TPP 協定の締結に必要な著作権制度上の措置について成すべきことが成されたという意味において歓迎はするものの権利が特別に強化されたとの印象はない数年来議論されている柔軟な権利制限規定と紐づけて論じる向きがあるが議論の本来主旨を逸脱するのではないかと危惧する 11/4/2015 日本映画製

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ゆみかとりこし
7 years ago
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1 文化審議会著作権分科会法制基本問題小委員会 TPP 協定の締結に必要な著作権制度上の措置についてへの意見平成 27 年 11 月 4 日一般社団法人日本映画製作者連盟一般社団法人日本映像ソフト協会一般社団法人日本動画協会

2 TPP 協定の締結に必要な著作権制度上の措置について成すべきことが成されたという意味において歓迎はするものの権利が特別に強化されたとの印象はない数年来議論されている柔軟な権利制限規定と紐づけて論じる向きがあるが議論の本来主旨を逸脱するのではないかと危惧する 11/4/2015 日本映画製作者連盟日本映像ソフト協会日本動画協会 2

3 TPP 協定の締結に必要な著作権制度上の措置について 1. 著作物等の保護期間の延長について基本的に賛成するが映画の著作物に関しては別途要望がある 2. 著作物等侵害罪の一部非親告罪化について全てを対象とするのではなく映画作品のデッドコピーなどの極めて悪質な行為を対象とすれば充分である 11/4/2015 日本映画製作者連盟日本映像ソフト協会日本動画協会 3

4 TPP 協定の締結に必要な著作権制度上の措置について 3. アクセスコントロールの回避等に関する制度整備について 4. 配信音源の二次利用に関する報酬請求権の付与について特に意見はない 5. 損害賠償制度の見直しについて将来の損害に対して抑止効果が生じるような適切な制度整備を望む 11/4/2015 日本映画製作者連盟日本映像ソフト協会日本動画協会 4

5 TPP 協定の締結に必要な著作権制度上の措置についてそもそも映画の著作権保護期間は公表後起算とされているため著作者の死後起算となる他の著作物と比較すると著作者の生存期間の分だけ実質的に短いという状況でありこのような不均衡を是正するために平成 15 年の法改正により映画の著作物に限って保護期間を延長する措置がとられた今般の措置で死後起算が 70 年に延長されると映画化された原作の保護期間は平均で 99.8 年 ( 参考資料参照 ) となるこの状況は平成 15 年当時と何ら変わっていないどころか日本人の寿命は年々伸びている以上のことから TPP 協定に基づいて著作物の保護期間が著作者の死後 70 年を経過するまでとされた場合には平成 15 年の法改正に至ったと同様の理由をもってして映画の著作物の著作権はその著作物の公表後 95 年とすることを強く要望する 11/4/2015 日本映画製作者連盟日本映像ソフト協会日本動画協会 5

6 参考資料映画作品の原作の公表時からの著作権保護期間表 (1954 年 ~1970 年公開作品から原作の著作権がパブリックドメインになっていない作品を抽出 ) 平均 99,8 年 1954 年度公開作品 1 伊豆の踊子野村芳太郎松竹 1954 川端康成山の音成瀬巳喜男東宝 1954 川端康成叛乱佐分利信新東宝 1954 立野信之足摺岬吉村公三郎近代映画協会 1954 田宮虎彦昨日と今日の間に川島雄三松竹 1954 井上靖黒い潮山村聰日活 1954 井上靖二十四の瞳木下恵介松竹 1954 壺井栄芸者小夏杉江敏男東宝 1954 舟橋聖一潮騒谷口千吉東宝 1954 三島由紀夫年度公開作品 1 女中っ子田坂具隆日活 1955 由紀しげ子自分の穴の中で内田吐夢日活 1955 石川達三絵島生島大庭秀雄松竹 1955 舟橋聖一あすなろ物語堀川弘通東宝 1955 井上靖年度公開作品 1 流れる成瀬巳喜男東宝 1956 幸田文白夫人の妖恋豊田四郎新東宝 1956 林房雄神坂四郎の犯罪久松静児日活 1956 石川達三銀心中新藤兼人日活 1956 田宮虎彦四十八歳の抵抗吉村公三郎大映 1956 石川達三赤穂浪士松田定次東映 1956 大佛次郎東京の人西河克己日活 1956 川端康成乳母車田坂具隆日活 1956 石坂洋次郎ビルマの竪琴市川崑日活 1956 竹山道雄年度公開作品 1 気違い部落澁谷実松竹 1957 きだみのる異母兄弟家城巳代治独立映画 1957 田宮虎彦雪国豊田四郎東宝 1957 川端康成正義派澁谷実松竹 1957 志賀直哉集金旅行中村登松竹 1957 井伏鱒二山と川のある町丸山誠治東宝 1957 石坂洋次郎年度公開作品 1 楢山節考木下恵介松竹 1958 深沢七郎彼岸花小津安二郎松竹 1958 里見弴炎上市川崑大映 1958 三島由紀夫無法松の一生稲垣浩東宝 1958 岩下俊作張込み野村芳太郎松竹 1958 松本清張巨人と玩具増村保造大映 1958 開高健森と湖のまつり内田吐夢東映 1958 武田泰淳駅前旅館豊田四郎東宝 1958 井伏鱒二陽のあたる坂道田坂具隆日活 1958 石坂洋次郎 /4

7 参考資料映画作品の原作の公表時からの著作権保護期間表 (1954 年 ~1970 年公開作品から原作の著作権がパブリックドメインになっていない作品を抽出 ) 平均 99,8 年 1959 年度公開作品 1 野火市川崑大映 1959 大岡昇平人間の条件小林正樹松竹 1959 五味川純平野獣死すべし須川栄三東宝 1959 大藪春彦新吾十番勝負松田定次東映 1959 川口松太郎コタンの口笛成瀬巳喜男東宝 1959 石森延男貴族の階段吉村公三郎大映 1959 武田泰淳年度公開作品 1 おとうと市川崑大映 1960 幸田文黒い画集あるサラリーマンの証言堀川弘通東宝 1960 松本清張笛吹川木下恵介松竹 1960 深沢七郎秋日和小津安二郎松竹 1960 里見弴わが愛五所平之助松竹 1960 井上靖波の塔中村登松竹 1960 松本清張年度公開作品 1 妻は告白する増村保造大映 1961 円山雅也あいつと私中平康日活 1961 石坂洋次郎熱愛者井上和男松竹 1961 中村真一郎南の島に雪が降る久松静児東宝 1961 加東大介女の勲章吉村公三郎大映 1961 山崎豊子ゼロの焦点野村芳太郎松竹 1961 松本清張悪名田中徳三大映 1961 今東光花影川島雄三東宝 1961 大岡昇平顔役暁に死す岡本喜八東宝 1961 大藪春彦堂堂たる人生牛原陽一日活 1961 源氏鶏太年度公開作品 1 キューポラのある街浦山桐郎日活 1962 早船ちよ切腹小林正樹松竹 1962 滝口康彦人間新藤兼人近代映画協会 1962 野上弥生子おとし穴勅使河原宏勅使河原プロ 1962 安部公房秋津温泉吉田喜重松竹 1962 藤原審爾雁の寺川島雄三大映 1962 水上勉ちいさこべ田坂具隆東映 1962 山本周五郎忍びの者山本薩夫大映 1962 村山知義青べか物語川島雄三東宝 1962 山本周五郎斬る三隅研次大映 1962 柴田錬三郎年度公開作品 1 五番町夕霧楼田坂具隆東映 1963 水上勉武士道残酷物語今井正東映 1963 南条範夫江分利満氏の優雅な生活岡本喜八東宝 1963 山口瞳古都中村登松竹 1963 川端康成泥だらけの純情中平康日活 1963 藤原審爾野獣の青春鈴木清順日活 1963 大藪春彦女系家族三隅研次大映 1963 山崎豊子眠狂四郎殺法帖田中徳三大映 1963 柴田錬三郎競輪上人行状記西村昭五郎日活 1963 寺内大吉イチかバチか川島雄三東宝 1963 城山三郎 /4

8 参考資料映画作品の原作の公表時からの著作権保護期間表 (1954 年 ~1970 年公開作品から原作の著作権がパブリックドメインになっていない作品を抽出 ) 平均 99,8 年 1964 年度公開作品 1 砂の女勅使河原宏勅使河原プロ 1964 安部公房香華木下恵介松竹 1964 有吉佐和子飢餓海峡内田吐夢東映 1964 水上勉赤い殺意今村昇平日活 1964 藤原審爾傷だらけの山河山本薩夫大映 1964 石川達三夫が見た増村保造大映 1964 黒岩重吾剣三隅研次大映 1964 三島由紀夫砂の上の植物群中平康日活 1964 吉行淳之介暗殺篠田正浩松竹 1964 司馬遼太郎黒い太陽蔵原惟繕日活 1964 河野典生年度公開作品 1 赤ひげ黒澤明東宝 1965 山本周五郎証人の椅子山本薩夫大映 1965 開高健水で書かれた物語吉田喜重日活 1965 石坂洋次郎徳川家康伊藤大輔東映 1965 山岡荘八波影豊田四郎東宝 1965 水上勉兵隊やくざ増村保造大映 1965 有馬頼義けものみち須川栄三東宝 1965 松本清張美しさと哀しみと篠田正浩松竹 1965 川端康成暗殺篠田正浩松竹 1965 司馬遼太郎悪太郎伝悪い星の下でも鈴木清順日活 1965 今東光年度公開作品 1 白い巨塔山本薩夫大映 1966 山崎豊子紀ノ川中村登松竹 1966 有吉佐和子湖の琴田坂具隆東映 1966 水上勉他人の顔勅使河原宏勅使河原プロ 1966 安部公房白昼の通り魔大島渚創造社 1966 武田泰淳東京流れ者鈴木清順日活 1966 川内康範赤い天使増村保造大映 1966 有馬頼義氷点山本薩夫大映 1966 三浦綾子俺にさわると危ないぜ長谷部安春日活 1966 都築道夫私違っているかしら松尾昭典日活 1966 森村桂年度公開作品 1 華岡青洲の妻増村保造大映 1967 有吉佐和子愛の渇き蔵原惟繕日活 1967 三島由紀夫あかね雲篠田正浩松竹 1967 水上勉日本春歌考大島渚創造社 1967 添田知道上意討ち拝領妻始末小林正樹東宝 1967 滝口康彦殺人狂時代岡本喜八東宝 1967 都築道夫クレージーの怪盗ジバゴ坪島孝東宝 1967 北杜夫なみだ川三隅研次大映 1967 山本周五郎陽のあたる坂道西河克己日活 1967 石坂洋次郎侠骨一代マキノ雅弘東映 1967 富沢有為男 /4

9 参考資料映画作品の原作の公表時からの著作権保護期間表 (1954 年 ~1970 年公開作品から原作の著作権がパブリックドメインになっていない作品を抽出 ) 平均 99,8 年 1968 年度公開作品 1 首森谷司郎東宝 1968 正木ひろし日本の青春小林正樹東宝 1968 遠藤周作燃えつきた地図勅使河原宏大映 1968 安部公房かぶりつき人生神代辰巳日活 1968 田中小実昌眠れる美女吉村公三郎近代映画協会 1968 川端康成不信のとき今井正大映 1968 有吉佐和子白昼堂々野村芳太郎松竹 1968 結城昌治ひとり狼池広一夫大映 1968 村上元三積木の箱増村保造大映 1968 三浦綾子忍びの卍鈴木則文東映 1968 山田風太郎年度公開作品 1 私が棄てた女浦山桐郎日活 1969 遠藤周作橋のない川今井正ほるぷ映画 1969 住井すゑ風林火山稲垣浩三船プロ 1969 井上靖死ぬにはまだ早い西村潔東宝 1969 菊村到わが恋わが歌中村登松竹 1969 山口瞳千羽鶴増村保造大映 1969 川端康成尻啖え孫市三隅研次大映 1969 司馬遼太郎大日本スリ集団福田純東宝 1969 藤本義一飛び出す冒険映画赤影倉田準二東映 1969 横山光輝女の警察江崎実生日活 1969 梶山季之年度公開作品 1 戦争と人間山本薩夫日活 1970 五味川純平どですかでん黒澤明東宝 1970 山本周五郎地の群れ熊井啓日本 ATG 1970 井上光晴影の車野村芳太郎松竹 1970 松本清張幕末伊藤大輔中村プロ 1970 司馬遼太郎やくざ絶唱増村保造大映 1970 黒岩重吾富士山頂村野鐵太郎石原プロ 1970 新田次郎非行少年若者の砦藤田敏八日活 1970 立原正秋おさな妻臼坂礼次郎大映 1970 富島健夫日本の悪霊黒木和雄日本 ATG 1970 高橋和巳平均 99.8 年 4/4

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Microsoft PowerPoint TPP11™Ÿ“ì„€.pptx TPP11における知的財産権の問題点著作権を中心として弁護士法人山田正彦法律事務所東京オフィス弁護士石塚大作 TPP 締結に伴う関係法律の整備に関する法律案 ( 整備法案 ) の内容 ( その 1) 著作権法 1 著作物等の保護期間の延長 (18.63 条 ) 2 著作権等侵害罪の一部非親告罪化 (18.77 条 6 項 ) 3 法定の損害賠償又は追加的損害賠償に係る制度整備 (18.74