MGC3130 Hillstar Development Kit User’s Guide

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1 MGC3130 Hillstar 開発キットユーザガイド 注意 : この日本語版文書は参考資料としてご利用ください 最新情報は必ずオリジナルの英語版をご参照願います 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP

2 Microchip 社製デバイスのコード保護機能に関して以下の点にご注意ください Microchip 社製品は 該当する Microchip 社データシートに記載の仕様を満たしています Microchip 社では 通常の条件ならびに仕様に従って使用した場合 Microchip 社製品のセキュリティレベルは 現在市場に流通している同種製品の中でも最も高度であると考えています しかし コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です 弊社の理解では こうした手法は Microchip 社データシートにある動作仕様書以外の方法で Microchip 社製品を使用する事になります このような行為は知的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます Microchip 社は コードの保全性に懸念を抱いているお客様と連携し 対応策に取り組んでいきます Microchip 社を含む全ての半導体メーカーで 自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません コード保護機能とは Microchip 社が製品を 解読不能 として保証するものではありません コード保護機能は常に進歩しています Microchip 社では 常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます Microchip 社のコード保護機能の侵害は デジタルミレニアム著作権法に違反します そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著作物に不正なアクセスを受けた場合 デジタルミレニアム著作権法の定めるところにより損害賠償訴訟を起こす権利があります 本書に記載されているデバイスアプリケーション等に関する情報は ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであり 更新によって無効とされる事があります お客様のアプリケーションが仕様を満たす事を保証する責任は お客様にあります Microchip 社は 明示的 暗黙的 書面 口頭 法定のいずれであるかを問わず 本書に記載されている情報に関して 状態 品質 性能 商品性 特定目的への適合性をはじめとする いかなる類の表明も保証も行いません Microchip 社は 本書の情報およびその使用に起因する一切の責任を否認します 生命維持装置あるいは生命安全用途に Microchip 社の製品を使用する事は全て購入者のリスクとし また購入者はこれによって発生したあらゆる損害 クレーム 訴訟 費用に関して Microchip 社は擁護され 免責され 損害を受けない事に同意するものとします 暗黙的あるいは明示的を問わず Microchip 社が知的財産権を保有しているライセンスは一切譲渡されません 商標 Microchip 社の名称とロゴ Microchip ロゴ dspic FlashFlex flexpwr JukeBlox KEELOQ KEELOQlogo Kleer LANCheck MediaLB MOST MOST logo MPLAB OptoLyzer PIC PICSTART PIC 32 logo RightTouch SpyNIC SST SST Logo SuperFlash および UNI/O は米国およびその他の国における Microchip Technology Incorporated の登録商標です Embedded Control Solutions Company mtouch は米国における Microchip Technology Incorporated の登録商標です Analog-for-the-Digital Age BodyCom chipkit chipkit logo CodeGuard dspicdem dspicdem.net ECAN In-Circuit Serial Programming ICSP Inter-Chip Connectivity KleerNet KleerNet logo MiWi motorbench MPASM MPF MPLAB Certified logo MPLIB MPLINK MultiTRAK NetDetach Omniscient Code Generation PICDEM PICDEM.net PICkit PICtail RightTouch logo REAL ICE SQI Serial Quad I/O Total Endurance TSHARC USBCheck VariSense ViewSpan WiperLock Wireless DNA および ZENA は米国およびその他の Microchip Technology Incorporated の商標です SQTP は米国における Microchip Technology Incorporated のサービスマークです Silicon Storage Technology は他の国における Microchip Technology Inc. の登録商標です GestIC は Microchip Technology Inc. の子会社である Microchip Technology Germany II GmbH & Co. & KG 社の他の国における登録商標です その他本書に記載されている商標は各社に帰属します 2016, Microchip Technology Incorporated, All Rights Reserved. ISBN: Microchip 社では Chandler および Tempe ( アリゾナ州 ) Gresham ( オレゴン州 ) の本部 設計部およびウェハー製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949: 2009 認証を取得しています Microchip 社の品質システムプロセスおよび手順は PIC MCU および dspic DSC KEELOQ コードホッピングデバイス シリアル EEPROM マイクロペリフェラル 不揮発性メモリ アナログ製品に採用されています さらに 開発システムの設計と製造に関する Microchip 社の品質システムは ISO 9001:2000 認証を取得しています DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

3 宣言の対象 : 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.3

4 NOTE: DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

5 目次 まえがき... 7 はじめに... 7 本書の構成... 7 本書の表記規則... 8 保証登録... 9 推奨参考資料... 9 Microchip 社のウェブサイト 開発システムのお客様向け変更通知サービス お客様サポート 改訂履歴 第 1 章概要 第 2 章準備 1.1 はじめに Hillstar のコンセプトと内容 Hillstar 開発キットパッケージの内容 Hillstar 開発キットのリファレンス電極 MGC3130 ソフトウェアパッケージ - Aurea GUI と GestIC ライブラリ MGC3130 ソフトウェア開発キット (SDK) 前提条件 ステップ 1: 開発キットの接続 ステップ 2: Hillstar 開発キットと PC の接続 ステップ 3: Windows CDC ドライバのインストール ステップ 4: Aurea の起動 第 3 章 Hillstar ボード ハードウェアの説明 3.1 概要 I 2 C to USB ブリッジ MGC3130 ユニット x60 mm リファレンス電極 PCB MGC3130 ユニット Hillstar の 95x60 mm リファレンス電極 I 2 C to USB ブリッジ 第 4 章機器への組み込み : ターゲットアプリケーションにおける Hillstar 4.1 はじめに 組み込みの例 第 5 章トラブルシュート 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.5

6 補遺 A 回路図 A.1 はじめに A.2 部品表 A.3 ボード 回路図とレイアウト図 補遺 B 感度プロファイルと静電容量 B.1 はじめに B.2 感度プロファイル B.3 電極の静電容量 補遺 C パラメータ設定のサポート C.1 ハンドブリックの作成方法 C.2 ハンドブリックの使い方 補遺 D ドライバインストールマニュアル D.1 デバイスマネージャを開く D.2 デバイスの選択 D.3 ドライバの参照 D.4 通信の検証 補遺 E 用語集各国の営業所とサービス...53 DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

7 まえがき お客様へのご注意 どのような文書でも内容は時間が経つにつれ古くなります 本書も例外ではありません Microchip 社の製品は お客様のニーズを満たすために常に改良を重ねており 実際のダイアログやツールが本書の内容とは異なる場合があります 最新文書は Microchip 社のウェブサイト ( をご覧ください 文書は DS 番号によって識別します この識別番号は各ページのフッタのページ番号の前に表記しています DS 番号 DSXXXXXXXXA の XXXXXXXX は文書番号 A は文書のリビジョンレベルを表します 開発ツールの最新情報は MPLAB X IDE のオンラインヘルプでご覧になれます [Help] メニューから [Topics] を選択すると オンラインヘルプファイルのリストが表示されます はじめに 本書の構成 この章には MGC3130 Hillstar 開発キットを使い始める前に知っておくと便利な一般情報を記載しています 以下の内容について説明します 本書の構成 本書の表記規則 保証登録 推奨参考資料 Microchip 社のウェブサイト 開発システムのお客様向け変更通知サービス お客様サポート 改訂履歴 本書では MGC3130 Hillstar 開発キットのインストールと使い方について説明します 以下に本書の構成を示します 第 1 章 概要 第 2 章 準備 第 3 章 Hillstar ボード ハードウェアの説明 第 4 章 機器への組み込み : ターゲットアプリケーションにおける Hillstar 第 5 章 トラブルシュート 補遺 A 回路図 補遺 B 感度プロファイルと静電容量 補遺 C パラメータ設定のサポート 補遺 D ドライバインストールマニュアル 補遺 E 用語集 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.7

8 本書の表記規則 本書には以下の表記規則を適用します 本書の表記規則表記 適用 例 Arial MS ゴシックフォント 二重かぎカッコ 参考資料 MPLAB IDE ユーザガイド 太字 テキストの強調... は唯一のコンパイラです... 角カッコ : [ ] ウィンドウ名 [Output] ウィンドウ ダイアログ名 [Settings] ダイアログ メニューの選択肢 [Enable Programmer] を選択 かぎカッコ : ウィンドウまたはダイアログの Save project before build フィールド名 右山カッコ (>) で区切った メニュー項目の選択 [File] > [Save] 下線付き斜体テキスト 角カッコ ([ ]) で囲んだ ダイアログのボタン [OK] をクリックする 太字のテキスト タブ [Power] タブをクリックする N Rnnnn Verilog 形式の数値 (N は総桁数 4 b0010, 2 hf1 R は基数 n は各桁の値 ) 山カッコ (< >) で囲んだテ キーボードのキー <Enter> <F1> を押す キスト Courier New フォント標準書体の Courier New サンプルソースコード #define START ファイル名 autoexec.bat ファイルパス c:\mcc18\h キーワード _asm, _endasm, static コマンドラインオプション -Opa+, -Opa- ビット値 0, 1 定数 0xFF, A 斜体の Courier New 変数の引数 file.o (file は有効な任意のファイル名 ) 角カッコ : [ ] オプションの引数 mcc18 [options] file [options] 中カッコとパイプ文字 : どちらかの引数を選択する場合 errorlevel {0 1} { } (OR 選択 ) 省略記号 :... 繰り返されるテキスト var_name [, var_name...] ユーザが定義するコード void main (void) {... } DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

9 まえがき 保証登録 推奨参考資料 同封の保証登録カードにご記入の上 お早めに郵送してください この保証登録カードを送付されたお客様には 製品の更新情報をお送りします ソフトウェアのマイナーリリースは弊社ウェブサイトで提供しております 本書には MGC3130 Hillstar 開発キットの使い方を記載しています 参考資料として 以下に記載した Microchip 社の文書を推奨します GestIC Design Guide (DS ) の電極およびシステム設計 この文書は MGC3130 のシステム特性パラメータと設計プロセスについて説明しています これにより 効果的な電極設計と GestIC システム全体のパラメータ設定が可能です MGC3030/MGC3130 GestIC ライブラリインターフェイスの説明 (DS ) 本書は MGC3130 の GestIC ライブラリのインターフェイスを説明したものです まず GestIC ライブラリのメッセージインターフェイスの機能について説明した後 MGC3130 システムの制御と動作に使う全メッセージのリファレンスを掲載します MGC3030/3130 3D 位置追跡およびジェスチャコントローラデータシート (DS ) MGC3130 3D 位置追跡およびジェスチャコントローラについての情報は こちらの文書を参照してください Aurea Graphical User Interface User s Guide (DS ) 本書では MGC3130 Aurea グラフィカルユーザインターフェイス (GUI) の使い方を説明します 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.9

10 Microchip 社のウェブサイト Microchip 社は 自社が運営するウェブサイト ( を通してオンラインサポートを提供しています このウェブサイトを通じて お客様はファイルと情報を簡単に入手できます 一般的なインターネットブラウザから以下の内容がご覧になれます 製品サポート データシートとエラッタ アプリケーションノートとサンプルプログラム 設計リソース ユーザガイドとハードウェアサポート文書 最新のソフトウェアと過去のソフトウェア 一般的技術サポート よく寄せられる質問 (FAQ) 技術サポートのご依頼 オンラインディスカッショングループ Microchip 社のコンサルタントプログラムメンバーの一覧 Microchip 社の事業 プロダクトセレクタガイドとご注文案内 プレスリリース セミナーとイベントの一覧 営業所の一覧 開発システムのお客様向け変更通知サービス Microchip 社のお客様向け変更通知サービスは お客様に Microchip 社製品の最新情報をお届けするサービスです ご興味のある製品ファミリまたは開発ツールに関する変更 更新 リビジョン エラッタ情報をいち早くメールにてお知らせします Microchip 社のウェブサイト ( にアクセスし [Customer Change Notification] からご登録ください 以下の開発システム製品カテゴリが選べます コンパイラ Microchip 社の C コンパイラ アセンブラ リンカ その他の言語ツールの最新情報です これには MPLAB C コンパイラ全製品 MPLAB アセンブラ全製品 (MPASM アセンブラを含む ) MPLAB リンカ全製品 (MPLINK オブジェクトリンカを含む ) MPLAB ライブラリアン全製品 (MPLIB オブジェクトライブラリアンを含む ) が含まれます エミュレータ Microchip 社のインサーキットエミュレータの最新情報です これには MPLAB REAL ICE と MPLAB ICE 2000 インサーキットエミュレータが含まれます インサーキットデバッガ Microchip 社のインサーキットデバッガの最新情報です これには MPLAB ICD 3 インサーキットデバッガと PICkit 3 Debug Express が含まれます MPLAB IDE Microchip 社の MPLAB IDE( 開発システムツール向け Windows 統合開発環境 ) の最新情報です これには MPLAB IDE MPLAB IDE プロジェクトマネージャ MPLAB エディタ MPLAB SIM シミュレータと一般的な編集 / デバッグ機能が含まれます プログラマ Microchip 社製プログラマの最新情報です これには MPLAB REAL ICE インサーキットエミュレータ MPLAB ICD 3 インサーキットデバッガ MPLAB PM3 デバイスプログラマ等の量産プログラマが含まれます また PICSTART Plus PICkit 2/3 等 非量産向けの開発プログラマも含まれます DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

11 まえがき お客様サポート Microchip 社製品をお使いのお客様は 以下のチャンネルからサポートをご利用になれます 販売代理店 弊社営業所 技術サポートサポートは販売代理店にお問い合わせください 各地の営業所もご利用頂けます 本書の最後のページには各国営業所の一覧を記載しています 技術サポートは以下のウェブページからもご利用になれます 改訂履歴 リビジョン A (2013 年 10 月 ) 本書は初版です リビジョン B (2016 年 1 月 ) 推奨参考資料 のセクションを更新し 図 A-2 A-3 A-4 を更新しました 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.11

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13 第 1 章概要 1.1 はじめに MGC3130 は Microchip 社の GestIC テクノロジを基にした 3D ジェスチャコントローラです この製品は ミクストシグナルコントローラとして開発されています MGC3130 は 1 つの送信チャンネルと 5 つの高感度受信チャンネルを備えています これらの受信チャンネルは フェムトファラッド (1 ff = F) レンジの静電容量の変化で検出します 電界を送受信するためには MGC3130 コントローラの送受信チャンネルに電極を接続する必要があります 電極を空間的に配置する事でチップは電界の歪みの重心を決定でき これにより検出空間内でのユーザの手の位置追跡とジェスチャ認識が可能です 1.2 Hillstar のコンセプトと内容物 Hillstar 開発キットは Microchip 社の MGC3130 3D ジェスチャおよび位置追跡コントローラをお客様のアプリケーションに簡単に組み込めるように設計されています 本キットには MGC3130 システム設定 関連ハードウェア 関連ソフトウェアの参考文献が含まれます Aurea GUIとGestICライブラリを含むMGC3130ソフトウェアパッケージ MGC3130 ソフトウェア開発キット (SDK) PIC18 ホストリファレンスコードを使うと 3D ジェスチャセンシングを以下の 5 つの手順で簡単に設計に組み込む事ができます 1. 機能の定義 2. 電極の設計 3. MGC3130 のパラメータ設定 4. ホストアプリケーションのプログラミング 5. 検証 Hillstar のハードウェアは 3 枚の PCB で構成される MGC3130 リファレンスシステムです MGC3130 ユニット I 2 C to USB ブリッジ リファレンス電極 ( 検出エリア mm) USB ケーブルを使って PC に接続し MGC3130 と GestIC テクノロジを評価できます アプリケーションの要件に応じて各基板を組み合わせる事ができます 以下に 3 つの例を挙げます MGC3130 ユニットと I 2 C to USB ブリッジを組み合わせてカスタム電極を評価する I 2 C to USB ブリッジを使って MGC3130 応用回路をパラメータ設定およびデバッグする MGC3130 ユニットと電極を組み合わせて PC ベースまたは組み込みソフトウェア環境のジェスチャアプリケーションを開発する 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.13

14 Hillstar 開発キットは GestIC アプリケーションを操作する人の手のシミュレーションを支援するテスト用の手のモデル ( ハンドブリック ) を提供します ハンドブリックは アプリケーションをパラメータ設定および評価する際に使います 人体の接地状態を再現するためハンドブリックの表面は導電性で ケーブルで GND に接続します 1.3 Hillstar 開発キットパッケージの内容 Hillstar 開発キットパッケージの内容を以下に示します MGC3130 モジュール I 2 C to USB ブリッジモジュール 4 層リファレンス電極 ( 検出エリア mm) ハンドブリック セット ( 組み立て式 4 つの発泡ブロック 1 枚の銅箔 ) PC 接続用 USB ケーブル 図 1-1: Hillstar 開発キット ハンドブリック セットはセンサの校正と性能評価に使います 使い方と組み立て方は補遺 C パラメータ設定のサポート を参照してください DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

15 概要 1.4 Hillstar 開発キットのリファレンス電極 Hillstar 開発キットは 電極設計用のレイアウトリファレンス集 ( ガーバーファイル ) と MGC3130 を裏面に実装したすぐに使えるセンサモジュールを含んでいます 以下の電極設計を含みます 検出エリア 140x90 mm 外形 168 x 119 mm 検出エリア 95x60 mm 外形 120 x 85 mm 検出エリア 80x80 mm 外形 104 x 104 mm 検出エリア 100x50 mm 外形 128 x 72 mm 検出エリア 50x30 mm 外形 63 x 47 mm 検出エリア 30x30 mm 外形 49 x 49 mm センサモジュール 検出エリア 95x60 mm 外形 120 x 85 mm 検出エリア 30x30 mm 外形 49 x 52 mm 図 1-2: Hillstar 開発キットのリファレンス電極 140x90 80x80 50x30 95x60 100x50 30x Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.15

16 表 1-1 と図 1-3 に 電極の寸法を示します 表 1-1: 電極の寸法 検出エリア 140x90 mm 95x60 mm (1) 80x80 mm 100x50 mm 50x30 mm 30x30 mm (2) バージョン 層数 アスペクト比 約 3:2 約 3:2 1:1 約 2:1 5:3 1:1 A 168 mm 120 mm 104 mm 128 mm 63 mm 49 mm B 119 mm 85 mm 104 mm 72 mm 47 mm 49 mm C 138 mm 95.7 mm 79.8 mm mm 50 mm 31.8 mm D 88.7 mm 60.5 mm 79.8 mm 46.8 mm 30 mm 27.3 mm E mm 91.7 mm 75.8 mm 99.6 mm 46 mm 27.3 mm F 5 mm 5 mm 5 mm 5 mm 2.5 mm 3.5 mm G 128 mm 85.7 mm 69.8 mm 93.6 mm 44 mm 25.8 mm H 78.7 mm 50.5 mm 69.8 mm 36.8 mm 24 mm 25.8 mm Center 電極のクロスハッチング 3% 3% 5% 5% 5% 5% Tx 電極のクロスハッチング - Center 電極の下 - Center 電極の外 Note 1: 50% 20% 50% 20% 50% 20% 50% 20% これらの寸法は 95x60 mm のセンサモジュールにも有効です 50% 20% 50% 20% 2: これらの寸法は 30x30 mm のセンサモジュールにも有効です ( ただし 52 に等しい B 寸法と クロスハッチングでないベタの Tx 電極を除く ) DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

17 概要 図 1-3: 電極の寸法 A C Rx Tx F B H D G E F 全ての電極のリファレンスデザインのガーバーデータは MGC3130 Hillstar ハードウェアリファレンスパッケージに含まれており Microchip 社のウェブページ ( からダウンロードできます 1.5 MGC3130 ソフトウェアパッケージ - Aurea GUI と GestIC ライブラリ MGC3130 ソフトウェアパッケージは 全ての関連するシステムソフトウェアと文書を含みます Hillstar 開発キットは MGC3130 ソフトウェアパッケージ 0.4 以降でサポートされています このパッケージは以下を含みます Aurea PC ソフトウェア GestIC ライブラリのバイナリファイル GestIC ライブラリのパラメータ設定ファイル Windows CDC ドライバ 資料最新の MGC3130 ソフトウェアパッケージは Microchip 社のウェブページ ( からダウンロードできます 1.6 MGC3130 ソフトウェア開発キット (SDK) MGC3130 ソフトウェア開発キット (SDK) は MGC3130 のソフトウェア環境への統合をサポートします このため GestIC API 向けの C リファレンスコード Windows オペレーティングシステム向けコンパイル済みライブラリ GestIC API インターフェイスを使ったデモアプリケーションを含みます Hillstar 開発キットは MGC3130 SDK 0.4 以降でサポートされています 最新のSDKはMicrochip 社のウェブページ ( からダウンロードできます 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.17

18 NOTE: DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

19 第 2 章準備 2.1 前提条件 Hillstar 開発キットはスタンドアロンの GestIC システムとして使え Aurea PC ソフトウェアと組み合わせて評価できます 以下では 開始前の準備について説明します 以下の前提条件を満たす必要があります Windows 7 または Windows 8 オペレーティングシステム USB ポート 1024x768 以上のスクリーン解像度を備えた PC Hillstar 開発キット (MGC3130 ユニット I 2 C to USB ブリッジ 95x60 mm フレーム電極 ) MGC3130 ソフトウェアパッケージ 0.4 以降 MGC3130 ソフトウェアパッケージは.zip ファイルで提供しています ファイルを解凍し setup.exe を実行してパッケージをパーソナルコンピュータ (PC) にインストールします 図 2-1 に フォルダの構造を示します 図 2-1: フォルダ構造 2.2 ステップ 1: 開発キットの接続 電極 MGC3130 ユニット I 2 C to USB ブリッジを 図 2-2 に示すように接続します Note: USB ケーブルを接続する前に MGC3130 ユニットと I 2 C to USB ブリッジが接続済みである事を確認します 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.19

20 図 2-2: Hillstar 開発キットの配線 I 2 C to USB Bridge 2.3 ステップ 2: Hillstar 開発キットと PC の接続 同梱の USB ケーブルで Hillstar 開発キットを PC に接続します I 2 C to USB ブリッジと MGC3130 ユニットの電源 LED が点灯します さらに I 2 C to USB ブリッジの LED 1 が高速 ( 約 10 Hz) で点滅します LED 1 が低速 ( 約 1Hz) で点滅する場合 Windows CDC ドライバは PC にインストール済みです 次のステップを飛ばしてセクション 2.5 ステップ 4: Aurea の起動 に進みます 2.4 ステップ 3: Windows CDC ドライバのインストール Windows CDC ドライバは 04_Driver フォルダの MGC3130 ソフトウェアパッケージに含まれています Hillstar 開発キットを初めて PC に接続する場合 Windows は適切なデバイスドライバを要求し インストール手順を指示します 代わりに 例えばデバイスマネージャを使って手動でドライバをインストールする事もできます 補遺 D ドライバインストールマニュアル に Windows 7 の例を示します 2.5 ステップ 4: Aurea の起動 Aurea GUI は 図 2-3 に示すように 02_GUI フォルダの MGC3130 ソフトウェアパッケージに含まれています Aurea.exe を実行します Aurea は接続済みのデバイスを自動的に検出し 動作可能状態になります DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

21 準備 図 2-3: Aurea グラフィカルユーザインターフェイス Evaluate Colibri Suite Discover Signals Setup MGC Positions Tracking 2. Gesture Recognition 3. Demo applications 1. View signals 2. Write log file 3. Advanced features 1. AFE parameterisation 2. Colibri Suite parameterization 3. Update GestIC Library 4. Measure Electrode capacitances 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.21

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23 第 3 章 Hillstar ボード ハードウェアの説明 3.1 概要 Hillstar の主な部品を以下に示し 図 3-1 に図示します 図 3-1: Hillstar 開発キットの概要 I 2 C to USB ブリッジ 1. PIC18F14K50 USB マイクロコントローラ 2. micro-usb コネクタ 3. MCP1801T LDO 電圧レギュレータ (5 V USB をボードが使う 3.3 V に変換 ) 4. ステータス LED( 電源 通信ステータス ) 5. データインターフェイス : データ通信および電源用 6 ピンソケット MGC3130 ユニット 6. MGC3130 3D トラッキングおよびジェスチャコントローラ 7. データインターフェイス : データ通信および電源用 6 ピンヘッダ 8. ステータス LED( 電源 ) 9. インターフェイス選択 10. 電極インターフェイス : 7 ピンソケット 11. GesturePort インターフェイス (5 つの EIO と 1 つの GND のためのパッド ) 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.23

24 3.2 MGC3130 ユニット x60 mm リファレンス電極 PCB 12. 受信電極 13. アクリルカバーガラス (120 x 85 x 2 mm) 14. 電極インターフェイス : 7 ピンヘッダ ( 裏面に実装 ) Hillstar 開発キットの全ての部品のガーバーデータは MGC3130 Hillstar ハードウェアリファレンスパッケージに含まれており Microchip 社のウェブページ ( からダウンロードできます MGC3130 ユニットの中心は Microchip 社製 MGC3130 3D 位置追跡およびジェスチャコントローラです 図 3-2 に このユニットのレイアウトを示します 図 3-2: MGC3130 ユニット - GesturePort 本ユニットは 電極を接続するために 2mmピッチ 7 ピンコネクタ ( ソケット ) を備えています このインターフェイスは GND, Rx4, Rx3, Tx, Rx2, Rx1, Rx0 の各信号を含みます このコネクタの代わりに 1mm ピッチ FPC コネクタを使う事もできます FPC コネクタはオプションとして用意しています MGC3130 の 5 つの Rx チャンネル (Rx0 Rx4) は 放射高周波信号を抑制するために 10 k の抵抗 (R11, R12, R13, R14, R15) を介して受信電極に接続しています MGC3130 の信号発生器は Tx 信号経由で送信電極に接続しています Hillstar I 2 C to USB ブリッジへのデータ接続は 6 ピン 2mmコネクタ ( ヘッダ ) で行います このインターフェイスは EIO0, 3.3V, GND, SDA0, SCL0, MCLR の各信号を含みます 代わりに 下面に実装できる 1mm FPCコネクタも使えます DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

25 Hillstar ボード ハードウェアの説明 MGC3130 ユニットは I 2 C スレーブデバイスとして動作します 表 3-1 に MGC3130 インターフェイス選択ピン (IS1, IS2) の設定を示します これらのピンを抵抗 (R3, R4, R5, R6) で VDD または GND にプルする事で I 2 C スレーブアドレスを選択できます I 2 C デバイスのアドレス 0x42 は既定値として設定済みです 表 3-1: MGC3130 ユニットの I 2 C インターフェイス選択 MGC3130 のインターフェイス選択ピンモード ( アドレス ) アセンブリオプション IS2 IS1 R3 R4 R5 R6 0 0 I 2 C 0 スレーブアドレス = 0x42( 既定値 ) 未実装 10 k 未実装 10 k 1 0 I 2 C 0 スレーブアドレス = 0x43 10 k 未実装 未実装 10 k MGC3130 ユニットの回路図 レイアウト図 部品表はセクション補遺 A 回路図 を参照してください 3.3 Hillstar の 95x60 mm リファレンス電極 Hillstar 開発キットの 95x60 mm リファレンス電極は 1 つの Tx 電極と 5 つの Rx 電極 (North, East, South, West, Center) から成り 2 種類の層に配置されています Tx 電極の下には追加のグランド層が配置されており 電極の背面を外乱からシールドしています 図 3-3: Hillstar の PCB 電極 PCB は 2 mm 7 ピン基板対基板コネクタで MGC3130 ユニットに接続しています このインターフェイスは GND, Rx4, Rx3, Tx, Rx2, Rx1, Rx0 の各信号を含みます 基板の寸法は 120 x 85 mm で 検出エリアは 95 x 60 mm です 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.25

26 図 3-3 に示すように 5 つの Rx 電極は 4 つのフレーム電極と 1 つの Center 電極から成ります フレーム電極は 基本方位 (North, East, South, West) に従って命名されています 4 つの Rx 電極の寸法が最大検出エリアを定義します Center 電極は 4 つのフレーム電極と同様の入力信号レベルを得るためにメッシュ構造 ( クロスハッチング ) になっています Tx 電極は Rx 電極の下の領域全体にわたって広がっています クロスハッチング形状にする事で Rx と Tx の間の静電容量 (C RxTx ) を低減しています Center 電極の下のTx 領域は ベタパターンの50% をおおっています その外側の面積は20% のみです Rx の配線は第 3 層の Tx 電極に組み込まれています ( 図 3-4 と図 3-5 を参照 ) これにより配線をシールドしています 表 3-2 に 寸法を記載しています 図 3-4: 電極のレイアウト 表 3-2: Hillstar の電極の寸法 長さ幅形状 水平方向の電極 (Rx) 91.7 mm 5 mm ベタ 垂直方向の電極 (Rx) 70.5 mm 5 mm ベタ Center 電極 (Rx) 85.7 mm 50.5 mm 3% クロスハッチング Tx 電極 ( 図 3-4 参照 ) パート I(Center 電極の下 ) パート II( パート I の外側 ) 120 mm 85.7 mm 120 mm 85 mm 50.5 mm 85 mm グランド領域 120 mm 85 mm ベタ 50% クロスハッチング 20% クロスハッチング DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

27 Hillstar ボード ハードウェアの説明 電極 PCB は FR4 を使った 4 層 PCB です 以下の 3 つの層を使います 第 1 層 ( 上 ): Rx 電極 第 3 層 : Tx 電極と Rx 配線 第 4 層 ( 下 ): グランド第 2 層は使いません 図 3-5: PCB のレイヤ構造 Rx : 18 µm Top layer mm 935 µm Not Used: 35 µm Tx: 35 µm 0.15 mm Tx 2 nd layer 3 rd layer 540 µm GND: 18 µm 0.25 mm Rx feeding line Bottom layer ターゲットシステムの設計では GND 層は不要です Hillstar 検出電極には シールド層として GND 層を追加しています これは ターゲットデバイスの検出電極の下に配置された静的部品の存在をモデル化するためのものです Note: 電極等価回路 静電容量 (C RxTx, C RxG, Tx RxG ) それらの代表値は MGC3130 GestIC Design Guide を参照してください 3.4 I 2 C to USB ブリッジ MGC3130 ユニットを PC に接続するには I 2 C to USB ブリッジが必要です Hillstar のブリッジは CDC (Communication Device Class) として動作します これはホスト PC への USB 転送を制御し MGC3130 ユニットとの I 2 C 通信を処理します さらに 3.3 V 電源と MCLR 信号を MGC3130 ユニットに供給します ブリッジ機能は Microchip 社製 PIC18F14K50 USB マイクロコントローラが処理します このボードは micro-usb コネクタ (Type-B) と I 2 C インターフェイス向けの 2 mm 6 ピンメスコネクタを備えています MGC3130 ユニットへのインターフェイスは EIO0, 3.3V, GND, SDA0, SCL0, MCLR の各信号を含みます 図 3-6 を参照してください 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.27

28 図 3-6: I 2 C to USB ブリッジ ICSP INTERFACE Micro-USB Interface N/C CLK DAT GND VDD VDD I 2 C to USB ブリッジは USB ポートから電力を供給します Microchip 社製 LDO MCP1801 を使って 5 V USB 電源を PIC18F14K50 向けに 3.3 V に変換します 既定値では 3.3 V は I 2 C インターフェイス経由で MGC3130 ユニットにも供給されます この MGC3130 ユニットへの 3.3 V 電源供給は 0 抵抗 R7 を取り除く事で遮断できます LED は以下を表示します POWER I 2 C to USB ブリッジが電力供給 (3.3 V) されている事を示します LED1 速い点滅 ( 約 10 Hz) は USB 接続が確立していない事を示します LED1 遅い点滅 ( 約 1Hz) は USB 接続が確立している事を示します LED 2 点灯は I 2 C バスにデータがある事を示します LED 2 消灯は I 2 C バスにデータがない事を示します ブリッジと MGC3130 ユニットの間の通信は 2 線式 I 2 C 互換シリアルポート経由で行います 図 3-7 を参照してください さらに Hillstar 開発キットは MGC3130 のリファレンス回路に従ってオープンドレインの転送ステータスライン (TS) と MGC3130 の MCLR 信号を備えています TS は PIC18F14K50 の RC0 ピンに接続され MCLR は RC6 に接続されています I 2 C インターフェイスの詳細は MGC3030/MGC3130 シングルゾーン 3D 位置追跡およびジェスチャコントローラデータシート (DS ) を参照してください ブリッジの既定値の I 2 C アドレスは 0x42 に設定済みです しかし PIC18F14K50 上で実行しているファームウェアを変更する事で 0x43 に切り換える事ができます Note: PIC18F14K50 のファームウェアを更新するには GestICGettingStarted の MGC3130 PIC18F14K50 Host Reference Code を参照してください DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

29 Hillstar ボード ハードウェアの説明 図 3-7: I 2 C および USB データインターフェイス I 2 C Slave 3.3V I 2 C Master MGC3130 SI0 SI1 EIO0 MCLR 1.8kΩ SDA SCL TS MCLR 1.8kΩ 10kΩ 10kΩ PIC18F14K50 RB4 RB6 RC0 RC6 RA0 RA1 USB D+ USB D- USB MGC3130 Unit I 2 C to USB Bridge PC I 2 C to USB ブリッジの回路図 レイアウト図 部品表はセクション補遺 A 回路図 を参照してください 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.29

30 NOTE: DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

31 4.1 はじめに 4.2 組み込みの例 第 4 章機器への組み込み : ターゲットアプリケーションにおける Hillstar Hillstar 開発キットは Microchip 社の MGC3130 3D ジェスチャおよび位置追跡コントローラをお客様のアプリケーションに簡単に組み込めるように設計されています 3 種類の Hillstar PCB を USB ケーブルで PC に接続し MGC3130 と GestIC テクノロジを評価できます お客様の機器への組み込み中 お客様の要求に応じて各基板を組み合わせる事ができます 以下に 3 つの例を挙げます MGC3130 ユニットと I 2 C to USB ブリッジを組み合わせてカスタム電極を評価します I 2 C to USB ブリッジを使って お客様の設計の MGC3130 応用回路を ( 基板に実装した状態で ) パラメータ設定およびデバッグします MGC3130 ユニットと電極を組み合わせて PC ベースまたは組み込みソフトウェア環境のジェスチャ駆動アプリケーションを開発します インサーキットでパラメータ設定とデバッグを行うには Aurea 制御ソフトウェアで MGC3130 を制御する必要があります このために お客様のアプリケーションは適切なハードウェアまたはソフトウェアインターフェイスを備える必要があります 下図は お客様のアプリケーションに MGC3130 を組み込む際の代表的なハードウェア回路です 図 4-1 と図 4-2 に I 2 C 経由の制御と外部 PC を示します Hillstar の I 2 C to USB ブリッジは I 2 C マスタとして動作し アプリケーションプロセッサの I 2 C は以下のように動作します OFF に切り換え (I 2 C ラインをハイインピーダンスに設定 図 4-1 参照 ) スレーブまたはリッスンモードに切り換え 外部スイッチで切断 ( 図 4-2 参照 ) I 2 C to USB ブリッジの代わりにアプリケーションプロセッサと PC の間で USB 接続を確立する事もできます 図 4-3 を参照してください 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.31

32 図 4-1: 内部スイッチ使用時の MGC3130 パラメータ設定回路 USB cable AUREA Bridge USB USB to I²C (HID) TS I²C SDA I²C SCL Reset I²CtoUSB Bridge For debugging and parametetrization purposes Customer application MGC 3130 To electrodes TS I²C SDA I²C SCL Reset I 2 C client Application Processor High Z for bridge access 図 4-2: 外部スイッチ使用時の MGC3130 パラメータ設定回路 USB cable AUREA Bridge USB USB to I²C (HID) TS I²C SDA I²C SCL Reset I²CtoUSB Bridge For debugging and parametetrization purposes Customer application MGC 3130 TS I²C SDA I²C SCL Reset open for bridge access Application Processor To electrodes I 2 C client DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

33 機器への組み込み : ターゲットアプリケーションにおける Hillstar 図 4-3: USB アプリケーション向けの MGC3130 パラメータ設定回路 AUREA USB cable Customer application MGC 3130 To electrodes For debugging and parametetrization purposes TS I²C SDA I²C SCL Reset I 2 C client Application Processor USB to I²C (CDC/HID) 表 4-1: MGC3130 パラメータ設定回路の比較 パラメータ設定回路 長所 短所 内部スイッチ使用 簡単である プロセッサピンをハイインピーダンスに切り換える必要がある 外部スイッチ使用 USB ベースアプリケーション ハードウェア設計の労力が少ない 他の I 2 C クライアントへの通信が中断しない ハードウェアの労力が一切不要である 他の I 2 C クライアントがバスに接続していても動作する Aurea アクセス中は他のクライアントを制御できない ハードウェアスイッチの追加が必要である ソフトウェアの労力が多めである 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.33

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35 第 5 章トラブルシュート トラブルシュートに関する情報電源 LED が点灯しない電源 LED が点灯しない場合 ボードに電力が供給されていないと思われます 対応 : ボードが PC の USB ポートに接続されている事を確認する USB ケーブルを交換する または PC の他の USB ポートを使う PC の電源が入っている事を確認する LED 1 が高速で点滅する LED 1 が高速 ( 約 10 Hz) で点滅する場合 PC との USB 接続が確立していません 対応 : Windows CDC ドライバがインストール済みである事を確認する ( 補遺 D ドライバインストールマニュアル 参照 ) USB ケーブルを接続する前に MGC3130 ユニットと I 2 C to USB ブリッジが接続済みである事を確認する ( セクション 2.2 ステップ 1: 開発キットの接続 参照 ) USB ケーブルを一度抜いてから差し込み直す 信号が停止する検出エリアに対象が存在しない場合 Aurea GUI の信号は停止します この挙動は意図的なものです Aurea GUI を使う場合 近接検出による復帰機能が自動的に有効になるためです 対応 : Aureaのリアルタイム制御バーにある [Approach Detection/Power Saving] ボックスのチェックを外して 近接検出による復帰機能を無効にする 位置データが表示されない 電極信号がゼロになる不正なシグナルマッチングパラメータが誤ってフラッシュに保存されています 対応 : [Aurea Setup] タブの AFE パラメータ設定の [Autoparameterization] を実行する パラメータの自動設定中は電極に手を近付けないようにします オリジナルの MGC3130 GestIC ライブラリファイルをフラッシュに書き込んで 既定値のシグナルマッチングパラメータを復元する I 2 C to USB ブリッジの LED 1 および 2 が消灯している I 2 C to USBブリッジのLED 1とLED 2が消灯しており かつ電源 LEDが点灯している場合 PIC18F14K50 はブートローダ更新モードにあり 従ってコードは実行していません MGC3130 ユニットが I 2 C to USB ブリッジに接続していない場合 PIC18F14K50 はブートローダ更新モードで起動します 対応 : I 2 C to USB ブリッジを USB から切り離す 最初に MGC3130 ユニットと I 2 C to USB ブリッジを接続し その後 USB ケーブルを接続する 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.35

36 NOTE: DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

37 補遺 A 回路図 A.1 はじめに 補遺 A には MGC3130 Hillstar 開発キットの回路図と部品表を記載しています A.2 部品表 表 A-1: I 2 C to USB ブリッジの部品表 数量 説明 名前 1 Connector, Micro-USB 5-pin Type B, SMD BU1 1 Connector, 2 mm socket 6-pin, SMD BU2 1 Capacitor, 100 nf, 10%, X7R, SMD 0402 C1 3 Capacitor, 1 µf, 10%, X5R, 10 V, SMD 0402 C2, C3, C5 1 Capacitor, 10 µf, 20%, X5R, 6.3 V, SMD 0603 C4 3 LED, 571 nm, green clear, 0603 SMD D1, D2, D3 1 IC, MCP1801T LDO, Voltage Regulator, 3.3 V, 150 ma, 5-Pin SOT-23 IC1 1 IC, PIC18F14K50 USB Flash Microcontroller, 20-Pin SSOP IC2 3 Resistor, 1 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0402 R3, R4, R6 1 Resistor, 150 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0402 R5 1 Resistor, 0 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0603 R7 1 Crystal, 12 MHz, 33 pf, SMD XTAL1 表 A-2: Hillstar I 2 C to USB ブリッジ取り付けオプション 数量 説明 名前 1 Connector, 1 mm FPC 6-pin, SMD ST Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.37

38 表 A-3: Hillstar MGC3130 ユニットの部品表 数量 説明 名前 1 Connector, 2 mm socket 7-pin, SMD BU1 1 Connector, 2 mm header 6-pin, SMD ST1 1 Capacitor, 100 nf, 10%, X7R, SMD 0402 C1 2 Capacitor, 4,7 µf, 20%, X5R, 6.3 V, SMD 0402 C2, C3 1 LED, 571 nm green clear, 0603 SMD D2 1 IC, MGC3130, 28-Pin QFN IC1 2 Resistor, 1,8 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0402 R1, R2 8 Resistor, 10 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0603 R4, R6, R7, R11, R12, R13, R14, R15 1 Resistor, 0 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0402 R16 1 Resistor, 10 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0402 R17 1 Resistor, 1 kω, 1%, 1/16 W, SMD 0402 R18 表 A-4: Hillstar MGC3130 ユニットの取り付けオプション 数量 説明 名前 1 Connector, 1 mm FPC 6-pin, SMD ST3 表 A-5: Hillstar 電極の部品表 数量 説明 名前 1 Connector, 2 mm header 7-pin, SMD ST1 DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

39 回路図 A.3 ボード 回路図とレイアウト図 図 A-1: Hillstar GestIC ユニットの回路図 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.39

40 図 A-2: MGC3130 ユニット - GesturePort Top View Bottom View DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

41 回路図 図 A-3: Hillstar I 2 C to USB ブリッジの回路図 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.41

42 図 A-4: Hillstar I 2 C to USB ブリッジ ICSP TM INTERFACE N/C CLK DAT GND VDD VPP Micro-USB Interface Top View Bottom View DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

43 補遺 B 感度プロファイルと静電容量 B.1 はじめに 補遺 B には Hillstar 開発キットハードウェアの感度プロファイルと電極の静電容量を記載しています 感度プロファイルと電極の静電容量の計測手順は 両方とも MGC3130 GestIC Design Guide に記載しています B.2 感度プロファイル 感度プロファイルは 40x40x70 mm ハンドブリックと 30 mm スペーサブリックを使って計測しました 図 B-1: 感度プロファイル (West East) 500 West -> East signal deviation / digits SD North SD East SD South SD West SD Center 0 distance to West SD: Signal Deviation 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.43

44 図 B-2: 感度プロファイル (North South) 500 North -> South signal deviation / digits SD North SD East SD South SD West SD Center distance to North SD: Signal Deviation B.3 電極の静電容量 Rx 電極と GND の間の静電容量 (C RxG ) は MGC3130 の Rx 入力バッファの入力静電容量 5 pf (C Buf ) を含みません 表 B-3: Hillstar の電極の静電容量 チャンネル CRxG CRxTx North 9 pf 20 pf East 9 pf 18 pf South 9 pf 20 pf West 8 pf 18 pf Center 7 pf 65 pf C TxG = 590 pf DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

45 補遺 C パラメータ設定のサポート C.1 ハンドブリックの作成方法 電極のパラメータ設定と性能評価のため Hillstar 開発キットにはハンドおよびスペーサブリックセットが含まれています ハンドブリックは 40x40x70 mm の導電性ブロックであり 人の手の代わりに使います 人体の接地状態をシミュレートするため ハンドブリックはケーブルで GND に接続します Hillstar パッケージには 発泡スチロールブロック (40x40x70 mm) と接着剤付き銅箔から成るハンドブリック作成セットが含まれています ここでは ハンドブリックの組み立て方を説明します 1. 銅箔と発泡スチロールブロック (40x40x70 mm) を取り出す 2. 銅箔を裏返し 剥離紙をはがす 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.45

46 3. 発泡スチロールブロックを銅箔のちょうど中央に置く 銅箔を折り込む この際 内側の線に沿って折り込む 右側 左側 中央の順に折る 折り目が合うように注意する 4. 最後に 全ての面を粘着テープで固定する DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

47 パラメータ設定のサポート 5. 細線 ( 約 50 cm) をブリックの上面にはんだ付けする この細線は後でグランドに接続する Thin wire for grounding (e.g. 0,15mm diameter, 50cm length) C.2 ハンドブリックの使い方 ハンドブリックとスペーサブリックは 電極のパラメータ設定と性能評価に使います ハンドブリックは人間の手をシミュレートするためのもので 銅箔でおおった発泡スチロールブロックでできています スペーサブリック ( 発泡スチロールブロック ) は 電極に対して一定の高さにハンドブリックを置くために使います 発泡スチロールの比誘電率 εr は約 1 であるため スペーサブリックの存在は計測結果に影響しません パラメータ設定を行うには ハンドブリックに接続したグランド配線を手でぶら下げます この場合 手でぶら下げる事でグランドに接続しています 図 C-1 に示すように このグランド配線がシステム感度に影響しないように 50 cm 以上の長さとし また真っすぐに伸ばします パラメータ設定の方法は MGC3130 GestIC Design Guide を参照してください さらに Aurea PC ソフトウェアが備えるウィザードをお使いください 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.47

48 図 C-1: ハンドブリックの使い方 DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

49 補遺 D ドライバインストールマニュアル Windows CDC ドライバを手動で PC にインストールするには 以下の手順で行います D.1 デバイスマネージャを開く Hillstar 開発ボードを PC に接続した状態で [Start] を押し [Computers] を右クリックして [Manage] を選択する [Computer Management] ウィンドウ ( 図 D-1) が開く 左のサイドバーで [Device Manager] を選択する 図 D-1: [Computer Management] ウィンドウ D.2 デバイスの選択 1. [GestIC Bridge] を右クリックして [Update Driver Software] を選択する 2. [Search Method] を選択する 3. 図 D-2 に示すウィンドウが表示される [Browse my Computer] を選択してドラ イバを検索する 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.49

50 図 D-2: ドライバソフトウェアの更新 D.3 ドライバの参照 1. [Browse] をクリックして ドライバファイルが格納されているフォルダに移動する ( 図 D-3 参照 ) 2. [Next] を押し ドライバをインストールする 図 D-3: ドライバソフトウェアの参照 D.4 通信の検証 LED 1 と LED 2 が交互に点滅していれば ドライバは適切にインストールされ PC と Hillstar 開発ボードの間の通信は正常に確立しています DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

51 補遺 E 用語集 表 E-1: GestIC 用語集 用語 定義 AFE アナログフロントエンド アプリケーションホスト MGC3130 を制御する PC または組み込みコントローラ Aurea Colibri Suite ディープスリープ E フィールドフレーム電極 GestIC テクノロジ GestIC ライブラリ ジェスチャ認識 ジェスチャセットハンドブリック HMM MGC3130 位置追跡 Sabrewing 自己復帰センシングエリアセンシング空間信号偏差 スペーサブリック SPU 近接検出 グラフィカルユーザインターフェイス (GUI) で MGC3130 を制御する PC ソフトウェア GestIC ライブラリに含まれる組み込み DSP スイート MGC3130 の省電力モード 電界電界センシング用に 4 本の電極を長方形に配置したもの 近傍電界センシングの原理を利用して自由空間で 3D ジェスチャを認識する Microchip 社の特許技術 MGC3130 の機能を実装したもので MGC3130 にバイナリファイルとして書き込み済み隠れマルコフモデル (HMM) に基づいて手の動きのパターンを自動的に検出 分類する Microchip 社の確率的分類機能あらかじめ定義された手の動きパターン銅箔で包んだテスト用発泡スチロールブロック (40x40x70 mm) 隠れマルコフモデル シングルゾーン 3D ジェスチャセンシングコントローラ GestIC テクノロジの機能 MGC3130 評価用ボード MGC3130 の省電力モード 4 本のフレーム電極で囲まれた領域センシングエリア上方の空間手を電極に近付けていない時と近付けた時のセンサ信号の大きさの違いセンサレイヤとハンドブリックの間に挟むスペーサ (40x40xh mm の発泡スチロール製ブロック h = 1 / 2 / 3 / 5 / 8 / 12 cm) 信号処理ユニット GestIC テクノロジの機能 : 近接検出を使った MGC3130 の省電力モード 2016 Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.51

52 NOTE: DS B_JP - p Microchip Technology Inc.

53 各国の営業所とサービス 北米本社 2355 West Chandler Blvd. Chandler, AZ Tel: Fax: 技術サポート : support URL: アトランタ Duluth, GA Tel: Fax: オースティン TX Tel: ボストン Westborough, MA Tel: Fax: シカゴ Itasca, IL Tel: Fax: クリーブランド Independence, OH Tel: Fax: ダラス Addison, TX Tel: Fax: デトロイト Novi, MI Tel: ヒューストン TX Tel: インディアナポリス Noblesville, IN Tel: Fax: ロサンゼルス Mission Viejo, CA Tel: Fax: ニューヨーク NY Tel: サンノゼ CA Tel: カナダ - トロント Tel: Fax: アジア / 太平洋アジア太平洋支社 Suites , 37th Floor Tower 6, The Gateway Harbour City, Kowloon Hong Kong Tel: Fax: オーストラリア - シドニー Tel: Fax: 中国 - 北京 Tel: Fax: 中国 - 成都 Tel: Fax: 中国 - 重慶 Tel: Fax: 中国 - 東莞 Tel: 中国 - 杭州 Tel: Fax: 中国 - 香港 SAR Tel: Fax: 中国 - 南京 Tel: Fax: 中国 - 青島 Tel: Fax: 中国 - 上海 Tel: Fax: 中国 - 瀋陽 Tel: Fax: 中国 - 深圳 Tel: Fax: 中国 - 武漢 Tel: Fax: 中国 - 西安 Tel: Fax: アジア / 太平洋中国 - 厦門 Tel: Fax: 中国 - 珠海 Tel: Fax: インド - バンガロール Tel: Fax: インド - ニューデリー Tel: Fax: インド - プネ Tel: 日本 - 大阪 Tel: Fax: 日本 - 東京 Tel: Fax: 韓国 - 大邱 Tel: Fax: 韓国 - ソウル Tel: Fax: または マレーシア - クアラルンプール Tel: Fax: マレーシア - ペナン Tel: Fax: フィリピン - マニラ Tel: Fax: シンガポール Tel: Fax: 台湾 - 新竹 Tel: Fax: 台湾 - 高雄 Tel: 台湾 - 台北 Tel: Fax: タイ - バンコク Tel: Fax: ヨーロッパオーストリア - ヴェルス Tel: Fax: デンマーク - コペンハーゲン Tel: Fax: フランス - パリ Tel: Fax: ドイツ - デュッセルドルフ Tel: ドイツ - カールスルーエ Tel: ドイツ - ミュンヘン Tel: Fax: イタリア - ミラノ Tel: Fax: イタリア - ヴェニス Tel: オランダ - ドリューネン Tel: Fax: ポーランド - ワルシャワ Tel: スペイン - マドリッド Tel: Fax: スウェーデン - ストックホルム Tel: イギリス - ウォーキンガム Tel: Fax: /14/ Microchip Technology Inc. DS B_JP - p.53