本調査の概要 背景 インドは豊富な石炭資源を保有していることから石炭への依存度が高い しかし 近年の大気汚染等の環境問題 今後の地球温暖化対策から 石炭の役割は縮小へ グリーンエネルギー 特に再生可能エネルギーの導入に注力 しかし 一次エネルギー需要の増加から 石炭シェアは減少するものの需要は増加

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1 平成 29 年度 JOGMEC 石炭開発部成果報告会海外炭開発高度化等調査 4 インドの石炭火力発電計画の動向と一 般炭輸入動向調査 平成 3 年 6 月 18 日

2 本調査の概要 背景 インドは豊富な石炭資源を保有していることから石炭への依存度が高い しかし 近年の大気汚染等の環境問題 今後の地球温暖化対策から 石炭の役割は縮小へ グリーンエネルギー 特に再生可能エネルギーの導入に注力 しかし 一次エネルギー需要の増加から 石炭シェアは減少するものの需要は増加 一方で石炭需給の現状をみると 石炭生産 : 石炭は基幹エネルギーで重要 石炭資源の有効利用から石炭生産を強化石炭輸入 : 石炭輸入の急増から中国と並ぶ輸入国 ここ 2 年減少したものの 217 年度は増加石炭火力 : 計画を上回る建設により 石炭火力発電設備は過剰状態 目的 上記を踏まえ 将来の石炭需給 ( 消費 生産 輸入 ) を検討 1

3 本日の報告内容 石炭需給の現状 生産 輸入 国内炭消費 石炭政策 電力需給の現状 電力消費 発電電力量 発電設備容量 電源開発計画 これまでの目標と達成率 国家電力計画案による電源開発計画 石炭需給見通し インド政府 主要機関の石炭需要見通し本調査による一般炭需給見通し まとめ 2

4 一次エネルギー需給の現状と石炭 インドは化石エネルギーの純輸入国 一次エネルギー消費量は 石炭 石油を中心に堅調に増加 一方で 一次エネルギー生産量は石炭を中心に緩やかに増加し 21 年代に入り ガス 石油生産量の減少から停滞気味 石炭は一次エネルギー消費量の 6 割弱 一次エネルギー生産量の 7 割を占める 一次エネルギー消費量の推移 ( 百万 toe) 原子力 1.2% 水力 4.% 再生可能エネルギー 2.3% 石油 29.4% ( 百万 toe) 構成 (216 年 ) 一次エネルギー生産量の推移 再生可能エネルギー水力 4.% 7.1% 原子力 2.1% 石油 9.9% 天然ガス 6.1% 再エネ原子力水力天然ガス石油石炭 石炭 56.9% 天然ガス 6.2% 石炭 7.8% 3 出所 :BP, BP Statistical Review of World Energy June 217 より作成

5 世界の石炭需給におけるインドのシェア 確定埋蔵量では世界第 5 位 生産量 消費量では世界第 2 位 輸入量は急速に増加し 214 年に日本を抜いて世界第 2 位 インドの石炭埋蔵量 生産量 消費量 輸入量 (216 年 ) ( 百万トン ) 埋蔵量生産量消費量輸入量 世界計 ( 百万トン ) 1,139,331 7, , ,331.3 インド ( 百万トン ) 94, ( シェア ) (%) (8.3) (9.7) (12.3) (15.) 確定埋蔵量 インド 8.3% 豪州 12.7% その他 21.4% ロシア 14.1% 米国 22.1% 中国 21.4% 生産量 インドネシア 6.3% 豪州 6.9% その他 23.2% 米国 9.2% インド 9.7% 中国 44.6% 消費量 ロシア 2.9% ドイツ 3.1% 米国 8.9% その他 24.4% インド 12.3% 中国 48.4% 輸入量 台湾 4.9% その他 36.5% 韓国 1.1% 中国 19.2% 日本 14.2% インド 15.% 4 出所 : 埋蔵量 :BP, BP Statistical Review of World Energy June 217 より作成生産量 : 消費量 輸入量は IEA, World Energy Statistics 217 より作成

6 石炭生産 年度の 7,614 万トンから 年度には 7 億 82 万トンと 9.3 倍に増加 対前年伸び率はその時々の世界景気 国内事情等により変動しているが 年平均伸び率は 5.1% 石炭生産量の推移と対前年度伸び率 ( 百万トン ) (%) 対前年伸び率 (%) 注 : 年度の数値は暫定値 生産量は原炭ベース 出所 : Coal Controller s Organization, Ministry of Coal, Coal Directory of India 及び Provisional Coal Statistics より作成

7 石炭生産 ( 炭種別 ) 一般炭を中心に増加 炭種別の生産量 ( 百万トン ) 増加量 一般炭 原料炭 褐炭 一般炭はインド中部から東部で生産炭種別 州別の生産量 ( 年度 ) 炭種別生産量の推移 ( 百万トン ) 褐炭 一般炭 原料炭 一般炭 Uttar Pradesh 2.7% Telangana 9.9% Odisha( 旧 Orissa) 23.2% West Bengal Assam West Bengal 4.3% Jammu & Kashmir.1% 2.9%.2% Chhattisgarh Madhya Pradesh.18%.21% Chhattisgarh 23.9% Madhya Pradesh 17.4% Jharkhand 11.1% 原料炭 Jharkhand 96.7% 褐炭 Gujarat 23.3% Rajasthan 18.7% Tamilnadu 57.9% Meghalaya.6% 6 Maharashtra 6.7% 注 : 年度の数値は暫定値 生産量は原炭ベース 出所 : Coal Controller s Organization, Ministry of Coal, Coal Directory of India 及び Provisional Coal Statistics より作成

8 褐炭を除く石炭生産 ( 事業者別 ) 事業者別の生産量 一般炭 + 原料炭 炭種別 事業者別の生産量 ( 年度 ) その他公営 SCCL 9.7Mt, 1.5% 59.5Mt, 9.% 民間 34.1Mt, 5.1% 一般炭 ( 百万トン ) ( 実績 ) ( 実績 ) ( 実績 ) ( 実績 ) ( 暫定値 ) ( 暫定値 ) CIL SCCL その他公営 民間 計 ( 年度の数値は石炭省ホームページより ) その他公営 SCCL 9. Mt, 1.5% 59.5Mt, 9.9% ( 百万トン ) 民間 27.8Mt, 4.6% 事業者別生産量の推移 原料炭 その他公営.7Mt, 1.1% SCCL.Mt,.% 69 民間 6.3Mt, 1.2% 民間その他公営 SCCL CIL CIL 559.5Mt, 84.4% CIL 54.8Mt, 84.% CIL 54.7Mt, 88.6% 7 注 : 年度の数値は暫定値 生産量は原炭ベース 出所 : Coal Controller s Organization, Ministry of Coal, Coal Directory of India 及び Provisional Coal Statistics より作成

9 8 一般炭生産量 ( グレード別 ) NTPC では主に G9~G12 を使用 グレード別の一般炭生産量の推移 ( 千トン ) G1 5,899 6,13 2,74 3,831 3,832 G G3 5,622 5,374 5,469 5,189 5,279 G4 17,619 21,526 19,25 17,665 17,319 G5 15,162 13,236 14,789 16,32 13,112 G6 22,78 17,714 22,68 13,114 14,14 G7 34,842 35,837 37,838 39,38 35,961 G8 24,189 28,273 3,523 33,15 29,45 G9 66,817 57,3 52,74 44,579 37,769 G1 59,118 55,45 64,411 82,855 98,74 G11 12, ,328 13,73 147,46 143,133 G12 36,932 56,372 79,169 9,578 92,317 G13 81,9 68,984 76,348 77,619 9,838 G14 3,168 4,556 5,54 1,439 7,44 G15 3,968 3,858 3,86 4,73 3,54 G16 1,63 3,93 2, ,769 G17 5,27 4,786 3, 分類不能 計 54,82 58, , ,343 61,131 注 : 年度の数値は暫定値 生産量は原炭ベース 出所 : Coal Controller s Organization, Ministry of Coal, Coal Directory of India 及び Provisional Coal Statistics より作成 一般炭分類表 グレード発熱量 (GCVベース) グレード発熱量 (GCVベース) G1 7, kcal/kg < G1 4,31 kcal/kg ~ 4,6 kcal/kg G2 6,71 kcal/kg ~ 7, kcal/kg G11 4,1 kcal/kg ~ 4,3 kcal/kg G3 6,41 kcal/kg ~ 6,7 kcal/kg G12 3,71 kcal/kg ~ 4, kcal/kg G4 6,11 kcal/kg ~ 6,4 kcal/kg G13 3,41 kcal/kg ~ 3,7 kcal/kg G5 5,81 kcal/kg ~ 6,1 kcal/kg G14 3,11 kcal/kg ~ 3,4 kcal/kg G6 5,51 kcal/kg ~ 5,8 kcal/kg G15 2,81 kcal/kg ~ 3,1 kcal/kg G7 5,21 kcal/kg ~ 5,5 kcal/kg G16 2,51 kcal/kg ~ 2,8 kcal/kg G8 4,91 kcal/kg ~ 5,2 kcal/kg G17 2,21 kcal/kg ~ 2,5 kcal/kg G9 4,61 kcal/kg ~ 4,9 kcal/kg グレード別の一般炭生産の構成 ( 年度 ) G14 1.2% G15.6% G16 1.3% G % G % G17.1% G % G1.6% G2.1% G3.9% G6 2.4% G7 6.% G8 4.9% G1 16.3% G9 6.3% G4 2.9% G5 2.2%

10 石炭輸入 21 年代に入り一般炭を中心に急増後 年度をピークに減少 年度は再び増加 ( 百万トン ) 25 石炭輸入量の推移 一般炭 5 原料炭 ( 千トン ) 一般炭 49,433 71,39 11, , , , , ,269 原料炭 19,484 31,81 35,557 36,872 43,715 44,561 41,644 47,3 計 68,917 12,84 145, , ,13 23, ,9 28,273 出所 : Department of Commerce, Ministry of Commerce and Industry, Export Import Data Bank より作成 9

11 1 一般炭輸入 ( 国別 ) インドネシアからの輸入は急増後に減少 南アフリカ 豪州からの輸入は増加後ほぼ横ばい 上記 3 ヵ国からの輸入量は総輸入の 89% 南アフリカ 23.9% 国別一般炭輸入構成 ( 年度 ) ロシア 2.4% 豪州 6.4% モザンビーク 2.2% 米国 5.4% コロンビア.2% チリ.2% その他.5% インドネシア 58.7% ( 百万トン ) 175 出所 : Department of Commerce, Ministry of Commerce and Industry, Export Import Data Bank より作成 インドネシア 南アフリカ 豪州 米国 ロシア モザンビーク コロンビア その他 国別一般炭輸入量の推移 ( 百万トン ) インドネシア 南アフリカ 豪州 米国 ロシア モザンビーク コロンビア その他 計

12 11 国内炭消費 ( 褐炭を除く石炭 ) 電力での消費が全体の約 8% 年度の電力での消費は 5 億 2,73 万トン 以下 鉄鋼 セメント スポンジ鉄と続く セメント 1.% スポンジ鉄.9% 鉄鋼 1.9% 褐炭を除く石炭の産業別購入量構成 肥料.3% 紙パルプ.2% その他 14.7% 電力 81.1% 注 : 年度の数値は暫定値 購入量は原炭ベース その他には それぞれの産業に振り分けられない数量が集計されていると推察される 出所 : Coal Controller s Organization, Ministry of Coal Provisional Coal Statistics より作成 褐炭を除く石炭の産業別購入量の推移 ( 千トン ) 電力 ( 公共供給 ) 387, , , , ,572 電力 (Captive 向け ) 58,998 54,423 62,263 34,645 3,684 鉄鋼 15,55 15,487 12,21 12,273 11,845 鉄鋼 ( ボイラ用 ) セメント 13,113 11,936 11,357 8,985 6,434 肥料 2,511 2,288 2,293 2,296 2,143 スポンジ鉄 2,93 18,493 17,766 7,763 5,677 金属 化学 紙 パルプ 2,118 1,96 1,648 1,211 1,184 繊維 レーヨン レンガ 2,6 4, その他 62,354 66,854 59,15 8,79 93,819 計 567, ,6 63, ,442 65,319 炭鉱自家消費 合計 567,64 572,485 64, ,778 65,58 注 : 年度の数値は暫定値 購入量は原炭ベース その他には それぞれの産業に振り分けられない数量が集計されていると推察される 出所 : Coal Controller s Organization, Ministry of Coal, Coal Directory of India 及び Provisional Coal Statistics より作成

13 石炭政策 化石燃料の比率は減少するが 需要は増加 石炭火力は基幹電源であることから石炭の確保は重要 国内炭生産の強化石炭生産目標 15 億トン (CIL:1 億トン SCCL:.8 億トン 残り : 民間 ) を215 年に発表電力向け輸入 ゼロ を目指している 218 年から商業向け民間企業に対しても鉱区を開放 国家エネルギー計画案 (217 年 6 月 ) では 以下を謳っている CILの7つの子会社を独立企業として競争の促進 石炭部門を開放し商業生産を可能に 効率向上 競争促進 投資拡大による石炭価格の低下 しかし 石炭需要増の減速もあり 褐炭を除く石炭生産量は216 年度で6.63 億トン ( 暫定値 ) 12 これを受け 15 億トンの石炭生産目標を 222 年度末に 217 年度の褐炭を除く石炭生産量は 6.76 億トン ( 暫定値 石炭省 )

14 電力消費量 年の 231TWh から 年度には 1,66TWh に増加 年度以降の 5 年毎の平均伸び率は 年度から 21-2 年度の 5 年間を除いて 6~8% 各分野で電力消費は増加しているが 中でも家庭と商業での伸びが著しい ( 年度 ~ 年度の伸び率は 8% 超 ) 電力消費量の推移 (TWh) (%) 1, ,2 1.8 伸び率 (%) , (TWh) 1,2 1, 産業 ( 用途 ) 別電力消費量の推移 ,1 1, その他農業輸送産業商業 輸送 1.6% 産業 ( 用途 ) 別の構成 ( 年度 ) 農業 18.3% その他 6.5% 家庭 24.3% 商業 9.2% 家庭 産業 4.% 13 出所 : Central Electricity Authority, Ministry of Power, Growth of Electricity Sector in India より作成より作成

15 発電電力量 年の 287TWh から 年度には 1,236TWh に増加 5 年毎の平均伸び率は 6% 前後 石炭は堅調に増加 ガスは 年度をピークに減少 再生可能エネルギーは 2 年代半ばから増加 (TWh) 1,4 1,2 1, (TWh) 石炭 ガス 原子力 水力 再エネ 電源別発電電力量の推移 (TWh) (%) 1, , 伸び率 (%) 1,2 12 1, ,168 1,236 1,15 1, 再生可能 水力 原子力 ガス ディーゼル 石炭 7.1 ガス 4.% ディーゼル.2% 発電電力量の推移 電源別構成 ( 年度 ) 原子力 3.1% 水力 9.9% 再生可能 6.6% 石炭 76.4% 出所 : Central Electricity Authority, Ministry of Power, Growth of Electricity Sector in India より作成

16 15 発電設備容量 漸増していた発電設備容量は 21 年代に入り石炭火力を中心に急速に増加 一方で 再生可能エネルギーは 2 年代半ばから急速に増加 石炭 58.8% 電源別構成 (217 年 3 月末 ) 原子力 2.1% 水力 13.6% 17.5% 天然ガス 7.7% ディーゼル.3% 再生可能エネルギー 風力 9.9% バイオマス 2.5% 太陽光 3.8% 小水力 1.3% 出所 : Central Electricity Authority, Ministry of Power, Executive Summary for the Month of March 217 より作成 (GW) 発電設備容量 ( 各年 3 月末 ) の推移 対前年伸び率 (%) 石炭ディーゼルガス 火力計原子力水力再生可能 (%) 再生可能 水力 原子力 ガス ディーゼル 石炭 (MW) ,121 1,22 13,692 86,15 3,9 34,654 7, , ,22 1,2 18, ,63 4,78 38,99 24,53 199, , , ,33 6,78 44,478 57,26 326,849 年平均伸び率 (%) 出所 : Central Electricity Authority, Ministry of Power, Executive Summary for the Month of March より作成 合計

17 16 これまでの発電設備容量の追加目標と達成率 第 11 次計画期間以前 第 8 次 ~ 第 1 次計画での達成率は 5% 前後 第 11 次計画では 7% に上昇 第 12 次計画期間 (212 年度 ~216 年度 ) 中央電力庁 (CEA:Central Electricity Agency) の国家電力開発計画案 (Draft National Electricity Plan 216 年 12 月発表 ) によると 総発電設備容量は目標を 15% 上回る 石炭火力の達成率は 125% で 目標を 17,74MW 上回る見込み さらに 217 年度以降に約 5GW( 建設中 ) が運開 再生可能エネルギー導入促進政策を背景に 太陽光の達成率は 178% 発電設備容量の追加目標と実績 ( 火力 原子力 水力の計 ) 目標 (MW) 実績 (MW) 達成率 第 8 次計画 3,538 16, % 第 9 次計画 4,245 19, % 第 1 次計画 41,11 21, % 第 11 次計画 78,7 54, % 発電設備容量の追加目標と見込み ( 第 12 次計画 ) 目標 (MW) 見込み (MW) 達成率 石炭 69,8 87,54 125% 一般炭 69,28 86,25 124% 褐炭 52 1,29 248% ガス 2,54 6,8 239% 火力計 72,34 93,62 129% 水力 1,897 5,25 48% 原子力 5,3 2,5 47% 在来型計 88,537 11, % 太陽光 1, 17, % 風力 15, 13,69 91% その他再エネ 5, 3,323 66% 再エネ計 3, 34, % 合計 118, ,4 115% 出所 : Central Electricity Authority, Ministry of Power, Draft National Electricity Plan, December 216 より作成

18 17 国家電力計画案による電源開発計画 CEA の国家電力計画案によるベースケースでの総設備容量は 336GW(217 年度末 ) から 523GW(222 年度末 ) 64GW(227 年度末 ) と増加 石炭火力は 設備容量の過剰から 222 年度以降の追加はゼロ 政府目標は再生可能エネルギー発電設備容量を 222 年 3 月末までに 175GW ベースケース (222 年度末再生可能エネルギー 175GW シナリオ ) における電源開発計画 (MW) 217 年 3 月末 年 222 年 3 月末 年 227 年 3 月末 見込み 追加 累積 追加 累積 石炭 198,488 5,25 * 248, ,513 ガス 25,628 4,34 29,968 29,968 水力 44,498 15,33 59,828 12, 71,828 原子力 7,28 2,8 1,8 4,8 14,88 在来型計 275,894 72, ,389 16,8 365,189 太陽光 18,763 81,237 1, 5, 15, 風力 3,966 29,34 6, 4, 1, その他再エネ 9,945 5,55 15, 1, 25, 再エネ計 59, , , 1, 275, 合計 335, , , ,8 64,189 石炭 59.1% 47.5% 38.8% ガス 7.6% 5.7% 4.7% 非化石 33.2% 46.8% 56.5% ( うち再エネ ) (17.8%) (33.4%) (43.%) 注 : * 石炭の5,25MWは建設中の設備容量 斜体は所与の値 出所 : Central Electricity Authority, Ministry of Power, Draft National Electricity Plan, December 216より作成 電力需要見通し 電力需要 (TWh) ピーク需要 (MW) 年度 1, , 年度 2, ,674 注 : DSM(Demand side management) を反映した数値

19 18 一次エネルギー需要見通し (IEA, IEEJ, NITI Aayog) 一次エネルギー需要 石炭需要 各機関の各シナリオにおいて一次エネルギー需要は増加 それに伴い石炭需要も増加 ( ただし IEA-SDS の石炭需要は減少 ) 一次エネルギー需要に占める石炭比率 IEA-CPS IEA-NPS IEEJ-Ref. NITI-BAU: 横ばいで推移 IEA-SDS IEEJ-Tech. NITI-NAS: 燃料転換 ( 石炭 再生可能エネルギー 天然ガス等 ) 利用効率の向上により低下の予測 IEA ( 百万 toe) 2,5 2, 1,5 1, ,544 2,73 1,466 1,91 1,479 1,236 45% 49% 51% 45% 45% 37% 28% あ IEA-CPS あ IEA-NPS あ IEA-SDS 再生可能 水力 原子力 天然ガス 石油 石炭 注 : IEA-CPS: Curren t Policies Scenario, IEA-NPC: New Policies Scenario, IEA-SDS: Sustainable Development Scenario 出所 : IEA, World Energy Outlook 217 より作成 ( 百万 toe) 2,5 2, 1,5 1, 注 : NITI-BAU: Business as Usual, NITI-NAS: NITI Ambition Scenario 出所 : NITI Aayog, Draft National Energy Policy, Version as on , 1,5 1, 5 5 ( 百万 toe) 2, NITI Aayog 1,29 1,585 1,933 2,61 1, ,837 45% 45% 45% 41% 38% あ IEEJ-Ref. あ IEEJ-Tech. 1,662 46% 5% 5% 49% 44% あ NITI-BAU あ NITI-NAS IEEJ 再生可能 水力 原子力 天然ガス 石油 石炭 非化石エネ ガス 石油 石炭 注 : IEEJ-Ref.: Reference Scenario, IEEJ-Tech: Advanced Technologies Scenario 出所 : IEEJ, IEEJアウトルック217 より作成

20 石炭需要見通し (IEA, IEEJ, NITI Aayog) ( 百万 toe) 1,2 1,1 1, ,6 IEA-CPS 973 NITI-BAU IEEJ-Ref. 932 IEA-NPS NITI-NAS IEEJ-Tech IEA-SDS 注 : IEA-CPS: Current Policies Scenario, IEA-NPC: New Policies Scenario, IEA-SDS: Sustainable Development Scenario NITI-BAU: Business as Usual, NITI-NAS: NITI Ambition Scenario IEEJ-Ref.: Reference Scenario, IEEJ-Tech: Advanced Technologies Scenario 出所 : NITI Aayog, Draft National Energy Policy, Version as on IEA, World Energy Outlook 217 IEEJ, IEEJアウトルック217 より作成

21 ,123 1,182 1,281 1,36 1,435 1,534 一般炭需給見通し ( 本調査 ) 需要 生産の見通し 一般炭需要は 電力分野を中心に産業分野でも増加 一般炭生産も需要の増加に伴い増加するが 以下の観点から 一般炭の需要増分を全て国内生産で満たすことは困難炭質問題 ( 高灰分 低発熱量 ) カロリー当たりコスト ( 国内炭 v.s. 海外炭 ) 海外炭焚き発電所の増加等 また 土地収用問題 輸送問題も課題 需要見通し 生産見通し ( 百万トン ) 2, 1,61 1,83 ( 百万トン ) 2, 需要増の 8% 需要増の 9% 1,5 1, % 77% 1, % 25% 75% 75% 1,413 25% 75% 26% 26% 74% 74% 産業等 電力 1,5 1, 5 2 出所 : 本調査

22 一般炭需給見通し ( 本調査 ) 輸入の見通し 一般炭輸入は 今後の需要増に対して国内供給でその全てを賄うことが困難であると判断されることから 今後も増加 ただし 21 年度以降の急増と比較して増加速度は落ち着く対 215 年度で 231 年度に.83~1.28 億トン 241 年度には 1.35~2.1 億トンの増加 ( 百万トン ) 輸入見通し 需要増の 8% を国内生産で賄う場合 需要増の 9% を国内生産で賄う場合 21 出所 : 本調査

23 まとめ 需要 今後も 経済成長に伴うエネルギー需要の増加により 一般炭需要は電力分野を中心に産業分野等でも増加ただし 環境問題等から一次エネルギーに占める石炭の比率 発電電力量に占める石炭火力の比率は低下 生産 需要増に伴い国内生産は増加 政府は国内生産の強化 輸入削減を推し進めているが 石炭需要増を国内生産増で賄うことは困難 輸入 一般炭輸入は今後も拡大し 一般炭市場でのインドのプレゼンスは高まる 今後の一般炭市場を見る上でのポイント( インドの輸入拡大を踏まえて ) インドネシアの輸出減 豪州での新規炭鉱開発 アセアン諸国等での輸入増 インド アセアン諸国等での輸入ソースの変化 22