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1 対 話 システムシンポジウム チュートリアル 対 話 システム 研 究 の 進 め 方 (2015 年 8 月 改 訂 版 ) ( 株 )ホンダ リサーチ インスティチュート ジャパン 中 野 幹 協 荒 雅 弘 ( 京 都 繊 ), 駒 和 範 ( 阪 ), 堂 坂 浩 ( 秋 県 ), 東 中 郎 (NTT), 藤 江 真 也 ( 千 葉 ), 船 越 孝 太 郎 (HRI-JP), 翠 輝 久 (HRI-US), 南 泰 浩 ( 電 通 ) 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 1

2 本 チュートリアルの 的 背 景 : 声 語 処 理 技 術 の 度 化 に 伴 い, 対 話 技 術 へのニーズが まっている 課 題 : 声 認 識 研 究 等 と 較 して, 対 話 システム 研 究 の 進 め が 共 有 されていないため, 新 たに 研 究 を 始 めることが 簡 単 ではない 的 : 研 究 の 進 め に 関 する 情 報 の 共 有 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 2

3 本 チュートリアルの 的 背 景 : 声 語 処 理 技 術 の 度 化 に 伴 い, 対 話 技 術 へのニーズが まっている 課 題 : 声 認 識 研 究 等 と 較 して, 対 話 システム 研 究 の 進 め が 共 有 されていないため, 新 たに 研 究 を 始 めることが 簡 単 ではない 的 : 研 究 の 進 め に 関 する 情 報 の 共 有 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 3

4 対 話 システム 研 究 の 進 め 対 話 システムの 基 本 (モジュール 構 成 な ど)を 理 解 する とりあえず 既 存 法 で 対 話 システムを 作 る 新 しい 対 話 システ ムを 作 る 対 話 システムツー ルキットを 作 る システムを 使 ってもらって データを 集 める -システムの 対 話 データを する 新 しい 知 識 獲 得 法 やシステ ム 評 価 法 を 作 る 要 素 技 術 を 改 良 する 対 話 システムを 作 って 定 量 的 定 性 的 に 評 価 オフラインで 評 価 し 既 存 法 と 較 被 験 者 実 験 を い 較 被 験 者 実 験 を い 評 価 関 連 研 究 を 調 べて 論 執 筆 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 4

5 チュートリアル 次 対 話 システムの 基 本 歴 史 対 話 システムの 作 り 対 話 システム 研 究 の 類 型 問 題 設 定 実 験 の 仕 成 果 の 論 化 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 5

6 対 話 システム 研 究 の 基 本 歴 史 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 6

7 対 話 システムの 基 本 (モジュール 構 成 な ど)を 理 解 する とりあえず 既 存 法 で 対 話 システムを 作 る 新 しい 対 話 システ ムを 作 る 対 話 システムツー ルキットを 作 る システムを 使 ってもらって データを 集 める -システムのデータ を する 新 しい 知 識 獲 得 法 やシステ ム 評 価 法 を 作 る 要 素 技 術 を 改 良 する 対 話 システムを 作 って 定 量 的 定 性 的 に 評 価 オフラインで 評 価 し 既 存 法 と 較 被 験 者 実 験 を い 較 被 験 者 実 験 を い 評 価 関 連 研 究 を 調 べて 論 執 筆 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 7

8 対 話 システムの 定 義 間 と 語 で 情 報 を 授 受 するシステム 対 話 システムとは 何 か 複 数 回 のやりとりを い,その 履 歴 ( 対 話 の 履 歴 )を 利 する 対 話 システムではないもの 対 話 の 履 歴 を いない 問 答 型 のシステム(データベース 検 索 など) AppleのSiriの 機 能 は 概 ねここに るが,タスクによっては 複 数 回 のやり とりを うこともある 対 話 型 システム ヒューマンコンピュータインタラクション 分 野 でインタラクティブなシステムを 指 す. 必 ずしも 語 は いない 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 8

9 対 話 システムの 教 科 書 対 話 システムの 基 本 を 知 るための 教 科 書 中 野 駒 船 越 中 野, 対 話 システム,コロナ 社 河 原 荒, 声 対 話 システム,オーム 社 McTear, Spoken Dialogue Technology, Springer Jokinen & McTear, Spoken Dialogue Systems, Morgan & Claypool Delgado & Araki, Spoken, Multilingual and Multimodal Dialogue Systems, Wiley 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 9

10 対 話 システムの 基 本 を 知 るための 教 科 書 対 話 システムに 関 する 解 説 のある 教 科 書 荒 : フリーソフトで 作 る 声 認 識 システム, 森 北 出 版 荒 :イラストで 学 ぶ 声 認 識, 講 談 社 島 津 中 野 堂 坂 川 森 : 話 し 葉 対 話 の 計 算 モデル, 電 情 報 通 信 学 会 中 川 ( 編 ): 声 語 処 理 と 然 語 処 理,コロナ 社 橋 : 然 語 処 理, 放 送 学 教 育 振 興 会 Jurafsky & Martin: Speech and Language Processing Huang, Acero, & Hon: Spoken Language Processing 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 10

11 対 話 システムのサーベイ 河 原 : 声 対 話 システムの 進 化 と 淘 汰 歴 史 と 最 近 の 技 術 動 向. 知 能 学 会 誌, 28(1), pp.45-51, 中 野 : 実 的 な 対 話 ロボットの 構 築 に 向 けて 物 理 世 界 での 語 インタラク ションのモデルと 技 術 課 題, メディア 教 育 研 究, 9(1), pp. S29-S41, S. Young, M. Gǎsǐc, B. Thomson, and J. Williams: POMDPbased statistical spoken dialog systems: A review, 101(5), pp. 1160~1179, Proc. IEEE, /8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 11

12 対 話 システムのアーキテクチャ 対 話 管 理 update 内 部 状 態 トピック 株 価 未 確 認 会 社 名 ユーザ 意 図 の 理 解 結 果, 意 図 理 解 確 信 度, 確 認 状 況 (グラウンディング 状 況 ),etc. 内 部 状 態 更 新 モデル 内 部 状 態 更 新 [ 対 話 為 タイプ: 質 問 トピック: 株 価 ] [ 対 話 為 タイプ: 質 問 トピック: 会 社 名 ] 動 選 択 動 選 択 モデル 語 理 解 モデル 語 理 解 今, の, 株 価, は 会 社 名 を ってくださ い 語 成 語 成 モデル 理 解 モデル 理 解 出 成 出 成 モデル 声 テキス ト 画 像 など 声 テキスト 画 像 ロボットやエージェント の 動 など 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 12

13 対 話 システムのバリエーション モダリティ テキスト 声 マルチモーダル(タッチスクリーン,バーチャルエージェント,ロボットなど) ドメイン( 話 題 ) タスク シングルドメイン(ホテル 予 約,フライト 情 報 など) マルチドメイン( 複 数 のドメイン) オープンドメイン(あらゆる 話 題 に 対 応 ) 対 話 の 明 確 な 標 あり(タスク 指 向 型 :データベース 検 索,フォームフィリング,コマンド&コントロール, 説 明 など) 対 話 の 明 確 な 標 なし( タスク 指 向 型 : 雑 談, 聞 き 役 など) 参 加 者 の 数 1 対 1(ユーザ1,システム1 体 ) マルチパーティ(ユーザ,システムのどちらかまたは 両 が 複 数 ) 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 13

14 対 話 システム 研 究 の 発 展 :90 年 代 半 ばまで 間 の 対 話 のモデルの 理 論 的 枠 組 み 声 応 答 システム SHRDLU (Winograd) プランベース 対 話 協 調 的 応 答 (Cohen, Leveque, Allen) 然 語 インタフェース (DBに 然 語 で 質 問 ) フレームベース 対 話 管 理 GUS 声 応 答 システム 板 モデル Hearsay II 談 話 プラン,Joint Action などの 理 論 的 枠 組 み (Litman, Grosz, Sidner) Grounding Theory の 導 (Traum) Explanation dialog (Cawsey, Moore) ATIS (フライト 情 報 ) 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 14

15 対 話 システム 研 究 の 発 展 : 90 年 代 半 ば 2000 年 頃 声 認 識 と 対 話 の 研 究 の 統 合 ユーザ 動 の 分 析 統 計 モデル, 機 械 学 習 の 導 対 話 評 価 PARADISE (Walker) mixed initiative Error Detection (AT&T) Virtual Agent ( 視 線 ジェス チャー) (Cassell) Multimodal (Oviatt) TOSBURG Information state update (Trindikit) MDP 強 化 学 習 による 対 話 制 御 (Levin, Walker) Philips 列 時 刻 案 内 CSLU Toolkit Galaxy Communicator 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 15

16 対 話 システム 研 究 の 発 展 : 2000 年 頃 から 現 在 領 域 の 拡 の 時 代, 統 計 モデル 機 械 学 習 の 定 着 マルチドメイン Virtual Agent ユーザモデル パー ソナリティ POMDP 強 化 学 習 対 話 管 理 多 数 対 話 ロボット Engagement Belief Tracking タスク 指 向 対 話 モバイル デバイス 感 情 態 度 知 識 獲 得 チュータリングシス テム アンビエント 柔 軟 な 発 話 交 替 逐 次 処 理 対 話 ツールキット 対 話 記 述 語 WEB の 利 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 16

17 対 話 システムの 作 り 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 17

18 対 話 システムの 基 本 (モジュール 構 成 な ど)を 理 解 する とりあえず 既 存 法 で 対 話 システムを 作 る 新 しい 対 話 システ ムを 作 る 対 話 システムツー ルキットを 作 る システムを 使 ってもらって データを 集 める -システムのデータ を する 新 しい 知 識 獲 得 法 やシステ ム 評 価 法 を 作 る 要 素 技 術 を 改 良 する 対 話 システムを 作 って 定 量 的 定 性 的 に 評 価 オフラインで 評 価 し 既 存 法 と 較 被 験 者 実 験 を い 較 被 験 者 実 験 を い 評 価 関 連 研 究 を 調 べて 論 執 筆 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 18

19 対 話 システムの 作 り 対 話 システム 構 築 のための 様 々なツールがあるが,どのツー ルがどのような 対 話 システムの 構 築 に 役 つのかを 知 るのは 難 しい 解 決 策 専 家 に 聞 く 次 のように 作 る 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 19

20 理 解 初 めての 対 話 システム 構 築 テキスト :Mecab,Jumanなどの 形 態 素 解 析 器 声 :Juliusディクテーションツールキットや 商 のサーバ 型 語 彙 声 認 識 を いる 語 理 解 対 話 為 タイプの 推 定 :Bag-of-WordsとSVMなど 属 性 抽 出 :キーフレーズ 抽 出 対 話 管 理 フレームベース 対 話 管 理 をPythonなどで 実 装 語 成 テンプレートベース 語 成 (スクリプト 語 によるプログラムでも 良 い) 出 成 テキスト 出 : 表 するのみ 声 出 :OpenJTalkや 商 の 声 合 成 エージェント,ロボットの 制 御 などはそれらの 制 御 ツールを いる 参 考 献 : 中 野 他 対 話 システム コロナ 社,p168コラム 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 20

21 理 解 声 認 識 区 間 検 出 とゲイン 調 整 が 事 語 モデル ターゲットドメインのデータを 集 める 辞 書 の 読 みに 注 意 単 語 の 定 義 が 重 要 データから 良 い 統 計 モデルをつくるのはそれほど 簡 単 ではない 注 意 点 (1) 声 認 識 語 モデル( 声 )や 形 態 素 解 析 モデル(テキス ト )と 語 理 解 の 知 識 の 整 合 がとれていないといけない 単 語 の 表 記, 単 語 境 界 などの 統 つの 知 識 源 から 度 につくる 等 の 夫 理 解 結 果 の 確 信 度 が 重 要 対 話 管 理 に 使 う 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 21

22 声 合 成 読 み 間 違 いの 少 ない 合 成 器 を 選 ぶ. 未 知 語 は 登 録.アクセントを 正 しくつけないと 聞 き 取 れない 注 意 点 (2) 対 話 管 理, 統 合 システム 作 ろうとしているシステムに 合 わせる 必 要 がある 簡 単 な 対 話 に 複 雑 な 対 話 管 理 ( 対 話 状 態 )は 不 要 ツールキットの 使 い も 含 めて 様 々なノウハウがある 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 22

23 対 話 システム 研 究 の 類 型 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 23

24 対 話 システムの 基 本 (モジュール 構 成 な ど)を 理 解 する とりあえず 既 存 法 で 対 話 システムを 作 る 新 しい 対 話 システ ムを 作 る 対 話 システムツー ルキットを 作 る システムを 使 ってもらって データを 集 める -システムのデータ を する 新 しい 知 識 獲 得 法 やシステ ム 評 価 法 を 作 る 要 素 技 術 を 改 良 する 対 話 システムを 作 って 定 量 的 定 性 的 に 評 価 オフラインで 評 価 し 既 存 法 と 較 被 験 者 実 験 を い 較 被 験 者 実 験 を い 評 価 関 連 研 究 を 調 べて 論 執 筆 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 24

25 なぜ 類 型 を 知 る 必 要 があるのか? ある 程 度 類 型 にはまらないと 論 の 内 容 や 価 値 を 理 解 してもらえない 問 題 設 定 の 明 確 化 と 出 など コミュニティーで 般 的 な 評 価 法 を 利 コミュニティーが 納 得 する 法 で った 実 験 や 収 集 したデータに 基 づく 類 型 にはまらない 場 合 は,それを 意 識 した 説 明 が 必 要 査 読 者 は 類 型 にあてはめて 理 解 しようとしてしまう 理 解 納 得 してもらえさえすれば 類 型 にはまらない 論 は( 新 規 性 が い ので) 通 りやすい 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 25

26 対 話 システム 論 の 問 題 設 定 問 題 設 定 = 対 話 システムのタイプ 技 術 項 対 話 システムのタイプについては 対 話 システムのバリエーション の ページを 参 照 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 26

27 技 術 項 : 談 話 理 解 意 図 理 解 出 ユーザ 発 話 と 発 話 履 歴 (ユーザ 発 話,システム 発 話 の 連 鎖 ) 意 図 理 解 結 果 [Higashinaka et al. ACL 2003, 神 他 情 処 論 2006] 新 規 性 評 価 備 考 タスクのタイプ,モデル 特 徴 量 オンライン( 被 験 者 実 験 ) またはオフライン( と 機 械 の 対 話 データ)で 理 解 率 (スロット 誤 り 率 など)を 較 近 年,Dialog State Tracking Challengeがあり, 共 通 のデータを いて 研 究 が 進 められている 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 27

28 : ユーザ 発 話 と 発 話 履 歴 (ユーザ 発 話,システム 発 話 の 連 鎖 ) (リアルタイム ms 単 位 ) 視 線 など 出 : ターン 委 譲 意 図 の 有 無 [Kitaoka et al, 知 能 学 会 誌 2005] 態 度 ( 肯 定 / 否 定 )[ 藤 江 他 信 学 論 D 2005] 会 話 参 加 度 (engagement)[ishii et al.,tiis 2013] 技 術 項 : 談 話 意 図 の 認 識 受 話 者 (Addressee)など [ 中 野 他, 知 能 学 会 論 誌 2014] 新 規 性 評 価 対 話 システムタイプ モデル, 特 徴 量 オンライン( 被 験 者 実 験 ) でユーザの 印 象 を 較 オフライン( と 機 械 の 対 話 データ)で 認 識 率 を 較 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 28

29 対 話 状 態 の 表 現 アップデート 発 話 選 択 のモデル 新 規 性 対 話 システムタイプ, 対 話 状 態 発 話 セット 最 適 化 ( 強 化 学 習 )アルゴリズム, 状 態 推 定, 近 似 ユーザシミュレーション 評 価 実 対 話 またはシミュレーション 対 話 評 価 軸 タスク 達 成 率 [ 翠 他 信 学 論 D2005] ユーザ 満 度 [Meguro et al, TSLP 2013] 対 話 時 間 ターン 数 [ 堂 坂 他 然 語 処 理 ʼ02, 安 他 情 処 論 2004] Reward( 強 化 学 習 の 場 合 ) 技 術 項 : 対 話 管 理 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 29

30 新 規 性 語 設 計,ツールキットの 機 能 評 価 システム 構 築 にかかる 時 間 技 術 項 : 対 話 システムツールキット 対 話 記 述 語 定 性 的 な 較 [ 桂 他 情 処 論 2003, Araki et al. IEICE Trans 2005] 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 30

31 対 話 ログ(オフライン) 対 話 履 歴 (オンライン) 技 術 項 :ドメイン 依 存 知 識 の 動 獲 得 ドメイン 知 識 の 部 ( 発 話 例 )など 出 ドメイン 依 存 知 識 ( 語 モデル, 談 話 理 解 モデルなど) 新 規 性 獲 得 のアルゴリズム 評 価 獲 得 した 知 識 を いた 場 合 の 要 素 技 術 の 性 能 [Sudoh et al, Speech Communication 2005, 吉 野 他 知 能 学 会 論 誌 2014] 獲 得 した 知 識 を いた 場 合 のシステムの 全 体 を 客 観 的 主 観 的 に 評 価 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 31

32 対 話 の 履 歴 出 対 話 が 破 綻 しているかどうか 新 規 性 技 術 項 : 対 話 の 破 綻 の 動 検 出 いる 特 徴, 検 出 のための 確 率 モデル 評 価 状 態 検 出 率 [Komatani et al. SIGDIAL 2010] 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 32

33 対 話 ログ 出 技 術 項 : 対 話 システムの 動 評 価 法 ユーザ 満 度 や 対 話 時 間 の 推 定 値 新 規 性 対 話 ログから 得 られる 特 徴, 推 定 の 確 率 モデル 評 価 動 評 価 による 推 定 と 実 際 のユーザ 満 度 対 話 時 間 の 相 関 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 33

34 ユーザモデルの 判 別 と 利 その 他 の 類 型 評 価 :ユーザモデルの 判 別 率, 利 した 場 合 の 対 話 の 客 観 的 ( 対 話 時 間 など) 主 観 的 評 価 [Komatani et al. ACL 2003] 動 成 発 話 動 の 内 容 やタイミングを 夫 評 価 : タスク 達 成 率 その 他 の 客 観 尺 度, ユーザの 印 象 評 定 + 分 散 分 析 [ 船 越 他 信 学 論 09] 対 話 システムアーキテクチャ 評 価 : 実 装 して 動 作 確 認 [Nakano et al., Knowledge-Based Systems, 2011] 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 34

35 評 価 テクニック テストの 仕 パラメータ 最 適 化 Cross Validation ( 交 差 検 定 法 ) ヘルドアウト 補 間 法 評 価 尺 度 Slot error rate ( 語 理 解 ) Recall, Precision, F 値 (F-measure, F1-measure) False Alarm Rate, False Rejection Rate, Equal Error Rate,11 点 平 均 適 合 率 Mean Reciprocal Rank 評 価 のビジュアライゼーション 検 定 混 同 列 ROCカーブ 分 散 分 析 (ANOVA) t 検 定, 符 号 検 定,マクネマー 検 定,ウイルコクソンの 符 号 順 位 検 定, bootstrap 検 定 など 機 械 学 習 を いた 法 の 場 合, 村 : 語 処 理 のための 機 械 学 習 (コロナ 社 )の6 章 が 参 考 になる 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 35

36 成 果 の 論 化 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 36

37 対 話 システムの 基 本 (モジュール 構 成 な ど)を 理 解 する とりあえず 既 存 法 で 対 話 システムを 作 る 新 しい 対 話 システ ムを 作 る 対 話 システムツー ルキットを 作 る システムを 使 ってもらって データを 集 める -システムのデータ を する 新 しい 知 識 獲 得 法 やシステ ム 評 価 法 を 作 る 要 素 技 術 を 改 良 する 対 話 システムを 作 って 定 量 的 定 性 的 に 評 価 オフラインで 評 価 し 既 存 法 と 較 被 験 者 実 験 を い 較 被 験 者 実 験 を い 評 価 関 連 研 究 を 調 べて 論 執 筆 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 37

38 対 話 システム 研 究 の 発 表 先 対 話 システム 研 究 を 発 表 する 先 はたくさんある サーベイはコアな 会 議 ジャーナルから 発 表 先 は 広 く 考 えられる 難 関 会 議 も 多 い 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 38

39 対 話 システムのコア 国 際 会 議 (1) 会 議 名 特 徴 SIGDIAL 対 話 システム 全 般. 対 話 分 析 もある. 対 話 システムの 発 表 が 最 もたくさん 集 ま る 会 議.やや 語 処 理 より. 発 表 件 数 件, 採 択 率 はトータルで50% 程 度. 参 加 者 100 前 後 IWSDS 声 対 話 システムの 会 議 参 加 者 50 程 度. 採 択 率 70% 程 度. ACL, NAACL, ECAL, IJCNLP, COLING SLT/ASLU Interspeech ICASSP ICMI 然 語 処 理 の 会 議. 対 話 システムのセッションがあることが 多 い.ACL, NAACLは 最 難 関.EACLは2-3 年 に1 回. 然 語 処 理 の 会 議., 隔 年 開 催, 対 話 システムの 発 表 は 数 件 声 認 識 理 解 の 会 議. 交 互 に 隔 年 で 開 催 される. 声 対 話 システムの 発 表 も 多 い. 参 加 者 数 100 程 度 声 処 理 の 規 模 会 議. 声 対 話 システムの 発 表 がある 参 加 者 数 1000 程 度. 信 号 処 理 全 般 の 規 模 会 議. 声 対 話 システムの 発 表 がある マルチモーダルインタラクションの 会 議. 間 同 のインタラクションの 動 理 解 の 研 究 も 多 い. 参 加 者 200 程 度 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 39

40 関 連 国 際 会 議 会 議 名 全 体 の 傾 向 SEMDIAL 対 話 の 理 論 的 な 会 議. IUI AIとインタラクションの 境 界 領 域 の 会 議.Web 関 係 の 発 表 も 多 い. IVA INLG/ENLG EMNLP UMAP Speech Prosody Humanoids IROS HRI RO-MAN AAAI/IJCAI バーチャルエージェント. 対 話 は 数 件,Longは 難 関. 参 加 者 100 くらい 語 成 の 会 議. 交 互 に 隔 年 で 開 催 される. 統 計 ベースの 然 語 処 理 の 会 議. 然 語 処 理 ではACL,NAACLについでレベルが い. 対 話 システム 関 連 の 発 表 もある ユーザ 適 応 の 第 級 会 議 : 推 薦 システム,e-learningシステム,インタフェース 評 価 などが 多 い 総 発 表 件 数 50 弱, 対 話 システムはそれほど 多 くない. 採 択 率,long,short,poster 合 わせ てで40% 弱, 総 参 加 者 数 160 韻 律 処 理, 対 話 システムも 歓 迎 される ヒューマノイドロボット 全 般. 対 話 ロボットの 発 表 もある ロボティックス 全 般. 対 話 ロボットの 発 表 が 時 々ある. ヒューマンロボットインタラクション 理 評 価 系 が 多 い Full 20-25%, 対 話 はそれほどない ヒューマンロボットインタラクションなど,Social Robotics 系 が 多 い 知 能 の 最 難 関 会 議, 対 話 システムは 数 件 程 度 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 40

41 Speech Communication Computational Linguistics Dialogue and Discourse Computer Speech & Language IEEE/ACM Trans. on Audio Speech and Language Processing IEICE Trans on Information and Systems 情 報 処 理 学 会 論 誌 電 情 報 通 信 学 会 論 誌 知 能 学 会 論 誌 然 語 処 理 論 誌 (コア) 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 41

42 論 誌 ( 関 連 ) ACM Trans. on Computer-Human Interaction ACM Trans. on Asian Language Processing ACM Trans. on Interactive Intelligent Systems AI Journal Journal of Artificial Intelligence Research Knowledge-based Systems Computational Intelligence International Journal of Human-Computer Studies User Modeling and User-Adapted Interaction Cognitive Science Advanced Robotics IEEE Trans. on Robotics Robotics and Autonomous Systems 知 能 と 情 報 本 ロボット 学 会 誌 ヒューマンインタフェース 学 会 論 誌 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 42

43 論 を 書 くときに 気 をつけたいこと(1) 背 景 : 対 話 システム 研 究 では, 課 題, 実 験 的 評 価 の 仕 が 暗 黙 のうちに 共 有 されているわけではない e.g. 声 認 識 研 究 査 読 者 はその 分 野 の 研 究 の 問 題 や 進 め について 詳 細 な 知 識 を 持 っていないと 仮 定 すべき 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 43

44 留 意 点 (1): 問 題 設 定 を 明 確 に 記 述 問 題 の 重 要 性 前 提 条 件 構 築 しようとしているモジュールの と 出 評 価 の 法 とその 意 義 論 を 書 くときに 気 をつけたいこと(2) 留 意 点 (2):コミュニティ 共 通 の 問 題 意 識 先 研 究 を 踏 まえた 上 で, 研 究 の 重 要 性 新 規 性 を 論 述 重 要 性 新 規 性 は 共 通 の 問 題 意 識 先 研 究 と 関 連 付 けて 主 張 先 研 究 の 評 価 批 判 は 根 拠 条 件 を 明 確 に 適 切 な 参 考 献 全 く 同 じ 問 題 を 扱 っているものでなくても, 同 じ 問 題 を 扱 っていると 査 読 者 が 思 うかもしれないものに は 及 する 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 44

45 論 を 書 くときに 気 をつけたいこと(3) 留 意 点 (3): 主 張 とその 論 拠 に 貫 性 信 頼 性 を 持 たせる 主 張 と 論 拠 ( 実 験 結 果 など)を 筋 道 てて 記 述 し, 論 理 に 躍 がないようにする どの 実 験 結 果 がどの 主 張 をサポートするかを 明 確 に 論 を 通 して 主 張 を 揺 るがさず,あやふやさをなくす 主 張 の 限 界 条 件 が 適 切 に 記 述 実 験 評 価 法 に 疑 義 を 差 し 挟 まれない. 適 切 な 較 対 象 留 意 点 (4): 正 しい 英 語 で 書 く 英 語 が 間 違 っていると, 問 題 設 定, 提 案 法, 実 験 の 内 容 が 理 解 してもらえない 対 話 システム 研 究 の 場 合, 数 式 だけでは 説 明 できない 英 添 削 では 法 しか てもらえないので, 意 味 のレベルは 分 でチェックする 必 要 がある 対 話 システムの 知 識 があり, 英 語 が 堪 能 な 本 に 添 削 してもらうのが 番 で 正 しい 英 語 を 書 けるようになるには, 関 連 する 英 論 をたくさん 読 んで 表 現 を 覚 える 必 要 がある 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 45

46 その 他 の 参 考 情 報 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 46

47 対 話 システムシンポジウム 国 内 のアクティビティ 知 能 学 会 語 声 理 解 と 対 話 処 理 (SLUD) 研 究 会 にて2010 年 度 よ り 毎 年 開 催 知 能 学 会 全 国 会 オーガナイズドセッション 知 的 対 話 システム 2011 年 度 より 毎 年 開 催 知 能 学 会 論 誌 論 特 集 知 的 対 話 システム 2014 年 1 号 2016 年 1 号 ( 予 定 ) 対 話 システムメーリングリスト 関 連 学 会 情 報 などが 流 れる /8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 47

48 SIGDIAL ( 国 外 のアクティビティ Special Interest Group on Discourse and Dialogue ACLとISCAのJoint SIG 対 話 システムのPrimaryな 国 際 学 会 メーリングリストに 参 加 するだけで 会 員 になれる YRRSDS (Young Researchersʼ Roundtable on Spoken Dialog Systems) 若 研 究 者 が 意 交 換 を ったりシニア 研 究 者 のアドバイスをもらったりす る 会 議 SIGDIALの 前 後 に 開 かれる 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 48

49 おわりに 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 49

50 おわりに 解 くべき 問 題 の 数 に べて 研 究 者 の 数 が 少 ない ほとんどのテーマは 最 2-3の 研 究 機 関 しか 取 り 組 んでいない テキスト 対 話,マルチモーダル 対 話 が 発 展 中 スマートフォンの 普 及 に 伴 う 対 話 システム 研 究 者 の 需 給 が 逼 迫 供 給 が 常 に 少 ない 是 対 話 システム 研 究 にご 参 加 ください! まずは 対 話 システムメーリングリストやSIGDIALメーリングリストにご 登 録 ください 御 意 間 違 いの 御 報 告 2015/8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 50

51 参 考 献 M. Araki, A. Kouzawa and K. Tachibana. Proposal of a multimodal interaction description language for various interactive agents. IEICE Trans. INF. & SYST, E88-D(11), pp , 堂 坂, 安, 相 川 : システム 知 識 制 限 下 での 効 率 的 声 対 話 制 御, 然 語 処 理, Vol.9, No.1, 43-63, 藤 江, 江 尻, 菊 池, 林, 肯 定 的 / 否 定 的 発 話 態 度 の 認 識 とその 声 対 話 システムへの 応, 電 情 報 通 信 学 会 論 誌 J88-D2(3), pp , 2005 船 越, 林, 中 野,, 北 村, 辻 野, Artificial Subtle Expressionとしての 明 滅 光 源 による 声 対 話 の 円 滑 化, 電 情 報 通 信 学 会 論 誌, J92-A(11), 2009 R. Higashinaka, M. Nakano, and K. Aikawa. Corpus-based Discourse Understanding in Spoken Dialogue Systems. Proc. of ACL, R. Ishii, Y. I. Nakano, and T. Nishida: Gaze awareness in conversational agents: Estimating a userʼs conversational engagement from eye gaze, ACM Trans. on Interactive Intelligent Systems, 3(2) article no. 11, /8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 51

52 参 考 献 神, 駒, 尾 形, 奥 乃 : データベース 検 索 タスクにおける 対 話 脈 を 利 した 声 語 理 解. 情 報 処 理 学 会 論 誌,47(6), pp , 2006 桂 浩, 中 村 有 作, 真, 博, 林 聡, 新 恒 雄,"MMI 記 述 語 XISLの 提 案 ", 情 報 処 理 学 会 論 誌,44(11), pp , N. Kitaoka, M. Takeuchi, R. Nishimura, and S. Nakagawa, "Response timing detection using prosodic and linguistic information for human-friendly spoken dialog systems," Journal of The JSAI, 20(3) SP-E, pp , K. Komatani, S. Ueno, T. Kawahara, and H. G. Okuno: Flexible Guidance Generation using User Model in Spoken Dialogue Systems. Proc. ACL, pp , K. Komatani and H. G. Okuno: Online Error Detection of Barge-In Utterances by Using Individual Users' Utterance Histories in Spoken Dialogue System. Proc. SIGDIAL, pp , T. Meguro, Y. Minami, R. Higashinaka, and K. Dohsaka: Learning to control listening-oriented dialogue using partially observable Markov decision processes, ACM Trans. on Speech and Language Processing, 10(4), article no. 15, /8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 52

53 参 考 献 翠, 駒, 清, 河 原. 声 対 話 によるソフトウェアサポートのための 効 率 的 な 確 認 戦 略. 電 情 報 通 信 学 会 論 誌, J88-DII(3), pp , M. Nakano, Y. Hasegawa, K. Funakoshi, J. Takeuchi, T. Torii, K. Nakadai, N. Kanda, K. Komatani, H. G. Okuno, and H. Tsujino: A Multi-Expert Model for Dialogue and Behavior Control of Conversational Robots and Agents. Knowledge-Based Systems, 24(2), pp , 2011 中 野, 場,, 林 : 語 情 報 に 基 づく 受 話 者 推 定 機 構 を いた 多 数 会 話 システム, 知 能 学 会 論 誌, 29(1), pp. 69~79, K. Sudoh and M. Nakano, "Post-dialogue confidence scoring for unsupervised statistical language model training", Speech Communication, 40(4), pp , 安, 堂 坂, 相 川 : 確 認 対 象 ごとの 認 識 性 能 を 考 慮 する 効 率 的 対 話 制 御 法, 情 報 処 理 学 会 論 誌, 45(9), , 吉 野, 森, 河 原 : 述 語 項 構 造 を 介 した の 選 択 に 基 づく 声 対 話 語 モデルの 構 築, 知 能 学 会 論 誌, 29(1), pp. 53~59, /8/ Honda Research Institute Japan Co., Ltd. 53