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よしじろうなつ
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1 遺伝子組換え ( バイテク ) 食品に対する消費者の意識調査 ~2017 年度調査結果 ~ 2017 年 11 月資料公開 :2018 年 2 月 23 日

2 はじめに日本でも遺伝子組換え作物 ( バイテク作物 ) を原料とする食品は私たちの暮らしに深く浸透していますしかしながら多くの方はそのような実態をご存知なくまたそれらの食品に対し漠然とした不安感を持たれ依然として受容意識は低いといわれていますバイテク情報普及会では長年バイオテクノロジーの重要性をご理解いただくための広報活動の一環としてバイテク作物を原料とする食品 ( 遺伝子組換え食品 : バイテク食品 ) に関する情報提供など消費者の受容意識の向上を目的とした様々な活動に取り組んでまいりましたこのような背景のもと当会では遺伝子組換え作物 ( バイテク作物 ) を原料とする食品に対する消費者意識を把握するための調査を過去より実施してまいりましたがこの程 2017 年 11 月に行いました調査の結果が纏まりましたのでここにご紹介申し上げます 2

3 調査の概要アンケート調査 ( 定量調査 ) 調査エリア : 全国調査対象者 :20~50 代女性 ( 既婚女性中心 ) 調査規模 :2,000サンプル調査方法 :Web 調査 ( 楽天リサーチ ) 調査時期 :2017 年 10 月下旬対象者のプロフィール 3

4 37.9% 17.2% 13.7% 12.2% 8.4% 3.6% 2.8% 1.3% 0.8% 0.8% 0.8% 0.4% 0.1% 0.0% 0% 10% 20% 30% 40% 値段国産品か輸入品か賞味期限/品質保持期限/消費期限原産地生産地添加物(保存料着色料等)原材料栄養成分やその効果メーカー名遺伝子組換え食品無農薬減農薬オーガニック(有機)天然モノか養殖モノかその他ひとつもない80.6% 69.5% 58.7% 52.0% 40.9% 33.8% 32.7% 26.4% 23.4% 20.2% 18.2% 13.2% 5.1% 0.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 値段賞味期限/品質保持期限/消費期限国産品か輸入品か原産地生産地添加物(保存料着色料等)原材料メーカー名栄養成分やその効果遺伝子組換え食品無農薬減農薬天然モノか養殖モノかオーガニック(有機)ひとつもないその他1. 最近食料品を購入する際に関心のあることはなんですか ( 複数回答 ) 4 2. またそのうちで最も関心のあることを選んでください ( ひとつ ) 食品購入時において遺伝子組換え食品への関心はそれほど高くはないまた遺伝子組換え食品を最も関心ありに選んだ人は 0.8% であった (n=1898)

5 3. 目にしたことがある遺伝子組換え表示をお答えください遺伝子組換えでない分からない遺伝子組換え不分別 7.0% 15.8% 76.9% 遺伝子組換えでない表示は約 7 割の人が目にしたことがあるひとつも目にしたことがない 6.4% 4. 遺伝子組換えでないという表示をどのように理解していますか全く含まれていない 73.9% 含まれている可能性がある 21.9% 遺伝子組換えでない表示は遺伝子組換え農作物が全く含まれていないと理解している人は約 7 割含まれている 4.3% 5

6 5. 遺伝子組換えでないという表示をどの程度選ぶ基準にしていますかなるべく遺伝子組換えでないと表示された商品を選ぶ 40.8% 遺伝子組換えでないという表示自体を気にしていない 36.0% 常に遺伝子組換えでないと表示された商品を選んでいる 23.3% 遺伝子組換えでない表示の商品を常に選ぶなるべく選ぶ人は約 6 割 6. 遺伝子組換えでないと表示されている商品について何も記載のないものに比べてどのように理解していますか ( 複数回答 ) 安全性が高い品質が良い昔から食べている手間がかかっている環境にやさしい有名メーカーが扱っている栄養価が高い味が良いその他 12.1% 9.7% 8.4% 4.9% 3.9% 3.7% 2.3% 28.3% 77.7% 遺伝子組換えでない表示の商品は無記載の商品に比べ安全性が高いと理解している人は約 8 割 6

7 7. あなたが初めて知った遺伝子組換え食品の表示ルールは何ですか ( 複数回答 ) 5% 以下なら遺伝子組換えでないと表示してよい非表示対象品目食品は表示しなくてよい主原材料でない場合は表示しなくてよい遺伝子組換えでない表示は任意である遺伝子組換え使用表示は義務である遺伝子組換え不分別表示は義務である 62.7% 54.8% 51.4% 49.7% 42.5% 38.0% 5% 以下なら遺伝子組換えでないと表示してよいことを知らなかった人が約 6 割元々全部知っていた 2.0% 8. 遺伝子組換え食品に関する表示ルールをわかりやすいと思いますかどちらかというと分かりやすいと思う 19.2% どちらともいえない 22.9% どちらかというと分かりづらいと思う 29.3% 分かりづらいと思う 21.6% 遺伝子組換え食品に関する表示ルールがわかりづらいと思う人は約 50% 分かりやすいと思う 7.2% 7

8 9. 遺伝子組換えでないという表示は企業と消費者どちらの利益により貢献すると思いますか企業の利益 13.2% どちらかというと企業の利益 24.5% どちらともいえない 33.1% どちらかというと消費者の利益 22.3% 企業の利益と答えた人が約 4 割消費者の利益 7.0% 10. 現在の遺伝子組換えでないという表示についてあなたの考えに近いものは何ですか 5% 以下なら遺伝子多少含まれるのは組換えでないと表示仕方ないが5% は多してもよい 16.0% い 23.5% 少しでも含まれていれば遺伝子組換え使用と表示 60.6% 少しでも含まれる場合は使用表示すべきと考える人は約 6 割 8

9 11. あなたは遺伝子組換え食品をご存知ですか全体 50 代 40 代 30 代 20 代 15.4% 14.8% 15.8% 11.0% 20.0% 59.4% 64.2% 68.2% 64.2% 64.8% 29.6% 20.5% 15.2% 17.0% 20.0% 言葉も知っているしどのような食品なのか内容等についても知っている言葉は知っている ( 聞いたことがある ) が内容はあまり知らない全く知らない遺伝子組換えという言葉は聞いたことがあってもその内容はあまり知らない人が約 6 割 12. あなたは遺伝子組換え食品や遺伝子組換え原料の含まれる食品を購入したり食べたことがありますか確かに購入したり食べたことがある 11.4% たぶん購入したり食べたことがあると思う 50.0% たぶん購入したり食べたことはないと思う 17.4% 今までに一度も購入したり食べたことはない 4.4% 購入したり食べたことがあるかは分からない 16.7% 遺伝子組換え食品の利用経験があると思っている人は約 6 割 9

10 13. あなたは遺伝子組換え食品にどの程度関心がありますか全体 8.2% 38.3% 25.7% 19.2% 8.7% 非常に関心がある 50 代 12.6% 37.4% 28.4% 15.6% 6.0% まあ関心があるどちらともいえない 40 代 8.0% 42.6% 26.2% 18.2% 5.0% あまり関心がない 30 代 6.8% 39.4% 24.8% 20.4% 8.6% 全く関心がない 20 代 5.2% 33.8% 23.4% 22.6% 15.0% どちらともいえない関心が無い人が過半数 10

11 14. あなたご自身は現在遺伝子組換え食品についてどのようなイメージを持っていますか全く知らない方はどのようなイメージを持ちますか全体 8.3% 27.9% 47.2% 14.9% 良いイメージを持っている 1.9% 50 代 6.6% 1.0% 24.4% 50.8% 17.2% どちらかといえば良いイメージを持っている 40 代 8.6% 0.8% 22.6% 51.4% 16.6% 特に何のイメージも持っていない 30 代 7.8% 1.8% 26.4% 48.4% 15.6% どちらかといえば怖い悪いイメージを持っている 20 代 3.8% 10.0% 38.2% 38.0% 10.0% 怖い悪いイメージを持っている怖い悪いイメージを持つ人が約 6 割 11

12 15-1. 良いイメージどちらかといえば良いイメージを持つ方にお伺いしますその理由はどのようなことですか ( 複数回答 ) 0% 10% 20% 30% 40% (n=202) 害虫や病害に強い厳しい環境下でも育つ品種を作れ安定した収穫量が得られるので新しい技術なので期待感を持っているから国が安全性を担保していると思うのでビタミンや鉄分等の栄養成分を強化できるので食物アレルギーのある人でも食べられそうなので日本においても多く利用され役立っていると思うので農薬の散布回数を減らせるので健康管理に役立つ食品ができると思うので更においしくなっていると思うので従来の品種改良技術と変わらないので 7.4% 5.4% 14.9% 14.4% 13.9% 31.2% 29.2% 26.2% 23.3% 21.3% よいイメージとなる理由は害虫や病害に強い品種を作ることができ安定した収穫量が得られるから新しい技術への期待感からと答えた人が多い特に何のイメージも持っていないとお答えの方にお伺いしますその理由はどのようなことですか ( 複数回答 ) 0% 20% 40% 60% (n=558) よく知らないので / 情報が不足しているので 57.3% 関心がないので 45.2% 身近に遺伝子組換え食品がないので世の中に出回っている遺伝子組換え食品の情報を信用していないので 7.9% 5.9% その他 0.4% よく知らない / 情報不足と回答した人が半数以上 12

13 15-3. どちらかといえば怖い悪いイメージ怖い悪いイメージを持つ方にお伺いしますその理由はどのようなことですか ( 複数回答 ) 0% 20% 40% 60% 80% (n=1240) 自然なものではない / 人工的なものへの嫌悪感から 56.4% よく知らない / 情報が不足しているから健康や環境などへの影響に不安があるから 41.3% 40.2% わざわざ使用していないと商品に表示されているから遺伝子組換えという言葉の持つイメージから 29.1% 27.4% メディア ( テレビ新聞雑誌等 ) の情報を見たから反対している団体等がいるからその他 : 3.0% 0.7% 7.9% 怖い悪いイメージとなる理由は自然なものではない / 人工的なものへの嫌悪感からよく知らない / 情報不足と答えた人が多い 13

14 全体遺伝子組換え食品のイメージ 16. 遺伝子組換え食品についてそのようなイメージを持つ要因になった情報源は何ですか ( 複数回答 ) いう遺商伝品子表組示換えでないと n テ新ニレ聞ュービ( 雑ス誌番組 C M )書籍友人知人や家族ポセジミウナーム等イベントシン消費者団体店頭の P O P 広告チラシ S W イ T どト上な e ) のど b ブ情)o 映 e ニュン w N 画 b ーターi S サ( t 動イスネッt F トサ e a 画報(ロ o なイト r c グ k % 42.9% 11.6% 3.7% 9.0% 1.8% 3.4% 7.2% 14.7% 3.5% 1.1% 2.9% 良い ( どちらかといえば良い ) イメージを持っている % 30.2% 14.4% 5.0% 5.9% 5.0% 5.9% 12.9% 14.4% 5.4% 5.0% 2.0% 特に何のイメージも持っていない % 34.9% 6.1% 1.8% 9.0% 0.5% 1.3% 8.4% 8.6% 3.0% 0.4% 6.6% 怖い悪い ( どちらかといえば怖い悪い ) イメージを持っている % 48.5% 13.5% 4.4% 9.4% 1.9% 3.9% 5.6% 17.5% 3.4% 0.7% 1.3% その他 : 遺伝子組換え食品のイメージ形成に影響を与える情報源は遺伝子組換えでないの表示テレビインターネットが多い 14

15 17. 遺伝子組換え食品がスーパー等で販売されていたら買って利用してみたいと思いますか全体 9.0% 32.7% 33.2% 24.4% 0.8 % 50 代 4.0% 32.6% 35.2% 28.0% 0.2 % 40 代 9.6% 28.0% 35.6% 25.8% 1.0 % 30 代 8.6% 32.0% 32.4% 26.2% 20 代 0.8 % 1.2 % 13.8% 38.2% 29.4% 17.4% 非常にそう思うまあそう思うどちらともいえないあまりそう思わない全くそう思わないあまり思わない全く思わないと答えた人が過半数 18. 現在あなたは遺伝子組換え食品を必要なものだと思いますか全体 12.5% 50 代 1.1 % 0.6 % 40 代 10.0% 30 代 20 代 1.6 % 1.0 % 1.0 % 9.2% 11.8% 18.8% 46.1% 45.2% 46.8% 43.6% 48.6% 24.1% 26.2% 25.0% 25.0% 20.0% 16.4% 18.8% 16.6% 18.6% 11.6% 非常にそう思うまあそう思うどちらともいえないあまりそう思わない全くそう思わないあまり思わない全く思わないと答えた人が約 4 割 15

16 ここで遺伝子組換え作物や食品に関する以下の情報を提示して更に質問を進めました < 遺伝子組換え食品とは > (1) 生物の機能を利用した技術 ( バイオテクノロジー ) の 1 つである遺伝子組換え技術を活用して品種改良した農作物及び農作物を原料とした加工食品のことです < 遺伝子組換え技術とは > 親から子へと遺伝するまたは細胞から細胞へと伝えられる形質 ( 遺伝情報 ) を決定する因子を遺伝子といい DN A という物質でできています (2)DNA は全ての細胞の中に存在し私たちは毎日食事をすることによって食品の中の遺伝子を体内に取り入れていますまた (3) 動植物などほとんどすべての生物が同じ成分で構成されている (= 全ての生物が同じ仕組みで遺伝情報を決定している ) ことを利用してある生物の有益な遺伝子を他の生物に組み込む技術を遺伝子組換え技術と呼びますこの技術によって (4) ある生物が持つ遺伝子のうち有益な部分だけを別の生物につけ加えたり害のある遺伝子をとり除いたりできるようになりましたつまりこれまでの技術では稲ならば稲の持つ遺伝情報しか利用できなかったのが (5) あらゆる生物の遺伝子を利用できるようになったことにより品種改良の可能性の幅が広がりました < 遺伝子組換え食品の安全性 > 現在 (6) 世界 28 カ国で遺伝子組換え作物の商業栽培が行われていて (7) 国際機関で定められたルールに基き日本には主に大豆トウモロコシ菜種綿の 4 作物が輸入されています遺伝子組換え作物 / 食品は新しい技術を活用しているため (8) 各分野の専門家が参画する国際基準に基づく国の審査が義務付けられていてこれらの審査において安全性が確認され政府に認可されたものだけが市場に流通しますまた安全性は国際基準に基づいていて (9) これまで安全に食べてきた現在の作物食品を基準にして遺伝子組換え作物の安全性が評価 ( 同じくらいに安全である ) されています < 遺伝子組換え作物の例 > 遺伝子組換え作物の代表例として害虫抵抗性作物があります特定の害虫の消化管はアルカリ性のためあるたんぱく質を消化できません (10) このたんぱく質の遺伝子を農作物に導入することによって目的とした害虫から受ける被害がなくなりましたこの害虫抵抗性作物は (11) 人間など哺乳類の体内に入っても胃が酸性であることから無害で消化排出されます 16

17 ここで遺伝子組換え作物や食品に関する以下の情報を提示して更に質問を進めました ( つづき ) < 今後の可能性 ~ 開発が期待されている世界の例 ~> 世界では (12) 健康問題を解決する手段として遺伝子組換え農作物の開発が進んでいます (13) ビタミン A 不足を補うためのビタミン A の素となる β カロテンを多く含む米 (14) 悪玉コレステロールを下げる働きをするオレイン酸を多く含む大豆などです < 今後の可能性 ~ 開発が期待されている日本の例 ~> 日本でも (15) 生活習慣病の予防や治療に効果のある食品の開発が進められスギ花粉症に効果のある米では医薬品としての実用化に向け臨床試験が進められていますまた環境保護の観点から (16) 植物を使って土壌を汚染する重金属などを浄化する研究も進められていますこのように環境保護や食糧問題の解決など人々の健康な暮らしに役立てることを目指して消費者にとってメリットのある技術の研究が日々進められています 19. 遺伝子組換え食品の特徴を知った上で再度お伺いしますあなたはこれらの遺伝子組換え食品の特徴をご存知でしたか見聞きしたような気がする 25.6% 知らなかった 70.4% 遺伝子組換え食品の特徴を知らなかった人が約 7 割確かに知っている 4.1% 17

18 20. あなたが知って ( 見聞きして ) いた情報はどれですか ( 複数回答 ) (1) 生物の機能を利用した技術 ( バイオテクノロジー ) の1つである遺伝子組換え技術を活用して品種改良した農作物及び農作物を原料とした加工食品のことです (2)DNAは全ての細胞の中に存在し私たちは毎日食事をすることによって食品の中の遺伝子を体内に取り入れています 30.0% (3) 動植物などほとんど全ての生物が同じ成分で構成されている (= 全ての生物が同じ仕組みで遺伝情報を決定している ) ことを利用してある生物の有益な遺伝子を他の生物に組み込む技術を遺伝子組換え技術と呼びます (4) この技術によってある生物が持つ遺伝子のうち有益な部分だけを別の生物につけ加えたり害のある遺伝子をとり除いたりできるよう 37.3% になりました (5) つまりこれまでの技術では稲ならば稲の持つ遺伝情報しか利用できなかったのがあらゆる生物の遺伝子を利用できるようになった 25.1% ことにより品種改良の可能性の幅が広がりました (6) 世界 28 カ国で遺伝子組換え作物の商業栽培が行われていて 8.3% (7) 国際機関で定められたルールに基き日本には主に大豆トウモロコシ菜種綿の 4 作物が輸入されています 23.4% (8) 遺伝子組換え作物/ 食品は新しい技術を活用しているため各分野の専門家が参画する国際基準に基づく国の審査が義務付けられていてこれらの審査において安全性が確認され政府に認可されたものだけが市場に流通します (9) また安全性は国際基準に基づいていてこれまで安全に食べてきた現在の作物食品を基準にして遺伝子組換え作物の安全性が 12.6% 評価 ( 同じくらいに安全である ) されています (10) このたんぱく質の遺伝子を農作物に導入することによって目的とした害虫から受ける被害がなくなりました 23.6% (11) この害虫抵抗性作物は人間など哺乳類の体内に入っても胃が酸性であることから無害で消化排出されます 10.5% (12) 世界では健康問題を解決する手段として遺伝子組換え農作物の開発が進んでいます 15.7% (13) ビタミンA 不足を補うためのビタミンAの素となるβカロテンを多く含む米 10.5% (14) 悪玉コレステロールを下げる働きをするオレイン酸を多く含む大豆などです 11.6% (15) 日本でも生活習慣病の予防や治療に効果のある食品の開発が進められスギ花粉症に効果のある米では医薬品としての実用化に向け臨床試験が進められています (16) また環境保護の観点から植物を使って土壌を汚染する重金属などを浄化する研究も進められていますこのように環境保護や 11.3% 食糧問題の解決など人々の健康な暮らしに役立てることを目指して消費者にとってメリットのある技術の研究が日々進められていますこの中にはない 18.5% 57.3% 24.6% 12.3% 17.9% 遺伝子組換え作物食品に関する情報や特徴はあまり知られていない 18

19 21. これらの特徴を知ってあなたの遺伝子組換え食品に対するイメージや考えは変化しましたか全体 50 代 40 代 9.1% 9.6% 8.4% 38.8% 36.0% 37.0% 46.1% 49.4% 48.8% 3.7% 2.4% 2.6% 2.4% 3.6% 2.2% 以前に比べ良くなった以前に比べ少し良くなったどちらともいえない 30 代 7.6% 41.2% 44.0% 4.6% 2.6% 以前より少し悪くなった 20 代 10.8% 40.8% 42.0% 4.0% 2.4% 以前より悪くなった遺伝子組換え食品の特徴について認識するとイメージは 4 割以上向上した 19

20 22. イメージが良くなるきっかけとなった情報はどれですか ( 複数回答 ) 遺伝子組換え作物物食品に関する情報の内イメージ向上に効果のあった上位 10 項目 < 情報認識後 > ポジティブに変化した割合の合計 (n=957) 1 位 2 位 3 位安全性は国際基準に基づいていてこれまで安全に食べてきた現在の作物食品を基準にして遺伝子組換え作物の安全性が評価 ( 同じくらいに安全である ) されている 42.3% 日本でも生活習慣病の予防や治療に効果のある食品の開発が進められスギ花粉症に効果のある米では医薬品としての実用化に向け臨床試験が進められている 40.3% 害虫抵抗性作物は人間など哺乳類の体内に入っても胃が酸性であることから無害で消化排出される 33.4% 4 位悪玉コレステロールを下げる働きをするオレイン酸を多く含む大豆 33.3% 5 位ある生物が持つ遺伝子のうち有益な部分だけを別の生物につけ加えたり害のある遺伝子をとり除いたりできるようになった 32.6% 6 位遺伝子組換え作物 / 食品は新しい技術を活用しているため各分野の専門家が参画する国際基準に基づく国の審査が義務付けられていてこれらの審査において安全性が確認され政府に認可されたものだけが市場に流通する 32.4% 7 位ビタミン A 不足を補うためのビタミン A の素となる β カロテンを多く含む米 29.8% 8 位植物を使って土壌を汚染する重金属などを浄化する研究も進められ環境保護や食糧問題の解決など人々の健康な暮らしに役立てることを目指し消費者にとってメリットのある技術の研究が日々進められている 28.8% 9 位 10 位特定の害虫が消化できないあるたんぱく質の遺伝子を農作物に導入することによって目的とした害虫から受ける被害がなくなった 25.7% 遺伝子組換え食品は生物の機能を利用した技術 ( バイオテクノロジー ) の 1 つである遺伝子組換え技術を活用して品種改良した農作物及び農作物を原料とした加工食品のこと 25.0% 文字色はそれぞれ青 : 安全性緑 : 遺伝子組換え技術の説明橙 : 消費者メリットに関する情報であることを示している安全性消費者メリットに関する情報はイメージ向上にインパクトあり 20

21 23. イメージが悪くなるきっかけとなった情報はどれですか ( 複数回答 ) 遺伝子組換え作物物食品に関する情報の内イメージ低下につながった上位 10 項目 < 情報認識後 > ネガティブに変化した割合の合計 (n=122) 1 位この中にはない 36.1% 2 位 3 位 4 位 5 位 6 位 7 位 8 位 9 位遺伝子組換え食品は生物の機能を利用した技術 ( バイオテクノロジー ) の 1 つである遺伝子組換え技術を活用して品種改良した農作物及び農作物を原料とした加工食品のことある生物が持つ遺伝子のうち有益な部分だけを別の生物につけ加えたり害のある遺伝子をとり除いたりできるようになった害虫抵抗性作物は人間など哺乳類の体内に入っても胃が酸性であることから無害で消化排出される DNA は全ての細胞の中に存在し私たちは毎日食事をすることによって食品の中の遺伝子を体内に取り入れています特定の害虫が消化できないあるたんぱく質の遺伝子を農作物に導入することによって目的とした害虫から受ける被害がなくなったこれまでの技術では稲ならば稲の持つ遺伝情報しか利用できなかったがあらゆる生物の遺伝子を利用できるようになったことにより品種改良の可能性の幅が広がった動植物などほとんど全ての生物が同じ成分で構成されている (= 全ての生物が同じ仕組みで遺伝情報を決定している ) ことを利用してある生物の有益な遺伝子を他の生物に組み込む技術を遺伝子組換え技術と呼ぶ遺伝子組換え作物 / 食品は新しい技術を活用しているため各分野の専門家が参画する国際基準に基づく国の審査が義務付けられていてこれらの審査において安全性が確認され政府に認可されたものだけが市場に流通する 22.1% 18.9% 18.0% 15.6% 15.6% 13.1% 12.3% 10.7% 9 位世界では健康問題を解決する手段として遺伝子組換え農作物の開発が進んでいる 10.7% 9 位日本でも生活習慣病の予防や治療に効果のある食品の開発が進められスギ花粉症に効果のある米では医薬品としての実用化に向け臨床試験が進められている 10.7% 文字色はそれぞれ青 : 安全性緑 : 遺伝子組換え技術の説明橙 : 消費者メリットに関する情報であることを示している 21

22 24. これらの特徴を知って遺伝子組換え食品がスーパー等で販売されていたら買って利用してみたいと思いますか全体 50 代 40 代 30 代 20 代 2.6 % 2.0 % 2.2 % 1.6 % 4.4 % 28.1% 27.4% 24.6% 25.6% 34.8% 45.5% 42.4% 48.6% 47.6% 43.2% 15.9% 17.6% 16.6% 17.6% 11.6% 8.1% 10.6% 8.0% 7.6% 6.0% 非常にそう思うまあそう思うどちらともいえないあまりそう思わない全くそう思わない情報認識後あまりそう思わない全くそう思わないと回答した人の割合が全体の約 2 割まで減少 25. これらの特徴を知って遺伝子組換え食品は必要なものだと思いますか全体 50 代 40 代 30 代 5.1% 4.0% 4.4% 3.8% 37.2% 34.8% 32.0% 39.2% 41.3% 42.4% 46.6% 41.0% 10.8% 11.8% 12.2% 10.6% 5.8% 7.0% 4.8% 5.4% 非常にそう思うまあそう思うどちらともいえないあまりそう思わない全くそう思わない 20 代 8.0% 42.6% 35.2% 8.4% 5.8% そう思うまあそう思うの合計が約 4 割まで増え 20 代では半数近くに 22

23 26. どのような遺伝子組換え食品であれば買って利用してみたいと思いますか % 32.1% 31.3% 30.6% 26.4% 22.5% 22.2% 21.8% 20.3% 0.5% 18.8% 16.4% 16.5% 14.7% 9.8% 5.8% 10.8% 6.6% 0.5% 0% 10% 20% 30% 40% ビタミンや鉄分等の栄養成分を強化した食品太りにくいなどダイエットに効果のある食品農薬の散布回数が少ない作物で作られた食品花粉症など特定の疾病の症状緩和に効果のある食品従来よりもアレルギーの原因(アレルゲン)を減らした食品糖尿病など食事制限が必要な人でも食べられる食品低価格の食品1つもあてはまらない更に味がおいしくなっている食品その他買いたい ( 複数回答 n=2000) 最も買いたい ( ひとつ n=1565)

24 27. あなたは遺伝子組換え食品についての情報は今後も必要だと思いますか全体 32.1% 37.6% 22.8% 50 代 35.0% 38.2% 20.8% 40 代 33.6% 36.6% 23.2% 4.1% 3.5% 3.4% 3.2% 2.6% 3.4% 非常にそう思うまあそう思うどちらともいえないあまりそう思わない全くそう思わない 30 代 31.8% 37.2% 23.0% 4.2% 3.8% 20 代 28.0% 38.4% 24.0% 5.4% 4.2% 非常に必要だと思う + 必要だと思うの合計 =69.7% 28. 遺伝子組換え食品の情報に関してあなたにとって信頼性の高い情報発信元はどこですか ( 複数回答 ) 0% 25% 50% 厚生労働省農林水産省食品メーカー大学などの学問研究機関ス-パー等の小売店バイオテクノロジー遺伝子組換え食品についての専門団体消費者団体自治体などの公共機関友人知人や家族マスコミなどで出てくる有名人その他 : 1.6% 8.3% 6.6% 25.4% 23.5% 21.3% 17.1% 36.3% 34.7% 34.1% 33.9% 信頼性の高い情報発信元は行政機関食品メーカー学問研究機関など 24

25 全体 50 代 40 代ここで海外での遺伝子組換え作物の利用状況について以下の情報を提示し質問しました遺伝子組換え農作物によって食糧飼料繊維作物の収穫量が上がり生産者の収入が増えました作物の収量 :22% 増加生産者の正味利益 :68% 増 (2014 年調べ /1995 年との比較結果 ) また害虫に強い農作物などの遺伝子組換え作物を植えることで農薬の使用量が大幅に減りました遺伝子組換え作物の 1 つである除草剤耐性作物は除草剤の影響を受けないことから効果的に雑草の除去ができ雑草を除く目的で行う耕作を省略できます (= 不耕起栽培 ) 米国の穀物収量は 4 作期連続での不耕起栽培により 32% 増加しましたカナダの農家の 80% 以上が除草剤耐性作物で不耕起栽培を行い土壌水分の保持や土壌流亡の減少を確認しました注 ) 不耕起栽培とは畑を耕すと雨や風で土が流れやすくなり土が河川に流出しますそのため土の養分や水分も流れてしまい土地がやせて作物がうまく育たなくなりますまた畑の土が河川に流れ出ることによって水質汚染に結びついたりすることがあり畑を耕さない不耕起栽培は土の養分や水分を守り周囲の環境にもやさしい栽培方法とされています 29. あなたは今後日本でも農業や経済に貢献するような遺伝子組換え作物の開発が必要だと思いますか 9.3% 9.2% 7.6% 39.2% 38.0% 42.4% 37.6% 41.0% 36.2% 7.8% 9.0% 9.8% 4.4% 5.0% 3.6% 非常にそう思うまあそう思うどちらともいえないあまりそう思わない全くそう思わない 30 代 9.0% 45.0% 35.6% 6.2% 4.2% 20 代 11.4% 47.2% 30.6% 6.2% 4.6% 約半数の人が日本でも遺伝子組換え作物の開発が必要と回答 25

H24/08/00

H24/08/00 ニュースリリース消費者動向調査 : 食品表示平成 30 年 9 月 20 日株式会社日本政策金融公庫食品表示への要望は見やすさ分かりやすさ ~ 表示項目で最重視されるのは原産国名原料原産地 ~ < 平成 30 年度上半期消費者動向調査 > 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は平成 30 年 7 月に実施した平成 30 年度上半期消費者動向調査において食品表示に関する動向を調査しました