遺伝子組み換えを使わない簡便な花粉管の遺伝子制御法の開発-育種や農業分野への応用に期待-
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- みひな てらわ
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1 遺伝子組み換えを使わない簡便な花粉管の遺伝子制御法の開発 ~ 育種や農業分野への応用に期待 ~ ポイント 植物生理の解析や新しい育種技術開発のために 遺伝子組み換えに頼らない簡便な解析法や遺伝子の操作法が求められていた S 化オリゴを培地に添加するだけで 花粉管内の遺伝子の働きを抑えられることを発見し 狙った遺伝子ごとに異なる効果を確認 遺伝子組み換えを使わない植物の遺伝子制御法として 育種など農業分野への応用に期待 JST 課題達成型基礎研究の一環として 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究 東山ライブホロニクスプロジェクト ( 研究総括 : 東山哲也名古屋大学 WPI トランスフォーマティブ生命分子研究所教授 ) の水多陽子研究員 ( 名古屋大学大学院理学研究科 ) は 植物の花粉管注 1) に試薬を与えるだけで特定の遺伝子の働きを抑えられることを発見しました 被子植物では めしべの先端に花粉が付着 ( 受粉 ) すると 花粉から花粉管と呼ばれ る管が伸びて 受精が行われることで種子が作られます しかし 花粉管が正常に伸びていくにはどのような遺伝子の働きが必要なのか その全容は明らかとなっていません 解析方法も突然変異体や遺伝子組み換え注 2) を用いたものが中心であり 時間と手間が必要となります また 農業分野では遺伝子組み換えを用いずに 収量増加などの育種目標を達成する新しい技術の開発が望まれています 研究グループは 遺伝子の働きを阻害するホスホロチオエート化注 3) アンチセンスオリ ゴ DNA 注 4) (S 化オリゴ ) という試薬を含む培地に花粉を一緒に培養するだけで 花粉管の遺伝子を制御する方法を開発しました 花粉が物質を取り込みやすい性質を生かし 最適な条件下で培養すると 花粉に S 化オリゴが自然に取り込まれます その結果 狙った遺伝子の働きを抑え 実際に花粉管の伸長を制御できることを確認しました 今後 特定の遺伝子の働きを制御するなど 植物の受精の仕組みの解明に役立つことが期待されます 将来 めしべに S 化オリゴを与え めしべの上で花粉に S 化オリゴを取り込ま せることで 花粉管の伸長を妨げる遺伝子の働きを抑えて受精を成功させるなど 遺伝子組み換えを必要としない植物の交雑育種注 5) や農業分野への応用が期待されます 本研究成果は 英国の科学誌 Plant Journal のオンライン速報版で近日中に公開されます 本成果は 以下の事業 研究プロジェクトによって得られました 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト : 東山ライブホロニクスプロジェクト 研究総括 : 東山哲也 ( 名古屋大学 WPI トランスフォーマティブ生命分子研究所教授 ) 研究期間 : 平成 22 年 10 月 ~ 平成 28 年 3 月多細胞生物の細胞が種々のシグナル分子を介して 他の細胞と情報のやり取りをすることで自身の振る舞いを決定し 生物としてのバランスを取るための仕組み ホロニックコミュニケーション の全容解明に向けた 多くのライブセル解析技術の創出を目指します 1
2 < 研究の背景と経緯 > 被子植物では めしべに花粉が付着 ( 受粉 ) すると 花粉から花粉管と呼ばれる管が発芽し めしべ内部へ伸長します 伸長した花粉管が生殖細胞 ( 胚珠 ) に到達し 受精が行われることで種子が作られます ( 図 1) つまり 種子が実るためには花粉管が正常に発芽し 胚珠まで順調に伸びていく必要があります しかし 花粉管が伸びていくためにはどのような遺伝子が必要なのか その全容は明らかとなっていません また 農業分野では 新しい有用な品種を作るため さまざまな種 品種間で交雑が行われてきました しかし ある一部の組み合わせでは花粉管が正常に伸びずに種子が得られないなど 交雑時の問題も数多く知られています これらの問題に対する知見が得られない理由の 1 つとして 花粉管伸長に関わる遺伝子を調べる方法は 突然変異体や遺伝子組み換え体を用いた解析が中心であり 研究に手間と時間がかかるといった点が挙げられます 加えて 農作物に対しては遺伝子組み換え体を利用することが困難であるという側面もあります アンチセンスオリゴ DNA( アンチセンスオリゴ ) は 遺伝子の mrna と相補的な配 列注 6) を持ち 細胞内に取り込まれた後 標的とする mrna と結合して遺伝子の働きを阻害します ( 図 2) アンチセンスオリゴは細胞にとって異物であるため 本来は取り込まれた後に細胞内で分解されてしまいます しかし アンチセンスオリゴをホスホロチオエート化 (S 化 ) することで 細胞内で分解されにくくなり 遺伝子の働きを継続的に阻害できるようになります 花粉 および花粉管はめしべの上で吸水して発芽 伸長すること から もともと物質を取り込みやすいという性質があります この性質を利用して S 化したアンチセンスオリゴ (S 化オリゴ ) を花粉に取り込ませ 遺伝子の働きを抑える方法がいくつか報告されてきました しかし S 化オリゴの取り込みに用いる試薬自体に毒性があることや 試薬が高価で手順が煩雑であること そして応用範囲が種によって異なる ことなどから より簡便で毒性がなく さまざまな植物に応用可能な効果的な方法が求められていました < 研究の内容 > 上記の問題点を解決すべく 水多研究員 ( 名古屋大学大学院理学研究科 ) らは S 化オリゴによる簡便な花粉管内遺伝子の発現制御法の確立を目標とし 実験を行いました 実験材料には 年間を通じて花粉管の研究が可能で 花粉を大量に採取できるアブラナ科のシロイヌナズナを用いました まず シロイヌナズナの花粉管で S 化オリゴを用いた報告がなかったことから 花粉管の伸長に適した培養条件や S 化オリゴの適切な濃度の検討を行いました 条件検討の結 果 S 化オリゴの適切な濃度は 10~20μM( マイクロモーラー ) 注 7) であり 40μ M 以上では花粉管に悪影響を及ぼすことが分かりました この結果から シロイヌナズナの花粉管で S 化オリゴを用いる際の最適な濃度範囲が明らかになりました また この過程で これまでの報告より簡便に S 化オリゴを取り込ませる方法を見いだしました これまでは リポソームと呼ばれるリン脂質二重膜の小胞の内部に S 化オリゴを包み込み 細胞へ取り込ませる方法 ( リポフェクション ) が用いられていました ( 図 3) しかし リポフェクションに用いる試薬は高価であり また高濃度のリポフェクション試薬は細胞に毒性を持つことが知られています これに対し 本研究では 最適な濃度で S 化オリゴを加えた培地で花粉を培養するだけで リポフェクションを用いることなくシロイヌナズナの花粉に S 化オリゴを取り込ませ 遺伝子の働きを阻害することに成功しまし 2
3 た ( 図 3) 続いて 花粉管の発芽と伸長に重要であることが報告されている ANXUR(ANX) 遺伝子の S 化オリゴを作製し どのような効果が得られるかを調査しました これまでの報告から ANX 遺伝子の働きを阻害すると 花粉管は発芽した直後に先端が破裂してしまうことが知られていました このことから S 化オリゴで ANX 遺伝子の働きを阻害し た場合も 花粉管の発芽や先端の形態に影響が生じることが予想されました ANX 遺伝子に対する S 化オリゴを培地に添加し 花粉を培地上に散布したところ 花粉管の発芽に影響はないものの 花粉管の長さが顕著に短くなりました ( 図 4 5) また 花粉管にこぶや枝分かれなど 正常な花粉管では見られないような形態の変化が観察されました ( 図 4) これは 花粉管の先端が正常に伸長できなくなったためだと考えられます その後 他の遺伝子の働きも阻害できるかどうか確認するため 新たに CalS5 遺伝 子 および ROP1 遺伝子について S 化オリゴを作製し 同様の実験を行いました Ca ls5 遺伝子は花粉管内でカロース注 8) と呼ばれる物質を合成する遺伝子です CalS 5 遺伝子の働きを抑えると カロースで作られた栓状の構造物 ( カロース栓注 8) ) を作れなくなり 花粉管の伸長に影響することが知られています CalS5 遺伝子に対する S 化オリゴを用いると 花粉の発芽には影響がないものの 花粉管内のカロース栓の数が大きく減少 ( 図 6) し 花粉管がとても短くなることが明らかとなりました 一方 ROP1 は花粉管の先端の形状を維持し 花粉管がまっすぐ伸長していくために重要な遺伝子です ROP1 遺伝子に対する S 化オリゴを用いると 花粉管が蛇行し 先端が波打つなどの形態変化が観察されました ( 図 4) 次に S 化オリゴによってどのように遺伝子の働きが抑えられるのか そのメカニズムを調べるため S 化オリゴで狙った遺伝子の mrna またはたんぱく質の量が減少してい るかを調査しました その結果 ANX 遺伝子では mrna の量は減少していませんでし たが CalS5 遺伝子と ROP1 遺伝子では mrna の量が減少していました また 人工的に sgfp 遺伝子を発現させた花粉管で S 化オリゴを用いて sgfp 遺伝子の働きを抑えた場合には sgfp 遺伝子の mrna ではなく たんぱく質が減少していることが確認されました このことから S 化オリゴは mrna またはたんぱく質の発現を抑える効果があり その効果は遺伝子ごとに異なることが示されました < 今後の展開 > 開発した S 化オリゴによる阻害方法を用いることで 遺伝子組み換え技術に頼らずにシ ロイヌナズナの花粉管の発芽 および伸長に必要な遺伝子の働きを狙って抑制する方法が確立されました 東山ライブホロニクスプロジェクト では 植物の生殖過程において 花粉管が伸びて行く際のめしべとの物質のやり取りなど 植物の受精に関する研究を展開しています 今回開発した方法により 受精における花粉管の役割の研究が より一層加速されることが期待されます また 培地上に散布した花粉管だけでなく めしべの中を正常に進んできた花粉管でも 切り口から出た後に S 化オリゴに出会うことで その働きが阻害されることも分かりました ( 図 7) この発見は世界初であり 今後 花粉管の発芽 伸長に必要な遺伝子だけでなく 花粉管とめしべとの物質のやり取りに必要な遺伝子を阻害するなど 受精過程における花粉管の細胞とめしべの細胞の間のコミュニケーションの研究が進むことが期待されます 3
4 被子植物の花粉の多くは めしべの上で吸水して発芽することから この S 化オリゴによる遺伝子発現の制御方法は シロイヌナズナだけでなく 他の植物の花粉管にも応用することができます つまり これまで花粉管の伸長に問題があり交雑ができなかった植物同士でも 花粉管の伸長を妨げる遺伝子の働きを抑えて受精を成功させるなど 遺伝子組み換えを用いることなく新しい農作物を作ることも可能です さらに 基礎研究において も 遺伝子組み換え体を作る必要がないことから 研究にかかる所要時間の大幅な削減が期待されます また 遺伝子組み換え実験を行う設備がない場所での実験も可能になります 4
5 < 参考図 > 図 1 シロイヌナズナの花とめしべ内部の模式図左 : シロイヌナズナの花の模式図 右 : シロイヌナズナのめしべ内部の模式図めしべ上部におしべから花粉が付着 ( 受粉 ) した後 花粉管が発芽し めしべ内部へ伸長していきます この花粉管がめしべ内の胚珠へ到達し 受精が成功することで種子ができます 図 2 S 化オリゴを用いた花粉内の遺伝子発現阻害の原理シロイヌナズナの花粉は乾燥しているため 花粉を培地に散布すると吸水して花粉管を発芽します その際 添加したS 化オリゴも水分とともに花粉の中に取り込まれます 取り込まれたS 化オリゴは狙った遺伝子のmRNAに結合し その働きを抑えることで 花粉発芽や花粉管伸長が阻害されると考えられます 5
6 図 3 従来の方法と今回の方法の比較花粉へのS 化オリゴの取り込みには 従来はリポフェクションを行ったS 化オリゴを培地に加える方法が用いられていました 一方 今回の方法では S 化オリゴをそのまま培地に加えるだけで効果が得られました 図 4 S 化オリゴによる花粉管の形態変化 S 化オリゴを含まない培地 およびそれぞれの遺伝子に対する S 化オリゴを加えた培地で伸長した花粉管の写真です S 化オリゴを含まない培地では 花粉管がまっすぐ伸長しているのに対し ANX 遺伝子の S 化オリゴを加えた培地では花粉管にこぶや枝分かれが観察されました また CalS5 遺伝子の S 化オリゴでは短い花粉管が ROP1 遺伝子の S 化オリゴでは蛇行し先端が波打っている花粉管が観察されました S 化オリゴが標的とする遺伝子によって 花粉管の形態がそれぞれ異なることが分かります スケールバ ーは 0.1mm です 6
7 図 5 花粉管の長さに影響する遺伝子に対する S 化オリゴの阻害効果白は S 化オリゴを含まない培地を用いた場合の花粉管の長さ ( コントロール ) 灰色は A NX 遺伝子 および CalS5 遺伝子の各 S 化オリゴを含む培地を用いた場合の花粉管の長さを示します コントロールに比べて S 化オリゴを加えた場合は 花粉管の長さが顕著に短くなっていることが分かります 図 6 CalS5 遺伝子に対する S 化オリゴを用いた際のカロース栓の数 白で示した S 化オリゴを含まない培地用いた場合 ( コントロール ) に対し 灰色で示した CalS5 遺伝子の S 化オリゴを用いた場合では 花粉管内のカロース栓の数が減少していることが分かります このことから CalS5 遺伝子の働きを抑えると カロースの合成が抑えられ カロース栓の数が減少すると考えられます 7
8 図 7 めしべの切り口から出てきた花粉管に対するS 化オリゴの効果左はめしべの切り口から出てきた花粉管を S 化オリゴを含まない培地で培養したものです 花粉管がまっすぐ伸びているのが分かります 一方 右はANX 遺伝子に対するS 化オリゴを加えた培地上で めしべの切り口から出てきた花粉管を培養したものです 左の写真に比べて 右の写真では花粉管の先端が膨らみ 先端が破裂してしまっているものも観察されました スケールバーは0.1mmです 8
9 < 用語解説 > 注 1) 花粉管被子植物では 花粉がめしべに受粉した後 花粉内の精細胞をめしべの生殖細胞 ( 胚珠 ) へと届けるために 花粉から長い管状の細胞が伸びていきます これを花粉管と呼びます 花粉管がめしべの深部にある胚珠まで伸びることで受精が起き 種子が形成されます 種子ができるためには 花粉管が正常に発芽 伸長することが必要です 注 2) 遺伝子組み換え遺伝子操作を行い 新たな遺伝子を導入し発現させたり もともとその生物が持っている遺伝子の発現を促進 抑制したりすることを遺伝子組み換えと呼びます また 遺伝子組み換えにより 新たな形質が付与された植物のことを遺伝子組み換え植物と呼びます 研究目的で遺伝子組み換え植物を栽培する場合は 所定の手続きや 定められた栽培環境が必要となります 注 3) ホスホロチオエート化 (S 化 硫黄化 ) 通常 人工合成したオリゴ DNA では 塩基間のリン酸基がホスホジエステル結合されているのに対し ホスホロチオエート結合されているものを S 化オリゴ DNA と呼びます 注 4) アンチセンスオリゴ DNA ゲノム上にある遺伝子からは mrna が転写され mrna からはたんぱく質が翻訳されることで 遺伝子の情報が細胞へと伝えられます 標的とする遺伝子の mrna に対し 結合する配列 ( 相補的配列 ) を持つように人工合成された DNA オリゴはアンチセン スオリゴ DNA( アンチセンスオリゴ ) と呼ばれます 注 5) 交雑育種人工的に植物や動物を掛け合わせて 新しい雑種を作ることを交雑育種と呼びます 2 つの種が持つ別々の長所を 1 つの個体に合わせることができるため 農業分野ではこれまでも盛んに行われてきました 例として カブとキャベツの掛け合わせ ( 交雑 ) からはナタネが作り出されています 一方 イネの品種間などの交雑では ある特定の遺伝子が妨害をするため雑種を作ることができないなど 交雑を妨げる遺伝子があることも知られて います 注 6) 相補的な配列 通常 オリゴ DNA は A T G C の 4 種類の塩基から構成されているのに対し mr NA は A U G C の 4 種類の塩基から構成されています オリゴ DNA と mrna が結合する場合 A と U G と C が結合するという決まりがあります この性質を利用し 狙った遺伝子の mrna に完全に結合するような配列を持っている つまり相補的な配列を持つオリゴ DNA はアンチセンスオリゴ DNA と呼ばれ さまざまな実験に利用されています 9
10 注 7)μM( マイクロモーラー ) 濃度を表す方式の 1 つで モル濃度と呼ばれます 1 リットルの溶液中に何マイクロモル ( マイクロは 100 万分の 1) の物質が溶けているかを表します 注 8) カロース カロース栓 カロースは植物が合成する多糖類の一種です カロース栓は 花粉管内に観察される栓のような構造物で 花粉管の細胞の内側にカロースと呼ばれる物質が蓄積することで形成されます カロース栓は花粉管が伸長するに伴って定期的に形成され 花粉管の伸長など 正常な受精を行うのに重要な役割を果たしていると考えられています < 論文タイトル> Antisense gene inhibition by phosphorothioate antisense oligonucleotide in Arabidopsis pollen tubes ( シロイヌナズナの花粉管におけるホスホロチオエート化アンチセンスオリゴを用いた遺伝子発現阻害 ) 10
植物が花粉管の誘引を停止するメカニズムを発見
植物が花粉管の誘引を停止するメカニズムを発見 植物の受精では多精拒否の仕組みがあるが これまでそのメカニズムは謎であった 2 つの生殖細胞 ( 卵細胞と中央細胞 ) が独立して花粉管誘引停止を制御することを発見 別々の花粉と受精する ヘテロ受精 に成功 新しい雑種を作る技術の応用に道 JST 課題解決型基礎研究の一環として 名古屋大学 WPI トランスフォーマティブ生命分子研究所の丸山大輔研究員 JST
<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>
PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授
生物は繁殖において 近い種類の他種にまちがって悪影響を与えることがあり これは繁殖干渉と呼ばれています 西田准教授らのグループは今まで野外調査などで タンポポをはじめとする日本の在来植物が外来種から繁殖干渉を受けていることを研究してきましたが 今回 タンポポでその直接のメカニズムを明らかにすることに
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報道発表資料 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - ポイント マイクロ RNA が翻訳の開始段階を阻害 標的 mrna の尻尾 ポリ A テール を短縮
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 マイクロ RNA によるタンパク質合成阻害の仕組みを解明 - mrna の翻訳が抑制される過程を試験管内で再現することに成功 - 生命は 遺伝子の設計図をもとにつくられるタンパク質によって 営まれています タンパク質合成は まず DNA 情報がいったん mrna に転写され 次に mrna がタンパク質の合成工場である
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平成 25 年 12 月 13 日 生物時計の安定性の秘密を解明 概要 名古屋大学理学研究科の北山陽子助教 近藤孝男特任教授らの研究グループは 光合 成をおこなうシアノバクテリアの生物時計機構を解析し 時計タンパク質 KaiC が 安定な 24 時 間周期のリズムを形成する分子機構を明らかにしました 生物は, 生物時計 ( 概日時計 ) を利用して様々な生理現象を 時間的に コントロールし 効 率的に生活しています
論文題目 腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析
論文題目 腸管分化に関わる microrna の探索とその発現制御解析 氏名日野公洋 1. 序論 microrna(mirna) とは細胞内在性の 21 塩基程度の機能性 RNA のことであり 部分的相補的な塩基認識を介して標的 RNA の翻訳抑制や不安定化を引き起こすことが知られている mirna は細胞分化や増殖 ガン化やアポトーシスなどに関与していることが報告されており これら以外にも様々な細胞諸現象に関与していると考えられている
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ニュースリリース 平成 20 年 8 月 1 日千葉大学大学院園芸学研究科 新たな基盤転写 (RNA 合成 ) 系の発見 原始生物シゾンで解明されたリボゾーム RNA 合成系進化のミッシングリンク < 研究成果の概要 > 本学園芸学研究科の田中寛教授 今村壮輔 JSPS 特別研究員 華岡光正東京大学研究員は 植物に残されていた始原的なリボゾーム RNA 合成系を発見し これまで不明だったリボゾーム
脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http
脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or
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平成 23 年 2 月 12 日筑波大学 不要な mrna を選択的に分解するしくみを解明 医療応用への新規基盤をめざす < 概要 > 真核生物の遺伝子の発現は DNA のもつ遺伝情報をメッセンジャー RNA(mRNA) に写し取る転写の段階だけでなく 転写の結果つくられた mrna 自体に対しても様々な制御がなされています 例えば mrna を細胞内の特定の場所に引き留めておくことや 正確につくられなかった
報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています
Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear
インフルエンザウイルスの遺伝の仕組みを解明 1. 発表者 : 河岡義裕 ( 東京大学医科学研究所感染 免疫部門ウイルス感染分野教授 ) 野田岳志 ( 京都大学ウイルス 再生医科学研究所微細構造ウイルス学教授 ) 2. 発表のポイント : インフルエンザウイルスが子孫ウイルスにゲノム ( 遺伝情報 ) を伝える仕組みを解明した 子孫ウイルスにゲノムを伝えるとき 8 本のウイルス RNAを 1+7 という特徴的な配置
図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が
Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc
2.PCR 法による DNA の増幅 現代の分子生物学において その進歩に最も貢献した実験法の1つが PCR(Polymerase chain reaction) 法である PCR 法は極めて微量の DNA サンプルから特定の DNA 断片を短時間に大量に増幅することができる方法であり 多大な時間と労力を要した遺伝子クローニングを過去のものとしてしまった また その操作の簡便さから 現在では基礎研究のみならず臨床遺伝子診断から食品衛生検査
るが AML 細胞における Notch シグナルの正確な役割はまだわかっていない mtor シグナル伝達系も白血病細胞の増殖に関与しており Palomero らのグループが Notch と mtor のクロストークについて報告している その報告によると 活性型 Notch が HES1 の発現を誘導
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 奥橋佑基 論文審査担当者 主査三浦修副査水谷修紀 清水重臣 論文題目 NOTCH knockdown affects the proliferation and mtor signaling of leukemia cells ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 目的 : sirna を用いた NOTCH1 と NOTCH2 の遺伝子発現の抑制の 白血病細胞の細胞増殖と下流のシグナル伝達系に対する効果を解析した
本成果は 以下の研究助成金によって得られました JSPS 科研費 ( 井上由紀子 ) JSPS 科研費 , 16H06528( 井上高良 ) 精神 神経疾患研究開発費 24-12, 26-9, 27-
2016 年 9 月 1 日 総務課広報係 TEL:042-341-2711 自閉症スペクトラムのリスク因子として アンチセンス RNA の発現調節が関わることを発見 国立研究開発法人国立精神 神経医療研究センター (NCNP 東京都小平市理事長 : 水澤英洋 ) 神経研究所 ( 所長 : 武田伸一 ) 疾病研究第六部井上 - 上野由紀子研究員 井上高良室長らの研究グループは 多くの自閉症スペクトラム患者が共通して持っているものの機能が不明であった
前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ
再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 ([email protected] TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖
■リアルタイムPCR実践編
リアルタイム PCR 実践編 - SYBR Green I によるリアルタイム RT-PCR - 1. プライマー設計 (1)Perfect Real Time サポートシステムを利用し 設計済みのものを購入する ヒト マウス ラットの RefSeq 配列の大部分については Perfect Real Time サポートシステムが利用できます 目的の遺伝子を検索して購入してください (2) カスタム設計サービスを利用する
報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血
報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血管に溜まっていくことが動脈硬化の原因となる 3. マクロファージ内に存在するたんぱく質 MafB は
※ 教科 理科テキスト 小5 2学期 9月 生命のつながり(5) 植物の花のつくりと実や種子
花の各部分を取りはずし, それぞれの形を観察する 形はどうか 数はいくつか 実になりそうなところはあるか - 1/27 - おしべのようすはどうか 長さにちがいはあるか めしべとおしべはどこがちがうか 数はいくつか 実になりそうなところはあるか - 2/27 - ナズナ ( ぺんぺん草 ) の花のつくりを見てみよう ナズナにもめしべやおしべはある めしべのもとがふくらみ, 実がなる 実の中には, たねができている
機械学習により熱電変換性能を最大にするナノ構造の設計を実現
機械学習により熱電変換性能を最大にするナノ構造の設計を実現 ~ 環境発電への貢献に期待 ~ 1. 発表者 : 山脇柾 ( 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻修士課程 2 年生 ) 大西正人 ( 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻特任研究員 ) 鞠生宏 ( 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻特任研究員 ) 塩見淳一郎 ( 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授 物質 材料研究機構情報統合型物質
Untitled
上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 75. 哺乳類のゴルジ体ストレス応答の分子機構の解明 吉田秀郎 Key words: ゴルジ体, 小胞体, 転写, ストレス応答, 細胞小器官 兵庫県立大学大学院生命理学研究科生体物質化学 Ⅱ 講座 緒言細胞内には様々な細胞小器官が存在して細胞の機能を分担しているが, その存在量は細胞の需要に応じて厳密に制御されており, 必要な時に必要な細胞小器官が必要な量だけ増強される.
リアルタイムPCRの基礎知識
1. リアルタイム PCR の用途リアルタイム PCR 法は 遺伝子発現解析の他に SNPs タイピング 遺伝子組み換え食品の検査 ウイルスや病原菌の検出 導入遺伝子のコピー数の解析などさまざまな用途に応用されている 遺伝子発現解析のような定量解析は まさにリアルタイム PCR の得意とするところであるが プラス / マイナス判定だけの定性的な解析にもその威力を発揮する これは リアルタイム PCR
別紙 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 < 研究の背景と経緯 > 近年 自閉症や注意欠陥 多動性障害 学習障害等の精神疾患である 発達障害 が大きな社会問題となっています 自閉症は他人の気持ちが理解できない等といった社会的相互作用 ( コミュニケーション ) の障害や 決まった手
PRESS RELEASE(2016/09/08) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授 西山正章助教
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) 研究課題別中間評価報告書 1. 研究課題名 テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト (2013 年 5 月 ~ 2018 年 5 月 ) 2. 研究代表者 2.1. 日本側研究代表者 : 山内章 ( 名古屋大学大学
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) 研究課題別中間評価報告書 1. 研究課題名 テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト (2013 年 5 月 ~ 2018 年 5 月 ) 2. 研究代表者 2.1. 日本側研究代表者 : 山内章 ( 名古屋大学大学院生命農学研究科教授 ) 2.2. 相手側研究代表者 :Eliud K. Kireger( ケニア農畜産業研究機構
報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳
報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳の神経細胞に分化しないように制御している遺伝子を発見しました 発生 再生科学総合研究センター ( 竹市雅俊センター長
サカナに逃げろ!と指令する神経細胞の分子メカニズムを解明 -個性的な神経細胞のでき方の理解につながり,難聴治療の創薬標的への応用に期待-
サカナに逃げろ! と指令する神経細胞の分子メカニズムを解明 - 個性的な神経細胞のでき方の理解につながり 難聴治療の創薬標的への応用に期待 - 概要 名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻の研究グループ ( 小田洋一教授 渡邉貴樹等 ) は 大きな音から逃げろ! とサカナに指令を送る神経細胞 マウスナー細胞がその 音の開始を伝える機能 を獲得する分子メカニズムを解明しました これまで マウスナー細胞は大きな音の開始にたった1
2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は
2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は 自己複製能と胎盤の細胞に分化する能力を持った胎盤由来の特殊な細胞である 本研究において ヒト胎盤の細胞
コントロール SCL1 を散布した葉 萎 ( しお ) れの抑制 : バラの葉に SCL1 を散布し 葉を切り取って 6 時間後の様子 気孔開口を抑制する新しい化合物を発見! 植物のしおれを抑える新たな技術開発に期待 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (WPI-ITbM) の木下俊則
コントロール SCL1 を散布した葉 萎 ( しお ) れの抑制 : バラの葉に SCL1 を散布し 葉を切り取って 6 時間後の様子 気孔開口を抑制する新しい化合物を発見! 植物のしおれを抑える新たな技術開発に期待 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (WPI-ITbM) の木下俊則 ( きのしたとしのり ) 教授 佐藤綾人 ( さとうあやと ) 特任准教授 大学院理学研究科の藤茂雄
2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること
生化学 責任者 コーディネーター 看護専門基礎講座塚本恭正准教授 担当講座 学科 ( 分野 ) 看護専門基礎講座 対象学年 1 期間後期 区分 時間数 講義 22.5 時間 単位数 2 単位 学習方針 ( 講義概要等 ) 生化学反応の場となる細胞と細胞小器官の構造と機能を理解する エネルギー ATP を産生し 生体成分を作り出す代謝反応が生命活動で果たす役割を理解し 代謝反応での酵素の働きを学ぶ からだを構成する蛋白質
1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ
( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における
糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する
糖鎖の新しい機能を発見 : 補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する ポイント 神経細胞上の糖脂質の糖鎖構造が正常パターンになっていないと 細胞膜の構造や機能が障害されて 外界からのシグナルに対する反応や攻撃に対する防御反応が異常になることが示された 細胞膜のタンパク質や脂質に結合している糖鎖の役割として 補体の活性のコントロールという新規の重要な機能が明らかになった 糖脂質の糖鎖が欠損すると
別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ
PRESS RELEASE(2018/05/16) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と名古屋市立大学薬学研究科の喜多泰之助 教 白根道子教授 金沢大学医薬保健研究域医学系の西山正章教授らの研究グループは
今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス
PRESS RELEASE(2015/11/05) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:[email protected] URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 免疫細胞が自分自身を攻撃しないために必要な新たな仕組みを発見 - 自己免疫疾患の発症機構の解明に期待 -
図 1. 微小管 ( 赤線 ) は細胞分裂 伸長の方向を規定する本瀬准教授らは NIMA 関連キナーゼ 6 (NEK6) というタンパク質の機能を手がかりとして 微小管が整列するメカニズムを調べました NEK6 を欠損したシロイヌナズナ変異体では微小管が整列しないため 細胞と器官が異常な方向に伸長し
大学記者クラブ加盟各社文部科学記者会平成 29 年 8 月 9 日科学記者会御中岡山大学 報道解禁 : 平成 29 年 8 月 10 日 ( 木 ) 午後 6 時 ( 新聞は 11 日朝刊より ) 植物細胞が真っすぐ伸びる仕組みを解明 細胞骨格を整理整頓するタンパク NEK6 の働きを解明 岡山大学大学院自然科学研究科の本瀬宏康准教授 高谷彰吾大学院生 ( 博士後期課程 3 年 ) 高橋卓教授のグループは
研究背景 糖尿病は 現在世界で4 億 2 千万人以上にものぼる患者がいますが その約 90% は 代表的な生活習慣病のひとつでもある 2 型糖尿病です 2 型糖尿病の治療薬の中でも 世界で最もよく処方されている経口投与薬メトホルミン ( 図 1) は 筋肉や脂肪組織への糖 ( グルコース ) の取り
糖尿病治療薬の作用標的タンパク質を発見 ~ 新薬の開発加速に糸口 ~ 名古屋大学大学院理学研究科 ( 研究科長 : 松本邦弘 ) 脳神経回路研究ユニットのユ ( 注ヨンジェ特任准教授らの日米韓国際共同研究グループは この度 2 型糖尿病 1) の治療薬が作用する新たな標的分子を発見しました この2 型糖尿病は 糖尿病の約 9 割を占めており 代表的生活習慣病のひとつでもあります 2 型糖尿病の治療薬としては
博士学位論文審査報告書
5 氏 名満仲翔一 学 位 の 種 類博士 ( 理学 ) 報 告 番 号甲第 465 号 学位授与年月日 2017 年 9 月 19 日 学位授与の要件学位規則 ( 昭和 28 年 4 月 1 日文部省令第 9 号 ) 第 4 条第 1 項該当 学位論文題目腸管出血性大腸菌 O157:H7 Sakai 株に存在する Stx2 ファー ジにコードされた Small Regulatory RNA SesR
統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した
平成 26 年 10 月 27 日 統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を 神経発達関連遺伝子の NDE1 内に同定した 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 精神医学の尾崎紀夫 ( おざきのりお ) 教授らの研究グループは 同研究科神経情報薬理学の貝淵弘三 ( かいぶちこうぞう ) 教授らの研究グループとの共同研究により 統合失調症発症に関連していると考えられている染色体上
PowerPoint プレゼンテーション
多能性幹細胞を利用した毒性の判定方法 教授 森田隆 准教授 吉田佳世 ( 大阪市立大学大学院医学研究科遺伝子制御学 ) これまでの問題点 化学物質の人体および環境に及ぼす影響については 迅速にその評価を行うことが社会的に要請されている 一方 マウスやラットなど動物を用いた実験は必要ではあるが 動物愛護や費用 時間的な問題がある そこで 哺乳動物細胞を用いたリスク評価系の開発が望まれる 我々は DNA
Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx
第 1 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 4 月 12 日 ( 水 ) 資料 6-1 ゲノム編集技術の概要と問題点 筑波大学生命科学動物資源センター筑波大学医学医療系解剖学発生学研究室 WPI-IIIS 筑波大学国際睡眠医科学研究機構筑波大学生命領域学際研究 (TARA) センター 高橋智 ゲノム編集技術の概要と問題点 ゲノム編集とは? なぜゲノム編集は遺伝子改変に有効?
60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 19 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス反応を増強する重要分子 PDC-TREM を発見 - 形質細胞様樹状細胞が Ⅰ 型インターフェロンの産生を増幅する仕組みが明らかに - インフルエンザの猛威が続いています このインフルエンザの元凶であるインフルエンザウイルスは 獲得した免疫力やウイルスに対するワクチンを見透かすよう変異し続けるため 人類はいまだ発病の恐怖から免れることができません
胞運命が背側に運命変換することを見いだしました ( 図 1-1) この成果は IP3-Ca 2+ シグナルが腹側のシグナルとして働くことを示すもので 研究チームの粂昭苑研究員によって米国の科学雑誌 サイエンス に発表されました (Kume et al., 1997) この結果によって 初期胚には背腹
報道発表資料 2002 年 5 月 16 日 独立行政法人理化学研究所 科学技術振興事業団 生物の 腹 と 背 を分けるメカニズムの一端を解明 - 体軸形成を担うカルシウムシグナルの標的遺伝子を発見 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) と科学技術振興事業団 ( 沖村憲樹理事長 ) は 東京大学と共同で 生物の初期発生時において 腹 と 背 を決める情報伝達に使われるカルシウムシグナルのメカニズムの一端を明らかにしました
植物の細胞分裂を急速に止める新規化合物の発見 合成化学と植物科学の融合から植物の成長を制御する新たな薬剤の探索 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (ITbM) の南保正和 ( なんぼまさかず ) 特任助教 植田美那子 ( うえだみなこ ) 特任講師 ( 同大学院理学研究科兼任 ) 桑田
植物の細胞分裂を急速に止める新規化合物の発見 合成化学と植物科学の融合から植物の成長を制御する新たな薬剤の探索 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 (ITbM) の南保正和 ( なんぼまさかず ) 特任助教 植田美那子 ( うえだみなこ ) 特任講師 ( 同大学院理学研究科兼任 ) 桑田啓子 ( くわたけいこ ) 特任助教 理学研究科の栗原大輔 ( くりはらだいすけ ) 特任助教 生命農学研究科の大川
図ストレスに対する植物ホルモンシグナルのネットワーク
60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 6 月 28 日 独立行政法人理化学研究所 植物の耐病性の複雑な制御メカニズムを解明 - 病原菌と環境ストレスに対抗する複雑な生存戦略が存在 - 植物は 生育環境の変動や病原菌の感染 昆虫や草食動物による食害など常にさまざまなストレスにさらされています これらのストレスに打ち勝つために 植物は個々のストレスに対する独自の自己防御機構を発達させてきました
DNA/RNA調製法 実験ガイド
DNA/RNA 調製法実験ガイド PCR の鋳型となる DNA を調製するにはいくつかの方法があり 検体の種類や実験目的に応じて適切な方法を選択します この文書では これらの方法について実際の操作方法を具体的に解説します また RNA 調製の際の注意事項や RNA 調製用のキット等をご紹介します - 目次 - 1 実験に必要なもの 2 コロニーからの DNA 調製 3 増菌培養液からの DNA 調製
報道関係者各位 平成 24 年 4 月 13 日 筑波大学 ナノ材料で Cs( セシウム ) イオンを結晶中に捕獲 研究成果のポイント : 放射性セシウム除染の切り札になりうる成果セシウムイオンを効率的にナノ空間 ナノの檻にぴったり収容して捕獲 除去 国立大学法人筑波大学 学長山田信博 ( 以下 筑
報道関係者各位 平成 24 年 4 月 13 日 筑波大学 ナノ材料で Cs( セシウム ) イオンを結晶中に捕獲 研究成果のポイント : 放射性セシウム除染の切り札になりうる成果セシウムイオンを効率的にナノ空間 ナノの檻にぴったり収容して捕獲 除去 国立大学法人筑波大学 学長山田信博 ( 以下 筑波大学 という ) 数理物質系 系長三明康郎 守友浩教授は プルシャンブルー類似体を用いて 水溶液中に溶けている
化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典
報道機関各位 2013 年 6 月 19 日 日本神経科学学会 東北大学大学院医学系研究科 マウスの超音波発声に対する遺伝および環境要因の相互作用 : 父親の加齢や体外受精が自閉症のリスクとなるメカニズム解明への手がかり 概要 近年 先進国では自閉症の発症率の増加が社会的問題となっています これまでの疫学研究により 父親の高齢化や体外受精 (IVF) はその子供における自閉症の発症率を増大させることが報告されています
共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1
2016 年 12 月 19 日 17 時 ~ 記者レクチャー @ 文部科学省 細胞死を司る カルシウム動態の制御機構を解明 - アービット (IRBIT) が小胞体ーミトコンドリア間の Ca 2+ の移動を制御 - 共同研究チーム 個人情報につき 削除しております 1 アポトーシス : プログラムされた細胞死多細胞生物にみられる細胞の死に方の一つ 不要になった細胞や損傷を受けた細胞が積極的に自滅して個体を健全な状態に保つメカニズム
多様なモノクロナル抗体分子を 迅速に作製するペプチドバーコード手法を確立 動物を使わずに試験管内で多様な抗体を調製することが可能に 概要 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 植田充美 教授 青木航 同助教 宮本佳奈 同修士課程学生 現 小野薬品工業株式会社 らの研究グループは ペプチドバーコー
多様なモノクロナル抗体分子を 迅速に作製するペプチドバーコード手法を確立 動物を使わずに試験管内で多様な抗体を調製することが可能に 概要 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 植田充美 教授 青木航 同助教 宮本佳奈 同修士課程学生 現 小野薬品工業株式会社 らの研究グループは ペプチドバーコードという新しい標識を用いて遊離型の 抗体を試験管内で生産し 個体生体内での多様な抗体の結合能を有するモノクロナル抗体を迅速かつ簡単にス
統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定-統合失調症における新たな予防法・治療法開発への手がかり-
平成 27 年 3 月 31 日 統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定 統合失調症における新たな予防法 治療法開発へ手がかり 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 神経情報薬理学分野の貝淵弘三 ( かいぶちこうぞう ) 教授と坪井大輔 ( つぼいだいすけ ) 特任助教らの研究グループは 神経細胞において統合失調症発症関連分子 DISC1 が IP3
クワガタムシの大顎を形作る遺伝子を特定 名古屋大学大学院生命農学研究科 ( 研究科長 : 川北一人 ) の後藤寛貴 ( ごとうひろき ) 特任助教 ( 名古屋大学高等研究院兼任 ) らの研究グループは 北海道大学 ワシントン州立大学 モンタナ大学との共同研究で クワガタムシの発達した大顎の形態形成に
クワガタムシの大顎を形作る遺伝子を特定 名古屋大学大学院生命農学研究科 ( 研究科長 : 川北一人 ) の後藤寛貴 ( ごとうひろき ) 特任助教 ( 名古屋大学高等研究院兼任 ) らの研究グループは 北海道大学 ワシントン州立大学 モンタナ大学との共同研究で クワガタムシの発達した大顎の形態形成に関わる遺伝子群を特定しました 同研究グループは 昆虫一般で 肢 の発生に関わる遺伝子群に注目し その中の
<4D F736F F D C668DDA94C5817A8AEE90B68CA45F927D946791E58BA493AF838A838A815B83585F8AB28DD79645>
報道機関各位 2017 年 2 月 8 日 大学共同利用機関法人自然科学研究機構基礎生物学研究所国立大学法人筑波大学 精子幹細胞の分化と自己複製を両立する新たなメカニズムの発見 幹細胞は分化シグナルからどのように守られるのか 長期間にわたって多くの精子を作ることは 私たちが子孫を残して命を伝えるための重要な営みで 大もととなる 精子幹細胞 の働きによって支えられています 基礎生物学研究所の徳江萌研究員
法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年 月 日)
平成 28 年 5 月 26 日 肺がんに対する新たな分子標的治療を発見! 本研究成果のポイント 肺がんのうち 5% 程度を占める KRAS( 1) 遺伝子変異肺がんは, 上皮間葉移行 ( 2) 状態により上皮系と間葉系の 2 種類に分類される KRAS 遺伝子変異を有する肺がんに対し現在臨床試験中の MEK 阻害薬は, 投与後に細胞表面受容体を活性化することにより効果が減弱され, 活性化される細胞表面受容体は上皮間葉移行状態により異なる
核内受容体遺伝子の分子生物学
核内受容体遺伝子の分子生物学 佐賀大学農学部 助教授和田康彦 本講義のねらい 核内受容体を例として脊椎動物における分子生物学的な思考方法を体得する 核内受容体遺伝子を例として脊椎動物における遺伝子解析手法を概観する 脊椎動物における核内受容体遺伝子の役割について理解する ヒトや家畜における核内受容体遺伝子研究の応用について理解する セントラルドグマ ゲノム DNA から相補的な m RNA( メッセンシ
Microsoft Word - プレス原稿_0528【最終版】
報道関係各位 2014 年 5 月 28 日 二酸化チタン表面における陽電子消滅誘起イオン脱離の観測に成功 ~ 陽電子を用いた固体最表面の改質に道 ~ 東京理科大学研究戦略 産学連携センター立教大学リサーチ イニシアティブセンター 本研究成果のポイント 二酸化チタン表面での陽電子の対消滅に伴って脱離する酸素正イオンの観測に成功 陽電子を用いた固体最表面の改質に道を拓いた 本研究は 東京理科大学理学部第二部物理学科長嶋泰之教授
ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク
平成 28 年 12 月 19 日 ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 泌尿器科学分野の山本徳則 ( やまもととくのり ) 准教授 後藤百万 ( ごとうももかず ) 教授と札幌医科大学内分泌内科の古橋眞人 ( ふるはしまさと ) 講師
Microsoft Word - 博士論文概要.docx
[ 博士論文概要 ] 平成 25 年度 金多賢 筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,
