この 内 1が15 件 3の 軸 部 において 隅 柱 のみを 真 壁 造 の 形 式 とするものが2 件 であった ( 図 3) 真 壁 造 土 蔵 の 分 布 これまで 真 壁 土 蔵 は 旧 長 岡 市 域 以 外 でも 寺 泊 地 域 において 多 く 確 認 しており 与 板 地 域 長

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1 図 3 長 岡 市 和 島 中 之 島 地 域 の 真 壁 土 蔵 の 分 布 図 4 長 岡 市 和 島 中 之 島 における 幣 串 を 有 する 歴 史 的 建 造 物 の 分 布 写 真 5 和 島 NK 家 住 宅 土 蔵 写 真 7 和 島 HK 家 住 宅 事 務 所 写 真 6 中 之 島 MS 家 住 宅 土 蔵 写 真 8 中 之 島 IM 家 住 宅 主 屋 南 面 妻 41

2 この 内 1が15 件 3の 軸 部 において 隅 柱 のみを 真 壁 造 の 形 式 とするものが2 件 であった ( 図 3) 真 壁 造 土 蔵 の 分 布 これまで 真 壁 土 蔵 は 旧 長 岡 市 域 以 外 でも 寺 泊 地 域 において 多 く 確 認 しており 与 板 地 域 長 岡 地 域 越 路 地 域 小 国 地 域 栃 尾 地 域 山 古 志 地 域 では1 件 も 確 認 することはできなかった なお この 真 壁 造 土 蔵 は 和 島 中 之 島 地 域 において のみに 見 られるものではなく これまでに 調 査 を 実 施 した 寺 泊 地 域 や 三 条 及 び 下 越 地 方 などやや 広 い 地 域 に おいても 散 見 されるものである 和 島 中 之 島 寺 泊 地 域 は 長 岡 市 の 北 部 に 位 置 し 北 側 は 日 本 海 に 面 し 北 東 側 は 弥 彦 村 新 潟 市 に 直 接 隣 接 しており 下 越 地 方 県 央 地 域 と 密 接 な 関 係 も 有 している 即 ち これらの 地 理 的 条 件 が 真 壁 土 蔵 の 分 布 にも 強 く 関 係 するものと 推 測 することができるので ある 小 結 長 岡 市 和 島 中 之 島 地 域 における 建 造 物 の 悉 皆 調 査 において 真 壁 造 の 土 蔵 33 件 を 確 認 することができた この 形 式 は 長 岡 市 長 岡 地 域 長 岡 市 与 板 地 域 などにお いてはで 未 確 認 であるが 長 岡 市 寺 泊 地 域 を 始 め 三 条 市 などの 新 潟 県 央 及 び 下 越 地 方 においては 数 々 散 見 される 形 式 である この 地 域 では 切 妻 造 の 主 屋 納 屋 など 妻 面 に 幣 串 を 打 ち 付 ける 建 物 を 見 ることができた 和 島 地 域 では17 件 中 之 島 地 域 では15 件 幣 串 を 妻 面 に 持 つ 建 物 が 確 認 された この 内 和 島 地 域 では3 件 中 之 島 地 域 で は6 件 が 妻 両 面 に 幣 串 を 配 するものであった ( 図 4) 内 訳 は 和 島 地 域 では 寺 院 2 件 神 社 1 件 納 屋 倉 庫 6 件 主 屋 ( 農 家 )7 件 主 屋 ( 商 店 )1 件 中 之 島 地 域 では 主 屋 ( 農 家 )13 件 倉 庫 2 件 であった なお 両 地 域 では1 件 ずつ 妻 面 から 突 き 出 した 梁 先 端 に 幣 串 を 打 ち 付 けるものがあった 幣 串 を 妻 面 に 有 する 建 物 の 分 布 以 上 のように 長 岡 市 和 島 及 び 中 之 島 地 域 では 広 く 建 物 妻 面 に 幣 串 を 配 する 建 物 を 見 ることができた な お このような 事 例 は 三 条 市 中 心 市 街 地 長 岡 市 栃 尾 表 町 同 与 板 地 域 同 逆 谷 地 域 柏 崎 市 高 柳 地 域 にお いても 確 認 している 建 物 妻 面 に 幣 串 を 掲 げる 習 慣 建 物 の 妻 面 に 幣 串 を 掲 げる 習 慣 は これまで 三 条 市 及 び 燕 市 の 市 史 民 俗 編 において 確 認 している 三 条 市 史 では 建 前 に 際 し 棟 木 の 両 端 に 打 ち 付 ける 幣 ( 大 工 が 造 る)を 二 本 用 意 する とある また 燕 市 史 でも 上 棟 式 において 棟 梁 が 準 備 するものに 幣 束 を 切 ると 言 って 三 本 の 御 幣 中 略 を 準 備 した 中 略 棟 梁 の 祈 祷 で 式 が 始 まる 途 中 にて 棟 梁 の 合 図 で 二 本 の 御 幣 を 二 人 の 弟 子 が 棟 木 の 両 妻 に 打 ち 付 ける とされる このように 中 越 地 域 においては 幣 串 を 建 物 の 両 妻 に 掲 げる 風 習 が 広 く 見 られたことが 分 かるの である 小 結 長 岡 市 和 島 及 び 中 之 島 地 域 における 建 造 物 の 悉 皆 調 査 において 和 島 地 域 では17 件 中 之 島 地 域 では15 件 合 計 32 件 の 幣 串 を 妻 面 に 持 つ 建 物 が 確 認 を 確 認 するこ とができ 9 件 が 両 妻 面 に 幣 串 を 打 ち 付 けるものであっ た また 幣 串 の 打 ち 付 けられた 建 物 は 主 屋 が21 件 倉 庫 類 が8 件 宗 教 建 築 3 件 であった 和 島 中 之 島 地 域 においては 特 に 和 島 地 域 で 多 数 の 茅 葺 民 家 を 確 認 することができ 長 岡 市 域 でも 有 数 の 出 現 率 と 考 えることができる また 軸 組 において 木 部 の 一 部 を 露 出 させる 真 壁 土 蔵 はこれまで 長 岡 市 域 においては 寺 泊 地 域 においての み 確 認 していたが 今 年 度 の 調 査 では 和 島 中 之 島 地 域 においても 広 く 確 認 し 隣 接 する 三 条 燕 地 域 との 関 連 性 更 には 下 越 地 方 とのつながりを 示 唆 する 結 果 となった 更 に 建 物 の 妻 面 に 幣 串 を 掲 げる 建 物 も 数 多 く 確 認 するに 至 った これも 地 域 的 な 特 性 を 考 察 する 必 要 を 再 認 識 するとともに 生 産 組 織 これを 支 えた 地 域 の 考 え 方 などについて 今 後 も 継 続 的 に 取 り 組 み 明 ら かとすべき 課 題 が 身 近 な 地 域 にも 数 多 くあることを 痛 感 した 42

3 受 託 事 業 名 : 発 注 者 : 住 まい 空 間 研 究 所 受 託 期 間 : 平 成 22 年 7 月 10 日 ~ 平 成 23 年 3 月 31 日 プロジェクト 主 査 : 平 山 育 男 ( 建 築 環 境 デザイン 学 科 教 授 ) プロジェクトメンバー: 西 澤 哉 子 ( 研 究 員 ) 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 は 旧 浅 井 秋 雄 家 住 宅 主 屋 を 譲 り 受 けて 開 館 したものである ところで 入 広 瀬 村 が 合 併 を 行 い 魚 沼 市 となり 平 成 21(2009) 年 には 同 館 の 敷 地 と 建 物 が 処 分 されることとなった 建 物 は 手 仕 事 手 ほどき 館 ( 代 表 森 田 徳 幸 )に 譲 渡 されて 活 用 されることとなった 一 方 この 建 物 の 改 修 活 用 に 際 しては 財 団 法 人 新 潟 県 中 越 大 震 災 復 興 基 金 による 平 成 22(2010) 年 度 地 域 復 興 支 援 事 業 ( 地 域 特 産 化 交 流 支 援 ) 補 助 金 の 交 付 を 受 けるため 本 建 物 旧 民 俗 資 料 館 ( 手 仕 事 手 ほどき 館 ) の 歴 史 的 価 値 について 学 術 的 に 調 査 を 行 う 必 要 が 生 じた このため 一 連 の 建 築 面 における 基 礎 調 査 が 長 岡 造 形 大 学 へ 委 託 され 長 岡 造 形 大 学 平 山 研 究 室 がこの 調 査 などを 行 い 報 告 を 行 うものである 業 務 の 対 象 地 は 新 潟 県 魚 沼 市 大 栃 山 183 番 地 1で あり ここに 所 在 する 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 手 仕 事 手 ほどき 館 )である 業 務 の 内 容 はこの 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 手 仕 事 手 ほどき 館 )について 建 物 痕 跡 及 び 史 実 調 査 を 行 って 作 図 等 すること 加 えて 調 査 の 成 果 の 発 表 を 兼 ね ワークショップ などを 通 じて 広 く 告 知 するものである この 建 物 は もともと 浅 井 秋 雄 家 住 宅 として 建 てら れたものである 魚 沼 市 の 資 料 によれば 明 治 20(1887) 年 の 建 築 とされるが 後 述 のように 建 物 調 査 からはそ れ 以 前 の 建 築 に 関 わる 性 格 を 見 ることができた 建 物 はかつて 住 宅 主 屋 として 使 われたものが 当 時 の 入 広 瀬 村 へ 譲 渡 され 昭 和 50(1975) 年 以 後 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 として 活 用 されていた 当 時 は 茅 葺 で あり その 姿 を 昭 和 55(1980) 年 3 月 に 発 刊 された 越 後 の 民 家 上 越 編 等 で 見 ることができる 外 観 は 屋 根 が 昭 和 63(1988) 年 に 鉄 板 で 覆 われた 以 外 現 状 と 大 きく 変 わるところは 認 められない そして 旧 入 広 瀬 村 が 広 域 合 併 を 行 った 後 この 敷 地 と 建 物 の 処 分 が 決 まり 譲 渡 が 行 われた 位 置 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 旧 浅 井 家 住 宅 )は 魚 沼 市 大 栃 山 183 番 地 1に 位 置 する 場 所 はJR 只 見 線 入 広 瀬 駅 西 側 に 隣 接 し 線 路 とは 公 道 一 本 を 隔 てた 地 点 となる 敷 地 住 宅 の 敷 地 は 東 側 と 南 側 2 方 向 が 公 道 に 接 する 角 地 となるやや 矩 形 の 敷 地 で 広 さは 東 西 30m 程 南 北 25m 程 の 規 模 で 面 積 は 約 570m2で 敷 地 北 東 角 に 主 屋 入 口 を 設 け 南 西 角 に 東 面 して 石 造 の 屋 敷 神 を 配 し ている 主 屋 の 規 模 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 旧 浅 井 家 住 宅 ) 主 屋 は 中 門 造 の 形 式 で 東 面 し 右 勝 手 となる 前 中 門 と 後 中 門 が 本 屋 に 取 り 付 き 寄 棟 造 で 茅 葺 鉄 板 被 覆 前 中 門 部 分 は かぶと 造 後 中 門 は 寄 棟 造 で 鉄 板 葺 とする 規 模 は 本 屋 が 桁 行 3 間 梁 行 3 間 半 で 背 面 に 一 部 2 尺 下 手 に1 間 の 下 屋 正 面 及 び 上 手 に 下 屋 で 物 置 と ガンギが 取 り 付 く 表 中 門 は 桁 行 3 間 梁 行 2 間 半 で 正 面 側 入 口 が 一 間 の 下 屋 となる 裏 中 門 は 桁 行 2 間 半 梁 行 5 間 と1.5 尺 間 とする 平 面 主 屋 は 前 中 門 妻 面 がゲンカンとなる 傍 らが 物 置 となり 下 手 に 小 便 所 大 便 所 が 取 り 付 き 大 戸 を 挟 んで 幅 1 間 のトオリを 進 むと 下 手 にはマヤが 残 る 式 台 を 上 がると 板 敷 のニワで 南 西 に 偏 り 戸 棚 前 に 囲 炉 裏 が 切 られ 下 手 に 物 置 が 造 られる そしてこの 上 手 が17 帖 半 のチャノマで 現 状 では 天 井 を 張 らず 表 しとする 更 に 上 手 は14 帖 のザシキで 背 面 に 床 の 間 仏 壇 を 構 える なお チャノマ 及 びザシキ 正 面 か ら 南 側 にかけて 下 屋 で 物 入 板 敷 のガンギが 設 けられ ている 後 中 門 は ニワ 背 面 が ダイドコロ ユドノ で チャノマ 背 面 に 下 手 から ウラチュウモン オリ バ( 織 場 )とする 2 階 はまた 表 中 門 上 へはニワから 梯 子 階 段 で 登 る ワラニカイ 更 にニワとザシキ 上 が 小 屋 裏 とされる 裏 中 門 の2 階 へはウラチュウモンから 箱 階 段 で 登 り 廊 下 を 挟 んで 下 手 から 和 室 6 帖 和 室 10 帖 がいずれも 表 側 に 床 の 間 を 構 えて 配 され 和 室 10 帖 裏 側 は 幅 2 尺 の 板 の 間 とする 建 物 の 構 成 本 屋 に 内 部 に 立 つ 柱 は7 寸 角 のものが2 本 で ニワ 43

4 写 真 1 外 観 正 面 写 真 3 座 敷 写 真 2 前 中 門 写 真 4 小 屋 裏 撮 影 : 田 村 収 44

5 前 中 門 梁 行 断 面 図 N 平 面 図 主 屋 梁 行 断 面 図 主 屋 桁 行 断 面 図 北 側 立 面 図 45

6 チャノマ チャノマ ザシキ 境 に1 本 ずつとなる 外 周 に 立 つ 柱 は4 5 寸 幅 のもので 部 屋 境 に 立 つ 柱 などに 一 部 ごひら 材 が 散 見 された 前 中 門 はゲンカン 際 に5 寸 角 の 独 立 柱 があり 他 は4 4.5 寸 幅 であるが 南 東 角 はごひらで5.4 寸 4 寸 後 中 門 は4 4.5 寸 幅 である 軸 組 は 各 所 で 指 物 を 用 い 柱 を 省 く 特 にニワ チャ ノマ チャノマ ザシキ 境 に 配 される 長 さ2 間 半 高 さ2 尺 半 に 及 ぶ 指 物 は 豪 快 である 梁 組 は 本 屋 においては 敷 梁 を1 間 間 隔 で2 通 し 渡 し その 上 に 上 屋 梁 を 部 屋 境 を 中 心 に1 間 以 下 の 間 隔 で7 通 し 配 し 先 端 がせがい 梁 とする 前 中 門 では 2 階 床 梁 を 側 柱 が 側 面 で 受 け 上 屋 柱 は 梁 上 に 立 てる 管 柱 となる そして 敷 梁 間 に1 間 半 長 さの 上 屋 梁 を 架 け 下 屋 梁 が 本 屋 と 同 高 でせがい 梁 となる 後 中 門 は 本 屋 背 面 側 筋 から 各 階 とも 背 面 へ 向 けて2 階 床 張 り 小 屋 梁 を 半 間 間 隔 で 差 し 渡 す 形 式 とする 小 屋 組 は 本 屋 が 前 後 の 側 柱 間 を 一 気 に 架 け 渡 す 扠 首 組 で 中 央 に 水 梁 を 渡 す 前 中 門 は 下 屋 造 りとする 扠 首 組 であるが 注 目 すべき 点 は 扠 首 が 下 屋 まで 伸 びて 追 扠 首 は 用 いず しかもその 先 端 が 片 持 ちで 下 屋 梁 となるせがい 梁 は 外 周 の 桁 が 受 けていない 点 で ある 後 中 門 は 和 小 屋 組 とする 扠 首 の 勾 配 は 本 屋 が 12.7/10 妻 面 が16/10 前 中 門 が12/10とやや 急 峻 な ものであった なお 壁 の 下 地 には 小 舞 を 用 いるが 割 竹 は 用 いず 3 分 角 程 の 雑 木 の 先 端 を 尖 塔 形 に 削 り 出 し 柱 の 小 舞 穴 に 挿 入 し 竹 釘 の 使 用 は 認 められなかった 建 物 の 復 原 考 察 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 旧 浅 井 家 住 宅 ) 本 屋 の 部 屋 境 などに 大 きな 改 変 は 見 られなかった 但 し ザシキ 床 の 間 及 び 明 書 院 が 後 の 改 造 で 部 屋 の 長 押 も 洋 釘 止 めであり 中 古 の 改 造 整 備 と 判 断 さ れる また 2 階 小 屋 裏 の 窓 も 中 古 の 納 まりであった 表 中 門 は 後 述 のように 番 付 も 本 屋 と 一 体 であることか ら 当 初 からのものであるが やはり 側 面 の2 階 窓 は 痕 跡 から 中 古 と 判 断 された 後 中 門 は 聞 取 りによれば80 年 程 前 の 建 築 とされ 材 はいずれも 当 初 には 遡 らないものであった 但 し 主 屋 背 面 には 奥 行 1.5 尺 程 の 規 模 を 有 する 下 屋 が 取 り 付 いていたと 考 えられる 痕 跡 が 残 っていた ザシキ 部 分 は 中 古 に 拡 張 を 受 けたが いずれも 当 初 は 棚 程 度 の 利 用 に 過 ぎず 後 中 門 はなかったものと 判 断 できよう 建 築 年 代 前 述 したように 市 報 うおぬま においては こ の 住 宅 の 建 築 年 代 を 明 治 20(1887) 年 としている 一 方 民 家 緊 急 調 査 報 告 書 である 越 後 の 民 家 中 越 編 において この 建 物 の 建 築 年 代 は 間 取 や 柱 のたち 方 をみると 十 九 世 紀 であろう と 判 断 している さて 調 査 に 際 して 建 築 年 代 を 直 接 記 す 資 料 は 見 い 出 されなかった 但 し 各 所 で 和 釘 の 使 用 が 認 められ 少 なくとも 明 治 時 代 中 期 以 前 の 建 築 に 関 わるものと 判 断 された 一 方 本 屋 部 屋 内 に 独 立 柱 はなく 部 屋 境 に2 本 の7 寸 角 材 を 配 する 発 達 した 構 成 を 見 る これ らの 点 を 根 拠 とした 編 年 から 越 後 の 民 家 中 越 編 でも 建 築 年 代 を19 世 紀 としたのであろう ところで 当 住 宅 の 現 状 平 面 を 見 ると 近 隣 の 市 内 旧 守 門 村 佐 藤 家 住 宅 の 昭 和 55(1980) 年 修 理 前 の 平 面 外 観 に 極 めて 近 似 することが 分 かる 更 に この 住 宅 主 屋 を 復 原 すると 当 初 平 面 は この 佐 藤 家 住 宅 主 屋 に おける19 世 紀 中 頃 とされる 第 二 次 改 造 時 平 面 に 極 めて 類 似 することが 判 明 した 特 に 前 中 門 における うま や 便 所 とおりの 配 し 方 や 正 面 妻 面 の 柱 配 置 はほぼ 同 一 であり 近 い 建 築 時 代 を 想 定 することができる 以 上 から 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 旧 浅 井 家 住 宅 ) 主 屋 の 建 築 年 代 は 19 世 紀 中 頃 と 判 断 するのが 妥 当 であ ろう 旧 入 広 瀬 村 民 俗 資 料 館 ( 旧 浅 井 家 住 宅 ) 主 屋 は 比 較 的 太 い 柱 を 配 し 屋 根 勾 配 がきつく 深 雪 地 域 の 住 宅 の 特 徴 をよく 示 す 建 築 年 代 は19 世 紀 中 期 になるもの 考 えられるが こ れは 近 隣 の 魚 沼 市 旧 守 門 村 佐 藤 家 住 宅 の19 世 紀 中 頃 と される 第 二 次 改 造 時 平 面 と 極 めて 近 似 し 地 域 が 共 有 する 建 築 に 対 する 考 え 方 の 広 がりを 見 ることができる また 主 屋 の 建 築 には 間 数 組 合 番 付 が 用 いられており これは 時 代 と 地 域 の 特 性 をよく 示 す 構 成 となっている 但 し 前 中 門 の 小 屋 組 において 扠 首 材 先 端 が 片 持 ちになる 点 はこれまで 県 内 においては 類 例 が 報 告 され たことはなく この 建 物 独 自 の 構 成 で 極 めて 特 徴 的 な 点 である 46

7 受 託 事 業 名 : 発 注 者 : 燕 市 受 託 期 間 : 平 成 22 年 9 月 1 日 ~ 平 成 23 年 1 月 31 日 プロジェクト 主 査 : 平 山 育 男 ( 建 築 環 境 デザイン 学 科 教 授 ) プロジェクトメンバー: 村 山 貴 広 ( 学 部 4 年 生 ) 燕 市 の 近 代 水 道 施 設 の 象 徴 である 燕 市 旧 浄 水 場 配 水 塔 について 近 代 化 遺 産 としての 価 値 を 明 らかにし 今 後 の 保 存 活 用 を 図 るための 基 礎 資 料 整 備 を 目 的 とす る 調 査 が 長 岡 造 形 大 学 へ 委 託 された これを 受 け 平 成 22(2010) 年 9 月 に 破 損 復 原 調 査 を 実 施 した 本 報 告 書 においては 調 査 の 概 要 を 現 状 図 面 とともに 報 告 するものである 燕 市 では 大 正 14(1925) 年 に 燕 簡 易 水 道 株 式 会 社 に よる 簡 易 水 道 が 敷 設 された 取 水 を 中 ノ 口 川 から 行 い 埋 設 鉄 管 は6,300mに 及 んだとされる 一 方 本 格 的 な 上 水 道 の 敷 設 は 西 出 辰 次 郎 の 設 計 に 関 わり 昭 和 13(1938) 年 4 月 に 着 工 昭 和 16(1941) 年 7 月 に 竣 工 した この 際 中 ノ 口 川 に 面 した 取 水 塔 ポンプ 室 沈 澱 池 緩 速 濾 過 池 調 整 池 などとともに 建 設 されたのが 今 回 述 べる 配 水 塔 である なお 旧 浄 水 場 は 昭 和 25(1950) 年 から5カ 年 で 第 1 期 拡 張 工 事 昭 和 29(1954) 年 から 昭 和 34(1954) 年 にかけて 第 2 期 拡 張 工 事 があった そして 昭 和 39(1964) 年 から 5カ 年 で 第 3 次 の 拡 張 工 事 によって 浄 水 場 は 市 内 の 道 金 へ 移 転 し 旧 浄 水 場 は 配 水 塔 を 残 して 施 設 が 撤 去 さ れ 総 合 文 化 センターなどが 跡 地 に 建 設 された 3 1 旧 浄 水 場 の 位 置 と 構 成 旧 浄 水 場 は 中 ノ 口 川 に 面 し 中 心 市 街 地 の 上 流 左 岸 に 当 る 燕 市 水 道 町 1 丁 目 に 位 置 する 浄 水 場 では 中 ノ 口 川 に 面 して 取 水 口 を 設 け 取 水 ポンプにより 導 水 管 から 原 水 を 沈 澱 池 へ 導 き 更 に 緩 速 濾 過 池 もしくは 高 速 濾 過 池 へ 送 った 濾 過 された 浄 水 は 調 整 池 へ 進 み 送 水 ポンプにより 配 水 塔 へ 揚 水 され 自 然 流 下 により 市 内 へは 配 水 を 行 った なお 予 備 発 電 装 置 として ディーゼルエンジンを 備 え 配 水 塔 は 旧 浄 水 場 の 敷 地 南 西 隅 に 位 置 した 3 2 配 水 塔 の 概 要 配 水 塔 当 初 の 状 態 は 当 初 の 設 計 図 とされる 図 1 高 架 水 槽 設 計 図 其 ノ 一 ( 以 後 高 架 水 槽 設 計 図 と 称 する)とされる 図 面 から 知 ることができる 以 下 この 図 面 と 調 査 結 果 を 照 合 し 配 水 塔 の 概 要 などを 見 て 行 く 配 水 塔 は 地 上 5 階 建 ての 台 部 分 上 に 水 槽 を 載 せる 構 成 で 全 体 が 鉄 筋 コンクリート 造 となり 水 槽 の 有 効 容 積 は205m3であった 塔 の 形 状 は 台 部 分 が 上 部 に 向 けて5/100 程 度 の 減 衰 を 有 する 円 錐 台 形 で 周 囲 に8 本 の 付 柱 を 持 つ 水 槽 部 分 は 八 角 形 を 基 本 とするが 角 の 頂 点 は3 面 に 角 張 り 上 部 は 階 段 状 にすぼまる 形 になっている 配 水 塔 の 高 さは 水 槽 最 上 水 位 面 が m 水 槽 上 面 が31.404m この 上 に1m 余 りの 塔 屋 が 立 ち 最 上 部 は 基 準 面 から32m 余 の 高 さとなる 3 3 配 水 塔 の 平 面 形 式 配 水 塔 の 平 面 は 1 階 は 北 面 して 両 開 き 戸 の 入 口 を 設 け 壁 真 で 直 径 9.520mの 円 形 平 面 となる 入 口 正 面 のやや 東 寄 りに2 階 へ 導 く 鉄 製 の 簓 桁 を 有 する 一 部 木 製 の 階 段 を 設 け 入 口 を 除 く3 方 に 窓 を 開 く 2 階 は 直 径 8.915mで 階 段 を 昇 り 切 った 周 囲 に 鉄 柵 を 設 け る 窓 は 1 階 から45 度 振 った4 方 向 に 設 け 3 階 へ は 木 製 梯 子 段 にて 登 る 3 階 は 直 径 8.371mで 1 階 に 準 じて4 方 向 に 窓 を 設 ける 4 階 へは 木 製 梯 子 段 を 配 する 4 階 は 直 径 7.829mで 2 階 に 準 じて 窓 を 設 け 東 側 に 向 かって 歩 廊 へ 出 る 扉 を 設 ける そして から 鉄 製 梯 子 により 台 部 分 頂 部 となる5 階 に 至 り ここに 水 槽 が 載 り 周 囲 に 歩 道 を 廻 す 3 4 配 水 塔 の 構 造 配 水 塔 は 台 部 分 は 壁 厚 500mm 付 柱 厚 を200mmとす るのが 基 本 寸 法 で 1 階 部 分 のみ 壁 厚 を100mm 厚 い600 mm 付 柱 厚 を100mmとする 構 成 であった 2 階 から4 階 の 床 梁 は 各 階 とも2 方 向 を 直 交 させ 井 桁 状 に 組 む もので 梁 の 間 隔 は2,500mm 程 梁 幅 500mm 梁 成 は2 階 床 が740mm 程 3 階 と4 階 床 が650mm 程 であった 但 し 水 槽 を 直 接 受 ける5 階 床 では 床 梁 を 南 北 方 向 に 1,100mm 間 隔 で5 筋 東 西 方 向 へ 真 々2,700mm 間 隔 で2 筋 梁 成 1,360mm 梁 幅 500mmとして 配 し 上 部 に 載 る 水 槽 と 配 水 の 荷 重 を 受 けていた 配 水 塔 は 浄 水 場 機 能 が 道 金 へ 移 転 した 昭 和 43(1968) 年 以 後 にも 幾 度 かの 改 修 を 受 けている 1 回 目 は 昭 和 48(1973) 年 のことで 水 槽 部 分 の 剝 離 を 防 ぐ 補 修 工 事 があり 更 に2 回 目 は 昭 和 57(1982) 年 に 台 部 分 の 剝 離 による 外 壁 落 下 を 防 ぐための 防 護 網 工 事 とされる 但 し 内 部 を 見 るとそれ 以 外 にも 補 修 が 行 われたよう 47

8 図 1 高 架 水 槽 設 計 図 燕 市 提 供 写 真 1 配 水 塔 全 景 写 真 2 1 階 送 水 管 弁 写 真 3 1 階 入 口 窓 48

9 写 真 4 1 階 階 段 写 真 5 2 階 梯 子 段 写 真 6 外 観 全 景 中 ノ 口 川 対 岸 より 田 村 収 撮 影 49

10 で 窓 及 び1 階 出 入 口 の 改 造 も 行 われている また 配 水 塔 周 囲 の 状 況 も 当 初 の 状 態 とは 大 きくことなって いる ここでは 当 初 の 状 態 が 判 明 する 高 架 水 槽 設 計 図 と 現 状 との 相 違 について 考 察 を 加 えて 行 きたい 4 1 配 水 塔 周 囲 高 架 水 槽 設 計 図 によると 配 水 塔 周 囲 は 基 準 面 から 鉄 筋 コンクリート 製 基 礎 が1.3m 程 立 ち 上 がり その 周 囲 を 恐 らく 土 で 埋 め 戻 し 斜 面 とする 設 計 になっている 現 状 では 周 囲 の 地 盤 面 全 体 がかさ 上 げを 受 けてい るためであろうか 基 礎 天 端 と 基 準 面 がほぼ 同 じ 高 さ となり 埋 め 戻 しの 斜 面 は 見 られない なお 南 側 を 中 心 に 埋 め 戻 しの 土 砂 が 一 部 流 失 しており 今 後 はそ の 点 の 整 備 が 望 まれる 4 2 出 入 口 周 囲 当 初 設 計 配 水 塔 周 囲 の 項 目 で 述 べたように 塔 の 基 礎 を 基 準 面 から1.3m 程 立 ち 上 げる 設 計 であったため 周 囲 と は 段 差 が 生 じた そのため 高 架 水 槽 設 計 図 では 平 面 としては 扇 形 に 広 がる 階 段 6 段 の 書 込 みがあり 階 段 上 下 の 親 柱 に 当 る4 本 は 柱 頭 が 角 錐 に 設 計 されている 配 水 塔 周 囲 の 項 目 で 述 べたように 現 状 では 全 体 的 なかさ 上 げのため 土 による 埋 め 戻 しの 斜 面 が 存 在 し ない そのため 正 面 側 も 当 初 に 設 けられた 階 段 がか さ 上 げの 土 砂 に 埋 め 込 まれ 階 段 を 確 認 することはで きなかった 但 し 階 段 両 脇 の 簓 桁 の 一 部 と 階 段 上 部 側 の 親 柱 2 本 に 位 置 は 確 認 することができた 親 柱 は 上 部 の 円 錐 形 が 破 損 を 受 けているものの 復 原 は 可 能 な 状 況 である 4 3 出 入 口 高 架 水 槽 設 計 図 では 1 階 出 入 口 は 扉 2 枚 の 開 き 戸 で 上 部 が 半 円 の 窓 となっている 扉 は 上 部 1/2がガ ラス 嵌 込 で 下 部 1/2は 縦 桟 が 入 り2 枚 の 鏡 板 上 部 は 左 右 2 枚 1/4 円 のガラス 嵌 込 み 窓 と 考 えることができる 現 状 で 出 入 口 はアルミ 製 の 開 き 戸 に 交 換 を 受 けてお り 上 部 の 半 円 窓 部 分 は アルミパネルで 外 側 から 覆 われている 但 し 半 円 窓 は 当 初 のものがアルミパネ ル 裏 側 に 残 されており 当 初 の 形 式 を 知 ることができる 4 4 窓 台 部 分 には15 箇 所 窓 が 設 けられるが 高 架 水 槽 設 計 図 を 参 照 すると いずれも 縦 に3 枚 の 嵌 込 みガラス 窓 として 示 される 現 状 では 上 下 2 枚 のガラス 窓 と なり 当 初 の 形 式 は 明 らかではない 4 5 歩 廊 出 口 扉 高 架 水 槽 設 計 図 では4 階 歩 廊 出 口 扉 は 開 き 戸 とさ れ 腰 部 分 に 横 桟 が 入 り その 上 下 ともガラス 嵌 込 み とする 構 成 で 描 かれる 現 状 でこの 扉 は アルミ 製 で 上 部 のみにガラスを 嵌 める 扉 に 改 められている 4 6 水 槽 周 囲 水 槽 部 分 周 囲 は 高 架 水 槽 設 計 図 によると 八 角 形 平 面 で 台 部 分 の 付 柱 上 方 が 頂 点 となり ここが3 面 に 角 張 り 辺 になる 部 分 上 部 幅 1,100mm 長 さ4,170mm の 長 方 形 部 分 に 図 面 では 縦 線 21 本 が 入 り 更 に 上 部 は 縦 300mm 横 600mmの 長 方 形 で 横 線 が 入 る 仕 上 げと なっている 現 状 の 水 槽 を 確 認 すると 辺 部 分 の 細 かい 仕 様 はい ずれも 見 ることができない 昭 和 48(1973) 年 に 実 施 された 水 槽 表 面 の 剝 離 を 防 ぐ 補 修 工 事 により ここに 施 されていた 装 飾 がモルタルによって 塗 り 籠 められて しまった 可 能 性 も 否 定 できない 一 方 上 部 の 横 線 部 分 は 恐 らく 気 抜 の 窓 で 一 部 は 現 状 で 内 側 から 塞 がれ ている 図 面 に 見 る 横 線 は 鎧 戸 が 入 っていたものと 推 定 される 4 7 配 水 管 配 水 塔 には 各 階 とも 引 込 管 径 300mm 引 出 管 径 300mm 溢 流 管 径 150mmが 配 される 但 し 引 出 管 各 階 床 周 囲 には 床 を 削 った 痕 跡 があり 引 出 管 周 囲 のみ 他 より は 新 しい 印 象 を 受 けた 1 階 引 出 管 の 制 御 弁 付 近 を 観 察 すると 1950 の 陽 刻 刻 銘 を 見 出 した 恐 らく 第 1 期 工 事 に 際 してこれらの 部 品 は 交 換 を 受 けたので あろう 燕 市 旧 浄 水 場 配 水 塔 などの 調 査 から 明 らかとなるの は 以 下 の 諸 点 である 1) 配 水 塔 は 施 設 移 転 後 のかさ 上 げにより 土 埋 め 戻 しの 斜 面 が 見 られず 入 口 階 段 も 上 部 親 柱 を 除 き 大 半 が 見 られない 2) 配 水 塔 の 入 口 は 改 造 を 受 けているが 上 部 の 半 円 窓 が 現 状 で 内 部 に 残 る 但 し 入 口 扉 窓 歩 廊 出 口 扉 は 改 造 を 受 けている 3) 水 槽 部 周 囲 の 装 飾 は 昭 和 48(1973) 年 の 補 修 に より 改 められた 可 能 性 もある 50

11 受 託 事 業 名 : 発 注 者 : 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 受 託 期 間 : 平 成 22 年 12 月 27 日 ~ 平 成 23 年 3 月 10 日 プロジェクト 主 査 : 平 山 育 男 ( 建 築 環 境 デザイン 学 科 教 授 ) プロジェクトメンバー: 阿 部 将 之 ( 研 究 員 ) 本 業 務 は 農 業 用 水 水 源 地 域 保 全 対 策 事 業 の 取 組 みの 一 環 として 地 域 住 民 などに 山 森 林 河 川 水 田 水 路 を 通 して 農 業 用 水 の 役 割 や 水 源 地 保 全 の 重 要 性 を 啓 発 するために 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 域 の 地 形 模 型 を 作 成 した 2 1 設 計 基 本 条 件 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 管 轄 地 域 の 景 観 模 型 を 設 計 計 画 調 達 作 製 した 模 型 では 当 該 地 域 における 土 地 改 良 区 における 頭 首 工 揚 水 機 場 国 営 及 び 県 営 水 路 などの 位 置 を 電 飾 装 置 により 判 別 できるものとした 更 に 地 域 上 流 側 では 本 事 業 の 趣 旨 である 農 業 用 水 水 源 地 域 保 全 対 策 事 業 の 一 環 として 水 源 地 保 全 の 重 要 性 を 啓 発 するため 山 森 林 における 水 源 の 働 きを 電 飾 装 置 により 示 すものとした また 地 域 下 流 側 では 信 濃 川 河 口 までの 地 形 模 型 の 中 にビッグスワンなども 示 し 全 体 的 な 位 置 関 係 及 び 海 - 山 - 川 - 平 野 - 水 田 相 互 の 連 関 性 をも 示 すものとした 模 型 作 製 の 概 要 1 景 観 模 型 は 日 常 的 には 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 事 務 所 ロビーに 置 き 近 隣 小 学 校 などへの 貸 し 出 しも 考 慮 し 移 動 可 能 なものとした 2 景 観 模 型 は 地 形 の 形 状 が 理 解 しやすいよう 高 さ 方 向 での 強 調 を 行 い 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 管 轄 地 域 及 び 当 該 地 域 の 土 地 利 用 が 把 握 できるような 着 彩 をした 3 景 観 模 型 では 頭 首 工 揚 水 機 場 河 川 用 水 路 に おける 水 の 流 れを 理 解 できるよう 電 飾 装 置 を 配 置 した 4 日 常 の 保 守 管 理 のため 模 型 部 分 は 透 明 なアクリル ケースなどで 覆 うものとした 装 置 の 調 達 1 材 料 はいずれも 耐 久 性 に 優 れ 安 定 性 安 全 性 が 高 いものとした 2 電 源 は 持 ち 運 びの 利 用 を 考 慮 し 一 般 的 な 交 流 100V で コンセントの 抜 き 差 しによる 簡 易 なものとした 3その 他 基 本 的 な 構 想 の 演 出 を 具 現 するものとする 2 2 作 業 項 目 及 び 内 容 設 計 計 画 基 本 構 想 に 基 づき 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 管 轄 地 域 の 景 観 模 型 の 作 製 の 設 計 計 画 をした 景 観 模 型 台 の 製 作 景 観 模 型 は 地 域 の 小 学 校 などへ 貸 し 出 すことも 考 慮 した そのため 模 型 台 自 体 の 移 動 を 容 易 とするため 自 在 足 車 (キャスター)を 取 りつけた また 模 型 台 外 装 は 日 常 的 な 利 用 及 び 上 記 の 移 動 を 配 慮 して 衝 撃 等 に 対 応 するものとした 景 観 模 型 の 区 域 及 びスケール 景 観 模 型 の 作 業 区 域 は 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 管 轄 地 域 を 中 心 とし 当 該 地 域 における 諸 施 設 の 働 きを 理 解 できるものとしたが 農 業 用 水 水 源 地 域 保 全 対 策 事 業 とする 趣 旨 から 水 源 地 である 上 流 部 の 様 子 水 の 総 合 的 な 循 環 を 総 合 的 に 把 握 できるものとするため 河 口 ま での 下 流 部 も 作 製 した 景 観 模 型 の 大 きさは 管 轄 地 域 1/25,000 上 流 および 下 流 地 域 を1/50,000 高 さ 方 向 は 全 体 的 な 地 形 を 把 握 しやすくするため2 倍 に 強 調 した 電 気 設 備 の 製 作 景 観 模 型 には 農 業 用 水 水 源 地 域 保 全 対 策 事 業 の 趣 旨 に 則 り 上 流 部 に 降 った 雨 が 信 濃 川 に 流 れ 込 み 更 に 揚 水 路 を 通 じて 田 畑 を 潤 す 様 を 視 覚 的 に 理 解 できる よう 電 飾 装 置 を 製 作 した なお 電 飾 は 施 設 などの 判 別 ができるよう 発 光 色 などを 調 整 して 設 置 した 設 計 協 議 打 合 わせ 本 業 務 の 進 捗 状 況 の 報 告 や 疑 問 点 問 題 点 の 発 生 に 伴 う 対 応 策 仕 様 変 更 は 必 要 に 応 じて 適 宜 協 議 を 行 った その 他 成 果 品 納 入 時 には 使 用 上 の 注 意 事 項 などの 取 扱 い 説 明 を 行 った 3 1 成 果 品 項 目 本 業 務 における 成 果 品 項 目 は 以 下 に 示 す 通 りのもの とした 景 観 模 型 3 台 一 式 業 務 報 告 書 一 式 : 設 計 協 議 打 合 わせ 記 録 模 型 などの 作 製 状 況 写 真 など その 他 3-2 納 品 場 所 本 業 務 の 成 果 品 は 信 濃 川 左 岸 土 地 改 良 区 工 務 係 に 納 品 した 51

12 写 真 1 1 管 轄 地 域 模 型 台 下 部 写 真 1 4 管 轄 地 域 模 型 台 上 部 天 板 メラミン 化 粧 板 貼 写 真 1 2 管 轄 地 域 模 型 台 上 部 組 立 写 真 1 5 管 轄 地 域 模 型 台 上 部 天 板 メラミン 化 粧 板 貼 写 真 1 3 管 轄 地 域 模 型 台 上 部 組 立 写 真 1 6 管 轄 地 域 模 型 台 上 部 天 板 メラミン 化 粧 板 貼 52

13 写 真 2 1 管 轄 地 域 模 型 等 高 線 読 み 込 み 写 真 2 2 管 轄 地 域 模 型 等 高 線 部 材 切 り 出 し 写 真 2 4 管 轄 地 域 模 型 地 形 整 形 / 着 色 写 真 2 3 管 轄 地 域 模 型 地 形 整 形 写 真 2 5 管 轄 地 域 下 流 側 模 型 市 街 / 地 名 張 込 み 53

14 写 真 3 1 管 轄 地 域 模 型 スイッチパネル( 表 ) 写 真 3 4 管 轄 地 域 模 型 電 飾 装 着 ( 側 面 ) 写 真 3 2 管 轄 地 域 上 流 側 模 型 電 飾 装 着 ( 表 ) 写 真 3 5 管 轄 地 域 模 型 コントローラー 写 真 3 3 管 轄 地 域 上 流 側 模 型 電 飾 装 着 ( 裏 ) 写 真 3 6 管 轄 地 域 模 型 設 置 54

15 受 託 事 業 名 : 発 注 者 : 長 岡 木 工 家 具 協 同 組 合 受 託 期 間 : 平 成 22 年 7 月 15 日 ~ 平 成 23 年 3 月 31 日 プロジェクト 主 査 : 後 藤 哲 男 ( 建 築 環 境 デザイン 学 科 教 授 ) プロジェクトメンバー: 内 山 智 之 三 井 健 ( 以 上 研 究 員 ) 55

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17 H+20mm D+10mm D+20mm SH+20mm SH+40mm 57

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