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1 いばらき 水 素 戦 略 平 成 28 年 3 月 茨 城 県

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3 目 次 第 1 章 戦 略 策 定 の 趣 旨 目 標 等... 1 第 1 節 策 定 の 背 景 国 等 の 動 向 茨 城 県 の 特 性 課 題... 2 第 2 節 策 定 の 基 本 的 な 考 え 方 策 定 の 基 本 方 針 策 定 の 方 向 性... 3 第 3 節 本 県 の 地 域 資 源 の 活 用 最 先 端 の 研 究 開 発 や 高 度 なものづくり 技 術 の 集 積 を 活 用 鹿 島 地 区 の 副 生 水 素 日 立 地 区 の 液 化 天 然 ガス(LNG) 基 地 等 導 入 が 進 む 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギーの 活 用 高 温 ガス 炉 による 将 来 の 水 素 製 造... 6 第 4 節 目 指 すべき 目 標 と 将 来 の 姿 目 指 すべき 目 標 将 来 の 姿 (2025 年 頃 ~2040 年 頃 )... 7 第 2 章 本 県 の 取 組 方 向... 8 第 1 節 水 素 の 利 活 用 を 促 進 家 庭 用 燃 料 電 池 及 び 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 の 普 及 促 進 等 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV) 等 の 普 及 と 水 素 ステーションの 整 備 促 進 水 素 を 利 用 したまちづくりと 災 害 対 応... 14

4 4 水 素 発 電 に 向 けた 検 討 第 2 節 水 素 に 係 る 研 究 開 発 及 び 新 たなビジネスの 創 造 などを 支 援 研 究 開 発 実 証 試 験 等 への 支 援 水 素 関 連 試 験 施 設 等 の 誘 致 及 び 企 業 による 利 用 を 支 援 製 品 開 発 への 地 元 企 業 の 参 入 を 促 進 新 たなビジネスの 創 造 を 支 援 第 3 節 水 素 に 係 る 県 民 理 解 の 促 進 と 規 制 緩 和 水 素 に 係 る 県 民 理 解 の 促 進 水 素 の 利 活 用 に 係 る 規 制 緩 和 第 3 章 戦 略 の 推 進 に 向 けて 第 1 節 戦 略 の 位 置 付 け 第 2 節 戦 略 の 時 間 的 な 取 組 (タイムスケジュール) 概 要 について 第 3 節 関 係 者 の 役 割 分 担 及 び 推 進 体 制 ほか 関 係 者 の 役 割 分 担 推 進 体 制 戦 略 の 見 直 し 第 4 節 普 及 目 標 について 水 素 ステーションの 整 備 箇 所 数 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)の 普 及 台 数 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム)の 普 及 台 数 資 料 編... 30

5 第 1 章 戦 略 策 定 の 趣 旨 目 標 等 第 1 節 策 定 の 背 景 1 国 等 の 動 向 〇 国 民 生 活 や 産 業 活 動 を 支 えるエネルギーの 確 保 は 大 変 重 要 であり 国 はエネ ルギー 基 本 計 画 (2014 年 4 月 )を 定 め 安 全 を 大 前 提 とした 上 で 安 定 供 給 経 済 効 率 性 の 向 上 環 境 への 適 合 をバランスよく 実 現 するエネルギーの 構 成 を 目 指 している 〇 このような 中 で 水 素 の 利 活 用 を 拡 大 していくことは 省 エネルギー エネル ギーセキュリティの 向 上 環 境 負 荷 の 低 減 産 業 振 興 等 に 大 きく 貢 献 できる 可 能 性 があることから 国 は 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ(2014 年 6 月 ) をとりまとめ 水 素 社 会 の 実 現 に 向 けた 取 組 の 加 速 に 努 めている 〇 また 2009 年 に 市 場 に 投 入 され 普 及 段 階 にある 家 庭 用 燃 料 電 池 に 続 き 年 12 月 には 燃 料 電 池 自 動 車 が 市 場 投 入 され 今 後 各 自 動 車 メーカーの 積 極 的 な 取 組 による 市 場 拡 大 が 期 待 されるとともに 水 素 ステーションの 整 備 が 国 の 助 成 のもと 急 速 に 進 められており 家 庭 用 燃 料 電 池 とともに 燃 料 電 池 自 動 車 や 水 素 ステーションの 需 要 が 広 がりつつある エネルギー 基 本 計 画 (2014 年 4 月 第 四 次 計 画 ) エネルギー 基 本 計 画 は 2002 年 6 月 に 制 定 されたエネルギー 政 策 基 本 法 に 基 づき 政 府 が 策 定 するもので 安 全 性 安 定 供 給 経 済 効 率 性 の 向 上 環 境 への 適 合 とい うエネルギー 政 策 の 基 本 方 針 に 則 り エネルギー 政 策 の 基 本 的 な 方 向 性 を 示 すものであ る 2003 年 10 月 に 最 初 の 計 画 が 策 定 され その 後 2007 年 3 月 に 第 二 次 計 画 2010 年 6 月 に 第 三 次 計 画 が 策 定 され 今 回 の 計 画 は 第 四 次 計 画 となる 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ(2014 年 6 月 ) エネルギー 基 本 計 画 において 水 素 社 会 の 実 現 に 向 けたロードマップの 策 定 が 盛 り 込 まれており 水 素 エネルギー 普 及 の 意 義 を 確 認 しながら 水 素 の 利 用 面 に 加 え 製 造 や 輸 送 貯 蔵 の 各 段 階 で 目 指 すべき 目 標 とその 実 現 のための 産 学 官 の 取 組 について 国 が 設 置 した 水 素 燃 料 電 池 戦 略 協 議 会 がとりまとめた 水 素 の 利 活 用 について 技 術 的 課 題 の 克 服 や 経 済 性 の 確 保 に 要 する 期 間 の 長 短 に 着 目 し 以 下 の 3 つのフェーズに 分 けて 取 組 を 進 めていくこととしている 1 家 庭 用 燃 料 電 池 や 燃 料 電 池 自 動 車 等 足 下 で 実 現 しつつある 燃 料 電 池 技 術 の 活 用 を 拡 大 し 大 幅 な 省 エネの 実 現 や 世 界 市 場 の 獲 得 を 目 指 す ( 現 在 ~) 2 供 給 側 においては 海 外 の 未 利 用 エネルギーを 用 いた 水 素 供 給 システムを 確 立 するとと -1-

6 もに 需 要 側 では 水 素 発 電 の 本 格 導 入 も 視 野 に 入 れ エネルギーセキュリティの 向 上 を 目 指 す (2020 年 代 後 半 の 実 現 を 目 指 す) 3 再 生 可 能 エネルギー 等 を 用 いた CO2 フリーの 水 素 供 給 システムの 確 立 を 目 指 す (2040 年 頃 の 実 現 を 目 指 す) 2 茨 城 県 の 特 性 課 題 〇 茨 城 県 は 豊 かな 自 然 や 暮 らしやすい 気 候 風 土 最 先 端 の 科 学 技 術 高 度 なも のづくり 産 業 や 素 材 化 学 産 業 の 集 積 に 加 え 整 備 が 進 む 陸 海 空 の 交 通 ネットワ ークなどにより 積 極 的 な 企 業 誘 致 を 進 め 雇 用 の 場 の 確 保 に 努 めている 〇 また 国 の 支 援 のもと 家 庭 用 燃 料 電 池 の 普 及 拡 大 や 燃 料 電 池 自 動 車 の 導 入 促 進 など 具 体 的 な 水 素 の 利 活 用 が 進 みつつある 中 で 本 県 には つくば 東 海 大 洗 等 における 水 素 に 係 る 研 究 開 発 ものづくり 中 小 企 業 の 優 れた 技 術 鹿 島 にお ける 副 生 水 素 さらに 日 立 港 におけるLNG( 液 化 天 然 ガス) 基 地 の 整 備 など 水 素 に 関 連 する 多 くの 優 れた 研 究 資 源 や 産 業 資 源 が 集 積 している 〇 このため このような 優 れた 地 域 資 源 を 活 用 し 県 内 企 業 の 水 素 関 連 分 野 への 進 出 や 水 素 に 係 る 新 産 業 の 創 出 などによる 産 業 振 興 燃 料 電 池 自 動 車 等 の 普 及 促 進 による 環 境 負 荷 の 少 ない 社 会 づくりなどを 目 指 すことが 大 変 重 要 である 茨 城 県 の 特 性 首 都 東 京 から35~160km 圏 に 位 置 県 北 地 域 は 阿 武 隈 八 溝 山 系 や 変 化 に 富 んだ 海 岸 線 など 優 れた 自 然 景 観 を 有 する 県 央 から 県 南 西 地 域 は 肥 沃 な 平 野 が 広 がる 豊 かな 穀 倉 地 帯 気 候 も 温 和 で 全 国 第 4 位 の 可 住 地 面 積 を 有 する 総 面 積 6, km2(h ) 全 国 24 位 総 務 省 資 料 可 住 地 面 積 3, km2(h ) 全 国 4 位 総 務 省 資 料 人 口 ( 国 勢 調 査 速 報 ) 2,918 千 人 (H ) 速 報 値 全 国 11 位 総 務 省 資 料 県 民 所 得 (1 人 当 たり) 3,137 千 円 (H24 年 ) 全 国 4 位 内 閣 府 資 料 製 造 品 出 荷 額 等 11 兆 4,085 億 円 (H26 年 ) 全 国 8 位 経 済 産 業 省 資 料 農 業 産 出 額 4,292 億 円 (H26 年 ) 全 国 2 位 農 林 水 産 省 資 料 海 面 の 漁 獲 量 223 千 トン(H26 年 ) 全 国 3 位 農 林 水 産 省 資 料 工 場 立 地 面 積 ( 電 気 業 を 含 む)* 1,879ha(10 年 間 (H16~H25 年 )の 累 計 ) 全 国 1 位 経 済 産 業 省 資 料 * 電 気 業 を 除 く 工 場 立 地 面 積 は 1,207ha(10 年 間 (H17~H26 年 )の 累 計 ) 全 国 1 位 -2-

7 第 2 節 策 定 の 基 本 的 な 考 え 方 1 策 定 の 基 本 方 針 〇 国 等 の 水 素 に 係 る 方 針 や 施 策 を 踏 まえつつ 本 県 の 地 域 特 性 を 活 かし 県 内 企 業 による 水 素 に 係 る 事 業 活 動 や 研 究 機 関 による 研 究 開 発 等 を 支 援 し 産 業 振 興 に 結 び 付 けていく 取 組 や 家 庭 用 燃 料 電 池 及 び 燃 料 電 池 自 動 車 水 素 ステーション などの 導 入 促 進 による 県 民 生 活 の 向 上 に 資 するための 取 組 を 戦 略 にとりまとめ る 2 策 定 の 方 向 性 国 は 水 素 が 社 会 に 広 く 受 容 されていくためには 技 術 面 コスト 面 制 度 面 インフラ 面 での 多 くの 課 題 を 克 服 するとともに 経 済 性 の 確 保 に 要 する 期 間 の 長 短 に 着 目 し ステップ バイ ステップで 水 素 社 会 の 実 現 を 目 指 すこととして いる このため 水 素 関 連 ビジネスの 成 り 立 つ 時 期 など 先 を 見 通 すことが 難 し い 事 業 も 多 いが 本 県 の 戦 略 では 国 等 の 施 策 の 方 向 などを 見 据 えながら 可 能 な 限 り 時 間 軸 を 考 えて 具 体 的 な 取 組 を 検 討 していくこととする 水 素 は 息 の 長 い 取 組 として 長 期 的 継 続 的 に 進 めていくことが 重 要 であり 戦 略 では 県 の 目 指 すところを 明 確 にして 取 組 の 優 先 度 を 検 討 していくことと する 急 激 な 人 口 減 少 や 超 高 齢 化 それに 伴 う 労 働 人 口 の 減 少 や 経 済 成 長 の 鈍 化 など により 社 会 や 産 業 の 構 造 は 大 きく 変 わってきており 将 来 の 人 口 年 齢 構 成 世 帯 数 などを 考 慮 しながら 戦 略 における 水 素 の 利 活 用 の 方 向 性 を 検 討 していく こととする 水 素 の 利 活 用 は 温 暖 化 対 策 に 深 く 関 係 するとともに 県 民 や 企 業 等 の 水 素 に 対 する 理 解 が 重 要 であり 県 民 企 業 大 学 研 究 機 関 行 政 機 関 等 がその 役 割 を 十 分 に 認 識 し 行 動 できるように その 方 向 性 を 検 討 していくこととする 第 3 節 本 県 の 地 域 資 源 の 活 用 本 県 は 水 素 に 係 る 最 先 端 の 研 究 開 発 や 優 れたものづくり 技 術 の 集 積 鹿 島 地 区 の 副 生 水 素 日 立 港 区 のLNG( 液 化 天 然 ガス) 基 地 等 太 陽 光 発 電 など 導 入 が 進 む 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギー さらに 大 洗 の 高 温 ガス 炉 による 水 素 製 造 など 水 素 に 関 連 した 地 域 資 源 が 豊 富 にあり これらを 活 かした 水 素 の 利 活 用 が 望 まれている 1 最 先 端 の 研 究 開 発 や 高 度 なものづくり 技 術 の 集 積 を 活 用 本 県 は 最 先 端 の 研 究 開 発 に 取 り 組 む 大 学 研 究 機 関 等 が 集 積 するつくば 地 区 J-PARC( 大 強 度 陽 子 加 速 器 施 設 )をはじめ 高 温 ガス 炉 など 原 子 力 科 学 の -3-

8 研 究 機 関 が 集 積 する 東 海 大 洗 地 区 さらに 城 里 町 の 日 本 自 動 車 研 究 所 では 水 素 の 安 全 性 の 試 験 研 究 が 進 められるなど 優 れた 研 究 資 源 の 集 積 が 図 られている 本 県 が このような 研 究 集 積 を 最 大 限 に 活 用 していくためには 個 々の 研 究 の 連 携 を 強 化 し 大 型 のプロジェクトとして 国 等 に 提 案 し 研 究 開 発 を 加 速 していく 必 要 がある さらに このようなプロジェクトに 高 度 なものづくり 技 術 を 有 する 県 内 中 小 企 業 の 参 画 を 促 し 中 小 企 業 の 技 術 力 や 開 発 力 を 一 層 強 化 し 産 業 活 動 の 発 展 に 資 することが 大 変 重 要 である 最 先 端 の 研 究 開 発 の 集 積 つくば 地 区 ( 国 等 の 研 究 機 関 :32 機 関 ( 平 成 27 年 4 月 ) 研 究 者 数 : 約 2 万 人 ) 東 海 大 洗 地 区 等 ( 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 J-PARC( 大 強 度 陽 子 加 速 器 )) 高 度 なものづくり 技 術 の 集 積 日 立 製 作 所 等 の 協 力 企 業 を 中 心 に 約 1,200 社 が 日 立 地 区 等 に 存 在 いばらき 成 長 産 業 振 興 協 議 会 の 会 員 企 業 621 社 ( 平 成 28 年 3 月 14 日 現 在 ) 2 鹿 島 地 区 の 副 生 水 素 鹿 島 臨 海 工 業 地 帯 は 鉄 鋼 石 油 化 学 等 の 素 材 産 業 を 中 心 に 163 社 182 工 場 ( 平 成 28 年 2 月 現 在 )が 立 地 しており 製 造 品 出 荷 額 ( 平 成 26 年 速 報 値 ) は 県 全 体 ( 約 11 兆 4 千 億 円 )のうち 約 2 割 ( 約 2 兆 3 千 4 百 億 円 )を 占 め 本 県 のみならず 国 内 有 数 の 産 業 拠 点 として 発 展 している 同 工 業 地 帯 では 石 油 精 製 化 学 製 品 や 鉄 鋼 の 製 造 過 程 において 水 素 が 大 量 に 生 成 されており そのほとんどが 火 力 発 電 所 の 燃 料 や 製 造 原 料 などに 活 用 され るなど 現 状 では 工 業 地 帯 内 で 有 効 に 利 用 されている このような 中 今 後 水 素 社 会 を 目 指 す 中 で 同 工 業 地 帯 では 既 に 大 量 の 水 素 が 製 造 されている 点 で 優 位 性 があり 水 素 の 新 たな 利 用 可 能 性 が 期 待 されている 鹿 島 臨 海 工 業 地 帯 の 概 要 1961 年 策 定 の 鹿 島 臨 海 工 業 地 帯 造 成 計 画 (マスタープラン)に 基 づき 工 業 用 地 の 造 成 掘 込 港 湾 の 建 設 道 路 鉄 道 工 業 用 水 道 等 の 関 連 施 設 を 整 備 所 在 地 : 鹿 嶋 市 神 栖 市 総 面 積 :2,916ha 製 造 品 出 荷 額 等 :2 兆 3,406 億 円 ( 鹿 嶋 市 と 神 栖 市 の 合 計 値 で 平 成 26 年 速 報 値 ) 配 合 飼 料 生 産 量 :387 万 トン( 平 成 26 年 度 ) 主 な 特 徴 -4-

9 地 区 別 の 産 業 集 積 高 松 地 区 : 鉄 鋼 東 部 地 区 : 石 油 精 製 石 油 化 学 西 部 地 区 : 飼 料 化 学 波 崎 地 区 : 化 学 薬 品 優 れたインフラ 港 湾 :バース 総 延 長 約 17km :4つの 公 共 埠 頭 (15バース) : 企 業 (23 社 ) 専 用 (84バース) 工 業 用 水 : 約 88 万 トン/ 日 副 生 水 素 の 発 生 例 食 塩 電 解 により 苛 性 ソーダ 製 造 過 程 での 水 素 鉄 鋼 の 製 造 過 程 で 水 素 を 含 むコークス 炉 ガス 高 炉 ガス 転 炉 ガス ナフサ 等 の 分 解 過 程 における 水 素 3 日 立 地 区 の 液 化 天 然 ガス(LNG) 基 地 等 茨 城 港 日 立 港 区 では 液 化 天 然 ガス(LNG)の 受 入 れ 基 地 及 び 供 給 パイプラ インの 整 備 が 進 められ 2016 年 3 月 下 旬 から 営 業 運 転 が 開 始 されている 再 生 可 能 エネルギー 由 来 の 水 素 を 安 定 的 かつ 大 量 に 製 造 することは 現 状 では 難 しいため 水 素 製 造 はこれからも 都 市 ガス 等 からの 改 質 が 軸 になると 思 われる このため 日 立 地 区 に 液 化 天 然 ガス 基 地 と 天 然 ガスの 供 給 パイプラインが 整 備 さ れることは 茨 城 県 が 水 素 社 会 を 目 指 すにあたり 活 用 すべき 資 源 の 一 つと 考 えら れるので 化 石 燃 料 の 中 では 比 較 的 環 境 負 荷 が 少 なく 改 質 による 水 素 製 造 が 安 易 な 天 然 ガスの 十 分 な 活 用 を 検 討 すべきである 液 化 天 然 ガス(LNG) 基 地 及 び 供 給 パイプラインの 概 要 整 備 及 び 運 営 : 東 京 ガス 株 式 会 社 施 設 概 要 :LNGタンク(23 万 k リットル)1 基 :LPGタンク( 5 万 k リットル)1 基 :パイプライン( 高 圧 導 管 φ600mm) * 日 立 市 から 栃 木 県 真 岡 市 まで 約 90km 基 地 面 積 : 約 10.4ha 4 導 入 が 進 む 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギーの 活 用 茨 城 県 では 固 定 価 格 買 取 制 度 (FIT)の 施 行 (2012 年 7 月 1 日 ) 以 降 急 速 に 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 が 進 んでおり 特 に 太 陽 光 発 電 の 導 入 が 加 速 し 2015 年 11 月 末 時 点 では 固 定 価 格 買 取 制 度 に 基 づく 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 量 が 全 国 1 位 であり そのうち 太 陽 光 発 電 の 導 入 量 も 全 国 1 位 であるなど その 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギーの 活 用 を 図 るべきである 太 陽 光 や 風 力 などの 再 生 可 能 エネルギーは 出 力 変 動 や 地 理 的 な 偏 在 性 を 有 し -5-

10 ており 太 陽 光 発 電 等 による 電 力 を 安 定 供 給 するためには 系 統 の 整 備 や 蓄 電 池 等 の 活 用 が 不 可 欠 である 一 方 で 太 陽 光 発 電 等 の 大 量 導 入 が 急 速 に 進 む 中 連 系 制 約 エリアが 発 生 して いることから 余 剰 となる 太 陽 光 発 電 等 の 電 力 を 利 用 した 水 電 解 による 水 素 製 造 貯 蔵 利 用 なども 考 えていくべきであり 水 素 を 安 定 的 かつ 大 量 に 製 造 貯 蔵 し 利 用 していくために 県 内 の 産 学 官 の 力 を 集 めた 研 究 開 発 を 促 進 していく 必 要 がある 再 生 可 能 エネルギー 固 定 価 格 買 取 制 度 における 茨 城 県 内 の 設 備 認 定 及 び 導 入 の 状 況 (2015 年 11 月 末 時 点 ) 再 生 可 能 エネルギー 全 体 左 のうち 太 陽 光 発 電 設 備 茨 城 県 4,872,455kW( 全 国 1 位 ) 4,563,357kW( 全 国 2 位 ) 認 定 量 全 国 85,577,885kW 79,644,423kW 実 際 の 茨 城 県 1,388,947kW( 全 国 1 位 ) 1,331,650kW( 全 国 1 位 ) 導 入 量 全 国 25,365,042kW 24,411,779kW 5 高 温 ガス 炉 による 将 来 の 水 素 製 造 固 有 の 安 全 性 を 有 し 水 素 製 造 など 多 様 な 産 業 利 用 が 見 込 まれる 高 温 ガス 炉 が 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 の 大 洗 研 究 開 発 センターに 整 備 され ヘリウムガスの 高 温 熱 を 利 用 したCO2を 排 出 しない 水 素 製 造 の 研 究 開 発 が 進 められている 将 来 この 高 温 ガス 炉 の 利 用 による 大 規 模 な 水 素 製 造 が 期 待 できるため 研 究 開 発 を 促 進 し 地 の 利 を 生 かして 水 素 製 造 の 実 用 化 を 支 援 すべきである 高 温 工 学 試 験 研 究 炉 (HTTR)の 概 要 HTTR(High Temperature Engineering Test Reactor)とは 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 が 整 備 運 営 している 高 温 ガス 炉 の 試 験 研 究 炉 運 営 主 体 : 国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 ( 原 子 力 科 学 研 究 部 門 高 温 ガス 炉 水 素 熱 利 用 研 究 センター) 原 子 炉 出 力 :3 万 kw 冷 却 材 :ヘリウムガス 原 子 炉 入 口 冷 却 材 温 度 :395 / 出 口 冷 却 材 温 度 : 減 速 材 : 黒 鉛 燃 料 : 二 酸 化 ウラン 被 覆 粒 子 燃 料 水 素 製 造 に 向 けた 技 術 開 発 については この950 の 高 温 熱 を 利 用 した 熱 化 学 法 IS プロセスの 研 究 開 発 を 推 進 中 -6-

11 第 4 節 目 指 すべき 目 標 と 将 来 の 姿 1 目 指 すべき 目 標 〇 県 では 以 下 の 目 標 と 将 来 の 実 現 に 向 けて 県 民 企 業 大 学 研 究 機 関 国 市 町 村 関 係 団 体 等 の 理 解 と 協 働 のもとに 本 戦 略 にもとづく 取 組 を 進 める 目 標 水 素 先 進 県 いばらきの 実 現 産 業 の 振 興 と 県 民 生 活 の 向 上 2 将 来 の 姿 (2025 年 頃 ~2040 年 頃 ) 1 水 素 の 利 活 用 が 進 み 県 民 の 生 活 環 境 が 向 上 燃 料 電 池 自 動 車 の 導 入 や 水 素 ステーションの 整 備 が 進 み 市 街 地 における 排 気 ガス 等 の 低 減 家 庭 用 燃 料 電 池 等 の 普 及 による 省 エネ 化 などにより 生 活 環 境 の 向 上 が 進 んでいます 災 害 時 には 燃 料 電 池 自 動 車 や 家 庭 用 燃 料 電 池 等 を 分 散 型 電 源 として 活 用 する ことにより 暮 らしの 安 全 性 が 向 上 しています 新 たなまちづくりでは 水 素 ステーションを 核 に 戸 建 て 住 宅 や 集 合 住 宅 に 純 水 素 型 燃 料 電 池 が 整 備 され 水 素 を 活 かした 低 炭 素 な 暮 らしが 始 まっています 2 水 素 を 活 用 した 産 業 が 発 展 工 場 等 においては ピークカット 等 に 水 素 を 活 用 するなどして 電 力 需 要 を 抑 制 するなどの 省 エネルギー 対 策 が 進 んでいます 燃 料 電 池 自 動 車 や 家 庭 用 燃 料 電 池 等 の 需 要 が 高 まり 県 内 の 中 小 企 業 が 部 品 供 給 を 行 うとともに 県 内 の 大 学 研 究 機 関 との 共 同 開 発 が 盛 んになっています 水 素 関 連 製 品 の 市 場 が 広 がることで 大 学 研 究 機 関 の 研 究 成 果 等 を 活 用 した ベンチャーが 生 まれています 3 水 素 供 給 を 担 う 県 として 発 展 天 然 ガスを 改 質 した 水 素 副 生 水 素 を 活 用 した 水 素 太 陽 光 や 風 力 など 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギーを 活 用 した 水 素 さらには 高 温 ガス 炉 からの 水 素 など 本 県 では 多 様 で 豊 富 な 水 素 を 供 給 できることから 製 造 輸 送 貯 蔵 に 係 る 技 術 開 発 等 により 地 産 地 消 の 低 コストな 水 素 が 円 滑 に 家 庭 企 業 に 供 給 されて います 県 の 臨 海 部 では 水 素 備 蓄 基 地 の 整 備 が 進 み 海 外 から 二 酸 化 炭 素 フリーの 水 素 が 大 量 に 輸 送 のうえ 備 蓄 され 首 都 圏 への 水 素 供 給 を 担 うとともに 火 力 発 電 所 でも 二 酸 化 炭 素 フリー 水 素 の 利 用 が 始 まっています 4 水 素 の 先 進 的 な 研 究 開 発 実 証 試 験 等 が 一 層 進 展 本 県 では 水 素 先 進 県 として 産 学 官 による 水 素 の 最 先 端 の 研 究 開 発 が 強 化 さ れ 実 用 化 に 向 けた 実 証 試 験 が 県 内 の 各 地 域 で 行 われています -7-

12 第 2 章 本 県 の 取 組 方 向 第 1 節 水 素 の 利 活 用 を 促 進 1 家 庭 用 燃 料 電 池 及 び 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 の 普 及 促 進 等 (1) 現 状 と 課 題 〇 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム)や 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 は 化 石 燃 料 である 天 然 ガスやLPガスを 改 質 して 水 素 を 取 り 出 し 空 気 中 の 酸 素 を 反 応 させること により 電 気 と 熱 を 発 生 させるシステムであり 日 常 生 活 において 水 素 を 活 用 で きる 身 近 な 製 品 である 〇 家 庭 用 燃 料 電 池 は 家 庭 において 電 気 エネルギーを 直 接 取 り 出 すため エネル ギーロスが 少 なく 電 気 と 熱 の 両 方 を 有 効 活 用 することで さらにエネルギー 効 率 を 高 めることが 可 能 となる 〇 家 庭 用 燃 料 電 池 は2009 年 から 市 販 開 始 され 2014 年 には 国 内 に 累 計 で 約 12 万 台 が 設 置 されており 国 は 早 期 に 市 場 の 自 立 化 を 図 り 2020 年 に1 40 万 台 2030 年 には530 万 台 を 普 及 させる 目 標 を 立 てている このため 一 層 の 普 及 に 向 けて 製 品 コストの 低 減 等 が 必 要 となるため 関 係 企 業 等 が 技 術 開 発 に 取 り 組 んでいる 家 庭 用 燃 料 電 池 は 停 電 時 においても 起 動 可 能 な 製 品 が 市 場 に 投 入 されており その 製 品 では 系 統 からの 電 力 が 停 止 していても 家 庭 内 で 一 定 範 囲 の 電 力 を 利 用 できることから LCP( 生 活 継 続 計 画 Life Continuity Planning)に 有 効 である 企 業 や 大 学 研 究 機 関 では 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 の 高 効 率 化 に 向 けた 研 究 開 発 を 進 めており 温 熱 需 要 ( 負 荷 )の 少 ない 小 規 模 店 舗 等 への 導 入 が 期 待 されて いる 〇 茨 城 県 では 戸 建 て 住 宅 の 敷 地 面 積 が 広 いことや 天 然 ガスパイプラインの 整 備 が 進 みつつあるため 家 庭 用 燃 料 電 池 設 置 の 優 位 性 が 非 常 に 高 い また 県 内 には 家 庭 用 燃 料 電 池 がすでに 約 2 千 台 設 置 されており 特 にLPガス 仕 様 製 品 の 普 及 が 他 県 よりも 進 んでいる 家 庭 用 燃 料 電 池 は まだ 認 知 度 が 低 く 水 素 と 空 気 中 の 酸 素 から 電 気 をつくり だしていることも 十 分 に 認 識 されていないので 普 及 には 認 知 度 の 向 上 が 不 可 欠 である このため 省 エネ CO2 削 減 などへの 効 果 や 災 害 時 の 系 統 停 電 時 の 分 散 型 電 源 として 防 災 減 災 対 策 にも 貢 献 ができることなどを 広 く 県 民 に 周 知 していくとともに 技 術 開 発 によるコストダウンなどの 状 況 も 鑑 みながら 県 と しても 一 層 の 普 及 支 援 策 を 検 討 すべきである -8-

13 家 庭 用 燃 料 電 池 のしくみ 都 市 ガスまたは LP ガスを 機 器 内 で 改 質 し た 水 素 と 空 気 中 の 酸 素 を 電 気 化 学 反 応 させて 電 気 と 熱 を 発 生 させるコージェ ネレーション システムであり 国 内 で 最 も 社 会 的 に 受 容 されている 水 素 利 活 用 技 術 である 省 エネ 効 果 CO2 削 減 効 果 国 の 導 入 目 標 は 家 庭 用 燃 料 電 池 を 2030 年 までに 530 万 台 ( 全 世 帯 の 約 1 割 )の 普 及 である これにより 増 加 を 続 ける 家 庭 部 門 のエネルギー 消 費 量 を 約 3% 削 減 CO2 排 出 量 を 約 4%( 年 間 約 700 万 トン) 削 減 する 効 果 が 日 本 全 体 で 見 込 まれる ( 酸 素 ) ガス 給 湯 器 及 び 系 統 電 力 を 利 用 した 場 合 との 比 較 ( 出 典 : 水 素 燃 料 電 池 戦 略 協 議 会 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ 平 成 26 年 6 月 23 日 より 引 用 ) (2) 取 組 の 方 向 性 1 技 術 開 発 を 支 援 家 庭 用 燃 料 電 池 は500~1000 点 程 度 の 機 器 部 材 で 構 成 されており 素 材 産 業 を 含 む 製 造 業 やエネルギー 産 業 など 多 岐 の 産 業 に 関 連 している ま た 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 は 現 在 低 コスト 化 や 耐 久 性 向 上 のための 開 発 が 進 んでおり 今 後 の 普 及 が 期 待 されている このため 県 は 家 庭 用 燃 料 電 池 及 び 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 の 開 発 への 県 内 中 小 企 業 の 参 入 を 促 進 する ( 具 体 的 な 促 進 方 法 ) 部 材 の 構 造 や 今 後 必 要 とされる 技 術 を 紹 介 するセミナーの 開 催 燃 料 電 池 関 連 の 新 部 品 開 発 に 取 り 組 む 中 小 企 業 への 専 門 家 派 遣 指 導 新 部 品 開 発 に 取 り 組 む 中 小 企 業 からの 技 術 相 談 や 依 頼 試 験 等 に 対 応 県 内 中 小 企 業 と 大 学 研 究 機 関 の 共 同 研 究 開 発 を 促 進 2 県 民 への 普 及 啓 発 等 ア) 県 は つくばエクスプレス 沿 線 開 発 地 区 等 における 家 庭 用 燃 料 電 池 等 を 備 えた 住 宅 の 整 備 を 関 係 企 業 と 自 治 体 で 勉 強 会 等 を 開 催 するなどして 普 及 促 進 に 努 める イ) 県 は 県 内 企 業 大 学 研 究 機 関 行 政 機 関 関 係 団 体 等 の 協 力 を 得 て -9-

14 水 素 利 活 用 の 協 議 会 を 組 織 し 市 民 向 けシンポジウムや 機 器 展 示 会 などを 開 催 することにより 一 般 家 庭 への 家 庭 用 燃 料 電 池 の 普 及 を 促 進 する ウ) 県 は 家 庭 用 燃 料 電 池 等 の 導 入 を 促 進 するため 市 町 村 等 とともに 支 援 措 置 のあり 方 を 検 討 する 2 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV) 等 の 普 及 と 水 素 ステーションの 整 備 促 進 (1) 燃 料 電 池 自 動 車 等 の 技 術 開 発 と 導 入 を 促 進 1 現 状 と 課 題 水 素 を 燃 料 とする 燃 料 電 池 自 動 車 が 2014 年 12 月 に 国 内 で 市 場 投 入 さ れ 今 後 の 普 及 拡 大 が 期 待 されている 燃 料 電 池 自 動 車 は 走 行 時 のCO2 排 出 ゼロなど 環 境 適 合 性 が 優 れているこ とや 実 航 続 距 離 が500km 超 と 長 いことなどの 長 所 があり さらに 水 素 社 会 の 実 現 を 目 指 していく 上 で 水 素 の 需 要 を 拡 げる 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 が 不 可 欠 であることから 国 等 はその 導 入 を 促 進 している また 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 には ハイブリッド 車 と 同 レベルの 価 格 設 定 が 必 要 であると 考 えられており 現 時 点 では 国 の 補 助 金 により 価 格 競 争 力 を 維 持 しているものの 技 術 開 発 等 によりコスト 低 減 に 努 めながら 将 来 的 には 競 争 力 のある 価 格 帯 を 目 指 すとされている 燃 料 電 池 自 動 車 の 燃 料 電 池 セルスタックや 水 素 タンクなどの 特 殊 部 品 は 自 動 車 メーカーが 内 製 しており 量 産 に 至 っていないが 燃 料 電 池 自 動 車 の 将 来 の 普 及 予 測 や 燃 料 電 池 バス 及 び 燃 料 電 池 フォークリフトなどの 開 発 動 向 を 考 えると 自 動 車 メーカーへの 部 材 供 給 に 向 けて 県 内 中 小 企 業 においても 開 発 や 試 作 品 製 造 への 取 組 を 進 めていくべきである 水 素 関 連 の 様 々な 地 域 資 源 を 有 する 本 県 においては 水 素 社 会 への 実 現 を 目 指 す 国 の 動 きを 踏 まえて 燃 料 電 池 自 動 車 や 燃 料 電 池 バス 等 の 県 内 への 普 及 を 促 進 すべきである 燃 料 電 池 自 動 車 のしくみ 構 成 燃 料 電 池 自 動 車 は 水 素 ステーションから 車 載 タンクに 充 填 された 水 素 と 空 気 中 の 酸 素 の 電 気 化 学 反 応 によっ て 発 電 し モーターを 駆 動 させることにより 走 行 する ( 右 図 参 照 ) ( 出 典 : 資 源 エネルギー 庁 燃 料 電 池 推 進 室 燃 料 電 池 自 動 車 について 平 成 26 年 3 月 4 日 ) -10-

15 2 取 組 の 方 向 性 ア) 技 術 開 発 の 促 進 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 に 向 けて 製 造 コスト 等 の 低 減 が 求 められており 県 は 大 学 研 究 機 関 や 企 業 との 産 学 連 携 による 技 術 開 発 を 促 進 する 県 は 燃 料 電 池 自 動 車 関 連 部 品 への 県 内 中 小 企 業 の 参 入 を 促 進 する ( 具 体 的 な 促 進 方 法 ) 燃 料 電 池 自 動 車 の 全 体 構 成 部 材 等 に 係 る 技 術 セミナーを 開 催 自 動 車 部 品 メーカー 等 の 経 験 者 や 大 学 研 究 者 等 のOBによる 技 術 指 導 新 部 品 開 発 に 取 り 組 む 中 小 企 業 からの 技 術 相 談 や 依 頼 試 験 等 に 対 応 イ) 人 材 育 成 県 は 県 内 の 研 究 機 関 で 検 討 されている 燃 料 電 池 自 動 車 の 維 持 管 理 など に 係 る 人 材 の 育 成 について 開 催 周 知 などの 支 援 を 行 う ウ) 導 入 促 進 県 は 県 内 企 業 大 学 研 究 機 関 行 政 機 関 関 係 団 体 等 の 協 力 を 得 て 水 素 利 活 用 の 協 議 会 を 組 織 し 燃 料 電 池 自 動 車 の 導 入 促 進 のための 試 乗 会 等 を 開 催 する また 県 や 市 町 村 等 は 燃 料 電 池 自 動 車 の 公 用 車 導 入 さ らに 地 域 内 の 循 環 公 共 交 通 及 び 大 規 模 な 国 際 会 議 等 における 燃 料 電 池 バ スの 利 用 を 検 討 する なお 本 県 は 霞 ヶ 浦 をはじめ 多 くの 湖 沼 や 河 川 など 水 環 境 に 恵 まれていることから 燃 料 電 池 船 の 導 入 可 能 性 を 検 討 する (2) 水 素 ステーションの 整 備 促 進 1 現 状 と 課 題 燃 料 電 池 自 動 車 の 導 入 拡 大 には 水 素 燃 料 を 充 填 する 水 素 ステーションの 整 備 が 必 要 不 可 欠 なため 国 では2015 年 度 内 に 四 大 都 市 圏 を 中 心 に 10 0 箇 所 程 度 の 水 素 供 給 場 所 の 確 保 に 努 めている なお 4 大 都 市 圏 を 中 心 に 81 箇 所 の 整 備 が 決 まり 2016 年 2 月 17 日 現 在 で41 箇 所 の 水 素 ステ ーションが 開 所 している なお 2020 年 頃 には 現 在 の 整 備 コストの 半 額 程 度 さらに2025 年 頃 には 水 素 ステーションの 自 立 化 を 国 は 目 指 し ている また 太 陽 光 発 電 など 再 生 可 能 エネルギーからの 電 気 により 水 素 製 造 が 可 能 となる35MPa(メガパスカル)の 小 型 水 素 ステーションが 開 発 され 市 場 投 入 されている この 水 素 ステーションが 東 北 地 区 ほかに 配 置 される 予 定 であるが 北 関 東 地 区 にも 設 置 されれば 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 が 一 層 進 むものと 考 えられる 現 在 茨 城 県 内 には 水 素 ステーションがないため 燃 料 電 池 自 動 車 は 県 外 で -11-

16 水 素 を 充 填 している 状 況 である このため 県 内 への 水 素 インフラ 誘 致 に 向 けた 道 筋 や 具 体 策 を 検 討 すべきであり 地 方 自 治 体 のリーダーシップが 求 め られている ( 注 1) 水 素 ステーションを 企 業 が 独 力 で 整 備 運 営 することは 現 状 では 難 しいこ とから 経 費 負 担 への 助 成 や 水 素 ステーション 用 地 の 提 供 といった 支 援 を 地 方 自 治 体 でも 検 討 すべきである 水 素 ステーションの 整 備 は 水 素 に 係 る 取 組 を 県 民 の 目 にしっかりと 示 して いく 上 でも 重 要 であると 考 えられる たとえば 他 の 都 県 において 既 に 利 用 されている 水 素 ステーションには 近 隣 の 学 校 から 児 童 等 が 見 学 に 来 ること がある 児 童 等 がその 見 学 の 話 などを 親 や 身 近 な 人 に 伝 えることで 水 素 に 対 する 理 解 や 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 促 進 にもつながっていくことが 想 定 され る このため 茨 城 県 においても 水 素 ステーションを 水 素 の 供 給 拠 点 にする とともに 水 素 社 会 を 目 指 すシンボルとしても 整 備 を 検 討 すべきである 〇 現 行 法 において 水 素 ステーション( 注 2)を 運 営 するためには 従 業 員 が 法 律 に 基 づく 資 格 に 加 え 圧 縮 水 素 又 は 液 化 水 素 の 製 造 に 関 し6か 月 以 上 の 経 験 を 必 要 とすることから 人 材 確 保 のため 教 育 訓 練 などに 着 目 すべきであ る 水 素 ステーションでの 充 填 対 象 は 燃 料 電 池 自 動 車 だけではなく 将 来 的 には 燃 料 電 池 のバス( 注 3) フォークリフト タクシーなどへの 水 素 充 填 が 想 定 される 例 えば 茨 城 空 港 への 旅 客 運 行 を 燃 料 電 池 バスで 行 うなどして 水 素 ステーションの 利 用 拡 大 を 検 討 すべきである ( 注 1) 茨 城 県 水 素 戦 略 会 議 (2015 年 8 月 4 日 ~2016 年 2 月 8 日 )での 議 論 を 踏 ま え 記 載 したが 関 係 者 の 尽 力 により 2016 年 3 月 下 旬 つくば 市 内 に 移 動 式 水 素 ステーションが 開 所 ( 注 2)ここでいう 水 素 ステーションとは 処 理 能 力 が1 日 あたり25 万 立 方 メート ル 未 満 かつ82MPa(メガパスカル) 以 下 の 車 両 用 ( 注 3) 燃 料 電 池 の 路 線 バスでは 燃 料 電 池 自 動 車 4 台 分 の 燃 料 タンクが 必 要 となり 実 証 実 験 が 行 われ 市 場 への 投 入 も 進 められている 一 方 高 速 バスでは 燃 料 電 池 自 動 車 10 台 分 程 度 の 水 素 燃 料 が 必 要 になるが 現 在 大 量 供 給 に 対 応 する 水 素 インフラが 整 っておらず 実 用 化 には 時 間 を 要 する 見 込 み -12-

17 水 素 ステーション 燃 料 電 池 自 動 車 には 水 素 ステーションから 水 素 が 充 填 される 水 素 は トレー ラー 等 の 輸 送 機 器 で 水 素 ス テーションまで 輸 送 される ケース(オフサイト 水 素 ス テーション)および ステ ーションの 中 で 製 造 される ケース(オンサイト 水 素 ス テーション)がある 図. 水 素 ステーションの 仕 組 み 例 水 素 ステーションは 輸 送 された 水 素 を 圧 縮 し 貯 蔵 する 設 備 を 含 む 近 年 これらの 設 備 をトレーラーに 搭 載 した 移 動 式 水 素 ステーションも 登 場 した 国 の 目 標 及 び 整 備 状 況 ( 出 典 : 資 源 エネルギー 庁 燃 料 電 池 推 進 室 燃 料 電 池 自 動 車 について 平 成 26 年 3 月 4 日 ) 国 は 2015 年 度 内 に 四 大 都 市 圏 を 中 心 に 100 か 所 程 度 の 水 素 ステーションを 設 置 し その 後 の 導 入 については 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 台 数 の 状 況 に 応 じて 早 期 に 具 体 的 な 整 備 目 標 を 設 定 することとしている (* 注 1) なお 燃 料 電 池 実 用 化 推 進 協 議 会 (FCCJ)によれば 2025 年 に 1,000 か 所 程 度 の 商 用 水 素 ステーションの 設 置 を 目 標 としている (* 注 2) * 注 1: 水 素 燃 料 電 池 戦 略 協 議 会 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ ( 平 成 26 年 6 月 ) * 注 2: 燃 料 電 池 実 用 化 推 進 協 議 会 FCV と 水 素 ステーションの 普 及 に 向 けたシナリオ ( 平 成 22 年 3 月 ) 2 取 組 の 方 向 性 県 は 関 係 市 町 村 とともに 水 素 ステーションの 整 備 及 び 運 営 に 係 る 事 業 者 の 誘 致 及 び 各 種 支 援 ( 補 助 金 土 地 の 提 供 など)を 検 討 する 県 は 県 内 企 業 大 学 研 究 機 関 行 政 機 関 関 係 団 体 等 の 協 力 を 得 て 水 素 利 活 用 の 協 議 会 を 組 織 し 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 及 び 水 素 ステーションの 利 用 を 促 進 する 県 は 企 業 や 研 究 機 関 等 による 水 素 ステーション 運 営 等 に 係 る 人 材 の 育 成 に 協 力 する 茨 城 空 港 への 運 行 バス つくばサイエンスツアーバスなど 県 が 関 与 する 運 行 システムへの 燃 料 電 池 バス 導 入 の 方 策 を 検 討 し 水 素 ステーションの 利 用 拡 大 に 努 める 県 は 事 業 者 等 とともにフォークリフトやタクシー 等 の 業 務 用 車 両 への 充 填 を 想 定 した 業 務 用 水 素 ステーションの 整 備 方 策 を 適 宜 検 討 する -13-

18 3 水 素 を 利 用 したまちづくりと 災 害 対 応 (1) 水 素 ステーション 等 を 核 としたスマートなまちづくり 1 現 状 と 課 題 北 九 州 市 で 水 素 タウンの 実 証 試 験 が 行 われたように 水 素 ステーションでは 燃 料 電 池 自 動 車 等 への 水 素 供 給 に 加 え 家 庭 における 純 水 素 型 の 燃 料 電 池 へ の 供 給 が 可 能 であることから 水 素 ステーションを 核 とするパイプラインを 整 備 し その 周 辺 に 純 水 素 型 の 家 庭 用 燃 料 電 池 を 配 置 した 住 宅 等 を 整 備 して いくことにより 環 境 負 荷 低 減 に 貢 献 できるまちづくりが 期 待 されている このようなまちづくりが 将 来 進 むことで 水 素 の 需 要 が 伸 び 水 素 ステー ションの 運 営 コストの 低 減 につながり 自 立 的 な 運 営 も 期 待 できる さらに 茨 城 県 は 再 生 可 能 エネルギーが 豊 富 なことから 余 剰 となる 再 生 可 能 エネルギーを 用 いたCO2フリーの 水 素 を 製 造 し 将 来 の 普 及 が 想 定 され る 純 水 素 型 の 家 庭 用 燃 料 電 池 に 供 給 できるまちづくりを 考 えていくことも 重 要 である また 茨 城 県 では 液 化 石 油 (LP)ガス 利 用 の 住 宅 が 約 70%で 全 国 平 均 (40% 強 )よりも 高 いという 特 徴 があることから 再 生 可 能 エネルギーに より 製 造 した 水 素 を 貯 蔵 できるボンベを 開 発 し 純 水 素 型 の 家 庭 用 燃 料 電 池 とともに 地 域 に 普 及 させることで CO2フリーの 水 素 供 給 のまちづくりを 目 指 すなどの 可 能 性 も 検 討 すべきである < 液 化 石 油 (LP)ガス 消 費 世 帯 数 (H )> 茨 城 県 : 総 世 帯 数 1,187,182 LPガス 消 費 世 帯 数 837,285(70.5%) 全 国 : 総 世 帯 数 55,592,365 LPガス 消 費 世 帯 数 23,667,204(42.6%) 出 典 :LPガスご 利 用 のためのミニ 知 識 ( 日 本 ガスメーター 工 業 会 ) 水 素 タウン 水 素 エネルギー 社 会 の 構 築 を 目 指 し 北 九 州 市 等 では 敷 設 した 水 素 パイ プラインによって 集 合 住 宅 や 業 務 用 施 設 等 に 設 置 する 燃 料 電 池 や 低 圧 水 素 充 填 装 置 に 効 率 的 に 水 素 を 供 給 利 用 す る 実 証 試 験 を 実 施 し 将 来 につながる 水 素 タウンの 実 証 研 究 を 行 った ( 出 典 : 水 素 供 給 利 用 技 術 研 究 組 合 (HySUT)ホームページ) -14-

19 2 取 組 の 方 向 性 県 は 都 市 整 備 及 び 再 開 発 の 段 階 から 水 素 の 利 活 用 を 視 野 に 入 れた 計 画 を 策 定 し 実 現 していくため 水 素 を 利 用 した 社 会 づくりに 意 欲 のある 市 町 村 や 企 業 等 との 研 究 会 を 開 催 するとともに 純 水 素 型 の 家 庭 用 燃 料 電 池 の 普 及 方 策 を 検 討 する 県 は 再 生 可 能 エネルギー 由 来 の 純 水 素 を 活 用 した 将 来 のまちづくりの 可 能 性 について 国 等 への 実 証 モデルの 提 案 も 含 めて 適 宜 検 討 する 県 は 市 町 村 等 と 企 業 の 連 携 によるスマートコミュニティの 研 究 会 を 促 進 し その 中 でエネルギーネットワークにおける 水 素 活 用 などを 検 討 する (2) 災 害 対 応 への 水 素 の 活 用 1 現 状 と 課 題 2011 年 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 は 本 県 をはじめ 東 北 関 東 の 広 範 囲 な 地 域 の 市 民 生 活 や 事 業 活 動 に 大 きな 影 響 を 与 えたが 特 に 電 力 設 備 の 損 壊 などにより 電 力 供 給 が 途 絶 え その 復 旧 に 時 間 を 要 したことなどか ら 電 力 等 エネルギーの 安 定 供 給 という 面 で 大 きな 課 題 を 残 した このような 中 様 々なエネルギーから 製 造 可 能 で 長 期 間 の 貯 蔵 が 可 能 な 水 素 を 災 害 時 における 停 電 等 の 事 態 に 利 用 していくことは 災 害 対 策 として 有 効 と 考 えられ 地 方 自 治 体 等 が 策 定 する まちづくり 計 画 やBCP( 事 業 継 続 計 画 Business Continuity Planning) LCP( 生 活 継 続 計 画 Life Continuity Planning)の 策 定 において 水 素 利 用 の 位 置 付 けを 検 討 していく べきである なお 災 害 時 における 具 体 的 な 利 用 として 燃 料 電 池 自 動 車 は 給 電 器 と 接 続 することで 家 庭 等 に 長 時 間 (1 世 帯 につき7 日 間 程 度 ) 電 力 供 給 できる ことから まず 地 方 自 治 体 等 でモデル 的 に 導 入 し 災 害 時 における 自 治 体 等 での 相 互 利 用 などを 含 めて 積 極 的 に 有 効 な 利 用 方 法 を 検 討 していくべきで ある 災 害 時 における 水 素 利 用 太 陽 光 発 電 による 電 気 を 利 用 し 水 を 電 気 分 解 し 発 生 する 水 素 をタンク 内 に 貯 蔵 し 災 害 時 に その 水 素 と 空 気 ( 酸 素 )から 燃 料 電 池 により 電 気 と 熱 を 供 給 するシステムが 実 用 化 されている また 燃 料 電 池 自 動 車 は 給 電 器 との 接 続 により 避 難 所 等 への 電 力 供 給 が 可 能 であり 災 害 対 応 としても 活 用 できる -15-

20 2 取 組 の 方 向 性 〇 県 は 市 町 村 や 企 業 等 と 水 素 利 用 の 連 携 組 織 を 設 置 し 公 共 施 設 への 業 務 用 燃 料 電 池 の 導 入 による 系 統 電 源 のバックアップ 機 能 などについて 研 究 し 将 来 の 導 入 を 検 討 する 〇 県 や 市 町 村 は 避 難 所 機 能 を 有 する 公 共 施 設 への 再 生 可 能 エネルギーを 利 用 した 水 素 製 造 による 燃 料 電 池 システムや 燃 料 電 池 自 動 車 及 び 給 電 器 等 の 導 入 を 検 討 し 防 災 減 災 対 策 を 強 化 する 〇 県 は 市 町 村 等 と 連 携 して 災 害 対 応 に 際 しての 水 素 の 有 効 な 活 用 に 係 る 情 報 を 県 民 にPRする 4 水 素 発 電 に 向 けた 検 討 (1) 現 状 と 課 題 国 の 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ では 2030 年 頃 に 水 素 発 電 の 本 格 的 な 導 入 により 安 定 的 かつ 大 規 模 な 水 素 需 要 を 創 出 し さらにこれに 対 応 した 大 規 模 な 水 素 サプライチェーンを 構 築 することで 水 素 コストの 低 減 等 が 進 み 燃 料 電 池 自 動 車 等 の 他 の 水 素 利 活 用 分 野 への 波 及 効 果 も 期 待 できると している このため オーストラリア 等 海 外 の 安 価 な 褐 炭 を 使 い 現 地 において 二 酸 化 炭 素 の 分 離 回 収 技 術 等 を 活 用 し 地 球 温 暖 化 問 題 に 配 慮 したCO2フリー 水 素 を 大 量 に 製 造 輸 入 する 研 究 開 発 などが 進 められている 一 方 本 県 には 鹿 島 地 区 に 原 油 や 液 化 石 油 ガス(LPG)の 大 規 模 な 備 蓄 基 地 が 整 備 されており さらに 日 立 地 区 では 液 化 天 然 ガス(LNG) 基 地 が 整 備 され 2016 年 3 月 下 旬 から 営 業 運 転 が 開 始 されている このため 鹿 島 地 区 や 日 立 地 区 には 海 外 からのエネルギー 備 蓄 のノウハウが 蓄 積 しているこ とから このようなノウハウをもとに 水 素 の 輸 入 基 地 を 県 内 に 誘 致 するよう な 取 り 組 みについて 検 討 すべきである さらに 鹿 島 地 区 においては 製 鉄 所 や 石 油 化 学 工 場 等 からの 副 生 水 素 が 大 量 に 生 成 され 発 電 の 燃 料 や 製 造 原 料 等 に 利 用 されており 水 素 の 産 業 利 用 につ いては 様 々なノウハウを 有 している 加 えて 原 油 天 然 ガスを 燃 料 とする 大 規 模 な 発 電 事 業 が 行 われており 将 来 は 天 然 ガス 火 力 発 電 における 水 素 の 混 焼 発 電 さらには 水 素 専 焼 発 電 など 国 が 進 める 水 素 発 電 の 適 地 となる 可 能 性 が 高 いものと 期 待 されている -16-

21 水 素 発 電 のしくみ 水 素 発 電 ( 水 素 の 専 焼 及 び 混 焼 )は ガスタービン 又 はボイラーで 水 素 を 燃 焼 させ ることによって 行 う 発 電 である ガスタービン 発 電 のしくみ 汽 力 発 電 のしくみ 水 素 または 水 素 + 他 の 燃 料 をガスタ ービンにて 燃 焼 させ 回 転 力 を 得 て 発 電 機 を 駆 動 させて 発 電 する 水 素 または 水 素 + 他 の 燃 料 をボイラ ーで 燃 焼 発 生 した 蒸 気 によりタービンにて 回 転 力 を 得 て 発 電 機 を 駆 動 させて 発 電 する ( 出 典 : 資 源 エネルギー 庁 燃 料 電 池 推 進 室 水 素 発 電 について 平 成 26 年 3 月 26 日 ) (2) 取 組 の 方 向 性 〇 県 は 関 係 市 町 村 関 係 企 業 とともに 水 素 発 電 等 に 必 要 となる 水 素 の 大 量 輸 入 に 係 る 貯 蔵 供 給 基 地 の 誘 致 に 向 けたあり 方 などの 検 討 を 適 宜 行 う ( 港 湾 機 能 基 地 の 用 地 確 保 配 管 設 備 輸 送 設 備 ほか) 〇 県 は 関 係 市 町 村 関 係 企 業 とともに 上 記 の 検 討 結 果 を 踏 まえ 県 内 にお ける 大 規 模 な 水 素 拠 点 の 形 成 についての 可 能 性 調 査 などを 検 討 する 〇 県 は 海 外 等 において 製 造 された 水 素 をトルエンに 化 学 結 合 させMCH(メ チルシクロヘキサン)とすることで 水 素 を 大 量 に 安 定 貯 蔵 輸 送 し 利 用 する ための 県 内 の 研 究 開 発 実 証 試 験 等 に 協 力 する 〇 国 の 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ では 2040 年 頃 に 安 価 で 安 定 的 に かつ 低 環 境 負 荷 で 水 素 を 製 造 する 技 術 を 確 立 し トータルでCO2フ リーな 水 素 供 給 システムを 確 立 することを 目 指 すとしている このため 本 県 においても 再 生 可 能 エネルギー 等 を 活 用 したCO2フリー 水 素 の 安 価 で 安 定 的 な 製 造 技 術 の 研 究 開 発 を 促 進 するため 実 証 試 験 の 場 の 提 供 などを 検 討 し 研 究 開 発 の 加 速 に 協 力 する -17-

22 第 2 節 水 素 に 係 る 研 究 開 発 及 び 新 たなビジネスの 創 造 などを 支 援 1 研 究 開 発 実 証 試 験 等 への 支 援 (1) 現 状 と 課 題 筑 波 大 学 茨 城 大 学 産 業 技 術 総 合 研 究 所 物 質 材 料 研 究 機 構 日 本 自 動 車 研 究 所 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 など 県 内 の 主 な 大 学 研 究 機 関 では 水 素 の 製 造 貯 蔵 輸 送 や 水 素 利 用 に 係 る 研 究 開 発 を 企 業 等 と 連 携 して 進 めて いる 特 に 茨 城 県 では 再 生 可 能 エネルギーの 導 入 が 急 速 に 進 んでいることから 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギーを 活 用 した 水 素 製 造 が 期 待 されている しかしなが ら このような 水 素 は 製 造 から 利 用 という 流 れの 中 でコストを 上 げないため にも 安 定 的 かつ 大 量 に 水 素 を 製 造 貯 蔵 する 技 術 や 高 圧 ガスでない 形 態 での 貯 蔵 利 用 の 技 術 などが 必 要 となることから 一 層 の 研 究 開 発 が 求 められてい る 加 えて 電 力 における 夏 冬 の 需 要 増 春 秋 の 需 要 減 などの 季 節 変 動 を 解 消 するためには 大 型 の 蓄 電 池 よりも 水 の 電 気 分 解 による 水 素 を 貯 蔵 し 利 用 時 に 水 素 から 電 力 熱 を 取 り 出 す 研 究 開 発 などが 必 要 であると 考 えられて いる なお 現 在 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 では 大 洗 研 究 開 発 センターにて 高 温 ガス 炉 の 研 究 をしており この 研 究 が 進 めばCO2を 排 出 しない 水 素 の 製 造 が 可 能 となる さらに 試 験 研 究 炉 による 実 証 を 経 て 商 用 の 高 温 ガス 炉 が 整 備 されれば 大 量 の 水 素 が 供 給 可 能 となる このため 現 在 の 試 験 研 究 用 の 高 温 ガス 炉 (HTTR)への 水 素 製 造 装 置 の 接 続 に 向 けた 技 術 開 発 の 加 速 などが 必 要 であると 考 えられている 実 用 化 のためには 研 究 に 加 え 実 証 試 験 が 必 要 となることから 県 内 におい て 実 証 試 験 等 を 実 施 する 場 合 には 水 素 利 用 を 規 制 するための 法 規 だけではな く 利 用 促 進 の 法 整 備 に 繋 がるような 実 証 として 例 えば 筑 波 研 究 学 園 都 市 の 中 で 水 素 パイプラインを 整 備 し 生 活 の 利 便 性 を 高 めるような 実 証 研 究 を 設 定 していくことも 検 討 すべきである (2) 取 組 の 方 向 性 〇 県 は 大 学 研 究 機 関 による 水 素 に 係 る 研 究 活 動 に 県 内 企 業 が 参 画 した 共 同 研 究 を 促 進 するため 研 究 側 シーズの 紹 介 や 企 業 側 のニーズ 紹 介 の 場 をつくる など 交 流 の 場 を 用 意 する 〇 県 は 産 学 の 共 同 研 究 については いばらき 産 業 大 県 創 造 基 金 や 国 の 戦 略 的 基 盤 技 術 高 度 化 促 進 事 業 などの 競 争 的 資 金 の 活 用 を 促 進 する -18-

23 〇 リスクは 高 いが 大 きな 成 果 が 望 める 研 究 開 発 については 大 学 研 究 機 関 企 業 県 等 が 連 携 して 国 への 地 域 共 同 プロジェクトとしての 提 案 要 望 する などして 国 の 大 型 資 金 の 確 保 に 取 り 組 む 特 に 豊 富 な 再 生 可 能 エネルギー を 活 用 した 水 素 の 供 給 ( 製 造 輸 送 貯 蔵 等 )と 利 用 に 係 る 研 究 開 発 などを 促 進 する 〇 国 の 競 争 的 資 金 等 を 活 用 して 県 や 市 町 村 の 公 的 施 設 を 水 素 を 利 用 したE MS(エネルギーマネジメントシステム)などの 実 証 試 験 のフィールド 等 とし て 提 供 することなどを 検 討 する 〇 県 は 高 温 ガス 炉 における 水 素 製 造 について 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 とと もに 講 演 会 等 を 開 催 するなどして 将 来 の 利 用 に 向 けた 県 民 理 解 を 促 進 する また 必 要 に 応 じて 国 等 へ 研 究 開 発 の 加 速 を 要 望 する 〇 筑 波 研 究 学 園 都 市 には 冷 暖 熱 の 導 管 等 を 埋 設 した 共 同 溝 があることから そのような 社 会 インフラを 活 用 した 水 素 利 用 の 実 証 試 験 の 可 能 性 を 県 はつく ば 市 や 関 係 研 究 機 関 とともに 適 宜 検 討 する 2 水 素 関 連 試 験 施 設 等 の 誘 致 及 び 企 業 による 利 用 を 支 援 (1) 現 状 と 課 題 水 素 は これまでロケット 燃 料 や 産 業 ガスなど 工 業 用 途 としての 利 用 が 多 か ったが 燃 料 電 池 自 動 車 や 水 素 ステーションなど 市 民 生 活 での 利 用 がはじまり 高 圧 水 素 や 液 化 水 素 が 金 属 等 に 及 ぼす 影 響 を 含 め 安 全 性 などに 係 る 試 験 研 究 が 急 速 に 増 えている 一 方 で 水 素 影 響 下 で 使 用 される 鋼 材 の 脆 化 などに 係 る 試 験 設 備 や 研 究 設 備 が 日 本 では 不 足 している 特 に 液 化 水 素 については 超 高 圧 極 低 温 下 で 評 価 可 能 な 設 備 がない 状 況 にある また 九 州 の 水 素 関 連 製 品 の 試 験 施 設 が 利 用 されているが 全 国 から 試 験 の 依 頼 が 殺 到 し 順 番 待 ちが 続 いており 費 用 のかかる 海 外 の 試 験 施 設 が 利 用 され ることもある このため 企 業 等 の 需 要 を 確 認 しながら 関 東 地 区 においても このような 水 素 の 試 験 施 設 を 整 備 していく 必 要 がある 茨 城 県 では 企 業 等 が 産 業 技 術 総 合 研 究 所 や 日 本 自 動 車 研 究 所 等 の 既 存 設 備 を 利 用 することなどにより 幅 広 い 研 究 開 発 評 価 を 行 うことができるが 一 方 では 設 備 の 特 殊 性 やコスト 面 マンパワー 等 から 安 く 簡 単 に 利 用 したい という 企 業 ニーズに 応 えきれていない 面 もある このため 県 は 地 域 産 業 を 育 てるためにも 新 たな 水 素 の 試 験 設 備 等 の 誘 致 を 進 めていくべきである (2) 取 組 の 方 向 性 〇 県 は 企 業 の 水 素 に 係 る 試 験 ニーズを 十 分 に 調 査 し 企 業 にとって 必 要 とな -19-

24 る 水 素 関 連 製 品 の 試 験 施 設 等 の 県 内 への 整 備 を 国 やその 関 係 機 関 に 要 望 して いく 〇 多 くの 県 内 中 小 企 業 にとって 水 素 関 連 製 品 の 開 発 は 新 たな 分 野 への 進 出 と なることから 試 験 設 備 の 利 用 にあたり 県 は 水 素 の 知 識 や 取 扱 技 術 等 を 提 供 する 場 や 専 門 家 の 助 言 指 導 などの 機 会 を 用 意 する さらに 企 業 は 水 素 関 係 の 試 作 品 の 製 作 後 に 試 験 設 備 を 利 用 することになることから その 一 連 の 過 程 をアドバイスできる 専 門 家 等 のネットワークを 準 備 する 〇 東 海 村 には 最 先 端 の 研 究 施 設 であるJ-PARC( 大 強 度 陽 子 加 速 器 施 設 ) があり 茨 城 県 では J-PARC 内 に 水 素 を 含 んだ 物 質 の 構 造 解 析 が 得 意 な 中 性 子 ビームライン2 本 を 産 業 利 用 に 供 している このため 県 は 水 素 関 連 の 製 品 開 発 を 進 める 企 業 にビームラインの 利 用 を 周 知 するとともに 装 置 の 利 用 方 法 や 解 析 手 法 について 中 性 子 の 専 門 家 を 配 置 し 企 業 への 助 言 等 の 支 援 を 行 う 3 製 品 開 発 への 地 元 企 業 の 参 入 を 促 進 (1) 現 状 と 課 題 茨 城 県 内 には 家 庭 用 燃 料 電 池 や 水 素 ステーションの 部 品 製 造 に 取 り 組 む 中 小 企 業 や 研 究 用 燃 料 電 池 を 開 発 しているベンチャーがあるが まだまだ 少 ない ため 今 後 の 家 庭 用 燃 料 電 池 や 燃 料 電 池 自 動 車 等 の 普 及 見 込 み 及 び 国 の 施 策 等 の 推 進 状 況 を 考 えると 水 素 関 連 を 新 たな 分 野 として 取 り 組 む 中 小 企 業 を 順 次 増 やしていく 必 要 がある 例 えば 燃 料 電 池 自 動 車 は 部 品 の 約 8 割 がハイブリッド 車 と 同 じものであ り 水 素 と 酸 素 を 反 応 させ 電 気 を 発 生 させるセルスタックや 水 素 燃 料 タンク 等 の 独 自 部 品 はまだ 内 製 の 段 階 にある このため 現 段 階 で 中 小 企 業 がすぐに 受 注 することは 困 難 であるが 将 来 燃 料 電 池 自 動 車 の 量 産 化 が 進 むことにより 受 注 可 能 性 も 高 くなり 受 注 に 向 けた 準 備 を 進 めていく 必 要 がある また 水 素 関 連 の 製 品 は 水 素 に 脆 化 されにくい 特 殊 バルブなども 使 ってい るので 産 業 構 造 が 少 しずつ 拡 がる 可 能 性 がある また 大 手 自 動 車 メーカー では 燃 料 電 池 自 動 車 等 の 関 連 産 業 を 拡 大 していくため 燃 料 電 池 自 動 車 関 連 の 特 許 について 公 開 し 多 くの 企 業 参 入 を 促 していることから 県 内 中 小 企 業 においてこのような 特 許 の 活 用 を 検 討 していくべきである 高 度 な 技 術 を 有 するものづくり 中 小 企 業 の 集 積 及 び 産 業 支 援 機 関 の 例 日 立 製 作 所 等 の 協 力 企 業 を 中 心 に 約 1,200 社 が 日 立 地 区 等 に 存 在 いばらき 成 長 産 業 振 興 協 議 会 の 会 員 企 業 621 社 ( 現 在 ) ( 同 協 議 会 は 中 小 企 業 の 成 長 分 野 進 出 を 促 進 するため 大 手 企 業 及 び 研 究 機 関 と -20-

25 中 小 企 業 とのマッチングや 共 同 研 究 活 動 を 促 進 している 組 織 ) 茨 城 研 究 開 発 型 企 業 交 流 協 会 (IRDA)31 社 ( 現 在 ) 同 協 会 は 大 学 研 究 機 関 企 業 との 連 携 や 交 流 を 通 じて 新 製 品 新 技 術 の 研 究 開 発 に 積 極 的 に 取 り 組 む ものづくり 企 業 の 自 主 運 営 団 体 ( 一 般 社 団 法 人 ) 県 内 の 産 業 支 援 機 関 の 例 公 益 財 団 法 人 茨 城 県 中 小 企 業 振 興 公 社 茨 城 県 中 小 企 業 団 体 中 央 会 株 式 会 社 つく ば 研 究 支 援 センター 株 式 会 社 ひたちなかテクノセンター 公 益 財 団 法 人 日 立 地 区 産 業 支 援 センター 茨 城 県 商 工 会 議 所 連 合 会 茨 城 県 商 工 会 連 合 会 各 商 工 会 議 所 各 商 工 会 ほか (2) 取 組 の 方 向 性 〇 県 では 茨 城 県 中 小 企 業 振 興 公 社 等 の 産 業 支 援 機 関 において 新 製 品 や 新 技 術 等 に 関 する 相 談 窓 口 を 受 付 けており また 企 業 への 専 門 家 (テクノエキス パート) 派 遣 を 実 施 していることから 水 素 関 連 産 業 に 係 るOB 等 をこのよう な 事 業 において 活 用 する 〇 いばらき 成 長 産 業 振 興 協 議 会 では 会 員 である 県 内 中 小 企 業 と 大 企 業 や 大 学 研 究 機 関 等 との 交 流 を 促 進 し 新 製 品 新 技 術 開 発 を 支 援 している この ため 水 素 関 連 製 品 の 開 発 についても 同 協 議 会 のネットワークを 活 用 してい く 〇 県 工 業 技 術 センターでは 企 業 からの 技 術 相 談 をはじめ 同 センター 保 有 の 試 験 評 価 機 器 等 を 企 業 が 利 用 できる 設 備 使 用 さらに 企 業 からの 依 頼 により 同 センター 職 員 が 試 験 評 価 を 行 う 依 頼 試 験 を 実 施 しており さらに 新 製 品 開 発 等 にあたり 生 じた 課 題 の 解 決 を 支 援 する 受 託 研 究 を 実 施 するなど 様 々 な 形 での 企 業 支 援 に 努 めている このため 水 素 関 連 製 品 についても 市 場 拡 大 の 状 況 を 見 ながら 企 業 の 要 望 ニーズに 対 応 することを 検 討 していく 〇 2009 年 から 普 及 が 進 みつつある 家 庭 用 燃 料 電 池 や2014 年 末 から 市 場 投 入 された 燃 料 電 池 自 動 車 などの 部 品 製 造 への 参 入 を 考 える 中 小 企 業 等 を 対 象 に 講 演 会 やセミナー 等 を 開 催 する また 大 手 自 動 車 メーカーが 公 開 している 燃 料 電 池 自 動 車 関 連 の 特 許 等 の 活 用 に 向 けた 研 究 会 を 検 討 する 〇 いばらき 産 業 大 県 創 造 基 金 等 を 活 用 して 産 学 共 同 による 製 品 開 発 や 販 路 開 拓 を 支 援 する 〇 産 業 技 術 総 合 研 究 所 や 日 本 自 動 車 研 究 所 などは 中 小 企 業 からの 水 素 関 連 材 料 の 試 作 品 などの 試 験 評 価 の 一 部 について 受 託 可 能 であり 県 等 を 通 じて 中 小 企 業 からの 依 頼 による 水 素 に 係 る 材 料 評 価 に 協 力 していく -21-

26 4 新 たなビジネスの 創 造 を 支 援 (1) 現 状 と 課 題 〇 水 素 の 製 造 貯 蔵 輸 送 に 係 る 技 術 や 水 素 を 利 用 するための 燃 料 電 池 等 の 高 度 化 に 向 けた 研 究 開 発 については 筑 波 大 学 茨 城 大 学 産 業 技 術 総 合 研 究 所 物 質 材 料 研 究 機 構 日 本 自 動 車 研 究 所 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 など 県 内 の 主 な 大 学 研 究 機 関 で 進 められており このような 大 学 や 研 究 機 関 等 の 研 究 シーズを 活 用 した 水 素 関 連 ベンチャーの 創 出 を 促 進 していくことが 重 要 で ある 例 えば 県 内 では 筑 波 大 学 や 産 業 技 術 総 合 研 究 所 等 の 研 究 シーズを 活 かした 生 活 支 援 ロボットの 開 発 が 盛 んであるが 現 状 の 蓄 電 池 は 供 給 能 力 に 課 題 があ ることから 水 素 と 小 型 燃 料 電 池 をロボットの 電 源 に 活 用 するなどの 検 討 を 進 めることで 新 たなビジネス 創 出 の 可 能 性 が 期 待 できる ベンチャー 創 出 のためには 研 究 シーズを 実 用 化 するための 開 発 支 援 などが 重 要 であるとともに ベンチャーは 市 場 ニーズの 調 査 把 握 や 販 路 開 拓 経 営 見 通 し 等 に 課 題 が 多 いことから ベンチャー 向 けの 相 談 窓 口 を 用 意 しておく べきである また 新 たなビジネスを 考 える 上 で 茨 城 県 の 大 きな 特 徴 の 一 つとして 温 暖 な 気 候 や 豊 富 な 水 資 源 広 大 な 耕 地 面 積 などから 農 業 が 盛 んであり 平 成 26 年 の 農 業 産 出 額 が7 年 連 続 で 全 国 第 2 位 となるなど 全 国 でも 有 数 の 農 業 県 である 県 内 では 養 豚 などの 畜 産 業 も 盛 んなことから 家 畜 排 せつ 物 を 堆 肥 化 して 燃 料 利 用 するための 実 証 試 験 等 が 進 められていることや 木 質 バイオ マス 利 用 なども 進 んでいることから 将 来 は 農 林 水 産 資 源 由 来 のバイオガス からの 水 素 利 用 などのビジネスについても 検 討 すべきである (2) 取 組 の 方 向 性 〇 県 では 茨 城 県 中 小 企 業 振 興 公 社 等 を 通 じてベンチャー 創 出 等 を 目 的 にビジ ネスプランの 発 表 会 等 を 開 催 しており その 活 用 を 図 る 〇 県 は 株 式 会 社 つくば 研 究 支 援 センター 等 の 産 業 支 援 機 関 と 協 力 して 創 業 の 場 を 提 供 するとともに 知 財 や 経 営 問 題 の 相 談 会 なども 開 催 しており この ような 制 度 の 利 用 を 広 く 周 知 する 〇 県 では 政 府 機 関 や 金 融 機 関 等 からの 出 資 により いばらき 新 産 業 創 出 ファ ンド( 総 額 10 億 円 ) を2015 年 3 月 に 設 立 しており 環 境 新 エネルギー などの 成 長 分 野 に 係 るベンチャーや 中 小 企 業 への 投 資 を 進 めていく 〇 いばらき 成 長 産 業 振 興 協 議 会 ( 環 境 新 エネルギー 研 究 会 ) 等 において 水 素 関 連 事 業 への 県 内 中 小 企 業 の 参 入 を 促 進 する 本 県 でも 家 畜 排 せつ 物 のバイオマス 燃 料 利 用 や 森 林 資 源 を 活 用 したバイオ -22-

27 マス 発 電 等 が 進 みつつある 将 来 は 農 林 水 産 業 や 農 林 水 産 資 源 の 加 工 等 から 生 じるバイオガスなどを 由 来 とする 水 素 製 造 及 び 利 用 の 可 能 性 などを 検 討 して いく 第 3 節 水 素 に 係 る 県 民 理 解 の 促 進 と 規 制 緩 和 1 水 素 に 係 る 県 民 理 解 の 促 進 (1) 現 状 と 課 題 〇 これまで 工 業 用 途 を 中 心 に 用 いられてきた 水 素 だが 今 後 エネルギーとし て 日 常 生 活 へ 普 及 させていくためには 県 民 による 水 素 の 長 所 短 所 の 理 解 が 大 変 重 要 である 水 素 は 可 燃 性 であり 正 しく 取 り 扱 えば 危 険 性 は 低 い 気 体 であるが 安 全 性 に ついて 県 民 の 水 素 への 理 解 がまだ 不 十 分 と 考 えられる 県 は 水 素 の 利 便 性 有 効 性 安 全 性 取 扱 方 法 などについて 大 学 研 究 機 関 や 企 業 等 と 連 携 して 伝 えていくべきである 水 素 に 関 する 正 しい 知 識 を 県 民 に 伝 え 理 解 してもらうためには マスメディ アを 通 じた 戦 略 教 育 活 動 など いわゆるサイエンスコミュニケーションなど を 進 めていくことも 必 要 である 燃 料 電 池 自 動 車 の 所 有 者 は 水 素 の 需 要 者 となるが 一 方 では 非 常 時 には 電 力 の 供 給 者 にもなり 得 るので そのような 観 点 も 加 えながら 県 民 と 水 素 に 係 る 議 論 を 深 めるべきである 水 素 を 含 め 科 学 技 術 を 県 民 に 理 解 いただき 普 及 させるためには 事 前 の 影 響 評 価 が 重 要 となっており 個 々の 技 術 の 評 価 とともに 全 体 の 技 術 が 社 会 に 与 える 変 化 を 測 定 分 析 していくシステムが 必 要 と 言 われている 水 素 につい ても 社 会 の 信 用 を 得 て 普 及 を 進 めるためには このようなシステムを 県 とし ても 検 討 する 必 要 がある 本 県 における 水 素 シンポジウム 等 の 開 催 事 例 2014 年 12 月 20 日 場 所 : 日 立 市 主 催 : 県 日 立 市 ほか 参 加 者 約 420 名 2015 年 1 月 25 日 場 所 :つくば 市 主 催 : 筑 波 大 学 ほか 参 加 者 約 300 名 2015 年 11 月 5 日 場 所 : 水 戸 市 主 催 : 県 ほか 参 加 者 約 270 名 内 容 : 講 演 会 パネルディスカッション 燃 料 電 池 自 動 車 試 乗 会 ほか (2) 取 組 の 方 向 性 〇 県 は 国 市 町 村 大 学 研 究 機 関 企 業 関 係 団 体 等 の 協 力 を 得 ながら 県 民 向 けシンポジウムやミニ 講 座 等 の 開 催 各 種 広 報 事 業 の 活 用 を 図 るととも -23-

28 に マスメディアを 活 用 した 情 報 提 供 を 行 う 〇 県 教 育 委 員 会 等 では 県 民 大 学 などの 生 涯 学 習 学 校 の 理 科 教 育 などで 水 素 の 知 識 情 報 の 普 及 に 努 める 〇 また 県 では 県 民 等 につくばの 研 究 機 関 を 紹 介 する つくばサイエンスツ アー 事 業 や 県 内 のエネルギー 施 設 を 紹 介 する 次 世 代 エネルギーパーク 推 進 事 業 を 行 っており 水 素 関 係 の 研 究 施 設 を 案 内 するツアーも 実 施 する 県 民 の 水 素 に 対 する 理 解 をより 深 めていくため 個 々の 技 術 の 評 価 とともに 全 体 の 技 術 が 社 会 に 与 えるインパクトを 評 価 していくシステムも 必 要 であり 国 の 動 向 を 十 分 に 鑑 みて 県 としての 考 え 方 を 適 宜 検 討 する 2 水 素 の 利 活 用 に 係 る 規 制 緩 和 (1) 現 状 と 課 題 欧 米 と 比 較 して 水 素 ステーション 等 のコスト 低 減 がなかなか 進 まない 一 因 と されている 高 圧 ガス 保 安 法 消 防 法 建 築 基 準 法 などの 法 律 については 国 が 規 制 の 見 直 しを 行 っているが 今 後 燃 料 電 池 自 動 車 や 水 素 ステーション 等 の 普 及 を 加 速 させていくため 市 民 の 安 全 性 を 確 保 しながら 一 層 の 緩 和 措 置 を 検 討 していく 必 要 がある また 燃 料 電 池 自 動 車 で 進 めている 世 界 統 一 基 準 のように 水 素 ステーショ ン 関 係 の 規 制 についても 世 界 統 一 基 準 となるように 国 の 動 向 や 県 内 での 運 用 状 況 を 踏 まえながら 特 区 等 を 利 用 して 見 直 しを 推 進 すべきである 水 素 の 規 制 と 緩 和 水 素 を 安 全 に 供 給 し 利 用 するため 法 令 等 に 基 づく 様 々な 規 制 がある 特 に 街 中 に 立 地 する 水 素 ステーションに 関 しては 立 地 場 所 や 設 置 基 準 などに 係 る 規 制 配 管 の 耐 久 性 保 安 検 査 など 水 素 関 連 設 備 の 材 料 に 係 る 規 制 周 辺 環 境 から の 隔 離 など 距 離 に 係 る 規 制 水 素 の 充 填 方 法 など 水 素 ステーションの 運 営 に 係 る 規 制 など 多 くの 規 制 が 存 在 する このため 国 では 安 全 が 確 保 できる 条 件 が 整 い 次 第 法 令 等 の 見 直 しを 進 め 規 制 緩 和 を 進 めている これまでの 規 制 緩 和 の 例 ガソリンスタンドへの 水 素 ステーションの 併 設 可 市 街 化 調 整 区 域 への 水 素 ステーションの 設 置 許 可 基 準 の 設 定 市 街 地 における 水 素 保 有 量 上 限 撤 廃 など (2) 取 組 の 方 向 性 〇 国 による 法 規 制 の 現 状 課 題 を 把 握 するとともに 高 圧 ガス 保 安 法 などに 係 -24-

29 る 県 の 法 規 制 担 当 課 の 適 用 状 況 に 係 る 意 見 や 水 素 ステーション 関 連 の 企 業 か ら 意 見 を 聴 取 していく 〇 水 素 の 利 活 用 に 先 行 して 取 り 組 んでいる 地 方 自 治 体 等 における 法 規 制 の 適 用 状 況 を 把 握 する 〇 安 全 の 確 保 を 前 提 に 必 要 な 規 制 緩 和 措 置 について 国 の 動 向 や 県 内 での 運 用 状 況 を 踏 まえながら 国 に 要 望 を 行 うとともに 関 係 企 業 等 と 規 制 緩 和 に 係 る 国 の 特 区 制 度 の 活 用 について 適 宜 検 討 する 第 3 章 戦 略 の 推 進 に 向 けて 第 1 節 戦 略 の 位 置 付 け 〇 本 戦 略 は 国 の 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ(2014 年 6 月 ) の 考 え 方 や 対 応 の 方 向 性 などを 基 本 におきながら 茨 城 県 総 合 計 画 (2016 年 3 月 ) 及 び いばらきエネルギー 戦 略 (2014 年 5 月 ) の 目 標 や 考 え 方 取 組 などを 十 分 に 踏 まえて 策 定 する また 茨 城 県 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 (2011 年 4 月 ) の 改 定 が 平 成 28 年 度 に 予 定 されていることから 地 球 温 暖 化 対 策 関 係 施 策 との 関 連 についても 配 慮 するものとする 第 2 節 戦 略 の 時 間 的 な 取 組 (タイムスケジュール) 概 要 について 〇 本 県 においても 国 の 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップを 参 考 に 以 下 のと おり 3つの 段 階 (フェーズ)を 念 頭 において 取 組 を 進 める 第 1フェーズ 現 在 ~ 2020(H32) 年 頃 第 2フェーズ ~ 2030(H42) 年 頃 第 3フェーズ ~ 2040(H52) 年 頃 ( 第 1フェーズ 現 在 ~2020 年 頃 ) 〇 家 庭 用 燃 料 電 池 燃 料 電 池 自 動 車 及 び 水 素 ステーションについては 既 に 市 場 投 入 されており 水 素 社 会 を 目 指 すうえで 今 後 国 等 と 連 携 して 積 極 的 に 普 及 に 取 り 組 む 必 要 がある このため 本 県 でも 県 民 への 普 及 啓 発 を 進 め 導 入 促 進 に 努 めるとともに 県 内 の 中 小 企 業 による 関 連 製 品 等 の 開 発 への 取 組 を 促 進 する 〇 また 家 庭 用 燃 料 電 池 や 燃 料 電 池 自 動 車 については 災 害 時 に 系 統 からの 電 力 供 給 が 停 止 した 際 にも 電 力 の 供 給 源 として 活 用 できることから 防 災 的 な 観 点 からも 市 町 村 と 協 力 して 県 内 への 普 及 を 促 進 する 〇 なお 水 素 ステーションの 初 期 需 要 を 増 やしていくために 燃 料 電 池 自 動 車 -25-

30 への 供 給 に 加 え 純 水 素 型 の 家 庭 用 燃 料 電 池 の 導 入 及 び 水 素 供 給 による 環 境 負 荷 低 減 に 資 するまちづくりの 可 能 性 を 検 討 する 〇 本 県 の 大 きな 特 徴 である 研 究 集 積 を 最 大 限 に 活 かすため 県 内 の 産 学 官 によ る 水 素 関 連 の 研 究 開 発 プロジェクトを 促 進 するとともに 国 や 県 等 の 開 発 助 成 金 や 技 術 指 導 などの 施 策 を 活 用 して 県 内 企 業 による 製 品 実 用 化 を 支 援 する また 水 素 関 連 製 品 や 技 術 の 開 発 に 意 欲 ある 県 内 中 小 企 業 のプロジェクト 参 加 を 促 進 する 〇 水 素 関 連 の 製 品 開 発 を 加 速 させるためには 材 料 分 析 や 試 作 品 等 の 評 価 を 行 う 試 験 設 備 及 び 施 設 の 充 実 が 不 可 欠 であることから 国 等 が 整 備 する 新 たな 水 素 関 連 試 験 施 設 等 の 県 内 への 積 極 的 な 誘 致 に 努 める 〇 水 素 社 会 の 実 現 には 県 民 による 水 素 への 正 しい 理 解 が 不 可 欠 であり 市 民 向 けのシンポジウムや 講 座 等 の 開 催 に 努 める さらに 水 素 の 安 全 性 確 保 を 前 提 としながら 国 の 動 きを 踏 まえつつ 利 便 性 向 上 のための 規 制 緩 和 の 検 討 に 努 める ( 第 2フェーズ ~2030 年 頃 ) 〇 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム) 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV) 及 び 水 素 ステー ションの 自 立 的 な 普 及 が 進 み 市 民 生 活 における 水 素 の 需 要 が 拡 大 していくこ とが 想 定 される このため 水 素 ステーションからの 水 素 供 給 によるまちづく り 整 備 などを 進 め 低 炭 素 社 会 の 推 進 に 貢 献 する 〇 また 火 力 発 電 所 等 における 水 素 混 焼 による 実 証 試 験 を 経 て 水 素 発 電 の 導 入 開 始 が 想 定 される このため 実 証 試 験 への 協 力 を 進 めるとともに 水 素 発 電 への 水 素 燃 料 供 給 のための 大 規 模 な 水 素 貯 蔵 供 給 拠 点 の 誘 致 などに 努 める ( 第 3フェーズ ~2040 年 頃 ) 〇 国 では 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップにおいて 2040 年 頃 に 安 価 で 安 定 的 に かつ 低 環 境 負 荷 で 水 素 を 製 造 する 技 術 を 確 立 し トータルでCO 2フリーな 水 素 供 給 システムを 確 立 することを 目 指 す としており 今 から 将 来 を 見 据 えて 研 究 開 発 等 を 計 画 的 に 実 施 していく 考 えである このため つ くば 東 海 大 洗 地 区 等 における 大 学 研 究 機 関 のCO2フリーの 水 素 関 連 の 研 究 活 動 に 県 は 積 極 的 に 関 与 協 力 していく ( 次 ページに 戦 略 における 県 取 組 のタイムスケジュール 概 要 を 掲 載 ) -26-

31 Ⅰ 水 素 の 利 活 用 を 促 進 創 造 な ど を 支 援 Ⅱ 水 素 に 係 る 研 究 開 発 及 び 新 た な ビ ジ ネ ス の の 促 進 と 規 制 緩 和 Ⅲ 水 素 に 係 る 県 民 理 解 いばらき 水 素 戦 略 における 県 取 組 のタイムスケジュール 概 要 茨 城 県 の 人 口 及 び 世 帯 の 見 通 し 1 家 庭 用 燃 料 電 池 及 び 業 務 産 業 用 燃 料 電 池 の 普 及 促 進 家 庭 用 燃 料 電 池 の 導 入 現 状 (2015 年 ) 年 中 期 (2030 年 頃 ) 長 期 (2040 年 頃 ) 備 考 2,922 千 人 (1103 千 世 帯 ) 県 内 2,137 台 (2014 年 度 ) 県 民 等 への 導 入 促 進 に 向 けたPR(シンポジウム 等 の 開 催 ) 導 入 促 進 に 向 けた 支 援 措 置 のあり 方 を 検 討 2,853 千 人 (1,102 千 世 帯 ) 2,661 千 人 (1,061 千 世 帯 ) 2,423 千 人 社 人 研 推 計 家 庭 用 燃 料 電 池 の 自 立 的 な 普 及 拡 大 国 の 目 標 ( 全 国 ) 2020 年 140 万 台 2030 年 530 万 台 業 務 用 燃 料 電 池 の 導 入 0 台 2 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV) 等 の 普 及 と 水 素 ス テーションの 整 備 促 進 1 燃 料 電 池 自 動 車 等 の 技 術 開 発 と 導 入 を 促 進 数 台 県 及 び 市 町 村 による 燃 料 電 池 自 動 車 及 び 燃 料 電 池 バス 等 の 導 入 県 民 等 へのPR 活 動 ( 試 乗 会 等 の 開 催 ) 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV) 等 の 自 立 的 な 普 及 拡 大 2 水 素 ステーションの 整 備 促 進 0カ 所 県 及 び 市 町 村 等 による 水 素 ステーション 整 備 への 支 援 水 素 ステーションの 自 立 的 な 展 開 2015 年 度 内 四 大 都 市 圏 を 中 心 に100 箇 所 3 水 素 を 利 用 したまちづくりと 災 害 対 応 1 水 素 ステーション 等 を 核 とした スマートなまちづくり 0ヵ 所 まちづくり 先 進 事 例 ( 九 州 等 )などの 調 査 研 究 関 係 企 業 と 行 政 機 関 によるまちづくりの 研 究 会 を 開 催 モデル 地 区 の 選 定 及 び 社 会 実 証 の 検 討 民 間 主 導 による 水 素 ステーションを 核 とした 純 水 素 燃 料 電 池 によるまちづくり 2 災 害 対 応 への 水 素 の 活 用 0ヵ 所 市 町 村 との 水 素 利 用 の 研 究 会 を 開 催 燃 料 電 池 自 動 車 の 導 入 非 常 用 発 電 施 設 への 水 素 利 用 を 検 討 燃 料 電 池 等 のコージェネレーションを 利 用 し 防 災 機 能 を 強 化 したまちづくり 4 水 素 発 電 に 向 けた 検 討 情 報 収 集 勉 強 会 等 の 開 催 水 素 発 電 に 必 要 な 大 量 の 水 素 輸 入 等 による 貯 蔵 供 給 基 地 の 誘 致 に 向 けた 機 能 の 検 討 水 素 輸 入 基 地 の 誘 致 水 素 発 電 への 協 力 1 研 究 開 発 実 証 試 験 等 への 支 援 産 学 の 共 同 研 究 を 促 進 国 へのプロジェクト 提 案 県 内 企 業 の 参 画 支 援 実 証 フィールド 等 の 提 供 2 水 素 関 連 試 験 施 設 等 の 誘 致 及 び 企 業 による 利 用 を 支 援 3 製 品 開 発 への 地 元 企 業 の 参 入 を 促 進 セミナー 等 の 開 催 企 業 ニーズの 調 査 試 験 設 備 等 の 県 内 整 備 を 国 等 に 要 望 技 術 セミナー 等 の 開 催 産 業 支 援 機 関 等 の 窓 口 による 専 門 家 の 紹 介 企 業 への 専 門 家 派 遣 共 同 研 究 等 への 支 援 販 路 開 拓 等 を 支 援 水 素 に 係 る 県 内 企 業 の 自 主 的 な 取 組 が 拡 大 4 新 たなビジネスの 創 造 を 支 援 研 究 シーズを 紹 介 する 場 の 設 定 大 企 業 と 中 小 企 業 とのマッチング 会 の 設 定 ファンド 等 の 利 用 促 進 1 水 素 に 係 る 県 民 理 解 の 促 進 シンポジウムの 開 催 シンポジウム 等 の 開 催 各 種 広 報 事 業 の 活 用 学 校 教 育 生 涯 学 習 ( 県 民 大 学 ほか) 県 民 の 水 素 への 理 解 関 心 が 持 続 的 に 拡 大 2 水 素 の 利 活 用 に 係 る 規 制 緩 和 法 規 制 の 現 状 課 題 企 業 からの 意 見 等 を 聴 取 事 業 者 等 が 必 要 とする 規 制 緩 和 措 置 を 行 うための 特 区 制 度 について 検 討 し 国 への 提 案 など 規 制 緩 和 の 全 国 展 開 技 術 開 発 や 実 証 試 験 等 への 協 力 公 的 施 設 への 導 入 を 検 討 業 務 用 燃 料 電 池 の 自 立 的 な 普 及 拡 大 -27-

32 第 3 節 関 係 者 の 役 割 分 担 及 び 推 進 体 制 ほか 1 関 係 者 の 役 割 分 担 〇 県 は 国 等 と 連 携 のもとその 動 きを 踏 まえ 県 民 企 業 大 学 研 究 機 関 市 町 村 関 係 団 体 との 連 携 協 力 を 図 り この 戦 略 に 基 づく 各 種 施 策 を 推 進 す る 〇 各 関 係 者 の 役 割 ( 県 民 ) 水 素 に 関 する 正 しい 知 識 情 報 についての 理 解 家 庭 用 燃 料 電 池 や 燃 料 電 池 自 動 車 など 水 素 関 連 製 品 の 利 活 用 など ( 企 業 ) 水 素 に 関 する 正 しい 知 識 情 報 についての 理 解 水 素 関 連 製 品 の 利 活 用 推 進 水 素 関 連 の 技 術 製 品 の 開 発 市 場 開 拓 水 素 関 連 産 業 への 進 出 人 材 育 成 など ( 大 学 研 究 機 関 ) 水 素 関 連 の 研 究 開 発 の 推 進 企 業 との 共 同 研 究 の 推 進 人 材 育 成 水 素 関 連 の 研 究 シーズの 企 業 等 への 提 供 など ( 市 町 村 ) 水 素 に 関 する 正 しい 知 識 情 報 についての 理 解 水 素 関 連 製 品 の 利 活 用 推 進 県 の 水 素 関 連 施 策 への 理 解 協 力 独 自 の 水 素 関 連 施 策 の 推 進 な ど ( 関 係 団 体 ) 水 素 に 関 する 正 しい 知 識 情 報 についての 理 解 水 素 関 連 製 品 の 利 活 用 推 進 県 の 水 素 関 連 施 策 への 理 解 協 力 など ( 県 ) 水 素 に 関 する 正 しい 知 識 情 報 についての 理 解 水 素 関 連 製 品 の 利 活 用 推 進 上 記 関 係 者 の 連 携 促 進 本 戦 略 にもとづく 各 種 施 策 の 推 進 など 2 推 進 体 制 〇 県 は 上 記 関 係 者 との 連 携 協 力 のもと 水 素 先 進 県 いばらきの 実 現 を 目 指 し 戦 略 に 基 づく 各 種 施 策 に 取 り 組 む さらに 関 係 者 との 連 携 を 強 化 しながら 水 素 の 利 活 用 等 を 推 進 するための 組 織 づくりを 進 める 3 戦 略 の 見 直 し 〇 当 戦 略 については 第 1フェーズの2020 年 頃 を 念 頭 において 施 策 を 推 進 することから 第 1フェーズの 終 了 時 点 において 施 策 の 進 捗 状 況 や 成 果 など を 検 討 した 上 で 戦 略 の 見 直 しを 行 う また 国 の 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロー ドマップ の 状 況 や 内 外 の 情 勢 等 を 鑑 みて 必 要 に 応 じて 見 直 しを 行 う -28-

33 第 4 節 普 及 目 標 について 〇 本 戦 略 の 推 進 に 努 めるため 以 下 の 普 及 目 標 を 設 定 する 1 水 素 ステーションの 整 備 箇 所 数 平 成 26(2014) 年 平 成 32(2020) 年 0 箇 所 累 計 6 箇 所 ( 考 え 方 ) 県 内 の 各 エリア( 県 北 山 間 県 北 臨 海 県 央 鹿 行 県 南 県 西 )に 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 状 況 を 鑑 みて 順 次 設 置 を 想 定 なお 初 期 需 要 が 見 込 めないエリアには 移 動 式 水 素 ステーションを 当 初 整 備 し 需 要 拡 大 にともない 固 定 式 水 素 ステーションの 整 備 に 移 行 との 想 定 2 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)の 普 及 台 数 平 成 26(2014) 年 平 成 32(2020) 年 0 台 累 計 1,500 台 ( 考 え 方 ) 国 の 自 動 車 産 業 戦 略 2014 及 び 次 世 代 自 動 車 戦 略 2010 では 2020 年 に おける 燃 料 電 池 自 動 車 の 販 売 は 国 内 新 車 販 売 の1% 以 内 を 想 定 茨 城 県 の 新 車 ( 普 通 乗 用 車 及 び 小 型 乗 用 車 ) 販 売 台 数 (2014 年 )は 約 75,000 台 であり 2020 年 も 同 水 準 の 販 売 として その1%(750 台 )が 燃 料 電 池 自 動 車 と 想 定 さらに 2015 年 から2020 年 まで 毎 年 FCVの 販 売 台 数 が 増 加 するものと 想 定 して 累 計 台 数 を 算 出 (なお 詳 細 は 資 料 編 38ページを 参 照 ) 3 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム)の 普 及 台 数 平 成 26(2014) 年 累 計 2,137 台 平 成 32(2020) 年 累 計 29,000 台 ( 考 え 方 ) 国 のエネルギー 基 本 計 画 (2014 年 4 月 )のエネファームの 普 及 目 標 である2020 年 に140 万 台 を 全 国 に 占 める 本 県 の 世 帯 数 比 で 按 分 (なお 詳 細 は 資 料 編 38ページを 参 照 ) -29-

34 資 料 編 -30-

35 資 料 -1 茨 城 県 の 特 性 地 域 資 源 水 素 燃 料 電 池 自 動 車 の 安 全 評 価 試 験 設 備 (Hy-SEF) 電 機 機 械 産 業 の 集 積 日 立 港 LNG 基 地 日 立 城 里 東 海 原 子 力 研 究 機 関 の 集 積 i MATERIA J-PARC 様 々な 試 験 研 究 機 関 の 集 積 ( 約 300) HTTR つくば 鹿 島 大 洗 鹿 島 臨 海 工 業 地 帯 からの 副 生 水 素 つくば 鉄 鋼 石 油 化 学 等 の 素 材 産 業 の 集 積 図. 茨 城 県 の 水 素 関 連 の 資 源 ( 出 典 : 茨 城 県 科 学 技 術 振 興 課 ) (1) 近 年 における 茨 城 県 の 人 口 と 人 口 増 加 率 の 推 移 ( 平 成 22 年 以 降 ) 注 : 各 年 10 月 1 日 現 在 人 口 を 記 載 平 成 22 年 については, 国 勢 調 査 実 施 年 であるため, 対 前 年 増 減 を 記 載 していない ( 出 典 : 茨 城 県 常 住 人 口 調 査 茨 城 県 統 計 課 ) -31-

36 (2) 製 造 品 出 荷 額 等 ( 平 成 24 年 ) ( 出 典 : 工 業 統 計 経 済 産 業 省 ) [ 製 造 品 出 荷 額 等 ] 10,000 億 円 以 上 5,000~10,000 億 円 1,000~5,000 億 円 500~1,000 億 円 500 億 円 未 満 大 子 町 常 陸 大 宮 市 北 茨 城 市 高 萩 市 常 陸 太 田 市 日 立 市 城 里 町 那 珂 市 東 海 村 ひたちなか 水 戸 市 市 笠 間 市 桜 川 市 大 洗 町 筑 西 市 茨 城 町 結 城 市 石 岡 市 小 美 玉 市 古 河 市 下 妻 市 八 千 代 町 鉾 田 市 境 町 かすみが つくば 市 五 霞 町 土 浦 市 うら 市 坂 東 市 行 方 市 常 総 市 阿 見 町 美 浦 村 鹿 嶋 市 つくばみら 牛 久 市 潮 来 市 い 市 稲 敷 市 守 谷 市 取 手 市 龍 ケ 崎 市 河 内 町 利 根 町 神 栖 市 ( 出 典 : 工 業 統 計 経 済 産 業 省 ) -32-

37 (3) 企 業 立 地 の 状 況 (ha) 過 去 10 年 間 (H16~H25)の 工 場 立 地 面 積 ( 電 気 業 を 含 む) ( 出 典 : 工 場 立 地 動 向 調 査 ( 経 済 産 業 省 )) 過 去 10 年 間 (H16~H25)の 工 場 立 地 件 数 ( 電 気 業 を 含 む) ( 出 典 : 工 場 立 地 動 向 調 査 ( 経 済 産 業 省 )) -33-

38 (4) 国 内 外 を 結 ぶ 広 域 交 通 ネットワーク ( 出 典 : 茨 城 の 豆 知 識 ( 平 成 28 年 3 月 1 日 更 新 )) -34-

39 資 料 -2 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム)の 導 入 推 移 ( 単 年 度 台 数 : 台 ) ( 累 計 台 数 : 台 ) 1,000 2,500 2, , ,424 1, , 年 度 2010 年 度 2011 年 度 2012 年 度 2013 年 度 2014 年 度 都 市 ガス 仕 様 LPガス 仕 様 単 年 度 台 数 累 計 台 数 ,424 2,137 図. 年 度 別 茨 城 県 内 導 入 実 績 推 移 ( 出 典 : 一 般 社 団 法 人 燃 料 電 池 普 及 促 進 協 会 の 情 報 をもとに ( 株 )ユニバーサルエネルギー 研 究 所 が 作 成 ) ( 単 年 度 台 数 : 台 ) 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 71,805 ( 累 計 台 数 : 台 ) 113, , ,000 80,000 25,000 20,000 37,527 41,230 15,000 34,278 19,296 10,000 9,998 18,231 5,000 2,617 7,381 9, , 年 度 2010 年 度 2011 年 度 2012 年 度 2013 年 度 2014 年 度 都 市 ガス 仕 様 1,978 5,666 8,032 15,280 28,219 35,599 LPガス 仕 様 639 1,715 1,266 2,951 6,059 5,631 単 年 度 台 数 2,617 7,381 9,298 18,231 34,278 41,230 累 計 台 数 2,617 9,998 19,296 37,527 71, ,035 60,000 40,000 20,000 0 図. 年 度 別 国 内 導 入 実 績 推 移 ( 出 典 : 一 般 社 団 法 人 燃 料 電 池 普 及 促 進 協 会 の 情 報 をもとに ( 株 )ユニバーサルエネルギー 研 究 所 が 作 成 ) -35-

40 資 料 -3 水 素 ステーションの 構 造 仕 組 み FCV に 水 素 を 供 給 充 填 する 水 素 ステーションは オフサイト 型 と オンサ イト 型 の 二 種 類 がある 図. 水 素 ステーションの 代 表 的 形 式 (オフサイト 型 とオンサイト 型 ) ( 出 典 : 水 素 供 給 利 用 技 術 研 究 組 合 HySUT ホームページ) (1)オフサイト 型 水 素 ステーションの 外 で 製 造 した 水 素 をステーションに 輸 送 し 一 定 量 を 貯 蔵 しておく 方 式 で 水 素 の 輸 送 は 圧 縮 水 素 ( 気 体 )か 液 体 水 素 の 状 態 で カードル 容 注 器 ) や 専 用 ローリー 等 で 行 う 注 )カードル 容 器 :10~20MPa 程 度 の 圧 力 で 水 素 を 一 定 期 間 充 填 した 状 態 で 保 管 可 能 な 専 用 容 器 (2)オンサイト 型 水 素 ステーション 内 に 水 素 製 造 装 置 を 有 し 都 市 ガスや LPG ナフサなどからス テーション 内 で 水 素 を 製 造 する 方 式 (3) 移 動 式 高 圧 水 素 を FCV に 供 給 充 填 するための 設 備 がトレーラーに 装 備 されており 定 期 的 に 車 両 ごと 移 動 して 予 め 定 められた 場 所 で FCV への 水 素 充 填 サービスを 可 能 とする 設 備 -36-

41 定 置 式 水 素 ステーションが 未 設 置 の 地 区 などにおいて 水 素 供 給 インフラを 補 間 する 手 段 として 定 期 的 に 巡 回 し 供 給 サービスを 提 供 することにより 利 用 者 のエ リアを 広 げる 方 策 として 全 国 では 数 ヵ 所 で 稼 働 中 図. 移 動 式 水 素 ステーションの 例 ( 出 典 : 水 素 供 給 利 用 技 術 研 究 組 合 HySUT ホームページ) 図. 移 動 式 水 素 ステーションの 構 造 (イメージ) ( 出 典 : 水 素 供 給 利 用 技 術 研 究 組 合 HySUT ホームページをもとに 作 成 ) -37-

42 資 料 -4 いばらき 水 素 戦 略 における 水 素 ステーション 等 の 普 及 目 標 (1) 水 素 ステーションの 整 備 平 成 26(2014) 年 :0 箇 所 平 成 32(2020) 年 : 累 計 6 箇 所 ( 考 え 方 ) 県 内 の 各 エリア( 県 北 山 間 県 北 臨 海 県 央 鹿 行 県 南 県 西 )に 燃 料 電 池 自 動 車 の 普 及 状 況 を 鑑 みて 順 次 設 置 を 想 定 なお 初 期 需 要 が 見 込 めないエリアには 移 動 式 水 素 ステーションを 当 初 整 備 し 需 要 拡 大 にともない 固 定 式 水 素 ステーションの 整 備 に 移 行 との 想 定 (2) 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)の 普 及 台 数 平 成 26(2014) 年 :0 台 平 成 32(2020) 年 : 累 計 1,500 台 ( 考 え 方 ) 国 の 自 動 車 産 業 戦 略 2014 及 び 次 世 代 自 動 車 戦 略 2010 では 2020 年 における 燃 料 電 池 自 動 車 の 販 売 は 国 内 新 車 販 売 の1% 以 内 を 想 定 茨 城 県 の 新 車 ( 普 通 乗 用 車 及 び 小 型 乗 用 車 ) 販 売 台 数 (2014 年 )は 約 75,0 00 台 であり 2020 年 も 同 水 準 の 販 売 として その1%(750 台 )が 燃 料 電 池 自 動 車 と 想 定 さらに 2015 年 から2020 年 まで 毎 年 FCVの 販 売 台 数 が 下 表 のとおり 増 加 するものと 想 定 して 累 計 台 数 を 算 出 ( 下 表 参 照 ) ( 参 考 : 茨 城 県 内 のFCV 導 入 の 推 移 を 想 定 ) 年 次 H26 (2014) H27 (2015) H28 (2016) H29 (2017) H30 (2018) H31 (2019) H32 (2020) 累 計 台 数 ,500 ( 単 年 度 増 ) (0) (4) (11) (60) (225) (450) (750) * 上 記 の( 単 年 度 増 )は 県 内 の 新 車 ( 普 通 乗 用 車 及 び 小 型 乗 用 車 ) 販 売 台 数 (75,000 台 / 年 )に 占 めるFCV 台 数 を 想 定 したもの(0から1% 以 内 で 推 移 を 想 定 ) (3) 家 庭 用 燃 料 電 池 (エネファーム)の 普 及 台 数 平 成 26(2014) 年 : 累 計 2,137 台 平 成 32(2020) 年 : 累 計 29,000 台 ( 考 え 方 ) 国 のエネルギー 基 本 計 画 (2014 年 4 月 )のエネファームの 普 及 目 標 である2020 年 に140 万 台 を 全 国 に 占 める 本 県 の 世 帯 数 比 ( 約 2.1%)で 按 分 世 帯 数 の 将 来 推 計 (2020 年 ) 茨 城 県 1,102,000 世 帯 / 全 国 53,053,000 世 帯 = ( 資 料 : 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 ) -38-

43 資 料 -5 茨 城 県 水 素 戦 略 会 議 について (1) 茨 城 県 水 素 戦 略 会 議 設 置 要 綱 ( 設 置 ) 第 1 条 水 素 エネルギーを 利 活 用 した 産 業 の 振 興 及 び 県 民 生 活 の 向 上 に 資 するため 課 題 や 対 応 等 を 検 討 し 水 素 エネルギーの 普 及 に 向 けた 機 運 の 醸 成 及 び 県 の 水 素 エネルギーに 係 る 取 り 組 みの 指 針 となる 戦 略 を 策 定 することを 目 的 として 茨 城 県 水 素 戦 略 会 議 ( 以 下 会 議 という ) を 置 く ( 所 掌 事 務 ) 第 2 条 会 議 は 次 に 掲 げる 事 項 について 審 議 する 1) 水 素 エネルギーの 利 活 用 に 関 する 戦 略 の 策 定 に 関 すること 2) 水 素 エネルギーの 普 及 に 向 けた 機 運 の 醸 成 に 関 すること 3)その 他 水 素 エネルギーの 利 活 用 に 必 要 な 事 項 に 関 すること ( 組 織 ) 第 3 条 会 議 は 水 素 エネルギー 等 に 係 る 識 見 を 有 する 者 のうちから 知 事 が 委 嘱 する 委 員 で 組 織 する 1) 委 員 の 任 期 は 初 回 会 議 の 日 から 平 成 28 年 3 月 31 日 までとする ただし 知 事 が 特 に 認 めるときはこの 限 りでない また 補 欠 の 委 員 の 任 期 は 前 任 者 の 残 任 期 間 とする ( 委 員 長 ) 第 4 条 会 議 に 委 員 長 を 置 く 1) 委 員 長 は 委 員 の 互 選 によりこれを 定 める 2) 委 員 長 は 会 議 を 代 表 し 会 務 を 総 理 する 3) 委 員 長 に 事 故 があるとき 又 は 委 員 長 が 欠 けたときは あらかじめ 委 員 長 が 指 名 する 委 員 が その 職 務 を 代 理 する ( 召 集 ) 第 5 条 会 議 は 知 事 が 招 集 する ( 委 員 以 外 の 者 からの 意 見 の 聴 取 ) 第 6 条 委 員 長 は 必 要 があると 認 めるときは 委 員 以 外 の 者 に 出 席 を 求 め その 意 見 を 聴 くこ とができる ( 庶 務 ) 第 7 条 会 議 の 庶 務 は 企 画 部 科 学 技 術 振 興 課 において 行 う ( 委 任 ) 第 8 条 この 要 綱 に 定 めるもののほか 会 議 の 運 営 に 関 し 必 要 な 事 項 は 委 員 長 が 定 める 付 則 この 要 綱 は 平 成 27 年 7 月 9 日 から 施 行 する -39-

44 (2) 会 議 の 開 催 状 況 回 数 期 日 場 所 主 な 審 議 内 容 茨 城 県 の 概 況 と 県 政 の 方 向 第 1 回 H つくば 国 際 会 議 場 戦 略 の 策 定 の 考 え 方 について 茨 城 県 の 水 素 に 係 る 現 状 検 討 すべき 課 題 取 り 組 みの 方 向 性 第 2 回 H つくばサイエンス インフォ メーションセンター 戦 略 の 課 題 及 び 論 点 事 業 主 体 取 組 みの 方 向 性 高 温 ガス 炉 における 水 素 製 造 について 第 3 回 H つくば 国 際 会 議 場 いばらき 水 素 戦 略 骨 子 ( 案 ) について 第 4 回 H つくば 国 際 会 議 場 いばらき 水 素 戦 略 ( 案 ) について -40-

45 (3) 茨 城 県 水 素 戦 略 会 議 委 員 名 簿 五 十 音 順 ( 敬 称 略 ) 氏 名 所 属 機 関 役 職 相 山 孝 志 青 柳 みどり 関 彰 商 事 株 式 会 社 国 立 研 究 開 発 法 人 国 立 環 境 研 究 所 取 締 役 常 務 執 行 役 員 法 人 事 業 本 部 長 社 会 環 境 システム 研 究 センター 環 境 計 画 研 究 室 室 長 赤 井 泉 明 一 般 財 団 法 人 日 本 自 動 車 研 究 所 FC EV 研 究 部 部 長 飯 島 高 志 石 田 政 義 石 野 英 人 稲 垣 嘉 之 宇 野 草 一 郎 国 立 研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 国 立 大 学 法 人 筑 波 大 学 新 日 鐵 住 金 株 式 会 社 国 立 研 究 開 発 法 人 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 日 産 自 動 車 株 式 会 社 エネルギー 環 境 領 域 創 エネルギー 研 究 部 門 水 素 材 料 グループ グループ 長 システム 情 報 系 構 造 エネルギー 工 学 域 教 授 鹿 島 製 鐵 所 エネルギー 部 エネルギー 技 術 室 長 原 子 力 科 学 研 究 部 門 原 子 力 水 素 熱 利 用 研 究 センター 副 センター 長 企 画 先 行 技 術 開 発 本 部 技 術 企 画 部 シニアエンジニア 江 口 美 佳 国 立 大 学 法 人 茨 城 大 学 工 学 部 准 教 授 松 岡 建 志 経 済 産 業 省 関 東 経 済 産 業 局 資 源 エネルギー 環 境 部 長 岡 島 敬 一 国 立 大 学 法 人 筑 波 大 学 システム 情 報 系 構 造 エネルギー 工 学 域 リスク 工 学 専 攻 准 教 授 垣 花 祐 株 式 会 社 日 立 製 作 所 関 東 支 社 企 画 部 部 長 代 理 桑 原 幸 二 本 田 技 研 工 業 株 式 会 社 日 本 本 部 営 業 企 画 部 商 品 ブランド 課 主 幹 佐 々 木 克 行 JXエネルギー 株 式 会 社 新 エネルギーカンパニー 水 素 事 業 推 進 部 長 清 水 俊 克 パナソニック 株 式 会 社 アプライアンス 社 スマートエネルギーシステム 事 業 部 燃 料 電 池 事 業 担 当 成 瀬 明 トヨタ 自 動 車 株 式 会 社 国 内 販 売 店 部 地 域 渉 外 部 長 那 須 昭 宣 日 本 エア リキード 株 式 会 社 アドバンスト ビジネス&テクノロジー 事 業 部 事 業 推 進 部 長 西 川 向 一 東 京 ガス 株 式 会 社 茨 城 事 業 部 副 部 長 野 口 通 茨 城 県 企 画 部 長 宮 崎 淳 岩 谷 産 業 株 式 会 社 常 務 執 行 役 員 ( 水 素 エネルギー 部 部 長 ) ( 前 任 委 員 ) (20 名 ) 白 野 哲 トヨタ 自 動 車 株 式 会 社 流 通 企 画 部 関 東 四 国 地 域 統 括 部 長 -41-