BD Series Transmissions Technical Information

Transcription

1 テクニカルインフォメーション BD シリーズ軽負荷トランスミッション daikin-sauer-danfoss.com

2 更新履歴 更新履歴 更新日 更新ページ 更新内容 Rev 年 7 月 41 図面修正 AC 2009 年 1 月 35 表組 - 文字修正 AB 2006 年 1 月 - 初版 A 2 520L0934 AC Jul 2010

3 目次 概要 BDシリーズ軽負荷トランスミッション... 5 構造図 BDU-10S... 6 構造図 BDU-21L... 7 作動図 BDU-06S/10S... 8 回路図 BDU-06S/10S... 8 作動図 BDU-10L/21L/21H... 9 回路図 BDU-10L/21L/21H, BDP-10L... 9 テクニカルデータ 特長とオプション 作動パラメータ 作動油仕様 効率 BDU-06S/10S 効率 BDU-10L/21L/21H, BDP-10L 動作パラメータ 概要 入力回転数 システム圧力 チャージ圧力 チャージ入口圧力 ケース圧力 作動油 温度と粘度 システム設計パラメータ 作動油とフィルトレーション タンク コントロール軸操作力 独立ブレーキシステム 軸荷重 特長とオプション 軸オプション バイパスバルブ 高圧リリーフバルブ ( 過圧保護 ) オリフィス付きチャージチェックバルブ オプションの一体型タンク フィルタ ファン コンポーネントの選択 最高システム圧力 入力 ユニット寿命 モデルコード BDU マスターモデルコード BDP マスターモデルコード 取付と保守 ユニットの取付 軸の接続 始動手順 運転 保守 L0934 AC Jul

4 目次 取付図 BDU-06S BDU-10S BDU-10L BDU-21L BDU-21H BDP-10L ファン ( オプション ) L0934 AC Jul 2010

5 概要 BD シリーズファミリー BD シリーズ軽負荷トランスミッションは 力の伝達と制御に用いることができます これによって 正作動と逆作動の両方で ゼロから最大限までの無段変速範囲がもたらされます BDU トランスミッションは 可変容量形ポンプと定容量形モータの付いた Z 形トランスミッションです 可変容量形ポンプは 正比例容量制御装置の付いたクレイドル斜板を特徴としています 斜板の傾斜方向が逆になると ポンプからの油の流れが逆転し モータ出力の回転方向が逆になります 定容量形モータには 固定斜板が用いられています ポンプとモータは アキシャルピストン設計であり 内部圧縮バネによってスラストベアリングに押し当てられた球状先端のピストンを用いています BDU-10L/21L/21H トランスミッションに供給される作動油は 外部タンクに入れられており 外部フィルタを通過してからジロータチャージポンプに送り込まれます チャージ回路内の余分な作動油は チャージリリーフバルブを介してチャージポンプ入口に排出されます チャージ回路とトランスミッションハウジングを接続する小さな固定オリフィスから供給される一定流量によって 冷却流量が補完されます BDU-06S/10S トランスミッションは ハウジングに取付けられた一体形タンクと内蔵フィルタで構成されています タンク内の作動油の正 圧力ヘッド とポンプピストン内にもたらされる負圧によって 作動油がフィルタを通過します センタセクションのチャージチェックバルブを用いて 主回路の低圧側へ作動油が補充されます トランスミッションにはスプール式バイパスバルブが用いられており エンジンを始動することなく 車輌を低速で短距離移動させることができるようになっています BDP-10L は BDU-10L トランスミッションのポンプキットを利用した可変容量形ポンプであり 走行または作業機能のための車輌用途向けに設計されています 小型車輌用途のニーズを満たすトランスミッションファミリー 3 つのトランスミッションフレームサイズ : Z 形トランスミッションの PTO 機能 可変ポンプバージョン (10cm 3 ) 小形 軽量設計 低騒音 高効率 世界的な販売とサービス 520L0934 AC Jul

6 概要 構造図 BDU シリーズトランスミッション断面 BDU-10S タンク クレイドル斜板 内蔵フィルタ 冷却ファン スプリング センタセクション 入力軸 出力軸 軸シール ボールベアリング スプリング ピストン ハウジング スラストベアリング スプール式バイパスバルブ シリンダブロック 6 520L0934 AC Jul 2010

7 概要 構造図 BDU シリーズトランスミッション断面 BDU-21L 主回路 主回路 サクションポート スプリング ピストン クレイドル斜板 チャージポンプ サクション回路 入力軸 チャージリリーフ チャージ回路 軸シール ボールベアリング 出力軸 ハウジング チャージチェックバルブ スプール式バイパスバルブ センタセクション シリンダブロック スラストベアリング 520L0934 AC Jul

8 概要 作動図 BDU-06S, BDU-10S バイパスバルブ シリンダブロックアセンブリ チェックバルブ シリンダブロックアセンブリ 入力軸 出力軸 可変斜板 可変容量形ポンプ チェックバルブ 固定斜板 固定容量形モータ BDU ハウジング タンク 内蔵フィルタ (BDU-10S) 動作ループ ( 高圧 ) 動作ループ ( 低圧 ) サクションラインケースドレン流 回路図 制御軸 b ボールチェックバルブオプションコード :B B 0.7 オリフィス付きチェックバルブオプションコード : オリフィス付きチェックバルブオプションコード :0 8 制御軸 a 油圧回路 ボールチェックバルブオプションコード :B B 0.7 オリフィス付きチェックバルブオプションコード : オリフィス付きチェックバルブオプションコード : L0934 AC Jul 2010

9 概要 作動図 BDU-10L, BDU-21L, BDU-21H BDP-10L( ポンプの一部 ) バイパスバルブ 入力軸 シリンダブロックアセンブリ チャージポンプ チェックバルブ シリンダブロックアセンブリ 出力軸 可変斜板 可変容量形ポンプ 冷却オリフィス チャージリリーフバルブ チェックバルブ 固定斜板 固定容量形モータ 外部タンク 動作ループ ( 高圧 ) 動作ループ ( 低圧 ) サクションライン ケースドレン流 ハウジング取付形フィルタ 回路図 制御軸 b ボールチェックバルブオプションコード :B B 1.0 オリフィス付きチェックバルブオプションコード : オリフィス付きチェックバルブオプションコード :1 2 サクションポート 制御軸 a ドレンポート油圧回路 ボールチェックバルブオプションコード :B B 21L オリフィス付きチェックバルブオプションコード : オリフィス付きチェックバルブオプションコード :1 2 制御軸 b MPa 17.2MPa 13.7MPa 20.6MPa 20.6MPa チェックアンドリリーフバルブオプションコード :R 0 チェックアンドリリーフバルブオプションコード :R 1 チェックアンドリリーフバルブオプションコード :R オリフィス付きチェックアンドリリーフバルブオプションコード :R A オリフィス付きチェックアンドリリーフバルブオプションコード :R B サクションポート 制御軸 a ドレンポート油圧回路 20.6MPa 17.2MPa 13.7MPa 20.6MPa 20.6MPa チェックアンドリリーフバルブオプションコード :R 0 21H チェックアンドリリーフバルブオプションコード :R 1 チェックアンドリリーフバルブオプションコード :R オリフィス付きチェックアンドリリーフバルブオプションコード :R A オリフィス付きチェックアンドリリーフバルブオプションコード :R B BDP-10L 520L0934 AC Jul

10 テクニカルデータ 特長とオプション 特長 ポンプ モータ 押しのけ容積 単位 cm³ [in³] 製品タイプとフレーム BDU-06S BDU-10S BDU-10L BDU-21L BDU-21H BDP-10L 6 [0.37] 10 [0.61] 10 [0.61] 21 [1.28] 21 [1.28] 斜板角度度 制御軸角度度 押しのけ容積 cm³ [in³] 6 [0.37] 10 [0.61] 10 [0.61] 21 [1.28] 21 [1.28] 斜板角度度 チャージポンプ押しのけ容積 cm³ [in³] N.A. N.A. 1.9 [0.12] 2.1 [0.13] 3.0 [0.18] 1.9 [0.12] 出力回転数 定格 mini -1 最高 ( 断続 ) 最大出力トルク ( 理論値 ) 入力 ( 最大 ) 重量 コントロール軸を回転させるのに必要な最大制御トルク ( 最大 ) 取付 回転 Nm [lbf-in] kw [ps] kgf [lbs] Nm [lbf-in] 9.8 [87] 1.1 [1.5] 4 [9] 8.8 [78] 23.4 [208] 2.2 [3.0] 6.3 [14] 19.6 [174] 23.4 [208] 3.7 [5.0] 6.5 [14] 19.6 [174] 取付図参照 49.2 [436] 7.4 [10.0] 10 [22] 22.5 [200] 時計方向または反時計方向 サクション / オイルタンクポート 7 /8-14UNF 7/16-20UNF 9/16-18UNF 7/16-20UNF その他のポート 取付図参照 軸 P34, 36 ~ 38, 40 ~ 42 バイパスバルブ O.P. STD STD STD STD STD 中立バルブ / オリフィス N.A./N.A. N.A./O.P. N.A./O.P. O.P./O.P. O.P./O.P. N.A./O.P. 高圧リリーフバルブ N.A. N.A. N.A. N.A. STD N.A. フィルトレーション W/O 内蔵外部 タンク ハウジング取付 ハウジング取付 72.1 [639] 11.0 [15.0] 10 [22] 24.5 [217] 外部 ( オプション ハウジング取付 ) 10 [0.61] 3.7 [5.0] 4.6 [10] 19.6 [174] 外部 外部外部外部 ハウジング内の油量のスペース cm SAE J / ISO L0934 AC Jul 2010

11 テクニカルデータ 作動パラメータ パラメータ 入力回転数 システム圧力 最低 単位 製品タイプとフレーム BDU-06S BDU-10S BDU-10L BDU-21L BDU-21H BDP-10L 定格 min 最高 定格 最高 bar [psi] 105 [1530] 150 [2185] 175 [2549] 150 [2185] 210 [3059] チャージ圧力 bar [psi] N.A. 3 [44] ~ 5 [73] チャージ入口圧力 bar [psi] N.A. 0.8 [12] abs ケース圧力 bar [psi] 0.3 [4] 定格 bar 0.3 [4] 最高 ( 低温始動 ) [psi] 0.7 [10] 210 [3059] 245 [3569] 150 [2185] 175 [2549] 作動油仕様 粘度 mm²/sec (cst) [SUS] 油温 [ F] 最低 7 [49] 連続 12 [70] - 60 [278] 最高 1600 [7500] 最低 - 10 [14] 最高連続 82 [180] 最高断続 104 [219] 520L0934 AC Jul

12 テクニカルデータ 効率 効率 % 効率 % 効率 ( η V: 容積効率 η m: トルク効率 η t: 全効率 ) 理論出力トルク Nm 入力回転数 :3000min -1 油 温 :50 最大押しのけ容積 効率 ( η V: 容積効率 η m: トルク効率 η t: 全効率 ) 理論出力トルク Nm 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 最大押しのけ容積 出力トルク Nm 出力トルク Nm 出力回転数 min -1 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 出力回転数 min -1 入力回転数 :3000min -1 油温 : L0934 AC Jul 2010

13 テクニカルデータ 効率 効率 % 効率 % リットル /min 流量 理論出力トルク Nm 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 最大押しのけ容積 理論出力トルク Nm 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 最大押しのけ容積 効率 ( η V: 容積効率 η m: トルク効率 η t: 全効率 ) 効率 ( η V: 容積効率 η m: トルク効率 η t: 全効率 ) 出力流量 - 入力回転数 出力トルク Nm 出力トルク Nm 出力回転数 min -1 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 出力回転数 min -1 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 入力回転数 min -1 入力回転数 min -1 油温 :50 油温 :50 最大押しのけ容積 効率 % 全効率 520L0934 AC Jul

14 作動パラメータ 概要 あらゆる動作状態において 作動パラメータを規定範囲内に維持してください このセクションでは 1 1 ページの表 作動パラメータ に示されている動作限界を定義します 入力回転数 最低回転数とは エンジン空転状態時に推奨される最も低い入力回転数のことです 最低回転数を下回る運転を行うと 潤滑と動力伝達のための十分な流量を維持するポンプの能力が制限されます 定格回転数とは 全出力状態時に推奨される最も高い入力回転数のことです この回転数以下で運転を行うと 満足のいく製品寿命がもたらされます 最高回転数とは 許容される最も高い動作回転数のことです 最高回転数を越えると 製品寿命が短くなり また 油圧力とブレーキ能力の損失がもたらされることがあります いかなる動作状態においても 決して最高回転数を越えないようにしてください W 警告意図しない車輌や機械の動きによる危険最高回転数を越えると 油圧駆動ライン力とブレーキ能力の損失がもたらされることがあります 油圧駆動力が失われた場合に 車輌や機械を停止させ保持することのできる十分なブレーキシステムを 軽負荷トランスミッション以外に余分に装備しておかなければなりません システム圧力 システム圧力とは システムポート A と B 間の差圧のことです これは 油圧装置の寿命に影響する主要動作変数です 高負荷から生じる高いシステム圧力は ユニットの予想寿命を短くします ユニットの寿命は デューティサイクル分析から確定され 回転数と通常動作 ( 加重平均 ) 圧力によって決まります 高圧リリーフバルブ圧力とは トランスミッション装置のマスターモデルコードにある選択された圧力のことです この圧力において ドライブラインがアプリケーションで最大の牽引またはトルクをもたらします 定格圧力とは トランスミッション装置の設計圧力のことです 高圧リリーフバルブ圧力をこの圧力以下にした用途では コンポーネントが正しく選択されていれば 満足のいく装置寿命がもたらされます 最高圧力 ( ピーク ) とは いかなる環境においても許容される最も高い断続圧力のことです 高圧リリーフバルブ圧力を定格圧力とピーク圧力の間とする用途は 用途分析 デューティサイクル分析 寿命予想分析が必要であり工場承認が必要となります 最高圧力を越えると 製品寿命が短くなり また 油圧力とブレーキ能力の損失がもたらされることがあります いかなる動作状態においても 決して最高圧力を越えないようにしてください 圧力限界はすべて 主回路低圧側の圧力を基準とした差圧です 圧力計の表示値から主回路低圧側の圧力を引くことによって 差圧を計算してください L0934 AC Jul 2010

15 作動パラメータ チャージ圧力 技術仕様に記載されているチャージ圧力設定値は 50 [120 F] の作動油温度でチャージ圧力リリーフバルブを通過するチャージ流量に基づいています チャージ入口圧力 ケース圧力 予想寿命と性能を得るためには チャージポンプ入口条件を制御しなければなりません 入口の連続真空状態が 0.8 abs bar であることを推奨いたします 通常真空状態が 0.7 abs bar 未満である場合は 不適切な入口設計やフィルタに問題がある場合が考えられます 通常の動作条件下では 最高連続ケース圧力は 0.3 bar(4 PSI) を越えてはなりません 低温始動時の最高許容断続ケース圧力は 0.7 bar(10 PSI) を越えてはなりません C 注意生じ得る部品損傷や漏れケース圧力がこれらの限界を超えた状態で運転を行うと シール ガスケット ハウジングに損傷がもたらされ 外部漏れが引き起こされることがあります また チャージ圧力とシステム圧力がケース圧力に付加されるため 性能に影響が及ぼされることがあります 作動油 作動パラメータと性能データは 酸化防止剤 さび防止剤 発泡防止剤を含んだ作動油での運転に基づいたものです これらの作動油は 優れた熱安定性と加水分解安定性によって ポンプモータ部品の磨耗 浸食 腐食を防止できるものでなければなりません 決して種類の異なる作動油を混合しないでください 適切な作動油 : エンジンオイル API 分類 SL SJ( ガソリンエンジン用 ) と CI-4 CH-4 CG-4 CF-4 CF と C D( ディーゼルエンジン用 ) 作動油 ISO11158-HM(DIN に準拠したシール互換性とベーンポンプ耐摩耗性を満たすこと ) 作動油 ISO11158-HV(DIN に準拠したシール互換性とベーンポンプ耐摩耗性を満たすこと ) 作動油 DIN HLP 作動油 DIN HVLP 520L0934 AC Jul

16 作動パラメータ 温度と粘度 温度条件と粘度条件を同時に満たさなければなりません 11 ページの表 作動油仕様 に示されているデータは 石油系作動油の使用を前提としたものです 高温限界が適用されるのは トランスミッションの最高温ポイント ( 通常はケースドレン ) です 通常 システムは定格温度以下で運転されなければなりません 最高温度は材料特性に基づいたものであり 決してそれを超過してはなりません 通常 油の温度が低い場合 トランスミッション部品の耐久性に影響は及ぼされませんが 油が流れて動力を伝達する能力に影響が及ぼされることがあります そのため 少なくとも作動油の流動点より 16 [30 F] 高い温度を維持する必要があります 最低温度は 部品材料の物理的特性と関連しています ユニットの効率とベアリングの寿命を最大にするためには 作動油粘度を推奨動作範囲内に維持する必要があります 最低粘度が適用されるのは 最高周囲温度や極度なデューティサイクル運転が短期的にもたらされる場合のみとします 最高粘度が適用されるのは 低温始動時のみとします 熱交換器のサイズは 作動油をこれらの限界内に維持することのできるものでなければなりません これらの温度限界を超過しないことを確認する試験の実施を推奨します L0934 AC Jul 2010

17 システム設計パラメータ 作動油とフィルトレーション 早期の磨耗を防止するためには 清浄な作動油のみが油圧トランスミッション回路に入るようにしなければなりません そのため チャージポンプ入口ラインには β20 = 1.4 以上の入口フィルタが必要とされます このフィルタにはバイパスを設けてはなりません また システムの信頼性を確保するために フィルタを定期的に交換しなければなりません 油圧トランスミッションに使用される作動油は ISO が規定する汚染度表示 22/18/15 以上の清浄な状態に維持する必要があります タンク BDU-06S/10S は オプションのハウジング取付形タンクを考慮して設計されています BDU-10L と BDP-10L のタンクは 2 リットルのタンクサイズより大きいことが推奨されます BDP-21L/H のタンクは 5 リットルのタンクサイズより大きいことが推奨されます ホースと配管のサイズは 3/8 インチ標準管外径より大きいことが推奨されます コントロール軸操作力 BDU トランスミッションのコントロール軸は ハウジングのどちら側にも配置できます これによって シンプルで確実な制御方式がもたらされます コントロール軸の動きによって 比例した斜板の動きがもたらされ ポンプの押しのけ容積が一方向の最大容量押しのけ容積から反対方向の最大容量押しのけ容積まで変化します 技術仕様の表に コントロール軸を回転させるのに必要な最大制御トルクを示しています コントロール軸の最大角度の端に オーバーストロークを防止するためのストッパーを設ける必要があります コントロール軸操作力が下表に示す力を超えないようにしなければなりません 製品タイプとフレーム特長単位 BDU-06S BDU-10S BDU-21L コントロール軸の許容最大力 Nm BD シリーズには 斜板を中立に保持する機能は含まれていません 機械の操作システムに斜板を中立に保持する装置を設置する必要があります 操作システムのリンク破損時に斜板を中立位置に戻す フェイルセーフ が推奨されます 独立ブレーキシステム W 警告意図しない車輌や機械の動きによる危険どのような運転モード ( 順方向 中立 逆方向 ) でも 油圧駆動ライン力が失われると システムの油圧ブレーキ能力が失われることがあります 油圧駆動力が失われた場合に 車輌や機械を停止させ保持することのできる十分なブレーキシステムを 軽負荷トランスミッション以外に余分に装備しておかなければなりません 520L0934 AC Jul

18 特長とオプション 軸荷重 入力軸の最大許容ラジアル荷重 (Re) は 最大外部モーメントとハウジング表面から入力軸までの距離に基づいています 入力軸のラジアル荷重の限界を下図に示しています Re: 図参照 Re Re N Tin 距離 (L)mm 無荷重 Tout( 無荷重 ) 無荷重 無荷重 距離 (L) Re N 距離 (L)mm 入力軸の最大軸スラスト (Tin) は 入力軸の許容ラジアル荷重 (Re) の 18% です 入力軸の逆側へのスラスト (Tout) は 無荷重でなければなりません 出力軸のラジアル荷重とスラスト荷重は 無荷重でなければなりません Re N 距離 (L)mm L0934 AC Jul 2010

19 特長とオプション 軸オプション BDU トランスミッションでは 入力軸 出力軸及び PTO 軸に様々な軸 ( ストレートキー JIS スプライン JIS セレーション SAE スプライン ) を利用できます 詳細は 33 ページから 43 ページの 取付図 をご覧ください PTO 軸 入力軸 出力軸 PTO 軸オプション 入力軸オプション 出力軸オプション BDU-06S BDU-10S JIS スプライン コード :J13 (BDU-06S) BDU-10L PTO 無し ストレートキー付き D = 15mm (BDU-10S) コード :KA0(BDU-06S) (BDU-10L) KB0(BDU-10S) KA1(BDU-10L) JIS スプライン ストレートキー d=φ12.7mm ストレートキー付き D= 15mm コード :K18 (BDU-10S) (BDU-10L) コード :PB1(BDU-10S) コード :PB3(BDU-10L) SAE スプライン 32/64-16T ストレートキー付き D= 15mm コード :S16 (BDU-06S) (BDU-10S) (BDU-10L) JIS セレーション コード :PB2(BDU-10S) コード :PB4(BDU-10L) 520L0934 AC Jul

20 特長とオプション 軸オプション続き BDU-21L BDU-21H PTO 軸 入力軸 出力軸オプション 出力軸 PTO 軸オプション 入力軸オプション JIS スプライン ストレートキー付き D= 17mm コード :J14 (BDU-21L) (BDU-21H) PTO 無し コード :KC1(BDU-21L) KC2(BDU-21H) JIS スプライン コード :J18 (BDU-21L) (BDU-21H) JIS スプライン ストレートキー付き D= 17mm コード :PC1(BDU-21L) PC2(BDU-21H) SAE スプライン 32/64-22T コード :S22 (BDU-21L) (BDU-21H) SAE スプライン 32/64-16T ストレートキー付き D= 17mm コード :PC5(BDU-21L) PC6(BDU-21H) L0934 AC Jul 2010

21 特長とオプション バイパスバルブ 用途によっては エンジンを始動することなく 機械を低速で短距離移動させることが望まれます バイパスバルブによって ポンプ / モータ回路の片側から反対側に油を迂回させることで モータの回転が可能になります 通常の車輌運転では バイパスバルブが完全に閉じていなければなりません BDU シリーズトランスミッションでは スプール式バイパスバルブが用いられています バルブを開くためには バイパスバルブのプランジャを手動で押し込まなければなりません こうすることによって 主回路の両側がハウジングのケースに接続され ポンプ 原動力を回転させることなく 作動油を循環させることができます 06S 10L 10S トランスミッションでは スプリングによってバイパスバルブが閉じます 21L と 21H トランスミッションでは チャージ圧力によってバイパスバルブが閉じます BDP-10L ポンプでは スクリュー式バイパスバルブが用いられています 高圧リリーフバルブ ( 過圧保護 ) BDU-21H トランスミッションでは チャージチェックバルブと高圧リリーフバルブを組み合わせたアセンブリが利用できます 高圧リリーフバルブはマスターモデルコードに示されている設定範囲内で使用できます 個別のポート圧力設定を指定できます 高圧リリーフバルブ設定値は差圧です ( チャージ圧力を基準とした ) チャージ回路 BDU-21H 用チェックおよびリリーフバルブ オプションコード 圧力設定値 bar [psi] オリフィス R R R RA ツイン RB チェックアンドリリーフバルブ チェックアンドリリーフバルブ 主回路 主回路 BDU-21H センタセクション バイパスバルブ 520L0934 AC Jul

22 特長とオプション オリフィス付きチャージチェックバルブ BDU トランスミッションには チャージチェックバルブが装備されています 用途によっては 中立幅拡大用のオリフィス付きチャージチェックバルブを用いることが望まれます これは 安全のためにコントロールハンドル中立位置時の車輌の動きを防止し 車輌リンケージへの接続時に中立位置を容易に調整できるようにするためのものです このオリフィスによって 主回路がチャージ回路に接続されます これは 常にいくらかの内部漏れをもたらし コントロールハンドルの中立位置当りで中立幅拡大の働きを保障します しかし 主回路が高いシステム圧力のときは特に 容積効率を低下させます 車輌の逆方向動作時に加圧される 特定の主回路にオリフィスを設置することが推奨されます オリフィスの直径は 中立幅の改善と容積効率の低下に影響をもたらします 断面積と特性を下図に示しています オリフィス付きチャージチェックバルブは マスターモデルコードに示されているオリフィス直径範囲内で利用できます 入力回転数 :3000min -1 油温 :50 無負荷 仕様 コントロール軸の中立幅 DB-STD 単位 BDU-10S/10L/21L/21H オリフィス無し 度約 0.1 仕様 コントロール軸の中立幅 DB-OR 単位 BDU-10S/10L BDU-21L BDU-21LH オリフィス直径 [mm] ツイン 度約 0.5 約 0.7 約 0.5 約 0.7 約 0.35 約 L0934 AC Jul 2010

23 特長とオプション オリフィス付きチャージチェック オリフィス無しチェックバルブ ( ボール ) オリフィス オリフィス付きチェックバルブ BDU-10L チェックバルブ BDU-10S チェックバルブ オリフィス無しチェックバルブ ( ボール ) オリフィス オリフィス付きチェックバルブ オリフィス無しチェックアンドリリーフバルブ オリフィス オリフィス付きチェックアンドリリーフバルブ 520L0934 AC Jul

24 特長とオプション オプションの一体形タンク BDU-06S と BDU-10S は オプションのハウジング取付形タンクを考慮して設計されています オプションのハウジング取付形タンクを右図に示しています 6 角部 2 面幅 部品番号 BDU-10S-TANK フィルタ BDU-10S は 内蔵フィルタを考慮して設計されています BDU- 21L/21H は 右図に示している オプションのハウジング取付フィルタを考慮して設計されています フィルタの接続にはオプションのフィルタユニオンを考慮して設計されています B D U -10 L と BDP-10L 用のチャージポンプ入力ラインには 外部フィルタが必要とされます このフィルタにはバイパスを設けてはなりません また システムの信頼性を確保するために フィルタを定期的に交換しなければなりません Ø 部品番号 05EL-BD フィルタユニオン ネジ ネジ 部品番号 H ファン 高負荷の長時間連続運転では BDU トランスミッションの運転温度が高くなります BDU トランスミッションの寿命短縮や故障の危険を回避するために 入力軸または外部タンクに冷却ファンを設置して 熱交換器を設置したのと同じ効果をもたらすことができます BDU トランスミッションには 入力軸用のベルト駆動装置に取付可能なオプションのファンがあります 43 ページの取付図に詳細を示しています CCW L 回転 風 オプションの冷却用ファン 部品番号 回転方向 H 右回転 (CW) H E 左回転 (CCW) 部品番号 H L0934 AC Jul 2010

25 コンポーネントの選択 車輌用の適切なトランスミッションの選択は 車輌の牽引力を用いて最高システム圧力を求めることと 必要とされる最高車輌速度を求めることから始まります 選択されたトランスミッションは 両方の要件を満たさなければなりません 最高システム圧力 最高動作システム圧力は 最大牽引力状態で計算しなければなりません 最大牽引力状態とは 最大傾斜度での押しまたは引き方法による最大重量移送の車輌を前提としたものです まず 以下の式を用いて BDU モータトルクを計算してください PR_ME VW_ML LR 9.8 MTQ_ME = FDR EFF_FD 式 -1 MTQ_ME = 最大牽引力状態での BDU モータの出力トルク (Nm) PR_ME = 最大牽引力での走行抵抗 下記参照 VM_ML = 最大載荷重での車量総重量 (kgf) LR = タイヤ半径 (m) FDR = トランスアクスル減速比 EFF_FD = トランスアクスル減速効率 多くの用途において 油圧トランスミッションは 容易に調達できるトランスアクスルと共に使用されています 用途によっては 動作モードでの高出力トルクと走行モードでの高速という両方の要件を満たすために 2 種類のシフト Hi と Lo のあるトランスアクスルが用いられています このようなトランスアクスルでは Lo シフト比を式 -1-4 の FDR として用いて 最高システム圧力を計算してください 牽引力を求めるための有用なパラメータは 走行抵抗 です 走行抵抗 は 牽引力と車両総重量の比である無次元項です 通常 これは各車両種で一定です 実車輌牽引力が不明である場合に これらの値を用いることができます BDU の代表的な農業機械用途では 走行抵抗の主成分 ( 転がり抵抗 スロープの関数による傾斜運動抵抗 機械機能運動抵抗 ) から最大負荷状態での走行抵抗を計算することができます このような場合 以下の式を用いて走行抵抗が求められます PR_ME = RR + GR + MF 式 -2 RR = 転がり抵抗 SD アプリケーションマニュアル参照 GR = 傾斜運動抵抗 SD アプリケーションマニュアル参照 MF = 機械機能運動抵抗 SD アプリケーションマニュアル参照 520L0934 AC Jul

26 コンポーネントの選択 次に MTQ_ME と以下の式を用いて 最高システム圧力を計算することができます MTQ_ME SPR_ME = DP MEF_MO 式 - 3 SPR_ME = 最大牽引力状態で作動する BDU の最高システム圧力 (bar) DP = 選択された BDU トランスミッションのモータ押しのけ容積 (cm 3 ) MEF_MO = この状態での BDU トランスミッションのモータトルク効率 技術仕様で許容されている定格システム圧力の値を超えない SPR_ME をもたらす適切な BDU サイズを選択してください 通常 BDU はシステム圧力リリーフバルブ無しに適用されるためです 適切な BDU サイズが定格システム圧力を満たすことが判明したら 以下の式を用いて 最大牽引力状態での BDU の出力回転数を求めてください VSP_ME FDR 9.55 MSP_ME = LR 式 - 4 MSP_ME = 最大牽引力状態での BDU 出力回転数 (min -1 ) VSP_ME = 最大牽引力状態で必要とされる車輌速度 (m/s) 計算した BDU 出力回転数が技術仕様の最大出力回転数 ( 定格 ) を満たすことを確認していください 入力 以下の式を用いて BDU の必要入力を計算してください PW_ME = MTQ_ME MSP_ME / OEF_BDU 式 - 5 PW_ME = 最大牽引力状態で必要とされる BDU の入力 (kw) OEF_BDU = この状態での BDU の全効率 PW_ME が選択された BDU の入力 ( 最大 ) よりも大きい場合には VSP_ME を制限して BDU の最大入力を満たさなければなりません トランスアクスル減速比またはタイヤサイズを変更しなければならないことがあります 通常 車輌の最高速度は走行状態に基づいたものとなっています 以下の式を用いて BDU の最高回転数を計算してください L0934 AC Jul 2010

27 コンポーネントの選択 VSP_TR FDR 9.55 MSP_TR = LR 式ー 6 MSP_TR = 走行状態での BDU 出力回転数 (min -1 ) VSP_TR = 走行状態で必要とされる車両速度 (m/s) 注 : トランスアクスル減速に 2 つのシフトがある場合には Hi シフト比を式 -6 の FDR として用いてください MSP_TR が技術仕様の定格出力回転数を満たすことを確認してください MSP_TR が適正でない場合には FDR(Hi シフト ) を変更しなければならないことがあります また 技術仕様で許容されている定格システム圧力を満たす走行状態でのシステム圧力 (SPR_TR) を求める必要があります 走行状態のパラメータで式 を用いて SPR_TR が計算されます 以下の式を用いて BDU の定格出力軸回転数を満たす BDU の必要入力軸回転数を計算してください PSP_RIN = MSP_TR / VEF_BDU 式ー 7 PSP_RIN = BDU の必要入力軸回転数 (min -1 ) VEF_BDU = この状態での BDU の容積効率 PSP_RIN が 技術仕様の定格入力軸回転数よりも小さいことを確認してください ユニット寿命 選択された BDU トランスミッションのユニット寿命は 全動作条件における平均システム圧力 ( 加重平均システム圧力 ) を用いて求めなければなりません というのは 通常 車輌が最大牽引力状態で作動するのは その寿命のうちのわずかな割り合いであるからです トランスミッションのデューティサイクルが分かっている場合には 加重平均システム圧力を計算することができ これによって 選択されたトランスミッションの平均寿命を推定することができます デューティサイクルには いくつかの条件が含まれると考えられます 以下の式を用いて 加重平均システム圧力を計算してください SPR_AV= 3 ((SPR_ME) 3 T_ME+(SPR_NE) 3 T_NE+(SPR_TR) 3 T_TR+- - -) (T_ME+T_NE+T_TR+- - -) 式ー 8 SPR_AV = 加重平均システム圧力 (bar) SPR_ME = 最大牽引力状態でのシステム圧力 SPR_NE = 通常牽引力でのシステム圧力 SPR_TR = 走行状態でのシステム圧力 T_ME = 最大牽引力状態での時間 T_NE = 通常牽引力での時間 T_TR = 走行状態での時間 必要であれば その他の動作状態でのシステム圧力を定義して 式に加えてください 520L0934 AC Jul

28 コンポーネントの選択 以下の式を用いて 加重平均システム圧力での BDU ユニット寿命時間が求められます LH = RH SPR_RH SPR_AV PSP_IN 式 -9 LH = 推定デューティサイクルでの選択 BDU のユニット寿命時間 SPR_RH = 定格ユニット寿命でのシステム圧力 表 A 参照 PSP_IN = 車軸での BDU 装置の入力回転数 BDU の入力回転数は一定と仮定します 選択された BDU の LH が寿命の要件を満たすことを確認してください LH が要求仕様よりも短い場合には もう一回り大きいトランスミッションが必要とされることがあります このような場合には 式 -1~9 を用いて 他の BDU に関するコンポーネント選択の計算を再度行ってください ザウア - ダンフォス ダイキン社に連絡していただければ トランスミッションを正しく選択できるようお手伝い致します 表 A パラメータ 単位 フレーム BDU-06S BDU-10S BDU-10L BDU-21L BDU-21H RH Hour SPR_RH bar BSP_OP mini L0934 AC Jul 2010

29 モデルコード O - 標準 / 利用可 利用不可 BDU マスターモデルコード 製品タイプ 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O - - O O O 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O O O O O O 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O O O O O - - O O O O O A: 押しのけ容積 06 = 6cm 3 10 = 10cm 3 21 = 21cm 3 B: 設計 S = スタンダード L = ロングライフ H = ハイプレッシャー C: 回転 W = 両方向回転 R = 時計方向回転 L = 反時計方向回転 D: コントロール軸位置 R = 入力軸から見て右側 ( ポンプは上側 ) L = 入力軸から見て左側 ( ポンプは上側 ) E: 出力軸 J13 = JIS スプライン J14 = JIS スプライン J18 = JIS スプライン K18 = JIS スプライン S16 = SAE スプライン 32/64-16T S22 = SAE スプライン 32/64-22T 06S 10S 10L 21L 21H O O O O - - O O O - - O O O O O O O O O O O F: チェック & リリーフバルブ ( ハウジングから見て左側 ) BB = ボールチェックバルブ 00 = ポペット式チェックバルブ 07 = チェックバルブ 0.7 オリフィス付き 08 = チェックバルブ 0.8 オリフィス付き 10 = チェックバルブ 1.0 オリフィス付き 12 = チェックバルブ 1.2 オリフィス付き R0 = チェックアンドリリーフバルブ 210 bar R1 = チェックアンドリリーフバルブ 175 bar R2 = チェックアンドリリーフバルブ 140 bar RA = チェックアンドリリーフバルブ 210 bar 0.7 ツインオリフィス付き RB = チェックアンドリリーフバルブ 210 bar 0.85 オリフィス付き 520L0934 AC Jul

30 モデルコード - 標準 / 利用可利用不可 BDU マスターモデルコード 06S 10S 10L 21L 21H O O O O - - O O O - - O O O O O O O O O O O G: チェック & リリーフバルブ ( ハウジングから見て右側 ) BB = ボールチェックバルブ 00 = ポペット式チェックバルブ 07 = チェックバルブ 0.7 オリフィス付き 08 = チェックバルブ 0.8 オリフィス付き 10 = チェックバルブ 1.0 オリフィス付き 12 = チェックバルブ 1.2 オリフィス付き R0 = チェックアンドリリーフバルブ 210 bar R1 = チェックアンドリリーフバルブ 175 bar R2 = チェックアンドリリーフバルブ 140 bar RA = チェックアンドリリーフバルブ 210 bar 0.7 ツインオリフィス付き RB = チェックアンドリリーフバルブ 210 bar 0.85 オリフィス付き 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O - O O O O O O O O H: 入力 /PTO 軸構成とチャージポンプ押しのけ容積 KAO = キーシャフト 15/ 無し チャージポンプ無し KBO = キーシャフト 15/ 無し チャージポンプ無し KB1 = キーシャフト 15/ 無し 1.9cm 3 チャージポンプ付き KC1 = キーシャフト 17/ 無し 2.1cm 3 チャージポンプ付き KC2 = キーシャフト 17/ 無し 3.1cm 3 チャージポンプ付き PB1 = キーシャフト 15/ キーシャフト 12.7 チャージポンプ無し PB2 = キーシャフト 15/JIS セレーション チャージポンプ無し PB3 = キーシャフト 15/ キーシャフト cm 3 チャージポンプ付き PB4 = キーシャフト 15/JIS セレーション cm 3 チャージポンプ付き PC1 = キーシャフト 17/JIS スプライン cm 3 チャージポンプ付き PC2 = キーシャフト 17/JIS スプライン cm 3 チャージポンプ付き PC5 = キーシャフト 17/SAE スプライン 32/64-16T 2.1cm 3 チャージポンプ付き PC6 = キーシャフト 17/SAE スプライン 32/64-16T 3.1cm 3 チャージポンプ付き 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O O O O J: バイパス & 中立バルブ N = 無し A = 中立バルブ付き圧力 35 bar 1.0 オリフィス付き B = バイパスバルブ付き 06S 10S 10L 21L 21H O O O O O O O K: 特別ハードウェア NNN = 無し WOL = ケース内にオイル封入 L0934 AC Jul 2010

31 モデルコード 標準 / 利用可利用不可 BDP マスターモデルコード 製品タイプ 10L O 10L O 10L O O 10L O 10L O 10L O O O O 10L O O O O 10L O 10L O O 10L O A: 押しのけ容積 10 = 10cm 3 B: 設計 L = ロングライフ C: 回転 R = 時計方向回転 L = 反時計方向回転 D: コントロール軸位置 R = 入力軸から見て右側 ( メインポートは上側 ) E: 出力軸 N = 無し F: チェックバルブ ( ハウジングから見て左側 ) BB = ボールチェックバルブ 00 = ポペット式チェックバルブ 07 = チェックバルブ 0.7 オリフィス付き 08 = チェックバルブ 0.8 オリフィス付き G: チェックバルブ ( ハウジングから見て右側 ) BB = ボールチェックバルブ 00 = ポペット式チェックバルブ 07 = チェックバルブ 0.7 オリフィス付き 08 = チェックバルブ 0.8 オリフィス付き H: 入力 /PTO 軸構成とチャージポンプ押しのけ容積 KB1 = キーシャフト 15/ 無し 1.9cm 3 チャージポンプ付き J: バイパス B = バイパスバルブ付き C = バイパスバルブと径 0.5 オリフィス付き K: 特別ハードウェア NNN = 無し 520L0934 AC Jul

32 取付と保守 ユニットの取付 BDU トランスミッションのハウジングには 取付用の 4 つの穴があります これらの穴にボルトを入れて 取り付けてください ボルト締付トルク 1569 ~ 2058 N cm 軸の接続 ベルト駆動装置 綱車 またはカップリングによって BDU トランスミッションの入力軸を原動力に接続してください ベルト駆動装置を用いる場合には 入力軸にかかるラジアル荷重が 18 ページの軸荷重に示されている最大許容荷重を超えないようにしなければなりません BDU モータ軸をギアボックスその他の装置に直接取り付ける場合には BDU トランスミッションのセンタセクションの溝 ( モータ軸と同心になっています ) を使用して 正確な同心度が得られるようにしてください 軸の接続にカップリングを用いる場合には 同心度の精度が ±0.025mm の範囲内に収まるようにしてください ハンマーでカップリングを軸に強く打ち込まないでください スプライン軸を使用する場合には 軸を潤滑することをお勧めします 始動手順 BDU トランスミッションを取付て対応する管路を接続したら ケースドレンポートのプラグをハウジングから取り外してください ドレンポートを用いて BDU トランスミッションケースを推奨油で満たしてください BDU トランスミッションのコントロール軸が中立位置にあることを確認してください バイパスバルブのプランジャを手動で押し込むことにより 主油圧回路の両側をハウジングのケースに接続されます 原動力をアイドリング速度で回転させてください コントロール軸を回すと 主回路が油で満たされます バイパスバルブのプランジャを押し込むのをやめると 出力軸が回転し始めます 次にオイルタンクの油面をチェックし 必要であれば 油を注いで油面が適正なレベルになるようにしてください コントロール軸と一方向の最大押しのけ容積から反対方向への最大押しのけ容積まで変化させる動作をくり返して下さい 初期運転時に油に入った空気を除去しなければなりません 運転 毎日 最初の運転を行うときに 接続部に漏れがないか オイルタンクの油面が適正であるかチェックしてください BDU トランスミッションのコントロール軸を中立位置にして 原動力の回転を開始してください 保守 水 埃 グリースがトランスミッションオイルに混入した場合には 新しい推奨油と交換してください 必ずトランスミッションオイル中の水を 0.1% 未満に保ってください 毎年または 500 運転時間毎に 油とフィルタを定期的に交換することをお勧めします L0934 AC Jul 2010

33 取付図 BDU-06S 断面 A-A タンク接続ポート 7/8-14UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス タンク接続ポート バイパスバルブ 7/8-14UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ( 両側 ) オプションコード R L 方向 A から見た入力回転方向 右回転 (CW) 左回転 (CCW) 制御軸回転 a b a b 方向 B から見た出力回転方向 左回転右回転 (CCW) (CW) 右回転左回転 (CW) (CCW) バイパスバルブ 全閉位置 バイパスバルブ 全開位置 矢視 C 注 :HST を取り付けるための締付けトルクは 1569 ~ 2058 N cm です 520L0934 AC Jul

34 取付図 BDU-06S コントロール軸位置 モータ軸 L0934 AC Jul 2010

35 取付図 BDU-10S BDU-10L タンク接続ポート 7/8-14UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ± 0.5 ± ± 0.5 タンク接続ポート 7/8-14UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ± 0.5 タンク接続ポート 7/8-14UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ( 両側 ) ± 0.5 タンク接続ポート 7/8-14UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ± 0.2 ± 0.5 ± 0.3 BDU-10L 用チャージポンプ吸入ポート 7/16-20UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ± 0.5 ± 0.5 バイパスバルブ ± 0.5 オプションコード R L 方向 A から見た右回転 (CW) 左回転 (CCW) 入力回転方向制御軸回転 a b a b 方向 B から見た出力回転方向 右回転 (CW) 左回転左回転 (CCW) (CCW) 右回転 (CW) ± 0.7 バイパスバルブ 全閉位置 ± 0.5 ± 0.8 ± 0.05 ± 0.18 ± 0.18 貫通 バイパスバルブ 全開位置 ± 矢視 C 注 :HST を取り付けるための締付けトルクは 1569 ~ 2058 N cm です ± L0934 AC Jul

36 取付図 BDU-10S BDU-10L コントロール軸位置 ± 0.15 入力軸から見て左側 ( ポンプが上側にある場合 ) オプションコード :L 入力軸から見て右側 ( ポンプが上側にある場合 ) オプションコード :R ± 0.5 モータ軸 インボリュートスプライン JIS a 級歯型 = 低歯モジュール = 1.0 圧力角 = 20 歯数 = 13 ピッチ円直径 = 転位係数 = 0.8 軸 :JIS オプションコード :J13 インボリュートスプライン JIS a 級歯型 = 低歯モジュール = 0.75 圧力角 = 20 歯数 = 18 ピッチ円直径 = 13.5 転位係数 = 0.5 軸 :JIS オプションコード :K18 インボリュートスプライン フィレットルートサイドフィット SAE 1963 クラス 1 ピッチ円径 = 12.7 圧力角 = 30 歯数 = 16 ピッチフラクション = 32/64 軸 :SAE 32/64-16T オプションコード :S L0934 AC Jul 2010

37 取付図 BDU-10S 10S 用の軸構成 ポンプ軸 : キーシャフト 1 5 PTO 軸 : 無しチャージポンプ : 無しオプションコード :KB0 ポンプ軸 : キーシャフト 1 5 PTO 軸 : キーシャフト 12.7 チャージポンプ : 無しオプションコード :PB1 スプラインの有効長 15 モデルインボリュートセレーション モジュール = 0.5 圧力角 = 45 歯数 = 23 ピッチ円直径 = 11.5 ポンプ軸 : キーシャフト 15 PTO 軸 : セレーション チャージポンプ : 無しオプションコード :PB ± ± 0.1 断面 F-F 断面 G-G 520L0934 AC Jul

38 取付図 BDU-10L 10L 用の軸構成とチャージポンプ押しのけ容積 ポンプ軸 : キーシャフト 15 PTO 軸 : 無しチャージポンプ :1.9cm 3 オプションコード :KB1 ± 0.3 スプラインの有効長 モデルインボリュートセレーション モジュール= 0.5 圧力角 = 45 歯数 = 23 ピッチ円直径 = ポンプ軸 : キーシャフト 1 5 PTO 軸 : セレーション チャージポンプ :2.4cm 3 オプションコード :PB4 ± 0.05 ( 35) 31.8 矢視 J ± ± 0.1 断面 I-I ポンプ軸 : キーシャフト 15 P TO 軸 : キーシャフト チャージポンプ :2.4cm 3 オプションコード :PB3 ± 0.1 断面 H-H L0934 AC Jul 2010

39 取付図 BDU-21L BDU-21H サクションポート 9/16-18 UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ( 外部フィルタの場合 ) サクションポート ( 外部フィルタの場合 ) ' -2 10' ± ' -2 10' サクションポート ( 両側 ) 9/16-18 UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボスオプションのフィルタ付き ドレンポート ( 両側 ) 3/4-16 UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ± 0.5 ± 0.5 サクションポート 9/16-18 UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス ( 外部フィルタの場合 ) ± 0.07 バイパスバルブ 全閉位置 バイパスバルブ 全開位置 C & HPRV プラグ (BDU-21H の場合 ) ( 両側 ) 47 ± 0.7 ± 1.0 ± 1.5 バイパスフィルタ ドレンポート 3/4-16 UNF-2B SAE ストレートネジ O リングボス オプションコード R L 方向 A から見た右回転 (CW) 左回転 (CCW) 入力回転方向制御軸回転 a b a b 方向 B から見た出力回転方向 左回転 (CCW) 右回転 (CW) 右回転 (CW) 左回転 (CCW) ± 0.18 ± 貫通 ± 0.18 ± 注 :HST を取り付けるための締付けトルクは 1569 ~ 2058 N cm です 520L0934 AC Jul

40 取付図 BDU-21L BDU-21H コントロール軸位置 ± 0.2 矢視 E-E 入力軸から見て左側 ( ポンプが上側にある場合 ) オプションコード :L 入力軸から見て右側 ( ポンプが上側にある場合 ) オプションコード :R スプラインの有効長 インボリュートスプライン JIS a 級歯型 = 低歯モジュール = 1.25 圧力角 = 20 歯数 = 14 モータ軸軸 :JIS ピッチ円直径 = 17.5 オプションコード :J14 転位係数 = 0.8 インボリュートスプライン JIS a 級歯型 = 低歯モジュール = 1.0 圧力角 = 20 歯数 = 18 ピッチ円直径 = 18.0 転位係数 = 0.8 軸 :JIS オプションコード :J ± インボリュートスプライン フィレットルートサイドフィット SAE 1963 クラス 1 ピッチ円径 = 圧力角 = 30 歯数 = 22 ピッチフラクション = 32/64 軸 :SAE 32/64-22T オプションコード :S L0934 AC Jul 2010

41 取付図 BDU-21L BDU-21H 21L と 21H 用の軸構成とチャージポンプ押しのけ容積 ± ポンプ軸 : キーシャフト 17( キー長さ 36mm) PTO 軸 : 無しチャージポンプ :3.1cm 3 (21H 用 ) オプションコード :KC2 ± ポンプ軸 : キーシャフト 17( キー長さ 36mm) PTO 軸 : 無しチャージポンプ :2.1cm 3 (21L 用 ) オプションコード :KC1 ± 2.0 ± 2.0 ± ± インボリュートスプライン JIS a 級歯型 = 低歯モジュール = 1.0 圧力角 = 20 歯数 = 13 ピッチ円直径 = 13.0 転位係数 = 0.8 ポンプ軸 : キーシャフト 17( キー長さ 26mm) PTO 軸 : インボリュートスプライン JIS チャージポンプ :2.1cm 3 (21L 用 )3.1cm 3 (21H 用 ) オプションコード :PC1(2.1cm 3 )PC2(3.1cm 3 ) 断面 F-F 矢視 G-G 520L0934 AC Jul

42 取付図 BDU-21L BDU-21H 21L と 21H 用の軸構成とチャージポンプ押しのけ容積 ± 0.25 ± 2.0 ± ± インボリュートスプライン JIS クラス a 歯型モジュール = 1.0 圧力角 = 20 歯数 = 13 ピッチ円直径 = 13.0 転位係数 = 0.8 ポンプ軸 : キーシャフト 17( キー長さ 30mm) PTO 軸 : インボリュートスプライン JIS 15x13x1.0 チャージポンプ :2.1cm 3 (21L 用 )3.1cm 3 (21H 用 ) オプションコード :PC3(2.1cm 3 )PC4(3.1cm 3 ) 断面 F-F ± 2.0 ± 2.0 矢視 G-G インボリュートスプラインフィレットルートサイドフィット SAE 1963 クラス 1 ピッチ円径 = 12.7 圧力角 = 30 歯数 = 16 ピッチフラクション = 32/64 ポンプ軸 : キーシャフト 1 7( キー長さ 26mm) PTO 軸 : インボリュートスプライン SAE 32/64-16T チャージポンプ :2.1cm 3 (21L 用 )3.1cm 3 (21H 用 ) オプションコード :PC5(2.1cm 3 )PC6(3.1cm 3 ) L0934 AC Jul 2010

43 取付図 BDP-10L ± 0.2 断面 A-A 5 A ゲージポート 9/16-18UNF SAE O リングボス 4 チャージポンプ入口 7/16-20UNF SAE O リングボス 9/16-18UNF SAE O リングボス 入力回転方向右回転 (CW) 左回転 (CCW) 制御軸回転 a b a b 入口ポート A B B A 出口ポート B A A B 3 ケース排水口 7/16-20UNF 6 SAE O リングボス B ゲージポート L:10 Min ± 0.13 ポート A ポート B バイパスバルブ 1 回転で全開閉 トルク ± B ポート 3/4-16UNF SAE O リングボス 断面 B-B 1 A ポート 3/4-16UNF SAE O リングボス オプションのファン 回転 風 箇所 (4 箇所 ) オプションのファン 520L0934 AC Jul

44 Daikin-Sauer-Danfoss Ltd. Shin-Osaka TERASAKI 3rd Bldg. 6F Nishimiyahara, Yodogawa-ku Osaka , Japan Phone: Danfoss Power Solutions US Company 2800 East 13th Street Ames, IA 50010, USA Phone: Danfoss Power Solutions GmbH & Co. OHG Krokamp 35 D Neumünster, Germany Phone: Danfoss Power Solutions ApS Nordborgvej 81 DK-6430 Nordborg, Denmark Phone: Danfoss Power Solutions (Shanghai) Co. Ltd. Building #22, No Jin Hai Rd Jin Qiao, Pudong New District Shanghai, China Phone: L0934 AC Jul Danfoss A/S, 2014