八王子市犬目の野鳥 20 年間の観察記録 (1989 年 9 月 ~2009 年 12 月 ) 吉邨隆資 1. はじめに犬目は 八王子市の北方に位置した丘陵地帯です この地での野鳥調査は 1975 年工学院大学自然科学研究部の活動として始めました 途中長期に活動を中断していましたが 1989 年より

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1 八王子市犬目の野鳥 20 年間の観察記録 1989 年 9 月 ~2009 年 12 月 吉邨隆資

2 八王子市犬目の野鳥 20 年間の観察記録 (1989 年 9 月 ~2009 年 12 月 ) 吉邨隆資 1. はじめに犬目は 八王子市の北方に位置した丘陵地帯です この地での野鳥調査は 1975 年工学院大学自然科学研究部の活動として始めました 途中長期に活動を中断していましたが 1989 年より再開し今日に至っています 当初は大学キャンパスの隣接地で手軽に観察できることから始めたところ 思いの外多くの鳥が観察でき その後は周辺の開発が進むのを見ながら当地の鳥相変化を残そうと考え続けています 当地の記録は在学中の 1979 年と再開後の 1993 年にまとめをしていますが 2009 年で再開から満 20 年を迎えることからその節目に記録をまとめました 最近では健康志向もあり身近な里山の自然へと足を踏み入れる方も多くなりました この記録をもとに当地に関わる方々にどんな野鳥が生息し 当地の自然環境が彼らにどの様な役割を持っているのかを知っていただければ幸いです 2. 八王子犬目地区の概要調査地は 八王子市下犬目から中犬目 ( 一部谷野町を含む ) にまたがる海抜 140mから 200mまでの丘陵地帯 その山並は北西方向より延びており当地はほぼその東端に位置し 南北を川に挟まれ東に突きだした形になっている 周辺には北方約 3km に秋川 北東方約 5km に多摩川 南西方 1.5km には浅川が流れ 近く南西方約 500mには川口川が流れている 川口川は川幅 8m 程の川で コサギ セキレイ類 カワセミ 冬期にはユリカモメや数種のカモ類も見られる また 南方約 1km を中央自動車道が東西に走り 南側東側は八王子の住宅地域に隣接している 丘陵の南側及び谷間には 住宅が建ち周囲は農地と 1 箇所の水田が有る 丘陵内の山道は送電線や樹木の管理に使用されている 林相はコナラ クヌギ ケヤキ シデを中心とした雑木林で数カ所にヒノキ スギが植林されており 樹高は 10mから 15m 程度が主で大きな樹木は見られない 調査地を含む半径 2km 以内の土地利用は概ね以下の様になる 林野耕地荒地水域構造物 ( 住宅道路等 ) 2007 年 36.9% 6.5% 3.9% 3.5% 49.2% 3. 調査の概要調査は当地にどんな鳥がどれだけ生息しているか またどの様な変化があるかを知ることを目的に行っている 調査はラインセンサス ( ロードセンサス ) の方式を用いている ラインセンサスは延長約 4.1Km を設定し ( 図 -1) 徒歩時速 2Km で移動中に幅 50m( 左右各 25m) の範囲で観察された鳥の種類と数を記録する 毎月 1 回 第二日曜日に 7:00 から開始し約 2 時間終了する 調査記録は 1989 年 9 月 23 日から現在も継続中だが 2009 年 12 月 31 日までをまとめた 4. 調査ルート ( 図 -1) 調査ルートは工学院大学西側スチューデントセンター脇 (P1:Point1) からスタートし丘陵沿いに西へ進む 現在は道の両側に住宅が並ぶが 1975 年頃には左側の殆どが農耕地だった 犬目幼稚園手前 (P2) で右に折れ丘陵に入ると左側に水田がある 水田にはカルガモ セキレイ類 ツバメが訪れる 1975 年代には水田のカエルを狙うサシバが見られた 南側から見た調査地 1

3 水田を越えると林内に入り丘陵の稜線部分で左に折れる 右手に霊園の見える分岐点 (P3) まで林内を進み 更に給水塔 (P4) まで西へ進む 途中にはスギとヒノキの植林地がある この区間の右 ( 北 ) 側は創価大学が購入し 2010 年にフェンスが張られた 給水塔は調査地中の最高点で その先には創価大学のグラウンドと武蔵野 G Cがある ここから同じ道を戻り 左手に霊園が見えるところ (P5=P3) から左手へ東に進む 進路上には高圧線と鉄塔があり オオタカ ノスリなどがとまっていることがある 富士浅間神社の手前で右に折れ坂を下ると左手に数件の用水池 ( 旧水田 ) 付近人家があり 林を抜けると畑になる (P6) 畑の一部は以前水田であり 脇の水路にはホタルも生息している 西に折り返し 用水池からは舗装された上り坂 ( この区間両側は工学院大学用地 ) を進むと頂上に工学院大学のテニスコート グラウンドを左に見ながら坂を下り開始地点へ戻る 2

4 5. 調査結果 5-1. 結果の要約 1) 観察された野鳥は 14 目 37 科 90 種 ( 表 -1) 2) 渡り区分留鳥 39 種 夏鳥 6 種 冬鳥 29 種 旅鳥 16 種 ( それぞれ判断に迷う種 (? 付記 ) を含む ) 3) 繁殖 32 種 ランクA 7 種 ランクB 20 種 ランクC 5 種 ( 表 -1 繁殖ランク区分については 5-4 を参照 ) 4) 優先順位総個体数の多い 5 種 1. ヒヨドリ 2. スズメ 3. メジロ 4. シジュウカラ 5. エナガ ( 表 -4) 出現頻度の高い 5 種 1. ヒヨドリ 2. シジュウカラ 3. スズメ 4. ハシブトガラス 5. メジロ ( 表 -5) 5-2. 観察された種数 1) ラインセンサスで観察された野鳥は 13 目 36 科 90 種 ( 表 -1) 2) 年に観察されたハヤブサ ヨタカ ノビタキ マミチャジナイを加えると観察種は 14 目 37 科 94 種 3) 更に調査範囲外のみで観察したジュウイチ コマドリ コルリ セッカを加えると観察種は 14 目 37 科 98 種 3

5 5-3. 渡り区分について 渡り区分は表 -2 のようになる 留鳥 39 種夏鳥 6 種冬鳥 29 種旅鳥 16 種 年 年の記録と比較しても留鳥 冬鳥 旅鳥 夏鳥の順に多い傾向は変わらない 留鳥 /1 年中ほぼ同じ地域に生息し 移動しない種類夏鳥 / 春になると南方から渡来し 繁殖を終えた後 秋には南方へ渡去する種類冬鳥 / 秋になると北方 ( または高山 ) から渡来し 越冬した後 翌春北方へ渡去する種類旅鳥 / 北方 ( または高山 ) の繁殖地と南方の越冬地の間を移動する種類 5-4. 繁殖について繁殖の認められる種は 32 種で ランク区分するとランクA 7 種 ランクB 20 種 ランクC 5 種になる ランク区分の方法については 1993 年調査報告書と同様下記に従った 1993 年の記録と繁殖種数比較すると表 -3のようになり 観察期間と観察種数を考慮すれば ほぼ同等と思われる 繁殖ランク区分について A/ 繁殖確認 / 営巣場所 巣 ( 巣立ち後も含む ) 卵 ヒナ ( 声も含む ) 巣立ちビナなど 直接繁殖に関する事例を確認したもの B/ 繁殖確実 /Aの事例は認められないが 営巣可能な環境下で繁殖期に生息し さえずり 求愛行動 威嚇 警戒行動 造巣行動 餌運搬など 繁殖に関する具体的な行動を確認したもの C/ 繁殖の可能性あり / 営巣可能な環境下で その生息を認めたもの 5-5. 優先順位について調査で観察した種を個体数の多い順に並べると表 -4 出現頻度の高い順に並べると表 -5のようになる いずれも 1989 年の 12 ヶ月に満たない 4 ヶ月間の記録を除いた 上位に共通するのはヒヨドリ スズメ メジロ シジュウカラ エナガ ハシブトガラス キジバト ヤマガラであり この 8 種で全体の 65.4% を占める 総個体数で 9,10 位のカシラダカ カワラヒワは冬期に群で行動するために上位に入いるが 出現頻度は低い また 出現頻度で 6 位のコゲラ 8 位のホオジロはさほど個体数は多くないものの 観察する機会が多いことを表している 4

6 6. 増減の見られる鳥観察期間を前後半各 10 年に区切って見た場合に 前半 1989~1999 年 後半 2000~2009 年で大きな増減の見られる種は次の通り 1) 増加した種ホトトギス ガビチョウ ソウシチョウ 2) 減少した種ゴイサギ コサギ サシバ チョウゲンボウ ヒメアマツバメ カワセミ ヒバリ ホオジロ オナガ 7. 個別の観察種について 1) 当地で観察した全ての種 98 種について個別に記載した 2) 表中の数値は観察個体数 Aは調査区域外の観察 Tは調査時間外の観察を示す また 参考に 1975 年から 1978 年の記録を含めた 同期間は毎月 2 回観察のため最大値を記載 3) 個体数の経年変化に特徴のある種にはグラフを付記した グラフの個体数は確認できた個体数の年間合計数 <ペリカン目 > PELECANIFORMES <ウ科 > PHALACROCORACIDAE カワウ Phalacrocorax carbo カラスより大きな黒い鳥 首と尾は長目 1996 年以降に見られるようになった 当地に降りることはなく 上空を通過する個体を観察するだけ 当地に限らず市街地上空を飛ぶのを見ることが多くなった 5

7 <コウノトリ目 > CICONIIFORMES <サギ科 > ARDEIDAE ゴイサギ Nycticorax nycticorax カラスより少し大きくずんぐりした形 成鳥では灰色の体に腹は白 頭から背が黒い 日中は林で休み 夕方から川や池で魚をとることが多い 1996 年まで少数を主に夏に観察したが 1997 年以降は全く観察していない ダイサギ Egretta alba 白サギの中で最大 嘴 首 足が長い 全身が白く足は黒い 上空を通過する個体の観察例があるのみ 1995 年 11 月 12 日 1 羽上空を通過 コサギ Egretta garzetta 全身が白いサギ 黒い足に指先は黄色い 以前は山間にあった水田や用水路に降りているところを観察したが 調査区域内の水田の一つが耕地に変わり上空を通過する個体の観察のみになった 2002 年以降は観察していない アオサギ Ardea cinerea 青灰色の日本で一番大きいサギ 風切り羽が黒く 飛んだ時のコントラストが強い 全て上空通過の個体観察のみ 6

8 <カモ目 > ANSERIFORMES <カモ科 > ANATIDAE カルガモ Anas poecilorhyncha 他のカモと違い雌雄同色 体は褐色で黒色斑がある 顔には特徴のある2 本の黒い線がある 繁殖期に山間の水田や用水地の他上空通過を観察する <タカ目 > FALCONIFORMES <タカ科 > ACCIPITRIDAE ミサゴ Pandion haliaetus トビくらいの大きさで翼が細長くて尾は短い 海岸 河口 大きな湖沼にすみ 魚を食べる 当地での観察例は 1 例のみ 1996 年 03 月 15 日 1 羽移動途中の個体を確認 ハチクマ Pernis apivorus トビより少し小さく 飛翔中翼の前縁から前に出る頭部がほかのタカより長い 夏鳥として渡来する 渡り時期の通過固体を観察する 1996 年 10 月 13 日 1 羽渡りの通過 2008 年 06 月 07 日 1 羽周辺に生息の個体と思われる トビ Milvus migrans 翼と尾が長い大型のタカ 尾は凹型 近年 特に 2003 年以降の観察例が減少している ( 写真左 右はハシブトガラス ) 7

9 オオタカ Accipiter gentilis カラス大で幅広く短い翼と長い尾のタカ 成鳥では下面が白く 尾の黒帯が目立つ 1993 年以降観察例が増し 2007 年には巣の発見には至らなかったが繁殖確実 2008 年 6~8 月にも毎月オオタカらしい鳥影を見かけた 種を特定できていないが 繁殖の可能性が高い ツミ Accipiter gularis ヒヨドリからハトくらいの小さなタカ 翼が短く尾が長く見える ピョーピョピョピョと尻下がりに鳴く 主に秋の渡り期に観察されたが 近年は繁殖期にも見られ繁殖の可能性が高い ハイタカ Accipiter nisus オオタカに似るが小さくハト大から少し大きい 冬期及び渡り期に観察する 8

10 ノスリ Buteo buteo カラスより少し大きく 飛翔中下面が褐色で白っぽく見える 冬期に観察する 毎冬多摩川の拝島橋付近で越冬しており 飛来していることも考えられる サシバ Butastur indicus カラス大で褐色のタカ 夏鳥として九州から本州に渡来 春と秋の渡り期に上空を通過するのを観察することがある 秋の渡り時期には大きな群になることがある 1975 年 ~1978 年当時は調査区域及び周辺の谷戸でよく観察したが 水田が畑や住宅になり 餌場の減少からか 1996 年以降は観察されなくなった <ハヤブサ科 > FALCONIDAE ハヤブサ Falco peregrinus カラス大 翼はとがり尾は比較的短い 海岸の断崖などで繁殖し 冬期に海岸 湖沼 原野など開けた場所にすむ 1975 年代に観察例があるが近年はない 1976 年 01 月 08 日 1 羽 1977 年 11 月 13 日 1 羽 チョウゲンボウ Falco tinnunculus ハト大で翼の先がとがっていて尾が長い ひらひらした直線的な飛行と頻繁な停空飛翔が特徴 海岸や山地の断崖で繁殖し 冬季は河口 川岸 農耕地等に見られる 以前は冬期のほか渡り期に見られたが 農地の宅地化が進み見られなくなった 9

11 <キジ目 > GALLIFORMES <キジ科 > PHASIANIDAE キジ Phasianus colchicus 雄の顔は赤く 頭部から胸 腹にかけて緑色光沢のある黒で尾が長い 繁殖期にケッケーッと鳴いて大きなはばたきの音を立てる 1975 年代には農地に出てくるところなどを一年中観察出来たが 近年では繁殖期に声を聞くだけになり その機会も減少した <チドリ目 > CHARADRIIFORMES <ジギ科 > SCOLOPACIDAE ヤマシギ Scolopax rusticola ハト大でよく太ったシギ 秋冬には人家付近の公園や竹やぶ等にも現れる 当地での観察は 1 例のみ 1990 年 04 月 07 日 1 羽 <カモメ科 > LARIDAE ユリカモメ Larus ridibundus カラスより小さく 嘴が赤い 海岸 河口に多いが川をさかのぼり上流までくる 川口川沿いにさかのぼるのを観察するが 当地の観察は 1 例のみ 1989 年 12 月 10 日 3 羽 <ハト目 > COLUMBIFORMES <ハト科 > COLUMBIDAE キジバト Streptopelia orientalis ドバトより一回り小さく 体がぶどう色をおびた灰褐色 背中には赤褐色のうろこ状の斑がある デデッポッポッーをくり返して鳴く 周年生息し街路樹や庭木にも営巣する 2008 年 5~9 月には周囲にオオタカと思われるタカ ( 特定できていない ) が生息したためか 一時的に観察機会が減少した アオバト Sphenurus sieboldii 緑色の体で額から胸は黄緑色 オーアオー オ アオー等と鳴く 平地や山地のよく茂った広葉樹林に生息する 1994 年以降に観察されるようになった 10

12 <カッコウ目 > CUCULIFORMES <カッコウ科 > CUCULIDAE ジュウイチ Cuculus fugax ハト大で上面は光沢のある黒 ジュウイチーをくり返し鳴く オオルリ コルリ等に托卵する 観察は調査範囲外で 1 例のみ 1996 年 06 月 09 日 1 羽囀り ツツドリ Cuculus saturatus ハト大で上面灰色 竹筒を叩くようにポポ ポポと鳴く 主にセンダイムシクイに托卵する 観察は 2 例 1992 年 05 月 16 日 1 羽囀り 2002 年 05 月 12 日 1 羽囀り ホトトギス Cuculus poliocephalus 灰色でハト大 特許許可局と聞きなしされる声で鳴く 夜間飛びながら鳴くことも多い 主にウグイスに托卵する 2001 年以降に観察するようになった <フクロウ目 > STRIGIFORMES <フクロウ科 > STRIGIDAE フクロウ Strix uralensis カラス大で上面は灰白色 黒色 褐色の複雑な斑紋 ホッホ グルスク ホッホと太い声で間をおいて繰り返し鳴く 夜間の調査をしていないため生息状況は不明 観察は 1 例のみ 2009 年 08 月 09 日 1 羽ヒノキ林でヒヨドリにモビングされた <ヨタカ目 > CAPRIMULGIFORMES <ヨタカ科 > CAPRIMULGIDAE ヨタカ Caprimulgus indicus キジバトより少し小さく 全体に灰白色 褐色 黒 白の複雑な枯れ葉模様 夏鳥として草原や明るい林等に渡来し 夕方から飛び回りながら昆虫をとる キョッキョッキョッキョッ と続けて鳴く 1975 年代の観察例はあるが 夜間の調査をしていないため近年の記録は無い 工学院大学自然科学研究部員が 2000 年頃まで夜間に声を聞いている 1975 年 11 月 08 日 1 羽 1976 年 09 月 07 日 1 羽 1976 年 09 月 26 日 1 羽 11

13 <アマツバメ目 > APODIFORMES <アマツバメ科 > APODIDAE ハリオアマツバメ Hirundapus caudacutus 太くて紡錘形の黒い体と長い翼と短い尾 渡り期に通過する 観察は 1 例のみ 1992 年 04 月 12 日 1 羽上空通過 ヒメアマツバメ Apus affinis ツバメよりも翼が長く 尾は短い 全体に黒褐色で喉と腰が白い 1990 年代にJR 中央線の高尾駅付近など周辺での繁殖例があり これらが時折飛来していたものとも考えられる 1997 年以降観察していない アマツバメ Apus pacificus ヒメアマツバメより大きい黒褐色の体 翼は鎌形 尾は深い凹型 渡り期に通過するが観察例は少なく 春の渡りに観察している <ブッポウソウ目 > CORACIIFORMES <カワセミ科 > ALCEDINIDAE カワセミ Alcedo atthis スズメより少し大きく ずんぐりした体に嘴が長い 頭 翼 尾は金属光沢のある緑色 背から腰はコバルト色 1998 年まで水田や用水路などで観察したが 1999 年以降見られない 12

14 <キツツキ目 > PICIFORMES <キツツ科 > PICIDAE アオゲラ Picus awokera ヒヨドリよりも大きな黄緑色のキツツキ 頭上は赤い キョッ キョッの他 飛びながらケレケレケレと鋭く鳴く 繁殖期にはピョーピョーと鳴く 近年個体数 出現頻度が減少している アカゲラ Dendrocopos major ヒヨドリより少し小さく上面は黒く白い斑点 背には逆ハの字の白斑がある 下面は白く下腹部が赤い キョッ キョッと鳴く 1992 年以降冬期に見られるようになった コゲラ Dendrocopos kizuki スズメくらいの小さなキツツキ 体の上面は黒褐色に白い斑点のまだらもよう 下面は白い ギィーッ ギィーッ ギィーッキッキッキッと鳴く 周年安定して観察する 個体数 ( 羽 ) コゲラ

15 <スズメ目 > PASSERIFORMES <ヒバリ科 > ALAUDIDAE ヒバリ Alauda arvensis スズメより大きく淡黄褐色の体に黒い斑があり 後頭部には冠羽がある ビュル ビュルと鳴き 繁殖期には飛びながら複雑な声で囀る 草原や畑 川原等にすむ 農地の宅地化が進み 1998 年以降は見られない <ツバメ科 > HIRUNDINIDAE ツバメ Hirundo rustica 上面全体が光沢のある黒色 額と喉が赤褐色 下面は白 チュビッ ツピッ等と鳴く さえずりは 土食って虫食ってしぶーい と聞きなしされ 飛びながらも囀る 夏鳥として渡来し繁殖するが 住宅の建築様式の変化や農地の宅地化などで 巣を見つける機会が減少してきている 60 ツバメ 50 個体数 ( 羽 ) イワツバメ Delichon urbica ツバメより小さく尾の切れ込みは浅い 上面は黒く下面は白 腰が白い ジュルルッと濁った声 夏鳥として渡来し繁殖する 1975 年代は旧戸板女子短期大学校舎 ( 現工学院大学犬目校舎 ) で毎年繁殖していたが 1989 年調査再開時には訪れなくなっており 周辺で繁殖している個体が飛来する程度 京王線高尾山口駅の高架下では毎年集団で営巣している 14

16 <セキレイ科 > MOTACILLIDAE キセキレイ Motacilla cinerea 背中が青灰色 下面が黄色い スズメくらいの大きさで尾の長いスマートな体 チチンチチンと鳴く 周年観察されるが散発的 ハクセキレイ Motacilla alba スズメくらいの大きさで尾が長い 頭から背中が灰色または黒 下面は白い 顔が白く目を通る黒線がある 長い尾を上下に盛んに振る チュチュンチュチュンと鳴く 1975 年代は 1 例を除き観察例が無く 1990 年代も 1993 年までは冬期だけの観察であったが 1995 年以降周年観察するようになった セグロセキレイ Motacilla grandis ハクセキレイに似るが頭から胸 体の上面は黒く 眉斑 ( 目の上の線 ) は白い ジッジッやジージーと濁った声で鳴く 周年中見られるが 近年出現頻度 個体数が減少してきている 15

17 ビンズイ Anthus hodgsoni スズメくらいの大きさ 全体にオリーブ色に不明瞭な黒褐色斑 ヅィーと鳴く 高山に棲み 冬は平地に下りる マツ林に多い 2002 年頃までは主に工学院大学旧学生寮周囲にあったアカマツの下で毎冬観察されたが 2000 年頃からキャンパス内の改築が盛んになり伐採と共に観察しなくなった <サンショウクイ科 > CAMPEPHAGIDAE サンショウクイ Pericrocotus divaricatus ヒヨドリより小さい 体は細く尾は長目 背は灰色 頭と尾は黒 下面は白い ヒーリリッ ヒーリリッと鳴きながら飛ぶ 夏鳥として渡来するが 当地に限らず減少しており 1975 年代には繁殖期に毎年観察されたものが 近年は渡り期の観察例が 3 例あるのみ 2000 年 09 月 10 日 1 羽 2004 年 05 月 09 日 1 羽 2009 年 04 月 18 日 1 羽 <ヒヨドリ科 > PYCNONOTIDAE ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis スズメよりずっと大きく体全体が灰色で尾は長目 頭は少し淡い青みのある灰色で頬が茶色 ピーヨピーヨと盛んに鳴き 深い波形を描いて飛ぶ 一年中見られるが 秋には大きな群で渡るところを見ることがある 最多観察数は 1990 年 10 月 14 日の 345 羽 個体数 ( 羽 ) ヒヨドリ

18 <モズ科 > LANIIDAE モズ Lanius bucephalus スズメより少し大きく特に頭が大きい 尾も長目でとまっているときにゆっくりと回す様に動かす 上面は茶褐色で雄の背中は灰色 目の部分に黒い線状の帯がある とまる姿は体を起こし縦長にみえる キュンキュンとなく他秋にはキィーキィーキチキチキチと大きな声で鳴く 周年生息する <ミソサザイ科 > TROGLODYTIDAE ミソサザイ Troglodytes troglodytes 日本で一番小さな鳥の一つ 体は茶褐色で黒い横斑や灰白色の斑があり 尾を上げている ウグイスに似てチャッチャッと鳴き 大きな声で複雑に長く囀る 山地の谷川沿いの林で繁殖し 冬は低地の薮でもみられる 1975 年代の観察例は無く 1991 年以降の冬期に観察されるようになった <イワヒバリ科 > PRUNELLIDAE カヤクグリ Prunella rubida スズメ大暗灰褐色で上面は茶褐色 チンチリリと鳴く 高山で繁殖し 冬に低山の薮に下りてくる 観察例は少ない 1994 年 95 年には現在霊園になっている斜面の草地で観察した <ツグミ科 > TURDIDAE コマドリ Erithacus akahige スズメ大頭から上胸は橙赤褐色 上面は暗橙褐色 ヒンカラララと囀る 夏鳥として渡来し 高山で繁殖する 2009 年 04 月 18 日 1 羽囀り渡りの通過 ( 調査範囲外 ) 17

19 コルリ Luscinia cyane スズメ大雄は上面暗青色で下面は白い チッ チッ チッを続けてからピンツルルルと囀る 1990 年 10 月 14 日 1 羽ミズキの実を食べる ( 調査時間外 ) ルリビタキ Tarsiger cyanurus スズメ大雄の上面はるり青色雌はオリーブ褐色でどちらも脇腹がオレンジ 尾は青い ジョウビタキと似たヒッヒッと鳴き グッグッという声も出す 夏は高山に棲み 冬に平地へ下りてくる 茂った暗い林にいることが多いが 道に出て餌取りするところも観察する ( 写真は ) ジョウビタキ Phoenicurus auroreus スズメ大雄は頭上が灰白色でのどは黒 胸から下面がオレンジ色 雌は灰褐色で腰から尾がオレンジ色 とまっているときに細かく尾をふる ヒッヒッと鳴き クァックァッという声も出す 冬鳥として日本に渡来する 人家の周りで観察する事が多い ノビタキ Saxicola torquata スズメより少し小さく 夏鳥として草原に渡来し渡りの通過個体を見ることがある 橙黄色で上面は黒い縦斑 雄の夏羽では頭 背 尾は黒く 肩に白斑がある 1975 年代に観察例が 1 例あるのみ 1975 年 09 月 27 日 1 羽渡り途中冬羽 トラツグミ Turdus dauma キジバトより少し小さくツグミ類では最大 体全体に黄褐色と黒色の三日月型の斑紋がある 冬に平地におりてくる 観察例は少ない 18

20 クロツグミ Turdus cardis ムクドリより少し小さく 雄の上面は頭 胸から尾まで黒で下面は白く 嘴は黄色 キョッキョキョキョキョと鋭く鳴き キョロイ キョロイ キョコキョコ などと朗らかな声で囀る 1970 年代は繁殖期に観察し繁殖が考えられたが 近年は渡り期に観察するのみになった 2003 年 2007 年とも渡り途中の群が雑木林の中を忙しく飛び交っていた 2003 年 10 月 12 日 4 羽 2007 年 10 月 14 日 7 羽 アカハラ Turdus chrysolaus ムクドリ大 上面は黒みのあるオリーブ褐色で 胸から脇腹がオレンジ色 キョッ キョッと鳴き 飛び去る時などにツィーの声も出す 夏は高山に棲み 冬に平地に下りてくる シロハラ Turdus pallidus ムクドリ大で 上面は茶褐色で雄の頭部は黒みがある褐色 脇は褐色 尾の両側が白く 飛ぶと目立つ キョッ キョッと鳴き飛び去る時などにツィーの声も出す 冬鳥として日本に渡来する 主に林内の薮になった場所で見かけるが 同様の環境に多いガビチョウとの区別が難しくなっている 19

21 マミチャジナイ Turdus obscurus アカハラに似るが少し小さく 目の上を通る白い線 ( 眉斑 ) と嘴の基部が白い 主に旅鳥として日本に渡来する 1970 年代に観察例 1 例のみ 1977 年 09 月 25 日 2 羽 ツグミ Turdus naumanni ムクドリ大で 上面が茶褐色 顔には目の上を通るクリーム色の線があり 下面は白く胸から腹に不規則な黒い斑がある 地上で見かけるときは数歩はねて胸をそらせた姿勢で立ち止まりまたはねるという動作をくり返す 飛びながらクゥークゥーやクィックィッと鳴く他 飛び立つときなどにクワックワッという声も出す 冬鳥として普通に観察される 1992 年 6 月 14 日 1 羽地鳴きを聞く ( 調査範囲外 ) <ウグイス科 > SYLVIIDAE ヤブサメ Urosphena squameiceps スズメよりずっと小さく尾が短い 茶褐色の体で淡い眉斑がある シシシシシ と終わりになるにつれて強くなる声で囀る 2005 年以降出現頻度 個体数が減少している ウグイス Cettia diphone スズメ大で全体に緑味のある茶褐色で下面は淡い 目の上に淡い線がある 木々の茂みの中を動くが時々表側に出てくることがある チャッチャッと舌打ちするように鳴く 冬には平地におりてきて普通に観察される 春先にはホーホケキョという囀りを聞く 2005 年頃までは秋に見られなくなる傾向があった 当地で繁殖する個体と越冬で漂行してくる個体とが入れ替わる時期にあたるとも考えられる 20

22 メボソムシクイ Phylloscopus borealis スズメより少し小さくウグイスに似るがスマート ジュリジュリ ジュリジュリと囀る 夏鳥として高山に渡来する 渡り期に観察するが 2001 年以降観察例がない エゾムシクイ Phylloscopus tenellipes ウグイスよりも小さく褐色味が強い ヒッツッキー ヒッツッキーと囀る 夏鳥として本州中部以北の山地に渡来する 春の渡り期に観察例がある センダイムシクイ Phylloscopus occipitalis ウグイスよりも小さく上面はオリーブ緑色で下面は白い チヨチヨビー等と囀る 夏鳥として渡来する 繁殖可能な環境だが確認に至らず 渡り期の通過の可能性もある 21

23 キクイタダキ Regulus regulus 日本で最小の鳥 オリーブ色の体 翼の白い羽縁と目の周囲の白が目立つ 頭頂が黄色いが野外では見にくい 本州中部以北の山地の針葉樹林で繁殖し 冬は低山の針葉樹林におりてきて カラ類の群の中で見ることが多い 2000 年以降に観察例が減ったが 2009 年には少し回復した セッカ Cisticola juncidis スズメより小さく 上面は黄褐色と黒の縦斑 飛びながらヒッヒッヒッヒッと続けて鳴き 下降するときにチャッチャッ チャッチャッと鳴く 1990 年 06 月 10 日 1 羽畑の上で囀り ( 調査範囲外 ) <ヒタキ科 > MUSCICAPIDAE キビタキ Ficedula narcissina スズメ大で雄は上面黒く下面と腰は黄色 雌は全体にオリーブ色 ピッ ピッ ピッ クルルル クリリリ等と鳴く 囀りは明るくホイヒーロ オーシツクツクチッチリリココインジ等と複雑 ヒタキ科の鳥は昆虫を飛んでとらえて元の枝に戻る動作をする 夏鳥として渡来し 繁殖する個体の他 渡り通過の個体を観察する オオルリ Cyanoptila cyanomelana スズメより少し大きく 雄は頭上から背が青紫色で顔と胸が黒い ピーリーリー ポイヒーピピなどとゆっくりと囀る 夏鳥として渡来し低山で繁殖 渓流沿いを好む 観察は 1 例のみ 1993 年 05 月 04 日 1 羽 22

24 サメビタキ Muscicapa sibirica スズメ大で上面は褐色味のある灰色 下面は白く胸から脇は褐色 夏鳥として亜高山帯に渡来し 渡り期に通過個体を観察する 観察は 1 例のみ 1989 年 09 月 23 日 2 羽 エゾビタキ Muscicapa griseisticta スズメ大で上面は褐色味のある灰色 下面は白く胸から脇に黒い縦斑がある 旅鳥として渡来し 秋の渡り期に枝や梢に体を直立してとまるところを観察する コサメビタキ Muscicapa latirostris エゾビタキに似るがより小さく 下面に不明瞭な縦線がある 夏鳥として渡来し 低地から低山の落葉広葉樹林で繁殖する 観察例は通過個体と思われる <カササギヒタキ科 > MONARCHIDAE サンコウチョウ Terpsiphone atrocaudata スズメ大だが尾が長い 雄の尾は体長の 2 倍もある 上面は紫味のある黒褐色 頭部と胸は黒 下面は白い ギッギッと鳴き 月日星ホイホイホイと囀る 夏鳥として低地から低山の良く茂った林に渡来する 1970 年代は繁殖期によく囀りを聞き 繁殖の可能性が高かったが 近年の観察例は渡りの通過個体と思われる 23

25 <エナガ科 > AEGITHALIDAE エナガ Aegithalos caudatus スズメよりずっと小さな体で尾が長く嘴が短い 頭上は白く目にかかる黒い線 ( 過眼線 ) が背につながり 背から尾は黒い チーチーチー ジュルリ等と鳴く 周年生息する 2005 年には 5 月から 7 ヶ月間観察できなかった 生息していなかったと考える他に 繁殖期直後から大きな群になっているのを見ることから たまたま群に当たらなかった可能性もある 個体数 ( 羽 ) エナガ <シジュウカラ科 > PARIDAE コガラ Parus montanus スズメより小さく 頭上は黒 背と翼は灰色 下面は白い ツツッ ジェージェー等と鳴く 冬鳥として高山から下りてくるが少ない ヒガラ Parus ater スズメよりずっと小さく冠羽がある 頭上とのどは黒 背と翼は灰色 下面は白い ツッツッ チー ツリリリ等と鳴く 冬鳥として高山から下りてくる 当地の南西 10Km にある高尾山では周年生息している 2002 年から 2004 年には全く見られなくなりその後復活したが 年によっての差が大きくなっている 24

26 ヤマガラ Purus varius シジュウカラに似るが頭部は黒とバフ色の斑 背と腹は茶褐色 ツィッ ツィッ ニーニーと鼻声で鳴く 1995 年頃までは夏季に見られなくなる傾向があったが近年は周年安定して見られる シジュウカラ Purus major スズメ大で頭が黒くのどから腹にネクタイのような太い黒い線 背中は灰色で頬が白いのが目立つ ツーツー チーチーなどのほかにジュクジュクジュクと鳴く 周年観察される <ゴジュウカラ科 > SITTIDAE ゴジュウカラ Sitta europaea スズメ大で尾が短い 頭上から上面は青灰色 白くて細い眉斑と黒い過眼線がある 冬鳥として高山から下りてくるが少ない 25

27 <メジロ科 > ZOSTEROPIDAE メジロ Zosterops japonica スズメより小さく体は褐色味のある黄緑色 下面は白くのどは黄色 目の回りには白い縁取りがある チーチーと鳴き チーチュルチーチュルチチルチチルチュルチーなどと早口にさえずる 春にはサクラ ツバキなどの蜜を吸うのを見る 周年安定して見られるが 1 月から 3 月に個体数が減少する傾向が見られる 個体数 ( 羽 ) メジロ <ホオジロ科 > EMBERIZIDAE ホオジロ Emberiza cioides スズメより少し大きく 頭上と上面は茶褐色に黒い縦斑があり 腰は赤褐色 顔には白と黒の斑がある チチッ チチッと鳴き 一筆啓上仕り候と聞きなしされる声で囀る 2005 年以降出現頻度 個体数共に減少の傾向が見られる 26

28 カシラダカ Emberiza rustica スズメ大で茶褐色 下面は白 頭上と頬が黒い 頭頂は短い冠羽がある チッ チッと鳴く 冬鳥として日本に渡来する 当地でも毎年多くを観察するが 水田や耕地の地上に群れて餌をとるところを見ることが多い アオジ Emberiza spodocephala スズメ大で背中は茶褐色 下面は黄緑色で縦に黒っぽい斑がある ツッ ツッと強く鳴く 夏は高原に棲み冬に平地に下りてくる 茂みの中や茂みの近くの地上でエサを取るところを観察する ホオジロと同様に減少傾向が見られたが 2007 年以降回復してきている 個体数 ( 羽 ) アオジ クロジ Emberiza variabilis スズメより少し大きく 雄は全体が暗青灰色 ツッ ツッと鳴く 冬鳥として高山から下りてくるが観察例は少ない 27

29 <アトリ科 > FRINGILLIDAE アトリ Fringilla montifringilla スズメより少し大きい 上面は黒褐色 喉から胸は橙色で下面は白い キョキョキョと鳴く 冬期に観察されるが 年によって差が大きい 1977 年には多数を観察したが 以後は 2001 年に 1 例のみ 2008 年から 2009 年の冬期は東京都内各地の公園でも多数観察されたが 当地では記録無し 2001 年 11 月 11 日 1 羽 カワラヒワ Carduelis sinica スズメ大で全体にオリーブ色の体 翼と尾に黄色い斑があり とまっているときも飛んでいるときにも目立つ 尾は中央がへこんだM 型 キリリリコロロロなどと鳴きキリリコロロジュイーンなどと囀る 周年観察されるが秋に一時的に見られなくなる傾向がある 個体数 ( 羽 ) カワラヒワ マヒワ Carduelis spinus スズメよりずっと小さく上面は緑灰色 下面は黄白色に黒い縦斑 雄の頭上は黒く顔から腹は黄色 ジュイーン チュイーンと鳴く 冬鳥として渡来するが 当地に限らず年によって差が大きい 当地では年末の観察例が少なく 1 月から 4 月に記録が集中している 28

30 ベニマシコ Uragus sibiricus スズメ大で嘴が短く尾が長い 雄の背は紅褐色に黒い縦斑 胸から腹は紅色 ピッポ フィッフィと柔らかく鳴く 1990 年代にはほぼ毎冬 現在の霊園部分が伐採後の草地になっていてよく観察したが 霊園になって以降は殆ど観察しない ウソ Pyrrhula pyrrhula スズメより大きく太めの体に嘴が短い 雄は灰色雌は灰褐色の体に頭上と翼は黒い 雄の頬と喉は紅色 口笛のようにヒッ フッと鳴く 冬鳥として冬季に観察するが少ない イカル Eophona personata ムクドリ大で嘴が黄色く大きい 灰色の体に頭上黒 翼は黒く白い斑がある キョッ キョッと鳴き 口笛のようにキコキコキー等と囀る 毎年 1 月から 4 月に見られなくなる傾向にある 当地の南西 10km にある高尾山ではこの時期に数十羽の群を頻繁に見ることから それらの群に入っていることも考えられる 29

31 シメ Coccothraustes coccothraustes スズメより少し大きく太った体に大きな嘴 茶褐色の体に翼は青みのある黒で白い斑があり飛ぶと帯状になりとても目立つ チチッツチッと鋭く鳴く他スィーという声で鳴く 飛び方はヒヨドリよりも深い波形 冬鳥として渡来する <ハタオリドリ科 > PLOCEIDAE スズメ Passer montanus 頭から背は茶色 背中には黒い縦斑がある 頬は白く黒い斑がある チュンチュンと鳴く 周年観察される 当地に限らず個体数が減少し絶滅を危惧されている 個体数 ( 羽 ) スズメ <ムクドリ科 > STURNIDAE コムクドリ Sturnus philippensis ムクドリより少し小さく 雄は白い頭 赤茶の頬 黒い背 キュルキュルリと鳴く 観察は 1 例のみ 1990 年 09 月 09 日 1 羽ムクドリの群に混ざる 30

32 ムクドリ Sturnus cineraceus スズメよりだいぶ大きい 全体に灰黒色で顔には白い斑がある くちばしと足はオレンジ色で目立つ 腰にも白い斑があり飛ぶと目立つ キュルキュルリャーリャーと騒がしく鳴く 繁殖期に出現頻度 個体数が増し 冬期には少なくなる 秋から冬期は群を作り開けた場所に移動しているためと考えられるが 繁殖期は人家の屋根 戸袋などに営巣し 林内にも餌取りで現れる <カラス科 > CORVIDAE カケス Garrulus glandarius キジバトくらいで ぶどう褐色の体に頭上は白地に黒の縦斑 目の周りと尾は黒く 飛ぶと翼の白斑と腰の白が目立つ ジェーイという声の他 他の鳥や動物の声をまねる 冬鳥として周辺の山から下りてくる オナガ Cyanopica cyana ハトより小さく尾が長い 青みのある灰色の体に黒い帽子 グェーイグェーイやクィックィッと鳴く 1975 年代に比べて出現頻度 個体数共に減少 2003 年以降は更に観察機会が減っている もともと山林よりも林縁や畑で見ることが多かったが 宅地化が進み 畑が減少したことも減少の一因と考えられる 60 オナガ 50 個体数 ( 羽 )

33 ハシボソガラス Corvus corone 真っ黒な大きな鳥 ハシブトガラスより少し小さく額が出っぱらない 濁った声で鳴く ハシブトガラスよりも少なく 工学院大学のサクラや犬目幼稚園付近の人家に近いところで営巣を確認している ハシブトガラス Corvus macrorhynchos 真っ黒く大きな鳥 嘴は先端付近まで太く 額が出ていることでハシボソガラスと区別する カァーカァーアーアーの他にガララララという濁った声も出す ハシボソガラスとは濁った声でも区別がつく 周年観察され 数も多い 外来種 <キジ目 > GALLIFORMES <キジ科 > PHASIANIDAE コジュケイ Bambusicola thoracica キジバトより少し小さく 体全体が褐色に黒や茶の横斑があり 喉からくび側 胸は赤茶色 眉斑と胸は青灰色 ピョー コッコッコッコッと鳴く他 チョトコーイ チョトコーイと聞きこえる大きな声で鳴く 1975 年代には毎回記録され個体数も多かったが 1989 年以降は出現頻度 個体数共に減少している 32

34 <ハト目 > COLUMBIFORMES <ハト科 > COLUMBIDAE カワラバト ( ドバト ) Columba livia 1975 年代に比べて散発的な出現になり 個体数も少ない 時折大きな個体数を記録しているものは 伝書鳩の可能性も否定できないが 識別は困難なため記録に含めている <スズメ目 > PASSERIFORMES <チメドリ科 > TIMALIIDAE ガビチョウ Garrulax canorus ツグミ大で全体が赤褐色の体 嘴は黄色く 目の縁から伸びる白い線が目立つ クロツグミに似た複雑な節回しの大きな声で囀る 1994 年 06 月 11 日に始めて確認 当時五日市方面での観察例を聞いたことはあったが少なく 1999 年からはほぼ定住するようになった 2009 年に入って個体数の増加が著しい ソウシチョウ Leiothrix lutea スズメ大 背面は暗緑色 嘴は赤く 眉斑と喉は薄黄色 胸はオレンジ色 翼に黄色と赤色の斑がある クロツグミに似た囀り 2002 年 04 月 14 日に始めて観察して以来観察しなかったが 2008 年冬から多く見られるようになっている 33

35 7-1. 観察種の写真について個別の観察種の項で使用した写真は極力観察地犬目で撮影したものを使用したが 撮影機会も限られており 多くは他の地域の写真を使用した また一部の写真については以下の方々に提供いただいた 1). 犬目での撮影種トビ オオタカ キジバト フクロウ アオゲラ アカゲラ ツバメ キセキレイ モズ ルリビタキ ジョウビタキ ツグミ センダイムシクイ キビタキ エナガ ヒガラ ホオジロ カシラダカ アオジ アトリ マヒワ イカル シメ スズメ ムクドリ カケス ハシボソガラス ガビチョウ ソウシチョウ 2). 写真提供高野凱夫氏ゴイサギ ハイタカ キジ ホトトギス ビンズイ ベニマシコ コジュケイ上野尚博氏クロツグミ 高野澄夫氏メボソムシクイ 大場宏一氏エゾムシクイ 8. まとめ当地では今でも年間を通じて多くの野鳥を観察することができる 個体数は 2005 年まで減少傾向が見られたが 2006 年以降大きく増加しており 種数についても同様に増加傾向を示している ( 図 -2) しかし 個別の種の記録で分かる通り 見られなくなった種や観察機会の少なくなった種が多くなっていることは疑いない これら 20 年間の鳥相変化には調査地と周辺の環境変化が大きく影響していると考えられる 各年代での調査地を含む半径 2km の土地利用の状況は表 -6の通り 数値は各年代の 2 万 5 千分の 1 地形図から割り出した 年代とともに林野 耕地 水域が減少し構造物が増える傾向は 都市近郊に共通の傾向 1972 年と比較すると建物 道路等の構造物が急速に増加し 1972 年に全体のほぼ 50% を占めていた林野と入れ替わっている また耕地 林野 水域の順に減少率が高いことが分かる 当地では耕地が一般住宅 大型ショッピングセンター等へと変化 元々少なかった水田は畑や住宅へ変化した その中で荒地が微増傾向にあるのは 耕作放棄地や宅地開発等で切り開かれて放置されている土地のためと考えられる 減少した種にあげたゴイサギ コサギ サシバ チョウゲンボウ ヒメアマツバメ カワセミ ヒバリ ホオジロ オナガの中で チョウゲンボウ ヒバリ ホオジロ オナガは耕地の減少 ゴイサギ コサギ カワセミは水域の減少 サシバは林野と水域の減少が主因と考えられる またヒメアマツバメについては 1990 年代まであった JR 中央線の高尾駅付近の営巣地が無くなった時期と重なる 34

36 前出の通り 2005 年まで徐々に減少してきた個体数が 2006 年以降で大きく増加している この点について周辺の環境変化と照らし合わせてみても今のところ主因と思える事象は見あたらないが 図 -3から見る限り 2001 年以降の土地利用状況に大きな変化が無いことは 生息環境が安定 その環境に順応して個体数が増加したとも考えられる 尚コゲラ ツバメ ヒヨドリ エナガ メジロ アオジなどに類似の傾向が見える ( 個別の観察種の図参照 ) また 当地と同様の調査を行っている高尾山 ( 八王子市 当地の南西約 10km) について個体数の経年変化をまとめたものが図 -4になる 両記録を比較しても高尾山では当地の様に急激な個体数変化は見られず この傾向は当地に限られているものと思われる いずれにせよ 2005 年までの個体数減少に歯止めがかかったと見れば望ましい傾向であり 当地が高尾山の種数 個体数と比較しても遜色のないことから 今後開発の手が入らずに自然環境が維持されることが望まれる 9. 参考資料 唐沢孝一 1973 野鳥の観察と調査 ニューサイエンス社 高野伸二 1989 フィールドガイド日本の野鳥 ( 増補版 ) 日本野鳥の会 高野伸二 1980 野鳥識別ハンドブック 日本野鳥の会 東京大学渡り鳥研究グループ 1999 夏鳥の減少実態研究報告 東京大学渡り鳥研究グループ 日本野鳥の会神奈川支部 1992 神奈川の鳥 日本野鳥の会神奈川支部 日本野鳥の会東京支部 東京支部報 ユリカモメ 日本野鳥の会東京支部 八王子 日野カワセミ会 2006 数え上げた浅川流域の野鳥 2 八王子 日野カワセミ会 吉邨隆資 1976 八王子市犬目の鳥類 ( 自然科学部研究報告第 5 号 ) 工学院大学自然科学研究部 吉邨隆資 1977 八王子市犬目の鳥類 ( 自然科学部研究報告第 6 号 ) 工学院大学自然科学研究部 吉邨隆資 1993 八王子市犬目の野鳥 ( 鳥類目録 ) 個人資料 吉邨隆資 1993 高尾山の野鳥 個人資料 35

37 10. 附属資料 1) 調査日一覧 ( 表 -7) 2) 調査地と周辺の環境の変化 ( 表 -8) 3) 環境写真 ( 図 -5 6) 36

38 37

39 38

40 39

41 11. おわりに八王子市には多くの緑地が残り野鳥を見るには当地を上回る環境を維持する場所が多く存在るものと考えられます そのいくつかは八王子 日野カワセミ会によって熱心に調べ続けられており観察種は 201 種 ( 他に外来種 23 種 2004 年時点 ) 当地では河川等の水域が観察範囲に無いために記録は及ばないものの これまでに 90 種 (1975 年以降 98 種 ) を記録できたとは当初には想像できないことでした 残念ながら記録の中には当地で姿を消した鳥も多く 当地に限らず周辺や日本全土での環境変化が関わっていると言えます 観察地の環境変化を見ると何度も伐採を繰り返しており 原因と考えたくなりますが 元々雑木林はそうした事を繰り返し維持されてきており 管理されずに荒れた林の多い中で比較的管理されている地域とも言えます 一方そんな環境からか時折小鳥を捕るために山に入る輩に出会うことがあるのも残念なことです 近隣には小学校から大学まで学校が多く この記録をもとに様々な鳥達の自然な姿に出会うことに関心を持っていただけることを期待しています 最後に20 年間には月に 1 度とは言え調査に出かけるのが億劫になることもあり 調査に協力してくれた藤崎正晃氏をはじめ工学院大学自然科学研究部の関係者に感謝します 八王子市犬目の野鳥 20 年間の観察記録 (1989 年 9 月 ~2009 年 12 月 ) 発行日 2011 年 5 月 吉邨隆資 (Takashi Yoshimura) 日本野鳥の会会員 ( 東京 神奈川 ) 工学院大学自然科学研究部 OB 東京都中野区江古田 pxg04464@nifty.com 40

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