楽しめるように幅広い分野の本を揃えました成果図書スペースの充実一部の児童館児童センターにて館内図書の貸出を行っていましたが利用者から好評を得たため H26 年 9 月から全館で貸出を行うこととしました子どもだけでなく保護者向けの育児本や料理本なども揃えました本を手に取りやすい配架を心がけました全館で館内図書の貸出を始めました異世代交流の促進毎月 1 回のおはなし会などのイベントや平日実施している親子体操などの際に読み聞かせを行いました市立図書館の団体貸出サービスを利用しイベント時などの際に大型絵本等を利用し多くの子どもたちが同時に楽しめる工夫を行いました〇アンケートの実施来館者に読みたい本や館内に置いてほしい本についてのアンケートを行い来館者のニーズに応えるよう心がけました異世代交流の促進図書スペースにて夏期休暇時など高校生が下の世代の子どもたちに読み聞かせを行ったりする様子も見られ異世代交流が図られています〇アンケートの実施図書スペースで本を読む姿が多く見られるようになりました多くの声をいただき読書への興味関心が感じられます課題館内図書の充実と貸出しの強化館内図書の貸出は利用者に大変喜ばれており今後も継続をしていく予定ですがその反面貸出に重きを置きすぎると館内閲覧用の本の充実が困難となるためバランスを取りながら双方の充実を図っていくことが必要となっています読書週間の普及活動の推進 4 月 23 日から5 月 12 日までのこどもの読書週間 10 月 27 日から11 月 9 日までの読書週間に子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めていけるよう児童館児童センターではポスターや館内掲示を通じて普及啓発活動を図っていくことが必要となっています 10

役割幼稚園保育所等乳幼児期の子どもたちは絵本や物語等に親しむ活動を通じてイメージを広げ想像することの楽しさを知りますまたその感じ方を伝え合うことでイメージの豊かさが増し心を通わせる心地よい経験を重ねることもできますこうしたことが子どもの豊かな感性を育み読書の楽しさを知ることにつながっていきますそのため幼稚園や保育所等では読み聞かせ等の活動を日常的に取り入れ

子ども読書の参考となる保護者向けの図書や情報を揃える等図書コーナーを充実させましたボランティア等と連携し発達段階に応じた選書に努めました成果図書の整備毎年絵本等を購入し量的充実や発達に応じた蔵書に努めることで子どもたちの興味や関心を広げるとともに主体的に絵本等にふれる態度を養うことにつながりました図書コーナーを利用しやすいように工夫したり

16 役割幼稚園保育所等乳幼児期の子どもたちは絵本や物語等に親しむ活動を通じてイメージを広げ想像することの楽しさを知りますまたその感じ方を伝え合うことでイメージの豊かさが増し心を通わせる心地よい経験を重ねることもできますこうしたことが子どもの豊かな感性を育み読書の楽しさを知ることにつながっていきますそのため幼稚園や保育所等では読み聞かせ等の活動を日常的に取り入れ子どもたちがゆったりとした気持ちで絵本等にふれることができるような環境づくりに努めることが大切ですまた子どもが絵本や物語に親しむためには家庭が重要な役割を果たすため読書に対する理解と関心がもてるよう地域子育て支援センターをはじめ未就園児も含めた保護者への働きかけを行うことが必要です第 2 次計画取組み図書の整備子ども向けの絵本や紙芝居等の蔵書の充実や整備とともに子ども読書の参考となる保護者向けの図書や情報を揃える等図書コーナーを充実させましたボランティア等と連携し発達段階に応じた選書に努めました成果図書の整備毎年絵本等を購入し量的充実や発達に応じた蔵書に努めることで子どもたちの興味や関心を広げるとともに主体的に絵本等にふれる態度を養うことにつながりました図書コーナーを利用しやすいように工夫したり地域子育て支援センターの出張ひろば等でも貸し出しを行ったことで保護者が気軽に絵本等を手に取りその場で子どもに読み聞かせる姿が増えふれあいの読書期に必要な親子での読書経験を広げるきっかけづくりを担いました読み聞かせ指導の充実実技研修会の開催や園内研修会の場を通じ教師や保育士のスキルアップを図りました市立幼稚園の保護者サークルに研修等の情報提供を行いました読み聞かせ指導の充実読み手と聞き手のキャッチボールで成立する読み聞かせ技術のスキルアップを通じて教育保育活動全般の指導力の向上につながりました 11

第 2 次計画取組み保護者への啓発支援定期的な絵本の貸し出しや新刊本やおすすめ絵本の紹介を行い保護者の関心を高めました子育て及び子育て支援に関する講習等を開催し親子で一緒に絵本に親しんだりおはなし会等に参加したりする機会を増やし共に楽しさを味わうことで保護者の読書活動への意識を高めました成果保護者への啓発支援親子で一緒に絵本等にふれる機会をもつことで

17 第 2 次計画取組み保護者への啓発支援定期的な絵本の貸し出しや新刊本やおすすめ絵本の紹介を行い保護者の関心を高めました子育て及び子育て支援に関する講習等を開催し親子で一緒に絵本に親しんだりおはなし会等に参加したりする機会を増やし共に楽しさを味わうことで保護者の読書活動への意識を高めました成果保護者への啓発支援親子で一緒に絵本等にふれる機会をもつことで乳幼児期の読書経験が大切でありこの時期は特に大人の役割が大切であることが認識されています未就園児を含め貸し出し利用者が増えるよう地域子育て支援センター等を通して地域へ情報提供をしました市立幼稚園の保護者サークルに対し活動や発表の場の提供を行いました課題図書の整備図書コーナーのスペース確保には限りがありゆとりのある十分なスペースを保障しにくい現状です以前に比べ蔵書は若干増えていますが絶対数はまだまだ少ないと思われます読み聞かせ指導の充実研修等を通じて意識の向上は図れていますが今後も継続した取組が必要だと考えます保護者への啓発支援幼稚園や保育所地域子育て支援センターの機能を生かし他の機関や団体とも連携しつつ地域の未就園児にも絵本等との出会いを提供することが必要だと考えます保護者には乳幼児期の読書経験が重要であるとの認識が広がってきていますが実際には二極化している状況でさらに誰でも気軽に試みることができるきっかけづくりが必要だと思われます 12

18 小学校中学校役割小中学校の時期の読書は学力の基盤としての言葉の力を育むとともに一人ひとりの人間形成につながる重要な役割を果たすものです小中学校においては学校図書館の機能を生かし学校生活の様々な場面で発達段階に応じたきめ細かな読書活動を充実させていくことが大切ですそして何より本が好きで自ら本に手を伸ばす子どもを育てていくことが求められますそして各教科の授業はもとより朝の一斉読書子どもたちが運営する読書集会ボランティア等も活用した読み聞かせやブックトークなど学校教育のあらゆる機会を通して本に興味を持たせ読書に親しむ取組を工夫することが大切ですさらに子どもたちに関わる教師一人ひとりが読書の意義と楽しさを理解し適切な読書指導と図書館の活用を進めていかなければなりません第 2 次計画取組み成果人的物的環境の整備充実学校図書館運営支援員 1 校 1 人配置一人当たり勤務時間を増加しました図書館運営支援員の資質向上のための研修会を年間 2~3 回実施しました学校図書館に対する総合サポートシステムの構築しましたコンピュータによる蔵書貸出管理を行いました公共図書館との連携し読書活動を行いました読書活動の推進読書習慣の定着に努めました読書活動の活性化に努めました人的物的環境の整備充実学校図書館運営支援員 1 校 1 人配置 ( 津和地小怒和小を除く ) を維持していますまた一人当たり勤務時間は平成 27 年度 410 時間となっており 5 年前 ( 最大 352 時間 ) と比較して増加しています図書館運営支援員の資質向上のための研修会を年間 2 回実施を継続しています学校図書館に対する総合サポートシステムの構築については ( 仮称 ) 松山市教育センター設立を見通しての目標でしたが現時点では実現に至っていない状況ですしかし図書館運営支援員が選書や配架等積極的に関わり学校図書館の環境の整備充実が図られていますコンピュータによる蔵書貸出管理については平成 26 年 5 月 1 日時点において全小中学校で蔵書をデータベース化しており津和地小怒和小を除く全小中学校でコンピュータによる貸出管理を行っています公共図書館との連携については平成 26 年 5 月 1 日時点において小学校 26 校中学校 9 校が行っており平成 22 年 12 月調査と比較して増加しています読書活動の推進読書習慣の確立については平成 26 年 5 月 1 日時点において小学校は全校中学校は 29 校中 16 校が全校一斉読書を実施するなどして実現に努めています読書活動の活性化については平成 26 年 5 月 1 日時点において小学校は全校中学校は 29 校中 28 校が読み聞かせやブックトーク等全校一斉読書以外の活動を実施して実現に努めています 13

第 2 次計画取組み学校図書館の積極的な活用に努めました地域のボランティア等が一体となった読書活動の活性化に努めました指導者の育成に努めました成果学校図書館の積極的な活用については平成 26 年 5 月 1 日時点において国語科や総合的な学習の時間において

回の主任会を開催して情報交換をするとともに夏季休業中に実技研修会を実施し資質向上に努めています松山市小中学校 PTA 連合会読書推進委員によるボランティアの人材発掘育成に努めました年 2~3 回研修集会を行っています毎年 1 回絵本作家等の講演会を行い

学校図書館図書標準の達成に向けた図書の整備を行いました継続的な資料の収集に努めました質的充実各小中学校の実態や特性に即した選書方針に添った図書整備を行いました不要図書の廃棄破損図書の入れ替えを行いました調べ学習教科活動において

19 第 2 次計画取組み学校図書館の積極的な活用に努めました地域のボランティア等が一体となった読書活動の活性化に努めました指導者の育成に努めました成果学校図書館の積極的な活用については平成 26 年 5 月 1 日時点において国語科や総合的な学習の時間においてほとんどの小中学校において行われている状況ですボランティアについては平成 26 年 5 月 1 日時点において小学校は 55 校中 49 校中学校は 29 校中 8 校で活用されています指導者の育成については学校図書館主任に対して年間 3 回の主任会を開催して情報交換をするとともに夏季休業中に実技研修会を実施し資質向上に努めています松山市小中学校 PTA 連合会読書推進委員によるボランティアの人材発掘育成に努めました年 2~3 回研修集会を行っています毎年 1 回絵本作家等の講演会を行い作家を通じて子育てや絵本についての理解を深めていますまたおはなし会などの技術向上や共通問題に関する情報交換ネットワークづくりなどバラエティー豊な研修を行いボランティアの人材発掘や育成を行っています学校における計画的な図書の整備量的充実学校図書館図書標準の達成に向けた図書の整備を行いました継続的な資料の収集に努めました質的充実各小中学校の実態や特性に即した選書方針に添った図書整備を行いました不要図書の廃棄破損図書の入れ替えを行いました調べ学習教科活動において刻々と変化する社会状況に対応したタイムリーな図書の整備を行いました教職員や保護者等向けの子供の読書活動推進のための資料整備を行いました学校における計画的な図書の整備平成 21 年度から 5 か年計画で図書館図書整備事業を実施し小学校では文学社会自然歴史中学校では文学社会自然歴史産業について重点的に図書の整備を行いました図書の廃棄について廃棄可能冊数を見直すなど蔵書の入れ替えの促進を図りました 14

指標学校図書館運営支援員の 1 校 1 人配置の継続一人あたりの勤務時間の増加第 2 次数値目標第 2 次計画実績 ( 平成 27 年 4 月 ) 1 校 1 人 1 校 1 人最大 352 時間一律 410 時間学校図書館運営員の研修会を年 2~3 回実施第 2 次数値目標第 2 次計画実績 ( 平成 27 年 4 月 ) 年 2~3 回年 2 回

20 指標学校図書館運営支援員の 1 校 1 人配置の継続一人あたりの勤務時間の増加第 2 次数値目標第 2 次計画実績 ( 平成 27 年 4 月 ) 1 校 1 人 1 校 1 人最大 352 時間一律 410 時間学校図書館運営員の研修会を年 2~3 回実施第 2 次数値目標第 2 次計画実績 ( 平成 27 年 4 月 ) 年 2~3 回年 2 回学校図書館における図書標準達成校の割合第 2 次数値目標第 2 次計画実績 ( 平成 25 年度末 ) 小学校 65% 95% 中学校 60% 93% 課題人的物的環境の整備充実学校図書館運営支援員の支援時間の増加学校図書館運営支援員の積極的な支援活動等により学校図書館の環境や機能強化が図られ子どもたちにとって魅力ある図書館づくりが進められているものの現状の勤務体制では子どもたちや学校のニーズに十分には応えられていません学校図書館法が改正され学校司書を置くことが法的にも位置付けられたこともあり支援時間の増加が必要です学校の読み聞かせボランティア等の発掘育成学校で読書活動推進の大切な担い手である松山市小中学校 PTA 連合会などの読み聞かせボランティアで活動する人が年々減っていますいろいろな角度からボランティアの育成や発掘を行っていく必要があります公共図書館との連携学校図書館機能を強化していくためには地域の読書活動推進の中核である公共図書館との連携をどのように進めていくかについても考えていくことが必要です読書活動推進必読書や推薦図書コーナーの設置徐々に増加する傾向にあるものの子どもたちのさらなる読書意欲を喚起するために必読書や推薦図書のコーナーの設置に努めることが必要ですボランティアの活用読み聞かせやブックトークなどボランティアの協力も得て多様な取組が進んでいますこういった取組を多くの学校に広げていくことが必要です図書整備の強化量的充実をはかりほぼ全小中学校が学校図書館図書標準を達成できましたが 100% には達していません今後さらなる整備が必要となっていますまた廃棄と購入で蔵書の入れ替えを進めていますが学校によっては蔵書数との兼ね合いもありうまく進んでいないところも見受けられます廃棄と購入のバランスを考え蔵書の入れ替えを進めていくことも必要となっています 15

目次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域図書

目次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域図書富良野市子どもの読書推進プラン第 2 次計画 ( 富良野市次世代育成支援第 3 期地域行動計画 ) 平成 27 年 3 月富良野市教育委員会目次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進