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1 皮膚は最大の器官 皮膚の構造 面積 : 2 m 2 厚さ : mm 総重量 : kg 表皮 epidermis 角質層 淡明層 顆粒層 有棘層 基底層 真皮 dermis 乳頭層 網状層 皮下組織 hypodermis 皮膚の構造 表皮 epidermis = 重層扁平上皮 有棘層 St. spinosum 基底層 St. basale 多面体 円柱状 1

2 デスモゾームとヘミデスモゾーム Malpigian layer: 基底層 + 有棘層 細胞間橋 Marcello Malpighi ( ) ボローニャ大学 ( 旧校舎 ) 表皮を構成している細胞 : 角化細胞 角化細胞 ( ケラチノサイト ) の移動 変化 角質層扁平 ( 淡明層 ) 層板顆粒 角化 顆粒層 扁平 ケラトヒアリン顆粒 有棘層 多面体 基底層 立方 - 円柱 角化 keratinization 角化 = 細胞内にケラチンが凝集してゆく現象 1 基底層 有棘層 張原線維 ( トノフィラメント ) と呼ばれるサイトケラチンからなる中間径フィラメントが存在 = 細胞の構造的安定性 2 顆粒層 ケラトヒアリン顆粒からフィラジェリンが分泌 ケラチンが凝集 アポトーシスが始まる 3 淡明層 角質層 ケラチンがさらに凝集 細胞はアポトーシスを起こし 核は消失 落屑 デスモゾーム ( 接着斑 ) トノフィラメント 2

3 メラノサイト メラニンのゆくえ 基底層の角化細胞 ( ケラチノサイト ) に供給される 基底層に存在 ( 数には個人差 人種差はほとんどない ) 細胞質が明調 : clear cell メラニンを産生メラニンの働き : 紫外線を吸収し 紫外線による障害作用 (DNA などに対する ) を防ぐ メラノソーム ( 細胞内小器官 ) で反応がおこる * 紫外線により 酵素活性が上昇し メラニンの合成が促進される メラニン顆粒 ランゲルハンス細胞とメルケル細胞 真皮 Dermis = 緻密性結合組織 dense connective tissue papillary layer reticular layer 有棘層に存在 樹状細胞として皮膚に侵入してきた微生物に対する免疫応答に関与する 基底層に存在 感覚細胞 : 触覚を受容 知覚神経とシナプスをつくる ( メルケル細胞神経複合体 ) 1 線維芽細胞 fibroblast ➁ マクロファージ macrophage ➂ 肥満細胞 mast cell 4 膠原線維 collagen fiber 5 弾性線維 elastic fiber 3

4 知覚神経終末 自由神経終末 自由神経終末 ( 神経終末が被膜に被われていないもの ) * 痛覚 温覚 冷覚 触覚かゆみ むずむず くすぐったい? 被包性終末 真皮の表層部に多い. 一部は表皮基底層に達する. 表皮または真皮の終末部ではシュワン細胞の被膜がはずれて 軸索が むき出し になっている 温度受容器, 機械受容器, 侵害受容器, Polymodal 受容器として働く. インパルスは C(Ⅳ) Aδ(Ⅲ) 線維によって伝導される 神経ペプチドによる末梢性調節 知覚神経終末 自由神経終末 ( 神経終末が被膜に被われていないもの ) * 痛覚 温覚 冷覚 触覚かゆみ むずむず くすぐったい? 被包性終末 ( 神経終末がシュワン細胞からなる被膜に被われているもの ) * 触覚 ( 圧覚 ) Axon reflex Local release 自由神経終末をつくる神経の伝達物質はグルタミン酸と考えられているが, 一部は サブスタンス P, CGRP などのペプチドを含む これらの神経ペプチドはバリコシティに貯蔵され 刺激に応じて末梢に放出される ファーテル パチニ小体マイスネル小体クラウゼ小体ルフィニ小体 4

5 マイスネル小体ファーテル パチニ小体 知覚小体の生理学的特性 受容野の大きさ 順応性 皮膚の血管 皮膚の付属器 1. 腺汗腺エクリン汗腺アポクリン汗腺脂腺 2. 毛 浅部血管叢 深部血管叢 3. 立毛筋 動静脈吻合 : 皮膚の血流を増やす場合 吻合部が拡張 Epitheloid cells 5

6 エクリン汗腺の構造 アポクリン汗腺 腋窩, 恥丘, 乳輪, 肛門周囲部, 外耳道などに存在 思春期に機能が始まる 毛包に開口する 特有の臭気を伴う粘稠な分泌物で エクリン汗腺の成分に加えて脂質とタンパクを含む アルカリ性 ( 細菌感染おこしやすい ) 終末部 1 明細胞 clear cell; 基底側水や電解質 (Na+,Cl-) を分泌 2 暗細胞 dark cell ; 表層側ムコイドを分泌 3 筋上皮細胞 myoepithelial cell 分泌様式 ; アポクリン ( 離出 ) 分泌? apocrine type 交感アドレナリン作動性神経が支配? 終末部 ; 腺細胞は大型で, 管腔も広い. 精神的ストレス 性的興奮により分 1 腺細胞 (1 種類 ) 泌 2 筋上皮細胞 毛の種類と分布 毛の構造 手掌 足底などの無毛部 ( 皮膚が厚い ) には存在しない 1 産毛 : 乳児で全身に生えてくる短く細い毛 2 硬毛 : 頭髪 眉毛 睫毛 および思春期のアンドロゲンの影響を受けて 腋窩部 陰部に生えてくる 濃く硬い縮毛 ( 男性では硬毛 > 産毛 : 女性では産毛 > 硬毛 ) 毛球 毛乳頭 (1) 毛 hair: ( 毛幹 hair shaft 毛根 hair root) a. 髄質 medulla b. 皮質 cortex; メラニン顆粒は最も多い c. 毛小皮 cuticle (2) 毛包 hair follicle; a. 毛球 hair bulb; * 毛母基 hair matrix; 毛母基細胞からなる ( 毛乳頭 papilla pili; 結合組織の部分 毛球が杯状に取り囲む ) b. 内根鞘 inner root sheath; 脂腺の開口部の高さで消失する c. 外根鞘 outer root sheath; 表皮と連続する d. 硝子膜 glassy membrane; 基底膜 (3) 結合組織性毛包 ; 内輪 外縦の 2 層からなる 6

7 脂腺 Sebaceous gland 皮膚の付属器 立毛筋 m. arrector pilli (piloerector muscle) 脂腺 手掌 足底などの無毛部をのぞいてほとんど全身にあり 毛包に開口する ( 独立脂腺 ; 口角 陰茎亀頭 陰茎包皮内面 小陰唇 乳頭などにある : 毛包と無関係に開口 ) 分泌様式 ; 全分泌 holocrine type 神経支配はない 脂腺から分泌される物質は 皮脂 sebum と呼ばれ 脂質を多く含む 保水機能に関わる 殺菌効果もあることが確認されている 皮膚の機能 皮膚の防水機能 1. 防御機能 : 角質層 ( 微生物 外傷 熱 化学物質 ) 2. 防水機能 3. 吸収機能 : 脂溶性物質 ( ビタミン ステロイド剤 ア セトン その他有機溶剤の一部 ) 4. 排泄機能 : 汗として排泄 (NaCl CO 2 アンモニア 尿素など ) 5. 知覚機能 6. 体温調節機能 7. ビタミンD 合成機能 1 層板顆粒 ケラチノサイトが有棘層に達すると発現 脂質に富む分泌物を分泌する 顆粒層 淡明層 角質層のケラチノサイトの細胞間隙を埋める 防水機能保水機能 (1 日 400 ml 蒸発 ) 2 脂腺 ( 皮脂 ) 7

8 体温調節機構 (1) 寒冷に対する反応 皮膚血管収縮 ( 寒すぎると 逆に血管拡張 ) 動静脈吻合収縮 立毛筋収縮 (2) 放熱反応 皮膚血管拡張 ( 暑すぎると 逆に血管収縮 ) 動静脈吻合拡張 発汗 8

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