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1 経済連携協定の概要と活用術 2016 年 12 月 22 日 ( 木 ) 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 酒井拓司

2 本日の内容 FTA EPAとは? 世界と日本のFTA 日本企業のFTA 利用状況参考資料

3 日本企業による海外ビジネスが拡大 3 1,000 (10 億ドル ) 日本の貿易 直接投資額の推移 (10 億ドル ) 輸出額 輸入額 リーマンショック (2008) 対外直接投資額 初の FTA をシンガポールと締結 (2002) プラザ合意 (1985) APEC 第 1 回閣僚会議 (1989) EU 誕生 (1993) WTO 発足 (1995) アジア通貨危機 中国 WTO 加盟 (2001) 東日本大震災 (2011) 大型 M&A により投資額が拡大 注 直接投資は国際収支ベース また 2014 年から基準が変更されたため 2013 年以前との時系列比較はできない 資料 貿易統計 国際収支状況 ( 財務省 ) 外国為替相場 ( 日本銀行 ) から作成 0 ( 年 )

4 国際的な貿易ルールは従来 WTO が規律 4 各国が自由にモノ サービスなどの貿易ができるようにするためのルール (= 各種の協定 ) を決め 貿易障壁を削減 撤廃するために 加盟国間で交渉を行う国際機関 沿革 : 第二次世界大戦前のブロック経済化の反省 1947 年 関税及び貿易に関する一般協定 ( 通称 :1947 年の GATT) 発効 1995 年 WTO 設立 加盟国 :162 カ国 ( 日本は GATT に 1955 年に加盟 ) 主な最近の加盟国 : 中国 (01 年 ) ベトナム (07 年 ) ロシア (12 年 ) 無差別原則 : 最恵国待遇 ( 全加盟国に対して同じ待遇を与える ) 内国民待遇 ( 自国産品と外国産品を差別しない ) これまでの貿易自由化交渉 名称交渉地期間対象分野参加国数 第 1 回交渉ジュネーブ 1947 年関税 23 第 2 回交渉アヌシー 1949 年関税 13 第 3 回交渉トーキー 1951 年関税 38 途上国の発言力の高まりを反映? 6 代目アゼベド事務局長 ( 左 元ブラジル WTO 大使 ) は初の中南米出身事務局長 ラミー前事務局長 ( 右 ) と GATT 第 4 回交渉ジュネーブ 1956 年関税 26 ディロン ラウンドジュネーブ 1960~1961 年関税 26 ケネディ ラウンドジュネーブ 1964~1967 年関税,AD 62 WTO (95 年 ~) 東京ラウンドジュネーブ 1973~1979 年関税, 非関税措置等 102 ウルグアイ ラウンドジュネーブ 1986~1994 年 ドーハ開発アジェンダジュネーブ 2001 年 ~ 現在 資料 Undestanding the WTO(WTO) から作成 関税, 非関税措置, ルール, サービス, 知的所有権, 紛争解決, 繊維, 農業,WTO 設立等農業,NAMA, サービス, ルール, 貿易円滑化, 開発, 知的財産権, 環境 日本貿易振興機構 (JETRO)

5 世界の FTA 件数の推移 5 世界の FTA 発効件数は 277 件 (2015 年 12 月現在 ) 1955~59 年 60~64 年 65~69 年 70~74 年 75~79 年 80~84 年 85~89 年 計 277 件 (2015 年 12 月現在 ) 90~94 年 18 95~99 年 ~04 年 53 05~09 年 10 年 ~ 注 年代は発効日順 資料 WTO 各国政府 機関から作成

6 FTA/EPA とは?(WTO との違い ) 6 WTO( 世界貿易機関 ) WTO( 世界貿易機関 :World Trade Organization) は 1995 年に設立 WTO 協定は貿易に関連するルールを規定している 加盟する全ての国に対して等しく関税などの貿易障壁を削減 撤廃 FTA( 自由貿易協定 ) EPA( 経済連携協定 ) 特定の国 地域間で 貿易や投資などの自由化 円滑化を進める協定 近年 締結される FTA EPA は 物品の関税 非関税障壁 サービス貿易に加え 投資 政府調達 人の移動 知的財産など幅広い分野を対象としている どの国から A 国に輸出しても同じ関税率 WTO の原則 日本と A 国の FTA FTA を締結した日本からの輸出に対して関税が撤廃された B 国 C 国からの輸出に対しては これまで同様 WTO 税率が適用

7 FTA と EPA はどう違う? 7 自由貿易協定 (FTA:Free Trade Agreement) 複数の国 地域間で相互に関税やサービス貿易の障壁等を撤廃する協定 経済連携協定 (EPA:Economic Partnership Agreement) FTA を柱に ヒト モノ カネの移動の自由化 円滑化を図り 幅広い経済関係の強化を図る協定 ただし FTA には EPA の要素を含むものが多く 実際には FTA と EPA に本質的な違いはない EPA は FTA の固有名詞のひとつと見てよい 広義の FTA(EPA) 投資規制撤廃 人的交流の拡大 知的財産制度 競争政策の調和 各分野の協力 ( 狭義の )FTA 物品の関税を削減 撤廃サービス貿易の障壁等を削減 撤廃 関税 A 国 FTA EPA 発効前関税 外資企業の参入制限 外国労働者規制 A 国 外資企業の参入開放 外国労働者の受け入れ 撤廃 EPA FTA 発効後 撤廃 B 国 外資企業の制限 外国労働者規制 B 国 外資企業の参入開放 外国労働者の受け入れ

8 関税削減 撤廃は段階的に行われる 8 FTAにおける 自由化 の意味 WTOルールでは 自由貿易協定は 妥当な期間 内に達成されるものと規定 妥当な期間 とは10 年と解釈されているため FTAの 自由化率 とは 一般に 10 年以内に関税が撤廃される貿易品目または貿易金額の割合を示す センシティブ品目等の撤廃スケジュール ベースレート ( 交渉妥結時点の実行税率 ) から段階的に撤廃 10 年経っても無税にならない品目 関税割当制度を維持する品目も 関税撤廃スケジュールの例 (ASEAN 豪 NZ の FTA) HS Code Description Base Rate (2005 MFN) and subsequent years 61 ARTICLES OF APPAREL AND CLOTHING ACCESSORIES, KNITTED OR CROCHETED 6101 Men's or boys' overcoats, car-coats, capes, cloaks, anoraks (including ski-jackets), wind-cheaters, wind-jackets and similar articles, knitted or crocheted, other than those of 6103: Of cotton 17.5% 17.5% 15% 15% 15% 15% 15% 10% 10% 10% 10% 10% 0% Of man-made fibres 17.5% 17.5% 15% 15% 15% 15% 15% 10% 10% 10% 10% 10% 0% Of other textile materials 17.5% 17.5% 15% 15% 15% 15% 15% 10% 10% 10% 10% 10% 0% 6102 Women's or girls' overcoats, car-coats, capes, cloaks, anoraks (including ski-jackets), wind-cheaters, wind-jackets and similar articles, knitted or crocheted, other than those of 6104: Of wool or fine animal hair 17.5% 17.5% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% Of cotton 17.5% 17.5% 15% 15% 15% 15% 15% 10% 10% 10% 10% 10% 0% Of man-made fibres 17.5% 17.5% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% Of other textile materials 17.5% 17.5% 15% 10% 10% 10% 10% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 出所 ASEAN 事務局より

9 9 FTA 利用のメリット < 輸出時 > < 輸入時 > 輸出国メキシコ マレーシア チリタイ 商品例 釣り用リールサングラス 自動車 CKD りんご 自転車ブレーキ歯ブラシ 子供用自転車漁網 通常税率 (MFN) 15% 15% 10% 5% 6% 6% 30% 10% FTA 税率 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 日本への輸入が即時 ( 又は 10 年前後以内に ) 無税になる品目 エビ コーヒー 金属アクセサリー衣類 飲料 etc. 日本の相手国別ワイン輸入額 ( チリとのFTAは07 年発効 ) (100 万 L) 70 フランス イタリア チリ スペイン 60 チリの構成比 ( 右軸 ) 日本の対チリ輸入税率 ( 右軸 ) (%) インドネシア ぶどう温度計 5% 5% 0% 0% 日本の二国間 FTA で関税引き下げが進んだ品目例 FTA 相手国 ( 発効年月 ) マレーシア (2006 年 7 月 ) タイ (2007 年 11 月 ) インドネシア (2008 年 7 月 ) 品目例 自動車 自動車部品 鉄鋼 自動車 概要 2000cc 以下の完成車 (WTO 税率 30%) が段階的な削減中 2013 年 1 月時点で10% 2015 年 1 月から無税 2000cc 以上は 2011 年 1 月から無税 2012 年 4 月より ギアボックス クラッチ シートベルトなど80 品目の関税 ( 従来 10~20%) を撤廃 2014 年 4 月より エンジン 同部品など20 品目の関税 ( 従来 10%) が撤廃される 全ての鉄鋼製品の関税(WTO 税率主に5%) の関税を発効後 10 年後 (2017 年 4 月 ) までに無税 ( 関税割当枠の設定により日本からの輸出の約 5 割強が実質的に発効即時無税 ) 完成車の関税(40%) が2012 年 1 月から無税または 20% に削減 20% の場合は2016 年から5% に削減 ノックダウン部品(WTO 税率 10%) が段階な削減を経て2012 年 1 月から無税 注 代表的な品目を抽出 削減スケジュールはタリフラインごとに異なる 資料 ワールド タリフ(Fedex) 各種報道から作成 注 ぶどう酒はHS 日チリEPAに基づけば 関税は2019 年に無税となる 資料 貿易統計( 財務省 ) とWorld Tariffから作成 ( 年 )

10 関税撤廃スケジュールの違いで輸入相手が変化 (100 万ドル ) 日本からの輸入額 中国からの輸入額 韓国からの輸入額 日本の構成比 ( 右軸 ) タイによるフラットロールの相手国別輸入額と日本のシェア ASEAN 中国 FTA で税率 5% 0% へ ASEAN 韓国 FTA で税率 5% 0% へ 日本から輸入する時の税率も JTEPA で 2013 年 4 月以降は 5% 0% に! (%) ( 年 ) 注 タイがASEAN 中国 FTAとASEAN 韓国 FTAを用いて輸入する品目のうち (1-5 月 ) いずれのFTAにおいても最大のシェアを占めるのがHS722530( 合金鋼のフラットロール製品 ( けい素電気鋼のもの )) である 資料 タイ貿易統計およびWorld Tariffから作成

11 11 FTA がカバーする関税以外の主要分野 サービス貿易 外国企業の参入制限や出資比率の上限など内国規制の撤廃 条件緩和 投資 内国民待遇 収用からの保護 ( 国有化に伴う土地収用制限や補償 ) 投資家 国家紛争仲裁規定などを定める FTAがなくても 二国間投資協定で既に規定されていることも多い 政府調達 一定金額を超える政府機関の公共調達への参入機会をFTA 相手国にも平等に認める 人の移動にかかわる措置 ビザの手続き簡略化や 特定の資格を持った人の滞留 ( 看護師 介護福祉士 調理師など ) 促進 原産地規則 輸出する商品がFTA 締結国で生産された産品であることを認定する基準 知的財産 模倣品の輸出入差し止め 医薬品の特許問題 損害に対する刑事罰の義務化規定 ビジネス環境整備 労働と環境 ほか 税関手続 競争 経済協力 衛生植物検疫措置 (SPS) など多数

12 ( 参考 )FTA が発効するまでの流れ 12 日 EU TPP 日本の場合 交渉は 4~8 回くらいで妥結することが多かったが 相手国が大きいほど難航することも これまでの例では大きな問題無く 署名に至れば発効まであまり時間はかからず しかし政治問題化すると国内手続き長期化の可能性も 出所 経済産業省

13 本日の内容 FTA EPAとは? 世界と日本のFTA 日本企業のFTA 利用状況参考資料

14 メガ FTA が主要国の通商政策の柱に 14 世界では 2013 年より 環太平洋パートナーシップ (TPP) 東アジア地域包括的経済連携 (RCEP) 米国 EU FTA 日本 EU FTA など 貿易額の大きい国同士の地域横断的な FTA 交渉が進む TPP 発効でアジア太平洋地域に新たな貿易ルール誕生へ 世界のメガ FTA 交渉 メガ FTA の経済 人口規模 環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定 兆ドル GDP 対世界構成比 (%) 億人 人口 対世界構成比 (%) 国 地域数 メガ F T A 別 東アジア地域包括的経済連携 (RCEP) 日中韓自由貿易協定 ( 日中韓 ) 日 EU 経済連携協定 ( 日 EU) EU 米国間の包括的貿易投資協定 (TTIP) 主要国 地域別 日本が参加するメガ FTA TPP+RCEP+ 日中韓 + 日 EU 米国が参加するメガ FTA TPP+TTIP EU が参加するメガ FTA 日 EU+TTIP 中国が参加するメガ FTA RCEP+ 日中韓 日本は 4 メガ FTA のうち 3 つに参加 日本の FTA 交渉国の経済規模 人口規模をみると 米国 /EU/ 中国の交渉相手と比べて突出して高い ASEAN が参加するメガ FTA (TPP)+RCEP アジア太平洋自由貿易地域 (FTAAP) 世界 注 1GDP 人口ともに 2014 年の数値 2ASEAN は TPP にはブルネイ マレーシア シンガポール ベトナムの 4 カ国のみ参加 FTAAP(APEC) にはカンボジア ラオス ミャンマーは未参加 資料 "World Economic Outlook", April 2015 (IMF) から作成

15 日本の EPA 取組状況 15 発効済 (14 カ国 1 地域 ): シンガポール メキシコ マレーシア チリ タイ インドネシア ブルネイ ASEAN フィリピン スイス ベトナム インド ペルー オーストラリア モンゴル 署名済 (1 地域 ):TPP 交渉中 (4 カ国 4 地域 ):GCC( 湾岸協力会議 ) 韓国 カナダ コロンビア 日中韓 EU RCEP トルコ EU 交渉中 スイス発効済 (09 年 9 月 ) GCC 諸国交渉中 GCC( 湾岸協力会議 ): サウジアラビア クウェート アラブ首長国連邦 バーレーン カタール オマーン モンゴル発効済 (16 年 6 月 ) トルコ交渉中 アセアン(AJCEP)発効済(08年12月)インド発効済 (11 年 8 月 ) タイ発効済 (07 年 11 月 ) フィリピン発効済 (08 年 12 月 ) インドネシア発効済 (08 年 7 月 ) RCEP(ASEAN10 カ国 + 日中韓印豪 NZ 交渉中 韓国交渉中断中 日中韓交渉中 シンガポール発効済 (02 年 11 月 ) 改正 (07 年 9 月 ) マレーシア発効済 (06 年 7 月 ) ブルネイ発効済 (08 年 7 月 ) ベトナム発効済 (09 年 10 月 ) NZ オーストラリア発効済 (15 年 1 月 ) カナダ 米国 メキシコ発効済 (05 年 4 月 ) 改正 (12 年 4 月 ) ペルー発効済 (12 年 3 月 ) チリ発効済 (07 年 9 月 ) TPP 署名済 (16 年 2 月 ) コロンビア交渉中 資料 経済産業省資料を基に作成

16 日本の FTA カバー率 16 底上げの進む FTA カバー率 2015 年の貿易統計に基づく主要国の FTA カバー率 ( 当該国の全貿易額に占める FTA 締約国との貿易額の割合 ) では 韓国が 最大の貿易相手である中国との FTA 発効により 67.3% と高いカバー率を達成した オーストラリアも中国との FTA 発効により 2014 年の 44.1% から 70.6% に上昇した 日本は 22.7% 米国が 39.6% EU( 域外貿易 ) が 28.5% 中国が 29.0% などとなっている TPP が発効すると 日本の FTA カバー率は 2015 年ベースでは 16.8 ポイント ( 計 39.5%) 米国は 7.8 ポイント ( 計 47.4%) それぞれ上昇する TPP 日 EU FTA RCEP が発効すると日本の FTA カバー率は 77.0% に TPP RCEP( 東アジア地域包括的経済連携 ) 日本 EU 経済連携協定 ( 日 EU FTA) 米国 EU 間の包括的貿易投資協定 (TTIP) の各メガ FTA が全て発効した場合 日本の FTA カバー率は 77.0% 米国は 66.1% EU は 49.2% 中国が 38.1% となる 主要国 地域の FTA カバー率 (%) FTAカバー率 発効相手国 地域 往復貿易 輸出 輸入 第 1 位 第 2 位 第 3 位 日本 ASEAN 15.2 豪州 3.7 メキシコ 1.2 米国 NAFTA 29.5 韓国 3.1 DR-CAFTA 1.4 カナダ NAFTA 67.8 韓国 1.2 EFTA 0.9 メキシコ NAFTA 66.5 EU 8.0 日本 2.6 チリ 中国 24.6 米国 16.0 EU 14.5 ペルー 中国 22.4 米国 18.1 EU 13.7 貿易総額 EU 63.1 スイス 2.7 トルコ 1.5 EU28 域外貿易 スイス 7.2 トルコ 4.0 EEA 3.3 中国 ASEAN 12.0 韓国 7.1 台湾 4.9 韓国 ASEAN シンガポールマレーシアベトナムタイインドネシアインドオーストラリアニュージーランド 中国 23.6 ASEAN 12.4 米国 ASEAN 23.6 中国 17.6 日本 ASEAN 24.1 中国 13.6 米国 ASEAN 27.4 中国 15.7 日本 中国 25.2 ASEAN 14.1 韓国 ASEAN 23.0 中国 15.6 日本 ASEAN 24.8 中国 15.2 日本 ASEAN 10.3 韓国 2.6 日本 中国 27.6 ASEAN 13.6 日本 中国 18.9 豪州 13.8 ASEAN 12.5 注 1 対象国は 2016 年 6 月末時点の FTA 発効済み国 地域 金額は 2015 年の貿易額に基づく 2 略語は 米国 ドミニカ共和国 中米諸国 (DR-CAFTA) 欧州自由貿易連合 (EFTA) 欧州経済領域 (EEA) 3 中国は 香港 (8.8%) とマカオ (0.1%) を除く 4ASEAN の FTA の中には未発効国もあるが 全加盟国の貿易額を加算 5 カナダ シンガポール ニュージーランドは再輸出分を除いた輸出統計を採用 資料 各国政府資料 各国貿易統計 "DOT, May 2016" (IMF) から作成 主要国別メガ FTA カバー率 (%) TTIP 日 EU RCEP TPP 現行 FTA 日本韓国米国 EU 中国 注 EUは域内貿易を除く 中国は香港, マカオを除く 日本の合計値は TPPとRCEPにおける重複を除く 日中韓はRCEPに内包するので記載していない 少数点第 2 位を四捨五入した 資料 各国貿易統計から作成

17 TPP の概要 17 TPP とは 環太平洋パートナーシップ (TPP :Trans-Pacific Partnership) はアジア太平洋地域の 12 カ国が参加する経済連携協定の枠組み 2010 年に交渉開始 2015 年 10 月に大筋合意 TPP の交渉参加国 (12 ヵ国 ) シンガポール ブルネイ ニュージーランド チリ 米国 オーストラリア ペルー ベトナム マレーシア メキシコ カナダ 日本 交渉の経緯 2006 年 5 月シンガポール ニュージーランド チリ ブルネイ間で環太平洋戦略的経済連携協定 (P4) 発効 2010 年 3 月米国 オーストラリア ペルー ベトナムが参加し 8 カ国で交渉開始 2010 年 10 月マレーシアが交渉参加 2011 年 11 月 大まかな輪郭 に合意 2012 年 12 月カナダ メキシコが交渉参加 2013 年 7 月日本が交渉参加 2015 年 6 月米国で貿易促進権限 (TPA) 成立 2015 年 10 月大筋合意 章立て第 1 章冒頭の規定及び一般的定義第 2 章内国民待遇及び物品の市場アクセス第 3 章原産地規則及び原産地手続第 4 章繊維及び繊維製品第 5 章税関当局及び貿易円滑化第 6 章貿易救済第 7 章衛生植物検疫 (SPS) 措置第 8 章貿易の技術的障害 (TBT) 第 9 章投資第 10 章国境を越えるサービスの貿易第 11 章金融サービス第 12 章ビジネス関係者の一時的な入国第 13 章電気通信第 14 章電子商取引第 15 章政府調達第 16 章競争政策第 17 章国有企業及び指定独占企業第 18 章知的財産権第 19 章労働第 20 章環境第 21 章協力及び能力開発第 22 章競争力及びビジネスの円滑化第 23 章開発第 24 章中小企業第 25 章規制の整合性第 26 章透明性及び腐敗行為の防止第 27 章運用及び制度に関する規定第 28 章紛争解決第 29 章例外第 30 章最終規定

18 TPP とは 21 世紀型の新たなルールの構築 -TPP は モノの関税だけでなく サービス 投資の自由化を進め さらには知的財産 電子商取引 国有企業の規律 環境など 幅広い分野で 21 世紀型のルールを構築するもの - 成長著しいアジア太平洋地域に大きなバリュー チェーンを作り出すことにより 域内のヒト モノ 資本 情報の往来が活発化し この地域を世界で最も豊かな地域にすることに資する (TPP 政府対策本部ウェブサイトより ) 18 中小 中堅企業 地域の発展への寄与 -TPP 協定により 大企業だけでなく中小企業や地域の産業が 世界の成長センターであるアジア太平洋地域の市場につながり 活躍の場を広げていくことが可能になり 我が国の経済成長が促される - ヒト モノ 資本 情報が自由に行き来するようになることで 国内に新たな投資を呼び込むことも見込め 都市だけではなく地域も世界の活力を取り込んでいくことが可能となる 長期的な 戦略的意義 - 自由 民主主義 基本的人権 法の支配といった普遍的価値を共有する国々とともに貿易 投資の新たな基軸を打ち立てることにより 今後の世界の貿易 投資ルールの新たなスタンダードを提供 - アジア太平洋地域において 普遍的価値を共有する国々との間で経済的な相互依存関係を深めていくことは 地域の成長 繁栄 安定にも資する

19 TPP の主要分野別概要 19 分野 内国民待遇 物品の市場アクセス 原産地規則 原産地手続き 繊維 繊維製品 税関当局 貿易円滑化 貿易救済 衛生植物検疫 (SPS) 措置 貿易の技術的障害 (TBT) 投資 国境を越えるサービスの貿易 内容 各国の譲許表に従い関税の撤廃等をすることを規定 内国民待遇 輸出入の制限 再製造品の取り扱い 輸出入許可手続きの透明性 行政上の手数料 手続き 輸出税等のルールを規定 12 カ国で統一された原産地規則の適用 完全累積制度の導入 輸出者 生産者 輸入者自らが原産地証明書を作成する制度の導入などが盛り込まれている 繊維 繊維製品の原産地規則 セーフガード等を規定 迅速通関 急送貨物 事前教示制度などについて規定 輸入急増による国内産業への重大な損害を防止するため 一時的に緊急措置 ( 経過的セーフガード措置 ) を取ることができる旨 その他ダンピング防止措置 相殺関税を規定 各締約国が実施する衛生植物検疫措置が貿易に対する不当な障害をもたらさないようにすることを規定 強制規格 任意規格 適合性評価手続きの導入に際し 他の締約国の利害関係者の参加 意見提出の機会を与えること 貿易に著しい影響を与える場合は WTO に通報することなどを規定 投資財産の設立段階及び設立後の内国民待遇 最恵国待遇 投資財産に対する公正衡平待遇 特定措置の履行要求 ( 現地調達 技術移転等 ) の原則禁止 正当な補償等を伴わない収用の禁止などを規定 投資家と国との間の紛争解決 (ISDS) のための手続きも規定 内国民待遇 最恵国待遇 市場アクセス等について規定 ネガテイブリスト方式 ( 義務が適用されない措置や分野を付属書に列挙する方式 ) を採用 資料 ) TPP 協定の概要 ( 内閣官房 TPP 政府対策本部 ) を基に作成 分野 金融サービス ビジネス関係者の一時的な入国 電気通信 電子商取引 政府調達 競争政策 国有企業および指定独占企業 知的財産 労働 環境 内容 越境での金融サービスの提供等に関し 内国民待遇 最恵国待遇 市場アクセス制限の禁止 経営幹部等の国籍 居住要件の禁止 支払い 清算システムへのアクセス許可などの規律を規定 締約国間のビジネス関係者の一時的な入国の許可 そのための要件 申請手続きの迅速化 透明性向上等について規定 公衆電気通信サービスへのアクセス 利用 主要なサービス提供者との相互接続などに関する規律を規定 締約国間における電子的な送信に対して関税を賦課してはならないこと 同種のデジタル プロダクトに与える待遇よりも不利な待遇を与えてはならないこと 企業等が自国の領域内でビジネスを遂行するための条件として コンピューター関連設備を設置すること等を要求してはならないことなどを規定 特定の調達機関が基準額以上の物品 サービスを調達する際の規律を規定 競争法の採用 維持 競争当局の維持 競争法の執行における手続きの公正な実施 当局間の協力などについて規定 国有企業 指定独占企業が物品 サービスの売買を行う際 他の締約国の企業に対して無差別の待遇を与えることを締約国が確保すること 国有企業への非商業的援助を通じて他の締約国の利益に悪影響を及ぼしてはならないことなどを規定 商標権 地理的表示 特許権 意匠権 著作権などの保護と行使について規定 国際労働機関 (ILO) 宣言で述べられている権利 ( 強制労働の撤廃 児童労働の禁止 雇用 職業に関する差別の撤廃等 ) を自国の法律等で採用 維持することなどを規定 環境に関する多数国間の協定の約束の確認 さらなる協力のためのルール 漁業の保存 持続可能な管理に関するルールなどについて規定

20 物品 : 関税 ( 相手国の関税撤廃率 ) 20 TPP 参加国の関税撤廃率 日本米国カナダオーストラリア ニュージーランド シンガポール メキシコ チリ ペルーマレーシア ベトナム ブルネイ 品目数 95% 100% 99% 100% 100% 100% 99% 100% 99% 100% 100% 100% 貿易額ベース 95% 100% 100% 100% 100% 100% 99% 100% 100% 100% 100% 100% 資料 内閣官房資料から作成 工業製品 : 相手国側の関税撤廃状況 ( 参考 ) 日本の直近の EPA における関税撤廃率 :89% * ニュージーランド シンガポール ブルネイについては 全ての品目について関税撤廃 即時撤廃率 関税撤廃率 11 カ国全体 品目数ベース貿易額ベース品目数ベース貿易額ベース 86.9% 76.6% 99.9% 99.9% 米国 90.9% 67.4% 100% 100% カナダ 96.9% 68.4% 100% 100% オーストラリア 91.8% 94.2% 99.8% 99.8% ニュージーランド 93.9% 98.0% 100% 100% シンガポール 100.0% 100.0% 100% 100% メキシコ 77.0% 94.6% 99.6% 99.4% チリ 94.7% 98.9% 100% 100% ペルー 80.2% 98.2% 100% 100% マレーシア 78.8% 77.3% 100% 100% ベトナム 70.2% 72.1% 100% 100% ブルネイ 90.6% 96.4% 100% 100% 日本 資料 内閣官房資料から作成 95.3% 99.1% 100% 100%

21 TPP 参加国の FTA 発効状況 21 輸出先 米国カナダメキシコペルーチリ オーストラリア NZ シンガポール マレーシア ベトナムブルネイ日本 米国 - 新規新規新規新規新規 カナダ - 新規新規新規新規新規新規新規 メキシコ - 新規新規新規新規新規新規 ペルー - 新規新規新規新規新規 チリ - 輸出元 オーストラリア新規新規新規 - NZ 新規新規新規新規 - 新規 シンガポール新規新規 - マレーシア新規新規新規新規 - ベトナム新規新規新規新規 - ブルネイ新規新規新規新規 - 日本新規新規新規 - 注 オレンジ色部分は初めて FTA が発効する国間 緑色部分は二国間 FTA が発効済みの国間 メキシコとシンガポール マレーシア ベトナム間 ペルーとマレーシア ベトナム間には途上国貿易特恵関税制度 (GSTP) が発効しているが 対象品目が少ないため 初めて FTA が発効する国間とした 資料 各国政府資料から作成

22 ( 参考 ) 日本の貿易における TPP 利用検討状況 22 ジェトロ :2015 年度日本企業の海外展開に関するアンケート調査 (2016 年 3 月 3 日発表 )/ 調査実施期間 :2015 年 11 月 ~2016 年 1 月 幅広い業種で日本からの輸出で利用を検討 環太平洋パートナーシップ (TPP) 協定参加国のうち 日本との FTA が未発効の国 ( 米国 カナダ ニュージーランド ) との貿易で TPP の利用検討状況を聞いたところ 日本からの輸出では 米国 (275 社 ) カナダ (101 社 ) ニュージーランド (58 社 ) の順に TPP の利用を検討中との回答が多かった 業種別では 商社 卸売 飲食料品 一般機械 鉄鋼 / 非鉄金属 / 金属製品など幅広い業種の企業がTPPの利用を検討中である なお 輸入では 米国で100 社 カナダで35 社 ニュージーランドで23 社が利用を検討中であると回答した TPP により新規に日本との FTA が発効する 3 カ国との FTA 利用検討状況 輸出 ( 社 ) 輸入 ( 社 ) 国名 TPP の利用を検討する企業数 国名 TPP の利用を検討する企業数 米国 (n=701) 275 米国 (n=244) 100 カナダ (n=286) 101 カナダ (n=65) 35 ニュージーランド (n=179) 58 ニュージーランド (n=36) 23 注 n は 当該国と輸出入を行っていると回答した企業の数 この n には 一般関税が無税のため FTA を利用する必要がないケースなどが含まれる 日本から米国 カナダ ニュージーランド向けの輸出で FTA 利用を検討する業種 ( 社 ) 順位日本 - 米国企業数 1 商社 卸売 (n=130) 50 2 飲食料品 (n=102) 44 3 一般機械 (n=69) 27 4 鉄鋼 / 非鉄金属 / 金属製品 (n=52) 21 5 化学 (n=38) 18 順位日本 - カナダ企業数 1 商社 卸売 (n=53) 20 2 飲食料品 (n=43) 16 3 一般機械 (n=31) 11 4 繊維 織物 / アパレル (n=10) 6 4 石油 石炭製品 / プラスチック製品 / ゴム製品 (n=16) 6 4 鉄鋼 / 非鉄金属 / 金属製品 (n=18) 6 順位日本 -NZ 企業数 1 商社 卸売 (n=28) 11 2 一般機械 (n=24) 10 3 飲食料品 (n=30) 9 4 精密機器 (n=12) 注 1nは当該国へ輸出を行っていると回答した企 業の数 2 企業数 は 利用を検討中 と回答した企 業の数 nが10 件以上ある業種を多い順に並べた

23 ( 参考 ) 第三国間貿易でも TPP 利用を検討 23 米国 ベトナム間など第三国間貿易での活用も 日本は TPP の発効により 米国 カナダ ニュージーランドの 3 カ国とは新規に FTA を締結する 自動車部品 縫製品 一般機械 陶磁器など様々な業種で 米国向けの関税節税効果に期待を示す企業の事例も見られる 一方 日本を除く 11 カ国間の貿易で 企業が想定する輸出元の輸出先の組み合わせとして 最多に挙げられたのがベトナムから米国向けの輸出 (82 件 ) 次いで マレーシアから米国向け輸出 (26 件 ) が多い 現在 FTA が存在しないベトナム / マレーシア 米国間で新規に FTA 利用を検討する企業が多い TPP 利用を検討している企業の事例 業種 活用見込み A 社 自動車部品 現在 日本から米国への自動車部品輸出で2.5% の関税が 課税されている TPPにより 3 億円程度の節税効果を見込 む カナダ向け輸出でもTPPを活用する見込み B 社 自動車部品 TPPによって現在 米国向け輸出で支払っている年間数千万 円の節税効果が生まれる C 社 縫製品 ( 中小企業 ) 米国向けには高級ジーンズを輸出 TPP による関税撤廃が輸出拡大につながると期待 D 社 繊維関連製品 既にベトナムでの繊維 縫製品生産の拡大によって子会社の販売を伸ばしている TPPによるベトナムの繊維 縫製品市場の一段の拡大に期待 E 社 計測 計量機器 業務用大型機器の対米輸出では 現状約 3% の関税が即時撤廃される F 社 一般機械 日本から米国への一般機械輸出で約 3% の関税が課税され ているが TPPにより年間数千万 ~ 数億円の節税効果を期 待 G 社 H 社 I 社 陶磁器 ( 中小企業 ) 陶磁器 ( 中小企業 ) 陶磁器 ( 中小企業 ) 資料 各社へのヒアリングから作成 米国向けにマグカップや ナフキンリング 塩胡椒入れなどを輸出し 6~20.8% の関税を支払っている 即時または10 年で撤廃 最大 28% の米国輸入関税が今後撤廃されれば 米国市場における日本産品の競争力を高めると期待 TPP の自己証明制度は 軌道に乗れば活用しやすい制度になる 第三国間貿易で TPP 利用を検討する企業が想定する輸出元と輸出先 輸出先 輸出元 米国 カナダメキシコ チリ ペルーシンガポール マレーシア ベトナム オーストラリア ( 複数回答 件 ) ニュージーランド 米国 カナダ メキシコ チリ ペルー シンガポールマレーシア 合計 ベトナム オースト ラリアニュージーランド 合計 注 日本を除く 11 カ国間で TPP の利用を検討している企業が 想定する輸出元 輸出先の組み合わせを回答した件数 ブルネイは件数が少ないため非表示 資料 2015 年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査 ( ジェトロ ) から作成

24 第 30 章の最終規定は TPP 発効要件を以下で規定 1. 全ての原署名国が国内法上の手続を完了した旨を書面により寄託者に通報した日の後 60 日で発効 < 署名後 2 年以内に全ての原署名国が国内法上の手続きを完了した旨を通報しなかった場合 > 2. 署名後 2 年以内に原署名国の2013 年のGDPの合計の少なくとも85% を占める少なくとも6か国が国内法上の手続きを完了した場合 署名後 2 年の期間の満了後 60 日で発効 3. 署名後 2 年以内に原署名国の2013 年のGDPの合計の少なくとも85% を占める少なくとも6か国が国内法上の手続きを完了するとの要件が満たされない場合 原署名国の2013 年のGDPの合計の少なくとも 85% を占める少なくとも6か国が国内法上の手続きを完了するとの要件が満たされた日の後 60 日で発効 TPP 発効までの流れ (3 パターン ) 署名 署名 署名 2 年未満 2 年間 全 12 カ国批准 全 12 カ国批准ならず 全 12 カ国批准ならず 2 年間 60 日間 6 カ国以上で批准 GDP 要件充足 国数または GDP 要件満たせず TPP の発効プロセス 発効 60 日間 6 カ国以上で批准 GDP 要件充足 発効 60 日間 注 GDP 要件については右表参照 発効 TPP における各国の GDP シェア (2013 年 ) 国 構成比 (%) 米国 60.2 日本 17.8 カナダ 6.6 オーストラリア 5.4 メキシコ 4.6 マレーシア 1.2 シンガポール 1.1 チリ 1.0 ペルー 0.7 ニュージーランド 0.7 ベトナム 0.6 ブルネイ 0.1 合計 資料 World Economic Outlook October 2015"(IMF) から作成 24

25 本日の内容 FTA EPAとは? 世界と日本のFTA 日本企業のFTA 利用状況参考資料

26 FTA の特定原産地証明書発給件数は上昇 26 ( 単位 : 千件 ) 250 日本 メキシコ日本 マレーシア日本 チリ 200 日本 タイ日本 インドネシア日本 ブルネイ 日本 ASEAN 日本 フィリピン日本 スイス 日本 ベトナム日本 インド日本 ペルー 150 日本 豪州 (4-12 月 ) ( 年 ) 注 原産地証明書の発給件数は 日本商工会議所による発給件数に限る 各地商工会議所が発給機関である日本 シンガポールは含まない 資料 経済産業省 日本商工会議所資料からジェトロ作成

27 割の企業が FTA を利用日本との FTA が発効している国と貿易を行っている企業のうち 当該 FTA を利用している比率は 42.4%(635 件 ) である 利用検討中の企業も合わせると この割合は 7 割近くに上る 大企業の利用率は 5 割超え 中小企業でも輸入で FTA を活用特に大企業の利用率は 54.7%(210 件 ) と高い 中小企業は 輸出での利用率 (33.2% 313 件 ) が大企業と比べて約 20 ポイント低いものの 輸入では大企業と同程度の企業 (43.7% 174 件 ) が FTA を利用していると回答した (%) 日本企業の FTA 利用状況 ( 企業規模別 ) 日本の発効済み FTA の利用率 利用検討中 利用している 輸出または輸入 (n=1,496) 輸出 (n=1,288) 輸入 (n=595) 輸出または輸入 (n=384) 輸出 (n=345) 輸入 (n=197) 輸出または輸入 (n=1,112) 輸出 (n=943) 全体大企業中小企業 輸入 (n=398) 注 括弧内の数字は 対象国 地域( タイ マレーシア インドネシア フィリピン ベトナム その他 ASEAN インド メキシコ チリ ペルー スイス オーストラリア) のいずれか一つ以上と それぞれ輸出または輸入を行っている企業数 シンガポール ブルネイとも二国間 FTAがあるが その他 ASEAN に含める 母数には無回答企業も含む FTAを利用していない と回答した企業には そもそも輸出先の関税が無税のためFTAを利用する必要がない企業スや FTA 以外の関税減免制度を利用している企業も含まれる 資料 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査 2015 年版 ( ジェトロ ) から作成

28 トナンゴル(n=62) トナレーシ日本企業の FTA 利用状況 ( 国別 ) ASEAN 諸国との FTA で活発な利用輸出において FTA の利用企業が最も多いのがタイ (352 件 利用率 38.7%) である 他にもインドネシア ( 同 218 件 34.1%) マレーシア (144 件 23.3%) ベトナム (156 件 25.6%) と ASEAN 諸国との FTA がよく使われている なお FTA が未発効のモンゴルには 62 社の企業が輸出を行っているが うち 18 社 (29.0%) が FTA の利用を検討中であると回答した 輸入でも ASEAN 各国との FTA 利用が多い傾向は同じであるが 全体として各 FTA とも輸出より利用率が高い 業種別では織物 繊維 / アパレル 自動車 / 自動車部品などの利用が多い 業種別の FTA 利用状況 ( 輸出 ) では 全 FTA を通して最も利用件数が多い商社 卸売 (118 件 38.3%) であるが 利用率が高いのは繊維 織物 / アパレル (14 件 60.9%) である 国別に見ると タイやベトナムで繊維 織物 / アパレル マレーシア インドネシア フィリピンなどで自動車 / 自動車部品 オーストラリアでは化学の利用率が高いなど 輸出先により利用業種に違いがある (%) 相手国別 FTA 利用率 ( 輸出 ) 利用検討中利用している 未発効 (%) 相手国別 FTA 利用率 ( 輸入 ) 利用検討中 利用している タ0.0 イ(n=910) イマンレドーネシシア(n=640) ア(n=622) ベム(n=610) フイィンリピン(n=457) ド(n=423) メそキのシコ(n=314) 他ASEAN(n=292) スイス(n=149) チリ(n=110) ペルー(n=91) 豪州(n=409) モ80.0 タ0.0 イ(n=276) ベム(n=216) イインンドネシア(n=150) ド(n=107) マア(n=104) フメィキリシピン(n=82) コ(n=79) 豪州(n=63) その他ASEAN(n=45) チリ(n=34) スペイルス(n=28) ー(n=21) 注 1( ) は当該国へ輸出を行っている企業数 ( 対象企業数 ) 母数には無回答も含む 2 豪州は 2015 年に発効したため 1 年分のみ 3 モンゴルは未発効 モンゴルの輸入 (n=4) は 全ての回答が 不明 だったため掲載していない

29 日本の FTA 利用率 ( 輸入 ) は段階的に上昇 29 日本のFTA 利用率 ( 貿易総額に占めるFTA 利用額の比率 ) は上昇 農産品での利用が活発 FTAの利用額および利用率は ほぼ全てのFTAで上昇 特に タイ ベトナム フィリピン インド メキシコ チリでは利用率が2 割超 鶏肉 エビ サケ 豚肉などの農水産品や 鉱工業品の中では化学品の利用が多い 日本におけるFTAの利用率 ( 輸入 ) 各 FTAで利用額の多い上位 3 品目 (2015 年 ) A S E A N その他アジア大洋州 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 1-3 月 タイ 6, インドネシア 3, シンガポール ベトナム 6, マレーシア 2, フィリピン 2, ミャンマー カンボジア ラオス ブルネイ AJCEP 6, インド 1, オーストラリア 2, 欧州スイス 中南米 FTA 相手国 2015 年の利用額 ( 億円 ) 利用率 (%) メキシコ 1, ペルー チリ 1, 合計 30, 注 1AJCEP の総輸入額は 未発効のインドネシアを除く 2 日本の輸入額のうち 8 割近くが無税と推計される 3 ジェトロ調査における利用率は 当該国から輸入を行っている企業数のうち 同国との FTA による優遇税率を使用している企業数の割合 ただし FTA を利用していない と回答した企業には 元々無税のため FTA を利用する必要がない企業や FTA 以外の関税減免制度を利用している企業も含まれる 資料 財務省貿易統計 2015 年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査 ( ジェトロ ) から作成 品目利用 FTA 品目利用 FTA 品目利用 FTA 鶏 ( ガルルス ドメ二国間タイスティクス )( その他 ) インドネシアその他のシュリンプ二国間及びプローンベトナムその他のシュリンプ地域間及びプローンパーム油 ( その他 ) 地域間 マレーシア フィリピン 1 位 2 位 3 位 分割した鶏肉及びくず肉 ( 冷凍 ) 二国間 バナナ ( 生鮮 ) 二国間 木製建具及び建築二国間 用木工品 ( その他 ) 農林水産品 化学品が多い エチレンの重合体製のもの 二国間 エチレンの重合体製のもの 二国間 無水アンモニア 二国間 エチレンの重合体 地域間 トイレットリネン及 地域間 製のもの びキッチンリネン 合板等木材 ( 熱帯 地域間 その他の合板 ( 単 地域間 産木材 6ミリメート 板のみ 少なくとも ル以上 12ミリメート 外面の一つが熱帯 ル未満 ) 産木材 6ミリメート ル以下 ) やし油及びその分 二国間 別物 インド その他のシュリンプ二国間フェロシリコマンガ二国間非縮合ピリジン環二国間及びプローンンを有する化合物 メキシコ 豚肉 ( その他 ) 二国間自動車に使用する二国間アボカド ( 生鮮 ) 二国間腰掛の部分品 ぎんざけ 二国間 ます 二国間 その他のぶどう酒 二国間 チリ ( シェリー ポート以 外 ) 資料 財務省貿易統計から作成

30 アジア進出日系企業の FTA EPA 活用の状況 30 既存 ( 発効済 ) の FTA EPA の活用の有無 ( 輸出入をしている企業のみ ) ( 注 )n 10 の国 地域 貿易を行っている在 FTA EPA 活用率 ( 全体 企業規模別 業種別 ) FTA EPA 活用率 ( 国 地域別 ) アジア オセアニア日 (%) (%) 系企業のうち FTA 総数 (n=2,393) 44.5 韓国 (n=77) 63.6 EPAを活用している企大企業 (n=1,544) 47.0 インドネシア (n=247) 59.9 中小企業 (n=849) 39.9 業の割合は44.5% でマレーシア (n=161) 53.4 カンボジア (n=40) 年調査比で0.8ポイゴム 皮革 (n=41) 68.3 インド (n=263) 52.1 ント上昇 食料品 (n=99) 63.6 タイ (n=371) 52.0 FTA EPAの活用率繊維 (n=74) 62.2 ラオス (n=11) 45.5 輸送機械器具 (n=289) 59.2 パキスタン (n=11) 45.5 は中小企業 (39.9%) 化学 医薬 (n=196) 56.6 ベトナム (n=318) 45.0 に比べ 大企業 (47.0 卸売 小売業 (n=615) オーストラリア (n=120) %) が高い バングラデシュ (n=26) 木材 パルプ (n=24) ニュージーランド (n=40) 業種別ではゴム 皮一般機械器具 (n=109) シンガポール (n=133) 36.1 革 食料品等の活用鉄 非鉄 金属 (n=199) 44.2 フィリピン (n=74) 33.8 精密機械器具 (n=52) 38.5 率が高い 中国 (n=301) 29.9 運輸業 (n=59) 35.6 スリランカ (n=11) 27.3 国 地域別では在韓電気機械器具 (n=268) 31.3 台湾 (n=74) 23.0 国日系企業の利用率建設業 (n=48) 20.8 香港 マカオ (n=109) 14.7 が63.6% で最も高く 在インドネシア マレーシア カンボジア 活用率の比較 2014 年 2015 年 ( 輸出 輸入 ) 在 ASEAN 日系企業のFTA EPA 活用率の推移 (%) インド タイの日系企 < 輸出 > 業の活用率が5 割超 で高い 15 年調査 (n=1,743) 45.8 FTA EPA 活用率は 年調査から輸出 14 年調査 輸入とも横ばい (n=1,800) 37.2 (%) 在 ASEAN 日系企業 23.0 のFTA EPA 活用率 < 輸入 > の推移をみると 14 年 年調査調査と比べて 輸出 42.8 (n=1,833) 輸入とも3ポイント以 16.7 上上昇した 14 年調査 (n=1,945) (%) 輸出輸入 出所 ジェトロ 2015 年度在アジア オセアニア日系企業活動実態調査 ( 調査実施時期 :2015 年 月 )

31 A 社 年間数百万の関税削減効果 規模 : 中小企業 ( 資本金 1 億円 ) 従業員 300 人未満業種 : スポーツ用品の製造販売海外 : タイなどに海外現地法人 ( 工場 ) 所有体制 : 担当者 2 名 FTA の活用事例 ( コスト削減 )1 B 社 顧客の要望に対応 規模 : 中小企業 ( 資本金 1 億円 ) 従業員 300 人未満業種 : 工作機械を中心とする一般機械の製造 販売海外 : 米国 タイ 中国 韓国に海外現地法人体制 : 担当者 1 名 31 例えば日タイ間では FTA 利用で ( 日本 タイ ) 機械部品 4% 0% ( タイ 日本 ) 繊維製品 5~8% 0% 日タイ 日インドネシア AFTA ASEAN+ 中国 韓国 FTA を利用 スポーツ用繊維製品をタイで生産し タイ国内や他のアジア諸国で販売 あるいは日本に輸入販売 使用する原産地規則は付加価値基準が中心 利用のきっかけと初回の苦労 タイの現地販売会社から FTA の存在を知り 商工会議所に活用の可否と手続きを相談 基盤づくりは大変だが 一度使えば次回以降は問題ない 活用メリット関税率の削減 撤廃による 数百万単位でのコスト削減 資料 ジェトロによるヒアリング および EPA 活用セミナーから作成 例えば日インドネシア間では FTA 利用で ( 日本 インドネシア ) 機械製品 5% 0% 日インドネシア 日インド 日メキシコ FTA を利用 これまで累計 50 件程度の特定原産地証明書を発給 インドネシアとの FTA で使用する原産地規則は付加価値基準 ( 非材料費からのアプローチ ) が中心 部品点数が多いこと 原産資格割合の試算への労力が大きいこと 重要部品は全て内部で製作していることなどが背景 日インド 日メキシコでは関税番号変更基準も利用 利用のきっかけ 2011 年に タイ現地法人を通じてインドネシアの顧客から要望あり 大阪商工会議所のアドバイスを受けながら利用 敷居の高い制度ではない 最初は知識がなくても 自分で解釈しようとするのではなく 商工会議所など専門機関のアドバイスを受けながら使うのがよい 活用メリット 一台の価格が高額なため 特にインドネシアとの FTA で 5% の関税が無税となる効果は大きい 他国企業と対等に競争していくには FTA によるコスト削減は有用 今のところ目に見えて輸出数量が増えたということはないが FTA を必要とする相手側の要請に対応できるということが重要 国によっては 入札時に FTA 利用が条件となるケースも

32 FTA の活用事例 ( コスト削減 )2 32 C 社 価格競争力強化でシェア拡大 タイの提携先経由で現地百貨店に繊維製品の販売を行う商社 提携先が 関税削減分を販売価格の引き下げに活用 C 社は 販売価格低下による販売量の増加やシェア拡大といった間接的メリットを享受 C 社の FTA 担当は 2 名 ( 管理者 + 担当者 ) 必要情報を生産者から漏れなく入手するため 自社で定型フォームを作成 海外 日本 輸出品 日本からの更なる輸出増 FTA による関税撤廃 / 削減 現地での製品価格の低下 価格競争力の向上 売上増 マーケットシェアの拡大 D 社 関税削減メリットを輸入者と分配 日本から輸出している小売企業 D 社 EPA 利用による 30% の関税削減分のうち 20 % は販売価格に反映 10% は関税低減メリットとして自社で享受 E 社 コストを輸入者に請求 日本でレンズを生産しスイスへ輸出する E 社 FTA 活用は 関税削減メリットを享受する輸入者からの要請に基づき実施 原産地証明書取得に関わる実費 +α を輸入者側に請求 資料 ジェトロによるヒアリング 経済産業省から作成

33 33 FTA の活用事例 ( コスト削減 )3 F 社 社内取引コストの節約 規模 : 中小企業 ( 資本金 1 億円未満 ) 海外 : インドネシアなどに海外現地法人 ( 工場 ) 所有 体制 : 経理担当者 2 名 ( 必要に応じて他部署が支援 ) 税率が FTA 利用で 自動車用部品 5% 0% 日インドネシアEPAを利用フォーワーダーからEPAの存在について知り 地元の商工会議所に活用の可否と手続きを相談した 原産地規則付加価値基準は計算が難しいこともあり 関税番号変更基準を使用している < 参考 > 一般に 鉄鋼や化学などの素材産業は関税番号変更基準が使い易く 自動車など部品点数の多い組立品は付加価値基準が使い易いと言われるが 最終的にはケース バイ ケース 付加価値基準では輸入国税関からの検認があった場合に 価格情報が流出し易くなるリスクもある 活用メリット日尼 EPAによって 輸出品に関してインドネシアにおける輸入関税率が従来の5% から0% に減免された 仮に 毎月 1,000 万円を輸出するとしたら 1カ月で50 万円 1 年で600 万円の関税削減メリットがある 資料 ジェトロによるヒアリング

34 FTA の活用事例 ( サプライチェーン効率化 ) 34 FTA/EPAを線でなく面としてとらえることにより 関税削減を利用したサプライチェーンの効率化 再構築が可能 活用事例 : 日本 -ASEAN EPA( 衣類製造 小売 ) 日本 -ASEAN EPAの発効 (2008 年 12 月 ) により ASEAN 域内で生地生産と衣類加工を行い 日本に輸出するビジネススタイルが有利に A 社 B 社 C 社 日本 ASEANEPA で日本の関税が下がり, メリット享受 中国での生産比率を 9 割から 3 分の 2 に削減し, ベトナムでの事業拡大 生産を中国産のものからタイ産にシフトすることを検討中 出所 経済産業省 活用事例 : 韓国と米 EU 間の取引を強化 EU 韓 FTA(2011 年 7 月 ) 米韓 FTA(2012 年 3 月 ) 発効で地域横断取引も拡大 企業名概要米ケンタッキー工場生産の カムリ SUV ヴェントヨタ自動車ザ などを韓国に輸出 2014 年から釜山工場を拠点にEUや米国を含む60 日産自動車カ国に輸出 英国工場から欧州仕様の シビック 米オハイ本田技研工業オ アラバマ工場から アコード などを韓国市場に投入 ヤマザキマザック米ケンタッキー工場製 NC 旋盤を韓国市場で販売 2013 年夏以降 米カリフォルニア工場生産の工作森精機機械を韓国に輸出 韓国慶尚北道の新工場で生産した炭素繊維を米東レ国などに輸出 2015 年に韓国に新工場建設 ポテトチップスの原カルビー料となるジャガイモを米国から韓国へ輸入 同国市場向けに生産 絶縁体の新工場を2017 年に韓国で稼動 電気自住友化学動車用電池の部材を米国向けに供給する 注 必ずしも全ての事例で FTA の利用を確認したものではない 資料 各社プレスリリース 各種報道から作成 米韓 FTA によるメリットを享受しているのは 米国企業よりも 日本企業やドイツ企業 ( の在米子会社 ) だ との指摘も米国内からあり

35 35 FTA の活用事例 ( サプライチェーン効率化 )2 G 社 第三国貿易の円滑化 業種 : 搬送 保管 仕分システム規模 : 大企業 海外 20 拠点体制 : 原産割合の計算は各事業部 書類作成などは国際業務部 二国間 FTAのほか ASEAN- 中国のFTAを有効活用 きっかけは2010 年 マレーシア現地法人からの提案 さらに現地日系企業からの要望も 現在 マレーシア タイ インドネシアとの二国間 FTAを活用 さらに ASEAN- 中国 FTA 活用 日本本社とマレーシア顧客との間の売買契約に関して 製品の一部を中国法人で製造してマレーシアに直送 H 社 ( 日本 ) 活用に際しての苦労と解決方法 1 製品がオーダーメイドのため 製品ごとに部品構成が違う また 部品点数が多いため計算に労力を要する 全購入部品を非原産とみなし その部分の試算業務をカット 2サイズなどの事情で分解した場合 HSコードが変更 原産地基準満たせず 取引先企業や現地法人等と協力し 輸出先税関と事前調整 活用メリット 顧客の価格ニーズへの対応 資料 通商白書 2014 年版 ( 経済産業省 )

36 FTA の活用事例 ( サービス業の参入 ) 36 FTA によるサービス貿易の自由化が進展 FTA には 現行の外資規制や WTO のサービスの貿易に関する一般協定 (GATS) より高水準の自由化が盛り込まれることがある サービス規制が比較的厳しい国でも FTA を通じて自由化が一部進展 FTA によるサービス自由化の事例 国 シンガポール 韓国 サービス 金融 法務 金融 FTA 相手国米国 日本 EU 米国 EU カナダ 豪州 米国 EU カナダ 豪州日本 豪州 現行ルール自由化内容事例 銀行業では支店数や ATM 数に制限 FTA 発効 3 年以内の数量制限撤廃 サービス拠点数の拡大 地場銀行との ATM ネットワーク接続 外資系銀行に対するフルバンク資シンガポールは日本の銀行に対してフルバンク免許枠を1 行拡大 格は1 行に限定 外資系銀行によるリテール業務認定フルバンク資格を有するEUの銀行は 一定の条件の下顧客は1 行 1 店舗に制限 サービス拠点を25まで増やすことが可能に 法律事務に対する外資参入には厳しい制限あり 金融情報の海外移転は認められていない FTAに基づき 2009 年に 外国法諮問士法 を制定 外資系法律事務所による事務所設立と 外国法に関する法律事務への従事が可能に 自由化は段階的に行われ 最終的には外資系企がは韓国の国内弁護士を雇用して訴訟を含む全業務を処理できる 発効 2 年以内に 韓国が金融情報の海外移転を承認 香港やシンガポールで統合管理している金融情報の移転が可能に シティ銀行がオペレーションを拡大 日本のメガバンク2 行がフルバンク免許取得 ( 未発効 ) 英クリフォードチャンスはじめ 複数の欧米法律事務所が拠点開設 2014 年 5 月韓国は シティ銀行の企業顧客の海外移転を承認 建設 1999 年外国人事業法下のネガ 外資 100% 出資を認める - 宿泊 飲食店ティブリストで サービス業の外資外資に60% まで出資を認める タイ - 卸売 小売出資比率を50% 未満に制限 タイで設立された法人による タイ国内で製造された商品の取り扱 - いに対し 豪州には100% 日本には75% まで出資を認める パナマ 小売 米国 パナマ憲法は小売業への外資参入を禁止 資料 ジェトロ資料および各種報道から作成 FTA 発効直前に成立した 2012 年法律 62 号により 大規模小売店の参入が可能に 投資額 300 万ドル以上かつ 同一施設での物品販売とサービス提供が条件 ウォルマートやウォルグリーン等が進出に関心示す

37 本日の内容 FTA EPAとは? 世界と日本のFTA 日本企業のFTA 利用状況参考資料

38 FTA 利用とジェトロ 38 FTA 利用までの流れ ポイント 注意点 ( 左図の 1~6 に対応 ) 1 取引国間に FTA が発効しているか確認 発効している 2 取引する品目の関税番号を確認し, 取引品目が FTA 優遇税率の対象か確認 ( 注 1) FTA 対象品目 3 対象品目の当該 FTA における原産地規則を満たすか確認 原産品 4FTAを利用するメリットがあるか, 関税差や手続きコストなどから判断 メリットがある 5 特定原産地証明書の発給を申請 ( 注 2) 原産地証明書を取得 6 輸入者に原産地証明書など必要書類を送付 輸入者が輸入税関に書類を提出 書類受理 FTA 優遇税率の適用 注 1 関税番号の最終確定は輸入国税関の判断による 2 日本では主に日本商工会議所による第三者証明 一部の FTA は認定輸出者による自己証明 資料 ジェトロウェブサイト, 経済産業省資料から作成 ジェトロによる情報提供 企業判断 発効していない FTA 対象外 非原産品 メリット不十分 記載不備などで不受理 記載不備などで不受理 一般関税率の適用 1 複数の FTA が利用可能な場合 それぞれを検討 ( 例 : 日本 - タイ 日本 -ASEAN) 2 関税番号は FTA 交渉妥結時点のもの ( HS ) 輸入国の HS 番号を確認 3 原産地規則は FTA ごと 品目ごとに異なる 44 割超の企業が 一般関税率と FTA 優遇税率の差 3%~7% 未満 で FTA を利用 5 手数料 : 証明書発給申請 1 件につき 基 本料 円 + 加算額 : 申請書記載産品数 加算単価 (500 円 ) 6 輸入国側で運送要件証明書などの補足書類の要求も < 参考 >FTA 利用の効果と主な費用 効果 費用 9% 以上 12.2% 無回答 17.7% 7%~9% 未満 5.0% 5%~7% 未満 18.4% 1% 未満 7.0% 1%~3% 未満 14.0% 3%~5% 未満 25.7% 3%~7% 未満 : 44.1% 従価税の場合 :FTA 税率適用品目の商量 ( 金額 ) X (MFN 税率 -FTA 税率 ) 従量税の場合 :FTA 税率適用品目の重量 他の量 X (MFN 税率 - FTA 税率 ) 1. 原産地証明書発給料基本料金 2,000 円 /1 枚の特定原産地証明書手数料 500 円 /1アイテム(21 回目から50 円 ) 2. 人件費保管書類の管理 特定原産地証明書発給申請手続き 製品の原産品判定依頼作業と進捗管理 原産品判定の維持管理 特定原産地証明書発給のための支払手配 原産地証明書の申請者の義務履行 MFN 税率の定期的チェック FTA 税率ステージング社内管理など 3. 一般管理販売費 PC 賃借保全費 文房具代 電気暖房代 事務所賃貸料 通信費 PCソフト保守費用 旅費交通費など 出所 EPA を利用した継続輸出の場合の社内管理例 ( ジェトロ ) から作成 FTA 利用の基準となる関税マージン (n=817) 資料 2014 年度ジェトロ海外ビジネス調査

39 FTA 関連の情報源 39 世界の FTA 一覧日本も含め世界各国 400 超の FTA( 発効済 交渉妥結 署名済 交渉中 構想段階 ) の概要 交渉進捗 参照先を提示 ジェトロ HP> 目的別に見る >FTA/EPA WTO EPA 活用マニュアル日本が締結している各 FTA につき 個別マニュアルを準備 ジェトロ HP> 目的別に見る >FTA/EPA WTO 世界各国の関税率 を無料で提供 ( World Tariff ) 日本国内居住者の方はどなたでも 無料でご利用頂けます ジェトロ HP> 海外ビジネス情報 > 世界各国の関税率 ユーザー登録後 ID とパスワードを取得下さい 取得後は以下のサイトから閲覧可能です 各国の FTA 優遇税率に加えて 日本については将来的な FTA の関税撤廃スケジュールも検索できます FTA ガイドブック ( ジェトロ ) ジェトロセンサー FTA 特集 ( 毎年 12 月 )

40 ケース : ベトナムのエアコンの関税率 40

41 ジェトロ ウェブサイト TPP を活用する 41 ジェトロでは TPP 関連情報をとりまとめ TPP を活用する ページをウェブサイトに掲載し情報提供しています TPP を活用するには ジェトロ作成の TPP 早分かりガイド 関税撤廃スケジュール TPP 特恵関税の活用のための解説書 を掲載しています TPP の基本を知る 各所で実施している TPP 説明会での講演資料や 11 月 5 日に公表された協定文書を掲載しています また 関係機関 海外各国へのリンクも掲載しています TPP 関連ニュース ( 通商弘報より ) 主にジェトロの海外拠点から発信された TPP に関するニュースを掲載しています イベント情報ジェトロ主催の TPP 関連イベント セミナー 講演会等の告知をしています お問い合わせ先ジェトロの TPP 相談窓口 の電話番号 ウェブからの受付フォームを掲載しています アクセスは 以下 URL もしくは右 QR コードから URL:

42 ご清聴ありがとうございました 免責事項 本報告書で提供している情報は ご利用される方のご判断 責任においてご使用下さい 本資料の掲載内容はできるだけ正確な情報の提供を心掛けておりますが 本資料で提供した内容に関連して ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても ジェトロ及び執筆者は一切の責任を負いかねますので ご了承ください

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