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1 ( 公 益 社 団 ) 日 本 都 市 計 画 学 会 中 国 四 国 支 部 ニュースレター 第 40 号 (H27-1/2015 年 1 月 27 日 ) 発 行 :( 公 益 社 団 ) 日 本 都 市 計 画 学 会 中 国 四 国 支 部 事 務 局 :( 株 ) 地 域 計 画 工 房 内 ホームヘ ーシ : 電 話 : 目 次 ページ 2014 年 度 ( 第 49 回 ) 学 術 研 究 論 文 発 表 会 ( 東 広 島 ) 報 告 シンポジウム 酒 蔵 を 活 かしたまちづくり 学 術 研 究 論 文 発 表 会 プレイベント 見 学 会 酒 蔵 を 活 かしたまちづくり 学 術 研 究 論 文 発 表 会 プレイベント 2014 年 度 全 国 大 会 ワークショップ 2014 年 度 第 2 回 都 市 計 画 研 究 会 2014 年 度 支 部 地 域 活 動 助 成 事 業 報 告 四 国 のまちづくりに 関 する 情 報 交 換 会 & 見 学 会 中 国 四 国 支 部 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 検 証 特 別 委 員 会 活 動 報 告 2 まちトーク 2014 in 広 島 移 動 からみるまちのやさしさ 事 前 復 興 まちづくり 研 究 の 取 り 組 み 会 員 紹 介 今 後 の 活 動 計 画 編 集 後 記 年 度 ( 第 49 回 ) 学 術 研 究 論 文 発 表 会 ( 東 広 島 ) 報 告 開 催 概 要 名 称 : 公 益 社 団 法 人 日 本 都 市 計 画 学 会 2014 年 度 ( 第 49 回 ) 学 術 研 究 論 文 発 表 会 ( 東 広 島 ) 実 行 委 員 長 : 高 井 広 行 ( 近 畿 大 学 工 学 部 教 授 ) 4 都 市 計 画 の 現 代 的 トピックスから 都 市 計 画 制 度 改 正 の 方 向 性 を 考 える 5 自 転 車 まちづくりの 研 究 と 実 践 6 広 島 土 砂 災 害 への 復 興 対 応 と 都 市 計 画 7 海 辺 の 年 や 集 落 を 対 象 とした 南 海 東 南 海 地 1.プレイベント( 中 国 四 国 支 部 主 催 ) テ ー マ: 酒 蔵 を 活 かしたまちづくり 日 時 :2014 年 11 月 14 日 ( 金 ) 見 学 会 ( 酒 蔵 通 り) 13:00~14:30 震 への 備 えの 検 討 方 法 の 開 発 について 都 市 計 画 報 告 会 (5 題 目 ) 1 被 災 地 に 居 住 する 高 齢 者 の 生 活 活 性 化 に 求 め られる 交 流 環 境 の 検 討 とその 効 果 - 岩 手 県 釜 石 シンポジウム 15:00~17:30 市 北 部 地 域 を 対 象 として- 交 流 会 18:00~19:30 2 スマートインターチェンジの 設 置 効 果 に 関 す 場 所 : 東 広 島 市 市 民 文 化 センター アザレアホール る 研 究 3 新 県 立 美 術 館 へのアプローチ 改 善 のための 景 2. 学 術 研 究 論 文 発 表 日 時 :2014 年 11 月 15 日 ( 土 ) 16 日 ( 日 ) 場 所 : 近 畿 大 学 工 学 部 広 島 キャンパス 主 催 : 公 益 社 団 法 人 日 本 都 市 計 画 学 会 後 援 : 広 島 県 東 広 島 市 広 島 市 呉 市 三 次 市 三 原 市 竹 原 市 海 田 町 熊 野 町 坂 町 府 中 町 東 広 島 商 工 会 議 所 近 畿 大 学 工 学 部 プログラム 11 月 15 日 ( 土 )9:20~17:30 観 デザインに 関 する 研 究 4 地 域 幹 線 道 路 を 対 象 としたアダプト プログ ラム 導 入 可 能 性 の 検 討 5 地 域 防 災 における 民 間 企 業 の 共 助 意 識 に 関 す る 研 究 - 大 分 市 臨 海 部 を 事 例 として- 11 月 16 日 ( 日 )9:00~14:20 9:00~12:00 論 文 発 表 (50 題 目 ) 13:00~14:20 論 文 発 表 (14 題 目 ) 参 加 者 数 9:20~12:00 論 文 発 表 (47 題 目 ) 一 般 ( 司 会 者 含 む) 283 人 13:00~15:00 論 文 発 表 (37 題 目 ) 学 生 97 人 15:30~17:30 ワークショップ 都 市 計 画 報 告 会 ワークショップのテーマ 7テーマ 1 時 代 と 場 所 から 考 える 水 辺 のあり 方 2 都 市 空 間 の 魅 力 とは 何 か? 誰 がどのようにつ くるのか? 3 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 合 計 390 人 - 1 -

2 3. 会 議 シンポジウム 酒 蔵 を 活 かしたまちづくり (1) アドバイザリー 会 議 学 術 研 究 論 文 発 表 会 プレイベント 11 月 15 日 ( 土 )12:00~13:30 日 時 : 平 成 26 年 11 月 14 日 ( 土 ) 15:00~17:30 会 長 アドバイザリー 会 議 メンバー+ 役 員 全 員 ( 参 加 場 所 : 東 広 島 市 市 民 文 化 センター アザレアホール 者 数 30 名 ) プログラム: (2) 支 部 長 懇 談 会 司 会 : 呉 工 業 高 等 専 門 学 校 篠 部 裕 14:00~15:30 開 会 挨 拶 会 長 常 務 会 メンバー+ 支 部 長 出 席 都 市 計 画 学 会 中 国 四 国 支 部 長 近 畿 大 学 高 井 広 行 東 広 島 市 副 市 長 下 田 輝 治 4. 懇 親 会 基 調 講 演 11 月 15 日 ( 土 )18:00~20:00 東 広 島 市 都 市 計 画 課 長 加 藤 博 明 場 所 : 近 畿 大 学 食 堂 NPO 法 人 肥 前 浜 宿 水 とまちなみの 会 中 村 雄 一 郎 参 加 者 数 : 167 人 パネルディスカッション パネラー: 賀 茂 泉 酒 造 前 垣 壽 男 5. 展 示 前 掲 中 村 雄 一 郎 展 示 市 町 : 広 島 県 東 広 島 市 呉 市 竹 原 市 熊 野 町 前 掲 下 田 輝 治 コーディネーター: 前 掲 高 井 広 行 主 なプログラム 閉 会 挨 拶 11 月 14 日 11 月 15 日 11 月 16 日 広 島 修 道 大 学 三 浦 浩 之 ( 金 ) ( 土 ) ( 日 ) 主 催 : 公 益 社 団 法 人 日 本 都 市 計 画 学 会 中 国 四 国 支 部 学 術 研 究 参 加 者 :69 名 9:20~12:00 9:00~12:00 論 文 発 表 13:00~15:00 13:00~14:20 ワークシ ョップ 都 市 計 画 報 告 会 懇 親 会 プレイベ ント( 支 部 主 催 事 業 ) 見 学 会 シンポ 13:00~17:30 交 流 会 18:00~19:30 15:30~17:30 15:30~17:30 18:00~20:00 ( 文 責 : 高 井 広 行 ) 1. 基 調 報 告 : 加 藤 博 明 氏 冒 頭 に 来 得 康 徳 氏 ( 東 広 島 市 都 市 部 長 )の 代 理 として の 報 告 であることの 説 明 があり 酒 蔵 を 活 かしたまちづく り~ 酒 都 西 条 酒 蔵 通 り~ と 題 して 基 調 報 告 がなされ た はじめに 東 広 島 市 の 概 要 としては 1974 年 に 4 町 が 合 併 してでき その 後 平 成 の 大 合 併 で 5 町 を 加 えて 現 在 に 至 る 人 口 18 万 3 千 人 の 市 であること 多 くの 工 業 団 地 を 造 成 し 稼 働 率 も 高 いこと 広 島 大 学 を 中 心 に 3 大 学 あり 学 術 都 市 でもあること 東 広 島 ニュータウンなど 大 規 模 住 宅 会 場 案 内 図 団 地 により 人 口 の 受 け 皿 をつくってきたことなどが 特 徴 と してある 都 市 計 画 としては 西 条 駅 と 広 島 大 学 をつなぐ ブールバールを 都 市 軸 と 位 置 づけ 西 条 駅 前 の 区 画 整 理 事 業 などを 行 い さらに 広 島 大 学 の 周 辺 では 道 路 整 備 を 行 った 上 で 地 域 の 方 がアパート 等 を 建 築 し 学 生 街 を 形 成 - 2 -

3 している 人 口 は 合 併 酎 というイメージが 強 いが 北 部 九 州 は 酒 所 であるという した 当 時 から 一 貫 して 右 ことを 示 すデータとして 面 積 当 たりの 酒 蔵 密 度 が 最 も 高 肩 上 がりになっている い 県 は 1 位 福 岡 県 2 位 佐 賀 県 というものがある 酒 蔵 地 区 については 鹿 島 の 福 千 代 酒 造 の 鍋 島 大 吟 醸 が 平 成 23 年 に IWC 西 条 駅 前 の 西 国 街 道 沿 線 (インターナショナル ワイン チャレンジ)で 世 界 一 の に 8 社 の 酒 蔵 が 建 ち 並 栄 誉 であるチャンピオンサケに 輝 き それにより 鹿 島 は んでおり このような 集 世 界 一 のお 酒 が 生 まれたまちとして 注 目 を 集 め 訪 れる 人 積 は 全 国 的 にも 珍 しい も 増 えている 煙 突 白 壁 なまこ 壁 IWC は 世 界 で 最 も 権 威 があるワインのコンテストであ 屋 根 瓦 等 の る 日 本 酒 が 売 れなくなったことへの 危 機 感 から 酒 サム 特 徴 があり 本 陣 跡 地 ライ( 日 本 酒 造 青 年 協 議 会 )が 働 きかけをして 2007 年 か や 昔 ながらの 町 家 も 残 っており 独 特 の 景 観 を 作 り 出 し ら ワインチャレンジの 中 に 日 本 酒 部 門 が 創 設 された ている 2014 年 まで 歴 代 のチャンピオンサケが 出 ているが 鍋 島 市 では 平 成 14 年 に 酒 造 会 社 や 地 元 の 各 種 団 体 から は 2011 年 に 選 ばれた なる 酒 蔵 地 区 まちづくり 協 議 会 を 設 立 し 公 共 施 設 や 景 2011 年 9 月 6 日 に 鍋 島 がチャンピオンに 選 ばれた 観 作 りについて 議 論 を 重 ねてきた 平 成 17 年 には 酒 が 鹿 島 では 直 ちに 会 議 を 招 集 して 9 月 26 日 に 鹿 島 の 蔵 地 区 内 の 道 路 の 美 装 化 ポケットパークの 整 備 幹 線 酒 と 地 域 振 興 に 関 する 打 合 会 ( 酒 蔵 ツーリズム 推 進 協 議 道 路 の 整 備 といったハード 事 業 の 提 案 あるいは 酒 蔵 会 )を 開 き 鍋 島 の 受 賞 は 一 つの 蔵 の 栄 誉 ではない 地 域 の 公 開 や 街 並 み 形 成 のルール 作 り 等 のソフト 事 業 など として 酒 文 化 を 育 んだ 結 晶 として たまたま 今 回 は 鍋 島 30 の 事 業 提 案 がなされた の 酒 が 選 ばれた ということを 確 認 しあった この 素 早 これを 受 け 市 では 道 路 の 美 装 化 等 の 事 業 を 進 めて い 動 きには チャンピオンになる 1 月 半 前 にすでに 動 きが きた 酒 蔵 地 区 のメインの 通 りである 西 条 本 通 り 線 は あった 7 月 25 日 に 佐 賀 県 流 通 課 から IWC とチャン 道 路 幅 員 を 広 げる 都 市 計 画 決 定 がなされているが それ ピオンサケの 活 用 案 の 説 明 があった チャンピオンサケと を 廃 止 し 現 在 のままで 両 サイドに 歩 行 者 のスペースを して 鹿 島 市 の 鍋 島 が 最 有 力 候 補 であること 肥 前 浜 宿 確 保 する 整 備 を 進 めようとしている 景 観 づくりのルー に 6 つの 酒 蔵 が 集 まり 全 国 的 に 類 を 見 ないお 酒 のまちであ ルについては 地 元 の 合 意 は 得 られなかったが これから ること 佐 賀 県 としても 全 面 的 に 協 力 するという 提 案 だっ も 酒 蔵 や 古 民 家 等 もあるのでもう 一 度 地 元 の 方 と 話 しな た そして 酒 サムライコーディネーターの 平 出 淑 恵 さん がら 取 り 組 んでいきたい その 他 には 空 き 家 や 空 き に 8 月 9 日 にお 会 いし 6 つの 蔵 を 歩 いてもらった また 店 舗 を 利 用 した 出 店 を 促 すために 一 部 補 助 金 を 出 す 制 度 佐 賀 県 最 高 情 報 統 括 監 という 立 場 の 森 本 登 志 男 さんのアド や バス 駐 車 場 の 整 備 スマホを 活 用 した 情 報 伝 達 など バイスを 受 け 酒 蔵 ツーリズム という 文 言 は 鹿 島 市 が に 取 り 組 んでいる 商 標 登 録 をした 酒 蔵 ツーリズムのコンセプトは 鹿 島 の 酒 蔵 を 巡 り 蔵 2. 基 調 報 告 : 中 村 雄 一 郎 氏 人 とふれあい 彼 の 造 る 酒 を 味 わう その 酒 が 生 まれた 土 地 IWC チャンピオンSAKE 受 賞 を 地 域 の 活 性 化 に~ を 散 策 しながら 食 や 文 化 歴 史 を 全 身 で 楽 しむ 鹿 島 酒 蔵 酒 蔵 ツーリズムによるまちづくり~ と 題 して 佐 賀 県 ツーリズムはそんな 旅 のスタイルです ということで 単 鹿 島 市 の 事 例 について 基 調 報 告 がなされた に 酒 蔵 巡 りをするだけではなく 地 域 の 歴 史 や 文 化 自 然 鹿 島 市 の 概 要 としては 佐 賀 県 の 南 西 部 有 明 海 に 面 を 楽 しみながら 酒 蔵 を 巡 っていただくことをツーリズムと した 人 口 3 万 人 強 の 市 である 観 光 名 所 としては 祐 徳 言 っている 稲 荷 神 社 鹿 島 城 跡 があるが 全 盛 期 には 12~13 軒 の 酒 蔵 が 集 積 した 酒 蔵 通 りがある 現 在 は 3 軒 が 自 社 生 産 をし 4 軒 が 委 託 生 産 をしているので 通 り 沿 いに 7 つの 蔵 がある 平 成 18 年 に 鹿 島 の 二 つの 地 区 が 国 の 重 要 伝 統 的 建 造 物 群 保 存 地 区 の 選 定 を 受 けた 鹿 島 の 酒 造 りの 歴 史 としては 良 質 の 水 と 米 があれば 酒 はできるが 江 戸 末 期 に 佐 賀 鍋 島 藩 37 万 石 が 経 済 政 策 として 酒 造 りを 奨 励 したことによる 江 戸 末 期 から 明 治 大 正 にかけて 長 崎 に 出 荷 していた 長 崎 へは 有 明 海 の 干 満 差 を 利 用 して 船 で 運 んでいたが この 流 通 面 での 要 因 から 有 明 海 沿 岸 で 鹿 島 と 久 留 米 の 城 島 で 酒 造 りが 盛 んになったと 言 われている 九 州 は 一 般 的 には 焼 - 3 -

4 協 議 会 として 平 成 24 年 3 月 末 に 第 1 回 鹿 島 酒 蔵 ツー 当 初 は 観 光 客 がほぼゼロだったものが 街 並 み 保 存 運 動 が リズムを 開 催 した 1 万 5 千 ~2 万 くらいの 集 客 があれば 軌 道 に 乗 って 来 る 中 で 認 知 度 が 少 しずつ 上 がっていき チ いいと 思 っていたが 2 日 間 で 人 口 3 万 人 の 町 に 3 万 人 の ャンピオンサケが 出 たことで 一 気 に 市 民 の 意 識 が 変 わっ 方 が 来 た これまでのイベントに 比 べ 人 の 巡 りや 経 済 効 たことが 紹 介 された 酒 蔵 ツーリズムで 他 県 からの 来 訪 者 果 があったということで 評 価 された 2 回 目 は 5 万 人 が 来 が 圧 倒 的 に 多 くなったことで 市 民 がまちづくりの 方 向 性 た また 日 本 酒 で 乾 杯 条 例 を 制 定 し 京 都 に 続 き 2 例 目 に 自 信 を 持 ち 鹿 島 市 も 商 工 会 議 所 も 観 光 協 会 も 全 面 的 に になった 鹿 島 には 酒 しかない ということで 展 開 ができたという これから 鹿 島 市 佐 賀 県 福 岡 県 で 連 携 して 首 都 圏 経 緯 も 語 られた 関 西 圏 海 外 から 誘 客 しようということで 久 留 米 八 女 行 政 との 連 携 という 面 では 官 民 が 一 体 とならないと 佐 賀 県 で 九 州 酒 街 道 を 作 ろうという 構 想 がある うまくまちづくりができないとの 認 識 が 下 田 氏 から 示 され た また 行 政 が 空 き 家 対 策 をやっていることを 市 民 は 知 3.パネルディスカッション らないため 窓 口 を 決 めてもっと 細 かい 情 報 伝 達 が 必 要 で 最 初 に コーディネーターの 高 井 氏 から シンポジウム あること みんなが 気 軽 に 寄 って 語 れる 町 のサロンが 必 要 に 先 立 って 開 催 された 見 学 会 参 加 者 のアンケートの 内 容 と であることが 前 垣 氏 より 提 案 された して 酒 蔵 通 りに 対 する 感 想 が 紹 介 された 良 い 点 として これからの 酒 蔵 ツーリズムの 展 開 については 佐 賀 県 内 は 酒 蔵 それぞれに 特 徴 があること 酒 蔵 という 資 源 が 密 の 約 30 の 蔵 を 1 ヶ 月 ほどかけて 巡 るツーリズムの 企 画 や 集 して 存 在 していること 風 情 ある 建 物 は 結 構 残 っている 久 留 米 八 女 佐 賀 鹿 島 をむすぶ 九 州 酒 街 道 の 構 想 につい こと 赤 煉 瓦 の 煙 突 の 景 観 等 が 挙 げられ 悪 い 点 としては て 中 村 氏 から 紹 介 があり 歴 史 的 なものと 酒 を 組 み 合 わせ 歩 く 環 境 になっていない 点 マンションや 住 宅 地 開 発 等 が てのまちづくりをやりたいとの 思 いが 語 られた そして 東 挙 げられた 広 島 市 に 対 しては 景 観 法 から 入 って もう 一 度 まちづく これらに 対 し パネリストの 前 垣 氏 からは 昭 和 50 年 りのマスタープランを 練 り 直 すという 方 法 をとってはどう 頃 から 中 心 市 街 地 活 性 化 協 議 会 をつくり いろいろな 提 案 か その 中 で 酒 都 として 酒 蔵 を 守 っていかなければならな をしてきたが 具 体 的 にできたものはわずかであること いという 方 向 性 を 出 していけばいいのではないか との 指 酒 蔵 は 白 壁 なまこ 壁 煙 突 を 大 事 に 補 修 しながら 残 す 努 摘 があった また 前 垣 氏 からは まちづくり 協 議 会 の 運 力 をしていること 道 路 の 美 化 も 中 途 半 端 であることなど 営 をリニューアルし 市 民 の 声 を 聴 くことや 市 民 意 識 を 醸 成 が 指 摘 され 活 かせる 素 材 はあるがそれが 取 りまとめられ していくことの 必 要 性 が 下 田 氏 からは 行 政 地 元 の 人 ていないことが 課 題 としてあげられた 下 田 氏 からは 西 酒 造 会 社 が 一 緒 になって 協 議 を 進 めながらいい 方 向 へ 議 条 本 通 り 線 の 都 市 計 画 決 定 を 廃 止 し 現 道 のままで 美 装 化 を 論 をして 行 きたいとの 思 いが 語 られ シンポジウムは 終 了 今 から 行 っていくこと 通 過 交 通 排 除 のため 南 北 を 結 ぶ 道 した 路 を 早 急 に 完 了 させなければならないこと 面 的 に 景 観 を 保 存 することが 難 しいため まちづくり 協 議 会 で 30 の 事 最 後 に 閉 会 の 挨 拶 として 三 浦 氏 より 鹿 島 の 話 は 業 メニューを 作 ったが 結 果 的 には 合 意 形 成 に 至 っていな 自 分 たちの 酒 があるのは 自 然 があり 培 ってきた 人 がいるか いこと 酒 蔵 や 古 民 家 の 保 存 に 対 して 補 助 金 制 度 を 設 けよ らという 自 分 たちの 町 への 目 線 で 語 られており そこが 東 うとしていること そしてマンション 等 の 問 題 については 広 島 と 違 う 点 だったこと 東 広 島 の 場 合 は 酒 蔵 を 活 かし 酒 蔵 地 区 は 駅 に 近 く 酒 蔵 が 建 ち 並 んでいることから 用 途 たまちづくりをどう 位 置 づけるか 市 民 を 巻 き 込 んで 議 論 地 域 は 準 工 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 に 指 定 しているので 高 をしていかねばならないこと 都 市 計 画 学 会 としてもっと 度 利 用 が 可 能 なことなどが 指 摘 された 西 条 でのこのよう 市 民 の 力 になるべき 点 があることなどが 語 られた な 問 題 に 対 し 中 村 氏 からは 鹿 島 は 街 並 み 保 存 運 動 で 町 ( 文 責 : 福 田 由 美 子 ) おこしをしなければ 何 も 残 らないという 危 機 感 があったの に 対 し 東 広 島 は 工 業 団 地 学 園 都 市 ベッドタウンとい った 開 発 の 方 向 性 と 酒 の 町 としての 方 向 性 があるが 市 民 がそれをどう 考 えていくのかが 入 口 になるとの 助 言 があっ た 酒 蔵 を 活 かしたまちづくり を 実 現 させていく 上 での 課 題 としては 前 垣 氏 からは 酒 屋 は 当 事 者 なので 誰 か よその 人 が 来 ていろいろとアイディアを 出 し そこに 人 が 集 まり 行 政 も 寄 って 意 見 を 出 すような 場 や 人 的 組 織 の 必 要 性 が 語 られた 一 方 で 下 田 氏 からは 通 過 交 通 の 問 題 や 観 光 バス 駐 車 場 の 問 題 酒 蔵 地 区 以 外 に 観 光 スポットがな い 点 などが 挙 げられた 中 村 氏 からは 鹿 島 の 事 例 として - 4 -

5 見 学 会 酒 蔵 を 活 かしたまちづくり 学 術 研 究 論 文 発 表 会 プレイベント 日 時 : 平 成 26 年 11 月 14 日 ( 金 ) 13:00~17:30 場 所 : 東 広 島 市 市 民 文 化 センター プログラム: 見 学 会 (13:00~14:30) JR 西 条 駅 周 辺 酒 蔵 通 り 主 催 : 公 益 社 団 法 人 日 本 都 市 計 画 学 会 中 国 四 国 支 部 参 加 者 : 約 30 名 1.はじめに 近 年 全 国 各 地 において 地 域 活 性 化 を 目 指 した 活 動 が 展 開 されている その 中 で 酒 蔵 ツーリズム といわれる 酒 蔵 と 観 光 を 絡 めたまちづくりを 体 験 的 に 学 んだ 広 島 県 東 広 島 市 西 条 は 広 島 の 酒 都 とも 呼 ばれてお り 日 本 酒 の 醸 造 所 が 軒 を 連 ねている そうした 景 観 には 今 も 風 情 が 残 されており 今 後 より 一 層 の 観 光 利 用 が 期 待 されるが 一 方 で 施 設 の 老 朽 化 といった 課 題 も 発 生 し ている こうした 背 景 を 踏 まえ 今 回 のプレイベントでは まず 西 条 の 酒 蔵 通 りの 見 学 会 を 行 い 西 条 酒 蔵 通 りの 魅 力 と 市 街 地 にある 歩 く 観 光 地 の 課 題 を 再 認 識 した 2. 見 学 会 酒 蔵 通 りの 見 学 会 は3 班 に 分 かれて 班 ごとに 東 広 島 ボ ランティアガイドの 会 の 方 に 案 内 して 頂 く 形 で 行 われた 今 回 見 学 した 酒 蔵 は 順 に 白 牡 丹 酒 造 西 條 鶴 醸 造 亀 齢 酒 造 賀 茂 鶴 酒 造 福 美 人 酒 造 賀 茂 泉 酒 造 である 各 酒 造 の 歴 史 や 精 米 歩 合 などのお 酒 の 知 識 など 幅 広 い お 話 を 写 真 や 図 も 交 えて 説 明 していただいた 各 酒 造 では 好 みのお 酒 を 見 つけるための 試 飲 が 出 来 るが 今 回 の 見 学 会 では 普 段 は 試 飲 できない 特 別 のお 酒 も ご 好 意 で 試 飲 をさせて 頂 くことが 出 来 た また 歴 史 紹 介 サ インや 仕 込 み 水 の 試 飲 場 所 も 提 供 されていた 日 本 酒 が 好 きな 参 加 者 でも 実 際 の 酒 蔵 に 入 ったのは 初 めてという 方 も 居 られ 見 学 した 酒 蔵 は それぞれ 独 特 の 重 厚 な 雰 囲 気 を 持 っており 参 加 者 から 感 嘆 の 声 が 聞 かれ る 場 面 もあった 上 :ボランティア ガイドさん 右 : 仕 込 み 水 見 学 動 線 の 課 題 盛 況 に 終 わった 見 学 会 であるが いく つかの 課 題 も 感 じら れた 酒 蔵 通 りは JR 西 条 駅 に 近 接 したエ リアであり 住 宅 も 多 いことから 比 較 酒 蔵 通 りをそぞろ 歩 く 参 加 者 的 交 通 量 が 多 いと 感 じられた 写 真 から も 分 かるように 酒 蔵 は 一 般 車 両 が 通 行 する 道 路 に 隣 接 して おり 自 動 車 がかな りの 速 度 で 通 ること もあり ヒヤリとす 美 舗 装 化 された 酒 蔵 通 り る 場 面 があった 酒 蔵 通 りは 徒 歩 での 観 光 が 主 体 であるため 歩 車 分 離 や 自 動 車 の 速 度 抑 制 を 促 す 対 策 の 必 要 性 も 感 じられた また 景 観 の 面 で の 課 題 も 感 じられた このエリアには 各 酒 造 の 酒 蔵 をはじめ 多 くの 歴 史 的 な 建 造 物 が 残 されており 醸 造 用 の 煙 突 の 迫 力 も 合 わさり 特 徴 的 な 歴 史 的 景 観 を 保 有 煙 突 のある 特 徴 的 な 景 観 している しかし その 一 方 では 酒 蔵 通 りがJRの 駅 に 近 接 していることもあり 近 代 多 的 な 開 発 が 進 められ 景 観 と 調 和 しにくい 建 築 物 も 見 受 けられた 古 くからの 建 築 物 の 維 持 保 全 の 苦 労 も 酒 蔵 の 方 や ボ ランティアガイドの 方 からの 話 で 垣 間 見 ることができた 4. 地 域 との 連 携 の 重 要 性 上 記 の 課 題 を 解 決 するための 施 策 のほとんどは 行 政 の みや 地 域 のみでは 困 難 であり 官 民 の 連 携 が 必 要 不 可 欠 である 本 見 学 会 は 同 日 開 催 されたシンポジウムに 先 立 って 行 われたものであるが そのシンポジウムでも 官 民 一 体 でのまちづくりの 重 要 性 が 指 摘 された 西 条 酒 蔵 通 りは 酒 蔵 を 巡 るだけではなく 酒 造 りに 携 わる 人 とのふれあいを 感 じることのできる 場 所 でもある しかし 酒 造 りに 携 わる 人 だけが 観 光 客 をもてなす 訳 では なく 酒 蔵 通 りの 魅 力 や 課 題 を 周 辺 住 民 や 市 民 全 体 が 共 通 認 識 し 官 民 一 体 となって 酒 蔵 通 りが 持 つ 魅 力 をも っと 多 くの 観 光 客 に 伝 え 観 光 客 へのホスピタリティの 向 上 を 図 り 西 条 地 域 全 体 の 活 性 化 へとつなげていくことが 大 切 ではないかと 感 じた ( 文 責 : 日 向 雄 人 )

6 2014 年 度 全 国 大 会 ワークショップ テーマ: 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 日 時 :2014 年 11 月 15 日 ( 土 )15:30~17:30 会 場 : 近 畿 大 学 工 学 部 広 島 キャンパス C 室 主 催 : 中 国 四 国 支 部 ( 学 術 委 員 会 広 島 豪 雨 災 害 防 災 ま ちづくり 検 証 小 委 員 会 ) 発 表 者 : 福 馬 晶 子 ( 広 島 市 ) 松 田 智 仁 ( 広 島 大 学 ) 篠 部 裕 ( 呉 工 業 高 等 専 門 学 校 ) 分 科 会 進 行 : 松 田 智 仁 篠 部 裕 参 加 者 :37 人 趣 旨 説 明 の 後 広 島 豪 雨 災 害 の 概 要 被 災 市 街 地 の 状 況 と 課 題 被 災 者 の 避 難 行 動 と 課 題 について 説 明 し 2つの 分 科 会 に 分 かれてグループ 討 議 を 行 い 最 後 に 全 体 討 議 を 行 いました 趣 旨 説 明 ( 高 井 広 行 ) 2014 年 8 月 20 日 未 明 に 発 生 した 広 島 豪 雨 災 害 は 深 夜 の 局 所 的 集 中 豪 雨 という 極 めて 厳 しい 条 件 下 の 災 害 でし たが このような 豪 雨 災 害 はどの 地 域 においても 起 こり 得 ると 言 えます このことから 中 国 四 国 支 部 では 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 検 証 小 委 員 会 を 立 ち 上 げ 主 に 土 地 利 用 と 避 難 の 側 面 から 検 証 作 業 を 行 うこととしました 本 ワークショップでは 同 検 証 委 員 会 が 広 島 豪 雨 災 害 に 関 して 収 集 した 各 種 資 料 をもとに 今 後 の 防 災 まちづくり のあり 方 を 中 心 に 意 見 交 換 しました 土 地 利 用 検 証 分 科 会 での 討 論 ( 松 田 智 仁 ) 当 分 科 会 では 市 街 地 や 建 築 物 の 安 全 の 確 保 に 係 る 土 地 利 用 規 制 危 険 個 所 等 の 市 街 地 整 備 事 業 等 の 方 策 について 意 見 交 換 を 行 いました はじめに 被 災 状 況 航 空 写 真 未 指 定 であった 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 の 予 定 区 域 図 被 害 が 少 ない 地 域 の 調 査 結 果 土 砂 災 害 危 険 箇 所 と 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 予 定 区 域 図 など の 資 料 を 説 明 し 続 いて 意 見 交 換 を 行 い 以 下 のような 意 見 論 点 が 出 されました 1 砂 防 法 地 すべり 等 防 止 法 急 傾 斜 地 崩 壊 災 害 防 止 法 の 3 法 の 検 証 が 必 要 2 土 砂 災 害 防 止 法 の 検 証 が 必 要 制 定 時 のグリーンベルト 設 定 等 の 議 論 が 生 かされていない 3 都 市 計 画 法 と 防 災 関 係 法 のすりあわせができていない 4 土 砂 災 害 特 別 警 戒 区 域 内 の 建 築 物 の 移 転 補 償 制 度 が 十 分 でない 5 防 災 減 災 メニューに 施 設 整 備 土 地 利 用 規 制 避 難 が あるが 現 実 的 には 土 地 利 用 規 制 と 避 難 の 組 み 合 わせ 6 災 害 リスクの 公 表 について 滋 賀 県 では 洪 水 災 害 リスク を 全 県 民 に 公 開 している 7コンパクトシティの 一 人 歩 きはどうか 豊 田 市 のように 浸 水 被 害 が 想 定 されるケースもある 8 宅 地 造 成 等 の 開 発 技 術 基 準 だが 周 辺 部 分 における 防 災 施 設 整 備 は 十 分 に 行 われてこなかった 9 被 災 者 の 居 住 面 の 救 済 を 早 期 に 進 めるべき 被 災 地 の 面 整 備 も 必 要 ではないか 10 山 林 管 理 について 林 業 を 管 理 手 法 として 考 えるような 産 業 面 での 採 算 性 はない 11 我 が 国 では 100mm/h 超 の 豪 雨 ( 限 界 値 )に 耐 えられる 山 林 はない 12 災 害 リスクを 知 り 易 くするため 都 市 計 画 総 括 図 に 土 砂 災 害 警 戒 区 域 等 を 同 時 掲 載 してはどうか 13 土 砂 災 害 警 戒 区 域 の 指 定 方 法 が 都 道 府 県 により 異 なる 生 命 を 守 る 観 点 から 統 一 されるよう 求 めるべき 14 住 めないレッドゾーンと 避 難 すべきイエローゾーンに ついて 中 間 領 域 のオレンジゾーンを 加 えることにより 求 める 対 応 策 を 広 く 設 定 できるのではないか 15 山 側 の 住 宅 を 構 造 的 に 強 化 すれば 下 流 側 住 宅 が 救 われ る 受 益 者 負 担 の 防 災 コミュニティ 形 成 の 誘 導 はどうか 避 難 検 証 分 科 会 での 討 議 ( 篠 部 裕 ) 当 分 科 会 では 人 的 被 害 ゼロをめざした 住 民 の 自 律 的 避 難 行 動 を 促 すための 諸 課 題 をテーマに 意 見 交 換 を 行 い ました (1) 自 助 について 1 各 個 人 が 危 険 性 をどのように 認 識 し どのような 行 動 を とるかが 鍵 となる 2 普 段 から 自 分 たちの 住 んでいる 地 域 あるいは 住 宅 地 の 危 険 性 を 認 識 しなければならない 3 各 個 人 が 災 害 に 応 じた 避 難 路 を 事 前 に 想 定 しておくこ と 自 治 会 レベルで 避 難 路 の 確 認 や 共 通 認 識 も 必 要 (2) 共 助 について 1 平 時 から 地 域 コミュニティ 内 での 防 災 等 を 主 題 とし た 取 り 組 みが 見 直 されるべきである 2 深 夜 の 短 時 間 の 集 中 豪 雨 であったため 発 災 直 前 あるい は 発 災 直 後 の 共 助 の 行 動 はほとんど 取 れていない 3 災 害 が 起 こりそうなときに 個 人 の 判 断 だけではなかな か 避 難 につながらない 地 域 のリーダーシップや 近 隣 コ ミュニティの 形 成 が 必 要 である 4 発 災 時 には 自 助 が 優 先 し 共 助 は 必 ずしも 機 能 しないこ とも 考 慮 し 早 めの 避 難 情 報 が 必 要 である (3) 公 助 について 1 地 域 の 危 険 性 が 十 分 認 識 できるような 適 切 な 情 報 を 行 政 が 発 信 提 供 し 周 知 徹 底 に 努 めることが 必 要 2 多 少 の 情 報 の 空 振 りを 許 容 しつつ 可 能 であれば 日 没 まで の 情 報 発 信 のあり 方 を 検 討 する 必 要 がある 3 避 難 所 の 開 設 のあり 方 ( 早 めの 開 場 快 適 性 を 配 慮 した 物 品 管 理 )が 課 題 である 4 学 校 や 自 治 会 を 中 心 とした 防 災 教 育 や 防 災 訓 練 が 重 要 であり 防 災 教 育 の 実 践 の 支 援 が 必 要 である 分 科 会 のまとめは 松 田 氏 篠 部 氏 のワークショップ 報 告 を 要 約 しています ( 文 責 : 山 下 和 也 ) - 6 -

7 2014 年 度 第 2 回 都 市 計 画 研 究 会 全 体 テーマ: 官 民 連 携 講 演 テーマ: 官 民 連 携 事 業 (PPP/PFI)の 新 潮 流 と 今 後 の 公 共 サービス 講 演 者 : 東 一 洋 (( 株 ) 日 本 総 合 研 究 所 シニアマネジャー) 場 所 : 広 島 市 民 交 流 プラザ 4 階 ギャラリーA 日 時 :2014 年 10 月 18 日 15:30~17:30 参 加 人 数 :22 名 今 年 度 の 都 市 計 画 研 究 会 の 全 体 テーマである 官 民 連 携 に 係 る 第 2 回 研 究 会 を 開 催 した 講 演 の 概 要 (1)PFI/PPP 事 業 を 巡 る 動 き PFI/PPP は 公 的 な 施 設 や 事 業 に 活 用 されていること が 多 いが 近 年 は 面 的 な 広 がりを 見 せている 最 近 では PFI に 新 規 施 設 整 備 が 重 視 される 点 や 行 き 過 ぎたコスト 重 視 等 の 問 題 点 があることから 新 たな 民 活 手 法 として PPP への 期 待 が 高 まっている 昨 今 新 規 で 公 共 施 設 を 整 備 する 自 治 体 は 減 ってきており 既 存 施 設 をど のように 維 持 管 理 していくかといった 事 案 の 方 が 多 く こ れまでの PFI では 対 応 できなくなってきている 実 際 に 直 近 10 年 間 の PFI の 入 札 状 況 をみても 3 分 の1 程 度 は 1 社 入 札 であった このような 状 況 下 で H23 年 度 に PFI 法 が 改 正 され PFI の 適 用 範 囲 が 賃 貸 住 宅 や 船 舶 及 び 航 空 機 等 の 輸 送 施 設 及 び 人 工 衛 星 にまで 拡 大 された また これまでは 運 営 ノ ウハウを 有 する 公 務 員 を 民 間 企 業 に 派 遣 することは 難 しか ったが 公 務 員 の 民 間 派 遣 が 規 制 緩 和 され 人 件 費 等 のラ ンニングコストを 削 減 することが 可 能 となった 民 間 提 案 制 度 は 民 間 事 業 者 が 行 政 に 対 して 個 別 の 事 業 について PFI で 実 施 することを 提 案 することができるも のであるが 事 業 者 へのインセンティブの 内 容 等 が 決 まっ ていないため あまり 普 及 していない 韓 国 では 事 業 者 の 提 案 に 対 して 一 定 のインセンティブが 付 与 されており 制 度 が 確 立 されている コンセッション 制 度 は 公 共 施 設 等 運 営 権 を 付 与 された 事 業 者 が 利 用 者 から 料 金 徴 収 を 行 うことができるものであ るが 主 に 空 港 等 の 運 営 管 理 に 適 用 されている 福 岡 空 港 では 滑 走 路 の 借 地 が 運 営 を 圧 迫 しており 仙 台 空 港 では 羽 田 便 がなく 徴 収 額 が 小 さいことから コンセッション 制 度 は 成 立 しない また 指 定 管 理 者 制 度 との 違 いは 自 治 体 の 承 認 が 不 要 で 届 出 のみで 運 営 できることである (2) 自 治 体 を 巡 る 状 況 今 後 は 急 激 な 人 口 減 少 少 子 化 高 齢 化 が 進 み 中 心 市 街 地 の 疲 弊 が 深 刻 化 することが 予 想 される また 公 共 構 造 物 や 公 共 施 設 の 老 朽 化 が 進 行 し 約 7 割 もの 自 治 体 が インフラの 更 新 費 を 予 算 化 できない 状 況 にある (3) 自 治 体 による 先 進 的 な PFI/PPP 事 業 自 治 体 による 新 たなハコモノ 公 共 施 設 の 先 進 的 な 事 例 について 数 事 例 ほど 紹 介 があった( 主 な 事 例 を 記 載 ) 〇 武 雄 市 図 書 館 現 在 の 市 長 が 就 いてから トップダウンでビデオレンタ ルショップである TSUTAYA と 特 命 随 契 で 図 書 館 を 運 営 している これまでの 図 書 館 は 住 民 生 活 とかけ 離 れた 本 の 分 類 になっていたが TSUTAYA のノウハウを 活 かし 市 民 の 使 い 勝 手 を 追 求 した 分 類 を 行 っているなど 利 用 者 が 大 幅 に 増 加 している 〇 オガールプロジェクト 多 くの 民 間 施 設 を 駅 前 に 誘 致 し 利 用 者 が 使 いやすく 人 が 集 うまちづくりを 展 開 しており 年 間 80 万 人 もの 人 が 訪 れている PPP 事 業 としてのポイントは 町 民 ニーズを 着 実 に 把 握 している 点 や 開 発 事 業 マネジメントを 専 門 家 に 委 ねている 点 キーマンが 存 在 している 点 などである 〇 大 阪 城 公 園 パークマネジメント これまでは 公 園 施 設 の 管 理 を 大 阪 市 が 行 っていたが 事 業 者 に 歴 史 文 化 財 の 保 存 管 理 からそれらを 活 かした 新 た な 魅 力 ある 事 業 の 実 施 など 公 園 全 体 の 運 営 管 理 業 務 を 委 託 し 維 持 管 理 経 費 の 縮 減 を 図 るものである 現 在 は 大 阪 市 の 収 入 と 維 持 管 理 費 がほぼ0となってい るが 事 業 者 に 委 託 することでプラス2 億 円 となると 試 算 されている しかし 公 園 は 国 有 地 ( 都 市 公 園 )となって おり どこまで 事 業 者 が 収 益 を 上 げるような 運 営 ができる かといった 点 が 課 題 である (4) 今 後 の 公 共 サービス 提 供 のあり 方 住 民 生 活 は 縦 割 りではないため 組 織 単 位 の 発 想 を 捨 て エリアマネジメントを 展 開 していくことが 重 要 である また 先 進 事 例 があるかどうかという 考 えを 排 除 し 常 に 新 しいことに 取 り 組 んでいく 姿 勢 が 重 要 である 今 後 の 都 市 づくりには 競 争 的 対 話 から 共 創 的 対 話 へと 考 え 方 を 転 換 することが 重 要 になる 質 疑 応 答 PFI 法 の 改 正 がなされ 今 後 の 民 間 企 業 のノウハウをど のように 活 用 していけばよいか 模 索 段 階 であることから 会 場 から 多 くの 質 問 が 寄 せられた 以 下 質 問 骨 子 を 紹 介 する 自 治 体 も 予 算 がない 中 で 将 来 的 に 民 間 企 業 とどのよう にして win-win の 関 係 を 構 築 していけばよいのか PFI や PPP 事 業 のうまくいくところ いかないところ とは 公 園 の 運 営 管 理 にあたっての 自 治 体 の 姿 勢 は PPP や PFI 事 業 を 活 用 することで 大 きなメリットのあ った 自 治 体 はないか PFI や PPP を 上 手 く 活 用 するためのハウツウ コツは ( 文 責 : 天 野 佑 介 )

8 2014 年 度 支 部 地 域 活 動 助 成 事 業 報 告 四 国 のまちづくりに 関 する 情 報 交 換 会 & 見 学 会 日 時 : 平 成 26 年 10 月 23 日 ( 木 ) 13:00~17:30 場 所 : 重 要 文 化 財 旧 善 通 寺 偕 行 社 大 広 間 プログラム: 第 1 部 : 情 報 交 換 会 (13:05~14:05) 第 2 部 : 善 通 寺 のまちづくりを 考 える(14:15~15:15) 第 3 部 :まちづくり 見 学 会 (15:30~17:20) 参 加 者 :66 名 残 されており そこで 工 芸 品 の 製 造 販 売 や 祭 礼 行 事 等 地 域 の 歴 史 伝 統 を 反 映 した 固 有 の 風 情 情 緒 たたずま いが 存 在 する しかし 人 口 減 少 や 高 齢 化 による 担 い 手 不 足 維 持 管 理 費 用 と 手 間 が 掛 かる 等 の 理 由 から 価 値 の 高 い 建 造 物 や 歴 史 伝 統 が 減 少 し 失 われつつある このよう な 状 況 を 踏 まえ 歴 史 的 風 致 を 後 世 に 継 承 しようと 国 が 支 援 するために 本 法 律 が 施 行 された これは 認 定 を 受 け ようとする 各 市 町 村 が 歴 史 的 風 致 維 持 向 上 計 画 を 作 成 し 計 画 内 容 により 国 が 認 定 を 行 うものである 歴 史 的 風 致 の 設 定 事 例 は 祭 礼 生 業 人 びとの 生 活 人 び との 娯 楽 の 4 つに 分 類 され 既 に 認 定 された 岐 阜 県 高 山 市 や 石 川 県 金 沢 市 また 東 日 本 大 震 災 で 被 害 を 受 けた 宮 城 県 多 賀 城 市 等 が 紹 介 された 本 法 律 は 歴 史 的 風 致 の 保 存 や 継 承 だけでなく 震 災 被 害 を 受 けた 都 市 の 良 好 な 景 観 を 形 成 する 等 といった 震 災 復 興 にも 貢 献 している これま で(H 現 在 ) 全 国 で 44 都 市 が 認 定 を 受 けている 秋 山 氏 からは 歴 史 まちづくり 法 を 施 行 した 背 景 から 概 要 や 実 際 に 認 定 を 受 けた 都 市 の 事 例 効 果 等 について 説 明 があり 本 情 報 交 換 会 に 参 加 したまちづくり 関 係 者 に 向 け て 積 極 的 に 有 効 活 用 してほしいと 情 報 提 供 された (2) 歴 史 的 町 並 みにおける 壁 面 意 匠 変 化 の 経 緯 と 住 民 の 意 識 変 容 プロセス ( 香 川 大 学 経 済 学 部 杉 山 鈴 美 氏 西 成 典 久 氏 ) 四 国 地 方 整 備 局 建 政 部 の 協 力 を 頂 き 2014 年 度 地 域 活 動 助 成 事 業 として 今 年 も 四 国 のまちづくりに 関 する 情 報 交 換 会 & 見 学 会 を 開 催 した 四 国 地 方 整 備 局 建 政 部 丸 尾 浩 部 長 の 挨 拶 から 始 まり 歴 史 まちづくりをテーマとし た 情 報 交 換 会 (2 件 の 話 題 提 供 )や 講 演 などが 行 われた 後 まちづくり 見 学 会 を 行 い 善 通 寺 に 残 る 旧 陸 軍 関 連 施 設 を 中 心 に 見 てまわった < 情 報 交 換 会 > 13:30~15:15 (1) 歴 史 まちづくり 法 について ( 四 国 地 方 整 備 局 建 政 部 都 市 住 宅 整 備 課 長 秋 山 義 典 氏 ) 秋 山 氏 からまちづくりに 関 する 情 報 として 平 成 20 年 11 月 に 施 行 された 地 域 における 歴 史 的 風 致 の 維 持 及 び 向 上 に 関 する 法 律 ( 愛 称 : 歴 史 まちづくり 法 ) について 説 明 が あった 日 本 は 歴 史 上 価 値 の 高 い 城 や 神 社 仏 閣 等 の 建 造 物 また 周 辺 には 町 家 や 武 家 屋 敷 等 が 杉 山 氏 から 現 在 大 学 の 卒 業 論 文 のテーマとして 取 り 上 げている 香 川 県 東 かがわ 市 引 田 地 区 の 醤 油 屋 かめびし を 対 象 とした 壁 面 意 匠 変 化 の 詳 細 経 緯 とその 地 区 の 住 民 や 観 光 者 の 意 識 変 容 について 発 表 があった 引 田 地 区 は 井 筒 屋 敷 改 修 をきっかけに 町 並 みが 意 識 され 始 め 保 存 活 動 を 行 っている 引 田 町 なみ 保 存 会 と 東 かがわ 市 ニュー ツーリズム 協 会 の 2 つの 組 織 が 存 在 する 保 存 のための 条 例 等 は 存 在 しないが 地 区 には 有 形 登 録 文 化 財 として 34 件 残 されている かめびしの 創 業 当 時 の 壁 面 は 白 壁 と 板 塀 であったが 1955 年 に 板 塀 をなまこ 壁 に 改 修 その 後 彫 刻 家 流 政 之 氏 の 助 言 により 1971 年 に 壁 面 を 赤 色 に 改 修 さ れた 壁 面 の 意 匠 変 化 について 保 存 会 や 地 区 住 民 観 光 者 から 改 修 当 初 は 違 和 感 があったが 現 在 は 馴 染 んで 引 田 地 区 の 象 徴 である や これからは 人 の 後 を 追 わない 独 特 な 歴 史 や 文 化 が 大 切 という 意 見 が 得 られたとのこと - 8 -

9 もちろん 以 前 の 壁 面 の 方 が 良 かったとの 意 見 もあるとい <まちづくり 見 学 会 >15:30~17:20 うことだが 年 月 を 重 ね 赤 色 の 壁 面 が 町 のアイデンティ 見 学 先 : 旧 善 通 寺 偕 行 社 瀬 川 酒 店 水 尾 写 真 館 旧 兵 舎 棟 乃 木 神 社 旧 師 団 司 令 部 ティとして 認 識 されてきた 様 子 発 表 後 は 若 い 学 生 に 旧 兵 器 部 倉 庫 旧 善 通 寺 偕 行 社 まちづくりを 題 材 にした 研 究 をしてもらえることは 大 変 嬉 しい という 感 想 や 意 識 変 容 の 調 査 を 通 して かめびし の 壁 面 は 以 前 と 現 在 のどちらが 良 いと 考 えるか という 発 表 者 の 意 見 を 促 す 質 問 がされた < 善 通 寺 のまちづくりを 考 える> 14:15~15:15 ( 善 通 寺 市 教 育 部 長 笹 川 龍 一 氏 建 築 家 旧 善 通 寺 偕 行 社 運 営 委 員 多 田 善 昭 氏 ) 笹 川 氏 から 善 通 寺 市 の 町 並 みの 成 立 と 今 後 の 課 題 と 題 し 善 通 寺 市 の 現 状 について 説 明 があった 後 多 田 氏 から 次 の 世 代 へ 渡 すために というテーマで 講 演 が 行 わ れた 善 通 寺 市 に 限 らず 建 築 家 の 仕 事 をするうえで 誰 のために 何 のために 何 故 ここに という 視 点 を 重 視 し どのようにしてこの 3 つの 視 点 を 汲 み 取 るかを 常 に 考 えているとのこと 残 された 環 境 や 施 設 建 物 は 暮 ら している 人 々の 生 き 様 を 次 世 代 に 渡 すため その 地 に 住 む 人 の 記 憶 を 伝 えること 建 築 物 は 記 憶 の 装 置 であ るとの 話 が 印 象 的 であった また ヨーロッパやアメリカ 等 の 海 外 都 市 はその 街 らしい 景 観 を 大 切 に 使 い 続 けている が 日 本 の 建 物 は 海 外 に 比 べて 短 命 であることを 指 摘 自 身 がデザインされた 建 築 物 ( 公 園 橋 等 )も 市 町 村 合 併 や 利 用 する 人 の 減 少 により 維 持 管 理 が 困 難 で 現 在 では 廃 れ てしまっている 箇 所 もあると 写 真 を 見 せながら 説 明 された しかし そうして 廃 れた 建 築 物 を 修 繕 することは 簡 単 であ るが 修 繕 後 いかに 人 々に 活 用 してもらえるように 考 え るか 取 り 組 むかが 大 きな 課 題 であると 指 摘 された 最 後 に 多 田 氏 と 笹 川 氏 によるトークセッションがあり 今 回 情 報 交 換 会 の 会 場 となった 旧 善 通 寺 偕 行 社 に 関 す る 質 疑 応 答 などが 行 わ れた 見 学 会 では 重 要 文 化 財 として 登 録 されている 上 記 見 学 先 を 歩 きつつ 多 田 氏 笹 川 氏 に 所 々 説 明 をいただいた 善 通 寺 市 は 陸 軍 師 団 が 来 たことにより 町 の 人 口 が 一 気 に 増 加 し 酒 店 と 写 真 館 が 周 囲 に 増 えた 酒 店 は 軍 の 若 い 男 子 が 増 えたことによりお 酒 の 購 入 者 が 増 え 写 真 館 は 戦 争 中 でいつ 死 ぬか 分 からない 状 況 の 中 家 族 に 写 真 を 残 すた めに 需 要 があったとのこと 時 代 が 移 り 変 わり 酒 店 や 写 真 館 も 当 時 よりは 減 少 したが 重 要 文 化 財 として 残 すこと により 町 の 歴 史 や 建 物 を 保 存 している 実 際 に 旧 陸 軍 師 団 の 歴 史 や 資 料 が 残 されている 旧 師 団 司 令 部 ( 乃 木 館 )では 陸 軍 が 使 用 していた 当 時 の 軍 服 や 紋 章 武 器 等 が 展 示 されていた 参 加 者 はそれらの 資 料 を 見 ながら 時 代 の 流 れとともに 生 活 スタイルの 変 化 や 歴 史 の 移 り 変 わりを 感 じとっていた 旧 兵 器 部 倉 庫 は 通 常 は 見 学 できないが 旧 師 団 司 令 部 ( 乃 木 館 )は 一 般 公 開 してお り 小 さい 子 供 や 結 婚 を 迎 えるカップルが 前 撮 り 写 真 を 撮 りに 足 を 運 ぶとのこと 見 学 会 を 通 じて 形 を 残 していく ことの 大 切 さや 今 後 も 幅 広 い 年 代 が 訪 れることにより 市 民 や 観 光 者 が 善 通 寺 市 の 歴 史 に 関 心 を 持 ち 代 々 受 け 継 がれていくことが 重 要 であると 感 じる 機 会 であった 見 学 会 終 了 後 は 旧 善 通 寺 偕 行 社 の 附 属 棟 である 偕 行 社 かふぇ で 懇 親 会 を 行 った 26 名 が 参 加 し まちづくり に 関 する 議 論 が 最 後 まで 熱 く 行 われた ( 文 責 : 髙 塚 創 )

10 中 国 四 国 支 部 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 検 証 特 別 委 員 会 活 動 報 告 2 1 はじめに 本 支 部 では 8.20 広 島 豪 雨 災 害 について 都 市 計 画 の 立 場 から 検 証 し 日 本 各 地 に 存 在 する 傾 斜 地 周 辺 の 市 街 地 に おける 防 災 減 災 に 配 慮 したまちづくりに 係 る 提 言 を 行 う ことを 目 的 として 支 部 学 術 委 員 会 に 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 検 証 小 委 員 会 を 設 置 し 検 証 作 業 を 進 めて きました 2014 年 9 月 8 日 に 第 1 回 小 委 員 会 を 開 催 し 高 井 委 員 長 の 下 土 地 利 用 検 証 部 会 ( 部 会 長 / 松 田 智 仁 ) 避 難 検 証 部 会 ( 部 会 長 / 篠 部 裕 先 生 )を 設 置 し 2015 年 8 月 20 日 に 報 告 書 をまとめることを 目 標 に 検 証 作 業 を 進 めています 当 面 は 11 月 15 日 に 近 畿 大 学 工 学 部 で 開 催 された 学 術 研 究 論 文 発 表 会 ( 全 国 大 会 )ワークショップにおいて それま での 研 究 報 告 を 行 えるよう 活 動 を 進 めてきました このワ ークショップの 報 告 については 別 項 にて 報 告 しています なお 当 委 員 会 は 本 部 の 川 上 基 金 から 事 業 費 を 頂 ける ことになったことから 12 月 8 日 から 本 部 の 特 別 委 員 会 に 移 行 し 名 称 を 中 国 四 国 支 部 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづ くり 検 証 特 別 委 員 会 としています ( 委 員 数 31 名 ( 土 地 利 用 検 証 部 会 17 名 避 難 検 証 部 会 14 名 ) 2014 年 12 月 8 日 時 点 ) 2 委 員 会 委 員 会 は 前 回 の 支 部 ニュース 第 39 号 にて 報 告 の 後 以 下 のように 開 催 しています 第 3 回 小 委 員 会 (10 月 28 日 )では 両 部 会 の 活 動 報 告 の 後 に 全 国 大 会 ワークショップでの 役 割 分 担 を 決 定 し 事 業 計 画 予 算 等 について 協 議 しました 第 4 回 小 委 員 会 (11 月 11 日 )では 全 国 大 会 ワークショ ップでの 報 告 内 容 配 布 掲 示 資 料 の 確 認 事 業 予 算 等 に ついて 話 し 合 いました 新 第 1 回 特 別 委 員 (12 月 9 日 )では 全 国 大 会 ワークショ ップの 開 催 の 概 要 及 び 特 別 委 員 会 への 移 行 の 報 告 を 行 い その 後 部 会 に 分 かれて 議 論 しました 3 今 後 の 予 定 特 別 委 員 会 では 次 のようなスケジュールで 検 証 作 業 を 進 める 予 定 です 2015 年 4 月 4 日 支 部 研 究 発 表 会 において 中 間 報 告 2015 年 8 月 20 日 報 告 書 とりまとめ( 予 定 ) 4 土 地 利 用 検 証 部 会 の 取 組 今 回 のニュースレターでは 土 地 利 用 検 証 部 会 の 活 動 状 況 報 告 について 紙 面 を 頂 戴 しました (1) 前 回 の 支 部 ニュース 第 39 号 にて 報 告 の 後 以 下 のよう に 活 動 しています 先 ず 当 部 会 では 次 の 項 目 について 委 員 が 分 担 して 検 証 作 業 を 進 めています 1 被 災 地 における 土 地 利 用 規 制 誘 導 状 況 と 効 果 2 特 別 警 戒 区 域 内 の 対 策 事 業 等 の 事 例 と 効 果 3 被 災 地 上 流 部 の 土 地 利 用 規 制 山 林 の 管 理 防 災 施 設 整 備 状 況 とその 効 果 4 市 街 化 の 経 緯 市 街 地 開 発 街 区 形 成 経 緯 5 公 共 施 設 整 備 水 準 6 防 災 に 資 する 新 たな 土 地 利 用 規 制 事 業 手 法 研 究 第 3 回 部 会 (10 月 19 日 )では 担 当 事 項 の 研 究 報 告 広 島 市 からの 被 災 状 況 資 料 および パスコからの 現 地 航 空 写 真 入 手 の 報 告 土 砂 災 害 警 戒 区 域 の 指 定 等 災 害 対 応 の 基 本 的 事 項 に 関 して 意 見 交 換 を 行 いました 第 4 回 部 会 (10 月 28 日 )では 全 国 大 会 ワークショップ の 資 料 等 作 成 の 分 担 研 究 活 動 予 算 の 検 討 を 行 いました 第 5 回 部 会 (11 月 11 日 )では 全 国 大 会 ワークショップ の 資 料 進 行 の 最 終 確 認 を 行 いました (2) 新 第 1 回 部 会 (12 月 9 日 全 国 大 会 ワークショップ 後 ) 1)4 月 の 中 間 報 告 までの 作 業 分 担 を 詳 細 に 決 定 しました 1 被 災 地 の 各 種 法 令 上 の 土 地 利 用 誘 導 規 制 状 況 とその 効 果 都 市 計 画 区 域 区 分 の 経 緯 の 整 理 と 評 価 藤 岡 委 員 渡 邉 委 員 / 宅 地 造 成 等 規 制 法 建 築 基 準 法 による 敷 地 の 安 全 性 検 証 福 馬 委 員 / 土 砂 災 害 防 止 法 指 定 手 続 き オレンジゾ ーン 創 設 藤 原 委 員 / 砂 防 法 地 すべり 等 防 止 法 急 傾 斜 地 崩 壊 災 害 防 止 法 の3 法 検 証 浦 山 委 員 2 特 別 警 戒 地 区 内 の 対 策 事 業 等 の 事 例 とその 効 果 実 例 調 査 移 転 補 償 検 証 山 下 委 員 3 被 災 地 上 流 部 の 土 地 利 用 規 制 山 林 の 状 況 防 災 施 設 整 備 状 況 とその 効 果 検 証 流 域 と 防 災 施 設 山 林 の 状 況 などのケーススタディ 田 中 委 員 4 市 街 化 の 経 緯 市 街 地 開 発 街 区 形 成 経 緯 の 把 握 整 理 1へのフィードバック 高 井 委 員 5 公 共 施 設 整 備 水 準 ( 道 路 河 川 下 水 道 水 路 公 園 配 置 等 ) 6の 事 業 手 法 への 活 用 伊 藤 委 員 6 防 災 に 資 する 新 たな 土 地 利 用 誘 導 手 法 事 業 手 法 研 究 土 地 利 用 誘 導 ( 都 市 計 画 法 新 地 域 地 区 地 区 計 画 ) 都 市 再 生 法 立 地 適 正 化 計 画 都 市 計 画 法 と 防 災 関 係 法 のすり 合 わせ 松 田 部 会 長 / 事 業 手 法 検 討 佐 伯 委 員 中 間 報 告 時 に 上 記 検 証 作 業 に 基 づいて 支 部 研 究 論 文 を 数 編 発 表 研 究 論 文 報 告 者 は 田 中 委 員 藤 岡 委 員 渡 邉 委 員 部 会 としての 中 間 報 告 は 二 件 の 研 究 論 文 の 圧 縮 版 と その 他 の 委 員 分 ( 各 委 員 A4 4~5 枚 程 度 資 料 含 む) を 集 約 して 作 成 2) 土 地 区 画 整 理 手 法 による 災 害 復 興 構 想 について タタキ 台 の 概 要 説 明 の 後 意 見 交 換 を 行 いました 3) 松 田 部 会 長 メモ 土 地 利 用 関 係 諸 課 題 への 緊 急 対 応 策 提 案 について 説 明 し 12/16( 火 )までに 意 見 をメールにてい ただくこととしました (3) 今 後 の 部 会 会 合 開 催 日 程 は 原 則 として 毎 月 第 2 火 曜 日 としました 次 回 は 1/13( 火 )19:00~ 次 々 回 は 2/10( 火 )となります ご 意 見 ご 提 案 等 を 支 部 事 務 局 にお 寄 せください ( 文 責 松 田 智 仁 / 土 地 利 用 検 証 部 会 )

11 まちトーク 2014 in 広 島 移 動 からみるまちのやさしさ 日 時 : 平 成 26 年 11 月 22 日 ( 土 ) 14:30~17:00 会 場 : 広 島 市 まちづくり 市 民 交 流 プラザ 主 催 :( 一 社 ) 建 設 コンサルタンツ 協 会 中 国 支 部 参 加 者 :65 名 建 設 コンサルタンツ 協 会 中 国 支 部 が 昨 年 に 引 き 続 き さやしいまち をテーマにトークを 開 催 した 第 1 部 移 動 手 段 のやさしさくらべ 第 一 部 は 建 設 コンサルタンツ 協 会 中 国 支 部 会 員 が 広 島 駅 から 平 和 公 園 までの 移 動 について 路 面 電 車 バス 自 転 車 徒 歩 の 各 手 段 のやさしさを 比 較 し 発 表 した 全 体 の 比 較 ( 織 田 恭 平 氏 ) 4 つの 移 動 手 段 について 時 間 料 金 CO2 排 出 量 カロ リー 消 費 量 等 を 比 較 し 次 のように 総 括 した 路 面 電 車 のや 初 来 訪 者 が 利 用 しやすい さしさ 分 かりやすく 確 実 な 移 動 が 可 能 バスのやさし 慣 れた 人 が 利 用 しやすい さ 快 適 に 効 率 的 な 周 遊 が 可 能 自 転 車 のやさ 広 範 囲 自 由 に 移 動 しやすい しさ いろんなところを 短 時 間 で 見 て 回 れる 徒 歩 のやさし 自 分 のペースで 健 康 的 さ 新 たな 発 見 があるかも 路 面 電 車 のやさしさ( 川 村 宏 範 氏 ) CO2 排 出 量 が 少 なく 車 両 や 電 停 のバリアフリー 対 応 案 内 のわかりやすさなど 広 島 のまちの 象 徴 でもある 路 面 電 車 は 人 や 環 境 にやさしい 移 動 手 段 である また 将 来 のルート 変 更 により 時 間 短 縮 に 加 え 広 島 駅 との 乗 り 換 えがスムーズになり さらにやさしくなる バスのやさしさ( 佐 藤 裕 治 氏 ) 広 島 市 中 心 部 は 一 般 の 路 線 バスに 加 え 観 光 ループバ スなどバス 網 が 発 達 しており 使 い 慣 れれば 早 くて 効 率 的 で お 年 よりや 障 害 者 外 国 人 観 光 客 にもやさしい 一 方 路 線 が 複 雑 運 行 状 況 が 分 かりにくいなど 情 報 提 供 面 で さらにやさしくできる 余 地 がある 自 転 車 のやさしさ( 田 辺 博 樹 氏 ) 広 島 駅 からレンタサイクルで 移 動 しかし 駅 前 にレンタ サイクルの 案 内 なし 駅 から 遠 く 料 金 が 高 い 移 動 の 自 由 度 が 高 く 行 動 範 囲 が 広 く 地 球 にやさしい 自 転 車 をもっと 活 用 してはどうか ただし 天 候 によっては 使 いにくい 荷 物 が 運 びにくい 走 行 空 間 が 未 整 備 などの 改 善 すべき 課 題 がある 徒 歩 のやさしさ( 小 田 雄 司 氏 ) 無 料 で 多 様 なルートが 選 択 でき しかもマイペースで 移 動 できるため 自 由 な 寄 り 道 新 しい 発 見 や 出 会 いなどが 期 待 できる また 健 康 的 で 環 境 負 荷 もなく 心 にも 体 にも 環 境 にもやさしい 移 動 手 段 である 広 島 でも 徒 歩 の 観 光 モデルルートをもっと PR してはどうか 第 2 部 パネルディスカッション 建 設 コンサルタンツ 協 会 中 国 支 部 の 森 島 誠 司 氏 のコーデ ィネートにより 4 人 のパネリストが 会 場 を 交 えてやさ しいまちについて 意 見 交 換 を 行 った 今 川 朱 美 氏 ( 広 島 工 大 工 学 部 都 市 デザイン 工 学 科 准 教 授 ) バスなどの 公 共 交 通 は 移 動 手 段 であると 同 時 に まち の 風 景 イメージをつくるので 色 が 大 切 である ソウル では 青 緑 赤 黄 でバスの 種 類 ( 幹 線 支 線 広 域 循 環 など)がわかるようになっている 広 島 でも 色 と 数 字 で 分 かりやすく 分 類 して 欲 しい 自 転 車 は 川 と 風 ぶら 輪 タウン 広 島 でルートの 整 備 を してきたが 女 性 は 日 焼 けを 気 にするので 日 よけのアー ケードなども 必 要 である 西 川 雅 己 氏 ( 広 島 県 バス 協 会 専 務 理 事 ) 複 数 のバス 会 社 が 競 合 しながら 運 行 しており 広 島 駅 - 八 丁 堀 間 などは 異 常 に 便 数 が 多 い 市 民 のバスに 対 する 評 価 は 不 安 が 多 い これは 行 き 先 料 金 時 間 等 が 事 前 に 分 かりにくいためである そこで 今 年 の 11 月 から 広 島 都 市 圏 全 体 で 共 通 の 路 線 番 号 を 設 定 した 主 な 方 面 と 最 終 到 着 地 等 を 表 示 している また クラウドシステムによ る 先 進 的 バスロケーションシステムの 導 入 を 検 討 中 である 東 海 右 佐 衛 門 直 柄 氏 ( 中 国 新 聞 社 論 説 委 員 ) 都 心 に 住 み 都 心 で 働 いているので 通 勤 は 徒 歩 取 材 も 徒 歩 と 自 転 車 が 中 心 である 外 国 人 観 光 客 を 増 やすために は 歩 きやすいまちづくりが 重 要 である ボストンでは 歩 道 に 赤 い 線 が 引 かれており これが 観 光 誘 導 ルートとなっ ている 広 島 版 をぜひやって 欲 しい また 日 本 人 にも 外 国 人 にも 分 かりやすい 看 板 標 記 の 工 夫 が 必 要 である 長 谷 山 弘 志 氏 (ひろしま 輪 輪 プロジェクト) ひろしま 輪 輪 プロジェクトは 自 転 車 愛 好 家 を 中 心 に 様 々な 関 係 機 関 や 高 い 関 心 を 持 つ 参 加 者 が 集 い 自 転 車 に 乗 りやすい 環 境 や 健 康 にもやさしいまちづくりの 実 現 を 目 指 して 自 転 車 ルートづくりやマナーの 啓 発 さらには 自 転 車 から 見 たまちの 課 題 や 魅 力 発 見 などに 取 り 組 んでい る 今 後 は 原 爆 ドームと 宮 島 を 結 ぶ 世 界 遺 産 ルートプ ロジェクトを 始 め 広 島 や 尾 道 で 自 転 車 まちづくりシンポ ジウムなどの 開 催 も 予 定 している パネリストへの 質 問 回 答 パネリ 移 動 の 視 点 からみて 広 島 友 人 が 広 島 駅 にきたらど スト 市 は 何 点? うする? 今 川 氏 26 点 ( 自 分 の 公 共 交 通 車 で 送 迎 利 用 率 が 低 いため) 西 川 氏 70 点 ( 路 線 網 は 充 実 今 は 路 面 電 車 1~2 年 後 分 かりやすさが 課 題 ) はバス 東 海 氏 90 点 ( 歩 ける) 路 面 電 車 と 徒 歩 長 谷 山 70 点 ( 慣 れると 分 かり 自 転 車 氏 やすい) 移 動 のやさしさとは 健 康 環 境 人 財 布 など 対 象 は 人 それぞれであり これらの 多 様 なニーズに 応 えること こそが やさしさ ではないか(コーディネーター 総 括 ) ( 文 責 : 佐 伯 達 郎 )

12 事 前 復 興 まちづくり 研 究 の 取 り 組 み 東 日 本 大 震 災 では 地 域 文 化 や 地 域 経 済 ( 産 業 )の 多 く を 失 ってしまいました そうしないためには 事 前 復 興 ま 日 本 都 市 計 画 学 会 3 支 部 ( 関 西 中 国 四 国 九 州 ) 連 携 南 ちづくり が 必 要 です 海 トラフ 巨 大 地 震 への 備 えを 考 える 高 知 シンポジウムへ 3. 事 前 復 興 まちづくりの 目 的 のご 案 内 を 兼 ねて 事 前 復 興 まちづくりを 進 めていくためには 市 民 と 専 門 家 や 行 政 と 協 働 し 具 体 的 にまちづくりの 動 きを 作 りだす 1. 防 災 減 災 事 前 復 興 ことが 重 要 です 災 害 対 策 として 防 災 と 減 災 という 言 葉 が よく 事 前 に 被 災 から 復 興 へつなげる 具 体 的 な 計 画 (= 事 前 用 いられますが 今 後 は 事 前 復 興 と 言 う 言 葉 がキーと 復 興 まちづくりプラン)を 協 働 で 作 成 し そのプランを 基 なると 考 えています に 災 害 の 事 前 対 応 としては 部 分 的 にでも できるとこ 1) 防 災 - 被 害 の 発 生 を 防 ぐ ろから 順 次 進 めていくことが 求 められます 我 が 国 ではこれまで 災 害 の 未 然 防 止 という 観 点 で 災 害 また 本 当 に 大 地 震 が 発 生 した 後 の 復 旧 復 興 事 業 では 対 策 が 実 施 されてきました しかし 災 害 の 未 然 防 止 の 地 すでに 合 意 されたプランがあることから スムーズに 事 業 震 災 害 のような 自 然 現 象 に 対 して 十 分 な 余 裕 を 設 定 する が 進 捗 することが 想 定 できます ことは 難 しいといえます 東 日 本 大 震 災 で 実 証 されたよう に 防 災 対 策 には 限 界 があります 2) 減 災 - 被 害 の 拡 大 を 防 ぐ そこで 被 害 の 発 生 を 容 認 せざるを 得 ませんが 発 生 し た 被 害 については その 拡 大 を 阻 止 しようという 考 え 方 が 生 まれてきました 3) 事 前 復 興 事 前 復 興 という 言 葉 は 大 きな 被 害 を 受 けた 後 ( 事 後 ) にするのが 復 興 であり その 意 味 では 言 語 矛 盾 です 大 被 害 があって どうしても 復 興 まちづくりを 進 めなけ ればならなくなれば みんな 本 気 になるから そのときに なってからまちづくりを 考 えればよい という 考 え 方 もあ 4. 事 前 復 興 まちづくり 研 究 の 枠 組 み ります しかし 阪 神 淡 路 大 震 災 東 日 本 大 震 災 でも 見 ら 私 は 東 日 本 大 震 災 前 の 2009 年 から 事 前 復 興 まちづく れるように 大 災 害 が 起 こってからでは いろいろな 困 難 り 研 究 に 取 り 組 んできました 事 前 復 興 まちづくり 研 究 は ( 時 間 的 制 約 市 民 の 不 在 合 意 形 成 の 不 調 継 接 ぎだら 大 きくは 1 仮 設 住 宅 団 地 の 事 前 復 興 2 被 災 既 存 市 街 地 けの 計 画 等 々)が 生 じます 被 害 想 定 は すでになされて の 事 前 復 興 3 高 台 移 転 等 の 新 市 街 地 形 成 事 前 復 興 の3つ おり それを 前 提 にすれば 事 前 に 復 興 まちづくりプラン になります(これは 当 然 中 テーマであり 中 テーマの 中 を 策 定 することができます に 幾 つもの 小 テーマがあります) 1のうちの 小 テーマ 2 つは ほぼまとめましたが 2 3 は まだまだ 構 想 段 階 であり 特 に2は あまりに 多 くの 課 題 が 山 積 しており フレーム ワークもおぼつかない 状 況 ですので みなさまのご 助 言 を よろしくお 願 いします 2. 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 東 日 本 大 震 災 の 大 教 訓 としては 人 命 の 尊 重 が 挙 げられ るでしょう その 意 味 で 津 波 からの 避 難 は 優 先 されます 避 難 場 所 避 難 タワー 等 の 整 備 は 早 急 にしなければならな い 対 策 です しかし それだけでいいのでしょうか ( 文 責 : 大 谷 英 人 )

13 会 員 紹 介 伊 藤 雅 (いとう ただし) 広 島 工 業 大 学 工 学 部 都 市 デザイン 工 学 科 准 教 授 略 歴 1967 年 生 / 鳥 取 県 米 子 市 出 身 /1990 年 3 月 筑 波 大 学 社 会 工 学 類 卒 業 /1990 年 4 月 ~1995 年 3 月 筑 波 大 学 大 学 院 博 士 課 程 社 会 工 学 研 究 科 /1995 年 4 月 ~1998 年 3 月 京 都 大 学 助 手 /1998 年 4 月 ~2010 年 3 月 和 歌 山 工 業 高 等 専 門 学 校 助 手 / 助 教 授 / 准 教 授 /2010 年 4 月 広 島 工 業 大 学 准 教 授 現 在 に 至 る LRT を 活 かしたまちづくり 2000 年 にドイツで 開 催 されたLRT ワークショップへの 参 加 を 機 に LRT とまちづくりに 関 連 する 研 究 に 取 り 組 んで います 以 来 ドイツの 路 面 電 車 がある 全 都 市 (67 都 市 ) を 現 地 訪 問 するなど 欧 州 各 地 の 路 面 電 車 がある 都 市 の 現 地 調 査 を 毎 年 のように 続 けていますが 日 本 で LRT が 本 格 的 に 普 及 していない 状 況 が 続 いており 海 外 事 情 の 紹 介 に とどまっているのが 大 きな 課 題 です 地 域 公 共 交 通 の 支 援 前 任 地 の 和 歌 山 では 廃 線 の 危 機 に 瀕 したローカル 線 の 再 生 (2006 年 発 足 の 和 歌 山 電 鐡 貴 志 川 線 )に 関 わるなど 地 域 の 公 共 交 通 の 活 性 化 や 再 生 にかかわる 調 査 研 究 や 支 援 を 行 ってきています 現 在 は 広 島 市 のバス 活 性 化 や 廿 日 市 市 の 公 共 交 通 に 関 わるお 手 伝 いをしており マイカーに 依 存 しない 地 域 づくりに 知 恵 を 絞 り 出 しているところです 宮 島 を 拠 点 とした 教 育 研 究 活 動 広 島 工 業 大 学 では 2006 年 10 月 から 宮 島 の 歴 史 ある 町 家 佐 々 邸 を 教 育 学 習 拠 点 とする 広 島 工 業 大 学 地 域 環 境 宮 島 学 習 センター ( 通 称 : 宮 島 こもん)を 開 設 しており 現 地 での 授 業 や 卒 業 研 究 等 の 現 地 調 査 一 般 向 けの 公 開 講 座 を 展 開 しています 私 も 赴 任 以 来 宮 島 でのフィールド ワーク 授 業 や 観 光 客 の 周 遊 行 動 調 査 などの 調 査 研 究 活 動 を 行 っており 交 通 の 視 点 から 地 域 の 活 性 化 につながる 観 光 行 動 の 分 析 や 歩 行 空 間 のあり 方 について 研 究 を 進 めてい るところです おわりに 広 島 に 初 めて 来 たのが 小 学 校 6 年 生 の 修 学 旅 行 大 学 3 年 生 の 企 業 研 修 では 広 島 に 2 週 間 滞 在 研 究 テーマである 路 面 電 車 は 日 本 最 大 のネットワークを 誇 っており 広 島 は 縁 深 いまちであると 勝 手 に 思 い 込 んでいます これまでの 経 験 が 少 しでも 地 域 のお 役 にたてるよう 教 育 に 研 究 に 邁 進 する 所 存 です どうぞよろしくお 願 いいたします 会 員 紹 介 梅 林 (めい りん) 広 島 国 際 大 学 医 療 経 営 学 部 准 教 授 略 歴 ( 日 本 国 内 のみ) 1962 年 生 / 中 華 人 民 共 和 国 湖 北 省 武 漢 市 ( 李 白 の 黄 鶴 楼 の 詩 が 有 名 ) 出 身 /1987 年 3 月 来 日 /1987 年 ~1988 年 関 西 国 際 学 友 会 日 本 語 学 校 /1988 年 ~1992 年 大 阪 工 業 大 学 工 学 部 建 築 学 科 /1992 年 ~1997 年 大 阪 大 学 工 学 研 究 科 大 学 院 建 築 学 専 攻 ( 学 位 : 工 学 ( 博 士 ))/1997 年 ~2000 年 京 都 国 際 建 築 専 門 学 校 専 任 講 師 /2000 年 ~2002 年 京 都 コンピ ュータ 学 院 非 常 勤 講 師 京 都 府 和 知 町 教 育 委 員 会 特 別 講 師 /2002 年 ~ 広 島 国 際 大 学 社 会 環 境 科 学 部 工 学 部 講 師 准 教 授 /2013 年 から 現 職 現 在 に 至 る 専 攻 : 建 築 計 画 ( 地 域 施 設 計 画 ) 都 市 計 画 環 境 行 動 学 など 研 究 活 動 ( 幅 広 く 社 会 に 役 に 立 つことを 目 指 す) 大 学 院 当 時 からは 都 市 地 域 施 設 利 用 における 数 理 モ デルの 応 用 研 究 に 取 り 込 み 特 にハフモデルの 進 化 系 で ある 競 合 着 地 モデル を 中 心 に 商 業 医 療 施 設 への 適 応 性 について 検 証 を 行 ってきました 2005 年 頃 から 子 ども 通 学 路 行 動 を 中 心 に 研 究 調 査 活 動 を 展 開 し やがて H19~H21 年 度 及 び H24~H26 年 度 において 子 どもの 空 間 認 知 視 覚 特 性 の 要 因 把 握 と 歩 行 環 境 整 備 計 画 手 法 な どをテーマとする 基 盤 C 研 究 へと 本 格 な 研 究 活 動 に 取 り 組 んでおります 今 後 本 国 初 等 教 育 建 築 の 施 設 標 準 化 に 関 する 研 究 フィールドの 転 換 も 模 索 しております 教 育 活 動 ( 時 代 と 社 会 のニーズを 常 に 着 目 とする) 専 門 学 校 に 努 めた 3 年 間 では 建 築 設 計 など 中 心 に 教 育 活 動 を 展 開 し 学 生 にコンペなどにグランプリを 取 れ るまで 指 導 して 来 ました 本 学 に 赴 任 してから 建 築 CAD (Vector Works) 教 育 を 任 せられ 実 践 的 な 教 育 プログ ラムを 作 り 上 げ 本 格 的 な3Dプレゼンまでできるよう に 実 践 を 行 ってきました また 2005 年 度 から 延 べ 5 回 において 環 境 教 育 や 地 方 都 市 の 住 みやすさ 地 域 防 災 避 難 計 画 など 卒 業 研 究 の 課 題 として 呉 地 域 オープンカレ ッジネットワーク 会 議 重 点 研 究 助 成 などを 受 けて 実 施 をしました そして 2011 年 度 から 3 年 間 学 内 教 育 助 成 を 受 けゼミ 生 らを 中 心 にキャンパス 建 築 緑 化 実 践 活 動 を 参 画 実 施 させ その 効 果 を 検 証 しながら 地 元 の 市 立 小 学 校 とのコラボレーションも 実 現 できました 個 人 としてのメッセージ( 反 省 と 期 待 ) 関 西 地 方 において 15 年 の 歳 月 を 過 ごし 半 分 なにわ 人 といつも 自 負 しています 広 島 に 来 て 早 くも 13 年 目 に なりましたが 仕 事 と 家 庭 の 両 立 がうまくできておらず 地 元 の 方 との 付 き 合 いや 学 会 活 動 にも 控 えめにしてお りました 今 回 を 機 に 中 国 地 方 の 皆 様 と 仲 良 くなれ 公 私 とも 交 流 と 親 交 を 深 められることを 期 待 し 会 員 とし ても 役 割 を 果 たしていきたいと 考 えております

14 今 後 の 活 動 予 定 南 海 トラフ 巨 大 地 震 への 備 えを 考 える 高 知 シンポジ ウム 日 時 :2015 年 1 月 31 日 ( 土 )14:00~17:00 場 所 : 高 知 県 立 県 民 文 化 ホール4 階 第 6 多 目 的 室 テーマ: 事 前 復 興 まちづくり 懇 親 会 18:00~20:30 エクスカーション 日 時 :2015 年 2 月 1 日 ( 日 )9:00~15:30( 予 定 ) 詳 しくは 支 部 HPをご 覧 ください 2014 年 度 第 3 回 都 市 計 画 研 究 会 日 時 :2015 年 2 月 21 日 ( 土 )15:00~17:00 場 所 : 広 島 YMCA 国 際 文 化 センター 多 目 的 ホール 講 演 者 : 小 林 重 敬 氏 ( 東 京 都 市 大 学 都 市 生 活 学 部 教 授 ) テーマ:( 仮 題 ) 街 を 育 てるエリアマネジメント ~ 官 民 連 携 により 街 に 新 しい 地 域 価 値 を 育 てる~ 詳 しくは 支 部 HPをご 覧 ください 2015 年 度 ( 第 13 回 ) 中 国 四 国 支 部 総 会 研 究 発 表 会 日 時 :2015 年 4 月 4 日 ( 土 )9:30~17:00 頃 場 所 : 広 島 市 まちづくり 市 民 交 流 プラザ 北 棟 5 階 研 修 室 C プログラムは 決 まり 支 部 HPに 掲 載 します 交 流 会 :18:00~19:30 詳 しくは 支 部 HPをご 覧 ください 編 集 後 記 ニュースレターも 第 40 号 の 発 行 を 迎 えることが 出 来 まし た これもひとえにみなさまの 支 えあればこそと 感 謝 申 し 上 げます 本 年 も 引 き 続 きご 愛 読 くださいますよう お 願 い 申 し 上 げます 昨 年 は 馬 ( 午 ) 年 にふさわしく 当 支 部 にとっては 記 念 すべき 激 動 の 一 年 であったように 思 います 11 月 14 日 か ら 3 日 間 に 亘 って 開 催 された 全 国 大 会 に 向 けて 実 行 委 員 会 が 約 1 年 前 に 発 足 し その 後 9 回 の 実 行 委 員 会 が 開 催 されました 8 月 4 日 の 第 5 回 実 行 委 員 会 では プレイベン トの 調 整 も 順 調 に 進 み ポスター 案 も 提 示 されました し かし 8.20 豪 雨 災 害 が 発 生 したことによって 新 たな 課 題 が 突 きつけられ 支 部 内 での 問 題 提 起 会 議 を 経 て 広 島 豪 雨 災 害 防 災 まちづくり 検 証 小 委 員 会 が 設 置 され 目 前 に 迫 る 全 国 大 会 ワークショップに 向 けて 動 き 始 めました それら 二 つの 大 きな 出 来 事 の 痕 跡 は 今 回 のニュースレタ ーにはっきりと 標 されています 豪 雨 災 害 はどの 地 域 でも 起 きる 可 能 性 があります 今 年 は 阪 神 淡 路 大 震 災 の 20 年 目 の 節 目 の 年 でもあり 新 たな 災 害 犠 牲 者 が 発 生 しないことを 願 わずには 居 られません 今 年 の 干 支 は 羊 ( 未 )です 羊 という 漢 字 の 成 り 立 ち を 検 索 してみると 羊 という 文 字 を 使 った 漢 字 は 意 外 に 多 く 洋 様 養 美 祥 詳 翔 善 膳 繕 鮮 な ど これらは 全 て 羊 という 漢 字 の 単 語 家 族 なのだ そうです 古 代 では 羊 は 神 聖 な 儀 式 などに 使 われていたよ うで いのる よい ひろい などの 意 味 を 持 ち 非 常 に 縁 起 の 良 い 漢 字 です 例 えば 洋 は 広 い 水 大 海 原 を 表 し 前 途 洋 洋 など 非 常 に 縁 起 の 良 い 漢 字 で 編 集 委 員 にもいらっしゃいます が 人 の 名 前 にも 使 われています また 羊 と 羽 が 合 体 し た 翔 は 羊 が 空 を 翔 る 空 を 飛 びまわる 様 子 を 漢 字 にし たもので 神 秘 の 動 物 は 西 洋 ではペガサスですが 古 代 中 国 では 羊 だったのです 今 年 は 羊 年 にちなんで 良 い 出 来 事 が 地 方 を 翔 る 年 に なることを 祈 っています 次 号 の 配 信 は 5 月 の 予 定 です ホットコーナーやコラ ム トピックスなど 学 会 員 の 皆 様 からの 原 稿 をお 待 ちし ております 何 かございましたら 総 務 委 員 会 事 務 局 ( 藤 岡 総 務 委 員 長 cp-fujioka@chiikikb.co.jp)までご 連 絡 いただければ 幸 いです また ご 本 人 の 了 解 が 得 られた 講 演 会 プレゼン 資 料 につ きましては 当 支 部 HPに 掲 載 させていただきますので ご 参 照 ください 支 部 HP: ( 文 責 : 長 谷 山 弘 志 ) 編 集 委 員 : 長 谷 山 弘 志 ( 編 集 長 ) 北 本 拓 也 佐 伯 達 郎 周 藤 浩 司 福 馬 晶 子 松 田 智 仁 宮 迫 勇 次 安 永 洋 一 郎 山 下 和 也 吉 原 俊 朗 当 編 集 委 員 は 総 務 委 員 会 の 要 請 により 参 加 したメンバ ーです ご 参 加 いただける 方 は 編 集 長 にお 申 し 出 下 さい