Ultrason® 耐薬品性

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そうりんおなか
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1 ウルトラゾーン耐薬品性 :

2 ウルトラゾーン E, S, P ウルトラゾーン樹脂はポリエーテルスルホン (PESU) ポリスルホン (PSU) およびポリフェニルスルホン (PPSU) から成る非晶質熱可塑性プラスチックで非常に高い耐熱性を発揮しますその幅広い特性を利用し高品質のエンジニアリング部品および大量生産品の成形が可能ですウルトラゾーンは熱可塑性樹脂に使われる一般的な方法で成形することができますウルトラゾーンはその他の樹脂例えばポリアミドポリカーボネートポリオキシメチレンポリアルキレンテレフタレートでは要件を満たすことができない用途にも使用することができますその極めて多様な特性によってウルトラゾーン樹脂は熱硬化性樹脂金属およびセラミックの代替として利用することができます

3 ウルトラゾーンー耐薬品性 C

4 4 ウルトラゾーン耐薬品性概要本資料ではウルトラゾーンの耐薬品性に関する技術データをご紹介します特定の用途に対するウルトラゾーンの適合性に関してここでの記述内容は基本的な目安としてご参照ください薬品に接触した場合の実際の成形品の挙動はその形状成形および機械的負荷 ( 内部応力および外部応力 ) に依存するためですウルトラゾーンは特定の薬品との接触によってストレスクラッキングを発生する場合があります高分子量グレードは溶剤によるストレスクラックが若干起こりにくくなります特定の薬品に対する適合性は実際の成形品で実用的な試験を実施する必要がありますウルトラゾーンの溶液は工業的に一般的に使用されている溶剤で製造することができますこれらの溶液は塗装工程または例えばフィルターメンブレンを製造する際に応用されています代表的な溶剤を表 7 に示しますウルトラゾーン製品の3つのタイプを比較した場合夫々の適合性に関し一般的に次のことが言えますウルトラゾーン E (PESU: ポリエーテルスルホン ) は脂肪類およびオイル ( 非常に高温でも ) などの非極性媒体に接触する用途や酸化条件下で使用する場合に特に適していますウルトラゾーン S(PSU: ポリスルホン ) は特に熱水などの極性を有する媒体中での用途に有用ですウルトラゾーン P (PPSU: ポリフェニルスルホン ) は滅菌処理に一般的に用いられる過熱スチーム (134 ) を使用する場合や攻撃性の高い洗浄剤などの存在かで使用する場合に適してます

5 5 試験結果次ページ以降の表には 2 つの指標において特定の媒体の存在下でのウルトラゾーンの挙動がまとめられています 1 つは室温における短時間の接触 (1 分または 24 時間の接触時間 ) によるストレスクラッキングに関する評価ですこの評価では引張試験片を異なる曲率半径のブロックに固定して応力を発生させます ( 表 1) この応力がかかった状態で媒体を試験片に接触させ損傷 ( クラックの発生 ) の程度を 5 つのカテゴリー ( から 4) で定性的に評価しましたもう1つは特定の媒体中に長期間保存 ( 一部は高温下で保存 ) した場合の結果です機械物性の変化を初期値 ( 表 2) と比較しその程度を5つのカテゴリー (から4) で表しています変化の程度についてはこの変化がプラスかマイナスか ( 数値が増加したか減少したか ) を区別するものではありませんストレスクラック評価 : クラックなし 4: 試験片の破断機械特性評価 : 特性への影響はごくわずか 4: 少なくともひとつの特性に 5% 以上の変化 [mm] 4 mm OFS [%] [MPa] E 31 S 31 P , (OFS) E 31 S 31 P 31 % ISO 1183 g /cm ISO MPa 2,65 2,55 2,27 ISO MPa ISO % (23 C) ISO 179/1eA kj/m HDT/A ( 1.8 MPa) ISO 75-2 C TG (DSC) C

6 6 以下の表において機械特性については 2 つの指標で評価をしています列 F1 は引張り試験による特性のみを評価の対象とした結果であり列 F2 はノッチ付き衝撃強度をさらに考慮したものですさらにウルトラゾーンの 3 つのタイプは初期の靭性レベルにかなり違いがありますデータを扱うにあたってウルトラゾーン P ではその初期値が高いために他の 2 つのポリマーよりも変化の範囲がかなり大きくなることに注意が必要ですウルトラゾーン Pは多少の劣化後であっても 3 種のポリマーの中では依然として高い靭性 ( 耐衝撃性 ) レベルを示します尚この表にはガラス繊維強化品は含まれていませんが一般的にガラス繊維強化品は非強化グレードに比べて薬品による機械的特性影響が軽微になる傾向があります () [mm] [wt-%] , , E S 1 1 min 1 24 h 1 1 min min AdBlue( ) () 2 1 min sat. 24 h 1 1 min Deconex() HT 1169, HT 117 ( ) 1 24 h 5 1 min 5 24 h 1 24 h 1 1 Deconex() HT 121 ( -5- ) 1 24 h 1 1 Deconex() HT 1511 ( ) 1 24 h 2 2 Deconex() 141 (5-15 % < 15 % 15 ) 1 24 h 脱脂洗 Tangit 1 1 min (: ) : Kempt LO 1 1 min h 2 4 : Lusin Clean 51

7 7 ストレスクラック評価 : クラックなし 4: 試験片の破断 : F1 = F2 = : 特性への影響はごくわずか 4: 少なくともひとつの特性に 5% 以上の変化 : , [wt-%] [ C] [d] F1 F2 F1 F2 F1 F2 P E S P

8 8 () [mm] , , [wt-%] E S : Lusin Alro OL 151 ( : Lusin Alro OL 153 S ( : Lusin Alro OL 41 ( ) : Lusin Alro OL 261 ) 1 1 min h 1 1 min min 8 24 h 1 1 min : : BIB Forte(BIB) 11 % 3. ; 9 % ; : Gigasept FF 12 % ; 3 % ; : Giasept PAA 5 % ; ; ; 1 24 h min 4 24 h 4 96 h 5 1 min 5 24 h h min 2 24 h 2 96 h 1 : Korsolex basic( 5 1 min )15 % ; 2 % (); 5 24 h 5 96 h h h min エチレングリコール 5 1 min : G 48 (9 ) % 1 24 h 37 1 min 85 1 min : h 1 24 h 2 1 RF h

9 , F1 F2 F1 F2 F1 F2 [wt-%] [ C] [d] P E S P RT 42 5 RT RT RT RT RT

10 1 () [mm] , , [wt-%] E S : FAM B (DIN 5164) : h 3 : Glythermin() P44 (1,2- ) : Glythermin() P82 (i- ) : H Galde n ZT 13 () : DOT 4 () : CHF 22 : LD 4 ( ) : PE 5 ( ) : 1 24 h 1 24 h h h 1 1 min h 1 24 h h min h h min 1 24 h 1 1 min TX MA 8 ARAL P375 SAE 1 W -4 RS 1 W h h 1 5 W 4 OS h 1 24 h TMO 1 W -3 Viva 15 W -4

11 11 : , F1 F2 F1 F2 F1 F2 [wt-%] [ C] [d] P E S P 1 RT RT

12 12 () [mm] [wt-%] , , E S 1 24 h 1 1 min Lusin Clean L min n min h h 1 24 h 85 1 min h 2 24 h 2 24 h 1 24 h 1 1 min 1 24 h 35 1 min h 1 1 min 1 24 h 2 1 min : Lutensol A7N ( ) 2 24 h 98 > 48 h 2 24 h : 12,5 24 h h 1 1 min h 1 1 min

13 13 : , [wt-%] [ C] [d] F1 F2 F1 F2 F1 F2 P E S P RT RT RT RT RT RT RT 42 1,5 ppm

14 14 () [mm] [wt-%] , , E S h min > 24 h 1 24 h 1 蒸留水 1 24 h 1 1 min h 3 2 UV (ISO , 32 nm ) 3: () [mm] , , [wt-%] E S : 431 ( ) : 572 ( ) : 3211 () : AV 17 ( ) : AV 138 HV 998 ( ) : 52 ( ) : 5331 ( ) : 55 ( ) 1 1 min h 1 24 h h h 1 24 h 1 1 min h 1 24 h 1 24 h

15 15 : , F1 F2 F1 F2 F1 F2 [wt-%] [ C] [d] P E S P RT , P UV/ 14 C -18 C 5 C 2 2 C 36

16 16 ウルトラゾーンの耐水性吸水および寸法安定性 1 の水中における耐熱劣化性ウルトラゾーン成形品は水中または空気中で吸湿します ( 図 1) 吸湿量は相対湿度吸湿時間温度およびせい京浜の肉厚によってことなります吸水率の時間経過は拡散の法則に従います冷水および1 の水中浸漬では特に材料に影響を与えませんウルトラゾーンは過熱スチームに対しても優れた耐性を示します吸湿機械特性に影響を与えます特に未強化ウルトラゾーン E 製品は吸湿によって破断ひずみが増加し衝撃強度が高くなります強度および引張り弾性率への影響はごくわずかです吸水による寸法変化はすべてのグレードにおいてごくわずかです ( 表 5) 各グレードの水蒸気透過率を表 6 に示します [%] [%] [%] E E G S S G P E S P 23 C / 85 % r. h. 23 C g m 2 d g m 2 d ,63 2,58 3,42 ASTM F C

17 17 [%] E 3 1 SC 23/5 S 3 1 SC 23/5 P 3 1 SC 23/5 E 3 1 S 3 1 P 3 1 ISO 179 1eA [kj/m 2 ] E 3 1 S 3 1 P [h] (); 2mm;ISO , 1 C ISO 179 1eA 1,25 [h] [MPa] E 3 1 S 3 1 P , 1,25 [h] 1 C

18 18 過熱スチーム滅菌処理ウルトラゾーン製部品は過熱スチームによる滅菌が繰返し可能ですまた透明性と高いレベルの機械特性を維持します ( 図 4) この場合ウルトラゾーン P は特に際立った特性を示し滅菌処理の回数が多くなっても靭性および破断伸びがほとんど変化しません ( 図 5) [MPa] 1 8 [%] E 31 S 31 P E 3 1 S 3 1 P , 1,5 2, 2,5 134 C ISO , 1,5 2, 2,5 134 C ISO 527

19 19 クリープ強さ 95 の水中での静的荷重下におけるウルトラゾーンの挙動を図 6と図 7 に示しましたしかしこれらの標準化した試験片での測定は同等の条件下で実際の成形品の挙動を示しているにすぎませんので媒体に触れる用途の場合その部品が使用される時に近い条件で成形品を試験する必要があります [MPa] E 21 G6 S 21 G E 3 1 S 3 1 P , 1, 95 C 1, [h] , 1, 1, [h] 95 C

20 2 ウルトラゾーンの溶剤概要ポリマー溶液の作成とその取り扱いはある種の用途では重要な製造ステップとなります例えばコーティングや水処理用食品加工用のフィルターメンブレンの製造などがあります業界で一般的に使用される溶剤およびウルトラゾーンの溶解能力を表 7に示していますウルトラゾーンは溶剤への溶解後時間の経過と共に緩やかな結合を形成し粘度の上昇および溶液の濁りをもたらす場合がありますまたペースト状になることもありますこの表では 24 時間が経過した後でも安定した溶液を形成する溶剤に印を付けています E 31 S 31 P 31 1 % 25 % 1 % 25 % 1 % 25 % 8 C 8 C N- o- 18 C 18 C 4 C 8 C 12 C 14 C 12 C 14 C : < 4 h 4-12 h > 24 h = > 24 h

21 21 高エネルギー放射線に対する耐性耐ガス性ウルトラゾーンは使用温度全域でベータ線ガンマ線 X 線に対して優れた耐性を示します高い放射線量 (2MGy を超える ) 場合においてウルトラゾーン E 製品は降伏応力がはっきりと低下し破断伸びが著しく下がりますガスの発生はほとんどありませんガンマ線および X 線の透過率は非常に高いのが特徴ですまたウルトラゾーンはマイクロ波の吸収率が非常に低いのも特徴ですウルトラゾーンは透過性が非常に高いためバリア素材として使用することはできません以下に各種気体に対する透過係数および透過率を示します E 31 S 31 P [cm3 1 µm/m2/d/bar] y, dr ISO E 31 S 31 P [cm3/m2/d] dry, ISO

22 22 グレード表記法構成製品に使われるグレード表記には以下に示す通りアルファベットと数字が含まれます P は溶液を作るための特殊グレードを意味します E 2 1 G 6 1 桁目 2 桁目 3 桁目 4 桁目 5 桁目 6 桁目 7 桁目例 ) ウルトラゾーン E 21 G6 1 桁目 ( アルファベット ) : ポリマーの種類 E = ポリエーテルスルホン (PESU) S = ポリスルホン (PSU) P = ポリフェニルスルホン (PPSU) E = ポリエーテルスルホン (PESU) 2 = 中粘度 ( 射出成形用標準グレード ) G6 = ガラス繊維 3 % 質量分率 2 桁目 ( 数字 ) : 粘度のクラス 1 = 最も粘度が低い 6 = 最も粘度が高い 6 桁目 ( 文字 ) : 強化材 G = ガラス繊維 C = 炭素繊維 7 桁目 ( 数字 ) : 添加剤の含有率 2 = 1% 質量分率 4 = 2% 質量分率 6 = 3% 質量分率

23 ウルトラゾーンの製品カタログ一覧ウルトラゾーン E, S, P 製品カタログウルトラゾーングレード一覧ウルトラゾーン耐薬品性ウルトラゾーン自動車分野向け製品ウルトラゾーン射出成形ウルトラゾーン特殊製品 = registered trademark of BASF SE ( ) ( ) URL / Engineering Plastics Innovation Center(EPIC) Tel: Fax: KTES 134 BE ultraplastics.infopointasia@basf.com -

Ultrason® 特殊製品

Ultrason® 特殊製品ウルトラゾーン : www.plasticsportalasia.basf.com/ultrason ウルトラゾーン E, S, P ウルトラゾーン樹脂はポリエーテルスルホン (PESU) ポリスルホン (PSU) およびポリフェニルスルホン (PPSU) から成る非晶質熱可塑性プラスチックで非常に高い耐熱性を発揮しますその幅広い特性を利用し高品質のエンジニアリング部品および大量生産品の成形が可能です