昭和57年11月

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1 一 41 一 地 質 調 査 所 における 応 用 地 質 調 査 業 務 の 歴 史 地 下 水 1 表 流 水 の 調 査 研 究 万 井 武 政 ( 環 境 地 質 部 ) Take 血 asaishii 1.はじめに 地 質 調 査 所 は 明 治 15 年 (1882 年 )の 創 立 以 来 農 商 務 省 商 工 省 軍 需 省 通 商 産 業 省 だとの 行 政 機 構 の 中 に 位 置 づけられてきた.このことは 地 質 調 査 所 の 業 務 の 多 くが 国 の 産 業 技 術 科 学 技 術 政 策 や 民 間 の 生 産 現 場 と 直 接 間 接 に 結 びついてきたことを 意 味 している. 麗 に 地 質 調 査 所 初 代 所 長 の 和 目 ヨ 緯 四 郎 は 地 質 局 事 業 十 年 間 報 告 ( 明 治 23 年 1890 年 )の 中 で 地 質 調 査 所 によ 件 数 る 地 質 調 査 施 行 の 目 的 をr 全 土 を 構 造 する 地 質 を 調 査 し 農 林 工 業 鉱 山 土 木 等 の 事 業 の 方 針 を 定 むるの 資 料 を 与 う るにあり ( 原 文 は 片 仮 名 交 じり 文 )と 述 べており 地 質 調 査 所 の 業 務 を 当 初 から 広 い 意 味 での 国 の 発 展 に 寄 与 する ことに 置 いている.そこで 行 政 や 社 会 の 動 きと 関 連 さ せてここでは 創 立 以 来 100 年 にわたる 地 質 調 査 所 にお ける 地 下 水 表 流 水 の 調 査 研 究 の 歴 史 を 簡 単 に 振 り 返 っ てみることにしよう. ^ 䴲 䴲 㔀 䴳 䴳 㔀 件 数 50 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 S26 年 までの 特 別 調 査 受 託 調 査 及 び 分 類 不 能 なもの 工 技 庁 指 定 研 究 工 技 院 特 別 研 究 ( 地 下 水 関 係 ) 経 常 研 究 受 託 調 査 工 技 院 特 別 研 究 ( 地 震 予 知 関 連 ) (サンシャイン 言 1' 画 関 連 ) その 他 ( 科 技 庁 総 理 府 国 土 庁 通 産 本 省 ) 䴴 䴴 㔀 吵 吱 吱 㔀 匵 卬 伀 匱 㔀 30 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 20 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 lo 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 ωωω ω ooωooω

2 一 42 一 策 1 表 戦 前 期 の 地 下 水 表 流 水 調 査 年 表 年 度 調 査 員 申 請 者 調 査 地 域 あるいは 研 究 題 目 成 果 報 告 書 M16(1883) ナウマン 堺 水 脈 調 査 堺 市 街 井 水 改 良 考 按 地 調 明 治 16 年 報 第 1 号 (1884) 熊 本 水 脈 調 査 コルシュイレト 東 京 府 下 用 水 分 析 東 京 府 下 用 水 分 析 地 調 明 治 16 年 報 第 1 号 M29(1896) 巨 智 部 忠 承 神 奈 川 栃 木 千 葉 三 県 下 水 脈 香 川 県 庁 香 川 県 下 水 脈 M34(1901). 小 川 琢 治 出 願 ) 東 京 市 深 川 区 諸 町 拾 三 番 地 内 水 脈 M35(1902) 井 上 元 喜 之 助 逓 信 大 臣 山 梨 県 甲 府 停 車 場 付 近 水 理 調 査 M36(1903) 伊 木 常 誠 出 願 ) 神 奈 川 県 下 鎌 倉 町 長 谷 稲 瀬 川 邸 宅 地 ノ 水 脈 鎌 倉 ノ 水 脈 調 査 報 告 地 質 要 報 vo1.16 उउ 湯 ㄹ〳 M43(1910) 大 築 洋 之 助 大 磯 可 及 び 川 崎 町 付 近 地 質 水 脈 調 査 神 奈 川 県 中 郡 大 磯 町 水 脈 調 査 報 文 地 調 報 告 m.36(1912) M44(1911) 河 野 密 神 奈 川 県 知 事 神 奈 川 県 中 野 村 及 び 太 井 村 地 質 井 水 調 査 神 奈 川 県 津 久 井 郡 中 野 村 及 太 井 村 井 水 調 査 報 文 地 調 報 告 no.36(1912) T2(1913) 津 久 井 部 長 相 模 津 久 井 郡 中 野 村 及 び 太 井 村 飲 用 水 調 査 相 模 津 久 井 郡 又 野 三 ヶ 木 串 川 3 箇 村 飲 神 奈 川 県 津 久 井 郡 又 野 三 ヶ 木 串 川 三 箇 用 水 調 査 村 飲 用 水 調 査 報 文 地 調 報 告 no.47(1914) 佐 藤 伝 蔵. 堺 市 長 和 泉 堺 市 水 道 水 源 地 付 近 地 下 水 調 査 堺 市 水 道 水 源 地 附 近 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 o.47(1914) T3(1914) 岡 村 要 蔵 日 本 サク 泉 合 資 会 社 羽 後 平 鹿 郡 角 問 川 町 付 近 ノ 地 下 水 調 査 ' T4(1915) 佐 藤 伝 蔵 津 市 長 伊 勢 国 津 市 地 下 水 地 質 調 査 津 市 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 no.59(1916) T5(1916) 小 林 儀 一 郎 川 内 村 々 長 陸 奥 国 川 内 村 地 下 水 調 査 青 森 県 下 北 郡 川 内 村 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 o.62(1917) 弘 前 市 長 弘 前 市 地 下 水 調 査 青 森 県 弘 前 市 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 उउ 洮 㘲 㤱 㜩 門 倉 三 能 八 戸 町 長 陸 奥 国 八 戸 町 地 下 水 調 査 青 森 県 八 戸 町 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告.63(1917) 三 本 木 開 墾 陸 奥 国 三 本 木 町 地 下 水 調 査 青 森 県 下 三 本 木 町 附 近 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 o.63(1917) 小 林 儀 一 郎 福 島 市 長 福 島 市 地 下 水 調 査 福 島 県 福 島 市 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告.62(1917) 渡 辺 久 吉 福 島 県 知 事 岩 代 国 須 賀 川 町 地 下 水 調 査 福 島 県 須 賀 川 町 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 उउ 湯 ㈨ㄹㄷ 高 田 市 長 越 後 国 高 田 市 地 下 水 調 査 新 潟 県 高 田 市 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告.62(1917) 滋 賀 県 知 事 近 江 国 地 下 水 調 査 滋 賀 県 下 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 no.62 उउ 㤱 㜩 井 上 穂 之 助 静 岡 県 知 事 富 士 回 近 水 理 調 査 富 士 回 近 水 理 調 査 報 文 地 調 報 告 no.63 उउ 㤱 㜩 渡 辺 久 吉 福 井 県 知 事 若 狭 国 三 方 湖 地 質 及 び 湧 水 調 査 福 井 県 三 方 湖 地 質 及 湧 水 調 査 報 文 地 調 報 告.no.63(1917) T6(1917 納 富 重 雄 東 京 砲 兵 工 廠 群 馬 県 岩 鼻 村 付 近 地 下 水 調 査 群 馬 県 群 馬 郡 岩 鼻 村 附 近 地 下 水 調 査 報 文 地 調 報 告 o.66(1918) 小 倉 勉 岩 手 県 知 事 岩 手 県 下 地 下 水 調 査 岩 手 県 地 下 水 地 調 報 告 no.68(1918) 福 山 市 長 根 山 市 地 下 水 調 査 福 山 市 地 下 水 調 査 報 文 日 地 調 報 告 no.66 उउ 㤱 㠩 T9(1920 岡 村 要 蔵 山 形 県 知 事 山 形 市 減 水 調 査 山 形 県 山 形 市 減 水 調 査 地 調 報 告 no.83 उउ 㤲 ㄩ T13(1924 伊 原 敬 之 助 神 奈 川 県 震 災 地 の 地 下 水 調 査 大 井 上 義 近 栃 木 県 足 利 市 地 下 水 豊 橋 市 地 下 水 愛 知 県 半 田 町 地 下 水 T14(1925 千 谷 好 之 助 横 須 賀 市 地 下 水 大 井 上 義 近 長 野 市 長 野 市 地 下 水 植 村 癸 己 男 清 水 市 清 水 市 地 下 水 木 下 亀 域 明 石 市 明 石 市 地 下 水 大 井 上 義 近 四 日 市 市 四 日 市 市 地 下 水 T15(1926 千 谷 好 之 助 深 谷 町 助 役 埼 玉 県 深 谷 町 地 下 水 伊 原 敬 之 助 大 泊 町 長 樺 太 大 泊 町 地 下 水 所 沢 町 長 埼 玉 県 所 沢 町 地 下 水

3 一 43 一 年 度 調 査 員 申 請 者 調 査 地 域 あるいは 研 究 題 目 成 果 報 告 書 植 村 癸 巳 男 岩 手 県 知 事 盛 岡 市 師 範 学 校 付 近 地 下 水 飯 能 町 長 埼 玉 県 飯 能 町 地 下 水 S2(1927) 伊 原 敬 之 助 神 奈 川 県 知 事 神 奈 川 県 津 久 井 郡 串 川 及 鳥 屋 村 地 下 水 沼 津 市 長 沼 津 市 地 下 水 田 丸 町 長 三 重 県 目 ヨ 丸 町 地 下 水 S3(1928) 石 井 清 彦 小 松 町 長 石 川 県 能 美 郡 小 松 町 地 下 水 S5(1930) 植 村 癸 己 男 代 々 幡 町 長 東 京 府 代 々 幡 町 地 下 水 千 谷 好 之 助 今 治 市 長 今 治 市 付 近 地 下 水 S6(1931) 木 下 亀 城 明 石 市 長 兵 庫 県 明 石 郡 玉 地 替 地 下 水 S7(1932) 千 谷 好 之 助 二 宮 喜 三 石 川 県 江 沼 郡 大 聖 寺 付 近 地 下 水 植 村 癸 巳 男 千 葉 市 外 都 村 地 下 水 紺 野 芳 雄 S8(1933) 植 村 癸 巳 男 津 田 素 彦 神 奈 川 県 三 浦 郡 西 浦 村 鹿 島 地 下 水 千 谷 好 之 助 千 葉 県 知 事 千 葉 県 君 津 郡 木 更 津 町 地 下 水 富 田 町 長 三 重 県 三 重 郡 富 田 町 付 近 地 下 水 S11(1936) 佐 藤 文 止 山 形 市 長 山 形 市 付 近 地 下 水 S12(1937) 紺 野 芳 雄 日 本 サク 泉 合 資 神 奈 川 県 高 座 郡 座 間 村 新 磯 村 水 脈 久 松 将 四 郎 会 社 々 長 S13(1938) 渡 辺 久 吉 光 永 政 介 神 奈 川 県 戸 塚 町 付 近 地 下 水 S16(1941) 近 藤 信 興 群 馬 県 群 馬 郡 金 島 村 地 下 水 S17(1942) 三 土 知 芳 興 亜 院 嘱 託 蒙 彊 張 家 口 附 近 工 業 用 水 調 査 印 蔵 甲 (1981) 日 本 地 下 水 寺 地 下 水 技 術 センター 東 京 R1-14の 中 に 抜 すいされている 科 学 とか 調 査 研 究 の 歴 史 を 振 り 返 る 場 合 にある 特 徴 的 な 又 は 重 要 な 事 項 出 来 事 が 起 こった 年 を 境 に 時 代 区 分 してみることはひとつの 有 意 義 な 方 法 と 思 われる. 第 1 図 に 地 質 調 査 所 における 地 下 水 表 流 水 に 関 連 し た 調 査 研 究 のテーマ 数 を 年 度 ごと(4 月 から 翌 年 3 月 まで の 会 計 年 度 )に 示 した ここで 扱 うテーマ 数 とは 地 質 調 査 所 の 事 業 の 概 要 を 述 べた 報 告 ( 明 治 23 年 のr 地 質 局 事 業 十 年 間 報 告 から 昭 和 55 年 度 のr 地 質 調 査 所 年 報 まで)に 記 述 されている 個 々の 研 究 題 目 から 数 え 上 げたものであ る. 報 告 に 記 述 された 研 究 題 目 は 年 度 によってまた 大 項 目 の 研 究 区 分 によって 地 域 ごとに 一 括 されたり あるいは 研 究 分 野 ごとに 分 離 されたりして 必 ずしも 統 一 が 図 られていない.したカミって 見 方 によりテーマ 数 は 増 減 するであろうが 本 文 ではあくまでも 報 告 に 記 述 さ れた 最 小 分 類 単 位 としての 個 々の 研 究 題 目 に 基 づいてい ることをお 断 わりしておきたい. さて 第! 図 を 一 見 して 分 かるとおり 第 2 次 世 界 大 戦 終 戦 の 年 一 昭 和 20 年 を 境 にテーマ 数 に 格 段 の 差 がある. これには 研 究 者 数 の 相 違 や 社 会 からの 要 請 の 度 合 などい くつかの 理 由 が 考 えられる しかしここではともかく 研 究 のテーマ 数 の 開 きにより 地 質 調 査 所 の 地 下 水 表 流 水 の 研 究 の 歴 史 を 明 治 時 代 から 昭 和 20 年 までを 一 括 して 戦 前 期 "とし 昭 和 21 年 以 降 現 在 までを 戦 後 期 " と 呼 ぶことにしよう. 戦 後 期 は 研 究 内 容 やある 出 来 事 に 応 じて 細 分 すること ができる.すなわち 戦 後 期 の 調 査 研 究 の 歴 史 を 次 のよ うな 出 来 事 を 境 に 分 けて 考 えてみたい 工 業 用 水 源 調 査 へ 着 手 ( 昭 和 26 年!951 年 ) 工 業 用 水 法 の 成 立 ( 昭 和 31 年 1956 年 ) 経 常 研 究 への 移 行 ( 昭 和 40 年 1965 年 )そし てサンシャイン 計 画 への 参 画 ( 昭 和 48 年 1973 年 )'こ れらによって 戦 後 期 を 都 合 第 I-V 期 に 分 けてみる( 第 2 表 参 照 ). 2. 戦 前 期 戦 前 期 における 地 下 水 調 査 は 明 治 16 年 (1883 年 )ナウ マンによる 堺 及 び 熊 本 の 調 査 から 始 まっている( 第 1 表 ). ナウマン 在 職 当 時 地 質 調 査 所 の 事 業 は 先 に 引 用 した 和 目 ヨ 緯 四 郎 の 地 質 調 査 施 行 の 目 的 のために 地 質 調 査 "と 土 性 調 査 "とに 大 きく 分 かれていた.このう ちの 地 質 調 査 は 更 に 地 質 図 幅 の 作 成 を 目 的 とする 調 査 とそれ 以 外 の 調 査 とに 区 分 されていたものと 思 われる. rそれ 以 外 の 調 査 とはr 官 民 の 依 嘱 による 言 わ ば 今 日 の 受 託 調 査 に 相 当 するものである ナウマンの 調 査 は 具 体 的 に 誰 の 申 請 によるものか 詳 かではないが r 堺 市 街 井 改 良 考 按 ( 明 治!7 年 1884 年 )にはr 品 川 太 輔 閣 下 の 命 を 奉 じ ( 原 文 は 片 仮 名 交 じり 文 )とあるので 受 託 調 査 を 実 施 したものであろう(この 調 査 については 黒 田,1982を 参 照 されたい). 明 治 時 代 を 通 じて 地 下 水 表 流 水 に 関 する 調 査 は 数 年 に1-2 回 と 極 めて 少 ない.これは 裏 返 せばさし 迫 った 水 問 題 "がなかったあるいは 調 査 を 要 請 する

4 一 44 一 程 のことはなかったとも 取 れる. 当 時 各 家 庭 には 自 噴 する 清 らかな 水 源 としての 掘 抜 井 がありまた 山 復 の 渓 流 から 導 いた 生 活 用 水 があったと 想 像 するに 難 く 扱 い. しかし 他 の 分 野 においてもr 官 民 の 依 嘱 が 少 狂 かった わけではない.すなわちこの 辺 の 事 情 をr 地 質 調 査 所 事 業 成 績 第 2 回 報 告 ( 明 治 29 年 1896 年 )はr 官 民 の 依 嘱 に 因 り 専 ら 急 務 を 要 する 臨 時 特 別 の 調 査 事 業 は 鏡 近 一 層 頻 繁 となれり ( 中 略 ) 此 他 石 炭 石 油 等 蹟 源 の 調 査 の 如 き 国 家 経 済 上 緊 急 の 事 項 に 応 じて 施 行 したる ( 原 文 は 片 仮 名 交 じり 又 )と 述 べている. 実 際 応 用 地 質 の 分 野 では 温 泉 港 湾 築 堤 校 とに 関 わる 調 査 カミ 毎 年 数 件 挙 げられている. 地 下 水 に 関 わる 調 査 の 報 告 書 の 中 から 少 し 具 体 的 にみ てみよう. 明 治 36 年 (1903 年 ) 伊 木 常 誠 によるr 鎌 倉 ノ 水 脈 調 査 報 告 では 鎌 倉 長 谷 付 近 の 地 下 水 量 の 多 寡 水 質 の 問 題 を 調 査 し 飲 料 水 としての 適 否 カミ 論 じられて いる.これは 調 査 事 由 に 出 願 "とあり 調 査 件 名 に 稲 瀬 川 邸 宅 地 ノ 水 脈 "とあるので 一 個 人 が 飲 料 用 地 下 水 の 取 得 の 可 能 性 を 申 請 したものと 思 われる また 大 築 洋 之 助 の 大 磯 町 水 脈 調 査 報 文 ( 明 治 45 年 1912 年 ) は 年 々 増 加 する 観 光 客 のための 飲 料 水 供 給 用 として 地 下 水 利 用 の 可 能 性 を 述 べている 一 一 方 河 野 密 の 中 野 村 及 太 井 村 井 水 調 査 報 文 ( 明 治 45 年 1912 年 )は 横 浜 市 による 水 道 用 腿 遣 開 さくど2 村 の 井 戸 水 潤 渇 との 因 果 関 係 を 調 べたもので 開 発 とそれに 伴 う 切 実 な 被 害 "とを 扱 った 原 型 とみることができる. 大 正 時 代 から 昭 和 20 年 まででは 大 正 初 期 と 同 末 期 に 調 査 件 数 の 山 がある.これらの 中 で 大 正 初 期 の 山 は 第 1 次 世 界 大 戦 ( 大 正 3-7 年 ユ 年 )の 時 期 に 符 合 し ている. 第 1 次 世 界 大 戦 は 日 本 の 中 国 大 陸 における 西 洋 諸 国 との 利 権 争 いを 前 進 させるとともに 国 内 には 戦 時 の 好 景 気 をもたらした.この 戦 争 を 契 機 に 各 地 で 工 場 設 立 とビノレ 建 設 カミ 相 次 ぎ 用 水 供 給 のための 深 井 戸 掘 さくの 機 運 と 需 要 カミ 高 まったものと 思 われる. 深 井 戸 掘 さくの 観 点 から 大 正 初 期 の 時 代 を 語 るとき 見 逃 がせない 点 は 現 在 の 株 式 会 社 目 さくの 前 身 目 本 製 泉 合 資 会 杜 の 創 立 ( 明 治 45 年 )である. 同 社 はアメリカ 合 州 国 よりロータリーさく 井 機 を 購 入 して 在 来 技 術 に 代 わる 新 しい 水 井 戸 さく 共 事 業 の 基 盤 を 作 り 大 正 2 年 (1913 年 )には 日 本 で 初 めての 機 械 掘 りによる 工 業 用 深 井 戸 を 完 成 させた( 肥 田 ほか1972) こうして 習 得 され たさく 井 技 術 カミ 第 1 次 世 界 大 戦 のもたらした 経 済 の 好 況 に 結 びついていったのであろう.なおロータリーさ く 井 機 は 既 に 明 治 時 代 後 期 から 油 田 開 発 のために 試 みら れていたか 水 井 戸 を 目 的 として 使 用 され 成 功 したのは 大 正 時 代 に 入 ってからのことなのである( 村 下 1968) 大 正 時 代 前 半 に 報 告 された 地 質 調 査 所 所 員 の 個 々の 報 文 を 見 るとそのほとんどは 地 方 自 治 体 の 首 長 からの 申 請 によるもので 内 容 はいずれも 市 町 村 民 への 飲 料 用 地 下 水 の 供 給 もしくは 水 田 畑 地 への 灌 混 用 の 地 下 水 取 得 に 関 わっており 深 井 戸 に 対 する 期 待 が 十 分 に 窺 える. 内 容 をより 具 体 的 に 見 ると 申 請 の 事 由 は 人 口 増 加 都 市 の 発 達 に 対 処 する 地 下 水 を 利 用 した 上 水 遣 計 画 のため 水 質 不 良 な 浅 井 戸 に 代 わる 水 源 確 保 のため 早 魅 を 受 け やすい 田 畑 を 守 るあるいは 新 田 開 発 のためなどとなって いる ただし 一 調 査 の 報 文 からは 詳 かではないが 一 調 査 地 域 の 一 部 には 当 時 の 軍 の 師 団 司 令 部 所 在 地 と 関 連 し たところカミあり 西 欧 の 列 強 諸 国 と 伍 していた 時 代 を 思 わせる. 大 正 時 代 末 期 の 調 査 件 数 の 山 ははからずも 大 正 12 年 (1923 年 )に 起 こった 関 東 大 震 災 に 関 係 しているようで ある.これについては 株 式 会 社 目 さく(1981)の 70 年 東 の 次 のような 記 述 が 参 考 にたる.すなわち 関 東 大 震 災 はr 日 本 のさく 井 界 にとって 必 ずしも 災 害 のみを もたらしたわけではなかった 特 に 当 社 施 工 のさく 井 そのものか 大 震 災 によって 何 ら 異 常 のないことが 判 明 したばかりかむしろ 焦 土 の 中 のオアシスとだったので ある. 大 震 災 ははからずもさく 井 の 安 全 性 と 必 要 性 と を 一 般 に 認 めさせることに 狂 った さく 井 への 需 要 は これを 契 機 として 急 速 に 高 まっていくのである. 地 質 調 査 所 への 受 託 調 査 申 請 の 増 加 もこのような 事 膚 と 無 縁 ではないだろう. 同 時 にこの 時 期 には 大 阪 名 古 屋 地 域 を 中 心 に 繊 維 染 色 産 業 が 伸 びて 用 水 確 保 の 上 から 深 井 戸 への 需 要 が 増 したこともひとつの 大 きな 要 因 であろう. 大 正 時 代 末 期 から 昭 穐 20 年 にかけての 調 査 については 筆 者 はその 報 告 書 の 実 物 を 読 む 機 会 カミなかった.ただ それらのいくつかを 蔵 田 (ユ981)が 引 用 しているので 参 照 した それによれば 調 査 の 大 部 分 はやはり 深 井 戸 に よる 上 水 道 水 源 の 探 索 を 主 目 的 としている 電 気 探 査 などの 物 理 的 探 査 手 段 がほとんど 用 いられなかった 当 時 調 査 方 法 としては 現 地 での 聞 込 み 既 存 井 戸 の 調 査 ( 深 さ 地 質 水 量 簡 単 な 水 質 など) 及 び 周 囲 の 地 質 露 頭 の 観 察 と 泉 の 調 査 などであったようである 各 調 査 の 最 終 的 結 論 では2-3 箇 所 のさく 井 侯 補 地 点 を 挙 げ また 試 錐 の 重 要 性 を 説 いている1 更 に 井 戸 間 隔 を 適 当 に 保 つこと 井 戸 の 濫 掘 を 戒 め 時 に 禁 止 すること 井 水 を 浪 費 しないこと 試 錐 に 際 しては 正 確 な 記 録 を 取 るこ となど 現 在 にも 一 脈 通 じた 注 意 を 指 摘 している.

5 一 45 一 3. 戦 後 期 戦 後 期 における 地 質 調 査 所 による 地 下 水 表 流 水 の 調 査 研 究 の 第 1の 特 徴 は 昭 和 20 年 代 後 半 から 研 究 テーマ 数 が 急 速 に 増 加 したことである. 第 2の 特 徴 は 物 理 探 査 地 球 化 学 などの 手 法 を 用 いて 様 々な 角 度 から 研 究 対 象 に 接 近 したことであり 地 下 水 位 観 測 井 設 置 のため に 一 時 期 には 試 錐 専 門 家 の 協 力 も 得 ていた そして 第 3の 特 徴 としては 地 域 地 下 水 の 開 発 ばかりではなく その 保 全 及 び 公 害 防 止 更 には 地 熱 開 発 地 震 予 知 など の 国 家 的 プロジェクトに 参 加 して 研 究 対 象 の 分 野 が 拡 大 していったことが 挙 げられる.これらを 通 じて 当 然 のことながら 一 定 の 研 究 担 当 者 の 増 加 と 関 連 分 野 の 研 究 者 の 協 力 体 制 カミ 図 られた また 背 景 として 敗 戦 後 の 復 興 計 画 から 現 在 の 技 術 立 国 "に 致 るまでの 社 会 からの 要 請 の 量 と 質 の 変 遷 を 指 摘 することができる. 戦 後 期 第 I 期 まず 第 I 期 の 昭 和 年 までは 戦 災 復 興 計 画 期 あるいは 戦 後 処 理 期 とも 呼 ぶことができる. 戦 災 によ る 混 乱 と 低 迷 から 立 ち 直 るために 当 時 は 金 属 非 金 属 鉱 床 及 び 炭 田 などの 地 下 資 源 の 開 発 と 食 料 増 産 を 目 ざ す 国 土 の 有 効 利 用 とに 地 質 調 査 所 の 精 力 が 注 がれた. 昭 和 21 年 12 月 の 近 藤 信 興 と 小 池 正 忠 による 西 富 士 農 耕 地 区 水 理 調 査 はそれらの 一 環 をなすものでいわゆる 緊 急 開 拓 事 業 に 関 わる 生 活 用 水 灌 混 用 水 の 取 得 を 目 的 とし ている 昭 和 22 年 の 福 井 三 郎 ほか 及 び 清 島 信 之 ほかの 大 山 山 麓 周 辺 の 地 下 水 調 査 も 開 拓 地 における 水 源 確 保 を 狙 ったものと 思 われる. 近 藤 小 池 (!947)の 報 告 したr 静 岡 県 西 富 士 農 耕 地 区 水 理 調 査 報 告 の 最 初 には 当 時 の 所 長 山 根 新 次 の 言 葉 としてr 本 報 告 は 概 要 を 取 敢 べず 謄 写 したもので 緊 急 必 要 方 面 にのみに 配 布 し とありそのガリ 版 刷 りの 体 裁 もまた 報 告 カミ 地 質 調 査 所 速 報 "に 掲 載 されていることも 当 時 の 物 資 不 足 と 調 査 の 緊 要 性 を 物 語 っているようである. 第 I 期 のもうひとつの 特 色 は 昭 和 22 年 から 佐 藤 光 之 助 ほかにより 地 下 水 調 査 にも 電 気 探 査 の 技 術 が 導 入 さ れたことである.これによって 個 々の 井 戸 の 地 下 水 位 や 地 質 情 報 を 調 べるという 従 来 の 調 査 研 究 に 新 しい 物 理 的 探 査 手 段 が 加 わることになった. 同 時 に 電 気 探 査 の 技 術 は 以 後 の 工 業 用 水 開 発 に 大 きく 貢 献 することに なったのである. たお 補 足 すると 第 1 期 の 期 間 農 林 省 ではその 所 管 事 業 から 日 本 各 地 で 開 拓 地 の 地 下 水 調 査 を 行 っており 電 気 探 査 の 手 法 も 積 極 的 に 実 施 している.この 経 緯 とい くつかの 事 例 については 蔵 田 (1981)に 詳 しい. 戦 後 期 第 II 期 第 皿 期 の 昭 和 年 までは 地 質 調 査 所 において 初 めて 本 格 的 な 工 業 用 水 源 調 査 が 開 始 されてから 工 業 用 水 法 が 成 立 する 年 までをさしている この 期 間 は 資 源 エネルギー 確 保 の 時 代 あるいは 経 済 自 立 のための 工 鉱 業 振 興 期 とも 呼 ぶことカミできる 昭 和 25 年 に 策 定 さ れた 国 土 総 合 開 発 法 の 中 の 産 業 立 地 工 業 開 発 構 想 か 次 年 度 から 始 まる 地 質 調 査 所 の 工 業 用 水 源 調 査 の 端 緒 と 狂 ったものと 思 われる.ただし 第 I 期 の 期 間 の 国 内 経 済 の 発 展 は 昭 和 25 年 6 月 に 起 こった 朝 鮮 戦 争 を 契 機 と する 特 需 景 気 に 支 えられたと 言 っても 過 言 ではない. また 昭 和 26 年 の 対 目 講 和 条 約 調 印 たどにより 世 界 にお ける 日 本 の 立 場 が 明 確 になったことも 経 済 発 展 のひと つの 理 由 と 考 えられよう. 当 時 の 国 内 経 済 の 自 立 工 業 の 発 展 という 国 是 の 中 で 用 水 型 工 場 は 安 価 で 質 が 良 い 大 量 の 工 業 用 水 を 求 めて いた 各 工 場 はその 工 業 用 水 を 水 利 権 などの 問 題 の たい 地 下 水 から 得 ようとしたことは 当 然 のことといえる. これを 受 けて 産 業 政 策 を 柱 とする 通 商 産 業 省 カミ 地 質 調 査 所 を 通 じて 工 業 用 水 源 調 査 を 開 始 することとなったよ うである. さてこうして 昭 和 26 年 蔵 田 延 男 ほかにより 岡 山 県 南 地 域 を 皮 切 りに 始 められた 工 業 用 水 源 調 査 は 次 年 度 に は 当 時 の 工 業 技 術 庁 指 定 研 究 と 狂 りいくつかの 名 称 変 更 を 重 ねながらも 昭 和 39 年 まで 続 いた.これらのうち 昭 和 31 年 までの 主 なものは 兵 庫 岡 山 両 県 南 地 域 東 海 四 県 関 東 平 野 及 び 京 阪 神 地 域 で この 順 番 に 調 査 が 開 始 されている. 第 皿 期 における 研 究 テーマ 数 はそれ 程 多 くはないが 工 業 用 水 に 関 わる 受 託 調 査 が 急 増 しているのが 目 につく. そして 何 よりも 最 大 の 特 徴 は 各 地 の 工 業 用 水 源 調 査 で 地 質 水 理 地 質 物 探 化 学 試 錐 など 各 専 門 分 野 の 研 究 者 カミ 多 数 がつ 組 織 的 に 動 員 されていることである. このようにひとっの 調 査 研 究 に 数 名 ( 時 に10 名 以 上 )の 専 門 家 グループが 組 織 されたことは 以 前 の 特 に 戦 前 期 の 調 査 研 究 には 全 く 見 られない. 組 織 的 柱 調 査 研 究 体 制 が 確 立 されて 地 質 調 査 所 では いよいよ 工 業 用 水 源 の 調 査 が 本 格 的 また 広 域 的 に 実 施 さ れた 企 業 でも 独 自 の 探 査 を 行 い 大 量 の 地 下 水 を 揚 水 することと 狂 った. 肥 田 ほか(1972)が 示 した 戦 後 の 工 業 用 深 井 戸 の 経 年 ごとのさく 件 数 の 増 加 とさく 井 深 度 の 深 化 傾 向 ( 第 2 図 )は 地 下 水 が 大 規 模 に 開 発 されて いった 様 を 示 している. しかしこのような 地 下 水 開 発 と 裏 腹 に 地 盤 沈 下 水

6 一 46 一 策 2 表 戦 後 期 の 地 下 水 表 流 水 調 査 年 表 ( 今 井 1972 及 び 通 商 産 業 省 1980を 参 考 にした) 年 度 ( 昭 和 ) 調 査 研 究 史 関 連 事 項 < 第 I 期 21 第 1 部 第 2 課 新 設 近 藤 小 池 の 西 富 士 農 耕 地 区 水 理 調 査 22 佐 藤 光 之 助 ほか 仙 台 市 で 電 気 探 査 実 施 23 土 木 地 質 課 設 置 工 業 技 術 庁 設 置 24 応 用 地 質 課 設 置 25 朝 鮮 戦 争 起 こる 国 土 総 合 開 発 法 策 定 < 第 II 期 26 蔵 田 延 男 ほか 工 業 用 水 調 査 着 手 岡 山 県 南 地 域 (~27) 対 日 講 和 条 約 日 本 安 保 条 約 調 印 27 工 業 用 水 調 査 工 技 庁 指 定 研 究 となる ' 電 源 開 発 促 進 法 公 布 東 海 地 域 工 業 用 水 調 査 (~30) 工 業 技 術 庁 改 組 工 業 技 術 院 設 置 28 受 託 調 査 増 える 工 業 技 術 院 特 別 研 究 費 制 度 31 工 業 用 水 調 査 本 格 的 に 実 施 新 規 特 研 受 託 調 査 増 加 工 業 用 水 法 成 立 関 東 平 野 工 業 用 水 調 査 (~34) 日 本 国 連 に 加 盟 京 阪 神 淀 川 水 系 工 業 用 水 調 査 (~32) < 第 III 期 32 工 業 用 水 課 設 置 受 託 調 査 増 加 33 蔵 田 延 男 ほか 冷 却 排 水 の 地 下 圧 入 還 元 に 関 する 調 査 研 究 新 潟 の 地 盤 沈 下 激 しくなる 34 蔵 田 延 男 ほか 新 潟 地 盤 沈 下 水 理 地 質 調 査 研 究 日 本 地 下 水 学 会 創 立 35 新 規 特 研 として 工 業 用 地 下 水 源 の 保 全 等 調 査 ( 一 37) 及 池 田 内 閣 国 民 所 得 倍 増 計 画 決 定 び 冷 却 地 下 水 の 地 下 還 流 試 験 (~38) 36 工 業 用 水 調 査 地 方 都 市 へと 拡 大 村 下 武 居 による 最 初 の 日 本 水 理 地 質 図 木 曽 川 左 岸 矢 作 川 および 豊 川 流 域 出 版 37 特 研 による 工 業 用 水 調 査 件 数 最 大 を 迎 える. 新 産 都 市 建 設 促 進 法 ビル 用 水 法 成 立 38 新 規 特 研 として 産 業 用 地 下 水 保 全 等 に 関 する 調 査 研 究 (~39) 経 常 研 究 への 移 行 始 まる 東 京 オリンピック 39 村 下 敏 夫 による200 万 分 の1 日 本 水 理 地 質 図 出 版 '< 第 1V 期 40 水 資 源 課 ( 応 用 地 質 部 ) 設 置 公 害 問 題 深 刻 化 経 常 研 究 へ 完 全 に 移 行 国 際 水 文 10 年 計 画 (IHD) 始 まる 41 科 技 庁 特 研 による 河 川 流 域 における 水 収 支 機 構 に 関 する 研 究 村 下 敏 夫 ほかによる 塩 水 防 止 に 関 する 研 究 42 新 規 特 研 として 人 工 地 下 水 の 研 究 ( 一 46) 地 下 水 開 発 集 団 研 修 コース 発 足 (~ 現 在 ) 43 総 理 府 予 算 による 沖 縄 水 資 源 開 発 調 査 (~46) 大 学 紛 争 激 化 44 地 下 水 資 源 および 人 工 地 下 水 に 関 する 専 門 家 会 議 (ニュ 一 ヨーク) 地 盤 沈 下 に 関 する 国 際 シンポジウム( 東 京 ) 45 通 産 省 委 託 による 閉 山 時 における 坑 廃 水 対 策 調 査 研 究 47 通 産 省 企 業 局 予 算 による 沖 縄 水 資 源 開 発 基 本 調 査 < 第 V 期 48 尾 崎 次 男 ほか 地 熱 地 域 の 熱 水 系 1 関 する 析 究 の 一 部 を 担 当 産 油 国 相 次 いで 原 油 価 格 を 値 上 げ 黒 田 和 男 ほか 通 産 省 本 省 予 算 による 閉 山 時 =における 坑 廃 円 変 動 相 場 制 に 移 行 水 対 策 調 査 (~53) 菅 野 敏 夫 科 技 庁 時 調 費 によるシラス 地 域 の 水 文 地 質 に 関 する 研 究 (~49) 49 黒 田 和 男 ほか 国 立 機 関 公 害 防 止 等 試 験 研 究 による 休 廃 止 川 崎 地 盤 隆 起 問 題 鉱 山 における 坑 水 の 抑 制 と 条 理 技 術 に 関 する 研 究 (~52) 50 岸 和 男 ほか 新 規 特 研 として 地 盤 変 動 に 関 する 特 別 研 究 の 伊 豆 半 島 東 部 の 隆 起 問 題 一 部 を 担 当 ( 一 52) 菅 野 敏 夫 ほか 国 土 調 査 費 による 水 基 本 調 査 (~53) 51 永 井 茂 ほか 科 技 庁 時 調 費 による 伊 豆 半 島 東 部 の 地 盤 隆 起 駿 河 湾 巨 大 地 震 説 に 関 する 特 別 研 究 の 一 部 を 担 当 池 田 喜 代 治 はか 科 技 庁 時 調 費 による 東 海 地 方 東 部 におけ る 地 殻 活 動 に 関 する 特 別 研 究 の 一 部 を 担 当 黒 田 和 男 ほか 科 技 庁 時 調 費 による 地 下 水 の 水 収 支 の 解 析 手 法 に 関 する 総 合 研 究 (~53)

7 一 47 一 年 度 ( 昭 和 ) 㔲 㔳 調 査 研 究 史 地 震 地 質 課 設 置 特 研 として 川 崎 伊 豆 東 海 などの 調 査 特 研 として 地 震 予 知 に 関 する 地 球 化 学 的 研 究 地 震 物 性 課 地 震 化 学 課 設 置 51 年 から53 年 まで 地 下 水 表 流 水 に 関 連 する 研 究 テーマ 数 最 大 となる 受 託 調 査 も 増 加 関 連 事 項 宮 城 県 沖 地 震.Jahr ? Tu 工 111 AnzahlBトumm 帥 一 一 4 4 lo O '1, 一 虹 三 一 1... 養 二 讐 ム ' n 着 ; 図 '' 11 上 1 幕 1:... ` 11 一 ' 1111 一 1 一 一 ' 一 ';' 11:;; ` 1 一 一 ' उउउउउउउउउउ 一 一 一 一 AnzahlundTiefederj 註 hsl1chgebohrtenb.unmenf 印 dieindust.1eintokyo. Jahr 写 ? To 崎 1 Anz 齪 h 一 Brunnen 母 洉 उउउउउउउउउउ 50 一 昌..1. 一 ^.} ;.. 一. ' : に== 竈 }. L 讐 弄 :=..} 主 =:, 一 ; 一 'ポ 鮒. 一 ' ' ''' ''''' 一 1 一 一 一 '1-1 一 一 ' = 一 一 呂. 一 =.. 一 1 お150 ' 一 ' 一 ' 一 1 一 一 1 ' 一 1''. '. 一 記 ' }.' 一 ` 一 一 1 * 一 ''' ' ''} 'ホ' 一 ' ''.. 1.ε 目 200Φ 1.. 一 目 㬲 㔰 उउउउउउउउउउ 岡 300 ' i 1 1'' 1 1 一 '. 一 1 一 一 1' {' 一 '' 一 ' 一 ' 一 一 一 一 一 '1' 一 11 一 ' 一 一 ''1'11 ' 一 '' 一 一 一 第 2 図 AnzahIundT1erede.j 鮎 lichgeboh.tenb.unnenfurdieindust.ie1na1chi. 位 低 下 塩 水 化 現 象 たどの 公 害 カ 顎 在 化 したことは 否 め たい 地 盤 沈 下 は 既 に 第 2 次 世 界 大 戦 前 から 東 京 江 東 地 区 や 大 阪 で 認 められていたカミ 昭 和 20 年 代 末 から 新 潟 名 古 屋 佐 賀 へと 拡 大 していった( 環 境 庁 1978). たまたま 昭 和 28 年 通 商 産 業 省 内 に 設 けられた 工 鉱 業 水 道 分 科 会 は 工 業 用 水 供 給 のひっ 迫 もあって 工 鉱 業 用 水 に 関 する 多 くの 問 題 点 の 議 論 を 重 ね 最 終 的 には 工 業 用 水 法 の 成 立 ( 昭 和 31)をみるに 致 った( 蔵 目 ヨ1971: 及 び 同 氏 カミ 引 用 している 工 業 用 水 の 現 状 およびその 対 策 について ( 通 商 産 業 省 ユ956)が 参 考 になる) 工 業 用 水 法 は 工 業 用 水 確 保 を 前 提 に 地 盤 沈 下 の 防 止 に 資 することを 目 的 に している( 同 法 第 1 条 )がその 後 実 状 に 合 わせて 昭 和 37 年 に 改 正 されている. 以 上 をまとめてみると 第 1 期 においては 地 下 水 開 発 を 進 める 一 方 で 通 商 産 業 省 の 姿 勢 として 地 下 水 源 の 保 全 にも 目 を 向 けるようになったと 言 えようか またこの 時 期 注 目 すべきことは 地 下 水 の 水 位 水 質 ( 塩 素 イオン)の 観 測 が 開 始 されたことでこれが 第 w 期 のr 地 下 水 の 塩 水 化 に 関 する 研 究 へと 結 ぱれ 更 に 第 V 期 に 起 こった 川 崎 地 域 の 地 盤 隆 起 問 題 の 解 明 に 貢 献 す ることと 狂 った1 戦 後 期 第 III 期 第 皿 期 の 昭 和 年 は 工 業 用 水 源 調 査 の 最 盛 期 で 戦 後 における 研 究 テーマ 数 のひとつの 山 を 形 作 っている この 時 期 はちょうど 国 内 経 済 の 高 度 成 長 期 で 昭 和 35 年 には 池 田 内 閣 が 国 民 所 得 倍 増 計 画 を 決 定 している. 地 質 調 査 所 での 地 下 水 表 流 水 の 調 査 研 究 は 東 海

8 遣 山 陽 道 沿 いの 主 要 工 業 地 帯 はもとより 日 本 各 地 の 中 核 都 市 周 辺 へと 拡 大 した.また 工 業 用 水 法 のひとつ の 趣 旨 である 地 下 水 源 保 全 を 受 けて 昭 和 33 年 から 冷 却 排 水 の 地 下 圧 入 還 元 の 研 究 が 実 施 されている. 昭 和 32 年 地 質 調 査 所 に 工 業 用 水 課 が 新 設 されたことも 第 皿 期 の 初 めを 区 切 る 重 要 な 出 来 事 であろう ここで 第 ト 皿 期 に 行 われた 工 業 用 水 源 調 査 ( 工 業 技 術 庁 指 定 研 究 及 び 工 業 技 術 院 特 別 研 究 )の 地 域 を 図 示 してみよ う( 第 3 図 ). 図 を 見 て 分 かるとおり 調 査 地 域 のほと んどは 現 在 の 工 業 地 帯 の 分 布 と 良 く 一 致 しておりまた 工 場 立 地 の 適 地 から 考 えても 必 然 的 に 沖 積 平 野 と 山 間 の 盆 地 に 集 中 している. 受 託 調 査 実 施 分 を 加 えれば 第 3 図 は 更 に 密 度 の 濃 いものとなろう.これら 調 査 地 域 の 中 で 関 東 平 野 中 央 部 静 岡 県 岳 南 地 域 及 び 浜 松 周 辺 濃 尾 平 野 京 阪 神 の 淀 川 水 系 地 域 は 繰 り 返 し 調 査 されている. 調 査 研 究 への 研 究 者 の 参 加 人 員 は 昭 和 34 年 頃 までは 1テーマ 当 たり5-10 名 であったが 昭 和 35 年 からは1-5 名 と 極 端 に 減 っている この 理 由 としては 昭 和 35 年 から 急 速 に 調 査 件 数 が 増 え 全 てにわたって 多 くの 研 究 者 を 動 員 でき 祖 く 放 ったこと 昭 和 38 年 から 経 常 研 究 へと 次 第 に 移 行 していったことなどが 考 えられる( 第 4 図 参 照 ). 戦 後 期 第 IV 期 第 1V 期 は 現 在 のr 水 資 源 課 の 名 称 カミ 生 まれた 昭 和 40 年 から47 年 までをさす.この 時 期 は 経 常 研 究 と 受 託 調 査 が 中 心 となり 戦 後 期 における 研 究 テーマ 数 のひと つの 谷 を 形 成 している しかしそれでもテーマ 数 は 毎 年 25 件 前 後 と 決 して 少 ないわけではない.またこの 時 期 には 工 業 技 術 院 特 別 研 究 のr 人 工 地 下 水 の 研 究 ( 昭 和 年 ) 総 理 府 予 算 によるr 沖 縄 水 資 源 開 発 調 査 ( 昭 和 年 )が 実 施 されており( 第 4 図 参 照 ) 更 に 海 外 からの 受 託 調 査 を 行 うなどその 後 の 多 角 的 な 研 究 へ の 萌 芽 を 見 ることができる. 昭 和 40 年 代 の 国 内 は 高 度 経 済 成 長 政 策 のひずみが 様 々 柱 形 で 突 出 した 情 勢 と 言 えるだろう す 狂 わち 重 金 属 による 汚 染 と 中 毒 排 気 ガス 光 化 学 スモッグの 公 害 ヘドロの 堆 積 狂 ど 環 境 悪 化 が 著 しくなった. 大 学 紛 争 が 続 発 したのもこの 年 代 である. 地 下 水 に 関 連 した 問 題 では 東 京 大 阪 地 域 の 地 盤 沈 下 がにぶり 始 めたかわりに 岡 山 仙 台 青 森 など 地 方 都 市 の 沈 下 が 顕 著 に 放 っている この 背 景 には 工 業 用 水 法 による 地 域 指 定 を 受 けた 東 京 大 阪 荏 とを 離 れて 工 場 が 地 方 に 分 散 していったことが 一 因 としてある. r 人 工 地 下 水 の 研 究 あるいは 昭 和 41 年 に 開 始 された 村 二 〱 に 洀 土 〆 第 3 図 =1j 工 業 河 水 調 査 地 域 (] 二 技 庁 指 定 研 究 二 枝 院 椅 洲 研 究 ) 不 敏 夫 ほかによるr 地 下 水 の 塩 水 化 に 関 する 研 究 も このような 言 わば 公 害 時 代 "とも 呼 べる 国 内 情 勢 を 反 映 したものであろう. 戦 後 期 第 Y 期 昭 相 48 年 以 降 現 在 に 致 るまでの 第 V 期 は 経 済 の 面 で は 安 定 成 長 (もしくは 低 成 長 ) 期 に 相 当 し 研 究 の 面 では プロジェクトの 時 代 と 呼 ぶことカミできる この 時 期 は 多 分 に 世 界 経 済 の 動 きと 関 連 している. すなわち 昭 和 48 年 から 石 油 産 油 国 が 相 次 いで 原 油 価 格 を 値 上 げしまた 同 年 に 円 が 変 動 相 場 制 に 移 行 するなどし て 国 内 には 資 源 エネルギーに 対 する 危 機 感 か 高 まっ た.これに 対 するひとつの 施 策 が 地 熱 資 源 の 開 発 であ ろう 第 V 期 の 研 究 の 推 移 を 見 るときもうひとつ 見 逃 がせないことは 昭 和 49 年 地 震 予 知 連 絡 会 報 告 による 川 崎 地 域 の 地 盤 隆 起 問 題 である 以 後 伊 豆 東 海 地 域 へと 地 盤 変 動 地 震 予 知 に 関 する 研 究 が 拡 大 していった. さて 以 上 の 動 きを 踏 まえて 地 下 水 表 流 水 の 調 査 研 究 の 流 れを 追 ってみよう. 昭 和 48 年 工 業 技 術 院 特 別 研 究 のr 地 熱 地 域 の 熱 水 系 に 関 する 研 究 が 開 始 されると 同 時 に 尾 崎 次 男 ほかは 宮 城 県 鬼 首 周 辺 の 水 理 地 質 調 査 を 担 当 することと 放 った. この 調 査 研 究 は 次 年 度 からいわゆるrサンシャイン 計 画 と 呼 ばれる 大 型 研 究 の 中 に 包 含 されてその 一 翼 を 担 うことになった 点 そして 山 体 中 の 熱 水 の 流 動 機 構 の 推

9 一 49 一 定 を 試 みた 点 など 従 来 になかった 新 しい 側 面 を 含 んで いる その 後 サンシャイン 計 画 に 関 連 した 地 下 水 表 流 水 の 調 査 研 究 は 毎 年 2-4 件 のテーマ 数 で 現 在 まで 継 続 されている. 一 方 昭 和 49 年 に 起 こった 川 崎 地 盤 隆 起 問 題 を 受 けて 急 邊 昭 和 50 年 から 工 業 技 術 院 特 別 研 究 のr 地 盤 変 動 に 関 する 特 別 研 究 が 開 始 され 関 係 各 機 関 との 協 力 と 申 し 合 わせにより 地 質 調 査 所 では 地 下 水 の 水 位 水 質 など を 分 担 することとなって 岸 和 男 永 井 茂 池 田 喜 代 治 ほかがこれを 担 当 した.また 引 き 続 き 伊 豆 半 島 東 部 の 隆 起 が 注 目 され 東 海 地 方 の 巨 大 地 震 発 生 説 が 話 題 どた り 社 会 の 地 震 予 知 に 対 する 期 待 が 高 まるとともに 地 下 水 の 分 野 からの 地 震 予 知 への 接 近 が 急 増 した 地 震 予 知 に 関 連 した 地 下 水 の 調 査 研 究 ではコンピュータに よる 情 報 処 理 及 びテレメータシステムによる 水 位 水 質 の 自 動 観 測 が 大 きな 特 色 となっている. 川 崎 の 地 盤 隆 起 問 題 はいわゆる 石 油 ショック 後 の 経 済 の 停 滞 や 節 水 の 効 果 カミ 地 下 水 揚 水 量 の 減 少 そして 地 下 水 位 の 回 復 となって 起 こったのであったカミこの 原 因 解 明 には 昭 和 29 年 から 続 けられてきた 地 下 水 位 水 質 の 経 年 観 測 の 成 果 カミ 大 きく 貢 献 している 更 に 地 盤 変 動 の 研 究 に 対 する 地 下 水 の 分 野 の 果 たす 役 割 がひとつ の 手 法 として 認 識 されたことがその 後 の 地 震 予 知 の 研 究 へと 結 びついている. ここで 第 V 期 全 体 を 概 観 してみよう 年 間 の 研 究 テーマ 数 は30-50 件 で 戦 後 期 最 大 の 山 を 形 成 している. そしてサンシャイン 計 画 地 震 予 知 研 究 への 参 画 ばかり ではなく 通 産 省 本 省 予 算 によるr 閉 山 時 における 坑 廃 水 対 策 調 査 ( 昭 和 年 ) 国 立 機 関 公 害 防 止 等 試 験 研 究 のr 休 廃 止 鉱 山 における 坑 水 の 抑 制 と 処 理 技 術 に 関 す る 研 究 ( 昭 和 年 ) 国 土 調 査 費 によるr 水 基 本 調 査 ( 昭 和 年 ) 科 学 技 術 庁 特 別 研 究 促 進 調 整 費 によ るr 地 下 水 の 水 収 支 の 解 析 手 法 に 関 する 総 合 研 究 ( 昭 和 年 )など 地 下 水 の 調 査 研 究 は 多 方 面 に 及 び( 第 4 図 )まさにプロジェクトの 時 代 と 呼 べるであろう. これらプロジェクト 研 究 は 通 常 2-5 名 の 研 究 者 グ ループが 組 織 されて 当 たりまた 地 質 調 査 所 内 のみたら ず 外 部 の 関 係 各 機 関 と 密 接 な 連 絡 を 取 りながら 進 められ ている. 4あとがき 地 質 調 査 所 における 応 用 地 質 調 査 業 務 のうち 地 下 水 表 流 水 に 関 する 調 査 研 究 の 歴 史 を 戦 前 期 と 戦 後 期 ( 第 1-V 期 )に 分 け 簡 単 にしかし 大 胆 に 振 り 返 ってみた. 戦 前 期 はもとより 戦 後 期 においても 筆 者 の 要 点 把 握 に 重 大 な 認 識 不 足 がなかったかと 恐 れているがそれでも 敢 えて あとがき"としてまとめてみよう. 応 用 地 質 に 関 わる 調 査 研 究 はそれが 一 般 的 には 突 発 的 な 異 変 発 生 "あるいは 他 からの 要 請 "に 基 づいて いるため 言 わば 出 来 事 の 後 追 い 的 性 格 "と 社 会 の 動 きに 敏 感 に 対 応 せざるを 得 ない 側 面 "とを 持 っている. これを 更 に 言 い 換 えれば 応 用 地 質 の 調 査 研 究 は 人 間 の 活 動 生 産 の 所 産 として 生 まれるものと 一 応 定 義 でき よう これまで 本 文 中 で 地 下 水 表 流 水 の 調 査 研 究 の 歴 史 を 行 政 や 社 会 の 動 きと 関 連 させて 述 べてきたが まさにこれを 除 いては 歴 史 を 振 り 返 ることができなかっ たのである. r 科 学 の 歴 史 を 知 らないでその 科 学 をマスターするこ とは 難 しい ( 山 本 1978) この 言 葉 には 歴 史 を 通 じた 純 学 問 的 な 意 味 での 科 学 の 理 解 とその 科 学 の 性 格 体 質 引 いては 将 来 像 をも 併 せ 考 えるべきことが 含 まれているようである. 科 学 を 人 間 の 日 常 生 活 とほとんど 切 り 離 して 考 えられない 今 日 特 に 人 間 活 動 に 密 接 した 応 用 科 学 の 場 合 科 学 の 歴 史 を 知 る"ことは 重 要 であろう. 本 文 では 地 質 調 査 所 の 地 下 水 表 流 水 の 研 究 の 今 後 に 触 れる 余 裕 は 次 かったがそれを 扱 うにもまず 科 学 の 歴 史 を 知 る"ことから 始 めねばなるまい. ( 文 中 敬 称 は 暗 させていただきました. 本 文 をまとめる に 当 たり 環 境 地 質 部 黒 田 和 男 村 下 敏 夫 両 氏 から 有 益 な 御 教 示 を 頂 いたことを 記 して 厚 く 感 謝 の 意 を 表 します) 参 考 文 献 地 質 調 査 所 (1896) 地 質 調 査 所 事 業 成 績 第 二 回 報 告 月 目 田 登 嶋 田 純 新 見 治 (1972)わが 国 における 工 業 用 深 井 戸 のさく 井 経 過 東 散 大 地 理 学 研 究 報 告,vo1 16, 倮 ㄭ 朮 伊 木 常 誠 (ユ903) 鎌 倉 ノ 水 脈 調 査 報 告. 地 質 要 報, o1.16, no.3,p ユ 今 井 功 (1972) 年 表 地 質 調 査 所 90 年 史. 地 質 ニュース, no.220(90 周 年 記 念 号 ),p 株 式 会 社 目 さく(1981)70 年 東 ( 社 史 ) 株 式 会 社 目 さく 社 史 編 纂 委 員 会,200p. 環 境 庁 (1978) 地 下 水 と 地 盤 沈 下 対 策 白 亜 書 房, 東 京, 瀮 ㄭ 㐶 河 野 密 (1912) 神 奈 川 県 津 久 井 郡 中 野 村 及 太 井 村 井 水 調 査 報 文. 地 調 報 告,no.36,p 近 藤 信 興 小 池 正 忠 (1947) 静 岡 県 西 富 士 農 耕 地 区 水 理 調 査 報 告. 地 調 速 報,no.9,13p. 蔵 田 延 男 (1971) 地 盤 沈 下 と 工 業 用 水 法 ラティス, 東 京, 㡰

10 一 50 一 蔵 田 延 男 (1981) 日 本 地 下 水 寺. 地 下 水 技 術 センター, 東 京,413P. 黒 田 和 男 (1982) 地 質 調 査 所 における 赤 用 地 質 調 査 の 沿 革. 地 質 ニュース,no.337(100 周 年 記 念 号 ),p 村 下 敏 夫 (1968) 水 井 戸 のばなし. 地 下 の 科 学 シリーズ, no 15,ラティス, 東 京,ユ52p. ナウマン(1884) 堺 市 街 井 水 改 良 考 按. 地 調 明 治 16 年 報, 湯 Ɒ ⴲ 大 築 洋 之 助 (1912) 神 奈 川 県 中 郡 大 磯 町 水 脈 調 査 報 文. 地 調 報 告,no.36,p 通 商 産 業 省 (1981)80 年 代 の 通 産 政 策 ビジョン 通 商 産 業 調 査 会, 東 京,360p. 和 田 維 四 郎 (1890) 地 質 局 事 業 十 年 間 報 告. 地 質 局. 山 本 荘 毅 (1978) 日 本 における 水 文 学 の 発 達 地 理 学 評 論, 癯 㔱 ⱐ ㄷⴵ 1 工 場 廃 水 の 地 下 還 流 試 験 研 究 ( 特 研 ) 2 人 工 地 下 水 の 研 究 ( 特 研 ) 11 工 場 廃 水 の 地 下 還 流 調 査 研 究 ( 所 内 特 研 ) 20 水 の 浸 透 および 流 動 機 構 に 関 する 研 究 20 地 域 地 下 水 の 水 理 地 質 祈 究 20 水 収 支 に 関 する 研 究 20 地 下 水 の 収 支 に 関 する 研 究 20 水 文 地 質 構 造 の 総 括 年 度 昭 25 昭 30 ヒ ル ファラット フィート フ ッシェル 昭 35 ヘクタール ヘ ソ ヘ ニヒ ヘルツ 昭 40 㑩 㐲 㐳 㐴 昭 45 㐶 㐷 㐸 㐹 昭 50 㔱 㔲 㔳 㔴 昭 55 㔶 研 究 項 目 20 水 文 地 質 に 関 する 研 究 20 水 理 地 質 に 関 する 研 究 20 堆 積 岩 の 水 理 地 質 に 関 する 研 究 20 岩 盤 の 水 理 地 質 に 関 する 研 究 20 地 下 水 の 徴 量 成 分 に 関 する 研 究 20 帯 水 層 の 物 理 的 性 質 に 関 する 研 究 20 帯 水 層 の 評 価 手 法 向 上 の 研 究 20 帯 水 層 解 析 技 術 の 研 究 工 業 用 水 調 査 I11 河 111 流 域 における 水 収 支 機 構 に 関 する 総 合 研 究 工 業 用 水 調 査 ( 指 定 研 究 ) 112 地 下 水 の 水 収 支 の 解 析 手 法 に 関 する 総 合 研 究 1111 地 盤 変 動 に 関 する 犠 別 研 究 ( 特 研 ) ㄱ Il9 地 震 予 知 に 関 する 地 球 化 学 的 研 究 ( 特 研 ) 工 業 用 地 下 水 源 調 査 ( 特 研 );l 氱 工 業 用 水 の 保 全 等 調 査 ( 特 研 )l1 親 査 留 農 1 毅 1 染 篶 11 圏 1 嚢 1111 轟 廿 1 争 1パ 圏 1 園 ^ 鰯 水 資 源 の 研 究 水 地 水 地 岩 理 下 文 下 盤 地 水 環 水 の 質 位 境 位 水 擬 擁 11 箆 雛 究 簿 嚢 萎 繋 1 竃 謹 警 曇 撃 墨 慕 煙 誓 希 裏 1 競 義 享 富 究 よパに 流 I 研 整 算 止 るル 関 に1 究 費 等 半 ヘクタール 望 1 藤 水 生 研 研 1 研 究 究 1 究 新 工 芥 ノレ ギ 技 術 項 肝 究 開 発 工 業 技 術 院 特 男 u 研 究 年 度 ㄹ 㔰 ㄹ 㔵 ㄹ 㘰 ㄹ 㘵 工 970 ㄹ 㜵 ㄹ 㠰 予 算 関 係 第 4 図