はじめに 下水道は わたしたち県民の快適な生活環境の確保や 最上川をはじめとする河川等の水環境の保全に欠かすことの出来ない施設です また 下水道のもう一つの役割である浸水対策を進めることにより 近年のゲリラ豪雨などの大雨に対応できる安全安心な生活環境を創出しております さらには 下水道の特性を活かし

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2 はじめに 下水道は わたしたち県民の快適な生活環境の確保や 最上川をはじめとする河川等の水環境の保全に欠かすことの出来ない施設です また 下水道のもう一つの役割である浸水対策を進めることにより 近年のゲリラ豪雨などの大雨に対応できる安全安心な生活環境を創出しております さらには 下水道の特性を活かして 汚水処理の過程で生じる下水汚泥を原料としたコンポストなどの肥料や燃料へのリサイクル 汚泥処理の過程で発生する消化ガスによる発電や緩衝緑地等を利用した太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入供給が進められております このように 下水道は重要な社会基盤であり 日頃から計画的 継続的にサービスを提供することが必要であることから 災害が発生した場合でも 速やかにその機能を維持 回復させることが求められています このため 今後発生が予想される大規模地震等に備えるための耐震対策や業務継続計画の策定 見直しを進めるとともに 日々の安定処理を確保するための老朽施設の長寿命化対策 また 将来の人口減少を見据え 持続可能な運営を目指すための流域下水道事業の公営企業会計への移行などに重点的に取組んでいるところです これからも 快適で安全安心な生活環境を県民に提供し続けるため 下水道施設の着実な整備と円滑な管理運営を積極的に推進してまいります 山形県流域下水道のデザインマンホール蓋 村山処理区 最上川と小鵜飼舟 庄内処理区 ( 酒田幹線 ) トビシマカンゾウ 庄内処理区 ( 藤島余目幹線 ) 藤の花 庄内処理区 ( 余目幹線他 ) ヒマワリ 庄内処理区 ( 立川余目幹線 ) ヤマユリ 庄内処理区 ( 三川幹線 ) 菜の花 マンホールカードについて詳しくは 19 ページをご覧ください

3 目 次 1 下水道について (1) 下水道の役割 1 (2) 下水道のしくみ 3 (3) 下水道の種類 4 (4) 下水道に関する法令 構想等の体系 5 2 下水道の計画について (1) 最上川流域別下水道整備総合計画 5 (2) 山形県生活排水処理施設整備基本構想 6 (3) 現状と目標 7 (4) 公共用水域の水質保全 10 トピックス 下水道 PR 活動 12 3 下水道の現況について (1) 下水道普及率 13 (2) 下水道施設の状況 15 トピックス マンホールカード 19 (3) 下水道施設整備の推移 20 (4) 下水道による処理水量と水洗化人口の推移 20 (5) 下水道建設事業費の推移 21 (6) 下水道管理費 21 (7) 下水汚泥の状況 22 (8) ストックマネジメント計画 24 (9) 雨水対策整備状況 25 4 県が実施している事業 ( 流域下水道事業等 ) (1) 流域下水道事業の概要 26 (2) 流域下水道事業特別会計 28 (3) 事業費の推移 30 (4) 起債残高の推移 31 (5) 再生可能エネルギーの取組み 32 (6) 下水道事業の課題 32 5 その他 (1) 下水道の歩み 34 トピックス 生まれ変わる下水汚泥 35 (2) 下水道 問い合わせ先 ( 市町村 県 ) 36

4 1 下水道について 山形県置賜浄化センター (1) 下水道の役割下水道には 4つの役割があります 街の衛生と暮らしを支えます ( 生活環境の改善 ) 水の環境を守ります ( 公共用水域の水質保全 ) 資源 エネルギーを生み出します ( 持続可能な循環型社会の構築 ) 浸水から街を守ります ( 浸水の防除 ) 1 街の衛生と暮らしを支えます ( 生活環境の改善 ) 家庭などから出てくる汚れた水が街へ流れなくなることから 害虫や悪臭の発生が抑制され 衛生的で快適な生活ができるようになります 下水道が整備されていれば 下水道が整備されていれば 2 水の環境を守ります ( 公共用水域の水質保全 ) 家庭などから出る汚れた水をきれいにして河川に戻すことから きれいな水の循環を保つことができます 下水道が整備されていれば 下水道が整備されていれば - 1 -

5 水質 (BOD) 下水道普及率 水質 (BOD) 山形市の下水道普及率と馬見ヶ崎川の水質の関係 下水道普及率 平成 8 年度から環境基準達成 年度 下水道利用を進めることで水質が改善されています 下水道普及率の向上 水質向上 (BOD の減少 ) 3 資源 エネルギーを生み出します ( 持続可能な循環型社会の構築 ) 汚れた水をきれいにする時に発生する泥 ( 下水汚泥という ) は 有機質であるため 肥料や燃料として利用できます また 下水汚泥からはメタンガス ( 消化ガスという ) を取り出すことができます 下水汚泥の肥料化については 県内で広く行われています 下水汚泥を発酵 ( 消化 ) することにより メタンガスが発生します 消化ガス発電については 県流域下水道の山形浄化センターにおいて平成 25 年 3 月より発電を開始しています さらに市町村では 昭和 63 年から山形市が山形市浄化センターで実施しており 平成 27 年 10 月からは 鶴岡市が鶴岡市浄化センターで 東日本では初めて民設民営方式による発電を開始しています 消化タンク ( 山形浄化センター ) 消化ガス発電 ( 山形浄化センター ) また 平成 27 年の下水道法改正により 下水管渠内に民間事業者による熱交換器設置が可能と なりました ( ヒートポンプにより空調 給湯等に利用可能 ) - 2 -

6 4 浸水から街を守ります ( 浸水の防除 ) 雨水をすばやく下水管や貯留施設に集め 街中が水浸しになることを防ぐことができます 県内では 酒田市の一部が合流式である以外は 全て分流式となっています 合流式とは 汚水と雨水を1つの管で一緒に終末処理場まで送る方式 分流式とは 汚水用管と雨水用管を別々に埋設し 汚水は終末処理場へ 雨水は河川などへ放流する方式 下水道が整備されていれば また 平成 27 年の下水道法改正により 民間の協力を得つつ 浸水対策を推進するために 浸水被害 対策区域 を指定し 他の事業者等が設置する雨水貯留施設を下水道管理者が協定に基づき 管理す る制度ができました (2) 下水道のしくみ 下水汚泥の有効利用について 詳しくは 35 ページをご覧ください - 3 -

7 (3) 下水道の種類 単独公共下水道 下水道法上の下水道 下水 ( 汚水及び雨水 ) を排除及び処理するために設けられる排水施設 処理施設又はこれらの施設を補完する施設の総体 公共下水道 1 市町村の区域の下水を排除 処理するために市町村が管理する下水道 流域下水道 ( 狭義の ) 公共下水道 主として市街化区域 ( 市街化区域が設定されていない都市計画区域にあっては 既成市街地及びその周辺の地域 ) における下水を排除し又は処理するもの 特定環境保全公共下水道 終末処理場 ( 下水を最終的に処理して公共用水域に放流するための処理施設 ) を有するもの 流域関連公共下水道 流域下水道に関連するもの 計画排水人口一千人以上 自然保護下水道 その他の処理施設 農業集落排水施設 漁業集落排水施設 林業集落排水施設 合併処理浄化槽 コミュニティ プラント 2 市町村以上の区域の下水を排除し処理する下水道で 汚水幹線管渠 中継ポンプ場及び終末処理場の部分をいう なお 管理主体は原則として都道府県 都市下水路 主として市街地における雨水を排除するために市町村が管理する下水道 市街化区域以外の区域において設置されたもの 特定公共下水道 特定の工場や事業場から排出される汚水を処理するもの 自然公園区域内の水質保全を目的として施行されるもの 農山漁村下水道 生活関連の改善を図る必要がある区域 ( 農山漁村 温泉地及び観光地 ) において施行されるもの 計画排水人口一千人未満 簡易な公共下水道 水質保全上特に必要な地区において施行されるもの 図 : 国土交通省水管理 国土保全局下水道部 HP より - 4 -

8 (4) 下水道に関する法令 構想等の体系 下水道に関する法令 構想等の体系 県の場合の体系 環境基本法第 16 条第 1 項 ( 水質環境基準 ) 政府は水質環境基準を定める 第 3 次山形県総合発展計画 策定 ( 平成 22 年 3 月 ) から概ね 10 ヵ年 下水道法第 2 条の 2 第 1 項 ( 流域別下水道整備総合計画 ) 水質基準達成のための 流域別下水道整備総合計画 を定める 下水道法第 6 条第 5 号 第 25 条の 13 第 4 号 ( 公共下水道事業 流域下水道事業の認可基準 流域別下水道整備総合計画 が定められている場合は これに適合していること 山形県 県土未来図 推進指針 策定 ( 平成 23 年 3 月 ) から概ね 10 ヵ年 山形県環境基本条例第 10 条 ( 環境計画 ) 環境計画を定める 第 3 次山形県環境計画 下水道法 山形県流域下水道条例 下水道整備に関する規定 下水道整備事業の推進 第三次山形県生活排水処理施設整備基本構想 2 下水道の計画について (1) 最上川流域別下水道整備総合計画 1 流域別下水道整備総合計画とは 市町村生活排水処理基本計画 水質環境基準が定められた河川やその他の公共の水域における水質の汚濁が 2 つ以上の市町 村の区域における汚水によるものである場合に 水質環境基準を達成するために下水道法第 2 条の 2 に基づいて都道府県が それぞれの公共用水域ごとに下水道の整備に関する総合的な基本計画を 策定します この計画は河川 湖沼等 公共用水域の水質環境基準を達成 維持するために必要な 下水道の整備を最も効果的に実施するためのものであり 個別下水道計画の上位計画として策定さ れることとなっています 2 最上川流域別下水道整備総合計画の策定経緯 当初 昭和 56 年 6 月 19 日建設大臣承認 第 1 回変更 平成 7 年 11 月 13 日建設大臣承認 第 2 回変更 平成 12 年 6 月 1 日策定 第 3 回変更 平成 19 年 7 月 12 日策定 第 4 回変更 平成 26 年 2 月 28 日策定 平成 12 年 4 月 1 日以降 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律 の施行に伴う下水道法の一部改正により大臣承認が廃止されました - 5 -

9 (2) 山形県生活排水処理施設整備基本構想 1 生活排水処理施設の現状生活排水処理施設の整備については 下水道事業 ( 国土交通省 ) 農業( 漁業 ) 集落排水事業等 ( 農林水産省 ) 合併処理浄化槽事業( 環境省 ) により実施されています 三省における生活排水処理関連事業の総合的な視野に立って調整を図るため 三省共同の 汚水処理施設の整備に関する構想策定の基本方針 が示され その方針に基づき 県全域にわたる生活排水処理施設の整備促進が図られるようになり 平成 7 年度に 県全域生活排水処理施設整備基本構想 を策定しました 市町村はこの構想に従い 生活排水処理施設の整備を実施しています 2 策定及び見直しの経緯基本構想は 時間経過に伴う社会情勢の変化や都市計画等の上位計画見直しに対応するため 5 年に 1 回点検 見直しを行うものとしています 平成 7 年度に当初策定後 平成 13 年に見直しを行い 平成 17 年に経済比較を考慮したマニュアルに基づき第二次構想を策定しました その後 将来予想される人口減少の進展や厳しい財政状況による予算の縮小を考慮し より効率的な汚水処理施設の整備手法を選定するため 平成 22 年度に市町村の計画を基に見直しを行いました 平成 26 年 1 月 三省統一した新たな 都道府県構想策定マニュアル が策定されました これまでの経済比較を基本としたものに 時間軸の観点を盛り込み 今後 10 年程度を目処に汚水処理施設の概成 を目指し また 長期的スパン (20~30 年程度 ) での既整備地区の改築 更新や運営管理の観点も含める内容となっています そこで 平成 27 年度に第三次山形県生活排水処理施設整備基本構想 ( 目標年次平成 37 年度末 ) を策定しました 第三次構想は 新マニュアルを基本とし 各地域のニーズに応じた検討を行い 処理施設の統配合を含めた運営管理の内容も踏まえたものとなっています 農業集落排水事業等 農業集落 漁業集落における生活環境の改善と水質保全を目的に行われる事業 合併処理浄化槽事業 下水道未整備地区における生活環境の改善と水質保全を目的に行われる事業 生活排水処理施設の整備概念図 - 6 -

10 (3) 現状と目標 平成 29 年度末生活排水処理施設普及率の現状 91.8% 山形県 91.2% 91.8% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 山形市米沢市鶴岡市酒田市新庄市寒河江市上山市村山市長井市天童市東根市尾花沢市南陽市山辺町中山町河北町西川町朝日町大江町大石田町金山町最上町舟形町真室川町大蔵村鮭川村戸沢村高畠町川西町小国町白鷹町飯豊町三川町庄内町遊佐町県計 下水道 農業集落排水施設等 合併処理浄化槽 - 7 -

11 平成 29 年度末 生活排水処理施設 普及率の現状 91.8% ( 単位 : 人 %) 市町村名 行政人口 下水道 農業集落排水施設等 合併処理浄化槽 合計 処理人口 普及率 処理人口 普及率 処理人口 普及率 処理人口 普及率 1 山形市 246, , , , 米沢市 81,125 52, , , 鶴岡市 127,736 96, , , , 酒田市 103,619 81, , , , 新庄市 36,028 19, , , , 寒河江市 41,313 31, , , 上山市 30,736 22, , , , 村山市 24,561 19, , , , 長井市 27,047 15, , , , 天童市 61,850 61, , 東根市 47,615 42, , , 尾花沢市 16,461 5, , , , 南陽市 31,666 20, , , 山辺町 14,483 13, , 中山町 11,354 8, , , 河北町 18,836 15, , , 西川町 5,480 2, , , 朝日町 7, , , 大江町 8,322 4, , , 大石田町 7,212 4, , , 金山町 5,615 2, , , , 最上町 8,745 3, , , 舟形町 5,468 2, , , 真室川町 7,914 1, , , 大蔵村 3,301 1, , 鮭川村 4, , , , 戸沢村 4, , , 高畠町 23,654 17, , , 川西町 15,428 5, , , 小国町 7,680 4, , 白鷹町 13,943 8, , , , 飯豊町 7, , , , 三川町 7,422 4, , , 庄内町 21,557 16, , , 遊佐町 14,085 11, , , 県計 1,100, , , , ,010, 数値については 四捨五入による端数処理を行っているため 合計が合わないことがあります - は 当該処理施設での整備計画がないことを表します 農業集落排水施設等 農業集落 漁業集落における生活排水処理施設 合併処理浄化槽 下水道及び農業 ( 漁業 ) 集落排水施設の未整備地区における合併処理浄化槽による処理施設 - 8 -

12 平成 37 年度における 生活排水処理施設 普及率の目標 95.9% ( 単位 : 人 %) 市町村名 行政人口 下水道 農業集落排水施設等 合併処理浄化槽 合計 処理人口 普及率 処理人口 普及率 処理人口 普及率 処理人口 普及率 1 山形市 236, , , , , 米沢市 77,587 55, , , 鶴岡市 115,539 92, , , , 酒田市 90,990 71, , , , 新庄市 32,970 22, , , , 寒河江市 38,482 30, , , 上山市 28,077 21, , , , 村山市 22,080 17, , , , 長井市 25,773 15, , , , 天童市 57,299 56, , 東根市 46,864 43, , , 尾花沢市 15,497 5, , , , 南陽市 28,512 19, , , 山辺町 13,800 13, , 中山町 10,269 8, , , 河北町 17,134 16, , 西川町 4,866 2, , , 朝日町 6, , , 大江町 7,503 3, , , 大石田町 6,823 4, , , 金山町 5,017 1, , , , 最上町 7,600 2, , , 舟形町 4,921 2, , , 真室川町 6,843 1, , , 大蔵村 2,771 1, , 鮭川村 3, , , , 戸沢村 4, , , , 高畠町 21,620 15, , , 川西町 13,407 6, , , 小国町 6,780 4, , , 白鷹町 12,336 8, , , 飯豊町 6, , , , 三川町 6,608 4, , , 庄内町 18,590 14, , , 遊佐町 12,238 9, , , 県計 1,015, , , , , 市町村ごとの目標は 平成 28 年 3 月策定の 第三次山形県生活排水処理施設整備基本構想 による目標値 数値については 四捨五入による端数処理を行っているため 合計が合わないことがあります - は 当該処理施設での整備計画がないことを表します 農業集落排水施設等 農業集落 漁業集落における生活排水処理施設 合併処理浄化槽 下水道及び農業 ( 漁業 ) 集落排水施設の未整備地区における合併処理浄化槽による処理施設 - 9 -

13 (4) 公共用水域の水質保全 1 平成 29 年度公共用水域水質測定結果 環境基準点におけるBOD75% 値 ( 河川 ) ( 単位 mg/l) 水環境基準類型指定類環境環境基準地点地点 BOD75% 値平成 29 年度系水域名型基準値 ( 所在地 ) 番号 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H28 BOD75% 値達成状況 最上川水系 赤川水系 その他の水系 最上川上流 ( 鬼面川合流点より上流 ) 最上川中 下流 ( 鬼面川合流点より下流 ) A 2 羽黒川 ( 全域 ) A 2 掘立川 ( 全域 ) B 3 天王川 ( 全域 ) A 2 鬼面川 ( 全域 ) A 2 犬川 ( 全域 ) B 3 屋代川 ( 全域 ) A 2 吉野川 ( 全域 ) B 3 置賜白川 ( 全域 ) A 2 置賜野川 ( 全域 ) A 2 前川 ( 全域 ) B 3 須川 ( 全域 ) B 3 本沢川 ( 全域 ) A 2 村山高瀬川 ( 全域 ) A 2 馬見ヶ崎川 ( 全域 ) A 2 寒河江川上流 ( 高瀬橋より上流 ) 寒河江川下流 ( 高瀬橋より下流 ) AA 1 A 2 村山野川 ( 全域 ) A 2 丹生川 ( 全域 ) A 2 最上小国川 ( 全域 ) A 2 銅山川 ( 全域 ) A 2 新田川 ( 全域 ) A 2 升形川 ( 全域 ) B 3 鮭川上流 ( 真室川合流点より上流 ) 鮭川下流 ( 真室川合流点より下流 ) A 2 AA 1 A 2 立谷沢川 ( 全域 ) A 2 相沢川 ( 全域 ) A 2 藤島川 ( 全域 ) A 2 京田川 ( 全域 ) A 2 梵字川 ( 全域 ) A 2 赤川 ( 全域 ) A 2 内川 ( 全域 ) B 3 青竜寺川 ( 全域 ) A 2 大山川 ( 全域 ) B 3 月光川 ( 全域 ) A 2 洗沢川 ( 全域 ) A 2 荒瀬川 ( 全域 ) A 2 日向川 ( 全域 ) A 2 新井田川 ( 全域 ) B 3 五十川 ( 全域 ) A 2 温海川 ( 全域 ) A 2 庄内小国川 ( 全域 ) A 2 鼠ヶ関川 ( 全域 ) A 2 横川 ( 全域 ) B 3 玉川 ( 全域 ) A 2 荒川 ( 全域 ) A 2 糠野目橋 ( 高畠町糠野目 ) 長井橋 ( 長井市小出 ) 碁点橋 ( 村山市河島 ) 両羽橋 ( 酒田市落野目 ) 羽黒川橋 ( 米沢市川井 ) 芦付橋 ( 米沢市中田町 ) 天王川橋 ( 米沢市下新田 ) 吉島橋 ( 川西町下平柳 ) 犬川橋 ( 川西町東大塚 ) 屋代橋 ( 高畠町深沼 ) 簗場橋 ( 高畠町夏茂 ) 白川橋 ( 長井市時庭 ) 野川橋 ( 長井市成田 ) 泉川橋 ( 上山市泉川 ) 落合橋 ( 天童市寺津 ) 台谷柏橋 ( 山形市谷柏 ) 十文字橋 ( 山形市十文字 ) 白川橋 ( 山形市成安 ) 高瀬橋 ( 西川町間沢 ) 溝延橋 ( 河北町溝延 ) 最上川合流前 ( 東根市野田 ) 丹生川大橋 ( 大石田町岩ヶ袋 ) 舟形橋 ( 舟形町舟形 ) 通橋 ( 大蔵村清水 ) 内川橋 ( 新庄市本合海 ) 升形橋 ( 新庄市升形 ) 八千代橋 ( 真室川町大沢 ) 戸沢橋 ( 戸沢村名高 ) 東雲橋 ( 庄内町清川 ) 宝永橋 ( 酒田市相沢 ) 昭和橋 ( 酒田市広野 ) 亀井橋 ( 酒田市広野 ) 立岩橋 ( 鶴岡市下名川 ) 東橋 ( 鶴岡市東岩本 ) 蛾眉橋 ( 三川町横山 ) 新川橋 ( 酒田市浜中 ) 西三川橋 ( 鶴岡市大宝寺町 ) 青山橋 ( 三川町青山 ) 観山橋 ( 鶴岡市面野山 ) 菅里橋 ( 遊佐町菅里 ) 吹浦橋 ( 遊佐町吹浦 ) 八幡橋 ( 酒田市市条 ) 日向橋 ( 酒田市穂積 ) 浜田橋 ( 酒田市東栄町 ) 古四王橋 ( 鶴岡市五十川 ) 温海橋 ( 鶴岡市温海 ) 岩川橋 ( 鶴岡市岩川 ) 蓬莱橋 ( 鶴岡市鼠ヶ関 ) 荒川合流前 ( 小国町増岡 ) 荒川合流前 ( 小国町玉川 ) 赤芝発電所 ( 小国町玉川 ) A A A A B B B B B B B B B B B B B B B < <0.5 B < B B B B < B B B <0.5 B <0.5 B < <0.5 <0.5 <0.5 B B B C <0.5 < <0.5 <0.5 C <0.5 C C C C C C C C <0.5 <0.5 C < <0.5 <0.5 <0.5 C C < <0.5 <0.5 C < <0.5 <0.5 C <0.5 <0.5 < < C <0.5 < <0.5 <0.5 C C < < C <0.5 <0.5 < BOD( 生物化学的酸素要求量 ) 水中の汚濁物が水中のバクテリアによって分解されるときに必要な酸素の量をいう 河川の汚染状態を表すのに用いられ 数値が大きいほど水質汚濁が著しい 75% 値 とは 1 年間でえられた日平均値を値の小さいものから順に並べて 75% 番目にくる日平均値をいう この 75% が環境基準値以下である場合 環境基準を達成していると評価される

14 平成 29 年度公共用水域水質測定地点図 ( 河川分抜粋 ) 国土交通省担当地点山形県担当地点山形市担当地点環境基準地点凡例大旦川村山野川立谷川村山高瀬川馬見ヶ崎川金山川沼川丹生川背坂川オソミヤ川最上小国川金山川升形川相沢川日向川洗沢川荒瀬川新井田川小牧川五十川温海川庄内小国川鼠ヶ関川新田川月光川屋代川大樽川太田川羽黒川犬川堀立川鬼面川置賜白川荒川横川玉川最上川吉野川置賜野川前川寒河江川海味川間沢川熊野川赤川梵字川逆川貴船川須川須川本沢川倉津川銅山川鮭川立谷沢川藤島川内川京田川青竜寺川大山川 C22 B15 B7 B13 B1 B8 B14 B2 B16 A2 A4 B27 B21 B35 A8 B34 B42 B47 B46 B50 B51 A12 C15 C14 C11 C13 C10 C16 C12 C6 C4 C1 C2 C17 C18 C19 B10 B37 B39 B43 B48 C3 C8 B3 天王川 B22 B25 B44 B45 B49 C20 C21

15 県が設置している4 箇所の各浄化センター ( 山形 村山 置賜 庄内 ) では 毎年 8 月上旬頃に 夏休み親子下水道教室 を開催し たくさんの子供たちと保護者の方々に参加いただいています この教室は ( 公財 ) 山形県建設技術センターと関係市町が主催し 施設見学や顕微鏡観察などを通して 下水道の仕組みや働きについて理解を深めるとともに 自然の恵みや環境の大切さについて学習するものです ( 上 2 枚の写真 : 平成 30 年度夏休み親子下水道教室 の様子 ) 下水道の日 は 著しく遅れている全国の下水道の普及を図る必要があることから 1961 年に 全国下水道促進デー として制定され 平成 13 年から より親しみのある名称として 下水道の日 となりました やまがた環境展 2018 ( 山形ビッグウイング ) ツマラン管実験をやってみよう 下水道関連展示 ( 山形県立図書館 ) 9 月 10 日とされたのは 雨水処理 が下水道の大きな役割のひとつであるため 台風シーズンにあわせたものです 県では 下水道の日 を中心に 下水道に対する県民の皆さまのご理解とご関心を深め 下水道を正しく利用していただけるよう 広報イベントを実施しています 平成 30 年度は山形ビッグウイングで開催されたやまがた環境展 2018へのブース出展や県立図書館との連携展示を行いました

16 3 下水道の現状について (1) 下水道普及率 山形県の下水道は着実に整備が進められており 平成 29 年度末の下水道普及率は 76.4% で 全国第 17 位となっています % 山形県 全国 下水道普及率の推移 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 ( 単位 : % ) ( 年度末 ) H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 山形県 全国 ただし 以下の自治体の集計には留意が必要である 宮城県 平成 22 年度末集計対象外岩手県 平成 22 年度末 ~ 平成 24 年度末集計対象外福島県 平成 22 年度末 ~ 平成 26 年度末集計対象外 都道府県別下水道処理人口普及率 ( 平成 29 年度末 ) 全国北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県富山県石川県福井県山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県山口県徳島県香川県愛媛県高知県福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県 18.1% 27.3% 38.0% 42.0% 44.8% 48.3% 50.4% 53.3% 53.8% 53.6% 53.7% 59.8% 59.1% 61.8% 64.6% 63.1% 60.3% 62.3% 59.4% 66.3% 65.9% 67.1% 65.6% 68.2% 70.5% 71.5% 74.2% 75.0% 75.8% 74.7% 78.8% 81.2% 76.4% 80.8% 84.8% 83.5% 79.6% 78.0% 79.9% 81.6% 83.7% 91.0% 山形県 76.4% 全国 78.8% 99.5% 96.7% 89.7% 94.4% 95.8% 92.9% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 資料資料 : : 国土交通省都市 地域整備局下水道部下水道事業課発表資料水管理 国土保全局下水道事業課発表資料ただし 福島県の集計には人口流動の影響があることに留意が必要

17 県内の市町村毎の下水道普及率は下記のとおりとなっています 平成 29 年度末の下水道普及率 平成 30 年 3 月 31 日現在 番号市町村名事業名 着手年度 供用年度 行政人口 ( 住基台帳 ) 1 ( 人 ) 処理区域内人口 2 ( 人 ) 水洗化人口 3 ( 人 ) 普及率 2/1 (%) 水洗化率 3/2 (%) H28 年度末普及率 ( 参考 ) (%) 1 山形市 ( 公 特 ) S36 S , , , 米沢市 ( 公 ) S49 S ,125 52,061 45, 鶴岡市 ( 公 特 ) S47 S ,736 96,514 88, 酒田市 ( 公 特 ) S45 S ,619 81,394 71, 新庄市 ( 公 ) S56 H ,028 19,185 15, 寒河江市 ( 公 特 ) S52 S ,313 31,639 27, 上山市 ( 公 ) S49 S ,736 22,560 20, 村山市 ( 公 特 ) S52 S ,561 19,633 16, 長井市 ( 公 特 ) S51 S ,047 15,649 13, 天童市 ( 公 特 ) S45 S ,850 61,100 55, 東根市 ( 公 ) S51 S ,615 42,349 37, 尾花沢市 ( 公 特 ) H 7 H ,461 5,123 4, 南陽市 ( 公 ) S55 S ,666 20,655 17, 山辺町 ( 公 ) H 1 H ,483 13,755 11, 中山町 ( 公 ) H 1 H ,354 8,737 7, 河北町 ( 公 ) S55 S ,836 15,857 13, 西川町 ( 公 ) H 6 H ,480 2,894 2, 朝日町 ( 未着手 ) - - 7, 大江町 ( 公 ) H 6 H ,322 4,309 3, 大石田町 ( 公 特 ) H 7 H ,212 4,838 4, 金山町 ( 公 ) H 7 H ,615 2,188 1, 最上町 ( 公 ) H 6 H ,745 3,076 2, 舟形町 ( 特) H 8 H ,468 2,479 2, 真室川町 ( 公 ) H 9 H ,914 1,906 1, 大蔵村 ( 特) S52 S ,301 1,828 1, 鮭川村 ( 未着手 ) - - 4, 戸沢村 ( 特) H 7 H , 高畠町 ( 公 特 ) S48 S ,654 17,481 15, 川西町 ( 公 特 ) S57 H ,428 5,823 4, 小国町 ( 公 ) H 4 H ,680 4,623 3, 白鷹町 ( 公 特 ) S51 S ,943 8,419 7, 飯豊町 ( 未着手 ) - - 7, 三川町 ( 特) H 5 H ,422 4,739 4, 庄内町 ( 公 特 ) H 5 H ,557 16,692 14, 遊佐町 ( 公 特 ) H 2 H ,085 11,057 7, 県計 1,100, , , ( うち着手市町村計 ) 1,081, , , 県内において下水道事業に着手しているのは 32 市町村 朝日町 鮭川村 飯豊町は計画なし 行政人口は住民基本台帳人口調べ

18 (2) 下水道施設の状況 このページでは 市町村 組合管理の公共下水道施設を記載 県管理の流域下水道施設については 26~27 ページに記載しています 県内 35 市町村の内 32 市町村で事業に着手し 事業実施している全ての市町村で供用開始しています 平成 30 年 11 月 30 日現在 : 供用開始 : 事業着手 地域名 市町村処理区名事業種別 処理場を有する市町村 No 処理場 No 処理場名 事業着手年度 供用開始年月日 整備完了目標年次 事業 ( 認可 ) 計画期間 計画処理面積 (ha) 全体計画事業 ( 認可 ) 計画 計画処理人口 ( 人 ) 汚水量 ( 日最大 ) 計画処理面積 (ha) 計画処理人口 ( 人 ) 汚水量 ( 日最大 ) 水処理方法 浄化センター公共 1 山形市浄化センター S36 S H42 S36~H32 1,145 57,200 35,090 1,145 61,100 36,860 標準活性汚泥法 山形市 [ 流域 ] 山形公共 1 山形浄化センター S62 H4.2.1 H42 S62~H32 3, ,180 65,770 3, ,010 69,949 1 [ ] 特環 H02 H42 H2~H ,720 7, ,290 8,238 東南村山 上山市 天童市 上山公共 2 上山市浄水センター S49 S H42 S49~H ,230 12, ,240 12,968 2 [ 流域 ] 山形公共 1 山形浄化センター H13 H H42 H13~H [ 流域 ] 山形公共山形浄化センター S61 H4.2.1 H42 S61~H32 1,831 46,540 27,035 1,531 46,750 25,659 1 [ ] 特環 H04 H H42 H4~H ,850 2, ,040 3,719 [ 流域 ] 村山公共 2 村山浄化センター H21 H H42 H21~H 山辺町 [ 流域 ] 山形公共 1 山形浄化センター H01 H H42 H1~H ,500 4, ,310 5,191 中山町 [ ] 公共 1 H01 H H42 H1~H ,650 3, ,400 3,696 西村山 寒河江公共寒河江市浄化センター S52 S H42 S52~H34 1,299 29,340 16,818 1,223 29,540 16,574 標準活性汚泥法寒河江市 3 3 特環 H09 H H42 H9~H , , 河北町 [ 流域 ] 村山公共 2 村山浄化センター S55 S H42 S55~H ,740 8, ,940 8,667 西川町 西川公共 4 4 西川浄化センター H06 H H37 H6~H ,700 1, ,800 1,072 オキシテ ーションテ ィッチ法朝日町 大江町 大江公共 5 5 大江町浄化センター H06 H H37 H6~H ,150 3, ,130 2,750 嫌気好気ろ床法 [ 流域 ] 村山公共村山浄化センター S52 S H42 S52~H ,070 5, ,370 5,947 標準活性汚泥法村山市 2 [ ] 特環 H07 H H42 H7~H ,830 1, ,430 1,711 北 東根市 [ ] 公共 2 S51 S H42 S51~H32 1,904 43,100 23,355 1,875 41,900 22,770 村 [ ] 公共 2 H07 H H42 H7~H ,420 4, ,990 2,923 尾花沢市 6 山 銀山特環 6 銀山温泉浄化センター H09 H H42 H9~H オキシテ ーションテ ィッチ法 [ 流域 ] 村山公共村山浄化センター H07 H H42 H7~H ,029 1, ,610 1,475 標準活性汚泥法大石田町 2 [ ] 特環 H09 H H42 H9~H 流域 12, , ,153 11, , ,376 村山総合支庁管内小計 公共 3, ,430 70,105 3, ,630 71,094 流域 + 公共 16, , ,258 15, , ,

19 地域名 最 上 東南置賜 西 置 賜 市町村処理区名事業種別 処理場を有する市町村 No 処理場 No 処理場名 事業着手年度 供用開始年月日 整備完了目標年次 事業 ( 認可 ) 計画期間 計画処理面積 (ha) 全体計画事業 ( 認可 ) 計画 計画処理人口 ( 人 ) 汚水量 ( 日最大 ) 計画処理面積 (ha) 計画処理人口 ( 人 ) 汚水量 ( 日最大 ) 水処理方法 新庄市 新庄公共 7 7 新庄市浄化センター S56 H H47 S56~H ,900 11, ,600 11,257 標準活性汚泥法 金山町 金山公共 8 8 金山浄化センター H07 H H42 H7~H , , オキシテ ーションテ ィッチ法 最上町 向町公共 9 9 向町浄化センター H06 H H47 H6~H ,200 1, ,800 1,280 舟形町 舟形特環 舟形浄化センター H08 H H42 H8~H , ,300 1,117 真室川町 真室川公共 真室川浄化センター H09 H H47 H9~H , , 肘折特環 12 肘折下水処理場 S52 S H42 S52~H , ,330 長時間エアレーション法大蔵村 12 清水特環 13 清水浄化センター H09 H H42 H9~H , , オキシテ ーションテ ィッチ法 鮭川村 戸沢村 古口特環 古口浄化センター H07 H H42 H7~H オキシテ ーションテ ィッチ法 流域 最上総合支庁管内小計 公共 1,476 30,070 16,918 1,275 31,640 17,632 流域 + 公共 1,476 30,070 16,918 1,275 31,640 17,632 米沢市 米沢公共 米沢浄水管理センター S49 S H62 S49~H36 2,322 46,880 40,280 2,248 56,000 44,095 標準活性汚泥法 南陽市 [ 流域 ] 置賜公共 3 置賜浄化センター S55 S H42 S55~H ,100 10, ,840 10,530 [ ] 公共 S48 S H42 S48~H ,146 4, ,112 4,704 高畠町 3 [ ] 特環 H03 H5.6.1 H42 H3~H ,054 1, ,588 1,483 [ ] 公共 S57 H H37 S57~H ,600 2, ,740 2,893 川西町 3 [ ] 特環 H07 H H37 H7~H , , 長井公共長井市公共下水道管理センター S51 S H42 S51~H ,900 7, ,700 8,007 標準活性汚泥法長井市 特環 H17 H H42 H17~H , , 小国町 小国公共 小国浄化センター H04 H H47 H4~H ,300 2, ,540 2,158 オキシテ ーションテ ィッチ法 白鷹公共白鷹浄化管理センター S51 S H47 S51~H ,880 2, ,796 2,903 白鷹町 特環 H05 H H47 H5~H , , 飯豊町 流域 2,448 40,100 19,400 2,086 43,340 19,915 置賜総合支庁管内小計 公共 3,945 70,880 53,461 3,792 83,406 58,647 流域 + 公共 6, ,980 72,861 5, ,746 78,

20 地域名 庄 内 市町村処理区名事業種別 処理場を有する市町村 No 処理場 No 処理場名 事業着手年度 供用開始年月日 整備完了目標年次 事業 ( 認可 ) 計画期間 計画処理面積 (ha) 全体計画事業 ( 認可 ) 計画 計画処理人口 ( 人 ) 汚水量 ( 日最大 ) 計画処理面積 (ha) 計画処理人口 ( 人 ) 汚水量 ( 日最大 ) 水処理方法 鶴岡公共 19 鶴岡浄化センター S47 S H37 S47~H30 2,475 79,170 40,466 2,453 78,960 39,078 標準活性汚泥法 鶴岡市 湯野浜公共 20 湯野浜浄化センター H01 H H37 H1~H ,100 3, ,100 2,978 オキシテ ーションテ ィッチ法 小堅特環 21 小堅浄化センター H25 - H37 H25~ オキシテ ーションテ ィッチ法 [ 流域 ] 庄内公共 庄内浄化センター H05 H H42 H5~H ,740 1, ,250 2,390 標準活性汚泥法 ( 旧 ) 藤島町 4 [ ] 特環 H13 H H42 H5~H , ,010 1, ( 旧 ) 羽黒町 羽黒特環 22 羽黒浄化センター S53 S H47 S53~H ,960 1, ,250 1,416 ( 旧 ) 櫛引町 櫛引公共 23 櫛引浄化センター H03 H H47 H3~H ,720 2, ,100 2,248 ( 旧 ) 朝日村 朝日特環 24 あさひ浄化センター H06 H H47 H6~H , , ( 旧 ) 温海町 温海公共 25 温海浄化センター S58 H1.4.1 H47 S58~H ,480 1, ,880 1,303 鼠ヶ関公共 26 鼠ヶ関浄化センター H06 H H47 H5~H , , 酒田市 酒田公共 27 酒田市クリーンセンター S45 S H47 S45~H35 1,680 45,690 23,401 1,680 54,360 28,171 標準活性汚泥法 [ 流域 ] 庄内公共 4 庄内浄化センター H11 H H37 H11~H ,200 5, ,320 6,622 西谷地 ( 遊佐 ) 特環 30 遊佐浄化センター H20 H H47 H20~H 回分式活性汚泥法 八幡公共 19 八幡浄化センター H02 H H47 H2~H ,420 1, ,970 1,278 好気性ろ床法 ( 旧 ) 八幡町 28 特環 H13 H H47 H2~H ( 旧 ) 松山町 松山特環 29 松山浄化センター H06 H H47 H6~H ,460 1, ,140 1,381 オキシテ ーションテ ィッチ法 ( 旧 ) 平田町 庄内町 ( 旧立川町 ) [ 流域 ] 庄内特環 4 庄内浄化センター H05 H H42 H5~H ,800 1, ,200 1,428 標準活性汚泥法 庄内町 ( 旧余目町 ) [ ] 公共 H05 H H42 H5~H ,360 3, ,780 4,290 4 [ ] 特環 H17 H H42 H17~H , , 三川町 [ ] 特環 4 H05 H H42 H5~H ,100 2, ,630 2,338 遊佐公共遊佐浄化センター H02 H H42 H2~H ,670 1, ,420 2,003 回分式活性汚泥法遊佐町 特環 H12 H H42 H12~H ,930 1, ,630 1,691 流域 2,162 36,200 15,491 2,093 41,810 18,868 庄内総合支庁管内小計 公共 6, ,660 78,519 5, ,670 83,723 流域 + 公共 8, ,860 94,010 8, , ,591 流域 4 流域 17, , ,044 15, , ,159 県計処理場数 公共 30 公共 15, , ,003 14, , ,096 流域 + 公共 34 流域 + 公共 32, , ,047 30, , ,

21 汚水処理方法について 標準活性汚泥法 オキシテ ーションテ ィッチ法 嫌気好気ろ床法 好気性ろ床法 長時間エアレーション法 回分式活性汚泥法 最初沈殿池で沈殿しやすい浮遊物を沈殿させた後 反応タンク内で下水と活性汚泥 ( 微生物 ) とをエアレーション ( 通気 ) によって混合し その後 最終沈殿池で活性汚泥を沈殿させて 上澄みの水を消毒し処理水として放流させる方法 最初沈殿池を設けずに 機械式エアレーション装置を有する水深の浅い循環する水路を反応タンクとして 負荷の低い条件で活性汚泥処理を行い 最終沈澱池で汚泥と処理水とを分離した後 処理水を消毒して放流させる方法 水処理工程の前段に 最初沈澱池の代わりに嫌気性ろ床 ( 嫌気槽 ) を 後段に好気性ろ床 ( 好気槽 ) を設置し 嫌気性ろ床 ( 嫌気槽 ) で有機物の大半を炭酸ガスとメタンガスに分解し 好気性ろ床 ( 好気槽 ) で炭酸ガスと水に分解させるとともに残存の有機物の除去や SS( 浮遊物質 ) のろ過を行い 処理水を消毒し放流させる方法 最初沈殿池で沈殿しやすい浮遊物を沈殿させた後 3~5mm 程度のろ材を充填したろ床に最初沈殿地からの処理水流入させ ろ床の下部から空気を送り 好気性生物によるろ材の表面に付着した有機物の分解と SS( 浮遊物質 ) の捕捉を行い 処理水を消毒した後に放流させる方法 最初沈殿地を設けずに 反応タンク内で下水と活性汚泥 ( 微生物 ) を長時間対流さることで余剰汚泥の発生量を少なくし 最終沈澱池で汚泥と処理水をと分離した後 処理水を消毒して放流させる方法 流入した下水を同じ反応タンク内で活性汚泥 ( 微生物 ) による下水の浄化 汚泥の沈殿 処理水の流出を行い 処理水を消毒した後 放流する方法 一つの反応タンク ( 回分槽 ) に反応タンクと最終沈澱池の機能を持たせるものとなっている これまで編入により廃止された処理場等 山形市の旧 流通センター処理場 は 昭和 52 年度に事業着手し 昭和 54 年 4 月に供用開始 平成 18 年度に ( 県流域 ) 山形浄化センターに編入し廃止 天童市の旧 天童下水道管理センター は 昭和 45 年度に事業着手し 昭和 49 年 4 月に供用開始 平成 20 年度に ( 県流域 ) 山形浄化センターに編入し廃止 県流域村山処理区の旧 小菅浄化センター は 平成 7 年度に事業着手し 平成 14 年 11 月に供用開始 平成 24 年 7 月に ( 県流域 ) 村山浄化センターに編入し廃止 鶴岡市の旧 羽黒西部浄化センター は 平成 2 年度に事業着手し 平成 6 年 4 月に供用開始 平成 29 年度に羽黒中央地区浄化センター ( 農業集落排水施設 ) に編入し廃止

22 集めて楽しい! マンホールカード マンホールカードとは? マンホールカード は 下水道広報プラットホーム (GKP) ( 事務局 :( 公社 ) 日本下水道協会 ) の活動の一環として GKP が企画 監修するマンホール蓋のコレクションアイテムであり マンホール蓋を管理する都道府県や市町村と GKP が共同で作成したカード型の下水道広報パンフレットです 平成 28 年 4 月の第 1 弾から平成 30 年 12 月の第 9 弾までに 全国の 407 自治体 478 種類 山形県内では 9 自治体 9 種類のマンホールカードが配布されています 配布場所等 平日 山形浄化センター ( 天童市大字大町字西原 1915) 時間 :8:30~17:15 土日 祝日 年末年始 TEL: 大石田駅観光案内所 ( 北村山郡大石田町大字大石田 180-2) 時間 :7:00~19:30 TEL: 県内のマンホールカード山形県内では 流域下水道のほか 鶴岡市 天童市 上山市 南陽市 寒河江市 東根市 舟形町 河北町が配布しています ( 平成 30 年 12 月現在 ) 自治体名 注意事項 配布は 1 人 1 枚となります 無料で入手できます 配布場所に訪れることで入手できます 事前予約や郵送での取扱いは行いません 鶴岡市天童市上山市南陽市 図柄 自治体名 寒河江市東根市舟形町河北町 図柄 県内自治体を含む 全国の マンホールカード の配布情報詳細については 以下のホームページでご確認ください 下水道広報プラットホーム URL:

23 (3) 下水道施設整備の推移 管渠の整備延長は 平成 29 年度末で 5,660km となっており 概ね山形県からインドまでの距離になります (km) 7,000 下水道管渠延長と処理区域面積の推移 (ha) 35,000 6,000 5,000 管渠延長 (km) 処理区域面積 (ha) 30,000 25,000 4,000 20,000 3,000 15,000 2,000 10,000 1,000 5,000 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 0 ( 年度 ) ( 年度末 ) H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 管渠延長 (km) 4,459 4,670 4,851 5,031 5,057 5,246 5,316 5,373 5,449 5,524 5,548 5,586 5,629 5,660 処理区域面積 (ha) 20,659 21,844 22,741 23,619 24,431 25,024 25,521 25,695 26,044 26,273 26,492 26,741 26,836 26,998 終末処理場数 ( 箇所 ) * 雨水を除く 資料 : 下水道事業整備台帳 (4) 下水道による処理水量と水洗化人口の推移山形県では終末処理場が 33 箇所で稼動しており 平成 27 年度においては年間に約 98 百万m3の汚水を処理しています また その処理水量は山形県庁 [128,800 m3 ] の建物で換算すると約 764 杯分 東京ドーム [1,240,000 m3 ] で換算すると約 79 杯分にあたります また 水洗化人口は供用面積の拡大により着実に増加していますが 処理水量は減少傾向にあり 人口減や節水機能がついた洗濯機 トイレ シャワーなどの普及や節水意識の向上によるものと考えられます ( 千 m3) 140, , ,000 流域下水道 ( 千 m3) 公共下水道 ( 千 m3) 水洗化人口 ( 千人 ) 下水道による処理水量と水洗化人口の推移 ( 千人 ) , , ,000 20, H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 ( 年度 ) 0 ( 年度 ) H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 公共下水道 ( 千 m 3 ) 60,196 61,559 61,300 63,257 59,888 58,977 57,470 62,223 60,527 59,498 61,932 60,967 57,614 流域下水道 ( 千 m 3 ) 23,955 27,272 28,517 31,070 37,054 38,099 38,797 42,290 43,280 42,263 45,249 43,045 40,834 合計 ( 千 m 3 ) 84,151 88,831 89,817 94,327 96,942 97,076 96, , , , , ,012 98,447 水洗化人口 ( 人 ) 566, , , , , , , , , , , , ,049 資料 : 平成 27 年度版下水道統計 ( 温海浄化センターの流量計故障によりテ ータ欠測の為 H23 24 公共に含まず )

24 (5) 下水道建設事業費の推移 平成 29 年度における山形県内の建設事業費 ( 処理場や下水管渠など下水道施設の建設に要する費用 ) は 約 120 億円となっています 百万円 35,000 下水道建設事業費の推移 30,000 25,000 流域下水道 公共下水道 20,000 15,000 10,000 5,000 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 ( 年度 ) ( 単位 : 百万円 ) ( 年度 ) H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 公共下水道 27,014 25,704 25,641 21,582 18,541 14,236 11,074 10,946 10,342 8,707 8,419 9,121 11,069 10,749 流域下水道 3,082 2,745 1,821 1,556 1,470 1,490 1,869 1,896 2,045 1,970 1,897 1,524 1,120 1,201 合計 30,096 28,449 27,462 23,138 20,011 15,726 12,943 12,842 12,387 10,677 10,388 10,645 12,231 11,950 * 都市下水路の事業費は 公共下水道の事業費に含む 資料 : 下水道事業整備台帳 (6) 下水道管理費下水道管理費とは 下水処理を行う終末処理場の稼動経費や薬品費 管渠等を含めた修繕 維持管理にかかる経費のことで 下水汚泥の処理費用等も含みます また 広い意味での管理費は これに下水道施設建設の財源として発行した起債の元利償還費用を加えたものをいいます 平成 27 年度の本県の公共と流域を併せた下水道管理費は約 354 億円で起債償還費用が約 7 割を占め 施設に係る維持管理費用は約 3 割となっています また 下水道管理費の財源は 一般会計からの繰入金の割合が最も高く (46%) 次いで使用者から徴収する使用料 (43%) が占めています 下水道管理費 ( 歳出 ) の内訳 下水道管理費 ( 歳入 ) の財源内訳 維持管理費約 102 億円 (29%) 下水道管理費約 354 億円 (100%) 下水道管理費約 354 億円 (100%) その他約 38 億円 (11%) 起債元利償還費約 252 億円 (71%) 下水道使用料約 153 億円 (43%) 一般会計繰入金約 163 億円 (46%) * その他 には 流域下水道における維持管理負担金収入含む資料 : 平成 27 年度版下水道統計

25 (7) 下水汚泥の状況 1 下水汚泥の現状下水道の普及に伴い 汚水処理により発生する下水汚泥の量も年々増加しており 平成 29 年度においては 47,129 t の汚泥が発生しています これらの処理は 従来の埋立処分から コンポスト ( 肥料 ) やセメント原材料 さらに近年においては石炭の代替品としての汚泥燃料など多様な 有効利用 へと転換が進んでおり その割合は 87.0 % となっています また 山形浄化センターでは発生汚泥の減容化を目的とする消化タンクでの発酵処理を行っており 処理の過程で発生するガスを利用した消化ガス発電を行っています 地区別 ( 参考 ) 事業種別 合計 ( 単位 :t ) 埋立処分有効利用計 村山 2,099 22,118 24,217 最上 42 2,673 2,715 置賜 3,716 5,310 9,026 庄内 ,922 11,171 (13.0%) (87.0%) (100.0%) 6,106 41,023 47,129 流域 2,480 21,028 23,508 公共 3,626 19,995 23,621 計 6,106 41,023 47,129 平成 29 年度の地区別汚泥処理状況 庄内有効利用 23.2% 最上埋立村山埋立 0.1% 4.5% 置賜有効利用 11.3% 置賜埋立 7.9% 処理量 (t) 庄内埋立 0.5% 最上有効利用 5.7% 村山有効利用 46.9% これまでの山形県での下水道普及率は 順調に上昇しており 平成 20 年度末 (70.1%) から平成 29 年度末 (76.4%) までの 10 年間で 6.3 % 上昇しています また 下水汚泥の有効利用 ( 燃料化 コンポスト セメント他 ) については 東日本大震災後は一時的に減少しましたが 現在は大震災前の水準に戻り 増加傾向となっております ここ 10 年間では 平成 20 年度 (71.6 %) から平成 29 年度 (87.0 %) まで 21.3 % 増加しています t 50,000 下水汚泥量及び処理方法の推移 90 % 40,000 30,000 20,000 10, 有効利用 ( 炭化肥料他 ) 有効利用 ( 燃料化 ) 有効利用 ( セメント ) 有効利用 ( コンポスト ) 埋立処分山形県下水道普及率有効利用率 0 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 50 下水汚泥の有効利用について 詳しくは 35 ページをご覧ください

26 2 下水汚泥に含まれる放射性物質東京電力 福島第一原子力発電所の事故により 福島県内の終末処理場等の脱水汚泥等から放射性物質が検出されたことを受け 国土交通省 ( 都市 地域整備局下水道部下水道企画課 ) から 放射性物質が検出された上下水処理等副産物の当面の取扱いに関する考え方 ( 平成 23 年 6 月 16 日付け原子力災害対策本部 ) が本県をはじめとした13 都県に示されました また 汚泥肥料中に含まれる放射性セシウムの取扱いについて ( 平成 23 年 6 月 30 日付け東北農政局 ) が通知されています 放射性物質は時間の経過とともに減少するものの 半減期が長いことから 山形県流域下水道では当該事故に伴う影響を把握するため 汚水処理で発生する下水汚泥の放射性物質測定を各処理場で継続して行っています 下水汚泥の取扱いに関する国の基準 ( 基準は放射性セシウムのみを対象としている ) 8,000 ベクレル /kg 以下のものは 埋立処分が可能 200 ベクレル /kg 以下のものは 肥料原料として再利用が可能 市場に流通する前に製品が 100 ベクレル /kg 以下になるものは その材料等として再利用が可能 山形県内の下水汚泥処理状況 ( 平成 29 年 10 月現在 ) 県流域下水道及び市町村公共下水道においては 適宜 放射性セシウムの測定を実施しており その濃度が国の基準を下回っていることから 従来どおり 埋立 肥料化 燃料化等の処理を行っています 山形県流域下水道発生汚泥の放射性物質測定結果の推移 山形浄化センター 村山浄化センター 置賜浄化センター 庄内浄化センター 放射能分析結果 山形浄化センター H23.6 H23.8 H23.11 H24.2 H24.5 H24.8 H24.11 H25.2 H25.5 H25.8 H25.11 H26.2 H26.7 H26.11 H27.7 H28.7 H29.7 H30.7 ヨウ素 Cs Cs Cs 合計 村山浄化センター H23.6 H23.8 H23.11 H24.2 H24.5 H24.8 H24.11 H25.2 H25.5 H25.8 H25.11 H26.2 H26.7 H26.11 H27.7 H28.7 H28.7 H29.7 H30.7 ヨウ素 Cs Cs Cs 合計 置賜浄化センター H23.6 H23.8 H23.11 H24.2 H24.5 H24.8 H24.11 H25.2 H25.5 H25.8 H25.11 H26.2 H26.7 H26.11 H27.7 H28.7 H29.7 H30.7 ヨウ素 Cs Cs Cs 合計 庄内浄化センター H23.6 H23.8 H23.11 H24.2 H24.5 H24.8 H24.11 H25.2 H25.5 H25.8 H25.11 H26.2 H26.7 H26.11 H27.7 H28.7 H29.7 H30.7 ヨウ素 Cs Cs Cs 合計 (1) 表内 - は 測定結果が検出下限値未満を示します 検出下限値とは 検査機器で測定できる最小の値のこと (2) 放射性ヨウ素が検出されている理由については 山形県空間放射線量モニタリング計画に基づく県内全市町村空間放射線量測定結果及び大気中の放射性物質の測定結果から 新たな放射性物質の飛散ではないと推定されます 上記の要因としては 医療由来の放射性物質の影響が考えられ 放射性ヨウ素剤を用いた外来治療等を受けた患者さんがいた地域では 患者さんの尿等が自宅のトイレから下水に流入したものと推定されます

27 (8) ストックマネジメント計画 ストックマネジメント計画ストックマネジメント計画は 下水道施設全体を一体的に捉え 日常生活や社会活動に重大な影響を及ぼす事故発生や機能停止を未然に防止し 計画的な点検調査 修繕改築を通して持続的な下水道機能の確保とライフサイクルコストの低減を図ることを目的としています 県内の自治体においてもこの目的を踏まえ 適切な維持管理の下 改築実施計画に基づき効率的な修繕 改築に取り組んでまいります 下水道施設の老朽化対策については 各自治体において施設ごとに下水道長寿命化計画を策定し 対策を進めていました 平成 27 年度の下水道法改正により 下水道ストックマネジメント支援制度が制定されて以降は これらの計画を平成 28 年度末から平成 29 年度にかけて策定した 下水道ストックマネジメント計画 の一部に移行させております 下水道ストックマネジメント計画策定状況と改築実施計画 自治体 策定年月日 有無 計画期間 ( 年度 ) 下水道施設の改築実施計画 対象施設 平成 30 年 11 月 30 日現在 山形県流域下水道 H 有 山形浄化センター 村山浄化センター 置賜浄化センター 庄内浄化センター 管路 マンホールポンプ マンホール蓋など 山形市 H 有 H30~H32 山形市浄化センター 前明石ケーキ処理場 管路など 米沢市 H 有 H29~H32 米沢浄水管理センターなど 鶴岡市 H 有 H29~H33 鶴岡浄化センター 切添中継ポンプ場 管路など 酒田市 H 有 H29~H33 酒田市クリーンセンター 家際雨水ポンプ場 管路など 新庄市 H 有 H29~H33 新庄市浄化センター マンホール蓋など 寒河江市 H 有 H29~H32 寒河江市浄化センター マンホール蓋など 上山市 H 有 H29~H33 上山市浄水センター マンホール蓋 管路など 村山市 H 有 H30~H34 金谷中継ポンプ場 マンホールポンプなど 長井市 H 有 H29~H33 長井市公共下水道管理センターなど 天童市 H 有 H29~H33 管路施設 マンホール マンホール蓋など 東根市 H 無ーー 南陽市 H 有 H29~H33 赤湯中継ポンプ場 管路 マンホールポンプ マンホール蓋など 山辺町 H 有 H29~H31 マンホールポンプ マンホール蓋など 中山町 H 無ーー 河北町 H 無ーー 西川町 H 有 H29~H33 西川浄化センターなど 大江町 H 有 H29~H30 大江町浄化センターなど 金山町 H 無ーー 最上町 H 有 H29~H33 マンホールポンプ マンホール蓋など 舟形町 H 無ーー 真室川町 H 無ーー 大蔵村 H 無ーー 戸沢村 H 無ーー 高畠町 H 有 H29~H33 マンホールポンプ マンホール蓋など 川西町 H 無ーー 小国町 H 有 H29~H30 小国浄化センターなど 白鷹町 H 有 H29~H33 白鷹浄化管理センター 管路 マンホール蓋など 三川町 H 無ーー 庄内町 H 無ーー 遊佐町 H 無ーー 尾花沢市大石田町環境衛生事業組合 H28~H32 H 有 H29~H33 銀山浄化センター マンホールポンプ場 マンホール蓋など -24-

28 (9) 雨水対策整備状況県内では 人命に関わる大きな内水被害はこれまでのところほとんどありませんが 近い将来 地球温暖化等に起因する気象変動により これまでの計画を超える降雨や局地的大雨によって被害が増大する可能性があります 本県における内水被害は主に6 月 ~9 月に発生しており その発生原因は梅雨前線等の停滞によるものが大半ですが ここ数年は 局地的大雨 いわゆるゲリラ豪雨によるものも多くなってきています 各市町村では 7 年 ( 確率年 ) に一度発生する可能性のある降水量 ( 確率降水量 ) を設定し その降雨に耐えうる雨水対策整備計画 ( 下水道事業計画 ) を策定し 事業を実施していますが 近年の厳しい財政状況の中 整備が思うように進んでいないのが現状であり 県全体の整備率は34.7% に留まっています 平成 30 年 3 月 31 日現在 雨水雨水都市都市整備率確率平成 29 年度末平成 29 年度末平成 29 年度末下水路下水路確率年市町村名全体計画面積事業計画面積着手供用着手指定整備済面積 (%) 降水量備考 ( 年 ) A(ha) (ha) B(ha) 年度年度年度年度 B/A (mm/hr) 山形市 S45 S51 不明 H % 米沢市 S50 S61 S26 S % 鶴岡市 S47 S55 S23 H % 酒田市 S45 S54 S35 H % 新庄市 S57 H 1 S40 不明 % 寒河江市 S52 S58 S46 不明 % 上山市 S50 S56 S49 S % 村山市 S53 S62 S45 不明 % 長井市 S51 S63 S36 S % 天童市 S45 S49 S37 S % 東根市 S51 S62 S41 不明 % 尾花沢市 S47 H % 南陽市 S55 S62 S33 S % 山辺町 H13 H16 S44 S % 中山町 % 河北町 S55 S63 S42 S % 朝日町 不明 不明 % 大江町 H6 - S45 不明 % 金山町 H % 最上町 H6 - S51 S % 真室川町 H10 - S48 S % 大蔵村 S52 S % 高畠町 H % 川西町 S57 H 1 S40 不明 % 小国町 S38 不明 % 白鷹町 S51 S61 S38 不明 % 三川町 H7 H10 S48 未 % 庄内町 S43 S % 遊佐町 S53 H % 計 % 平均 ( 市町数 ) (29) (21) (26)

29 4 県が実施している事業 ( 流域下水道事業等 ) (1) 流域下水道事業の概要山形県では 市町村の行政界を越えて一体的な汚水処理を実施した方が効率的な地域において 流域下水道事業として処理場や主要な下水管の整備 運営を行っており 現在 山形 村山 置賜 庄内の4つの地域で処理を行っています 飛島 流域下水道事業実施市町村 流域下水道 事業位置図 山形処理区 村山処理区 置賜処理区 庄内処理区 全体計画 ( 4 処理区計 ) 関連市町 9 市 8 町 処理区域面積 ( ha) 17,186 計画処理人口 ( 人 ) 407,170 計画処理水量 ( m3/ 日 ) 192,215 流域幹線管渠延長 ( km) 中継ポンプ場 ( 箇所 ) 14 浄化センター現有処理能力水量 ( m3/ 日 ) 154,200 最上川流域山形処理区 ( 山形市 上山市 天童市 山辺町 中山町 ) 計画概要表 事業着手年度 : S58 供用開始年月日 : H4.2.1 最上川 項目全体計画 (H42) 事業計画 (H32) H29 末の整備状況 計画処理面積 ( ha) 1 8,073 7,592 7,362 計画処理人口 ( 人 ) 2 244, , ,760 計画水量 ( m3/ 日 ) 3 112, ,888 88,255 管渠 2 条管含む場合 ( km) 2 条管除く場合 ( km) 汚泥処理施設 中継ポンプ場 ( 箇所 ) 山セ形ン浄タ化ー 処理方式 処理能力 ( m3/ 日 ) 池数 敷地面積 ( ha) 標準活性汚泥法 標準活性汚泥法 標準活性汚泥法 122, ,300 91, 水処理施設 管理棟 < 山形浄化センタ - 天童市大町 > 沈砂池ポンプ棟 上記表中 H29 末の整備状況 において 1 計画処理面積は 供用開始告示済面積 2 計画処理人口は 水洗化人口実績 3 計画水量は 晴天時日最大水量実績 29 年度末の既施設 未施工分

30 最上川流域村山処理区 ( 村山市 東根市 尾花沢市 河北町 大石田町 天童市 ) 計画概要表 事業着手年度 : S54 供用開始年月日 : S 項目全体計画 (H42) 事業計画 (H32) H29 末の整備状況 計画処理面積 ( ha) 1 計画処理人口 ( 人 ) 2 4,505 4,067 3,433 86,800 88,090 76,825 沈砂池ポンプ棟 計画水量 ( m3/ 日 ) 3 44,769 43,909 28,019 管渠 2 条管含む場合 ( km) 2 条管除く場合 ( km) 中継ポンプ場 ( 箇所 ) コンポス ト 水処理施設 管理棟 村セ山ン浄タ化ー 処理方式 処理能力 ( m3/ 日 ) 池数 敷地面積 ( ha) 標準活性汚泥法標準活性汚泥法標準活性汚泥法 47,200 < 村山浄化センタ - 42,500 28, 村山市大久保 > 汚泥処理施設 最上川 最上川流域置賜処理区 ( 南陽市 高畠町 川西町 ) 計画概要表 事業着手年度 : S55 供用開始年月日 : S 項目全体計画 (H42) 事業計画 (H33) H29 末の整備状況 計画処理面積 ( ha) 1 2,448 2,086 1,784 計画処理人口 ( 人 ) 2 計画水量 ( m3/ 日 ) 3 40,100 43,340 37,676 19,400 19,915 16,614 管理棟 沈砂池ポンプ棟 管渠 2 条管含む場合 ( km) 2 条管除く場合 ( km) 汚泥処理施設 中継ポンプ場 ( 箇所 ) 水処理施設 置セ賜ン浄タ化ー 処理方式処理能力 ( m3/ 日 ) 池数敷地面積 ( ha) 標準活性汚泥法 19, 標準活性汚泥法 20, 標準活性汚泥法 19, < 置賜浄化センタ- 南陽市宮崎 > 最上川 最上川下流流域庄内処理区 ( 鶴岡市 酒田市 三川町 庄内町 ) 計画概要表 事業着手年度 : H4 供用開始年月日 : H 項目全体計画 (H42) 事業計画 (H32) H29 末の整備状況 京田川 計画処理面積 ( ha) 1 計画処理人口 ( 人 ) 2 計画水量 ( m3/ 日 ) 3 管渠 2 条管含む場合 ( km) 2 条管除く場合 ( km) 中継ポンプ場 ( 箇所 ) 2,161 2,093 1,914 36,200 41,810 37,007 15,491 17,694 12, 汚泥処理施設 沈砂池ポンプ棟 庄セ内ン浄タ化ー 処理方式処理能力 ( m3/ 日 ) 池数敷地面積 ( ha) 標準活性汚泥法 標準活性汚泥法 標準活性汚泥法 22,950 22,950 15, 水処理施設 管理棟 < 庄内浄化センタ - 庄内町家根合 >

31 (2) 流域下水道事業特別会計下水道事業は地方公共団体が経営する企業である公営企業に位置づけられています 公営企業と一般行政事務の基本的な違いは 一般行政事務がその財源を税金によっているのに対して 公営企業は事業活動のために必要となる収入を利用者からの料金によってまかなっているところにあります 下水道事業については 地方財政法により特別会計の設置と適正な経費区分を前提とした独立採算の考え方が定められており 流域下水道に接続している市町村 ( 関連市町村という ) から負担金を徴収しているほか 繰出基準に基づいた一般会計繰入金 整備事業における国庫支出金や起債等を財源として運営しています 1 予算と財源構成 ( ア ) 管理費 流域下水道施設の維持管 理を行う予算です 終末処理 場などの運転に係る経費 管 渠や各種設備の点検 修繕費 汚泥の処理費用なども含まれ ます 財源の大半は 関連市町か 平成 29 年度 公債費 建設費 管理費 ら徴収する維持管理負担金 ( 狭義の維持管理費 ) です 流域下水道事業の歳入決算額と財源 ( 単位 : 百万円 ) ,000 1,500 2,000 2,500 国庫支出金県債維持管理負担金建設負担金繰入金その他 ( イ ) 整備事業費終末処理場や管渠 中継ポンプ場等の流域 整備事業費の財源構成 ( 管渠等の場合 ) 補助事業 単独事業 下水道施設の新規建設や更新事業を行う予算 です 主な財源は 国の交付金や起債 関連市 町村から徴収する建設負担金等です 国庫補助制度を活用した場合 終末処理場の整備に要する費用で国土交通大臣が定めるものは事業費の 2/3 それ以外は事業費の 1/2 を国の交付金で賄うことができ 残りの地方負担分を関連市町村と県 ( 起債 ) が 1/2 ずつ負担することになります なお このとき県が調達した起債を償還する際には 一定割合の地方交付税が措置されており 措置されない部分については関連市町が負担 ( 資本費 1) し 起債の元利償還金の財源とし 5/10 3/10 2/10 起債 (60%) 起債臨時措置分 (40%) (40%) 国費 関連市町村建設負担金 起債 9/10 県 市町村 県 ( 起債 ) ( 起債 ) 関連市町村建設負担金 市町村 起債 臨時措置分 1/10 て充当されています ( 参照 ( ウ ) 公債費 ) 地方交付税措置あり ( ウ ) 公債費 整備事業の財源として県が調達した起債 ( 県債 ) の償還を行う予算です 財源は維持管理負担金 ( 資本 費 1) と一般会計繰入金ですが この繰入金の財源には一定割合の地方交付税が措置されています ( 参照 ( イ ) 整備事業費 ) 関連市町村が維持管理負担金に含めて負担 ( 地方交付税措置なし )

32 2 財務計画 財務計画とは 流域下水道の処理区ごとの経営計画のことで 関連市町と県が協議して策定します 供用開始直後は処理水量が少なく また 初期投資経費がかさむため 第 1 期計画期間は概ね 10~15 年間とし 責任水量制 2 を採用して長期的な計画を立てています また 第 1 期計画期間内で狭義の維持管理費の累積収支が黒字となった後に第 2 期に移行しています が 第 2 期以降は実流入水量制 3 を採用するとともに 資本費 1 の回収も開始しています さらに 実流入水量制 3 では余剰金が発生し繰越金が多額になりやすいため 平成 26 年度から実費 精算制 4 に変更しています なお 計画期間は 汚水量の予測と実績の乖離や社会情勢の変動等に適 切に対応していくため 概ね 3 年ごととしています 財務計画期間 ( 年度 ) S62~H2 3~ 山形 第 1 期 第 2 期 第 3 期 第 4 期 第 5 期 第 6 期 第 7 期 第 8 期 村山 第 1 期 第 2 期 第 3 期 第 4 期 第 5 期 第 6 期 第 7 期 第 8 期 尾大環 第 1 期 第 2 期 第 3 期 第 4 期 置賜 第 1 期 第 2 期 第 3 期 第 4 期 第 5 期 第 6 期 第 7 期 第 8 期 庄内 第 1 期 第 2 期 第 3 期 第 4 期 村山処理区の財務計画は 村山市 天童市 東根市 河北町の 3 市 1 町のものと 尾花沢市大石田町環境衛生事業組合 ( 表では 尾大環 と記載 ) のものを区分けして作成しております 1 資本費 建設当初からの起債の元利償還金のうち 地方交付税措置を除いた分 ( 関連市町村が負担 ) 2 責任水量制 処理水量が少なくても 予め定めた水量 ( 基本水量 ) 分の負担を最低限行う制度 3 実流入水量制 ( 基本水量を下回った場合でも ) 実際に流入した水量分の負担のみ行う制度 4 実費精算制 実際に維持管理に要した経費分の負担のみ行う制度 3 維持管理負担金維持管理負担金とは 流域下水道の維持管理に必要な経費で これを管理する県に対して関連市町が利用者から徴収した下水道料金の中から負担しています 財務計画では 処理区ごとに流入汚水 1m3あたりの単価を定めています 具体的には 流入水量を予測し そこから見積もった維持管理にかかる経費 ( 狭義の維持管理費 ) 及び起債償還額のうち地方交付税措置額を除く分 ( 資本費 ) の合計額を予測水量で割り返して算定していますが 流入水量や起債償還額が異なるため負担金額も処理区により異なります なお 本県の特徴としては たくさんの温泉地を抱えていることから 一般排水のほか温泉排水の区分を設けており 3 処理区で採用されています 処理区名山形村山置賜庄内 市町組合名 山形市 上山市 天童市 山辺町 中山町 村山市 天童市 東根市 河北町 尾花沢市大石田町環境衛生事業組合 南陽市 高畠町 川西町 鶴岡市 酒田市 三川町 庄内町 流域下水道処理区別の維持管理負担金単価の推移 ( 単位 : 円 / m3 ) 平成排水種別 一般排水 ( 維 資 8.10) ( 維 資 4.07) ( 維 資 4.07) 温泉排水 - - 一般排水 温泉排水 一般排水 温泉排水 一般排水 温泉排水 一般排水 温泉排水 ( 維 資 15.00) ( 維 資 5.00) ( 維 資 14.28) ( 維 資 4.76) ( 維 資 16.07) ( 維 資 5.36) ( 維 資 22.80) ( 維 資 7.60) ( 維 資 12.17) ( 維 資 4.06) ( 維 資 12.50) ( 維 資 4.17) ( 維 資 13.78) ( 維 資 4.59) ( 維 資 22.60) ( 維 資 7.53) 平成 30 年 4 月 1 日現在における財務計画を記載

33 (3) 事業費の推移 1 建設事業費流域下水道施設の建設には多額の費用を要します 山形県では下水道を早期に利用できるよう ピーク時には 70 億円もの費用を投入し 整備を進めてきました ここ数年は 新たな処理場施設や管渠の整備が少なくなってきたことから 概ね 15 億円前後で推移しており その内容も老朽化した施設の更新や耐震化などに重点をおくようになってきています 百万円 8,000 7,000 6,000 村山 置賜浄化センター供用開始 流域下水道建設事業費 山形浄化センター供用開始 庄内浄化センター供用開始 管渠 ポンプ場整備 処理場整備 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29 百万円 4,000 3,500 3,000 2,500 管渠 中継ポンプ場改築 耐震化管渠 中継ポンプ場新設 増設処理場改築 耐震化処理場新設 増設 2,000 1,500 1, H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 2 維持管理費次頁のグラフは 流域下水道施設の修繕や維持管理にかかる維持管理費 (3 下水道の現状について (6) 下水道管理費 21 頁参照 ) と処理水量の推移を表しています 処理水量が多くなるにつれて維持管理費も伸びていますが 近年は伸びが止まっています なお 維持管理費は 処理水量が増えるとスケールメリットにより1 立方メートルあたり経費が低下する傾向にあります また 維持管理費の財源は ほぼ全額が資本費を除く維持管理負担金によってまかなわれています

34 ( 百万円 ) 流域下水道維持管理費と処理水量の推移 2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 1, 庄内処理区置賜処理区村山処理区山形処理区処理水量 ( 県計 ) S62 H 元 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27 H29 ( 千m3 ) 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 ( 年度 ) (4) 起債残高の推移流域下水道施設の建設事業の財源とした起債については 各償還計画に基づいて償還しています 償還財源は 維持管理負担金のうち起債償還に充てるため算定 徴収している資本費相当分と一般会計からの繰入金です この繰入金については地方交付税措置 1 が行われています 起債の償還により 起債残高は平成 14 年度末の約 154 億円をピークとして徐々に減少し 平成 29 年度末には約 96 億円まで減少するなど 今後も逓減していく見込みです ( 単位 : 百万円 ) 18,000 16,000 14,000 12,000 起債残高 ( 元金 ) 起債償還額 ( 元利 ) 起債の年度別残高 ( 元金 ) と償還額 ( 元利 ) 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 S55 S61 H4 H10 H16 H22 H28 H19~21 年 補償金免除繰上償還 2 を実施 ( 年度 ) 1 地方交付税措置 地方公共団体間の財源の不均衡を調整するとともに 全国どこに住んでいる人にも 標準的な行政サービスを提供できるよう 国が地方公共団体の財源を保障する制度 2 公的資金補償金免除繰上償還 年利 5% 以上の地方債について 補償金を免除して繰上償還ができる制度 本県の流域下水道事業では 平成 19~21 年の 3 年間に約 28 億円を繰上償還しており その後の利払いが 7 億円以上減少する効果があると試算される なお この制度は平成 22 年度以降も延長されている

35 (5) 再生可能エネルギーの取組み 1 消化ガス発電汚水処理で発生する下水汚泥は 嫌気状態 ( ) で加温 ( 消化 といいます ) すると 嫌気性細菌の働きによって分解され 汚泥量を半減させることができます このときメタンガスを主成分とした消化ガスが発生しますが これを利用し発電を行うことができます 山形浄化センターでは この消化ガス発電を平成 25 年 3 月より導入し 現在は 25kW のガスエンジン式の発電機 12 台で 300kW の発電を行っています これにより本浄化センターで使用する電力の約 4 割を賄うことができます 山形浄化センターまた 発電で発生する排熱は 消化のための加温に用いることによって有効利用を図っています 嫌気状態 : 気体状酸素 溶存酸素 亜硝酸態 硝酸態の酸素が存在しない状態 対義語は 好気状態 2 太陽光発電下水処理場の特性として広大な緩衝緑地を施設周辺に配しています 流域下水道の 4 処理場では この土地の有効活用を図るため 大規模太陽光発電事業用地として公募により決定した民間事業者に貸付を行っています 現在 4 処理場合わせて約 8ha の土地を貸付けており 年間約 560 万 kw( 約 1550 世帯分 ) の発電を行っています 村山浄化センター 山形浄化センター (6) 下水道事業の課題 1 下水道施設の長寿命化対策本県の流域下水道の終末処理場は 古いところで供用開始から 31 年が経過していますが 一般に 処理場の汚水 汚泥処理設備の耐用年数は 10~20 年とされているため 腐食が生じるなど老朽化した設備が多く見受けられるようになってきました 県民の暮らしから生じる生活排水や工場排水の処理は 一日たりとも止めることは出来ませんので こうした老朽化した設備につポンプ設備の腐食いて 今後とも適切な保守管理を施しながら 且つ壊れる前に新しい設備に更新していく必要があります このため 現在の設備状態を調査することで 機能停止となる時期を予め予測し 財政状況等も踏まえつつ 今後の計画的な設備改築のスケジュールを定めた 下水道長寿命化計画 を 4 処理場で策定しました さらには 下水道長寿命化計画 に維持管理計画を含めたストックマネジメント計画を作成し 長期間での効率の良い維持管理と設備の更新を実施し 今後も確実で安定した下水処理を継続していきます 詳しくは 下記の県のホームページに掲載しています 流域下水道における長寿命化計画について

36 2 下水道施設の大規模地震対策東日本大震災では 多くの下水道施設が被災し その耐震対策の重要性が改めて認識されたところです 現在の下水道施設は 阪神淡路大震災を契機に見直された平成 9 年の耐震設計基準で建設することとされていますが 本県の流域下水道には この耐震基準より前に建設された施設が多くあります 平成 23 年より大規模地震に耐えられるかどうかを調査 診断したところ 多くの施設において耐震性能を満足しないことが判 宮城県大河原町におけるマンホールの隆起 明しました このため 流域下水道では平成 25 年度に 下水道総合地震対策計画 を策定し 計画的に施設の耐震化に取り組んでいます 加えて 東日本大震災では 想定外の長期停電が発生し 電源確保が大きな問題となったことから こうした状況でも下水処理が確実に行えるよう 非常用電源を追加するなど 電源対策も併せて取り組んでいます 3 下水道 BCP 危機事象に対する危機管理の重要性は益々高まっており 公共団体には自然災害や事故等の危機に遭遇しても重要な業務を中断させないことや 中断しても可能な限り短い期間で業務を再開することが求められています 流域下水道では 災害発生時のヒト モノ及び情報等の利用に制限を受ける中での業務の継続と 下水道機能の早期復旧を目的とした 山形県流域下水道業務継続計画 ( 流域下水道 BCP) を平成 25 年度に策定し 随時見直しを行っています 流域下水道 BCPでは 被害想定に基づいた 非常時優先業務 防災訓練の様子 や 非常時対応計画 を定めていますが それらを着実に実行するには 非常時対応計画 の策定過程で洗い出された課題を解決するとともに 対応能力の向上を図るための 事前対策 が必要となります 現在 事前対策 として 各種団体との災害協定の締結による支援体制の確立 災害対応用資器材の配備及び定期的な防災訓練の実施等を推し進めることで流域下水道 BCPのブラッシュアップに努めています また 流域関連市町のみならず 市町村の下水道 BCPについても平成 27 年度末に全ての市町村で網羅版を策定し 県流域下水道同様に定期的な防災訓練の実施等を推し進めることでBCPのブラッシュアップに努めることとしています 4 公営企業会計への移行本県の流域下水道事業は 今後 管渠 ( 耐用年数 50 年 ) の老朽化に伴う多大な更新投資が必要となる一方 人口減少等により下水道への流入水量が減少することに伴い収入が減少するなど 経営環境が厳しくなることが見込まれます また 現行の官公庁会計による財務計画で 項目官公庁会計公営企業会計 予算区分単一の歳入歳出収益的収支 資本的収支 記帳方法単式簿記複式簿記 経理認識現金主義発生主義 期間計算なし減価償却の導入 出納整理期間翌年度 5 月末 決算書 官公庁会計と公営企業会計の主な相違 会計年度内の現金の出入 なし 貸借対照表 歳出歳入資産 損益計算書 費用利益 負債資本 収益

37 は 向こう3 年間の収支予想に基づき関連市町の維持管理負担金を算定しておりますが 今後 計画ごとの変動が激しくなることが見込まれます このような将来の見通しを踏まえ 関連市町の負担金の変動を抑制し 大幅な値上げを緩和するためには 中長期的な経営計画 経営戦略 を策定し 経営の透明性を確保しつつ 将来の更新投資に備えた資産維持費を積立てる必要があります そのため 本県の流域下水道事業について 平成 32 年 4 月からの公営企業会計への移行に向けて準備を進めております 移行スケジュール H27.12 H28.4 H29.4 H30.4 H31.4 H32.4 庁内検討会議 基本計画策定 移行事務 ( 関係機関等調整 条例制定 新予算編成 打切決算等 ) データ移行 システム開発基本計画策定 固定資産調査 評価 公営企業会計システム整備 公営企業会計へ移行 5 その他 (1) 下水道の歩み 紀元前 5000 年頃紀元前 3000 年頃紀元前 615 年 645 年 1347 ~ 1354 年 1370 年 1583 年 1728 年頃 1750 年 1815 年 1877 ( 明治 10) 年 1884 ( 明治 17) 年 1897 ( 明治 30) 年 1899 ( 明治 32) 年 1900 ( 明治 33) 年 1922 ( 大正 11) 年 1958( 昭和 33) 年 1961( 昭和 36) 年 1964( 昭和 39) 年 1965( 昭和 40) 年 1970( 昭和 45) 年 1979( 昭和 54) 年 1980( 昭和 55) 年 1981( 昭和 56) 年 1983( 昭和 58) 年 1986( 昭和 61) 年 1987( 昭和 62) 年 1991( 平成 3) 年 1992( 平成 4) 年 1994( 平成 6) 年 1995( 平成 7) 年 バビロン等に下水道がつくられる 1999( 平成 11) 年 流域下水道事業( 庄内処理区 ) 供用開始 モヘンジョ ダロ等に下水道がつくられる 2000( 平成 12) 年 最上川流域別下水道整備総合計画( 第 2 回変更 ) 策定 ローマで下水道がつくられる 2001( 平成 13) 年 県土木部に下水道室を設置( 下水道課廃止 ) 難波宮で排水溝がつくられる 2002( 平成 14) 年 県全域生活排水処理施設整備基本構想( 見直し ) 策定 ヨーロッパでペストが大流行 下水道の普及が進む 下水道事業を実施している全ての市町村で供用開始 パリに最初の円天井の下水道がつくられる 2003( 平成 15) 年 山形県下水汚泥処理総合計画村山 最上 置賜 庄内 大阪城の城下町に背割下水( 太閤下水 ) がつくられる 地域基本計画策定 ベルサイユ宮殿に最初の水洗トイレを設置 2004( 平成 16) 年 新潟県中越地震下水道災害復旧支援のため 県及び セーヌ川に流入する開きょ式下水道がつくられる 10 市町村が職員を派遣 イギリスで水洗便所が下水道にとり入れられる 2005( 平成 17) 年 第二次県全域生活排水処理施設整備基本構想策定 東京でコレラ大流行 患者数 13 万人 内 10 万 6 千人死亡 2007( 平成 19) 年 最上川流域別下水道整備総合計画( 第 3 回変更 ) 策定 東京市神田で近代下水道の建設に着手 赤川流域別下水道整備総合計画( 第 1 回変更 ) 策定 酒田市が下水道に着手( 生活雑排水 ) 2010( 平成 22) 年 県県土整備部( 土木部から名称変更 ) に下水道課を設置 仙台市が下水道に着手 2011( 平成 23) 年 東日本大震災発生 長期停電により各下水処理場に影響 下水道法がはじめて制定 第二次県全域生活排水処理施設整備基本構想見直し わが国最初の下水処理場( 東京の三河島処理場 ) 運転開始 東日本大震災下水道災害復旧支援のため山形市 天童市 下水道法が改正 及び県が職員を派遣 山形県内で初めて山形市が公共下水道整備に着手 ( 財 ) 山形県下水道公社が ( 財 ) 山形県建設技術センターと 第一次下水道整備 5ヵ年計画を策定 合併し 解散 日本下水道協会山形県支部設立 山形浄化センターが電気事業法第 27 条に基づく通知により 山形県で初めて 山形市が供用開始 節電を実施し 使用可能限度量を約 2 割下回る成果 水質汚濁防止法制定 下水道法の改正 2012( 平成 24) 年 流域下水道( 村山処理区 ) 小菅浄化センターを廃止 (7 月 ) 山形県で初めて流域下水道事業( 村山処理区 ) 着手 流域下水道( 山形処理区 村山処理区 ) の各浄化センター 県土木部に下水道対策室を設置 にてメガソーラー事業者の公募を実施 (10 月 ~) 最上川流域別下水道整備総合計画建設大臣承認 2013( 平成 25) 年 山形浄化センターで消化ガス発電開始(3 月 ) 県土木部に下水道課設置( 下水道対策室廃止 ) 山形県建設技術センターが公益財団法人へ移行(4 月 ) 全国町村下水道推進協議会山形県支部設立 大規模太陽光発電供用開始( 村山 9 月 山形 10 月 ) ( 財 ) 山形県下水道公社設立 2014( 平成 26) 年 最上川流域別下水道整備総合計画( 第 4 回変更 ) 策定 流域下水道事業( 村山 置賜処理区 ) 供用開始 太陽光発電供用開始( 置賜 9 月 庄内 11 月 ) 下水道基本計画策定に対する県費補助制度創設 2015( 平成 27) 年 第三次山形県生活排水処理施設整備基本構想策定 流域下水道事業( 山形処理区 ) 供用開始 県による過疎代行事業を創設( 松山町 朝日村 ) 最上川流域別下水道整備総合計画( 第 1 回変更 ) 大臣承認 県全域生活排水処理施設整備基本構想策定 1979( 昭和 54) 年以降は 山形県に関する事項のみ記載

38 下水汚泥から メタンガス 電気 燃料 建設資材 農業用肥料など のさまざまな資源を取り出して有効に利用しています 汚水をきれいにする過程でたくさんの汚泥が出ます 下水汚泥 焼却炉 最終処分場 ( 埋立地 ) 焼 却 灰 汚泥濃縮 ( 写真 : ベルト濃縮機 ) 濃縮汚泥 焼却灰 脱水汚泥 濃縮汚泥 消化汚泥 肥料 レンガ 汚泥脱水機 ( 写真 : ベルトプレス ) 脱水汚泥 消化タンク 消化ガス ( メタンガス ) 発電機 ( 写真 : ガスエンジン ) セメント 固形燃料 点線内部は 消化している場合

39 (2) 下水道 問い合わせ先 ( 市町村 県 ) 平成 30 年 4 月 1 日現在 市町村名 担当部署 電話番号 (TEL) 山形市 上下水道部経営企画課 米沢市 上下水道部下水道課 ( 内線 7760) 鶴岡市 上下水道部下水道課 酒田市 上下水道部 新庄市 上下水道課 寒河江市 下水道課 上山市 上下水道課 ( 内線 171) 村山市 水道課下水道係 ( 内線 184) 長井市 上下水道課 天童市 上下水道事業所上下水道課 ( 内線 464) 東根市 建設部都市整備課 尾花沢市 尾花沢市大石田町環境衛生事業組合下水道課 南陽市 上下水道課下水道係 山辺町 建設課下水道係 中山町 建設課下水道グループ 河北町 上下水道課下水道工務係 業務係 西川町 建設水道課上下水道係 大江町 建設水道課工務係 庶務係 大石田町 尾花沢市大石田町環境衛生事業組合下水道課 金山町 環境整備課環境下水道係 ( 内線 280) 最上町 建設課都市環境整備係 舟形町 地域整備課下水道係 ( 内戦 442) 真室川町 建設課住環境整備 建設総務係 ( 内線 276) 大蔵村 地域整備課上下水道係 戸沢村 建設水道課水道 下水道係 高畠町 上下水道課下水道係 川西町 地域整備課下水道担当 小国町 地域整備課水道業務担当 白鷹町 建設水道課下水道係 下水道工務係 三川町 建設環境課環境整備係 庄内町 企業課下水道係 遊佐町 地域生活課下水道係 山形県 県土整備部下水道課流域下水道担当

40 編集発行 山形県県土整備部下水道課 山形市松波二丁目 山形県ホームページ 山形県の下水道 検索 掲載データの最新情報は HP にて随時更新しております