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としはるじゅふく
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1 近代北欧文学における太陽と精神疾患の表象ラーゲルレーヴポルトガリエンの皇帝を中心に日本独文学会秋季研究大会 (2010 年 10 月 9 日 ( 土 ) 千葉大学 ) 発表者 : 中丸禎子 ( 日本学術振興会特別研究員 PD( 一橋大学 ) 東京理科大学明治大学非常勤講師 ) 対象テクスト Selma Lagerlöf ( ): Kejsarn av Portugallien, 1914 ラーゲルレーヴポルトガリヤの皇帝さんイシガオサム訳岩波文庫 1981 A. 対象作品の選択理由 1. ラーゲルレーヴにおける転換点 1858 年 : ヴェルムランドに生まれる 1891 年 : イェスタベルリングのサガ出版 90 年代文学 1 の代表作 1899 年 : 地主屋敷の物語 1901 年 : エルサレム第 1 部第 1 回ノーベル文学賞の候補となる 1902 年 : エルサレム第 2 部英語訳ドイツ語訳などと同時出版 1906~07 年 : ニルスのふしぎな旅出版 80 か国語以上に翻訳国民作家として活躍 1907 年 : ウップサラ大学名誉博士号授与 ( 女性初 ) 1909 年 : ノーベル文学賞受賞 ( 女性初スウェーデン人初 ) 1911 年 : 国会で演説家庭と国家女性参政権の導入を主張 1914 年 : スウェーデンアカデミー会員に選出 ( 女性初 ) ポルトガリエンの皇帝 1910 年代 : 90 年代文学の終焉とモダニズム文学の勃興 1918 年 : 反戦小説追放者低い評価 1922/30/32 年 : 自伝モールバッカ三部作イェスタと同系列時代遅れの作家へ 1925/28 年 : レーヴェンシェルドの指輪三部作の作品として人気 1933 年 : 土間で書いた話ナチズム批判 1940 年 : ヴェルムランドで死去 2. 精神疾患のポジティヴな描写とドイツ北欧の優生学 90 年代文学におけるフロイトの影響 1929 年デンマークの断種法 ( 不妊化の許可に関する法律 ) 1933 年ドイツの断種法 (Gesetz zur Behebung der Not von Volk und Reich; 民族および国家の危難を除去するための法律 ) 1934 年スウェーデンの断種法 (Lag om sterilisering av vissa sinnessjuka, sinnesslöa eller andra som lida av rubbad själsverksamhet; 特定の精神病患者, 精神薄弱者, その他の精神的無能力者の不妊化に関する法律 ) ポルトガリエンの皇帝に民族主義ナショナリズムに貢献する国民作家との決別の可能性を探る年代の北欧の近代化を背景に 1870 年代から 1880 年代にかけて自然主義的傾向を持つ 80 年代 (åttitalet) 文学が興ったこれに対して 1880 年代末から 1910 年頃にかけて政治の保守化およびニーチェやフロイトの影響の下反自然主義的な 90 年代 (nittitalet) 文学が興った 1

2 B. ポルトガリエンの皇帝 (Kejsarn av Portugallien, 1914) 1. 基本情報場所: ヴェルムランド ( ラーゲルレーヴの故郷 ) 時代:1860 年代登場人物: ヤンアンデション : 小作農自分のことをポルトガリエンのヨハネス皇帝だと思い込むクラーラフィーナグッレボルイ : ヤンの娘ストックホルムで売春婦になるカトリーナ : ヤンの妻前の領主 ( フェッラのエリク ): ヤンに好意的家を建てるための土地を無償提供新しい領主 ( ラーシュグンナソン ): 前の領主が無償提供した土地の代金をヤンに請求ストックホルムの商人 : クラーラに赤い服を贈るクラーラの売春を斡旋する出来事クラーラ0 歳 :8 月 : 太陽から名前をもらう ( クラーラフィーナグッレボルイ= 金の城の明く麗しい君 ) 引用 8 クラーラ3 歳 : 猩紅熱引用 9 クラーラ6 歳 : 学校の試験神 = 父 =ヤンクラーラ17 歳 : 冬 : 領主の代替わり夏至 : 赤い服を着て教会に行くクラーラ18 歳 : 出稼ぎ先のストックホルムで売春婦になる 10 月 1 日 : 支払期日クラーラ不在時 : ヤンの発狂引用 1 15 年後 ( クラーラ33 歳 ): クラーラの帰還引用 2 ( 醜くなったクラーラ ) ヤンとカトリーナの死クラーラの改心引用 3 ( 美を取り戻したクラーラ ) 2. 研究史受容受容史テーマは父の娘に対する愛第 4 戒 : 汝の父母を敬え (Edström) 父なる神の人類に対する愛(Edström) ラーゲルレーヴ自身の親子関係を反映(Wivel) おろかな男のかしこい愛( イシガ ) 理性を超えた愛の証拠としての狂気精神疾患の描写への精神医学的アプローチ(Ravn, Husén) C. 作品解釈 : 三つの層 1. 父と娘の愛 / 父の娘への愛不完全な存在としてのクラーラ広い世界にあこがれるクラーラ引用 4 画像資料 4 父と娘の葛藤社会問題としての売春 :1860 年代ストックホルム (Vinge) 父娘関係の崩壊と回復 2. 聖書的救済クラーラの堕落と人間の堕罪引用 4 キリストの誘惑 ( 参考資料 B.1.) 2

3 赤い服 = 若い女性の傲慢不遜ふしだら忘恩の象徴 vgl. アンデルセン赤いくつ ( 参考資料 B.2.) レーヴダーラのクラーラ=エデンのイヴ引用 5 エデンの東 = 東の国々 ( オーストリアポルトガル日本 ) 引用 1 クラーラの変容 =キリストの変容引用 3 キリストの変容 ( 参考資料 B.1.) 父ヤンによる娘クラーラの救済 = 父なる神による人類の救済 3. クラーラ = 太陽第 2の層の問題点なぜ改悛したクラーラが18 歳の時以上に美しくないのか引用 3 赤い服の位置づけ堕落の原因幸せな記憶の象徴引用 3 引用 7 vgl. 赤いくつクラーラ= 太陽太陽の色としての赤/ 猩紅熱引用 8 引用 9 (Wivel) 太陽(solen)=hon vgl. スウェーデン語の人称代名詞 : 彼女 hon 彼 han 人間にのみ用いられるそれ den( 両性 ) det( 中性 ) 事物にのみ用いられる太陽 = 女性 =クラーラフィーナグッレボルイ ( 金の城の明く麗しの君 ) 太陽が出てくる東太陽の死( 日暮れ 8 月 ) クラーラの変化と太陽の運行: 誕生 =8 月 ( 雨が降り 11 月のような気候 ) 17 歳の日曜日 = 夏至支払期限の10 月 1 日 / 売春開始 = 秋分ヤンの死 =11 月ヤンとカトリーナの埋葬 =クリスマス前の日曜日 ( 冬至 ) 猩紅熱(3 歳 ) 15 年間最良の時 (17/18 歳 ) 15 年間帰郷 (33 歳 ) ( 冬至 ) ( 夏至 ) ( 冬至 ) 狂気 = 予見 / 予言太陽神アポロンとトロイアの巫女カッサンドラ( ギリシア神話 ) ラーゲルレーヴにおける狂気の描写の変遷 1899 年 : 地主屋敷の物語 : 暗闇としての狂気その克服 1901/02 年 : エルサレム : 太陽がもたらす預言 = 狂気 (vgl. 中丸太陽と死 ) ただし周りの人間には理解されず狂人は日常生活に戻る 1914 年 : ポルトガリエンの皇帝 : 太陽がもたらす預言 = 狂気周りの人間に予見能力として提示主人公は狂ったまま死去論理的思考力で理解する事実通常の人間には理解できない真実 = 狂人の預言太陽クラーラによるヤンの預言者化 3

4 4. まとめヤンがクラーラを導く( 第一第二の層 ) クラーラがヤンを導く( 第三の層 ) ヤンとクラーラの対等性アダムとイヴ皇帝(kejsarn) と女帝 (kejsarinnan) 皇帝の妻 (keisarhustrun) カトリーナ本当の人間引用 11 日常 = 人間世界 ~~ 救い~~ 非日常 =キリスト教太陽信仰狂気に対するラーゲルレーヴのポジティヴな評価発表者連絡先メールアドレス :nakamart@kme.biglobe.ne.jp ホームページ : ( 業績欄からこれまでに発表した雑誌掲載論文 (PDF ファイル ) がダウンロードできます ) 今回の議論に関連する論文太陽と死サイードのカミュ論をヒントにラーゲルレーヴエルサレムを読む北欧史研究第 24 号 ( バルトスカンディナヴィア研究会 ) pp 年 8 月刊行参考文献ラーゲルレーヴ作品 1899: En herrgårssägen 1901: Jerusalem I. I Dalarne 1902: Jerusalem II. I det heliga landet 1914: Kejsarn av Portugallien. 全て Förord av Sven Delblanc, Stockholm (Albert Bonniers Förlag) 1984 所収年は初版出版年地主の家の物語 ( 佐々木基一訳 ) 小山書店 1951 エルサレム第 1 部 ( 石賀修訳 ) 岩波書店 1942 エルサレム第 2 部 ( イシガオサム訳 ) 岩波書店 1952 ポルトガリヤの皇帝さん( イシガオサム訳 ) 岩波書店 1981 二次文献 Edström,Vivi: Selma Lagerlöf. Livets vågspel. Uddevalla (Natur och Kultur) Wivel, Henrik: Snedronningen. København (G.E.C. Gads Forlag) (Wivel, Henrik: Snödrottningen. En bok om Selma lagerlöf och kärleken.översättning av Birgit Edlund. Uddevalla (Bonniers) Wallström, Kjell: Kärlekens skapande kraft i Kejsarn av Portugallien. I: Lagerlöfstudier Falköping (Gummessons Tryckeri AB) 1976 アンデルセン赤いくつ大畑末吉訳アンデルセン童話集 2 岩波文庫 1982 年 pp 聖書新共同訳日本聖書教会 1987 年インターネットサイト ( 以下のサイトで版権の切れた北欧語文学の原典が閲覧できます今回扱ったものはすべて掲載されています ) Projekt Runeberg( 北欧語 ) Arkiv for Dansk Litteratur( デンマーク語 ) 4

5 引用集 A. ポルトガリエンの皇帝より ( 引用の横にあるのは章のタイトル引用文末の s. はスウェーデン語のページ p. は岩波文庫版のページ下線はすべて引用者原文に言及する引用文のみ下にスウェーデン語原文を載せる ) 引用 1 皇帝の歌それは音楽だったそれは! 古い街道に並ぶ小さな若木だけでなく森全体が合奏していたそれはオルガンと太鼓とトランペットだったそれは小さなツグミのフルートとズアオドリの笛であり小川と水の精であり鳴り響く風鈴層と響き渡るキツツキだった一度たりとも彼はこのようにすばらしいものを聞いたことがなかった一度たりとも彼はこのような形の音楽を聴いたことがなかったそれはしっかりと彼の耳の中に腰を下ろしたので彼は決してそれを忘れることはなかった最後の歌が流れて森が静かになったとき彼は夢から覚めたようにとびおきたそしてすぐに彼は森が歌った皇帝の歌を通して歌い始めたそれを忘れないように女帝陛下のお父上心の限りお喜び ( 中略説明文が入る ) そう新聞に出てましたオーストリアにポルトガルメッツニッポンはそうでしたボンボンボンとくるくるとボンボン帽子は金の冠に銃は金のサーベルにそう新聞に出てましたオーストリアにポルトガルメッツニッポンはそうでしたボンボンボンとくるくるとボンボン ( 後略 )(s / p ) 引用 2 歓迎の挨拶やってきたのはクラーラグッラだった ( 中略 ) 彼女は羽飾りと花のついた帽子をかぶり既製品の服を着ていたが何はともあれスクローリュッカの小さな娘だった ( 中略 ) カトリーナは目を丸くしてまじまじと彼女を見た彼女は分別のある人間で 15 年間離れていた者が帰ってきたときに寸分たがわぬ姿であるなどとはまったく期待していなかったが自分が見ているものは恐ろしかった彼女の前にいる人間は実際あるべき姿よりもというのは彼女は 30 歳をいくつか過ぎただけだからだがずっと老けて見えたしかしカトリーナを怖がらせたのはこめかみの辺りの髪の毛が白くなっていることや額がしわだらけなことではなくクラーラグッラが醜くなったことだった彼女の顔色は奇妙なほどにごって黄色く口の周りは厚く汚らしかった白目はどんよりとにごって充血し両 5

6 目の下には皮膚が袋のような形になって垂れ下がっていた (s /p ) 引用 3 皇帝の埋葬その時スクローリュッカのクラーラフィーナグッレボルイ太陽そのものに名前をもらった彼女は両親の墓の傍らに立ってまるで変容した者のように輝いていた彼女は赤い服を着て教会に行ったあの日曜日とまったく同じように美しかったそれ以上に美しくはなかったとしても (s.224/ p.314) Där stod Klara Fina Gulleborg ifrån Skrolycka, hon, som var uppkallad efter själva solen, vid sina föräldrars grav och lyste som en förklarad. Hon var likaså vacker som den söndagen, då hon gick till kyrkan i den röda klänningen, om inte vackrare. 引用 4 大スニーパ森がなくなってしまって以来 ( 引用者註 : 一つ前の段落で森が 20 数年前に火事で焼けたことが書かれている ) 上からの眺めはすばらしかったそこからは細長いレーヴェン湖の全体が湖をとりまく緑の谷の全体が谷を守る青い山々のすべてが見渡せたアスケダーラナの若者が狭い谷間からスニーパの頂に上ると誘惑者がわれらが主を世界のあらゆる国々とその栄光を示すために連れて行ったあの山を思い出すのだったついに森をぬけて平地に出るとヤンはすぐに歌い手を見た最も大きく展望の開けた一番高い山頂には境界石が置かれておりその石のてっぺんに赤い服を着たクラーラフィーナグッレボルイが立っていた ( 中略 ) 彼女は何マイルも何マイルも続く土地を眺めやった湖畔の険しい丘のふもとの白い教会を大庭園や果樹園に囲まれたブルクと地主屋敷を森のはずれに長く細かい列をなす農家を耕地の正方形を長く曲がりくねった道を境界も終わりもない森を見た最初彼女は歌っていたがすぐに押し黙って彼女の前に広がる広く開けた世界を見晴るかすことだけに意識を集中した最後に彼女は両腕を伸ばしたそれはまるで彼女がそのあらゆるもの彼女がこの日まで遠く隔てられていたあらゆる偉大で力強く豊かなものを抱きとろうとするかのようだった (s / p ) 引用 5 禁断の実よしよしえらいぞお嬢ちゃん彼 ( 引用者註 : リリエクローナ中尉 =ラーゲルレーヴの父をモデルとする人物 ) は言ったえらいぞ父さんに罪をかぶせなかった知っているかわれらが主がアダムとイヴを怒ったのは彼らがりんごを盗んだからではなく臆病風をふかせて罪を擦り付けあったせいだりんごは持っていきなさい怖がらずに本当のことを言ったからなこういって彼は息子の一人の方を向いたヤンにパンチを一杯! 彼は言ったヤンと一緒に乾杯だ昔イヴ母さんがしたよりもあの娘はいい答えを言ったなクラーラグッラがイヴの代わりに楽園にいたらわしらみんなにとって良かっただろうに (s.60/ p. 82) 6

7 引用 6 赤い服この娘がふさわしい服を着なければならないということでしたらと彼は言ったそれならこの子は太陽のように輝きます生まれてからこの方ずっとこの子は私らの歓びであり太陽でした牧師は振り返って思慮深く三人全員を見たヤンもカトリーナも老いてくたびれていたが自分たちの間にいる輝く若い娘を見る時しわくちゃの顔の中の目は輝いていたこの時はっきりと牧師は充足の中にある老人たちを妨げたことは罪だったということを自分自身に対して認めたあなたが貧しい両親の光であり歓びであるのならあなたは誇りを持ってその服を着ていいのですよと彼は優しい声で言った父母に幸福を与える子供は私たちがこの目で見ることのできる最も良いものなのだから引用 7 皇帝の埋葬彼女は赤い服を着て教会に行った日を思い出したどんな人間もあの日のヤンがそうであったほど善良で幸せに見えたことはなかった (s. 223/ p.312) 引用 8 クラーラフィーナグッレボルイ太陽は突然より鋭くたち現れ赤い光を子どもにも小屋にも投げかけたどうも名付け親になってくれなさるのかねとスクローリュッカのヤンは言った太陽はそれには答えなかった彼女はもう一度大きく赤く輝いたが雲のヴェールをかぶり消えてしまったそこで再びカトリーナの声が聞こえたどなたかそこにいらっしゃるの? 誰かとしゃべってるようだけどもうそろそろお入りよおう今入るわ彼は言ってすぐに入ったいい身分の人だったよ通って行ったのは ( 中略 ) 聞こえた限りじゃあこの子はクラーラフィーナグッレボルイと言うそうな (s.15/ p.19) Solen bröt fram allt skarpare och kastade ett rött sken över både barn och stuga. Kanske att du te å mä vill vara gudmor åt'na? sa Jan i Skrolycka. Solen svarade just ingenting på detta. Hon lyste fram stor och röd än en gång, men så drog hon molnslöjan över sig och försvann. Då hördes Kattrina återigen. Var det nån där? Jag tyckte, att du talte ve nån. Du får allt komma in nu. Ja, nu kommer jag, sa han och trädde in med detsamma. Det var e så fin herrskapsmänniska, som gick förbi. Men det var så brått för'na, så jag hann knappt säja go'dag, förrn ho var borta igen. Kära då! Det var bra förargligt, när vi nu har väntat så länge. Du hann väl inte å fråga'na vad ho hette? Jo, ho hette Klara Fina Gulleborg, så mycke fick jag ur'na. 引用 9 猩紅熱彼女は体中が赤く火のように燃えていた (s.30/ p.40) 7

8 引用 10 別れの言葉ヤンがおかしかったのかどうか俺にはわからんと彼は割って入った俺はヤンにクラーラグッラの周りは看守なぞ見えなかったと言ったするとヤンはわしの親切なリンナルトビョルンソンは見なかったのかあの子が通っていく時あいつらが周りで見はっていたのを高慢やら頑固やら重荷やら欲望やらそういうもの全部だったあの子が皇帝の国で戦うべき連中だ ( 中略 ) ヤンは言ったああわしの親切なリンナルトビョルンソン神さまに祈ってくれわしがあの小さな娘を悪いこと全部から守ってやれるように! わしはどうなってもいいただあの子が救われるように (s / p. 299) 引用 11 脈打つ心臓しかしその瞬間に彼はさっき彼の心臓を動かしたものが何だったのかを理解した彼が理解したのはそのことだけではなかった彼の全生涯で彼に欠けていたものが何だったのかも彼には分かり始めていた悲しみの中にある心臓や喜びの中にある心臓を感じたことがないものはきっと本当の人間には数えられないのだ (s.12/ p. 15) B. 参考資料 1. 聖書楽園追放主なる神は彼をエデンの園から追い出し彼にじぶんがそこから取られた土を耕させることにされたこうしてアダムを追放し命の木に至る道を守るためにエデンの園の東にケルビムときらめく剣の炎を置かれた ( 創世記 3) 誘惑を受けるイエスは四十日間悪魔から誘惑を受けられた ( 中略 ) さらに悪魔はイエスを高く引き上げ一瞬のうちに世界のすべての国々を見せたそして悪魔は言ったこの国国の一切の権力と反映とを与えようそれはわたしにまかされていてこれと思う人に与えることができるからだ ( ルカによる福音書 4 同内容: マタイによる福音書 4 マルコによる福音書 1) キリストの変容この話 ( 引用者註 : 死と復活の予告 ) をしてから八日ほどたったときイエスはペトロヨハネおよびヤコブを連れて祈るために山に登られた祈っておられるうちにイエスの顔の様子が変わり服は真っ白に輝いた見ると二人の人がイエスと語り合っていたモーセとエリヤである ( ルカによる福音書 9 同内容: マタイによる福音書 17 マルコによる福音書 9) 2. アンデルセン赤いくつ最後の場面神様のお恵みでございます! とカーレンは言いましたその時オルガンが鳴り響き聖歌隊の子供たちの声がやわらかに美しく聞こえてきましたうららかなお日様の光が教会の窓からカーレンのすわった椅子のところまであたたかく流れて来ましたカーレンの心はお日様の光と平和とよろこびとにみちみちてとうとうはりさけてしまいましたそしてカーレンの魂はお日様の光にのって神様のもとへとんで行きましたそこではもうだれも赤いくつのことをたずねるものはありませんでした (p ) 8

9 画像資料 1 北欧諸国の地図 2 スウェーデンのレーン ( 県 ) 3 ポルトガリエンの皇帝を書いたころのラーゲルレーヴ (1915 年撮影 ) 4 スウェーデン語版ポルトガリエンの皇帝挿絵 9

5 野外劇でヤンアンデションに扮する人物 6 テレビドラマ版 DVD(1992 年 ) のジャケット画像引用元 1 海外旅行の専門店エスティーワールド北欧諸国特集 http://stworld.jp/feature/northerneurope/ 2 UPPS Sverige Semester( スウェーデン語の旅行サイト ) http://www.upps.

10 5 野外劇でヤンアンデションに扮する人物 6 テレビドラマ版 DVD(1992 年 ) のジャケット画像引用元 1 海外旅行の専門店エスティーワールド北欧諸国特集 2 UPPS Sverige Semester( スウェーデン語の旅行サイト ) 3 Henrik Wivel: Snödrottningen. En bok om Selma Lagerlöf och kärleken. Översättning av Birgit Edlund, Uddevalla (Bonniers), 1990, s Vivi Edström o.a.(red) : Selma Lagerlöf och bildkonsten. Uddevalla (Nationalmuseum/Selma Lagerlöf-sällskapet), 1989,s 中丸撮影 (2008 年 8 月 17 日於 : ヴェルムランドモールバッカ ) 6http://cdon.se/film/kejsarn_av_portugallien_(1992) ( スウェーデンの CD DVD 通販サイト ) 10

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005／11／16

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005／11／16 知多教会説教主の洗礼日イザヤ書 42:1-7 使徒言行録 10:34-38 ルカによる福音書 3:15-22 2016/01/10 知多教会牧師 : 花城裕一朗聖霊が目に見える姿で私たちの父である神と主イエスキリストからの恵みと平和があなたがたにあるようにアーメーン本日の第一の日課において預言者イザヤは言いました ( イザヤ 42:1) 見よわたしの僕わたしが支える者をわたしが選び