(2) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 災 害 復 旧 事 業 によせて 平 成 21 年 災 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事 業 について 福 岡 県 田 川 郡 福 智 町 町 長 浦 田 弘 二 1.はじめに このたびは 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事

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1 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (1) 毎 月 1 回 1 日 発 行 発 行 社 団 法 人 全 国 防 災 協 会 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 大 伝 馬 町 3-11 (パインランドビル5 F) 電 話 03(6661)9730 FAX 03(6661)9733 発 行 責 任 者 加 藤 浩 己 印 刷 所 ( 株 ) 白 橋 水 防 専 門 家 の 活 動 状 況 ( 写 真 提 供 : 滋 賀 県 ) 目 次 災 害 復 旧 事 業 によせて 平 成 21 年 災 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事 業 について 福 岡 県 田 川 郡 福 智 町 町 長 浦 田 弘 二 2 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 )について( 速 報 その 3 ) 全 国 防 災 協 会 8 平 成 23 年 東 日 本 大 震 災 に 関 する 災 害 復 旧 の 迅 速 化 に 向 けた 災 害 査 定 の 簡 素 化 について( 追 加 通 知 ) 国 土 交 通 省 河 川 局 防 災 課 16 国 内 外 の 災 害 に 関 するトピックス 全 国 防 災 協 会 19 防 災 課 だより 人 事 異 動 22 協 会 だより 23

2 (2) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 災 害 復 旧 事 業 によせて 平 成 21 年 災 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事 業 について 福 岡 県 田 川 郡 福 智 町 町 長 浦 田 弘 二 1.はじめに このたびは 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事 業 について 月 刊 防 災 への 投 稿 の 機 会 をいただいたことに 対 し 深 く 感 謝 とお 礼 を 申 し 上 げます 福 智 町 は 平 成 18 年 3 月 6 日 に 赤 池 町 金 田 町 方 城 町 の 三 町 が 合 併 したことにより 誕 生 しました 福 智 町 は 福 岡 県 の 中 央 部 からやや 北 東 よりに 位 置 する 人 口 約 2 万 5 千 人 総 面 積 42.04km2の 町 のおがた し か わらまち で 北 は 北 九 州 市 直 方 市 東 は 香 春 町 南 は 田 川 市 糸 田 町 西 は 飯 塚 市 に 接 しています 福 岡 北 九 州 市 の 両 政 令 指 定 都 市 の 中 心 からそれぞれ 約 45km 約 35kmの 距 離 にあります また 周 辺 を 丘 陵 地 山 地 に 囲 まれた 盆 地 で 中 央 部 を 彦 山 川 ちゅうがん じ がわ 中 元 寺 川 が 貫 流 しており 全 体 的 に 緑 豊 かな 自 然 環 境 に 恵 まれた 町 です かつては 炭 鉱 の 町 として 栄 えましたが エネル ギー 革 命 により 衰 退 し 現 在 の 主 要 な 産 業 は 農 業 であり 稲 作 梨 イチゴの 栽 培 が 盛 んです また400 年 以 上 の 伝 統 を 誇 る 国 指 定 伝 統 的 工 芸 品 上 野 焼 (あがのやき) の 窯 元 が 点 在 し 陶 芸 の 里 となっています また かもめの 水 兵 さん うれしいひなまつり などでお 馴 染 みの 数 多 くの 童 謡 を 作 曲 した 川 村 光 陽 氏 の 生 誕 地 でもあり ます 町 内 には 樹 齢 500 年 以 上 といわれる 天 然 記 こうじょう ふじ 念 物 迎 接 の 藤 ( 県 指 定 文 化 財 )や 樹 齢 600 年 とら お ざくら の 虎 尾 桜 ( 町 指 定 文 化 財 )があり 開 花 シー ズンになると 大 勢 の 花 見 客 で 賑 わっています 豊 かな 自 然 と 文 化 に 彩 られながら 福 智 町 は 観 光 教 育 をはじめとする 人 の 活 力 をいかしたまちづく りを 展 開 しているところです 福 智 町 の 気 候 は 地 形 が 盆 地 のため 夏 冬 昼 夜 の 気 温 差 が 大 きく 内 陸 性 気 候 の 特 徴 を 示 して います 平 成 15 年 7 月 19 日 未 明 の 集 中 豪 雨 による 土 砂 災 害 も 発 生 しており 近 年 梅 雨 時 期 の 終 盤 に 大 雨 が 降 る 傾 向 が 見 られます 福 智 町 の 位 置 図 上 野 焼 (あがのやき)

3 防 平 成 23 年 6 月 １ 日 災 第 744 号 3 今回の集中豪雨は断続的に降り続き 7 月24日 の18時から21時までの 3 時間雨量は 月24日の日雨量は292 7 月24日から 7 月26日 までの総雨量は497.5 となる記録的な大雨とな りました 町内各地において災害が発生し 家屋 の全半壊や浸水被害 土砂崩れ 道路損壊 冠水 による集落の孤立が起こるなど大きな被害をもた らす事態となりました その中 上弁城地区で発生した大規模な土砂崩 れにより 2 棟の家屋が倒壊し うち 1 棟の 3 名 迎接の藤 ２ Ｈ 豪雨災害の発生 平成21年 7 月24日 金 夜 活発化した梅雨前 線により 記録的な集中豪雨が町内を襲い 各地 に近年まれに見る甚大な被害をもたらしました 当町では 同日19時00分に災害警戒本部を設 置 同日 21時00分に災害対策本部を設置し 職 員134名の動員を行い 被災状況の調査にあたり かみ べん じょう ました 急傾斜地の多い上弁 城 地区については 同日21時28分に避難指示を発令し 地区住民の安 全確保に努めました また町内各地において 地 元消防団の協力のもと水防活動にあたり 被害拡 大の防止を図りました 上弁城地区土砂崩れ 㻚 㻕㻗 䛴 㞭㔖㻃㻕㻜㻕㼐㼐 㻕㻘㻓 単位 mm 䠅 㛣䛴 㞭㔖䠌䠆䠋䠉㻑䠇䠿䠿 㻕㻓㻜㻑㻘 㻕㻓㻓 㻚 㻕㻗 㻔㻛 䡐㻕㻔 䜄䛭䛴 㻖 㛣㞭㔖㻃㻕㻓㻜㻑㻘㼐㼐 㻔㻘㻓 㻔㻓㻓 㻚㻛㻑㻘 㻗㻜㻑㻘 㻘㻓 㻓 㻓㻑㻘 㻙㻑㻘 㻕㻗 㻔㻜㻑㻘 㻕㻚㻑㻘 㻕 ᖲᠺ㻕㻔ᖳ㻚 㻕㻗 㻛㻑㻘 㻔㻔 ᖲᠺ㻕㻔ᖳ㻚 㻕㻘 㻔㻙 㻕㻜 㻙 㻘 㻗㻑㻘 ᖲᠺ㻕㻔ᖳ㻚 㻕㻙 観測点 福智町本庁舎 福智町金田 7 月24日から 7 月26日にかけての福智町の降雨量グラフ

4 (4) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 家 屋 倒 壊 の 状 況 が 倒 壊 家 屋 の 下 敷 きとなりました 懸 命 な 救 助 活 動 が 行 われ 2 名 の 救 助 に 成 功 しましたが 1 名 の 尊 い 命 が 犠 牲 となりました 3. 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事 業 について 3-1 被 害 の 概 要 岩 屋 川 は 福 智 山 を 源 として 福 智 町 弁 城 地 内 を 流 下 し 彦 山 川 に 合 流 する 福 智 町 が 管 理 する 流 路 延 長 1.2km 流 域 面 積 1.69km2の 普 通 河 川 であり そのほとんどが 掘 込 河 道 で 河 床 勾 配 は1/5 1/10 川 幅 は 概 ね10m 以 下 の 渓 流 河 川 であります また 過 去 の 災 害 復 旧 事 業 にて 一 部 区 間 では コンクリートブロック 積 及 び 石 積 みによる 施 工 が 実 施 されていますが 全 体 的 に 改 修 が 進 んでい ない 状 況 です 今 回 の 豪 雨 では 出 水 による 流 速 の 増 大 (Vo=10.9m/s)で 河 床 低 下 による 護 岸 基 礎 部 分 の 洗 掘 ( 写 真 1 )や 側 方 浸 食 による 空 石 積 みの 倒 壊 ( 写 真 2 )が 生 じました 写 真 1 被 災 状 況 ( 河 床 低 下 ) 写 真 2 被 災 状 況 ( 側 方 浸 食 )

5 平 成 23 年 6 月 １ 日 防 災 第 744 号 5 ３-２ 事業の概要 以上の対策にて 河床勾配も緩やかとなり 今 岩屋川の復旧方針としては 異常出水により被 後の出水時の外力増加に対し さらなる河道の安 災した護岸を原形復旧するのみでは再度災害の防 定化及び 護岸侵食被害の軽減を図りました 止が図れないことから 災害関連事業により改良 復旧を行うこととしました まず 側方侵食への 対策として 事業区間内に点在する脆弱な空石積 護岸を練石積護岸へ改修し 材料には現地発生材 の使用を目的に 控え50 φ50 内外 の巨石 を使用しました また 河床洗掘への対策として は 河床の緩勾配化と河床安定を目的に 被災後 の河床に落差が生じた箇所や既存施設付近を中心 に床止工 落差工 5 箇所 帯工 7 箇所 を設置し ました 岩屋川河川災害関連事業の概要 事 業 費 268,884千円 査定決定額 工 事 長 Ｌ 885.1ｍ 右岸 Ｌ 580.9ｍ 左岸 Ｌ 580.0ｍ 護岸工 3,041.0 根継工 落差工 5 基 帯 工 7 基 整備前 1 整備後 1 整備前 2 整備後 2

6 (6) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 平 成 21 年 災 河 川 等 災 害 関 連 事 業 改 良 長 L=885.1m 親 災 右 岸 復 旧 長 L=439.0m 左 岸 復 旧 長 L=483.0m 関 連 右 岸 復 旧 長 L=580.9m 左 岸 復 旧 長 L=580.0m

7 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (7) 4.おわりに 今 回 の 災 害 により 防 災 知 識 と 防 災 意 識 の 必 要 性 を 再 認 識 する 機 会 となり また 生 命 や 財 産 を 守 るためには 施 設 整 備 の 拡 充 が 重 要 であることを 痛 感 させられました 今 後 災 害 による 被 害 を 最 小 限 に 抑 えるために は 行 政 が 住 民 を 災 害 から 守 る 公 助 だけでな く 自 分 の 命 は 自 分 で 守 る 自 助 そして 自 分 たちの 地 域 は 自 分 たちで 守 る 共 助 との 連 携 が 重 要 です こうした 考 えを 定 着 させるため 日 頃 から 防 災 訓 練 を 行 い 住 民 と 行 政 の 協 働 により 防 災 知 識 及 び 防 災 意 識 の 向 上 に 努 めて 行 きたいと 考 えています また 災 害 時 において 地 域 の 防 災 活 動 を 充 実 させるためには 自 主 防 災 組 織 の 結 成 が 効 果 的 で あるため 自 治 会 には 積 極 的 に 結 成 の 働 きかけ を 行 い 組 織 運 営 のサポートに 取 り 組 んで 行 きた いと 考 えています そして 将 来 を 担 う 子 どもた ちには 常 日 頃 から 防 災 に 対 する 意 識 の 向 上 を 図 るため DIG( 災 害 図 上 訓 練 ) 等 の 防 災 教 育 を 行 っていきたいと 考 えています 最 後 に 国 土 交 通 省 財 務 省 及 び 福 岡 県 をはじ め 多 くの 関 係 機 関 や 関 係 者 の 皆 様 には 迅 速 な 対 応 や 御 指 導 を 賜 り 岩 屋 川 河 川 災 害 関 連 事 業 が 完 了 しましたことにつきまして 改 めて 感 謝 とお 礼 を 申 し 上 げます 今 後 も 引 き 続 きご 支 援 のほどよろ しくお 願 い 申 し 上 げます 図 書 ご 案 内 平 成 22 年 5 月 改 訂 版 公 共 土 木 施 設 災 害 復 旧 技 術 講 習 テキスト A 4 判 約 440 頁 頒 価 5,000 円 ( 消 費 税 込 み) 送 料 協 会 負 担 近 年 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 業 務 については 建 設 コンサルタント 等 への 委 託 に 負 うところが 大 きくなってき ております 本 書 は 適 切 な 災 害 復 旧 業 務 を 円 滑 に 推 進 するため 建 設 コンサルタント 等 災 害 復 旧 業 務 を 担 当 する 技 術 者 向 けに 災 害 採 択 の 基 本 原 則 工 種 別 の 復 旧 工 法 等 災 害 復 旧 業 務 に 関 する 技 術 論 を 集 大 成 したもので 技 術 者 必 読 のテキストです 改 訂 版 では 内 容 の 一 層 の 充 実 を 図 るとともに 災 害 状 況 と 採 択 事 例 について 大 幅 な 更 新 を 行 っております 内 容 案 内 1. 平 成 21 年 発 生 災 害 の 概 要 2. 災 害 採 択 の 基 本 原 則 について 3. 環 境 に 配 慮 した 災 害 復 旧 について 4. 改 良 復 旧 事 業 について 5. 災 害 復 旧 事 業 の 技 術 上 の 実 務 について 6. 災 害 復 旧 工 法 1. 道 路 橋 梁 2. 河 川 海 岸 3. 砂 防 地 すべり 急 傾 斜 地 7. 被 災 状 況 と 採 択 事 例 1. 道 路 橋 梁 6 事 例 2. 河 川 海 岸 13 事 例 3. 砂 防 地 すべり 急 傾 斜 地 4 事 例

8 (8) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 ) について( 速 報 その 3 ) 全 国 防 災 協 会 東 日 本 大 震 災 ( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 )により 被 災 された 皆 様 そのご 家 族 関 係 者 の 方 々に 対 しまして 心 よりお 見 舞 い 申 し 上 げま す 一 日 も 早 い 復 旧 復 興 を 心 よりお 祈 り 申 し 上 げます 平 成 23 年 3 月 11 日 14 時 46 分 頃 マグニチュード 9 ( 暫 定 値 )の 日 本 史 上 でも 希 な 巨 大 地 震 が 東 北 地 方 太 平 洋 沖 ( 三 陸 沖 )で 発 生 し この 地 震 による 家 屋 の 倒 壊 や 液 状 化 によるライフラインの 被 災 また その 後 発 生 し た 想 像 を 絶 する 大 津 波 により 東 日 本 太 平 洋 沿 岸 一 帯 では 家 屋 の 流 失 や 多 数 の 死 者 行 方 不 明 者 を 出 す 等 未 曾 有 の 悲 惨 な 大 被 害 を 受 けました この 地 震 の 対 応 等 については 日 々 更 新 されておりますので 今 月 号 でも 前 号 ( 5 月 号 )に 引 きつづき 関 連 す る 情 報 をご 紹 介 させていただきます ( 数 値 等 については 速 報 値 であり 今 後 も 変 わることがあり 得 ます) 中 央 防 災 会 議 の 動 き( 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 を 教 訓 とした 地 震 津 波 対 策 に 関 する 専 門 調 査 会 について) 平 成 23 年 4 月 27 日 中 央 防 災 会 議 において 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 を 教 訓 とした 地 震 津 波 対 策 に 関 する 専 門 調 査 会 が 設 置 されました 本 専 門 調 査 会 では 今 般 の 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 による 地 震 津 波 の 発 生 被 害 の 状 況 について 分 析 し 今 後 の 対 策 を 検 討 することを 目 的 に 設 置 された ものです 平 成 23 年 5 月 28 日 には 第 1 回 目 の 会 合 が 開 催 さ れ また 6 月 13 日 には 第 2 回 目 の 会 合 が 開 催 される 予 定 です 第 1 回 の 専 門 調 査 会 開 催 時 の 議 事 録 や 委 員 からの 提 出 資 料 等 が 内 閣 府 ( 防 災 担 当 )HP に 掲 載 されて おりますので 詳 細 な 内 容 についてはそちらをご 参 照 下 さい 防 災 業 務 を 担 当 するものにとって 大 変 有 意 義 な 資 料 が 掲 載 されておりますので 今 後 の 防 災 対 策 のご 参 考 にされたく 是 非 ご 参 照 をお 勧 めいたします 中 央 防 災 会 議 中 央 防 災 会 議 は 内 閣 の 重 要 政 策 に 関 する 会 議 の 1 つとして 内 閣 総 理 大 臣 をはじめとする 全 閣 僚 指 定 公 共 機 関 の 代 表 及 び 学 識 経 験 者 に より 構 成 されており 防 災 基 本 計 画 の 作 成 や 防 災 に 関 する 重 要 事 項 の 審 議 等 を 行 っています 平 成 23 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 及 び 長 野 県 北 部 を 震 源 とする 地 震 宮 城 県 沖 を 震 源 とする 地 震 について 河 川 管 理 施 設 等 の 状 況 ( 国 交 省 HP より) 河 川 ダム < 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 長 野 県 北 部 を 震 源 とする 地 震 宮 城 県 沖 を 震 源 とする 地 震 福 島 県 浜 通 りを 震 源 とする 地 震 とする 地 震 について> ( 点 検 及 び 被 災 の 状 況 ) 直 轄 管 理 河 川 では 点 検 を 終 了 し 2,115 箇 所 の 損 傷 を 発 見 必 要 な 応 急 対 策 を 継 続 実 施 都 道 府 県

9 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (9) 管 理 河 川 については 必 要 な 応 急 対 策 を 継 続 実 施 ダムについては 点 検 を 完 了 し 大 きな 異 常 はない との 報 告 ( 復 旧 状 況 ) 本 格 的 な 出 水 期 に 向 け 北 上 川 鳴 瀬 川 の 被 災 箇 所 8 箇 所 で 緊 急 復 旧 工 事 を 実 施 中 これまで 東 北 地 方 整 備 局 の 阿 武 隈 川 北 上 川 等 の21 箇 所 関 東 地 方 整 備 局 の 利 根 川 那 珂 川 等 の24 箇 所 が 完 了 直 轄 管 理 河 川 の 本 格 復 旧 については 平 成 23 年 出 水 期 までに1,689 箇 所 を 完 了 させる 予 定 残 る426 箇 所 については 平 成 23 年 台 風 期 明 けに 本 格 復 旧 に 着 手 し 平 成 24 年 出 水 期 までには 完 了 させる 予 定 海 岸 ( 点 検 及 び 被 災 の 状 況 ) 現 場 点 検 の 困 難 な 岩 手 宮 城 福 島 各 県 の 一 部 区 間 を 除 いて 点 検 を 終 了 上 記 3 県 ( 堤 防 護 岸 延 長 約 300km)について ヘ リ 空 撮 映 像 等 をもとに 可 能 な 範 囲 で 調 査 したとこ ろ 約 190kmで 堤 防 護 岸 の 全 壊 半 壊 を 確 認 直 轄 事 業 施 行 中 の 仙 台 湾 南 部 海 岸 (L=14km)に おいては ほぼ 全 域 に 渡 って 堤 防 の 倒 壊 水 没 等 を 確 認 ( 復 旧 状 況 ) 特 に 著 しい 被 害 を 受 け 本 復 旧 に 時 間 を 要 する 箇 所 について 大 潮 等 による 浸 水 を 防 ぐため 優 先 度 の 高 い 区 間 から 出 水 期 までを 目 途 に 盛 土 等 に よる 締 切 を 実 施 中 仙 台 湾 南 部 海 岸 ( 直 轄 施 行 区 域 )において 現 在 大 型 土 のう 等 による 締 切 を 実 施 中 代 行 法 にもとづき 宮 城 県 より 要 請 のあった 仙 台 市 から 岩 沼 市 にかかる 約 18kmの 区 間 において 災 害 復 旧 等 工 事 を 代 行 して 施 行 東 日 本 大 震 災 による 被 害 を 受 けた 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 事 業 等 に 係 わる 工 事 の 国 等 による 代 行 に 関 する 法 律 津 波 による 湛 水 への 対 応 2 市 ( 陸 前 高 田 市 南 相 馬 市 )において 合 計 2 台 の 排 水 ポンプ 車 を 稼 働 ( 5 /29 18 時 現 在 ) 出 水 期 に 向 けた 河 川 海 岸 の 復 旧 等 について

10 (10) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日

11 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (11)

12 (12) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日

13 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (13) 津 波 警 報 注 意 報 津 波 情 報 津 波 予 測 について ( 気 象 庁 HP より) 地 震 発 生 後 津 波 による 災 害 の 発 生 が 予 想 される 場 合 順 次 津 波 警 報 注 意 報 津 波 情 報 を 発 表 して います 津 波 警 報 注 意 報 津 波 による 災 害 の 発 生 が 予 想 される 場 合 に 地 震 が 発 生 してから 約 3 分 ( 一 部 の 地 震 については 最 速 2 分 以 内 )を 目 標 に 津 波 警 報 ( 大 津 波 津 波 )ま たは 津 波 注 意 報 を 発 表 します 津 波 警 報 注 意 報 の 種 類 種 類 解 説 発 表 される 津 波 の 高 さ 津 波 警 報 高 いところで 3 m 程 度 以 上 の 津 波 が 予 想 されますので 厳 重 に 警 戒 して 3m 4m 6m 8m 大 津 波 ください 10m 以 上 津 波 高 いところで 2 m 程 度 の 津 波 が 予 想 されますので 警 戒 してください 1m 2m 津 波 注 意 報 高 いところで0.5m 程 度 の 津 波 が 予 想 されますので 注 意 してください 0.5m 日 本 近 海 で 発 生 し 緊 急 地 震 速 報 の 技 術 によって 精 度 の 良 い 震 源 位 置 やマグニチュードが 迅 速 に 求 められる 地 震 津 波 情 報 津 波 警 報 注 意 報 を 発 表 した 場 合 津 波 の 到 達 予 想 時 刻 や 予 想 される 津 波 の 高 さなどをお 知 らせしま す 津 波 情 報 の 種 類 種 類 内 容 津 波 到 達 予 想 時 刻 予 想 される 津 波 の 高 さに 関 する 情 報 各 地 の 満 潮 時 刻 津 波 の 到 達 予 想 時 刻 に 関 する 情 報 津 波 観 測 に 関 する 情 報 各 津 波 予 報 区 の 津 波 の 到 達 予 想 時 刻 や 予 想 される 津 波 の 高 さを 発 表 します 主 な 地 点 の 満 潮 時 刻 津 波 の 到 達 予 想 時 刻 を 発 表 します 実 際 に 津 波 を 観 測 した 場 合 に その 時 刻 や 高 さを 発 表 します 津 波 予 報 地 震 発 生 後 津 波 による 災 害 が 起 こるおそれがな い 場 合 には 以 下 の 内 容 を 津 波 予 報 で 発 表 します 発 表 される 場 合 内 容 津 波 が 予 想 されないとき 0.2m 未 満 の 海 面 変 動 が 予 想 されたとき 津 波 注 意 報 解 除 後 も 海 面 変 動 が 継 続 するとき 津 波 の 心 配 なしの 旨 を 地 震 情 報 に 含 めて 発 表 します 高 いところでも0.2m 未 満 の 海 面 変 動 のため 被 害 の 心 配 はな く 特 段 の 防 災 対 応 の 必 要 がない 旨 を 発 表 します 津 波 に 伴 う 海 面 変 動 が 観 測 されており 今 後 も 継 続 する 可 能 性 が 高 いため 海 に 入 っての 作 業 や 釣 り 海 水 浴 などに 際 しては 十 分 な 留 意 が 必 要 である 旨 を 発 表 します

14 (14) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日

15 平 成 23 年 6 月 １ 日 防 災 第 744 号 東北地方太平洋沖地震被災状況写真 撮影 全国防災協会 岩手県陸前高田市 岩手県釜石市 岩手県田野畑村 15

16 (16) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 平 成 23 年 東 日 本 大 震 災 に 関 する 災 害 復 旧 の 迅 速 化 に 向 けた 災 害 査 定 の 簡 素 化 について( 追 加 通 知 ) 国 土 交 通 省 河 川 局 防 災 課 東 日 本 大 震 災 被 災 地 域 の 早 期 の 復 旧 復 興 を 支 援 するため 災 害 復 旧 の 迅 速 化 に 向 けた 自 治 体 の 災 害 復 旧 事 業 の 査 定 の 簡 素 化 について 平 成 23 年 4 月 11 日 付 け 事 務 連 絡 ( 防 災 第 743 号 参 照 )により 下 記 の 事 項 について 通 知 したところです 1 設 計 図 書 の 簡 素 化 平 面 図 や 被 災 状 況 写 真 を 航 空 写 真 で 代 替 復 旧 計 画 図 を 標 準 断 面 図 で 作 成 など 2 総 合 単 価 使 用 限 度 額 の 拡 大 積 上 げ 積 算 をしなくてもよい 限 度 額 を 通 常 の 1 千 万 円 未 満 から 1 億 円 未 満 に 拡 大 3 机 上 査 定 額 の 拡 大 実 地 によらずに 査 定 ができる 限 度 額 を 通 常 の 3 百 万 円 未 満 から 5 千 万 円 未 満 に 拡 大 このたび この 通 知 に 加 えて 下 記 のとおり 取 扱 うこととしました 1 1 箇 所 の 決 定 見 込 金 額 の 引 き 上 げ 査 定 にあたり 現 地 での 採 択 が 保 留 される 1 箇 所 の 決 定 見 込 金 額 を 通 常 の 4 億 円 以 上 から30 億 円 以 上 に 引 き 上 げる 2 総 合 単 価 使 用 工 種 等 の 拡 大 積 上 げ 積 算 をしなくてもよい 工 種 について 通 常 の116 規 格 ( 平 成 22 年 度 )に 岩 手 県 16 規 格 宮 城 県 仙 台 市 20 規 格 福 島 県 21 規 格 茨 城 県 16 規 格 を 追 加 する 3 1 箇 所 工 事 の 取 り 扱 い 1 箇 所 工 事 が 長 大 となる 場 合 に 工 事 の 工 期 や 規 模 を 勘 案 して 分 割 し 分 割 後 の 各 々の 箇 所 を 1 箇 所 と みなすことができる また 事 業 施 行 の 効 率 を 向 上 さ せるために 被 災 箇 所 のまとまりを 1 箇 所 工 事 と 見 な すことができる 総 合 単 価 使 用 工 種 の 拡 大 一 覧

17 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (17)

18 (18) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日

19 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (19) 国 内 外 の 災 害 に 関 するトピックス 全 国 防 災 協 会 利 根 川 など 5 河 川 について 警 戒 水 位 を 下 げる 国 土 交 通 省 は 東 日 本 大 震 災 で 堤 防 が 損 壊 した 関 東 地 方 の 5 河 川 で 6 月 から 警 戒 水 位 ( 氾 濫 注 意 水 位 )を 引 き 下 げる 方 針 を 固 めた 警 戒 水 位 とは 気 象 庁 が 洪 水 注 意 予 報 を 出 し 水 防 団 の 出 動 や 住 民 の 避 難 準 備 の 目 安 となる 値 である これから 梅 雨 や 台 風 時 期 を 迎 え 震 源 地 に 近 い 東 北 地 方 だけではなく 関 東 地 方 の 河 川 についても より 早 い 段 階 で 洪 水 対 策 に 着 手 する 必 要 があると 判 断 したためである 国 土 交 通 省 が 警 戒 水 位 を 下 げるのは 利 根 川 のほ か 久 慈 川 那 珂 川 霞 ヶ 浦 小 貝 川 である 利 根 川 については 中 下 流 域 で 最 大 3 メートル 程 度 警 戒 水 位 を 下 げる 利 根 川 については 震 災 前 の 警 戒 水 位 が 茨 城 県 取 手 市 で5.40mが2.5mに 茨 城 県 利 根 町 で5.75mが3.10mとなる ほかの 4 河 川 でも 1 m 前 後 警 戒 水 位 を 下 げる 震 災 により 同 じ 水 系 に 属 する 利 根 川 と 小 貝 川 霞 ヶ 浦 で 計 659カ 所 久 慈 川 で110カ 所 那 珂 川 は 129カ 所 で 堤 防 に 亀 裂 が 生 じたり のり 面 が 崩 れ たりした 同 省 は 損 壊 した 場 所 を 土 で 埋 め 直 すな どの 応 急 的 な 対 策 をほぼ 完 了 させたが 堤 防 内 部 の 細 かい 亀 裂 の 有 無 までは 把 握 できておらず 堤 防 に 水 が 押 し 寄 せた 場 合 亀 裂 が 拡 大 して 決 壊 につなが る 恐 れもある 利 根 川 や 那 珂 川 などは 過 去 に 大 水 害 を 引 き 起 こしており 同 省 は 本 格 的 な 復 旧 が 完 了 する 来 春 頃 までの 間 従 来 よりも 早 い 段 階 で 警 戒 を 促 すことが 必 要 とした 一 方 東 北 地 方 の 北 上 川 名 取 川 阿 武 隈 川 など の 基 準 水 位 について 同 省 は すでに 震 災 直 後 から 大 幅 に 引 き 下 げた 緊 急 対 応 を 実 施 している 応 急 的 な 修 復 がほぼ 済 んだとして 6 月 以 降 はやや 緩 和 させ るが 震 災 前 より 低 い 水 準 を 維 持 する エルニーニョ 監 視 速 報 ( 気 象 庁 HP より) 気 象 庁 によると 昨 年 夏 から 発 生 していたラニーニ ャ 現 象 は 終 息 したと 見 られる また 今 年 の 夏 は 平 常 の 状 態 が 続 く 可 能 性 が 高 いとの 下 記 監 視 速 報 を 出 した 太 平 洋 4 月 のエルニーニョ 監 視 海 域 の 海 面 水 温 の 基 準 値 との 差 は 月 を 中 心 とした 5 カ 月 平 均 値 は 0.9 だった 4 月 の 南 方 振 動 指 数 は+2.2だっ た 4 月 の 太 平 洋 赤 道 域 の 海 面 水 温 は 中 部 で 負 偏 差 西 部 で 正 偏 差 だった 太 平 洋 赤 道 域 の 海 洋 表 層 の 水 温 は ほぼ 全 域 で 正 偏 差 となり 西 部 に 顕 著 な 正 偏 差 が 見 られた これら 海 洋 の 状 態 は ラニーニ ャ 現 象 がほぼ 終 息 したことを 示 している 一 方 太 平 洋 赤 道 域 の 日 付 変 更 線 付 近 では 大 気 下 層 の 東 風 偏 差 が 持 続 し 対 流 活 動 は 平 年 より 不 活 発 だった 太 平 洋 赤 道 域 の 西 部 では 海 洋 表 層 の 暖 水 の 蓄 積 が 顕 著 だが 日 付 変 更 線 付 近 における 大 気 下 層 の 東 風 偏 差 が 持 続 すれば この 暖 水 の 東 進 による 海 面 水 温 の 上 昇 は 大 きくないと 考 えられる エルニーニョ 予 測 モデルは エルニーニョ 監 視 海 域 の 海 面 水 温 が 春 は 基 準 値 に 近 い 値 で その 後 基 準 値 に 近 いかまたは 基 準 値 より 高 い 値 で 推 移 すると 予 測 しているが 依 然 予 測 期 間 後 半 の 不 確 実 性 は 大 きい 以 上 のことから 昨 年 夏 から 発 生 していたラニー ニャ 現 象 は 終 息 したとみられる 夏 は 平 常 の 状 態 が 続 く 可 能 性 が 高 いが 不 確 実 性 が 大 きく エルニー ニョ 現 象 が 発 生 する 可 能 性 もある 西 太 平 洋 熱 帯 域 の 海 面 水 温 は 昨 年 夏 から 基 準 値 より 高 い 値 が 続 いているが ラニーニャ 現 象 の 終 息 に 伴 い 今 後 次 第 に 基 準 値 に 近 づくと 予 測 される

20 (20) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 エルニーニョ 監 視 海 域 の 海 面 水 温 の 予 測 ( 5 か 月 移 動 平 均 ) 上 の 図 は エルニーニョ 監 視 海 域 の 海 面 水 温 の 基 準 値 との 差 の 5 か 月 移 動 平 均 値 の 2 月 までの 推 移 ( 折 れ 線 グラフ)とエルニーニョ 予 測 モデルから 得 られた 予 測 (ボックス)を 示 している 各 月 のボックスは 海 面 水 温 の 基 準 値 との 差 が 5 か 月 移 動 平 均 値 が70%の 確 率 で 入 る 範 囲 を 示 す( 基 準 値 はその 年 の 前 年 までの30 年 間 の 各 月 の 平 均 値 ) インド 洋 インド 洋 熱 帯 域 の 海 面 水 温 は 12 月 から 基 準 値 よ り 低 い 値 で 推 移 している 今 後 夏 にかけて 次 第 に 基 準 値 に 近 づくと 予 測 される 影 響 4 月 の 日 本 の 天 候 では 東 日 本 と 沖 縄 奄 美 の 低 温 東 日 本 太 平 洋 側 と 西 日 本 の 少 雨 多 照 および 北 日 本 の 多 雨 が 西 太 平 洋 熱 帯 域 高 温 時 の 傾 向 と 一 致 し ていた 今 後 の 日 本 の 天 候 については 最 新 の 季 節 予 報 を 参 照 されたい 4 月 の 世 界 の 天 候 では インドシナ 半 島 付 近 とオ ーストラリア 北 部 の 異 常 低 温 が 西 太 平 洋 高 温 時 の 特 徴 に 一 致 していた ( 図 表 などの 詳 細 資 料 については 気 象 庁 ホームペー ジを 参 照 して 下 さい) 仙 台 郊 外 では2,100 戸 が 地 すべりにより 被 災 東 日 本 大 震 災 で 仙 台 市 内 の 丘 陵 部 を 造 成 した 宅 地 が 深 刻 な 地 すべり 被 害 に 見 舞 われている 市 内 31 カ 所 の 約 2,100 戸 が 被 災 し 敷 地 に 大 きな 穴 が 開 い たり 壁 に 亀 裂 が 走 ったりしている 地 盤 が 不 安 定 なまま 住 み 続 けることは 難 しく 市 は 集 団 移 転 も 検 討 している 市 によると 被 害 は1950 年 代 に 造 られた 団 地 が 大 半 を 占 め 仙 台 駅 の 半 径 5 6 キロ 圏 内 に 広 がって いる 当 時 は 宅 地 造 成 に 関 する 規 制 が 緩 く 工 法 も 古 かったため 斜 面 の 表 土 を 剥 いで 盛 り 土 し 住 宅 を 建 てた 例 が 目 立 つという 斜 面 はモルタルで 補 強 するなどしたが 劣 化 が 進 み 震 災 時 の 大 きな 揺 れや 余 震 で 盛 り 土 が 滑 ったとみられる 同 市 太 白 区 では 全 190 戸 のうち189 戸 で 地 すべり 被 害 が 確 認 さ れ 69 戸 が 全 壊 した 民 家 の 壁 や 塀 が 傾 き 道 路 は 1 メートル 近 く 沈 下 市 は 104 世 帯 に 避 難 勧 告 を 発 令 した 同 市 青 葉 区 のある 地 区 では 全 142 世 帯 のうち 東 部 の55 世 帯 で 玄 関 前 に 深 さ 2 メートルの 穴 が 出 来 た り 建 物 の 床 が 1 メートル 以 上 ずれるなどの 被 害 が 相 次 いだ 住 民 の 多 くが 避 難 して 人 通 りはほとん どなく 一 帯 は ゴーストタウン 化 している 震 災 による 住 宅 被 害 については 建 物 には 被 災 者 生 活 再 建 支 援 法 によって 最 大 300 万 円 が 支 給 される 地 すべりや 崖 崩 れが 発 生 した 宅 地 の 救 済 に 関 して

21 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (21) は 市 町 村 に 費 用 の 半 分 の 負 担 を 求 めたり 被 害 の 規 模 など 細 かな 要 件 を 設 けたりしており 仙 台 市 の ケースの 大 半 については 適 用 が 難 しいという 市 に よると 地 盤 復 旧 費 用 は 数 十 億 規 模 に 達 する 見 通 し で 市 は 補 助 率 アップや 補 助 対 象 の 拡 大 を 国 に 要 望 しているが 安 全 性 の 確 保 が 困 難 な 場 合 は 集 団 移 転 を 提 案 したい としている 国 土 交 通 省 のまとめ(26 日 現 在 )によると 危 険 度 判 定 で 地 すべりや 亀 裂 などが 生 じて 危 険 要 注 意 とされた 宅 地 は 岩 手 福 島 両 県 を 含 む 9 県 3,610カ 所 に 上 る うち 宮 城 県 は2,356カ 所 で65%を 占 めるが 福 島 市 伏 拝 の 団 地 でも 3 月 11 日 に 土 砂 崩 れが 発 生 民 家 が 全 壊 するなどしている アメリカでの 竜 巻 被 害 について 今 年 アメリカ 各 地 では 巨 大 な 竜 巻 が 相 次 いで 発 生 し 被 害 も 記 録 的 な 水 準 に 達 している 4 月 14 日 から16 日 にかけ 南 部 オクラホマ 州 やア ーカンソー 州 などで 巨 大 竜 巻 が 大 量 発 生 した また 4 月 26 日 から27 日 にかけ 南 部 アラバマ 州 な ど 6 州 で 竜 巻 が 相 次 いで 発 生 した(160 回 以 上 ) アラバマ 州 では 原 子 力 発 電 所 の 原 子 炉 3 基 が 緊 急 停 止 し この 影 響 で100 万 世 帯 が 停 電 した 報 道 によると 今 回 の 竜 巻 による 死 者 は340 人 以 上 に 達 し 史 上 2 位 の 大 惨 事 となった (1925 年 3 月 18 日 に 発 生 した 竜 巻 により 7 州 で 犠 牲 者 747 人 とい う 被 害 が 過 去 最 大 ) 竜 巻 被 害 は アメリカ 史 上 最 大 規 模 の 竜 巻 被 害 と みられ オバマ 大 統 領 はアラバマ 州 に 非 常 事 態 を 宣 言 した 今 回 の 竜 巻 被 害 が 大 きかった 理 由 として 1 日 の うちに 発 生 する 竜 巻 の 数 が 驚 異 的 であり また 強 い 竜 巻 が 速 い 速 度 で 極 めて 長 い 距 離 を 進 みながら 人 口 密 度 の 高 い 都 市 を 直 撃 したためと 見 られている 5 月 入 っても 竜 巻 の 発 生 が 続 き 5 月 24 日 には オクラホマ 州 やカンザス 州 で 再 び 巨 大 な 竜 巻 が 発 生 したほか 中 西 部 ミズーリ 州 では 5 月 22 日 に 発 生 し た 竜 巻 で 死 者 が123 人 にも 上 り 行 方 不 明 者 も 多 数 出 ている ミズーリ 州 で 5 月 22 日 発 生 した 竜 巻 は その 発 生 要 因 としてメキシコ 湾 の 水 温 上 昇 もその 1 つだと 民 間 気 象 予 報 サービス 会 社 の 担 当 者 が 発 表 した 竜 巻 は 暖 かく 湿 った 空 気 と 冷 たい 乾 燥 した 空 気 が 衝 突 し 暴 風 が 発 達 する 過 程 で 生 まれる まず 暖 かい 空 気 が 冷 たい 空 気 の 層 に 乗 り 上 げるようにし て 上 昇 する ある 条 件 が 重 なると 上 昇 気 流 が 渦 を 巻 いて メソサイクロン という 竜 巻 の 元 となる 小 規 模 低 気 圧 になる メソサイクロンはやがて 細 長 い 雲 漏 斗 雲 (ろう とうん) を 形 成 し 地 上 に 達 すると 竜 巻 となる ただし 竜 巻 の 発 達 には 暖 気 の 持 続 的 な 流 入 が 必 要 で その 供 給 源 となるのがメキシコ 湾 である メキシコ 湾 の 暖 かく 湿 った 空 気 が 北 上 ロッキ ー 山 脈 とアパラチア 山 脈 の 間 に 流 れ 込 み 毎 年 春 に 発 生 する 竜 巻 の 原 因 となっている 頻 発 するこの 地 域 は 竜 巻 街 道 と 名 が 付 いているくらいだ と 民 間 の 気 象 予 報 サービス 会 社 の 担 当 者 は 話 す 特 に 2011 年 の 春 は メキシコ 湾 の 一 部 の 表 面 水 温 が 平 年 より 1 度 ほど 上 昇 した 先 週 末 ミズーリ 州 をはじ めアメリカ 中 西 部 を 襲 った 多 数 の 竜 巻 の 一 因 となっ ているようだ アメリカ アラバマ 州 の 竜 巻

22 (22) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 課 だより 人 事 異 動 河 川 局 関 係 人 事 発 令 平 成 23 年 5 月 1 日 転 出 氏 名 新 所 属 備 考 竹 岡 和 之 総 合 政 策 局 環 境 政 策 課 企 画 専 門 官 山 越 誠 一 防 災 課 水 防 事 務 調 整 官 坪 井 猛 志 治 水 課 法 規 第 一 係 長 白 土 晶 通 治 水 課 経 理 係 長 出 野 裕 二 水 政 課 水 利 調 整 室 水 利 指 導 監 督 係 長 砂 防 計 画 課 企 画 専 門 官 大 臣 官 房 会 計 課 施 設 管 理 専 門 官 総 務 課 調 整 係 長 総 務 課 付 治 水 課 法 規 第 一 係 長 益 子 修 総 務 課 調 整 係 長 治 水 課 経 理 係 長 加 藤 顕 治 砂 防 計 画 課 企 画 専 門 官 防 災 課 水 防 事 務 調 整 官 平 成 23 年 5 月 16 日 転 出 中 平 善 伸 北 陸 地 方 整 備 局 河 川 部 河 川 調 査 官 大 臣 官 房 付 ( 復 職 ( 財 )リバーフロント 整 備 センターリバーフ ロント 研 究 所 研 究 第 二 部 部 長 ) 三 上 幸 三 休 職 (( 財 ) 砂 防 地 すべり 技 術 センター 砂 防 技 術 研 究 所 技 術 大 臣 官 房 付 ( 中 部 地 方 整 備 局 企 画 部 企 画 調 整 官 ) 部 長 ) 西 村 浩 一 東 北 地 方 整 備 局 水 政 課 長 防 災 課 付 お 知 らせ 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 実 務 講 習 会 再 延 期 のお 知 らせ 6 月 日 に 延 期 し 開 催 する 予 定 でありました 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 実 務 講 習 会 については 諸 般 の 事 情 により 9 月 以 降 に 再 延 期 させてい ただきます

23 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (23) 協 会 だより 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 技 術 専 門 家 派 遣 制 度 の 活 用 状 況 平 成 23 年 度 の 災 害 復 旧 技 術 専 門 家 派 遣 制 度 活 用 状 況 は 平 成 23 年 5 月 30 日 現 在 で 別 紙 1 のとお り 7 機 関 から 延 べ 日 数 で17 名 の 方 の 派 遣 要 請 があ りました ( 派 遣 済 み 派 遣 予 定 含 む) 東 日 本 大 震 災 にかかる 技 術 専 門 家 の 派 遣 について は その 被 害 地 域 があまりにも 広 範 で またその 被 害 規 模 が 極 めて 巨 大 であったこと 等 から 現 時 点 で は 派 遣 要 請 のあった 千 葉 県 茨 城 県 へ 地 元 県 出 身 の 技 術 専 門 家 を 派 遣 したにとどめ 本 格 的 な 派 遣 は まだありません 地 震 発 生 から 既 に 2 カ 月 半 を 過 ぎ 被 災 された 現 地 では 本 格 的 な 復 旧 復 興 計 画 が 論 じられるとと もに 復 旧 に 向 けた 災 害 査 定 が 実 施 されつつありま す 当 協 会 としても 技 術 専 門 家 派 遣 制 度 等 を 通 じ 地 元 の 方 々が 望 む 復 旧 復 興 計 画 が 少 しでも 早 く 実 現 できるよう 技 術 専 門 家 のご 協 力 を 得 派 遣 要 請 に 応 じるための 支 援 体 制 を 整 えているところです (おかげさまで 現 在 全 国 の70 名 余 の 技 術 専 門 家 から 現 地 派 遣 要 請 に 応 じていただける 旨 の 意 向 確 認 済 みです) 本 協 会 では 第 一 弾 として 6 月 中 には 会 長 判 断 による 現 地 調 査 等 のための 技 術 専 門 家 派 遣 を 岩 手 県 宮 城 県 で 実 施 する 予 定 です 別 紙 1 平 成 23 年 度 災 害 復 旧 技 術 専 門 家 派 遣 実 績 ( 予 定 ) 一 覧 表 ( 平 成 23 年 5 月 30 日 現 在 ) 派 遣 要 請 概 要 専 門 家 名 派 遣 先 派 遣 月 日 被 災 要 因 被 災 箇 所 箇 所 数 ( 派 遣 目 的 ) ( 派 遣 先 所 在 地 ) 主 な 工 種 備 考 1 小 池 邦 雄 茨 城 県 土 木 部 河 川 課 4 月 4 日 ~ 4 月 5 日 東 日 本 大 震 災 茨 城 県 竜 ヶ 崎 工 事 事 務 所 1 災 害 復 旧 工 法 派 遣 済 み 2 塩 屋 慶 和 脇 田 政 一 中 村 俊 一 鹿 児 島 県 土 木 部 河 川 課 4 月 26 日 ~ 5 月 13 日 ~ 土 木 施 設 災 害 対 策 研 修 鹿 児 島 県 大 島 支 庁 鹿 児 島 県 鹿 児 島 市 1 派 遣 済 み 災 害 復 旧 事 業 及 び 復 旧 工 法 1 派 遣 予 定 3 塚 本 隆 富 島 根 県 建 設 技 術 センター 5 月 26 日 ~ 災 害 復 旧 事 業 実 務 研 修 会 島 根 県 松 江 市 1 災 害 復 旧 工 法 派 遣 済 み 4 大 塚 正 登 志 川 村 治 北 海 道 建 設 技 術 センター 5 月 31 日 ~ 災 害 復 旧 技 術 講 習 会 北 海 道 札 幌 市 1 災 害 復 旧 工 法 派 遣 予 定 5 大 塚 正 登 志 川 村 治 江 崎 國 夫 芳 賀 敏 二 北 海 道 開 発 局 6 月 7 日 ~ 6 月 8 日 ~ 災 害 査 定 研 修 北 海 道 札 幌 市 1 災 害 復 旧 事 業 及 び 復 旧 工 法 派 遣 予 定 6 原 悟 志 長 野 県 測 量 設 計 業 協 会 6 月 15 日 ~ 災 害 復 旧 技 術 者 講 習 会 長 野 県 松 本 市 1 災 害 復 旧 工 法 派 遣 予 定 7 皆 本 重 雄 北 陸 建 設 弘 済 会 6 月 20 日 ~ 災 害 復 旧 事 業 技 術 講 習 会 新 潟 県 新 潟 市 1 災 害 復 旧 工 法 派 遣 予 定 計 要 請 機 関 7 機 関 派 遣 回 数 8 回 箇 所 延 べ 派 遣 者 日 数 17 名 8

24 (24) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 協 会 だより 平 成 23 年 度 水 防 専 門 家 派 遣 制 度 活 用 状 況 と 水 防 専 門 家 新 規 登 録 者 のご 紹 介 平 成 23 年 度 の 水 防 専 門 家 派 遣 制 度 活 用 状 況 は 平 成 23 年 5 月 30 日 現 在 で 別 紙 1 のとおり 14 機 関 から 延 べ 日 数 で25 名 の 方 の 派 遣 要 請 がありまし た ( 派 遣 済 み 派 遣 予 定 含 む) また 5 月 10 日 付 で 四 国 地 方 整 備 局 からご 推 薦 の 3 名 の 方 が 新 たに 水 防 専 門 家 として 水 防 専 門 家 名 簿 に 登 録 されました ( 別 紙 2 ) 今 回 新 たに 登 録 された 3 名 を 加 え これで 水 防 専 門 家 として 登 録 されている 方 は 総 計 で118 名 となり ました この 度 新 規 に 登 録 いただいた 水 防 専 門 家 の 方 に は これからのご 活 躍 を 大 いに 期 待 しております 派 遣 要 請 機 関 派 遣 目 的 派 遣 場 所 1 鳥 取 県 県 土 整 備 部 河 川 課 水 防 工 法 講 習 会 別 紙 1 平 成 23 年 度 水 防 専 門 家 派 遣 実 績 ( 予 定 ) 一 覧 表 ( 平 成 23 年 5 月 30 日 現 在 ) 派 遣 要 請 日 鳥 取 県 米 子 市 ( 日 野 川 右 岸 河 川 敷 ) 名 派 遣 者 数 水 防 専 門 家 名 備 考 永 田 瑞 穂 福 田 洲 夫 江 角 俊 明 大 輝 勝 派 遣 済 み 2 滋 賀 県 土 木 交 通 部 流 域 政 策 局 水 防 研 修 会 滋 賀 県 守 山 市 (ラフォーレ 琵 琶 湖 ) 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 済 み 3 兵 庫 県 県 土 整 備 部 河 川 整 備 課 水 防 工 法 訓 練 兵 庫 県 三 木 市 ( 県 立 広 域 防 災 センター) 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 済 み 4 茨 城 県 水 戸 市 消 防 本 部 水 防 訓 練 5 埼 玉 県 比 企 郡 川 島 町 水 防 訓 練 茨 城 県 水 戸 市 ( 那 珂 川 河 川 敷 ) 埼 玉 県 比 企 郡 川 島 町 ( 入 間 川 河 川 敷 ) 名 渡 邉 貞 夫 派 遣 済 み 名 茂 木 弘 派 遣 済 み 6 7 山 形 県 東 置 賜 郡 川 西 町 ( 消 防 本 部 ) 山 形 県 東 置 賜 郡 高 畠 町 ( 消 防 本 部 ) 水 防 講 習 会 山 形 県 東 置 賜 郡 川 西 町 山 形 県 南 陽 市 宮 崎 地 区 ( 最 上 川 右 岸 河 川 敷 ) 名 佐 藤 努 派 遣 済 み 1 名 鈴 木 好 彦 派 遣 済 み 8 秋 田 県 消 防 協 会 湯 沢 市 雄 勝 郡 支 部 水 防 訓 練 秋 田 県 湯 沢 市 ( 皆 瀬 川 左 岸 河 川 敷 ) 名 高 橋 富 男 浦 部 康 悦 派 遣 済 み 9 四 国 地 方 整 備 局 徳 島 河 川 国 道 事 務 所 水 防 訓 練 徳 島 県 阿 波 市 名 武 市 寛 髙 﨑 信 三 山 本 邦 一 派 遣 予 定 10 中 国 地 方 整 備 局 出 雲 河 川 事 務 所 水 防 演 習 島 根 県 簸 川 郡 斐 川 町 ( 斐 伊 川 河 川 敷 ) 名 江 角 俊 明 派 遣 予 定 11 秋 田 県 横 手 市 水 防 訓 練 12 秋 田 県 秋 田 市 水 防 訓 練 13 埼 玉 県 児 玉 郡 神 川 町 水 防 技 術 研 修 会 秋 田 県 横 手 市 ( 雄 物 川 右 岸 河 川 敷 ) 名 浦 部 康 悦 黒 沢 宇 一 派 遣 予 定 秋 田 県 秋 田 市 ( 雄 物 川 右 岸 河 川 敷 ) 名 浦 部 康 悦 黒 沢 宇 一 派 遣 予 定 埼 玉 県 児 玉 郡 神 川 町 ( 神 川 町 名 茂 木 弘 派 遣 予 定 B&G 海 洋 センター) 14 滋 賀 県 犬 上 郡 豊 郷 町 水 防 工 法 訓 練 滋 賀 県 犬 上 郡 豊 郷 町 名 柗 永 正 光 福 井 保 派 遣 予 定 派 遣 回 数 :14 回 派 遣 機 関 :14 機 関 延 べ 派 遣 者 日 数 :25 名

25 防 平 成 23 年 6 月 １ 日 災 別紙 2 水防専門家新規登録者名簿 ブロック 四 国 氏 名 ふりがな 第 744 号 25 平成23年 ５ 月10日付け 計 3 名 得 意 分 野 活動希望地域 1 三好 則雄 みよし のりお 実地指導 水防工法 香川県内 土器川 2 三谷 健 みたに たけし 実地指導 水防工法 急流河川 香川県内 3 山地 忠孝 やまじ ただゆき 実地指導 香川県内 土器川 平成23年度 水防専門家の活動状況 写真提供 滋賀県

26 26 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 １ 日

27 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (27) 協 会 だより 耐 候 性 大 型 土 のう の 紹 介 と 施 工 事 例 1. ガイドライン と 施 工 事 例 集 の 発 刊 につ いて 昨 今 河 川 道 路 等 の 災 害 復 旧 現 場 において 応 急 仮 工 事 や 仮 締 切 等 の 資 材 として 大 型 土 のうが 多 く 利 用 されるようになってきていますが 残 置 期 間 の 長 期 化 等 に 伴 う 劣 化 により 破 損 や 転 用 困 難 な 事 例 が 数 多 く 見 うけられ 現 場 では 大 きな 課 題 となって いました このような 現 状 に 鑑 み 本 協 会 では 災 害 復 旧 事 業 等 における 大 型 土 のうの 適 切 な 設 置 と 安 全 な 施 工 に 資 するための 設 置 ガイドライン を 国 県 関 係 者 に 加 え 繊 維 メーカー 製 造 販 売 メーカー 工 事 施 工 関 係 者 など 大 型 土 のうの 使 用 に 係 わる 各 方 面 の 関 係 者 にご 参 加 をいただき 取 りまとめ 平 成 18 年 3 月 に 発 刊 させていただきました お 陰 様 をもちまして 本 ガイドラインに 基 づき 製 造 された 耐 候 性 大 型 土 のう は その 後 応 急 資 材 や 仮 設 資 材 として 採 用 される 事 例 が 増 大 し その 需 要 も 急 速 に 高 まってきています また 本 協 会 では 耐 候 性 大 型 土 のう の 採 用 実 績 が 増 大 する 傾 向 を 踏 まえ 平 成 19 年 5 月 に 協 会 を 設 立 し 賛 助 会 員 となられた 耐 候 性 大 型 土 のう 協 会 と 共 同 で 現 場 担 当 者 の 参 考 となる 施 工 事 例 集 を 取 りまとめるとともに 採 用 時 に 必 要 な 耐 候 性 大 型 土 のう 積 みの 安 定 計 算 がパソコン 等 により 簡 単 に チェックできるソフト 開 発 に 取 り 組 み 同 年 8 月 に 施 工 事 例 に 加 え 計 算 ソフト(CD-R) 付 きの 図 書 を 発 刊 し 皆 様 方 のお 手 元 にお 届 けさせていただい ております 2. 耐 候 性 大 型 土 のう 協 会 の 活 動 について ガイドライン 発 行 後 5 年 以 上 を 経 て 耐 候 性 大 型 土 のう の 認 知 も 進 み 耐 候 性 大 型 土 のう 協 会 各 社 の 年 間 販 売 総 数 は30 万 袋 以 上 に 及 ぼうとしてい ます その 間 ガイドライン 完 全 準 拠 の 製 品 に 対 し 耐 候 性 大 型 土 のう 協 会 では 認 定 証 を 発 行 し 製 品 の 品 質 確 保 向 上 を 律 しているところです ここ 数 年 間 は 幸 いにも 災 害 の 少 ない 年 でありまし たが この 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 では 応 急 復 旧 を 含 め 仮 設 資 材 等 として 多 くの 現 場 で 耐 候 性 大 型 土 のう をご 採 用 いただいております 現 場 では ガイドライン 目 安 の 1 年 使 用 を 超 え て より 長 期 の 使 用 に 耐 えうる 耐 候 性 大 型 土 のう の 開 発 要 望 が 多 く 各 社 その 開 発 に 注 力 長 期 対 応 型 ( 概 ね 3 年 使 用 )を 販 売 するに 至 っており 今 回 発 生 した 東 日 本 大 震 災 の 現 場 においてもこの 長 期 対 応 型 が 多 用 されています 土 のう 協 会 においては 災 害 復 旧 や 仮 設 資 材 とし て 新 たな 耐 候 性 大 型 土 のう の 可 能 性 を 探 求 する とともに 安 全 安 心 安 価 をキーワードと して 今 後 も 協 会 各 社 研 鑽 に 励 み 普 及 活 動 に 邁 進 さ れることをご 期 待 いたします 耐 候 性 大 型 土 のう 協 会 の 現 メンバーとお 問 合 せ 先 キョーワ 株 式 会 社 土 木 資 材 部 TEL 大 嘉 産 業 株 式 会 社 繊 維 土 木 開 発 事 業 部 TEL 日 建 工 学 株 式 会 社 事 業 企 画 部 TEL 萩 原 工 業 株 式 会 社 合 成 樹 脂 事 業 部 TEL 前 田 工 繊 株 式 会 社 環 境 事 業 本 部 TEL 森 下 化 学 工 業 株 式 会 社 営 業 本 部 TEL (あいうえお 順 ) 協 会 事 務 局

28 28 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 １ 日 3 施工事例 応急復旧① 応急復旧② 仮締切① 仮締切② 仮護岸① 仮護岸② 仮護岸③ 仮護岸④

29 平 成 23 年 6 月 １ 日 防 災 第 744 号 土留め① 土留め② 土留め③ 土留め④ 土留め⑤ 土留め⑥ 小口止め① 小口止め② 29

30 30 防 第 744 号 災 平 成 23 年 6 月 １ 日 小口止め③ 小口止め④ 擁壁① 擁壁② 擁壁③ 工事用仮設道路 仮防潮堤 仮堤防

31 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (31) 協 会 だより 協 会 事 務 所 移 転 のお 知 らせと 周 辺 案 内 1. 協 会 事 務 所 の 移 転 先 にお 知 らせの 通 り 2 月 末 に 本 協 会 事 務 所 が 東 京 都 港 区 虎 ノ 門 から 中 央 区 日 本 橋 大 伝 馬 町 に 移 転 し ました 移 転 後 すぐに 業 務 を 始 めてから 早 くも 3 カ 月 余 が 経 過 し 最 近 になってやっと 新 事 務 所 の 環 境 にも 馴 染 んできたところです この 間 には 東 日 本 大 震 災 や 本 協 会 の 通 常 総 会 等 がありました 協 会 事 務 所 の 移 転 に 伴 って 住 所 電 話 Fax 等 に 変 更 があり このため 何 かと 関 係 者 の 皆 様 にはご 迷 惑 をおかけいたしましたこと 本 紙 をお 借 りし お 詫 び 申 し 上 げます 事 務 所 を 移 転 してからこれまでの 間 数 多 くの 会 員 賛 助 会 員 の 方 に 協 会 訪 問 をいただきました 初 めは 少 し 判 りづらい 場 所 ですが お 電 話 いただ ければ 地 下 鉄 口 ( 日 比 谷 線 3 番 出 口 )までお 迎 えに 出 向 きますので ご 上 京 の 折 りには 是 非 少 しだけ 足 を 伸 ばしていただき 本 協 会 事 務 所 もお 訪 ねいた だきたいと 思 います 移 転 先 : 東 京 都 中 央 区 日 本 橋 大 伝 馬 町 3 11 パインランドビル 5 F 電 話 : F A X: 最 寄 り 駅 : 東 京 メトロ 日 比 谷 線 小 伝 馬 町 駅 3 番 出 口 から 徒 歩 2 分 なお 及 びHPについては 変 更 ありません zenkokubousai@pop02.odn.ne.jp ホームページ: 2. 新 事 務 所 周 辺 のご 案 内 ( 中 央 区 観 光 案 内 より) 1 宝 田 恵 比 寿 神 社 (べったら 市 ) 宝 田 神 社 は 慶 長 十 一 年 (1606 年 )の 昔 四 百 十 余 年 前 江 戸 城 外 宝 田 村 の 鎮 守 様 でありました 徳 川 家 康 公 が 江 戸 城 拡 張 により 宝 田 祝 田 千 代 田 の 三 ヶ 村 ( 現 在 皇 居 内 楓 山 付 近 )の 転 居 を 命 ぜら れましたので 馬 込 勘 解 由 (かげゆ)と 云 う 人 が 宝 田 村 の 鎮 守 様 を 奉 安 申 し 上 げ 住 民 を 引 卒 して 此 の 地 に 集 団 移 転 をしたのであります 馬 込 勘 解 由 と 云 う 人 は 家 康 公 が 入 府 の 時 三 河 の 国 から 随 行 して 此 の 大 業 を 成 し 遂 げられた 功 に 依 り 徳 川 家 繁 栄 御 祈 念 の 恵 比 寿 様 を 授 け 賜 ったので 平 穏 守 護 の 御 神 体 として 宝 田 神 社 に 御 安 置 申 し 上 げ たのが 今 日 に 至 ったのであります

32 (32) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 作 者 は 鎌 倉 時 代 の 名 匠 運 慶 の 作 と 伝 えられます 其 の 後 村 民 の 生 活 は 金 銀 為 替 駅 伝 水 陸 運 輸 それぞれ 重 要 な 役 を 賜 り 馬 込 勘 解 由 は 地 主 となっ て 三 伝 馬 取 締 役 に 出 世 し 御 役 名 に 因 んで 大 伝 馬 町 の 町 名 を 賜 って 伊 勢 駿 河 遠 江 美 濃 尾 張 等 家 康 公 ゆかりの 国 々より 商 人 を 呼 び 集 めて あ らゆる 物 資 の 集 散 地 として 大 江 戸 開 発 と 商 売 発 祥 の 地 として 大 変 賑 わったのであります 現 在 も 周 辺 の 老 舗 大 小 商 社 が 軒 を 並 べて 今 尚 盛 んな 取 引 が 続 いております 宝 田 恵 比 寿 神 は 商 売 繁 昌 家 族 繁 栄 火 防 の 守 護 神 として 崇 敬 者 は 広 く 関 東 一 円 に 及 び 毎 年 十 月 十 九 日 の べったら 市 二 十 日 の 恵 比 寿 神 祭 が 両 日 に 亘 り 盛 大 に 執 り 行 われます べったら 市 は 年 ま た 新 たまる 今 年 も 年 末 が 近 づきお 正 月 を 迎 える 心 構 えをする 商 人 にとって 大 切 な 年 中 行 事 として 老 舗 は 現 在 でも 恵 比 寿 講 をお 祝 いして 居 るのでありま す 又 若 者 により 浅 漬 け 大 根 (べったら)を 混 雑 を 利 用 し 参 詣 の 婦 人 にべったらだーべったらだーと 呼 びながら 着 物 の 袖 につけ 婦 人 たちをからかったこ とから べったらの 呼 名 になったと 伝 えられており ます 2 馬 込 勘 解 由 屋 敷 跡 この 地 域 には 大 伝 馬 町 の 草 分 名 主 で 公 用 旅 行 者 のための 人 馬 の 継 立 てなどを 行 う 道 中 伝 馬 役 を 務 めた 馬 込 氏 の 屋 敷 がありました 馬 込 氏 は 天 正 十 八 年 (1590)に 徳 川 家 康 の 江 戸 入 府 に 際 して 高 野 新 右 衛 門 小 宮 善 右 衛 門 らとと もに 駄 馬 人 足 を 率 いて 出 迎 えたことにより 道 中 伝 馬 役 を 命 ぜられて 後 の 呉 服 橋 御 門 ( 千 代 田 区 丸 の 内 1 丁 目 ) 内 の 辺 りに 位 置 した 宝 田 村 に 土 地 を 与 え られました 馬 込 氏 の 当 主 の 多 くは 代 々 勘 解 由 の 通 称 名 を 名 乗 っていました 慶 長 十 一 年 (1606) 江 戸 城 拡 張 にともない 宝 田 村 の 住 人 たちが 現 在 地 付 近 に 移 転 して 大 伝 馬 町 が 起 立 しました 大 伝 馬 町 は 京 橋 にある 南 伝 馬 町 と 交 代 で 道 中 の 人 馬 の 継 立 てを 行 い 江 戸 府 内 の 継 立 てを 務 める 小 伝 馬 町 と 合 わせて 三 伝 馬 町 と 呼 ば れました 大 伝 馬 町 の 伝 馬 役 を 務 めた 馬 込 氏 は 大 伝 馬 町 二 丁 目 北 側 新 道 の 西 角 に 屋 敷 を 構 え 同 町 の 名 主 役 を 兼 帯 して 苗 字 帯 刀 を 許 されていました 馬 込 氏 の 邸 内 奥 には 宝 田 村 の 鎮 守 が 勧 請 され その 御 神 体 である 恵 比 寿 神 像 は 徳 川 家 康 から 拝 領 し たと 伝 えられています 正 月 20 日 と10 月 20 日 には 大 伝 馬 町 の 大 店 で 恵 比 寿 講 が 盛 大 に 行 われ その 前 日 に 開 かれた 市 が 現 在 10 月 に 開 かれている べった ら 市 につながっています なお 馬 込 氏 邸 内 の 恵 比 寿 神 像 は 江 戸 時 代 後 期 頃 から 現 在 の 寶 田 恵 比 壽 神 社 ( 日 本 橋 本 町 3 丁 目 10 番 11 号 )にまつられてい ます

33 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (33) 3 杵 屋 勝 三 郎 歴 代 記 念 碑 杵 屋 は 江 戸 長 唄 三 味 線 の 家 名 初 代 は 天 保 年 間 (1830 年 ~1844 年 )に 武 家 から 出 て 一 派 を 創 始 二 代 目 が 最 も 著 名 で 船 弁 慶 連 獅 子 時 雨 西 行 安 達 ケ 原 などの 名 曲 を 残 しました 二 代 目 が 十 思 公 園 に 近 い 馬 喰 町 に 住 んでいた 縁 故 で 碑 が 建 てら れました 4 石 町 時 の 鐘 江 戸 時 代 には 鐘 をついて 人 々に 時 刻 を 報 せていま した この 鐘 は 石 町 ( 現 在 の 日 本 橋 室 町 4 丁 目 付 近 )にあったもので 近 くに 長 崎 屋 があったため 石 町 の 鐘 はオランダまで 聞 こえ の 川 柳 があります 宝 永 8 年 (1711 年 )に 鋳 直 したもので ( 徳 川 家 宣 時 代 ) 高 さ1.7メートル 口 径 93センチの 和 鐘 です 現 在 は 十 思 公 園 に 鐘 楼 を 設 けて 納 めてあります 6 伝 馬 町 牢 屋 敷 跡 伝 馬 町 牢 屋 敷 は 江 戸 時 代 全 国 最 大 の 牢 屋 でし た 天 正 年 間 (1573 年 ~1591 年 ) 常 盤 橋 門 外 に 置 かれたのが 最 初 で 延 宝 5 年 (1677 年 ) にこの 地 に 移 され 江 戸 町 奉 行 の 支 配 となりました 明 治 8 年 (1875 年 ) 市 ヶ 谷 囚 獄 ができて 廃 止 され 牢 屋 敷 跡 は 十 思 公 園 村 雲 別 院 大 安 楽 寺 などになっています 5 木 造 日 蓮 聖 人 坐 像 身 延 別 院 に 安 置 されているこの 像 は ヒノキ 材 寄 木 造 胡 粉 地 彩 色 で 鐘 に 水 晶 がはめ 込 んであり 像 内 に 明 応 6 年 (1497 年 )7 月 仏 所 山 城 発 教 定 蓮 の 銘 があります また 頭 部 に 明 暦 3 年 (1657 年 ) 刊 本 の 小 刊 本 法 華 教 が 納 入 されていました この 像 は 関 東 大 震 災 の 時 無 人 の 船 で 千 葉 県 船 橋 市 に 漂 着 して 焼 失 を 免 れ 昭 和 47 年 に 東 京 都 文 化 財 の 指 定 を 受 けました 7 吉 田 松 陰 終 焉 之 地 幕 末 の 長 州 藩 士 吉 田 松 陰 は 幕 府 の 条 約 調 印 に 関 して 閣 老 間 部 詮 勝 の 襲 撃 を 謀 ったとして 捕 らえら れ 安 政 6 年 (1859 年 ) 現 在 の 小 伝 馬 町 にあった 牢 屋 敷 で 処 刑 されました 松 陰 は 兵 学 洋 学 に 通 じ また 萩 に 松 下 村 塾 を 開 いたことでも 有 名 で 木 戸 孝 允 前 原 一 誠 高 杉 晋 作 久 坂 玄 瑞 伊 東 博 文 品 川 弥 次 郎 らをそこから 輩 出 しました

34 (34) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 協 会 だより 本 協 会 発 行 の 水 防 工 法 の 基 礎 知 識 が ベトナム 語 翻 訳 版 で 出 版 されます わが 国 ではこれから10 月 中 半 まで 梅 雨 前 線 や 秋 雨 前 線 に 伴 う 豪 雨 台 風 来 襲 による 豪 雨 等 々 本 格 的 な 出 水 時 期 を 迎 えることとなります 例 年 この 時 期 は 水 防 活 動 への 備 えが 欠 かせない 重 要 な 期 間 であり 出 水 時 に 最 適 な 水 防 工 法 を 実 施 す るには 日 頃 からの 鍛 錬 が 必 要 とされます 全 国 防 災 協 会 では 水 防 工 法 の 習 得 研 鑽 に 最 適 な 教 材 として 山 本 邦 一 水 防 専 門 家 や 四 国 地 方 整 備 局 等 のご 協 力 を 得 て 平 成 20 年 5 月 に 写 真 と 映 像 で 学 べる 水 防 工 法 の 基 礎 知 識 (DVD 付 )を 発 行 させていただきました この 度 この 本 がベトナム 政 府 要 人 の 目 に 止 まり 本 書 がベトナム 国 の 洪 水 及 び 暴 風 の 抑 制 にかかる 中 央 委 員 会 (CCFSC タスク)に 有 用 なガイドライン であるとして ベトナム 国 農 業 農 村 開 発 省 よりベト ナム 語 の 翻 訳 版 で 出 版 されることとなりました ベトナム 語 翻 訳 版 は 無 料 配 布 で 営 利 目 的 での 販 売 を 伴 わないことから 本 協 会 では 著 作 権 料 を 免 除 し 情 報 を 提 供 することとなりましたので ご 紹 介 させ ていただきます 是 非 会 員 の 皆 様 方 にもこれからの 出 水 期 に 備 え 水 防 工 法 の 習 得 研 鑽 に 最 適 な 本 図 書 ( 日 本 語 版 ) のご 購 入 をお 勧 めいたします 図 書 ご 案 内 平 成 20 年 5 月 発 行 写 真 と 映 像 で 学 べる DVD ビデオ 付 水 防 工 法 の 基 礎 知 識 A4 判 83 頁 カラー 印 刷 頒 価 2,800 円 ( 消 費 税 込 み) 送 料 協 会 負 担 突 然 洪 水 などが 起 きた 時 人 命 や 財 産 を 守 るため その 地 域 に 住 んでいる 人 々が 被 害 を 最 小 限 にくいとめよう とすることを 水 防 活 動 といいます 状 況 に 応 じて 最 適 な 水 防 工 法 を 実 施 します 本 書 では 水 防 に 欠 かせない ロープワーク 準 備 工 水 防 工 法 の 基 礎 に 加 え 水 防 技 術 の 応 用 や く らしへの 応 用 など 一 般 家 庭 にも 役 立 つ 技 術 を 紹 介 しています さらに 本 書 の 内 容 をそのまま 映 像 化 した ビデオ(DVD)も 添 付 いたしました 水 防 工 法 の 習 得 研 鑽 に 最 適 な 教 材 と 確 信 しております 水 防 工 法 の 基 礎 知 識 内 容 案 内 ロープワーク 本 結 び(ほんむすび) 舟 結 び(ふなむすび) の 字 結 び(ののじむすび) 疣 結 び(いぼむすび) 髪 括 し(かみくくし) 鰯 結 び(いわしむすび) 舫 い 結 び(もやいむすび) 準 備 工 土 嚢 作 り(どのうづくり) 竹 尖 げ(たけとげ) 杭 拵 え(くいごしらえ) 水 防 工 法 木 流 し 工 ( 竹 流 し 工 ) シート 張 り 工 水 防 マット 工 折 り 返 し 工 五 徳 縫 い 工 (ごとくぬい 工 ) 篭 止 め 工 (かごどめ 工 ) 月 の 輪 工 釜 段 工 (かまだん 工 ) 積 土 のう 工 (つみどのう 工 ) 改 良 積 土 のう 工 水 防 技 術 の 応 用 避 難 ロープ 救 命 救 助 ロープ 簡 易 水 防 工 法 くらしへの 応 用 荷 づくり 古 新 聞 の 結 束 家 庭 菜 園 での 結 び 垣 根 結 び レジャーテントの 張 り 綱 野 外 テントの 重 し 結 び 物 干 し 用 張 り 綱 長 尺 物 結 び バケツ 吊 り トラック 結 び 舟 ボートの 係 留 資 料 河 川 における 防 災 用 語 水 防 用 語 水 防 工 法 一 覧 表 詳 細 については 全 国 防 災 協 会 ホームページの 出 版 図 書 案 内 をご 参 照 下 さい

35 平 成 23 年 6 月 1 日 防 災 第 744 号 (35) 新 刊 ご 案 内 あなたはお 持 ちですか!! 災 害 査 定 上 手 放 せない 本 書 をぜひお 手 元 に 一 冊!! 平 成 23 年 版 災 害 査 定 の 手 引 き A 5 版 145 頁 カラー 印 刷 頒 価 3,100 円 ( 税 込 み) 発 送 料 協 会 負 担 本 書 は 災 害 復 旧 事 業 の 円 滑 適 正 な 実 施 のため 災 害 査 定 業 務 に 係 る 基 本 的 な 事 項 を 図 面 写 真 査 定 設 計 書 ポンチ 絵 等 を 簡 潔 に 分 り 易 くとりまとめたもので 災 害 復 旧 事 業 に 関 する 研 修 講 習 会 の テキスト 等 として 幅 広 く 活 用 されるものと 確 信 いたしております 災 害 査 定 の 手 引 き 目 次 1. 災 害 発 生 から 工 事 完 結 まで 災 害 復 旧 事 業 関 係 法 令 災 害 発 生 から 工 事 完 結 まで 2. 災 害 復 旧 事 業 の 採 択 要 件 及 び 範 囲 採 択 要 件 の 基 本 災 害 の 要 件 ( 異 常 天 然 現 象 の 基 準 ) 災 害 復 旧 事 業 の 対 象 ( 公 共 土 木 施 設 ) 適 用 除 外 ( 法 第 6 条 ) 災 害 復 旧 事 業 の 範 囲 応 急 工 事 3. 査 定 設 計 書 の 作 成 積 み 上 げによる 積 算 総 合 単 価 による 積 算 4. 査 定 業 務 査 定 業 務 の 流 れ 現 地 査 定 机 上 査 定 決 定 金 額 等 再 調 査 査 定 現 場 における 技 術 的 留 意 事 項 河 川 環 境 の 保 全 に 配 慮 した 復 旧 工 法 5. 橋 梁 災 害 等 橋 梁 災 の 採 択 砂 防 区 域 内 の 準 用 普 通 河 川 の 災 害 採 択 ( 砂 防 法 第 3 条 の 2 の 規 定 によって 同 法 が 準 用 される 天 然 の 河 岸 ) 6. 改 良 復 旧 事 業 改 良 復 旧 事 業 の 枠 組 一 定 災 と 災 害 関 連 事 業 7. 災 害 復 旧 事 例 8. 財 務 省 立 会 制 度 立 会 制 度 について 財 務 検 査 要 綱 検 査 官 と 立 会 官 9. 災 害 査 定 の 心 がまえ 査 定 時 における 検 査 官 の 心 得 立 会 官 との 関 係 現 場 申 請 主 義 採 択 率 査 定 官 回 し 随 行 員 の 役 割 参 考 資 料 詳 細 については 全 国 防 災 協 会 ホームページの 出 版 図 書 案 内 をご 参 照 下 さい

36 (36) 第 744 号 防 災 平 成 23 年 6 月 1 日 平 成 23 年 発 生 主 要 異 常 気 象 別 被 害 報 告 平 成 23 年 5 月 31 日 現 在 ( 単 位 : 千 円 )