1 家畜飼育学ノート的な家畜とは domestic animal domus ラテン語 : 丸屋根 anima ラテン語 : 生命魂人間の命の糧のストック ( 貯蔵 ) 狭義農用動物 (or 産業動物 ):farm animal(or livestock) 広義農用動物実験動物愛玩

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あきとしおえづか
4 years ago
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1 1 家畜飼育学ノート的な家畜とは domestic animal domus ラテン語 : 丸屋根 anima ラテン語 : 生命魂人間の命の糧のストック ( 貯蔵 ) 狭義農用動物 (or 産業動物 ):farm animal(or livestock) 広義農用動物実験動物愛玩動物他にも展示動物野生動物家畜の生産能力成長発育機能産肉能力繁殖機能産乳能力産卵能力泌乳機能産毛能力繁殖能力生産機能成長発育機能 growth: 時間の経過に伴う細胞組織器官個体における形態の量的増加 development: 機能の質的変化細胞数の増加 =DNAの増加 hyperplasia 細胞の肥 =RNAの増加 hypertrophy タンパク質の増加春機発動期数か月 ~ 数年性成熟体成熟

2 2 成長絶対成長 1 相対成長 ( アロメトリー )2 代償成長 ( 代償性発育 )3 1 抑制期 α>1 優成長 α<1 劣成長 α=1 等成長促進期時間 2Haxlay の相対方程式 Y=bX 2 3 Y: ある部分の成長量 X: 全体 or 基準とする組織 (or 部位 ) の成長量 b: 定数 a: 相対成長係数 ( 分配係数 ) 1 3 代償性成長

3 3 ハモンド学派の理論 ( 成長と発達の理論 ) 1) 成長波に関する理論 (or 求心的成長説 ) 2) 組織発達順位説 (or 理論 ) 動物の機能維持に関して重要なものから発達する 3) 養分分配理論動物が生存するのに必要な機能の重要度の順に優先的に用いられる ( 供給される ) 1) 成長波に関する理論 (or 求心的成長説 ) 腰部第 1 波 2 第 2 波 3 第 3 波 2) 組織発達順位説 (or 理論 ) 発達順位体部位頭頚胸腰組織骨脂肪脳 ( 神経系 ) 中手 ( 足 ) 骨腎 ( 内臓 ) 骨腓骨脛骨筋間筋肉腿骨皮下脂肪骨盤筋肉内 3) 脳 ( 中枢 N) 胎盤胎児骨血液中の栄養素筋肉脂肪

4 4 成長ホルモンによる調節機構ソマトトロピン軸 somatotropic axis ( 成長ホルモン-インスリン用成長因子 -Ⅰ- 軸 ) 促進刺激エネルギー源の減尐糖 ( 低血糖 ) 絶食アミノ酸 ( アルギニンなど ) ストレス精神的成長ホルモン抑制因子運動麻酔外科手術など甲状腺ホルモングレリン視床下部下垂体抑制刺激 FFA( 遊離脂肪酸 ) など成長ホルモン放出因子アンドロジェンエストロジェン成長ホルモン (GH) エストロジェンインシュリンプロラクチン肝臓その他甲状腺ホルモンインシュリンインシュリン様成長因子 (IGF-Ⅰ) アンドロジェンエストロジェン成長グルココルチコイド実線は促進点線は抑制成長ホルモンの作用成長ホルモン直接作用間接作用脂肪分解糖利用抑制 IGF-Ⅰ 分泌促進血漿 FFA 上昇血糖上昇軟骨形成タンパク質合成促進細胞増殖促進増乳成長

5 5 インシュリンインシュリン :3 栄養素に対して同化作用を占める唯一のホルモン作用短期( 秒単位 ) グルコースアミノ酸の取り込み中期( 分単位 ) タンパク質の合成促進分解促進グリコーゲンの合成促進糖新生の抑制長期( 時間単位 ) 脂質合成促進家禽の繁殖生理メスの生殖器 1 卵巣単一の卵巣 ( 左側だけ発達 ) 2 卵管家畜の卵管子宮膣を合わせたもの (70 cm ) 3 排泄腔 ( クロアカ ) 交尾期にもなる 3 時間卵巣 15 分漏斗部 3 時間膨部卵白分泌部狭部卵殻膜分泌部 1 時間 15 分時間子宮部卵殻分泌部膣部オスの生殖器 1 生殖腺 : 精巣 ( 左右 1 対 ) 2 生殖道 : 精巣上体と精管 3 副生殖腺 : 脈管富多体とリンパひだ 4 交尾器 : 陰茎 ( アヒルとガチョウ ) 鶏ウズラでは退化退化交尾器 : 生殖突起八字状ひだ

6 6 泌乳牛乳 : 人類の乳母乳腺の構造 -ウシ 4 個の乳腺分房外分泌腺実質 : 乳腺胞乳管 ( 導管 ) いずれも複管状胞状腺支質 : 結合組織脂肪組織いずれも実質を保持副乳過剰乳頭乳腺胞 200 個乳腺葉乳腺葉インスリン抵抗性糖注入量ヒトウシ泌乳牛インスリン注入量糖 - 尐インスリン抵抗性糖 - 多亢進 :GH レジスチン TNF-α など抑制 : アディポネクチン糖尿病治療薬など乳量脂肪酸合成に利用される酢酸とグルコースの比較反芻動物酢酸グルコースウサギ酢酸グルコース開口分泌モルモット酢酸 > グルコースエクソサイトーシスブタ酢酸 = グルコースエンドサイトーシスラットマウス酢酸 < グルコース PRL PRL サージ ( 量分泌 ) 分娩日

7 7 受動免疫の動物による違い動物種子宮内初乳 Ⅰ ヒトウサギサルモルモット Ⅱ ウシヒツジヤギブタウマ Ⅲ ラットマウスイヌネコホメオレシス homeorhesis 優先する生理状態 ( 例成長妊娠泌乳 ) を長期間維持持続するための様々な組織における代謝の調和のとれた協調 (or 整合 ) 状態を表す用語時期作用時間代謝ホメオレシス特定の時期長時間異化 < 同化ホメオスタシス恒常的短時間 ( 急速 ) 異化同化温熱環境温度湿度風放射熱 ( 日射 ): 温熱四要因家畜の恒温性に直接関わりを持つ環境家畜の熱エネルギー効率に直接関わりを持つ環境家畜は温熱環境の変化に対応して恒温性を維持しつつ生産も行っている体温表層体温 ( 皮膚温 ) 深部体温 (or 核心体温 ): 直腸温温域別にみた体温調節の特徴体温調節機構体温調節中枢 : 視床下部前野 : 放熱中枢 ( 温中枢 ) 後野 : 産熱中枢 ( 冷中枢 / 熱賛成 ( 保持中枢 ) 熱受容器 ( 温度受容器 ): 温受容器冷受容器効果器 : 神経内分泌系耐熱平衡熱産生 = 熱放散体温一定

8 8 環境温度と体温調節 ( 教科書 p39 の図 13) 熱産生 - 体内の主たる要因 1 基礎代謝肝 20% 脳 15% 筋 25% 2 筋肉運動 3 甲状腺ホルモンの作用 4アドレナリンの作用緊急反応 :emargency reaction 3F fight( 闘争 ) flight( 退却 ) fright( 恐怖 ) 蒸発不感蒸発感蒸発発汗浅速呼吸汗腺エクリン汗腺 ( 汗腺 ): 漏出分泌水分アポクリン汗腺 ( 汗腺 ): 離出分泌粘液特有の臭気汗腺の発達ヒト > ウマ > ウシ > ヒツジ > ブタイヌ鶏ゾウで欠落浅速呼吸で熱を逃がす発汗 1 温熱性発汗 2 精神性発汗 3 味覚性発汗

9 9 温熱環境と家畜生産 ( 教科書 p42 の図 15) 生産の正味エネルギー代謝エネルギー heat increment NEp=ME-HP HP=NEm+HI net energy for production 維持のエネルギー体感温度 ( 実効温度 )ET 教科書 p34 の図 10 ウシ ET=DBT-6 AM 乾球温度風速 (m/s) ET=DBT-6 AM 五味そそ乳酪生酥熟酥醍醐( 醒 ) 乾酪醍醐味

10 10 酪農の生産性を高める 5 つの条件 ( 教科書 p131) 1) 初産月齢の短縮 2) 連産性の確立 3) 適正な飼料供給 4) 体年年数の延長 5) 疾病の予防 1)2) 乳牛の生産効率に関与する要因と改良の可能性要因個体間の変動選抜改良の可能性飼料管理採食量消化と栄養の吸収維持 ( 基礎代謝量 ) 栄養の配分乳合成の代謝エネルギー 1 年 1 産 = 365 日空胎期間妊娠期間乾乳の目的 1 乳腺細胞の再生増殖 2 胎児への栄養補供 3 母体の栄養状態の調整 4 初乳産生の促進 5 乳房炎の治療免疫機能の増強 3) 適正な飼料供給粗濃比 : 全給与飼料中に占める濃厚飼料と粗飼料の割合乾物で 60:40~40:60 濃厚飼料 (%) 粗飼料 (%) 乳牛の健康状態牛乳の生産消化障害乳脂率の低下 (15) 健康良好生産効率低下全飼料中の割合 TDN 粗繊維 (30%) (25%)

11 11 4) 体年年数の延長乳牛の真の能力育成期間生産乳量 (or 生産性 ) 乾乳期間生産期間 ( 産乳期間 ) に対する非生産期間の割合を尐なくする 5) 疾病の予防一般平病 ( 日和見感染症 ) 代謝異常ケトーシス成牛繁殖障害卵巣機能不全子宮内膜炎乳房炎臨床型乳房炎潜在性乳房炎液状飼料第 2 胃溝反射 ( 食堂溝反射 ) 生後 3~4 週間前反芻期生後 8~12 週間以降反芻期早期離乳法液状飼料 4~5 週齢まで牛乳代用乳 milk replacer 固形飼料人工乳 (= 離乳用濃厚飼料 )calf starter 泌乳牛維持に要する養分要求量 + 産乳に要する養分量同産期飼料給与法 1) リードフィーディング ( チャレンジフィーディング ) 2) ステージフィーディング ( フェーズフィーディング ) 分離給与 TMR(total mixed ration) ( 行期 ) 選別採食 ( えらび食い ) ( コンプリートフィード ) 用語 1FCM( 脂肪補正乳 )fat corrected milk(yield) 4%FCM=(0.4 乳量 kg)+15 ( 脂肪量 kg) 4% 牛乳 750kcal/kg milk 2 家畜単位 animal unit (livestock unit) ( 家畜単位 ) ウシ (1)=ウマ(1)=ブタ(5)= 羊 (10)= 山羊 (10)=ウサギ(50)= 鶏 (100)

12 年過去問 1) プリントp8 と教科書 p38 v) 温域別にみた体温調節機構の特徴をまとめる 2) プリントp9 と教科書 p42~49 3) プリントp3 4) プリントp 年過去問 5) 先生の配布プリントとプリント p6

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識してサイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導しまた適応免疫応答にも寄与すると考えられていますニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10

卵管の自然免疫による感染防御機能 Toll 様受容体 (TLR) は微生物成分を認識してサイトカインを発現させて自然免疫応答を誘導しまた適応免疫応答にも寄与すると考えられていますニワトリでは TLR-1(type1 と 2) -2(type1 と 2) -3~ の 10 健康な家畜から安全な生産物を安全な家畜生産物を生産するためには家畜を衛生的に飼育し健康を保つことが必要ですそのためには病原体が侵入してきても感染発症しないような強靭な免疫機能を有していることが大事ですこのような家畜を生産するためには動物の免疫機能の詳細なメカニズムを理解することが重要となります我々の研究室ではニワトリが生産する卵およびウシヤギが生産する乳を安全に生産するために家禽

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1 家畜飼育学ノート的な家畜とは domestic animal domus ラテン語 : 丸屋根 anima ラテン語 : 生命魂人間の命の糧のストック ( 貯蔵 ) 狭義農用動物 (or 産業動物 ):farm animal(or livestock) 広義農用動物実験動物愛玩