China Weekly Review

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1 第 119 号 2015 年 5 月 編 集 発 行 : 三 井 住 友 銀 行 グローバル アドバイザリー 部 < 目 次 > 経 済 トピックス1 経 済 トピックス2 経 済 トピックス3 経 済 トピックス4 マーケティング 関 連 情 報 マクロ 経 済 レポート 金 利 為 替 情 報 1~3 月 期 の 成 長 率 は+7.0% 日 本 総 合 研 究 所 調 査 部 主 任 研 究 員 佐 野 淳 也 2 中 国 等 への 農 林 水 産 物 の 輸 出 可 能 性 日 本 総 合 研 究 所 総 合 研 究 部 門 主 任 研 究 員 吉 田 賢 哉 3~4 中 国 地 方 政 府 の 債 券 発 行 枠 組 みが 固 まる 日 本 総 合 研 究 所 調 査 部 主 任 研 究 員 佐 野 淳 也 5~6 急 拡 大 している 中 国 リース 業 界 三 井 住 友 銀 行 ( 中 国 ) 企 業 調 査 部 アナリスト 柳 笛 7 中 国 市 場 の 攻 略 ポイント(4) ~ 生 産 財 の 成 功 率 を 上 げる2~ 日 本 能 率 協 会 総 合 研 究 所 取 締 役 石 川 浩 一 ( 上 海 日 能 綜 研 企 業 管 理 諮 詢 有 限 公 司 総 経 理 ) 8~12 中 国 経 済 展 望 日 本 総 合 研 究 所 調 査 部 研 究 員 関 辰 一 13~17 中 国 人 民 元 台 湾 ドル 香 港 ドル 三 井 住 友 銀 行 アジア 大 洋 州 トレジャリー 部 (シンカ ホ ール 駐 在 ) エコノミスト 鈴 木 浩 史 18~20 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 1 -

2 1~3 月 期 の 成 長 率 は+7.0% 日 本 総 合 研 究 所 調 査 部 主 任 研 究 員 佐 野 淳 也 内 外 需 とも 伸 び 鈍 化 4 月 15 日 に 発 表 された 1~3 月 期 の 実 質 GDP 成 長 率 は 前 年 同 期 比 +7.0%と 前 四 半 期 の 実 績 を 0.3%ポイント 下 回 りました( 右 上 図 ) 前 期 比 も +1.3%と 対 前 四 半 期 比 0.2%ポイント 下 回 り 景 気 の 減 速 が 続 いています 需 要 項 目 別 では 投 資 の 鈍 化 が 際 立 っています 1~3 月 期 の 固 定 資 産 投 資 ( 除 く 農 村 家 計 )は 前 年 同 期 比 +13.5%でした 2015 年 入 り 後 伸 び 率 の 低 下 傾 向 は 一 段 と 強 まっています 鉱 業 や 製 造 業 の 低 迷 が 投 資 全 体 の 伸 びを 押 し 下 げています 1~3 月 の 小 売 売 上 高 の 名 目 伸 び 率 は 前 年 同 期 比 +10.6%でした 堅 調 に 推 移 していますが 年 に 入 り 拡 大 ペースがやや 落 ちています そ の 主 因 として 景 気 の 先 行 きに 対 する 懸 念 が あげられますが 習 近 平 政 権 による 幹 部 の 腐 敗 取 締 り 強 化 の 動 きが 続 くなか 高 額 商 品 の 購 入 や 高 級 レストランの 利 用 を 手 控 える 傾 向 が 定 着 したことも 一 因 としてあげられます 外 需 をみると 内 需 の 不 振 を 受 け 輸 入 は 2014 年 11 月 以 降 5 カ 月 連 続 の 前 年 割 れとな りました( 右 下 図 ) 輸 出 も 3 月 は 前 年 同 月 比 15.0%と 旧 正 月 要 因 で 変 動 の 激 しい 1 2 月 を 除 けば 2009 年 9 月 ( 同 15.3%) 以 来 の 大 幅 な 落 ち 込 みを 記 録 しています リー マン ショック 後 の 急 回 復 期 に 匹 敵 する 高 水 準 の 伸 びを 示 した 2 月 ( 同 +48.3%)の 反 動 減 に 加 え 1 欧 州 や 日 本 経 済 の 回 復 の 遅 れ 2 人 件 費 等 の 上 昇 に 伴 う 企 業 の 競 争 力 低 下 3 人 民 元 高 といった 要 因 も 大 幅 な 前 年 割 れに つながったと 指 摘 されています 追 加 措 置 の 押 し 上 げ 効 果 は 限 定 的 3 月 末 以 降 政 府 は 追 加 措 置 を 講 じ 景 気 の 一 段 の 減 速 回 避 に 万 全 を 期 す 構 えです と りわけ 個 人 住 宅 ローンの 頭 金 比 率 の 引 き 下 げや 住 宅 売 却 に 伴 う 税 金 免 除 対 象 の 拡 大 を 通 じて 不 動 産 市 場 をテコ 入 れする 姿 勢 を 鮮 明 にしました 3 月 上 旬 に 実 施 された 利 下 げなども 勘 案 すれば 先 行 きの 景 気 の 大 幅 な 悪 化 は 回 避 でき る 見 通 しです ただし 習 近 平 政 権 が 一 定 程 度 の 成 長 減 速 を 許 容 する 新 常 態 を 掲 げる なか こうした 刺 激 策 は 総 じて 小 規 模 にとどまっていることから 押 し 上 げ 効 果 は 限 定 的 なものになるとみられます その 一 方 景 気 の 一 段 の 減 速 を 受 け より 強 力 な 景 気 刺 激 策 の 実 施 を 求 める 圧 力 が 高 ま るのは 避 けられそうにありません 習 近 平 政 権 が 方 針 を 貫 き 通 すことができるのか なし 崩 し 的 に 景 気 対 策 を 大 規 模 化 させるのか その 判 断 が 注 目 されます 200 (%) <GDP 成 長 率 と 投 資 ( 前 年 同 期 比 )> ( 年 / 期 ) < 輸 出 入 の 伸 び 率 ( 前 年 同 月 比 )と 貿 易 収 支 > 貿 易 収 支 ( 左 目 盛 ) 輸 出 ( 右 目 盛 ) ( 億 ドル) 輸 入 ( 右 目 盛 ) (%) /1 7 14/1 7 15/1 ( 資 料 ) 海 関 統 計 CEIC 投 資 ( 名 目 右 目 盛 ) GDP ( 注 ) 投 資 は 年 初 からの 累 計 比 ( 資 料 ) 国 家 統 計 局 ( 年 / 月 ) (%) 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 し ます 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 2 -

3 中 国 等 への 農 林 水 産 物 の 輸 出 可 能 性 日 本 総 合 研 究 所 総 合 研 究 部 門 主 任 研 究 員 吉 田 賢 哉 近 年 日 本 の 農 林 水 産 省 は 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 促 進 に 積 極 的 に 取 り 組 んでいます 2014 年 の 輸 出 額 は 過 去 最 高 の 6,117 億 円 を 記 録 しました 政 府 は 輸 出 額 を 2020 年 までには 1 兆 円 にし 2030 年 には 5 兆 円 を 目 指 すと 目 標 を 掲 げています 今 後 日 本 からの 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 は 一 層 活 発 になると 期 待 されます 中 国 香 港 台 湾 は 農 林 水 産 物 の 重 要 な 輸 出 先 日 本 からの 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 先 上 位 は 香 港 米 国 台 湾 中 国 韓 国 の 順 となって います 輸 出 額 のシェアを 見 ると 香 港 台 湾 中 国 の 合 計 は 45.9%であり 中 華 圏 は 日 本 にとって 非 常 に 重 要 なマーケットであることがわかります 図 表 1 日 本 の 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 先 順 位 国 地 域 名 輸 出 額 ( 億 円 ) 2014 年 主 な 輸 出 品 目 2013 年 2014 年 シェア 1 香 港 1,250 1, % 真 珠 乾 燥 なまこ 等 2 米 国 % ホタテ 貝 ぶり 等 3 台 湾 % たばこ りんご 等 4 中 国 % ホタテ 貝 さけ ます 等 5 韓 国 % アルコール 飲 料 ホタテ 貝 等 6 タイ % かつお まぐろ 類 豚 の 皮 等 7 ベトナム % ホタテ 貝 植 木 等 8 シンガポール % アルコール 飲 料 小 麦 粉 等 9 豪 州 % 清 涼 飲 料 水 ソース 混 合 調 味 料 等 10 カナダ % ごま 油 アルコール 飲 料 みかん 等 - 世 界 計 5,505 6, ( 出 所 ) 財 務 省 貿 易 統 計 農 林 水 産 省 農 林 水 産 物 食 品 の 輸 出 に 関 する 統 計 情 報 輸 出 品 目 を 見 ていくと 中 国 向 けの 1 位 は ホタテ 貝 です ホタテ 貝 は 近 年 中 国 のほか 米 国 ベトナム 香 港 などへの 輸 出 が 急 拡 大 している 品 目 で 日 本 産 の 味 の 良 さ 品 質 の 良 さ 等 が 高 く 評 価 されています また 乾 燥 なまこ ( 香 港 向 け 2 位 )は 中 華 圏 でとても 人 気 がある 商 材 です ホタテ 貝 も 乾 燥 なまこも 中 華 料 理 の 食 材 として 用 いられるものであり 日 本 産 が 高 級 食 材 としての 地 位 を 築 いています 図 表 2 輸 出 品 目 上 位 (2014 年 ) 順 位 香 港 向 け 台 湾 向 け 中 国 向 け 品 目 輸 出 額 品 目 輸 出 額 品 目 輸 出 額 1 真 珠 178 億 円 たばこ 122 億 円 ホタテ 貝 134 億 円 2 乾 燥 なまこ 101 億 円 りんご 68 億 円 さけ ます 86 億 円 3 たばこ 59 億 円 さんご 57 億 円 丸 太 37 億 円 4 菓 子 ( 米 菓 を 除 く) 46 億 円 ソース 混 合 調 味 料 42 億 円 すけとうだら 36 億 円 5 小 麦 粉 38 億 円 アルコール 飲 料 36 億 円 植 木 等 28 億 円 ( 出 所 ) 財 務 省 貿 易 統 計 農 林 水 産 省 農 林 水 産 物 食 品 の 輸 出 に 関 する 統 計 情 報 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 し ます 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 3 -

4 他 に りんご ( 台 湾 向 け 2 位 )は 日 本 産 は 見 た 目 が 良 く 味 も 大 変 優 れた 最 高 級 品 だと 認 知 されており 中 華 圏 で1 玉 が 1,000 円 を 超 える 値 段 で 販 売 されることもあります このような 状 況 を 踏 まえると 優 れた 味 や 見 た 目 の 良 さ 鮮 度 の 良 さ 等 で 差 別 化 が 可 能 な 商 材 であれば 高 級 食 材 として 中 華 圏 での 更 なる 拡 販 が 狙 えそうです 日 本 食 ブームと 連 動 した 輸 出 拡 大 への 期 待 農 林 水 産 省 の 推 計 によると 世 界 の 日 本 食 レストランの 店 舗 数 は 2010 年 時 点 では 約 3 万 店 で 2013 年 には 約 5.5 万 店 にまで 拡 大 しています そのうちアジアでは 2010 年 に 約 1 万 店 であったものが 2013 年 には 約 2.7 万 店 と 非 常 に 早 いペースで 増 加 しています また 2013 年 には 和 食 がユネスコ 無 形 文 化 遺 産 として 登 録 されたことから 世 界 中 で 日 本 食 への 関 心 が 高 まっています スーパーで 日 本 料 理 のお 惣 菜 を 買 う 人 が 増 えるこ とや 世 界 の 日 本 食 レストランの 数 が 更 に 増 加 することが 期 待 されます このような 日 本 食 ブームに 乗 って 輸 出 が 拡 大 しそうな 品 目 がいくつかあります 例 えば アルコール 飲 料 は 有 望 です 実 際 アルコール 飲 料 の 輸 出 は 2009 年 の 億 円 から 2014 年 の 億 円 へと 5 年 間 で 2 倍 近 くに 成 長 しています 日 本 の 料 理 を 楽 しむ 際 に お 酒 についても 日 本 のものを 楽 しみたいという 人 が 増 えると 見 込 まれるため 日 本 酒 や 日 本 のビールの 輸 出 は 更 に 伸 びるものと 想 定 されます また 抹 茶 は 日 本 的 な 食 材 の 1 つとして 人 気 が 高 まりつつあります 抹 茶 のように 日 本 的 なイメージを 持 つもの にはチャンスがありそうです 牛 肉 などの 肉 類 も 有 望 です 以 前 から 神 戸 牛 などの 一 部 のブランド 牛 肉 は 世 界 で 名 前 が 知 られ 輸 出 されてきましたが 今 後 は 日 本 食 レストランで 日 本 産 の 肉 類 を 扱 いたい というケースが 増 えるのではないかと 期 待 されます 中 華 圏 の 日 本 食 ブームや 日 本 食 レストランの 動 向 が これからどのようになるかを 見 て いくことで 様 々なビジネスチャンスが 浮 かび 上 がってくるのではないでしょうか 寿 司 天 ぷら だけではなく ラーメン たこ 焼 き 焼 き 鳥 も 日 本 食 というと 寿 司 や 天 ぷら をイメージする 日 本 人 は 少 なくありません 外 国 人 にとっても 寿 司 や 天 ぷらは 典 型 的 な 日 本 食 ですが 最 近 では 様 々なものが 日 本 食 と しての 認 知 度 を 高 めています 日 本 貿 易 振 興 機 構 (ジェトロ)が 2013 年 に 発 表 した 日 本 食 品 に 対 する 海 外 消 費 者 意 識 アンケート 調 査 によると 中 国 人 が 好 きな 日 本 食 として 寿 司 や 天 ぷらの 他 に すき 焼 き しゃぶしゃぶ ラーメン うどん カレーライス たこ 焼 き お 好 み 焼 き 焼 き 鳥 な どが 挙 げられています 今 後 中 華 圏 でこれら 日 本 食 の 需 要 が 高 まれば それらの 材 料 と なる 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 が 活 発 化 するものと 期 待 されます ただし 中 長 期 の 目 線 を 持 っての 努 力 が 必 要 ここまで 中 華 圏 への 農 林 水 産 物 等 の 輸 出 に 期 待 が 持 てるという 点 を 述 べてきましたが 当 然 ながら 輸 出 を 行 えば 簡 単 に 利 益 を 得 られるということではありません 例 えば 輸 出 した 商 材 が 現 地 で 日 本 以 上 の 値 段 で 売 れるとしても 物 流 費 がかかるため 生 産 者 の 利 益 は 日 本 並 みか それ 以 下 の 場 合 も 少 なくありません また 海 外 において 高 級 食 材 としての 位 置 付 けが 強 くなりすぎると 販 売 量 が 増 えにくくなるため なかなか 売 上 や 利 益 の 増 加 が 実 現 されないこともあります そこで 中 長 期 的 に 日 本 食 や 日 本 の 食 材 の 魅 力 を 現 地 で 広 め 現 地 の 更 なる 需 要 を 喚 起 して 日 本 からの 輸 出 量 を 増 やすことで 合 理 化 効 率 化 の 余 地 を 拡 大 し より 利 益 が 出 やすい 状 況 を 作 り 上 げていくといった 視 点 が 求 められます 他 社 との 連 携 協 働 や 行 政 の 支 援 の 活 用 などについての 検 討 も 必 要 となります 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 し ます 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 4 -

5 中 国 地 方 政 府 の 債 券 発 行 枠 組 みが 固 まる 日 本 総 合 研 究 所 調 査 部 主 任 研 究 員 佐 野 淳 也 一 般 会 計 の 赤 字 を 補 てんするための 自 主 起 債 とともに 債 務 借 り 換 えのための 起 債 が 認 められるなど 中 国 地 方 政 府 の 債 券 発 行 枠 組 みが 固 まりました これにより 財 政 破 たん リスクの 低 下 が 期 待 されます 地 方 の 一 般 会 計 赤 字 を 省 政 府 の 自 主 起 債 で 対 処 中 国 の 一 般 会 計 における 中 央 と 地 方 の 割 合 は 歳 入 面 ではほぼ 半 々であるの に 対 し 歳 出 面 では 行 政 サービスの 多 く を 担 う 地 方 が 85%を 占 めています こう した 不 均 衡 に 伴 う 地 方 財 政 収 支 の 赤 字 拡 大 への 対 処 が 主 要 課 題 の 一 つとなっ ています( 右 上 図 ) これまで 地 方 財 政 の 一 般 会 計 赤 字 を 補 てんするため 中 央 から 地 方 交 付 税 交 付 金 や 税 収 返 還 などの 財 政 移 転 が 実 施 されてきました それでも 不 足 する 場 合 には 1995 年 施 行 の 予 算 法 により 地 方 政 府 の 債 券 発 行 が 原 則 禁 止 とされたた め リーマン ショック 後 の 財 政 出 動 の 際 には 中 央 政 府 が 地 方 債 を 代 理 発 行 して 不 足 を 補 いました その 後 地 方 債 の 発 行 に 関 する 部 分 的 な 緩 和 を 経 て 2015 年 1 月 施 行 の 改 正 予 算 法 では 省 自 治 区 直 轄 市 ( 以 下 省 )レベルの 政 府 に 限 定 されるものの 地 方 債 を 自 主 起 債 し そ れを 公 共 資 本 向 けの 支 出 に 充 てることを 認 める 規 定 が 盛 り 込 まれました ( 兆 元 ) < 地 方 財 政 収 支 > ( 注 1)2014 年 15 年 は2015 年 予 算 案 で 示 された 数 値 ( 注 2) 中 央 からの 財 政 移 転 は 含 んでいない ( 資 料 ) 財 政 部 ホームページ CEIC ( 年 ) 3 種 類 の 地 方 債 を 発 行 こうしたなか 2015 年 3 月 の 全 国 人 民 代 表 大 会 ( 全 人 代 )で 15 年 予 算 が 採 択 されました 改 正 予 算 法 施 行 後 に 最 初 に 執 行 される 同 予 算 では 中 央 からの 財 政 移 転 でも 賄 いきれない 地 方 の 一 般 会 計 赤 字 5,000 億 元 について 地 方 政 府 一 般 債 券 を 発 行 して 賄 う 方 針 が 示 されました( 右 下 表 ) また 15 年 予 算 および 全 人 代 期 間 中 に 財 政 部 が 公 表 した 資 料 によりますと 地 方 政 府 一 般 債 券 と は 別 に 1 地 方 政 府 専 項 債 券 2 借 換 債 券 という 2 種 類 の 地 方 債 も 新 たに 発 行 されます 地 方 政 府 専 項 債 券 は 地 方 政 府 性 基 金 ( 特 別 会 計 )の 内 収 益 を 見 込 める 公 益 事 業 向 けの 資 金 を 調 達 する 目 的 で 発 行 される 地 方 債 です これは 一 般 会 計 における 地 方 政 府 一 般 債 券 と 対 をなすも のですが 2015 年 の 発 行 規 模 は 1,000 億 元 と 地 方 政 府 一 般 債 券 に 比 べて 少 ないです 一 方 借 換 債 券 は 15 年 に 償 還 期 限 を 迎 える 債 務 の 内 地 方 政 府 に 返 済 責 任 があるとされた 債 務 の 借 り 換 え 目 的 で 発 行 される 地 方 債 です 2013 年 6 月 末 時 点 で 15 年 に 償 還 期 限 が 到 来 名 称 地 方 政 府 一 般 債 券 地 方 政 府 専 項 債 券 借 換 債 券 <3 種 類 の 地 方 債 > 発 行 目 的 および 規 模 地 方 の 一 般 会 計 における 赤 字 を 賄 う 目 的 で5,000 億 元 地 方 の 特 別 会 計 において 収 益 を 見 込 める 公 益 事 業 への 資 金 を 調 達 する 目 的 で1,000 億 元 2015 年 に 償 還 期 限 を 迎 える 地 方 政 府 債 務 の 借 り 換 え 目 的 で1 兆 元 を 上 限 に 発 行 ( 資 料 ) 財 政 部 ホームページなどを 基 に 日 本 総 研 作 成 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 5 -

6 する 地 方 政 府 に 返 済 責 任 がある 債 務 は 約 1 兆 8,600 億 元 ありますが 全 額 の 借 り 換 えは 認 めず 発 行 上 限 (1 兆 元 )を 設 定 しました 対 象 を 絞 りつつも 財 政 部 が 地 方 債 による 債 務 の 借 り 換 えを 認 めた 背 景 は 次 の 2 つです 第 1 に 過 去 2 年 ほどではないにせよ 15 年 も 高 水 準 の 償 還 が 続 くことです( 右 上 図 ) 第 2 に 利 払 い 負 担 の 増 大 です 従 来 地 方 政 府 は 債 券 の 自 主 起 債 が 認 められないなか 行 政 サービス や 都 市 インフラ 整 備 などのために 銀 行 融 資 やシャドーバンキングか ら 高 金 利 で 資 金 を 調 達 しており そ の 返 済 が 財 政 を 圧 迫 していました もし 14 年 末 までに 償 還 期 限 を 迎 えた 債 務 の 一 部 について 短 期 かつ 高 金 利 の 資 金 調 達 手 段 で 借 り 換 えられていたとすれば 地 方 政 府 の 負 担 は 先 述 した 1 兆 8,600 億 元 を 上 回 ることになります 財 政 破 たんリスクは 低 下 するが 制 度 運 用 面 でなお 課 題 3 種 類 の 地 方 債 の 発 行 枠 組 みが 固 まったことで 銀 行 融 資 やシャドーバンキングと 比 べれば 低 金 利 かつ 長 期 の 資 金 調 達 が 可 能 とな り 地 方 財 政 には 大 きなメリットが 生 じ ます とりわけ 借 換 債 券 の 発 行 が 地 方 政 府 の 負 担 軽 減 につながり 債 務 不 履 行 のリスクは 大 幅 に 低 下 すると 期 待 され ます また 省 レベルの 政 府 が 地 方 政 府 一 般 債 券 の 起 債 および 返 済 の 主 体 とな ることについては 地 方 の 裁 量 拡 大 につ ながる 動 きとして 評 価 できます 半 面 いくつかの 課 題 も 浮 かび 上 がっ てきます 例 えば 借 換 債 券 の 対 象 に 偶 発 債 務 が 含 まれていないこともあり 発 行 上 限 枠 の 拡 大 が 早 くも 検 討 されてい る 模 様 (3 月 27 日 の 楼 継 偉 財 政 部 長 の 発 言 )です 安 易 に 拡 大 すれば 今 度 は < 償 還 期 限 別 地 方 政 府 債 務 残 高 ( 政 府 返 済 責 任 分 のみ)> ( 兆 元 ) 債 務 段 高 割 合 ( 右 目 盛 ) ( 注 1)2013 年 は 償 還 期 限 が 年 後 半 のもののみを 指 す ( 注 2)2018 年 は 19 年 以 降 の 償 還 期 限 分 も 含 む ( 資 料 ) 審 計 署 公 表 資 料 (2013 年 12 月 30 日 ) ( 億 元 ) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 < 地 方 債 ( 地 方 政 府 一 般 債 券 )の 発 行 規 模 > 地 方 債 代 理 発 行 代 行 返 済 地 方 債 の 自 主 的 な 試 験 発 行 自 主 起 債 自 主 返 済 モラルハザードを 誘 発 しかねません また 財 政 部 は 各 省 の 借 換 債 券 発 行 額 の 上 限 を 一 律 ( 償 還 期 限 を 迎 える 責 任 債 務 の 53.8%)に 設 定 しており 各 省 の 収 入 規 模 や 返 済 能 力 が 考 慮 されていません 上 限 比 率 に 幅 を 持 たせた 方 が 望 ましいでしょう 同 様 の 理 由 から 一 般 政 府 債 券 の 発 行 に 際 しては 省 政 府 による 自 主 起 債 自 主 返 済 の 全 面 実 施 に 固 執 せず 中 央 による 代 理 発 行 代 行 返 済 も 当 面 継 続 する 方 が 資 金 調 達 をめぐる 混 乱 は 小 さくなると 考 えられます( 右 下 図 ) 地 方 債 発 行 制 度 の 枠 組 みが 出 揃 ったことで 今 後 は 運 用 面 の 課 題 克 服 が 地 方 財 政 健 全 化 にとっての 焦 点 となってくるでしょう ( 年 ) ( 注 )2015 年 の 発 行 規 模 は 示 されたものの 内 訳 は 未 公 表 ( 資 料 ) 財 政 部 中 央 国 債 登 記 決 算 有 限 責 任 公 司 ホームページ ( 年 ) (%) 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 6 -

7 急 拡 大 している 中 国 リース 業 界 三 井 住 友 銀 行 ( 中 国 ) 企 業 調 査 部 アナリスト 柳 笛 di_liu@cn.smbc.co.jp 参 入 規 制 の 緩 和 に 伴 い 中 国 リース 市 場 は 急 拡 大 しています 中 小 企 業 を 中 心 に 資 金 ニ ーズが 引 き 続 き 旺 盛 である 上 政 府 は 実 体 経 済 の 成 長 に 直 接 寄 与 するリースの 普 及 を 推 進 する 姿 勢 を 示 していること 等 から 今 後 も 速 いペースでの 市 場 拡 大 が 期 待 されます 業 界 概 要 中 国 のリース 業 界 は 会 社 設 立 に 係 る 規 制 が 順 次 緩 和 されてきたこと 等 により 2009 年 から 2014 年 の 5 年 間 で 社 数 (2014 年 末 2,202 社 )は 約 15 倍 にまで 契 約 残 高 ( 同 3.2 兆 元 )は 約 9 倍 にまでそれぞれ 急 拡 大 し 年 間 取 扱 高 では 2011 年 時 点 ですでに 日 本 を 抜 いて 米 国 に 次 ぐ 世 界 第 2 位 の 規 模 となっています ただし リース 比 率 ( 年 間 リース 取 扱 高 / 年 間 設 備 投 資 額 )は 2012 年 時 点 で 4% 程 度 と 米 国 やドイツ 等 リース 先 進 国 ( 同 15~30%) に 比 べ 依 然 低 水 準 にあるほか 売 上 が 判 明 する 資 本 金 上 位 5 社 合 計 の 市 場 シェアでも 約 30%に 止 まるなど 大 手 企 業 による 寡 占 化 も 然 程 進 んでおらず 中 国 のリース 業 界 はまだ 発 展 の 初 期 段 階 にあると 言 えます 政 府 のスタンス リースは 不 動 産 の 乱 開 発 や 過 剰 設 備 業 種 への 延 命 等 に 繋 がってきたシャドーバンキン グとは 異 なり 資 金 の 使 途 が 設 備 投 資 等 に 限 定 されるため 実 体 経 済 の 成 長 に 対 し 直 接 寄 与 します また 現 状 では 各 種 金 融 規 制 の 影 響 を 受 け 銀 行 による 資 金 支 援 が 十 分 に 行 き 届 いていない 中 小 企 業 の 設 備 投 資 ニーズにも 対 応 できます このため 政 府 は 同 業 界 の 発 展 を 重 視 し 税 制 面 や 法 制 面 資 金 面 等 での 支 援 を 強 化 しています 加 えて 近 年 では 大 手 国 有 企 業 傘 下 のリース 会 社 によるロビー 活 動 もあって 税 制 改 正 による 税 負 担 の 軽 減 など 優 遇 政 策 が 増 えつつあり 今 後 も 追 加 の 優 遇 政 策 の 打 ち 出 しが 期 待 されています 業 界 が 抱 える 課 題 一 方 中 国 のリース 業 界 では 1リース 会 社 の 資 金 調 達 の 約 8 割 が 国 内 銀 行 からの 借 入 に 依 存 するなど 資 金 調 達 手 段 は 限 られていること 2 取 引 先 となる 中 小 企 業 の 財 務 デー タの 信 憑 性 は 乏 しく 顧 客 の 信 用 状 態 の 把 握 は 容 易 ではないこと 3 中 古 物 件 の 流 通 市 場 が 未 整 備 でリース 物 件 の 売 却 による 債 権 回 収 は 困 難 であること 等 の 課 題 が 残 されていま す また 近 年 のリース 会 社 の 急 増 に 伴 い 競 争 環 境 の 激 化 や 参 入 各 社 の 採 算 悪 化 も 進 んで います 中 でも 参 入 規 制 の 緩 和 を 受 けてここ 数 年 新 規 参 入 した 中 小 リース 会 社 では 十 分 な 与 信 管 理 ノウハウを 有 していない 先 も 少 なくなく 今 後 の 不 良 債 権 の 増 加 が 懸 念 されま す 今 後 の 見 通 し 中 小 企 業 を 中 心 に 資 金 ニーズは 引 き 続 き 旺 盛 である 上 政 府 は 同 業 界 の 発 展 を 積 極 的 に 支 援 するスタンスを 有 していること 等 から 中 国 リース 業 界 は 今 後 も 速 いペースでの 市 場 拡 大 が 期 待 できます 一 方 中 国 のリース 業 界 では 既 述 の 課 題 もあることから 参 入 各 社 には 母 社 背 景 等 に 基 づく 資 金 調 達 力 や 現 地 事 情 に 即 した 与 信 管 理 ノウハウ リース 物 件 に 対 する 専 門 知 識 を 背 景 とした 残 価 査 定 処 理 能 力 等 が 求 められます 加 えて 政 府 が 同 業 界 の 健 全 な 発 展 を 促 すべく 従 来 にない 規 制 や 管 理 強 化 を 図 る 可 能 性 も 否 定 できません 政 府 によるこうした 動 きは 参 入 各 社 の 業 績 や 今 後 の 業 界 の 方 向 性 に 大 きな 影 響 を 与 えるとみられるだけに 政 策 動 向 や 各 社 の 取 り 組 みが 注 目 されます 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 7 -

8 中 国 市 場 の 攻 略 ポイント(4) ~ 生 産 財 の 成 功 率 を 上 げる2~ 日 本 能 率 協 会 総 合 研 究 所 取 締 役 石 川 浩 一 ( 上 海 日 能 綜 研 企 業 管 理 諮 詢 有 限 公 司 総 経 理 ) k_ishikawa@jmar.co.jp 他 社 をベンチマークする - 産 業 調 査 ( 競 合 調 査 )で 最 近 多 くなっているテーマ- 前 回 は 自 社 が 展 開 する 市 場 環 境 を 調 べることの 重 要 性 を 記 述 しましたが 生 産 財 産 業 財 市 場 では 他 社 をベンチマークする 調 査 が 最 近 多 くなっています ここでいうベンチ マークとは 他 社 を 調 べることにより 自 社 とどの 程 度 違 うか 比 較 対 照 することで いわ ば 企 業 経 営 上 の 基 準 を 探 索 することと 考 えていただければ 結 構 です 他 社 を 調 査 して それをベンチマーク( 基 準 )として 自 社 の 事 業 改 善 改 革 に 役 立 てていくのです 具 体 的 調 査 事 例 でいえば 近 年 以 下 のような 調 査 テーマが 多 くなっています 特 定 会 社 の 原 材 料 仕 入 れ 先 と 購 入 量 金 額 特 定 会 社 の 生 産 状 況 ( 生 産 方 式 生 産 ライン 数 自 動 化 の 現 状 など) 特 定 会 社 の 営 業 施 策 ( 営 業 組 織 体 制 代 理 店 施 策 (インセンティブ 施 策 契 約 内 容 ) など) 以 下 具 体 的 な 調 査 の 事 例 を 見 ていきましょう 調 査 事 例 ケース 1: 自 社 特 許 を 侵 害 している 模 倣 品 が 欧 米 に 出 回 り 始 めた 実 態 を 把 握 して 対 処 - < 背 景 > A 社 は 同 社 が 特 許 を 持 つ 化 学 品 Q を 中 国 にて 長 年 販 売 してきた この 特 許 は 数 年 後 に 期 限 が 切 れる ところが 期 限 切 れ 前 にもかかわらず 中 国 現 地 企 業 が A 社 Q と 同 種 の 製 品 を 欧 米 でサンプル 販 売 していることが 分 かった A 社 では 中 国 現 地 企 業 が 今 後 は 欧 米 のみならず 中 国 をはじめとするアジア でも 販 売 するものと 予 想 これら 中 国 企 業 の 製 造 販 売 の 実 態 を 把 握 し 対 策 案 を 検 討 することとなった < 調 査 内 容 > 1. Q 類 似 商 品 製 造 企 業 の 探 索 2. Q 類 似 商 品 製 造 企 業 の 生 産 実 態 < 個 別 企 業 について 以 下 などを 調 査 > 1 生 産 拠 点 と 製 造 設 備 実 態 2 技 術 開 発 体 制 3 生 産 コスト( 原 価 構 成 ) 4 生 産 能 力 と 生 産 数 量 5 販 売 数 量 と 価 格 6 今 後 の 展 開 方 針 など < 調 査 結 果 の 要 旨 > Q 類 似 製 品 を 生 産 販 売 している 現 地 企 業 は 複 数 社 あることが 判 明 各 社 とも グレードは 落 ちるものの 競 合 となる 製 品 を 販 売 している 各 社 の 詳 細 調 査 を 行 ったところ うち 現 地 系 の B 社 は 技 術 力 も 優 れており かつ 生 産 能 力 も 大 きく 将 来 的 な 脅 威 になる 可 能 性 があるという 判 断 に 至 った <A 社 のその 後 の 対 応 > B 社 と 戦 略 的 提 携 を 行 い 高 価 格 帯 は A 社 が 低 価 格 品 帯 は B 社 が 販 売 していく こととした 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 8 -

9 残 る 現 地 企 業 は 定 期 的 にベンチマーク 調 査 し A 社 と B 社 で 中 国 での 販 売 量 の ほとんどを 抑 えることができるような 施 策 を 打 っている 教 訓 模 倣 品 企 業 を 買 収 したケースでよく 知 られているものとしては ホンダが 模 倣 バ イクメーカーを 買 収 したことがあります ただ バイクの 場 合 店 頭 で 購 入 する ことも 可 能 ですが 生 産 財 とくに 化 学 品 のような 類 は 現 物 を 手 に 入 れることも 難 しいのが 一 般 的 でしょう 相 手 を 調 べたくても なかなか 調 べられない 状 況 に なることが 多 いと 思 います 本 ケースの 場 合 特 許 が 切 れる 前 の 特 許 侵 害 という 違 法 行 為 はひとまず 差 し 置 いて 提 携 という 現 地 企 業 にも 損 にはならない 提 案 をしたことが 功 を 奏 しました この 提 案 が 特 許 が 切 れて 現 地 メーカーが 一 斉 に 本 格 操 業 営 業 を 始 めてからでは 話 し 合 いにすら 入 れたかどうか 微 妙 なところだったかもしれま せん その 点 では 先 方 が 特 許 侵 害 をしている 時 期 で ある 程 度 は 後 ろめたい 時 期 でもあり タイミングとして 結 果 的 に 良 かったといえましょう また 本 ケースの 現 地 企 業 B 社 は 所 在 地 方 政 府 から 全 面 的 な 支 援 を 受 けており 特 許 侵 害 で 争 っても 時 間 がかかるばかりになったと 判 断 しました 前 述 したよう に 相 手 にとって 損 にはならない 提 案 を 行 うことにより 自 社 側 でも 実 利 を 得 る 施 策 を 考 えていかなければならないケースもあることの ひとつの 事 例 でも あります 中 国 においては 勝 つ ことよりも 負 けないようにする ことが 事 業 運 営 の 経 営 判 断 となることもあることは しっかりと 押 さえておく 必 要 があります なお 本 事 例 ではありませんが 日 系 企 業 によくあるのが 中 国 現 地 企 業 に 対 す る 過 小 評 価 です 中 国 現 地 企 業 を 軽 視 していると いつの 間 にか 強 い 競 合 となっ て 出 現 するような 思 わぬ 事 態 に 陥 ることがあるので 注 意 が 必 要 です ケース 2: 顧 客 の ニーズ を 掘 り 起 こして 営 業 開 拓 につなげる < 背 景 > C 社 は 長 年 化 学 品 R を 中 国 にて 販 売 してきた しかしながら 現 地 系 の 会 社 が 販 売 する 製 品 が 数 多 くあり 競 合 過 多 市 場 の 中 で 売 上 を 伸 ばせずにいた C 社 では 商 品 R の 市 場 環 境 を 抜 本 的 に 調 査 し 直 し 販 売 拡 張 政 策 を 策 定 する こととなった < 調 査 内 容 > 1. 競 合 企 業 調 査 ( 複 数 社 調 査 ) 1 生 産 能 力 と 生 産 数 量 2 販 売 体 制 流 通 販 売 形 態 3 R 市 場 に 対 するマーケット 見 解 4 主 要 販 売 先 5 販 売 価 格 政 策 6 原 材 料 の 購 入 先 価 格 2. ユーザー 企 業 調 査 (ユーザー 数 十 社 調 査 ) 1 R 購 入 先 2 購 入 先 決 定 要 因 と 購 入 手 続 3 現 購 入 先 での 不 満 点 改 善 点 4 現 購 入 R の 品 質 評 価 5 現 購 入 R の 価 格 6 現 購 入 先 で 評 価 していること 7 R 選 定 の 際 の 重 視 点 8 過 去 購 入 候 補 先 となった 会 社 9 非 採 用 会 社 の 非 選 定 理 由 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません - 9 -

10 < 調 査 結 果 の 要 旨 > 競 合 企 業 については その 技 術 力 は 未 熟 であり かつ 製 品 品 質 も 自 社 製 品 より 劣 っていることを 確 認 また 販 売 施 策 にも 特 別 な 施 策 がないことも 確 認 自 社 製 品 技 術 品 質 販 売 組 織 体 制 などで 劣 っているところがないことを 再 確 認 した ところが ユーザーへの 詳 細 な 調 査 を 行 ったところ ユーザー 企 業 では 共 通 して この 製 品 についての 技 術 的 なサポートサービスを 強 く 望 んでいることが 判 明 した 当 該 商 品 は 類 似 製 品 が 多 いものの 製 造 プロセスで 使 用 する 際 の 安 定 性 の 確 保 に 難 があり ユーザー 各 社 の 生 産 技 術 担 当 者 の 悩 みの 種 であったのである 中 国 現 地 メーカーは 営 業 がこまめに 足 を 運 んでいるものの 技 術 者 が 来 るわけで はないため 技 術 サポートのレベルが 低 く ユーザーはこの 点 に 不 満 を 持 っていた ユーザー 側 としては 試 験 データを 見 てもらいながらアドバイスが 欲 しいし その 他 専 門 家 との 意 見 交 換 もしたいと 考 えていたが 現 地 メーカーの 営 業 は 対 応 する 振 り をしながらまったく 対 応 していない 現 状 があった <C 社 のその 後 の 対 応 > ユーザーへの 訪 問 には 技 術 者 を 同 行 させ 高 レベルの 技 術 サポート 力 を 前 面 に 出 して 開 拓 を 開 始 した その 後 この 営 業 施 策 が 功 を 奏 し 順 調 に 顧 客 を 増 やしてい る 教 訓 このケースは 日 本 では 当 たり 前 にできていることが 中 国 ではなおざりにされて いて 失 敗 している 一 例 です 本 ケースにあるような 対 応 策 は 実 は 日 系 企 業 内 では 会 議 などの 場 で 案 として 議 論 されてはいるのですが そんなことは 分 かっているが 時 間 がない 技 術 者 が 日 本 人 で 日 本 からの 出 張 に 合 わせる 必 要 がある それは 営 業 担 当 がやることでは なく 技 術 担 当 のそちらがやること( 現 場 の 中 国 人 営 業 の 責 任 転 嫁 ) など 様 々 な 理 由 の 反 対 論 が 出 ているのが 現 状 といえましょう 本 ケースでも この 対 応 策 は 何 度 もこの 会 社 で 提 案 されてきたものの 採 用 されてこ なかった 施 策 です ところが 詳 細 な 調 査 の 結 果 が 示 されると 誰 も 反 対 ができなく なり スムーズに 施 策 導 入 が 可 能 になりました 調 査 結 果 というエビデンス( 証 拠 根 拠 )があったからです 組 織 を 動 かすためにエビデンスを 得 ることも 競 合 調 査 の 重 要 な 役 割 といえましょ う なお 参 考 までに 顧 客 ニーズの 把 握 という 側 面 から 言 うと 日 系 企 業 は 既 存 の 取 引 企 業 のニーズは 徹 底 的 に 押 さえていると 思 い 込 んでいます これは 一 方 で 競 合 を 意 識 せずに 顧 客 だけを 見 ているともいえ だからこそ 取 引 先 から 最 近 とても 品 質 が 良 くて 低 価 格 の 提 示 があった という 情 報 を 顧 客 から 教 えてもらうような 場 面 に 遭 遇 します いまの 中 国 では 競 合 を 意 識 しながら 顧 客 ニーズを 取 り 込 んでいく 必 要 がある 時 期 だと 考 えるべきでしょう ケース 3: 自 社 の 製 造 コスト 見 直 しのために 他 社 の 原 価 構 成 を 調 査 する < 背 景 > F 社 は 化 学 品 S を 中 国 にて 販 売 してきた しかし 近 年 原 材 料 高 にも 関 わらず 現 地 系 のみならず 日 系 韓 国 系 企 業 が 価 格 を 据 え 置 いたままで 製 品 販 売 を 継 続 他 社 の 収 益 状 況 も 良 いようである 一 方 で F 社 は 原 料 高 人 件 費 高 騰 で 収 益 悪 化 の 可 能 性 が 出 てきた 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

11 F 社 では 商 品 S の 他 社 類 似 商 品 について 製 造 原 価 を 調 べてベンチマーク し 自 社 の 製 造 コスト 見 直 しを 図 ることとした < 調 査 内 容 > 1. 参 入 主 要 企 業 調 査 ( 複 数 社 調 査 ) 1 企 業 概 要 企 業 沿 革 2 主 要 製 品 および 製 品 主 要 性 能 3 当 該 事 業 の 社 内 での 位 置 づけ 事 業 展 開 方 針 RD 開 発 方 針 4 S 市 場 に 対 するマーケット 見 解 2. 各 社 の 製 造 原 価 調 査 1 製 造 原 価 の 内 訳 2 経 費 の 内 訳 3 主 な 原 材 料 の 購 入 先 と 価 格 下 図 を 参 照 < 調 査 結 果 > F 社 が 想 定 していた 原 価 構 成 と 異 なる 部 分 があることが 判 明 会 社 によっては 購 入 費 用 に 大 きな 差 があることも 判 明 <F 社 のその 後 の 対 応 > ベンチマークした 調 査 結 果 を 基 に 自 社 の 製 造 コスト 見 直 し 作 業 に 着 手 製 造 プ ロセスの 改 善 に 取 り 組 むことを 決 定 原 材 料 費 の 調 達 コストに 大 きな 開 きがあるものについては 調 達 先 の 抜 本 見 直 し に 着 手 新 規 取 引 先 の 発 掘 と 入 札 を 実 施 入 札 方 法 も 変 更 した ( 原 価 構 成 調 査 のフォーマット 例 ) < 化 学 品 などの 場 合 > 製 造 原 価 経 費 変 動 費 固 定 費 費 目 原 材 料 費 ユーティ リティー 費 労 務 費 経 費 主 原 料 副 原 料 その 他 小 計 電 力 蒸 気 水 道 その 他 小 計 変 動 費 計 直 接 労 務 費 間 接 労 務 費 小 計 原 価 償 却 費 修 繕 費 その 他 小 計 固 定 費 計 輸 送 費 原 価 償 却 費 労 務 費 販 売 管 理 費 販 売 費 その 他 販 売 管 理 費 計 労 務 費 一 般 管 理 費 原 価 償 却 費 その 他 の 経 費 一 般 管 理 費 計 計 構 成 比 (%) < 機 械 などの 場 合 > 教 訓 このケースは 機 微 情 報 の 収 集 であり その 情 報 収 集 には 相 当 な 時 間 労 力 がかかり 変 動 費 固 定 費 経 費 完 成 品 半 製 品 その 他 ( 電 力 代 等 ) 運 送 費 費 目 変 動 費 合 計 労 務 費 経 費 販 売 管 理 費 一 般 管 理 費 合 計 機 その 他 鋳 鉄 材 鋳 鋼 材 鍛 造 材 その 他 減 価 償 却 費 修 繕 費 その 他 内 訳 構 成 比 (%) 小 計 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

12 ます よって 自 力 での 情 報 収 集 は 難 しいかもしれませんが 非 常 に 多 い 調 査 テー マのひとつですので 参 考 までに 示 しました この 作 業 で 分 かるのは 自 社 製 品 のどこが 優 れていて どこが 劣 っているのかが はっきりと 分 かることです また ケース 2 の 事 例 と 同 様 エビデンスを 示 すことで 調 達 先 の 変 更 が 容 易 にな ることもあります( 調 達 先 との 関 係 から 変 更 に 難 を 示 す 社 員 がいることも 多 い) 小 社 の 原 価 調 査 の 過 去 の 経 験 から 以 下 のようなことが 見 つかり それぞれ 対 処 を 図 ってきています 製 造 コストと 品 質 を 決 定 づける 原 材 料 について 競 合 が 高 品 質 な 原 料 を 超 低 価 格 で 調 達 していることが 判 明 しかも 調 達 先 は まったく 未 把 握 であった 現 地 系 の 中 小 企 業 であった この 会 社 から 原 材 料 を 調 達 すると 劇 的 なコス ト 削 減 が 可 能 となった ( 中 国 現 地 の 再 新 情 報 と 現 地 競 合 企 業 の 未 把 握 ) 製 造 原 価 調 査 を 調 査 する 中 で 日 本 では 製 造 プロセスで 採 用 できないとされ ていた 方 法 が 採 用 されていることが 分 かった 当 初 技 術 陣 はこの 製 造 プロ セスに 疑 念 を 持 っていたが 不 採 用 とすべき 決 定 的 な 実 証 研 究 文 献 があるわ けでもなく また この 方 法 論 が 高 品 質 低 価 格 製 品 を 上 市 している 現 地 競 合 社 の 優 位 性 のひとつであることでもあり 新 規 製 造 ラインの 開 発 計 画 の 中 で 検 討 していくこととなった ( 自 社 技 術 に 対 する 盲 目 的 な 自 信 ) 上 記 自 社 の 事 業 展 開 を 図 っていく 上 で 他 社 をベンチマークして 対 処 法 を 探 る 事 例 を 示 しました これを 見 て 分 かるように 中 国 においては 生 産 財 産 業 財 市 場 でも 日 本 と 同 様 相 当 に 深 い 調 査 探 索 を 行 わないと 事 業 展 開 が 図 れなくなってきている 状 況 が 分 かると 思 います 中 国 では 品 質 では 優 っているのに 売 れない と 思 っているのなら なおさら 本 当 の 原 因 を 探 るべき 時 期 なのです さて 短 い 連 載 でしたが 近 年 多 い 調 査 事 例 を 中 心 に 解 説 してきました 体 系 立 った 組 み 立 てにはなっていませんが ビジネスに 必 要 なポイントだけ 記 載 してきたつもりです また 機 会 があれば 別 の 切 り 口 で 中 国 における 事 業 展 開 を 切 り 開 いていく 調 査 事 例 を 紹 介 できればと 考 えています ありがとうございました 日 本 能 率 協 会 総 合 研 究 所 日 本 能 率 協 会 総 合 研 究 所 は 官 公 庁 の 政 策 立 案 計 画 立 案 のための 調 査 研 究 事 業 と 民 間 企 業 のマーケティング コンサルティングを 行 う 調 査 研 究 事 業 お よび 会 員 制 のビジネス 情 報 提 供 サービス 事 業 を 行 っております 日 本 能 率 協 会 総 合 研 究 所 グローバル 事 業 中 国 事 業 については 2001 年 度 に 北 京 事 務 所 2011 年 度 に 上 海 事 務 所 を 開 設 し これまで 多 数 の 現 地 調 査 を 実 施 してまいりました 中 国 市 場 調 査 における 豊 富 な 実 績 から 調 査 設 計 現 地 実 査 などに 関 しての 適 切 なアドバイスをさせてい ただいています 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 しま す 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

13 中 国 経 済 展 望 日 本 総 合 研 究 所 調 査 部 研 究 員 関 辰 一 景 気 減 速 が 持 続 中 国 の1~3 月 期 の 実 質 成 長 率 は 前 年 同 期 比 +7.0%と 前 の 期 から 0.3%ポイント 低 下 固 定 資 産 投 資 の 増 勢 鈍 化 が 主 因 とりわけ 不 動 産 開 発 投 資 は 住 宅 市 場 の 調 整 が 続 くなかスローダ ウン 製 造 業 の 固 定 資 産 投 資 は 企 業 の 資 金 繰 り 悪 化 を 受 けて 鈍 化 今 後 不 動 産 開 発 投 資 は 住 宅 の 販 売 と 着 工 の 減 少 を 背 景 に 一 段 と 減 速 する 見 通 し また 製 造 業 の 企 業 収 益 と 資 金 繰 りが 悪 化 するなか 先 行 き 製 造 業 の 設 備 投 資 が 弱 まる 見 込 み 実 際 資 本 財 輸 入 は 減 少 したがって 固 定 資 産 投 資 は 一 段 と 鈍 化 する 公 算 大 また 人 件 費 の 上 昇 などを 背 景 に 中 国 製 品 の 価 格 競 争 力 は 低 下 傾 向 にあり 輸 出 の 先 行 き は 不 透 明 自 動 車 や 家 電 の 販 売 も 新 築 住 宅 の 販 売 落 ち 込 みに 伴 い 下 振 れるリスク こうした 状 況 を 受 け 政 府 は2014 年 春 頃 から 住 宅 購 入 規 制 を 緩 和 し 始 め 11 月 には 政 策 金 利 の 引 き 下 げを 実 施 もっとも 景 気 減 速 は2015 年 入 り 後 も 持 続 し これまでの 景 気 対 策 の 効 果 は 十 分 みられず このため 年 明 け 以 降 も2 月 5 日 に 預 金 準 備 率 を0.5%ポイント 引 き 下 げ 3 月 1 日 に 政 策 金 利 を0.25%ポイント 引 き 下 げた のに 続 き 4 月 20 日 に 預 金 準 備 率 をさらに1.0% ポイント 引 き 下 げ 先 行 き 当 局 は 構 造 調 整 を 推 し 進 める 一 方 インフラ 投 資 の 加 速 追 加 の 金 融 緩 和 や 不 動 産 市 場 てこ 入 れ 策 など 景 気 てこ 入 れ 策 を 強 化 する 公 算 大 ただし 景 気 の 下 振 れ 圧 力 の 大 きさを 勘 案 し 2015 年 の 成 長 率 見 通 しを7.2%から6.9% に 2016 年 については7.0%から6.8%に 下 方 修 正 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

14 機 械 類 の 輸 入 が 減 少 < 輸 出 > 世 界 経 済 が 伸 び 悩 むなか 1~2 月 の 輸 出 額 は 急 増 する 一 方 その 反 動 により3 月 の 輸 出 額 は 減 少 するなど 輸 出 の 先 行 きは 不 透 明 JPモルガン 世 界 製 造 業 PMI 指 数 は 目 安 と なる50%ポイントを 上 回 って 推 移 しており 先 行 き 世 界 経 済 が 緩 やかに 回 復 することを 示 唆 ただし 人 件 費 の 上 昇 などを 背 景 に 中 国 製 品 の 価 格 競 争 力 は 低 下 の 方 向 資 源 国 の 景 気 減 速 やEUのデフレ 懸 念 米 国 の 利 上 げなど 世 界 経 済 を 取 り 巻 く 環 境 は 不 透 明 こうしたなか 輸 出 の 下 振 れリスクに 留 意 が 必 要 < 輸 入 > 輸 入 額 の 減 少 に 歯 止 めがかからず 地 域 別 に みると 資 源 国 からの 減 少 が 顕 著 日 本 やNI Es ASEAN EUからの 輸 入 も 減 少 品 目 別 にみると 資 源 類 の 減 少 が 顕 著 資 源 価 格 の 下 落 が 主 因 として 指 摘 可 能 ただし 石 炭 など 輸 入 量 が 減 少 している 分 野 もみられ 在 庫 調 整 が 本 格 化 する 兆 しも また 機 械 類 の 輸 入 減 少 に 留 意 の 要 資 本 財 の 輸 入 減 少 は 先 行 き 設 備 投 資 が 一 段 と 弱 まる ことを 示 唆 < 対 中 直 接 投 資 > 1~3 月 の 米 ドルベースの 対 中 直 接 投 資 は 前 年 同 期 比 10.6% 増 地 域 別 にみると EUからは 同 30.5%と 大 幅 に 拡 大 とりわけ フランスは 同 3.6 倍 英 国 は 同 40.0% 増 他 方 米 国 からは 同 40.4% 日 本 か らは 同 12.3%と 減 少 業 種 別 にみると サービ ス 業 は 同 24.1% 増 製 造 業 は 同 3.6%の 減 少 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

15 個 人 消 費 に 下 振 れリスク < 個 人 消 費 > 小 売 売 上 高 の 伸 び 率 は 鈍 化 とりわけ 自 動 車 とガソリンなど 石 油 製 品 は 販 売 額 が 前 年 割 れに 乗 用 車 の 販 売 台 数 は 底 堅 く 推 移 し たものの 価 格 競 争 が 激 化 乗 用 車 で 多 用 さ れる93 号 のガソリンの 平 均 小 売 価 格 は 2015 年 3 月 に 前 年 同 月 比 19.1%と 大 きく 下 落 他 方 家 電 や 家 具 スマートフォンなどの 通 信 機 械 の 販 売 額 は 堅 調 に 推 移 良 好 な 雇 用 所 得 環 境 の 持 続 に 加 え 株 価 の 上 昇 やガソリン 価 格 の 下 落 がプラスに 寄 与 以 上 を 踏 まえると 小 売 売 上 高 が 鈍 化 した 主 因 は 販 売 単 価 の 下 落 とみられ 今 のとこ ろ 個 人 消 費 は 底 堅 さを 維 持 していると 判 断 可 能 もっとも 個 人 消 費 の 下 振 れリスクに 留 意 の 要 新 築 住 宅 の 販 売 落 ち 込 みがタイムラグ を 経 て マンション 竣 工 前 後 の 自 動 車 販 売 に マイナス 影 響 を 及 ぼす 恐 れ 同 様 に 家 電 や 家 具 の 販 売 も 下 振 れるリスク < 所 得 水 準 > これまで 政 府 は 所 得 水 準 を 示 す 指 標 とし て 都 市 部 1 人 当 たり 可 処 分 所 得 および 農 村 部 1 人 当 たり 現 金 収 入 農 村 部 1 人 当 た り 純 収 入 を 使 用 もっとも 都 市 部 と 農 村 部 の 二 重 構 造 を 是 正 するとした2013 年 11 月 の 三 中 全 会 の 宣 言 に 則 り 今 年 から 都 市 と 農 村 を 合 算 した 全 国 1 人 当 たり 可 処 分 所 得 を 中 心 に 使 用 国 家 統 計 局 によると 2014 年 の 全 国 1 人 当 たり 可 処 分 所 得 は2 万 167 元 都 市 部 1 人 当 た り 可 処 分 所 得 は2 万 8,844 元 農 村 部 1 人 当 た り 純 収 入 は8,982 元 2015 年 1~3 月 期 の 全 国 1 人 当 たり 実 質 可 処 分 所 得 の 伸 び 率 は 前 年 同 期 比 8.1% 増 と 2014 年 通 年 から0.1%ポイント 上 昇 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

16 投 資 の 増 勢 鈍 化 に 歯 止 めがかからず 1~3 月 の 固 定 資 産 投 資 の 伸 び 率 は 前 年 同 期 比 13.5% 増 と 1~2 月 から 0.4%ポイン ト 低 下 投 資 の 増 勢 鈍 化 に 歯 止 めがかからず 業 種 別 にみると 製 造 業 の 固 定 資 産 投 資 の 伸 び 率 は 同 10.4% 増 と1~2 月 から 0.2%ポ イント 低 下 製 造 業 の 設 備 投 資 は 資 金 繰 り の 悪 化 を 背 景 に 鈍 化 工 業 企 業 の 資 金 繰 りは リーマンショック 時 より 厳 しい 状 況 不 動 産 開 発 投 資 は 同 8.5% 増 と 同 1.9%ポイント 低 下 住 宅 市 場 の 調 整 は 持 続 資 金 原 資 別 にみると 内 部 留 保 や 関 連 会 社 設 立 などを 通 じた 自 己 資 金 による 投 資 が 昨 年 後 半 から 増 勢 鈍 化 この 主 因 は 企 業 収 益 の 悪 化 に 伴 う 資 金 繰 りの 悪 化 加 えて 家 計 や 企 業 がシャドーバンキング 商 品 の 債 務 不 履 行 を 懸 念 し 理 財 商 品 や 委 託 融 資 信 託 融 資 への 投 資 を 抑 制 していることも 要 因 の 一 つ また 銀 行 融 資 による 投 資 は 金 融 機 関 が 融 資 に 慎 重 になるなか 前 年 比 マイナスに さ らに 外 国 資 本 による 投 資 の 減 少 幅 が 拡 大 2015 年 入 り 後 対 中 直 接 投 資 は 増 加 しており 現 地 法 人 の 収 益 悪 化 に 伴 い 再 投 資 が 大 幅 に 減 少 したと 推 察 今 後 当 局 は 景 気 失 速 の 回 避 に 向 け イン フラ 投 資 を 加 速 する 公 算 大 全 人 代 では 政 府 財 政 バランスの 赤 字 拡 大 を 容 認 し 先 行 き 国 家 予 算 による 投 資 は 一 段 と 拡 大 する 見 通 し 4 月 16 日 政 府 は 国 産 初 となる 原 子 炉 華 龍 1 号 の 建 設 を 認 可 福 建 省 に 建 設 される 原 子 力 発 電 所 に 導 入 される 予 定 加 えて 足 許 で 銀 行 融 資 残 高 に 持 ち 直 しの 動 きがみられるものの 銀 行 融 資 による 投 資 の 減 少 に 歯 止 めがかかるまでは 金 融 緩 和 ス タンスを 続 ける 見 通 し このほか 住 宅 市 場 の 底 割 れ 回 避 に 向 け 追 加 の 不 動 産 市 場 てこ 入 れ 策 を 講 じる 可 能 性 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

17 3 月 30 日 追 加 の 住 宅 市 場 てこ 入 れ 策 を 実 施 < 物 価 > 3 月 の 消 費 者 物 価 (CPI) 上 昇 率 は 前 年 同 月 比 +1.4%と 上 昇 傾 向 を 維 持 したものの 工 業 生 産 者 出 荷 価 格 (PPI)は 同 4.6%と 下 落 傾 向 が 持 続 1~3 月 期 のGDPデフレータは 前 年 同 期 比 1.2%と6 年 ぶりにマイナスに 転 じ 企 業 部 門 を 中 心 とした 需 要 の 弱 さを 反 映 < 不 動 産 価 格 > 住 宅 価 格 は2014 年 4 月 をピークに 下 落 2013 年 末 頃 から 住 宅 需 要 が 全 国 規 模 で 縮 小 し 始 めた ことが 背 景 こうしたなか 昨 年 春 頃 から 地 方 政 府 は 住 宅 購 入 規 制 の 緩 和 を 始 め 中 央 政 府 も 住 宅 ローン 規 制 の 緩 和 や 利 下 げなどを 通 じて 住 宅 市 場 をてこ 入 れ 2015 年 入 り 後 では 3 月 30 日 に 中 国 人 民 銀 行 が2 軒 目 の 住 宅 を 購 入 する 場 合 の 最 低 頭 金 比 率 の 引 き 下 げ 財 務 部 と 国 家 税 務 総 局 は 住 宅 転 売 に 関 わる 営 業 税 の 課 税 対 象 縮 小 を 発 表 もっとも てこ 入 れ 策 の 効 果 は 不 透 明 住 宅 販 売 は 昨 年 のてこ 入 れ 策 を 受 けて 秋 口 に 一 旦 持 ち 直 したものの その 後 再 び 減 少 3 月 30 日 のてこ 入 れ 策 を 受 けて 4 月 1 日 から15 日 の 北 京 広 州 省 東 莞 市 広 西 チワン 自 治 区 南 寧 市 の 売 買 件 数 は それぞれ 前 年 同 期 比 99% 81% 79% 増 加 したとの 報 道 もあるものの 全 国 規 模 でみて 家 計 の 住 宅 価 格 の 先 行 き 上 昇 期 待 が 低 迷 しているなか 当 面 住 宅 需 要 の 本 格 的 な 回 復 と 住 宅 価 格 の 底 打 ちは 期 待 薄 < 市 場 金 利 > 3 月 の 銀 行 間 貸 出 金 利 ( 加 重 平 均 )は3.7%に 上 昇 当 局 は 昨 年 9~10 月 に 主 要 銀 行 と 農 村 商 業 銀 行 などに 対 して 総 額 7,695 億 元 の 資 金 供 給 を 行 ったうえで 政 策 金 利 と 預 金 準 備 率 をそれぞ れ2 回 引 き 下 げたほか インターバンク 市 場 で の 資 金 供 給 を 拡 大 もっとも 他 の 資 金 の 出 し 手 は 慎 重 姿 勢 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さるようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

18 CNY - 中 国 人 民 元 為 替 相 場 政 策 金 利 予 測 SMBCアジア 金 利 為 替 情 報 / 為 替 相 場 政 策 金 利 予 測 May, 2015 三 井 住 友 銀 行 アジア 大 洋 州 トレジャリー 部 シンガポール 駐 在 エコノミスト 鈴 木 浩 史 第 1Q GDPは 前 年 比 +7.0% 中 国 人 民 銀 行 は 預 金 準 備 率 を1% 引 下 げ 1USD=CNY 為 替 相 場 100JPY=CNY 1CNY=JPY 政 策 金 利 1 年 物 貸 出 基 準 金 利 Apr 四 半 期 末 予 測 - レン ジ 予 測 四 半 期 末 - レン ジ 予 測 四 半 期 末 - レン ジ 予 測 5.35% 四 半 期 末 予 測 SMBC Bloomberg SMBC SMBC SMBC SMBC SMBC SMBC Bloomberg 15Q % 5.10% 15Q % 5.00% 15Q % 4.95% 16Q % 4.90% 16Q % 4.90% 16Q % 4.90% Bloomberg ブルームバーグによる 中 央 値 加 重 平 均 値 SMBC SMBCシンガポールによるトレンド 予 測, SMBC Singapore 相 場 動 向 USD/ CNY- 日 足 , CFETS USD/ CNY- 週 足 JPY/ CNY ( JPY= CNY) - 日 足 上 海 総 合 指 数 - 日 足 上 海 総 合 指 数 - 週 足 3 ヵ 月 物 SHIBOR- 日 足 CNY 名 目 実 効 為 替 相 場 - 週 足 CNY 実 質 実 効 為 替 相 場 - 月 足 コメント 割 高 割 安 % 5.8% 5.6% 5.4% 5.2% 5.0% 4.8% 4.6% 4.4% 4.2% 4.0% 3.8% 3.6% 3.4% 中 国 国 家 統 計 局 は4 月 15 日 に 第 1Q GDPを 発 表 し た これによれば 第 1Q GDPは 前 年 比 +7.0% 前 期 比 +1.3%で 2014 年 第 4Qの 同 +7.3% +1.5%から 減 速 した 中 国 人 民 銀 行 は4 月 19 日 に 全 銀 行 を 対 象 に 預 金 準 備 率 を100bp 引 下 げ 19.50%から18.50% へと 変 更 すると 発 表 した ( 実 施 は4 月 20 日 から) 加 えて 地 方 信 用 組 合 などに 対 しては 追 加 で100bp 政 策 銀 行 のひとつである 農 業 開 発 銀 行 (China Agricultural Development Bank) に 対 しては 追 加 で200bpの 引 下 げを 実 施 した アナリストらの 試 算 に よれば 今 回 の 施 策 は 少 なくとも1 兆 元 の 流 動 性 供 給 につながる 模 様 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さる ようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

19 TWD - 台 湾 ドル 為 替 相 場 政 策 金 利 予 測 SMBCアジア 金 利 為 替 情 報 / 為 替 相 場 政 策 金 利 予 測 May, 2015 三 井 住 友 銀 行 アジア 大 洋 州 トレジャリー 部 シンガポール 駐 在 エコノミスト 鈴 木 浩 史 外 資 系 金 融 機 関 が 台 湾 ドルのNDF 取 引 ができるようになる 見 込 み 為 替 相 場 政 策 金 利 1USD=TWD 100JPY=TWD 1TWD=JPY 公 定 歩 合 Apr 四 半 期 末 予 測 - レン ジ 予 測 四 半 期 末 - レン ジ 予 測 四 半 期 末 - レン ジ 予 測 1.875% 四 半 期 末 予 測 SMBC Bloomberg SMBC SMBC SMBC SMBC SMBC SMBC Bloomberg 15Q % 1.900% 15Q % 1.900% 15Q % 1.900% 16Q % 2.000% 16Q % 2.050% 16Q % 2.050% Bloomberg ブルームバーグによる 中 央 値 加 重 平 均 値 SMBC SMBCシンガポールによるトレンド 予 測, SMBC Singapore 相 場 動 向 USD/ TWD- 日 足 加 権 指 数 - 日 足 加 権 指 数 - 週 足 3 ヵ 月 物 流 通 CP 利 回 り- 日 足 TWD 名 目 実 効 為 替 相 場 - 週 足 TWD 実 質 実 効 為 替 相 場 - 月 足 コメント USD/ TWD- 週 足 , Taipei Forex Inc 割 高 割 安 JPY/ TWD ( JPY= TWD) - 日 足 % 0.90% 0.85% 0.80% 0.75% 台 湾 中 央 銀 行 は4 月 21 日 に 台 湾 ドル 建 てのノンデ リバラブル フォワード (NDF) の 取 引 を 外 資 系 金 融 機 関 の 台 湾 子 会 社 に 認 める 方 針 を 明 らかにした 同 時 に 台 湾 に 進 出 している 認 定 された 金 融 機 関 は 外 貨 建 ての 譲 渡 性 預 金 (CD) の 取 り 扱 いもできるよ うになる 見 込 み 台 湾 中 央 銀 行 によれば これらの 提 案 された 計 画 は 台 湾 内 の 金 融 市 場 の 成 熟 に 合 わせるための また 国 際 的 な 潮 流 にも 沿 ったものと するための 規 制 改 革 の 一 部 であるとのこと 台 湾 中 銀 は 9 月 に 台 湾 地 場 の 金 融 機 関 の 海 外 支 店 に 対 して 台 湾 ドル 建 てNDF 取 引 を 認 めると 発 表 してい た 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さる ようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません

20 HKD - 香 港 ドル 香 港 当 局 は 為 替 介 入 を 実 施 為 替 相 場 政 策 金 利 予 測 SMBCアジア 金 利 為 替 情 報 / 為 替 相 場 政 策 金 利 予 測 May, 2015 三 井 住 友 銀 行 アジア 大 洋 州 トレジャリー 部 シンガポール 駐 在 エコノミスト 鈴 木 浩 史 1USD=HKD 為 替 相 場 100JPY=HKD 1HKD=JPY 政 策 金 利 HK MA 基 準 金 利 Apr 四 半 期 末 予 測 - レン ジ 予 測 四 半 期 末 - レン ジ 予 測 四 半 期 末 - レン ジ 予 測 0.50% 四 半 期 末 予 測 SMBC Bloomberg SMBC SMBC SMBC SMBC SMBC SMBC Bloomberg 15Q % - 15Q % - 15Q % - 16Q % - 16Q % - 16Q % - Bloomberg ブルームバーグによる 中 央 値 加 重 平 均 値 SMBC SMBCシンガポールによるトレンド 予 測, SMBC Singapore 相 場 動 向 USD/ HK D- 日 足 USD/ HK D- 週 足 JPY/ HK D ( JPY= HK D) - 日 足 恒 生 指 数 - 日 足 恒 生 指 数 - 週 足 3 ヵ 月 物 HIBOR- 日 足 HK D 名 目 実 効 為 替 相 場 - 週 足 HK D 実 質 実 効 為 替 相 場 - 月 足 コメント 割 高 割 安 % 0.40% 0.39% 0.38% 0.37% 0.36% 0.35% 上 海 と 香 港 市 場 の 株 式 相 互 取 引 制 度 の 下 中 国 本 土 からの 香 港 株 投 資 が4 月 8 日 に 1 日 あたりの 限 度 額 である105 億 元 に 達 した 投 資 枠 を 使 い 切 るのは 昨 年 11 月 の 制 度 開 始 以 降 で 初 めて これを 受 けて 香 港 取 引 所 の 李 小 加 最 高 経 営 責 任 者 は4 月 10 日 に 株 式 相 互 取 引 制 度 の 取 引 限 度 額 が30% 以 上 引 上 げられるだろうと 言 及 これらを 受 けて 香 港 株 式 市 場 は7 年 ぶりの 高 値 に 達 し 香 港 ドルも 上 昇 した 香 港 金 融 管 理 局 は4 月 9 日 に 対 米 ドルでのペッグ 制 を 維 持 するため 為 替 介 入 を 実 施 香 港 ドルは1USD = 7.8HKD でペッグされており 取 引 許 容 変 動 幅 は 7.75から7.85と 設 定 されている 性 を 当 行 及 び 情 報 提 供 元 が 保 証 するものではなく また 掲 載 された 内 容 は 経 済 情 勢 等 の 変 化 により 変 更 される 事 があります 掲 載 情 報 は 利 用 者 の 責 任 と 判 断 でご 利 用 頂 き また 個 別 の 案 件 につきましては 法 律 会 計 税 務 等 の 各 方 面 の 専 門 家 にご 相 談 下 さる ようお 願 い 致 します 万 一 利 用 者 が 当 情 報 の 利 用 に 関 して 損 害 を 被 った 場 合 当 行 及 び 情 報 提 供 元 はその 原 因 の 如 何 を 問 わず 賠 償 の 責 を 負 いません