資料5:ゲノム編集技術の生命倫理に関する国際的な議論の動向

Size: px
Start display at page:

Download "資料5:ゲノム編集技術の生命倫理に関する国際的な議論の動向"

Transcription

1 ゲノム編集技術の 命倫理に関する国際的な議論の動向 2016 年 7 8 医学 医療領域におけるゲノム編集技術のあり 検討委員会 井哲也 1

2 内容 1. ヒト遺伝 改変に関する議論 2. ヒトゲノム編集に関する議論 3. 国際ヒト遺伝 編集サミット後の動向 4. 今後の論点案 2

3 ヒト遺伝 改変 〇介 対象 細胞 : 体細胞 殖細胞系列 ゲノム : 核 ミトコンドリア (mtdna) 〇リスク管理遺伝 改変結果が1 期間体内に留まる 2 次世代へ伝承 薬剤は体内動態 (ADME) を基に管理可〇社会的観点 価値 : 期の寛解 治癒 予防 悪影響 : 適 外使 社会的 的での使 3

4 ヒト遺伝 改変を巡る議論 1975 年アシロマ会議組換え DNA 実験の 主規制 1982 年 Splicing Life レポート : 遺伝性と 遺伝性 1990 年初の体細胞遺伝 治療実施 ( ):ADA-SCID 1997 年初の 殖細胞系列 mtdna 改変による不妊治療 ( ) 1998 年 UCLA シンポジウム ヒト 殖細胞系列の改変 1999 年 OTC 損症遺伝 治療後に被験者死亡 ( ) 2000 年 AAAS レポート ヒト遺伝性遺伝 改変 2002 年 X-SCID 遺伝 治療後に 病発症により被験者死亡 ( 仏 ) 初の WADA シンポジム 遺伝 ドーピング 2003 年初の遺伝 治療製剤承認 ( 中国 ):Gendicine 2012 年 欧初の遺伝 治療製剤承認 (EU):Glybera 2014 年初の体細胞ゲノム編集 HIV 治療の報告 ( ):ZFN 2015 年疾患遺伝予防 的の 殖細胞系列 mtdna 改変法が解禁 ( 英 ) ヒト受精卵ゲノム編集の論 発表 ( 中国 ) 国際ヒト遺伝 編集サミット ( ) 2016 年第 のヒト受精卵ゲノム編集の論 発表 ( 中国 ) 4

5 体細胞遺伝 治療の主な論点 世界で少なくとも2356の臨床試験が実施 約 4 製品の承認 First-in-human 臨床前の安全性確保 : ベクター 遺伝 改変 スケール効果 臨床応 : リスクVSベネフィット 被験者選択 実施後のフォローアップ 医療のアクセスとコスト *Gendicine Glybera 社会的観点 スポーツ :WADA ルール 美容と抗 化 Hacein Bey Abina, S., et al. (2008) The Journal of clinical investigation 118,

6 殖細胞系遺伝 改変の主な論点 主に医療として数例実施 ( 本では臨床研究として実施 ) 的 1 遺伝 疾患の遺伝 ( 発症 ) 予防 : ミトコンドリア提供 ( まだ実施例なし ) 2 不妊治療 : 卵 細胞質移植法 前核移植法 家 殖細胞ミトコンドリアエネルギー移植法 AUGMENT(2015-) リスク 胚発 不全 流産 死産 先天性疾患( 孫への影響 ) ミトコンドリア提供者の卵巣過剰刺激症候群 命倫理 然法 神聖法 遺伝 プール ( 優 学 ) エンハンスメント( 間改造 ) 社会的観点コストとアクセス フォローアップ 縁の過度の追及と養 縁組への無関 6

7 ゲノム編集の医学利 DSB HDR NHEJ Insertion 遺伝 破壊 Deletion 遺伝 修復 ( あるいは変異型遺伝 のコピー ) Exogenous DNA Exogenous gene 遺伝 挿 効率, 多 途性, 多重改変 オフターゲット変異 染 体異常 モザイク 7

8 Infusion of auto ZFN-CCR5-disrupted T cells 前臨床研究ではオフターゲット効果を評価したが 移植に いた改変T細胞では オフターゲット変異は調べてない Tebas, P., et al. (2014) The New England journal of medicine 370,

9 サル受精卵段階で最 40% の改変効率. ゲノム 84 か所を調べた限りオフターゲット変異無し. 2 つの遺伝 を破壊したサルが 2 匹 まれた. Niu Y et al. Cell 2014, 836:-843 Liang P. et al. Protein Cell 2015, 6: Kang X, et al. J Assist Reprod Genet. 2016, 33: IVF 副産物のヒト異常受精卵 ( それぞれ 86, 213 個 ) で実験 的の改変はある程度できたが オフターゲット変異やモザイクの問題が確認された 9

10 April NIH は 基礎研究といえどもヒトゲノム編集には研究助成しないと声明 May ホワイトハウスは ヒトゲノム編集の臨床使 は うべきではないと声明 10

11 WCSJ 2015 UNESCO IBC レポート June ソウル 学主催 CRISPR シンポジャーナリストらは中国の 许に集中砲 を浴びせた 彼はヒト受精卵ゲノム編集をとりやめた Oct 国際 命倫理委員会 IBC は遺伝形質の 倫理的改変を避けるため禁 を呼びかけた 11

12 アムステルダムにおける国際シンポジウム 政府への現状報告のため 基礎研究 臨床応 について産 官 学 NPO から発表 議論 発表者はオランダ 次いで英 が主体 アジアからは中国と 本が 名ずつ 体細胞ゲノム編集の臨床応 楽観論が主 殖細胞系列のゲノム編集の臨床応 推進 慎重 反対に分かれた 英国ミトコンドリア提供は論争に 我が国の 殖補助医療の在り に疑念を された (ROSI の PNAS 論 ) 12

13 International Summit on Human Gene Editing by the NAS, the CAS and the RS Dec 1-3, Washington D.C. Day 3 Session Interrogating Equity 13

14 ワシントンにおける国際サミット ヒトゲノム編集の基礎研究 臨床応 について学 NPO から発表 議論 USA UK ホワイトハウス声明を背景に 定の国際コンセンサス形成をめざしたもの 念な事前打ち合わせ Day1 2はそれぞれ5セッション Day3 は2セッション ゲノム編集の優位性に終始し オフターゲット変異評価のコンセンサスを 指す動きはなかった 殖細胞系ゲノム編集 学術的 基礎研究 : 容認論が強かった 医療応 : 推進派 慎重派 反対派と分かれた China Germany Canada France Sweden Nigeria Israel South Africa India South Korea Japan 招待講演者 & 討議者 48 人の内訳 editing/gene Edit Summit/index.htm 14

15 殖細胞系列編集の臨床応 : 代表的意 推進派 Kyle Orwig: 精 幹細胞の改変が有望 George Daley: ハンチントン病等の予防 George Church: ミトコンドリア病等の予防 近親婚者での使 Sharon Terry: 患者団体として必要性を唱える 慎重派 Rudolph Jaenisch: 変異修復の低効率 モザイク Jonathan Kimmelman: リスク VS ベネフィット 倫理的観点 Philip Campbell: 安全性 規制適合性 社会的議論を考慮 反対派 Hille Haker: 技術で 縁を求めるのは権利ではなく 臨床応 は禁 に Eric Lander: 疾患遺伝予防は 部考えられるが 説得 ある 的でない 私 : レアな症例の疾患遺伝予防はありえるが 誤 は避けられないだろう Ruha Benjamin: 々の形質が疾患に変わり 改変標的とされる恐れ 15

16 ゲノム編集がクリニックに持ち込まれたら Feb NEJM オンラインフォーラム A.Charo の論考を基に ハーバード医学 がモデレーターとなり エキスパートが議論. このままいけば 好ましくない幹細胞ツーリズムと同様 医学的根拠のないゲノム編集医療や 社会的 的のゲノム編集がはびこる事態が起こるだろう どう備えるべきか議論した. group open forum/discussions/226 16

17 殖細胞系列ゲノム編集 : 学術と基礎の研究 Feb Kathy Niakan, UK. 初期発 の理解のためまず OCT4 を改変するという. HFEA はライセンス詳細を公開. 彼 が使うのはクリニックで IVF の後 じた胚. April Fredrik Lanner, Sweden. 遺伝 破壊で初期発 に重要な遺伝 を探索. June2015 に IRB 承認得たと明かす. おそらく彼が使うのはクリニックで PGD や IVF の後 じた胚. editing research in human embryos gains momentum *2016 年 5 オランダは法改正を い 不妊 殖補助医療技術 先天性疾患の研究の 的での胚作製を容認すると発表 17

18 ヒトゲノム編集に関する論点案 1. 臨床応 : 妥当な 的 体細胞 殖細胞系列 2. 学術研究ならびに基礎研究 : 殖細胞系列での妥当な 的 卵 精 胚 : 正常 異常 医療で じたものの利 と 研究のために ( 作製 ) 3.1 と 2 における留意や注意事項など 4. 関連規制 : 直しの要否 5. 社会とのコミュニケーションの在り 18

<4D F736F F F696E74202D20905F8CCB91E58A778D CE88E4934E96E7816A>

<4D F736F F F696E74202D20905F8CCB91E58A778D CE88E4934E96E7816A> 内容 ヒト受精胚 ( の 命の萌芽 ) の運命と 受精 1 週 8 週 12 週 22 週 40 週出 殖細胞系列の遺伝学的改変の現状と倫理的 社会的問題 1. 医療コンセプトと歴史 2. ミトコンドリア (DNA) 操作 着床 胚 胎児 新 児 受精 1 週 8 週 12 週 22 週 出 着床できず 流産 人工妊娠中絶 2017 年 6 16 神 学 社会科学系融合研究領域 北海道 学 井哲也

More information

研究成果の概要 ( 背景 ) 従来の遺伝子工学は, 実質的に外来遺伝子の導入に限られ, 標的部位への導入は極めて困難でした ZFN, TALEN, CRISPR/Cas 1) 等のゲノム編集は, 微生物起源の人工酵素による遺伝子改変技術の総称で, 外来遺伝子の標的部位への導入のほか, 内在遺伝子の破

研究成果の概要 ( 背景 ) 従来の遺伝子工学は, 実質的に外来遺伝子の導入に限られ, 標的部位への導入は極めて困難でした ZFN, TALEN, CRISPR/Cas 1) 等のゲノム編集は, 微生物起源の人工酵素による遺伝子改変技術の総称で, 外来遺伝子の標的部位への導入のほか, 内在遺伝子の破 PRESS RELEASE (2015/6/15) 北海道大学総務企画部広報課 060-0808 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL 011-706-2610 FAX 011-706-2092 E-mail: kouhou@jimu.hokudai.ac.jp URL: http://www.hokudai.ac.jp 生殖細胞系ゲノム編集による遺伝子疾患の遺伝予防 : 社会的議論のための論点提示

More information

Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx

Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx 第 1 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 4 月 12 日 ( 水 ) 資料 6-1 ゲノム編集技術の概要と問題点 筑波大学生命科学動物資源センター筑波大学医学医療系解剖学発生学研究室 WPI-IIIS 筑波大学国際睡眠医科学研究機構筑波大学生命領域学際研究 (TARA) センター 高橋智 ゲノム編集技術の概要と問題点 ゲノム編集とは? なぜゲノム編集は遺伝子改変に有効?

More information

(資料10)「体細胞(体性幹細胞含む)ゲノム編集治療の開発、ゲノム編集を用いる生殖医療の開発、ヒト生殖細胞系列ゲノム編集の基礎医学研究」(石井先生資料)

(資料10)「体細胞(体性幹細胞含む)ゲノム編集治療の開発、ゲノム編集を用いる生殖医療の開発、ヒト生殖細胞系列ゲノム編集の基礎医学研究」(石井先生資料) (5) 体細胞 ( 体性幹細胞含む ) ゲノム編集治療の開発現在の体細胞ゲノム編集治療の開発は 遺伝子治療の30 年近くにわたる歴史の延長線上にあるが ゲノム編集技術はまだ萌芽期にあり 人工ヌクレアーゼを介入に使うことを思料すると 慎重に倫理審査を行い 想定されるリスクより利益が上回るのか見極めることが重要である そのような慎重な開発を導くルール整備が必要である 1 遺伝子治療の開発経過遺伝子治療は

More information

title

title 第 1 回ヒト受精胚へのゲノム編集技術等を用いる研究に関する合同会議平成 30 年 5 月 30 日 資料 3 ヒト受精胚へのゲノム編集技術等を用いる研究に関する合同会議 ( 第 1 回 ) ヒト受精胚を用いたゲノム編集利用研究について 国立成育医療研究センター研究所生殖医療研究部阿久津英憲 2018 年 5 月 30 日 受精から着床前期胚発生の理解 : 精子 受精 配偶子 : 卵子 受精卵 受精胚

More information

資料110-4-1 核置換(ヒト胚核移植胚)に関する規制の状況について

資料110-4-1 核置換(ヒト胚核移植胚)に関する規制の状況について 第 110 回特定胚等研究専門委員会平成 31 年 4 月 9 日 資料 110-4-1 核置換 ( 胚 ) に関する規制の状況について 核置換 ( ミトコンドリア置換 ) 技術について 受精胚核置換 ( 胚 ) 受精卵の核を別の除核卵に移植 人の胎内に移植した場合 精子 卵 体外受精 ( 有性生殖 ) 胚 核正常ミトコンドリア異常ミトコンドリア 核 DNA はカップル由来 ミトコンドリア DNA

More information

( 樹立の用に供されるヒト胚に関する要件 ) 第 6 条第 1 種樹立の用に供されるヒト受精胚は 次に掲げる要件を満たすものとする 一生殖補助医療に用いる目的で作成されたヒト受精胚であって 当該目的に用いる予定がないもののうち 提供する者による当該ヒト受精胚を滅失させることについての意思が確認されて

( 樹立の用に供されるヒト胚に関する要件 ) 第 6 条第 1 種樹立の用に供されるヒト受精胚は 次に掲げる要件を満たすものとする 一生殖補助医療に用いる目的で作成されたヒト受精胚であって 当該目的に用いる予定がないもののうち 提供する者による当該ヒト受精胚を滅失させることについての意思が確認されて 資料 2 平成 25 年 9 月 20 日 生殖細胞の作成 利用等の研究に係る関係指針の規定について 1. 生殖細胞作成 利用に関係する指針 (1) ヒト ES 細胞の樹立及び分配に関する指針 ( 平成 22 年 5 月 20 日文部科学省告示 ) (2) ヒト ES 細胞の使用に関する指針 ( 平成 22 年 5 月 20 日文部科学省告示 ) (3) ヒト ips 細胞又はヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針

More information

<4D F736F F F696E74202D2095B68B9E8BE68E7396AF8CF68A4A8D758DC D18F4390B3816A2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D2095B68B9E8BE68E7396AF8CF68A4A8D758DC D18F4390B3816A2E B8CDD8AB B83685D> ゲノム編集の医学への応 田中光一 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 ゲノム編集とは? 遺伝子の配列を自在に改変する技術 A と T C と G がペア ( 相補性 ) 染色体と DNA 遺伝子から形質までの過程 ゲノム編集は 相同組換えを利用する 外来遺伝子 標的遺伝子非標的遺伝子 相同組み換え ランダムな挿入 外来遺伝子の分解 標的遺伝子の改変 非標的遺伝子の改変 遺伝子の改変無し DNA の 2

More information

遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム

遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム 2014 年 4 月 4 日 東北大学大学院医学系研究科 染色体転座 逆位による白血病の発症機構を解明 染色体異常に起因する疾病の病因解明に向けた新たな解析手法の確立 東北大学大学院医学系研究科の鈴木未来子講師 ( ラジオアイソトープセンター ) 山㟢博未博士 ( 医化学分野 ) 清水律子教授 ( 分子血液学分野 ) 山本雅之教授 ( 医化学分野 東北メディカル メガバンク機構機構長 ) らは 3

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 2 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 5 月 15 日 ( 月 ) 資料 3-2 遺伝子治療とゲノム編集の臨床研究に関する日本と欧米の規制の現状 国立医薬品食品衛生研究所遺伝子医薬部内田恵理子 第 2 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の 見直しに関する専門委員会 2017.5.15 遺伝子治療等臨床研究に関する指針 とゲノム編集技術 米国の遺伝子治療関連ガイドラインとゲノム編集技術への対応

More information

<4D F736F F F696E74202D208CF68A4A CC38D5D816A AB28DD796458E77906A89FC92E888CF88F589EF

<4D F736F F F696E74202D208CF68A4A CC38D5D816A AB28DD796458E77906A89FC92E888CF88F589EF 海外におけるヒト幹細胞バンク 独立行政法人医薬基盤研究所生物資源研究部 細胞資源研究室 JCBR 細胞バンク研究リーダー 古江 - 楠田美保 ヒト ES 細胞株 1998 年初めてヒトES 細胞株の樹立現在 260 以上の細胞株が報告されている 実際には 500 株とも 700とも言われる 国内使用許可は 11 種類 Kyoto University: KhES-1~3 Novocell: BG01,

More information

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 11 月 27 日付で平成 28 年度 成育疾患克服等総合研究事業

More information

本成果は 主に以下の事業 研究領域 研究課題によって得られました 日本医療研究開発機構 (AMED) 脳科学研究戦略推進プログラム ( 平成 27 年度より文部科学省より移管 ) 研究課題名 : 遺伝子改変マーモセットの汎用性拡大および作出技術の高度化とその脳科学への応用 研究代表者 : 佐々木えり

本成果は 主に以下の事業 研究領域 研究課題によって得られました 日本医療研究開発機構 (AMED) 脳科学研究戦略推進プログラム ( 平成 27 年度より文部科学省より移管 ) 研究課題名 : 遺伝子改変マーモセットの汎用性拡大および作出技術の高度化とその脳科学への応用 研究代表者 : 佐々木えり 平成 28 年 7 月 1 日 公益財団法人実験動物中央研究所慶應義塾大学医学部国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ゲノム編集技術により免疫不全霊長類の作出に成功 ( 霊長類を用いた自閉症 統合失調症などの精神神経疾患研究も可能に ) 日本医療研究開発機構 脳科学研究戦略推進プログラムの一環として ( 公益財団法人 ) 実験動物中央研究所 ( 実中研 ) マーモセット研究部の佐々木えりか部長 (

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ (ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54

More information

13

13 Pharmaceutical Segment 12 13 14 Pharmaceutical Segment 15 16 Pharmaceutical Segment 17 GERMANY CHINA JAPAN U.S.A. KOREA SINGAPORE 18 Pharmaceutical Segment 19 20 Pharmaceutical Segment 21 22 Pharmaceutical

More information

資料6:公開シンポジウム発表要旨

資料6:公開シンポジウム発表要旨 齊藤英和 日本の生殖補助医療の現状 ( 国立成育医療研究センター周産期 母性診療センター副センター長 ) 我が国は急速な少子高齢化の一途である 2015 年の特殊合計出生率は 1.46 でここ数年やや上昇傾向はあるものの 出生児数は 100 万人と減少している この減少傾向は 1970 年の第 2 次ベビーブーム以降にはじまる カップル考える平均理想子ども数は 2.42 人であるのに対して 実際には完結出生児数は

More information

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D> PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授

More information

1990 preimplantation genetic diagnosis: PGD ( )

1990 preimplantation genetic diagnosis: PGD ( ) Title Author(s) 日本における受精卵診断をめぐる論争 (1990 年代 ) - 争いの経過 - 利光, 恵子 Citation 医療 生命と倫理 社会. 7 P.67-P.85 Issue Date 2008-03-20 Text Version publisher URL https://doi.org/10.18910/12560 DOI 10.18910/12560 rights

More information

2

2 資料 3-2 ヒト胚の作成 利用に係る指針の規定の現状について 平成 26 年 3 月 12 日 1 2 関係用語の定義の状況について ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律 胚 : 一の細胞 ( 生殖細胞を除く ) 又は細胞群であって そのまま人又は動物の胎内にお いて発生の過程を経ることにより一の個体に成長する可能性のあるもののうち 胎盤 の形成を開始する前のものをいう 生殖細胞 : 精子

More information

<4D F736F F F696E74202D2097D58FB08E8E8CB1838F815B834E F197D58FB E96D8816A66696E616C CF68A4A2E >

<4D F736F F F696E74202D2097D58FB08E8E8CB1838F815B834E F197D58FB E96D8816A66696E616C CF68A4A2E > 再生医療等製品の非臨床安全性評価の考え方 ex vivo 遺伝子治療を中心に 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA) 再生医療製品等審査部 真木一茂 様式 1-B 第 24 回日本遺伝子細胞治療学会学術集会 CO I 開示 発表者名 : 真木一茂 演題発表に関連し 開示すべき CO I 関係にある企業などはありません 2 1 本日の話 1.Ex vivo 遺伝子治療について 2. 治験開始に必要な非臨床試験

More information

AID 4 6 AID ; 4 : ; 4 : ; 44 : ; 45 : ; 46 :

AID 4 6 AID ; 4 : ; 4 : ; 44 : ; 45 : ; 46 : 6 9 7 6 8 6 4 58 6 6 7 6 4 4 4 4 5 58 5 IVF-ET : in vitro fertilization and embryo transfer GIFT : gamete intrafallopian transfer ZIFT : zygote intrafallopian transfer 9 766 8 6 6 6 677 9 7 IVF-ETGIFTZIFT

More information

遺伝子治療用ベクターの定義と適用範囲

遺伝子治療用ベクターの定義と適用範囲 第 3 回遺伝子治療臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 25 年 8 月 30 日 参考資料 1 遺伝子治療用ベクターの定義と 適用範囲 国立医薬品食品衛生研究所内田恵理子 第 3 回遺伝子治療臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 2013.8.30 1 本日の内容 遺伝子治療の定義 遺伝子治療用ベクターの種類と特徴 遺伝子治療の適用範囲 海外の指針との比較 遺伝子治療用プラスミドと

More information

1.indd

1.indd 14 15 6 april 6 16 17 18 april 18 april 18 19 28 april 20 21 28 april 22 23 21 may 24 25 10 june 21 may 26 27 10 june 28 29 12 june 30 31 12 25 june 32 33 25 34 35 4 july 37 36 38 39 25 july 25 july 40

More information

図 1 マイクロ RNA の標的遺伝 への結合の仕 antimir はマイクロ RNA に対するデコイ! antimirとは マイクロRNAと相補的なオリゴヌクレオチドである マイクロRNAに対するデコイとして働くことにより 標的遺伝 とマイクロRNAの結合を競合的に阻害する このためには 標的遺伝

図 1 マイクロ RNA の標的遺伝 への結合の仕 antimir はマイクロ RNA に対するデコイ! antimirとは マイクロRNAと相補的なオリゴヌクレオチドである マイクロRNAに対するデコイとして働くことにより 標的遺伝 とマイクロRNAの結合を競合的に阻害する このためには 標的遺伝 新たな遺伝 治療 マイクロ RNA 標的核酸医療 の可能性 2013/12/4 マイクロRNAは 約 22 塩基からなるタンパク質をコードしない さなRNAである 1993 年植物シロイヌナズナで発 されて以来 その数は右肩上がりに増えて今では1600を超えている 様々な疾患の発症と関わることが明らかとなったことから マイクロRNAを標的とする新しいタイプの核酸医療に期待が寄せられている 実際 C

More information

( 主催者挨拶 ) 開催趣旨と日本生命科学アカデミーの紹介 日本生命科学アカデミーは日本学術会議第二部の活動を多方面から支援する組織として昭和 62 年に設立されました 日本生命科学アカデミーの旧称は日本医歯薬アカデミーでしたが これは日本学術会議が平成 17 年まで七部体制であったことによるもので

( 主催者挨拶 ) 開催趣旨と日本生命科学アカデミーの紹介 日本生命科学アカデミーは日本学術会議第二部の活動を多方面から支援する組織として昭和 62 年に設立されました 日本生命科学アカデミーの旧称は日本医歯薬アカデミーでしたが これは日本学術会議が平成 17 年まで七部体制であったことによるもので 日本生命科学アカデミーシンポジウム 日本学術会議は何やっているの? - 第二部 ( 生命科学 ) の活動について - 主催 日本生命科学アカデミー 開催場所 開催日時 インテリジェントロビー ルコ会議室 162-0824 東京都新宿区揚場町 2-1 軽子坂 MN ビル1 階 JR 飯田橋駅徒歩 3 分 地下鉄飯田橋駅 B4b 出口徒歩 1 分 2017 年 10 月 10 日 ( 火 ) 14:00~16:45

More information

untitled

untitled NO.39 NO.39 ---------------------------------------------------------------------- http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00006480a20-1- -2- -3- http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00006577a01 http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00006577a72

More information

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞 平成 23 年 2 月 7 日 東京大学医科学研究所附属病院から申請のあったヒト幹細胞臨床研究実施計画に係る意見について ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会委員長永井良三 東京大学医科学研究所附属病院から申請のあった下記のヒト幹細胞臨床研究実施計画について 本審査委員会で検討を行い その結果を別紙のとおりとりまとめたので報告いたします 記 1. 自己骨髄由来培養骨芽細胞様細胞を用いた歯槽骨再生法の検討

More information

資料 4 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象

資料 4 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象とする実地調査を実施した 実地調査は各国の生命倫理に関する規制当局 研究機関 大学研究者等を訪問し行った (1)

More information

精子・卵子・胚研究の現状(久慈 直昭 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 講師提出資料)

精子・卵子・胚研究の現状(久慈 直昭 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 講師提出資料) 精子 卵子 胚研究の現状 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 久慈直昭 背景 2004 年 7 月 総合科学技術会議は 生殖補助医療研究 に限定して ヒト胚の研究目的での新たな作成と利用を認めた しかし海外には ヒト個体発生が可能であるため 実験目的での新たな胚作成を認めない国も存在する 現在わが国における胚研究を規制する指針は日本産科婦人科学会会告と クローン規制法のみである ここでは今後のわが国の新しい研究の枠組みを構築するための基礎資料として

More information

(資料4)シンポジウムプログラム

(資料4)シンポジウムプログラム 日本学術会議公開シンポジウム 医学 医療領域におけるゲノム編集技術のあり方検討委員会主催 ヒト受精卵や配偶子のゲノム編集技術を考える 平成 29 年 4 月 30 日 ( 日 ) 日本学術会議講堂 後援 ( 予定 ): 日本遺伝子細胞治療学会 公益社団法人日本産科婦人科学会 一般社団法人日本生殖医学会 特定非営利活動法人日本分子生物学会 公益社団法人日本生化学会 日本生命倫理学会 一般社団法人日本人類遺伝学会

More information

<4D F736F F D20819B8CA48B868C7689E68F D A8CA9967B5F E646F63>

<4D F736F F D20819B8CA48B868C7689E68F D A8CA9967B5F E646F63> 研究計画書 本委員会ではゲノム解析研究を審査対象としている 臨床試験などは対象とならないため, 試験計画 ではない 以下, 計画書では 研究 を使用する 委員には, 医学の専門外の方もいます 研究計画は専門外の者にも理解しやすいように, 平易な表現で分かり易く記載する 研究課題名 : 1. 提供者を選ぶ方針 申請者氏名 ( 所属 職名 ): 合理的に選択していることが分かる具体的な方法を記載する 提供者が疾病や薬剤反応性異常を有する場合等にあっては,

More information

資料2_ヒト幹同等性

資料2_ヒト幹同等性 資料 2 文科省指針とヒト幹指針の倫理的事項における同等性について 樹立の要件において既に同等性が担保されている事項 1 ヒト ES 細胞の樹立に用いるヒト受精胚の要件は両指針とも同じ ( 無償提供 余剰胚 IC 凍結保存 受精後 14 日以内 ) 2 ヒト受精胚の提供者の同意撤回に関する要件も同じ (30 日の撤回期間確保 ) 樹立の要件が異なっており同等性を確認すべき事項 3 ヒト幹指針では 余剰胚の提供者の個人情報を連結可能匿名化した後

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 睾丸内精子が見つからない または不動 奇形精子のみと診断された無精子症の治療法 - 精子細胞を用いた治療法 :ROSI- セントマザー産婦人科医院 田中温 ROSI とは? 円形精子細胞卵子内注入 Round Spermatid Injection 精子 円形精子細胞 円形精子細胞には鞭毛 ( 尻尾 ) が生えていないため 卵子内に注入するには ICSI( 顕微授精 ) が必要です 精子細胞 手順

More information

4 beautiful teeth now 5 6 7 8 9 3.5 mm 3.3 mm 10 11.5 13 15 4.1 mm 3.75 mm 8.5 10 11.5 13 15 18 4 mm 8.5 10 11.5 13 15 18 5.1 mm 5 mm 8.5 10 11.5 13 15 18 10 5.5 mm 7mm 4.1 mm 5.1 mm 3.75 mm 4 mm 5 mm

More information

16_研修医講義.ppt

16_研修医講義.ppt ,. 2016.10.19 1978Steptoe & Edwards 36 393,745 2010 46,008 HP AMH :, AMH AMH Inhibin B FSH Estradiol 120 85 14 La Marca. Hum Repro 2009 Seifer. Fertil Steli 2011 AMH,... MnSOD(. MnSOD ,, 1992Palermo et

More information

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学 母性看護学 母性看護学 目標 Ⅰ. 母性看護の対象となる人々 関連する保健医療の仕組み 倫理的問題 人間の性と生殖のしくみについての理解を問う 1 母性看護の概念 母性看護の主な概念 a 母性の概念 母性の発達 母性看護学 [1]( 母性看護学概論 ): 第 1 章 母性とは (p.2 12) 公衆衛生 : 第 5 章 C リプロダクティヴ ヘルス / ライツ (p.115 130) 家族論 家族関係論

More information

平成14年度研究報告

平成14年度研究報告 平成 14 年度研究報告 研究テーマ 多嚢胞性卵巣発症に関する遺伝性素因の解析 - PCO の解析 - 北海道大学大学院医学研究科 助手菅原照夫 現所属 : 北海道大学大学院医学研究科 医学部連携研究センター サマリー 多嚢胞性卵巣 (PCO) は生殖可能年齢の婦人の 5 10% に発症する内分泌疾患である 臨床症状は 月経不順 多毛 肥満 排卵障害が主な特徴であり 難治性の不妊症の主な原因である

More information

6.indd

6.indd page 37 page 4 page 14 page 30 3 4 6 8 11 13 14 17 19 22 26 27 30 33 34 37 38 4 // CT * CT * * * 1 // 5 2 6 // 2 // 7 3.5 3.9 3.9 3.5 4.3 5.0 RP NP 3.5 3.5 3.0 8.5 10 11.5 13 15 18 RP 3.9 4.3 5.0 3.4

More information

「ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である」【石野史敏教授】

「ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である」【石野史敏教授】 プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 平成 26 年 2 月 17 日国立大学法人東京医科歯科大学 ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である マウスの生殖細胞系列で起こる能動的脱メチル化を明らかに ポイント 将来 精子 卵子になる始原生殖細胞 (PGC) のゲノムインプリント消去に能動的脱メチル化機構が関係することを初めて実証しました この能動的脱メチル化機構には DNA 塩基除去修復反応が関与しています

More information

チーム 医 療 徳 育 : 守 礼 敬 人 産 官 学 地 域 連 携 研 究 医 学 部 の 基 本 理 念 人 間 性 豊 かで 優 れた 医 師 の 養 成 学 際 領 域 を 含 む 医 学 研 究 の 推 進 国 際 貢 献 の 推 進 と 地 域 医 療 への 協 力 予 防 医 学 の

チーム 医 療 徳 育 : 守 礼 敬 人 産 官 学 地 域 連 携 研 究 医 学 部 の 基 本 理 念 人 間 性 豊 かで 優 れた 医 師 の 養 成 学 際 領 域 を 含 む 医 学 研 究 の 推 進 国 際 貢 献 の 推 進 と 地 域 医 療 への 協 力 予 防 医 学 の CONTENTS 2009.4 No.302 チーム 医 療 徳 育 : 守 礼 敬 人 産 官 学 地 域 連 携 研 究 医 学 部 の 基 本 理 念 人 間 性 豊 かで 優 れた 医 師 の 養 成 学 際 領 域 を 含 む 医 学 研 究 の 推 進 国 際 貢 献 の 推 進 と 地 域 医 療 への 協 力 予 防 医 学 の 推 進 快 適 な 教 育 職 場 環 境 感 染 症

More information

資料 1-1 ゲノム編集技術を用いた遺伝子治療 製品等のリスク評価や品質評価の考え方 第 29 回科学委員会

資料 1-1 ゲノム編集技術を用いた遺伝子治療 製品等のリスク評価や品質評価の考え方 第 29 回科学委員会 資料 1-1 ゲノム編集技術を用いた遺伝子治療 製品等のリスク評価や品質評価の考え方 第 29 回科学委員会 2018.7.3 1 ゲノム編集技術の現状 遺伝子治療等関連指針の問題点と海外を含めた状況 ゲノム編集に安全性や品質評価 2 遺伝子治療等製品に関する指針 法律と審査 遺伝子治療製品の品質 安全性 有効性評価のための指針 体内 in vivo) 遺伝子治療 ベクターの例 ウイルスベクター 直接投与

More information

untitled

untitled 1 23 17 16 15 10 8 8 8 7 6 27 34% 3,174 15% 8 23 8 16 10 8 17 34 7 6 27 493 1 0 80 4 1 5 0 79 14 13 3 5 606 2 3 51 1 1 3 5 45 66 2 2 8 500 1 1 25 5 1 1 2 19 28 16 3 39 1,012 3 0 22 6 0 3 2 21 38 26 12

More information

(定義)附則第一章総則第一条ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(以下 法 という )に定めるもののほか この指針において 次の各号に掲げる用語の意義は それぞれ当該各号に定めるところによる 四提供医療機関特定胚の作成に用いるヒトの未受精卵又はヒト受精胚(以下 未受精卵等 という )の提供を

(定義)附則第一章総則第一条ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(以下 法 という )に定めるもののほか この指針において 次の各号に掲げる用語の意義は それぞれ当該各号に定めるところによる 四提供医療機関特定胚の作成に用いるヒトの未受精卵又はヒト受精胚(以下 未受精卵等 という )の提供を ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(平成十二年法律第百四十六号)第四条第一項の規定に基づき 特定胚の取扱いに関する指針(平成十三年文部科学省告示第百七十三号)の全部を次のように改正するので 告示する 第三章動物性集合胚の取扱い第二章人クローン胚の取扱い平成二十一年五月二十日第一章総則(第一条 第八条)目次 文部科学省告示第八十三号第二節動物性集合胚の譲受の要件に関する事項(第十七条)第一節動物性集合胚の作成の要件に関する事項(第十五条

More information

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt 組換え酵素を用いた配列部位 特異的逐次遺伝子導入方法 Accumulative gene integration system using recombinase 工学研究院化学工学部門河邉佳典 2009 年 2 月 27 日 < 研究背景 > 1 染色体上での遺伝子増幅の有用性 動物細胞での場合 新鮮培地 空気 + 炭酸ガス 使用済み培地 医薬品タンパク質を生産する遺伝子を導入 目的遺伝子の多重化

More information

15690B_表紙1-4.pdf

15690B_表紙1-4.pdf ISO 14001 ISO 13485:2003 0086 Beautiful Teeth Now...4...5...6...7...8...9...9...10...10....11...11...12...13...14...17...18...23...24...29 1...30 2...32 3...33 4...34...35...39 3 beautiful teeth now 2

More information

prd-100731s001-20101026_1253(2).pdf

prd-100731s001-20101026_1253(2).pdf ISSN 1340-6671 POWER & ENERGY SYSTEM NEWSLETTER No.41 Nov 2010 POWER & ENERGY SYSTEM NEWSLETTER No.41 Nov 2010 POWER & ENERGY SYSTEM 200mm 300mm 450mm 650mm NEWSLETTER No.41 Nov 2010 Abstracts Submitted

More information

不妊治療について Ⅰ 一般的な不妊治療 1 排卵誘発剤などの薬物療法 2 卵管疎通障害に対する卵管通気法 卵管形成術 3 精管機能障害に対する精管形成術 Ⅱ 生殖補助医療 1. 人工授精 2. 体外での受精 精液を注入器を用いて直接子宮腔に注入し 妊娠を図る方法 夫側の精液の異常 性交障害等の場合に

不妊治療について Ⅰ 一般的な不妊治療 1 排卵誘発剤などの薬物療法 2 卵管疎通障害に対する卵管通気法 卵管形成術 3 精管機能障害に対する精管形成術 Ⅱ 生殖補助医療 1. 人工授精 2. 体外での受精 精液を注入器を用いて直接子宮腔に注入し 妊娠を図る方法 夫側の精液の異常 性交障害等の場合に 生殖補助医療を巡る現状について 平成 30 年 11 月 28 日 厚生労働省 不妊治療について Ⅰ 一般的な不妊治療 1 排卵誘発剤などの薬物療法 2 卵管疎通障害に対する卵管通気法 卵管形成術 3 精管機能障害に対する精管形成術 Ⅱ 生殖補助医療 1. 人工授精 2. 体外での受精 精液を注入器を用いて直接子宮腔に注入し 妊娠を図る方法 夫側の精液の異常 性交障害等の場合に用いられる 精子提供者の種類によって

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2015.7.22 メディカルサイエンス推進研究所技術セミナー ゲノム編集技術が与える 医学へのインパクト 遺伝子改変マウス作製への応用を中心に メディカルサイエンス推進研究所遺伝子実験センター中島修 1 ゲノム編集は PCR 以来のゲームチェンジャー (game changer: 世論の動向を大きく変える出来事 ) 2 20 NATURE VOL 522 4 JUNE 2015 20 NATURE

More information

ParkOptions&ACC_2001_Jap.ai

ParkOptions&ACC_2001_Jap.ai Park AFM www.parkafm.co.jp Park AFM 02 Park Systems Enabling Nanoscale Advances 04 06 08 10 11 12 14 15 16 18 19 03 Park AFM SmartScan TM 04 Park Systems Enabling Nanoscale Advances 05 Park AFM 06 Park

More information

untitled

untitled 2005 10 13 Dr. RGA 19602000 10 Australian Institute of of Health and and Welfare 2004 ABS Cat. Cat. No. No. 3201.0; AIHW National Population Database 1875 2 211997 8 122164 http://www.wowzone.com/calment.htm

More information

Microsoft PowerPoint - WIN_CRISIS_INDEX_REPORT_(日本語最終版)_0122_編集.ppt

Microsoft PowerPoint - WIN_CRISIS_INDEX_REPORT_(日本語最終版)_0122_編集.ppt (1 月 22 日 公 表 ) WIN 危 機 インデックス 調 査 レポート( 国 際 比 較 世 論 調 査 ) 金 融 危 機 についての グローバル バロメーター 2009 年 1 月 日 本 リサーチセンター (ギャラップ インターナショナル メンバー) 1. 調 査 目 的 および 調 査 概 要 WIN (Worldwide Independent Network の 略 称 )は 昨

More information

を行った 2.iPS 細胞の由来の探索 3.MEF および TTF 以外の細胞からの ips 細胞誘導 4.Fbx15 以外の遺伝子発現を指標とした ips 細胞の樹立 ips 細胞はこれまでのところレトロウイルスを用いた場合しか樹立できていない また 4 因子を導入した線維芽細胞の中で ips 細

を行った 2.iPS 細胞の由来の探索 3.MEF および TTF 以外の細胞からの ips 細胞誘導 4.Fbx15 以外の遺伝子発現を指標とした ips 細胞の樹立 ips 細胞はこれまでのところレトロウイルスを用いた場合しか樹立できていない また 4 因子を導入した線維芽細胞の中で ips 細 平成 19 年度実績報告 免疫難病 感染症等の先進医療技術 平成 15 年度採択研究代表者 山中伸弥 京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 / 再生医科学研究所 教授 真に臨床応用できる多能性幹細胞の樹立 1. 研究実施の概要 胚性幹 (ES) 細胞は受精後間もない胚から樹立する幹細胞であり 様々な細胞へと分化する多能性を維持したまま 長期かつ大量に培養することが可能であることから 脊髄損傷 若年性糖尿病

More information

資料3-1_本多准教授提出資料

資料3-1_本多准教授提出資料 2013 年 12 月 12 日 ( 木 ) 文部科学省動物性集合 胚作業部会講演 多能性幹細胞と動物胚とのキメラ作製 - 現状とその可能性ー 宮崎大学テニュアトラック推進機構テニュアトラック准教授本多新 1. マウスの発生と多能性幹細胞 着床前 受精 始原生殖細胞 生殖細胞 EpiSC 着床後 ips 細胞 体細胞 ES EpiSC ips 細胞には多能性 ( 理論的にどのような組織にも分化可能

More information

革新的がん治療薬の実用化を目指した非臨床研究 ( 厚生労働科学研究 ) に採択 大学院医歯学総合研究科遺伝子治療 再生医学分野の小戝健一郎教授の 難治癌を標的治療できる完全オリジナルのウイルス遺伝子医薬の実用化のための前臨床研究 が 平成 24 年度の厚生労働科学研究費補助金 ( 難病 がん等の疾患

革新的がん治療薬の実用化を目指した非臨床研究 ( 厚生労働科学研究 ) に採択 大学院医歯学総合研究科遺伝子治療 再生医学分野の小戝健一郎教授の 難治癌を標的治療できる完全オリジナルのウイルス遺伝子医薬の実用化のための前臨床研究 が 平成 24 年度の厚生労働科学研究費補助金 ( 難病 がん等の疾患 革新的がん治療薬の実用化を目指した非臨床研究 ( 厚生労働科学研究 ) に採択 大学院医歯学総合研究科遺伝子治療 再生医学分野の小戝健一郎教授の 難治癌を標的治療できる完全オリジナルのウイルス遺伝子医薬の実用化のための前臨床研究 が 平成 24 年度の厚生労働科学研究費補助金 ( 難病 がん等の疾患分野の医療の実用化研究事業 がん関係研究分野 ) に採択されました 厚生労働科学研究の背景と本研究事業の概要がんは我が国の死亡原因の第

More information

日産婦誌60巻12号研修コーナー

日産婦誌60巻12号研修コーナー AIH AID ICI IUI HIFI ( 表 E-4-4)-1) 人 工 授 精 の 種 類 ArtificalInseminationwithHusband ssemen ArtificalInseminationwithDonor ssemen Intra-cervicalInsemination Intra-uterineInsemination HysteroscopicIntra-falopianInsemination

More information

背景 人工 DNA 切断酵素である TALEN や CRISPR-Cas9 を用いたゲノム編集技術により 遺 伝性疾患でみられる一塩基多型を導入または修復する手法は 疾患のモデリングや治療のた めに必須となる技術です しかしながら一塩基置換のみを導入した細胞は薬剤選抜を適用で きないため 正確に目的

背景 人工 DNA 切断酵素である TALEN や CRISPR-Cas9 を用いたゲノム編集技術により 遺 伝性疾患でみられる一塩基多型を導入または修復する手法は 疾患のモデリングや治療のた めに必須となる技術です しかしながら一塩基置換のみを導入した細胞は薬剤選抜を適用で きないため 正確に目的 本件リリース先 文部科学記者会 科学記者会 広島大学関係報道機関 京都大学記者クラブ NEWS RELEASE 本件の報道解禁につきましては 平成 30 年 3 月 5 日 ( 月 ) 午後 7 時以降にお願いいたします 平成 30 年 3 月 2 日国立大学法人広島大学 国立大学法人京都大学 京都大学 ips 細胞研究所 ゲノム編集技術を用いたヒト ips 細胞での正確な一塩基置換技術 (MhAX

More information

( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1

( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1 ( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1 幹細胞研究の現状 腎不全 各種心臓疾患など 臓器不全症に対する根本的な治療には臓器移植が必要 しかし移植臓器は圧倒的に不足している

More information

181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 South Africa 1998 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 mustaheqeen zakat 210 211 Nigeria 1995 212 213 214 215 216 217 218

More information

資料2 ゲノム医療をめぐる現状と課題(確定版)

資料2 ゲノム医療をめぐる現状と課題(確定版) 第 1 回ゲノム医療等実用化推進 TF 平成 27 年 11 月 17 日 資料 2 ゲノム医療等をめぐる現状と課題 ゲノム情報の特性 日本医学会の指摘する 遺伝学的検査 診断を実施する際に考慮すべき遺伝情報の特性 遺伝情報には次のような特性があり 遺伝学的検査およびその結果に基づいてなされる診断を行う際にはこれらの特性を十分考慮する必要がある 生涯変化しないこと 血縁者間で一部共有されていること

More information

研究から医療へ より医療への実利用が近いもの ゲノム医療研究推進ワーキンググループ報告書 (AMED) 臨床ゲノム情報統合データベース公募 対象疾患の考え方の方向性 第 1 グループ ( 主に を目指す ) 医療への実利用が近い疾患 領域の着実な推進 単一遺伝子疾患 希少疾患 難病 ( 生殖細胞系列

研究から医療へ より医療への実利用が近いもの ゲノム医療研究推進ワーキンググループ報告書 (AMED) 臨床ゲノム情報統合データベース公募 対象疾患の考え方の方向性 第 1 グループ ( 主に を目指す ) 医療への実利用が近い疾患 領域の着実な推進 単一遺伝子疾患 希少疾患 難病 ( 生殖細胞系列 ゲノム医療実現に向けた対象疾患の考え方 ( 案 ) 資料 3-1 1. これまでの整理について において 比較的エビデンスが蓄積されており 医療への実利用が近い疾患 領域であり 着実に推進する必要がある 第 1 グループと ( 医療への実利用は近くないが ) 多くの国民が罹患する一般的な疾患への対応にゲノム情報等を応用する 第 2 グループに整理された なお 医療分野研究開発推進計画 ( 健康 医療戦略推進本部決定

More information

計画研究 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシン

計画研究 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシン 計画研究 2005 2009 年度 定量的一塩基多型解析技術の開発と医療への応用 田平 知子 1) 久木田 洋児 2) 堀内 孝彦 3) 1) 九州大学生体防御医学研究所 林 健志 1) 2) 大阪府立成人病センター研究所 研究の目的と進め方 3) 九州大学病院 研究期間の成果 ポストシークエンシング時代のゲノム科学研究では 多因子性 遺伝性疾患の関連解析による原因遺伝子探索が最重要課題であ 1.

More information

M-JUSD2471b

M-JUSD2471b JUSD 2471b 2 www.pall.com 3 4 www.pall.com 5 6 www.pall.com 7 TM AllegroSystems The Single-Use Solution Visit us on the Web at www.pall.com/japan/biopharm.asp e-mail us at allegro@pall.com 163-1325 651TEL.03(6386)0995

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 112. 水痘帯状疱疹ウイルス感染機構の解明 定岡知彦 Key words: 水痘帯状疱疹ウイルス, 感染性ウイルス粒子産生 神戸大学大学院医学研究科感染症センター臨床ウイルス学 緒言水痘帯状疱疹ウイルス (varicella-zoster virus: VZV) は, ヒトに感染して初感染においては全身性に水痘を発症し, 脊髄後根神経節に潜伏した後,

More information

た遺伝子を切断し修復時に微小なエラーを生じさせて機能を破壊するノックアウトと 外部か ら任意の配列を挿入して事前設計した通りの機能を与えるノックインに大別される 外来遺伝 子をもった動物の作成や遺伝子治療には後者の技術が必要である しかし 動物胚への遺伝子ノックインには マイクロインジェクション法

た遺伝子を切断し修復時に微小なエラーを生じさせて機能を破壊するノックアウトと 外部か ら任意の配列を挿入して事前設計した通りの機能を与えるノックインに大別される 外来遺伝 子をもった動物の作成や遺伝子治療には後者の技術が必要である しかし 動物胚への遺伝子ノックインには マイクロインジェクション法 ゲノム編集による動物受精卵の遺伝子組み換え 遺伝子治療の簡便化に成功 1. 発表者 : 中内啓光 ( 東京大学医科学研究所幹細胞治療部門特任教授 ) 山口智之 ( 東京大学医科学研究所幹細胞治療部門特任准教授 ) 水野直彬 ( 東京大学医科学研究所幹細胞治療部門特任研究員 ) 2. 発表のポイント : 哺乳類受精卵へのウイルス感染を利用して ゲノム編集により簡便に遺伝子組み換えを行う手法を開発した

More information

資料1:「生命倫理に関する研究機関における検討について」(赤林先生資料)

資料1:「生命倫理に関する研究機関における検討について」(赤林先生資料) 資料 1 命倫理に関する研究機関における検討について 東京 学医学部医療倫理学分野 林朗 次 医学系研究における法令 指針等 機関の の役割 倫理審査委員会の役割 倫理審査委員会の構成 研究実施にあたっての検討の流れ 医学系研究における法令 指針等 医学系研究に関する法律 医薬品医療機器等法 (2015 年改訂 ) 治験 再 医療等安全性確保法 (2013 年 ) 再 医療研究 医学系研究に関する基本的な指針

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 多能性幹細胞を利用した毒性の判定方法 教授 森田隆 准教授 吉田佳世 ( 大阪市立大学大学院医学研究科遺伝子制御学 ) これまでの問題点 化学物質の人体および環境に及ぼす影響については 迅速にその評価を行うことが社会的に要請されている 一方 マウスやラットなど動物を用いた実験は必要ではあるが 動物愛護や費用 時間的な問題がある そこで 哺乳動物細胞を用いたリスク評価系の開発が望まれる 我々は DNA

More information

NX10_150223J16AB_0116.ai

NX10_150223J16AB_0116.ai Park NX10 www.parkafm.co.jp Park Systems The Most Accurate Atomic Force Microscope Park NX10 Park NX10 Park Systems The Most Accurate Atomic Force Microscope Park NX10 nm 12 8 4 0 Park Systems The Most

More information

スライド 1

スライド 1 新技術で分離した ヒト骨質由来微小幹細胞の医療応用 薗田精昭 関西医科大学大学院医学研究科先端医療学専攻修復医療応用系幹細胞生物学 2001 背景 (1): 微小幹細胞とは Journal of Cellular Biochemistry 80;455-460(2001) 微小幹細胞に関する最初の報告生体の組織内に非常に小さな spore-like stem cell が存在することが初めて報告された

More information

2 反復着床不全への新検査法 : 検査について子宮内膜の変化と着床の準備子宮内膜は 卵巣から分泌されるステロイドホルモンの作用によって 増殖期 分泌期 月経のサイクル ( 月経周期 ) を繰り返しています 増殖期には 卵胞から分泌されるエストロゲンの作用により内膜は次第に厚くなり 分泌期には排卵後の

2 反復着床不全への新検査法 : 検査について子宮内膜の変化と着床の準備子宮内膜は 卵巣から分泌されるステロイドホルモンの作用によって 増殖期 分泌期 月経のサイクル ( 月経周期 ) を繰り返しています 増殖期には 卵胞から分泌されるエストロゲンの作用により内膜は次第に厚くなり 分泌期には排卵後の たまごちゃん通信 トピックス 1 設備紹介 : タイムラプス導入しました! 2 反復着床不全への新検査法 : 検査について 3 たまごちゃん講座 : 遺伝子について学ぼう! 4 クリニックからのお知らせ 1 設備紹介 : タイムラプス 導入しました! タイムラプスとは 培養庫を開閉せず 時間リアルタイムに胚発育を観察 記録できる装置です 受精の瞬間や胚発育を 時間モニタリングすることで これまで観察が難しかった受精や胚分割の異常を観察することができるため

More information

患者学講座第1講「医療と社会」

患者学講座第1講「医療と社会」 ILC セミナー 2012/2/3 国際比較調査報告 2 ~ 各国の看取りと専門職の役割 ~ 成蹊大学アジア太平洋研究センター 渡邉大輔 (dwatanabe@ejs.seikei.ac.jp) 本報告の背景と目的 終末期におけるチームの重要性 専門職間の考え方の違い 調査データから看取りと専門職の関連について分析する 各国の 文化 に還元しない理解を試みる 2 分析で用いるデータ 1. 2010~2011

More information

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg C EculizumabGenetical Recombination AMX 警告 1 2 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1 2 組成 性状 ml mg mg mg mg mg ph ph mgml 効能 効果 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 < 効能 効果に関連する使用上の注意 > 共通 1C5 C5b-9 b 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 1 2 3 4

More information

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 薬食発 0331 第 7 号 平成 22 年 3 月 31 日 厚生労働省医薬食品局長 臨床研究において用いられる未承認医療機器の提供等に係る 薬事法の適用について 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) は 医療機器について品質 有効性及び安全性の確保がなされた製品のみが流通するよう種々の規制を設けているが 薬事法第 14 条第 1 項の承認を受けていない医療機器

More information

                           2005年12月1日

                           2005年12月1日 着床前診断に関する見解 について 着床前診断は 平成 10 年 10 月に見解を発表して以来 申請された症例ごとに実施施設における倫理委員会および本会の審査小委員会で審議し 臨床研究としての実施の可否を決定してまいりました このたび染色体転座に起因する習慣流産に対して着床前診断の審査基準を明確にいたしましたので 平成 10 年 10 月見解 について考え方を追加いたします 平成 18 年 2 月 社団法人日本産科婦人科学会理事長武谷雄二倫理委員長吉村泰典

More information

Microsoft Word - 【変更済】プレスリリース要旨_飯島・関谷H29_R6.docx

Microsoft Word - 【変更済】プレスリリース要旨_飯島・関谷H29_R6.docx 解禁日時 : 平成 29 年 6 月 20 日午前 1 時 ( 日本時間 ) 資料配布先 : 厚生労働記者会 厚生日比谷クラブ 文部科学記者会会見場所 日時 : 厚生労働記者会 6 月 14 日 15 時から ( 厚生日比谷クラブと合同 ) 神経変性疾患治療法開発への期待 = 国立長寿医療センター認知症先進医療開発センター = ストレス応答系を 制御する 2017 年 6 月 20 日 要旨 ( 理事長

More information

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干 学校法人日本医科大学中央倫理委員会規程 ( 平成 28 年 1 月 1 日規程第 3 号 ) ( 目的 ) 第 1 条この規程は 医の倫理に関するヘルシンキ宣言の趣旨を尊重し 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 ヒトゲノム 遺伝子解析研究に関する倫理指針 遺伝子治療臨床研究に関する指針 ヒト受精胚の作成を行う生殖補助医療研究に関する倫理指針 等 国等が示した関係法令及び関係指針 ( 以下すべて併せて

More information

ヒト胚の研究体制に関する研究(吉村 泰典 委員提出資料)

ヒト胚の研究体制に関する研究(吉村 泰典 委員提出資料) ヒト胚の研究体制に関する研究 慶應義塾大学医学部産婦人科吉村泰典 わが国の生殖医療の歩み 1949 年 8 月 非配偶者間人工授精 (AID) 児誕生 ( 慶應義塾大学 ) 1983 年 8 月 減数手術 (4 胎 双胎 )( 長野県 ) 1983 年 10 月 体外受精児誕生 ( 東北大学 ) 1986 年 5 月 パーコール法による男女生み分け法の公開 1989 年 12 月 凍結受精卵による妊娠

More information

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ PRESS RELEASE(2018/05/16) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と名古屋市立大学薬学研究科の喜多泰之助 教 白根道子教授 金沢大学医薬保健研究域医学系の西山正章教授らの研究グループは

More information

世界経済の見通しと政策課題

世界経済の見通しと政策課題 経済産業研究所 (RIETI) BBL セミナー プレゼンテーション資料 3 年 月 8 日 世界経済の見通しと政策課題 木下祐子 資料の引用は IMF の HP に掲載されている世界経済見通し本文及び図表から直接の引用としてください http://www.rieti.go.jp/jp/index.html 3 3 7 WEO Update 4 PMI) GDP / 5 Advanced economies

More information

2 4 診断推論講座 各論 腹痛 1 腹痛の主な原因 表 1 症例 70 2 numeric rating scale NRS mmHg X 2 重篤な血管性疾患 表

2 4 診断推論講座 各論 腹痛 1 腹痛の主な原因 表 1 症例 70 2 numeric rating scale NRS mmHg X 2 重篤な血管性疾患 表 2 4 診断推論講座 各論 腹痛 1 腹痛の主な原因 表 1 症例 70 2 numeric rating scale NRS 4 10 50 160 90mmHg691836.3 X 2 重篤な血管性疾患 表 2 72 73 表 1 腹痛をきたす疾患の緊急度と治療担当診療科による分類 1 2 3 4 5 表 2 3 血管性疾患と炎症性疾患の症状 腹膜刺激症状 表 1 表 3 74 75 表 3 腹膜刺激症状を修飾する因子

More information

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常 生殖補助医療に関する同意書 体外受精 顕微授精 受精卵の凍結保存 融解移植に際しては 下記の同意書 が必要です ご夫婦で署名捺印した上で提出してください 体外受精に関する同意書 ( 初回採卵に必要 ) 顕微授精に関する同意書 ( 初回採卵に必要 ) 受精卵凍結保存に関する同意書 ( 初回採卵に必要 ) 凍結受精卵融解胚移植に関する同意書 ( その都度必要 ) 同意書は 保管用 と 提出用 の 2 部からなります

More information

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6459 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May. 2017 EGFR 遺伝子変異検査 ( 院内測定 ) c-erbb/egfr [tissues] 基本情報 8C051 c-erbb/egfr JLAC10 診療報酬 分析物 識別材料測定法

More information

Microsoft Word - Seminar14.doc

Microsoft Word - Seminar14.doc 第 14 回健康セミナー [ テーマ ] 遺伝子疾病 その原因と治療法の開発 [ 講師 ] コペンハーゲン大学細胞分子医学科講師白石竹彦 [ 日時 ] 2011 年 10 月 6 日 [ 場所 ] 在デンマーク日本国大使館多目的ホール セミナーは 最初 遺伝子 (DNA) の基本的な働き 制御の仕組みについて再確認し その後 遺伝子治療について 展望と課題について話をした その内容を以下要約する 遺伝子は生命の設計図

More information

平成 29 年 6 月 9 日 ニーマンピック病 C 型タンパク質の新しい機能の解明 リソソーム膜に特殊な領域を形成し 脂肪滴の取り込み 分解を促進する 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長門松健治 ) 分子細胞学分野の辻琢磨 ( つじたくま ) 助教 藤本豊士 ( ふじもととよし ) 教授ら

平成 29 年 6 月 9 日 ニーマンピック病 C 型タンパク質の新しい機能の解明 リソソーム膜に特殊な領域を形成し 脂肪滴の取り込み 分解を促進する 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長門松健治 ) 分子細胞学分野の辻琢磨 ( つじたくま ) 助教 藤本豊士 ( ふじもととよし ) 教授ら 平成 29 年 6 月 9 日 ニーマンピック病 C 型タンパク質の新しい機能の解明 リソソーム膜に特殊な領域を形成し 脂肪滴の取り込み 分解を促進する 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長門松健治 ) 分子細胞学分野の辻琢磨 ( つじたくま ) 助教 藤本豊士 ( ふじもととよし ) 教授らの研究グループは 出芽酵母を用いた実験により ニーマンピック病 C 型 (NPC 病 ) タンパク質の新たな機能を明らかにしました

More information

II a. 1 2 3 3 4 4 5 5 6 b. 6 7 7 8 8 9 10 11 9 10 11 1 2 b. 2 3 6 7 c. 4 8 5 6 9 7 8 10 9 10 11 1112 12 13 13 14 d. 14 15 15 16 423m 16 17 17 1 a. 2 1

II a. 1 2 3 3 4 4 5 5 6 b. 6 7 7 8 8 9 10 11 9 10 11 1 2 b. 2 3 6 7 c. 4 8 5 6 9 7 8 10 9 10 11 1112 12 13 13 14 d. 14 15 15 16 423m 16 17 17 1 a. 2 1 II a b v w x y q c r u t s j k l m n h i g d e f o 1. 2. 3,776m 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. p 1. 5 2. 16 3. 6 4. 18 5. 20 6. 21 7. 22 8. 24 9. 25 10. 15 11. 19 12.

More information

<836D815B B E95E292D48AD BB A835E838D834F5F4D4B D8CB32E706466>

<836D815B B E95E292D48AD BB A835E838D834F5F4D4B D8CB32E706466> ノーベルエステティック補綴関連製品 カタログ & 価格表 価格改定2015.04 re.jp ンストア elbioca オンライ re.nob /sto https:/ 3 4 6 10 12 14 / 16 20 24 28 30 / 36 38 42 44 / & 46 & 49 50 58 & 59 61 62 63 64 66 74 82 & 92 94 96 4 // 3 6 12 CC

More information

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析 論文題目 腸管分化に関わる microrna の探索とその発現制御解析 氏名日野公洋 1. 序論 microrna(mirna) とは細胞内在性の 21 塩基程度の機能性 RNA のことであり 部分的相補的な塩基認識を介して標的 RNA の翻訳抑制や不安定化を引き起こすことが知られている mirna は細胞分化や増殖 ガン化やアポトーシスなどに関与していることが報告されており これら以外にも様々な細胞諸現象に関与していると考えられている

More information

1. 背景生殖細胞は 哺乳類の体を構成する細胞の中で 次世代へと受け継がれ 新たな個体をつくり出すことが可能な唯一の細胞です 生殖細胞系列の分化過程や 生殖細胞に特徴的なDNAのメチル化を含むエピゲノム情報 8 の再構成注メカニズムを解明することは 不妊の原因究明や世代を経たエピゲノム情報の伝達メカ

1. 背景生殖細胞は 哺乳類の体を構成する細胞の中で 次世代へと受け継がれ 新たな個体をつくり出すことが可能な唯一の細胞です 生殖細胞系列の分化過程や 生殖細胞に特徴的なDNAのメチル化を含むエピゲノム情報 8 の再構成注メカニズムを解明することは 不妊の原因究明や世代を経たエピゲノム情報の伝達メカ マウス多能性幹細胞から精子幹細胞を試験管内で誘導 精子形成全過程の試験管内誘導の基盤形成 ポイント マウス多能性幹細胞注 1 から精子幹細胞様細胞注 2 の試験管内での誘導に成功 精子幹細胞様細胞は成体の精巣内で精子に分化し 健常な子孫を産生 精子幹細胞注 3 注 4 におけるDNAのメチル化異常が精子形成不全につながることを発見 京都大学大学院医学研究科の斎藤通紀教授 [ 兼科学技術振興機構 (JST)ERATO

More information

謔」閠・錐

謔」閠・錐 受精卵 ( 胚 ) 卵子凍結の説明書 2009 年 9 月 28 日作成 患者氏名 ID 治療の必要性 / 適応について 受精卵 ( 胚 ) の凍結は 体外受精または顕微授精において 以下のような場合に行われる治療です 胚移植後に 妊娠につながる可能性のある受精卵 ( いわゆる余剰胚 ) が残っていた場合 採卵数が多い 血中エストロゲン値が高いなど 卵巣過剰刺激症候群を起こす可能性が高いために 胚移植がキャンセルとなった場合

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 研究成果の概要 ( 和文 ): 平成 24 年 5 月 15 日現在 機関番号 :32612 研究種目 : 基盤研究 (C) 研究期間 :2009~2011 課題番号 :21592265 研究課題名 ( 和文 ) 再生に向けたヒト人工多能性幹細胞を用いた網膜変性疾患の病態解明 研究課題名 ( 英文 ) AnanlysisoftheretinaldegenerativediseasesusingiPScells

More information

CiRA ニュースリリース News Release 2014 年 11 月 20 日京都大学 ips 細胞研究所 (CiRA) 京都大学細胞 物質システム統合拠点 (icems) 科学技術振興機構 (JST) ips 細胞を使った遺伝子修復に成功 デュシェンヌ型筋ジストロフィーの変異遺伝子を修復

CiRA ニュースリリース News Release 2014 年 11 月 20 日京都大学 ips 細胞研究所 (CiRA) 京都大学細胞 物質システム統合拠点 (icems) 科学技術振興機構 (JST) ips 細胞を使った遺伝子修復に成功 デュシェンヌ型筋ジストロフィーの変異遺伝子を修復 News Release 2014 年 11 月 20 日京都大学 ips 細胞研究所 (CiRA) 京都大学細胞 物質システム統合拠点 (icems) 科学技術振興機構 (JST) ips 細胞を使った遺伝子修復に成功 デュシェンヌ型筋ジストロフィーの変異遺伝子を修復 ポイント ヒトゲノムの中で 1 カ所しかない塩基配列のデータベースを構築した注 TALEN および CRISPR 1) を用いてデュシェンヌ型筋ジストロフィー

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 29 年 6 月 23 日市民公開講座文京シビックセンター がん遺伝子とがん免疫との関係 講師 : 東京医科歯科大学難治疾患研究所ゲノム病理学分野石川俊平 はじめに用語解説 : 遺伝子 ゲノム DNA の関係 ゲノム : 細胞に含まれるすべての遺伝する DNA の情報全体でヒトでは約 30 億塩基 (30 億文字 ) の DNA よりなる 細胞 ゲノム 染色体 : ゲノムの DNA が分割されて折りたたまれた構造で

More information

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果 2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は

More information

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者 資料 1 研究計画書 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 埼玉医科大学総合医療センター病理部 研究責任者百瀬修二 Ver1.0 2018 年 1 月 31 日 1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科

More information

ares_018

ares_018 THE ASSOCIATION FOR REAL ESTATE SECURITIZATION May-June. 2003 1 3 5 11 20 35 37 38 44 58 65 72 80 91 95 104 107 112 2 ARES SPECIAL ARES SYMPOSIUM 2005 November-December. 2005 3 ARES SPECIAL 4 5 November-December.

More information

化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典 報道機関各位 2013 年 6 月 19 日 日本神経科学学会 東北大学大学院医学系研究科 マウスの超音波発声に対する遺伝および環境要因の相互作用 : 父親の加齢や体外受精が自閉症のリスクとなるメカニズム解明への手がかり 概要 近年 先進国では自閉症の発症率の増加が社会的問題となっています これまでの疫学研究により 父親の高齢化や体外受精 (IVF) はその子供における自閉症の発症率を増大させることが報告されています

More information

転移を認めた 転移率は 13~80% であった 立細胞株をヌードマウス皮下で ~1l 増殖させ, その組

転移を認めた 転移率は 13~80% であった 立細胞株をヌードマウス皮下で ~1l 増殖させ, その組 Title Author(s) Citation Issue date 1997-12 Resource Type Resource Version URL Kobe University Repository : Kernel ヒト口腔扁平上皮癌細胞および組織片のヌードマウス舌への同所性移植による浸潤 リンパ節転移に関する実験的研究 (Experimental study of invasion

More information

し 2018 Vol.6 期待を集める CRISPR の倫理的側面を考える これまでの医療やバイオテクノロジーの常識を変えるものと言われる遺伝子編集技術 :CRISPR は 大きな 期待を集めている 同時に CRISPR は これまでは SF 世界のものであったデザイナー ベイビーを現実のも のとする技術でもあることから 倫理面に関する議論の必要性も叫ばれている 本稿では 医療の領域において CRISPR

More information