Microsoft PowerPoint - 浄化槽シンポジウム大分

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1 平成 28 年 熊本地震 ( 公社 ) 熊本県浄化槽協会の対応について 公益社団法人熊本県浄化槽協会

2 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 1. 地震の状況 2. 地震発生からこれまでの状況 3. 今後検討すべきこと 4. 地震浄化槽被害調査 5. 法定検査の対応について

3 熊本地震による住家被害状況 平成 28 年 10 月 25 日 16 時 30 分発表熊本県災害警戒本部 ( 単位 : 棟 ) 全壊 8,276 半壊 30,930 一部破損 133,818 分類未確定 0 計 1 173,024 1 住家被害棟数は 罹災証明申請件数ベースの市町村もあるため 複数の世帯が入居するマンションなどは重複の可能性がある

4 熊本城天守閣 宇土櫓等被害

5 阿蘇神社地震倒壊 阿蘇山噴火後

6 阿蘇大橋崩壊 土砂崩れ

7 熊本地震主要道路街崩壊

8 家屋の崩壊

9 屋内家具等散乱 左14日 右16日

10 浄化槽被害状況

11 浄化槽被害状況

12 浄化槽被害状況

13 浄化槽被害状況

14 仮設住宅

15 県内最大規模仮設受託の浄化槽

16 環境省 熊本県 南阿蘇村現場視察阿蘇大橋崩落土砂崩れ

17 避難所浄化槽視察

18 仮設住宅浄化槽視察

19 浄化槽法 ( 浄化槽によるし尿処理等 ) 第三条何人も 終末処理下水道又は廃棄物の処理及び清掃に関する法律第八条に基づくし尿処理施設で処理する場合を除き 浄化槽で処理した後でなければ し尿を公共用水域等に放流してはならない 2 何人も 浄化槽で処理した後でなければ 浄化槽をし尿の処理のために使用する者が排出する雑排水を公共用水域等に放流してはならない 3 浄化槽を使用する者は 浄化槽の機能を正常に維持するための浄化槽の使用に関する環境省令で定める準則を遵守しなければならない

20 浄化槽法施行規則 ( 使用に関する準則 ) 第一条浄化槽法 ( 以下 法 という ) 第三条第三項の規定による浄化槽の使用に関する準則は 次のとおり とする 一 二 三 四 五 六 七 八 九 し尿を洗い流す水は 適正量とすること 殺虫剤 洗剤 防臭剤 油脂類 紙おむつ 衛生用品等であって 浄化槽の正常な機能を妨げるものは 流入させないこと 法第三条の二第二項又は浄化槽法の一部を改正する法律 ( 平成十二年法律第百六号 ) 附則第二条の 規定により浄化槽とみなされたもの ( 以下 みなし浄化槽 という ) にあっては 雑排水を流入させないこ と 浄化槽 ( みなし浄化槽を除く 第六条第二項において同じ ) にあっては 工場廃水 雨水その他の特殊 な排水を流入させないこと 電気設備を有する浄化槽にあっては 電源を切らないこと 浄化槽の上部又は周辺には 保守点検又は清掃に支障を及ぼすおそれのある構造物を設けないこと 浄化槽の上部には その機能に支障を及ぼすおそれのある荷重をかけないこと 通気装置の開口部をふさがないこと 浄化槽に故障又は異常を認めたときは 直ちに 浄化槽管理者にその旨を通報すること

21 災害時の浄化槽被害等対策マニュアル 環境省

22 災害時の浄化槽被害等対策マニュアル 環境省 1. はじめに 1-1. 緒言 浄化槽が地震や洪水等により被災した場合 生活排水が垂れ流しとなったり トイレの使用が不可能となったりするなど 環境や公衆衛生 社会活動 に重大な影響が生じるおそれがある 近年 社会基盤を破壊する規模の災害が全国各地で頻繁に発生しており 浄化槽は他の汚水処理施設に比べ地震による被害が少ないといわれているものの 躯体の損壊 槽内装置の故障等の被害に際しては 行政 浄化槽維持管理業者等 住民の迅速な対応が求められているところである 浄化槽における災害対応について 平成 21 年 災害時の浄化槽被害等対策マニュアル第 1 版 が作成された これについて 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災における浄化槽の被害や復旧への対応を踏まえた見直しを行い より実態に即した内容とするべく同マニュアルの改訂を行った この改訂を受け 浄化槽の災害時の緊急対応がより明確となり 被害地域の汚水処理システムの迅速な復旧の実現が期待される

23 災害時の浄化槽被害等対策マニュアル 環境省 指定検査機関自ら取り組む項目 a) 指定検査機関自ら取り組む項目 1 自ら被災した場合に その被害を最小限に抑え 業務を継続または可及的速やかに再開させるための事業継続計画 (BCP) を策定する 2 緊急時における連絡網の作成等 機関内外の連絡体制を確立しておく 3 被災した浄化槽における被害状況の把握や応急処置 ならびに復旧等の対応に要する車両について 都道府県知事または都道府県公安委員会に対して緊急通行車両としての事前登録のため 必要に応じて届け出を行う 4 被災した浄化槽への応急対策に用いる資材等を備蓄し 転倒 浸水しないよう保管する b) 地方公共団体 浄化槽業界団体と協力して行う項目 5 必要に応じて都道府県 市町村 あるいは浄化槽業界団体等と協定を締結する等 災害時における浄化槽の被害状況の把握や 応急処置 復旧への協力等に関する連絡網の作成等 情報伝達の体制を確立し これに基づいた情報伝達を行う等 定期的に内容を確認する 6 災害発生時において円滑に対応するため 地方公共団体 浄化槽業界団体 保守点検業者 清掃業者等を交え 2 及び 5 で述べた連絡網を用いた情報伝達を行う等 定期的な訓練の実施について検討する c) 保守点検業者 清掃業者に働きかける項目 7 災害発生時において円滑に対応するため 地方公共団体 浄化槽業界団体 保守点検業者 清掃業者等を交え 2 及び 5 で述べた 連絡網を用いた情報伝達を定期的に行う等 内容を確認する

24 災害時における応援協定のひな形 ( 全浄連 ) 3-1. ( 社団法人全国浄化槽団体連合会作成 ) 災害時における浄化槽の点検 復旧等に関する応援協定 県 ( 以下 甲 という ) と社団法人 県浄化槽協会 ( 以下 乙 という ) とは 県地域防災計画に基づき 災害時における浄化槽の緊急点検 応急復旧等 ( 以下 点検 復旧 という ) に関して 次のとおり協定する ( 目的 ) 第 1 条この協定は 甲が乙に対し災害時における浄化槽の点検 復旧に関する応援を要請することについて必要な事項を定め もって公共用水域等の水質保全と被災浄化槽の早期復旧に期することを目的とする ( 定義 ) 第 2 条この協定において 災害 とは 災害対策基本法 ( 昭和 3 6 年法律第 号 ) 第 2 条第 1 号に規定する災害をいう 2 この協定において 応援 とは 次に掲げる行為をいう ( 1) 浄化槽の緊急点検および実態調査 ( 2) 浄化槽の部品交換および補修工事等 応急復旧等に係わる乙の会員の斡旋 ( 3) 前 2 号に掲げるもののほか 浄化槽の点検 復旧に関する必要な行為 ( 応援要請 ) 第 3 条甲は 被災市町村からの要請があったときは 乙に対し応援を要請するものとする 2 前項の規定による乙への応援の要請は 原則として次に揚げる事項を示して文書により行うものとする ただし 文書による要請のいとまがないときは 口頭または電話等により行い その後速やかに文書を送付するものとする ( 1) 応援を要請した被災市町村等の名称 ( 2) 浄化槽の点検 復旧の内容 ( 3) その他必要な事項 ( 応援の実施 ) 第 4 条乙は 応援の要請を受けた場合は 可能な範囲でこれに応ずるものとする ( 被災市町村との協議 ) 第 5 条被災市町村と乙は 応援の内容 方法等について 必要に応じ相互に協議し 確認するものとする ( 応援のための通行 ) 第 6 条甲は 乙の活動が円滑に実施できるように 道路等の通行につき 必要な措置を講ずるものとする ( 実施報告 ) 第 7 条乙は 第 2 条に規定する業務を終了したときは 速やかに様式第 1 号により文書で報告するものとする ( 経費負担 ) 第 8 条浄化槽の点検 復旧に要する経費は 応援を要請した市町村等が負担するものとし その額は適正価格とし 当該点検 復旧を実施した乙の会員と当該市町村が協議のうえ 決定するものとする ( 損害賠償 ) 第 9 条第 4 条の規定により応援に従事した乙の会員の職員がそのために死亡し 負傷し または疾病にかかった場合の損害賠償については 労働者災害補償保険法 ( 昭和 2 2 年法律第 5 0 号 ) その他の法令によるものとする ( 災害対策会議等への参画 ) 第 1 0 条甲は 必要あると認めた場合は 乙に対し 県災害対策本部等の主催する関係会議に出席を求めることができる

25 地震直後から2 3ヶ月の状況 2,3ヶ月の状況 国 県 市町村等行政の初動 被災者救済 人命の救済 保護 食料 避難先の確保 災害救助物資の輸送 インフラの復旧 電気 道路 上水道 下水道等の応急的復旧 浄化槽の応急的復旧は? 罹災証明書の発行等行政機関の業務も滞っている状況

26 環境保全 公衆衛生の確保 被災者の生活環境 ( トイレの確保 ) と公衆衛生の確保には浄化槽の機能確保 ( 被害状況の確認と応急措置 ) は不可欠 浄化槽の適正な使用災害直後 適正な状況か 使用に耐え得る状況か 被害を受けた浄化槽 ( 故障した浄化槽 ) の使用禁止ができるのか 緊急避難として適正でない浄化槽の使用は可? 協会職員が調査に入ることは可能か ( 立ち入り権限等 盗難事件が発生している ) 調査を行った結果が 生かされるのか

27 協会の状況について 災害時の指定検査機関が取組む項目 ( マニュアルから ) 事業の継続 再開 連絡網の作成等 機関内外の連絡体制を確立 応急対策に用いる資材等を備蓄 熊本地震での協会の対応について 被害は最小で有り 事業の継続可能 ( ただし 浄化槽が被害 ) 通常の連絡網はあったが 災害時の緊急連絡網は構築なし 機関内外の連絡体制の確立なし 応急対策に用いる資材等を備蓄なし 指定検査機関 ( 協会 ) として 県等と災害協定は締結なし 地震後 県 市町村 事業所及び浄化槽管理者からの問合せに対応

28 破損等の被害を受けている浄化槽調査 被災地で浄化槽の被害調査をだれがすべきか 日頃保守点検を行っている維持管理事業者がベスト ( 浄化槽の状況 地理的知識等を有している ) (1) 維持管理業者も被害を受けている可能性が高い (2) 被害調査を行う余力 ( 時間 人 ) があるか ( 通常業務がある ) (3) 維持管理契約の無い浄化槽 ( 無管理 ) については 誰が何時確認するのか? 熊本では 結果として 環境省調査及び全浄連調査の依頼があるまで調査はできなかった

29 地震被害を受けての今後の課題 被害調査を実施し 早急な浄化槽の復旧を実現するために ( 水環境保全のため ) 被害調査の実施と早急な復旧 浄化槽が果たしている役割の評価 ( 生活環境及び公衆衛生の確保 ) 災害時等の時 環境をどこまで優先させることができるか 現段階でも 行政は浄化槽の復旧 復興に手をつけてるとは見受けられない 協会として浄化槽被害調査には立入りが困難な状況 管理者との連絡が取れない 緊急的なものが優先され 交通網も混乱している 盗難等が発生し 不審者とみられかねない 調査費用等の負担 法定検査における被害及び応急措置状況の把握 ( 国庫等から助成 ) 保守点検費の助成 浄化槽修理費の公的助成 被害浄化槽の使用をどうするのか

30 市町村行政からの問合せ Q 仮設住宅 150 人槽の設置に対して 50 人槽を 3 基設置する場合 設置届はそれぞれに必要ですか? A それぞれに設置届は必要です 環境省浄化槽サイトに応急仮設住宅に関する取扱があるので参照して下さい Q 災害における浄化槽の設置 ( 仮設住宅含む ) に 7 条検査手数料等の減免等はありますか? A 法定検査については 災害による減免等はありません Q 避難指示のある町営住宅について 最終清掃して電源を抜いておくが良いか? A 現在の状態がどうか 今後の入居開始の予定 及び余震等による影響等を考慮し 保守点検業者と検討することが望ましい 地すべりの危険地区であり 清掃し真水を張って 電源を切ることが望ましいと思われる 土圧 内部装置の揺れによる影響を加味して考える Q 浄化槽をそのままにして 建物を取り替える場合 浄化槽に対し何かの届出が必要か? A 一般的には 建築確認におけるし尿の処理について 保守点検票 清掃の記録及び法定検査結果書を添付資料とし 既存浄化槽を使用することを申請されるみたいであります

31 市町村行政からの問合せ Q 建築確認等は家主様がすることであり 役場として 同浄化槽に対し使用することでの変更届等がいるか? A 役場としては必要ないと思いますが 建築物の用途 規模等の変更がある場合は 設置届あるいは変更届等が必要になります Q 仮設住宅で浄化槽 2 基 (30 人槽 2 基 ) で 分配して処理する場合の設置届の書き方はどうするのか? 処理対象人員 延べ面積について? 町役場から協会に聞くようにとのこと A 設置届は浄化槽 1 基について一枚届出が必要 延べ面積等は設置基数で均等配分 ( 仮設住宅であり 時間の経過で使用対象人員 汚濁負荷量等が減少していくことが考えられます 柔軟な対応が必要になる Q 何棟かある仮設住宅に 25 人槽の浄化槽 1 基を設置するが 原水ポンプ槽及び分水計量装置が必要か? A 複数箇所からの汚水の流入する場合は 流量調整機能付の浄化槽を設置するか 浄化槽の直前に原水ポンプ槽を設けて分水計量装置により流量を調整できる構造とする 問合せについては 流量調整機能付浄化槽を設置するとのこと Q 7 条検査が実施されている浄化槽で 震災を受けたものについて免除はないのか? A 現在の所免除等はございません

32 浄化槽管理者からの問合せ Q 浄化槽が冠水し今は水は引いているが どうしたらよいか? A 地元の保守点検業者にご連絡してみてください ただ 大きな被害で業者も対応していますので 私どもがすぐ対応できるかは判断できかねますのでよろしくお願いいたします ( 業者に電話連絡済 ) Q 浄化槽が傾いており使用に支障があるようであるが 補助金等はないのか? A 住宅の応急修理はあるが 老人ホーム等が適用になるか不明である 市に確認してください Q トレーラーハウスを仮設で使用したい その排水を浄化槽あるいは下水道に流したいが良いか トイレはくみ取りにすると思うが 駐車場の管理者からは地下を彫る工事はしないでくれとも言われているが A 特殊な形ですので 市町村か保健所にご確認下さい Q 家が被災し住まなくなったので 浄化槽はどうしたらよいか? A 保守点検 清掃業者に連絡して 最終清掃を実施し 真水等を張り ブロワ電源を切ることができます もし 廃止にするのであれば 市町村に廃止届が必要です その際も最終清掃等は必要です

33 浄化槽管理者からの問合せ Q 家が全壊し 取壊す どうしたらよいのか 費用もかかる? 浄化槽の中の水は出てしまっている A 家を取壊し 浄化槽も廃止するのであれば 地元の業者に連絡し 最終清掃と処分が必要です 点検業者がわかっているのであれば そこに連絡してみて下さい 家の解体等については 町に相談 問合せてください 被災に応じた措置があると思います Q 保守点検で漏水と言われたが 補修には時間がかかると言われた 他の業者を紹介して欲しい 保健所にも相談したが 状況が震災直後だから待つようにと言われた A 他社を紹介することは 保守点検契約があり その業者の確認等が必要です ( トラブル ) また 保健所が待つようにとのことであれば お待ちいただくしかないと思います Q 地震で浄化槽から臭いがする どうしたらよいか? 自分でどう対処したらよいか? A 保守点検業者に連絡してみて下さい もし 自分で対応したいということであれば 配管途中の点検ますの蓋を開け お風呂又は台所 トイレ等の水を流し 流れる状態を確認してください 水量の減少 不通等があれば 配管異常だと思われます また 浄化槽の蓋を開け臭い 状況を見てください

34 熊本地震浄化槽被害状況調査への取り組み地震被害調査への取組み 環境省 平成 28 年度熊本地震浄化槽被害状況調査業務 全国浄化槽団体連合会 平成 28 年度熊本地震浄化槽被害実態調査業務 協会としての対応等 協会内部での意思統一を図り取組む ( 維持管理委員会で検討し理事会決議 ) 調査の実施 8 月から 9 月 現在 調査を実施取り纏め中

35 調査の目的 地震調査について 環境省 -- 浄化槽の信頼性を高め 浄化槽の普及を図るため 早急に復旧し 適切な生活排水処理の環境を回復することが重要で 浄化槽の被害状況の実態の把握するとともにその特性を整理し浄化槽の応急修補 復旧工事の円滑化に資する 調査の地域 地震の要因となった断層に沿った被害の大きい市町村 (8 市町村 ) 対象浄化槽 今後使用が見込まれる合併処理浄化槽 (800 基 ) 調査の方法 地震調査についてー環境省ー 市町村ごとに100 基選定し 浄化槽設置場所で浄化槽管理士及び浄化槽検査員で1 班 2 名で状況を調査

36 環境省チェックシート チェック項目 被害の有無 応急処置 使用の可否写真 No. 被害補足 (1) 浄化槽周辺の地盤 地形 1 放流先の異常 ( 水位上昇 側溝破損 大量の土砂堆積 ) 有 無 未確認完了 未遂可 不可 2 著しい周辺地形の変化 ( 地割れ 土砂崩れ 土砂流出 陥没 隆起など ) 有 無 未確認完了 未遂 (2) 流入管渠 1 明らかな漏水 雨水 / 土砂流入 ( 破損 変形 切断 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂可 不可 2 勾配不良 有 無 未確認完了 未遂可 不可 3 配管露出 有 無 未確認完了 未遂 4 点検升の蓋の異常 ( 外れている なくなっている ) 有 無 未確認完了 未遂 (3) 放流管渠 1 明らかな漏水 雨水 / 土砂流入 ( 破損 変形 切断 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂 2 勾配不良 有 無 未確認完了 未遂可 不可 3 配管露出 有 無 未確認完了 未遂 4 点検升の蓋の異常 ( 外れている なくなっている ) 有 無 未確認完了 未遂 (4) ポンプ槽 1 揚水機能障害 ( ポンプ故障 揚水管損傷など ) 有 無 未確認完了 未遂可 不可 2 漏水 雨水 / 土砂流入 ( 破損 変形 切断 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂 (5) 送風機 ( ブロワ ) 送風機( ブロワ ) 本体 1 送風機の設置状況 ( 亀裂 破損 本体無し ) 有 無 未確認完了 未遂 2 漏電 有 無 未確認完了 未遂可 不可 3 異常な騒音 / 振動 有 無 未確認完了 未遂可 不可 4タイマー作動異常 有 無 未確認完了 未遂 送風機の土台( 基礎 ) 5 基礎の流失 亀裂 破損 有 無 未確認完了 未遂 6 傾き ぐらつき 有 無 未確認完了 未遂 送風機から浄化槽へ空気を送る配管( 槽外空気配管 ) 7 空気漏れ ( 破損 変形 切断 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂 コンセント 電気コード 8 破損 断線 有 無 未確認完了 未遂可 不可 9その他電気設備の異常 有 無 未確認完了 未遂可 不可 (6) スラブ 1 打設の有 無 有 無 未確認完了 未遂 2 亀裂 破損 傾き等異常 ( 異常内容 : ) 有 無 未確認完了 未遂 (7) 浄化槽本体 1 浮上 沈下 ( 流入側 cm 放流側 cm) 放流側から ( 左 右有 無 未確認完了 未遂可 不可 2 明らかな漏水 ( 水位低下により判断 cm 低下 ) 下部亀裂の目視有 無 未確認完了 未遂可 不可 3 雨水 / 土砂流入 ( 流入 / 放流管渠から 又は破損 変形 切断 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂可 不可 4 流入管接合状況 ( 接合不良 ) 放流管接合状況( 接合不良 ) 有 無 未確認完了 未遂可 不可 5ろ材 接触材の浮上 流失 または担体の流失 有 無 未確認完了 未遂 6 隔壁の亀裂 破損 有 無 未確認完了 未遂 7 槽内空気配管の空気漏れ ( 破損 変形 切断 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂 8 消毒機能不全 ( 薬剤筒 薬剤の流失 薬剤筒 支持具の破損 変形など有 無 未確認完了 未遂可 不可 9マンホール蓋の亀裂 破損 流出 有 無 未確認完了 未遂 (8) その他 1 臭突口及びその接続口の異常 ( 破損 変形 接続不良など ) 有 無 未確認完了 未遂 2 嵩上げ管の亀裂 破損 変形 有 無 未確認完了 未遂 3 家屋の損壊状況 有 無 未確認 全 半 4その他 有 無 未確認完了 未遂

37 環境省調査員腕章 調査車

38 地震調査について- -- 全浄連 -- 全国浄化槽団体連合会 - 目的 大規模地震が全浄連機能保証登録浄化槽に与えた影響 対象浄化槽 震度 6 弱以上が計測された市町村の全浄連機能保証登録浄化槽 協会としての取組み 協会としての考え調査結果の成果これまで経験したことのない地震とその被害から復旧復興させることまたこのことは後世に伝える意義ある仕事 対象浄化槽協会会員が保守点検を行っている県下全域の合併処理浄化槽 ( 熊本県の合併処理浄化槽の73,452 基 /76,053 基約 96%) 調査方法協会会員が保守点検時に把握した浄化槽の被害状況を報告

39 全浄連浄化槽被害実態調査書 熊本地震浄化槽被害実態調査書の記入について 1. 調査対象浄化槽のリストについて 協会が 法定検査システムで貴会員が保守点検をしていると把握している合併処理浄化槽です ただし 最終検査日等の情報で有りますので 現在保守点検されていない場合もあります もし 保守点検されていない場合は 管理者名等に 取消線を入れてください 2. 報告方法 1 家屋 ( 施設 ) の損壊については 全壊は 全 半壊は 半 一部損壊は 一 を記入して下さい 2 浄化槽に異常がなかった場合は 被害なしに を記入 ( 調査基数の確認になります ) 3 浄化槽に被害が認められた場合は 被害箇所のチェック欄に を記入して下さい 4その他の異常等は特記事項に記入して下さい 5 応急措置 修理等が済みについても記入して下さい 6 被害が大きく既に廃止または廃止予定についても をお願いします 7 何も記入が無いものは 未確認の取り扱いになる場合があります 必ず記入をお願いいたします 3. 熊本地震浄化槽被害実態調査書 ( 報告例 ) 登録番号管理者名 設置場 所市町 設置場所町域名 施設名 人槽 村 家屋 ( 施設 ) の損壊 ( 全 半 一部 ) 浄化槽被害無し 浄化槽本体の浮上 沈下 ( 浮 OR 沈 ) 浄化槽本体の破損 変形 ( 破 OR 変 ) 漏水 流入配管 放流配管 会所 ( インバートマス ) 放流ポンプ 送風機 ( ブロワ ) 散気管等内部装置 接触材及び担体 原水ポンプ槽及び流量調整槽の破損等 スクリーン設備等の破損 汚泥処理設備等の破損等 その他 ( 特記事項 ) 添付書類も可 応急措置 修理等済 浄化槽廃止 ( 予定含む ) 浄化太郎嘉島町上仲間 事務所 熊本花子嘉島町上島 自宅 10 一浮 九州吾朗嘉島町上仲間自宅 肥後次郎嘉島町鯰 工場 150

40 法定検査の対応について 4 月 15 日 ( 金 ) 職員事務所関係 天草を除く検査員全員待機の指示 出張検査員に帰社の指示 職員の安否確認 ( 全員怪我等なし ) 事務所家屋は被害殆ど無 書棚等の倒壊 書類の散乱有 検査関係 検査実施基数 45 基 検査中止 ( 延期 ) 基数 256 基 BOD 測定機器に影響なし

41 法定検査の対応について 4 月 18 日 ( 月 ) 職員事務所関係 検査員全員待機の指示 職員の安否確認 ( 職員 47 名中 12 名避難又は自宅待機 ) 書棚等の倒壊 書類の散乱有 検査関係 検査中止 ( 延期 ) 基数 406 基 浄化槽管理者へ延期の連絡 ( 被害が甚大と思われる所は連絡せず ) BOD 測定装置 1 基被害 ( 測定不能 ) 4 月 11 日 ( 月 ) 検査 398 基 DO5 測定不能 4 月 14 日 15 日検査 125 基 BOD 検体未到着 ( 天草支所等検査分 )

42 法定検査の対応について 4 月 19 日 ( 火 ) 職員全体会議 ( グループ長会議は 1 日 2 回開催中 ) 職員の安否確認 ( 職員 47 名中 10 名避難又は自宅待機 ) 復旧 復興に向けた対応方針の徹底 (20 日から日常に戻す ) 被災者の状況等を充分考慮 配慮し対応すること 被害が甚大な市町村には指示あるまで対応しないこと 検査関係 4 月 日検査予定 1,600 基への対応含めた検査の実施 BOD 測定装置 1 基で対応 ( 約 280 基 / 日 ) 6 町村での法定検査の延期及び再請求等の延期 結果書にお見舞いの言葉を同封 11 条検査手数料の返金 22 基

43 法定検査の現在の対応について 平成 28 年度 4 月から 9 月までの状況 11 条検査基数 41,129 基 ( 平成 27 年度同期 43,720 基 ) 地震による影響での延期等基数約 3,500 基 浄化槽の被害状況は 被害調査及び市町村 業界から収集把握 平成 28 年度 10 月からの法定検査のあり方 被災後の法定検査の実施が困難な場合 必要に応じて検査時期の延期等の対応を図る ( 環境省対策マニュアルより ) 県と協議使用されている浄化槽は 法 11 条検査対象である 検査手数料は 浄化槽管理者が原則支払うもの ( 公的助成は?) 6 町村おける法定検査 全ての浄化槽について検査を実施する方向で 浄化槽管理者の状況等踏まえて検査を実施している

44 ( 公社 ) 熊本県浄化槽協会の対応について 熊本地震で大きな被害を受け 環境への取り組みが弱くなるなど様々な問題がある 公益社団法人熊本県浄化槽協会は 今後も 生活環境の保全及び公衆衛生の向上に寄与し 良好な環境を保全するために取組んで参りたい