２１

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ふじきみこいまる
5 years ago
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独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおりコメントの発表が行われた 1 適用法条として一般指定第 10 項 ( 抱き合わせ ) のほかに第 12 項 ( 拘束条件付取引 ) や第 14 項 ( 取引妨害 )

1 第 5 回独占禁止法相談事例集について事例 1 建築用建材メーカーによる定期点検契約の義務付け建築用建材メーカーが, 建物に用いられる特殊な機能を有する建築用建材を販売するに当たり, 使用者に対し, 自社と定期点検契約を締結するよう義務付けることについて, 十分な点検をして安全性を確保する必要があり, 自社以外に十分な点検をできる者が存在せず, また, 当該定期点検契約は単年契約であり, 契約更新時に, 使用者が自社以外の事業者と定期点検契約を締結することは可能であることなどから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおりコメントの発表が行われた 1 適用法条として一般指定第 10 項 ( 抱き合わせ ) のほかに第 12 項 ( 拘束条件付取引 ) や第 14 項 ( 取引妨害 ) も考えられるのではないか 2 X 社以外のシェアが約 50% あるのに現時点で十分な点検を行うことができるのは X 社のみであるとしている事実関係に疑問がある他に点検のできる事業者が存在しないのであれば X 社がわざわざ自己とのみ点検契約を結べと条件付ける必要はないのではないか相談の真意が不明である 1

2 メーカーが自己の販売した商品について安全性の観点からどこまでコントロールできるのか個々の商品ごとに判断せざるを得ないのかもしれないその後概要以下のとおり質疑が行われた現時点で独立系の点検業者が存在していないとのことなので X 社以外の分は X 社以外が点検しているのではないか公取の発表文の 2(4) によれば現時点で十分な点検を行うことができるのは X 社のみとなっている X 社以外も十分な点検ができるかどうかをどのように判断したらよいか X 社はそのような事業者が出てきてもレベルが低いとして部品の供給を拒否する可能性がある X 社はこの相談により契約を自動更新により継続していくことに問題がないことを確認したかったのかもしれない本件のようにメーカーとして安全性を確保するために点検を義務付けたいという事例は広範に見られると思われる本件では安全性確保の必要性と他に十分な点検をできる事業者が存在しないことから問題なしとされたが本件は限定的な事例であると考えた方がよいのか一般的な事例であると考えてもよいのか法定の点検であるのかどうかにも関わってくるのではないか義務付けが許容されるかどうかは点検の必要性が関係してくるであろう本件について公取は無駄な点検を義務付けているという認識ではなかったようである 2

事例 2 鉄道事業者によるテナント事業者に対する電子マネー契約の義務付け鉄道事業者が, 自社の駅構内及び商業施設の新規テナント事業者が電子マネーに加盟することを希望する場合に, 自社が運営する電子マネーの加盟店契約を自社と締結するよう義務付けることについて, 自社の駅構内及び商業施設の新規テナント事業者に限定されたものであり, また, 他の電子マネーとの併用を制限しないことから,

3 事例 2 鉄道事業者によるテナント事業者に対する電子マネー契約の義務付け鉄道事業者が, 自社の駅構内及び商業施設の新規テナント事業者が電子マネーに加盟することを希望する場合に, 自社が運営する電子マネーの加盟店契約を自社と締結するよう義務付けることについて, 自社の駅構内及び商業施設の新規テナント事業者に限定されたものであり, また, 他の電子マネーとの併用を制限しないことから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 抱き合わせ販売において相手方を新規テナントに限定していることの位置づけをどう考えるべきか従たる市場への影響が小さいことを示唆しているのか新規テナントに限定していなくても本件の結論は同じか 2 優越的地位の濫用は問題となるのか他の有力な鉄道事業者が複数存在していることを認定していることから優越的地位は否定されるのか X 社の駅構内又は同社が運営する商業施設がひとつの市場と言えれば優越的地位 ( 取引必要説 ) の余地ありかしかし著しく不利な取引条件ではなく濫用とは言えないのではないか 3

4 3 拘束条件付取引は問題となるか従たる市場における他者排除も拘束条件付取引の問題になるのか本件の場合他の電子マネーとの併用を制限しないので他者排除はないのではないかその後概要以下のとおり質疑が行われた基本的には 10 項 ( 抱き合わせ販売 ) は 12 項 ( 拘束条件付取引 ) に含まれるので違反の要件は両者で同じでなければおかしいと思われる加盟するのにどれくらい初期コストがかかるかランニングコストがかかるかによって濫用になるかどうかの結論が異なってくるのではないか加盟者の負担が大きいのであれば問題となりやすいかもしれない本件では必ずしも負担が大きいとまでは読めないかもしれない本件の競争の本質は背後にユーザーのいる two sided market であるということではないか小売業者が単に特定の駅構内及び商業施設の中で電子マネーが使えるかどの施設を選択するかということではなく電子マネーがユーザーにとってどこでも使えるものであることによる波及効果がどうかというより広い市場での電子マネーの競争ではないか本件ではそのような競争の影響についての記載がない独占者が競争者を排除する条件を付けていなくても問題となる可能性はあるがマイクロソフトの事案では自社のブラウザーを入れるだけで問題なのか他社のものを入れさせないことにより問題となるのかが議論になったが他社のものを入れさせないことをもって違反としたと思う本件では自分の敷地の施設で自分のものを使わせるというのは仕方がないことであるということでそれ以上の分析はしていないのではないか他の有力な鉄道事業者が複数存在しているとの記載は小売店を出店したい事業者にとってほかにも選択肢があるということを言いたかったのではないか 4

独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 本件ではシェアやコストに占める共同行為部分の割合として10% を threshold として用いているが 3%

5 事例 3 乳業メーカー 2 社による製造委託等乳業メーカー 2 社が, 牛乳及び乳製品に関して,1 製造余力のある相手方に対する一部の商品の製造委託,2 一部地域における物流拠点の相互利用,3 一部の包装材料等の共同購入等を行うことについて, いずれも部分的な業務提携に限られており, また, 互いの商品の販売価格, 販売数量等に関する情報交換をしないことなどから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 本件ではシェアやコストに占める共同行為部分の割合として10% を threshold として用いているが 3% を用いていることもありこれらの数字はどこから出てくるのか 2 本件では輸入品が存在することが競争の実質的制限とならないことの根拠のひとつとして挙げられているがこれが輸入品ではなかった場合にはどうなのか 3 10% の threshold は将来的にも 10% でみてよいのか 5

6 その後概要以下のとおり質疑が行われた 10% とか 3% というのは必ずしも threshold として用いられたのではなく個々の事例の中で相談者が言ってきた数字で公取がその数字であれば問題ないと回答したに過ぎないのかもしれない本件では当該商品が完成品か中間製品かなども不明で商品の特定が十分とは言えないのではないか商品によっては 10% の製造委託共同でも問題となりうるのではないか物流拠点の相互利用や包装材料等の一部の共同購入についてそれぞれ物流費に占める割合が10% 未満であるとか包装材料費全体に占める割合が10% 未満であると記載されているが本来であればそれらが費用全体の中でどれだけの割合であるかが検討されるべきなのではないかセグメントの中での 10% ならば全体の中ではもっと少ないということであろうが本来であれば全体の中での割合が検討されるべきであろう輸入品については本件では輸入品があったので相談者がそのような事実を示しているが競争者の国籍は関係がない 6

事例 4 加工製品販売業者と加工業者との間におけるコスト分析情報の共有等加工製品販売業者が, 系列の加工業者との間でコスト分析情報を共有することについて, 同一系列内の加工業者間での取組であること, 情報共有がコストの一部に関するものであること, 有力な競争者が存在することから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1

7 事例 4 加工製品販売業者と加工業者との間におけるコスト分析情報の共有等加工製品販売業者が, 系列の加工業者との間でコスト分析情報を共有することについて, 同一系列内の加工業者間での取組であること, 情報共有がコストの一部に関するものであること, 有力な競争者が存在することから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 本件では同一系列内の加工業者間での取り組みであることが考慮されているが同一系列内の事業者の共同行為についてどう考えるべきか例えば 100% 親会社に保有されている兄弟会社のみによるカルテルは違法でないと考えてよいか 2 本件では原材料 α の購入費についての情報交換が行われていないことも考慮されているが仮に行われていたとしたらどう考えるべきか 3 公表文 3(2) に列挙されている考慮要因のうちどれが重要か 7

8 その後概要以下のとおり質疑が行われた 3(2) で列挙された考慮要因の中では 3( 系列加工業者のシェアが約 12% 第 5 位にとどまっているということ ) が重要なのではないかと思われる本件では加工製品 A の販売分野での競争について検討しているが販売分野の競争は X だけの問題であってその内部での行為は問題とならないのではないか 3(2)1 はそのような趣旨の可能性もあるそうであれば単純な兄弟会社間のカルテルと同一視できない可能性がある官製談合であれば買い手が了承していても談合は問題となるだろうが買い手が民間の場合には買い手 ( 本件では X) が了承してれば問題とはならないのではないか系列加工業者のうち 1 社でも X 以外の外部との取引があるのであればブランド間競争に影響を与える可能性が出てくるのではないか本件をもって公取が兄弟会社間のカルテルを容認したとまでみるのは危険かもしれない 8

9 事例 5 金融機関による手数料の無料化複数の金融機関が共同して, 自社の顧客が他の提携金融機関の ATM を利用した際に支払う手数料を無料化することについて, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例本件の概要図現在取決め後時間外手数料時間外手数料自社 + 時間外他社 + 時間外他社 + 時間内自社 + 時間外他社 + 時間外他社 + 時間内 105 円 210 円 105 円 105 円 10 5 円 0 円自社 + 時間内 0 円オンライン提携手数料消滅論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 本件共同行為のとらえ方 ⑴ 提携金融機関はいずれもMICS 運営機構の加盟金融機関だと思われるがその場合仕向徴求方式により顧客のATM 利用手数料は決定され他金融機関カード利用については ATM 設置金融機関において顧客から徴収する時間内及び時間外のA TM 利用手数料を自ら決定することになるのではないか ⑵ 本件においてATM 利用手数料が時間外手数料とオンライン提携手数料によって構成されるという事実認定は妥当かオンライン提携利手数料という概念は他金融機関カード利用のときに発生するはずではないかと思われるが本件において提携金融機関においては時間内であればそれが発生しないという事実関係を前提にしているのは妥当か ⑶ 本件は時間内における他金融機関カード利用の場合において提携金融機関が顧客から徴収するATM 利用手数料を105 円とするという共同行為としてとらえることが可能ではないか 9

10 2 一定の取引分野 ⑴ 本件事例において画定された取引分野 A 県における預金分野 ⑵ ATM 利用手数料についての共同行為が預金取引における顧客獲得競争にどのような影響を及ぼすかこの共同行為によって競争が停止されるおそれがあるのはどのような取引についての顧客獲得競争か ⑶ 東京スター銀行対三菱東京 UFJ 銀行事件 ( 東京地判平成 23 年 7 月 28 日 ) で主張された ATM 等役務提供市場という考え方銀行業務におけるATM 戦略との関係他金融機関カード利用に伴って発生するカード発行金融機関がATM 設置金融機関に支払う銀行間利用料との関係? 仕向徴求方式では CDカード発行金融機関は顧客のATM 等利用件数を左右する顧客手数料の決定権を持たず顧客のATM 等利用件数に応じて銀行間利用料の支払額も変動することになることから ATM 等設置金融機関の定めた顧客手数料体系によって銀行間利用料の支払額が大きく左右される結果となる 3 競争の実質的制限 ⑴ オンライン提携手数料の無料化は顧客の利益を害するものではないという考え方の妥当性 ⑵ 顧客によるATMの利用という取引における本件共同行為の位置付け 1 顧客がCDカードの発行を受けている金融機関が設置したATMの利用 ( 時間内及び時間外 ) 2 他金融機関発行カード利用によるATMの利用 ( 時間内及び時間外 ) その後概要以下のとおり白石先生からコメントがあった本件では預金分野における競争のみが検討されているが競争制限がどのような分野にどのような影響があるか幅広く検討するは重要なことである 10

事例 6 事業者団体による機械製品の下取価格の算定方式の設定機械製品の販売業者を会員とする団体が, 会員の機械製品の下取価格の算定方式を設定することについて, 算定方式の構成項目は団体が定めているが, 各項目の額は会員が独自に設定するものであることから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおりコメントの発表が行われた一般的に製品の下取価格は

11 事例 6 事業者団体による機械製品の下取価格の算定方式の設定機械製品の販売業者を会員とする団体が, 会員の機械製品の下取価格の算定方式を設定することについて, 算定方式の構成項目は団体が定めているが, 各項目の額は会員が独自に設定するものであることから, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおりコメントの発表が行われた一般的に製品の下取価格は新品時の本体価格製品のスペック購入時からの経過年数使用態様修理歴等を考慮し本体価格に一定の係数を掛け合わせるなどして算定される事業者団体が下取価格につき一定の算定方式を設定することは構成事業者の算定方式策定に係る事務負担を軽減しまた不適切な査定による顧客とのトラブルを防止する等中古品の円滑な取引を促進する意義を有するしかし事業者団体が算定方式における具体的な数値係数等を設定して事業者に下取価格の目安を与えることは構成事業者における製品の販売価格を平準化し下取価格という製品販売における重要な競争手段につき制限を行うものであるから市場における競争を実質的に制限する場合には法 8 条 1 号に違反することになるまた当該行為が競争の実質的制限を伴わない場合であっても結局は構成事業者の企業活動を正当な理由なく 11

12 制限するものでありまたは構成事業者に対して拘束条件付取引等を行うよう働きかけるものであることから法 8 条 4 号 5 号に違反する事業者団体ガイドライン第 2-1-(1)-4はこのような考え方を採るものと思われ本件回答要旨はこれに即したものとして支持できるその後概要以下のとおり質疑が行われた共通の具体的目安を与えるかどうかが違法かどうかの判断のポイントであろう下取価格の決定が新品の販売価格に影響を与えるかもしれないが一般的に買う側の競争制限行為だけでも違反となりうることから下取価格の制限のみで問題となりうる公表文 3(1) で独占禁止法第 8 条第 5 号にも言及しているが本件ではどのような行為がこれに該当するのか公表文を見る限りでは想定しにくい公表文に書かれていない事実があるのか念のために言及しただけなのか何とも言えない 12

事例 7 事業者団体による公的施設の利用条件の設定等バス事業者を会員とする団体が, 駅前バスターミナルの管理及び運用を行うに当たり,1 県内に営業所を有しない非会員のバス事業者に新たにバスターミナルを利用させないことについては, 独占禁止法上問題となるおそれがあり,2 既にバスターミナルを利用している会員と非会員との間で,

13 事例 7 事業者団体による公的施設の利用条件の設定等バス事業者を会員とする団体が, 駅前バスターミナルの管理及び運用を行うに当たり,1 県内に営業所を有しない非会員のバス事業者に新たにバスターミナルを利用させないことについては, 独占禁止法上問題となるおそれがあり,2 既にバスターミナルを利用している会員と非会員との間で, バスターミナル維持管理費の負担額に合理的な範囲内の差を設けることについては, 独占禁止法上問題となるものではないと回答した事例論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 公的業務とは公有の施設の管理運用の意味かバスターミナルが私有であれば安全確保利便性の向上等が目的でも公的業務にならないのか 2 公的業務であることが独占禁止法の判断にどう影響しているのか 3 事業者団体ガイドライン第 2 5 には第 8 条第 5 号が引用されているのに同ガイドライン第には引用されていないのはなぜか 13

14 その後概要以下のとおり質疑が行われた公的業務については事業者団体ガイドラインの12の (3) で公的事業の実施のための一定の業務等と一応定義されている事業者団体ガイドライン第に第 8 条第 5 号が引用されていないのはたまたま草案者が事例を思いつかなかっただけかもしれず絶対に第 5 号がありえないとまでは言えないであろう第 4 号と第 5 号にはある程度重なっている部分もある本件では施設が公有であるが仮に団体の私有の施設の場合であれば維持管理についてある程度団体がメインテナンスについて会員を優遇しても構わないということになるかもしれない本件では維持管理費を徴収するのは事業者団体なので第 8 条第 5 号のように事業者にさせるということにはならないのではないか本件では第 8 条第 5 号の行為要件は充たさないものと思われる 14

事例 8 事業者団体による会員に対する差別的な取扱い建物の補修工事業者等を会員とする団体が, 当該団体に加入しなければ事業活動を行うことが困難な状況において, 会員から徴収する協力金に関して,

正会員協力金論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 団体への加入期間に応じて協力金に差を設けることについて従来の加入者からすれば過去の努力

概要以下のとおり質疑が行われた協力金が過去の投資などを反映していると説明できるのであればある程度の差をつけても正当化できるのではないかと思われる本件では相談者が

15 事例 8 事業者団体による会員に対する差別的な取扱い建物の補修工事業者等を会員とする団体が, 当該団体に加入しなければ事業活動を行うことが困難な状況において, 会員から徴収する協力金に関して, 実際に要する技術指導の費用と無関係に, 団体への加入期間によって差を設けることについて, 独占禁止法上問題となるおそれがあると回答した事例本件の概要図 X 協会大幅に高い協力金準会員技術指導正会員協力金論点紹介役から以下のとおり疑問点の発表が行われた 1 団体への加入期間に応じて協力金に差を設けることについて従来の加入者からすれば過去の努力信用の成果の上に現在の状況があるのであればイニシャルコストを何らかの形で回収したいと考えるのは理解できなくもない 2 要するに協力金の決め方が不合理かどうかということではないかその後概要以下のとおり質疑が行われた協力金が過去の投資などを反映していると説明できるのであればある程度の差をつけても正当化できるのではないかと思われる本件では相談者が差の根拠を十分説明できなかったのではないか公表文の相談の要旨である 2(4)2 では大幅な差となっているのに対し回答である 4 では単に差としており大幅な差がなくても問題となると回答しているように見える少しでも差があれば常に問題となるとの趣旨とまでは言えないのではないかと思う 15

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独占禁止法に関する相談事例集 ( 平成 24 年度 ) 平成 2 5 年 6 月公正取引委員会目次流通取引慣行に関するもの 1 建築用建材メーカーによる定期点検契約の義務付け 1ページ建築用建材メーカーが, 建物に用いられる特殊な機能を有する建築用建材を販売するに当たり, 使用者に対し, 自社と定期点検契約を締結するよう義務付けることについて, 十分な点検をして安全性を確保する必要があり,