1 平成 18 年の京都地裁判決を契機に 分掌変更に伴う役員退職金の取扱いを変更 同族会社等では 代表者が引退 退職金を支給された後も 会長や相談役 監査役等として会社に残るケースが多い いわゆる分掌変更である この役員の分掌変更に伴う退職金の取扱いをめぐる税務トラブルは数多く 古くて新しい問題でも

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1 いわゆる役員の分掌変更に伴う退職金支給をめぐる問題は 古くて常に新しい問題でもある その取扱いがスポットを浴びたのは平成 18 年 2 月 10 日の京都地裁判決以降である というのも 分掌変更に伴う役員退職金の要件 ( 法基通 ) を形式的に満たしても損金算入が認められるわけではない旨の判決が言い渡されたからだ 課税当局はこの判決以降 分掌変更後の報酬が激減 (50% 以下 ) しても 経営上主要な地位を占めていると認められる者は除くと実質要件を加えてきたのである この取扱いの変更が実務に波紋を投げ掛け それ以降 実務家の中にいろいろ憶測を生む結果にもなった しかし 役員の分掌変更を巡って審査請求や訴訟にまで進んだ争いをみると 意外に法人側の主張を是とするものが結構多い 調査時の調査官の勇み足を窺わせるが 最近の事例では既報 (6 月 21 日号 ) のように 学校法人側の主張が認められたまま一審で確定した事案もある そこで今旬は この学校法人の裁判例を再確認 改めて分掌変更に伴う役員退職金を支給する際の実務への示唆を整理してみた 1 p01-05_ 責四 _ ズーム _h.indd /07/05 13:39:47

2 1 平成 18 年の京都地裁判決を契機に 分掌変更に伴う役員退職金の取扱いを変更 同族会社等では 代表者が引退 退職金を支給された後も 会長や相談役 監査役等として会社に残るケースが多い いわゆる分掌変更である この役員の分掌変更に伴う退職金の取扱いをめぐる税務トラブルは数多く 古くて新しい問題でもある 分掌変更に伴う役員退職金の損金算入要件については 旧法人税基本通達 が1 常勤役員が非常勤になったこと 2 取締役が監査役になったこと 3 分掌変更等の後における報酬が激減したこと ( おおむね 50% 以上の減少 ) の3 要件を掲げ 1と2 については実質的にその法人の経営上主要な地位を占めていると認められる者を除く旨 実質的な変更を求めていたものの 3についてはそのような具体的な記載がなかった そのため 報酬を 50% 以下に設定 節税目的に分掌変更を行う場合も指摘されたわけだ しかし 京都地裁平成 18 年 2 月 10 日判決 大阪高裁平成 18 年 10 月 25 日判決さらに最高裁の上告不受理の事件を受けて 分掌変更時の取扱いを定めた通達が改正され 改正後の法人税基本通達 は 3の報酬が激減した場合であっても 1と2と同様に 法人の経営上主要な地位を占めている者は除かれる旨が明示された れる一方 実務の現場では 分掌変更後の報酬が50% 以下に激減した場合でも 実質的に法人の経営上主要な地位を占めていると認定できる場合は 損金算入を否認するようになった それまで 分掌変更後 報酬が 2 分の 1 以下に激減すれば 実質的に経営上主要な地位を占めているか否かは問われなかっただけに 実務家の間に波紋が広がったわけだ 京都地裁判決は 商業登記簿上 代表取締役を辞任したことに伴う退職慰労金を未払費用として損金経理したことが発端になったもので 代表取締役の辞任後も法人の重要な業務を担当していることを考慮すると 報酬が形式的に半額以下になったとしても 退職したと同様な事情があるとは認められず 法人税基本通達の要件を形式的に満たしたとしても 無条件に役員退職金に該当するわけではないと判断した 退職慰労金を支払った事業年度には保険金等の雑収入があり 法人税額が多額になることが予測されたことから 法人税額の増額を避けるために 退職という形をとって 退職慰労金の支払いをしたという疑義も調査官には働いたようだ 控訴審も同様の判断を示すとともに 最高裁も上告不受理として事件が決着したことを受け 国税庁は平成 19 年 3 月 13 日付けで取扱い この京都地裁判決は 調査 担当者のための重要判決情報 として税務職員に周知が図ら 図表 -1 取扱変更の契機になった事件の推移 審理 裁判所 事件番号 判決年月日 判決結果 第一審京都地裁 H16 年 ( 行ウ ) 第 34 号 H 棄却 納税者敗訴 控訴審大阪高裁 H18 年 ( 行コ ) 第 22 号 H 棄却 納税者敗訴 上告審最高裁 H 上告不受理 棄却 p01-05_ 責四 _ ズーム _h.indd /07/05 13:39:47

3 図表 -2 分掌変更通達の改正前後の要件比較 ( 役員の分掌変更等の場合の退職給与 ) 改正前 ( 法基通 ) 改正後 ( 法基通 ) 常勤役員が非常勤役員になったこと ( 常勤勤務していないものであっても代表権を有する者及び代表権は有しないが実質的にその同左法人の経営上主要な地位を占めていると認められる者を除く ) 取締役が監査役になったこと ( 監査役でありながら実質的にその法人の経営上主要な地位を占めていると認められる者及びその法人の株主総会等で令 71 条 1 項 5 号に掲げる要件のすべてを同左満たしている者を除く ) 分掌変更等の後におけるその役員の給与が激減 ( おおむね50% 分掌変更等の後におけるその役員 ( その分掌変以上の減少 ) したこと更等の後においてもその法人の経営上主要な地位を占めていると認められる者を除く ) の給与が激減 ( おおむね50% 以上の減少 ) したこと * 通達改正 平成 19 年 3 月 13 日 を見直し 図表 -2 のように 報酬が半分以下 に激減した場合にも 他の二つの要件と同様 に 法人の経営上主要な地位を占めていると認 められる者を除く 旨を明記した 2 調査では否認されても 意外に多い! 訴訟等で退職と同様の事実が認められるケース この通達改正に伴い 実質的に退職したと同様の事実がある場合にのみ 退職金の損金算入が認められることになったわけだが 退職したと同様に地位の激変があったかどうかは実質的に判断すべきものである しかし 税務調査の際に地位の激変がなかったと認定され 損金算入を否定された事例でも 審査請求 訴訟の段階で課税当局の主張が斥けられる場合が意外に多い 調査官の調査時の実質的な判断 認定の欠如とも窺えるのだ 例えば 6 月 21 日号で既報の京都地裁判決は 専修学校の学院長がその地位を辞したことに伴い退職金として支払われた 3 億 2,000 万円余が 退職金になるのか役員への賞与に当たるのか否か つまり役員の分掌変更に伴って支払われた退職金の損金算入の可否判断が争われた事案である ( 平成 23 年 4 月 14 日判決 平成 20 年 ( 行ウ ) 第 号 確定 ) 学校法人であるが 退職したと同様の事実 があるか否かの判断をめぐる判決の内容は 実務へのヒントを示唆している 事案の概要を見ると コンピュータ関係の専門学校の学校長 学院長だった者の辞任に伴って支給した 3 億 2,000 万円の退職金に見合う源泉所得税 5,251 万円余を納付したことが発端 これに対して原処分庁側が 学院長の地位にあった者の退職の事実は認められないと認定 給与所得に係る源泉所得税額と退職所得に係る源泉所得税額の差額について 源泉所得税の納税告知処分 不納付加算税の賦課決定処分を行ってきたという事案だ これを受けて学校法人側が 納税告知処分 不納付加算税を納付した後 辞任した学院長に支払った金員は退職所得に当たるとして 原処分の取消しを求めて提訴したわけだ 原処分庁側は 役員 ( 理事長 ) の地位に変動がない理由として 再定義後の学院長に就任後も 1 運営に関する重要事項に関しての p01-05_ 責四 _ ズーム _h.indd /07/05 13:39:47

4 図表 -3 理事会の決議の推移等 H 理事会 学院長辞任 権限 業務を後任に移譲 最高顧問就任を決議 承認 H 理事会 退職金支給を決定 H 理事会 学院長の地位の再定義 創立者に専属する象徴的な地位に変更再定義後の職務 入学式 卒業式等の学校行事への参列 創立者の象徴的な役割に限定 H15.12 末日 学院長 学校長の地位からの引退 H 再定義後の学院長に就任 H 学校法人理事長の退任 職務を遂行するなど名実ともに理事長としての職務に従事していた 2 対外的に理事長であるとして学校法人を代表して行為をしていた さらに 3 校長の地位に留まっている 卒業証書の授与をするとともに卒業証書に校長名が記載されていたことなどを挙げて 従業員としての地位について退職と認めるに足りる変動がなかった などと指摘した また 前理事長が土地 建物等の譲渡損失を抱えていたことも否認の背景にあったようだ というのも 土地等の譲渡損益通算規制措置が翌年に予定されていた時の退職金の支給で 損益通算狙いの退職金支給という見方も働いたようだ 退職所得を譲渡所得の金額の計算上生じた損失の金額と損益通算することができるギリギリの時期でもあったからだ 3 労働条件等の重大な変動を認定 退職所得の性質を有する給与に当たると判示 判決は 学院長を辞任した者のその後の職務内容等を詳細にチェックした上で 辞任前の学院長の職務 再定義後の学院長としての職務 校長としての職務 理事長としての職務を比較するとともに 体調 給与の変動 退職金の算定根拠 金融機関への連帯保証等 借入金相殺の事実関係までを確認した また 退職所得に当たるかどうかは 1 退職すなわち勤務関係の終了という事実によって初めて給付される 2 従来の継続的な勤務に対する報償ないしその間の労務の対価の一部の後払いの性質を有する 3 一時金として支払われる 要件を備えることが必要と指摘 しかし 所得税法 30 条 1 項の これらの性質を有する給与 は 形式的に 1から 3の要件をすべて備えていなくても 実質的にこ れらの要件の要求するところに適合し 課税上 退職により一時に受ける給与 と同一に取り扱うことを相当とするものであることを必要とすると解釈した そこで 支給された金員が 1から 3の要件に適合し 退職により一時に受ける給与 として これらの性質を有する給与 に当たるかどうかを検討している その結果 退職と同視できる事情の有無 ( 退職所得要件 1) に関しては 再定義後の学院長の職務は教育の長として行う象徴的な業務に限定され 給与等の対価は支払われず 従前の学院長の職務内容及び法的地位とはその性質を大きく異にしている またセンター長の職務も従来の学校長の職務とはその内容が大きく異なり 給与も従前の 50% 以上減額されている上 雇用契約が嘱託職員雇 p01-05_ 責四 _ ズーム _h.indd /07/05 13:39:47

5 用契約になったことを考えれば その法的地 位に重大な変動があったとも指摘 つまり 引退後の名誉職としての新たに設置された地 位であり 従前の勤務関係の延長や内部異動 ではないという認定をしたわけだ さらに 金融機関からの借入れの際に連帯 保証をしていたことも原処分庁が否認の理由 の一つに掲げたが これについても 金融機 関側が連帯保証の解除に難色を示したためで あり 不自然ではないと斥けている 一方 従来の継続的な勤務に対する報償な いしその間の労務の対価の一部の後払いの性 質の有無 ( 退職所得要件 2) についても 退任 時までの学院長としての業績を考えれば 他 の従業員と異なる算出根拠によって退職金を 特別に支給するのは不合理とまではいえず 全く根拠がなく支給額が算定されたとまでは いえないとも指摘 従前の勤務に対する報償 及び就労に対する対価の一部後払いとしての 性質を失うものではないと認定した ( なお 退 職金の支払いは退職所得と譲渡所得に係る損 失との損益通算狙いだったとする原処分庁の 主張についても 損益通算という動機があった としても 同時期の退職金の支給自体が違法と 図表 -4 原処分庁が指摘する退職所得要件 なることはないとも指摘している ) さらに 一時金として支払われること ( 退 職所得要件 3) についても 年金制度に基づ いて支払われたものでないことはもとより 理事会において総額が決定されたこと 年金 と同視できる程度に長期に及んでいたという ことはできないことを併せて考慮すれば 一 時金として支払われることの要件を欠くもの ではないとも判断した これら退職所得要件 1~3 の判断から 学 院長を辞任した者に支払われた金員は 所得 税法 30 条 1 項が定める退職所得の性質を有 する給与に該当すると判示 原処分庁側の否 認理由をことごとく斥けている 京都地裁の判決以降 退職の事実がないこ とを理由に否認される事例も増えているが このように審査請求 訴訟に進むと 原処分 庁側の否認理由がことごとく斥けられるケー スも多い 調査官の勇み足を指摘する声もあ るが 通達の要件はあくまで例示 そのた め 役員としての地位の変動の激変を実質的 に判断する努力が調査官には求められる も ちろん 納税者側にも実質的な分掌変更が求 められるのは当然だが 退職所得要件 1 退職の事実が存在しない 役員( 理事長 ) としての地位に変動がない 従業員の地位について退職と認めるに足りる変動がない退職所得要件 2 従来の継続的な勤務に対する報償ないしその間の労務の対価の一部の後払いの性質 支給した金員が退職金規定に基づいていない 支給理由が従来の勤務に基づくものでない退職所得要件 3 一時金として支払われていない 金員が前学院長の借入金の額を参考にしたことが推認され 借入金の返済に充てる必要があることを主たる要因にした支給である 退職を基因とするものでも 年金の形式で定期的 継続的に支給されるものは排除される 図表 -5 退職により一時に受ける給与の性質の性格 最高裁昭和 58 年 9 月 9 日第二小法廷判決定年延長又は退職金制度の採用等の合理的な理由による退職金支給制度の実質的改変 or により精算の必要があって支給されるもの 最高裁昭和 58 年 12 月 6 日第三小法廷判決勤務関係の性質 内容 労働条件等において重大な変動があって 形式的には継続している勤務関係が実質的には単なる従前の勤務関係の延長とは見られないなどの特別の事実関係があること p01-05_ 責四 _ ズーム _h.indd /07/05 13:39:47

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