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かずゆきうすい
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第 1 回生物多様性に配慮したエコラベル普及促進検討会生産者と消費者をつなぐフェアトレード設立特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン (FLJ) 1993 年 11 月 Vision ー FLJ の目指す世界公正な貿易の実現によって世界から貧困がなくなり生産者が持続可能な生活を実現し自ら未来を切り開いていける世界特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン

1 第 1 回生物多様性に配慮したエコラベル普及促進検討会生産者と消費者をつなぐフェアトレード設立特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン (FLJ) 1993 年 11 月 Vision ー FLJ の目指す世界公正な貿易の実現によって世界から貧困がなくなり生産者が持続可能な生活を実現し自ら未来を切り開いていける世界特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン 2011 年 8 月 22 日 Mission -FLJ の使命途上国の生産者が貧困に打ち勝ち自らの力で生活を改善していけるようフェアトレードラベル運動を通して企業市民行政の意識を改革しフェアトレードの理念を広めより公正な貿易構造を根付かせること 2 本日の発表内容 1.FLOフェアトレード認証制度 - フェアトレード運動のおこり - 認証基準 - 認証費用 2. フェアトレード生産者の状況 3. フェアトレード市場動向 ( 海外 ) 4. フェアトレード市場動向 ( 国内 ) 5. フェアトレード運動の広がり 6. 今後の展望 3 フェアトレードラベル運動のおこり 1960 年代ヨーロッパを中心にフェアトレード専門ショップ ( ワールドショップ ) が広がる貧困の解決には途上国のより多くの生産者が市場と繋がることが必要フェアトレード商品を一般のマーケットにも広めより多くの消費者に買ってもらうためにはどうしたらいいか? フェアトレードラベル運動の登場明確なフェアトレード基準の設定基準を満たした商品にラベルを貼り消費者にわかりやすく企業でもフェアトレードに取り組める仕組み一般の流通へ 4

1993 年 11 月 FLJ の前身トランスフェアジャパン設立世界の動き : 1988 年オランダで初のラベル組織 Max Havelaar 1992 年ドイツでもラベル組織 TransFair 1997 年 2002 年 2003 年 2004 年 2004 年フェアトレードラベル運動の歩み世界各国ラベル組織がまとまり FLO 設立世界統一のフェアトレード認証ラベル完成

2 1993 年 11 月 FLJ の前身トランスフェアジャパン設立世界の動き : 1988 年オランダで初のラベル組織 Max Havelaar 1992 年ドイツでもラベル組織 TransFair 1997 年 2002 年 2003 年 2004 年 2004 年フェアトレードラベル運動の歩み世界各国ラベル組織がまとまり FLO 設立世界統一のフェアトレード認証ラベル完成日本でも新ラベル導入任意団体から NPO 法人化へ新組織名フェアトレードラベルジャパンへ認証部門を FLO から切り離し FLO-CERT 設立 2007 年 FLO-CERT が ISO/IEC ガイド 65 認定取得 5 国際フェアトレードラベル機構 Fairtrade Labelling Organizations International (FLO) 各国ラベル推進組織 (21 組織 ) FLO ( 非営利組織 ) 国際フェアトレード基準の設定生産者支援アドボカシー FLO-CERT ( 認証会社 ) 監査認証生産者ネットワーク組織 (3 組織中南米アフリカアジア ) ISO/IEC ガイド 65 認定取得 6 国際フェアトレード基準の原則経済社会環境国際マーケットとフェアトレード価格の比較アラビカコーヒー 1989 年 2010 年フェアトレード価格市場価格がどんなに下がっても最低価格を保証するフェアトレード最低価格の保証フェアトレードプレミアムの保証長期的な安定した取引前払い安全な労働環境民主的な運営労働者の人権地域の社会開発プロジェクト児童労働強制労働の禁止農薬薬品の使用に関する規定土壌水源の保全生物多様性の保全有機栽培の奨励遺伝子組み換え作物 (GMO) の禁止ニューヨーク市場価格 * 国際フェアトレード基準 ( 英文 ): 7 8

3 フェアトレード最低価格とプレミアムは産品地域毎に価格設定フェアトレード最低価格とは? 生産コストをまかない経済的社会的環境的に持続可能な生産と生活を支える価格例 : アラビカ種コーヒー (Washed) 非有機認証新価格 140USセント / ポンド有機認証上乗せ新価格 30USセント / ポンドフェアトレードプレミアム ( 奨励金 ) とは? 品物の代金としてではなく組合や地域の経済的社会的環境的開発のために使われるべき資金使途は各生産者組合が民主的に決定例 : コーヒーの場合フェアトレード価格の基準新価格 20 US セント / ポンド 9 フェアトレード環境基準使用禁止農薬薬品リスト < 国際機関や欧州など政府機関が定めるガイドラインがベース > - POP: The Stockholm Convention on Persistent Organic Pollutants - PIC: The Rotterdam Convention on the Prior Information Consent Procedure for Certain Hazardous Chemicals and Pesticides in International Trade - PAN 12: Pesticide Action Network s dirty dozen list - WHO 1a and 1b: World Health Organization Acute toxicity classification 1a and 1b - EU: Banned or severely restricted in the European Union according to PAN List of Lists - US: Banned or severely restricted pesticide EPA according to PAN List of Lists 農薬薬品の適正管理と使用削減生産者労働者の健康安全対策 ( 防護服の支給徹底など ) 土壌水源の保全と水資源の持続可能な利用廃棄物の適正管理と再利用の促進遺伝子組み換え作物 (GMOs) の禁止生物多様性の保全と向上エネルギー消費と温室効果ガス (GHG) 排出 10 フェアトレード認証対象産品フェアトレード認証 5 つのポイント食品コーヒー茶カカオ蜂蜜砂糖バナナジュース野菜果物ドライフルーツワインナッツ油料種子ハーブ香辛料キヌア米大豆豆類食品以外スポーツボール切花観賞用植物コットン金木材サプライチェーンの認証登録生産者から販売者 ( ブランドオーナー ) に至る一連のサプライチェーンは生産取引開始前にフェアトレード認証登録が必要 2. フェアトレード価格プレミアムの保証など国際フェアトレード基準の遵守生産者組織へのフェアトレード最低価格とプレミアムの保証など取引をする上で国際フェアトレード基準を遵守すること 3. 監査国際フェアトレード基準を遵守して生産加工輸出入販売が行われているか定期的に認証機関が監査を行う 4. 報告フェアトレード認証製品の原料生産加工輸出入販売をする組織は定期的に仕入製造販売に関して認証機関に報告すること 5. 年間登録料ライセンス料の支払いフェアトレード認証製品の原料生産加工輸出入販売をする組織は年間登録料もしくはライセンス料を認証機関に支払うこと 12

労働者 120 万人以上 ( 家族含め推定 600 万人に利益 ) 初回登録料すべての組織登録時 1 回のみ 10 万 5 万 2 万円 1 万円年間登録料輸入組織製造組織卸組織毎年 1 回 10 万 5 万 2 万円 1 万円ライセンス料

org/download/r-002%20fee.v.2.pdf 13 14 生産者へのインパクト生産者が受け取ったプレミアム総額 (2009 年 ) 2.

3,000 万円 ) コーヒー : 1,450 万ユーロ ( 約 18 億 900 万円 ) バナナ : 1,200 万ユーロ ( 約 15 億 6,400 万円 ) 水教育インフラ保健医療 2.

4 料金体系 2. フェアトレード生産者の状況フェアトレード認証生産者数料金支払対象組織支払回数 1 億円以上基本料金 1 億円未満 1 億円以上追加料金 1 億円未満 827 組合農園 ( 世界 60 カ国 ) そのうち約 75% は小規模生産者組合生産者労働者 120 万人以上 ( 家族含め推定 600 万人に利益 ) 初回登録料すべての組織登録時 1 回のみ 10 万 5 万 2 万円 1 万円年間登録料輸入組織製造組織卸組織毎年 1 回 10 万 5 万 2 万円 1 万円ライセンス料ライセンシー毎四半期 ( 最終製品のブランドオーナー ) 小売価格の 1% 相当小売価格の 1% 相当 FLO-CERT から認証を受ける生産者組織や輸入組織は別の料金体系詳細は料金規定を参照のこと生産者へのインパクト生産者が受け取ったプレミアム総額 (2009 年 ) 2. フェアトレード生産者の状況ラテンアメリカカリブ海地域 : 3,380 万ユーロ ( 約 44 億 760 万円 ) アフリカ地域 : 1,260 万ユーロ ( 約 16 億 4,300 万円 ) アジア地域 : 560 万ユーロ ( 約 7 億 3,000 万円 ) コーヒー : 1,450 万ユーロ ( 約 18 億 900 万円 ) バナナ : 1,200 万ユーロ ( 約 15 億 6,400 万円 ) 水教育インフラ保健医療 2. フェアトレード生産者の状況プレミアムの効果 -カカオ生産者組合 KUAPA KOKOO ( ガーナ共和国 ) 年設立 1995 年フェアトレード認証取得メンバーは 1200 以上の村々から 45,000 人以上フェアトレードにより様々なプロジェクトを実現清潔な飲料水のための井戸の設置公衆トイレの設置訪問医療プログラム保育園の建設港に保管倉庫を建設農業技術指導者の配置マネジメントとリーダーシップの研修 HIV/ エイズに関するワークショップ女性のための現金収入事業への助成特に女性の参加促進に力を入れている 15 参考 : Kuapa Kokoo ウェブサイト Fairtrade Foundation ウェブサイト 16

5 3. 世界の市場動向 3. 世界の市場動向 ( 単位 : 百万ユーロ ) 4,000 フェアトレード認証製品世界の推定市場規模推移 34 億ユーロ ( 約 4,421 億円 ) 前年比 15% 増 ( 単位 : ユーロ ) 国別フェアトレード認証製品市場規模 (2009 年推定小売市場規模 ) 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, '04 '05 '06 '07 '08 '09 年およそ 27,000 商品が 70 カ国以上で流通世界の市場動向主要国でのフェアトレード認証製品マーケットシェア (2008 年データ ) 4. 日本の市場動向日本国内のライセンシー企業数とフェアトレード認証製品の推定市場規模の推移 19 20

日本国内フェアトレード認証製品販売量推移 4. 日本の市場動向フェアトレードタウン運動 5.

ブリュッセルローマコペンハーゲンサンフランシスコ日本では熊本市が 2010 年 6 月日本初のフェトレードタウン認定!

キャンペーンの専用ウェブサイト 22 日本の消費者意識調査 5. フェアトレード運動の広がり 2015 年中期目標への戦略 6.

6 日本国内フェアトレード認証製品販売量推移 4. 日本の市場動向フェアトレードタウン運動 5. フェアトレード運動の広がり世界 21 カ国フェアトレード都市宣言した自治体は 1000 超大都市でも - ロンドンダブリンブリュッセルローマコペンハーゲンサンフランシスコ日本では熊本市が 2010 年 6 月日本初のフェトレードタウン認定! 2008 年 10 月 23 日ロンドンがフェアトレードシティに * コーヒーは焙煎豆ベース 21 ロンドンフェアトレードキャンペーンの専用ウェブサイト 22 日本の消費者意識調査 5. フェアトレード運動の広がり 2015 年中期目標への戦略 6. 今後の展望フェアトレードに関する意識調査 ( 調査期間 2010 年 8 月 27 日 ~30 日 goo リサーチ有効回答者数 20 代 ~60 代男女 2,350 名 ) フェアトレードの認知 43.1% フェアトレード商品を購入したい 6 割近く一般商品より高価格でも購入したい購入意向者の7 割以上フェアトレードの認知度女性 40 代の認知最も高い 51.9% 20 代男女ともに認知 50% 前後内容まで知っているは若い年代に多い強化 STRENGTHEN ラベルの信頼性向上組織ガバナンスの強化 Scale with integrity 市場拡大と理念原則を大切に深化 DEEPEN 拡大 BROADEN 市場拡大生産者への利益拡大ラベル認知向上企業市民行政への浸透 23 24

7 6. 今後の展望フェアトレード拡大と深化への取組み行政行政によるフェアトレード調達フェアトレードタウン化 FT 団体生産者への財政支援企業フェアトレード調達職場での FT コーヒー採用生産者へのサポート大学生協での FT 商品採用小中高校での開発教育フェアトレード大学学校学校 FT 製品の選択購入地域内での FT 推進フェアトレードタウン推進消費者 25

第 3 回倫理的購入 CSR 調達ガイドライン研究会フェアトレードラベルの環境的側面特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン事務局長中島佳織 2012 年 9 月 5 日 Fairtrade 2010

第 3 回倫理的購入 CSR 調達ガイドライン研究会フェアトレードラベルの環境的側面特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン事務局長中島佳織 2012 年 9 月 5 日 Fairtrade 2010 第 3 回倫理的購入 CSR 調達ガイドライン研究会フェアトレードラベルの環境的側面特定非営利活動法人フェアトレードラベルジャパン事務局長中島佳織 2012 年 9 月 5 日 Fairtrade 2010 国際フェアトレード認証のしくみサプライチェーンの全てを認証 < サプライチェーンの基本形態 > 生産者組合輸出販売輸入製造 ( 卸 ) 消費者製品のブランドオーナーが最終製品に表示できる国際フェアトレード認証ラベル