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1 Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 Oracle ホワイト ペーパー 2010 年 8 月 ドキュメント バージョン 5.0

2 SAP リソースの高可用性の実現 SAP リソースの高可用性について... 3 高可用性を実現する SAP のサポート... 3 インストールと管理... 7 インストールと構成について... 8 機能 まとめ 操作の例 付録 1: サンプル プロファイル スクリプト 付録 2: トラブルシューティングとログ ファイル 付録 3: SAPCTL の部品表 Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 2

3 SAP リソースの高可用性の実現 高可用性の実現は 業務を継続する上で不可欠な要素です このホワイト ペーパーでは Oracle Clusterware を使用して SAP リソースの高可用性を実現する方法を説明します SAP リソースの高可用性について Oracle Clusterware は Oracle リソースに対して高可用性を提供するだけではなく SAP リソースに対しても高可用性を提供します オラクルでは SAP の高可用性リソースを簡単に管理できる SAP Control(SAPCTL) という Oracle Clusterware ツールを開発しました SAPCTL は Oracle Clusterware と SAP の高可用性コンポーネントのリソース スクリプト 依存性を管理するための使いやすいインタフェースを提供します SAPCTL により ABAP および JAVA の SAP Enqueue Service と SAP Replication Service ABAP または JAVA( あるいは両方 ) の SAP Enqueue Service で使用する追加の仮想 IP アドレスを簡単に管理することができ Oracle コマンドライン ツールの機能も統合できます SAP のクリティカルな高可用性コンポーネント すなわち SAP Enqueue Service と SAP Replication Service の他にも SAPCTL には SAP アプリケーションの不定数のインスタンスを保護するためのインタフェースが用意されています SAP Central Instance(CI) または SAP アプリケーション インスタンス (DV) は SAPCTL supervision で実行する候補になります 高可用性を実現する SAP のサポート SAP Enqueue Service により SAP アプリケーション サーバー インスタンスの分散ロックを管理できます SAP の 2 つ以上のインスタンスを SAP インストールで使用する場合 SAP Enqueue Service を使用可能にすることが必要です 高可用性をサポートするために Enqueue Service と Message Service を組み合せて SAP WebAS ABAP の Standalone Enqueue Service ( ASCS) を構築します SAP WebAS JAVA の場合 Enqueue Service と Message Service を組み合せると Central Services Instance ( SCS) が形成されます この SCS インスタンスは SAP の JAVA スタックに必須です SAP では アクティブ / パッシブ方式を使用して 各 Enqueue Service の高可用性を実現します アプリケーション タイプが ABAP の Enqueue Service は 1 つのみで もう 1 つは SAP システム内で実行されている JAVA 用です SAP システムは 異なるノード上の複数のアプリケーション インスタンスで構成されます 障害の発生 または計画停止の場合は ABAP または JAVA のアクティブな Enqueue Service が実行されるノードで 1 つ以上の SAP Replication Service が実行されます Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 3

4 Service という用語は Enqueue または Replication を提供する SAP プロセスを指します これらのサービスをホスティングするノードは Enqueue Server と Replication Server と呼ばれます ABAP タイプまたは JAVA タイプの各 Replication Service により Enqueue Service のロック表のコピーが 実行時 共有メモリー セグメントに保持されます また ABAP または JAVA の Enqueue Service をサポートするノードは 通信のための追加の仮想 IP アドレス (VIP) をホスティングします アクティブ ノードで障害が発生した場合 またはアクティブ ノードが停止した場合 VIP と Enqueue Service は次のノードにフェイルオーバーします 使用可能なノードは タイプが ABAP または JAVA の Replication Service をサポートしています SAP Enqueue Server と Replication Server の各ノード Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 4

5 Oracle Clusterware Oracle Clusterware は CRS(Cluster Ready Services) として知られ 複数のサーバーを結合して あたかも単一のシステムのように機能させる統合クラスタ管理ソリューションです Oracle Clusterware は Oracle RAC データベースの必須機能で Oracle 以外のアプリケーションもサポートします SAPCTL 実装についてこのソリューションは Oracle Clusterware を使用して SAP Enqueue Service の高可用性を実現します この実装では Oracle Clusterware のモデル化機能を使用するため 各管理エンティティはリソースとして表されます SAPCTL は 一意の Oracle Clusterware リソースを実装します ABAP または JAVA タイプの Enqueue Service 用 ABAP または JAVA の Replication Service 用 および両方のタイプの Enqueue Service の一意の VIP リソース用に それぞれ 1 つのリソースがあります タイプが CI GW または DV のその他すべての SAP アプリケーション インスタンスに対しては インスタンスの Oracle Clusterware リソースのペア およびそれに付随する一意の VIP がそれぞれ使用されます Enqueue Service と VIP の管理ポリシーは この 2 つが同一ノード上に配置されるよう構成されます 一方 Replication Service リソースのポリシーでは 関連付けられた Enqueue Service と同じノード上で Replication Service が実行されることはありません 障害が発生した場合 Enqueue Service リソースのフェイルオーバー ポリシーによって 現在 属する Replication Service リソースをホスティングしているノードで Enqueue Service が再起動します その後 別のノードが使用可能になると Replication Service はそのノードに再配置されます これは SAP WebAS の ABAP と JAVA の両方のアプリケーション サーバー タイプに適用されます タイプ CI または DV の SAP アプリケーション インスタンスに対するすべてのリソースには 同一の場所にある VIP リソースが割り当てられています このリソース セットに対するフェイルオーバー ポリシーでは エラーが発生したクラスタ内で利用できるノードに 割り当てられている VIP とともにアプリケーション サービスを再割当てします デフォルトでは 再起動は試行されません Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 5

6 サポートされる構成 ABAP または JAVA の Enqueue Service と Replication Service は SAP R/3 または SAP WebAS をサポートする任意のノードで実行できますが SAP R/3 と SAP WebAS の構成は 次の 2 つに制限されます Oracle Cluster Registry(OCR) 用の共有ディスクと投票ディスク デバイスを必要とする すべてのソリューション Oracle RAC 環境での SAP の実行を前提とした すべてのソリューション Enqueue Service および Replication Service と Oracle データベースのコロケーション コロケーション設定の Oracle RAC と R/3 を実行する 2 ノード構成の Linux クラスタなど ノード 1 ノード 2 Oracle データベースと同じ Oracle RAC 環境での Enqueue Service と Replication Service のコロケーション 同一クラスタの 2 つのノード上で Oracle RAC を実行し そのクラスタ内の別の 2 つのノード上で R/3 を実行する 4 ノード構成の Linux クラスタなど ノード 1 ノード 2 ノード 3 ノード 4 Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 6

7 インストールと管理 SAP インストールで使用する Oracle Database ソフトウェアは ユーザー oracle とプライマリ グループ oinstall のオペレーティング システムにインストールする必要があります さらに Oracle Clusterware 所有者 (oracle) に加え SAP のユーザー <sid>adm ora<sid> も dba グループに所属させます dba グループは ユーザー ora<sid> のプライマリ グループでもあります SAP 環境のグループとユーザーの詳細は SAP のドキュメントを参照してください SAPCTL を実行するための要件 SAPCTL の実行環境の条件は 次のとおりです ORA_CRS_HOME 環境変数が Oracle Clusterware のインストール場所を指すように設定されている create remove の各コマンドは root ユーザーで実行する SAP インストレーションのソフトウェア所有者である sapuser として start コマンドおよび stop コマンドが実行できる必要がある status コマンドは 任意のユーザーで実行できる これらの要件は Oracle アクセス権のスキームをデフォルトで定義しています ただし アクセス権のスキームは crs_setperm() コマンドにより変更できます Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 7

8 インストールと構成について このソリューションのインストールは 次の 2 つの手順で実行します SAP アプリケーションの適切な構成 SAP Enqueue Service と Replication Service の Oracle Clusterware への登録 SAP の構成 SAPCTL を有効にするために必要な構成は 自動的に変更されないため 既存構成の変更が若干必要になります すなわち 仮想ホスト名と共に使用するプロファイルを生成します startsap スクリプトと stopsap スクリプトは SAPCTL のこのバージョンではサポートされません かわりに SAP sapstart サービスを使用して SAP インスタンスを起動 停止 監視します クラスタ内のすべてのノードで 各インスタンスのための sapstart サービスを起動し 実行することが必要です システムの再起動時にすべての startsap サービスを起動する方法の詳細は SAP ノート を参照してください sapstart サービスを使用するには すべての SAP インスタンスに対して一意のインスタンス番号が必要です 同じ番号は 2 回使用できません そのため 多くの場合 すべてのレプリケーション インスタンス (ABAP または JAVA) のインスタンス番号を変更する必要があります たとえば ASCS01 と ERS03 は有効な組合せですが ASCS01 と ERS01 は使用できません また Oracle RAC データベースを使用するには 追加でプロファイルを変更することが必要です この構成手順は ホワイト ペーパー Configuration of SAP NetWeaver for Oracle Grid Infrastructure 11.2 with Oracle Real Application Clusters 11g Release 2(Oracle Real Application Clusters 11g R2 による Oracle Grid Infrastructure 11.2 のための SAP NetWeaver 構成 ) に記載されています Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 8

9 ユーザー プロファイル sid<adm> SAP ユーザー sid<adm> のホーム ディレクトリには UNIX 環境で一般に使用される C シェルと Bourne シェル または bash シェルのプロファイル スクリプトが含まれています スクリプトは 4 セットあり 次を目的として使用します SAP アプリケーションの環境を対象とする 確実に Oracle データベースで必須環境設定を使用する SAP の Java 仮想マシンを対象とする 専用の環境設定が必要な SAP ツールである SAP APO を対象とする 該当するスクリプト セットは.login(csh) または.profile(sh) の実行時に呼び出されます これらのスクリプトに共通する属性は スクリプト名の最後の部分に使用されたホスト名です Oracle Clusterware では 任意のホスト名を指定してクラスタ内のすべてのホストで SAP Enqueue Service と SAP Enqueue Replication Service を起動できるため これらのスクリプトをクラスタ内に存在するホストと同様 できるだけ多数の異なる名前でレプリケートすることが必要です この作業は 各プログラムを実行するすべてのホストで行ってください SAP における Oracle RAC の重要な要件は Oracle RAC データベースのホーム ディレクトリが共有ファイル システム ( クラスタ ファイル システムまたは NAS NFS) に存在していることです ホーム ディレクトリが共有ファイル システムに存在する場合 様々なプロファイル スクリプトへのリンクを異なるホスト名でクラスタ内に作成します 次の例では SAP ソフトウェアが 4 ノード構成のクラスタにインストール済です ノード 2 ノード 3 ノード 4 は 他のクラスタのメンバーです # su sid<adm> # for TYPENAME in "sapenv sapsrc dbenv dbsrc" do for NODENAME in "node2 node3 node4" do ln.$typename_node1.sh.$typename_$nodename.sh ln.$typename_node1.csh.$typename_$nodename.csh done done Oracle Clusterware で.j2eee プロファイル スクリプトまたは.apo プロファイル スクリプトも制御する場合 同じ方法で適切なリンクを作成してください このホワイト ペーパーでは このトピックについて説明しません SAPCTL は Bourne シェル (/bin/sh) を使用します したがって SAP のすべての環境設定を正しい *.sh スクリプト ファイルに保持する必要があります Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 9

10 ユーザー プロファイル ora<sid> SAP では 管理用に特別な Oracle データベース ユーザーを作成します このユーザーは SAP インストールでは ora<sid> と呼ばれます ユーザー ora <sid> は SAP システムに属するデータベースの Oracle ソフトウェアの所有者です このユーザー アカウントでは プロファイルに対して SAP ユーザー アカウント <sid> adm と同様の変更が必要です この変更については 前述の ユーザー プロファイル sid<adm> のセクションを参照してください インスタンスのプロファイル : ABAP および JAVA のセントラル サービス インスタンス (ASCS SCS) Enqueue およびメッセージ サービス これらのプロファイルに必要な変更は 付録 1 を参照してください スタンドアロンの Enqueue Service で使用するプロファイルを このサービスが実行されるクラスタ内の仮想ノードに適応させる必要があります 仮想ノード名は ファイル名の一部です そのため 適切な名前でファイルのコピーを作成してください 仮想のホスト名は /etc/hosta 解決または DNS 検索により SAP インスタンス (ASCS SCS DVEBMGS など ) に関連付けられた VIP IP アドレスを解決する必要があります たとえば ABAP Standalone Enqueue の仮想ホスト名が sap_abapvip である場合 このホスト名は Oracle Clusterware リソースの作成時に sapctl create コマンドの abapvip パラメータで指定する IP アドレスを解決する必要があります これは javavip パラメータおよびすべての asinstvip パラメータにも適応されます インスタンスのプロファイルと start コマンドを保持するディレクトリは 共有ファイル システムに存在することが必要です デフォルト パスは /usr/sap/<sid>/sys/profile です Oracle Clusterware により保護されているクラスタ上の ABAP と JAVA 用のスタンドアロンの Enqueue Service のパラメータ変更の例は 付録 1 に記載します インスタンスのプロファイル : Enqueue Replication インスタンス (ERS) これらのプロファイルに必要な変更は 付録 1 を参照してください Enqueue Replication インスタンスには 他のすべての SAP インスタンスと同様に インスタンスと START プロファイルがあります これらのプロファイルに必要な変更は このホワイト ペーパーで説明するスタンドアロンの Enqueue Service インスタンスの変更と同じです Enqueue Replication インスタンスには VIP は必要ありません したがって インスタンスのプロファイルのホスト名の拡張子は問題になりません ただし 関連する Enqueue インスタンスと同じ仮想ホスト名を使用することをお薦めします 付録 1 の例を参照してください Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 10

11 インスタンスのプロファイル : セントラル インスタンス (CI) またはアプリケーション サーバー インスタンス (DV) ダイアログ インスタンスまたはダイアログと更新のインスタンスとして構成された SAP アプリケーション サーバー インスタンスには Oracle Clusterware の保護機能が適用されます これらのプロファイルに必要な変更は 付録 1 を参照してください ABAP アプリケーション スタックの場合 メッセージおよびエンキュー サービスなどのセントラル メッセージがスタンドアロンの ASCS インスタンス タイプの一部であっても セントラル インスタンス (CI) を構成する必要があります SAP Central Instance に限らず その他の SAP サーバー インスタンス ( タイプ DV) も SAPCTL により保護することができます SAP サーバー インスタンスに対して追加の Oracle Clusterware リソースを構成するには 追加するすべての SAP サーバー インスタンスに対して sapctl create コマンドを 1 回実行します Oracle CRS クラスタ上でフェイルオーバー機能を備えた SAP Central Instance(CI) の例は 付録 1 にあります SAP Central Instance のインスタンス名が DVEBMGS であることに注意してください Oracle Clusterware で保護されクラスタ内で実行されている場合 セントラル インスタンスおよびタイプ DV のすべてのインスタンスには 一意の VIP が関連付けられています 使用する仮想ホスト名と VIP の IP アドレスの関係に対しては SAP Central Services Instances(ASCS SCS) の場合と同じ規則が適用されます すべての仮想ホスト名は DNS または /etc/host 検索によって SAPCTL リソースの作成時に指定された IP アドレスを解決する必要があります Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 11

12 Oracle Clusterware への登録 Oracle Clusterware への登録とその後のリソース管理は SAPCTL を使用して実行されます 次に SAPCTL 機能の概要を説明します SAPCTL の使用例は後述します 管理インタフェース Enqueue Service と Replication Service VIP リソースの管理は SAPCTL を使用して実行する必要があります このコマンドライン インタフェースは Oracle Clusterware が管理する環境で任意の数のインストールを管理できます 機能 SAPCTL の使用例は 後述します SAPCTL が実行する内容は 次のとおりです SAP の高可用性サブシステムの Oracle Clusterware 構成の作成と削除 Oracle Clusterware でラップされた SAP の高可用性サブシステムを 1 つのサブシステムまたは個別のコンポーネントとして起動する処理 Oracle Clusterware が保護する SAP の高可用性サブシステムを 1 つのサブシステムまたは個別のコンポーネントとして停止する処理 SAP の高可用性サブシステム全体の状態 ( ステータス ) 同様にそのサブシステムを構成するコンポーネントの状態 ( ステータス ) の問合せ 要求時における他のホスティング メンバーへのリソースの再割当て Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 12

13 使用法 sapctl <command> [<object>] -sapsid <SAP_SID> [options] Command: start stop status create remove relocate Objects: abapvip javavip abapenq javaenq abaprep javarep abapall javaall asinstall asinstvip asinst all 注意 : Create コマンドと Remove コマンドは すべてのオブジェクトでのみ機能します 各コマンド オブジェクトおよびそのオプションに関する詳細なヘルプは 次を使用してください sapctl <command> -h < オブジェクト > abapvip: javavip: Web AS ABAP の Enqueue Service の VIP Web AS JAVA の Enqueue Service の VIP asinstvip: SAP Web AS インスタンス ( タイプ CI DV) の VIP abapenq: javaenq: abaprep: javarep: asinst: abapall: javaall: asinstall: all: Web AS ABAP の Enqueue Service Web AS JAVA の Enqueue Service Web AS ABAP の Replication Service Web AS JAVA の Replication Service SAP Web AS インスタンス ( タイプ CI DV) Web AS ABAP に関連付けられたすべてのリソースを含む Web AS JAVA に関連付けられたすべてのリソースを含む SAP Web AS インスタンス ( タイプ CI DV) に関連付けられたすべてのリソースを含む指定された SAP SID のソリューションに関連付けられたすべてのリソースを含む < コマンド > start オブジェクトに関連付けられたリソースを起動します stop オブジェクトに関連付けられたリソースを停止します status オブジェクトに関連付けられたリソースの現在の状態またはステータスを表示します この中には crs_stat で報告されるリソース状態の処理済の出力も含まれます Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 13

14 create SAP の高可用性サブシステムの Oracle Clusterware リソースを作成します このコマンドは 単一オブジェクト all に対してのみサポートされます また この操作により VIP リソースの作成が必要なため このコマンドは root ユーザーで実行してください サポートされるパラメータ スイッチは 次のとおりです パラメータ -sapsid -if < アダプタ名 > -nm < ネットマスク > -nodes <node1,,node(n)> -abapenq <EnqInst> -abaprep <RepInst> -abapvip <IP アドレス > -abapmsport < ポート番号 > -javaenq <EnqInst> -javarep <RepInst> -javavip <IP アドレス > -javamsport < ポート番号 > -asinst <SAP インスタンス > -asinstvip <IP アドレス > 説明 SAP インスタンスの SID パブリック ネットワーク アダプタの名前パブリック ネットワーク インタフェースのネットワーク マスク クラスタ内でホスティング メンバーとして動作しているノードのリスト Web AS ABAP の Enqueue Service 識別子 Web AS ABAP の Replication Service 識別子 Web AS ABAP の新しい IP アドレス ABAP メッセージ サーバーのポート番号 Web AS JAVA の Enqueue Service 識別子 Web AS JAVA の Replication Service 識別子 Web AS JAVA の新しい IP アドレス JAVA メッセージ サーバーのポート番号 SAP Central Instance のインスタンス名 SAP Central Instance の新しい IP アドレス VIP リソースは root ユーザーを所有者とするリソースとして作成され 他のリソースは SAP ユーザーを所有者とするリソースとして作成されます 生成された Oracle Clusterware のすべてのアクション スクリプトは SAP ユーザーが所有します remove Oracle Clusterware リソースと SAP の高可用性サブシステムの Oracle Clusterware アクション スクリプトを削除します このオペランドは 単一オブジェクト all に対してのみサポートされます この操作により VIP リソースの削除が必要なため このコマンドは root ユーザーで実行してください relocate 有効なホスティング メンバーから 実行中のリソースを他のホストに再割り当てします VIP リソースには 従属するリソースが定義されているため 再割り当てすることはできません VIP への依存関係を持つリソースが指定されている場合は 割り当てられた VIP リソースも再割り当てされます Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 14

15 パラメータ -abaprep < インスタンス名 > -javarep < インスタンス名 > -abapenq < インスタンス名 > -javapenq < インスタンス名 > -asinst < インスタンス名 > -to < ノード > 説明 ABAP Replication インスタンスの名前 JAVA Replication インスタンスの名前 ABAP Replication インスタンスの名前 ABAP に対する VIP リソースも再割り当てされます JAVA Replication インスタンスの名前 JAVA に対する VIP リソースも再割り当てされます CI または DV インスタンスの名前 このインスタンスに対する VIP リソースも再割り当てされます 再割当て後に リソースを実行するノードに知らせます まとめ このホワイト ペーパーでは Oracle Clusterware を使用して SAP Enqueue Service と SAP Replication Service を保護する方法を説明しました Oracle Clusterware は SAP インストール タイプの SAP Web AS ABAP SAP Web AS JAVA またはこれら両方を保護できます Oracle Clusterware は SAP サービスを障害から保護する手段を提供します Oracle Clusterware の詳細は 次を参照してください 注意 : Oracle RAC データベースで SAP を構成する方法の詳細は ホワイト ペーパー Configuration of SAP NetWeaver for Oracle Infrastructure 11.2 with Oracle Real Application Clusters 11g Release 2(Oracle Real Application Clusters 11g R2 による Oracle Grid Infrastructure 11.2 のための SAP NetWeaver の構成 ) を参照してください これは 次の SAP SDN Web サイトのキー トピックのフォルダ SAP on Oracle Real Application Clusters (RAC) にあります Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 15

16 操作の例 ここに示す操作の例では 次の手順が完了していることが前提です Oracle Clusterware のインストール Oracle RAC のインストール SAP および SAPCTL パッケージのインストール Oracle Clusterware ホームに対応する ORA_CRS_HOME 環境変数の設定 SAP インストールに関して必要な情報は次のとおりです 必須情報説明典型的な例 SAP_SID インタフェース netmask hosting_members abap_enqueue abap_replication abap_msport IP アドレス ABAP java_enqueue abap_replication java_msport IP アドレス JAVA インスタンス名 IP address Instance 保護が必要な SAP サービスを含む SAP インスタンスの名前 パブリック ネットワーク インタフェースの名前 IP ネットワークのネットマスク SAP サービスを実行できるノードの一覧 Web AS ABAP の SAP Enqueue Service の名前 Web AS ABAP の SAP Replcation Service の名前 RAC eth sapnode1 sapnode2 ASCS01 ERS03 ABAP のメッセージ サーバー 3601 のポート番号 (SAP プロファイル パラメータ rdisp/msserv) Web AS ABAP のネットワーク インタフェースにバインドされる新しい IP アドレス Web AS JAVA の SAP Enqueue Service の名前 Web AS ABAP の SAP Replcation Service の名前 SCS02 ERS04 JAVA のメッセージ サーバー 3902 のポート番号 (SAP プロファイル パラメータ j2ee/ms/port) Web AS JAVA のネットワーク インタフェースにバインドされる新しい IP アドレス タイプ CI または DV の SAP インスタンスの名前 SAP インスタンスのパブリック ネットワーク インタフェースにバインドされる新しい IP アドレス DVEBMGS Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 16

17 SAPCTL ユーティリティ bin]# sapctl Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved USAGE: sapctl <command> [<object>] -sapsid <SAP_SID> [options] command : start stop status create remove relocate objects : abapvip javavip abapenq javaenq abaprep javarep abapall javaall asinstall asinstvip asinst all NOTE: Create and remove commands work on all objects only For detailed help on each command and object and its options use: sapctl <command> -h Oracle Clusterware による保護を SAP リソースに対して有効にする [root@oracx2 bin]# sapctl create -sapsid RAC -if eth0 nm nodes oracx1,oracx2,oracw1,oracw2 -abapvip abapmsport 3601 abapenq ASCS01 abaprep ERS03 javavip javamsport 3902 javaenq SCS02 javarep ERS04 asinstvip asinst DVEBMGS00 Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Creating SAP ABAP VIP Creating SAP ABAP Enqueue resource Creating SAP ABAP Replication resource Creating SAP JAVA VIP Creating SAP JAVA Enqueue resource Creating SAP JAVA Replication resource Creating SAP INST VIP for DVEBMGS00 Creating SAP INST resource for DVEBMGS00 Done この場合 SAP システム RAC の ABAP および JAVA の SAP Central Service は保護されます ASCS01 と呼ばれる Web AS ABAP の SAP Enqueue Service と ERS03 と呼ばれる Replication Service は 次のノード リスト oracx1 oracx2 oracw1 oracw2 から個別のノードとして実行できます サブネットが の新しい仮想 IP アドレス が eth0 ネットワーク アダプタにロードされます SCS02 と呼ばれる Web AS JAVA の SAP Enqueue Service と ERS04 と呼ばれる Replication Service は 次のノード リスト oracx1 oracx2 oracw1 oracw2 から個別のノードとして実行できます サブネットが の新しい仮想 IP アドレス が eth0 ネットワーク アダプタにロードされます DVEBMGS00 という名前の SAP Central Instance は 次のノード リスト oracx1 oracx2 oracw1 oracw2 から個別のノード上で実行できます サブネットが の新しい仮想 IP アドレス が eth0 ネットワーク アダプタにロードされます このコマンドを実行すると 8 個の Oracle Clusterware リソースが作成されます つまり ABAP および JAVA 用の 2 個のアプリケーション VIP 2 個の Enqueue リソース および 2 個の Replication リソースです SAP Central Instance に対しては 1 つのインスタンス リソースおよび関連する VIP リソースがあります これらのリソースは スクリプトにより自動的に起動されません Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 17

18 Oracle Clusterware が保護する SAP インスタンスの確認 bin]# sapctl config Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved SAP_SIDs protected by the Oracle Clusterware are : RAC この場合 Oracle Clusterware が保護するのは RAC という 1 つの SAP インスタンスのみです Oracle Clusterware が保護する SAP リソースのステータスの確認 [root@oracx2 bin]# sapctl status all -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved SAP ABAP Enqueue service is OFFLINE SAP JAVA Enqueue service is OFFLINE SAP ABAP Replication service is OFFLINE SAP JAVA Replication service is OFFLINE SAP instance DVEBMGS00 is OFFLINE SAP サービスを保護する Oracle Clusterware のリソースのステータスを確認するには status コマンドを使用します すべての定義済の SAP インスタンスのステータスが報告されます SAP インスタンス用の関連する VIP のステータスは表示されません Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 18

19 Oracle Clusterware が保護する SAP リソースの起動 bin]# sapctl start all -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Starting SAP ABAP Enqueue service Starting SAP JAVA Enqueue service Starting SAP ABAP Replication service Starting SAP JAVA Replication service Starting SAP instance DVEBMGS00 SAP ABAP Enqueue service is ONLINE on oracx1 SAP JAVA Enqueue service is ONLINE on oracx1 SAP ABAP Replication service is ONLINE on oracx2 SAP JAVA Replication service is ONLINE on oracx2 SAP instance DVEBMGS00 is ONLINE on oracx1 Done このコマンドを使用して Enqueue Service または Replication Service を起動できます ただし 最初に Enqueue Service を起動する必要があります 起動後のステータスの確認 bin]# sapctl status all -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved SAP ABAP Enqueue service is ONLINE on oracx1 SAP JAVA Enqueue service is ONLINE on oracx1 SAP ABAP Replication service is ONLINE on oracx2 SAP JAVA Replication service is ONLINE on oracx2 SAP instance DVEBMGS00 is ONLINE on oracx1 リソースの起動には 多少時間がかかります そのため リソースによっては 起動中に オフライン中 というメッセージが表示されることがあります Web AS ABAP の Enqueue Service( および関連する VIP) の停止 bin]# sapctl stop abapenq -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Stopping SAP ABAP Enqueue service SAP ABAP Enqueue service is OFFLINE Done stop コマンドを使用して Enqueue Service を停止できます これによって 関連する VIP が停止することはありません Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 19

20 Web AS ABAP の Enqueue Service( および関連する VIP) の起動 bin]# sapctl start abapenq -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Starting SAP ABAP Enqueue service SAP ABAP Enqueue service is ONLINE on oracx2 Done start コマンドを使用して Enqueue Service を起動できます その場合 関連する VIP も起動します このとき Enqueue Service は 以前に Replication Service をホスティングしていたノード上で実行されていることに注意してください 他のホスティング メンバーへの SAP リソースの再割当て bin]# sapctl relocate sapsid RAC abaprep ERS03 to oracw1 Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Stopping SAP ABAP replication service Relocating SAP ABAP Replication Service to node oracw1 Done relocate コマンドを使用して SAP リソースを他のホスティング メンバーに移動できます このコマンドでは VIP リソースを再割り当てすることはできません 有効な SAP リソースは Enqueue Service Replication Service またはタイプが CI または DV のすべての SAP インスタンスです Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 20

21 Oracle Clusterware が管理するすべての SAP リソースの停止 bin]# sapctl stop all -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Stopping SAP instance for DVEBMGS00 Stopping SAP JAVA Replication service Stopping SAP ABAP Replication service Stopping SAP JAVA Enqueue service Stopping SAP ABAP Enqueue service SAP ABAP Enqueue service is OFFLINE SAP JAVA Enqueue service is OFFLINE SAP ABAP Replication service is OFFLINE SAP JAVA Replication service is OFFLINE SAP instance DVEBMGS00 is OFFLINE Done Oracle Clusterware のすべてのリソースを enqueue または replication で置き換えることにより これらのリソースのすべてを停止させない選択ができますが 最初に Replication Service を停止させる必要があります Oracle Clusterware による SAP リソースの保護取消し bin]# sapctl remove all -sapsid RAC Production Copyright 2010 Oracle. All rights reserved Removing resource SAP ABAP Enqueue service Removing resource SAP ABAP VIP Removing resource SAP JAVA Enqueue service Removing resource SAP JAVA VIP Removing resource SAP ABAP Replication service Removing resource SAP JAVA Replication service Removing resource SAP instance DVEBMGS00 Removing resource SAP instance VIP for DVEBMGS00 Done Oracle Clusterware による単一のリソースの保護取消しはできません SAP インスタンス内のすべてのリソースの保護を 1 回の操作で取り消す必要があります このコマンドは root ユーザーで実行してください Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 21

22 付録 1: サンプル プロファイル スクリプト 注 : ここで説明するすべての事例では SAP Standalone Enqueue および Enqueue Repication に必要なエントリのみを示します 次に クラスタに存在する SAP Web AS ABAP のスタンドアロンの Enqueue Service のプロファイル スクリプトの例を示します この例では ASCS インスタンスのホストであるクラスタ ノードの仮想ホスト名は sap_abapvip です スクリプト :DEFAULT.PFL # # rdisp/mshost must resolve to the IP address given as abapvip # parameter in sapctl create command # rdisp/mshost = sap_abapvip rdisp/msserv = sapmsrac rdisp/msserv_internal = 3901 enque/process_location = REMOTESA # # enque/serverhost must resolve to the IP address given as abapvip # parameter in sapctl create command # enque/serverhost = sap_abapvip enque/serverinst = 01 # # SAP Central Service Instance for J2EE # # # j2ee/scs/host must resolve to the IP address given as javavip # parameter in sapctl create command # j2ee/scs/host = sap_javavip j2ee/scs/system = 02 j2ee/ms/port = 3902 スクリプト :RAC_ASCS01_sap_abapvip 次に クラスタに存在する SAP Web AS ABAP のスタンドアロンの Enqueue Service のプロファイル スクリプトの例を示します この例では ASCS インスタンス のホストであるクラスタ ノードの仮想ホスト名は sap_abapvip です enque/table_size=4096 enque/process_location=local enque/server/internal_replication=true enque/server/replication=true スクリプト :RAC_ERS03_sap_abapvip 次に クラスタに存在する SAP Web AS ABAP のスタンドアロンの Replication Service のプロファイル スクリプトの例を示します enque/table_size=4096 enque/process_location=local enque/server/internal_replication=true enque/server/replication=true enque/enrep/keepalive_count=0 Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 22

23 スクリプト : RAC_SCS02_sap_javavip 次に クラスタに存在する SAP Web AS JAVA のスタンドアロンの Enqueue Service のプロファイル スクリプトの例を示します この例では SCS インスタンスの ホストであるクラスタ ノードの仮想ホスト名は sap_javavip です enque/table_size=4096 enque/process_location=local enque/server/internal_replication=true enque/server/replication=true enque/enrep/keepalive_count=0 スクリプト : RAC_ERS04_sap_javavip 次に 2 ノード構成のクラスタに存在する SAP Web AS JAVA のスタンドアロンの Replication Service のプロファイル スクリプトの例を示します enque/table_size=4096 enque/process_location=local enque/server/internal_replication=true enque/server/replication=true enque/serverinst = 02 enque/enrep/keepalive_count=0 rdisp/msserv = 0 rdisp/msserv_internal = 3902 ms/standalone = 1 ms/server_port_0 = PROT=HTTP,PORT=81$$ スクリプト : RAC_DVEBMGS00_sap_instvip 次に クラスタに存在する SAP Central Instance のプロファイル スクリプトの例 を示します この例では インスタンスのホストであるクラスタ ノードの仮想ホスト名は sap_instvip です # # No changes required here. All required parameters are in DEFAULT.PFL # Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 23

24 付録 2: トラブルシューティングとログ ファイル このセクションでは Oracle Clusterware と SAP R/3 コマンドを理解していることが前提です このセクションの説明に従って ログ ファイルを確認することにより SAPCTL のトラブルシューティングができます SAPCTL が実行する処理のログは 次のとおりです 実行されたコマンドを確認することもできます 問題が解決しない場合は このログ ファイルの内容を詳細に分析し リソース処理が正しく実行されない原因を確認してください /usr/sap/<sid>/sapctl/sapctl.log CRSD ログ ファイルの内容も調べることができます ${ORA_CRS_HOME}/log/<hostname>/crsd/crsd.log Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 24

25 付録 3: SAPCTL の部品表 このセクションでは SAPCTL の部品表 (BOM) を説明します 解凍後の tar ファイルの構成は 次のとおりです./bin/sapctl: 利便性を高めるための bin/sapctl.pl を実行するシェル スクリプトです./bin/sapctl.pl: Perl ベースの SAPCTL 管理ユーティリティが実装されています./doc/sapctl.doc: このドキュメントのコピーです./templates/crssapactions.pl.sbs: SAPCTL が内部で使用する Perl によるアクション スクリプトのテンプレートです./templates/sapwrap.sbs: SAPCTL が内部で使用するアクション スクリプト ラッパーのテンプレートです./doc/README: ターゲット環境に合わせて調整する必要がある インストールと変数に関する指示が記述されています sapctl シェル スクリプトで変更します 最新の情報は SAP ノート を参照してください SAPCTL V5 バンドルは この SAP ノートからダウンロードできます Oracle Clusterware 11g Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 25

26 Oracle Clusterware 11 Release 2 による SAP リソースの高可用性の実現 2010 年 8 月バージョン 5.0 著者 : David Austin, Mark Bauer, Andrey Gusev, Kurt Broeg, and Rajiv Jayaraman 寄稿者 : Philip Newlan, Jan Klokkers Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA U.S.A. 海外からのお問合せ窓口 : 電話 : ファックス : Copyright 2009, Oracle. 無断転載を禁ず この文書はあくまで参考資料であり 掲載されている情報は予告なしに変更されることがあります オラクル社は 本ドキュメントの無謬性を保証しません また 本ドキュメントは 法律で明示的または暗黙的に記載されているかどうかに関係なく 商品性または特定の目的に対する適合性に関する暗黙の保証や条件を含む一切の保証または条件に制約されません オラクル社は 本書の内容に関していかなる保証もいたしません また 本書により 契約上の直接的および間接的義務も発生しません 本書は 事前の書面による承諾を得ることなく 電子的または物理的に いかなる形式や方法によっても再生または伝送することはできません Oracle は Oracle Corporation の登録商標です その他の名称は それぞれの所有者の商標です Oracle JD Edwards PeopleSoft は Oracle Corporation および関連会社の登録商標です 他の製品名は それぞれの所有者の商標です

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