Taro-★28 議運視察レポート

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せぴあさんきち
5 years ago
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1 議会運営委員会県外行政視察レポート委員長西川洋吉このたび議会運営委員会は千葉県茨城県及び群馬県を訪問し 1 千葉県議会 2 茨城県議会及び 3 群馬県議会における議会運営の状況について 4 千葉県教育委員会において千葉県における競技力向上の取組について 5 国立研究開発法人農業食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センターにおいて温暖化が農業に与える影響及び農業分野におけるドローン活用の可能性について行政視察を行ったところでありその概要をレポートする 1 日程及び視察先平成 28 年 4 月 18 日 ( 月 ) 千葉県議会 ( 千葉県千葉市 ) 千葉県教育委員会 ( 千葉県千葉市 ) 4 月 19 日 ( 火 ) 国立研究開発法人農業食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センター ( 茨城県つくば市 ) 茨城県議会 ( 茨城県水戸市 ) 4 月 20 日 ( 水 ) 群馬県議会 ( 群馬県前橋市 ) 2 参加委員等西川洋吉矢野学小林一大桜井甚一岩村良一上杉知之大渕健尾身孝昭 3 視察先の概要千葉県議会 ~ 議会運営の状況について ~ 議員定数定数 95 人現員 95 人会派別議員数自由民主党千葉県議会議員会 54 民進党千葉県議会議員会 19 公明党千葉県議会議員団 8 日本共産党千葉県議会議員団 5 市民ネット社民無所属 4 護憲保守の会千葉県民の声いんば無所属の会かとり無所属の会我孫子無所属の会各 1 議会運営委員会定数 16 人自由民主党 10 民進党 3 公明党 2 日本共産党 1 本会議の運営代表質問割当方法 5 人以上の会派各 1 人 4 人以上の会派は年 2 回 3 人以下の会派及び無所属議員はその都度議会運営委員会で協議時間制限質問時間は60 分以内また答弁再質問再々質問を含め2 時間以内に終了するよう努める質問順序所属議員の多い会派から順次行う同数の場合はその都度議会運営委員会で協議し決定する質問方式一括質問一括答弁方式一般質問割当方法改選後の議会運営委員会で定例会別の会派別質問者数を決定 - 1 -

2 各年度の代表及び一般質問者数は議員定数とする時間制限質問時間は30 分以内また答弁再質問再々質問を含め1 時間以内に終了するよう努める質問順序定例会招集日の一週間前に協議する質問方式一括質問一括答弁方式議員提案による政策的条例の制定 ( 平成 23 年 4 月以降議決 ) 千葉県がん対策推進条例 ( 平成 25 年 2 月 22 日議決 ) 千葉県いじめ防止対策推進条例 ( 平成 26 年 3 月 19 日議決 ) 調理師による県民の食生活の向上に関する条例 ( 平成 26 年 10 月 15 日議決 ) 予算委員会について 2 月定例会の会期内において開催し質疑日数はおおむね3 日一日の質疑時間を 300 分とし質疑は一問一答方式で行っている質疑の範囲は予算 ( 補正予算を除く ) 及びこれに関係する議案のうち原則として2 以上の常任委員会が所管する議案となっている千葉県議会児童生徒表彰制度について県内に在籍する個人団体が学芸やスポーツに関して全国大会等で最優秀の成績を収めた場合に議会表彰を行っている Q 18 歳選挙権に係る高校生を対象とした議会広報等の取組について A 今年から県内の高等学校及び特別支援学校の高等部へ県議会だよりを送付し教室等への掲示を依頼することとしている Q 調理師による県民の食生活向上に関する条例制定の背景について A 調理師の配置を進めることで食の安全に努める体制を整えたいとの背景から制定されたものと思われる委員長所見 2 月定例会で開催している予算委員会は質疑の対象を当初予算及びこれに関係する議案のうち原則として2 以上の常任委員会が所管する議案としており当初予算を集中的かつ効率的に審査する手法として興味深く感じた議員提案の調理師による県民の食生活の向上に関する条例には調理師の資質向上等を規定しており食の安全安心への関心が高まる中県民や観光客等が安心して飲食できる環境の整備に有効であると感じたまた児童生徒の議会表彰については教育委員会から説明を受けた競技力向上の取組と併せジュニア世代の選手育成に資するものとの印象を受けた千葉県教育委員会 ~ 千葉県における競技力向上の取組について ~ 概要千葉県では平成 14 年度に競技力向上推進本部を設置し国民体育大会入賞未来のアスリートの発掘育成強化を目標に各種の事業を展開している取組の柱はジュニア選手の発掘育成競技力向上のための環境整備スポーツ医科学の積極的な活用組織の充実などである取組当初からジュニアから大人まで一貫して育成するしっかりした組織体制を各競技団体ごとに整備することに重点的に取り組んでおり平成 18 年の兵庫国体以降は総合順位 10 位以内を維持している平成 22 年度に制定した議員提案による政策条例千葉県体育スポーツ振興条例には関係団体等と連携した計画的な選手の育成や指導者の養 - 2 -

3 成施設の整備充実必要な財政上の措置に努めることなど県の責務を規定している競技力向上推進本部事業の事業費は平成 22 年に地元で開催された国体以降も現在まで地元国体開催年の8 割の水準が維持されている Q スポーツ関係政策の推進体制について A 教育庁が中心になって障害者スポーツや高齢者スポーツについては健康福祉部スポーツ公園の関係では都市整備局オリンピックパラリンピックの関係では総合企画部など関連部局と連携して取り組んでいる Q スポーツ振興政策に対する知事の姿勢について A 知事は体育協会の会長に就任しているまた東京オリンピックパラリンピックに千葉県としても協力したいとの意向を持っておりこれらが体育スポーツ振興の追い風になっている委員長所見競技力向上には各競技団体ごとにしっかりした選手育成の組織体制を整備することが重要でこれにより世代交代が進んでも継続した取組が可能になるとの説明があり改めて組織体制整備の重要性を感じた国体で活躍した選手指導者を学校やスポーツ少年団等に講師として派遣する事業はジュニア世代がスポーツに取り組む意欲の向上次世代選手の発掘につながりスムーズな世代交代に向けて好循環を生み出しているように思えた人口規模や大学実業団の数など本県と異なる側面もあるため一概に比較はできないものの本県の競技力向上を進めていく上で参考となるものであった国立研究開発法人農業食品産業技術総合研究機構農業環境変動研究センター ~ 温暖化が農業に与える影響 ~ ~ 農業分野におけるドローン活用の可能性について~ 概要近年高温による農作物への影響が問題となっている 2090 年代の長岡市における水稲生産品質予測ではコシヒカリを現行どおり5 月に移植した場合品質低下が顕著となりこれを避けるためには現状より2か月遅れの7 月頃に移植しなければならなくなることが予測される農業生産活動によっても温室効果ガスが発生しており例えば1ヘクタールの水田から発生する温室効果ガスはCO₂ 換算で5トンに達する一方適切な水管理により水田から発生する温室効果ガスの発生を抑制することは可能でありセンターの実証試験では30% 程度削減可能とのデータを得ているドローンについては上空から撮影した画像データを基にほ場の栄養品質などを分析する技術の開発を進めているところである Q フェーン現象による水稲の品質低下について A 風の強さ空気の乾燥度合い出穂のタイミング等が関係していることが分かっており大学と協力してフェーン現象対策の研究を行っているところである Q ドローンによるほ場調査能力について A 天候にも左右されるが飛行時間は1 回 10 分 ~15 分が安全の基準と捉えている調査面積は1 回の飛行で約 1ヘクタールである委員長所見米に限らず温暖化が農作物に与える影響はこれから先も避けて通れない課題であ - 3 -

4 る本県は過去に猛暑の影響により一等米比率が著しく低下したという経験をしているところであり温暖化が農業に与える影響への対応策について我が国を代表する研究機関で最先端の研究内容を見聞できたことは有意義であった水田から発生する温室効果ガスは水管理などで削減可能で仮に 30% 減らせば乗用車 1 台分の CO₂ 排出量に匹敵するとのことであり日頃の適切な栽培管理の重要性を再認識したところであるまたドローンを活用したほ場作物の診断管理技術については農作業の省力化に資するものであるので生産現場への普及に向けて研究を進めていただきたい茨城県議会 ~ 議会運営の状況について ~ 議員定数定数 63 人現員 63 人会派別議員数いばらき自民党 45 自民県政クラブ 5 民進党 5 公明党 4 日本共産党 3 無所属 1 議会運営委員会定数 10 人いばらき自民党 6 自民県政クラブ民進党公明党日本共産党各 1 本会議の運営代表質問割当方法 4 人以上の会派各 2 人以内時間制限会派別に所要時間 ( 再質問及び答弁を含む ) を決定いばらき自民党 :1 時間 40 分以内自民県政クラブ民進党公明党 : 各 1 時間 10 分以内質問順序多数会派順質問方式一括質問一括答弁方式と分割質問方式の選択制一般質問割当方法年間質問者数を42 人とし第 1 第 3 回定例会では各 12 人第 2 第 4 回定例会では各 9 人が行う年間の会派別質問者数は会派の所属議員数で按分するが少数会派については代表質問と一般質問を合わせて1 議員当たり年 1 回の発言機会を確保できるよう配慮している時間制限 1 人 60 分 ( 再質問及び答弁含む ) 質問順序発言順位は抽選により決定しており本会議閉会後に開催する議会運営委員会で抽選を行っている質問方式一括質問一括答弁方式と分割質問方式の選択制議員提案による政策的条例の制定 ( 平成 23 年 4 月以降議決 ) 茨城県水源地域保全条例 ( 平成 24 年 9 月 28 日議決 ) 茨城県 AED 等の普及促進に関する条例 ( 平成 25 年 3 月 22 日議決 ) 茨城県県産木材利用促進条例 ( 平成 26 年 3 月 20 日議決 ) 障害のある人もない人も共に歩み幸せに暮らすための茨城県づくり条例 ( 平成 26 年 3 月 20 日議決 ) 茨城県被保護者等に対する住居生活サービス等提供事業の規制に関する条例 ( 平成 26 年 3 月 20 日議決 ) いばらき観光おもてなし推進条例 ( 平成 26 年 11 月 14 日議決 ) 茨城県薬物の濫用の防止に関する条例 ( 平成 27 年 6 月 18 日議決 ) 茨城県がん検診を推進しがんと向き合うための県民参療条例 ( 平成 27 年 12 月 15 日議決 ) 茨城県議会改革推進会議について今後の議会改革について協議するため平成 27 年 6 月に設置政務活動費の透明性 - 4 -

5 の向上と県民への積極的な広報議会審議委員会審査の充実などについて協議し平成 27 年 12 月に政務活動費のさらなる透明性の確保を図るための第三者機関の設置議事堂以外での出前委員会の開催生徒の議会傍聴への受け入れ促進などについて議長に答申を行った予算特別委員会について常任委員会で予算議案を審査し本会議で審査結果を委員長が報告した後予算特別委員会に再付託し審査を行う質疑に当たっては常任委員会における質疑と重複しないよう留意することとしている Q 茨城県がん検診を推進しがんと向き合うための県民参療条例の制定に当たり20 億円の基金が設置された経緯について A 条例制定に当たり基金の設置については相当の議論があった県議会執行部ともにがん対策は喫緊の課題であるとの共通認識だったことが大きい Q 予算特別委員会の運営について A 質疑は通告制で知事にも質疑できる質疑時間は1 委員 40 分以内各定例会 10 人程度が質疑している代表質問一般質問終了後常任委員会でさらに議論を深めてそれでもなお執行部の答弁を引き出したい場合に予算特別委員会で質疑するという流れである委員長所見茨城県議会は議員提案による政策条例の制定に熱心に取り組まれている議員提案の政策条例の制定は県民生活の向上に資することはもとより議会の政策立案能力を高めることにもつながる重要な活動である議員提案の茨城県がん検診を推進しがんと向き合うための県民参療条例の制定において執行部と協議を重ね基金の設置を実現したことは二元代表制における優良事例であると感じた本県としても茨城県の取組も参考にしながら県民生活の向上のため引き続き努めてまいりたい群馬県議会 ~ 議会運営の状況について ~ 議員定数定数 50 人現員 50 人会派別議員数自由民主党 32 リベラル群馬 8 公明党 3 日本共産党 2 新星会 2 群誠会 1 志高会 1 清風 1 議会運営委員会定数 13 人自由民主党 10 リベラル群馬 2 公明党 1 本会議の運営代表質問割当方法交渉団体のみ 1 党会派 2 人以内時間制限基礎時間 (1 党会派 30 分 ) 及び交渉団体の人数割質問順序自由民主党リベラル群馬公明党の順質問方式一括質問一問一答両者の併用方式からの選択制一般質問割当方法 1 日の質問者数を4 人以内とする年間の質問枠 48を党会派所属議員数の割合で配分す - 5 -

6 る時間制限 1 人 65 分 ( 答弁含む ) 質問順序議会運営委員会で協議して決定するが第一党会派とその他の党会派が交互に質問することを原則とし第二党会派以下の質問は各定例会ごとに建制順とする質問方式一括質問一問一答両者の併用方式からの選択制議員提案による政策的条例の制定 ( 平成 23 年 4 月以降議決 ) 群馬県スポーツ振興条例 ( 平成 25 年 3 月 19 日議決 ) 群馬県歯科口腔保健の推進に関する条例 ( 平成 25 年 3 月 19 日議決 ) 群馬よいとこ観光振興条例 ( 平成 26 年 3 月 19 日議決 ) 群馬県交通安全条例 ( 平成 26 年 12 月 15 日議決 ) 群馬県手話言語条例 ( 平成 27 年 3 月 12 日議決 ) ぐんまの家庭教育応援条例 ( 平成 28 年 3 月 22 日議決 ) 3 会期制の導入について導入に向けた検討経過平成 24 年 2 月定例会の議会基本条例案に対する質疑の中で提案があり平成 24 年 6 月から検討を開始した議会基本条例推進委員会においてワーキンググループによるものを含む計 12 回の検討を重ね平成 25 年 3 月に議会基本条例を改正し 3 会期制に係る規定を盛り込んだ導入の成果等時期を逸することなく委員会の調査を行うことが可能となった審査期間の増加により決算特別委員会で現地調査を行うことが可能となったツイッターによる情報発信について議会ホームページの更新議会中継本会議や各委員会の開催等迅速に県民にお知らせするべき事項を発信している導入によりリアルタイムに議会の情報を提供することが可能となった Q 議会の議決対象となる基本計画等について A 県の最上位計画と各部局の最上位計画が対象なお議会のほうで議決が必要だと判断したものについても議決対象とすることができる平成 27 年度の議決対象は18 本 Q 決算審査での現地調査について A 決算特別委員会に分科会を設け現地調査を行っている現地調査では予算が適正に使われているか事業が効果を上げているかどうかの視点で調査している委員長所見群馬県議会では決算特別委員会において予算が適正に執行されているか事業が効果を上げているかなどの視点から現地調査を行っている日程確保等の面で現状では本県で同様に実施することは難しいが決算審査に当たり議員自ら現地を調査することは意義のある取組であるとの印象を受けたまたツイッターによる情報発信の取組についてはホームページのリンクを張ることで議会ホームページの周知にもつながることから議会広報として活用を検討すべきではないかと感じた - 6 -

平成２４年１１月６日

平成２４年１１月６日太田市議会議会改革調査特別委員会検討結果報告書平成 25 年 2 月 13 日太田市議会議会改革調査特別委員会平成 25 年 2 月 13 日太田市議会議長永田洋治様議会改革調査特別委員会委員長久保田俊議会改革調査特別委員会検討結果報告書本特別委員会に付託されました事件の検討結果について下記のとおり報告いたしますなお本委員会において決定いたしました改革案につきましてはその実現に向け特段のご配慮をお願い申し上げます