国立がん研究センター名称東京都中央卸売市場築地市場位置東京都中央区築地五丁目 2 番 1 号取扱品目水産物青果物つけ物鳥卵卸売業者の販売開始時刻水産相対せり青果相対せり大物 - 5 時 30 分促成 0 時 00 分 6 時 30 分鮮魚 1 時

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ゆきとどろき
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1 平成 28 年度版

2 国立がん研究センター名称東京都中央卸売市場築地市場位置東京都中央区築地五丁目 2 番 1 号取扱品目水産物青果物つけ物鳥卵卸売業者の販売開始時刻水産相対せり青果相対せり大物 - 5 時 30 分促成 0 時 00 分 6 時 30 分鮮魚 1 時 00 分 4 時 30 分一般野菜洋菜 0 時 00 分 7 時 00 分特種 0 時 00 分 4 時 30 分果実 0 時 00 分 7 時 00 分活魚 0 時 00 分 5 時 20 分えび 0 時 00 分 5 時 20 分うに 2 時 30 分 5 時 00 分塩干 0 時 00 分 5 時 40 分合物 0 時 00 分 - ( 平成 28 年 4 月現在 )

3 築地市場概要 1 築地市場のあらまし (1) 築地市場は水産物青果物を取り扱う市場でその供給圏は都内だけでなく関東近県に及んでいる特に水産物については世界最大級の取扱規模であり我が国の建値市場としての役割を果たしている建値市場とはそれ以外の市場で取引するにあたって参考となる価格を形成する力のある市場をいう (2) 国内各地はもとより広く海外からも入荷しているが水産物で約 480 種類青果物で約 270 種類を取り扱っており水産物はもとより青果物でも特に促成野菜洋菜類ハーブ類は豊富な品揃えとなっている促成野菜とは温室で光と温度を調整し季節を先取りする栽培技術により生産された野菜をいう ( キュウリトマトピーマンオクラ, 大葉妻物等 ) 洋菜類とは西洋料理と共に根付いたレタスセロリカリフラワーブロッコリーアスパラ等をいい今ではサラダに欠かせない野菜となっているハーブ類とは魚肉料理の味付けや香りなどを楽しむ野菜でバジルミントセージローズマリーベビーリーフ等をいう (3)1 年当たりの取扱数量及び取扱金額 ( 平成 27 年実績 ) は水産物では 436,274 トン 4401 億 4 千 5 百万円青果物 ( 鳥卵つけ物含む ) では 271,657 トン 889 億 5 千 6 百万円となっている 1 日当たりの取扱数量及び取扱金額 ( 平成 27 年実績 ) は水産物では 1,628 トン 16 億 4 千 2 百万円青果物 ( 鳥卵つけ物含む ) では 1,021 トン 3 億 3 千 4 百万円となっている (4)1 日当たりの入場人員は約 42,000 人 ( 平成 14 年 (2002 年 )11 月調査 ) 入場車両数は約 19,000 台 ( 平成 17 年 (2005 年 )9 月調査 ) であり入荷から販売まで 24 時間連続して活動している (5) 築地市場は昭和 10 年 (1935 年 ) に日本橋にあった魚市場及び京橋にあった青物市場 ( いわゆる大根河岸 ) が移転し開場したものであるしかし開場から既に 81 年が経過し施設の老朽化狭隘化が著しく流通環境の変化に対応した市場となっていない平成 13 年 (2001 年 )12 月に策定した東京都卸売市場整備計画 ( 第 7 次 ) において豊洲地区に移転することを決定した (6) 豊洲新市場の整備については東京都卸売市場整備計画 ( 第 9 次 )( 平成 24 年 (2012 年 ) 1 月策定 ) においても東京都卸売市場整備計画 ( 第 8 次 )( 平成 17 年 (2005 年 )11 月策定 ) に引き続き位置づけられている 2 組織及び職員定数 ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) 管理課 37 名場長副場長設備課 33 名合計 87 名水産農産品課 17 名場長副場長は管理課に含む 3 開場年月日昭和 10 年 (1935 年 )2 月 11 日 - 1 -

4 4 施設規模 ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) (1) 市場敷地面積 230,836 m2 (2) 建物延べ面積 285,476 m2 ( 民有施設を除く ) (3) 主要施設の使用許可状況卸売業者売場 37,120m2 水産関係 23,920m2 ( うち低温卸売場 8,886 m2 ) 青果関係 13,200m2 ( うち低温卸売場 7,345 m2 ) 仲卸業者売場 15,197m2 水産関係 11,885m2 青果関係 3,312m2 関連事業者営業所 3,435m2 買荷保管所 6,323m2 事務室 32,734m2 冷蔵庫 12,520m3 その他 118,345m2 (4) 主要付帯施設ァ駐車場施設約 4,710 台 ( 駐車可能台数 ) 市場内駐車施設約 4,580 台市場外駐車施設約 130 台駐車場の駐車可能台数勝どき門駐車場約 870 台水産立体駐車場約 850 台正門仮設駐車場約 450 台水産屋上駐車場約 600 台青果部駐車場約 1,260 台その他約 680 台ィ冷蔵庫施設約 21,960トン ( 冷蔵収容能力 ) 水産関係約 20,860トン青果関係約 1,100トン築地市場内冷蔵庫一覧水産物冷蔵庫約 2,600トン東都水産約 4,400 トン塩干物冷蔵庫約 1,000トンホウスイ約 4,700 トン水産プレハブ冷蔵庫約 760トン築地魚市場約 4,400 トン青果定温倉庫 (26 冷蔵室 ) 約 1,100 トン東京魚市場卸 ( 協 ) 約 3,000 トンゥ福利厚生施設 3,142 m2 ( 建物延べ面積 ) 市場関係者の福利厚生施設として昭和 51 年 4 月に開館したもので宿泊室会議室体育館食堂浴室等を設置している - 2 -

5 5 関係業者数 ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) (1) 卸売業者農林水産大臣の許可を受けた者で出荷者から委託又は買い受けた物品をせり売又は相対売等により仲卸業者売買参加者等に卸売する者ァ水産物部 7 社中央魚類東都水産大都魚類築地魚市場第一水産丸千千代田水産綜合食品ィ青果部 3 社 ( つけ物部鳥卵部を含む ) 東京シティ青果東京中央漬物東京中央鳥卵 (2) 仲卸業者知事の許可を受けた者で卸売業者から買い受けた物品を仕分け調製して小売業者等に販売する者ァ水産物部 596 業者ィ青果部 101 業者 (3) 売買参加者知事の承認を受けた大口消費者加工業者小売業者等で卸売業者から買い受けることができる者ァ水産物部 292 業者ィ青果部 627 業者 (4) 関連事業者知事の許可を受け市場内の店舗等において生鮮食料品等の流通保管業務必要品の販売飲食等の業務加工サービス業務を行う者業務の種類業種内容業者数流通補完業務物販飲食業務買荷保管業買荷保管業 4 運送業運送業 14 冷蔵庫業冷蔵庫業 2 用品販売業包装用品類販売業衣料品類販売業荒物雑貨類販売業石油類販売業氷類販売業船舶用品類販売業 30 計器類販売業容器回収業茶類販売業関連食料品等販売業関連食料品等販売業加工食料品販売業 39 その他販売業たばこ菓子類販売業 5 飲食業飲食業 38 取扱品物品加工業取扱品物品加工業 9 加工サービス業務サービス提供業金融業理容業運搬具類修理業自転車預り業造作修理業環境衛生業 12 合計 9 業種 23 事業 153 平成 17 年 5 月 1 日条例改正施行後の業種区分による - 3 -

6 6 平成 27 年分取扱実績 ( 築地市場 ) (1) 水産物開市日数 268 日一日当たりの取扱高種別数量 ( トン ) 比率 (%) 金額 ( 百万円 ) 比率 (%) 数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) 総数 436, % 440, % 1,628 1,642 鮮魚 151, % 149, % 活魚 12, % 17, % 貝類 28, % 35, % 冷凍魚 91, % 107, % 淡水魚 1, % 2, % 5 9 海藻類 6, % 3, % 加工品 144, % 124, % 主要品目取扱実績鮮魚冷凍魚品目順位数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) 品目順位数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) ぶり類 1 30,417 18,889 冷まぐろ類 1 30,105 43,749 冷さけますあじ類 2 14,669 8, ,314 15,294 類たい類 3 12,016 12,933 冷えび類 3 7,694 13,271 いか類 4 9,299 6,379 冷いか類 4 5,732 3,882 まぐろ類 5 9,183 21,652 冷かれい類 5 3,482 2,993 かつお類 6 8,827 5,176 冷かに類 6 1,909 5,364 さけます類 7 8,326 10,144 冷かじき類 7 1,846 1,720 いわし類 8 7,783 3,113 冷たい類加工品品目順位数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) 品目順位数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) しらす干 1 8,035 10,607 つくだ煮 6 4,438 3,793 塩さけ類 2 7,304 6,632 開干ほっけ 7 3,217 2,408 揚物 3 7,216 4,221 かまぼこ 8 2,531 2,346 開干あじ 4 7,021 3,207 めんたいこ 9 2,146 3,142 魚漬物 5 5,710 3,557 開干さば 10 2,097 1,115-4-

7 (2) 青果物開市日数 266 日一日当たりの取扱高種別数量 ( トン ) 比率 (%) 金額 ( 百万円 ) 比率 (%) 数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) 総数 271, % 88, % 1, 野菜 197, % 58, % 果実 59, % 23, % つけ物 7, % 4, % その他食料品 2, % % 10 2 鳥卵 4, % 1, % 18 5 主要品目取扱実績野菜果実品目順位数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) 品目順位数量 ( トン ) 金額 ( 百万円 ) キャベツ類 1 23,887 2,549 だいこん 2 18,220 1,585 たまねぎ 3 15,416 1,696 はくさい 4 12, レタス類 5 11,275 2,613 にんじん 6 11,017 1,488 ばれいしょ類 7 9,884 1,408 ねぎ 8 9,327 2,779 きゅうり 9 8,857 2,904 トマト 10 8,493 3,273 みかん類 1 13,050 3,561 りんご類 2 7,350 2,248 すいか類 3 5,339 1,054 バナナ 4 3, 日本なし類 5 3, いちご類 6 3,146 4,117 メロン類 7 3,033 1,686 かき類 8 2, ぶどう類 9 2,236 1,995 もも類 10 2,

8 7 築地市場の年次別取扱数量 (1 月 ~12 月 ) (1) 水産物部単位 : トン年次 ( 西暦 ) 23 年 ('11) 24 年 ('12) 25 年 ('13) 26 年 ('14) 27 年 ('15) 開市日数 273 日 274 日 272 日 270 日 268 日全市場総数築地総数 527, , , , , , % 492, % 483, % 452, % 436, % 鮮魚 159, % 156, % 155, % 152, % 151, % 活魚 11, % 12, % 11, % 12, % 12, % 貝類 28, % 29, % 28, % 28, % 28, % 冷凍魚 115, % 121, % 123, % 101, % 91, % 淡水魚 1, % 1, % 1, % 1, % 1, % 海藻類 6, % 6, % 6, % 6, % 6, % 加工品 174, % 164, % 155, % 149, % 144, % 一日平均取扱高 1,821 1,799 1,779 1,676 1,628 全市場比 94.2% 94.2% 94.0% 94.4% 94.0% 平成 23 年比 100.0% 99.2% 97.4% 91.0% 87.8% (2) 青果部単位 : トン年次 ( 西暦 ) 23 年 ('11) 24 年 ('12) 25 年 ('13) 26 年 ('14) 27 年 ('15) 開市日数 271 日 272 日 268 日 267 日 266 日全市場総数築地総数 2,045,061 2,091,021 2,074,745 2,077,339 2,035, , % 316, % 305, % 292, % 271, % 野菜 227, % 233, % 227, % 214, % 197, % 果実 64, % 65, % 61, % 63, % 59, % つけ物 7, % 8, % 7, % 7, % 7, % その他食料品 4, % 4, % 4, % 2, % 2, % 鳥卵 4, % 4, % 4, % 4, % 4, % 一日平均取扱高 1,139 1,163 1,142 1,095 1,021 全市場比 15.1% 15.1% 14.7% 14.1% 13.3% 平成 23 年比 100.0% 102.5% 99.1% 94.8% 88.0% -6-

9 8 築地市場の年次別取扱金額 (1 月 ~12 月 ) (1) 水産物部単位 : 百万円年次 ( 西暦 ) 23 年 ('11) 24 年 ('12) 25 年 ('13) 26 年 ('14) 27 年 ('15) 開市日数 273 日 274 日 272 日 270 日 268 日全市場総数築地総数 452, , , , , , % 417, % 421, % 435, % 440, % 鮮魚 129, % 129, % 131, % 141, % 149, % 活魚 14, % 15, % 15, % 16, % 17, % 貝類 29, % 29, % 30, % 33, % 35, % 冷凍魚 116, % 111, % 116, % 115, % 107, % 淡水魚 2, % 2, % 2, % 2, % 2, % 海藻類 3, % 3, % 3, % 3, % 3, % 加工品 127, % 126, % 121, % 122, % 124, % 一日平均取扱高 1,552 1,523 1,550 1,611 1,642 全市場比 93.7% 93.9% 93.9% 94.1% 94.1% 平成 23 年比 100.0% 98.4% 99.5% 102.7% 103.9% (2) 青果部単位 : 百万円年次 ( 西暦 ) 23 年 ('11) 24 年 ('12) 25 年 ('13) 26 年 ('14) 27 年 ('15) 開市日数 271 日 272 日 268 日 267 日 266 日全市場総数築地総数 508, , , , ,275 83, % 86, % 85, % 86, % 88, % 野菜 55, % 57, % 57, % 57, % 58, % 果実 21, % 21, % 21, % 22, % 23, % つけ物 4, % 4, % 4, % 4, % 4, % その他食料品 % % % % % 鳥卵 1, % 1, % 1, % 1, % 1, % 一日平均取扱高全市場比 16.4% 16.4% 16.1% 16.0% 15.4% 平成 23 年比 100.0% 103.2% 102.7% 103.5% 106.7% -7-

10 9 参考資料 (1) 築地市場メモ区分内訳 1 日平均取扱高 ( 平成 27 年 ) 2 水産物 1,628トン 16 億 4 千 2 百万円 / 日 2 青果物 1,021トン 3 億 3 千 4 百万円 / 日 1 日の入場人員 ( 平成 ~29 調査 ) 1 日の入場車両数 ( 平成 ~5 調査 ) 41,964 人 / 日市場勤務者 14,089 人買出人等 27,875 人 18,657 台 / 日大型貨物(5トン以上) 中型貨物(2トン以上 5トン未満 ) 小型貨物(2トン未満) 乗用車 ( ライトバン ) 軽自動車バスタクシーバイク 1,156 台 3,726 台 2,825 台 4,908 台 2,404 台 102 台 208 台 3,328 台ターレット車等台数 ( 平成 27 年度末 ) 1 日の廃棄物量 ( 平成 27 年度 ) 1 日の水使用量 ( 平成 27 年度 ) 1 日の電気使用量 ( 平成 27 年度 ) ターレット車 2,178 台 ( うち電動車 1,991 台 ) フォーク車 501 台 ( うち電動車 282 台 ) 1 水産物部 58トン / 日 ( 可燃ごみ 29トン不燃ごみ 21トン発泡 8トン ) 2 青果部 8トン / 日 ( 可燃ごみ 7トン不燃ごみ 1トン ) 発泡は溶融製品重量トンである約 8,300m3 / 日上水 4,900m3 ( 推定 ) ろ過海水 3,400m3 海水をろ過滅菌する自家用水造成設備 ( 高速沈殿装置急速ろ過装置等 4,800 m3 / 日 ) を設置し床洗浄水として利用している約 131,600Kwh/ 日長さ 366m( うち仮設新桟橋 165m) 幅 18m 桟橋隅田川河口に面しており 50 トン ~200 トン級の漁船の接岸が可能である平成 27 年中の接岸実績は 70 隻で築地市場水産物取扱量 436,274 トン中約 63 トンである - 8 -

11 区分内訳製氷設備電気設備電話設備給排水衛生設備昇降機 ( 都有 ) 見学者数 ( 平成 27 年 ) 事故取扱件数 ( 平成 27 年 ) 主な使用料収入 ( 平成 27 年度 ) 180トン / 日自動製氷( 砕氷 ) 80トン角氷 100トン自動製氷は場内 2ヶ所にある自動製氷設備で製氷している角氷は民間冷蔵庫 3 社で製氷している 1 契約電力 11,478kw 特別高圧季時別特別電力 A 10,286Kw 特別高圧季時別特別電力 B( 冷蔵庫等 ) 1,192Kw 2 受変電設備 41ヶ所構内交換設備内線数 991 回線 1 給水管路 (75mm以上) 延長約 8,500m 2 給水揚水ポンプ 45 台 3 排水管路 (150mm以上) 延長約 23,400m 4 排水ポンプ 71 台 5 便所 266ヶ所汚水は場内 2ヶ所 (3,000m3及び800m3) に一時貯留し汚物等を除去後排水ポンプにより公共下水道に放流している 1 乗用エレベータ 7 台 2 貨物用エレベータ 22 台東京都受付見学者数合計 35,261 人 ( 外国人 23,024 人一般 11,028 人小学生 1,209 人 ) 1 拾得届 ( 物件 534 件現金 164 件 3,413 千円 ) 2 被害届 ( 物件 52 件 5,581 千円現金 1 件 300 千円 ) 3 紛失届 ( 物件 94 件現金 55 件 2,133 千円 ) 4 交通事故 ( 物件 267 件人身 131 件 ) 1 施設使用料 2,579,907 千円 2 売上高割使用料 1,384,944 千円卸売業者水産 (1,098,012 千円 ) 青果 (214,872 千円 ) 仲卸業者水産 (34,034 千円 ) 青果 (33,690 千円 ) 関連事業者 (4,336 千円 ) - 9 -

12 (2) 築地市場の沿革 1 築地市場の建設築地市場は大正 12 年 9 月 1 日に発生した関東大震災によって東京市にあった民営の日本橋魚市場を始め他の魚市場や青果市場が焼失したため復興事業の一環として建設されることとなった市場用地については国有地 ( 当時の海軍省技術研究所海軍学校跡地 ) の買収や公有水面埋立により昭和 6 年用地整備を完了した ( 敷地総面積 196,729 m2 うち埋立地 16,631.4 m2 ) また建物等の建設工事は昭和 5 年 12 月から同 8 年 4 月にかけて冷蔵庫仲買人売場等の工事に着工し昭和 9 年 8 月に完成した ( 延床面積 69,422 m2 ) 2 築地市場の開場築地市場には震災で焼失した日本橋魚市場 ( 現在の中央区日本橋付近 ) 及び俗に大根河岸といわれた京橋青物市場 ( 現在の中央区八重洲京橋付近 ) などに多数いた卸問屋や仲買人を収容することにしたが卸問屋の合併問題や中央卸売市場の卸売業者の単複問題 (1 社か複数社とするかの意見の対立 ) をめぐって調整に時間を要したことから昭和 9 年 9 月魚類部の淡水魚を扱う卸売業者 1 社鳥類部及び鳥卵部の卸売業者各 1 社の計 3 社で仮営業を開始しその後青果部の卸売業者 2 社とあわせて卸売業者 5 社をもって昭和 10 年 2 月 11 日正式に業務を開始した紛糾を続けた魚類部は昭和 10 年 6 月に 1 社同年 11 月に 2 社と業務許可申請があり昭和 11 年 1 月 16 日に全ての卸売業者が業務開始し水産物青果物つけ物及び鳥卵等を取り扱う総合市場となったしかし昭和 12 年 7 月日華事変が起きこれをきっかけに統制経済に突入し昭和 16 年 10 月仲買人制度を廃止して市場が配給機関に変わるなど市場機能が大きく変化したこのため開場以後昭和 16 年まで順調に増加していた入荷量が激減し終戦の昭和 20 年には開場時に比べ水産物は約 5 分の 1 に青果物は約半分程度に落ち込んだ 3 戦後の復興終戦後は取扱量が徐々に増加し昭和 22 年 10 月の果実から昭和 25 年 3 月のにしんいわし等大衆魚を最後に全品目が統制撤廃となりこれと並行して各部に仲買人制度が復活し市場機能が回復したことから昭和 25 年には開場当時を超える取扱量となった昭和 30 年になると取扱量は開場当時に比べ水産物が 2.1 倍青果物及びその他が 1.2 倍になり水産物が飛躍的な増加を示したが取扱量の増大と生鮮食料品の輸送用トラック及び買出車両等の増加により狭隘の度が一層増し市場施設の整備が緊急課題となったまた昭和 30 年 3 月には進駐軍に接収されていた広大な施設 ( 築地市場全施設の約 4 分の 1) がすべて返還されたことから施設配置の変更を含めた整備事業に着手することができるようになった 4 築地市場の整備昭和 31 年から昭和 39 年にかけて水産青果両部の本館 3 階事務所や水産物部仲卸売場の増築現在の関連事業者営業所青果部別館事務所の建設などの整備を行ったまた冷凍水産物の入荷が大幅に増加したことに伴い市場の冷蔵能力や鮮度保持に必要な氷の生産能力が都有の冷蔵庫だけでは対処できなくなったため卸売業者及び仲卸組合に対して場内に民有冷蔵庫の建設を許可し 6 棟の冷蔵庫

13 が建設された昭和 40 年代は入荷量及び買出車両の増加対策として卸売場の立体化や駐車場の整備また福利厚生対策として厚生会館が建設され昭和 50 年代には青果部仲卸売場の建て替えによる立体化を初め水産物部の立体駐車場低温卸売場塩干物冷蔵庫都冷蔵庫等の新設等市場施設の整備拡充が図られた 5 築地市場の再整備昭和 60 年代に入って施設の老朽化過密化が著しくなったため築地市場の再整備事業を推進していくこととなり正門仮設駐車場築地川本川仮設搬出入路仮設卸売場 A B C 棟と順次建設するとともに築地川東支川を埋め立てて市場用地として確保し平成 8 年 1 月には勝どき門駐車場が完成したしかし平成 8 年 11 月東京都卸売市場整備計画 ( 第 6 次 ) において築地市場については健全な財政計画に基づき 1 工期の短縮 2 建設コストの縮減を図り 3 基幹市場としての機能を維持していくため流通環境の変化に対応したより効率的で使いやすい市場とする視点から見直しを行うこととしたそして業界との協議機関である築地市場再整備推進協議会において現在地再整備移転整備について比較検討した結果平成 11 年 11 月現在地再整備の困難性が確認され移転整備へと方向転換すべきとの検討のとりまとめをした 6 豊洲新市場の建設計画平成 13 年 (2001)4 月 18 日開催の第 55 回東京都卸売審議会答申の中で築地市場の整備計画については早急に豊洲地区を候補地として移転整備に向けた検討を進めるべきであるさらに移転するまでの間現在地の市場の機能を維持し流通の変化に対応するための整備が必要であるとされた平成 13 年 7 月開催の築地市場再整備推進協議会において 1 移転までの築地市場整備方法の進め方 2 新市場の基本計画づくりの手法と手順 ( 案 ) を説明し了承されるとともに同月には築地市場の豊洲移転に関する東京都と東京ガス ( 豊洲地区の地権者 ) との基本合意がなされた平成 13 年 12 月の東京都卸売市場整備計画 ( 第 7 次 ) において築地市場の豊洲地区移転を決定したその後新市場のコンセプトや市場配置を示した豊洲新市場基本構想 ( 平成 15 年 5 月 ) 豊洲新市場基本計画 ( 平成 16 年 7 月 ) を策定し平成 17 年 9 月には基本設計の与条件として施設配置規模についてとりまとめた豊洲新市場実施計画のまとめを策定した平成 17 年 11 月の東京都卸売市場整備計画 ( 第 8 次 ) において豊洲新市場を平成 24 年度開場を目途に整備することとしたその後市場業界と協議検討し平成 18 年 11 月整備内容について大筋の合意が図られたため基本設計相当を取りまとめた豊洲新市場予定地における土壌汚染に関しては平成 19 年 4 月に生鮮食料品を扱う豊洲新市場において食の安全安心を確保する観点から土壌汚染対策等について専門家による検証提言を行う目的で豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議を設置し平成 20 年 8 月には外部の学識経験者により豊洲新市場予定地において行う土壌汚染対策工事を含む土木工事の技術工法等の評価検証を行うことを目的に豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議 ( 以下技術会議という ) を設置した平成 21 年 2 月には専門家会議技術会議の提言を受けて生鮮食料品を扱う市場

として食の安全安心を高いレベルで確保し 50 年先まで見据えた新たな首都圏の基幹市場として豊洲新市場を整備するため豊洲新市場整備方針を定めたその後平成 23 年 3 月に豊洲新市場建設工事の設計に着手したさらに平成 24 年 4 月には全ての豊洲新市場予定地の取得を完了した平成 23 年 7 月には東京都環境影響評価条例に基づく事業段階環境影響手続きとして

14 として食の安全安心を高いレベルで確保し 50 年先まで見据えた新たな首都圏の基幹市場として豊洲新市場を整備するため豊洲新市場整備方針を定めたその後平成 23 年 3 月に豊洲新市場建設工事の設計に着手したさらに平成 24 年 4 月には全ての豊洲新市場予定地の取得を完了した平成 23 年 7 月には東京都環境影響評価条例に基づく事業段階環境影響手続きとして環境影響評価書を提出したまた平成 23 年 8 月には都市計画法に基づき都市計画市場として位置等が決定告示されるとともに環境影響評価書が告示縦覧された平成 24 年 1 月に策定した東京都卸売市場整備計画 ( 第 9 次 ) では豊洲新市場を平成 26 年度開場を目途に整備することが明記されたまた平成 24 年 7 月には豊洲新市場用地の土壌汚染対策工事の進捗状況や地下水管理について関係者間で情報を共有し意見交換を行うため土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会を設置開催した平成 24 年 11 月には第 14 回新市場建設協議会において豊洲新市場の施設計画について市場業界と合意したその後平成 23 年 8 月に契約した土壌汚染対策工事において処理対象土量が増加する見込みとなったことなどから平成 25 年 1 月に対策工事の工期を最大 1 年延伸するとともに市場施設の竣工時期を平成 27 年度とすると発表した豊洲新市場の建設工事については平成 25 年 11 月に管理施設棟平成 26 年 2 月に青果棟水産仲卸売場棟及び水産卸売場棟の建設工事の契約を締結したまた建設工事の着工に先立ち平成 25 年 11 月の第 16 回技術会議で 7 街区そして平成 26 年 2 月の第 17 回技術会議で 5 街区全域及び 6 街区西側のガス工場操業に由来する土壌及び地下水の汚染対策の完了を確認したそして平成 26 年 11 月の第 18 回技術会議では土壌汚染対策工事が全街区において完了したことの確認を受けた平成 27 年 7 月には新市場の名称を東京都中央卸売市場豊洲市場とし開場日を平成 28 年 11 月 7 日とすることを公表した 7 築地市場の移転延期平成 28 年 8 月に築地市場の豊洲市場への移転延期を決定し平成 28 年 9 月に第 18 回新市場建設協議会において市場業界に対して移転延期について報告した

15 (3) 築地市場案内築地市場見学のご案内申込先築地市場管理課庶務担当見学案内対象者小学生中学生高校生の団体見学案内時間午前 9 時 ~ 午後 3 時 ( 休市日, 水曜日及び土曜日を除く ) ( 小学生は原則として午後 ) 東京都中央卸売市場ホームページ主なコンテンツ知っていますか市場のしくみ〇 TOKYO ICHIBA PROJECT 新着情報〇食の情報館〇豊洲市場について〇プレスリリース〇各市場のご紹介〇見学のご案内〇いちば Q & A 〇行政情報市場取引情報〇休開市日カレンダー〇地震関連情報〇市場別事業者団体一覧〇専門小売店の魅力中央卸売市場公式 twitter 〇パンフレットご意見ご要望リンク集

17 平成 28 年 11 月印刷平成 28 年 11 月発行平成 28 年度登録第 2 号平成 28 年度築地市場概要編集発行東京都中央卸売市場築地市場東京都中央区築地 TEL(3547)8011 印刷大田福祉工場

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Microsoft Word - 運営の共同化情報の共有化共同ルート配送場内物流の全体最適ユニットロード化 ( ユニットロード個々の物品をある単位にまとめること ) 物流フローとゾーン関与卸仲卸事務所 ( 表 1) (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) 卸売場転配送仲卸売場搬入バース数搬出バース数計搬入バース数搬出バース数計トラック乗用車計